JPS59195322A - 磁気デイスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は湿度膨張係数が小さく、かつ湿度膨張係数およ
び温度膨張係数が面内等方性で表面特性の改良された磁
気ディスクに関するものである。

〔従来技術及びその問題点〕

従来磁気ティスフとしては、ポリエステルフィルムを基
材として表面に磁性粒子をバインクーとともに塗布する
か、磁性金属を真空蒸着、スパンタリング、メッキ々ど
の方法によって固着するかなどして、磁性層を積層され
たものが知られている。

しかし、かかる従来の磁気ディスクには湿度膨張係数が
太きいという欠点があった。つまシ、湿度膨張係数が太
きいため、高湿下の雰囲気で寸法変化が生じ、磁気記録
テープではあまり問題となら々かったトラックすれ、出
力低下、出力変動などが起きやすい。上記欠点を解消す
るためには。

磁気ディスクの基材を低湿度膨張係数の素材、たとえば
ポリオレフィンの基材は、異物による表面欠点９表面粗
さが悪いため磁気ディスクにした時のドロップアウトの
原因になりがちである。

また、ポリオレフィンフィルムの画表層に表面特性の優
れたポリエステルフィルムを貼９合わせることが考えら
れるが、ポリオレフィンフィルムは湿度膨張係数および
温度膨張係数が面内で等方性でないため、磁気ディスク
に利用してもトラックエラー、ドロップアウトなどを招
く欠点があった。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、上記欠点のないもの、すなわち湿度膨
張係数が小さく、湿度膨張係数と温度膨張係数が面内等
方性であり、かつ、良好な表面特性と磁気特性を有する
磁気ディスクを提供することにある。

〔発明の構成〕

本発明は」二記目的を達成するため次の構成、すなわち
、Ｖ屈折がｏ、ｏｉ口以下で、かつ非晶配向係数が０．
２　Ｄ以下の２ｉＩ８１１＋配向ポリオレフインフイル
ムの両面に２軸配向ポリエステルフイルムが積層された
積層体と、該積層体の少なくとも片面に積層された磁性
層とからなる磁気ディスクを特徴とするものである。

本発明のポリオレフィンフィルムとけ１例えば各種ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−１，ボＩＪ　
　４−フチルーペンテン−１，ポリスチレン等のホモポ
リマ又はそれらの共重合体あるい（ｄカルボンｌＸｆ性
ポリエチレン、カルボン酸変性ホリプロピレン、アイオ
ノマー々どから成るフィルｌ、であるが１本発明に特に
好ましいのＨ，ＤＳＣで測定した融点（］）　Ｓ　Ｃの
ピークｌ晶度〕が１５０　’Ｏ以上のものであり、２軸
配向アイソタクチツクポリプロピレンフイルムが最も本
発明に適している。

本発明のポリオレフィンフィルムは、未延伸ポリオレフ
ィンフィルムを常法により逐次２軸延伸または同時２軸
延伸された２軸配向フイルムであるが２本発明には特に
同時２軸延伸で作られたフィルムが好ましい。このフィ
ルムの延伸倍率は。

通常９縦方向、横方向ともに２５〜１２倍の範囲内で任
意に選択しうるが、２軸延伸されて得られたフィルムの
複屈折は０．１０以下であり、かつ非晶配向係数が０．
２０以下である必要があり、さらに厳重しくは、複屈折
が０００５以下、かつ非晶配向係数が０１０以下である
ことが望ましい。

複屈折と非晶配向係数のどちらかがこの範囲を越えると
フィルムの面内異方性が大きくなり、湿度膨張係数、温
度膨張係数が異方的になりトランクエラー、ドロップア
ウトに結びつきやすい。

次に９両表面に貼り合せるポリエステルフィルムとは９
例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−２
，６−ナフタレート捷りはポリエチレン−ビスーα、β
＋２−クロルフェノキシ子エタン−４，４１−ンカルボ
キシレートα二ｆニア０重量係以上含む重合体、′・共
重合体、あるいはこれを主成分とする混合体からなるフ
ィルムであるが特にポリエチレンテレフタレートからな
るフイルムカ望ましい。々お、フィルムには、リン酸、
亜リン酸およびそれらのエステルなどの安定剤、酸化チ
タン、微粒子シリカ、炭酸カルシウムその他の公知の？
ｆ”＋剤等が含まれていてもよい。

本発明のポリエステルフィルムｕ：、常法により逐次２
軸延伸甘たは同時２軸延伸された２軸配向フイルムであ
る。このフ　ルムの延伸倍率は通常縦方向６０〜６０倍
、横方向３０〜・６０倍であるのか望−ましい。なお、
２軸配向ポリエステルフイルムは、複屈折が０．０２０
以下の面内等方性であることが望せしく、配向すること
によって表面粗き４・適度に調節でき表面特性の優わ、
たフィルムができる。１だ、２軸配向ポリエステルフイ
ルムは１Ｔｊｔ層体の表層にくる表面の平均表面粗さく
　Ｒａ　）が０．０１〜０．０５μｍの範囲にあるもの
が磁気ディスクの走行性、ドロップアウトの点で特に望
丑しい。

本発明の積層体とば２軸配向ポリオレノインフイルムの
両面に２軸配向ポリエステルフイルムが積層されてなる
ものである。この６ｊ※積層構成でなければ、基材積層
Ｉ、４−表面の平滑性が悪くなり。

磁気ディスクとした時、ドロップアウトが生したシする
。積層体としての両表層のＲａ　　は００１〜０．０５
μ７＋１が望寸しい。

本発明の積層体の各層の厚み比は、（芯層の厚み）／（
両表面層の合計厚み）の比の値が、０５〜５．さらに好
ましくは、１〜４の範囲にあることか、特に湿度膨張係
数を低く保ち、かつディスクとしての取扱いやすさを好
適な範囲に保つ上で望ましい。また、芯層の厚みは２０
μ〜６０μ。

各表面層の厚みは６μ〜２５　ｌｔが望せしい。

本発明の磁気ディスクとは９」二記積層体の少なくとも
片面に磁性層を設けたものである。」］一体的には円盤
状の本発明の積層体に磁性粉を塗布したり、あるいは蒸
着した磁気記録メディアで大きさは直径８インチの標準
型と５インチのミニフロッピー、さらには３インチのマ
イクロフロッピーなどである。なお、磁性層としては周
知のものを用いることができる。本発明の磁気ディスク
の製造方法（ｄ　、　２　＋１１＋配向ポリオレフイン
フイルムの両面に２輔配向ポリエステルフイルムをドラ
イラミイ・−ションで貼り合せたり、あるいはポリオレ
フィン、ポリエステル、ポリオレフィンの３層からなる
未延伸シートを共押出法で作り、これを２軸延伸して６
層積層体としてもよい。

このようにして作られた６層積層体を基材としてその片
面又は両面に常法によシ磁性層庖もうけて本発明の磁気
ディスクができる。

〔発ＩＪＪの効果〕

本発明は、複屈折がｏ、ｏｉｏ以下で、かつ９非晶配向
係数が０．２０以下の２軸配向ポリオレフインフイルム
の両面に２輔配向ポリエステルフイルムが４工を層され
た積層体を基材とする磁気ティスフ数次のごとく優れた
効果を得ることができる。

（１）　　湿度膨張係数が小さい。

（２）湿度膨張係数および温度膨張係数が面内で（３）
　　表面欠点が少々く９表面粗さが大きくなく平滑性が
よい。

（４ントラツクずれ、出力変動およびドロップアウトは
減少する。

〔物性の測定方法と評価〕

本発明の特性値は次の測定方法によるものである。

（１）　　湿度膨張係数（β） 恒１雁恒湿槽に試長１５０ｍｍ、試幅１０ｍＩＩｌのサ
ンプルをセットして定荷重（’１０ｇ）を加える。温度
２０°Ｃ一定で、相対湿度３５％ＲＨで原基　Ｌ。

（ｍｍ）　　を求め、湿度を８５％ＲＨに変更させて変
化した寸法（ΔＬ）（ｍｍ）　　を測定する。１寸法変
化は差動トランスを利用して電気量に変換し記録するこ
とによって求める。

β±ΔＬ／（Ｌｏ×ΔＨ） ここでΔＨＶｉ、相対湿度の変化量、すなわち。

８５−３５−５０％ＲＨである。

（２）　　温度膨張係数（α） 恒温恒翫（槽に試長１．５０ｍｍ、試幅１０ｍ＋ｎの一
リーンプルをセットして定荷重（１０ｇ）を加える。湿
度１５　％　Ｒｉ（一定で、温度２０′ｃで原基Ｌ０（
ｍｍ）を求め、温度を３０゛ｃに変更させて変化した寸
法（ΔＬ）（ｍｍ）　　を測定する。寸法変化は差動ト
ランスを利用して電気量に変換し記録することによって
求める。

α−ΔＬ／（Ｌ０×ΔＴ） ここで、ΔＴは、温度の変化量、すなわち３Ｏ−２０＝
１０’ａである。

（３）複屈折（Δｎ） 偏光顕微鏡にベンックコンベンセータを使用し。

Ｎａ　−Ｄ線を光源としてレターデーション（Ｒ）（ｎ
ｍ）召−ｄ１１］定した。

Δｎ　＝　Ｒ／　ｄ ここでｄ、　ｉ−、フィルムの厚み（ｎｍ）を示す。

（４）　非晶配向係数（ｐ　） ポリオレフィンフィルムを螢光剤を含マＪ・トルエン、
キシレン、ベンセンの混合溶液中に２５゛ｃで２４時間
浸漬、風乾し、このサンプルを日本分光体製ＦＯＭ−１
偏光光度計でフィルム面内における平行成分の偏光螢光
強度を求め以下の定義に従って非晶配向係数（Ｆ）を求
めたものである。

Ｆ＝１−Ｂ／Ａ ここでＡは、横方向の偏光螢光強度、Ｂは縦方向の偏光
螢光強度である。

（５）　ディスクの出力 最外周トラックに温度２０　’Ｃ、相対湿度６５係ＲＨ
の条件下、フロッピーディスクドライブで信号を記録し
たのち、温度２５　’０　、相対湿度８５係ＲＨの条件
で５時間保存し取出してディスクの最外周トランクにお
ける出方変化を測定した。平均出力は試験トラックの最
犬出カと最小出力との平均１直とし、３５％Ｒｎの平均
出力をｉｏｏ％として計算した。

（６）　ドロップアウト ＲＩＴ’　４５号を包絡線検波して１選択回路て波形整
形を行ない中位時間あたシのドロップアウトの数をσ１
υ定した。

〔評価基準〕

β：　４　ｘ　１０　”／％ＲＨ以下のものが磁気ディ
スクとして適当である。

ｔｘ　：　３０　ｘ　１０　　／　’０以下のものが磁
気ディスクとして良好である。

平均出力変化：５％以下か良好である。

ドロップアウト：１０コ／　ＩＴＩ　ｉ　ｒ１以下が良
好である。

〔実施例］ 次に実施例に基づいて本発明の一実施態様を説明する。

実施例１ 融点１６５°Ｃのポリプロピレン未延伸フィルムを縦、
横両方向に各々４０倍および４５倍１５０゛Ｃの熱風中
で同時２軸延伸し４５μＩｎの２軸配向フイルム（ＰＰ
と略す）にした。このＰＰフィルムの両表面をコロナ放
電処理した後、その両表層（ＰＥＴと略す）を市販接着
剤゛タケオート″。

”タケラック″（武田薬品工業■製）を用いてドライラ
ミネーションし９合計厚み約７５μ７ｎの６層積層体に
した。この積層フィルムの積層比（芯層め厚み／両表面
層の合計厚み）は共に１５であり、平均表面粗さ　Ｒａ
ば００２０μｍであった。

このフィルムを基材とし９両面に常法によシ２５μｍ厚
の磁性層を形成し、しかるのち円盤状に打ち抜いて直径
２００＋ｎｎ＋の磁気ディスクを作った。

比較例 融点１６５°Ｃのポリプロピレンを縦方向に５倍横方向
に８倍逐次２軸延伸して４５μｍの配向フィルムにした
。次いで実施例１と同様にパルミラー・・（厚み１５□
、、Δｎ＝０．０１３）を積層し、約７５μ７ｎにした
。積層比は１５．平均表面粗さは０、０２０μｍであつ
フｔ。この基材を実施例１と同様にして磁気ディスクに
した。

２軸配向ポリプロピレンの複屈折、非晶配向係数、基材
の湿度膨張係数、温度膨張係数および磁気ディスクの出
力変化、ドロップアウトの緒特性を第１表に示す。

比較例の基材は、湿度膨張係数、温度膨張係数がともに
ＭＤとＴＤで異方性を示した。実施例１の基材は、２軸
配向ポリプロピレンの複屈折が０．０１０以下であり、
かつ非晶配向係数が０２０以下であるため、基材の特性
が等方的であった。

実施例の基材を用いた磁気ディスクの特性ば９比較例の
ものと比べてトラック平均出力変化は小さく、ドロップ
アウトが少ない点においても優れている。

上記から明らかなように本発明のディスクは。

湿度膨張係数が小さく、かつ湿度膨張係数および温度膨
張係数が等方性で表面特性が優れていることがわかる。

手　　続　　補　　正　　書 特許庁長官　若　杉　和　夫　殿 １、事件の表示 昭和５８年特許願第６８２９９　　号 ２、発明の名称 磁気ディスク ６、補正をする者 事件との関係　特許出願人 住　所　　東京都中央区日本橋室町２丁目２番地自発 特許出願人　　東　し　株　式　会　社（１）明細書　
第２頁７〜８行目 「たとえばポリオレフィンの基材は」を「たとえば、ポ
リオレフィンビすることが考えられるが。

ポリオレフィンの基材は」と補正する。

（２）同　第２頁１６行目 「ポリオレフィン」を「通常のポリオレフィン」と補正
する。

（３）同　第４頁７行目 「が好ましい。このフィルムの」を「が好ましい。また
、他の手法として、特開昭５６−５１３２９号公報に記
載されているような方法、つ捷９．未延伸ポリオレフィ
ン、特に未延伸ポリプロピレンフィルムを、縦方向、横
方向、縦方向の順で６段階に延伸して作ってもよく、あ
るいは特公昭４９−２５１８５号公報に記載されている
ような方法、すなわち、未延伸ポリプロピレンフィルム
中に、テルペン樹脂（あるいは石油樹脂でもよい）を含
有せしめておき、そゝれを縦方向および横方向に延伸１
〜で作ってもよい。このフィルムの」と補正する。

（４）同　第５頁２０行目 「０．０１〜０．０５　ｌ１ｍ」を［Ｏｙｏ　０１−０
．０５μｍ、特に好ましくばＯＯＯろ〜ＯＯろμｍ」と
補１Ｆする。

（５）　同　第６頁７〜８行目 １０．０１　〜０．０５　μ口】　」　　を　　１’−
ｏ、ｏｏｉ　　〜　０．０　５　　／１１１１　　、　
　　特に好ましくは０．００３〜００６μｍの範囲にあ
ること」とぐ山正する。

（６）　　同　第６頁１１行目 １１〜４」を「０．５〜４」と補正する。

（７）同　第７頁６〜７行目 「ポリオレフィン、ポリエステル、ポリオレフィン」を
「ポリエステル、ポリオし／フィン、ポリエステル」と
補正する。

（８）　　同　第８頁２行目 「表面粗さが大きくなく」を削除する。

（９）同　第８頁５行目 「は減少する。」を「が少々い。」と補正する。

（１０）同　第１１頁１４行目 「（ＰＰと略す）」を「（以下、ＰＰフィルムと略す）
」と補正する。

（１１）同　第１１頁１６行目 「東し株式会社製」を削除する。

（１２）同　第１１頁１８行目 「（Ｐ　Ｅ　Ｔと略す）」を「（以下、ＰＥＴフィルム
と略ず）」と補正する。

（１３）同　第１２頁２０行目 「＋ａ　ＤとＴＤで」を「方向によって値が異なるうい
わゆる」と補正する。

（１４）同　第１６頁１０〜１１行目 「で表面特性が優れていることがわかる。」を「で、し
かも表面が平滑なフィルム基材が用いられているだめ、
電磁変換特性に優れ、また、温度。

湿度などの環境変化による電磁変換特性の変化が少ない
という特長を有していることがわかる。」と補正する。

（１５）　　　同　　第１４頁 第１表を別紙の通り補正する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　複屈折が００１０以下で、がっ、非晶配向係
   数が０２０以下の２軸配向ボリオレンインフイ性層とか
   らなる磁気ディスク。