JPS598305Y2 - コネクタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気接続子を収容する相対向する一対の雌、
雄ハウジングより或るコネクタにおいて、両ハウジング
の結合を確保するロック機構について改良を施したもの
である。

従来、この種゛コネクタのロック機構として、第１図に
示す如く、雄ハウジングＡの外周壁ａに施錠アームｂを
設け、該アームｂは後端の立上り基部Ｃを介して上下に
弾性的に変位させると共に、先端に係止突起ｄを設けて
構或する一方、雌ハウジングＢの套体部ｅには施錠アー
ムｂに対する嵌合室ｆを設け、その係止孔ｇに前記係止
突起ｄを嵌入させて両ハウジングＡ，Ｂをロックするタ
イプのものが提案されている。

そして、雌、雄ハウジングの嵌合、引離しには施錠アー
ムｂを外周壁ａ側に押付けて行い、該アームｂの弾性復
帰力により両者をロックさせるようにしたものである。

しかし、従来のタイプによると、施錠アームｂは外周側
ａ側に押圧する構或であるため、その変位量が小さく、
嵌合ロツク時に十分な感触が得られず、また、施錠アー
ムｂの弾性強度を大にしてロック力を強化するのが困難
であった。

すなわち、施錠アームａの変位量を大にするのは、その
立上り基部Ｃを十分高くとればよいが、ハウジング全体
が嵩張り大型化するうえに、施錠アームａが外力によっ
て撓みロックが解除されるおそれがあるからである。

本考案は上記した点に着目してなされたもので、施錠ア
ームをロックに際して前記外周壁に対して上方に変位す
る構戊としてその変位量を大にすることにより十分なロ
ック感触を得られるようにすると共に、解錠に際しては
、外周壁土において左右に拡開する一対の扶持腕を利用
することによって操作が簡単にできるようにしたもので
ある。

以下、本考案を図面と共に説明すると、第２図において
、Ｃは絶縁性の合或樹脂体より一体的に形威される雄ハ
ウジングであり、内部に電気接続子（図示省略）に対す
る複数の収容室１が形戊され、その外周壁２に１本の施
錠アーム３が設けてある。

施錠アーム３は弾性体であり、後端の立上り基部４を介
して前方にのび、その先端には該アーム３と直交して係
止突起５が突設されている。

すなわち、係止突起５の横巾ｌは施錠アーム３の横巾ｌ
。

より大にして両側に突出部５ａを形或すると共に、前端
に後方に向けて降下する傾斜面５ｂが設けてある。

一方、Ｄは同じく合或樹脂材により一体的に形或される
雌ハウジングであり、前半部に雄ハウジングＣを嵌拝す
る套体部６、内部の後半部に前記収容室１に対応する収
容室７が設けてある。

また、套体部６の外周壁８上に、一対の扶持腕９が梁支
点部材１０を介して左右に拡開可能に設けられている。

弾性扶持腕９，９は、ハウジングＤの嵌合方向と平行で
あり、その内面間の間隔は前記係止突起５の横巾ｌより
僅かに大として前記施錠アーム３の進入を許容する通路
を形或し、その前方内側に係止爪１１が突設されている
。

この係止爪１１は、前記係止突起５に対応するもので、
その前端に前方に向け降下する傾斜面１１ ａが形或し
てある。

また、前記梁支点部材１０は可撓弾性を有し、ハウジン
グＤの嵌合方向と直交して設けると共に、その中央部下
面を外周壁８上に固着してある。

したがって、挾持腕９の後端部９ａを矢線Ｐ方向に押圧
すると、梁支点部材１０が湾曲して先端部９ｂは矢線Ｑ
方向に拡開する。

なお、係止爪１１の背面１ｌ ｂと梁支点部材１０間の
間隔ｍ。

は、係止突起５の縦巾ｍより大にとる。上記構戊におい
て、雄ハウジングＣを雌ハウジングＤの套体部６に面し
て嵌挿すると、係止突起５と係止爪１１とが衝合するが
、第３図に示す如く、互の傾斜面５ｂ，ｌｌａにより施
錠アーム３は上方に持上げられつつ進入し、係止突起５
が係止爪１１を乗り越えるに及んで、瞬間的に弾性復帰
し、相互の背面５Ｃ，ｌｌｂとが衝合して両ハウジング
Ｃ，Ｄはロックされる。

この場合、施錠アーム３は上方に撓むため、係止爪１１
の高さを適宜変えることにより、その変位量を十分大き
くしてロック時の感触を自由に変えられるのは勿論、立
上り基部４や施錠アーム３自体の弾性強度を自由に調整
することができる。

逆に、ロックを解除するには、挾持腕９の後端部９ａを
指等で矢線Ｐ方向に押圧すれば、その先端部９ｂが矢線
Ｑ方向に拡開し、係止突起５と係止爪１１との係合が外
れ、簡単に達戒できる。

以上は、梁支点部材１０が可撓弾性を有し、これ自体が
矢線Ｐ方向の力に対して湾曲する例について説明したが
、梁支点部材の下面全体を外周壁８に固着し、扶持腕の
みが拡開するようにしてもよい。

本考案は以上説明したようになるから、係止爪の高さを
適宜変えることにより、施錠アームの変位量及びロック
時の感触を自由に調整することができる。

また、施錠アームをハウジング外周壁の上方に変位する
構戒としたから、従来のように構造上の制約を受けずに
弾性強度を大にしてロツクカを強化することができ、ま
たそのためにハウジング全体が嵩張る等の欠点が全く生
じない利点がある。

さらに、ロックの解除は、挾持腕の拡開操作により行う
から、施錠アームの弾性強度には殆ど影響を受けず極め
て簡単に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はコネクタの従米例を示す斜視図、第２図は本考
案コネクタの分離した状態の斜視図、第３図は作用状態
の説明図である。 Ｃ・・・・・・雄ハウジング、Ｄ・・・・・・雌ハウジ
ング、３・・・・・・施錠アーム、４・・・・・・立上
り基部、５・・・・・・係止突起、９・・・・・・挾持
腕、１１・・・・・・係止爪。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電気接続子を収容する相対向する一対の雌、雄ハウジン
   グとからなり、雌ハウジングの套体部に雄ハウジングを
   嵌挿し、両者の結合を確保するロック機構を備えるコネ
   クタにおいて、雄ハウジングの外周壁に後端の立上り基
   部を介して前方にのび先端に係止突起を有する施錠アー
   ムを設け、雌ハウジングの外周壁には前記施錠アームの
   進入を許容する一対の挾持腕を拡開可能に設け、該挾持
   腕の内側に前記係止突起と係合する係止爪を突設したこ
   とを特徴とするコネクタ。