JPS5856792B2 - 鍵の貸出返却管理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、カードを用いて鍵の貸出しおよび返却を自
動的１こ管理する装置１こ関する。

賃貸車両、社有車その他の車両の鍵、ホテルの部屋の鍵
などの貸出しおよび返却は、通常その責任者１こより管
理されており、登録帳など１こ記入して貸出しおよび返
却の確認が行なわれている。

しかしこのやり方だと最低１名の鍵管理者が必要である
。

鍵の貸出しおよび返却の確実な管理を無人で行ない省力
化を図るため（こ、カードを用いた鍵の自動管理装置が
ある（たとえば実開昭５４．−５５８６号公報）。

この鍵管理装置は、管理すべき多種類の鍵を収納する箱
体と、この箱体１こ整列して配設された多数の錠本体と
、管理すべき鍵を各々係累して錠本体に差込まれる多数
の補助鍵と、錠本体１こ差込まれた補助鍵を施錠位置１
こロックするよう１こ各錠本体ごと１こ設けられたロッ
ク機構と、箱体に設けられたカード挿入口と、このカー
ド挿入口１こ挿入されたカードの内容を読取って内部情
報と照合し、その照合結果１こ基づいて該当するロック
機構に解除指令を発するカード読取照合回路とを備えて
いる。

しかしながらこの鍵管理装置はその箱体の前面（こ扉が
設けられては０）るものの、この扉は誰でも自由に開閉
できるよう１こなって０）る。

したがってこの鍵管理装置を多数の部屋をもつ建゛物た
とえばアパートやマンション等（こおける各卸屋の鍵の
管理１こ適用した場合には、鍵の有無によって該当する
部屋１こ人（鍵所有者）が０）るかいないかを、外部の
人であっても容易１こ知ることができる。

このため、人が不在の部屋の盗難を招きやすく、鍵所有
者は安心してこの鍵管理装置１こ鍵の管理を任せられな
いという欠点がある。

この発明は、鍵の貸出しおよび返却の確実な（ｄ；理を
無人で行ないもって省力化を図ることができるととも１
こ、安心して鍵の管理を任せることのできる鍵の貸出返
却管理装置を提供するものである。

以下図面を参照してこの発明の実施例１こっ０）で詳し
く説明する。

第１図および第２図］こおいて、錐の管理箱２０は鍵の
貸出し、返却を管理すべき所定の箇所１こ設置されるも
のであって、その前面に操作部２１と管理部２２とが設
けられている。

操作部２１は管理箱２０の前面左側にあり、管理部２２
よりも突出している。

管理部２２１こは、管理部２２前面を覆う開き扉２３が
開閉自在に取付けられでいる。

このｎ２３（こ対して扉自動施錠装置４３（第８図参照
）が備えられており、扉２３は閉じたとき（ここの扉自
動施錠装置４３１こより自動的Ｉこ施錠される。

また後述するところから明らか１こなるよう１こ、扉自
動施錠装置４３は磁気カード３０（第３図参照）の読取
り結果に応じて解錠される。

扉２３１こは取って２４と非常解錠装置２５とが設けら
れている。

非常解錠装置２５は、扉自動施錠装置４３が何らかの原
因で解錠しない場合１こ非常用鍵を用いて解錠し、扉２
３を開くためのものである。

操作部２１１こは箱２０内Ｅこ磁気カード・リーダ２６
（第８図参照）が設けられており、前面にその走査溝２
γが形式されている。

このカード・リーダ２６は手動走査形式のものであって
、磁気カード３０を走査溝２γｆこそって下方１こ走査
することによりその磁気ストライプ３０ａ１こ記録され
た内容を読取る。

磁気ストライプ３０ａ１こは、カード番号のコード、会
社の識別コード、カード所有者の識別コード、有効期限
および必要な場合１こは鍵番号のコードなどが磁気記録
されている。

また操作部２１前面ｆこは、貸出しまたは返却が可能で
あることを表わす使用可表示灯２８および不可能である
ことを表わす使用小町表示灯２９が設けられている。

第４図に示すよう（こ、車両または部屋などの管理すべ
き鍵３１はリングまたは鎖３６など１こより管理用鍵（
管理部材）３２１こ連結されている。

管理用鍵３２は、筒状部分３３と、この筒状部分３３の
先端１こおいて外方および内方１こそれぞれ突出した抜
止め用突起３４および係合用突起３５とを有している。

この実施例は多数の鍵３１を管理するものであり、管理
箱２０の管理部２２の右半分１こはこのような管理用鍵
３２が差込まれる多数の差込み穴３γが形成されている
。

差込み穴３γは規則正しく配列されており、各管理用鍵
３２１こｌ対■１こ対応している。

そして、管理用鍵３２の筒状部分３３の径、肉厚、実記
３４．３５の大きさ、形状をちがえること１こより、各
管理用鍵３２はその対応する差込み穴３γ１このみ差込
まれ得る。

これらの差込み穴３γのそれぞれに対応して貸出すべき
鍵を指定する貸出し鍵指定用押ボタン・スイッチ３８が
設けられかつ配列されている。

この押ボタン・スイッチ３８は照光式のものが好ましい
。

管理部２２の前面１こはまた、貸出しまたは返却処理が
終了したことを表示する処理終了表示灯３９が設けられ
て０）る。

この表示灯３９の近接箇所１こは、たとえば「扉を閉じ
て下さい」などの文言が表わされでいることが好ましい
。

管理部２２の左半部１こは、プリンタ４０、電源スィッ
チ４１および電源投入表示灯４２が設けられでいる。

プリンタ４０は、貸出しおよび返却（こさいして、貸出
しか返却かの項目、借出者または返却者、鍵番号および
必要ならば日時などを印字し記録するものである。

管理箱２０の管理部２２１こおける差込み穴３γおよび
その内部１こ設けられた施錠装置５３（第８図参照）の
詳細が第５図ないし第７図（こ示されている。

差込み穴３γは管理部２２の前面板２２ａ１こ取付けら
れた鍵穴部材４５（こ形成されており、鍵穴部材４５は
前、後部半体４５Ａ、４５Ｂからなる。

前部半休４５Ａ（こは管理用鍵３２の筒状部分３３が入
る径の円形孔が形成され、この円形孔の上部に抜止め用
突起３４が通る凹部４６が形成されている。

前部半体４５Ａの円形孔の中心Ｉこは、軸方向（こ溝４
Ｂが形成され回転自在に支持された軸４７が位置してい
る、そうして、前部半体４５Ａの円形孔と軸４７とによ
り差込み穴３１が円環状１こつくられている。

鍵穴部材４５の後部半休４５Ｂ１こは、管理用鍵３２の
筒状部分３３が挿入されたとき１こ抜止め用突起３４を
含めて筒状部分３３が回転しうる径の円形孔が形成され
ている。

軸４γばこの後部半休４５Ｂの円形孔の中心を貫いてい
る。

軸４γには円板状カム４９が固定されており、このカム
４９の周縁１こは係止用凹部４９ａと、この凹１ａｌｌ
ｉ４９ａを形成する一方の壁の上端から中心１こ近づく
方向１こ湾曲し凹部４９ｃを有する誘導曲面４９ｂと、
この曲面４９ｂの凹部４９ｃの終端から突出する凸部４
９ｄと、この凸１．４．９ａ１こつらなって形式された
位置検出用凹部４９ ｅとが形式されている。

そして凹部４９ｃには軸４γと直交する方向Ｅこのひる
施錠相棒５０の先端が入り込んでいる。

施錠相棒５０はソレノイド５１によってその長手方向Ｅ
こ進退駆動される。

棒５０は常時はばね１こよつでその先端がカム４９の周
面に接するよう付勢されでおり、ソレノイド５１に通電
すると、棒５０はカム４９の周面から遠ざかる方向１こ
後退して同周面から離れる。

また、カム４９の周面１こは施錠位置検出用のマイクロ
スイッチ５２のレバーが接している。

管理用鍵３２が差込み穴３１から抜かれＣ（ｒＮる状態
では凹部４６と軸４γの溝４８とが対向しており、施錠
側棒５０の先端はカム４９の曲面４９ｂの凹部４９ｃ内
１こ入り込んでいる。

管理用鍵３２の筒状部分３３を差込み穴３Ｔに差込むと
、鍵３２の抜止め用突起３４が凹部４６を通り、かつ係
合用突起３５が軸４γの溝４８１こ丁度嵌り込むことに
より、突起３４は鍵穴部材４５の内方つまり後部半休４
５Ｂの円形孔内１こ至る。

そして、管理用鍵３２を貸出位置Ｘから返却位置￥１こ
ほぼ９０°回転させると、突起３５が溝４８１こ嵌り込
んでいるから軸４７もまた回転し、これＥこ伴ってカム
４９が同方向１こ回転する。

したがって施錠側棒５０の先端部は凹部、４９℃から曲
面４−９ｂ（ごそって後退し遂１こ凹部４９ ａ内１こ
入り込む。

凹部４９ａの壁はほぼ径方向１こ真直ぐＥこ形成されて
いるから、棒５０の先端部が凹部４９ａ内１こ一旦穴り
込むともはやカム４９を左右いずれの方向１こも回転さ
せることは不可能となる。

この状態では管理用鍵３２の抜止め用突起３４は返却位
置￥１こあり、鍵３２を引き抜こうとしても突起３４が
鍵穴部材４５の前部半体４５Ａの内面４５ａに当るので
鍵３２を引き抜くことも不可能である。

またマイクロスイッチ５２のレバー先端が回部、４９ｅ
ｌこ入り込むのでマイクロスイッチ５２はオンとなり施
錠されたことが検出される。

ソレノイド５１に通電すると施錠側棒５０が後退しその
先端部がカム４９の凹部４９ａから抜かれた状態となる
のでカム４９は回転しうる状態となる。

このとき管理用鍵３２を返却位置Ｙから貸出装置Ｘ１こ
戻すと鍵３２の突起３４が凹部４６＋こ一致し、鍵３２
の引き抜きかり能となる。

鍵３２０回転とともにカム４９もまた回転して元の位置
１こ戻るのでソレノイド５１への通電が停止すると施錠
側棒５０が進出してその先端部が凹部４９ｃ１こ入り込
む。

また、カム４９の回転１こともないマイクロスイッチ５
２のレバー先端部は凹１Ｎ９ｅから抜は出るのでスイッ
チ５２はオフとなる。

第８図は貸出返却管理装置の電気回路の概略的な構成を
示している。

この電気回路は管理箱２０内１こ内蔵されている。

カード・リーダ２６からの読取り信号、押ボタン・スイ
ッチ３８からの鍵指定信号およびマイクロスイッチ５２
からの施錠検出信号は制御部５４１こ送られる。

そして、この制御部５４１こよってプリンタ４０、扉自
動施錠装置４３およびソレノイド５１が制御される。

制御部５４としてはたとえばマイクロプロセッサが用い
られる。

鍵の貸出しおよび返却の管理は第９図■こ示す手順で行
なわれる。

この図は主に制御Ｅ１３５４ｔこよる制御動作を示して
いる。

まずカード３０が走査溝２７内ｌこ挿入されたかどうか
を判断する（ステップ１）。

この判断は走査溝２γ内ｆこ設けられたカード挿入検出
器（図示時）からの検出信号１こもとづいて行なわれる
。

カード３０が挿入されるとカード・リーダ２６によりカ
ード３０の磁気ストライプ３０ａ１こ書込まれている内
容を読取る（ステップ２）。

そして、読取ったカード・データ（たとえばカード番号
など）および日時などをプリンタ４０１こより印字する
（ステップ３）。

有効期限の過ぎたカードのよう１こ正規カードでないカ
ード（こついてもステップ３の印字を行なう。

日時）こ関する情報はたとえば管理箱２０内ｆこ設けら
れている日付設定器や時計（図示時）の出力から得られ
る。

次ｉこ読取ったカード・データにもとづいて挿入された
カードが正規のカードであるかどうかをみる（ステップ
４）。

たとえば有効期限の過ぎたカードや、制御部５４内のメ
モリ内１こ記憶されている無効カード番号と同一の番号
のカードなどは正規のカードではないとみなされる。

正規のカードでない場合には使用小町表示灯２９を点灯
して（ステップ１８）、処理を終了する。

正規カードであればステップ５Ｉこ移って使用可表示灯
２８を点灯して扉自動施錠装置４３を解錠して扉２３を
開きうる状態とする（ステップ６）。

この後、扉２３が開かれる（ステップγ）から、鍵を指
定する押ボタン・スイッチ３８のいずれかが押されたが
どうかをみる（ステップ８）。

いずれかの押ボタン・スイッチ３８が押されていれば鍵
の貸出しになるからステップ９１こ進み、押されなけれ
ば鍵の返却であるからステップ１３１こ移る。

鍵の貸出しの場合には、押された押ボタン・スイッチ３
８１こ対応するソレノイド５１１こ通電して管理用鍵３
２を解鍵する（ステップ９）。

すると管理用鍵３２は返却位置Ｙから貸出位置Ｘ１こ回
されるからマイクロスイッチ５２がオフとなる。

このマイクロスイツチ５２の出力１こもとづいて管理用
鍵３２が引き抜かれたかどうかを判断して（ステップ１
０）、マイクロスイッチ５２がオフ１こなっていればプ
リンタ４０１こより貸出しであること、貸出すべき鍵の
番号などを印字する（ステップ１１）。

そして処理終了表示灯３９を点灯する。

鍵の返却の場合１こは管理用鍵３２が差込み穴３７１こ
差込まれ貸出位置Ｘから返却位置￥１こ回転されマイク
ロスイッチ５２がオンとなる筈であるから、マイクロス
イッチ５２の出力１こより管理用鍵３２が施錠されたか
どうかをみて（ステップ１３）、施錠されればプリンタ
４０）こより返却であること、返却された鍵の番号など
を印字して（ステップ１１）、処理終了表示灯３９を点
灯する（ステップ１２）。

貸出しまたは返却が終了すると、扉２３が閉じられる筈
であるから、扉２３が閉じられたかどうかをみて（ステ
ップ１４）、閉じられていれば扉自動施錠装置４３１こ
より扉２３を施錠して（ステップ１５）、処理を終了す
る。

扉２３が閉じられていない場合１こは一定時間以上経過
したかどうかを判断して（ステップ１６）、経過してい
れば警報ブザ−（図示時）を鳴らす（ステップ１７）。

一定時間以上経過していない場合およびブザーを鳴らし
たのち（こステップ１４：こ戻り、扉２３が閉じられる
までステップ１４，１６，１７を繰返す。

上記実施例では磁気カードが用いられているが、たとえ
ば穿孔カードなどを用いることもできる。

また鍵指定用押ボタン・スイッチからの鍵指定入力によ
り指定された鍵の管理用鍵を解鍵するのではなくて、カ
ード１こ貸出すべき鍵の番号を記録しておき、この番号
１こよって特定の鍵のみしか借出せないよう１こするこ
ともできる。

以上のよう１ここの発明１こよれば、カード読取結果１
こ応じて鍵管理部材の施錠、解錠を行なっているから、
鍵の貸出しと返却との管理を無人でかつ確実に行なうこ
とができる。

したがって鍵の管理人が不要となり省力化を図ることが
可能となる。

また、紛失したカードその他の無効カードのカード番号
をあらかじめ記憶しておけば、このような無効カードを
用いた不正な鍵の借出しを未然に防止することができる
。

さら１ここの発明では、管理箱１こおける鍵管理部材の
収納部を閉鎖する扉１こ施錠装置が設けられており、こ
の施錠装置はカード読取結果に応じて解錠されるように
なっている。

したがってこの扉は通常は閉じられており、カードを持
っている人すなわち鍵の貸出、返却の資格のある者しか
開けることができない。

このため他の者すなわち部外者は各鍵の有無を知ること
はできず、各部屋等の在、不在が知られないのでそのた
め１こ盗難等を招くことがなく安心して鍵の管理を任せ
ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示し、第１図および第２図は
鍵の管理箱を示す斜視図であって、第１図は扉を閉じた
状態、第２図は扉を開いた状態をそれぞれ示しており、
第３図は磁気カードの斜視図、第４図は管理用鍵の斜視
図、第５図は管理用鍵の施錠装置を示す組立斜視図、第
６図は第５図のＶｌ−ＶＩ線１こそう拡大断面図、第１
図は第６図の■−■線１こそう断面図、第８図は電気回
路を示すブロック図、第９図は全体的な動作手順を示す
フロー・チャートである。 ２０・・・・・・管理箱、２１・・・・・・操作部、２
２・・・・・・管理部、２３・・・・・・扉、２６・・
・・・・カード・リーダ、３０・・・・・・カード、３
１・・・・・・鍵、３２・・・・・・管理用鍵（管理部
材）、３７・・・・・・差込み穴、３８・・・・・・鍵
指定用押ボタン・スイッチ、４０・・・・・・プリンタ
、４３・・・・・・扉自動施錠装置、４９・・・・・・
カム、５０・・・・・・施錠相棒、５１・・・・・・ソ
レノイド、５３・・・・・・施錠装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 管理すべき鍵を連結した管理部材を収納する管理箱
   、 この管理箱１こ設けられた管理部材の収納部を閉鎖する
   扉の施錠装置、 管理部材の施錠装置、 管理箱の扉で閉鎖される部分以外の場所１こ設けられ、
   少なくとも識別コードが記録されたカードの読取装置、 カード読取結果Ｉこ応じて扉の施錠装置を解錠する手段
   、および、 カード読取結果１こ応じて管理部材の施錠装置を解錠す
   る手段、 を備えている鍵の貸出返却管理装置。