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JPS5946543B2 - 耐熱性オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents

耐熱性オルガノポリシロキサン組成物

Info

Publication number
JPS5946543B2
JPS5946543B2 JP9808377A JP9808377A JPS5946543B2 JP S5946543 B2 JPS5946543 B2 JP S5946543B2 JP 9808377 A JP9808377 A JP 9808377A JP 9808377 A JP9808377 A JP 9808377A JP S5946543 B2 JPS5946543 B2 JP S5946543B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
cerium
organopolysiloxane
heat resistance
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP9808377A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5432563A (en
Inventor
嘉昭 工藤
忠雄 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP9808377A priority Critical patent/JPS5946543B2/ja
Publication of JPS5432563A publication Critical patent/JPS5432563A/ja
Publication of JPS5946543B2 publication Critical patent/JPS5946543B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐熱性の改良されたオルガノポリシロキサン組
成物に関するものである。
オルガノポリシロキサンの耐熱性を向上させる方法とし
ては、従来、オルガノポリシロキサンにセリウム化合物
を添加する方法が知られているが、セリウム化合物は一
般にオルガノポリシロキサンとの相溶性に劣るためこれ
が分離析出することがあり、耐熱性向上の目的が損われ
るという不利がある。
このため、オルガノポリシロキサンとして特にSi−H
結合を少量含むオルガノポリシロキサンを使用し、これ
にセリウム錯塩の少量を芳香族炭化水素溶剤とともに加
え、これに空気を吹込みながら280〜290℃に加熱
することによつてセリウムをオルガノポリシロキサン中
に溶解ないし分散させる方法が提案されている。
しかしながら、この方法によつてもオルガノポリシロキ
サンに相溶するセリウムはきわめて微量であり、またセ
リウム含有量を〒定にした製品を再現性よく製造するこ
とが困難で、耐熱性を充分に向上させることができない
。他方、オルガノポリシロキサンに、塩化セリウムまた
は有機カルボン酸セリウム塩と3個以上のオルガノシロ
キサン単位をもつアルカリ金属シラノレートとの反応生
成物を加えるという方法が提案されている。
これによれば該反応生成物がオルガノポリシロキサンに
対して相溶性を示すので耐熱性がかなり向上するけれど
も、なお、満足すべき結果は得られない。また、この方
法は生成した多量の沈でん物をろ別により除去する必要
があるという工業的不利を有する。本発明者らは、オル
ガノポリシロキサンの耐熱性向上について鋭意研究を重
ねた結果、(イ)平均組成式 RaSi04−a・・・・・・・・・・・・(I)(式
中のRは置換もしくは非置換の一価炭化水素基、aは1
〜3の正数である)で示されるオルガノポリシロキサン
と、(弓 カルボン酸のセリウム塩とシラザン化合物と
の反応生成物、からなる組成物は着色をともなうという
不利がなくその耐熱性が顕著に向上していることを見出
し、本発明を完成した。
本発明で使用されるオルガノポリシロキサンは、前記平
均組成式(1)で示されるものであり、これは線状構造
のものから分枝鎖状構造の各種のものであつて差支えな
く、したがつて、式中のaの値は1〜3の正数とされる
またRで示される置換もしくは非置換の一価炭化水素基
としては、メチル基、エチル基、プロピル基などのアル
キル基、フエニル基などのアリール基、それら炭化水素
基の炭素原子に結合している水素原子が部分的に・・ロ
ゲンなどで置換したたとえばトリフルオロプロピル基な
どが例示されるが、一般にはメチル基である。なお、上
記オルガノポリシロキサンとしては特に線状構造の常温
で液状を呈するものが対象とされるが、その場合の分子
鎖両末端はトリメチルシリル基、トリフエニルシリル基
、ビニルジメチルシリル基、ビニルジフエニルシリル基
等のトリオルガノシリル基、ヒドロキシジメチルシリル
基、ヒドロキシジフエニルシリル基等のヒドロキシジオ
ルガノシリル基のいずれであつてもよい。
カルボン酸のセリウム塩としては2−エチルヘキサン酸
セリウム、ナフトエ酸セリウムなどが例示され、また、
シラザン化合物としては、一般式(式中、Rは置換もし
くは非置換の一価炭化水素基たとえばメチル基、エチル
基、フエニル基、ビニル基を表わし、nはOまたは1〜
5の整数である)で示されるものが例示される。本発明
の耐熱性オルガノポリシロキサン組成物は、前記オルガ
ノポリシロキサンに上記したカルボン酸セリウム塩とシ
ラザン化合物との反応生成物を含有させてなるものであ
るが、このような組成物を有利に得るにはつぎのように
すればよい。
すなわち、まずキシレンのような適当な溶剤に前記した
シラザン化合物と有機カルボン酸セリウム塩、および少
量の水を加え、これをおおむね140℃で1時間反応さ
せ、つぎにこれにオルガノポリシロキサンを加えた後、
キシレン分を留去することにより、目的とするオルガノ
ポリシロキサン組成物、たとえば耐熱性の顕著に向上さ
れた透明なシリコーンオイル組成物が得られる。上記方
法において、シラザン化合物と有機カルボン酸セリウム
塩との配合割合ぱ、シラザン化合物100重量部に対し
てカルボン酸セリウム塩を1〜50重量部好ましくは1
0〜25重量部とすることがよく、またこれらのオルガ
ノポリシロキサンに対する割合は、最終的に得られるオ
ルガノポリシロキサン組成物中におけるセリウムの濃度
が0.01〜1%となるようにすることが望ましい。な
お、このセリウム濃度が0.1〜1%であるようなオル
ガノポリシロキサン組成物を製造し、これをセリウム濃
度が0.01〜0.1%となるように前記オルガノポリ
シロキサンで希釈した場合にも、耐熱性に顕著にすぐれ
たオルガノポリシロキサン組成物が得られる。上記方法
において、水の使用量はシラザン化合物に対しておおむ
ね10〜50重量%に相当する量とすればよい。
なお、この水は有機カルボン酸セリウム塩とシラザン化
合物との反応を促進させるために加えるものである。こ
のようにして得られるオルガノポリシロキサン組成物は
、従来に比べて顕著に耐熱性が改善されているが、しか
し、300℃のような高温においては着色するとかある
いは若干の沈析物が生じることがある。
このような不利を避けるためには、上記オルガノポリシ
ロキサン組成物を230〜250℃に加熱し、これに空
気を吹込む操作(エアレーシヨン処理)を約1時間行え
ばよい。また、このエアレーシヨン処理を行うにあたつ
て、組成物中にメチル・・イドロジエンポリシロキサン
を少量添加しておくと、ほぼ無色透明な耐熱性にすぐれ
たオルガノポリシロキサン組成物が得られる。つぎに、
本発明の実施例をあげる。実施例 1 500m1フラスコに、キシレン150y1ヘキサメチ
ルジシラザン157、セリウムオクトエートの40重量
%トルエン溶液67および水37を入れ、140℃で1
時間加熱反応させ、この間、未反応の水をキシレンとの
共沸混合物として留去させた。
ついでこの加熱溶液中に分子鎖両末端がトリメチルシリ
ル基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(25℃にお
ける粘度100センチスト−クズ)を300t加えた後
、キシレン分を完全に留去させたところ、セリウム濃度
0.2重量%の黄色透明なジメチルポリシロキサン組成
物が得られた。この組成物を前記ジメチルポリシロキサ
ンで5倍に希釈したものの5tを50m1ビーカ一に採
取し、これを300℃のエアオーブン中に入れ耐熱性を
調べたところ、同温度で400時間経過後全体がかつ色
に着色し、若干の沈析物が認められたが、ゲル化はしな
かつた。
これに対し、前記ジメチルポリシロキサンの5yについ
て同様の耐熱性試験を行つたところ、5時間で全体がゲ
ル化した。
実施例 2 前例で得たセリウム濃度0.2重量%のジメチルポリシ
ロキサン組成物100fに、その組成物製造のために使
用したと同様のジメチルポリシロキサン400tを混合
し、これを250℃に加熱し、これに同温度を保持しな
がら空気を約1時間吹込み、淡黄色透明なジメチルポリ
シロキサン組成物を得た。
この組成物5t!Cついて前例と同様の耐熱性試験を行
つたところ、400時間経過後においてもゲル化するこ
となく、また着色および沈析物の生成は認められなかつ
た。
実施例 3 実施例1で得たセリウム濃度0.2重量%のジメチルポ
リシロキサン組成物1007に、その組成物製造のため
に使用したと同様のジメチルポリシロキサン400f7
、およびメチルハイドロジエンポリシロキサン旺−99
(信越化学社製商品名)2tを混合し、これを250℃
に加熱し、これに同温度を保持しながら空気を約1時間
吹込み、ほぼ無色の透明なジメチルポリシロキサン組成
物を得た。
この組成物5fについて実施例1と同様の耐熱性試験を
行つたところ、300時間経過後においてもゲル化する
ことなく、また着色および沈析物の生成は認められなか
つた。
実施例 4 500m1フラスコに、キシレン1507、式のトリシ
ラザン化合物38y、セリウムオクトエートの40重量
%トルエン溶液15tおよび水10tを入れ、140℃
で1時間加熱反応させ、この間、未反応の水をキシレン
との共沸混合物として留去させた。
ついでこの加熱溶液中に分子鎖両末端がジメチルシリル
基で封鎖されたジフエニルジメチルポリシロキサン(ジ
フエニルシロキサン単位25モル%、25℃における粘
度450センチストークス)を3007加えた後、キシ
レン分を完全に留去させたところ、セリウム濃度0.5
重量%の黄色透明なジメチルポリシロキサン組成物が得
られた。この組成物を前記ジフエニルジメチルポリシロ
キサンで20倍に希釈し、これを250℃に加熱して1
時間空気を吹込んで処理した組成物(淡黄色透明)5t
について実施例1と同様の耐熱性試験を行つたところ、
600時間経過後においてもゲル化しなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ)平均組成式 RaSiO_4_−_a_/_2 (式中のRは置換もしくは非置換の一価炭化水素基、a
    は1〜3の正数である)で示されるオルガノポリシロキ
    サンと、(ロ)カルボン酸のセリウム塩とシラザン化合
    物との反応生成物からなる耐熱性オルガノポリシロキサ
    ン組成物。
JP9808377A 1977-08-16 1977-08-16 耐熱性オルガノポリシロキサン組成物 Expired JPS5946543B2 (ja)

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JP9808377A JPS5946543B2 (ja) 1977-08-16 1977-08-16 耐熱性オルガノポリシロキサン組成物

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9808377A JPS5946543B2 (ja) 1977-08-16 1977-08-16 耐熱性オルガノポリシロキサン組成物

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Publication Number Publication Date
JPS5432563A JPS5432563A (en) 1979-03-09
JPS5946543B2 true JPS5946543B2 (ja) 1984-11-13

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JP9808377A Expired JPS5946543B2 (ja) 1977-08-16 1977-08-16 耐熱性オルガノポリシロキサン組成物

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US4417042A (en) * 1982-02-17 1983-11-22 General Electric Company Scavengers for one-component alkoxy-functional RTV compositions and processes
JPS60163966A (ja) * 1984-02-06 1985-08-26 Shin Etsu Chem Co Ltd 耐熱性オルガノポリシロキサン組成物
JPS60240761A (ja) * 1984-05-14 1985-11-29 Toray Silicone Co Ltd オルガノポリシロキサン組成物
US5099006A (en) * 1988-01-14 1992-03-24 Rhone-Poulenc Inc. Alkoxy-type derivative compounds and process for preparing alkoxy-type derivatives of trivalent group 3b metals
JP7108432B2 (ja) * 2017-09-27 2022-07-28 アイカ工業株式会社 付加型シリコーン樹脂組成物及びこれを使用した光半導体装置
JP6998905B2 (ja) * 2019-02-22 2022-01-18 信越化学工業株式会社 付加硬化型シリコーン組成物、硬化物及び光半導体素子

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