JPS6012605B2 - 光フアイバケ−ブルの切替接続方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は光ファイバケープルの切替接続方法に関する。

光フアィバ伝送方式には種々の利点があることから技近
では従来の導電線による伝送方式に代わっての利用が進
められている。ところで、光フアィバ伝送方式に使われ
る光ファイバケーブルは、通常地中に埋設された管等の
地下設備を利用して布設されるが、地上での工事等によ
り布設個所を変えなければならないことがある。つまり
、工事個所を避けて新しく光ファイバケーブルを布設し
、この新設光ファイバケーブルと既設の光ファイバケー
プルとを切替接続するのであるが、この作業にあたって
は、信号伝送を遮断しないように常に回線を活かしてお
く必要がある。又、切替接続部におけるケーブル外被の
接続に関しては、従来の導電線ケーブルの切替接続で採
用している方法の利用が考えられているが、この方法で
は鉛管を使用し、それに熱により縦割加工及びかしめ加
工して外被の接続及びその部分の気密保持を行なうもの
であるので、紬径で熱に弱く、熱により永久的損失の増
加を来たす漢がある光ファイバケ−ブルの接続に本法を
適用することは困簸である。更に又本従釆法では鉛管の
縦割加工部が多く信頼性に欠けるという欠点もある。本
発明は常に回線を活かした状態で、光フアィバ心線に窓
影響を与えることなく光ファイバケ−プルを切替接続す
ることを目的とする。

上記目的を達成するための本発明の要旨は、既設の光フ
ァイバケープルの一部を、別の個所に布設した新設の光
ファイバケーブルに切替接続するに際し、新設の光ファ
イバケープルに外被連結用部品及び接続部密閉用部品を
通し、既設の光ファイバケープルにおける使用していな
い光フアイバ心線と新設の光ファイバケープルにおける
光フアィバ心線とを前記外被連結用部品及び接続部密閉
用部品と結合される他の外被連結用部品及び接続部密閉
用部品を通して接続し、接続された光フアィバ心線を活
し、既設の光ファイバケーブルにおける他の光フアィバ
心線も同様に前記外被連結用部品及び接続部密閉用部品
を通して順次新設の光ファイバケープルにおける光フア
ィバ心線に接続し、この後前記外被連結用部品同士を結
合することによって既設の光ファイバケープル及び新設
の光ファイバケープルにおける外被同士を連結すると共
に、接続部密閉用部品同士を結合することによって接合
部を密閉するようにしたことを特徴とする光ファイバケ
−ブルの切替接続方法に存する。

以下、本発明に係る光ファイバケープルの切替接続方法
の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。

第１図には光ファイバケーブル１が坑道若しくは管等の
地下設備２を通して布設されている様子を示す。

同図中、３は光ファイバケーブルの接続部であり、４ａ
，４ｂ，４ｃ，４ｄはマンホールである。光ファイバケ
ープルの切替接続は、例えば第１図においてマンホール
４ｂと４ｃとの間で工事等が行なわれるため、既設光フ
ァイバケーブル（以下既設ケーブルと呼ぶ）１を活かし
た状態で新設光ファイバケーブル（以下新設ケーブルと
呼ぶ）１′に接続し、迂回したルートを作る場合に必要
となる。第２図には本発明に係る切替接続方法の実施途
中の状態を示し、第３図には切替接続終了後の接続部の
一部破砕断面を示す。

先ず、新設ケーブル１′に接続部密閉用部品及び外被連
結用部品を通す。

接続部密閉用部品は、４外周面に突起５を有し新設ケー
ブル１′のケーブル外被６に鉄め込まれる突起付ゴムチ
ューブ７と、前記突起５を挟んでゴムチューブ７に鉄め
込まれ互いに結合される内側端面板８ａ、外側端面板８
ｂ及びこれら端面板８ａ，８ｂを既設ケーブル１側の端
面板８ａ，８ｂと結合するための金属製スリーブ９並び
にその端部に平形ゴムリング１０、ガスケツト１１を介
して取付けられるガスケツト用金具１２とからなる。前
記ゴムチュープ７の突起５を端面板８ａ，８ｂで挟み付
け、これらをボルトで締付けることによりケーブル外被
６周囲に気密部を形成する。外被倭綾用部品は、新設ケ
ーブル１′の端部においてケーブル外被６の内側及び外
側に差し込まれ、ケーブル外被６を挟み付けて把持する
内部金具１３と外部金具１４とからなる。これらによっ
て新設ケーブル１′の端部に機械的強度保持部が形成さ
れる。１５は新設ケーブル１′のテンションメンバ、１
６は光フアィバ心線である。

既設ケーブル１においては接続のため向きを変える部分
のケーブル外被６を適宜長さ（１．２仇以上）剥取り、
テンションメンバ１５を取出し、適宜長さ‘こ切断する
。

そして、このテンションメンバ１５を、粗立ててない状
態にある突起付ゴム７、内側及び外側端面板８ａ，８ｂ
、平形ゴムリング１０、ガスケット１１、ガスケット用
金具１２等の接続部密閉用部品並びに内部金具１３、外
部金具１４等の外被接続用部品の孔に通し、これらの支
持体として使用する。この後、既設ケーブル１側の介在
心線（ポリエチレン被覆鋼心線）をテンションメンバ１
５に支持された接続部密閉用部品及び外被接続用部品の
孔に通し、新設ケーブル１′の介在心線と切替接続をす
る。

次に接続部３の位置を決定する。

ところで、光ファイバケーブル１の中には、回線として
使用しない空きの光フアィバ心線１６が何本かある。既
設ケーブル１におけるこれら空き光フアィバ心線１６を
接続部位置に合わせて所要の余長をとって切断し、これ
ら空き光ファィバ心線１６を第４図ａ，ｂに示すような
プラスチック製スト。−状パイプ１７に通し、更にこれ
を、テンションメンバ１５に支持されている接続部密閉
用部品及び外被接続用部品の孔に通し、そして新設ケー
ブル１′側の光フアィバ心線１６との接続を行なう。１
８が光フアィバ心線１６同士の接続部である。

接続後の光フアィバ心線１６を第５図ａ，ｂに示すよう
な縦割型の整理用プラスチック製パイプ１９で束ねて仮
整理し、当該光フアィバ心線１６を活かし、既設ケーブ
ル１中の光ファィバ心線１６の回線を移し変える。次に
、回線の移し変えにより空となった既設ケーブル１にお
ける光フアイバ心線１６をパイプ１７を介して接続部密
閉用部品及び外被接続用部品の孔に通し、新設ケーブル
１′の光フアィバ心線１６と接続する。

以下、同様にして既設ケープルー及び新設ケーブル１′
におけるすべての光フアィバ心線１６同士を接続する。
光フアィバ心線Ｉ Ｚ６の接続時、光フアィバ心線１６
をストロー状パイプ１７及び縦割型パイプ１９で束ねて
おくので、光フアィバ心線１６のもつれがなく、接続作
業が容易となる。すべての光フアィバ心線１６の切替接
続が完了Ｚしたら、接続部密閉用部品及び外被接続用部
品を既設ケーブル１の外被６側に移動し、接続部密閉用
部品の突起付ゴムチューブ７を所定の位置に贋き、その
突起５を内側端面板８ａ、外側端面板８ｂで挟み、ボル
トで結合して外被６周面の密閉を２図り、外被接続用部
品の内部金具１３と外部金具１４とでケーブル外被６端
を把持する。

次に、既設ケーブル１及び新設ケーブル１′の端部にあ
る外部金具１４同士を連結部村２０で連結する。

この連結部材２０１こ余長処理ボビン２１ ２を取付た
後、それによって光フアィバ心線１６を収容する。尚、
光フアィバ心線１６を余長処理ボビン２１に収納する前
に仮処理に使用していた整理用プラスチック製パイプ１
９を外す。次に、新設ケーブル１′に予め通しておいた
倭３綾部密閉用部品の一つであるスリーブ９を既設ケー
ブル１における端面板８ａ，８ｂと新設ケープル１′に
おける端面板８ａ，８ｂとの間に移動してその両端にそ
れぞれ端面板８ａ，８ｂを鉄め込み、各外側機面板８ａ
に平形ゴムリング１０、ガスケット１１を介しガスケッ
ト用金具１２をそれぞれボルト２２で締付け、接続を完
了する。

尚、接続部３の密閉の良否はガスを使って検査するが、
そのガスを接続部３内に供給するときに使うガスバルブ
２３がスリーブ９に設けてある。以上、一実施例を挙げ
て詳細に詳瀕したように、本発明の光ファイバケープル
の切替接続方法によれば、一切熱を必要としないことか
ら、光フアィバ心線に永久的損失を生じさせることがな
く、又信頼性に欠ける縦割部のない外被接続用部品及び
接続部密閉用部品を用いているので、信頼性の高い接続
部気密を確保することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る光ファイバケーブル切替接続方法
の概略図、第２図は本発明方法の実施途中の状態を示す
断面図、第３図は功替接続終了後の接続部の一部破砕断
面図、第４図ａ，ｂはプラスチック製ストロー状パイプ
の正面図及び側面図、第５図ａ，ｂは縦割型の整理用プ
ラスチック製パイプの正面図及び側面図である。 図面中、１は既設光ファイバケープル、１′は新設光フ
ァイバケーブル、３は接続部、６はケーブル外被、７は
突起付ゴムチューブ、８ａは内側端面板、８ｂは外側端
面板、９はスリーブ、１３は内部金具、１４は外部金具
、１５はテンションメンバ、１６は光フアィバ心線、１
７はプラスチック製ストロー状パイプ、１８は整理用プ
ラスチック製パイプ、２０は連結部材である。 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 既設の光フアイバケーブルの一部を、別の個所に布
   設した新設の光フアイバケーブルに切替接続するに際し
   、新設の光フアイバケーブルに外被連結用部品及び接続
   部密閉用部品を通し、既設の光フアイバケーブルにおけ
   る使用していない光フアイバ心線と新設の光フアイバケ
   ーブルにおける光フアイバ心線とを前記外被連結用部品
   及び接続部密閉用部品と結合される他の外被連結用部品
   及び接続部密閉用部品を通して接続し、接続された光フ
   アイバ心線を活かし、既設の光フアイバケーブルにおけ
   る他の光フアイバ心線も同様に前記外被連結用部品及び
   接続部密閉用部品を通して順次新設の光フアイバケーブ
   ルにおける光フアイバ心線に接続し、この後前記外被連
   結部品同士を結合することによって既設の光フアイバケ
   ーブル及び新設の光フアイバケーブルにおける外被同士
   を連結すると共に、接続部密閉用部品同士を結合するこ
   とによって接合部を密閉するようにしたことを特徴とす
   る光フアイバケーブルの切替接続方法。