JPS5920620Y2

JPS5920620Y2 - パネル支持用固定具

Info

Publication number: JPS5920620Y2
Application number: JP2174979U
Authority: JP
Inventors: 秀夫松本
Original assignee: 日本軽金属株式会社
Priority date: 1979-02-23
Filing date: 1979-02-23
Publication date: 1984-06-15
Also published as: JPS55123788U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は高性能の断熱性と防火、耐火性が要求される冷
蔵・冷凍倉庫等の外壁、内壁、天井等の面に耐火性のあ
る断熱パネルを建造物に取付固定するための固定具に関
する。

昨今は食品の多くが冷蔵・冷凍過程を経て流通されてお
り、大規模な冷蔵・冷凍倉庫の需要が極めて旺盛である
。

し力化、これらの外壁などを構成する断熱パネルの保温
性能は向上したが、断熱パネルを取付固定するポル１〜
部より、内外温度差により熱貫流を生じ、冷凍効率を低
下させたり、パネル外表面に結露現象とそれによる腐食
・劣化という欠点があった。

また、耐火造りを要求される地区のパネルの支持構造と
しては先願の実願昭５３〜７５６０７号の如く耐火断熱
パネルを樹脂製の受座を介してポルＩ・にて固定するも
のが開発されているが、これについても、火災が発生し
た場合、パネル本体がボルトより抜けて庫外側へ倒潰落
下する恐れが十分あり、耐火構造としては不十分なこと
が、其の后の研究により明らかになった。

本考案は、前記の各欠点を解消したもので、特に、防火
地区に建設される耐火構造の冷凍倉庫等に用いる断熱パ
ネルの取付固定用として好適な固定具である。

以下図面を参照して実施例について詳述する。

第１図は本考案の固定具１により耐火断熱パネル２を支
持し、ブラケット３を介してナツト４の緊締により建造
物８に取付は固定した場合の断面図である。

固定具１は大径な円筒状のキャップ５と、これに連続す
る遮熱体６と其れ等に内蔵されるボルト７の三部分より
構成される。

図に於て５ａは屋外側に露出する円盤状のキャップ頭で
あり、５ｂはキャップの他端近くに位置する円形の係止
壁である。

係止壁５ｂは其の中心部に通し孔を有し、ポルｌ−７が
貫通して其のポルＩ・頭７ａをキャップ５内に内蔵する
。

以上、の如くキャップ５は中空であり、本実施例では、
係止壁５ｂを溶接し、その中心部の通し孔にボルト７を
挿入してボルト頭７ａを内蔵するようにした後、キャッ
プ頭５ａを溶接して製作される。

また、遮熱体６は、できる限り熱伝導率の小さい硬質合
成樹脂製の筒体で、其の軸心にはポル１−７を貫通させ
屋内側寄りに、これと螺合するための雌ネジ部６ｂを付
設した通し孔を有する。

遮熱体６のキャップ５と接する端面にはボルト頭７ａを
支承する受座として管状スリーブ６ａが一体に形ｔ７．
されており、これは後述する如く金属製のキャップ５と
鋼製のボルト７か当接するのを防ぎこの部分での熱伝達
を著しく低下せしめるものである。

また、遮熱体６とキャップ５とはその接し合う周縁にて
、強力な接着剤にて一体化される。

尚、この接着剤による一体化のほかに、係止壁５ｂとボ
ルト頭７ａとの間に合成樹脂製のワッシャーを介在させ
ても良い。

７は通常の市販されている規格品のポル１へで、其のボ
ルト頭７ａは、キャップ５の中空部に内蔵され、反対側
の雄ネジ部７ｂは遮熱体６の前記雌ネジ部６ｂと螺合し
て、屋内側へパネル本体より突出している。

以上説明したように本案固定具１は、キャップ５、遮熱
体６及びボルト７の３部品が一体となって互いに離脱す
ることがなく、通常はボルト７にナツト４が螺着されて
おり、保管・運搬上紛失の恐れなく有利である。

キャップ５と遮熱体６の長手方向全体の長さは、被固定
パネル２の厚さと同一で、且つそれらの外径は円筒の一
定寸法であるため、被固定パネル２の取付固定する部位
には定寸の孔を開口するのみで良い。

次に取付を説明すると、適所に挿入孔を明けた被固定パ
ネル２の前記挿入孔に本案固定具１をキャップ頭５ａが
被固定パネル２の屋外側表面に当接するよう挿入し、次
いで屋内側に突出したボルト７の先端を予め建造ｅ７８
に固定されたブラケット３の孔に通し、ワッシャー４ａ
を介してナツト４により緊締すれば良い。

尚、キャップ５とボルト７を当接させないために、遮熱
体６の管状スリーブ６ａの長さが、キャップ５の係止壁
５ｂの屋内側端部からの距離より大であることが必要で
ある。

本案固定具にてパネルを建造物に取付固定した場合、通
常使用時には従来からの合成樹脂製の断熱ポル１〜と同
じ機能を発揮する。

しかも近隣に火災が発生しても、ボルト頭７ａが係止壁
５ｂを係止し、且つパネル外側はキャップ頭５ａに規制
されるため、パネルはキャップ５、ボルト７に支持され
て建造物８に保持される。

従ってパネルが落下倒潰することがなく、火焔の侵入に
より類焼することを防止できる。

特に準防火地区以上に規制されている地区に於ては、第
１図下段に鎖線で示した如く金属製のパネル表面板９，
９間に、中央部には高性能保温材ポリウレタン１０を、
その両側には珪酸カルシウム板１１．１１等の不燃保温
材を配した耐火断熱パネルを採用すれば耐火構造として
極めて優れた効果を発揮することができる。

第２図は本案固定具の異なる実施例であり、キャップ５
の屋内側に、内周にネジを付した延出部５Ｃを形成して
、遮熱体６と螺合させ、キャップ５の屋外側は別体のキ
ャップ頭５ａ’として同じく螺合するようにしたもので
、本案固定具の組立てについて溶接作業を省いたもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案固定具を使用してパネルを建造物に支持固
定した場合の縦断面図、第２図は本案固定具の他の実施
例を示すものである。１・・・・・・固定具、２・・・・・・パネル、３・・
・・・・ブラケット、４・・・・・・ナツト、４ａ・・
・・・・ワッシャー５・・・・・・キャップ、５ａ・
・・・・・キャップ頭、５ｂ・・・・・・係止壁、５Ｃ
・・・・・・延出部、６・・・・・・遮熱体、６ａ・・
・・・・管状スリーブ、６ｂ・・・・・・雌ネジ部、７
・・・・・・ポル）・、７ａ・・・・・・ボルト頭、７
ｂ・・・・・・ネジ部、８・・・・・・建造物、９・・
・・・・パネル表面板、１０・・・・・・保温材、１１
・・・・・・不燃保温材。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）中空筒状体のキャップと合成樹脂製の遮熱体
とボルトからなり、前記キャップの屋外側にはキャップ
頭が連結され、屋内側には通し孔を明けた係止壁を有し
、キャップの屋内側には遮熱体が連続して配置され、且
つ前記通し孔には遮熱体の管状スリーブを介してポル１
〜が挿入されボルト頭がキャップ中空内に内蔵されると
共にポルｌ〜のネジ部が遮熱体を貫通して屋内側に突し
てなるパネル支持用固定具。
（２）前記遮熱体のボルト貫通用通し孔に雌ネジを形威
し、遮熱体をポル）〜と螺合させた実用新案登録請求の
範囲第（１）項記載のパネル支持用固定具。
（３）前記キャップと遮熱体が、互いの周縁で螺合する
ことにより連結される実用新案登録請求の範囲第（１）
項記載のパネル支持用固定具。
（４）前記キャップとキャップ頭が、互いの周縁で螺合
することにより連結される実用新案登録請求の範囲第（
１）項記載のパネル支持用固定具。