JPS5973796A - メンテナンス・キヤスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は高速増殖炉の炉内機器を取扱うメンテナンス・
キャスクに関する。

〔発明の技術的背景〕

一般に高速増殖炉は金属ナトＩＪウム等の液体金属を冷
却材として使用している。金属ナトリウムは化学的に活
性で酸素・水と激しく反応する。このため、冒速増殖炉
内にはカバーガスと呼ばれる不活性ガスが封入されてお
り、金属ナトリウムの反応を防止している。

したがって、高速増殖炉内で使用される炉内機器を取扱
う場合にはメンテナンス・キャスクと呼ばれる容器を使
用して炉内に空気が混入しないように配慮する必要があ
る。

第１図を参照して従来のメンテナンス・キャスクを説明
する。図中２は高速増殖炉の上部遮蔽体である遮蔽プラ
グであって、この遮蔽プラグ２には貫通孔４が穿設され
ている。この貫通孔４は炉内機器たとえば制御棒上部案
内管６を炉内に挿通させるものである。案内管６の上端
部にはＯリング８が設けられておシ、このＯリング８を
貫通孔４内面に密着させて気密を保持するように構成さ
れている。

遮蔽プラグ２上面にはメンテナンス・キャスク１０が設
置されている。このメンテナンス・キャスク１０は本体
１２と、クレーン機構１４と、２つのドアバルブ１６．
１８とで形成されている。本体１２は前記貫通孔４に連
続する内部空間１９を有する密閉容器である。本体１２
の上部には巻取シトラム２０が設置されており、このド
ラム２０はワイヤ２２を巻取９前記案内管６を把持する
グリッパ２４を昇降させるように構成されている。そし
て、これらドラム２０゜ワイヤ２２．グリッパ２４でク
レーン機構１４が形成されている。また、本体１２の下
部にはドアバルブＪ６．１Ｂが積み重ねて設置されてお
シ、ドアバルブ１６とドアバルブ１８との間は切離し自
在な構成となっている。

〔背景技術の問題点〕 前記従来のメンテナンス・キャスク１０の使用法を説明
する。まず、使用済の案内管６が取付けられている貫通
孔４上にメンテナンス・キャスク１０を設置する。次に
内部空間１９内の雰囲気を不活性ガスで置換する。この
状態セフする。そして、前記両ドアバルブ１６．１８を
閉止しドアバルブ１８を遮蔽プラグ２上に残して本体１
２を取外す。使用済の案内管６は本体１２内に収納され
た状態でメンテナンス建屋に搬送され保守点検される。

次に別の本体１２内に保守点検機器を収納して前記ドア
パルプ１８上に設置する。この保守点検機器は貫通孔４
に付着し固化した金属ナトリウム２６を取除くものであ
る。

そして、貫通孔４の保守点検が完了すると点検済の案内
管６を収納した本体１２をドアパー）ブ１８上に設置し
内部空間１９内を不活性ガスで置換した後、両ドアバル
ブ１６．１８ｆ開放して新しい案内管６を貫通孔４に取
着する。

以上の如く使用される従来のメンテナンス・キャスク１
０の不具合を説明する。すなわち、作業工程毎に本体１
２を取替える必要があシ、そのつど雰囲気の置換を行な
わなければならず作業に長時間を要する不具合があった
。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、高速増殖炉における上部遮幣体の貫通
孔上に装置全体を設置した状態で取外すことなく炉内機
器の又換作業を行なうことができるメンテナンス・キャ
スクを提供することにある。

〔発明の概要〕

本発明によるメンテナンス・キャスクは、複数の収納容
器を本体内に収容して、収納容器内に必要な機器を収納
しこれらの機器を順次使用して炉内機器の交換作業を一
貫して行なうようにしたものである。

〔発明の実施例〕

第２図ないし第３図を参照して本発明の一実施例を説明
する。なお、図中従来と同様のものには同一符号を付し
て説明文の息複を避ける。

、第２図中１０２は本体であって、この本体１０２は同
筒形の密閉容器である。本体１０２内には長手方向に沿
って４個の収納容器１０４ａ・・・１０４ｄが収−容さ
れスいる。これら収納容器１０４、ａ・・・は第３図に
示すように本体１０２の中心に設けられた回転軸１０６
ｆ中心として周方向等間隔を存して配置されている。収
納容器１０４ａ・・・は細長円筒形をなし上下端は開口
している。また、収納容器１０４ａ°・・・の上下端部
は円板１０８．１１０で固定されてお９、さらに円板１
０８．１１０は前記回転軸１０６に固定されている。両
円板１０８．１１Ｏの周縁部下面にはベアリング１１２
．１１４が数個けられており、前記回転軸ｉｏ６を中心
として回転自在に軸支されている。

回転軸１０６の上端には駆動機構１１６が設けられてお
り、前記収納容器１０４ａ・・・は回転軸１０６を中心
とする同心円上を通過して回転駆動されるように構成さ
れている。

前記本体１０２下端部には前記収納容器１０４ａ・・・
の下端開口に対応する位置に１個のドアバルブ１１８お
よび３ケ所の透孔１２０・・・が設けられている。前記
ドアバルブ１１　Ｂハ開放時には貫通孔４と収納容器１
０４ｍ・・・内とを連通し案内管６を通すように構成さ
れている。

また前記透孔１２０は着脱自在なプラグ１２２で封止さ
れている。

また本体１０２上部の前記ドアバルブ１１８直上にはク
レーン機構１４が設けられている。

なお、図中１２４は開閉弁であシ、この開閉弁１２４を
、開閉動作させて本体１０２内の雰囲気を置換するよう
に構成されている。

さらに前記収納容器１０４＆は使用済みの案内管６を収
容するものであり、収納容器１０４ｂ。

１０４ｃには貫通孔４の保守・点検用機器１２６が収納
されており、収納容器１０４ｄには新しい案内管６が収
納されている。

このように構成されたメンテナンス・キャスクの動作を
説明する。まず、遮蔽プラグ２の貫通孔４上にメンテナ
ンス・キャスクを設置する。

そしてドアバルブ１１８を閉止して本体１０２内の雰囲
気を不活性ガスであるＡｒガスで置換する。次に碑用済
みの１、案内管６を収納する収納容器１０４ａをドアバ
ルブ１１８上に配置してクレーン機構１４で使用済みの
案内管６を抜き取り収納容器１０４ａ内に収納する。そ
して駆動機構１１６を動作させて収納容器１０４ｂ、１
０４ｃをドアバルブ１１８上に配置して保守・点検用機
器１２６で炉内の保守・点検を行なう。さらに収納容器
１０４ｂをドアバルブ１１８上に配置して新しい案内管
６を貫通孔４に設置する。

以上の如き本発明の一実施例の効果を説明する。

まず、使用済みの案内管６を抜き取シ貫通孔４の状態を
保守・点検し新しい案内管６を設置する作業は、本体１
０２を遮蔽プラグ２に取付けた状態で行なうことができ
案内管６の交換作業に要する時間を短縮することができ
る。したがって作業員の放射線被曝量を低減することが
できる。

また、案内管６の交換作業中に本体１０２を取外す必要
がないので従来の如く２個のドアバルブを必要とせず１
個のドアバルブ１１８だけでよく外形を小形化すること
ができる。

さらに、本体１０２には透孔１２０が設けられているの
で、各収納容器１０４ｂ、１０４ｃ。

１０４ｄ内に保守・点検用機器１２６、案内管６を出し
入れする場合にはプラグ１２２を取外して透孔１２０か
ら出し入れすることができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、高速増殖炉におけ
る上部遮蔽体の貫通孔上に装置全体を設置した状態で取
外すことなく炉内機器の交換作業を行なうことができる
メンテナンス・キャスクを提供することができる。した
がって、炉内機器の変換作業に要する時間を短縮し作業
員の放射線被曝量を低減することができ、その効果は犬
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のメンテナンス・キャスクを示す縦断面図
、纂２図ないし第３図は本発明の一実施例を示す図で、
第２図は装置全体の縦断面図、第３図は本体１０２の横
断面図である。 １０２・・・本体、１０４ｈ〜１０４ｄ・・・収納容器
、１１６・・・駆動機構、１１８・・・ドアバルブ、１
４・・・クレーン機構、６・・・制御棒案内管、１２６
・・・保守・点検用機器。 出願人代理人　　弁理士　鈴　江　武　彦　　　　　−
ｌ１図 １ム 第２図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）高速増殖炉の上部遮蔽体上に載置され内部に密閉
   空間を有する本体と、この本体内に収容され前記上部遮
   蔽体の貫通孔に面した面が開口しこの開口が同心円上を
   通、過するように回転自在に設置された複数の収納容器
   と、これら収納容器を回転駆動する駆動機構と、前記容
   器め開口と上部遮蔽体の貫通孔とを連続させる位置に配
   置されたドアパルプと、このドアバルブを通じて前記収
   納容器内の機器を炉内に吊下するクレーン機構とを具備
   したことを特徴とするメンテナンス・キャスク。
2. （２）　　前記収納容器にね、使用済み炉内機器または
   未使用の炉内機器または保守点検用機器が収納されるも
   のであることを特徴とする特許請求の範囲第（１）項記
   載のメンテナンス・キャスク。