JPS58155802A - 迅速に靴紐を緊締しうる編上靴 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、迅速に靴紐を緊締し、かつ、同じく迅速にそ
れを解くことのできる編上靴に関する。

従来からある編上靴においては、直線的な対向端縁を有
する結束部が用いられ、その結束部には、それぞれ対向
する位置に、鳩目孔が、上下方向に沿って等間隔に設け
られている。

このような編上靴の靴紐を引き締めようとすると、−Ｆ
側のみが引き締まり、下側の靴紐が、十分に、もしくは
全く緊締されない場合がある。靴紐に加わる摩擦力のた
めに、下側の靴紐まで引張力が伝達されないからである
。

特に、鳩目孔の下面と、中央フラップとの間に大きな摩
擦力が発生し、単に、靴紐の両端を同時（１（引張るだ
けでは、靴紐を完全には緊締できない」易合が多い。

そこで、普通、このような編上靴を履く際には、Ｆ力に
おける靴紐から上方における靴紐へと、数Ｈに１（つて
順次引き締めて行くことが行なわれている。その結果、
靴紐を結束するのに、多大な労力及び時間が費されがち
である。

これは、靴紐を解く場合にも同様であって、指で靴紐を
順次緩める必要があるため、やはり多大な労力と時間と
を要することとなる。

また、足首部分の長い編上靴にあっては、長距離歩行し
たり、山を登ったり、膝を立てて座ったりすると、靴の
結束部の中央部が、足首部分の上で折り曲げられる結果
、同部分に圧迫を加え、疲労力し易くなるばかりでなく
、足首をはらし、歩行が困難になる場合すらある。

さらに、夜間等、暗所で靴紐を結束もしくは解縛するこ
とは、一層困難であり、かつ時間を要する。

このように、従来の編上靴は、履いたり、脱いだりする
のが面倒であるため、着用者は、一旦靴を履いたら、こ
れを、頻繁に靴を脱いだり履いたりするのを面倒がり、
水虫や凍傷の防止の上で不都合を生じることがある。

このような従来の編上靴の欠点に鑑み、本発明の主な目
的は、迅速に靴紐を緊締し、解放するととができ、しか
も、足首を痛めることの少ない編−Ｆ靴を提供すること
にある。

本発明によれば、このような目的は、鳩目孔を有する複
数対の互いに対向する舌片からなる結束部を有し、隣接
する舌片の鳩目孔の間隔が、結束部の下側から上側にか
けて漸次増大しており、しかも、前記舌片が、その鳩目
孔に順次交着するように上向きに挿通された靴紐と、概
ね同じ向きに傾斜していることを特徴とする編上靴を提
供することにより達成される。

以ド、本発明の好適実施例を、添付の図面について詳し
く説明する。

第１図に示すように、本発明の編上靴（１）の結束部は
、全体的に波状に切設された複数の舌片（３）（１’）
ｔ５）（ｇ）を備えており、通常、合成繊維の糸からな
る円形断面の靴紐（７）が、これら舌片にそれぞれ１個
ずつ設けられた鳩目孔（８）（ｇ）に、順次交差するよ
うにして挿通されている。

これらの舌片からなる結束部の内側には、公知のように
、中央フラップ（２）が、集合されている。

これらの舌片は、左右の結束部にそれぞれ対をなすよう
に対向しているが、従来のものにおいては、各舌片は、
概ね水平方向を向いていたのに対し、本発明においては
、各舌片は、各鳩目孔（８）（ｇ＞から上向きに延び出
している靴紐Ｑ）と、概ね同一の角度をなして傾斜する
ように、それぞれ斜め上向きに方向づけられている。

また、各舌片の幅と長さとは、上にあるもの程大きくな
っており、全体として、鳩目孔（８）（Ｅｌ’）の数が
、従来からある編上靴に比べて少なくなっている。

舌片間の切り込み（４）（４）（６Ｍ６’）についても
、上方に位置する切り込み（６）（Ｊの方が、下方に位
置する切り込み（４）（４’）よりも、幅、深さともい
ずれも大きくなっている。

第２図の展開図に示されているように、下方の舌片の長
さくａ）（ａ’ｌは、上方の舌片の長さくｂ）（ｔ（）
より小さく、同様に、下方の舌片の幅（Ｃ）（、’）も
、上方の舌片の幅（ｄ）（Ｊ）より小さくなっている。

このような構成とすることにより、上下に隣接する鳩目
間の間隔は、下から上にかけて、漸次大きくなっている
。

合成繊維の糸からなる靴紐（７）を、最下段の鳩目孔（
８）（ｇ）の内側から外側へ通し、更に、上段の鳩目孔
に、逐次対角線方向に交互に貫通するように通せは、第
１図に示す状態が得られる。靴紐（７）の両端には、結
び目（９）（５’）が、それぞれ形成されており、最上
段の鳩目孔から抜けてしまうことのないようにされてい
る。

このように靴の結束部を構成したことにより、靴を履き
、結び目（９）（９′）を両手で把持し、僅かな力をも
って、靴紐（７）を上方に引張り上げれば、舌片か斜上
方に傾斜していることと、鳩目孔の総数か小さくされて
いることとのために、極く僅かな摩擦抵抗を受けるだけ
で、靴紐を引き締めることができる。

捷だ、このとき、鳩目孔の下面とフラップの間の摩擦抵
抗も、比較的小さくてすむため、結１ひ目（９）（ヅ）
を引張る力が、靴紐（７）の全体によく伝達され、靴紐
（７）を、容易かつ迅速に、しかも平均的に引き締める
ことができる。

靴紐（７）を解くときも、僅かな力をもって、舌片（３
）（５’）（５）（ぢ）を、指で外側に開きさえすれば
、摩擦抵抗を殆んど伴なうことなく、靴紐（７）を緩め
ることができる。すなわち、本発明に基づく編上靴は、
脱ぐ際にも、時間を節約することができる。

まだ、鳩目孔の間隔から、下から上に向かって次第に増
大しているため、靴紐の両端を引張れば、靴紐全体に力
が伝達され、靴紐を引き締めたり、緩めたりする上で好
適であるばかりでなく、足首にかかる負担を軽減できる
という効果も得られる。

本発明は、軍靴、スケート靴、登山靴、サッカー靴、作
業靴、運動靴等に応用することができ、舌片の数と上向
きの傾斜角度とを、用途及び靴の形態に応じて、適宜に
調節することができる。

また、靴の着脱が迅速であり、暗い所でも、いつ、いか
なる所においても、結び目（９）（力だけ引張れば、迅
速に靴紐を引き締めることができる。

なお、従来の編上靴においては、靴紐を１ケ所ずつ指で
引張って結束する必要があり、靴全体が均等に縛られず
に、強く引張った部分と、弱く引張った部分とができ易
く、足に苦痛を与える場合が多かったが、本発明の編上
靴によれば、下端部分の結束が完全となるばかりでなく
、全体的に均等に結束されるために、足に無理な力が加
えられることはない。

さらに、靴を履いて歩行するとか、走るとか、山を登る
際、結束部が、舌片と切シ込み部から構ｌＪｉされてい
るために、靴が折り曲げられても、足市の部分へ圧迫感
を与えないので、至極楽である。

同様に、スポーツ靴の場合も、記録の短縮にも没ヴち、
長距離行軍にも、足や足首に圧迫感が無く、血液の循環
が容易になるので好適である。

特に、本発明を軍靴として利用する場合には、／７１脱
が迅速であって、平常時は勿論、緊急出動時口夜間戦斗
時においても、靴を履くための時間をンυ縮することが
でき、戦斗力の増強に莫大なる貢献をすることができる
。

例全挙げると、従来の軍靴は、靴紐を完全に結束するの
に、約２分１０秒位の時間を要したが、本発明を利用し
た軍靴は、遅くとも２０秒以内に靴紐を完全に結束する
ことができる。また、１００ｍを完全武装して２０秒で
走破する場合、従来の軍靴を着用して走る場合よりも、
６００ｍ余計に前進することができる。

２分間節約することができれば、Ｍ１６自動小銃を１４
００余発多く発射することができ、また砲兵は、大砲の
弾丸を６発多く発射することのできる余裕を持つことが
できる。

さらに、軍人等が、匍匍、屈進、射撃、または、長距離
行軍をする際、靴が折れ曲っても、足首には圧迫感が無
く好適であり、また着脱が簡便で、軍靴を脱ぐのを厭う
ことがないため、水虫や凍傷を予防することができる。

しかも、本発明の編上靴は、従来の編上靴に比して、特
別に生産価格が高くなることもなく、かつ大量生産が、
容易に可能である。

前記実施例においては、第１図に示した如く、靴紐（７
）を鳩目孔（８）（Ｆｆ）の内側から外側へ通すように
したが、力が若干余計に必要となることを無視すれば、
靴紐（７）を、鳩目孔（８）（ｇ）の外側から内側へ通
して使用することもできる。

軍靴、スケート靴、登山靴、作業靴等首の長い靴の場合
、突出部全体を傾斜するようにするとよいか、結束部の
下部にあるいくつかの舌片の幅と高さとを一定にし、か
つ上部のいくつかの舌片の幅と高さとを、下部のものよ
りも大きくしながら、一定として構成することもできる
。

これは、結束部の下部は、靴を足の大きさに適合するよ
うに調節する役割りをするが、上部は、そのような働き
が重要でないため、単純に疎に結束しても、なんらの不
都合が無いからである。

葦だ本発明を実施するに際して、高さくａ）（ａ’）　
、（ｂ）（ｔ（）を、同一にしても、それなりに好適の
効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の編上靴紐の全体を示す斜視図である
。 第２図は、本発明の編上靴の結束部を示す展開図である
。 （１）・・・編上軸　　　　（２）　　フラップ（６）
（３１′）・・・舌片　　　　（４バイ）・・切り込み
（５）（の・・・舌片　　　　（６）（６’ｌ　　切り
込み（７）・・・靴紐　　　　　（８）（８’）・・鳩
目孔（９）（９’）・結び目 ＦＪＣｒ、１

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）鳩目孔を有する複数対の互いに対向する舌片から
   々る結束部を有し、隣接する舌片の鳩目孔の間隔が、結
   束部の下側から上側にかけて漸次増大しており、しかも
   、前記舌片が、その鳩目孔に順次交差するようにして上
   向きに挿通された靴紐と、概ね同じ向きに傾斜している
   ことを特徴とする、迅速に靴紐を緊締しうる編上靴。 （２）舌片が、結束部を全体的に波状に切設して形成さ
   れていることを特徴とする特許請求の範囲第（１）項に
   記載の編上靴。 （ロ）舌片の長さが、上側のもの程大きくなっているこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第（１）項もしくは第（
   ２）項に記載の編上靴。 （４）舌片の幅が、上側のもの程大きくなっていること
   を特徴とする特許請求の範囲第（１）項乃至第（３）項
   のいずれかに記載の編上靴０