JPS5919006A - 圧延機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 好に圧延し得る圧延機に関し、圧延精度の向上、圧延能
率の向上及び省資源を図ることを目的とするものである
。

第１図に示す４段圧延機は現在最も広くイ史われている
が、この４段圧延機の欠点Ｃよ圧延ロール（控えロール
ａ、作業ロールｂ）の胴長に比較して狭幅の圧延板ｄを
圧延すると図中２点鎖線ｅで示す如く作業ロールｂが湾
曲し板のクラウンが増大する。従って、斯かる板クラウ
ン増大を防＋１−する為作業ロールｂ軸端に離反方向の
ｊノを掛けて作業ロールのペンディングを行っているが
、ペンディングの作用が作業ロールと控えロールとの接
触部Ａに聞書されその効果が減少せしめられるという問
題がある。

これらの欠点を解消すべくいくつかの改良がなされてお
り、そのーは第２図に示す６段圧延機に於ける中間ロー
ルＣをロールシフトさせる方式である。然し、該方式で
は上記欠点は解消されたが、新たに以下に述べる欠点が
でてきた。

即ち、ロール本数が増え且ロールの接蛛面圧力分布がロ
ール胴長方向で不均一となり、その最大値が大幅に増え
る為ロールの消耗が激しく、ロールメ守の費用が増大し
た。更に、圧延機の１１造が中心点対称となるので、圧
延板ｄが圧延機の中心からずれると蛇行を起しやす０。

又、より簡便な改良として第３図に示す如く控えロール
ａの両端に大きなチャンファ−をとり作業ロールｂと控
えロールａとがロール両端部で接触しない様にした方式
もある。然し、この方式も狭幅の板に対してはよいが、
板幅が広くなると作業ロールｂ両端部が逃げて板幅端が
厚くなりマイナスクラウンとなる欠点がある。

本発明は、上記実情に鑑みロールに改良を加え、更に改
良したロールを用いて圧延を行うことにより上記した欠
点を全て解消する様にしたものであり、ロールの軸端部
にスリーブを嵌装せしめ、該スリーブを適宜契合、遊合
せしめることによって実際に圧延に寄与する実効ロール
胴長・を変化させる様にした圧延機を供するものである
。

以下図面を参照しつつ本発明の詳細な説明する。

先ず第４図に於いて本発明の圧延機に装備されるロール
について説明すると、ロール胴部１とロールネック部２
間にロール胴部１より／Ｊ）ＰＩにしたロール胴端部３
を形成し、該ロール胴端部３の外周面に所要ピッチで複
数（本実施例では３本）の環溝４を刻設すると共にロー
ルネック部２側の縁部にネジ部２２を刻設する。胴端部
３に摺動自在に嵌装したスリーブ５の内周面には前記環
１Ｒ４と同ピツチで該環溝４に遊嵌し得る環突条６を突
設する。又、前記ネジ部２２にはナツトリング７を蝮着
し、該ナツトリング７の円周所要等分した位置にシリン
ダ室８を穿設すると共にピストン９を摺動自在に嵌設し
てシリンダ１０を構成せしめ、適宜圧油を供給すること
によってロール軸心方向にピストン９を移動させ得る様
にする。ピストン９にはロッド１１が設けられ、該ロッ
ド１１を突出せしめて前記スリーブ５に枢着し、シリン
ダ１０によりロッド１１を突出させた位置で環突条６が
ロール胴端部３の外周面に乗上げ、引込めた位置で慣突
条６が環ｔＩＩｔ４上に位置する様にする。

斯かるロールにト於いて、第４図に図示した如くシリン
ダ１０によりロッド１１を介しス１ノーブ５を図中左方
へ移動させ環突条６を外周面に乗上けまた状態とすると
、スリーブ５とロール胴端部３とは契合した状態となり
、スリーブ５に作用する半径方向の荷重は直ちにロール
胴端部３に伝達される。即ち、ロール胴部１がスリーブ
５の幅だけ延長したと等価になる。

次にシリンダ１０によりロッド１１を介しスリーブ５を
図中右方へ移動させ環突条６の位置を環ｉＭ　４に合致
させると、スリーブ５はロール胴端部３に対して半径方
向に環溝４の深さ分だけ遊びができ遊合状態となる。従
って、スリーブ５に荷重が作用したとしてもこの遊びに
吸収されて、荷重はロール胴端部３に伝達されない。即
ちスリーブ５は無いものと等価となる。

而して、スリーブ５をロールの軸心方向に適宜移動させ
ることにより実効ロール胴長を変化させることが可能で
ある。

尚、スリーブ５の外径はロール胴端部３に契合せしめた
状態でロール胴部１と同時に研削すれば容易に管理でき
る。

第５図は他のロールの例を示すものであり、ロール胴端
部３に刻設した環’／Ｒ４にゴム、合成樹脂等の弾性率
の低いリング状スリーブ受材１２を埋設し、ロール胴端
部３表面とスリーブ受材１２表面と同一平面に仕上げる
。斯かる如くすれば、スリーブ５の移動は滑らかに行え
ると共にスリーブ５に荷重が作用するとスリーブ５の環
突条６はスリーブ受材１２を撓ませつつ環１ＦＩｊ　４
に人込み受材１２の撓みによってスリーブ５の半径方向
の逃げ動作が確保され、前記した実施例と同様の効果を
有し、更にスリーブ受材１２によってスリーブ５のがた
つきが抑止される。

又、上記２例では溝、突条は環状であるが螺旋状であっ
てもよい。更にロール胴部１は一体構造のものでなく強
度向上等の理由によりスリーブを焼ばめした構造のもの
であってもよい。

次に、第６図に於いて上記ロールを控えロールに用いた
本発明に係る圧延機について説明する。

上下控えロール１３．１４のロール胴端部に嵌装したス
リーブ５，５′はそれぞれ幅を変えており、該スリーブ
５，５′は上記した様に適宜契合、遊合させ得る様にし
である。

而して、スリーブ５．じが遊合状態では控えロール１３
．１４より作業ロール１５．１６へ圧延力を伝達し得る
実効ロール胴長はそれぞれＱ、、Ｑｔであり、契合状態
では同実効ロール胴長はＱ乙Ｑ２となる。

斯かる構成の圧延機に於いて、狭幅の圧延板を圧延する
場合は、スリーブ５，５′を共に遊合状態とし、圧延力
１９がスリーブ５，５に伝達されない様にする。この状
態では控えロール１３゜１４の実効胴長は胴部の長さそ
のもの即ちＱ、、Ｑ。

てあり、作業ロール１５．１６の板幅に略対応し得る範
囲に圧延ツノ１９を作用させることができる。

次に、中幅の圧延板を圧延する場合は下控えロール１４
のスリーブイを遊合状態、上控えロール１３のスリーブ
５を契合状態とすればよく、又板幅が最大の場合は上下
控えロール１３．１４のスリーブを共に契合状態とすれ
ば、実効ロール胴長はＱ　＋’＋　Ｑ　；どなって作業
ロール１５．１６の板幅に対応し得る部分に圧延力を作
用させ得しがちその荷重状態は左右対称となって圧延板
１７が中心よりずれても蛇行することがない。

圧延板の幅の大小に対するスリーブ５，５′の遊合契合
作動は原則としては上述の通りであるが、圧延状態によ
っては例えば狭幅の板を圧延している場合でも作業ロー
ルの熱クラウンが発生するので逆に作業ロールを圧延力
で湾曲させる方がよい場合もあり、その場合にはスリー
ブ５゜５′を契合状態として、作業ロール１５．１６の
湾曲を増大するようにすればよい。要するに、圧延状態
に応じて、適宜スリーブ５，５′を契合、遊合せしめて
控えロール１３．１４の実効ロール胴長を変化させで、
圧延板の板クラウンを調整してやればよい。

又、スリーブ５．ぎの契合、遊合によって大幅に作業ロ
ール１４．１５の湾曲状態が異なる。従って、その間を
補完する手段として作業ロールベンゾインクを併用する
ことも可能である。

例えはある幅の圧延材を圧延しているとき板クラウンを
もっと減少させる必要があり、スリーブ５，５′を遊合
状態としたとする。その結果作業ロール１４．１５の湾
曲が逆向りとなりかえって板クラウンが減少しすぎ少し
マイナスクラウンとなったとする。そのような場合作業
ロールペンディングカ１８を減少せしめ最適クラウンに
なるよう微調整する等である。

以上は４段圧延機の上下控えロールにスリーブを嵌装し
たロールを組込んだ場合であるが第６図に示す如く６段
圧延機の上下中間ロール２０゜２１にも該ロールを組込
み得ることは勿論であり、この場合スリーブの遊合、契
合の組合せは１６種類で゛きる。

尚、６段圧延機の中間ロール２０．２１のみにスリーブ
を嵌装したロールを組込んでもよいことも勿論であり、
上下一対のロールのスリーブの幅を同一としてもよいこ
とも言うまでもなり１゜以」二述べた如く本発明によれ
ば、 （１）控えロール、中間ロールの実効ロール胴長を変化
させ（圧延力の負荷状態を変化させ）作業ロールの湾曲
状態を制御できる、 （ｉ）　　板クラウンを最適な仙に制御でき歩留向上、
精度向上、省エネルギが図れる、 （ロ）作業ロールを組替えることなく多種類の板幅の圧
延板が圧延でき圧延機の稼動率が大幅に向上する、 等の優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は従来の圧延機の概略説明図、第４図は
本発明に係る圧延機に装備されるロールの第１の例を示
す説明図、第５図は同前説明図、第６図は本発明の第１
の実施例の概略説明図、第７図は同前第２の実施例の概
略説明図である。 ｌはロール胴部、３はロール胴端部、４は環溝、５はス
リーブ、６は環突条、１０はシリンダ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １〕　ロール胴部に連続せしめたロール胴端部にｎｉ前
   記ロール胴部と同（￥のスリーブを嵌装してロール軸心
   方向に移動可能とし、前記ロール胴端部外周面に複数の
   環溝を刻設すると共にスリーブ内面に複数の突条を設け
   、前記環溝ど突条のロール軸心方向の位置合せによりス
   リーブト半径力向の遊びが生ずる様にしたロールを作業
   ロール以外のロールとして組込んだことを特徴とする圧
   延機。