JPS5931875Y2 - 自動車用ドアラツチ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車用ドアラッチ装置に関するもので、ドア
閉時における金属同志の当りによる異音発生を防止する
ことを目的とするものである。

自動車用ドアラッチ装置は、車体側に設けたドアストラ
イカ−を抱持するクローと、該クローの爪部に係合して
クローのドアストライカ抱持状態を保持するディテント
レバーの組合せよりなり、ドア閉時ドアストライカがク
ローを押して回転させつつ抱持部に嵌入し、該クローの
抱持部がドアストライカを完全に抱持した状態にてディ
テントレバーがクローの爪部に係合してラッチ状態とな
り、該ディテントレバーを操作してクロー爪部との係合
を解除するとクローはスプリングによりアンラッチ方向
に回動しドアストライカが抜は出すようになっている（
例えば実公昭５０−１７１３３号公報参照）。

ディテントレバーはその係止部がクローの外周縁に押し
つける方向にスプリングにて附勢されており、クローが
ドアストライカに押されて回動するときディテントレバ
ーの係止部はクロー外周縁に圧接した状態で摺動し爪部
の上を乗り越えて該爪部に係合するが、そのとき金属同
志のはげしい当りにより異音を発生する。

本考案は上記のようなドアラッチ時の異音発生を防止す
ることを目的とするもので、以下附図実施例につき説明
する。

図において１は樹脂ベース１ａとその表、裏面のアッパ
及びロアの金属プレー）ｉｂ、ｌｃよりなるベース、２
は該ベース１に軸３により回転可能に取付けられたクロ
ー、４はベース１に軸５により回転可能に取付けられた
ディテントレバーを示し、クロー２はドアストライカ１
１を抱持する抱持部２ａ及び爪部２ｂ、２ｂ’を有し、
図示しないスプリングによりアンラッチ方向（図におい
て反時計方向）に回動力を附勢され、又ディテントレバ
ー４はスプリング６によりその係止部４ａがクロー２の
外周面に圧接する方向（図において時計方向）に回動力
を附勢されている。

１はベース１に軸８により回動可能に取付けられたキャ
ンセリンダレバーで、該キャンセリンダレバー７の長穴
１ａには前記ディテントレバー４に設けたピン９が係合
し、ディテントレバー４の回動の伴いキャンセリンダレ
バーＴも軸８を中心として上、下揺動するよう構成され
、図示しないロックレバ−をロック位置にした状態のま
までドアを閉めたとき、ディテントレバー４の係止部４
ａが爪部２ｂ’頂部を越えるときの上方回動に伴うキャ
ンセリンダレバーγの上方揺動により直接又は間接的に
ロックレバ−をアンロック位置に戻し、車室内にキーを
置き忘れたままで施錠されてしまうような不具合を防止
するものである。

１０は前記キャンセリンダレバーγとベース１間に介装
されたゴム、合成樹脂等の弾性材よりなるストッパプレ
ートで、該ストッパプレート１０には上記ディテントレ
バー４に設けたピン９が貫通する長穴１０ａが形成され
、ベース１に固定されている。

上記長穴１０ａはディテントレバー４回動時のピン９の
移動軌跡に合致するよう形成され、その一方の端部即ち
第１図における下端部は、ディテントレバー４の係止部
４ａがクロー２の爪部２ ｂ 。

２ｂ’に係合した状態において係止部４ａ先端がクロー
２の外周面に当接する少し手前でピン９が当接拘止され
るよう構成される。

又ストッパプレート１０はキャンセリンダレバー７とベ
ース１間に介装され、該キャンセリンダレバーＴのガタ
を防止する緩衝部材としての機能を有していることは勿
論である。

上記の構成を採る本考案によれば、ドア閉時ドアストラ
イカ１１がクロー２の抱持部２ａの一側縁に当りこれを
押してタロー２を回動させつつ抱持部２ａ内に嵌太し第
１図示の状態となり、そのときディテントレバー４は係
止部４ａがクロー２の外周面に圧接した状態で摺動し、
爪部２ｂ’及び２ｂの頂部を越えて図示のように爪部２
ｂに係合し、ラッチ状態となるが、その係止部４ａが爪
部２ｂ’、２ｂを越えたとき、係止部４ａ先端がクロー
２の外周面に当る前にピン９はストッパプレート１０の
長穴１０ａ下端部に当りそれ以上のディテントレバー４
の回動を拘止し、係止部４ａ先端とクロ−２外周痛間に
は隙間δが確保されるので、従来のような係止部４ａが
クロ−２外周面に強く当って異音を発するような不具合
は完全に防止される。

父上記ストッパプレート１０は上記のようなディテント
レバー４の回動規制に加えキャンセリンダレバーのガタ
付きを防止する緩衝部材としての機能をも果し、全体的
にラッチ、アンラッチ時の騒音の著しい低減をはかり得
るもので、実用上多大の効果をもたらし得るものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す要部正筋図、第２図は第
１図Ａ−Ａ断面図である。 １・・・・・・ベーへ２・・・・・・クロー、２ａ・・
・・・・抱持部、２ｂ。 ２ｂ′・・・・・・爪部、３，５，８・・・・・・軸、
４・・・・・・ディテントレバー、４ａ・・・・・・係
止部、６・・・・・・スプリンタミド・・・・・キャン
セリンダレバー、Ｔａ・・・・・・長穴、９・・・・・
・ピヘ１０・・・・・・ストッパプレート、１０ａ・・
・・・・長穴、１１・・・・・・ドアストライカ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ドアストライカを抱持する抱持部及び爪部を有し回転可
   能にベースに取付けられたクローと、ベースに回転可能
   に取付けられ前記クローの爪部に係合して該クローのド
   アストライカ抱持状態を保持するディテントレバーと、
   該ディテントレバーに設けたピンに係合し該ディテント
   レバーの回動に伴って回動するようベースに回転可能に
   取付けられたキャンセリンダレバー等よりなるドアラッ
   チ装置において、上記キャンセリンダレバーとベース間
   に介装されキャンセリンダレバーのガタ付きを防止する
   ようベース側に取付けられた緩衝材よりなるストッパプ
   レートに上記ディテントレバーに設けたピンが貫通する
   長穴を設け、該長穴の一端部にピンが当接することによ
   りディテントレバーのクローとの係合方向の回動量を規
   制するよう構成したことを特徴とする自動車用ドアラッ
   チ装置。