JPS595206Y2 - フロントフオ−ク - Google Patents
フロントフオ−クInfo
- Publication number
- JPS595206Y2 JPS595206Y2 JP10168377U JP10168377U JPS595206Y2 JP S595206 Y2 JPS595206 Y2 JP S595206Y2 JP 10168377 U JP10168377 U JP 10168377U JP 10168377 U JP10168377 U JP 10168377U JP S595206 Y2 JPS595206 Y2 JP S595206Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure chamber
- oil
- front fork
- inner tube
- piston
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Actuator (AREA)
- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
- Control Of Fluid Pressure (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、伸長行程時において、減衰力を発生させる
ための圧力室内にエヤーが混入するのを防止する手段を
設けたフロントフォークに関する。
ための圧力室内にエヤーが混入するのを防止する手段を
設けたフロントフォークに関する。
従来から知られているフロントフォークとして第2図に
示すものがある。
示すものがある。
この従来のフロントフォークは、そのピストン体1にチ
ェック弁2を設け、当該フロントフォークの圧縮行程時
に、圧力室3内の油を、圧力室4内に導くようにしてい
る。
ェック弁2を設け、当該フロントフォークの圧縮行程時
に、圧力室3内の油を、圧力室4内に導くようにしてい
る。
そして、このフロントフォークの伸長時には、油槽5の
油が、中空バイブロ及びオリフィス7を経由して圧力室
3に吸込まれる。
油が、中空バイブロ及びオリフィス7を経由して圧力室
3に吸込まれる。
このようにフロントフォークの伸長時には、油槽5の油
が圧力室3に吸込まれるが、特にフロントフォークの高
速伸長速度域では、圧力室3に吸込まれる油にエアーが
混入してしまう。
が圧力室3に吸込まれるが、特にフロントフォークの高
速伸長速度域では、圧力室3に吸込まれる油にエアーが
混入してしまう。
つまり、油槽5から圧力室3への流通過程で、小径な中
空バイブロとオリフィス7とを通過しなければならない
ので、上記高速伸長速度域では、中空バイブロ内の流速
が非常に速くなる。
空バイブロとオリフィス7とを通過しなければならない
ので、上記高速伸長速度域では、中空バイブロ内の流速
が非常に速くなる。
そのために中空バイブロ内には、渦巻流が発生するが、
この渦巻流には油槽5内のエアーが混入しているために
、上記圧力室3にこのエアーが流入してしまう。
この渦巻流には油槽5内のエアーが混入しているために
、上記圧力室3にこのエアーが流入してしまう。
このようにフロントフォークの伸長行程時において、エ
ヤーを混入した油が圧力室3に流入すると、次の行程、
すなわち圧縮行程時に、そのエヤーを混入させた油が、
圧力室4に流入することになる。
ヤーを混入した油が圧力室3に流入すると、次の行程、
すなわち圧縮行程時に、そのエヤーを混入させた油が、
圧力室4に流入することになる。
圧力室4内に上記のような油が流入すると、その伸長行
程時における減衰力が不安定になる。
程時における減衰力が不安定になる。
そのために所望の減衰力特性が得られず、乗心地を著し
く害するという欠点があった。
く害するという欠点があった。
この考案は、伸長行程時、特に、高速伸長速度域におい
て、エアーが混入した油が油槽から吸込まれたとしても
、伸長行程時の減衰力特性に影響のないようにしたフロ
ントフォークの提供を目的にする。
て、エアーが混入した油が油槽から吸込まれたとしても
、伸長行程時の減衰力特性に影響のないようにしたフロ
ントフォークの提供を目的にする。
以下にはこれを図示の実施例について説明する。
車輪側に連結するアウターチューブ11には、車体側に
連結するインナーチューブ12を摺動自在に挿入してい
るが、このインナーチューブ12の下端には、ピストン
体13を設けている。
連結するインナーチューブ12を摺動自在に挿入してい
るが、このインナーチューブ12の下端には、ピストン
体13を設けている。
上記アウターチューブ11の底部には、中空パイプ14
を起立させるとともに、この中空パイプ14の上端に形
成した補助ピストン15を前記インナーチューブ12内
に臨ませている。
を起立させるとともに、この中空パイプ14の上端に形
成した補助ピストン15を前記インナーチューブ12内
に臨ませている。
そして上記ピストン体13は、その内径を中空パイプ1
4外径よりもやや大きくし、ピストン体13と中空パイ
プ14との間に若干の間隙を保持するとともに、その内
周に環状溝16を形成している。
4外径よりもやや大きくし、ピストン体13と中空パイ
プ14との間に若干の間隙を保持するとともに、その内
周に環状溝16を形成している。
この環状溝16内には、中空パイプ14に油密でしかも
摺動自在にかん合し、かつ環状溝16の底面との間に所
要の間隙を保持したリング状の閉塞部材17を、その環
状溝16内において上下動自在に配設している。
摺動自在にかん合し、かつ環状溝16の底面との間に所
要の間隙を保持したリング状の閉塞部材17を、その環
状溝16内において上下動自在に配設している。
しかして上記閉塞部材17は、ピストン体13によって
区画される圧力室18あるいは19の圧力差に応じて変
位するもので、この閉塞部材17が上下いずれの位置に
あっても、圧力室18及び19の流通を遮断するもので
ある。
区画される圧力室18あるいは19の圧力差に応じて変
位するもので、この閉塞部材17が上下いずれの位置に
あっても、圧力室18及び19の流通を遮断するもので
ある。
このように、ピストン体13に閉塞部材17を設けたの
は、当該ピストン体を一体化し、それを中空パイプ14
に油密に接しさせた場合に、中空パイプ14がわずかで
も傾いていると、このピストン体と中空パイプ14とが
偏接触し、ピストン体の上下動に支障を来すことがある
ので、このようなことを防止するためである。
は、当該ピストン体を一体化し、それを中空パイプ14
に油密に接しさせた場合に、中空パイプ14がわずかで
も傾いていると、このピストン体と中空パイプ14とが
偏接触し、ピストン体の上下動に支障を来すことがある
ので、このようなことを防止するためである。
すなわち、閉塞部材17は、環状溝16内にあって、半
径方向に余裕があるので、中空パイプ14が若干傾いて
も、なんの影響も受けないものである。
径方向に余裕があるので、中空パイプ14が若干傾いて
も、なんの影響も受けないものである。
また、前記補助ピストン15は、その外径をインナーチ
ューブ12の内径よりもやや小径にして、両者間に間隙
20を形成するとともに、その外周に環状凹溝21を形
成している。
ューブ12の内径よりもやや小径にして、両者間に間隙
20を形成するとともに、その外周に環状凹溝21を形
成している。
上記環状凹溝21内には、外周をインナーチューブ12
に対して油密で、しかも摺動自在にしたリング状チェッ
ク弁22を、環状凹溝21内において上下動自在に配設
している。
に対して油密で、しかも摺動自在にしたリング状チェッ
ク弁22を、環状凹溝21内において上下動自在に配設
している。
上記リング状チェック弁22は、その内周と環状凹溝2
1底面との間に間隙23を形成するとともに、下側面所
要個所に切欠部24を形成している。
1底面との間に間隙23を形成するとともに、下側面所
要個所に切欠部24を形成している。
そしてインナーチューブ12が下降する圧縮行程時には
、圧力室19内が油槽25の圧力より低くなることと、
リング状チェック弁22がインナーチューブ12に追随
することにより、このチェック弁22は環状凹溝21の
下側に押し付けられる。
、圧力室19内が油槽25の圧力より低くなることと、
リング状チェック弁22がインナーチューブ12に追随
することにより、このチェック弁22は環状凹溝21の
下側に押し付けられる。
したがって圧力室19と油槽25とは間隙20.23及
び切欠部24を介して連通ずる。
び切欠部24を介して連通ずる。
またインナーチューブ12が上昇する伸長行程時には、
圧力室19の圧力が上昇するので、リング状チェック弁
22は環状凹溝21の上側に押し付けられ、圧力室19
と油槽25との連通を遮断するものである。
圧力室19の圧力が上昇するので、リング状チェック弁
22は環状凹溝21の上側に押し付けられ、圧力室19
と油槽25との連通を遮断するものである。
なお、上記のようにリング状チェック弁を設けたことに
より、中空パイプが多少傾いていたとしても、補助ピス
トンがインナーチューブに偏接触することがなくなると
、前記ビスI・ン体と同様である。
より、中空パイプが多少傾いていたとしても、補助ピス
トンがインナーチューブに偏接触することがなくなると
、前記ビスI・ン体と同様である。
しかして当該フロントフォークの圧縮行程時には、圧力
室18の圧力が上昇し、オリフィス26によって圧縮側
の減衰力が発生する。
室18の圧力が上昇し、オリフィス26によって圧縮側
の減衰力が発生する。
このときには、リング状チェック弁22は開いているの
で、油槽25の油は、圧力室19に流入するが、この流
入する油にはエヤーは混入しない。
で、油槽25の油は、圧力室19に流入するが、この流
入する油にはエヤーは混入しない。
次に伸長行程時には、リング状チェック弁22が閉じ、
圧力室19内の圧力が上昇するとともに、オリフィス2
7によって減衰力が発生する。
圧力室19内の圧力が上昇するとともに、オリフィス2
7によって減衰力が発生する。
この時、圧力室18には、中空パイプ14及びオリフィ
ス26を経由して、油槽25から油が供給されるが、こ
の油には若干のエヤーが混入する。
ス26を経由して、油槽25から油が供給されるが、こ
の油には若干のエヤーが混入する。
ただしこのエヤー混入の油は、圧力室19に流入するこ
とがないので、伸長時における減衰力には、何ら影響を
及ぼすものではない。
とがないので、伸長時における減衰力には、何ら影響を
及ぼすものではない。
すなわち、圧縮時における減衰力特性は、必ずしも一定
でなくとも、伸長時におけるそれが一定に保たれれば、
乗心地に悪影響を及ぼすことはなく、シたがって圧力室
18内への多少のエヤー混入は許されるものである。
でなくとも、伸長時におけるそれが一定に保たれれば、
乗心地に悪影響を及ぼすことはなく、シたがって圧力室
18内への多少のエヤー混入は許されるものである。
なお、最伸長時には、閉塞部材17がオリフィス27を
閉じ、オイルロックを果す関係にしている。
閉じ、オイルロックを果す関係にしている。
以上の説明から明らかなように、この考案の構成は、下
端にピストン体を設けたインナーチューブをアウターチ
ューブ内に摺動自在に挿入するとともに、このアウター
チューブ底部に下端を固定した中空パイプの上端に補助
ピストンを設け、この補助ピストンを前記インナーチュ
ーブに臨ませることによって、この補助ピストンと上記
ピストン体との間に圧力室を構成し、この圧力室を所定
のオリフィスを介して上記中空パイプ内と連通させたフ
ロントフォークにおいて、前記圧力室と、前記ピストン
体の下方に形成される圧力室とを、当該ピストン体によ
って分離区画し、面圧力室の油の流通を阻止する一方、
前記補助ピストンの周囲に凹溝を形成し、この凹溝に対
して上下動自在にしたリング状チェック弁を設けるとと
もに、このチェック弁は、インナーチューブ内の油槽か
ら、補助ピストンと上記ピストン体との間に形成した圧
力室への流通のみを許容するようにした点に特徴を有す
る。
端にピストン体を設けたインナーチューブをアウターチ
ューブ内に摺動自在に挿入するとともに、このアウター
チューブ底部に下端を固定した中空パイプの上端に補助
ピストンを設け、この補助ピストンを前記インナーチュ
ーブに臨ませることによって、この補助ピストンと上記
ピストン体との間に圧力室を構成し、この圧力室を所定
のオリフィスを介して上記中空パイプ内と連通させたフ
ロントフォークにおいて、前記圧力室と、前記ピストン
体の下方に形成される圧力室とを、当該ピストン体によ
って分離区画し、面圧力室の油の流通を阻止する一方、
前記補助ピストンの周囲に凹溝を形成し、この凹溝に対
して上下動自在にしたリング状チェック弁を設けるとと
もに、このチェック弁は、インナーチューブ内の油槽か
ら、補助ピストンと上記ピストン体との間に形成した圧
力室への流通のみを許容するようにした点に特徴を有す
る。
上記のように構成したので、当該フロントフォークの伸
長行程時に中空パイプを経由して圧力室に吸込まれる油
に、エアーが混入していたとしても、その伸長行程時に
おける減衰力特性に悪影響を及ぼさない。
長行程時に中空パイプを経由して圧力室に吸込まれる油
に、エアーが混入していたとしても、その伸長行程時に
おける減衰力特性に悪影響を及ぼさない。
このように減衰力特性が安定するので、その乗心地も良
くなる。
くなる。
図面第1図はこの考案のl実施例を示す断面図、第2図
は従来のフロントフォークを示す断面図である。 11・・・・・・アウターチューブ、12・・・・・・
インナーチューブ、13・・・・・・ピストン体、14
・・・・・・中空パイプ、15・・・・・・補助ピスト
ン、16・・・・・・環状溝、17・・・・・・閉塞部
材、1B、 i9・・・・・・圧力室、20・・・・・
・間隙、21・・・・・・環状凹溝、22・・・・・・
リング状チェック弁、24・・・・・・切欠部、25・
・・・・・油槽。
は従来のフロントフォークを示す断面図である。 11・・・・・・アウターチューブ、12・・・・・・
インナーチューブ、13・・・・・・ピストン体、14
・・・・・・中空パイプ、15・・・・・・補助ピスト
ン、16・・・・・・環状溝、17・・・・・・閉塞部
材、1B、 i9・・・・・・圧力室、20・・・・・
・間隙、21・・・・・・環状凹溝、22・・・・・・
リング状チェック弁、24・・・・・・切欠部、25・
・・・・・油槽。
Claims (1)
- 下端にピストン体を設けたインナーチューブをアウター
チューブ内に摺動自在に挿入するとともに、このアウタ
ーチューブ底部に下端を固定した中空パイプの上端に補
助ピストンを設け、この補助ピストンを前記インナーチ
ューブに臨ませることによって、この補助ピストンと上
記ピストン体との間に圧力室を構威し、この圧力室を所
定のオリフィスを介して上記中空パイプ内と連通させた
フロントフォークにおいて、前記圧力室と、ピストン体
の下方に形威される圧力室とを、当該ピストン体によっ
て分離区画し、同圧力室の油の流通を阻止する一方、前
記補助ピストンの周囲に凹溝を形威し、この凹溝に対し
て上下動自在にしたリング状のチェック弁を設けるとと
もに、このチェック弁は、インナーチューブ内の油槽か
ら、補助ピストンと上記ピストン体との間に形成した圧
力室への流通のみを許容する構成にしたフロントフォー
ク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10168377U JPS595206Y2 (ja) | 1977-07-29 | 1977-07-29 | フロントフオ−ク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10168377U JPS595206Y2 (ja) | 1977-07-29 | 1977-07-29 | フロントフオ−ク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5429291U JPS5429291U (ja) | 1979-02-26 |
JPS595206Y2 true JPS595206Y2 (ja) | 1984-02-16 |
Family
ID=29040544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10168377U Expired JPS595206Y2 (ja) | 1977-07-29 | 1977-07-29 | フロントフオ−ク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS595206Y2 (ja) |
-
1977
- 1977-07-29 JP JP10168377U patent/JPS595206Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5429291U (ja) | 1979-02-26 |
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