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JPS5945360B2 - 生理活性物質ml−236bの製造法 - Google Patents

生理活性物質ml−236bの製造法

Info

Publication number
JPS5945360B2
JPS5945360B2 JP19688681A JP19688681A JPS5945360B2 JP S5945360 B2 JPS5945360 B2 JP S5945360B2 JP 19688681 A JP19688681 A JP 19688681A JP 19688681 A JP19688681 A JP 19688681A JP S5945360 B2 JPS5945360 B2 JP S5945360B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
culture
active substance
physiologically active
producing
production method
Prior art date
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Expired
Application number
JP19688681A
Other languages
English (en)
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JPS5898092A (ja
Inventor
章 遠藤
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Individual
Original Assignee
Individual
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Publication date
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Priority to JP19688681A priority Critical patent/JPS5945360B2/ja
Publication of JPS5898092A publication Critical patent/JPS5898092A/ja
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は生理活性物質ML−236Bの新規な製造法に
関する。
ML−236Bは、さきに本発明者らによって、ペニシ
リウム属に属する菌の培養物中から分離された公知の物
質で、次の構造を有する(特開昭50−155690号
)。
そして、この物質は優れたコレステロール合成阻害作用
を有し、動脈硬化高脂血症等の予防及び治療剤として有
用なものである。
本発明者は、上記ペニシリウム属の菌よりもML−23
6Bの生産性の優れた微生物を見出すべく、広く検索を
行っていたところ、本発明者によって土壌中から分離さ
れた菌が著量のML−236Bを生産することを見出し
、本発明を完成した。
本発明で使用する上記菌は、東京都武蔵野市内の土壌中
から分離されたもので、次のごとき菌学的性質を有する
(υ 形態 栄養菌糸は無色、平滑、巾は5μmに至る。
分生子柄は基底菌糸から直立し、無色、平滑で巾は3〜
7μm0分生子柄の先端に散開型の分枝が輪生する。
フイアライドは3〜5個が輪生し、その大きさは5゛〜
7×3〜4μm。
フイアライドの基部はトラクリ状に膨潤するが、その
先端は急激に先細り、巾0.5〜1.0μmとなり、ま
れに湾曲することがある。
分生子はフイアロ型分生子で、球形、平滑、無色で大き
さは3〜4μm0厚膜胞子は形成されない。
(2)生育状態 バレイショ・ブドウ糖寒天培地及びサブロウ寒天培地上
の生育(24℃)は抑制的で、集落の径は20日間で1
9〜22rmrL。
集落は中央部が隆起し、表面がでこぼこ状を呈する。
気中菌糸の発達は弱く、子のう果の形成は認められない
が、分生子は多数形成される。
表面は白色爪裏面は淡黄色ないし黄褐色である。
拡散性色素の生産は認められない。
30℃における生育は極めて抑制的で、上記培地上の集
落の径は20日後で9〜12叫である。
また、37℃では全く生育が認められない。
生育範囲は7〜30瑞pH3〜9、最適生育条件は20
〜30℃、Samson[R、A、8anson:5t
udies in Myco1ogy6巻、64〜65
頁(1974)汲びPitt(J、1.Pitt:Th
e Genus Penicilli−um、Acad
emic Press 、New York(1979
))tこよればペシロミセス属は、■コロニー色調ハ純
粋な緑色を呈すことなく、通常白色である、■ベニシラ
スはペニシリウム属にくらべて少ない、■フイアライド
の形は特徴的に先細ることからベニシリ・ラム属から区
別される。
本菌は上述の如く、■コロニーが白色、■ベニシラスは
不規則に輪生し、その数は少ない、■フイアライドの先
端は急激に先細り、微細な短筒を形成する等の特徴をも
つことからペシロミセス(Paec i lomyce
s)属のl5ariojdea節(Paecilomy
ces 5ect、l5ariojdea)に帰属す
る。
l5ariojdea節には31種が含まれ、これらの
中で球形の胞子を形成するものとしてペシロミセス・ビ
リディス(Pae c i I omy ce 5Vi
ridis)が知られている。
以上の諸性状から、・本菌をペシロミセス・ビリディス
(Paeci lomyces vi ridis)と
同定しCR、A、 Samson :5tud ies
in Myco logy、、 6巻、64〜65
頁r1974)参照〕1本菌をペシロミセス・ビリディ
スA:2016と命名し、工業技術院微生物研究所に受
託番号微工研菌寄第6236号(−FERM P−62
36)として寄託した。
従って、本発明は、ペシロミセス属に属スるML−23
6B生産菌を好気的に培養し、その培養物からML−2
36Bを採取することを特徴とする生理活性物質ML−
236Bの製造法である。
本発明で使用する菌は、ペシロミセス属に属するML−
236B生産性を有するものであれば何れでもよく、例
えばペシロミセス・ビリディZ&2016の変種あるい
は変異株も使用できる。
ML−236BはML−236Bを生産する菌株をカビ
の培養法として公知の培養法により好気的に培養して培
養物中に生産せしめられる。
例えばML−236B生産菌株は、麦芽エキス2%、グ
ルコース2チ、ペプトン1チ、寒天2チからなる培地に
継代培養さね、ML−236Bの生産のためにこの寒天
培地上の発育菌体を直接生産培地に接種して培養出来る
又生産培地に発育させた菌体を新しい生産培地に培養し
て、そこにML−236Bを生産させることが出来る。
ML−236B生産菌は7〜30℃で発育するが、ML
−236Bの生産には通常20〜30℃が好ましい。
ML−236Bを生産するペシロミセス属菌を培養する
ためtこは、カビその他の微生物の培養に公知の栄養源
はすべて利用できる。
例えば、クルコース、マルトース、テキストリン、デン
プン、ラクトース、サッカロース、グリセリン等を炭素
源として利用できる。
これらの炭素源の中でグルコースはML−236B生産
に好ましい炭素源である。
ML−236Bを生産するため、カビその細微生物の発
育のため公知の窒素源はすべて利用できる。
例えば、ペプトン、肉エキス、酵母、酵母エキス、大豆
粉、落花生粉、コーンスチーブリカー、米ぬか、無機窒
素源等を利用できる。
ML−236B生産菌の培養でML−236Bを生産さ
せる場合、必要とするときは、無機塩金属塩を加える。
また必要とするときは、重金属の微量を加えることもで
きる。
ML−236Bはその生産菌を好気的に培養して得られ
るが、通常用いられる好気培養法、例えば、固体培養法
、振とう培養法、通気攪拌培養法が用いられる。
培養あるいは培養滅菌中消泡を必要とするときはシリコ
ーンオイル、界面活性剤等の消泡剤が使用できる。
培養温度は20〜30℃が好ましい。
ML−236Bはコレステロール生合成の阻害をみる以
下の方法により検定できる。
すなわちラット肝蔵の切片と放射性酢酸を37℃で60
分間反応せしめ、生成(生合成)した放射性コレステロ
ールをけん出抜、ジギトニン沈澱として分離し、放射能
を測定し、生成したコレステロール量を求める。
一方、反応開始時にML−236Bを加えて同様「こ操
作して、生合成されたコレステロール量を求めることに
より% ML−236Bの効果を定量的に判定出来る。
〔文献、ブリツカ−ら:ジャーナル・オブ・バイオロジ
カル・ケミストリー、(J、Biol、chem、)2
47巻、4914H。
1972年〕 培養はML−236Bが実質的1こ蓄積されるまで続け
、本物質の培養液からの抽出は、後記実施例に示すごと
く、本発明者らによって明らかにされた本物質の性状に
もとづいて、種々の方法を適当に組み合せることによっ
て行ない得る。
すなわち、たとえばエーテル、酢酸エチル、クロロホル
ムなどの有機溶剤による抽出、アセトン、アルコール等
極性の大きい溶剤への溶解、石油エーテル、ヘキサン等
極性の小さい溶剤による不純物の除去セファデックカラ
ムによるゲルP! 活性炭、シリカゲル等を用いる吸着
クロマトグラフィー等である。
これらの手段を適当lこ組み合せて使用することにより
本物質は培養物から結晶状に単離される。
次に本発明の実施例を示すが、培養物またはその関連物
質からのML−236Bの採取には諸種の修飾手段が可
能である。
本発明は実施例に限定されるものでなく、すでに明らか
にされているML−236Bに関する知見から容易に推
定されるすべての方法を含むものである。
実施例 1 グルコース2チ、マルトース6チ、ペプトン0.1係、
硝酸ソーダ0.01%を含む液体培地にペシロミセス・
ビリディスA2016株を接種して24℃で130時間
好気的に培養した。
得られた培養ろ液(157)に6N塩酸を加えてpH3
,5としてから等量の酢酸エチルで抽出した。
抽出液を濃縮乾固し、300m1のベンゼンに溶かし、
不溶物を戸別除去した。
F液を5係重炭酸ソーダ溶液xoomgで2回洗浄した
次いでベンゼン溶液に0.2Nカセイソーダ溶液を20
0m1加えて室温で撹拌し、ベンゼン層からML−23
6Bが消失したことを確めてから(2時間)水層を採取
した。
この水層を6N塩酸でpi−13にしてから250m1
の酢酸エチルで2回抽出した。
抽出液を濃縮乾固し、油状物8.21を得た。
本油状物をベンゼンに溶かし結晶化を行ない、次いで含
水エタノールから再結晶化を行ないML−236Bの結
晶4.21を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ペシロミセス属に属するML−236B生産菌を好
    気的に培養し、その培養物からML−236Bを採取す
    ることを特徴とする生理活性物質ML−236Bの製造
    法。 2 該ML 236B生産菌がペシロミセス・ビリ
    ディス又はその変種又は変異株である特許請求の範囲第
    1項記載の生理活性物質ML−236Bの製造法。
JP19688681A 1981-12-09 1981-12-09 生理活性物質ml−236bの製造法 Expired JPS5945360B2 (ja)

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JPS5898092A JPS5898092A (ja) 1983-06-10
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