JPS5841121Y2 - カ−トニングマシンのフラップ折曲げ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカートニングマシンにおける包装機構に関する
ものであり、詳しくは物品を挿入した後の容器小箱のフ
ラップを、内側へ折曲げるための装置に関するものであ
る。

カートニングマシンにおける従来のフラップ折曲げ装置
は、第１図に示すように、定位置に固定されたガイド板
１１と、支点１３を回転中心として回動する押え爪１２
とから成り、小箱２をＡ矢示方向から送り込んだ進み側
のフラップ２１をガイド板１１の端部斜面に係合させて
折曲げ案内させ、これと同時に押え爪１２を回動させて
遅れ側のフラップ２２を押えつけてガイド板１１に受は
渡すように構成されている。

この従来の折曲げ機構においては、遅れ側のフラップ２
２は押え爪１２によって極く短い時間押えつけられるだ
けの構成であるので、該押え爪１２がフラップ２２がら
離れると、収容物品の弾力に伴う部分的な突出などに影
響されて、折曲げたフラップが開いてしまい、したがっ
て確実な折曲げを行うことができない欠点があった。

本考案の目的は、収容物品が弾力を伴って部分的に挿入
開口から突出するような場合であっても、両フラップの
折曲げを確実になしうる装置を提供して、従来の欠点を
排除することにある。

本考案は、小箱のフラップの折曲げラインに至近の位置
に回転中心を有し進行してくる小箱の進み側のフラップ
を回動しながら折曲げ方向へ押え込むガイド板と、押え
先端がフラップを押えながらフラップの折曲げ方向に沿
って少なくとも部分的に直進可能な平行うランク運動を
なし、かつ、前記ガイド板が回動による折曲げ動作を完
了する以前に遅れ側のフラップの折曲げを完了して前記
ガイド板の押え動作に受は渡すごとく作動する折曲げ爪
と、を組合せて構成され、前記折曲げ爪で遅れ側のフラ
ップを折曲げ、前記ガイド板で進み側のフラップを折り
曲げる。

以下図面を参照して本考案の実施例について説明する。

本実施例の折曲装置は第２図に示すように、進み側のフ
ラップ（以下耳という）２１に対応させるための揺動す
るガイド板３と遅れ側の耳２２に対応させる平行うラン
ク運動をなす折曲げ爪４との組合せによって構威しであ
る。

進み側の耳２１に対応させるガイド板３は一端を回転中
心として固定部に枢支され、他端を自由端として回動す
る押え部材であって、自由端側を耳２１に係合させ、回
動動作と共に耳の折曲げ及び押えっけを行わせるように
しである。

遅れ側の耳２２に対応させる折曲げ爪４は、先端部だけ
を耳２２に係合させるように耳２２の折曲げ面に直交す
る方向から突出させたものであって、その先端部は符号
Ｂに示すようなほぼ円形の、もしくは矩形状の軌道をも
つ平行うランク運動を行うようにしである。

この折曲げ爪４は平行うランク運動の往路において耳２
２と係合してこれを折曲げるものであるので、軌道が円
形、矩形のいずれの場合であっても、往路の一定部分Ｂ
′だけは直線運動を行わせるようにしておく。

次に本装置の作用について説明する。

小箱２が矢示方向に送り込まれて折曲げ作業域に達する
と、先ず折曲げ爪４か軌道Ｂに沿って移動を開始し、遅
れ側の耳２２の外側からまわり込んで試写２２を内側へ
折曲げる。

この間、小箱２は緩速で前進しているが、折曲げ爪４に
よる折曲げが完了した時点で該折曲げ爪４は直線運動Ｂ
′に入るため、折曲げた耳２２をおさえながら小箱２の
移動に付随して矢示方向へ移動し、やがて所定の位置に
達してから、耳２２から離れて夜勤行程に入る。

一方ガイド板３は、小箱２が所定位置に到達すると同時
に回動を開始され、進み側の耳２１の折曲げ動作を始め
るが、折曲げ作業中においても小箱２は前進しているた
め、前記折曲げ爪４によって押えられている遅れ側の耳
２２がガイド板３の下方へ送り込まれ、該ガイド板３へ
受渡しを行う。

したがって両側の耳２１．２２は折曲げ動作を完了した
ガイド板３によって、折曲げ状態が確保されたまま蓋２
３の嵌込み工程に引渡される。

本考案によるフラップ折曲げ装置では次のような効果を
奏することができる。

（イ）箱内へ収容させる物品５が、それ自体の弾力によ
って箱の開口から部分的に突出する傾向があっても、箱
の耳を確実に折込んで閉蓋させることができるので、製
品の価値向上には極めて有効である。

（ロ）ガイド板を回動させて耳を折え込むので小箱を高
速移動させながらでも確実に耳を折り曲げることができ
る。

（ハ）ガイド板を回動させて耳を押え込むので折曲げ爪
のクランク運動を小さくしても折曲げが可能となり、装
置の小形化が可能になる。

（ニ）小箱を移動させながら進み側および遅れ側の耳を
折り曲げることができるので、例えば、特公昭４９−３
２９９４号に示されるような従来の装置に比較して折曲
げ動作を高速化できる。

（ホ）折曲げ爪の押え先端で遅れ側耳を押えながら小箱
を移動させてガイド板３に受は渡すので、小箱内の品物
が耳を外に押出す傾向がある場合でも、高速に失敗なく
折曲げ操作できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のフラップ折曲機構の要部の説明図、第２
図は本考案によるフラップ折曲装置の構成を示す説明図
。 ２：小箱（カートン）２１：進み側のフラップ（耳）、
２２：遅れ側のフラップ（耳）、２３：蓋、３・・・・
・・ガイド板、４：折曲げ爪、５：収容物品。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カートニングマシンに設けられ収容小箱の物品収容口の
   両側に起立形成されるフラップを内側へ折曲げるための
   フラップ折曲げ装置において、フラップの折曲げライン
   に至近の位置に回転中心を有し進行してくる小箱の進み
   側のフラップを回動しながら折曲げ方向へ押え込むガイ
   ド板と、押え先端がフラップを押えながらフラップの折
   曲げ方向に沿って少なくとも部分的に直進可能な平行う
   ランク運動をなし、かつ、前記ガイド板が回動による折
   曲げ動作を完了する以前に遅れ側のフラップの折曲げを
   完了して前記ガイド板の押え動作に受は渡すごとく作動
   する折曲げ爪と、を組合せて成るカートニングマシンの
   フラップ折曲げ装置。