JPS6013429Y2 - キ−ホルダ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、シャックル型のキーホルダに関する。

産業用に広く使用されているシャックルは、その開閉に
際して工具を使用するため、Ｕ字形金具に桿金具を強く
螺入して、使用中にみだりに桿金具を離脱するのを防ぐ
ことができる。

しかし、キーホルダの場合は、開閉に工具を用い難いと
ころから、使用中に螺合が弛緩して桿金具が離脱し易い この考案は、シャックル型のキーホルダにおいて、外観
が優美で、開閉に工具を使用しないにも抱らず、使用中
における桿金具の離脱を防止することを目的とする。

この考案は、Ｕ字形金具と桿金具とで構成されるシャッ
クル型のキーホルダにおいて、桿金具には雄螺条とは反
対の側に摺動自在でかつ回転不能に摺動部材を嵌挿腰こ
の摺動部材の雄螺条の側の面に凹凸を設け、かつこの摺
動部材を桿金具の中央方向へ向って発条により押圧して
おく。

他方、Ｕ字形金具の桿金具挿通孔の周囲の上記摺動部材
に面する部分には、摺動部材の凹凸に係合する凹凸を設
けておく。

かくして、キーホルダの閉環に際しては、上記摺動部材
を指頭で摘まんで回動すれば、桿金具は発条を圧縮しつ
つ先端がＵ字形金具端の螺孔に深く螺入され、この状態
で摺動部材を釈放すれば、発畳の弾力により双方の凹凸
が互に係合し、摺動部材がみだりに回転できなくなる。

従って衝撃等により螺合が弛緩するのを防ぐことができ
る。

開環に際しては、摺動部材を発条にさからって引張れば
、双方の凹凸が離間するので、自由に摺動部材を回転で
きるようになり、その回転動により螺合を緩めることが
可能になる。

しかも、上述の発条や摺動部材はカバーで覆われている
ために外観は優美である。

以下、図面の実施例について説明する。

１はＵ字形金具で、一端には透孔２が穿設され、他端に
は螺孔３が穿設され、中央には透孔４が穿設されてこれ
に環金具５が回転自在にかしめ止めされている。

６は桿金具で、透孔２に挿通しうる径の丸棒状をなし１
．一端に雄螺条７が設けられ、他端には第２図並びに第
３図に示すように角柱部８が形成されている。

角柱部８は、摺動部材９の底部９ａに穿設した角孔９ｂ
に遊嵌されている。

角柱部８の先端にかしめ止めされた座金１０と、摺動部
材底部９ａとの間には、発条１１が圧縮状態で介在し、
発条１１は摺動部材９を桿金具６の中央方向へ押圧する
。

摺動部材９は底部９ａの周囲に連なり発条１１及び座金
１０を囲繞する筒状壁９Ｃを有し、筒状壁９Ｃには周囲
にローレットを加工したカバー１２が緊密に嵌着されて
いる。

摺動部材底部９ａの外面には、軸に対称に２個の突起１
３．１３が突設されている。

これに対面するＵ字形金具１の透孔２の周縁部には、摺
動部材底部９ａを受入れうる浅い座ぐり１４が形成され
、座ぐり１４の底面には放射状に６個の溝１５．１５・
・・が形成されている。

溝１５，１５・・・の側壁形状は第４図に示すように、
雄螺７を螺孔３に螺入する際に突起１３．１３が引掛ら
ないように斜面１５ａにされている。

上述のキーホルダにおいて、閉環に際しては指頭でカバ
ー１２を摘まんで回転し、雄螺条７を螺孔３に螺入する
。

その場合、突起１３が座ぐり１４の底面に達した後も、
更に深く螺入を進めることができる。

即わち、第４図に示すように、閉環に際して突起１３は
耶印１６方向に運動するが、溝１５，１５・・・の側壁
が斜面１５ａになされているため、その都度発条１１を
圧縮しながら斜面１５ａに沿って移動して隣接溝内へ移
る。

このようにして螺入が十分深く行われると、衝撃等が加
わつても桿金具６は突起１３と溝１５の係合によって逆
回転を拘束されているために、螺合の弛緩が起こらない
。

開環に際しては、第３図に示すように矢印１７方向にカ
バー１２を引張れば、突起１３，１３は発条１１を圧縮
しなからｉ１５，１５・・・から離れるので、この状態
で支障なく桿金具６を回転し、螺合を解くことができる
。

なお、溝１５，１５・・・の一方の側壁を必ずしも斜面
１５ａ、１５ａ・・・とする必要はない。

その場合は、間遠時に突起１３が座ぐり１４の底に達す
るまで螺入と行なった後に、カバー１２を矢印１７方向
に引張りながら更に回転を続ければよい。

以上のように、この考案によれば、シャックル型キーホ
ルダの開閉を指頭で軽快に行うことができ、それにも拘
らず不所望時に螺合が緩んでみだりに開環するのを有効
に阻止することができ、外環は優美である。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の実施例を示し、第１図は部分縦断面図、
第２図は閉環状態における摺動部材部分の拡大断面図、
第３図は開環操作を行う際の摺動部材部分の拡大断面図
、第４図は閉環状態における摺動部材及びＵ字形金具の
係合を示す展開図である。 １・・・・・・Ｕ字形金具、２・・・・・・透孔、３・
・・・・・螺孔、６・・・・・・桿金具、７・・・・・
・雄螺条、訃・・・・・角柱部、９・・・・・・摺動部
材、９ｂ・・・・・・角孔、１０・・・・・・座金、１
１・・・・・・発条、１２・・・・・・カバー １３・
・・・・・突起、１５・・・・・・溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. Ｕ字形金具の一端に透孔を穿設すると共に他端に螺孔を
   穿設し、上記透孔の外側孔縁の周囲に凹凸を形成し、上
   記透孔に挿通できる太さの桿金具の一端に上記螺孔に螺
   合する雄螺条を設けると共に、その他端に角柱部を形成
   し、この角柱部にその断面とほぼ同形の角孔を有する摺
   動部材を摺動可能に嵌合し、上記角柱部の先端に固定し
   た座金と上記摺動部材との間に発条を挾持させ、上記座
   金及び発条を包囲するカバーを上記摺動部材に被せて固
   定し、上記摺動部材の外面に上記Ｕ字形金具に係合する
   凹凸を形成してなるキーホルダ。