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JPS60125659A - 耐候性の良好な積層物 - Google Patents

耐候性の良好な積層物

Info

Publication number
JPS60125659A
JPS60125659A JP23275883A JP23275883A JPS60125659A JP S60125659 A JPS60125659 A JP S60125659A JP 23275883 A JP23275883 A JP 23275883A JP 23275883 A JP23275883 A JP 23275883A JP S60125659 A JPS60125659 A JP S60125659A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inorganic filler
laminate
thermoplastic resin
olefin polymer
metallic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23275883A
Other languages
English (en)
Inventor
竹村 憲二
町田 光延
保田 哲男
博一 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP23275883A priority Critical patent/JPS60125659A/ja
Publication of JPS60125659A publication Critical patent/JPS60125659A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Aerials With Secondary Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [Iコ発明の目的 本発明は金属性のプツト、クロスおよびネットからなる
群から選ばれた少なくも一種の形状物を中間層とした耐
候性の良好な積層物に関する。
さらにくわしくは、少なくとも(A)WF#候性の良好
な熱可塑性樹脂層、 (B)金属性のマット、クロスお
よびネットからなる群から選ばれた少なくとも一種の形
状物(C)無機充填剤含有オレフィン系重合体層が順次
積層してなる積層物であり、該熱可塑性樹脂層の厚さ5
ミクロンないし5mmであり、金属性のマット、クロス
およびネットは2メツシユよりも細かく、かつ無機充填
剤含有オレフィン系重合体層の厚さは500ミクロンな
いし15mmであり、この層の無機充填剤の含有量は1
0〜80重量%であることを特徴とする耐候性の良好な
積層物に関するものであり、中間層である金属性のマッ
ト、クロスおよびネットが電波を反射する電波反射積層
物を提供することを目的とするものである。
[II]発明の背景 電波の反射板として、従来より金属板または金属製のネ
ットが用いられてきた。しかし、金属は腐食が発生する
ために防食合金にするか、防食塗装を施す必要がある。
しかしながら、防食合金は高価であり、また防食塗装に
ついても防食を完全にするためには、塗装を数回実施す
る必要があるために高価になるという問題があるばかり
でなイ、たとえ数回塗装を行なったとしても、長期間の
使用にともない腐食が徐々に進行する。さらに、不飽和
ポリエステル樹脂などの熱可塑性樹脂に電波反射層とし
て表面がメタライズドされたガラス繊維が積層された電
波反射板を製造する試みも行なわれているが、製造方法
が煩雑であるとともに、電波反射層を一定の厚みで凹凸
のない状態に保持することが非常に困難であった。
[m]発明の構成 以上のことから、本発明者らは、こ製造工程が単純であ
り、電波反射能を有し、かつその性能かえ長期間にわた
り保持可能な積層物を得ることについて種々探索した結
果、 少なくとも (A)耐候性の良好な熱可塑性樹脂層(B
)「金属性のマット、クロスおよびネットからなる群か
ら選ばれた少なくとも一種の形状物j (以下「金属性
形状物」と云う)(C)無機充填剤含有オレフィン系重
合体層が順次積層してなる積層物であり、該熱可塑性樹
脂層の厚さは5ミクロンないし5mmであり、金属性形
状物は2メツシユよりも細かく、かつ無機充填剤含有オ
レフィン系重合体層の厚さは500ミクロンないし15
ミクロンであり、この層の無機充填剤の含有量は10〜
80重量%であることを特徴とする耐候性の良好な積層
物が、 耐久性が良好であるばかりでなく、電波反射特性がすぐ
れていることを見出し、本発明に到達した。
[IV ]発明の効果 本発明の積層物はその製造工程を含めて下記のごとき効
果 (特徴)を発揮する。
(1)耐腐食性がすぐれているため、長期にわたり電波
反射特性の変化がない。
(2)無機充填剤含有オレフィン系重合体層の線膨張率
が極めて小さいため、 ヒートサイクル(寒熱の繰り返し)を長期間受けたとし
ても、層間の剥離が発生しない。
(3)積層物が軽量であり、かつ製造工程が簡易である
(4)金属性形状物が均一に成形加工することが可能で
あり、電波の反射のむらがない。
(5)無機充填剤含有オレフィン系重合体は種々の複雑
な形状に容易に賦形することができ、したがって外観性
および機能性が要求される部品として使用することがで
きる。
(6)積層物の機械的強度(とりわけ、剛性)がすぐれ
ており、構造体として利用することができる。
本発明によって得られる積層物は上記のごとき効果を有
しているために電波反射物として多方面にわたって利用
することができる。
[V]発明の詳細な説明 (A)熱可塑性樹脂 本発明の熱可塑性樹脂層を製造するために用いられる熱
可塑性樹脂は広く工業的に生産され、多方面にわたって
利用されているものであり、それらの製造方法および種
々の物性についてはよく知られているものである。それ
らの分子量は種類によって異なるが、−殻には1万ない
し100万である。この熱可塑性樹脂の代表的なものと
は、エチレン、プロピレン、弗化ビニリデン、塩化ビニ
ルおよびスチレンのごとき二重結合を有する七ツマ−の
単独重合体、これらを主成分(50重量%以上)とする
共重合体、スチレンとアクリロニトリルとの共重合体(
AS樹脂)メチルフタレートを主成分とする樹脂(HM
A樹脂)ブタジェン共重合ゴム、アクリロニトリル−ブ
タジェン共重合ゴム(NOR) 、スチレン−ブタジェ
ン共重合ゴム(SBR) 、アクリルゴム、エチレン−
プロピレン共重合’:fム(EPR) 、エチレン−プ
ロピレン−ジエン三元共重合ゴム(EPDM )および
塩素化ポリエチレンのごときゴムにスチレン単独または
スチレンと他のビニル化合物(たとえば、アクリロニト
リル、メチルメタクリレート)とをグラフト共重合させ
ることによって得られるグラフト共重合樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリフエニレネーテル樹脂
ならびにポリカーボネート樹脂があげられる。さらにこ
れらの熱可塑性樹脂に少なくとも一個の二重結合を有す
る有機化合物(たとえば、不飽和カルボン酸、その無水
物)をグラフトなどによって変性された樹脂であっても
、加工性がすぐれているものであれば好んで使用するこ
とができる。さらに前記グラフト共重合樹脂のほかに、
これらの熱可塑性樹脂に前記のゴムを配合させることに
よって得られる組成物解性物(ゴムの配合割合は一般に
は多くとも40重量%)も使用することができる。これ
らの熱可塑性樹脂のうち、ポリ弗化ビニリデンのごとき
弗素含有樹脂が、耐候性がすぐれているために望ましい
。さらに、塩化ビニルを主成分とする樹脂、エチレンお
よび/またはプロピレンを主成分とする樹脂およびゴム
にスチレン単独またはスチレンと他のビニル化合物とを
グラフト共重合させることによって得られるグラフト共
重合樹脂などの熱可塑性樹脂であっても、紫外線吸収剤
を添加することによって耐候性を改善することができる
ためにこれらの配合物も好んで使用することができる。
(B)金属 さらに、本発明における金属性形状物の原料である金属
の代表例としては、アルミニウム、鉄、ニッケル、銅お
よび亜鉛のごとき金属の壷体ならびこれらの金属を主成
分とする合金(たとえば、ステンレル鋼、黄銅)があげ
られる。これらの金属は表面を処理しなくてもよく、あ
らかじめ化学処理、メッキ処理のごとき表面処理された
ものでもよい。さらに、塗装または印刷を施されたもの
も好んで使用することができる。
(C)オレフィン系重合体 才だ、本発明における無機充填剤含有オレフィン系重合
体層を製造するために使われるオレフィン系重合体とし
ては、エチレンの単独重合体またはプロピレンの単独重
合体、エチレンとプロビレ〕/との共重合体エチレンお
よび/またはプロピレンと炭素数が多くとも12個の他
のα−オレフィンとの共重合体(α−オレフィンの共重
合割合は多?とも20重量%)があげられる。これらの
オレフィン系重合体のメル)・インデックス(jls 
K−6760にしたがい、温度が180℃および荷重が
2.16kgの条件で測定、以下「に、■、」と云う)
またはメルトフローインデックス(JIS K−675
8にしたがい、温度が230°Cおよび荷重が2.16
kgの条件で測定、以下r MFIJと云う)が0.0
1〜100g/ 10分のものが好ましく、特に0.0
2〜80 g / 10分のものが好適である。M、1
.またはMFIが0.01g/10分未満のオレフィン
系重合体を使用するならば、得られる混合物の成形性が
よくない。一方、100g/ 10分を越えたオレフィ
ン系重合体を用いると、得られる成形物の機械的特性が
低い。さらに、低密度(0,900g / c rn”
)ないし高密度(0,980g / c m’ )のエ
チレン単独重合体もしくはエチレンと少量の前記α−オ
レフィンとの共重合体あるいはプロピレン単独重合体ま
たはプロピレンとエチレンおよび/もしくは他のα−オ
レフィンとのランダムもしくはブロック共重合体が望ま
しい。
これらのオレフィン系重合体は遷移金属化合物と有機ア
ルミニウム化合物とから得られる触媒系(いわゆるチー
グラー触媒)、担体(たとえば、シリカ)にクローム含
有化合物(たとえば、酸化クローム)などを担持される
ことによって得られる触媒系(いわゆるフィリップス触
媒)またはラジカル開始剤(たとえば、有機過酸化物)
を用いてオレフィンを単独重合または共重合することに
よっても得られる。
さらに、本発明においては、これらのオレフィン系重合
体に少なくとも一個の二重結合を有する化合物(たとえ
ば、不飽和カルボン酸、−塩基カルポン酸、ビニルシラ
ン化合物)をグラフト重合することによって得られる変
性ポリオレフィンも含まれる。
これらのオレフィン系樹脂および変性ポリオレフィンに
ついては、それらの製造方法はよく知られているもので
ある。
これらのオレフィン系重合体および変性ポリオレフィン
は、それぞれ単独で使用してもよく、二種以上併用して
もよい。さらに、これらのオレ】0 フィン系重合体および変性ポリオレフィンのうち、二種
以」−を任意の割合で樹脂ブレンドして用いてもよい。
(D)無機充填剤 また、該無機充填剤含有オレフィン系重合体層を製造す
るために使用される無機充填剤は一般に合成樹脂および
ゴムの分野において広く使われているものである。これ
らの無機充填剤としては、酸素および水と反応しない無
機化合物であり、混線時および成形時において分解しな
いものが好んで用いられる。該無機充填剤としては、ア
ルミニウム、銅、鉄、鉛およびニッケルのごとき金属、
これらの金属およびマグネシウム、カルシウム、バリウ
ム、亜鉛、ジルコニウム、モリブデン、ケイ素、アンチ
モン、チタンなどの金属の酸化物、その水利物(水酸化
物)、硫酸塩、炭酪塩、ケイ酸塩のごとき化合物、これ
らの複塩ならびにこれらの混合物に大別される。該無機
充填剤の代表例としては、前記の金属、酸化アルミニウ
ム(アルミナ)、その水和物、水酸化カルシウム、酸化
マ1 グネシウム(マグネシア)、水酸化マグネシウム、酸化
亜鉛(亜鉛コ1)、鉛丹および鉛[]のごどき鉛の酸化
物、炭酸マグネシウム、炭酸力ルシウ11、塩基性炭酸
マグネシウム、ホワイトカーボン、アヌベスト、マイカ
、タルク、ガラス繊維、ガラス粉末、ガラヌビーズ、ク
レー、硅藻土、シリカ、ワラスト+イト、酸化鉄、醇化
アンチモン、酸化チタン(チタニア)、すI・ボン、軽
石粉、硫酸アルミニウム(石膏など)、硅酸ジルコニウ
ム、醇化ジルコニウム、炭酸バリウム、ドロマイト、二
硫化モリブデンおよび砂鉄があげられる。これらの無機
充填剤のうち、粉末状のものはその径が1mm以下(好
適には0.5mm以下)のものが好ましい。また繊維状
のものでは、径が1〜500 ミクロン(好適には1〜
300 ミクロン)であり、長さが0.1〜f(mm 
(好適には0.1〜5mm)ノものが望ましい。さらに
、平板状のものは径が2mm以下(好適には1mm以下
のものが好ましい。) 2 (E)構成 (1)熱可塑性樹脂層 本発明の熱可塑性樹脂層は後記の金属性形状物の腐食の
発生を防止する働きをするものである。
このことから、厚さは5ミクロンないし5mmであり、
10ミクロンないし5+nmが好ましく、特に10ミク
ロンないし 1mmが好適である。この熱Or塑性樹脂
層の厚さが5ミクロン未満では、金属性形状物の腐食が
発生するのみならず、使用時における他の物品との接触
・摩擦にともない、摩耗して金属性形状物が置市するこ
となどが発生して問題がある。一方、5mmを越えるな
らば、電波の反射率が低下するばかりでなく、コスI・
アップになり、積層物の電縫が増大するために好ましく
ない。
(2)金属性形状物 また1本発明の金属性形状物は前記の金属繊維状物を平
織、綾織、畳縁、荘織、撚綿織、トリプル織、クランプ
織などの方法によってマット状、クロス状またはネット
状に織布あるいは編組したものである。繊維状物として
は、その直径は通常3 0.0020〜1mmであり、0.0050〜0.5m
mのものが望ましく、とりわけ001〜0.3+nmの
ものが好適である。なかでも、綱線な編んだものが縦お
よび横方向に伸縮性を有するために好ましい。繊維状物
の直径が0.0020mm未満では、マット状、クロス
状およびネット状への加工が困難である。一方、直径が
1mmを越えるものについては、重量が増加するのみな
らず、コストアップになり、さらに積層物をわん曲、屈
曲などを施すさいに問題となる。この金属状形状物のメ
ツシュの大きさは電波の反射性能を決定するために重要
である。メツシュの大きさは2メツシユより細かいもの
であり、 4メツシユよりも細かいものが好ましく、特
に8メツシユより細かいものが好適である。2メツシユ
よりもあらい金属状形状物を使用するならば、円偏波の
反射率が著しく低下する。
(3)無機充填剤含有オレフィン系重合体層本発明の無
機充填剤含有オレフィン系重合体層中に占める無機充填
剤の組成割合は10〜80重量%であり(すなわち、オ
レフィン系重合体の組成割4 合は80〜20重都−%)、10〜70重量%が好まし
く、特に10〜60重量%が好適である。無機充填剤含
有オレフィン系重合体層中に占める無機充填剤の組成割
合が10重電殺未満では、無機充填剤含有オレフィン系
重合体層の線膨張係数が金属性形状物のそれと差があり
すぎ、ヒートサイクルによって金属性形状物と無機充填
剤含有オレフィン系重合体層との間で剥離が発生する可
能性があるばかりでなく、得られる積層物の剛性が不足
するという問題がある。一方、80重量%を越えるなら
ば、均−状の組成物を製造することが困難であり、かり
に均一な組成物が得られたとしても後記のシートの製造
および射出成形などで積層物を製造するさい、良好な製
品(積層物)を得ることができない。 この無機充填剤
含有オレフィン系重合体層の厚さは500ミクロンない
し15mmであり、1〜10mmが望ましく、とりわけ
1〜7mmが好適である。
無機充填剤含有オレフィン系重合体層の厚さが500 
ミクロン未満では、剛性が不足し、外力によって変形争
破損するために望ましくない。一方、5 15mmを越えるならば、成形時の冷却に時間を要する
とともに、表面にひげが発生し易くなるのみならず、重
量が増加するために使用上において問題がある。
前記熱可塑性樹脂層および無機充填剤含有オレフィン系
重合体層を製造するにあたり、それぞれの分野において
一般に使われている酸素、熱および紫外線に対する安定
剤、金属劣化防止剤、難燃化剤、着色剤、電気的特性改
良剤、帯電防止剤、滑剤、加工性改良剤ならびに粘着性
改良剤のごとき添加剤を本発明の熱可塑性樹脂層および
無機充填剤含有オレフィン系重合体層の組成物が有する
特性をそこなわない範囲で添加してもよい。
本発明の熱可塑性樹脂に上記添加剤を配合するさいおよ
び無機充填剤含有オレフィン系重合体(−1−記添加剤
を配合する場合も含めて)を製造するさい、それぞれの
業界において通常使われているヘンシェルミキサーのご
とき4昆合機を用いてトライブレンドしてもよく、バン
バリーミキサ−、ニーダ−、ロールミルおよびスクリュ
一式押出機6 のごとき混合機を使用して溶融混練することによって得
ることができる。このさい、あらかじめトライブレンド
し、得られる組成物(混合物)溶融混練することによっ
て均−状の組成物(配合物)を得ることができる。この
場合、一般には溶融混練した後、ペレット状物に成形し
、後記の成形に供する。
以」−の配合物を製造するさいに溶融混練する場合、使
用される熱可塑性樹脂またはオレフィン系重合体の融点
または軟化点以上で実施しなければならないが、高い温
度で実施すると、熱可塑性樹脂およびオレフィン系重合
体が劣化する。これらのことから、一般にはそれぞれの
熱可塑性樹脂またはオレフィン系重合体の融点もしくは
軟化点よりも20°C高い温度(好適には、50°Cよ
りも高い温度)であるが、劣化を生じない温度範囲で実
施される。
(F)積層物の製造 本発明によって得られる積層物は以」−のごとき(A)
熱可塑性樹脂層、(B)金属性形状物および無7 機充填剤含崩オレフィン系重合体層よりなるものである
。本発明によって得られる積層物を第1図によってさら
にくわしく説明する。第1図は熱可塑性樹脂、金属性形
状物および無機充填剤含有オレフィン系重合体層が順次
接着された積層物の部分拡大断面図である。第1図にお
いて、■は熱可塑性樹脂層であり、2は金属性形状物で
ある。また、3は無機充填剤含有オレフィン系重合体性
形状物である。本発明の積層物は熱可塑性樹脂層、金属
性形状物および無機充填剤含有オレフィン系手合体層か
らなるものであるが、金属性形状物と熱可塑性樹脂層お
よび金属性形状物と無機充填剤含有オレフィン系重合体
層とがそれぞれ密着性が良好であれば、そのまま使用し
てもよいが、密着性が悪い場合には、それらの間に接着
性(密着性)を充分に保有させるためにプライマーのご
とき接着性付与剤を介在させてもよい。
本発明の積層物を製造する方法としては種々の方法があ
る。その方法の代表例としては、金属性形状物の片面に
あらかじめ接着付与剤を塗布し、8 熱可塑性樹脂層を押出ラミネートまたは金属性形状物の
片面にあらかじめ接着剤を塗布し、熱可塑性樹脂層をプ
レス成形し、得られた積層物に下記のごとく無機充填剤
含有オレフィン系重合体層と積層してもよい。このさい
、熱可塑性樹脂層と金属性形状物との密着性が良好な場
合では、金属性形状物に接着性付与剤を塗布することな
く、直接に押出ラミネートまたはプレス成形して積層物
を製造してもよい。このようにして得られた積層物に無
機充填剤含有オレフィン系重合体層を積層するには、金
属性形状物の熱可塑性樹脂層が密着した面の他の面にあ
らかじめ接着性付与剤を塗布し、無機充填剤含有オレフ
ィン系重合体層を押出ラミネートしてもよく、プレス成
形してもよい。
さらに、積層物をあらかじめ射出成形機の金型にインサ
ートし、無機充填剤含有オレフィン系重合体を射出成形
させることによって製造することもできる。これらのい
ずれの方法でも、金属性形状物と無機充填剤含有オレフ
ィン系重合体層との密着性がすぐれている場合では、金
属層に接着性材9 与剤を塗布することなく、これらの方法によって成形し
て積層物を製造してもよい。また、あらかじめ金属性形
状物と無機充填剤含有オレフィン系重合体層を接着付与
剤の介在あるいは介在させることなく押出ラミネート法
、プレス成形法またはインサート射出成形法によって積
層物を製造し、得られた積層物に接着性付与剤を介在ま
たは介在させることなく熱可塑性樹脂層を押出ラミネー
I・法、プレス成形法または加熱圧着法によって密着さ
せてもよい。さらに、熱可塑性樹脂層、金属性形状物お
よび無機充填剤含有オレフィン系重合体層をそれぞれの
層の間に接着イ1与剤を介在または介在させることなく
、この順序で積層し、加熱圧着させることによって製造
してもよい。以−1−の押出ラミネート法、プレス成形
法、インサート射出成形法および加熱圧着法はいずれも
本発明の特有のものでなく、一般に行なわれている方法
を適用すればよい。これらの方法において加熱する場合
では、いずれも使用される熱可塑性樹脂および無機充填
剤含有オレフィン系重合体が熱劣化を生じ0 ない温度範囲で実施しなければならないことはもちろん
のことである。これらの積層物を製造する方法はいくつ
かの例を示したに過ぎず、その他の方法を応用してもよ
い。
[VI]実施例および比較例 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において、電波反射率は短形
導波管を使用し、導波管の先端を短絡したときの電圧定
在波比よりマイクロ波の反射係数として測定した。また
、耐候性試験はサンシャインカーボンウェザ−メーター
を用い、ブラックパネル温度が83°Cおよびデユーサ
イクルが12分/(60分照射)の条件下で2,000
時間後の表面の外観(変退色、光沢変化、クレージング
、ふくれ、金属箔の剥離、亀裂などの有害変化)を評価
した。
さらに1 ヒートサイクルテストはサンプルを80°C
に2時間さらした後、4時間かけて一45°Cに徐々に
冷却し、この温度に2時間さらし、ついで4時間かけて
徐々に80℃まで加熱し、このサイクルを1 100回行なった後、サンプルの表面の外観を前記耐候
性試験の場合と同様に評価した。また、曲げ剛性はAS
TM D−790にしたがって測定し、熱膨張係数はA
STM D−6!36にしたがって測定した。
なお、実施例および比較例において使用した熱可塑性樹
脂層の熱可塑性樹脂、オレフィン系重合体、無機充填剤
および金属性形状物の種類、物性などを下記に示す。
[(A)熱可塑性樹脂] 熱可塑性樹脂として、メルトフローレー)(ASTM 
D−1238にしたがい、温度が250°Cおよび荷重
がlokgの条件で測定)が6.1g/10分であるポ
リフッ化ビニリデン(以下rPVdFJと云う)、ベン
ゾトリアゾール系の紫外線の吸収剤を0.4重量%およ
び0.5重量%のカーボンブラックを含有するプロピレ
ン単独重合体[メルトフローインデックス(JIS K
−6758にしたがい、温度が230℃および荷重が2
.16kgの条件で測定、以下r MFIJと云う)が
0.5g/ 10分、以下rPP(A) Jと云う]、
ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤を0.4重量%2 および 0.5重量%のカーボンブラックを含有する高
密度ポリエチレン[密度0.958 g / c m’
、メルトインデックス(JIS K−6780にしたが
い、温度が190℃および荷重が2.18kgの条件で
測定、以下rM、1.」 と云う)が0.8g/ 10
分、以下r HDPE(1)」 と云うコ、塩素化ポリ
エチレン20重量部および80重量%のアクリロニトリ
ル−スチレン共重合体(以下r AGSJと云う)およ
び20重量部のジオクチルフタレート(可塑剤として)
および5.0重量部のジブチルすずマレート(脱塩化水
素防止剤として)を 100重量部の塩化ビニル単独重
合体(重合度 1100、以下r PVCJと云う)に
配合させた混合物を使用した。
[(B)オレフィン系重合体] オレフィン系重合体として、MFIが0.7g/ 10
分テするプロピレン−エチレンブロック共重合体(エチ
レン含有率 10.5重量%、以下r PPJ と云う
) 、 M、1.が20 g / 10分である高密度
エチレン単独重合体(密度 0.9E11g/ c m
”、以下r HDPE(2)」 と云う)を使った。
3 [(C無機充填剤] 無機充填剤として、平均粒径が3ミクロンであるタルク
(アスペクト比 約7)、平均粒径が3ミクロンンであ
るマイカ(アスペクト比 約8)、グラスファイバー(
単繊維径 11ミクロン、カット長 3++on 、以
下rGFJと云う)、および平均粒径が0.8ミクロン
である炭酸カルシウム(以下rcacO3J と云う)
を用いた。
[(D)金属性形状物] 1Nい 金属性形状物として、それぞれの縁組径が0.3mmで
あるアルミニウム(以下rAuJと云う)、銅、黄銅お
よび銀の40メツシュ平織りワイヤークロスを使用した
実施例 1〜12、比較例 1,2 前記熱可塑性樹脂を成形し、それぞれ厚さが20ミクロ
ンのフィルムを製造した。また、各金属箔の片面にアク
リル系プライマー(昭和高分子社製、商品名 ビニロー
ル92T)を厚さがそれぞれミクロンになるように塗布
し、他の面にウレタン系プライマー(東洋モートン社製
、商品名 ア4 ドコート335)を厚さがそれぞれ20ミクロンになる
ように塗布して乾燥した(それぞれの無機充填剤および
オレフィン系重合体の種類ならびに組成物中の無機充填
剤の含有率を第1表に示す。なお、比較例2では、無機
充填剤を配合せず、また実施例8および9では前記ウレ
タン系プライマーを塗布)。さらに、無機充填剤および
オレフィン系重合体をそれぞれ5分間ヘンシェルミキサ
ーを用いてトライブレンドし、各混合物を樹脂温度が2
30℃の条件下でベント付押出機を使って組成物を製造
した。得られた各組成物(ペレット)をT−グイ成形機
を用いて厚さが2IDI11のシートを製造した。
このようにして製造された熱可塑性樹脂のフィルム(な
お、比較例1では使用せず)、プライマーが両面に塗布
された金属性形状物および無機充填剤を含有するオレフ
ィン系重合体のシートを第1図に示されるようにプレス
板(表面温度230℃)に置き、加圧力が100kg/
 c m″(ゲージ圧)で5分間加熱圧着した。なお、
第1図において、5 1は熱可塑性樹脂のフィルム(熱可塑性樹脂層)であり
、2は金属性形状物である。また、3は無機充填剤を含
有するオレフィン系重合体のシート(無機充填剤含有オ
レフィン系重合体層)であり、4加圧プレス機のプレス
板である。さらに、aはアクリル系プライマーの塗布物
(ただし、実施例8および9はウレタン系プライマーの
塗布物)であり、bはウレタン系プライマーの塗布物で
ある。
無機充填剤を含有するオレフィン系重合体のシートの曲
げ弾性率および熱膨張率を測定した。
得られたこれらの結果を第1表に示す。
(以下余白) 6 以上のようにして得られた各積層物の電波反射率を測定
したところ、いずれも88%であった。さらに、耐候性
試験およびヒートサイクルテストを行なったが、比較例
1を除きすべて表面に変退色、光沢の変化、クレージン
グ、ふくれ、金属箔の剥離、亀裂などの有害変化を認め
ることができなかった。ただし、比較例1では、表面の
アルミニウムのクロスが腐食した。
【図面の簡単な説明】
第1図は各実施例および比較例において、それぞれの積
層物を製造するさいの積層の状態を示す部分拡大断面図
である。第1図において、■は熱Or塑性樹脂層(熱可
塑性樹脂のフィルム、ただし、比較例1では使用せず)
であり、2は各プライマーで両面が塗装された金属性形
状物(金属箔)である。また、3は無機充填剤含有オレ
フィン系重合体層(無機充填剤を含有するオレフィン系
重合体のソート)であり、4はプレス板である。さらに
、aはアクリル系プライマー(ただし、実施例8および
9では、ウレタン系プライ8 マー)の塗布物であり、bはウレタン系プライマーの塗
布物である。 特許出願人 昭和電工株式会社 代 理 人 弁理士 菊地精− 9

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 少なくとも (A)耐候性が良好な熱可塑性樹脂層(B
    )金属性のマ・ント、クロスおよ゛びネットからなる群
    から選ばれた少なくとも−・種の形状物ならびに ・ (C)無機充填剤含有オレフィン系重合体層が順次積層
    してなる積層物であり、該熱可塑性樹脂の厚さは5ミク
    ロンないし5+nmであり、金属性のマツi・、クロス
    およびネットは、2メツシユよりも細かく、かつ無機充
    填剤含有オレフィン系重合体の厚さは500ミクロンな
    いし+5+nmであり、この層の無機充填剤の含有量は
    10〜80重量%であることを持金とする耐候性の良好
    な積層物。
JP23275883A 1983-12-12 1983-12-12 耐候性の良好な積層物 Pending JPS60125659A (ja)

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