JPS645676Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、オートバイのフートレストに関す
る。

〔考案の技術的背景と問題点〕

大型のオートバイでは、運転者のシートの後側
に同乗者のシートが設けられている。そして、車
体の下部左右に突出させて、運転者のフートレス
トとその後側に同乗者のフートレストが設けられ
ていて、この左右のフートレストに乗員が足を置
くようになつている。大型オートバイでは、ロン
グツーリングを行うことがあり、長時間乗車して
いることがある。ところが、同乗者は運転操作も
なく、フートレストも小さいので、足を置く位置
が一定し、同一姿勢を強いられて、姿勢を変るこ
とができなくて、疲労する。

〔考案の目的〕

この考案は、かかる点に鑑み、同乗者のフート
レストの取付け角度を適宜調節できるようにし
て、足の位置を変えることによつて姿勢を変えて
疲労することが少いオートバイのフートレストを
得ることを目的とする。

〔考案の構成〕

以下、本考案を図面に示す実施例について説明
する。

第１図乃至第３図は、本考案の実施例を示すも
のである。保持体１は、車体の側面下部にボルト
で締着して取付ける。フートレスト２は、側方に
突出した板状のもので、前部をピン３によつて、
保持体１に回動自在に軸着する。フートレスト２
の後部の腕４には、ギヤーブロツク５が挿通させ
てある。ギヤーブロツク５は、保持体１の溝６に
摺動自在に連結し、ギヤー７を軸着し、ハンドル
８をギヤー７に連結してある。ギヤー７は、保持
体１に設けたラツク９に噛み合わせる。

しかして、ハンドル８によつて、ギヤー７を回
すことによつて、ラツク９に噛合いながら、ギヤ
ーブロツク５が溝６に沿つて上下し、フートレス
ト２が、前部のピン３を中心にして回動して、角
度を変えることができる。

第４図は、本考案の他の実施例を示すものであ
る。フートレスト２の側方に突出させた腕４を、
空気ポンプ１０に連結したシリンダー１１の可動
プランジヤー１２に軸着連結し、第１図乃至第３
図に示した、ギヤー７とラツク９の代りにしてあ
る。その他は、第１図乃至第３図に示したものと
同一である。したがつて、空気ポンプ１０によつ
て、シリンダー１１内の空気を出し入れして、可
動プランジヤー１２を摺動させることによつて、
フートレスト２の角度を可変することができる。

〔考案の効果〕

以上説明したように、この考案は、車体の下部
側面に固定する保持体に、側方に突出させたフー
トレストの内側前部を回動自在に軸着し、フート
レストの内端後部をギヤー又は可動プランジヤー
によつて上下に移動させ、フートレストの取付け
角度を可変できるようにしたので、フートレスト
の取付け角度と取付け高さが変り、足の高さと足
首の角度を変えることができて、乗車姿勢を変え
ることができるので、同一姿勢を強いられること
がなくなり、疲労を少くできる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本考案の一実施例を示し、
第１図は側面図、第２図は第１図Ａ−Ａ矢視断面
図、第３図は第１図Ｂ−Ｂ矢視断面図、第４図は
本考案の他の実施例を示す一部縦断側面図であ
る。 １……保持体、２……フートレスト、７……ギ
ヤー、１２……プランジヤー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体の下部側面に固定する保持体に、側方に突
   出させたフートレストの内側前部を回動自在に軸
   着し、フートレストの内端後部をギヤー又は可動
   プランジヤーによつて上下に移動させ、フートレ
   ストの取付け角度を可変できるようにしたことを
   特徴とするオートバイのフートレスト。