JPH1178907A - ステアリングホイールの製造方法 - Google Patents
ステアリングホイールの製造方法Info
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- JPH1178907A JPH1178907A JP9245071A JP24507197A JPH1178907A JP H1178907 A JPH1178907 A JP H1178907A JP 9245071 A JP9245071 A JP 9245071A JP 24507197 A JP24507197 A JP 24507197A JP H1178907 A JPH1178907 A JP H1178907A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 リング部の被覆層表面を覆う外皮が、皮革と
装飾フィルムとの2種類から構成されていても、成形時
のバリ発生を抑えて、成形後の後処理を極力不要にでき
るステアリングホイールの製造方法を提供すること。 【解決手段】 被覆層6の皮革8と装飾フィルム9との
隣接部位に、両者の端末8a・9aを食い込ませるため
の凹溝6aを設けるように、成形型の型面に突条を形成
するとともに、成形型における成形材料を注入するゲー
トを、リング部の軸方向における装飾フィルム9の下方
側の半割状態のフィルム素材11の部位に配置させる。
そして、フィルム素材10・11のセット時に、フィル
ム素材の端末10b・11bを突条に沿わせてリング部
芯金2側に向かうように配置させ、皮革8の配設時に皮
革8を凹溝6aに食い込ませて配設して、ステアリング
ホイールを製造する。
装飾フィルムとの2種類から構成されていても、成形時
のバリ発生を抑えて、成形後の後処理を極力不要にでき
るステアリングホイールの製造方法を提供すること。 【解決手段】 被覆層6の皮革8と装飾フィルム9との
隣接部位に、両者の端末8a・9aを食い込ませるため
の凹溝6aを設けるように、成形型の型面に突条を形成
するとともに、成形型における成形材料を注入するゲー
トを、リング部の軸方向における装飾フィルム9の下方
側の半割状態のフィルム素材11の部位に配置させる。
そして、フィルム素材10・11のセット時に、フィル
ム素材の端末10b・11bを突条に沿わせてリング部
芯金2側に向かうように配置させ、皮革8の配設時に皮
革8を凹溝6aに食い込ませて配設して、ステアリング
ホイールを製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に装着される
ステアリングホイールの製造方法に関し、特に、操舵時
に把持する円環状のリング部が、芯金と、芯金を被覆す
る合成樹脂製の被覆層と、被覆層の表面を覆う外皮と、
から構成され、さらに、外皮が、リング部のリング形状
に沿って配置される皮革と装飾フィルムとの2種類から
構成されているステアリングホイールの製造方法に関す
る。
ステアリングホイールの製造方法に関し、特に、操舵時
に把持する円環状のリング部が、芯金と、芯金を被覆す
る合成樹脂製の被覆層と、被覆層の表面を覆う外皮と、
から構成され、さらに、外皮が、リング部のリング形状
に沿って配置される皮革と装飾フィルムとの2種類から
構成されているステアリングホイールの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、ステアリングホイール
の操舵時に把持するリング部における合成樹脂製の被覆
層の表面に、皮革や木質材等の外皮を設ける場合には、
つぎのように製造していた(特開平3−287464号
公報、特開平8−310407号公報等参照)。
の操舵時に把持するリング部における合成樹脂製の被覆
層の表面に、皮革や木質材等の外皮を設ける場合には、
つぎのように製造していた(特開平3−287464号
公報、特開平8−310407号公報等参照)。
【0003】すなわち、被覆層を成形する型開き状態の
成形型に芯金をセットするとともに、成形型の型面にお
けるリング部の軸方向(ステアリングホイールが車両に
装着される際のステアリングシャフトの軸方向と平行な
方向である)に沿う対向面に、それぞれ、半割状態の外
皮をセットして型締めした後、成形材料を成形型に注入
して被覆層を成形し、ついで、離型させた後、外皮の縁
をトリミングして製造していた。
成形型に芯金をセットするとともに、成形型の型面にお
けるリング部の軸方向(ステアリングホイールが車両に
装着される際のステアリングシャフトの軸方向と平行な
方向である)に沿う対向面に、それぞれ、半割状態の外
皮をセットして型締めした後、成形材料を成形型に注入
して被覆層を成形し、ついで、離型させた後、外皮の縁
をトリミングして製造していた。
【0004】しかしながら、このような製造方法では、
リング部のリング形状に沿う全周に、外皮を設ける場合
にだけ適していた。
リング部のリング形状に沿う全周に、外皮を設ける場合
にだけ適していた。
【0005】なぜなら、リング部のリング形状に沿っ
て、皮革と例えばメタル調の装飾フィルムを配置させる
ような場合には、皮革を縫合等して配設する前に、予
め、装飾フィルム側を、成形型の型面におけるリング部
の軸方向に沿う対向面に、それぞれ、セットして型締め
し、ついで、成形材料を成形型に注入して、被覆層を成
形することとなる。しかし、この被覆層の成形時、装飾
フィルムの端末の表面側に、成形材料が侵入してバリを
発生させてしまい、成形後にその部位のバリを取り除く
ような後処理が必要となってしまうからである。
て、皮革と例えばメタル調の装飾フィルムを配置させる
ような場合には、皮革を縫合等して配設する前に、予
め、装飾フィルム側を、成形型の型面におけるリング部
の軸方向に沿う対向面に、それぞれ、セットして型締め
し、ついで、成形材料を成形型に注入して、被覆層を成
形することとなる。しかし、この被覆層の成形時、装飾
フィルムの端末の表面側に、成形材料が侵入してバリを
発生させてしまい、成形後にその部位のバリを取り除く
ような後処理が必要となってしまうからである。
【0006】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、リング部の被覆層表面を覆う外皮が、リング部のリ
ング形状に沿って配置される皮革と装飾フィルムとの2
種類から構成されていても、成形時のバリ発生を抑え
て、成形後の後処理を極力不要にできるステアリングホ
イールの製造方法を提供することを目的とする。
り、リング部の被覆層表面を覆う外皮が、リング部のリ
ング形状に沿って配置される皮革と装飾フィルムとの2
種類から構成されていても、成形時のバリ発生を抑え
て、成形後の後処理を極力不要にできるステアリングホ
イールの製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る製造方法
は、円環状のリング部が、芯金と、該芯金を被覆する合
成樹脂製の被覆層と、該被覆層の表面を覆う外皮と、か
ら構成され、前記外皮が、前記リング部のリング形状に
沿って配置される皮革と装飾フィルムとの2種類から構
成され、前記被覆層の成形時、型開き状態の成形型に前
記芯金をセットするとともに、前記成形型の型面におけ
る前記リング部の軸方向に沿う対向面に、それぞれ、前
記装飾フィルムの半割状態のフィルム素材をセットし
て、該フィルム素材相互の両縁を挟持して型締めした
後、成形材料を前記成形型に注入して、前記被覆層を成
形し、離型後、前記フィルム素材相互の縁をトリミング
し、さらに、前記皮革を配設させて製造するステアリン
グホイールの製造方法であって、前記被覆層における前
記皮革と前記装飾フィルムとの隣接する部位に、前記皮
革と前記装飾フィルムとの端末を食い込ませるための凹
溝を設けるように、前記成形型の型面に突条を形成する
とともに、前記成形型における成形材料を注入するゲー
トを、前記リング部の軸方向における下方側の半割状態
の前記フィルム素材の部位に配置させて、前記フィルム
素材のセット時に、前記フィルム素材の端末を前記突条
に沿わせて前記リング部の芯金側に向かうように配置さ
せ、前記皮革の配設時に前記皮革を前記凹溝に食い込ま
せて配設して製造することを特徴とする。
は、円環状のリング部が、芯金と、該芯金を被覆する合
成樹脂製の被覆層と、該被覆層の表面を覆う外皮と、か
ら構成され、前記外皮が、前記リング部のリング形状に
沿って配置される皮革と装飾フィルムとの2種類から構
成され、前記被覆層の成形時、型開き状態の成形型に前
記芯金をセットするとともに、前記成形型の型面におけ
る前記リング部の軸方向に沿う対向面に、それぞれ、前
記装飾フィルムの半割状態のフィルム素材をセットし
て、該フィルム素材相互の両縁を挟持して型締めした
後、成形材料を前記成形型に注入して、前記被覆層を成
形し、離型後、前記フィルム素材相互の縁をトリミング
し、さらに、前記皮革を配設させて製造するステアリン
グホイールの製造方法であって、前記被覆層における前
記皮革と前記装飾フィルムとの隣接する部位に、前記皮
革と前記装飾フィルムとの端末を食い込ませるための凹
溝を設けるように、前記成形型の型面に突条を形成する
とともに、前記成形型における成形材料を注入するゲー
トを、前記リング部の軸方向における下方側の半割状態
の前記フィルム素材の部位に配置させて、前記フィルム
素材のセット時に、前記フィルム素材の端末を前記突条
に沿わせて前記リング部の芯金側に向かうように配置さ
せ、前記皮革の配設時に前記皮革を前記凹溝に食い込ま
せて配設して製造することを特徴とする。
【0008】前記装飾フィルムを、前記リング部のリン
グ形状に沿って複数箇所に配置させる場合には、前記成
形型における成形材料を注入するゲートを、前記装飾フ
ィルムの配置箇所に対応して、複数配設させることが望
ましい。
グ形状に沿って複数箇所に配置させる場合には、前記成
形型における成形材料を注入するゲートを、前記装飾フ
ィルムの配置箇所に対応して、複数配設させることが望
ましい。
【0009】
【発明の効果】本発明の製造方法では、被覆層における
皮革と装飾フィルムとの隣接する部位に、皮革と装飾フ
ィルムとの端末を食い込ませるための凹溝を設けるよう
に、成形型の型面に、突条を形成して、フィルム素材の
セット時に、フィルム素材の端末を、突条に沿わせて、
リング部の芯金側に向かうように配置させている。
皮革と装飾フィルムとの隣接する部位に、皮革と装飾フ
ィルムとの端末を食い込ませるための凹溝を設けるよう
に、成形型の型面に、突条を形成して、フィルム素材の
セット時に、フィルム素材の端末を、突条に沿わせて、
リング部の芯金側に向かうように配置させている。
【0010】また、成形型における成形材料を注入する
ゲートを、リング部の軸方向における下方側の半割状態
のフィルム素材の部位に配置させている。
ゲートを、リング部の軸方向における下方側の半割状態
のフィルム素材の部位に配置させている。
【0011】そのため、成形材料がゲートから成形型の
キャビティ内に注入された際、成形材料は、フィルム素
材の端末部位で、芯金側に向かう態様となって、皮革配
設部位側へ流れるため、フィルム素材の表面側にバリを
発生させるような流れを生じさせない。
キャビティ内に注入された際、成形材料は、フィルム素
材の端末部位で、芯金側に向かう態様となって、皮革配
設部位側へ流れるため、フィルム素材の表面側にバリを
発生させるような流れを生じさせない。
【0012】そして、成形後の皮革の配設時には、皮革
をさらに凹溝に食い込ませて縫合等して配設するため、
被覆層が露出せず、リング部の外観意匠を低下させな
い。
をさらに凹溝に食い込ませて縫合等して配設するため、
被覆層が露出せず、リング部の外観意匠を低下させな
い。
【0013】また、ゲート位置は、リング部の下方側と
なるため、成形後に被覆層が露出していても見え難く、
同様に、リング部の外観意匠を低下させない。
なるため、成形後に被覆層が露出していても見え難く、
同様に、リング部の外観意匠を低下させない。
【0014】したがって、本発明のステアリングホイー
ルの製造方法では、リング部の被覆層表面を覆う外皮
が、リング部のリング形状に沿って配置される皮革と装
飾フィルムとの2種類から構成されていても、成形時の
バリ発生を抑えて、成形後の後処理を極力不要にするこ
とができ、また、リング部の外観意匠の低下も防止する
ことができる。
ルの製造方法では、リング部の被覆層表面を覆う外皮
が、リング部のリング形状に沿って配置される皮革と装
飾フィルムとの2種類から構成されていても、成形時の
バリ発生を抑えて、成形後の後処理を極力不要にするこ
とができ、また、リング部の外観意匠の低下も防止する
ことができる。
【0015】そして、装飾フィルムを、リング部のリン
グ形状に沿って複数箇所に配置させる場合には、成形型
における成形材料を注入するゲートを、装飾フィルムの
配置箇所に対応して、複数配設させれば、成形時におけ
る各装飾フィルムの端末部位での成形材料の流れが、装
飾フィルムの表面側にバリを発生させるような流れとな
らないことから、各装飾フィルム表面のバリ取り作業を
不要にすることができる。
グ形状に沿って複数箇所に配置させる場合には、成形型
における成形材料を注入するゲートを、装飾フィルムの
配置箇所に対応して、複数配設させれば、成形時におけ
る各装飾フィルムの端末部位での成形材料の流れが、装
飾フィルムの表面側にバリを発生させるような流れとな
らないことから、各装飾フィルム表面のバリ取り作業を
不要にすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0017】実施形態で製造するステアリングホイール
Wは、図1に示すように、操舵時に把持する円環状のリ
ング部Rと、中央に配置されるボス部Bと、ボス部Bと
リング部Rとを連結する4本のスポーク部Sと、を備え
て構成されている。各部には、相互を連結する芯金1が
配設されており、ボス部Bの上部には、エアバッグ装置
Mが配置されることとなる。
Wは、図1に示すように、操舵時に把持する円環状のリ
ング部Rと、中央に配置されるボス部Bと、ボス部Bと
リング部Rとを連結する4本のスポーク部Sと、を備え
て構成されている。各部には、相互を連結する芯金1が
配設されており、ボス部Bの上部には、エアバッグ装置
Mが配置されることとなる。
【0018】なお、芯金1は、リング部Rに配置される
鋼管からなるリング部芯金2、ボス部Bに配置されるボ
ス部芯金3、及び、各スポーク部Sに配置されるスポー
ク部芯金4、から構成され、さらに、ボス部芯金3にお
ける図示しないステアリングシャフトに接続される鋼製
のボス3aをくるむ被覆部3bと、被覆部3bに連結さ
れてリング部芯金2をくるむスポーク部芯金4と、がア
ルミニウム合金等のダイカスト金属から形成されてい
る。この芯金1の製造は、ボス3aとリング部芯金2と
をダイカスト鋳造型にセットして、被覆部3bとスポー
ク部芯金4とをダイカスト鋳造することにより製造され
ている。
鋼管からなるリング部芯金2、ボス部Bに配置されるボ
ス部芯金3、及び、各スポーク部Sに配置されるスポー
ク部芯金4、から構成され、さらに、ボス部芯金3にお
ける図示しないステアリングシャフトに接続される鋼製
のボス3aをくるむ被覆部3bと、被覆部3bに連結さ
れてリング部芯金2をくるむスポーク部芯金4と、がア
ルミニウム合金等のダイカスト金属から形成されてい
る。この芯金1の製造は、ボス3aとリング部芯金2と
をダイカスト鋳造型にセットして、被覆部3bとスポー
ク部芯金4とをダイカスト鋳造することにより製造され
ている。
【0019】リング部Rは、リング部芯金2と、リング
部芯金2及びリング部芯金2の近傍のスポーク部芯金3
を被覆する合成樹脂製の被覆層6と、被覆層6の表面を
覆う外皮7と、から構成されている。実施形態の場合、
被覆層6は、ウレタン製としている。なお、被覆層6の
色彩は、後述する装飾フィルム9(フィルム素材10・
11)のトリミング後に、フィルム素材10・11間か
ら被覆層6が見える場合を考慮し、装飾フィルム9に近
似した色彩にしておく。
部芯金2及びリング部芯金2の近傍のスポーク部芯金3
を被覆する合成樹脂製の被覆層6と、被覆層6の表面を
覆う外皮7と、から構成されている。実施形態の場合、
被覆層6は、ウレタン製としている。なお、被覆層6の
色彩は、後述する装飾フィルム9(フィルム素材10・
11)のトリミング後に、フィルム素材10・11間か
ら被覆層6が見える場合を考慮し、装飾フィルム9に近
似した色彩にしておく。
【0020】外皮7は、リング部Rのリング形状に沿っ
て連続的に配置される皮革8と装飾フィルム9との2種
類から構成されている。皮革8は、天然皮革若しくは合
成皮革からなって、リング部Rの左右の部位に配置さ
れ、装飾フィルム9は、リング部Rの前後に配置されて
いる。実施形態の場合、装飾フィルム9は、厚さを0.
2mm程度として、アルミニウム等の金属を蒸着させてメ
タリック調としたポリエステル・アクリル等の合成樹脂
フィルムから形成されている。
て連続的に配置される皮革8と装飾フィルム9との2種
類から構成されている。皮革8は、天然皮革若しくは合
成皮革からなって、リング部Rの左右の部位に配置さ
れ、装飾フィルム9は、リング部Rの前後に配置されて
いる。実施形態の場合、装飾フィルム9は、厚さを0.
2mm程度として、アルミニウム等の金属を蒸着させてメ
タリック調としたポリエステル・アクリル等の合成樹脂
フィルムから形成されている。
【0021】また、各装飾フィルム9は、図2〜4に示
すように、リング部Rの軸方向に沿う上下方向で2分割
されるフィルム素材10・11で構成され、被覆層6の
成形後に、図5に示すように、フィルム素材10・11
相互の縁10a・11aがトリミングされて形成されて
いる。
すように、リング部Rの軸方向に沿う上下方向で2分割
されるフィルム素材10・11で構成され、被覆層6の
成形後に、図5に示すように、フィルム素材10・11
相互の縁10a・11aがトリミングされて形成されて
いる。
【0022】ステアリングホイールWの被覆層6を成形
する成形型20は、図2〜4に示すように、リング部R
の軸方向に沿う上下方向で2分割される2つの割型21
・22を備えて構成され、各割型21・22には、被覆
層6を成形するためのキャビティ20aを形成可能な型
面21a・22aが形成されている。各型面21a・2
2aは、被覆層6を半割状態ずつで成形可能な断面略半
円状の凹部で構成されている。
する成形型20は、図2〜4に示すように、リング部R
の軸方向に沿う上下方向で2分割される2つの割型21
・22を備えて構成され、各割型21・22には、被覆
層6を成形するためのキャビティ20aを形成可能な型
面21a・22aが形成されている。各型面21a・2
2aは、被覆層6を半割状態ずつで成形可能な断面略半
円状の凹部で構成されている。
【0023】そして、下方側の割型22の型面22aに
おける各装飾フィルム9(フィルム素材11)の配置部
位の略中央には、被覆層6の成形材料16を注入させる
ゲート20bが配設されている(図1の二点鎖線・図4
参照)。なお、フィルム素材11にも、ゲート20bに
対応して開口11cが形成されている。
おける各装飾フィルム9(フィルム素材11)の配置部
位の略中央には、被覆層6の成形材料16を注入させる
ゲート20bが配設されている(図1の二点鎖線・図4
参照)。なお、フィルム素材11にも、ゲート20bに
対応して開口11cが形成されている。
【0024】さらに、各型面21a・22aには、被覆
層6における皮革8と装飾フィルム9との隣接する部位
に、皮革8と装飾フィルム9との端末8a・9aを食い
込ませるための凹溝6a(図6参照)を設けるように、
突条23が形成されている。各突条23は、リング部芯
金2の断面周方向に円環状に形成されている。
層6における皮革8と装飾フィルム9との隣接する部位
に、皮革8と装飾フィルム9との端末8a・9aを食い
込ませるための凹溝6a(図6参照)を設けるように、
突条23が形成されている。各突条23は、リング部芯
金2の断面周方向に円環状に形成されている。
【0025】つぎに、ステアリングホイールWの製造工
程について説明すると、まず、図2に示すように、型開
き状態の成形型20に芯金1をセットするとともに、割
型21・22の型面21a・22aにおけるリング部R
の軸方向に沿う対向面に、それぞれ、装飾フィルム9・
9の半割状態のフィルム素材10・11をセットする。
このフィルム素材10・11のセット時には、図4に示
すように、フィルム素材10・11の端末10b・11
bを突条23に沿わせてリング部芯金2側に向かうよう
に配置させる。
程について説明すると、まず、図2に示すように、型開
き状態の成形型20に芯金1をセットするとともに、割
型21・22の型面21a・22aにおけるリング部R
の軸方向に沿う対向面に、それぞれ、装飾フィルム9・
9の半割状態のフィルム素材10・11をセットする。
このフィルム素材10・11のセット時には、図4に示
すように、フィルム素材10・11の端末10b・11
bを突条23に沿わせてリング部芯金2側に向かうよう
に配置させる。
【0026】ついで、図3に示すように、フィルム素材
10・11相互の両縁10a・11aを挟持して型締め
した後、図4に示すように、成形材料16を成形型20
のキャビティ20a内に注入して、被覆層6を成形す
る。
10・11相互の両縁10a・11aを挟持して型締め
した後、図4に示すように、成形材料16を成形型20
のキャビティ20a内に注入して、被覆層6を成形す
る。
【0027】その後、型開きさせて離型させ、図5に示
すように、フィルム素材10・11相互の縁10a・1
1aをトリミングし、さらに、図6に示すように、装飾
フィルム9の表面にポリエステル系樹脂等の透明な厚さ
0.5mm程度の保護膜25をコーティングするととも
に、被覆層6の露出部位に接着剤26を塗布し、端末8
aを被覆層6の凹溝6aに食い込ませつつ、皮革8を縫
合して被覆層6の周囲に配設させれば、ステアリングホ
イールWを製造することとができる。なお、皮革8の縫
合部位は、従来と同様に、リング部Rにおけるボス3a
側である内周面側としている。
すように、フィルム素材10・11相互の縁10a・1
1aをトリミングし、さらに、図6に示すように、装飾
フィルム9の表面にポリエステル系樹脂等の透明な厚さ
0.5mm程度の保護膜25をコーティングするととも
に、被覆層6の露出部位に接着剤26を塗布し、端末8
aを被覆層6の凹溝6aに食い込ませつつ、皮革8を縫
合して被覆層6の周囲に配設させれば、ステアリングホ
イールWを製造することとができる。なお、皮革8の縫
合部位は、従来と同様に、リング部Rにおけるボス3a
側である内周面側としている。
【0028】このようなステアリングホイールWの製造
では、図4に示すように、成形材料16がゲート20b
から成形型20のキャビティ20a内に注入された際、
成形材料16は、フィルム素材10・11の端末10b
・11b部位で、リング部芯金2側に向かう態様となっ
て、皮革配設部位側へ流れるため、フィルム素材10・
11の表面側にバリを発生させるような流れを生じさせ
ない。
では、図4に示すように、成形材料16がゲート20b
から成形型20のキャビティ20a内に注入された際、
成形材料16は、フィルム素材10・11の端末10b
・11b部位で、リング部芯金2側に向かう態様となっ
て、皮革配設部位側へ流れるため、フィルム素材10・
11の表面側にバリを発生させるような流れを生じさせ
ない。
【0029】そして、成形後の皮革8の配設時には、図
6に示すように、皮革8をさらに凹溝6aに食い込ませ
て縫合して配設するため、被覆層6が露出せず、リング
部Rの外観意匠を低下させない。
6に示すように、皮革8をさらに凹溝6aに食い込ませ
て縫合して配設するため、被覆層6が露出せず、リング
部Rの外観意匠を低下させない。
【0030】また、成形型20のゲート20bの配置位
置が、リング部Rの下方側となるため、成形後に被覆層
6が露出していても見え難く、同様に、リング部Rの外
観意匠を低下させない。
置が、リング部Rの下方側となるため、成形後に被覆層
6が露出していても見え難く、同様に、リング部Rの外
観意匠を低下させない。
【0031】したがって、実施形態のステアリングホイ
ールWの製造方法では、リング部Rの被覆層6表面を覆
う外皮7が、リング部Rのリング形状に沿って配置され
る皮革8と装飾フィルム9との2種類から構成されてい
ても、成形時のバリ発生を抑えて、成形後の後処理を極
力不要にすることができ、また、リング部Rの外観意匠
の低下も防止することができる。
ールWの製造方法では、リング部Rの被覆層6表面を覆
う外皮7が、リング部Rのリング形状に沿って配置され
る皮革8と装飾フィルム9との2種類から構成されてい
ても、成形時のバリ発生を抑えて、成形後の後処理を極
力不要にすることができ、また、リング部Rの外観意匠
の低下も防止することができる。
【0032】そして、実施形態のように、装飾フィルム
9を、リング部Rのリング形状に沿って2箇所に配置さ
せていても、成形型20における成形材料16を注入す
るゲート20bを、装飾フィルム9・9の配置箇所に対
応して、2箇所に配設させていれば、成形時における各
装飾フィルム9の端末9a部位での成形材料16の流れ
が、装飾フィルム9の表面側にバリを発生させるような
流れとならないことから、各装飾フィルム9表面のバリ
取り作業を不要にすることができる。
9を、リング部Rのリング形状に沿って2箇所に配置さ
せていても、成形型20における成形材料16を注入す
るゲート20bを、装飾フィルム9・9の配置箇所に対
応して、2箇所に配設させていれば、成形時における各
装飾フィルム9の端末9a部位での成形材料16の流れ
が、装飾フィルム9の表面側にバリを発生させるような
流れとならないことから、各装飾フィルム9表面のバリ
取り作業を不要にすることができる。
【0033】なお、装飾フィルム9は、実施形態のよう
に2箇所でなく、皮革8を間にしておけば、3箇所以上
に配置させても良く、そのような場合には、各装飾フィ
ルム9の下方側のフィルム素材11の略中央部位にゲー
ト20bを配設させれば良い。
に2箇所でなく、皮革8を間にしておけば、3箇所以上
に配置させても良く、そのような場合には、各装飾フィ
ルム9の下方側のフィルム素材11の略中央部位にゲー
ト20bを配設させれば良い。
【0034】また、実施形態では、装飾フィルム9とし
て、メタリック調のものを例示したが、他に木質調等の
種々のものが使用できる。
て、メタリック調のものを例示したが、他に木質調等の
種々のものが使用できる。
【図1】本発明の一実施形態で製造するステアリングホ
イールの平面図である。
イールの平面図である。
【図2】同実施形態に使用する成形型の型開き状態を示
す部分断面図であり、図1のII−II部位に対応する。
す部分断面図であり、図1のII−II部位に対応する。
【図3】同成形型の型締め状態を示す部分断面図であ
る。
る。
【図4】同成形型の成形材料の注入時を示す部分断面図
であり、図1のIV−IV部位に対応する。
であり、図1のIV−IV部位に対応する。
【図5】同実施形態のフィルム素材のトリミング時の状
態を示す部分断面図である。
態を示す部分断面図である。
【図6】図1のVI−VI部位の断面図である。
2…リング部芯金、 6…被覆層、 6a…凹溝、 7…外皮、 8…皮革、 8a…端末、 9…装飾フィルム、 9a・10b・11b…端末、 10・11…フィルム素材、 10a・11a…縁、 16…成形材料、 20…成形型、 20b…ゲート、 21a・22a…型面、 23…突条、 W…ステアリングホイール、 R…リング部。
Claims (2)
- 【請求項1】 円環状のリング部が、芯金と、該芯金を
被覆する合成樹脂製の被覆層と、該被覆層の表面を覆う
外皮と、から構成され、 前記外皮が、前記リング部のリング形状に沿って配置さ
れる皮革と装飾フィルムとの2種類から構成され、 前記被覆層の成形時、型開き状態の成形型に前記芯金を
セットするとともに、前記成形型の型面における前記リ
ング部の軸方向に沿う対向面に、それぞれ、前記装飾フ
ィルムの半割状態のフィルム素材をセットして、該フィ
ルム素材相互の両縁を挟持して型締めした後、成形材料
を前記成形型に注入して、前記被覆層を成形し、 離型後、前記フィルム素材相互の縁をトリミングし、さ
らに、前記皮革を配設させて製造するステアリングホイ
ールの製造方法であって、 前記被覆層における前記皮革と前記装飾フィルムとの隣
接する部位に、前記皮革と前記装飾フィルムとの端末を
食い込ませるための凹溝を設けるように、前記成形型の
型面に突条を形成するとともに、 前記成形型における成形材料を注入するゲートを、前記
リング部の軸方向における下方側の半割状態の前記フィ
ルム素材の部位に配置させて、 前記フィルム素材のセット時に、前記フィルム素材の端
末を前記突条に沿わせて前記リング部の芯金側に向かう
ように配置させ、 前記皮革の配設時に前記皮革を前記凹溝に食い込ませて
配設して製造することを特徴とするステアリングホイー
ルの製造方法。 - 【請求項2】 前記装飾フィルムが、前記リング部のリ
ング形状に沿って複数箇所に配置され、前記成形型にお
ける成形材料を注入するゲートが、前記装飾フィルムの
配置箇所に対応して、複数配設されていることを特徴と
する請求項1記載のステアリングホイールの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9245071A JPH1178907A (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | ステアリングホイールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9245071A JPH1178907A (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | ステアリングホイールの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1178907A true JPH1178907A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17128170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9245071A Withdrawn JPH1178907A (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | ステアリングホイールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1178907A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006127835A3 (en) * | 2005-05-25 | 2007-12-06 | Spectrum Cubic Inc | Vehicle steering wheel and method for making same |
US20100101364A1 (en) * | 2007-04-19 | 2010-04-29 | Takata Corporation | Steering Wheel With Pattern And Method For Manufacturing The Same |
JP4636669B2 (ja) * | 1999-10-27 | 2011-02-23 | オートリブ・デイベロツプメント・アー・ベー | 車両用ハンドル及びその製造方法 |
JP2014100815A (ja) * | 2012-11-17 | 2014-06-05 | Toyoda Gosei Co Ltd | 成形品の成形方法 |
-
1997
- 1997-09-10 JP JP9245071A patent/JPH1178907A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4636669B2 (ja) * | 1999-10-27 | 2011-02-23 | オートリブ・デイベロツプメント・アー・ベー | 車両用ハンドル及びその製造方法 |
WO2006127835A3 (en) * | 2005-05-25 | 2007-12-06 | Spectrum Cubic Inc | Vehicle steering wheel and method for making same |
US20100101364A1 (en) * | 2007-04-19 | 2010-04-29 | Takata Corporation | Steering Wheel With Pattern And Method For Manufacturing The Same |
JP2014100815A (ja) * | 2012-11-17 | 2014-06-05 | Toyoda Gosei Co Ltd | 成形品の成形方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041207 |