JPS646115Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は組立棚に関するものである。

（従来の技術） 従来より、パイプ状の部材同士を組み立てて構
成する簡易な組立棚が一般に普及しているが、本
考案の出願人は先に実公昭56−49473号公報にお
いて、曲折桟の両端部にそれぞれボルト保持具が
嵌着され、該ボルト保持具にそれぞれ連結ボルト
が嵌挿され、該連結ボルトにそれぞれ締付環が外
嵌一体化され、該ナツトに接続管が当接され、該
接続管を介して縦桟の継手に接続されてなる棚を
提案している。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、上記考案の棚にあつては、組み
立て、分解が煩雑であるとともに、ナツトと接続
管および接続管と継手とが単に挿入されているだ
けであるから強度の面でやや難があるといつた不
都合があつた。

また、従来からある組立棚は機能性を追求する
あまり、装飾的な面に欠けるという問題があつ
た。

（課題を解決するための手段） 本考案の組立棚は、所定の間隔をおいて対向さ
れた一対の略長方形支持枠２，２間に上桟３，３
および下桟４，４が横架され、それぞれの支持枠
２，２を構成する一対の支柱２１，２１の対向面
の少なくとも一方の支柱面２２に長手方向にわた
つて多数の係止孔２３が設けられ、かつ化粧枠８
の両端部にそれぞれ設けられた二股状の挿入杆８
１，８１が、前記両支持枠２，２の支柱２１，２
１の上端開口部２７に挿入されるとともに、該支
柱２１の側面上端部に横設された貫通孔２４に化
粧ボルト９が挿通されて該二股状の挿入杆８１，
８１が締付固定され、前記両支持枠２，２の上端
に化粧枠８，８が延設されたものである。

（実施例） 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。

第１図は本考案の実施態様を例示するもので、
組立棚１は、所定の間隔をおいて対向された一対
の略長方形支持枠２，２間に上桟３，３と下桟
４，４が横架連結され、この上桟３，３と下桟
４，４間に棚フレーム６，６が配設され、該棚フ
レーム６，６上に棚７が載置されるとともに、前
記両支持枠２，２の上端にそれぞれ化粧枠８，８
が延設されている。

支持枠２は、上端面が開口された一対の支柱２
１，２１と、該両支柱２１，２１を連結する上枠
２５および下枠２６とからなり、両支柱２１，２
１の対向する面２２，２２の両方もしくは一方の
支柱面２２に、長手方向全長にわたつて一定間隔
に多数の係止孔２３…が穿設されるとともに、こ
の支柱２１，２１の側面の上下端部には貫通孔２
４…が横設されている。支柱２１としては一般に
甲丸角パイプが使用されるが、この他にも、横断
面円形状、方形状、楕円形状、長円形状等のパイ
プ材を適用してもよい。

上桟３の両端面３１，３１に前記支柱２１の貫
通孔２４に適合するねじ孔３２が形成されている
（第２図参照）。なお、下桟４の両端面４１，４１
にも同様のねじ孔（図示省略）が形成されてい
る。

化粧枠８は、例えば半円弧状に形成され、その
両端部はそれぞれ二股状の挿入杆８１，８１に形
成されている。ただし、化粧枠８の形状は半円弧
状に限定されるものではなく、枠体のほか装飾的
な面材であつてもよい。第２図乃至第３図に上記
支持枠２、上桟３および化粧枠８の連結構造を示
す。化粧枠８の端部に形成された二股状の挿入杆
８１，８１は、支柱２１の上端開口部２７に挿入
され、該支柱２１の側面上端部に横設された貫通
孔２４に化粧ボルト９が挿通される。二股状の挿
入杆８１，８１は化粧ボルト９を跨いだ状態に挿
入される。次に、この化粧ボルト９を上桟３のね
じ孔３２に対して締め付けて一体に連結する。化
粧枠８の端部に形成した挿入杆８１，８１は化粧
ボルト９の締め付けによつて固定される。化粧ボ
ルト９を締め付けると、支柱２１の両側壁が互い
に近づくように変形されて（第３図において鎖線
で示す形）確実なる固定が行える。

また、下桟４は、その端面４１に設けられたね
じ孔に支柱２の側面下端に横設された貫通孔２４
の外側から化粧ボルト１３を適用して連結され
る。さらに、棚フレーム６は支柱２に設けられた
係止孔２３…の適当位置に両端部が係止されて両
支持枠２，２間に設けられ、この係止された棚フ
レーム６上に棚７が載置される。さらに、腕片１
４，１４は、支柱２に対して外側に突出して設け
られ、この腕片１４，１４上に載台（図示省略）
を載せると、この組立棚１の横巾を広く利用する
ことができる。

図面中１０は支持枠２に装着される側面板、１
１および１２は上桟３と下桟４間に装着される背
面板および前面板である。ただし、これらの各板
１０，１１，１２は必ずしも装着する必要はな
い。

第４図は化粧枠８の他の実施例を示すもので、
挿入杆８２，８２が弾性体からなる短冊状板体に
形成されたものである。

この化粧枠８によれば、挿入杆８２，８２を支
柱２１の上端開口部２７に弾性挿入すると、挿入
杆８２，８２の先端係止爪８３，８３が支柱２１
の内壁に圧接され、化粧ボルト９の締め付けと相
俟つてより強固な連結が行える。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案の組立棚によれ
ば、所定の間隔をおいて対向された一対の支持枠
間に上桟および下桟が横架され、それぞれの支持
枠を構成する一対の支柱の対向面の少なくとも一
方の支柱面に長手方向にわたつて多数の係止孔が
設けられ、かつ、前記両支持枠の上端にそれぞれ
化粧枠が延設されているので、化粧枠の装着によ
つて組立棚全体の装飾性を向上することができ
る。特に、陳列ケースとして使用するときはケー
ス内の商品をより引き立たせる効果がある。

また、化粧枠は、その両端部にそれぞれ設けら
れた二股状の挿入杆を両支持枠の支柱の上端開口
部に挿入するとともに、該支柱の側面上端部に横
設された貫通孔に化粧ボルトを挿通して該二股状
の挿入杆を締付固定することにより支持枠の上端
に延設するものであるから、支持枠と化粧枠の組
み立て、分解が化粧ボルト一本の着脱で行うこと
ができ、作業性に優れている。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施態様を例示し、第１図は組
立棚の分解図、第２図は支柱と上桟と化粧枠の連
結構造を示す一部拡大図、第３図は支柱と上桟と
化粧枠の連結構造を示す横断面図、第４図は化粧
枠の挿入杆部分の他の実施例を示す斜視図であ
る。 １……組立棚、２……支持枠、２１……支柱、
２２……支柱面、２３……係止孔、２４……貫通
孔、２７……開口部、３……上桟、４……下桟、
８……化粧枠、８１，８２……挿入杆、９……化
粧ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所定の間隔をおいて対向された一対の略長方形
   支持枠２，２間に上桟３，３および下桟４，４が
   横架され、それぞれの支持枠２，２を構成する一
   対の支柱２１，２１の対向面の少なくとも一方の
   支柱面２２に長手方向にわたつて多数の係止孔２
   ３が設けられ、かつ化粧枠８の両端部にそれぞれ
   設けられた二股状の挿入杆８１，８１が、前記両
   支持枠２，２の支柱２１，２１の上端開口部２７
   に挿入されるとともに、該支柱２１の側面上端部
   に横設された貫通孔２４に化粧ボルト９が挿通さ
   れて該二股状の挿入杆８１，８１が締付固定さ
   れ、前記両支持枠２，２の上端に化粧枠８，８が
   延設されたことを特徴とする組立棚。