JPS5842617Y2 - 点火時期制御装置 - Google Patents
点火時期制御装置Info
- Publication number
- JPS5842617Y2 JPS5842617Y2 JP1981044576U JP4457681U JPS5842617Y2 JP S5842617 Y2 JPS5842617 Y2 JP S5842617Y2 JP 1981044576 U JP1981044576 U JP 1981044576U JP 4457681 U JP4457681 U JP 4457681U JP S5842617 Y2 JPS5842617 Y2 JP S5842617Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ignition timing
- engine
- exhaust gas
- egr
- amount
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
- Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案はエンジンの点火時期制御装置に係り、特に排気
ガス再循環方式を採用したエンジンの点火時期制御装置
に関する。
ガス再循環方式を採用したエンジンの点火時期制御装置
に関する。
自動車から排出されるガス中の有害成分のうち光化学反
応により、人体へ悪影響を及ぼす窒素酸化物の浄化手段
として排気ガスの一部を吸気系に与え、混合気を希釈す
ることにより燃焼温度を下げる所謂排気再循環方式(E
GR)が用いられていることは周知の通りである。
応により、人体へ悪影響を及ぼす窒素酸化物の浄化手段
として排気ガスの一部を吸気系に与え、混合気を希釈す
ることにより燃焼温度を下げる所謂排気再循環方式(E
GR)が用いられていることは周知の通りである。
排気再循環方式において排気ガスの還流率と窒素酸化物
(NOx)の低減率とはほぼ比例関係にあり、NOxの
低減という観点に立てば還流率は大きい方が好ましいが
、反面エンジンの平均有効圧力の減少率も還流量に比例
して大きくなり、高出力領域での運転性が阻害される。
(NOx)の低減率とはほぼ比例関係にあり、NOxの
低減という観点に立てば還流率は大きい方が好ましいが
、反面エンジンの平均有効圧力の減少率も還流量に比例
して大きくなり、高出力領域での運転性が阻害される。
そして、EGRを行う場合には点火時期を進めなければ
ならないという思想は「内燃機関、vot9、A23.
p、27〜30」あるいは「トヨタ技術、第21巻、第
3号、p、20〜24」に若干ながら開示されている。
ならないという思想は「内燃機関、vot9、A23.
p、27〜30」あるいは「トヨタ技術、第21巻、第
3号、p、20〜24」に若干ながら開示されている。
しかしながら、単にEGRを行う場合に点火時期を進め
なければならないという必要性は認識されていたが、実
際に実用化する場合にしてどのような方法でEGR量を
検出し、どのようなEGR量一点火時期特性にするか等
はなんら検討されていなかった。
なければならないという必要性は認識されていたが、実
際に実用化する場合にしてどのような方法でEGR量を
検出し、どのようなEGR量一点火時期特性にするか等
はなんら検討されていなかった。
本考案の目的は、実際に実用化する場合の具体的点火時
期制御装置を提供するもので、その特徴は実際の排気ガ
スの還流量を排気還流通路に設けた検出器で検出し、排
気ガスの還流量の増大に応じて進角装置の進角度合を順
次大きくするようにしたものである。
期制御装置を提供するもので、その特徴は実際の排気ガ
スの還流量を排気還流通路に設けた検出器で検出し、排
気ガスの還流量の増大に応じて進角装置の進角度合を順
次大きくするようにしたものである。
以下図面に示す実施例について説明する。
第1図は本考案を実施したエンジンの吸排気系統を示す
もので1は周知の気化器であって、フロート室2、メイ
ンノズル3、スロットルバルブ4を備えている。
もので1は周知の気化器であって、フロート室2、メイ
ンノズル3、スロットルバルブ4を備えている。
5は吸気管であり、気化器1とエンジンの燃焼室6を連
通ずる。
通ずる。
7は排気管、8は排気管7と吸気管5とを連通ずる排気
ガス還流通路で、この通路中には還流ガス制御弁8a及
び還流ガス量検出装置9が設けられている。
ガス還流通路で、この通路中には還流ガス制御弁8a及
び還流ガス量検出装置9が設けられている。
10はエンジン軸と直結する配電器である。
第2図は還流ガス量検出装置9と進角機構の一実施例を
示すものである。
示すものである。
還流ガス検出装置は還流通路8内に設置した加熱用ヒー
タ11と上流側測温抵抗素子12 、13、下流側測温
抵抗素子14、ブリッジ回路15、増巾回路16、およ
びブリッジ回路15に一定電圧を供給する定電圧回路1
7より構成されている。
タ11と上流側測温抵抗素子12 、13、下流側測温
抵抗素子14、ブリッジ回路15、増巾回路16、およ
びブリッジ回路15に一定電圧を供給する定電圧回路1
7より構成されている。
上流側測温素子12は気体密度補正用の抵抗体である。
18はバッテリーなどの直流電源、19は配電器10に
レバー20で連結された真空進角機構でレバー30の一
部には還流ガス量検出装置9の出力で付勢されるコイル
21に吸引されるプランジャー22が設置られる。
レバー20で連結された真空進角機構でレバー30の一
部には還流ガス量検出装置9の出力で付勢されるコイル
21に吸引されるプランジャー22が設置られる。
23はダイヤフラムで前記レバー22の一端と連結され
、ダイヤフラム23によって分解された2つの部屋24
.25が形成され、部屋24には吸気管負圧が導入され
る。
、ダイヤフラム23によって分解された2つの部屋24
.25が形成され、部屋24には吸気管負圧が導入され
る。
部屋25には大気が導入されている。
第3図は還流ガス量検出装置9の具体例でブリッジ回路
15は測温抵抗素子12,13,14の抵抗値と外部の
平衡調整用可変抵抗26,27で構成される。
15は測温抵抗素子12,13,14の抵抗値と外部の
平衡調整用可変抵抗26,27で構成される。
定電圧回路17は定電流の機能をも有し、複数個のトラ
ンジスタを主体とし、抵抗、コンデンサ、ダイオードな
どによって構成され、前記ブリッジ回路15に一定電圧
(12V)一定電流(3,5A)供給する。
ンジスタを主体とし、抵抗、コンデンサ、ダイオードな
どによって構成され、前記ブリッジ回路15に一定電圧
(12V)一定電流(3,5A)供給する。
第4図は還流ガス量検出装置9の出力特性で還流ガス量
に対する出力電圧であり、微小流量部分を除いてほぼ直
線特性となる。
に対する出力電圧であり、微小流量部分を除いてほぼ直
線特性となる。
すなわちヒータの上流と下流では排気ガスの温度に差が
生じ、この差はガス流量に比例することから、温度差を
抵抗変化になむし、これを出力電圧としてとり出すこと
によりガス流量を測定することができる。
生じ、この差はガス流量に比例することから、温度差を
抵抗変化になむし、これを出力電圧としてとり出すこと
によりガス流量を測定することができる。
EGRを行う場合、運転条件に見合って還流ガス制御弁
8aを調整して還流ガス量を制御するとそれに伴ってエ
ンジン6に供給される空気量と燃料の量の比いわゆる空
燃比A/Fが変化する。
8aを調整して還流ガス量を制御するとそれに伴ってエ
ンジン6に供給される空気量と燃料の量の比いわゆる空
燃比A/Fが変化する。
そのためエンジンのシリンダー内での燃焼速度、圧力上
昇など燃焼に係る数値も変化し、エンジン出力が変化す
るとともに、排気ガス中の有害成分も変化する。
昇など燃焼に係る数値も変化し、エンジン出力が変化す
るとともに、排気ガス中の有害成分も変化する。
い1ある運転条件によって還流ガス量が増大したとする
と、エンジン6に供給される混合気が変化し、排気ガス
中の一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)の濃度が増
加する。
と、エンジン6に供給される混合気が変化し、排気ガス
中の一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)の濃度が増
加する。
一方、排気ガスの吸入により燃焼温度が下り、NOx濃
度は減少するが、シリンダー内の有効平均圧力も低下し
、出力が低下し、運転性に一時的な支障例えば加速時の
息つきなどが生ずる。
度は減少するが、シリンダー内の有効平均圧力も低下し
、出力が低下し、運転性に一時的な支障例えば加速時の
息つきなどが生ずる。
第5図はEGR還流率とNOx低減率及び平均有効圧力
の減少率の関係を示したもので、EGR還流率が増加す
るとNOx低減率、平均有効圧力の減少率もともに増加
することを示しており、還流率が15%を超えるへ平均
有効圧力は約20%低下し、これ以上還流率を増すと運
転性が阻害されることを示している。
の減少率の関係を示したもので、EGR還流率が増加す
るとNOx低減率、平均有効圧力の減少率もともに増加
することを示しており、還流率が15%を超えるへ平均
有効圧力は約20%低下し、これ以上還流率を増すと運
転性が阻害されることを示している。
第6図はエンジンを一定速度で運転し、点火時期を変え
そのときの排ガス中のNOx濃度を出力トルクで割った
値(NOx/T)と点火時期との関係を示したもので、
同図には低速、中速、高速、最高速の4つの速度につい
て測定したものを示している。
そのときの排ガス中のNOx濃度を出力トルクで割った
値(NOx/T)と点火時期との関係を示したもので、
同図には低速、中速、高速、最高速の4つの速度につい
て測定したものを示している。
この図によれば、低速運転時の特性Aは比較的なだらか
な曲線になっており、中速B1高速C1最高速りに移る
につれてNOx/Tの最小値の範囲すなわち最適進角4
度の範囲a、b、c及びdは徐にせ1くなってきている
。
な曲線になっており、中速B1高速C1最高速りに移る
につれてNOx/Tの最小値の範囲すなわち最適進角4
度の範囲a、b、c及びdは徐にせ1くなってきている
。
つ1り低速運転時では最適進角4度の範囲aは広く、低
速運転時には点火時期が多少ずれたとしても排出ガス中
のNOx濃′度はそれ程上昇しないが、最高速では、最
適進角4度dの範囲はきわめて小さく、これよりわずか
でもずれるとNOx濃度が急激に増すことを示している
。
速運転時には点火時期が多少ずれたとしても排出ガス中
のNOx濃′度はそれ程上昇しないが、最高速では、最
適進角4度dの範囲はきわめて小さく、これよりわずか
でもずれるとNOx濃度が急激に増すことを示している
。
第6図のデータはEGRを行わないエンジンの特性であ
るが、FGRを行った場合でもその最適点火時期の絶対
値が全体的にずれるが、最適範囲が低速で広く高速に移
るにつれてせ1くなるという傾向は変りがない。
るが、FGRを行った場合でもその最適点火時期の絶対
値が全体的にずれるが、最適範囲が低速で広く高速に移
るにつれてせ1くなるという傾向は変りがない。
したがって、従来技術の如くエンジンの点火時期をEG
Rを行わない場合、エンジンの回転速度伴って最適点火
時期になるように真空進角機構を設定しておき、EGR
を行った場合も特別に点火時期を変えないものにあって
は高速運転時にEGRを行うと、当然エンジンに供給さ
れる混合気が変動するためにエンジンの要求する最適点
火時期はEGRを行わないときの最適点火時期よりずれ
るため、結果的にはNOxの濃度が増大する。
Rを行わない場合、エンジンの回転速度伴って最適点火
時期になるように真空進角機構を設定しておき、EGR
を行った場合も特別に点火時期を変えないものにあって
は高速運転時にEGRを行うと、当然エンジンに供給さ
れる混合気が変動するためにエンジンの要求する最適点
火時期はEGRを行わないときの最適点火時期よりずれ
るため、結果的にはNOxの濃度が増大する。
この欠点を補うためEGRを行うとき一定角度点火時期
を適寸せることか提案されているがこのものでは次のよ
うな欠点がある。
を適寸せることか提案されているがこのものでは次のよ
うな欠点がある。
第7図は一定速度でエンジンを運転しておきEGR還流
率が零(L特性)と10饅(M特性)と15%(N特性
)について最適点火時期を示したもので、この特性によ
ればEGRを行わないときの最適点火時期tに対しEG
R還流率が増加するにつれて点火時期を更に進めること
がエンジンの排ガス中のNOx濃度を低減する上で必要
であることを示している。
率が零(L特性)と10饅(M特性)と15%(N特性
)について最適点火時期を示したもので、この特性によ
ればEGRを行わないときの最適点火時期tに対しEG
R還流率が増加するにつれて点火時期を更に進めること
がエンジンの排ガス中のNOx濃度を低減する上で必要
であることを示している。
よって、EGRを行うときに一定角度のみ点火時期を増
大するやり方は進め角をθ1にとったとき還流率が10
係のときは最適の点火時期となるが、15多に増えたと
きにはもはや、最適点火時期からずれてし捷う。
大するやり方は進め角をθ1にとったとき還流率が10
係のときは最適の点火時期となるが、15多に増えたと
きにはもはや、最適点火時期からずれてし捷う。
EGR還流率はエンジンの回転速度、負荷によって変る
ものであるから、第7図に示す特性で、L■N のいず
れの特性になるかはその時のエンジンの状態によって変
り、EGR時に一意的に一定角度進角させるものにあっ
ては十分な効果が期待できない。
ものであるから、第7図に示す特性で、L■N のいず
れの特性になるかはその時のエンジンの状態によって変
り、EGR時に一意的に一定角度進角させるものにあっ
ては十分な効果が期待できない。
特にEGRを頻繁に行う運転領域は中速から高速にかけ
てであり、この領域では点火時期のわずかのずれが、大
巾な出力の低下あるいはNOx濃度の上昇となって表わ
れる。
てであり、この領域では点火時期のわずかのずれが、大
巾な出力の低下あるいはNOx濃度の上昇となって表わ
れる。
これに対して本考案においては還流ガス検出装置9の検
出信号は第4図に示す如く還流流量にほぼ比例した電圧
となるためコイル21には還流ガス量に応じた吸引力が
作用し、プランジャー22に働く電磁吸引力によりロッ
ド20は配電器10の点火時期を還流々量に見合って進
める方向に変位させる。
出信号は第4図に示す如く還流流量にほぼ比例した電圧
となるためコイル21には還流ガス量に応じた吸引力が
作用し、プランジャー22に働く電磁吸引力によりロッ
ド20は配電器10の点火時期を還流々量に見合って進
める方向に変位させる。
ロッド20の下端に連結されたダイヤフラム23にはエ
ンジンの吸気負圧に応じた変位が生じ、との負圧進角機
構によりEGRを行わないときの最適点火時期が与えら
れるようになっている。
ンジンの吸気負圧に応じた変位が生じ、との負圧進角機
構によりEGRを行わないときの最適点火時期が与えら
れるようになっている。
第2図において、還流通路8を流れる排ガス量が増大す
ると、測温抵抗素子12と13の抵抗値の差が増大し、
ブリッジ回路15の出力電圧が増し、コイル21の吸引
力が増加するので配電器10は負圧進角機構で規定され
る進角にプランジャー22に作用する電磁力による進角
が加算された角度1で進むことになる。
ると、測温抵抗素子12と13の抵抗値の差が増大し、
ブリッジ回路15の出力電圧が増し、コイル21の吸引
力が増加するので配電器10は負圧進角機構で規定され
る進角にプランジャー22に作用する電磁力による進角
が加算された角度1で進むことになる。
したがってエンジンの点火時期はEGR還流率に応じて
進み量が増大し、エンジンの要求をほぼ満足させること
ができる。
進み量が増大し、エンジンの要求をほぼ満足させること
ができる。
EGRを行ったときの進角させる量はエンジンの容量特
性により一律に規制することは困難であるが、エンジン
の諸元が決定されると実験的にその進角量を求めること
ができる。
性により一律に規制することは困難であるが、エンジン
の諸元が決定されると実験的にその進角量を求めること
ができる。
第8図及び第9図はエンジンの回転速度を一定に保ち、
EGR還流率と進角割合との関係を吸入負圧をパラメー
タとして示したものである。
EGR還流率と進角割合との関係を吸入負圧をパラメー
タとして示したものである。
これらの図から明らかな如く、吸入負圧によって進角割
合は変化するが、一般的な傾向として還流率が増加する
程進角割合が大きくなることを示している。
合は変化するが、一般的な傾向として還流率が増加する
程進角割合が大きくなることを示している。
そして還流率の増加分に対する進角割合の増加分は吸入
負圧が大きい(絶対圧力が低い)程、大きくなっており
、高速(3605r、p、m)より中速(2163r、
p、m)の方が大きくなっている。
負圧が大きい(絶対圧力が低い)程、大きくなっており
、高速(3605r、p、m)より中速(2163r、
p、m)の方が大きくなっている。
この理由はエンジンは高負荷、高回転のとき気化器の混
合気が濃くなるように設定されているため、吸入負圧が
小さい状態、すなわち高負荷のとき及び高速運転時には
EGR還流量が同一であっても出力の低下が少くなるた
めに進角割合をそれ程大きくする必要がないためである
と考えられる。
合気が濃くなるように設定されているため、吸入負圧が
小さい状態、すなわち高負荷のとき及び高速運転時には
EGR還流量が同一であっても出力の低下が少くなるた
めに進角割合をそれ程大きくする必要がないためである
と考えられる。
第10図はエンジン回転数と最適進角割合との関係をE
GR還流率と吸入負圧をパラメータとして示したもので
ある。
GR還流率と吸入負圧をパラメータとして示したもので
ある。
この図から明らかな如く、進角割合はエンジンの回転数
が高速に移るにつれて、減少する傾向にあるが、その変
化率は比較的小さく近似的に還流率によって定すると考
えられる。
が高速に移るにつれて、減少する傾向にあるが、その変
化率は比較的小さく近似的に還流率によって定すると考
えられる。
したがって、本考案の如<、EGR還流率によってエン
ジンの点火時期を変更すればエンジン出力の低下が少く
して、かつEGRによるNOxの低減効果が得られる。
ジンの点火時期を変更すればエンジン出力の低下が少く
して、かつEGRによるNOxの低減効果が得られる。
本考案は以上説明したごとく、EGR方式を適用した排
気ガス浄化システムにも・いて、還流ガス量を例えば熱
線式流量測定の原理を用い、正確にこれを測定し、その
出力で、真空進角機構に吸気管負圧で動作する以外の機
械を新たに追加し、EGRによって生ずる運転性等の支
障を改善するために点火時期を制御するようにしたもの
である。
気ガス浄化システムにも・いて、還流ガス量を例えば熱
線式流量測定の原理を用い、正確にこれを測定し、その
出力で、真空進角機構に吸気管負圧で動作する以外の機
械を新たに追加し、EGRによって生ずる運転性等の支
障を改善するために点火時期を制御するようにしたもの
である。
すなわち従来の点火時期制御と異なり、排気系の信号を
キャッチし、点火時期を制御する所謂フィードバック式
の閉ループ制御であるため、制御精度は従来に比し格段
と高く、しかも、EGRによって得られるNOxの低減
効果には何ら影響なく、さらに新しい効果すなわち、H
ClC0の低減、運転性の改善、燃費の向上等多大の効
果が期待出来る。
キャッチし、点火時期を制御する所謂フィードバック式
の閉ループ制御であるため、制御精度は従来に比し格段
と高く、しかも、EGRによって得られるNOxの低減
効果には何ら影響なく、さらに新しい効果すなわち、H
ClC0の低減、運転性の改善、燃費の向上等多大の効
果が期待出来る。
さらに排気ガスはススや水分を多量に含んでいるととも
に、低負荷と高負荷とでは排気ガス温度も約300°C
くらいの相違があるため、この流量を正確に測定するこ
とは困難とされていたが、本考案における実験では、ス
スや水分の影響も小さく、寸た温度による出力電圧の変
動もブリッジ回路を用いている関係で、実用上無視出来
る程小さく、特に顕著なことはブリッジ回路の一辺に気
体密度補正用測温抵抗体12を用いているので排気ガス
にかかわらず他の気体流でも正確に測定が出来ることで
あり、本考案の実施によって、正確なEGRシステムに
よる高精度の排気浄化技術が確立出来るという効果があ
る。
に、低負荷と高負荷とでは排気ガス温度も約300°C
くらいの相違があるため、この流量を正確に測定するこ
とは困難とされていたが、本考案における実験では、ス
スや水分の影響も小さく、寸た温度による出力電圧の変
動もブリッジ回路を用いている関係で、実用上無視出来
る程小さく、特に顕著なことはブリッジ回路の一辺に気
体密度補正用測温抵抗体12を用いているので排気ガス
にかかわらず他の気体流でも正確に測定が出来ることで
あり、本考案の実施によって、正確なEGRシステムに
よる高精度の排気浄化技術が確立出来るという効果があ
る。
尚、゛本本考を実施するにあたり、点火時期を制御する
ための装置としては機械的なコンタクトを有する配電器
の他に、現在、無接点式の点火装置として実用されてい
る電子式の点火装置に応用することも可能である。
ための装置としては機械的なコンタクトを有する配電器
の他に、現在、無接点式の点火装置として実用されてい
る電子式の点火装置に応用することも可能である。
この場合には還流ガス量検出装置からの信号を点火時期
を進めるための信号として用いれば良い。
を進めるための信号として用いれば良い。
第1図は本考案を実施した点火時期制御装置を組み込ん
だエンジンの系統図、第2図はその要部詳細図、第3図
は検出装置の回路図、第4図は検出装置の特性図、第5
図はEGR還流率の特性図、第6図及び第7図は点火時
期特性図、第8図、第9図は還流率と進角割合の関係を
示す特性図、第10図はエンジン回転速度と進角割合の
特性図である。 1・・・気化器、2・・・フロート室、3・・・メイン
ノズル、4・・・スロットルバルブ、5・・・吸気管、
6・・・エンジン、7・・・排気管、8・・・排気ガス
還流通路、8a・・・還流ガス制御弁、9・・・還流ガ
ス量検出装置、10・・・配電器、11・・・加熱用ヒ
ータ、12,13・・・上流側測温抵抗素子、14・・
・下流側測温抵抗素子、15・・・ブリッジ回路、16
・・・増巾回路、17・・・定電圧回路、18・・・バ
ッテリ、19・・・真空進角機構、20・・・レバー、
21・・・コイル、22・・・プランジャ、23・・・
ダイヤフラム、24・・・吸気管負圧導入室、25・・
・大気導入室、26,27・・・平衡調整用可変抵抗。
だエンジンの系統図、第2図はその要部詳細図、第3図
は検出装置の回路図、第4図は検出装置の特性図、第5
図はEGR還流率の特性図、第6図及び第7図は点火時
期特性図、第8図、第9図は還流率と進角割合の関係を
示す特性図、第10図はエンジン回転速度と進角割合の
特性図である。 1・・・気化器、2・・・フロート室、3・・・メイン
ノズル、4・・・スロットルバルブ、5・・・吸気管、
6・・・エンジン、7・・・排気管、8・・・排気ガス
還流通路、8a・・・還流ガス制御弁、9・・・還流ガ
ス量検出装置、10・・・配電器、11・・・加熱用ヒ
ータ、12,13・・・上流側測温抵抗素子、14・・
・下流側測温抵抗素子、15・・・ブリッジ回路、16
・・・増巾回路、17・・・定電圧回路、18・・・バ
ッテリ、19・・・真空進角機構、20・・・レバー、
21・・・コイル、22・・・プランジャ、23・・・
ダイヤフラム、24・・・吸気管負圧導入室、25・・
・大気導入室、26,27・・・平衡調整用可変抵抗。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 排気管と吸気管を連通ずる排気ガス還流通路の途中に設
けられ前記排気ガス還流通路を流れる還流排気ガスの量
を直接検知する還流ガス検出装置と; 前記還流ガス検出装置の検出信号に基づいて補正出力信
号を出力する補正出力信号発生手段と;エンジンの回転
数奎るいはエンジンの吸気系に生じる圧力に依存して点
火時期を進角する点火進角手段と: 前記補正出力信号発生手段からの補正出力信号に基づき
前記排気ガス還流通路を流れる還流排気ガスの量が増大
するにつれて前記点火進角手段による点火時期の進角に
加えて連続的に点火時期の進角度合を大きくする点火進
角補正手段とを備えてなる点火時期制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1981044576U JPS5842617Y2 (ja) | 1981-03-31 | 1981-03-31 | 点火時期制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1981044576U JPS5842617Y2 (ja) | 1981-03-31 | 1981-03-31 | 点火時期制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56156973U JPS56156973U (ja) | 1981-11-24 |
JPS5842617Y2 true JPS5842617Y2 (ja) | 1983-09-27 |
Family
ID=29639802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1981044576U Expired JPS5842617Y2 (ja) | 1981-03-31 | 1981-03-31 | 点火時期制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5842617Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101060967B1 (ko) * | 2008-06-05 | 2011-08-31 | 한국기계연구원 | Thermal 유속측정을 이용한 egr 유량 제어장치및 그의 제어방법 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4892719A (ja) * | 1972-03-13 | 1973-12-01 | ||
JPS491264A (ja) * | 1972-04-15 | 1974-01-08 |
-
1981
- 1981-03-31 JP JP1981044576U patent/JPS5842617Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4892719A (ja) * | 1972-03-13 | 1973-12-01 | ||
JPS491264A (ja) * | 1972-04-15 | 1974-01-08 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56156973U (ja) | 1981-11-24 |
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