JPH1184482A - デジタル電子スチルカメラ - Google Patents
デジタル電子スチルカメラInfo
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- JPH1184482A JPH1184482A JP9248779A JP24877997A JPH1184482A JP H1184482 A JPH1184482 A JP H1184482A JP 9248779 A JP9248779 A JP 9248779A JP 24877997 A JP24877997 A JP 24877997A JP H1184482 A JPH1184482 A JP H1184482A
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- still camera
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- electronic still
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Abstract
(57)【要約】
【課題】正しい方向にて画像データを圧縮格納すること
により、多くの画像を少ない記憶素子数で記憶させ、ま
た、画像データの余分な方向変更、再圧縮を不用とし、
画像データ品質の低下を防止する。 【解決手段】一時画像記憶部４は撮像素子上に形成され
た画像をデジタル信号に変換して一時的に記憶する。左
右方向姿勢検出部１０は撮影者が構えた向きが縦方向か
横方向かを判定する。上下方向姿勢検出部１１は撮影者
が真上または真下を向けていることを検出する。方向判
定部１２は左右方向姿勢検出部１０と上下方向姿勢検出
部１１の検出結果から画像方向を判定する。データ圧縮
部５は方向判定部１２の判定結果に従って一時画像記憶
部４のデジタル信号を読み出し開始位置および読み出し
方向を決定して読み出しながら圧縮を行う。
により、多くの画像を少ない記憶素子数で記憶させ、ま
た、画像データの余分な方向変更、再圧縮を不用とし、
画像データ品質の低下を防止する。 【解決手段】一時画像記憶部４は撮像素子上に形成され
た画像をデジタル信号に変換して一時的に記憶する。左
右方向姿勢検出部１０は撮影者が構えた向きが縦方向か
横方向かを判定する。上下方向姿勢検出部１１は撮影者
が真上または真下を向けていることを検出する。方向判
定部１２は左右方向姿勢検出部１０と上下方向姿勢検出
部１１の検出結果から画像方向を判定する。データ圧縮
部５は方向判定部１２の判定結果に従って一時画像記憶
部４のデジタル信号を読み出し開始位置および読み出し
方向を決定して読み出しながら圧縮を行う。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル電子スチル
カメラに関し、特に、レンズ部と、前記レンズ部を通っ
た被写体画像を結ぶ撮像素子と前記撮像素子上に形成さ
れた画像をデジタル信号に変換して格納するデータ記憶
部とを有するデジタル電子スチルカメラに関する。
カメラに関し、特に、レンズ部と、前記レンズ部を通っ
た被写体画像を結ぶ撮像素子と前記撮像素子上に形成さ
れた画像をデジタル信号に変換して格納するデータ記憶
部とを有するデジタル電子スチルカメラに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、この種のデジタル電子スチル
カメラでは、フィルムカメラと同様、撮影画像の縦横比
は１対１ではなく、撮影者は被写体の形や向きに合わせ
て、カメラを構える向きを縦または横に変えて撮影する
のが普通である。
カメラでは、フィルムカメラと同様、撮影画像の縦横比
は１対１ではなく、撮影者は被写体の形や向きに合わせ
て、カメラを構える向きを縦または横に変えて撮影する
のが普通である。
【０００３】従来のデジタル電子スチルカメラでは、撮
影時のカメラの向きに関わらず、カメラの上下方向のま
まの向きで撮影画像データを記憶するため、外部表示装
置上で撮影画像データの縦横の変更処理を行う必要があ
った。
影時のカメラの向きに関わらず、カメラの上下方向のま
まの向きで撮影画像データを記憶するため、外部表示装
置上で撮影画像データの縦横の変更処理を行う必要があ
った。
【０００４】デジタル電子スチルカメラ内にカメラ姿勢
を検知する検出手段を持ち、カメラを縦方向に構えた場
合には検出手段からの方向情報を用いて正しい方向での
画像データを記憶する機能を備える方式が、特開平７−
１４３４３４号公報および特開昭６２−６７９８１号公
報に開示されている。
を検知する検出手段を持ち、カメラを縦方向に構えた場
合には検出手段からの方向情報を用いて正しい方向での
画像データを記憶する機能を備える方式が、特開平７−
１４３４３４号公報および特開昭６２−６７９８１号公
報に開示されている。
【０００５】特開平７−１４３４３４号公報に開示され
た方式では、姿勢検出手段からの姿勢信号に応じて、撮
像信号の読み出し順序を変更可能にすると共に、画像の
構成する水平、垂直画素数情報を蓄える手段を有してい
る。しかしながら、姿勢検出手段は、カメラの前後方向
の傾きを考慮しておらず、天頂または地面と水平な向き
にカメラを構えた場合に、カメラのわずかな横方向への
傾きを誤認識し、誤った方向情報を出力してしまう。
た方式では、姿勢検出手段からの姿勢信号に応じて、撮
像信号の読み出し順序を変更可能にすると共に、画像の
構成する水平、垂直画素数情報を蓄える手段を有してい
る。しかしながら、姿勢検出手段は、カメラの前後方向
の傾きを考慮しておらず、天頂または地面と水平な向き
にカメラを構えた場合に、カメラのわずかな横方向への
傾きを誤認識し、誤った方向情報を出力してしまう。
【０００６】通常、画像データはカメラ内記憶装置上で
の格納枚数を多くするために、画像圧縮処理を施して格
納されるが、一般にデジタル電子スチルカメラでは圧縮
率の高いＪＰＥＧ形式の圧縮方式を採用している。この
圧縮方式は圧縮率を高めるために、隣り合った画素デー
タを見た目の画像品質をあまり落とさない程度に微妙に
入れ替えまたは変更することにより、同一画素データの
連続性を高める非可逆型データ圧縮方式であり、一度誤
った方向で圧縮を掛けた場合、外部のデータ処理装置上
で画像データの方向を変更し、必要であれば、再度ＪＰ
ＥＧ形式でのデータに保存するため、さらに画像の品質
が低下する問題がある。
の格納枚数を多くするために、画像圧縮処理を施して格
納されるが、一般にデジタル電子スチルカメラでは圧縮
率の高いＪＰＥＧ形式の圧縮方式を採用している。この
圧縮方式は圧縮率を高めるために、隣り合った画素デー
タを見た目の画像品質をあまり落とさない程度に微妙に
入れ替えまたは変更することにより、同一画素データの
連続性を高める非可逆型データ圧縮方式であり、一度誤
った方向で圧縮を掛けた場合、外部のデータ処理装置上
で画像データの方向を変更し、必要であれば、再度ＪＰ
ＥＧ形式でのデータに保存するため、さらに画像の品質
が低下する問題がある。
【０００７】図１０（ａ）〜（ｆ）は、画像データ変更
状態図である。図１０を用いて、画像データの圧縮時に
被写体映像の上下を誤ったまま圧縮した場合の動作と、
パソコン等の外部データ処理装置でデータ方向変更、再
圧縮した場合の動作を説明する。
状態図である。図１０を用いて、画像データの圧縮時に
被写体映像の上下を誤ったまま圧縮した場合の動作と、
パソコン等の外部データ処理装置でデータ方向変更、再
圧縮した場合の動作を説明する。
【０００８】図１０（ａ）〜（ｆ）は、画像記憶部内の
各画素毎のデータの並びを示している。アルファベット
は、Ｒ：赤、Ｂ：青、Ｇ：緑を示し、添え字は各色の明
度である。例えば、図１０（ａ）が撮影時のままのデー
タの並びだとすると、ＪＰＥＧ圧縮により、イ列のＲ2
画素は明度を１変更し、Ｒ1画素が連続するように画像
データを変更してから圧縮する。これにより、画像デー
タは図１０（ｂ）のとおり、元画像（図１０（ａ））と
は異なってしまう。また、撮影時の元データが図１０
（ｄ）である場合は、図１０（ｄ）のウ列のＢ1画素と
エ列のＲ1画素を入れ替え、画像データの連続性を高め
る。
各画素毎のデータの並びを示している。アルファベット
は、Ｒ：赤、Ｂ：青、Ｇ：緑を示し、添え字は各色の明
度である。例えば、図１０（ａ）が撮影時のままのデー
タの並びだとすると、ＪＰＥＧ圧縮により、イ列のＲ2
画素は明度を１変更し、Ｒ1画素が連続するように画像
データを変更してから圧縮する。これにより、画像デー
タは図１０（ｂ）のとおり、元画像（図１０（ａ））と
は異なってしまう。また、撮影時の元データが図１０
（ｄ）である場合は、図１０（ｄ）のウ列のＢ1画素と
エ列のＲ1画素を入れ替え、画像データの連続性を高め
る。
【０００９】このように、画像データを変更しながら圧
縮するＪＰＥＧ形式では、画像の上下方向を誤ったまま
圧縮すると、外部のデータ処理装置、例えば、パソコン
等で画像データの縦、横を変更後、再度圧縮する必要が
ある。
縮するＪＰＥＧ形式では、画像の上下方向を誤ったまま
圧縮すると、外部のデータ処理装置、例えば、パソコン
等で画像データの縦、横を変更後、再度圧縮する必要が
ある。
【００１０】今、図１０（ｂ）または図１０（ｅ）の状
態になった画像データを９０゜異なった方向で再度ＪＰ
ＥＧ圧縮すると、それぞれ図１０（ｃ）または図１０
（ｆ）の状態となり、元データの図１０（ａ）または図
１０（ｄ）とは画像の品質の面で２段階低下したデータ
となってしまう。このため、カメラ内で圧縮する際に
は、誤りなく被写体の上下方向を判定することが重要で
ある。
態になった画像データを９０゜異なった方向で再度ＪＰ
ＥＧ圧縮すると、それぞれ図１０（ｃ）または図１０
（ｆ）の状態となり、元データの図１０（ａ）または図
１０（ｄ）とは画像の品質の面で２段階低下したデータ
となってしまう。このため、カメラ内で圧縮する際に
は、誤りなく被写体の上下方向を判定することが重要で
ある。
【００１１】特開昭６２−６７９８１号公報に開示され
た方式では、検知手段でカメラの傾きを検知した後、画
像データはそのままで、画像方向情報のみを追加記憶し
ている。従って、データの圧縮性、大容量の画像データ
の格納に適していない。また、前後方向の傾きの検出に
関して触れているが、レンズを地面または天頂に向けて
撮影した場合の方向情報への補正機能については処置さ
れていない。
た方式では、検知手段でカメラの傾きを検知した後、画
像データはそのままで、画像方向情報のみを追加記憶し
ている。従って、データの圧縮性、大容量の画像データ
の格納に適していない。また、前後方向の傾きの検出に
関して触れているが、レンズを地面または天頂に向けて
撮影した場合の方向情報への補正機能については処置さ
れていない。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のデジタ
ル電子スチルカメラは、レンズを地面または天頂に向け
て撮影する際は、重力の方向では被写体の上下方向を特
定できないため、誤った方向に撮影画像の向きを変更し
てしまうという問題点がある。
ル電子スチルカメラは、レンズを地面または天頂に向け
て撮影する際は、重力の方向では被写体の上下方向を特
定できないため、誤った方向に撮影画像の向きを変更し
てしまうという問題点がある。
【００１３】また、画像方向の検出を誤り、誤った方向
で画像データを圧縮すると、外部データ表示装置上で正
しい向きに表示できないため、データ変更が必要である
という問題点がある。さらに、データ変更後、再度ＪＰ
ＥＧ形式等で画像圧縮することで二重の非可逆型（デー
タ破壊型）圧縮することとなり、原画像に対する画品質
が低下するという問題点がある。
で画像データを圧縮すると、外部データ表示装置上で正
しい向きに表示できないため、データ変更が必要である
という問題点がある。さらに、データ変更後、再度ＪＰ
ＥＧ形式等で画像圧縮することで二重の非可逆型（デー
タ破壊型）圧縮することとなり、原画像に対する画品質
が低下するという問題点がある。
【００１４】本発明の目的は、正しい方向にて画像デー
タを圧縮格納することにより、多くの画像を少ない記憶
素子数で記憶させる、小型軽量のデジタル電子スチルカ
メラを提供することにある。
タを圧縮格納することにより、多くの画像を少ない記憶
素子数で記憶させる、小型軽量のデジタル電子スチルカ
メラを提供することにある。
【００１５】また、本発明の別の目的は、画像データの
余分な方向変更、再圧縮を不用とし、画像データ品質の
低下を防止した、信頼性の高い、画像再現性を向上した
デジタル電子スチルカメラを提供することにある。
余分な方向変更、再圧縮を不用とし、画像データ品質の
低下を防止した、信頼性の高い、画像再現性を向上した
デジタル電子スチルカメラを提供することにある。
【００１６】さらに、本発明の別の目的は、画像データ
の方向変更操作を省き、操作性を向上したデジタル電子
スチルカメラを提供することにある。
の方向変更操作を省き、操作性を向上したデジタル電子
スチルカメラを提供することにある。
【００１７】
【課題を解決するための手段】本発明のデジタル電子ス
チルカメラは、レンズ部と、前記レンズ部を通った被写
体画像を結ぶ撮像素子と前記撮像素子上に形成された画
像をデジタル信号に変換して格納するデータ記憶部とを
有するデジタル電子スチルカメラにおいて、撮影者が構
えた向きが縦方向か横方向かを判定する左右方向姿勢検
出部と、撮影者が真上または真下を向けていることを検
出する上下方向姿勢検出部と、前記左右方向姿勢検出部
および前記上下方向姿勢検出部の検出結果から画像方向
を判定する方向判定部とを備えることを特徴とする。
チルカメラは、レンズ部と、前記レンズ部を通った被写
体画像を結ぶ撮像素子と前記撮像素子上に形成された画
像をデジタル信号に変換して格納するデータ記憶部とを
有するデジタル電子スチルカメラにおいて、撮影者が構
えた向きが縦方向か横方向かを判定する左右方向姿勢検
出部と、撮影者が真上または真下を向けていることを検
出する上下方向姿勢検出部と、前記左右方向姿勢検出部
および前記上下方向姿勢検出部の検出結果から画像方向
を判定する方向判定部とを備えることを特徴とする。
【００１８】本発明のデジタル電子スチルカメラは、さ
らに、前記撮像素子上に形成された画像を変換した前記
デジタル信号を一時的に記憶する一時画像記憶部と、前
記方向判定部の判定結果に従って前記一時画像記憶部の
前記デジタル信号を読み出し開始位置および読み出し方
向を決定して読み出しながら圧縮を行うデータ圧縮部と
を備え、前記データ記憶部は、前記データ圧縮部からの
圧縮データと前記方向判定部からの画像方向データとを
記憶するようにしてもよい。
らに、前記撮像素子上に形成された画像を変換した前記
デジタル信号を一時的に記憶する一時画像記憶部と、前
記方向判定部の判定結果に従って前記一時画像記憶部の
前記デジタル信号を読み出し開始位置および読み出し方
向を決定して読み出しながら圧縮を行うデータ圧縮部と
を備え、前記データ記憶部は、前記データ圧縮部からの
圧縮データと前記方向判定部からの画像方向データとを
記憶するようにしてもよい。
【００１９】本発明のデジタル電子スチルカメラは、前
記上下方向姿勢検出部が撮影者が真上または真下を向け
ていると検出した場合は、前記方向判定部は、前記左右
方向姿勢検出部の検出結果を無効として画像方向を横方
向正立と判定するようにしてもよい。
記上下方向姿勢検出部が撮影者が真上または真下を向け
ていると検出した場合は、前記方向判定部は、前記左右
方向姿勢検出部の検出結果を無効として画像方向を横方
向正立と判定するようにしてもよい。
【００２０】本発明のデジタル電子スチルカメラは、さ
らに、撮影者が被写体の上下方向を設定する方向指示ボ
タンを備えるようにしてもよい。
らに、撮影者が被写体の上下方向を設定する方向指示ボ
タンを備えるようにしてもよい。
【００２１】本発明のデジタル電子スチルカメラは、上
記方向指示ボタンからの指示情報を前記左右方向姿勢検
出部または前記上下方向姿勢検出部からの方向情報より
優先させるようにしてもよい。
記方向指示ボタンからの指示情報を前記左右方向姿勢検
出部または前記上下方向姿勢検出部からの方向情報より
優先させるようにしてもよい。
【００２２】本発明のデジタル電子スチルカメラは、前
記上下方向姿勢検出部は、管を楕円形とした水銀スイッ
チを備えるようにしてもよい。
記上下方向姿勢検出部は、管を楕円形とした水銀スイッ
チを備えるようにしてもよい。
【００２３】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【００２４】図１は本発明の第１の実施の形態のシステ
ム構成を示すブロック図である。図２は装置構成概略図
である。図１において、撮影者がシャッタボタン１を押
すと、被写体の撮像はレンズ部２を通して固体撮像素子
３上に形成される。固体撮像素子３にてデジタル信号に
変換された被写体の画像データは、一時画像記憶部４に
一時的に格納される。一時画像記憶部４に格納された画
像データをデータ圧縮部５でＪＰＥＧ等の画像圧縮形式
で圧縮し、データ記憶部６に格納する。
ム構成を示すブロック図である。図２は装置構成概略図
である。図１において、撮影者がシャッタボタン１を押
すと、被写体の撮像はレンズ部２を通して固体撮像素子
３上に形成される。固体撮像素子３にてデジタル信号に
変換された被写体の画像データは、一時画像記憶部４に
一時的に格納される。一時画像記憶部４に格納された画
像データをデータ圧縮部５でＪＰＥＧ等の画像圧縮形式
で圧縮し、データ記憶部６に格納する。
【００２５】データ記憶部６に格納された画像データ
は、画像読出部７とパソコンインタフェース８を通して
パソコン９へ取り出すことが可能である。パソコンイン
タフェース８をアナログ信号型インタフェースに切り替
え、ビデオモニタ等の画像表示装置へ接続してもよい。
あるいは、データ記憶部６自身を取り外し可能とし、直
接パソコン９等に接続してもよい。
は、画像読出部７とパソコンインタフェース８を通して
パソコン９へ取り出すことが可能である。パソコンイン
タフェース８をアナログ信号型インタフェースに切り替
え、ビデオモニタ等の画像表示装置へ接続してもよい。
あるいは、データ記憶部６自身を取り外し可能とし、直
接パソコン９等に接続してもよい。
【００２６】左右方向姿勢検出部１０は、水銀スイッチ
２１ａ、２１ｂを有し、撮影者がカメラを構えるときに
ファインダを横長方向に持っているか縦長方向に持って
いるかを検出する。上下方向姿勢検出部１１は、水銀ス
イッチ２２を有し、撮影者がカメラを構えるときにレン
ズを地面または天頂に向けているか否かを検出する。レ
ンズを地面または天頂に向けている場合は、カメラのフ
ァインダを縦向きに使用しているか横向きに使用してい
るかの検出は、重力方向の検知ではできないため、左右
方向姿勢検出部１０と上下方向姿勢検出部１１の両方の
検出結果を総合してカメラ姿勢を判定するのが方向判定
部１２である。
２１ａ、２１ｂを有し、撮影者がカメラを構えるときに
ファインダを横長方向に持っているか縦長方向に持って
いるかを検出する。上下方向姿勢検出部１１は、水銀ス
イッチ２２を有し、撮影者がカメラを構えるときにレン
ズを地面または天頂に向けているか否かを検出する。レ
ンズを地面または天頂に向けている場合は、カメラのフ
ァインダを縦向きに使用しているか横向きに使用してい
るかの検出は、重力方向の検知ではできないため、左右
方向姿勢検出部１０と上下方向姿勢検出部１１の両方の
検出結果を総合してカメラ姿勢を判定するのが方向判定
部１２である。
【００２７】次に動作について説明する。
【００２８】まず、左右方向姿勢検出部１０の動作につ
いて説明する。図３は、水銀スイッチ２１ａ、２１ｂの
設置角度を示す図である。ｌ対ｍは、一時画像記憶部４
の縦横サイズ比である。水銀スイッチ２１ａ、２１ｂ
は、図３の各対角線と直角をなす角度で設置されてい
る。カメラの左右方向の傾きが各対角線の角度を超えた
か否かで縦、横のいずれの方向を向いているかを識別す
る。
いて説明する。図３は、水銀スイッチ２１ａ、２１ｂの
設置角度を示す図である。ｌ対ｍは、一時画像記憶部４
の縦横サイズ比である。水銀スイッチ２１ａ、２１ｂ
は、図３の各対角線と直角をなす角度で設置されてい
る。カメラの左右方向の傾きが各対角線の角度を超えた
か否かで縦、横のいずれの方向を向いているかを識別す
る。
【００２９】図３で、矢印方向に重力が働いている場
合、水銀スイッチ２１ａがＯＮ、水銀スイッチ２１ｂが
ＯＦＦとなり、カメラが左回転で縦方向を向いていると
判定する。同様に、水銀スイッチ２１ａ、２１ｂがそれ
ぞれ、ＯＮ：ＯＮならば横方向で正立、ＯＦＦ：ＯＦＦ
ならば横方向で倒立（逆）、ＯＦＦ：ＯＮならば右回転
で縦方向と判定する。（図７の３〜６項参照） 図４に示すように、カメラを例えば机上の書類を撮影す
るような形で構える場合、万一、カメラが多少でも左方
向に傾いていると、図５のように左右方向姿勢検出部１
０はカメラを縦方向に構えたときと同様の判定結果を示
す。（図７の５項参照） この誤認識を排除するために設けたのが上下方向姿勢検
出部１１である。上下方向姿勢検出部１１は、図６に示
すように、水銀スイッチ２２をレンズ軸線と平行に設置
している。水銀スイッチ２２は、管を楕円形にすること
でレンズが地面または天頂に向いていない場合、カメラ
が水平であると認識できる範囲を広げている。
合、水銀スイッチ２１ａがＯＮ、水銀スイッチ２１ｂが
ＯＦＦとなり、カメラが左回転で縦方向を向いていると
判定する。同様に、水銀スイッチ２１ａ、２１ｂがそれ
ぞれ、ＯＮ：ＯＮならば横方向で正立、ＯＦＦ：ＯＦＦ
ならば横方向で倒立（逆）、ＯＦＦ：ＯＮならば右回転
で縦方向と判定する。（図７の３〜６項参照） 図４に示すように、カメラを例えば机上の書類を撮影す
るような形で構える場合、万一、カメラが多少でも左方
向に傾いていると、図５のように左右方向姿勢検出部１
０はカメラを縦方向に構えたときと同様の判定結果を示
す。（図７の５項参照） この誤認識を排除するために設けたのが上下方向姿勢検
出部１１である。上下方向姿勢検出部１１は、図６に示
すように、水銀スイッチ２２をレンズ軸線と平行に設置
している。水銀スイッチ２２は、管を楕円形にすること
でレンズが地面または天頂に向いていない場合、カメラ
が水平であると認識できる範囲を広げている。
【００３０】図６に示すＯＦＦの範囲に重力の掛かる方
向がある場合、水銀スイッチ２２がＯＦＦとなるため、
カメラが水平であると判断し、左右方向姿勢検出部１０
の検出方向を有効とし、そうでない場合、つまり、水銀
スイッチ２２がＯＮの場合は、レンズが地面または天頂
に向いていると判断して、左右方向姿勢検出部１０の検
出方向を無効とする。無効となった場合は、方向判定部
１２は標準姿勢である横方向正立を画像の方向としてデ
ータ圧縮部５に伝える。（図７の１、２項参照） 図７は方向判定部１２の判定結果図である。上述した判
定結果をまとめてある。
向がある場合、水銀スイッチ２２がＯＦＦとなるため、
カメラが水平であると判断し、左右方向姿勢検出部１０
の検出方向を有効とし、そうでない場合、つまり、水銀
スイッチ２２がＯＮの場合は、レンズが地面または天頂
に向いていると判断して、左右方向姿勢検出部１０の検
出方向を無効とする。無効となった場合は、方向判定部
１２は標準姿勢である横方向正立を画像の方向としてデ
ータ圧縮部５に伝える。（図７の１、２項参照） 図７は方向判定部１２の判定結果図である。上述した判
定結果をまとめてある。
【００３１】図８（ａ）〜（ｄ）は被写体画像方向毎の
画像データ読み出し図である。方向判定部１２からの方
向情報をもとに、データ圧縮部５が一時画像記憶部４か
らのデータの読み出し開始位置と読み出し方向を図８
（ａ）〜（ｄ）の各姿勢毎の順番に従って順次読み出
し、画像圧縮を掛ける。
画像データ読み出し図である。方向判定部１２からの方
向情報をもとに、データ圧縮部５が一時画像記憶部４か
らのデータの読み出し開始位置と読み出し方向を図８
（ａ）〜（ｄ）の各姿勢毎の順番に従って順次読み出
し、画像圧縮を掛ける。
【００３２】次に、本発明の第２の実施の形態について
説明する。図９は、本発明の第２の実施の形態のシステ
ム構成を示すブロック図である。図９を参照すると、図
１で説明した第１の実施の形態と比較して、方向判定部
１２の入力に方向指示ボタン３１が追加されている。方
向指示ボタン３１を利用して撮影者が明確に被写体の上
下方向を指定できる。レンズが地面または天頂を向いて
いて重力感知型の水銀スイッチだけでは方向不定と判断
される場合や、例外的に撮影者がカメラの方向判定機能
を無効にしたい場合に使用する。方向指示ボタン３１か
らの方向情報は、左右方向姿勢検出部１０または上下方
向姿勢検出部１１からの方向情報よりも優先される。
説明する。図９は、本発明の第２の実施の形態のシステ
ム構成を示すブロック図である。図９を参照すると、図
１で説明した第１の実施の形態と比較して、方向判定部
１２の入力に方向指示ボタン３１が追加されている。方
向指示ボタン３１を利用して撮影者が明確に被写体の上
下方向を指定できる。レンズが地面または天頂を向いて
いて重力感知型の水銀スイッチだけでは方向不定と判断
される場合や、例外的に撮影者がカメラの方向判定機能
を無効にしたい場合に使用する。方向指示ボタン３１か
らの方向情報は、左右方向姿勢検出部１０または上下方
向姿勢検出部１１からの方向情報よりも優先される。
【００３３】方向指示ボタン３１の追加により、被写体
映像の上下方向の特定を確実に指定することができ、画
像圧縮時に誤った方向に画像を圧縮することをなくし、
画像品質の低下を防止できる。
映像の上下方向の特定を確実に指定することができ、画
像圧縮時に誤った方向に画像を圧縮することをなくし、
画像品質の低下を防止できる。
【００３４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、カメラ
の左右方向姿勢検出に加えて上下方向姿勢検出を行うた
め、レンズを地面または天頂に向けて撮影しても、カメ
ラの姿勢判定を誤認識することがなく、無駄な方向変更
操作を行うことがないという効果がある。
の左右方向姿勢検出に加えて上下方向姿勢検出を行うた
め、レンズを地面または天頂に向けて撮影しても、カメ
ラの姿勢判定を誤認識することがなく、無駄な方向変更
操作を行うことがないという効果がある。
【００３５】また、被写体撮影の上下方向を特定し、そ
の方向で画像圧縮するため、画像データの格納枚数を増
加させ、かつ、後で再度画像データ方向を変更、再圧縮
する際の画像データ品質の低下を防ぐ効果がある。
の方向で画像圧縮するため、画像データの格納枚数を増
加させ、かつ、後で再度画像データ方向を変更、再圧縮
する際の画像データ品質の低下を防ぐ効果がある。
【図１】本発明の第１の実施の形態のシステム構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図２】装置構成概略図である。
【図３】左右方向姿勢検出部の水銀スイッチの設置角度
を示す図である。
を示す図である。
【図４】カメラ姿勢の例示図である。
【図５】カメラ姿勢と水銀スイッチの例示図である。
【図６】上下方向姿勢検出部の水銀スイッチのＯＮ、Ｏ
ＦＦ角度を示す図である。
ＦＦ角度を示す図である。
【図７】方向判定部の判定結果図である。
【図８】被写体画像方向毎の画像データ読み出し図であ
る。
る。
【図９】本発明の第２の実施の形態のシステム構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図１０】画像データ変更状態図である。
１ シャッタボタン ２ レンズ部 ３ 固体撮像素子 ４ 一時画像記憶部 ５ データ圧縮部 ６ データ記憶部 ７ 画像読出部 ８ パソコンインタフェース ９ パソコン １０ 左右方向姿勢検出部 １１ 上下方向姿勢検出部 １２ 方向判定部 ２１ａ、２１ｂ 水銀スイッチ ２２ 水銀スイッチ ３１ 方向指示ボタン
Claims (6)
- 【請求項１】 レンズ部と、前記レンズ部を通った被写
体画像を結ぶ撮像素子と前記撮像素子上に形成された画
像をデジタル信号に変換して格納するデータ記憶部とを
有するデジタル電子スチルカメラにおいて、撮影者が構
えた向きが縦方向か横方向かを判定する左右方向姿勢検
出部と、撮影者が真上または真下を向けていることを検
出する上下方向姿勢検出部と、前記左右方向姿勢検出部
および前記上下方向姿勢検出部の検出結果から画像方向
を判定する方向判定部とを備えることを特徴とするデジ
タル電子スチルカメラ。 - 【請求項２】 さらに、前記撮像素子上に形成された画
像を変換した前記デジタル信号を一時的に記憶する一時
画像記憶部と、前記方向判定部の判定結果に従って前記
一時画像記憶部の前記デジタル信号を読み出し開始位置
および読み出し方向を決定して読み出しながら圧縮を行
うデータ圧縮部とを備え、前記データ記憶部は、前記デ
ータ圧縮部からの圧縮データと前記方向判定部からの画
像方向データとを記憶することを特徴とする請求項１記
載のデジタル電子スチルカメラ。 - 【請求項３】 前記上下方向姿勢検出部が撮影者が真上
または真下を向けていると検出した場合は、前記方向判
定部は、前記左右方向姿勢検出部の検出結果を無効とし
て画像方向を横方向正立と判定することを特徴とする請
求項１または２記載のデジタル電子スチルカメラ。 - 【請求項４】 さらに、撮影者が被写体の上下方向を設
定する方向指示ボタンを備えることを特徴とする請求項
１、２または３記載のデジタル電子スチルカメラ。 - 【請求項５】 上記方向指示ボタンからの指示情報を前
記左右方向姿勢検出部または前記上下方向姿勢検出部か
らの方向情報より優先させることを特徴とする請求項
１、２、３または４記載のデジタル電子スチルカメラ。 - 【請求項６】 前記上下方向姿勢検出部は、管を楕円形
とした水銀スイッチを備えることを特徴とする請求項
１、２、３、４または５記載のデジタル電子スチルカメ
ラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9248779A JPH1184482A (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | デジタル電子スチルカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9248779A JPH1184482A (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | デジタル電子スチルカメラ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1184482A true JPH1184482A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=17183271
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9248779A Pending JPH1184482A (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | デジタル電子スチルカメラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1184482A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10261295A1 (de) * | 2002-12-27 | 2004-07-08 | Bernhard Rauscher | Verfahren zur Messung der Kameraposition bei einer Bildaufnahme |
| US7027171B1 (en) * | 1999-03-30 | 2006-04-11 | Ricoh Company, Ltd. | Digital camera and document photographing and transmitting method of the same |
| JP2007074077A (ja) * | 2005-09-05 | 2007-03-22 | Sharp Corp | 画像撮像装置、プログラムおよび記録媒体 |
| US9607358B2 (en) | 2012-03-09 | 2017-03-28 | Ricoh Company, Limited | Image capturing apparatus, image capture system, image processing method, information processing apparatus, and computer-readable storage medium |
-
1997
- 1997-09-12 JP JP9248779A patent/JPH1184482A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7027171B1 (en) * | 1999-03-30 | 2006-04-11 | Ricoh Company, Ltd. | Digital camera and document photographing and transmitting method of the same |
| DE10261295A1 (de) * | 2002-12-27 | 2004-07-08 | Bernhard Rauscher | Verfahren zur Messung der Kameraposition bei einer Bildaufnahme |
| JP2007074077A (ja) * | 2005-09-05 | 2007-03-22 | Sharp Corp | 画像撮像装置、プログラムおよび記録媒体 |
| JP4660323B2 (ja) * | 2005-09-05 | 2011-03-30 | シャープ株式会社 | 画像撮像装置、プログラムおよび記録媒体 |
| US9607358B2 (en) | 2012-03-09 | 2017-03-28 | Ricoh Company, Limited | Image capturing apparatus, image capture system, image processing method, information processing apparatus, and computer-readable storage medium |
| US11049215B2 (en) | 2012-03-09 | 2021-06-29 | Ricoh Company, Ltd. | Image capturing apparatus, image capture system, image processing method, information processing apparatus, and computer-readable storage medium |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990622 |