JPS5823731A - 作物の栽培方法 - Google Patents
作物の栽培方法Info
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- JPS5823731A JPS5823731A JP12216881A JP12216881A JPS5823731A JP S5823731 A JPS5823731 A JP S5823731A JP 12216881 A JP12216881 A JP 12216881A JP 12216881 A JP12216881 A JP 12216881A JP S5823731 A JPS5823731 A JP S5823731A
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- Japan
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- water
- sheet
- soil
- sponge
- crops
- Prior art date
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- Pending
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- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は作物の栽培方法に係り、さらに詳しくは継続的
に作物に自動給水し、潅水作業を省力化せしめて作物を
栽培する方法に関する。
に作物に自動給水し、潅水作業を省力化せしめて作物を
栽培する方法に関する。
従来栽植箱やプランタ等の栽培容器を用いて作物を栽培
する場合、適正な生育状°態を維持するための潅水方法
として如露等により栽培容器の上から水をまき、余分の
水は底部の排水口より排水せしめているが、土壌の含有
し得る水分は僅がであるため一定期間毎に給水しなくて
はならない。さらに又、如露等による池水方法では間欠
的な給水になるので、作物品種、生育段階に適合した水
量を施与し難いうえに、特にハウス栽培の如き大規模栽
培では潅水作業に多大な労力が必要となる。
する場合、適正な生育状°態を維持するための潅水方法
として如露等により栽培容器の上から水をまき、余分の
水は底部の排水口より排水せしめているが、土壌の含有
し得る水分は僅がであるため一定期間毎に給水しなくて
はならない。さらに又、如露等による池水方法では間欠
的な給水になるので、作物品種、生育段階に適合した水
量を施与し難いうえに、特にハウス栽培の如き大規模栽
培では潅水作業に多大な労力が必要となる。
か−る問題を避ける為、スプリンクラ−潅水法。
ドリップ潅水法等の自動潅水装置を用いて作物に給水せ
しめる方法があるが、か\る方法ではその装置に多額な
費用が必要である上にその運転に電力消費を要するため
に栽培経費が高くなる欠点を有している。
しめる方法があるが、か\る方法ではその装置に多額な
費用が必要である上にその運転に電力消費を要するため
に栽培経費が高くなる欠点を有している。
以上の如き問題点を解決するために、栽培容器として多
孔性透過素地を有する素焼容器を用い、か\る栽培容器
を給水皿あるいは水槽の上に設置し素焼容器のもつ若干
の通水性を利用して自動的に給水せしめて作物を栽培す
る方法が提案されているが、か\る方法では素焼容器の
もつ通水性即ち作物への給水性には一定の限界があるた
め、作物の根部分にまんべんなく給水することができず
、作物の適正生育に必要な水分量を充分に給水できない
欠点がある。
孔性透過素地を有する素焼容器を用い、か\る栽培容器
を給水皿あるいは水槽の上に設置し素焼容器のもつ若干
の通水性を利用して自動的に給水せしめて作物を栽培す
る方法が提案されているが、か\る方法では素焼容器の
もつ通水性即ち作物への給水性には一定の限界があるた
め、作物の根部分にまんべんなく給水することができず
、作物の適正生育に必要な水分量を充分に給水できない
欠点がある。
本発明者らは既存の栽培容器を泪いる作物栽培方法の有
する上記諸欠点を解消すべく鋭意研究を重ねた結果本発
明を完成したものであって、その目的とするところは作
物の正常なる生育に必要な水量を充分且つ均一にしかも
簡便に作物の根部分に継続的に自動給水し、潅水作業を
省力化せしめて作物を栽培する方法を提供するにある。
する上記諸欠点を解消すべく鋭意研究を重ねた結果本発
明を完成したものであって、その目的とするところは作
物の正常なる生育に必要な水量を充分且つ均一にしかも
簡便に作物の根部分に継続的に自動給水し、潅水作業を
省力化せしめて作物を栽培する方法を提供するにある。
上述の目的は連続気孔を有するシート状多孔質体を栽培
容器の土壌中に平らに敷設すると共に、少なくともその
一端を水面が該シート状多孔質体より下方に位置する貯
水槽に連通せしめ、該貯水槽の水を該シート状多孔質体
を介して自動的且つ連続的に栽培容器の土壌に給水せし
めて作物を育・成することを特徴とする作物の栽培方法
により達成される。
容器の土壌中に平らに敷設すると共に、少なくともその
一端を水面が該シート状多孔質体より下方に位置する貯
水槽に連通せしめ、該貯水槽の水を該シート状多孔質体
を介して自動的且つ連続的に栽培容器の土壌に給水せし
めて作物を育・成することを特徴とする作物の栽培方法
により達成される。
本発明に適用される連続気孔を有するシート状多孔質体
とは、連続性の微細気孔を有する各種多孔質体シート乃
至フィラメントシート等が考えられるが、自然の状態に
近い給水性、給水能力の点で親水性のポリビニルアルコ
ール(以下PVAとと略記)系スポンジが好適である。
とは、連続性の微細気孔を有する各種多孔質体シート乃
至フィラメントシート等が考えられるが、自然の状態に
近い給水性、給水能力の点で親水性のポリビニルアルコ
ール(以下PVAとと略記)系スポンジが好適である。
本発明でいうPVA系スポンジとは、PVAを主原料と
するもので連続性の気孔を有するものであれば良<、P
VAのもつ高い水との親和性酪こよって優れた給水能力
が発揮されるのであるが、実用上での強度、耐水性、保
水時の圧縮率等の点で以下に述べるポリビニルアセター
ル(以下PVAtと略記)系スポンジを用いることが更
に好適である。
するもので連続性の気孔を有するものであれば良<、P
VAのもつ高い水との親和性酪こよって優れた給水能力
が発揮されるのであるが、実用上での強度、耐水性、保
水時の圧縮率等の点で以下に述べるポリビニルアセター
ル(以下PVAtと略記)系スポンジを用いることが更
に好適である。
PVAt系スポンジは通常平均重合度500〜3000
、鹸化度80〜100%程度のPVAを1種もしくは適
宜混合したものを水に溶解して10〜15%程度の水溶
液とし、これに馬鈴薯、トウモロコシ、小麦等の澱粉、
デキストリンの如き澱粉変性体等の気孔形成助剤を添加
し、硫酸、塩酸。
、鹸化度80〜100%程度のPVAを1種もしくは適
宜混合したものを水に溶解して10〜15%程度の水溶
液とし、これに馬鈴薯、トウモロコシ、小麦等の澱粉、
デキストリンの如き澱粉変性体等の気孔形成助剤を添加
し、硫酸、塩酸。
リン酸等の酸触媒の存在下にホルムアルデヒド。
アセトアルデヒド等のアルデヒド類を反応させてアセタ
ール化することによって容易に得ること力(できる。さ
らに又必要に応じて着色料、繊維粉。
ール化することによって容易に得ること力(できる。さ
らに又必要に応じて着色料、繊維粉。
パルプ粉等の増量補強剤その他を適宜配合せしめること
もできる。
もできる。
この場合得られるPVAt系スポンジの性状は、主原料
であるPVAの種類、気孔形成助剤及びその他添加物の
種類、ならびにさらにはアルデヒド類の種類およびアセ
タール化反応の温度ならびに時間等によって適宜コント
ロールすることが可能であるが、本発明に用いるPVA
t系スポンジとしては、気孔率が60〜95%、好まし
くは80〜92%程度、気孔径が5〜300p、好まし
くは10〜80声程度、アセタール化度が40〜90モ
ル%、好ましくは70〜86モル%程度のものであり、
厚みが一般的に0.5〜30朋、好ましくは1〜20m
m程度のものが好適である。
であるPVAの種類、気孔形成助剤及びその他添加物の
種類、ならびにさらにはアルデヒド類の種類およびアセ
タール化反応の温度ならびに時間等によって適宜コント
ロールすることが可能であるが、本発明に用いるPVA
t系スポンジとしては、気孔率が60〜95%、好まし
くは80〜92%程度、気孔径が5〜300p、好まし
くは10〜80声程度、アセタール化度が40〜90モ
ル%、好ましくは70〜86モル%程度のものであり、
厚みが一般的に0.5〜30朋、好ましくは1〜20m
m程度のものが好適である。
気孔率が60%より小さいと連続性気孔の毛細管現象に
よる給水能力が不充分となり、95%をこえると実用的
な強度が不足となる。
よる給水能力が不充分となり、95%をこえると実用的
な強度が不足となる。
また気孔径が5.i+より小さいと製造技術がかなり高
度なものとなり価格的に問題があり、300メより大き
いと連続性気孔の毛細管現象による給水性が低下する上
実用的強度の点でも問題がある。
度なものとなり価格的に問題があり、300メより大き
いと連続性気孔の毛細管現象による給水性が低下する上
実用的強度の点でも問題がある。
さらにまたアセタール化度が40モル%より低いと、実
用上の強度、耐水性、保水時の圧縮率等の点で問題があ
り、90モル%より高いと残存水酸基の減少によるPV
A素材のもつ優れた吸水性が低下し、給水能力が減少す
るばかりかアセタール化反応に多大の時間、エネルギー
を必要とするため価格的にも好ましくない。
用上の強度、耐水性、保水時の圧縮率等の点で問題があ
り、90モル%より高いと残存水酸基の減少によるPV
A素材のもつ優れた吸水性が低下し、給水能力が減少す
るばかりかアセタール化反応に多大の時間、エネルギー
を必要とするため価格的にも好ましくない。
そして厚みが1mmより小さ・いと実用的強度および給
水能力が不充分であり、20mmより大きいと゛必要以
上の厚みとなり価格的に問題がある。
水能力が不充分であり、20mmより大きいと゛必要以
上の厚みとなり価格的に問題がある。
以上述べた如き本発明で用いるPVAt系スポンジは、
微細な連続性気孔の毛細管現象による優れた給水性と、
PVA系素材のもつ水酸基による優れた給水性とが相乗
されて極めて高い吸水能力を発揮する上、実用上の強度
、耐水性、保水時の圧縮性にも優れているため、本発明
でいう連続性の気孔を有するシート状多孔質体のなかで
は最も好適なものである。
微細な連続性気孔の毛細管現象による優れた給水性と、
PVA系素材のもつ水酸基による優れた給水性とが相乗
されて極めて高い吸水能力を発揮する上、実用上の強度
、耐水性、保水時の圧縮性にも優れているため、本発明
でいう連続性の気孔を有するシート状多孔質体のなかで
は最も好適なものである。
本発明に係る作物の栽培方法は、連続気孔を有するシー
ト状多孔質体(以下シート状多孔質体と略記)を栽培容
器の土壌中に平らに敷設すると共に、少なくともその一
端を貯水槽の水中に連通せしめることにより貯水槽の水
をシート状多孔質体を介して栽培容器の土壌中、即ち作
物の根部分に自動的且つ連続的に給水せしめ潅水作業を
省力化して作物を育成しようとするものであるが、その
方法ならびに効果について図面を参照しつつ以下詳細に
説明する。
ト状多孔質体(以下シート状多孔質体と略記)を栽培容
器の土壌中に平らに敷設すると共に、少なくともその一
端を貯水槽の水中に連通せしめることにより貯水槽の水
をシート状多孔質体を介して栽培容器の土壌中、即ち作
物の根部分に自動的且つ連続的に給水せしめ潅水作業を
省力化して作物を育成しようとするものであるが、その
方法ならびに効果について図面を参照しつつ以下詳細に
説明する。
第1図〜第3図は本発明の作物の栽培方法の一例を示す
説f!E[であり、(1)は栽培容器、(2凄よび(7
)はシート状多孔質体、(3)は貯水槽、(4)は栽培
容器(1)の側壁に設けられた貫通孔、(5)は土壌、
(6)は水を表わす。
説f!E[であり、(1)は栽培容器、(2凄よび(7
)はシート状多孔質体、(3)は貯水槽、(4)は栽培
容器(1)の側壁に設けられた貫通孔、(5)は土壌、
(6)は水を表わす。
第1図はシート状多孔質体(2)を栽培容器の側壁に設
けられた貫通孔(4)を通して栽培容器(1)の底面に
平らに敷設し、貯水槽内の水(6)と栽培容器中の土壌
(5ンとを連通せしめたものであり、また第2図は多孔
質体(2)を貫通孔を設けずに栽培容器(1)の側壁を
越えて、その底面に平らに敷設し、同じく貯水槽内の水
(6)と栽培容器中の土* (5)とを連通せしめたも
のである。
けられた貫通孔(4)を通して栽培容器(1)の底面に
平らに敷設し、貯水槽内の水(6)と栽培容器中の土壌
(5ンとを連通せしめたものであり、また第2図は多孔
質体(2)を貫通孔を設けずに栽培容器(1)の側壁を
越えて、その底面に平らに敷設し、同じく貯水槽内の水
(6)と栽培容器中の土* (5)とを連通せしめたも
のである。
その他貯水槽の水と栽培容器中の土壌とをシート状多孔
質体を介して連通せしめて栽培容器の土壌中に平らに敷
設する方法が考えられるが、第2図に一例を示した如く
特別の貫通孔を設けずに敷設する方が簡便で既存の栽培
容器をそのまま利用できる点で好適である。シート状多
孔質体の敷設位置は栽培容器の底面でも良いし、必要に
応じては栽培容器の土壌中の中間であってもよい。
質体を介して連通せしめて栽培容器の土壌中に平らに敷
設する方法が考えられるが、第2図に一例を示した如く
特別の貫通孔を設けずに敷設する方が簡便で既存の栽培
容器をそのまま利用できる点で好適である。シート状多
孔質体の敷設位置は栽培容器の底面でも良いし、必要に
応じては栽培容器の土壌中の中間であってもよい。
また、シート状多孔質体は広幅のものを1枚だけ栽培容
器の土壌中に敷設してもよいし、あるいは幅の狭い短柵
状のものを2枚以上横に並べて栽培容器の土壌中に敷設
してもよい。
器の土壌中に敷設してもよいし、あるいは幅の狭い短柵
状のものを2枚以上横に並べて栽培容器の土壌中に敷設
してもよい。
そして栽培容器の土壌と貯水槽内の水はシート状多孔質
体の一端を介して連通せしめてもよいし、シート状多孔
質体の両端を介して連通せしめてもよい。
体の一端を介して連通せしめてもよいし、シート状多孔
質体の両端を介して連通せしめてもよい。
第3図は栽培容器(1)の底面に敷設されたシート状多
孔質体(2)の他に、穴あけ加工されたシート状多孔質
体(7)をさらにもう一枚栽培容器の土壌(5)の中間
に敷設し、共に貯水槽内の水(6)と連通せしめたもの
であるが、必要に応じてはさらに多数枚シート状多孔質
体を敷設せしめてもよい。特にダイコン、ニンジン等の
根菜類や、根が長い作物等栽培容器中の土壌を深くして
栽培をする必要がある場合にはより上層の土壌にまで給
水させるためにか\る方法が極めて効果的である。この
場合栽培容器中の土壌の中間に敷設するシート状多孔質
体としては、作物の根部分が貫通できその生育に何らの
支障がない程度に充分大きな穴あけ加工を施与しておく
ことが肝要である。
孔質体(2)の他に、穴あけ加工されたシート状多孔質
体(7)をさらにもう一枚栽培容器の土壌(5)の中間
に敷設し、共に貯水槽内の水(6)と連通せしめたもの
であるが、必要に応じてはさらに多数枚シート状多孔質
体を敷設せしめてもよい。特にダイコン、ニンジン等の
根菜類や、根が長い作物等栽培容器中の土壌を深くして
栽培をする必要がある場合にはより上層の土壌にまで給
水させるためにか\る方法が極めて効果的である。この
場合栽培容器中の土壌の中間に敷設するシート状多孔質
体としては、作物の根部分が貫通できその生育に何らの
支障がない程度に充分大きな穴あけ加工を施与しておく
ことが肝要である。
栽培容器の土壌中に敷設せしめるシート状多孔質体のサ
イズ、面積は作物の種類、栽植本数ならびに方法等によ
っても異なるが、一般的には栽培容器中の土壌、即ち作
物の根部分に均−且つ充分に給水させる必要があること
から、できるだけ栽培容器の全面に近く敷設せしめるこ
とが好ましいがシート状多孔質体として水との親和性の
高いPVA、1%スポンジを用いる場合においては、そ
の優れた給水性能より部分的に通常栽培容器の面積の5
0〜80%程度の面積のシート状多孔質体で充分である
。
イズ、面積は作物の種類、栽植本数ならびに方法等によ
っても異なるが、一般的には栽培容器中の土壌、即ち作
物の根部分に均−且つ充分に給水させる必要があること
から、できるだけ栽培容器の全面に近く敷設せしめるこ
とが好ましいがシート状多孔質体として水との親和性の
高いPVA、1%スポンジを用いる場合においては、そ
の優れた給水性能より部分的に通常栽培容器の面積の5
0〜80%程度の面積のシート状多孔質体で充分である
。
また、本発明の作物の栽培方法において肝要なことは、
貯水槽の水面が栽培容器の土壌中のシート状多孔質体よ
りも低い位置になくてはならないことにある。即ち水面
がシート状多孔質体よりも高い位置にあると、貯水槽内
の水が一方的に栽培容器の土壌中へ短時間にどんどん給
水されてしまい、給水量の調整ができず実質的に自動且
つ連続潅水の作用を発揮し得ない。
貯水槽の水面が栽培容器の土壌中のシート状多孔質体よ
りも低い位置になくてはならないことにある。即ち水面
がシート状多孔質体よりも高い位置にあると、貯水槽内
の水が一方的に栽培容器の土壌中へ短時間にどんどん給
水されてしまい、給水量の調整ができず実質的に自動且
つ連続潅水の作用を発揮し得ない。
本発明で用いる栽培容器(1)は、通常の植木鉢あるい
はプランタ等公知の如何なるものでもよく、さらには又
、土壌をプラスチックシートなどの防水シート材で囲い
栽培容器としてもよい。また本発明に用いる貯水槽(3
)としては給水タンクを設置してもよいし、近接した用
水路、溜池などを利用してもよい。
はプランタ等公知の如何なるものでもよく、さらには又
、土壌をプラスチックシートなどの防水シート材で囲い
栽培容器としてもよい。また本発明に用いる貯水槽(3
)としては給水タンクを設置してもよいし、近接した用
水路、溜池などを利用してもよい。
さらにはまた、作物を一″何平底の育苗ポットや植木鉢
などに植え、そのままシート状多孔質体の上に乗せて栽
培をしてもよい。
などに植え、そのままシート状多孔質体の上に乗せて栽
培をしてもよい。
本発明の作物の栽培方法によると、特殊な池水設備を必
要とすることなく適当なサイズのシート状多孔質体を用
いるだけであるから極めて栽培経費が節約できるばかり
か、自動的且つ連続的な給水であるので煩雑な潅水作業
が省力化できる利点がある。また、シート状多孔質体を
唯単に栽培容器の中へ敷設するだけでよいので、その作
業が極めて簡便かつ適応範囲が広い上に、シート状条孔
質体全面からの給水であるので栽培容器中の土壌、即ち
栽植した作物全林の根部分に均一に給水できる利点もあ
る。
要とすることなく適当なサイズのシート状多孔質体を用
いるだけであるから極めて栽培経費が節約できるばかり
か、自動的且つ連続的な給水であるので煩雑な潅水作業
が省力化できる利点がある。また、シート状多孔質体を
唯単に栽培容器の中へ敷設するだけでよいので、その作
業が極めて簡便かつ適応範囲が広い上に、シート状条孔
質体全面からの給水であるので栽培容器中の土壌、即ち
栽植した作物全林の根部分に均一に給水できる利点もあ
る。
さらにはまた、前にも述べたが、シート状多孔質体とし
て親水性のPVA系スポンジを用いる本発明の作物の栽
培方法においては、連続性気孔による毛細管現象の給水
能力に加えてPVA系素材のもつ優れた吸水性による給
水能力がプラスされて極めて高い給水性が発揮できるの
で、小松菜の如き広葉作物の最生長期等多量の滞水にも
充分適応でき、水分欠乏を生じることなく正常な育成を
行うことが可能となる。この結果栽培作物の生育値や結
実量が増加し増収が期待できる。
て親水性のPVA系スポンジを用いる本発明の作物の栽
培方法においては、連続性気孔による毛細管現象の給水
能力に加えてPVA系素材のもつ優れた吸水性による給
水能力がプラスされて極めて高い給水性が発揮できるの
で、小松菜の如き広葉作物の最生長期等多量の滞水にも
充分適応でき、水分欠乏を生じることなく正常な育成を
行うことが可能となる。この結果栽培作物の生育値や結
実量が増加し増収が期待できる。
以下実施例により本発明をさらに詳細に鮮明する。
実施例1
第1図に示すような構成において、本発明によるシート
状多孔質体の給水能を測定した。この場合植物を植えて
いない乾燥した鹿沼上を土壌5として用いた。
状多孔質体の給水能を測定した。この場合植物を植えて
いない乾燥した鹿沼上を土壌5として用いた。
寸法45×25×5crnの発泡スチロール製プランタ
−1の底面に平らにシート状多孔質体2として長さ70
G1幅15cmのカラボウベルイータ−A3200(+
1ホルマール化PVA、1スポンジシート、平均孔径6
0p、見掛比重0.15P/m)を]I[した。スポン
ジシート2の一端はプランタ−1の側壁の貫通孔4から
突出させ、プランタ−1の底面より水面が下方にある水
槽3中へ垂らす。
−1の底面に平らにシート状多孔質体2として長さ70
G1幅15cmのカラボウベルイータ−A3200(+
1ホルマール化PVA、1スポンジシート、平均孔径6
0p、見掛比重0.15P/m)を]I[した。スポン
ジシート2の一端はプランタ−1の側壁の貫通孔4から
突出させ、プランタ−1の底面より水面が下方にある水
槽3中へ垂らす。
はぼ平らに盛った鹿沼土が十分に湿った時の水槽3の減
水量を測ると、所要時間は17時間50分であって減水
量は1520CCである。この結果、スポンジシー)2
の給水能が相当に高いことが確認できる。
水量を測ると、所要時間は17時間50分であって減水
量は1520CCである。この結果、スポンジシー)2
の給水能が相当に高いことが確認できる。
実施例2 ′
実施例1と同様の設備によって、小松菜およびイチゴを
1箱6株植で栽培する。1株当りの土の量は11弱であ
る。
1箱6株植で栽培する。1株当りの土の量は11弱であ
る。
第1表は、植付は後2ケ月経過した4月下旬における小
松菜およびイチゴの1日当りの吸水量を水槽の減水量で
測定して示す。
松菜およびイチゴの1日当りの吸水量を水槽の減水量で
測定して示す。
(以下余白)
第 1 表
小松菜の発育は4月下旬において順調であり、晴天の日
中でも萎れることはなく、5月中旬には草丈約2mに達
して多くの種子をつける。
中でも萎れることはなく、5月中旬には草丈約2mに達
して多くの種子をつける。
小松菜およびイチゴは、生長するとともに吸水量が増加
し、天候の良悪つまり晴雨で吸水量が著しく変動するが
、このスポンジシート2は1日当り2000cc強の大
量の水を滞水量に応じて継続給水可能である。この時の
通水能は、単位時間の単位断面について0.2”44
cc /c=yl1分という大きい値であり、イチゴに
対してはスポンジシート2の通水能はまた余裕を持って
いる。
し、天候の良悪つまり晴雨で吸水量が著しく変動するが
、このスポンジシート2は1日当り2000cc強の大
量の水を滞水量に応じて継続給水可能である。この時の
通水能は、単位時間の単位断面について0.2”44
cc /c=yl1分という大きい値であり、イチゴに
対してはスポンジシート2の通水能はまた余裕を持って
いる。
実施例3
ケール(キャベツの原種)を寸法22X28X5cIn
の発泡スチロール製植栽箱に1箱4株植で栽培する。こ
の際に、用土量が植物の生育にどの程度影響するかを調
べるために1箱当り用土量を3e、1.si、またはl
lとする。スポンジシートは実施例Iと同じものを用い
、各桁当り長さ50aで幅5aのものを2枚使用する。
の発泡スチロール製植栽箱に1箱4株植で栽培する。こ
の際に、用土量が植物の生育にどの程度影響するかを調
べるために1箱当り用土量を3e、1.si、またはl
lとする。スポンジシートは実施例Iと同じものを用い
、各桁当り長さ50aで幅5aのものを2枚使用する。
本発明方法と比較するために、在来方法すなわち手動給
水方法でも1箱分栽培する。この箱の用土量は31であ
る。手動給水は1日に1〜2回行ない、本発明方法では
数日に1回補給すればよい。
水方法でも1箱分栽培する。この箱の用土量は31であ
る。手動給水は1日に1〜2回行ない、本発明方法では
数日に1回補給すればよい。
ケールが充分に生長した時における結果を第2表に示す
。
。
第 2 表
第2表から明らかなように、本発明方法で栽培したケー
ルは在来方法で栽培したケールよりも大きく生長する。
ルは在来方法で栽培したケールよりも大きく生長する。
本発明方法では植物の生産力が高くなるので、用土の容
積を173に減らしても在来方法に比べて約20%以上
も生長率が高く、したがって本発明方法では栽培時に用
土量を1/3に減らしてもよいことを示している。
積を173に減らしても在来方法に比べて約20%以上
も生長率が高く、したがって本発明方法では栽培時に用
土量を1/3に減らしてもよいことを示している。
第1図ないし第3図は本発明方法を実施するための装置
のいくつかの例を概略的に示す図であり、1はプランタ
−12はシート状多孔質体、3は水槽、5は土壌、6は
水である。 第1図 第3図
のいくつかの例を概略的に示す図であり、1はプランタ
−12はシート状多孔質体、3は水槽、5は土壌、6は
水である。 第1図 第3図
Claims (7)
- (1)連続気孔を有するシート状多孔質体を栽培容器の
土壌中に平らに敷設すると共に少なくともその一端を水
面が該シート状多孔質体よりも下方に位置する貯水槽に
連通せしめ該貯水槽の水を該シェド状多孔質体を介して
自動且つ連続的に栽培容器の土壌をこ給水せしめて作物
を育成することを特徴とする作物の栽培方法。 - (2)連続気孔を有するシート状多孔質体が親水性ポリ
ビニルアルコール系スポンジである特許請求の範囲第1
項記載の作物の栽培方法。 - (3)親水性ポリビニルアルコール系スポンジがポリビ
ニルアセタール系スポンジである特許請求の範囲第2項
記載の作物の栽培方法。 - (4)ボりぜニルアセタール系スポンジがアセタール化
度40〜90モル%のものである特許請求の範囲第3項
記載の作物の栽培方法。 - (5)ポリビニルアセタール系スポンジが気孔率60〜
95%のものである特許請求の範囲第3項又は第4項記
載の作物の栽培方法。 - (6)ポリビニルアセタール系スポンジが気孔径5〜3
00声のものである特許請求の範囲第3項乃至第5項記
載の作物の栽培方法。 - (7) ポリビニルアセタール系スポンジが厚み1〜
20amのものである特許請求の範囲第3項乃至第6項
記載の作物の栽培方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12216881A JPS5823731A (ja) | 1981-08-03 | 1981-08-03 | 作物の栽培方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12216881A JPS5823731A (ja) | 1981-08-03 | 1981-08-03 | 作物の栽培方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5823731A true JPS5823731A (ja) | 1983-02-12 |
Family
ID=14829257
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12216881A Pending JPS5823731A (ja) | 1981-08-03 | 1981-08-03 | 作物の栽培方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5823731A (ja) |
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- 1981-08-03 JP JP12216881A patent/JPS5823731A/ja active Pending
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