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JPS5842852B2 - 2−(4′−イソブチルフエニル)プロピオン酸の製造方法 - Google Patents

2−(4′−イソブチルフエニル)プロピオン酸の製造方法

Info

Publication number
JPS5842852B2
JPS5842852B2 JP13722376A JP13722376A JPS5842852B2 JP S5842852 B2 JPS5842852 B2 JP S5842852B2 JP 13722376 A JP13722376 A JP 13722376A JP 13722376 A JP13722376 A JP 13722376A JP S5842852 B2 JPS5842852 B2 JP S5842852B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
isobutylphenyl
formula
represented
ace
acetonitrile
Prior art date
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Expired
Application number
JP13722376A
Other languages
English (en)
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JPS5363344A (en
Inventor
義次 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP13722376A priority Critical patent/JPS5842852B2/ja
Publication of JPS5363344A publication Critical patent/JPS5363344A/ja
Publication of JPS5842852B2 publication Critical patent/JPS5842852B2/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は2− (,4’−インブチルフェニル)プロピ
オン酸の新規な製造方法に関する。
2− (4’−イソブチルフェニル)プロピオン酸(一
般名イブプロフエン)は医薬特に消炎鎮痛剤として有用
な化合物である。
従来2−(4’−イソブチルフェニル)プロピオン酸の
製法としては、例えば特公昭43 22297、特公昭47−18105、特公昭47−2
4550、特開昭47−390501特開昭49−95
936、特開昭49−93937、特開昭49−108
040、特開昭49 133351、特開昭50−4040、特開昭50−4
0541、特開昭50−41830、特開昭50−13
5049、特開昭51−23235、特開昭51−54
527、特開昭51−54531等多くの合成方法が提
供されているが必ずしも十分満足される工業的製造法と
はいい難い面がある。
本発明者は種々研究を重ねた結果、従来公知の製法とは
異る新規な合成経路により収率よく2(4′−イソブチ
ルフェニル)プロピオン酸を製造**する方法を見出し
本発明を完成した。
すなわち本発明は下記(A)式に示す新規な合成経路に
よって行なわれる。
本発明における中間化合物である(I)、(III)お
よび(IV)はいずれも文献未知の新規化合物であって
本発明者によって合成され実施例に記載するようにそれ
ぞれの物性が明らかにされた。
本発明の第1工程における中間体(IV)は原料4−イ
ソブチルフェニルアセトニトリル(■)に酢酸エステル
を縮合剤の存在下に反応させることによって容易に得ら
れる。
縮合剤としてはアルカリ金属低級アルコラード例えばナ
トリウムエチラートまたはナトリウムイソプロピラード
が好適に用いられる。
反応はアルコール類を溶媒に用い50〜90℃の温和な
条件で行なわれ70%以上の収率で2−アセト−2−(
4/−イソブチルフェニル)アセトニトリル(IV)が
得られる。
本発明の第2工程の2−アセ)−2−(4’−イソブチ
ルフェニル)プロピオニトリル(III)は2アセ)−
2−(4’−イソブチルフェニル)アセトニトリル(I
V)にメチル化剤を反応させることによって容易に得ら
れる。
メチル化剤としては、例えばジメチル硫酸、よう化メチ
ル、臭化メチル、フルオロスルホン酸メチルおよびトリ
メチルホスフェート等が挙げられるが、中でもジメチル
硫酸が経済的に有利に用いられる。
メチル化はアルカリの存在下に温和な条件で容易に進行
し、好収率で2−アセト−2−(4’−イソブチルフェ
ニル)プロピオニトリル(III)が得られる。
この反応には、反応系に不活性な有機溶媒を適宜選んで
用いうるが、とくに低級アルコール類が好適に用いられ
る。
例エバメチルアルコール、エチルアルコールおよびイソ
プロピルアルコールなどが挙げられる。
メチル化におけるアルカリ剤としてはアルカリ金属のア
ルコラードが用いられるが、このような高価にして取扱
い上にも注意を要する薬品を用いなくとも本発明におい
ては力性ソーダまたは力性カリを用いて好収率でメチル
化を達成することができる。
本発明の一つの特徴は中間体2−アセト2−(4′−イ
ンブチルフェニル)アセトニトリル(IV)が大気中安
定なナトリウム塩の結晶として単離できる点である。
2−アセト−2−(4’−イソブチルフェニル)アセト
ニトリルのナトリウム塩は前記した低級アルコール、例
えばエチルまたはインプロピルアルコール中で2−アセ
ト−2=(4′−インブチルフェニル)アセトニトリル
(■)と当モルの力性ソーダとを室温以下の温度でかき
まぜることによっても容易に得られるが、本発明の実施
に当っては、第1工程において4−イソブチルフェニル
アセトニトリル(V)に酢酸エステルを低級アルコール
中、アルコラードの存在下に縮合させることにより2−
アセト−2−(4′−イソブチルフェニル)アセトニト
リル(IV)のアルカリ金属塩、例えばナトリウム塩が
結晶となって析出するので要すればろ過することにより
容易に単離できる。
したがって、ここに得られる化合物**(■)のナトリ
ウム塩はそのまま第3工程のメチル化反応に用いること
ができるので、あらためてアルカリ塩の製造操作を必要
としないことも本発明方法の利点の一つである。
更に本発明は第1工程において4−イソブチルフェニル
アセトニトリル(■)にアセチル基を導入して2−アセ
ト−2−(4’−イソブチルフェニル)アセトニトリル
(IV)とすることにより従来既知の方法に比べて次に
述べる特徴と利点を有する。
スナワち、従来の2−(4/−フルキルフェニル)プロ
ピオン酸の製法として次式〔B〕の経路が公知である。
(Rはアルキル基を示す) しかしながら上記〔33式の経路による方法においては
、4−アルキルフェニルアセトニトリルのメチル化に特
殊な反応条件を要し、しかも必ずしも収率面でも好結果
が得られない。
例えばメチル化反応の縮合剤にソーダアミドを用いる公
知方法では液体アンモニヤ中で極めて低温(−78℃)
での操作を要し、工業的量産には不向きな欠点を有する
この外に水素化ナトリウムの如き極めて強力な試薬を縮
合剤として用いる方法も公知であるが、この場合ですら
、よう化メチルや臭化メチルのような低沸点で取扱いに
くく、かつ高価なメチル化剤を用いなげればならず、こ
れら公知の方法には困難と危険性が存在しており、その
上にジメチル化された副反応物を生じるなどの欠点があ
る。
かかるが故にこれ等の欠点を避ける方法としてアルキル
フェニルマロン酸ジエチルエステル誘導体を経由する製
法が行なわれているのが現状であり、この事実は4−フ
ェニルアセトニトリルのメチル化の困難さを立証してい
る。
しかるに本発明の方法は、4−イソブチルフェニルアセ
トニトリル(V)にアセチル基を導入することにより得
られる2−アセト−2−(4’−イソブチルフェニル)
アセトニトリル(IV)は前記したように大気中安定な
アルカリ塩の結晶として単離できるのみならず、常温ま
たはそれに近い温和な条件で工業的なメチル化剤例えば
ジメチル硫酸を用い容易に高収率でメチル化できる利点
を有する。
更に本発明の方法のもう一つの利点は、公知の前記CB
)式による場合の出発化合物である4アルキルフエニル
アセトニトリルは通常工業的にはアルキルベンゼンにホ
ルマリン、塩酸および塩化亜鉛を作用させるいわゆるグ
ロスキンスキー反応によってアルキルベンジルクロライ
ドを合成し、ついでニトリル化する製法が有利であるが
、この製造経路における欠点はクロルメチル化において
適正条件を選んでもパラ置換体の外になおかつ10%前
後のオルト置換体を副生ずることの避けがたい点にある
しかも両異性体の沸点が近似しているため高純度のパラ
体の分離は工業的に困難である。
またとのクロルメチル体をニトリル化してもなお両異性
体の沸点差は大きくないためニトリル体においても高純
度のパラ体を得ることは工業的に困難である。
しかるに本発明の方法によるときは、第1工程における
2−アセ)−2−(4’イソブチルフエニル)アセトニ
トリル(IV)の製造時に前記したように(IV)のア
ルカリ金属塩、例えばナトリウム塩が大気中で安定な結
晶として単離できることを見出した。
したがってこのナトリウム塩を単離することによって原
料化合物(V)の中にオルト異性体が含まれていた場合
にはそれによって生じるであろう化合物(IV)のオル
ト異*七性体のナトリウム塩は結晶しにくいために適宜
な溶媒で洗浄することによりオルト異性体はろ液に溶出
除去され、2−アセ)−2−(4/−イソブチルフェニ
ル)アセトニトリル(IV)のナトリウム塩の高純度品
が得られるという予期されなかった利点を見出した。
更に本発明の利点0一つは第1工程における4イソブチ
ルフエニルアセトニトリル(V)にアセチル基を導入す
るに当っては工業的に安価に入手できる原料薬品である
ところの酢酸エステルを用いて実施し得る点が挙げられ
る。
従来のアリールマロン酸ジエチルエステル誘導体を経る
既知方法の下記反応経路式(C)にあってはニトリル体
を一旦フェニル酢酸としこれをエステル化して更にこれ
に高価な炭酸ジエチルを縮合させたのちメチル化しつい
でエステルを加水分解後、熱分解を行なうもので、この
方法では縮合剤のナトリウムアルコラードを使用する工
程が2工程必要である。
この方法に比較すると本発明の方法は前記したように工
程も短かく、ナトリウムアルコラードによる縮合工程は
1工程ですみ、炭酸ジエチルよりも安価な酢酸エステル
を用い得るなど経済的にも有利に実施できる。
次に本発明の第3工程は、2−アセト−2(4′−イソ
ブチルフェニル)プロピオニトリル(II[)を加水分
解して2−アセト−2−(4’−イソブチルフェニル)
プロピオンアミド(I)を得ル工程でアル。
加水分解剤としては酸またはアルヵりを用いることがで
きるが好適には希硫酸なかでも60〜85%の希硫酸を
用いて良い結果が得られる。
反応温度は50〜90℃で容易に進行する。
希硫酸の他に適当な濃度の塩酸、リン酸、リン酸ナトリ
ウム、酢酸ナトリウムおよび力性アルカリ等の水溶液ま
たは有機溶媒と水の混合溶媒を用いて行なうこともでき
、この場合は水と親和性のある溶媒を用い適切な温度条
件を選んで行なわれる。
しかし希硫酸が最も経済的で有利である。反応物から2
−アセ)−2−(4’−イソブチルフェニル)プロピオ
ンアミド(■)を単離するには、例えば希硫酸を用いて
加水分解した場合は反応液を水中に排出することによっ
て2−アセト−2(4/−インブチルフェニル)プロピ
オンアミド(I)は結晶となって析出するので1過して
分は取ることによって容易に単離できる。
なおここに得られた化合物(I)はそのまS次の工程に
用いることができるが、必要ならば適宜な溶媒、例えば
n−ヘキサンから再結晶することによって一層高純度の
ものとなし得る。
なお、ここに得られる2−アセ)−2−(4’−イソブ
チルフェニル)プロピオンアミド(I)もまた文献未知
の新規化合物である。
次に本発明の第4工程は、2−アセト−2−(4′−イ
ソブチルフェニル)プロピオンアミド(I)を加水分解
して目的とする2(4/−イソブチルフェニル)プロピ
オン酸(n)を得る工程である。
この工程における加水分解には前工程同様に酸またはア
ルカリを用いて行なうことができるが好適には塩酸を含
有した有機溶媒中で加熱することによって良い結果が得
られる。
この場合の溶媒としては、例えば酢酸が挙げられるがも
ちろん酸酢以外にこの反応系に不活性な溶媒を適宜選ん
でも行ない得る。
反応温度は常温から110’Cの間で容易に進行する。
反応物から目的とする2(4/−インブチルフェニル→
プロピオン酸(I[)を単離するには反応終了後、反応
液から要すれば溶媒、例えば酢酸の場合はこれを減圧下
にその大部分を蒸留して回収し、残分を水に排出するこ
とにより2−(4’−イソブチルフェニル)プロピオン
酸(n)が結晶となって析出するので沢過して取ること
により容易に単離できる。
ここに得られた結晶は必要ならば適宜な溶媒、例えばn
−へキサン、アセトンまたは酢酸エチル等を用いて再結
晶すれば一層め高純度品が得られる。
あるいはまた粗結晶を希アルカリ水例えば10%の炭酸
ナトリウム水溶液で溶出し、不溶部〔主として未反応の
化合物(■)〕があれば、tし分け、可溶部を希塩酸で
酸性とし析出する結晶を1過して取る方法によっても高
純度品を容易に単離できる。
なお本発明の実施に当っては第3工程において生成する
2−アセト−2−(4’−イソブチルフェニル)プロピ
オンアミド(n)を単離する操作を省略しひきつづいて
第4工程の加水分解反応を行なうことも可能である。
この場合は希硫酸または塩酸を含有した希酢酸あるいは
水と親和性のある不活性溶媒中アルカリの存在下に適宜
な条件を選んで加水分解することによって行ない得るも
のである。
本発明の出発原料である4−イソブチルフェニルアセト
ニトリルはアルキルベンゼンのグロスキンスキー反応お
よびそれによって得られるアルキルベンジルクロライド
と資化ソーダとの反応による公知技術の準用によって工
業的に有利に製造されるが若干のオルト体の副生は避け
がたい(参考側参照)。
しかるに本発明方法によればこれを容易に分別し得る。
以下に実施例を挙げて本発明の方法を具体的に説明する
実施例 1 2−7セ)−2−(4’−イソブチルフェニル)アセト
ニトリル(IV)の製造 かきまぜ機、滴下漏斗、温度計および還流冷却器を付け
たフラスコ中に、無水エチルアルコール65TrLl、
金属ナトリウム3.5f(0,152モル)を入れてか
きまぜナトリウムエチラートをつくった。
次に4−イソブチルフェニルアセトニトリル20S’(
0,116モル)および酢酸エチル181(0,205
モル)を滴下漏斗に入れてよく混合したのち75〜80
℃で1.5時間を要してフラスコ中に滴下した。
滴下後間温度で2時間かきまぜた。ついでエチルアルコ
ールの大部分を減圧下に回収し、残分を水200TfL
lに溶解し不溶の油分をベンゼンで抽出分液して除いた
冷却下、水溶部に酢酸を加えて酸性(PH4)とし析出
した油分をベンゼンで抽出分液し、水洗後無水ボウ硝で
乾燥し、減圧蒸留して2−アセト−2−(4′−イソブ
チルフェニル)アセトニトリル(■)を得た。
沸点117〜b 収率71.2%(対4−インブチルフェニルアセトニト
リル)。
IR;(液膜νcIIL−1);3000〜3400.
2800〜300012200,1730.16401
1510.1465.1350.1180.850.8
00゜ 元素分析結果 CHN 分析値(%) 78.34 7.95 6.26計算
値(%) 78.14 7.90 6.51(C14
H1□Noとして) 実施例 2 2−アセ)−2−(4’−イソブチルフェニル)プロピ
オニトリル(■)の製造 実施例1記載と同じ反応フラスコにエチルアルコール5
0TrLl、水2mlおよび力性カリ1.41(0,0
25モル)を入れてかきまぜ溶解した。
外部から氷水で冷却しながらこの中に実施例1で得た2
−アセ)−2−(4’−イソブチルフェニル)アセトニ
トリル(IV)5.01(0,023モル)を徐々に加
えてよくかきまぜた。
次にこの中にジメチル硫酸3.4f(0,027モル)
を10℃で1時間を要して滴下した。
5〜10℃で2時間かきまぜたのち徐々に昇温して室温
で3時間かきまぜて反応を終了した。
ついで溶媒エチルアルコールを減圧下に回収した。
残分に水100rrLlを加え析出した油分をベンゼン
で抽出して分液、水洗し、無水ボウ硝で乾燥後減圧蒸留
して2−アセト−2−(4′−イソブチルフェニル)プ
ロピオニトリル(III)を得た。
沸点123〜125℃/1.511L711Hg、収量
4.81゜収率9o、2%〔対2−アセ)、−2−(4
’−イソブチルフェニル)アセトニトリル〕。
IR;(液膜νCrrL−1):3000〜2800.
2240、1730、151011460.1360、
1185 1095 1023855、800゜ 元素分析結果 CNN 分析値(%) 78.82 8.34 6.17計算
値(%) 78.60 8.29 6.11(C15
Hl 9 Noとして) 実施例 3 2−アセト−2−(4′−イソブチルフェニル)プロピ
オンアミド(■)の製造 実施例1に記載と同じ反応フラスコ中に、84%希硫酸
24rrLlを入れかきまぜながら、滴下漏斗から実施
例2で得た2−アセ)−2−(4’−イソブチルフェニ
ル)プロピオニトリル(III)2.Of(0,008
モル)を3〜10℃で30分間を要しテ徐々に滴下した
同温度で1時間かきまぜたのち徐々に昇温して68〜7
0℃で2時間かきまぜた。
冷却してから反応物を氷水200TrLl中に排出し十
分かきまぜたのち放置すると油状物はやがて結晶となっ
た。
結晶をベンゼンで抽出して取り、ベンゼンを留去し得ら
れた粗結晶をn−ヘキサンから再結晶して2−アセト−
2−(4’−イソブチルフェニル)プロピオンアミド(
I)を得た。
融点85〜87・co収量1.7z、収率79.1%で
あった。
IR(KBr −vcrn ’); 3440.31
60.2950.1718 1680.1500.14
60.1390.1365.1190.1100.80
0゜ 元素分析結果 CHN 分析値(%) 72.83 8.50 5.78計算
値(%) 72.87 8.50 5.67(C15
H21N02として) 実施例 4 2−(4’−イソブチルフェニル)プロピオン酸(n)
の製造 実施例1に記載と同じ反応フラスコ中に、実施例3で得
た2−アセ)−2−(4’−イソブチルフェニル)プロ
ピオンアミド(I)2f(0,008モル)および氷酢
酸401rLlを入れてかきまぜて溶解した。
つぎに濃塩酸49mA’を100〜105℃で1時間を
要して滴下し、さらに100〜105℃で3時間かきま
ぜた。
この反応液から酢酸の大部分を減圧蒸留して回収した。
残分を水50rILl中に排出しベンゼンで抽出した。
ベンゼン層を2%炭酸ナトリウム水溶液401と十分か
きまぜたのち分液し、炭酸ナトリウム溶液層を希塩酸で
酸性にすると2−(4’−インブチルフェニル)プロピ
オン酸(I[)が析出した。
1過して取りn−ヘキサンから再結晶した。
収量1.41゜融点74〜75.5℃。
収率83.4%〔対2−アセト−2(4’−インブチル
フェニル)プロピオニトリル〕IR(KBr −vcr
n ’ );2950.3000〜2400.172
0.1380.1230゜780゜ 実施例 5 2−アセ)−2−(4’−インブチルフェニル)アセト
ニトリル(IV)のナトリウム塩および2−アセト−2
−(4’−イソブチルフェニル)プロピオニトリル(I
II)の製造 実施例1記載と同じ反応フラスコ中に、エチルアルコー
ル1507711、金属ナトリウム9.(1(0,39
1モル)の小片を入れて温めて溶解した。
この中に4−イソブチルフェニルアセトニトリル(参考
側参照)50P(0,289モル)および酢酸エチル4
5P(0,511モル)の混合液を分液漏斗から65〜
75℃で1時間を要して滴下した。
滴下の終り近くで2−アセ)−2−(4’−インブチル
フェニル)アセトニトリル(IV)のナトリウム塩が結
晶となって多量析出した。
さらに70℃で2時間かきまぜたのち十分冷却し結晶を
濾過し、冷エチルアルコール10rrLlで数回洗浄し
た。
ついで乾燥して、無色の結晶性粉末状の2−アセト2−
(4’−イソブチルフェニル)アセトニトリル(IV)
のナトリウム塩を得た。
収量52.0 y0収率76.0%〔対4−イソブチル
フェニルニトリル〕このものの融点は230℃以上であ
った。
大気中で放置するも吸湿潮解する傾向は認められず、安
定で水に易溶、希アルコールから再結晶も可能であった
赤外吸収スペクトル測定値は次のとおりであり、フェニ
ル核のオルト置換体特有の吸収帯(770〜735cI
rL−1)には全く吸収が認められなかった。
IR(KBr 、 vcrfL’) : 3600〜3
000゜2960〜2850.21701159015
20.1485.1420.1300980.855.
807゜ 元素分析結果 HNNa 分析値(%) 70.82 6.83 5.86 9
.92言慣イ直(%) 70.87 6.79
5.90 9.68(C14Hl a N0Na
として) (Naは灰分NaOとし測定計算) 次に上記で得られた2−アセ)−2−(4’−イソブチ
ルフェニル)アセトニトリル(IV)のナトリウム塩2
(1(0,084モル)、イソプロピルアルコール70
m1およびジメチルホルムアミド5Mを反応フラスコ中
に入れて溶解した。
分液漏斗からよう化メチル15f(0,105モル)を
徐々に滴下しかきまぜた。
この間、内容物は10〜15℃に保った。
同温度で2時間かきまぜたのち徐々に昇温しで40〜4
5℃で3時間かきまぜて反応を終了した。
溶媒を回収したのち残分な水20QmA’に排出し、分
離した油分をベンゼンで抽出、水洗し、無水ボウ硝で乾
燥した。
ベンゼンを蒸留回収し残分を減圧蒸留した。
沸点122〜125.0℃/1.5關Hgの留分として
2−アセト2− (4’−イソ7”fルフェニル)フロ
ピオニトリル(III)を得た。
収量13.OS’0収率72.6%(対2−アセ)−2
−(4’−イソブチルフェニル)アセトニトリルナトリ
ウム塩〕。
参考例 4−イソブチルベンジルクロライドおよび4イソブチル
フエニルアセトニトリル(V)の製造 イソフチルベンゼン70f(0,522モル)ニパラホ
ルムアルデヒド23.1S’(0,770モル)、氷酢
酸70rfLlおよび無水塩化亜鉛35S’を反応フラ
スコ中に入れ、塩酸ガスを吹込みなから40’Cで5時
間かきまぜた。
反応物を水300TfLl中に排出し、油分を分液し、
水および希炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、無水ボウ硝
で乾燥後減圧蒸留して沸点125〜132℃/ 20
mmHg abso、の4イソブチルベンジルクロライ
ドを得た。
収量61.5f。
収率82.3%(対消費インプルチルベンセン)。
なお未反応イソブチルベンゼンの回収率は13.69で
あった。
との留分はGC分析(10%シリコン5E−30,セラ
イト545充填、5m×3rIt11L、キャリヤーガ
スHe 、 Inj。
280℃、Det、200℃、TCD、島津4APTF
)・結果、オルト体9.5%を含んでいた。
IR;(液膜νcrfL−1);3000〜2800.
1500.1460.1380.1365.1280.
8401750.660゜ 次にジメチルスルホオキシド60Tllおよび資化ソー
ダ15f(0,306モル)を反応フラスコ中に入れた
これに上記で得た4−イソブチルベンジルクロライド5
M’(0,274−E−#)を30〜35℃で1時間を
要して滴下しかきまぜた。
35〜40℃で2時間かきまぜて反応を終了した。
反応物を水300a中に排出し、油分をベンゼンに取り
、水洗、乾燥後減圧蒸留して沸点115〜120℃/
2.5 mmHg abso、の留分として4−イソブ
チルアセトニトリルを得た。
収量42.9P、収率90.5%(対4−イソブチルベ
ンジルクロライド)。
との留分はGC分析(前記参照)の結果9.0%のオル
ト体を含んでいた。
■R; (液膜νの );3040〜2800゜ 2250゜ 1515. 14.60゜ 1460゜ 1390゜ 1370. 1170. 1120. 920、 401 795. 760゜

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式(I) で示される2−アセト−2−(4’−イソブチルフェニ
    ル)プロピオンアミドを加水分解するコトに特徴とする
    式(n) で示される2−(4/−イソブチルフェニル)プロピオ
    ン酸の製造方法。 2式(DI) で示される2−アセ)−2−(4/−インブチルフェニ
    ル)プロピオニトリルを加水分解させて式() で示される2−アセ)−2−(4’−イソブチルフェニ
    ル)プロピオンアミドを得、これを加水分解することを
    特徴とする式(I[) で示される2−(4/−イ ピオン酸の製造方法。 3式(IV) ツブチルフェニル)プロ で示される2−アセ)−2−(4’−イソブチルフェニ
    ル)アセトニトリルにメチル化剤を反応させて式(m) で示される2−アセト−2−(4’−イソブチルフェニ
    ル)プロピオニトリルを得、これを加水分解させて式(
    I) で示される2−アセ)−2−(4’−イソブチルフェニ
    ル)プロピオンアミドを得、これを加水分解することを
    特徴とする式(n) で示される2−(4/−イソブチルフェニル)フロピオ
    ン酸の製造方法。 4 式(V) で示される4−イソブチルフェニルアセトニトリルに酢
    酸エステルを反応させて式(IV)で示される2−アセ
    )−2−(4’−イソブチルフェニル)アセトニトリル
    を得、これにメチル化剤を反応させて式(m) で示される2−アセト−2−(4’−イソブチルフェニ
    ル)プロピオニトリルを得、これを加水分解させて式(
    I) で示される2−アセ)−2−(4’−イソブチルフェニ
    ル)プロピオンアミドを得、これを加水分解することを
    特徴とする式(I[) で示される2(4/−イソブチルフェニル)プロピオン
    酸の製造方法。
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