[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH1187222A - 位置検出装置、該装置を備えた露光装置、及び該装置を用いたデバイスの製造方法 - Google Patents

位置検出装置、該装置を備えた露光装置、及び該装置を用いたデバイスの製造方法

Info

Publication number
JPH1187222A
JPH1187222A JP9245111A JP24511197A JPH1187222A JP H1187222 A JPH1187222 A JP H1187222A JP 9245111 A JP9245111 A JP 9245111A JP 24511197 A JP24511197 A JP 24511197A JP H1187222 A JPH1187222 A JP H1187222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
illumination
light
aperture stop
phase difference
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9245111A
Other languages
English (en)
Inventor
Ayako Sugaya
綾子 菅谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP9245111A priority Critical patent/JPH1187222A/ja
Publication of JPH1187222A publication Critical patent/JPH1187222A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低段差マークのような被検パターンをサーチ
アライメント、及びファインアライメントのような複数
種類の検出方式で検出する。 【解決手段】 光ファイバ4からの照明光束ILが、ハ
ーフプリズム6、第1対物レンズ7等を介してウエハマ
ークWMを照明し、ウエハマークWMで反射、回折され
た結像光束が、第1対物レンズ7、ハーフプリズム6、
第2対物レンズ11等を介して指標板12上にウエハマ
ーク像を形成し、指標板12を通過した結像光束がリレ
ーレンズ13,14等を経て撮像素子16,17上にウ
エハマーク像を再結像する。サーチアライメント時に
は、照明光束上に小σ値の第1照明開口絞り27を配置
し、結像光束上に対応する第1位相差板31を配置す
る。ファインアライメント時には、照明光束上に大σ値
の第2照明開口絞り30を配置し、結像光束上に対応す
る第2位相差板32を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料上に形成され
た被検パターンの位置検出を行うための位置検出装置、
この位置検出装置を例えばアライメントセンサとして備
え、半導体素子、撮像素子(CCD等)、液晶表示素
子、又は薄膜磁気ヘッド等のデバイスを製造するための
リソグラフィ工程で用いられる露光装置、及びこの露光
装置を用いたそのようなデバイスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子等を製造する際に使用される
ステッパー等の露光装置においては、マスクとしてのレ
チクルと被露光基板としてのウエハ(又はガラスプレー
ト等)とのアライメントを行った後、所定の露光光のも
とで、レチクル上の回路パターンを投影光学系を介し
て、又は直接にウエハ上に転写露光する。そのアライメ
ントは、高速、且つ大まかにウエハ上の所定のサーチア
ライメントマークの位置を検出するサーチアライメント
と、このサーチアライメントの結果に基づいてウエハ上
の所定のファインアライメントマークの位置を高精度に
検出するファインアライメントとに分かれている。以下
では、サーチアライメントマーク、及びファインアライ
メントマークをまとめてウエハマークと呼ぶ。
【0003】また、従来の露光装置には通常サーチアラ
イメント用のアライメントセンサと、ファインアライメ
ント用のアライメントセンサとが並列に備えられてい
た。そして、最終的に、ファインアライメントの検出結
果を予め求めてあるアライメントセンサの検出中心とレ
チクルのパターン像の中心との間隔(ベースライン量)
で補正した結果に基づいてウエハを位置決めすることに
よって、レチクルとウエハとが高精度に重ね合わせられ
ていた。
【0004】従来のアライメントセンサの一例として、
ウエハマークに広帯域波長の照明光を垂直に照射し、そ
のウエハマークからの反射光、及び回折光を結像光学系
を介して集光することによって、撮像素子の撮像面にそ
のウエハマーク像を形成し、その撮像素子からの撮像信
号を処理することによってそのウエハマークの位置検出
を行うFIA(Field Image Alignment)方式のような、
画像処理方式のセンサが使用されている。また、従来の
アライメントセンサとしては、スリット状に集光された
レーザビームとドット列状のウエハマークとを相対走査
するLSA(レーザ・ステップ・アライメント)方式の
センサも使用されている。
【0005】そして、従来は一例として、サーチアライ
メント用に検出範囲の広いLSA方式のアライメントセ
ンサが使用され、ファインアライメント用に画像処理方
式のアライメントセンサが使用されていた。また、ウエ
ハマークの中には凹凸の段差の低いいわゆる低段差マー
クがあるため、例えば特開平3−27515号公報にお
いては、低段差マークの位置を高精度に検出するための
画像処理方式のアライメントセンサが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の如くウエハのア
ライメントを行うためには、ウエハマークの位置を高
速、且つ大まかに検出するサーチアライメントと、最終
的にそのウエハマークの位置を高精度に検出するファイ
ンアライメントとを行う必要があった。これに関して、
最近は、ウエハローダ系におけるプリアライメント精度
が向上していることもあって、ウエハローダ系から投影
露光装置にウエハを受け渡す際のウエハの位置決め誤差
は小さくなっている。そのため、サーチアライメント用
としてそれ程広い検出範囲を有する必要はなくなりつつ
あり、例えば1台で、倍率を大きく切り換えることな
く、サーチアライメント用、及びファインアライメント
用の何れにも切り換えて使用できるアライメントセンサ
が求められるようになっている。
【0007】更に、従来の画像処理方式のアライメント
センサにおいても、低段差マークに対する対策は或る程
度施されていた。しかしながら、最近はCMP(Chemic
al-mechanical polishing:化学機械的研磨)等の平坦化
技術の開発によって更に低段差のウエハマークが検出対
象になりつつある。このような低段差マークの位置検出
を行う際には、できるだけ高コントラストの像を形成す
ることによって被検マークの見逃し(誤検出)の確率が
低下する。
【0008】この場合、例えば位相差検出方式で高コン
トラストの像を得るためには、位相差系用照明開口絞り
の開口と位相差板との両方の形状を輪帯にすると共に、
照明系のコヒーレンスファクタ(いわゆるσ値)を小さ
くすると良いことが知られている。但し、輪帯の形状を
した実質的に小さいσ値の照明光束に対しては、非対称
なパターンや荒れた表面を持つパターンには、高精度な
位置検出をしにくいという不都合がある。それに対し
て、照明系のσ値を大きくすると、非対称なパターンや
荒れた表面を持つパターンでも高精度の位置検出が容易
になるが、像のコントラストが低下してしまい、ウエハ
マークの位置を高速、且つ大まかに検出するためのサー
チアライメントの段階で使用すると、そのマークの位置
を誤検出し易いという不都合があった。
【0009】言い換えると、画像処理方式のアライメン
トセンサをサーチアライメント用に最適化すると、ファ
インアライメント時には検出誤差が生ずる恐れがある
が、逆にそのセンサをファインアライメント用に最適化
すると、像のコントラストが低下してサーチアライメン
ト時には検出対象のマークを発見できない恐れがある。
本発明は斯かる点に鑑み、例えば低段差マークのような
被検パターンをサーチアライメント、及びファインアラ
イメントのような複数種類の検出方式でそれぞれの用途
に応じて検出できる位置検出装置を提供することを第1
の目的とする。
【0010】更に本発明は、そのような位置検出装置を
備えた露光装置、及びこの露光装置を用いたデバイスの
製造方法を提供することを第2の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の位置
検出装置は、一つ又は複数個の被検パターン(WM)が
形成された試料(W)のその被検パターンの位置を検出
する位置検出装置において、その試料のその被検パター
ンを照明する照明系(3,4,29,5〜8)と、この
照明系による照明光束を規定するための互いに異なる形
状の第1、及び第2の照明開口絞り(27;27A;2
7B,30)と、第1の照明開口絞り(27;27A;
27B)を通過した第1の照明光束、又は第2の照明開
口絞り(30)を通過した第2の照明光束の何れかを選
択してその被検パターンに導く照明系選択部材(28
A)と、その被検パターンからの光を集光する集光系
(8,7,6,11,13,14)と、この集光系によ
り導かれる光の光路上で、その第1の照明開口絞りと実
質的に共役な位置に配置されその第1の照明開口絞りの
開口に対応する位相分布を有する第1の位相差付与部材
(31;31A;31B)と、その集光系により導かれ
る光の光路上で、その第2の照明開口絞りと実質的に共
役な位置に配置されその第2の照明開口絞りの開口に対
応する位相分布を有する第2の位相差付与部材(32)
と、第1の位相差付与部材(31)を通過した光、又は
第2の位相差付与部材(32)を通過した光の何れかを
選択する集光系選択部材(28B)と、この集光系選択
部材で選択された光を光電検出する光電検出器(16,
17)と、を備え、この光電検出器の検出信号に基づい
てその被検パターンの位置を検出するものである。
【0012】斯かる本発明によれば、例えばその第1の
照明開口絞り及び第1の位相差付与部材を使用する場合
と、その第2の照明開口絞り及び第2の位相差付与部材
を使用する場合とを切り換えることによって、複数種類
の検出方式でその被検マークの位置検出を行うことがで
きる。
【0013】また、本発明による第2の位置検出装置
は、一つ又は複数個の被検パターン(WM)が形成され
た試料のその被検パターンの位置を検出する位置検出装
置において、その試料のその被検パターンを第1、及び
第2の照明光束で照明する照明系(35,36,29
A,29B,37,5〜8)と、この照明系によるその
第1、及び第2の照明光束を規定するための互いに異な
る形状の第1、及び第2の照明開口絞り(27,30)
と、その被検パターンからのその第1、及び第2の照明
光束による光をそれぞれ集光する集光系(8,7,6,
11,38,13A,13B,14A,14B)と、こ
の集光系により導かれるその第1の照明光束による光の
光路上で、その第1の照明開口絞りと実質的に共役な位
置に配置されその第1の照明開口絞りの開口に対応する
位相分布を有する第1の位相差付与部材(31)と、そ
の集光系により導かれるその第2の照明光束による光の
光路上で、その第2の照明開口絞りと実質的に共役な位
置に配置されその第2の照明開口絞りの開口に対応する
位相分布を有する第2の位相差付与部材(32)と、第
1の位相差付与部材(31)を通過した光を光電検出す
る第1の光電検出器(16A,17A)と、第2の位相
差付与部材(32)を通過した光を光電検出する第2の
光電検出器(16B,17B)と、を備え、それら2つ
の光電検出器の検出信号に基づいてその被検パターンの
位置を検出するものである。
【0014】斯かる本発明の第2の位置検出装置によれ
ば、第1、及び第2の照明光束による検出系が並列に設
けられており、例えばそれらの照明光束を時分割で点灯
するか、又はシャッタ等で一方の照明光束を遮光するこ
とによって、第1の照明開口絞り(27)、又は第2の
照明開口絞り(30)の何れかを用いた検出を行うこと
ができる。これらの照明開口絞り(及び対応する位相差
付与部材)の切り換えによって、複数種類の検出方式に
対応できる。
【0015】これらの発明において、その集光系の一例
は、その被検パターンの像を形成する結像系であり、こ
の場合、その第1の照明開口絞り(27;27A;27
B)、及び対応するその第1の位相差付与部材(31)
は、低段差パターンに対して高コントラストな像を得る
ための形状を有し、その第2の照明開口絞り(30)、
及び対応するその第2の位相差付与部材(32)は、低
段差のパターンに対して安定な像を得るための形状を有
し、第1の位相差付与部材(31)を通過した光を用い
てその被検パターンのサーチを行い、第2の位相差付与
部材(32)を通過した光を用いてその被検パターンの
位置検出を行うことが望ましい。
【0016】高コントラストな像を検出することで、低
段差マークに対して高速にサーチアライメントを行うこ
とができる。また、非対称パターンに対して安定な像を
得ることによって、非対称になり易い低段差マークに対
して高精度にファインアライメントを行うことができ
る。サーチアライメントでマークの位置が検出できれ
ば、ファインアライメントにおいて、サーチの像より低
コントラストであっても、計測回数を増やしたりするこ
とで再現性も確保し、高精度な位置検出をすることが可
能となる。
【0017】このように低段差マークに対して高コント
ラストな像を得るためには、一例として第1の照明開口
絞り(27;27A;27B)を小さいσ値の開口絞り
として、第1の照明開口絞り(27;27A;27B)
の開口に対応する第1の位相差付与部材(31;31
A;31B)を、その開口に対応する領域(31a;3
1Aa;31Ba)とそれ以外の領域とで位相が±90
°異なる位相差板とすればよい。更に、一例として、照
明開口絞り(27)は円形の開口絞りであり、照明開口
絞り(27A)は輪帯状の開口絞りであり、照明開口絞
り(27B)は多数の開口を有する開口絞りである。ま
た、低段差の非対称なパターンに対して安定な像を得る
ためには、一例として第2の照明開口絞り(30)を大
きなσ値の開口絞りとして、第2の照明開口絞り(3
0)の開口に対応する第2の位相差付与部材(32)
を、その開口に対応する領域(32a)とそれ以外の領
域とで位相が±90°異なる位相差板とすればよい。
【0018】次に、本発明による露光装置は、本発明に
よる位置検出装置(2)と、転写用のパターンが形成さ
れたマスク(R)が載置されるマスク側ステージ系(2
0)と、その被検パターンとしての位置合わせ用マーク
が形成された基板(W)の位置決めを行う基板側ステー
ジ系(21〜23)と、その位置検出装置の検出結果に
応じてその基板側ステージ系の位置決め動作を制御する
位置決め制御系(25)と、を備え、その位置検出装置
でその基板上の位置合わせ用マークの位置を検出し、こ
の検出結果に基づいてその基板の位置合わせを行った状
態で、そのマスクのパターンをその基板上に転写するも
のである。本発明によれば、位置検出装置(2)を用い
ることによって、サーチアライメント及びファインアラ
イメントを切り換えて行うことができる。
【0019】また、本発明によるデバイスの製造方法
は、その露光装置を用いたデバイスの製造方法であっ
て、基板上に感光材料を塗布する第1工程(ステップ1
02)と、その位置検出装置を用いてその基板の位置合
わせを行う第2工程(ステップ103,104)と、そ
のマスクのパターンをその基板上に転写する第3工程
(ステップ105)と、その基板を現像する第4工程
(ステップ106)と、この第4工程で残される感光材
料をマスクとしてその基板上に所定のパターンを形成す
る第5工程(ステップ107)と、を有するものであ
る。この場合、基板上の位置合わせ用マークが低段差マ
ークであっても、本発明の位置検出装置によって安定、
且つ高精度に位置検出が行われるため、高い重ね合わせ
精度が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を参照して説明する。以下の実施の形態は、本発明
の位置検出装置を投影露光装置に備えられたアライメン
トセンサに適用したものである。
【0021】[第1の実施の形態]図1(a)は、本例
の投影露光装置を示し、この図1(a)において露光時
には、水銀ランプ、又はエキシマレーザ光源等の露光光
源、照度分布均一化用のフライアイレンズ、可変視野絞
り、及びコンデンサレンズ等を含む照明光学系19から
の露光光ELは、レチクルRのパターン面を均一な照度
分布で照明する。露光光ELのもとで、レチクルRの照
明領域内の回路パターンの像が両側(又はウエハ側に片
側)テレセントリックな投影光学系PLを介して所定の
投影倍率(例えば1/4,1/5等)で、投影光学系P
Lの結像面に配置されたウエハW上のレジスト層に転写
される。以下、投影光学系PLの光軸axに平行にZ軸
を取り、Z軸に垂直な平面内で図1(a)の紙面に平行
にX軸を、図1(a)の紙面に垂直にY軸を取って説明
する。
【0022】このとき、レチクルRは、レチクルステー
ジ20上に吸着保持され、レチクルステージ20は、X
方向、Y方向、回転方向にレチクルRの位置決めを行
う。レチクルステージ20(レチクルR)の2次元的な
位置、及び回転角は不図示のレーザ干渉計によってリア
ルタイムに計測され、この計測結果、及び装置全体の動
作を統轄制御するコンピュータよりなる主制御系25か
らの制御情報に基づいてステージ制御系24がレチクル
ステージ20の位置制御を行う。主制御系25には、オ
ペレータが種々のコマンド等を入力するためのキーボー
ド26も接続されている。
【0023】一方、ウエハWは、ウエハホルダ21を介
してZステージ22上に吸着保持され、Zステージ22
は、投影光学系PLの像面と平行なXY平面に沿って2
次元移動するXYステージ23上に固定されている。Z
ステージ22は、オートフォーカス方式でウエハWの表
面が投影光学系PLの像面に合致するようにフォーカス
位置(Z方向の位置)を制御する。また、不図示である
が、ウエハWの傾斜角を制御するレベリングステージも
設けられている。Zステージ22及びXYステージ23
等よりウエハステージが構成されている。Zステージ2
2(ウエハW)の2次元的な位置、及び回転角は不図示
のレーザ干渉計によってリアルタイムに計測されてお
り、この計測結果、及び主制御系25からの制御情報に
基づいてステージ制御系24はXYステージ22のステ
ッピング動作の制御を行う。
【0024】そして、露光時には、露光光ELのもとで
レチクルRのパターン像がウエハW上の1つのショット
領域に露光された後、XYステージ22をステッピング
駆動して次のショット領域を投影光学系PLの露光領域
に移動して露光を行うという動作がステップ・アンド・
リピート方式で繰り返されて、ウエハW上の各ショット
領域への露光が行われる。この露光が重ね合わせ露光で
ある場合には、予めウエハW上の各ショット領域の内の
所定のショット領域(サンプルショット)に付設された
ウエハマークの位置を検出することによって、例えばエ
ンハンスト・グローバル・アライメント(EGA)方式
で各ショット領域のアライメントを行っておく必要があ
る。
【0025】そのため、投影光学系PLの側面にオフ・
アクシス方式で画像処理方式のアライメントセンサ2が
備えられている。そのアライメントには、予め所定のウ
エハマーク(サーチアライメントマーク)の大まかな位
置を検出するためのサーチアライメントと、所定のウエ
ハマーク(ファインアライメントマーク)の位置を高精
度に検出するためのファインアライメントとがあるが、
本例のアライメントセンサ2は、サーチアライメント、
及びファインアライメントの何れにも切り換えて使用で
きるように構成されている。
【0026】即ち、アライメントセンサ2において、ハ
ロゲンランプ等の光源3からのウエハW上のフォトレジ
ストに対して非感光性の広帯域のほぼ白色の照明光束I
Lは、光ファイバ4を介して投影光学系PLの側面まで
導かれている。光ファイバ4の射出面には、駆動モータ
28Aによって回転方式(ターレット方式)で切り換え
自在に第1照明開口絞り27、及び第2照明開口絞り3
0が配置されている。第1照明開口絞り27の代わり
に、図2(a2)若しくは(a3)に示す第1照明開口
絞り27A若しくは27Bを配置してもよく、又は、第
1照明開口絞りとして複数の絞り(27,27A,27
B)を切り換え自在に配置してもよい。オペレータがキ
ーボード26を介して主制御系25に何れの照明開口絞
りを使用するかを指示するのに応じて、主制御系25が
駆動モータ28Aを駆動する。
【0027】図1(a)の状態では、光ファイバ4の射
出面には第1照明開口絞り27が配置されている。光フ
ァイバ4を射出して第1照明開口絞り27を通過した照
明光束ILは、コンデンサーレンズ29を介して照明視
野絞り50を照射する。照明視野絞り50を射出した照
明光束ILは、照明リレーレンズ5、ハーフプリズム
6、結像開口絞りAS、第1対物レンズ7、及び反射プ
リズム8を介して、ウエハW上の検出対象のウエハマー
クWMを落射照明する。ウエハマークWMからの反射、
回折によって発生した結像光束は、反射プリズム8、第
1対物レンズ7、ハーフプリズム6、及び第2対物レン
ズ11を介して、指標板12上にウエハマーク像を結像
する。指標板12上には、ウエハマークの位置の基準と
なる指標マークIMが形成されている。
【0028】図1(b)は、本例のウエハマークWM中
のX軸のウエハマークWMXを示し、この図1(b)に
おいて、ウエハマークWMXは、X方向に所定ピッチで
Y方向に細長い凹凸のパターンを形成したライン・アン
ド・スペースパターンである。不図示であるが、ウエハ
マークWMXを90°回転した形状のY軸のウエハマー
クも形成されている。
【0029】図1(c)は、指標板12上の指標マーク
IMを示し、この図1(c)において、指標マークIM
は、X方向に対応する方向に所定間隔で配置された1対
の2本の細長い遮光パターンよりなるX軸の指標マーク
IMX、及びY方向に対応する方向に所定間隔で配置さ
れた1対の2本の細長い遮光パターンよりなるY軸の指
標マークIMYより構成されている。この場合、ファイ
ンアライメント時には、X軸の指標マークIMXの間に
X軸のウエハマークWMXの像が収まり、Y軸の指標マ
ークIMYの間にY軸のウエハマークの像が収まるよう
になる。
【0030】図1(a)に戻り、指標板12を通過した
結像光束は、光軸AXに沿って第1リレーレンズ13及
び第2リレーレンズ14を経た後、ハーフプリズム15
によって2分割され、分割された結像光束はそれぞれC
CD型の2次元の撮像素子16及び17の撮像面にウエ
ハマークWM、及び指標マークIMの像を形成する。ま
た、第1リレーレンズ13と第2リレーレンズ14との
間で、第1照明開口絞り27の配置面と共役な面の近傍
に、駆動モータ28Bによって回転方式(ターレット方
式)で切り換え自在に第1位相差板31、及び第2位相
差板32が配置されている。第1位相差板31の代わり
に、図2(b2)若しくは(b3)に示す第1位相差板
31A若しくは31Bを配置してもよく、又は、第1位
相差板として複数の位相差板(31,31A,31B)
を切り換え自在に配置してもよい。本例では、照明光束
ILの束路に第1照明開口絞り27,27A又は27B
が設置されたときには、それぞれ結像光束の光路に第1
位相差板31,31A又は31Bを設置し、照明光束I
Lの光路に第2照明開口絞り30が設置されたときに
は、結像光束の光路に第2位相差板32を設置するもの
とする。主制御系25は、駆動モータ28Aを介して照
明開口絞りの設定を行う際に、駆動モータ28Bを介し
て対応する位相差板を設定する。図1(a)の状態で
は、第1照明開口絞り27に対応して結像光束中に第1
位相差板31が配置されている。
【0031】撮像素子16及び17からの撮像信号は信
号処理系18に供給されている。この場合、撮像素子1
6は、図1(c)の指標マークIMの像をX方向に対応
する方向に読み出すX軸の撮像素子であり、撮像素子1
7は、図1(c)の指標マークIMの像をY方向に対応
する方向に読み出すY軸の撮像素子であり、撮像素子1
6及び17の撮像信号を処理することによって、それぞ
れ指標マークIMX,IMYの中心を基準としたX軸の
ウエハマークWMXのX方向への位置ずれ量ΔX、及び
Y軸のウエハマークのY方向への位置ずれ量ΔYが計測
される。この位置ずれ量(ΔX,ΔY)は信号処理系1
8から主制御系25に供給される。主制御系25は、そ
の位置ずれ量(ΔX,ΔY)に、レーザ干渉計によって
計測されるウエハW(Zステージ22)の座標(X,
Y)を加算することによって、検出対象のウエハマーク
WMのX座標、又はY座標を計測する。
【0032】次に、本例のアライメントセンサ2におけ
る照明開口絞り27,27A,27B,30、及び対応
する位相差板31,31A,31B,32の構成、及び
使用方法につき詳細に説明する。先ず、本例では、検出
対象のウエハマークWMが、ウエハWの表面での段差が
数nm〜数十nm程度の低段差マークであるものとす
る。この場合、第1照明開口絞り27,27A,27B
と対応する第1位相差板31,31A,31Bとの形状
は、低段差マークに対して高コントラストの像が得られ
るよう最適化されている。
【0033】図2(a1)は、第1照明開口絞り27を
示し、この図2(a1)において、第1照明開口絞り2
7は、半径rの遮光板(透過率が0%)の中心に半径d
の小さい円形開口27a(透過率が100%)を設けた
ものである。また、半径rは、図1(a)のウエハマー
クWMからの有効な結像光束の開口数NAに対応してお
り、照明系のσ値(コヒーレンスファクタ)は実質的に
d/rとなる。第1照明開口絞り27のσ値はほぼ0.
25程度と小さく設定されている。
【0034】図2(b1)は、対応する第1位相差板3
1を示し、この図2(b1)において、第1位相差板3
1は、照明光束ILの平均波長をλとすると、第1照明
開口絞り27の円形開口27aに対応する円形領域31
aと、それ以外の領域31bとの間にλ/4(位相では
±90°)の位相差を設けたものである。即ち、図1
(a)において、第1照明開口絞り27から第1位相差
板31に対する投影倍率をβとすると、図2(b1)に
おいて、第1位相差板31は、半径β・rの円形領域の
中心に半径β・dの円形領域31aを設けたものであ
る。
【0035】図1(a)のように、照明光束ILの光路
に第1照明開口絞り27が設置された状態では、照明系
のσ値が小さく設定されていると共に、結像光束の光路
上に対応する第1位相差板31が設置されているため、
撮像素子16,17上には数nm〜数十nmの段差の低
段差マークの像が高いコントラストで形成される。従っ
て、サーチアライメントを行う場合に、その低段差マー
クを誤検出無く安定に検出できる。
【0036】また、第1照明開口絞り27の代わりに他
の第1照明開口絞り27A,27Bを使用し、これに応
じて第1位相差板31の代わりに他の第1位相差板31
A,31Bを使用しても、同様に低段差マークを高いコ
ントラストで検出できる。照明開口絞り27Aは、図2
(a2)に示すように、半径rの遮光板中に幅dの輪帯
状開口27Aaを設けた輪帯絞りであり、照明開口絞り
27Bは、図2(a3)に示すように、半径rの遮光板
中に直径2・eの複数(ここでは3行×3列)の開口2
7Baを設けた開口絞りである。これらに対応して、位
相差板31Aは、図2(b2)に示すように、半径β・
rの円形領域内で幅がβ・dの輪帯状の領域31Aa内
とそれ以外の領域31Abとの間にλ/4(±90°)
の位相差を付与したものである。また、位相差板31B
は、図2(b3)に示すように、半径β・rの円形領域
内で直径が2・β・dの複数の円形領域31Ba内とそ
れ以外の領域31Bbとの間にλ/4(±90°)の位
相差を付与したものである。
【0037】次に、第2照明開口絞り30は、図3
(a)に示すように、半径rの遮光板(透過率が0%)
の中心に半径r1の大きい円形開口30a(透過率が1
00%)を設けたものであり、照明系のσ値(r1/
r)はほぼ0.75程度と大きく設定されている。それ
に対応して、第2位相差板32は、図3(b)に示すよ
うに、半径β・rの円形領域内で中心の半径β・r1の
円形領域32aと、それ以外の領域32bとの間にλ/
4(±90°)の位相差を付与したものである。このよ
うに大きなσ値の第2照明開口絞り30、及び対応する
第2位相差板32を使用することによって、非対称なマ
ークであっても高精度に位置検出が可能となる。
【0038】従って、サーチアライメントの結果に基づ
いてファインアライメントを行う場合には、第2照明開
口絞り30、及び対応する第2位相差板32を光路上に
配置することによって、数nm〜数十nmの高さを持つ
非対称な低段差マークに対して高精度に位置検出を行う
ことができる。また、図1(a)において、光学調整に
関しては、第2照明開口絞り30や第2位相差板32を
偏心させることによって光軸調整を行い、更に収差補正
もより精度の求められる第2位相差系(第2照明開口絞
り30、及び第2位相差板32)に対して最適となるよ
う、例えば第1対物レンズ7の一部のレンズの間隔や偏
心量を調整する。次に、第1位相差系(第1照明開口絞
り27、及び第1位相差板31)の光軸調整を、第1照
明開口絞り27や第1位相差板31を偏心させることに
よって行う。
【0039】なお、図1(a)の構成では、第1照明開
口絞り27(又は27A,27B)と第2照明開口絞り
30とを交換するのに応じて、第1位相差板31(又は
31A,31B)と第2位相差板32とを交換している
が、光路上に第2照明開口絞り30と第2位相差板32
とを固定的に配置して、随時その光路上に第1照明開口
絞り27と第1位相差板31とを挿入して、所望の第1
照明絞り形状(27,27A,27B)と、所望の第1
位相差板形状(31,31A,31B)を得られる構成
としてもよい。この場合、通常は第2の位相差系とな
り、更に第1照明開口絞り27と第1位相差板31とを
挿入することによって、第1の位相差系となる。この構
成例では、第1及び第2の照明開口絞り27,30、及
び第1及び第2の位相差板31,32をそれぞれ近傍に
配置してもよいが、更にリレー系を設けて第1及び第2
の照明開口絞り27,30、又は第1及び第2の位相差
板31,32が互いに共役位置近傍になるよう配置して
もよい。
【0040】更に、上記の実施の形態では位相差系を使
用しているが、照明系や結像系を明視野と位相差系との
両方の検出が可能な構成として、サーチアライメントも
ファインアライメントも高段差から低段差のマークまで
高精度の位置検出が可能になるようにしてもよい。次
に、図1(a)の投影露光装置を用いてウエハ上に所定
の回路パターンを重ね合わせて形成する際の動作の一例
につき図10のフローチャートを参照して説明する。
【0041】先ず、図10のステップ101において、
1ロットのウエハ上に金属膜が蒸着される。次のステッ
プ102において、その1ロットのウエハ上の金属膜上
にフォトレジストが塗布される。なお、本例のウエハ
は、CMP(化学機械的研磨)等の平坦化技術の適用に
よって各ショット領域に付設されたウエハマーク(サー
チアライメントマーク、及びファインアライメントマー
ク)が低段差マークとなっているものとする。その後、
ステップ103において、その1ロットの先頭のウエハ
(ウエハWとする)を図1(a)の投影露光装置のウエ
ハホルダ21上にロードする。この際に不図示のウエハ
ローダ系によって、ウエハWの投影露光装置に対する外
形基準の位置合わせ(プリアライメント)が行われてい
る。また、アライメントセンサ2の検出中心と、レチク
ルRの投影光学系PLによる投影像の中心との間隔であ
るベースライン量は、予め求められて主制御系25内の
記憶部に記憶されている。
【0042】この状態で、アライメントセンサ2の照明
光路、及び結像光路にそれぞれ小σ値の第1照明開口絞
り27、及び対応する第1位相差板31を設定して、ア
ライメントセンサ2を介してウエハW上の所定のウエハ
マークの位置を検出し、この検出結果に基づいてサーチ
アライメントを行う。即ち、その検出結果よりウエハW
のオフセット、及び回転角を算出し、この結果を用いて
ウエハW上の各ショット領域の配列座標を補正する。
【0043】次に、ステップ104に移行して、アライ
メントセンサの照明光路、及び結像光路にそれぞれ高σ
値の第2照明開口絞り30、及び対応する第2位相差板
32を設定する。そして、サーチアライメントの結果よ
り補正された座標に基づいて、ウエハW上の所定のショ
ット領域(サンプルショット)に付設されたウエハマー
クを順次アライメントセンサ2の観察視野内に移動し
て、アライメントセンサ2を介してそのウエハマークの
位置を検出することによってファインアライメントを行
う。一例として、所定個数のサンプルショットのウエハ
マークの位置を統計処理することによってEGA方式で
各ショット領域の配列座標を算出する。
【0044】次にステップ105において、ファインア
ライメントによって求められた配列座標を、ベースライ
ン量で補正した座標に基づいてウエハWの位置決めを行
いながら、レチクルRのパターン像をウエハWの各ショ
ット領域に転写する。そして、ステップ103〜105
の動作を1ロットの各ウエハに対して繰り返す。その
後、ステップ106において、その1ロットのウエハ上
のフォトレジストの現像が行われた後、ステップ107
において、その1ロットのウエハ上でレジストパターン
をマスクとしてエッチングを行うことによって、レチク
ルR上のパターンに対応する回路パターンが、各ウエハ
上の各ショット領域に重ねて形成される。その後、更に
ウエハW上でその上のレイヤの回路パターンの形成等を
行うことによって、半導体素子等の所定のデバイスが製
造される。
【0045】この際に、ウエハマークが低段差マークで
あっても1台のアライメントセンサ2を切り換えること
によって、高速、且つ安定にサーチアライメントを行う
ことができると共に、高精度にファインアライメントを
行うことができる。
【0046】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
の形態のアライメントセンサにつき図4を参照して説明
する。図4において、図1(a)に対応する部分には同
一、又はA,B等の添字を付加した符号を付してその詳
細説明を省略する。図4は、本例のアライメントセンサ
を示し、この図4において、第1光ファイバ4Aを射出
して、第1照明開口絞り27を通過した広帯域の第1照
明光束IL1は、コンデンサーレンズ29Aを介して切
り換えミラー33に向かう。これと対称に第2光ファイ
バ4Bを射出して、第2照明開口絞り30を通過した広
帯域の第2照明光束IL2も、コンデンサーレンズ29
Bを介して切り換えミラー33に向かう。切り換えミラ
ー33は、照明系の光軸に対して45°で着脱自在に配
置されており、切り換えミラー33を退避させると第2
照明光束IL2が選択され、切り換えミラー33を挿入
すると第1照明光束IL1が選択される。
【0047】図4では、切り換えミラー33が挿入され
て第1照明光束IL1が選択された状態が示されてい
る。選択された(反射された)第1照明光束IL1は、
不図示の照明視野絞りを経た後、照明リレーレンズ5、
ハーフプリズム6、第1対物レンズ7、及び反射プリズ
ム8を介して検出対象のウエハマークWMを照明する。
ウエハマークWMから反射、回折された結像光束、ここ
では第1照明光束IL1に対応する第1結像光束AL1
は、反射プリズム8、第1対物レンズ7、ハーフプリズ
ム6、及び第2対物レンズ11を介して、指標板12上
にウエハマーク像を結像する。指標板12を通過した第
1結像光束AL1は、切り換えミラー34により反射さ
れる。切り換えミラー34は切り換えミラー33と連動
して結像系の光軸に45°で着脱自在に配置され、図4
のように切り換えミラー34を設置すると第1結像光束
AL1が選択され、切り換えミラー34を退避させると
第2照明光束IL2に対応する第2結像光束AL2が選
択される。
【0048】切り換えミラー34によって選択された
(反射された)第1結像光束AL1は、第1リレーレン
ズ13A、第1位相差板31、ミラーM1、第2リレー
レンズ14A、及びハーフプリズム15を経て、撮像素
子16,17の撮像面にウエハマークWM及び指標マー
クの像を形成する。第1位相差板31は、第1照明開口
絞り27との共役位置の近傍に配置されている。
【0049】次に、切り換えミラー33及び34をそれ
ぞれ照明光路及び結像光路から退避させた状態では、第
2照明光束IL2が選択されて照明リレーレンズ5等を
経てウエハマークWMに照射される。そして、ウエハマ
ークWMから反射、回折された結像光束、ここでは第2
照明光束IL2に対応する第2結像光束AL2は、反射
プリズム8〜第2対物レンズ11を介して、指標板12
上にウエハマーク像を結像する。指標板12を通過した
第2結像光束AL2は、切り換えミラー34の側面を通
過して、第1リレーレンズ13B、第2位相差板32、
ミラーM2、第2リレーレンズ14B、及びハーフプリ
ズム15を経て、撮像素子16,17の撮像面にウエハ
マークWM及び指標マークの像を形成する。第2位相差
板32は、第2照明開口絞り30との共役位置の近傍に
配置されている。
【0050】本例においても、第1照明開口絞り27及
び第1位相差板31の形状は、低段差マークに対して高
コントラストが得られるよう最適化されている。また、
第2照明開口絞り27及び第2位相差板32の形状は、
非対称パターンであっても観察像に偏りが生じないよう
最適化されており、低段差マークに対して高精度の位置
検出が可能である。
【0051】そして、サーチアライメント時には、光路
上に切り換えミラー33及び34を設置して、第1照明
光束IL1及び第1結像光束AL1を選択することによ
って、低段差マークが高コントラストに誤検出無く検出
される。その情報に基づいて、ファインアライメントを
行う際は、切り換えミラー33及び34を退避させて、
第2照明光束IL2及び第2結像光束AL2を選択する
ことによって、低段差マークの位置が高精度に検出され
る。
【0052】第1位相差系の光軸調整に関しては、第1
照明開口絞り27や第1位相差板31を偏心させること
によって行う。次に、第2位相差系の光軸調整を、第2
照明開口絞り30や第2位相差板32を偏心させること
によって行う。更に、収差補正もより精度の求められる
第2位相差系に対して最適となるよう、例えば第1対物
レンズ7の一部のレンズの間隔や偏心を調整する。第1
位相差系専用の収差補正を、リレーレンズ13A,14
Aの一部の間隔や偏心を調整して行い、第2位相差系専
用の収差補正を、リレーレンズ13B,14Bの一部の
間隔や偏心を調整して行ってもよい。なお、切り換えミ
ラー33,34によって反射される光束が、第2照明光
束IL2及び第2結像光束AL2でもよい。更に、切り
換えミラー33,34は機械的な駆動ではなく、電気的
に透過と反射とが切り換わるようなものでもよい。
【0053】[第3の実施の形態]本発明の第3の実施
の形態のアライメントセンサにつき図5を参照して説明
する。本例は、第2の実施の形態中の切り換えミラー3
3,34の代わりに、照明光源を時分割点灯するもので
あり、図5において、図4に対応する部分には同一、又
はA,B等の添字を付加した符号を付してその詳細説明
を省略する。
【0054】図5は、本例のアライメントセンサを示
し、この図5において、照明光源としてそれぞれ発光ダ
イオード(LED)よりなる狭い帯域の第1光源35、
及び第2光源36が使用されている。そして、図4の光
ファイバ4A及び4Bが、それぞれ光源35及び36で
置き換えられ、図4の切り換えミラー33、及び34の
代わりにそれぞれビームスプリッタ37、及び38が固
定的に配置されている。
【0055】更に、ビームスプリッタ38を透過した第
1結像光束AL1が、第1リレーレンズ13A、第1位
相差板31、第2リレーレンズ14A、及びハーフプリ
ズム15Aを経て、撮像素子16A,17Aの撮像面に
ウエハマークWM及び指標マークの像を形成する。一
方、ビームスプリッタ38で反射された第2結像光束A
L2が、第1リレーレンズ13B、第1位相差板32、
第2リレーレンズ14B、及びハーフプリズム15Bを
経て、撮像素子16B,17Bの撮像面にウエハマーク
WM及び指標マークの像を形成する。これ以外の構成は
図4と同様である。
【0056】本例では、サーチアライメント時には第1
光源35のみを点灯し、第1光源35からの第1照明光
束IL1のもとで第1位相差系(第1照明開口絞り2
7、第1位相差板31)、及び撮像素子16A,17A
を介して位置検出を行う。その情報に基づいてファイン
アライメントを行う際には、第2光源36のみを点灯
し、この第2光源36からの第2照明光束IL2のもと
で第2位相差系(第2照明開口絞り30、第1照明開口
絞り27)、及び撮像素子16B,17Bを介して位置
検出する。本例では、可動ミラーを使用しての光路の切
り換えが必要無いため、高い再現性で高精度な位置検出
が可能となる。
【0057】[第4の実施の形態]本発明の第4の実施
の形態のアライメントセンサにつき図6を参照して説明
する。本例は、第2の実施の形態(図4)中の切り換え
ミラー33,34の代わりに、シャッタを使用するもの
であり、図6において、図4に対応する部分には同一符
号を付してその詳細説明を省略する。
【0058】図6は、本例のアライメントセンサを示
し、この図6において、図4の切り換えミラー33,3
4がそれぞれビームスプリッタ37,38で置き換えら
れている。更に、コンデンサーレンズ29A及び29B
とビームスプリッタ37との間にそれぞれシャッタ39
及び40が配置され、第2リレーレンズ14A及び14
Bとハーフプリズム15との間にそれぞれシャッタ41
及び42が配置されている。これ以外の構成は図4と同
様である。
【0059】本例では、サーチアライメント時には、シ
ャッタ39,41を開き、シャッタ40,42を閉じる
ことによって、第1照明光束IL1及び第1結像光束A
L1を使用して位置検出を行う。その情報に基づいてフ
ァインアライメントを行う際は、図6に示すようにシャ
ッタ39,41を閉じて、シャッタ40,42を開くこ
とによって、第2照明系IL2及び第2結像系AL2を
使用して位置検出を行う。本例では、可動ミラーを用い
た光路の切り換えの必要が無く、広帯域光を用いた照明
も可能となるため、高精度で再現性の高い位置検出が可
能となる。
【0060】[第5の実施の形態]本発明の第5の実施
の形態のアライメントセンサにつき図7を参照して説明
する。本例は、第3の実施の形態(図5)中のビームス
プリッタ37,38の代わりにダイクロイックミラーを
用いて照明系、及び結像系を切り換えるものであり、図
7において、図5に対応する部分には同一符号を付して
その詳細説明を省略する。
【0061】図7は、本例のアライメントセンサを示
し、この図7において、図5のビームスプリッタ37,
38の代わりにダイクロイックミラー44,45が設置
されている。また、発光ダイオード(LED)よりなる
光源43から赤外の狭い波長域の第1照明光束IL1が
射出され、光ファイバ4Bより広帯域のほぼ白色の第2
照明光束IL2が射出されている。ダイクロイックミラ
ー44,45はそれぞれ第1照明光束IL1を透過し
て、第2照明光束IL2を反射する波長選択性を有して
おり、第1照明開口絞り27及びコンデンサーレンズ2
9Aを経た第1照明光束IL1と、第2照明開口絞り3
0及びコンデンサーレンズ29Bを経た第2照明光束I
L2とは、ダイクロイックミラー44によって同軸に合
成されて、ウエハマークWMに照射されている。また、
ウエハマークWMからの2つの波長域の結像光束は、ダ
イクロイックミラー45によって第1結像光束AL1と
第2結像光束AL2とに分離されている。これ以外の構
成は図5と同様である。
【0062】本例では、2つの照明光束IL1,IL2
を常時点灯しておく。そして、サーチアライメントの際
は、第1位相差系用の撮像素子16A,17Aの撮像信
号を処理してウエハマークWMの位置検出を行い、その
情報に基づいてファインアライメントを行う際は、第2
位相差系用の撮像素子16B,17Bの撮像信号を処理
して位置検出する。この場合、第1位相差系と第2位相
差系とが波長により選択されているため、機械的駆動が
必要ないと共に、ファインアライメントの位置検出時に
広帯域の白色光よりなる第2照明光束IL2を用いるこ
とによって、干渉の影響の少ない高精度な位置検出が可
能となる。また、光量の損失も少ない。
【0063】なお、図7の実施の形態では、第1照明光
束IL1は赤外光であるが、第1照明光束IL1として
第2照明光束IL2の広帯域光より短い波長域の光を用
いてもよい。
【0064】[第6の実施の形態]本発明の第6の実施
の形態のアライメントセンサにつき図8を参照して説明
する。本例は、第2の実施の形態中の切り換えミラー3
3,34の代わりに、偏光ビームスプリッタを配置して
照明光束を切り換えるものであり、図8において、図4
に対応する部分には同一、又はA,B等の添字を付加し
た符号を付してその詳細説明を省略する。
【0065】図8は、本例のアライメントセンサを示
し、この図8において、図4の切り換えミラー33、及
び34の代わりにそれぞれ偏光ビームスプリッタ48、
及び49が固定的に配置されている。また、第1照明開
口絞り27とコンデンサーレンズ29Aとの間に回転自
在に第1偏光子46が配置され、第2照明開口絞り30
とコンデンサーレンズ29Bとの間に回転自在に第2偏
光子47が配置されている。
【0066】更に、偏光ビームスプリッタ49で反射さ
れた第1結像光束AL1が、第1リレーレンズ13A、
第1位相差板31、第2リレーレンズ14A、及びハー
フプリズム15Aを経て、撮像素子16A,17Aの撮
像面にウエハマークWM及び指標マークの像を形成す
る。一方、偏光ビームスプリッタ49を透過した第2結
像光束AL2が、第1リレーレンズ13B、第2位相差
板32、第2リレーレンズ14B、及びハーフプリズム
15Bを経て、撮像素子16B,17Bの撮像面にウエ
ハマークWM及び指標マークの像を形成する。これ以外
の構成は図4と同様である。
【0067】本例では、サーチアライメント時には、偏
光子46,47の回転角を制御して偏光ビームスプリッ
タ48で第1照明光束IL1が反射されて、第2照明光
束IL2が遮断されるようにする。そして、第1位相差
系用の撮像素子16A,17Aの撮像信号に基づいて位
置検出を行う。その情報に基づいてファインアライメン
トを行う際は、偏光子46,47の回転角を制御して偏
光ビームスプリッタ48を第2照明光束IL2が透過し
て、第1照明光束IL1が遮断されるようにする。そし
て、第2位相差系用の撮像素子16B,17Bの撮像信
号に基づいて位置検出を行う。この結果、第1位相差系
と第2位相差系との選択に、機械的駆動を行う必要がな
いと共に、サーチアライメントでもファインアライメン
トでも広帯域の白色光を用いて干渉の影響の少ない検出
が可能となる。
【0068】なお、上記の第1〜第6の実施の形態のセ
ンサの構成部材を適当に組み合わせた構成が可能である
ことは、言うまでもない。
【0069】[第7の実施の形態]本発明の第7の実施
の形態のアライメントセンサにつき図9を参照して説明
する。本例は、サーチアライメント用と、ファインアラ
イメント用との2系統の光電検出系を備えたものであ
り、図9において、図1(a)に対応する部分には同
一、又はA,B等の添字を付加した符号を付してその詳
細説明を省略する。
【0070】図9は、本例のアライメントセンサを示
し、この図9において、サーチアライメントを行うため
の第1の光電検出系2Sと、その情報に基づいてファイ
ンアライメントを行うための第2の光電検出系2Fとが
備えられている。第1の光電検出系2Sにおいて、光フ
ァイバ4Aを射出して第1照明開口絞り27を通過した
ほぼ広帯域の第1照明光束IL1は、コンデンサーレン
ズ29A、不図示の照明視野絞り、照明リレーレンズ5
S、ハーフプリズム6S、第1対物レンズ7Sを介し
て、検出対象のウエハマークWMを落射照明する。ウエ
ハマークWMから反射した第1結像光束は、第1対物レ
ンズ7S、ハーフプリズム6S、及び第2対物レンズ1
1Sを介して、指標板12S上にウエハマーク像を結像
する。指標板12Sを通過した第1結像光束AL1は、
第1リレーレンズ13A、第1位相差板31、第2リレ
ーレンズ14A、及びハーフプリズム15Aを経て撮像
素子16A及び17Aの撮像面にウエハマークWM、及
び指標マークの像を形成する。
【0071】これと対称に、第2の光電検出系2Fにお
いて、光ファイバ4Bを射出して第2照明開口絞り30
を通過した広帯域の第2照明光束IL2は、コンデンサ
ーレンズ29B、不図示の照明視野絞り、照明リレーレ
ンズ5F、ハーフプリズム6F、及び第1対物レンズ7
Fを介して、検出対象のウエハマークWMを落射照明す
る。ウエハマークWMから反射した第2結像光束は、第
1対物レンズ7F、ハーフプリズム6F、及び第2対物
レンズ11Fを介して、指標板12F上にウエハマーク
像を結像する。指標板12Fを通過した第2結像光束A
L2は、第1リレーレンズ13B、第1位相差板32、
第2リレーレンズ14B、及びハーフプリズム15Bを
経て撮像素子16B及び17Bの撮像面にウエハマーク
WM、及び指標マークの像を形成する。
【0072】位相差板31及び32は、それぞれ照明開
口絞り27及び30と共役な面の近傍に配置されてい
る。そして、第1の光電検出系2Sの第1照明開口絞り
27及び第1位相差板31の形状は、低段差マークに対
して高コントラストの像が得られるよう最適化されてい
る。一方、第2の光電検出系2Fの第2照明開口絞り3
0及び第2位相差板32の形状は、低収差で、且つ非対
称パターンに強くなるよう最適化されている。
【0073】本例では、低段差マークに対するサーチア
ライメント時には、第1の光電検出系2Sにより得られ
た高コントラストの撮像信号を用いることによって誤検
出が防止される。その情報に基づいてファインアライメ
ントを行う際は、第2の光電検出系2Fにより得られた
撮像信号を用いることによって、高精度の位置検出が行
われる。
【0074】本例では、第1及び第2の光電検出系2
S,2Fにおいて、それぞれ照明開口絞り27,30や
位相差板31,32を偏心させることによって独立に光
軸調整を行うことができる。更に収差補正は、例えば第
1対物レンズ7S,7Fの一部のレンズの間隔や偏心を
調整することで実行できるため、両方の光電検出系2
S,2Fにとって最良の光学状態にすることができる。
本例でも、明視野と位相差系との両方の構成を第1、及
び/又は第2の光電検出系2S,2F中に採用し、サー
チアライメントもファインアライメントも高段差マーク
から低段差マークまで高精度の位置検出が可能になるよ
うにしてもよい。
【0075】また、上記の実施の形態では、被検パター
ンを落射照明する例を示したが、透過照明の場合でも本
発明が適用できることは言うまでもない。なお、本発明
は上述の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で種々の構成を取り得ることは勿論である。
【0076】
【発明の効果】本発明の第1、又は第2の位置検出装置
によれば、第1の照明開口絞りと第2の照明開口絞りと
を切り換えて使用することによって、被検パターンをサ
ーチアライメント、及びファインアライメントのような
複数種類の検出方式でそれぞれの用途に応じて検出でき
る利点がある。
【0077】また、集光系は、被検パターンの像を形成
する結像系であり、第1の照明開口絞り、及び対応する
第1の位相差付与部材は、低段差パターンに対して高コ
ントラストな像を得るための形状を有し、第2の照明開
口絞り、及び対応する第2の位相差付与部材は、低段差
のパターンに対して安定な像を得るための形状を有し、
その第1の位相差付与部材を通過した光を用いてその被
検パターンのサーチを行い、その第2の位相差付与部材
を通過した光を用いてその被検パターンの位置検出を行
う場合には、低段差マークに対してサーチアライメント
を誤検出無く実行できると共に、ファインアライメント
を高精度に行うことができる。
【0078】また、本発明の露光装置によれば、本発明
の1台の位置検出装置を用いてサーチアライメント、及
びファインアライメントを切り換えて行うことができ
る。また、本発明のデバイスの製造方法によれば、低段
差の位置合わせ用マークの位置を高精度に検出できるた
め、平坦化技術を適用した場合でも高い重ね合わせ精度
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態のアライメ
ントセンサを備えた投影露光装置を示す一部を切り欠い
た構成図、(b)はウエハマークの一例を示す拡大平面
図、(c)は指標マークの一例を示す拡大平面図であ
る。
【図2】図1(a)中の第1照明開口絞り27,27
A,27B、及び対応する第1位相差板31,31A,
31Bを示す拡大図である。
【図3】図1(a)中の第2照明開口絞り30、及び対
応する第2位相差板32を示す拡大図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態のアライメントセン
サを示す概略構成図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態のアライメントセン
サを示す概略構成図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態のアライメントセン
サを示す概略構成図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態のアライメントセン
サを示す概略構成図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態のアライメントセン
サを示す概略構成図である。
【図9】本発明の第7の実施の形態のアライメントセン
サを示す概略構成図である。
【図10】図1(a)の投影露光装置を用いて所定のデ
バイスを製造する工程の一例を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
W ウエハ WM,WMX ウエハマーク 2 アライメントセンサ 4 光ファイバ 7 第1対物レンズ 11 第2対物レンズ 12 指標板 13,14 リレーレンズ 16,17 撮像素子 18 信号処理系 25 主制御系 27,27A,27B 第1照明開口絞り 30 第2照明開口絞り 31,31A,31B 第1位相差板 32 第2位相差板 33,34 切り換えミラー 44,45 ダイクロイックミラー 48,49 偏光ビームスプリッタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つ又は複数個の被検パターンが形成さ
    れた試料の前記被検パターンの位置を検出する位置検出
    装置において、 前記試料の前記被検パターンを照明する照明系と、 該照明系による照明光束を規定するための互いに異なる
    形状の第1、及び第2の照明開口絞りと、 該第1の照明開口絞りを通過した第1の照明光束、又は
    該第2の照明開口絞りを通過した第2の照明光束の何れ
    かを選択して前記被検パターンに導く照明系選択部材
    と、 前記被検パターンからの光を集光する集光系と、 該集光系により導かれる光の光路上で、前記第1の照明
    開口絞りと実質的に共役な位置に配置され前記第1の照
    明開口絞りの開口に対応する位相分布を有する第1の位
    相差付与部材と、 前記集光系により導かれる光の光路上で、前記第2の照
    明開口絞りと実質的に共役な位置に配置され前記第2の
    照明開口絞りの開口に対応する位相分布を有する第2の
    位相差付与部材と、 前記第1の位相差付与部材を通過した光、又は前記第2
    の位相差付与部材を通過した光の何れかを選択する集光
    系選択部材と、 該集光系選択部材で選択された光を光電検出する光電検
    出器と、を備え、 該光電検出器の検出信号に基づいて前記被検パターンの
    位置を検出することを特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】 一つ又は複数個の被検パターンが形成さ
    れた試料の前記被検パターンの位置を検出する位置検出
    装置において、 前記試料の前記被検パターンを第1、及び第2の照明光
    束で照明する照明系と、 該照明系による前記第1、及び第2の照明光束を規定す
    るための互いに異なる形状の第1、及び第2の照明開口
    絞りと、 前記被検パターンからの前記第1、及び第2の照明光束
    による光をそれぞれ集光する集光系と、 該集光系により導かれる前記第1の照明光束による光の
    光路上で、前記第1の照明開口絞りと実質的に共役な位
    置に配置され前記第1の照明開口絞りの開口に対応する
    位相分布を有する第1の位相差付与部材と、 前記集光系により導かれる前記第2の照明光束による光
    の光路上で、前記第2の照明開口絞りと実質的に共役な
    位置に配置され前記第2の照明開口絞りの開口に対応す
    る位相分布を有する第2の位相差付与部材と、 前記第1の位相差付与部材を通過した光を光電検出する
    第1の光電検出器と、 前記第2の位相差付与部材を通過した光を光電検出する
    第2の光電検出器と、を備え、 前記2つの光電検出器の検出信号に基づいて前記被検パ
    ターンの位置を検出することを特徴とする位置検出装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1、又は2記載の位置検出装置で
    あって、 前記集光系は、前記被検パターンの像を形成する結像系
    であり、 前記第1の照明開口絞り、及び対応する前記第1の位相
    差付与部材は、低段差パターンに対して高コントラスト
    な像を得るための形状を有し、 前記第2の照明開口絞り、及び対応する前記第2の位相
    差付与部材は、低段差のパターンに対して安定な像を得
    るための形状を有し、 前記第1の位相差付与部材を通過した光を用いて前記被
    検パターンのサーチを行い、前記第2の位相差付与部材
    を通過した光を用いて前記被検パターンの位置検出を行
    うことを特徴とする位置検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、又は3記載の位置検出装
    置と、 転写用のパターンが形成されたマスクが載置されるマス
    ク側ステージ系と、 前記被検パターンとしての位置合わせ用マークが形成さ
    れた基板の位置決めを行う基板側ステージ系と、 前記位置検出装置の検出結果に応じて前記基板側ステー
    ジ系の位置決め動作を制御する位置決め制御系と、を備
    え、 前記位置検出装置で前記基板上の位置合わせ用マークの
    位置を検出し、該検出結果に基づいて前記基板の位置合
    わせを行った状態で、前記マスクのパターンを前記基板
    上に転写することを特徴とする露光装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の露光装置を用いたデバイ
    スの製造方法であって、 前記基板上に感光材料を塗布する第1工程と、 前記位置検出装置を用いて前記基板の位置合わせを行う
    第2工程と、 前記マスクのパターンを前記基板上に転写する第3工程
    と、 前記基板を現像する第4工程と、 該第4工程で残される感光材料をマスクとして前記基板
    上に所定のパターンを形成する第4工程と、を有するこ
    とを特徴とするデバイスの製造方法。
JP9245111A 1997-09-10 1997-09-10 位置検出装置、該装置を備えた露光装置、及び該装置を用いたデバイスの製造方法 Pending JPH1187222A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9245111A JPH1187222A (ja) 1997-09-10 1997-09-10 位置検出装置、該装置を備えた露光装置、及び該装置を用いたデバイスの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9245111A JPH1187222A (ja) 1997-09-10 1997-09-10 位置検出装置、該装置を備えた露光装置、及び該装置を用いたデバイスの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1187222A true JPH1187222A (ja) 1999-03-30

Family

ID=17128794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9245111A Pending JPH1187222A (ja) 1997-09-10 1997-09-10 位置検出装置、該装置を備えた露光装置、及び該装置を用いたデバイスの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1187222A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100362944B1 (ko) * 1999-12-30 2002-11-29 아남반도체 주식회사 스테퍼의 얼라인먼트 에러 처리 방법
CN103091840A (zh) * 2011-10-28 2013-05-08 佳能株式会社 光学设备、位置检测设备、显微镜设备以及曝光设备
US10510569B2 (en) 2018-01-16 2019-12-17 Toshiba Memory Corporation Pattern forming apparatus and manufacturing method for semiconductor device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100362944B1 (ko) * 1999-12-30 2002-11-29 아남반도체 주식회사 스테퍼의 얼라인먼트 에러 처리 방법
CN103091840A (zh) * 2011-10-28 2013-05-08 佳能株式会社 光学设备、位置检测设备、显微镜设备以及曝光设备
US10510569B2 (en) 2018-01-16 2019-12-17 Toshiba Memory Corporation Pattern forming apparatus and manufacturing method for semiconductor device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3634068B2 (ja) 露光方法及び装置
JP4332486B2 (ja) 時間を節約する高さ測定を用いた、基板にマスク・パターンを繰り返し投影する方法および装置
JP3376179B2 (ja) 面位置検出方法
JP2010225940A (ja) 位置検出装置、露光装置及びデバイス製造方法
JPH07249558A (ja) 位置合わせ方法
JP3453818B2 (ja) 基板の高さ位置検出装置及び方法
JP2004193160A (ja) 走査型露光装置
JP5137526B2 (ja) 形状測定装置、形状測定方法、および露光装置
JPH10189443A (ja) 位置検出用マーク、マーク検出方法及びその装置並びに露光装置
JP3518826B2 (ja) 面位置検出方法及び装置並びに露光装置
JP2000299276A (ja) 露光装置
JPH0963924A (ja) アライメント方法
JP2000012445A (ja) 位置検出方法及び装置、並びに前記装置を備えた露光装置
US5726757A (en) Alignment method
JP3647227B2 (ja) 走査型露光装置
JPH1187222A (ja) 位置検出装置、該装置を備えた露光装置、及び該装置を用いたデバイスの製造方法
JP3003646B2 (ja) 投影露光装置
JPH097915A (ja) 面傾斜検出装置
JPH07142346A (ja) 投影露光装置
JPH10172900A (ja) 露光装置
JPH0883758A (ja) 露光方法およびステッパー
JP2002122412A (ja) 位置検出装置、露光装置およびマイクロデバイスの製造方法
JP4788229B2 (ja) 位置検出装置、アライメント装置、露光装置及びマイクロデバイスの製造方法
JPH07321030A (ja) アライメント装置
JPH10261576A (ja) 投影露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040910

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070419

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070913