JPS5949475B2

JPS5949475B2 - 管継ぎ手

Info

Publication number: JPS5949475B2
Application number: JP3456381A
Authority: JP
Inventors: 孝夫橋本
Original assignee: KOSUMO KOKI KK
Current assignee: KOSUMO KOKI KK
Priority date: 1981-03-12
Filing date: 1981-03-12
Publication date: 1984-12-03
Also published as: JPS57149691A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、流体管の受口部と挿口部とにバッキングを
介在させた継ぎ手、更に詳しくは、受口部に押輪を用い
て押し込んだセルフシーリンクバッキングの抜止め阻止
を図るとともに、継ぎ手部の離脱防止機能を兼ねた継ぎ
手の構造に係る。

本出願人は、先に、従来のメカニカル継ぎ手と同セルフ
シーリングバッキングを有するソケット継ぎ手との長所
を兼ねそなえた第１図に示す新規な継ぎ手を提案した。

すなわち、ここに、１は受口部であり、受口部内面には
外端より大テーパー面１１、それに続く水平面１２、同
小テーパー面１３、同バルブ部当接面１４が形成されて
いる。

２は挿口部、３はセルフシーリングバッキングである。

４は押輪であって、バッキング押圧前面部４０外方には
鍔４１を押輪の全周に形成しである。

押輪の締付けはボルト５を介して行われる。

そして、この継ぎ手溝造においては次の効果がある。

１接続に当り、メカニカル継ぎ手の手順で実施されるの
で挿口部の先端の面取りがなく、かつ、簡単な接続操作
ができる。

２バツキングは受口部のバルブ部収容空間で余裕をもっ
て収容されるので、バッキングの劣化はない。

３押輪の鍔はバッキングを確実に保持し、該鍔が締付は
定位置で受口部の水平面下に収容されるとき芯出し効果
をもつ。

しかし、この継ぎ手構造では、受口部に大小テーパ及び
水平部、あるいは押輪に鍔等複雑な構成をとり、その形
成が困難である上、バッキングに抜止め機能がなく、ま
た、挿口部に引抜き力が作用した場合の離脱防止機能が
ない等の若干の問題点も有する。

本発明は、この既提案に係る継ぎ手のもつ欠点を克服す
べくなされたものであって、受口部に形成されたテーパ
ー面の効果に着目しつつ、継ぎ手部の他の要素にも改変
を加え、バッキングの抜止めと継ぎ手部の離脱防止を計
り、より優れた接続操作が行える継ぎ手を得ることを目
的とするものである。

このため、本発明の要点とするところは、受口部のテー
パー面を利用し、バッキングに埋め込まれ、該テーパー
面に衝接する係止片の肩部により係止片を挿口部表面に
食い込ませ、バッキングを継ぎ手部に係止する点にある
。

本発明の継ぎ手は次の構成（技術的手段）を採ることを
要件とする。

すなわち、■受口部に、押輪により装入されるセルフシ
ーリングバッキングを介して、挿口部が挿入される流体
管の継ぎ手部において、２受口部の内面には、外端より
テーパー面及びバルブ部当接面が形成され、３バツキン
グは、前部に前記受口部のバルブ部当接面内に装填され
るバルブ部と、後部に複数の係止片を円周方向に一体形
成して埋設されたヒール部とからなり、該係止片は前部
上面に前記受口部のテーパー面に衝接する肩部と、前部
下面に挿口部の表面に食い込む刃先部を有し、４締付は
具により締め付けられる押輪は内方前端部に前記バッキ
ングのヒール部の後端及び係止片の後端部が当接係合す
る係止段部を有する、ことを特徴とする。

この構成により、本発明の継ぎ手は次の作用を奏する。

すなわち、継ぎ手の接続時において、押輪にその後端部
な係合されたバッキングは受口部内に押し込まれてゆく
が、バッキングの前部（バルブ部）は受口部のテーパー
面に沿って円滑に進入し、バルブ部当接面に挿入される
。

次いで、ヒール部に埋設された係止片の肩部が受口部の
テーパー面に衝接し、管の中心軸方向に押圧されて係止
片の刃、先を挿口部の表面に食い込むことになる。

継ぎ手が離脱方向に力を受けたときには、係止片は押輪
、受口部及び挿口部の３点で拘束されているのでその刃
先は挿口部の表面から容易に離脱することはなく、その
刃先を更に挿口部表面に食い込まずことになり、バッキ
ングの離脱を阻止するばかりでなく、継ぎ手部の離脱力
にも強力に対抗することになる。

そして、バッキングの止水性にライては、）（ルブ部当
接面に収容されたバルブ部がセルフシール作用を奏する
ので、常時並びに非常時（換言すれば継ぎ手の離脱時）
にも十分にその止水性を発揮し、長期にわたって止水効
果を持続する。

以下、本発明を第２図以下の実施例図に基づいて説明す
る。

１は接続される流体管の一方の端面に形成される受口部
であって、その外縁部に鍔１ａを有し、内面には外端面
になってテーパー面１１、パルプ部当接面１２が形成さ
れる。

２は接続される他方の流体管の端部に形成される挿口部
である。

３は環状のバッキングであって、上記パルプ部当接面１
２内に収容される軟質ゴムからなるバルブ部３ａと、該
バルブ部３ａの後部に連なってバルブ部の抜出しを阻止
する機能をもつ硬質ゴムからなるヒール部３ｂとからな
る。

そして、ヒール部３ｂには、金属製の係止片３１が円周
方向複数個所にわたり、かつ、外面を露出して、一体的
に成形組み込まれている第３図ａ−ｃ０係止片３１は、
外面前端部に球面状に形成された肩部３１１、内面前部
に嘴状に折曲げて形成された刃先部３１２、及び後端に
傾斜状に形成された後端部３１３よりなる（第３図ｄ０
）４は環状の押輪であって、その内径は挿口部の外径より
少し大きくしてあり、前部内方端部には前記バッキング
のヒール部３ｂの後端面、ひいては係止片の後端部３１
３に係合する係止段部４１が周面に連続して形成され、
また、外方部にはボルト貫通孔４２が円周複数個所にわ
たって穿孔されている。

５は締付は具であって、ボルト５１及びナツト５２より
なり、ボルト頭５１１を受口部の鍔１ａに係合させ、ボ
ルト杆を押輪のボルト貫通孔４２に挿通し、ボルト杆に
刻設したねじ部５２にナツト５２を螺挿して押輪４を受
口部１に押し付け、締め付けるものである。

次に、本発明の継ぎ手部を構成する各部材の働きについ
て、接続時の挙動に基づいて説明する。

（１）接続に当り、挿口部２に押輪４、バッキング３を
頭頂は入れてお匂（２）受口部１に挿口部２を挿入したのち、押＠４の係
止部４１をバッキング３のヒール部３ｂ後端面、つまり
は係止片３１の後端部３１３に当て、締め具５のナツト
５２を回動締め付けることにより、バッキングの前部即
ちバルブ部３ａは受口部のテーノ谷面１１に沿って円滑
に奥方へと押し込まれてゆく。

（第４図参照）（３）押輪４を更に締め付けてゆくと、
パラキンク辺のバルブ部３ａは受口部のバルブ部当接面
１２内へと入り、バルブ部３ａは圧縮されてシール作用
を奏することになる。

これと同時に、バッキング３の後部即ちヒール部３ｂに
埋め込まれた係止片３１がその肩部３１１で受口部のテ
ーノく一面１１に衝接することになる。

（第５図参照）（４）シかる後、締付は具５のナツト５
２を更に回動締め付けると係止片３１はそれ以上奥方へ
は進入できず、その肩部３１１と受口部のテーパー面１
１とのテーパー効果により管軸中心方向への力が作用し
、係止片３１の後端上部な支虞として、係止片３１の匁
先部３１２は挿口部２の表面に食い込み状に押圧される
ことになる。

係止片３１の先端３１３は傾斜状に形成されたものであ
るので、後端外方部を支点として回転し、係止片の匁先
部３１２が挿口部表面に食い込んだ状態で、後端部３１
３は押輪の係止段部４１に衝接して係止されるものであ
る。

（第２図）上記４の締付は定位置の状態で、流体管内の
水圧がバッキング３のバルブ部３ａに作用しテ、バッキ
ングに受口部からの抜出し力が作用しても、係止片３１
が挿口部２表面に食い込んだ状態で押圧されているので
、バッキングの抜出しは確実に阻止される。

また、挿入部（又は受口部）に引抜き力が作用し風受口
部（１又は挿口部）から離脱しようとしても、係止片３
１が挿口部２表面に食込み状に押圧され、かつ、押輪４
の係止段部４１に係合しているので、継ぎ手部分は一体
となり、管の離脱も阻止される。

以上、本発明の継ぎ手部構造を接続管端部に施した実施
例について述べたが、本発明の基本的技術思想から逸脱
しない範囲内であれば、種々設計変更は可能である。

第６図に示すものは、本発明の継ぎ手部構造をスリーブ
継ぎ手に適用した実施例である。

本発明の継ぎ手部構造は、上述の構成と手順で実施され
るものであるので、下記の種々優れた効果を有するもの
である。

（１）受口部内面に形成したテーパー面の作用により、
バンキングの挿入は容易である。

（２）テーパー面は、上記１の効果の他に、係止片の肩
部が衝接工該係止片に管軸中心方向への力を与え、該係
止片の刃先部を挿口部表面へ強固に食い込まず。

（３）係止片はバッキングの抜止め阻止力を果すととも
に挿口部の離脱防止力も果す。

（４）係止片はヒール部内にあるので、バルブ部の機能
（セシ７シーリング作用）を阻害せず、このため、該バ
ルブ部は押輪の締付は力に左右されずに完全な止水効果
が期待できる。

すなわち、メカニカル継ぎ手のバッキングに係止片を設
けたもの（実開昭４９−２３８２０号公報参照）あって
は、止水機能を果すバルブ部に係止片が埋め込まれるこ
とになり、該バッキングを押輪で圧縮する際、係止片の
挿口管への食込みとバッキングの圧縮（メカニカル式で
あるので所要の圧縮力が確保される必要がある）とを同
時に達成することが困難であ。

す、所期の効果（止水性と離脱阻止力）を達成すること
ができない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す図面、第２図ないし第５図は本発
明の一実施を示す図面であって、第２図は締付は定位置
にある要部縦断面図、第３図はバッキング及び係止片の
構造を示す図面、第４図及び第５図は締付は時の挙動説
明図であって、第６図は本発明の他の実施例図である。１・・・受口部、１１・・・テーパー面、１２・・・パ
ルプ部当接面、２・・・挿口部、３・・・バッキング、
３ａ・・セール部、３１・・・係止片、３１１・・・肩
部、３１２・・・刃先部、４・・・押輪、４１・・・係
止段部、５・・・締付は具。

Claims

【特許請求の範囲】１受口部１に、押輪４により装入されるセルフシーリ
ングバッキング３を介して、挿口部２が挿入される流体
管の継ぎ手部において、受口部１の内面には、外端よりデーパ−面１１及びバル
ブ部当接面１２が形成され、バンキング３？Ｌ前部に前記受口部のノ並フ部当接面１
２内に装填されるバルフｍ１ｌｓ３ａと、後部に複数
の係止片３１を円周方向に一体形成して埋設したヒール
部３ｂとからなり、該係止片３１は前部上面に前記受口
部のデーパ−面１１に衝接する肩部３１１と、前部下面
に挿口部２の表面に食い込む刃先部３１２を有し、締付具５により締めつけられる押輪４は内方前端部に前
記バッキングのヒール部３ｂの後端及び係止片３１の後
端部３１３が当接係合する係止段部４１を有する、ことを特徴とする流体管の継ぎ手。