JPH117580A - カップ供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カップ収容部の位置を検知する位置検知器を
別途設けることなく、カップ収容部をカップ搬出機構の
上方で停止させることのできるカップ供給装置を提供す
る。 【解決手段】 移動機構によって移動するカップ収容部
２０のカップ１がカップ搬出機構１０側に落下し、売り
切れ検知器１３がカップ１を検知して売り切れが解除さ
れると、移動機構を停止するようにしたので、カップ収
容部２０の停止位置を検知するための位置検知器を別途
設ける必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は飲料等をカップに注
入して販売する自動販売機のカップ供給装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、カップを用いる飲料自動販売機
においては、複数種類の飲料の中から所望の飲料を選択
すると、所定の取出口にカップが搬出されて飲料が注入
されるようになっている。このような自動販売機に備わ
るカップ供給装置としては、上下方向に積み重ねられた
カップを下方へ一つずつ搬出するカップ搬出機構と、カ
ップ搬出機構に補給されるカップ列を収容する複数のカ
ップ収容部とを備えたものが知られている。このカップ
供給装置では、カップ搬出機構内のカップの売り切れが
検知されると、任意のカップ収容部がカップ搬出機構の
上方へ移動され、新たなカップがカップ収容部からカッ
プ搬出機構に補給される。この場合、各カップ収容部は
底面を開口しており、カップ収容部がカップ搬出機構の
上方まで移動すると、カップ収容部内のカップがカップ
搬出機構側に落下するようになっている。また、このカ
ップ供給装置では、移動機構によって移動するカップ収
容部の位置を位置検知器によって検知し、カップ収容部
がカップ搬出機構の上方まで移動したことを検知する
と、移動機構を停止させるようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記カ
ップ供給装置では、カップ収容部をカップ搬出機構の上
方で停止させるために、カップ収容部の位置を検知する
位置検知器を必要とすることから、位置検知器に要する
コストが増加し、構造も複雑になるという問題点があっ
た。

【０００４】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、カップ収容部の位置
を検知する位置検知器を別途設けることなく、カップ収
容部をカップ搬出機構の上方で停止させることのできる
カップ供給装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、上下方向に積み重ねられたカップを下方へ
一つずつ搬出するカップ搬出機構と、カップ搬出機構に
補給されるカップを収容し、カップ搬出口として底面を
開口した複数のカップ収容部と、各カップ収容部を移動
させる移動機構と、カップ搬出機構のカップの売り切れ
を検知する売り切れ検知手段とを備え、売り切れ検知手
段によってカップ搬出機構のカップの売り切れが検知さ
れると、移動機構によって任意のカップ収容部をカップ
搬出機構の上方に移動し、カップ収容部内のカップをカ
ップ搬出機構側に落下させるようにしたカップ供給装置
において、前記カップ搬出機構の上方に移動したカップ
収容部からカップ搬出機構側にカップが落下して売り切
れ検知手段がカップを検知すると前記移動機構を停止さ
せる制御手段を備えている。これにより、カップ収容部
がカップ搬出機構の上方に移動してカップ収容部内のカ
ップがカップ搬出機構側に落下すると、売り切れ検知手
段がカップを検知して移動機構が停止することから、カ
ップ収容部をカップ搬出機構の上方で停止させるための
位置検知手段を別途必要とすることがない。

【０００６】

【発明の実施の形態】図１乃至図９は本発明の一実施形
態を示すもので、図１はカップ供給装置の正面図、図２
はその平面図、図３はその要部断面図、図４は制御系を
示すブロック図、図５は制御部の動作を示すフローチャ
ート、図６及び図７はカップ供給装置の動作説明図であ
る。

【０００７】このカップ供給装置は、上下方向に積み重
ねられたカップ１を下方から一つずつ搬出するカップ搬
出機構１０と、各カップ搬出機構１０に補給されるカッ
プ列を収容する複数のカップ収容部２０と、各カップ収
容部２０を移動させる移動機構３０と、移動機構３０の
動作を制御する制御部４０とから構成されている。

【０００８】カップ搬出機構１０は、カップ１を周面側
から囲むように環状に形成されたケース１１と、ケース
１１内に周方向に等間隔で設けられた多数の搬出子１２
とからなり、各搬出子１２の周面にはカップ１の周縁に
係合する螺旋状の溝（図示せず）が設けられている。即
ち、各搬出子１２を図示しない駆動手段によって互いに
同一方向に回転させることにより、カップ１をカップ列
から一つずつ分離させて下方に搬出するようになってい
る。また、カップ搬出機構１０はマイクロスイッチ等か
らなる売り切れ検知器１３を有し、売り切れ検知器１３
によってカップ搬出機構１０のカップ１の売り切れが検
知される。

【０００９】各カップ収容部２０は上下方向に延びる筒
状の仕切壁２１によって形成され、各カップ収容部２０
の底面はカップ搬出口として開口されている。

【００１０】移動機構３０は各カップ収容部２０を支持
する回転板３１を有し、各カップ収容部２０を回転板３
１の円周方向に等間隔で配置している。回転板３１は基
板３２に支軸３３を介して回動自在に支持され、モータ
３４によって支軸３３を中心に正方向（図２の実線矢
印）及び逆方向（図２の波線矢印）に回転させるように
なっている。

【００１１】制御部４０はマイクロコンピュータによっ
て構成され、売り切れ検知器１３及び移動機構３０に接
続されている。

【００１２】以上のように構成されたカップ供給装置に
おいて、カップ搬出機構１０にカップ１を補給する場合
は、移動機構３０によって任意のカップ収容部２０をカ
ップ搬出機構１０の上方まで移動させ、カップ収容部２
０内のカップ１をカップ搬出機構１０に落下させること
により、カップ搬出機構１０に新たなカップ１が補給さ
れる。その際、移動機構３０は制御部４０によって以下
のように動作する。

【００１３】即ち、図５のフローチャートに示すよう
に、売り切れ検知器１３によってカップ搬出機構１０の
カップ１の売り切れが検知されると（Ｓ１）、図６に示
すように移動機構３０により各カップ収容部２０を移動
させ（Ｓ２）、図７に示すようにカップ収容部２０がカ
ップ搬出機構１０の上方位置まで移動して、カップ搬出
機構１０側にカップ収容部２０内のカップ１が落下し、
売り切れ検知器１３がカップ１を検知して売り切れ検知
が解除されると（Ｓ３）、移動機構３０を停止する（Ｓ
４）。

【００１４】このように、本実施形態のカップ供給装置
によれば、移動機構３０によって移動するカップ収容部
２０のカップ１がカップ搬出機構１０側に落下し、売り
切れ検知器１３がカップ１を検知して売り切れ検知が解
除されると、移動機構３０を停止するようにしたので、
カップ収容部２０の停止位置を検知するための位置検知
器を別途設ける必要がなく、コストの低減及び構造の簡
素化を図ることができる。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のカップ供
給装置によれば、カップ収容部の停止位置を検知するた
めの位置検知器を別途設ける必要がないので、コストの
低減及び構造の簡素化を図ることができ、生産性の向上
に有利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示すカップ供給装置の正
面図

【図２】カップ供給装置の平面図

【図３】カップ供給装置の要部断面図

【図４】制御系を示すブロック図

【図５】制御部の動作を示すフローチャート

【図６】カップ供給装置の動作説明図

【図７】カップ供給装置の動作説明図

【符号の説明】

１…カップ、１０…カップ搬出機構、１３…売り切れ検
知器、２０…カップ収容部、３０…移動機構、４０…制
御部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上下方向に積み重ねられたカップを下方
   へ一つずつ搬出するカップ搬出機構と、カップ搬出機構
   に補給されるカップを収容し、カップ搬出口として底面
   を開口した複数のカップ収容部と、各カップ収容部を移
   動させる移動機構と、カップ搬出機構のカップの売り切
   れを検知する売り切れ検知手段とを備え、売り切れ検知
   手段によってカップ搬出機構のカップの売り切れが検知
   されると、移動機構によって任意のカップ収容部をカッ
   プ搬出機構の上方に移動し、カップ収容部内のカップを
   カップ搬出機構側に落下させるようにしたカップ供給装
   置において、 前記カップ搬出機構の上方に移動したカップ収容部から
   カップ搬出機構側にカップが落下して売り切れ検知手段
   がカップを検知すると前記移動機構を停止させる制御手
   段を備えたことを特徴とするカップ供給装置。