JPH1174789A - A/dコンバータ測定装置 - Google Patents
A/dコンバータ測定装置Info
- Publication number
- JPH1174789A JPH1174789A JP23437797A JP23437797A JPH1174789A JP H1174789 A JPH1174789 A JP H1174789A JP 23437797 A JP23437797 A JP 23437797A JP 23437797 A JP23437797 A JP 23437797A JP H1174789 A JPH1174789 A JP H1174789A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- converter
- voltage
- error
- output
- transition voltage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Analogue/Digital Conversion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 A/Dコンバータの積分非直線性誤差および
/または微分非直線性誤差を正確に測定できるA/Dコ
ンバータ測定装置を提供する。 【解決手段】 A/Dコンバータの積分非直線性誤差お
よび/または微分非直線性誤差を測定するA/Dコンバ
ータ測定装置であって、測定対象としてのA/Dコンバ
ータ15に入力電圧を供給し、その入力電圧を可変させ
るD/Aコンバータ1と、D/Aコンバータ1から供給
される入力電圧とA/Dコンバータ15の出力コードと
の関係に基づいて、A/Dコンバータ15のゼロトラン
ジション電圧とフルトランジション電圧とを判断し、そ
れらの値とA/Dコンバータ15のビット数とから、A
/Dコンバータ15の出力コード毎に、積分非直線性誤
差および/または微分非直線性誤差を演算するCPU5
を備えた。
/または微分非直線性誤差を正確に測定できるA/Dコ
ンバータ測定装置を提供する。 【解決手段】 A/Dコンバータの積分非直線性誤差お
よび/または微分非直線性誤差を測定するA/Dコンバ
ータ測定装置であって、測定対象としてのA/Dコンバ
ータ15に入力電圧を供給し、その入力電圧を可変させ
るD/Aコンバータ1と、D/Aコンバータ1から供給
される入力電圧とA/Dコンバータ15の出力コードと
の関係に基づいて、A/Dコンバータ15のゼロトラン
ジション電圧とフルトランジション電圧とを判断し、そ
れらの値とA/Dコンバータ15のビット数とから、A
/Dコンバータ15の出力コード毎に、積分非直線性誤
差および/または微分非直線性誤差を演算するCPU5
を備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、A/Dコンバー
タの特性を測定するA/Dコンバータ測定装置に関す
る。
タの特性を測定するA/Dコンバータ測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のA/Dコンバータ測定装置は、図
4に示すように、基準D/Aコンバータ21,22、お
よび演算増幅器23を備えており、測定対象としてのA
/Dコンバータ25を基準D/Aコンバータ21と基準
D/Aコンバータ22との間に接続する構成であった。
このA/Dコンバータ測定装置においては、LSIテス
タからの入力データが基準D/Aコンバータ21により
アナログ電圧に変換され、そのアナログ電圧がA/Dコ
ンバータ25によりディジタルデータに変換され、その
ディジタルデータが基準D/Aコンバータ22によりア
ナログ電圧に変換されて、そのアナログ電圧と基準D/
Aコンバータ21からのアナログ電圧との差が差動アン
プを構成する演算増幅器23により増幅されて、積分非
直線性誤差として出力される。A/Dコンバータ25の
測定に際しては、基準D/Aコンバータ21がたとえば
12ビットの場合、LSIテスタからの入力データを0
00(H)からFFF(H)まで順次変化させ、そのと
きの基準D/Aコンバータ21の出力と基準D/Aコン
バータ22の出力との差をモニタする。
4に示すように、基準D/Aコンバータ21,22、お
よび演算増幅器23を備えており、測定対象としてのA
/Dコンバータ25を基準D/Aコンバータ21と基準
D/Aコンバータ22との間に接続する構成であった。
このA/Dコンバータ測定装置においては、LSIテス
タからの入力データが基準D/Aコンバータ21により
アナログ電圧に変換され、そのアナログ電圧がA/Dコ
ンバータ25によりディジタルデータに変換され、その
ディジタルデータが基準D/Aコンバータ22によりア
ナログ電圧に変換されて、そのアナログ電圧と基準D/
Aコンバータ21からのアナログ電圧との差が差動アン
プを構成する演算増幅器23により増幅されて、積分非
直線性誤差として出力される。A/Dコンバータ25の
測定に際しては、基準D/Aコンバータ21がたとえば
12ビットの場合、LSIテスタからの入力データを0
00(H)からFFF(H)まで順次変化させ、そのと
きの基準D/Aコンバータ21の出力と基準D/Aコン
バータ22の出力との差をモニタする。
【0003】また、別の従来のA/Dコンバータ測定装
置として、図5に示すように、基準D/Aコンバータ3
1、ディジタルコンパレータ32、および基準A/Dコ
ンバータ33を備え、測定対象としてのA/Dコンバー
タ35を基準D/Aコンバータ31とディジタルコンパ
レータ32との間に接続する構成のものが知られてい
る。このA/Dコンバータ測定装置においては、LSI
テスタからの入力データが基準D/Aコンバータ31に
よりアナログ電圧に変換され、そのアナログ電圧がA/
Dコンバータ35によりディジタルデータに変換される
とともに、基準A/Dコンバータ33によりディジタル
データに変換され、それらディジタルデータがディジタ
ルコンパレータ32により比較され、積分非直線性誤差
が出力される。A/Dコンバータ35の測定に際して
は、基準D/Aコンバータ31がたとえば12ビットの
場合、LSIテスタからの入力データを000(H)か
らFFF(H)まで順次変化させ、そのときのA/Dコ
ンバータ35の出力と基準A/Dコンバータ33の出力
との差をモニタする。
置として、図5に示すように、基準D/Aコンバータ3
1、ディジタルコンパレータ32、および基準A/Dコ
ンバータ33を備え、測定対象としてのA/Dコンバー
タ35を基準D/Aコンバータ31とディジタルコンパ
レータ32との間に接続する構成のものが知られてい
る。このA/Dコンバータ測定装置においては、LSI
テスタからの入力データが基準D/Aコンバータ31に
よりアナログ電圧に変換され、そのアナログ電圧がA/
Dコンバータ35によりディジタルデータに変換される
とともに、基準A/Dコンバータ33によりディジタル
データに変換され、それらディジタルデータがディジタ
ルコンパレータ32により比較され、積分非直線性誤差
が出力される。A/Dコンバータ35の測定に際して
は、基準D/Aコンバータ31がたとえば12ビットの
場合、LSIテスタからの入力データを000(H)か
らFFF(H)まで順次変化させ、そのときのA/Dコ
ンバータ35の出力と基準A/Dコンバータ33の出力
との差をモニタする。
【0004】しかし、上記のような従来のA/Dコンバ
ータ測定装置では、測定対象であるA/Dコンバータ2
5,35の入力と出力との差をアナログ電圧あるいはデ
ィジタルデータとして比較し、その結果を出力するだけ
であるので、個々のA/Dコンバータ25,35のゼロ
トランジション電圧およびフルトランジション電圧を測
定できなかった。このため、測定すべきA/Dコンバー
タ25,35の代表的なゼロトランジション電圧および
フルトランジション電圧を予め決定しておき、そのゼロ
トランジション電圧およびフルトランジション電圧に合
わせて基準D/Aコンバータ21,22,31や基準A
/Dコンバータ33のゼロトランジション電圧およびフ
ルトランジション電圧を調整していた。したがって、現
実の測定対象である個々のA/Dコンバータ25,35
のゼロトランジション電圧およびフルトランジション電
圧が代表的な値からずれており、理想的な入出力関係を
表す理想直線の傾きが代表的な値と異なる場合、正確な
積分非直線性誤差を測定することができなかった。しか
も、基準D/Aコンバータ21,22,31や基準A/
Dコンバータ33の入出力特性の非線型性、あるいは雰
囲気温度の変化などによる特性変化が、そのまま測定結
果に誤差として表れてしまう。この結果、測定したA/
Dコンバータ25,35が良品であるにも係わらず不良
品であると判定して、歩留りの低下を招くことがあっ
た。
ータ測定装置では、測定対象であるA/Dコンバータ2
5,35の入力と出力との差をアナログ電圧あるいはデ
ィジタルデータとして比較し、その結果を出力するだけ
であるので、個々のA/Dコンバータ25,35のゼロ
トランジション電圧およびフルトランジション電圧を測
定できなかった。このため、測定すべきA/Dコンバー
タ25,35の代表的なゼロトランジション電圧および
フルトランジション電圧を予め決定しておき、そのゼロ
トランジション電圧およびフルトランジション電圧に合
わせて基準D/Aコンバータ21,22,31や基準A
/Dコンバータ33のゼロトランジション電圧およびフ
ルトランジション電圧を調整していた。したがって、現
実の測定対象である個々のA/Dコンバータ25,35
のゼロトランジション電圧およびフルトランジション電
圧が代表的な値からずれており、理想的な入出力関係を
表す理想直線の傾きが代表的な値と異なる場合、正確な
積分非直線性誤差を測定することができなかった。しか
も、基準D/Aコンバータ21,22,31や基準A/
Dコンバータ33の入出力特性の非線型性、あるいは雰
囲気温度の変化などによる特性変化が、そのまま測定結
果に誤差として表れてしまう。この結果、測定したA/
Dコンバータ25,35が良品であるにも係わらず不良
品であると判定して、歩留りの低下を招くことがあっ
た。
【0005】また、ゼロトランジション電圧およびフル
トランジション電圧ばかりでなく、微分非直線性誤差を
測定することもできなかった。
トランジション電圧ばかりでなく、微分非直線性誤差を
測定することもできなかった。
【0006】なお、ゼロトランジション電圧とは、A/
Dコンバータがたとえば8ビットの場合、その出力コー
ドが00(H)から01(H)に変化したときのアナロ
グ入力電圧であり、フルトランジション電圧とは、A/
Dコンバータがたとえば8ビットの場合、その出力コー
ドがFE(H)からFF(H)に変化したときのアナロ
グ入力電圧である。(H)はその前の数値が16進数で
あることを表している。また、積分非直線性誤差とは、
図6に示すように、ディジタル出力コードに対するアナ
ログ入力電圧が、理想直線からどれだけずれているかを
表すものであって、微分非直線性誤差とは、図7に示す
ように、ディジタル出力コードに対するアナログ入力電
圧のステップ幅が、理想のステップ幅からどれだけずれ
ているかを表すものである。理想のステップ幅とは、最
小分解能すなわち1LSBのことであり、下記数式1ま
たは下記数式2により算出される。下記数式1または下
記数式2において、nはA/Dコンバータ15のビット
数である。
Dコンバータがたとえば8ビットの場合、その出力コー
ドが00(H)から01(H)に変化したときのアナロ
グ入力電圧であり、フルトランジション電圧とは、A/
Dコンバータがたとえば8ビットの場合、その出力コー
ドがFE(H)からFF(H)に変化したときのアナロ
グ入力電圧である。(H)はその前の数値が16進数で
あることを表している。また、積分非直線性誤差とは、
図6に示すように、ディジタル出力コードに対するアナ
ログ入力電圧が、理想直線からどれだけずれているかを
表すものであって、微分非直線性誤差とは、図7に示す
ように、ディジタル出力コードに対するアナログ入力電
圧のステップ幅が、理想のステップ幅からどれだけずれ
ているかを表すものである。理想のステップ幅とは、最
小分解能すなわち1LSBのことであり、下記数式1ま
たは下記数式2により算出される。下記数式1または下
記数式2において、nはA/Dコンバータ15のビット
数である。
【0007】
【数1】
【0008】
【数2】
【0009】
【発明の開示】本願発明は、上記した事情のもとで考え
出されたものであって、A/Dコンバータの積分非直線
性誤差および/または微分非直線性誤差を正確に測定で
きるA/Dコンバータ測定装置を提供することを、その
課題とする。
出されたものであって、A/Dコンバータの積分非直線
性誤差および/または微分非直線性誤差を正確に測定で
きるA/Dコンバータ測定装置を提供することを、その
課題とする。
【0010】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
は、次の技術的手段を講じている。
【0011】本願発明の第1の側面によれば、A/Dコ
ンバータの積分非直線性誤差および/または微分非直線
性誤差を測定するA/Dコンバータ測定装置であって、
測定対象としてのA/Dコンバータに入力電圧を供給
し、その入力電圧を可変させる入力電圧供給手段と、入
力電圧供給手段から供給される入力電圧とA/Dコンバ
ータの出力コードとの関係に基づいて、A/Dコンバー
タのゼロトランジション電圧とフルトランジション電圧
とを判断し、それらの値とA/Dコンバータのビット数
とから、A/Dコンバータの出力コード毎に、積分非直
線性誤差および/または微分非直線性誤差を演算する誤
差演算手段を備えたことを特徴とする、A/Dコンバー
タ測定装置が提供される。
ンバータの積分非直線性誤差および/または微分非直線
性誤差を測定するA/Dコンバータ測定装置であって、
測定対象としてのA/Dコンバータに入力電圧を供給
し、その入力電圧を可変させる入力電圧供給手段と、入
力電圧供給手段から供給される入力電圧とA/Dコンバ
ータの出力コードとの関係に基づいて、A/Dコンバー
タのゼロトランジション電圧とフルトランジション電圧
とを判断し、それらの値とA/Dコンバータのビット数
とから、A/Dコンバータの出力コード毎に、積分非直
線性誤差および/または微分非直線性誤差を演算する誤
差演算手段を備えたことを特徴とする、A/Dコンバー
タ測定装置が提供される。
【0012】好ましい実施の形態によれば、誤差演算手
段は、ゼロトランジション電圧とフルトランジション電
圧とを用いてA/Dコンバータの理想的な入出力関係を
表す理想直線の傾きを演算し、その理想直線の傾きに基
づいて、A/Dコンバータの出力コード毎に積分非直線
性誤差を演算する。
段は、ゼロトランジション電圧とフルトランジション電
圧とを用いてA/Dコンバータの理想的な入出力関係を
表す理想直線の傾きを演算し、その理想直線の傾きに基
づいて、A/Dコンバータの出力コード毎に積分非直線
性誤差を演算する。
【0013】別の好ましい実施の形態によれば、誤差演
算手段は、A/Dコンバータのビット数とゼロトランジ
ション電圧およびフルトランジション電圧とを用いてA
/Dコンバータの最小分解能を演算し、その最小分解能
に基づいて、A/Dコンバータの出力コード毎に積分非
直線性誤差および/または微分非直線性誤差を演算す
る。
算手段は、A/Dコンバータのビット数とゼロトランジ
ション電圧およびフルトランジション電圧とを用いてA
/Dコンバータの最小分解能を演算し、その最小分解能
に基づいて、A/Dコンバータの出力コード毎に積分非
直線性誤差および/または微分非直線性誤差を演算す
る。
【0014】別の好ましい実施の形態によれば、入力電
圧供給手段は、ディジタルの入力データをアナログ電圧
に変換してA/Dコンバータに供給する第1のD/A変
換手段を有し、誤差演算手段は、ディジタルの入力デー
タとA/Dコンバータの出力コードとの関係に基づい
て、A/Dコンバータのゼロトランジション電圧とフル
トランジション電圧とを判断するCPUにより実現され
ている。
圧供給手段は、ディジタルの入力データをアナログ電圧
に変換してA/Dコンバータに供給する第1のD/A変
換手段を有し、誤差演算手段は、ディジタルの入力デー
タとA/Dコンバータの出力コードとの関係に基づい
て、A/Dコンバータのゼロトランジション電圧とフル
トランジション電圧とを判断するCPUにより実現され
ている。
【0015】別の好ましい実施の形態によれば、測定対
象としてのA/Dコンバータは、それのみあるいは他の
回路を含んでIC化されており、CPUにより実現され
ている誤差演算手段の出力をアナログ電圧に変換して出
力する第2のD/A変換手段と、IC化されたA/Dコ
ンバータが装着されるICソケットとを有し、第1のD
/A変換手段とCPUと第2のD/A変換手段とICソ
ケットとが1個の基板上に搭載されている。
象としてのA/Dコンバータは、それのみあるいは他の
回路を含んでIC化されており、CPUにより実現され
ている誤差演算手段の出力をアナログ電圧に変換して出
力する第2のD/A変換手段と、IC化されたA/Dコ
ンバータが装着されるICソケットとを有し、第1のD
/A変換手段とCPUと第2のD/A変換手段とICソ
ケットとが1個の基板上に搭載されている。
【0016】別の好ましい実施の形態によれば、第2の
D/A変換手段は、誤差演算手段により判断されたゼロ
トランジション電圧およびフルトランジション電圧をア
ナログ電圧に変換して出力する。
D/A変換手段は、誤差演算手段により判断されたゼロ
トランジション電圧およびフルトランジション電圧をア
ナログ電圧に変換して出力する。
【0017】本願発明によれば、誤差演算手段が、個々
のA/Dコンバータ毎に、ゼロトランジション電圧とフ
ルトランジション電圧とを判断し、それらを用いて積分
非直線性誤差および/または微分非直線性誤差を演算す
るので、A/Dコンバータの積分非直線性誤差および/
または微分非直線性誤差を正確に測定できる。
のA/Dコンバータ毎に、ゼロトランジション電圧とフ
ルトランジション電圧とを判断し、それらを用いて積分
非直線性誤差および/または微分非直線性誤差を演算す
るので、A/Dコンバータの積分非直線性誤差および/
または微分非直線性誤差を正確に測定できる。
【0018】すなわち、ゼロトランジション電圧とフル
トランジション電圧とを用いて、個々のA/Dコンバー
タ毎の理想直線や最小分解能を求めることができるの
で、個々のA/Dコンバータの特性のばらつきに係わら
ず、積分非直線性誤差および/または微分非直線性誤差
を正確に測定できる。
トランジション電圧とを用いて、個々のA/Dコンバー
タ毎の理想直線や最小分解能を求めることができるの
で、個々のA/Dコンバータの特性のばらつきに係わら
ず、積分非直線性誤差および/または微分非直線性誤差
を正確に測定できる。
【0019】したがって、良品を不良品と誤判定するこ
とによる歩留りの低下を避けることができ、しかも厳し
い規格値が要求される場合に、それを満たしているか否
かを正確に判断できる。
とによる歩留りの低下を避けることができ、しかも厳し
い規格値が要求される場合に、それを満たしているか否
かを正確に判断できる。
【0020】入力電圧供給手段の一部および誤差演算手
段は、たとえば所定のプログラムに基づいて動作するC
PUにより実現できる。
段は、たとえば所定のプログラムに基づいて動作するC
PUにより実現できる。
【0021】また、入力電圧供給手段に、ディジタルの
入力データをアナログ電圧に変換してA/Dコンバータ
に供給する第1のD/A変換手段を設け、誤差演算手段
をCPUにより実現すれば、CPUにより入力データと
A/Dコンバータの出力コードとを監視することによ
り、容易にゼロトランジション電圧とフルトランジショ
ン電圧とを判断できる。
入力データをアナログ電圧に変換してA/Dコンバータ
に供給する第1のD/A変換手段を設け、誤差演算手段
をCPUにより実現すれば、CPUにより入力データと
A/Dコンバータの出力コードとを監視することによ
り、容易にゼロトランジション電圧とフルトランジショ
ン電圧とを判断できる。
【0022】また、CPUにより実現されている誤差演
算手段の出力をアナログ電圧に変換して出力する第2の
D/A変換手段と、IC化されたA/Dコンバータが装
着されるICソケットとを設け、第1のD/A変換手段
とCPUと第2のD/A変換手段とICソケットとを1
個の基板上に搭載すれば、IC化されたA/Dコンバー
タをICソケットに装着するだけで、LSIテスタなど
を用いて容易に測定を行える。
算手段の出力をアナログ電圧に変換して出力する第2の
D/A変換手段と、IC化されたA/Dコンバータが装
着されるICソケットとを設け、第1のD/A変換手段
とCPUと第2のD/A変換手段とICソケットとを1
個の基板上に搭載すれば、IC化されたA/Dコンバー
タをICソケットに装着するだけで、LSIテスタなど
を用いて容易に測定を行える。
【0023】また、第2のD/A変換手段が、誤差演算
手段により判断されたゼロトランジション電圧およびフ
ルトランジション電圧をアナログ電圧に変換して出力す
るようにすれば、ゼロトランジション電圧およびフルト
ランジション電圧をアナログの電圧値として知ることが
できる。。
手段により判断されたゼロトランジション電圧およびフ
ルトランジション電圧をアナログ電圧に変換して出力す
るようにすれば、ゼロトランジション電圧およびフルト
ランジション電圧をアナログの電圧値として知ることが
できる。。
【0024】本願発明のその他の特徴および利点は、添
付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より
明らかとなろう。
付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より
明らかとなろう。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態を、図面を参照して具体的に説明する。
形態を、図面を参照して具体的に説明する。
【0026】図1は、本願発明に係るA/Dコンバータ
測定装置の回路ブロック図であって、このA/Dコンバ
ータ測定装置は、D/Aコンバータ1、ローパスフィル
タ2、演算増幅器3、データセレクタ4、CPU5、R
AM6、ラッチ回路7、D/Aコンバータ8、ローパス
フィルタ9、リレー10a,10b、補正アンプ11、
および抵抗器R1 〜R4 を備えており、測定対象として
のA/Dコンバータ15は、図外のICソケットに装着
することにより、演算増幅器3とデータセレクタ4との
間に接続される。これらD/Aコンバータ1、ローパス
フィルタ2、演算増幅器3、データセレクタ4、CPU
5、RAM6、ラッチ回路7、D/Aコンバータ8、ロ
ーパスフィルタ9、リレー10a,10b、補正アンプ
11、抵抗器R1 〜R4 、およびICソケットは、1個
のプリント配線基板上に搭載されている。抵抗器R1 は
ローパスフィルタ2の出力端と演算増幅器3の非反転入
力端との間に接続されており、抵抗器R1 と演算増幅器
3の非反転入力端との接続点は抵抗器R2 を介して接地
されている。抵抗器R3 はリレー10aの接点とリレー
10bの接点との間に接続されており、抵抗器R3 とリ
レー10bの接点との接続点は抵抗器R4 を介して接地
されている。D/Aコンバータ1の特性とD/Aコンバ
ータ8の特性とが同じ場合は、抵抗器R1 の抵抗値と抵
抗器R3 の抵抗値とを等しくし、抵抗器R2 の抵抗値と
抵抗器R4 の抵抗値とを等しくする。
測定装置の回路ブロック図であって、このA/Dコンバ
ータ測定装置は、D/Aコンバータ1、ローパスフィル
タ2、演算増幅器3、データセレクタ4、CPU5、R
AM6、ラッチ回路7、D/Aコンバータ8、ローパス
フィルタ9、リレー10a,10b、補正アンプ11、
および抵抗器R1 〜R4 を備えており、測定対象として
のA/Dコンバータ15は、図外のICソケットに装着
することにより、演算増幅器3とデータセレクタ4との
間に接続される。これらD/Aコンバータ1、ローパス
フィルタ2、演算増幅器3、データセレクタ4、CPU
5、RAM6、ラッチ回路7、D/Aコンバータ8、ロ
ーパスフィルタ9、リレー10a,10b、補正アンプ
11、抵抗器R1 〜R4 、およびICソケットは、1個
のプリント配線基板上に搭載されている。抵抗器R1 は
ローパスフィルタ2の出力端と演算増幅器3の非反転入
力端との間に接続されており、抵抗器R1 と演算増幅器
3の非反転入力端との接続点は抵抗器R2 を介して接地
されている。抵抗器R3 はリレー10aの接点とリレー
10bの接点との間に接続されており、抵抗器R3 とリ
レー10bの接点との接続点は抵抗器R4 を介して接地
されている。D/Aコンバータ1の特性とD/Aコンバ
ータ8の特性とが同じ場合は、抵抗器R1 の抵抗値と抵
抗器R3 の抵抗値とを等しくし、抵抗器R2 の抵抗値と
抵抗器R4 の抵抗値とを等しくする。
【0027】D/Aコンバータ1は、図外のLSIテス
タから入力されるディジタルの入力データをアナログ電
圧に変換してローパスフィルタ2に出力する。ローパス
フィルタ2は、D/Aコンバータ1からのアナログ電圧
に重畳されている所定周波数以上の不要周波数成分を除
去し、抵抗器R1 を介して演算増幅器3の非反転入力端
に供給する。演算増幅器3は、バッファアンプとして作
用し、D/Aコンバータ1からのアナログ電圧をインピ
ーダンス変換してA/Dコンバータ15の入力端に供給
する。データセレクタ4は、CPU5により制御され
て、A/Dコンバータ15からのディジタル出力とLS
Iテスタからの入力データとを選択的にCPU5に供給
する。CPU5は、LSIテスタからの命令コードに応
じて、データセレクタ4、ラッチ回路7、およびリレー
10a,10bを制御するとともに、データセレクタ4
により選択されたデータを演算処理し、その演算結果を
RAM6に書き込んだり、ラッチ回路7に出力したりす
る。RAM6は、CPU5により演算結果のデータを書
き込まれたり読み出されたりする。
タから入力されるディジタルの入力データをアナログ電
圧に変換してローパスフィルタ2に出力する。ローパス
フィルタ2は、D/Aコンバータ1からのアナログ電圧
に重畳されている所定周波数以上の不要周波数成分を除
去し、抵抗器R1 を介して演算増幅器3の非反転入力端
に供給する。演算増幅器3は、バッファアンプとして作
用し、D/Aコンバータ1からのアナログ電圧をインピ
ーダンス変換してA/Dコンバータ15の入力端に供給
する。データセレクタ4は、CPU5により制御され
て、A/Dコンバータ15からのディジタル出力とLS
Iテスタからの入力データとを選択的にCPU5に供給
する。CPU5は、LSIテスタからの命令コードに応
じて、データセレクタ4、ラッチ回路7、およびリレー
10a,10bを制御するとともに、データセレクタ4
により選択されたデータを演算処理し、その演算結果を
RAM6に書き込んだり、ラッチ回路7に出力したりす
る。RAM6は、CPU5により演算結果のデータを書
き込まれたり読み出されたりする。
【0028】ラッチ回路7は、たとえば複数のDフリッ
プフロップ回路からなり、CPU5からのデータをラッ
チする。D/Aコンバータ8は、ラッチ回路7によりラ
ッチされたデータをアナログ電圧に変換してローパスフ
ィルタ9に出力する。ローパスフィルタ9は、D/Aコ
ンバータ8からのアナログ電圧に重畳されている所定周
波数以上の不要周波数成分を除去し、リレー10a,1
0bを介して補正アンプ11の入力端に供給する。リレ
ー10a,10bは、CPU5により制御されて、ロー
パスフィルタ9の出力端と補正アンプ11の入力端とを
直結する状態と、ローパスフィルタ9の出力端と補正ア
ンプ11の入力端とを抵抗器R3 を介して接続する状態
とに切り替わる。なお図示していないが、リレー10
a,10bはCPU5によりコイルへの通電を制御され
ることにより接続状態が切り替わる。補正アンプ11
は、D/Aコンバータ8からのアナログ電圧を増幅して
A/Dコンバータ測定装置の出力値として出力する。
プフロップ回路からなり、CPU5からのデータをラッ
チする。D/Aコンバータ8は、ラッチ回路7によりラ
ッチされたデータをアナログ電圧に変換してローパスフ
ィルタ9に出力する。ローパスフィルタ9は、D/Aコ
ンバータ8からのアナログ電圧に重畳されている所定周
波数以上の不要周波数成分を除去し、リレー10a,1
0bを介して補正アンプ11の入力端に供給する。リレ
ー10a,10bは、CPU5により制御されて、ロー
パスフィルタ9の出力端と補正アンプ11の入力端とを
直結する状態と、ローパスフィルタ9の出力端と補正ア
ンプ11の入力端とを抵抗器R3 を介して接続する状態
とに切り替わる。なお図示していないが、リレー10
a,10bはCPU5によりコイルへの通電を制御され
ることにより接続状態が切り替わる。補正アンプ11
は、D/Aコンバータ8からのアナログ電圧を増幅して
A/Dコンバータ測定装置の出力値として出力する。
【0029】次に上記A/Dコンバータ測定装置の動作
を説明する。測定対象が8ビットのA/Dコンバータ1
5である場合、たとえば12ビットのD/Aコンバータ
1を用いる。測定に際しては、図外のLSIテスタか
ら、CPU5に命令コードが供給されると共に、D/A
コンバータ1に入力データが供給される。これによりC
PU5が、データセレクタ4に供給しているセレクト信
号をネゲートしてA/Dコンバータ15の出力コードを
CPU5に入力させるとともに、リレー10a,10b
を制御してローパスフィルタ9の出力端と補正アンプ1
1の入力端とを直結させる。そしてLSIテスタが、D
/Aコンバータ1の入力端に供給している入力データを
所定の周期で増加させる。この入力データは、先ず00
0(H)から始まり、001(H),002(H),0
03(H)というように、順次1ずつ大きくなり、A/
Dコンバータ15の出力コードがFF(H)になった時
点で増加が終了する。(H)は、その前の数字列が16
進数であることを表している。このようにD/Aコンバ
ータ1への入力データを順次大きくしていくと、D/A
コンバータ1の出力でありかつA/Dコンバータ15の
入力でもあるアナログ電圧が順次増加し、いずれかの時
点でA/Dコンバータ15の出力コードが00(H)か
ら01(H)に変化する。これによりCPU5が、デー
タセレクタ4に供給しているセレクト信号をアサートし
て、LSIテスタからの入力データをCPU5に入力さ
せる。そしてCPU5が、入力データの値をRAM6に
記憶させる。
を説明する。測定対象が8ビットのA/Dコンバータ1
5である場合、たとえば12ビットのD/Aコンバータ
1を用いる。測定に際しては、図外のLSIテスタか
ら、CPU5に命令コードが供給されると共に、D/A
コンバータ1に入力データが供給される。これによりC
PU5が、データセレクタ4に供給しているセレクト信
号をネゲートしてA/Dコンバータ15の出力コードを
CPU5に入力させるとともに、リレー10a,10b
を制御してローパスフィルタ9の出力端と補正アンプ1
1の入力端とを直結させる。そしてLSIテスタが、D
/Aコンバータ1の入力端に供給している入力データを
所定の周期で増加させる。この入力データは、先ず00
0(H)から始まり、001(H),002(H),0
03(H)というように、順次1ずつ大きくなり、A/
Dコンバータ15の出力コードがFF(H)になった時
点で増加が終了する。(H)は、その前の数字列が16
進数であることを表している。このようにD/Aコンバ
ータ1への入力データを順次大きくしていくと、D/A
コンバータ1の出力でありかつA/Dコンバータ15の
入力でもあるアナログ電圧が順次増加し、いずれかの時
点でA/Dコンバータ15の出力コードが00(H)か
ら01(H)に変化する。これによりCPU5が、デー
タセレクタ4に供給しているセレクト信号をアサートし
て、LSIテスタからの入力データをCPU5に入力さ
せる。そしてCPU5が、入力データの値をRAM6に
記憶させる。
【0030】以下同様に、A/Dコンバータ15の出力
コードが1ずつ増加する度に、そのときのLSIテスタ
からの入力データをRAM6に記憶させる。これにより
RAM6には、A/Dコンバータ15の出力コードが0
1(H)になったときの入力データX1 (H)からA/
Dコンバータ15の出力コードがFF(H)になったと
きの入力データX255 (H)までの255個の入力デー
タが記憶される。
コードが1ずつ増加する度に、そのときのLSIテスタ
からの入力データをRAM6に記憶させる。これにより
RAM6には、A/Dコンバータ15の出力コードが0
1(H)になったときの入力データX1 (H)からA/
Dコンバータ15の出力コードがFF(H)になったと
きの入力データX255 (H)までの255個の入力デー
タが記憶される。
【0031】そしてCPU5が、RAM6に記憶された
255個の入力データX1 (H)〜X255 (H)に基づ
いて、A/Dコンバータ15の出力コード毎に積分非直
線性誤差を演算し、それらの演算結果をラッチ回路7に
順次ラッチさせる。具体的には、CPU5が、A/Dコ
ンバータ15の出力コードが00(H)から01(H)
に変化したときのアナログ入力電圧データX1 (H)を
ゼロトランジション電圧V0 とし、A/Dコンバータ1
5の出力コードがFE(H)からFF(H)に変化した
ときのアナログ入力データX255 (H)をフルトランジ
ション電圧VFとする。そしてCPU5が、、ゼロトラ
ンジション電圧V0 およびフルトランジション電圧VF
とA/Dコンバータ15のビット数とを用いて、A/D
コンバータ15の最小分解能である1LSBの値を演算
し、それをRAM6に記憶させる。そしてCPU5が、
ゼロトランジション電圧V0 とフルトランジション電圧
V F と1LSBの値とに基づいて、A/Dコンバータ1
5の出力コード毎に、積分非直線性誤差を演算する。す
なわち、ゼロトランジション電圧V0 とフルトランジシ
ョン電圧VF と1LSBの値とから、A/Dコンバータ
15の出力コード毎に理想的な入力電圧データを演算で
きるので、その値と現実の入力データとの値とにより積
分非直線性誤差を求めていく。積分非直線性誤差を演算
したCPU5は、ラッチ回路7に供給しているラッチ信
号を所定時間アサートして、積分非直線性誤差をラッチ
回路7に順次ラッチさせる。またCPU5は、A/Dコ
ンバータ15の出力コード毎に演算した積分非直線性誤
差の最大値および最小値をRAM6に記憶させる。
255個の入力データX1 (H)〜X255 (H)に基づ
いて、A/Dコンバータ15の出力コード毎に積分非直
線性誤差を演算し、それらの演算結果をラッチ回路7に
順次ラッチさせる。具体的には、CPU5が、A/Dコ
ンバータ15の出力コードが00(H)から01(H)
に変化したときのアナログ入力電圧データX1 (H)を
ゼロトランジション電圧V0 とし、A/Dコンバータ1
5の出力コードがFE(H)からFF(H)に変化した
ときのアナログ入力データX255 (H)をフルトランジ
ション電圧VFとする。そしてCPU5が、、ゼロトラ
ンジション電圧V0 およびフルトランジション電圧VF
とA/Dコンバータ15のビット数とを用いて、A/D
コンバータ15の最小分解能である1LSBの値を演算
し、それをRAM6に記憶させる。そしてCPU5が、
ゼロトランジション電圧V0 とフルトランジション電圧
V F と1LSBの値とに基づいて、A/Dコンバータ1
5の出力コード毎に、積分非直線性誤差を演算する。す
なわち、ゼロトランジション電圧V0 とフルトランジシ
ョン電圧VF と1LSBの値とから、A/Dコンバータ
15の出力コード毎に理想的な入力電圧データを演算で
きるので、その値と現実の入力データとの値とにより積
分非直線性誤差を求めていく。積分非直線性誤差を演算
したCPU5は、ラッチ回路7に供給しているラッチ信
号を所定時間アサートして、積分非直線性誤差をラッチ
回路7に順次ラッチさせる。またCPU5は、A/Dコ
ンバータ15の出力コード毎に演算した積分非直線性誤
差の最大値および最小値をRAM6に記憶させる。
【0032】ラッチ回路7にラッチされた積分非直線性
誤差は、D/Aコンバータ8によりアナログ電圧に変換
され、ローパスフィルタ9、リレー10a,10b、お
よび補正アンプ11を介して出力される。すなわち、補
正アンプ11の出力端からは、A/Dコンバータ15の
出力コード毎に、積分非直線性誤差に応じた電圧が所定
のタイミングで順次出力される。この出力をたとえばデ
ィジタル・ストレージ・オシロスコープで観測すること
により、図2に示すような波形が得られる。図2の横軸
はA/Dコンバータ15の出力コード、縦軸は積分非直
線性誤差をLSB単位で表したものである。
誤差は、D/Aコンバータ8によりアナログ電圧に変換
され、ローパスフィルタ9、リレー10a,10b、お
よび補正アンプ11を介して出力される。すなわち、補
正アンプ11の出力端からは、A/Dコンバータ15の
出力コード毎に、積分非直線性誤差に応じた電圧が所定
のタイミングで順次出力される。この出力をたとえばデ
ィジタル・ストレージ・オシロスコープで観測すること
により、図2に示すような波形が得られる。図2の横軸
はA/Dコンバータ15の出力コード、縦軸は積分非直
線性誤差をLSB単位で表したものである。
【0033】一方、微分非直線性誤差の測定において
は、CPU5が、RAM6に記憶された1LSBの値と
255個の入力データX1 (H)〜X255 (H)とに基
づいて、A/Dコンバータ15の出力コード毎に、微分
非直線性誤差を演算し、ラッチ回路7に供給しているラ
ッチ信号を所定時間アサートして、微分非直線性誤差を
ラッチ回路7に順次ラッチさせる。またCPU5は、A
/Dコンバータ15の出力コード毎に演算した微分非直
線性誤差の最大値および最小値をRAM6に記憶させ
る。
は、CPU5が、RAM6に記憶された1LSBの値と
255個の入力データX1 (H)〜X255 (H)とに基
づいて、A/Dコンバータ15の出力コード毎に、微分
非直線性誤差を演算し、ラッチ回路7に供給しているラ
ッチ信号を所定時間アサートして、微分非直線性誤差を
ラッチ回路7に順次ラッチさせる。またCPU5は、A
/Dコンバータ15の出力コード毎に演算した微分非直
線性誤差の最大値および最小値をRAM6に記憶させ
る。
【0034】ラッチ回路7にラッチされた微分非直線性
誤差は、D/Aコンバータ8によりアナログ電圧に変換
され、ローパスフィルタ9、リレー10a,10b、お
よび補正アンプ11を介して出力される。すなわち、補
正アンプ11の出力端からは、A/Dコンバータ15の
出力コード毎に、微分非直線性誤差に応じた電圧が所定
のタイミングで順次出力される。この出力をたとえばデ
ィジタル・ストレージ・オシロスコープで観測すること
により、図3に示すような波形が得られる。図3の横軸
はA/Dコンバータ15の出力コード、縦軸は微分非直
線性誤差をLSB単位で表したものである。
誤差は、D/Aコンバータ8によりアナログ電圧に変換
され、ローパスフィルタ9、リレー10a,10b、お
よび補正アンプ11を介して出力される。すなわち、補
正アンプ11の出力端からは、A/Dコンバータ15の
出力コード毎に、微分非直線性誤差に応じた電圧が所定
のタイミングで順次出力される。この出力をたとえばデ
ィジタル・ストレージ・オシロスコープで観測すること
により、図3に示すような波形が得られる。図3の横軸
はA/Dコンバータ15の出力コード、縦軸は微分非直
線性誤差をLSB単位で表したものである。
【0035】A/Dコンバータ15の出力コード毎の積
分非直線性誤差および微分非直線性誤差の出力が完了す
ると、CPU5が、積分非直線性誤差の最大値および最
小値をRAM6から読み出し、上記と同様の動作により
補正アンプ11の出力端からそれぞれ出力させる。さら
にCPU5が、微分非直線性誤差の最大値および最小値
をRAM6から読み出し、上記と同様の動作により補正
アンプ11の出力端からそれぞれ出力させる。
分非直線性誤差および微分非直線性誤差の出力が完了す
ると、CPU5が、積分非直線性誤差の最大値および最
小値をRAM6から読み出し、上記と同様の動作により
補正アンプ11の出力端からそれぞれ出力させる。さら
にCPU5が、微分非直線性誤差の最大値および最小値
をRAM6から読み出し、上記と同様の動作により補正
アンプ11の出力端からそれぞれ出力させる。
【0036】なお、積分非直線性誤差と微分非直線性誤
差とのうちのいずれの測定を行うかは、CPU5への命
令コードで決定される。測定順序としては、どちらの測
定からでもよく、また、積分非直線性誤差と微分非直線
性誤差とのうちのいずれか一方のみを測定してもよい。
また、上記各誤差は、1LSBの誤差が1Vになるよう
に、補正アンプ11の出力端から出力される。ただし、
ゼロトランジション電圧V0 およびフルトランジション
電圧VF を測定する場合には、そのまま電圧単位として
出力される。
差とのうちのいずれの測定を行うかは、CPU5への命
令コードで決定される。測定順序としては、どちらの測
定からでもよく、また、積分非直線性誤差と微分非直線
性誤差とのうちのいずれか一方のみを測定してもよい。
また、上記各誤差は、1LSBの誤差が1Vになるよう
に、補正アンプ11の出力端から出力される。ただし、
ゼロトランジション電圧V0 およびフルトランジション
電圧VF を測定する場合には、そのまま電圧単位として
出力される。
【0037】また、LSIテスタからCPU5に所定の
命令コードを入力することにより、補正アンプ11の出
力端からゼロトランジション電圧V0 およびフルトラン
ジション電圧VF を出力させることもできる。この場
合、CPU5は、リレー10a,10bを制御して、ロ
ーパスフィルタ9の出力端と補正アンプ11の入力端と
を抵抗器R3 を介して接続させ、RAM6からゼロトラ
ンジション電圧V0 に対応するデータを読み出して、ラ
ッチ回路7のラッチ信号をアサートすることにより、ゼ
ロトランジション電圧V0 に対応するデータをラッチ回
路7にラッチさせる。このゼロトランジション電圧V0
に対応するデータは、D/Aコンバータ8によりアナロ
グ電圧に変換され、ローパスフィルタ9、リレー10
a、抵抗器R 3 、およびリレー10bを通って、補正ア
ンプ11の出力端から出力される。このとき、D/Aコ
ンバータ1およびD/Aコンバータ8として互いに同じ
特性のD/Aコンバータを使用した場合、補正アンプ1
1の出力電圧がゼロトランジション電圧V0 と等しくな
るように、抵抗器R3 の抵抗値と抵抗器R1 の抵抗値と
を等しく設定し、抵抗器R4 の抵抗値と抵抗器R2 の抵
抗値とを等しく設定する。
命令コードを入力することにより、補正アンプ11の出
力端からゼロトランジション電圧V0 およびフルトラン
ジション電圧VF を出力させることもできる。この場
合、CPU5は、リレー10a,10bを制御して、ロ
ーパスフィルタ9の出力端と補正アンプ11の入力端と
を抵抗器R3 を介して接続させ、RAM6からゼロトラ
ンジション電圧V0 に対応するデータを読み出して、ラ
ッチ回路7のラッチ信号をアサートすることにより、ゼ
ロトランジション電圧V0 に対応するデータをラッチ回
路7にラッチさせる。このゼロトランジション電圧V0
に対応するデータは、D/Aコンバータ8によりアナロ
グ電圧に変換され、ローパスフィルタ9、リレー10
a、抵抗器R 3 、およびリレー10bを通って、補正ア
ンプ11の出力端から出力される。このとき、D/Aコ
ンバータ1およびD/Aコンバータ8として互いに同じ
特性のD/Aコンバータを使用した場合、補正アンプ1
1の出力電圧がゼロトランジション電圧V0 と等しくな
るように、抵抗器R3 の抵抗値と抵抗器R1 の抵抗値と
を等しく設定し、抵抗器R4 の抵抗値と抵抗器R2 の抵
抗値とを等しく設定する。
【0038】ゼロトランジション電圧V0 の出力後、C
PU5は、RAM6からフルトランジション電圧VF に
対応するデータを読み出して、ラッチ回路7のラッチ信
号をアサートすることにより、フルトランジション電圧
VF に対応するデータをラッチ回路7にラッチさせる。
このフルトランジション電圧VF に対応するデータは、
D/Aコンバータ8によりアナログ電圧に変換され、ロ
ーパスフィルタ9、リレー10a、抵抗器R3 、および
リレー10bを通って、補正アンプ11の出力端から出
力される。このとき、D/Aコンバータ1およびD/A
コンバータ8として互いに同じ特性のD/Aコンバータ
を使用した場合、補正アンプ11の出力電圧がフルトラ
ンジション電圧VF と等しくなるように、抵抗器R3 の
抵抗値と抵抗器R1 の抵抗値とを等しく設定し、抵抗器
R4 の抵抗値と抵抗器R2 の抵抗値とを等しく設定す
る。
PU5は、RAM6からフルトランジション電圧VF に
対応するデータを読み出して、ラッチ回路7のラッチ信
号をアサートすることにより、フルトランジション電圧
VF に対応するデータをラッチ回路7にラッチさせる。
このフルトランジション電圧VF に対応するデータは、
D/Aコンバータ8によりアナログ電圧に変換され、ロ
ーパスフィルタ9、リレー10a、抵抗器R3 、および
リレー10bを通って、補正アンプ11の出力端から出
力される。このとき、D/Aコンバータ1およびD/A
コンバータ8として互いに同じ特性のD/Aコンバータ
を使用した場合、補正アンプ11の出力電圧がフルトラ
ンジション電圧VF と等しくなるように、抵抗器R3 の
抵抗値と抵抗器R1 の抵抗値とを等しく設定し、抵抗器
R4 の抵抗値と抵抗器R2 の抵抗値とを等しく設定す
る。
【0039】また、量産したA/Dコンバータ15を連
続的かつ迅速に測定する場合、A/Dコンバータ15の
出力コード毎に積分非直線性誤差および微分非直線性誤
差を出力することなく、積分非直線性誤差および微分非
直線性誤差の最大値および最小値のみを出力させること
もできる。すなわち、LSIテスタからCPU5に所定
の命令コードが入力されると、CPU5は、RAM6か
ら積分非直線性誤差の最大値および最小値を読み出して
補正アンプ11の出力端から出力させ、その後、RAM
6から微分非直線性誤差の最大値および最小値を読み出
して補正アンプ11の出力端から出力させる。このと
き、ローパスフィルタ9の出力端と補正アンプ11の入
力端とをリレー10a,10bにより直結させておく。
なお、積分非直線性誤差および微分非直線性誤差の最大
値および最小値と共に、あるいは積分非直線性誤差およ
び微分非直線性誤差の最大値および最小値の代わりに、
所定の積分非直線性誤差および微分非直線性誤差の最大
値および最小値が所定の規格値の範囲内であるか否かの
判断結果を出力してもよい。
続的かつ迅速に測定する場合、A/Dコンバータ15の
出力コード毎に積分非直線性誤差および微分非直線性誤
差を出力することなく、積分非直線性誤差および微分非
直線性誤差の最大値および最小値のみを出力させること
もできる。すなわち、LSIテスタからCPU5に所定
の命令コードが入力されると、CPU5は、RAM6か
ら積分非直線性誤差の最大値および最小値を読み出して
補正アンプ11の出力端から出力させ、その後、RAM
6から微分非直線性誤差の最大値および最小値を読み出
して補正アンプ11の出力端から出力させる。このと
き、ローパスフィルタ9の出力端と補正アンプ11の入
力端とをリレー10a,10bにより直結させておく。
なお、積分非直線性誤差および微分非直線性誤差の最大
値および最小値と共に、あるいは積分非直線性誤差およ
び微分非直線性誤差の最大値および最小値の代わりに、
所定の積分非直線性誤差および微分非直線性誤差の最大
値および最小値が所定の規格値の範囲内であるか否かの
判断結果を出力してもよい。
【0040】このように、個々のA/Dコンバータ15
のゼロトランジション電圧V0 とフルトランジション電
圧VF とを測定して積分非直線性誤差および微分非直線
性誤差を演算しているので、個々のA/Dコンバータ1
5の特性のばらつきやD/Aコンバータ1,8の雰囲気
温度の変化などによる特性変動に係わらず、相対的には
常に正確に積分非直線性誤差および微分非直線性誤差を
測定できる。また、ゼロトランジション電圧V0 および
フルトランジション電圧VF をアナログ電圧として正確
に出力できる。また、D/Aコンバータ1,8などの測
定回路の調整が不要であり、安定した測定を行える。ま
た、補正アンプ11の出力をディジタル・ストレージ・
オシロスコープなどで観測しつつ、その観測波形のハー
ドコピーを作成することにより、積分非直線性誤差や微
分非直線性誤差などを紙ファイルとして保存できる。も
ちろん、RAM6に記憶されている積分非直線性誤差や
微分非直線性誤差などを、ハードディスク装置や光磁気
ディスク装置などを用いてデータとして保存することも
できる。
のゼロトランジション電圧V0 とフルトランジション電
圧VF とを測定して積分非直線性誤差および微分非直線
性誤差を演算しているので、個々のA/Dコンバータ1
5の特性のばらつきやD/Aコンバータ1,8の雰囲気
温度の変化などによる特性変動に係わらず、相対的には
常に正確に積分非直線性誤差および微分非直線性誤差を
測定できる。また、ゼロトランジション電圧V0 および
フルトランジション電圧VF をアナログ電圧として正確
に出力できる。また、D/Aコンバータ1,8などの測
定回路の調整が不要であり、安定した測定を行える。ま
た、補正アンプ11の出力をディジタル・ストレージ・
オシロスコープなどで観測しつつ、その観測波形のハー
ドコピーを作成することにより、積分非直線性誤差や微
分非直線性誤差などを紙ファイルとして保存できる。も
ちろん、RAM6に記憶されている積分非直線性誤差や
微分非直線性誤差などを、ハードディスク装置や光磁気
ディスク装置などを用いてデータとして保存することも
できる。
【0041】なお上記実施形態においては、A/Dコン
バータ15の出力コードが01(H)になったときの入
力データX1 (H)からA/Dコンバータ15の出力コ
ードがFF(H)になったときの入力データX
255 (H)までの255個の入力データをRAM6に記
憶させた後に、A/Dコンバータ15の出力コード毎
に、積分非直線性誤差や微分非直線性誤差を出力した
が、入力データX1 (H)から入力データX255 (H)
までを取得しつつ、積分非直線性誤差あるいは微分非直
線性誤差を出力するように構成してもよい。この場合、
測定の初めの部分でゼロトランジション電圧V0 とフル
トランジション電圧VF とを測定し、それに基づいて1
LSBの値を演算しておき、この1LSBの値を用い
て、入力データX1 (H)から入力データX255 (H)
までの積分非直線性誤差あるいは微分非直線性誤差を、
入力データXを取得する度に演算し、補正アンプ11か
ら逐次出力させる。そして、演算した積分非直線性誤差
や微分非直線性誤差のうちの最大値および最小値をRA
M6に記憶させておき、A/Dコンバータ15の出力コ
ード毎の積分非直線性誤差あるいは微分非直線性誤差の
出力が終了した後に、RAM6から積分非直線性誤差あ
るいは微分非直線性誤差の最大値および最小値を読み出
して出力させる。
バータ15の出力コードが01(H)になったときの入
力データX1 (H)からA/Dコンバータ15の出力コ
ードがFF(H)になったときの入力データX
255 (H)までの255個の入力データをRAM6に記
憶させた後に、A/Dコンバータ15の出力コード毎
に、積分非直線性誤差や微分非直線性誤差を出力した
が、入力データX1 (H)から入力データX255 (H)
までを取得しつつ、積分非直線性誤差あるいは微分非直
線性誤差を出力するように構成してもよい。この場合、
測定の初めの部分でゼロトランジション電圧V0 とフル
トランジション電圧VF とを測定し、それに基づいて1
LSBの値を演算しておき、この1LSBの値を用い
て、入力データX1 (H)から入力データX255 (H)
までの積分非直線性誤差あるいは微分非直線性誤差を、
入力データXを取得する度に演算し、補正アンプ11か
ら逐次出力させる。そして、演算した積分非直線性誤差
や微分非直線性誤差のうちの最大値および最小値をRA
M6に記憶させておき、A/Dコンバータ15の出力コ
ード毎の積分非直線性誤差あるいは微分非直線性誤差の
出力が終了した後に、RAM6から積分非直線性誤差あ
るいは微分非直線性誤差の最大値および最小値を読み出
して出力させる。
【0042】また上記実施形態においては、8ビットの
A/Dコンバータ15を測定するのに12ビットのD/
Aコンバータ1を用いたが、これらのビット数に限定さ
れるものでないことはもちろんである。基本的に、D/
Aコンバータ1のビット数はA/Dコンバータ15のビ
ット数よりも4ビット以上大きければよい。またD/A
コンバータ8のビット数も特に限定されるものではな
く、D/Aコンバータ1のビット数と同じであってもよ
いし、異なっていてもよい。またD/Aコンバータ1や
D/Aコンバータ8として、シリアル入力のD/Aコン
バータを用いてもよい。
A/Dコンバータ15を測定するのに12ビットのD/
Aコンバータ1を用いたが、これらのビット数に限定さ
れるものでないことはもちろんである。基本的に、D/
Aコンバータ1のビット数はA/Dコンバータ15のビ
ット数よりも4ビット以上大きければよい。またD/A
コンバータ8のビット数も特に限定されるものではな
く、D/Aコンバータ1のビット数と同じであってもよ
いし、異なっていてもよい。またD/Aコンバータ1や
D/Aコンバータ8として、シリアル入力のD/Aコン
バータを用いてもよい。
【0043】また上記実施形態においては、D/Aコン
バータ1の出力が必ずローパスフィルタ2を通り、D/
Aコンバータ8の出力が必ずローパスフィルタ9を通る
ように構成したが、ローパスフィルタ2あるいはローパ
スフィルタ9にバイパス経路を設け、必要に応じてロー
パスフィルタ2あるいはローパスフィルタ9をスルーで
きるように構成してもよい。またローパスフィルタ2,
9の次数は任意であり、複数種類のフィルタを並列また
は直列に設けるとともに、これらのうちから1つを任意
に選択可能なように、アナログマルチプレクサあるいは
リレーなどを設ける構成としてもよい。
バータ1の出力が必ずローパスフィルタ2を通り、D/
Aコンバータ8の出力が必ずローパスフィルタ9を通る
ように構成したが、ローパスフィルタ2あるいはローパ
スフィルタ9にバイパス経路を設け、必要に応じてロー
パスフィルタ2あるいはローパスフィルタ9をスルーで
きるように構成してもよい。またローパスフィルタ2,
9の次数は任意であり、複数種類のフィルタを並列また
は直列に設けるとともに、これらのうちから1つを任意
に選択可能なように、アナログマルチプレクサあるいは
リレーなどを設ける構成としてもよい。
【0044】また上記実施形態においては、抵抗器R1
〜R4 を設けたが、これらは必ずしも設ける必要はな
い。また抵抗器R1 〜R4 を設ける場合、それらの抵抗
値は、各種設計条件に応じて適宜設定すればよい。ま
た、抵抗器R2 ,R4 を接地する代わりに、所定の電源
電圧を印加するように構成してもよい。
〜R4 を設けたが、これらは必ずしも設ける必要はな
い。また抵抗器R1 〜R4 を設ける場合、それらの抵抗
値は、各種設計条件に応じて適宜設定すればよい。ま
た、抵抗器R2 ,R4 を接地する代わりに、所定の電源
電圧を印加するように構成してもよい。
【0045】また上記実施形態においては、データセレ
クタ4を設けたが、CPU5の入力ポートに余裕がある
場合には、データセレクタ4を設けずに、LSIテスタ
からの入力データとA/Dコンバータ15からの出力コ
ードとがCPU5の入力ポートに入力されるように構成
してもよい。データセレクタ4を設ける場合、データセ
レクタ4を汎用ロジック回路により構成してもよいし、
ゲートアレイにより構成してもよい。
クタ4を設けたが、CPU5の入力ポートに余裕がある
場合には、データセレクタ4を設けずに、LSIテスタ
からの入力データとA/Dコンバータ15からの出力コ
ードとがCPU5の入力ポートに入力されるように構成
してもよい。データセレクタ4を設ける場合、データセ
レクタ4を汎用ロジック回路により構成してもよいし、
ゲートアレイにより構成してもよい。
【0046】また上記実施形態においては、ラッチ回路
7を独立の回路として設けたが、CPU5あるいはD/
Aコンバータ8にラッチ回路が内蔵されている場合、そ
れを用いてもよい。ラッチ回路7を独立の回路として設
ける場合、ラッチ回路7を汎用ロジック回路により構成
してもよいし、ゲートアレイにより構成してもよい。
7を独立の回路として設けたが、CPU5あるいはD/
Aコンバータ8にラッチ回路が内蔵されている場合、そ
れを用いてもよい。ラッチ回路7を独立の回路として設
ける場合、ラッチ回路7を汎用ロジック回路により構成
してもよいし、ゲートアレイにより構成してもよい。
【0047】また上記実施形態においては、RAM6を
独立の回路として設けたが、CPU5に適切な容量のR
AMが内蔵されている場合、それを用いてもよい。CP
U5やRAM6の具体的な構成は特に限定されるもので
はないが、LSIテスタからの命令コードはCPU5に
応じて決定されることになる。
独立の回路として設けたが、CPU5に適切な容量のR
AMが内蔵されている場合、それを用いてもよい。CP
U5やRAM6の具体的な構成は特に限定されるもので
はないが、LSIテスタからの命令コードはCPU5に
応じて決定されることになる。
【0048】また上記実施形態においては、補正アンプ
11を設けたが、この補正アンプ11は必ずしも設ける
必要はない。
11を設けたが、この補正アンプ11は必ずしも設ける
必要はない。
【0049】また上記実施形態においては、LSIテス
タにより命令コードや入力データを供給したが、LSI
テスタの代わりに汎用のディジタル・ファンクション・
ジェネレータなどを用いてもよい。また、ROMなどか
らCPU5に命令コードを供給するように構成し、D/
Aコンバータ1に入力データを供給させてもよい。
タにより命令コードや入力データを供給したが、LSI
テスタの代わりに汎用のディジタル・ファンクション・
ジェネレータなどを用いてもよい。また、ROMなどか
らCPU5に命令コードを供給するように構成し、D/
Aコンバータ1に入力データを供給させてもよい。
【0050】また上記実施形態においては、積分非直線
性誤差と微分非直線性誤差との双方を出力するように構
成したが、いずれか一方のみを出力するように構成して
もよい。
性誤差と微分非直線性誤差との双方を出力するように構
成したが、いずれか一方のみを出力するように構成して
もよい。
【0051】また上記実施形態においては、D/Aコン
バータ1への入力データを1ずつ大きくしたが、いくつ
ずつ大きくしていくかは任意であり、たとえば、001
(H)、003(H)、005(H)というように、1
ビットおきに大きくしていってもよい。
バータ1への入力データを1ずつ大きくしたが、いくつ
ずつ大きくしていくかは任意であり、たとえば、001
(H)、003(H)、005(H)というように、1
ビットおきに大きくしていってもよい。
【図1】本願発明に係るA/Dコンバータ測定装置の回
路ブロック図である。
路ブロック図である。
【図2】本願発明に係るA/Dコンバータ測定装置によ
る積分非直線性誤差の観測波形の説明図である。
る積分非直線性誤差の観測波形の説明図である。
【図3】本願発明に係るA/Dコンバータ測定装置によ
る微分非直線性誤差の観測波形の説明図である。
る微分非直線性誤差の観測波形の説明図である。
【図4】従来のA/Dコンバータ測定装置の回路ブロッ
ク図である。
ク図である。
【図5】別の従来のA/Dコンバータ測定装置の回路ブ
ロック図である。
ロック図である。
【図6】積分非直線性誤差の説明図である。
【図7】微分非直線性誤差の説明図である。
【符号の説明】 1 D/Aコンバータ 2 ローパスフィルタ 3 演算増幅器 4 データセレクタ 5 CPU 6 RAM 7 ラッチ回路 8 D/Aコンバータ 9 ローパスフィルタ 10a,10b リレー 11 補正アンプ 15 A/Dコンバータ
Claims (6)
- 【請求項1】 A/Dコンバータの積分非直線性誤差お
よび/または微分非直線性誤差を測定するA/Dコンバ
ータ測定装置であって、 測定対象としての前記A/Dコンバータに入力電圧を供
給し、その入力電圧を可変させる入力電圧供給手段と、 前記入力電圧供給手段から供給される入力電圧と前記A
/Dコンバータの出力コードとの関係に基づいて、前記
A/Dコンバータのゼロトランジション電圧とフルトラ
ンジション電圧とを判断し、それらの値と前記A/Dコ
ンバータのビット数とから、前記A/Dコンバータの出
力コード毎に、積分非直線性誤差および/または微分非
直線性誤差を演算する誤差演算手段を備えたことを特徴
とする、A/Dコンバータ測定装置。 - 【請求項2】 前記誤差演算手段は、前記ゼロトランジ
ション電圧とフルトランジション電圧とを用いて前記A
/Dコンバータの理想的な入出力関係を表す理想直線の
傾きを演算し、その理想直線の傾きに基づいて、前記A
/Dコンバータの出力コード毎に積分非直線性誤差を演
算する、請求項1に記載のA/Dコンバータ測定装置。 - 【請求項3】 前記誤差演算手段は、前記A/Dコンバ
ータのビット数と前記ゼロトランジション電圧およびフ
ルトランジション電圧とを用いて前記A/Dコンバータ
の最小分解能を演算し、その最小分解能に基づいて、前
記A/Dコンバータの出力コード毎に積分非直線性誤差
および/または微分非直線性誤差を演算する、請求項1
に記載のA/Dコンバータ測定装置。 - 【請求項4】 前記入力電圧供給手段は、ディジタルの
入力データをアナログ電圧に変換して前記A/Dコンバ
ータに供給する第1のD/A変換手段を有し、 前記誤差演算手段は、前記ディジタルの入力データと前
記A/Dコンバータの出力コードとの関係に基づいて、
前記A/Dコンバータのゼロトランジション電圧とフル
トランジション電圧とを判断するCPUにより実現され
ている、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のA
/Dコンバータ測定装置。 - 【請求項5】 測定対象としての前記A/Dコンバータ
は、それのみあるいは他の回路を含んでIC化されてお
り、 前記CPUにより実現されている誤差演算手段の出力を
アナログ電圧に変換して出力する第2のD/A変換手段
と、 前記IC化されたA/Dコンバータが装着されるICソ
ケットとを有し、 前記第1のD/A変換手段と前記CPUと前記第2のD
/A変換手段と前記ICソケットとが1個の基板上に搭
載されている、請求項4に記載のA/Dコンバータ測定
装置。 - 【請求項6】 前記第2のD/A変換手段は、前記誤差
演算手段により判断された前記ゼロトランジション電圧
およびフルトランジション電圧をアナログ電圧に変換し
て出力する、請求項5に記載のA/Dコンバータ測定装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23437797A JPH1174789A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | A/dコンバータ測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23437797A JPH1174789A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | A/dコンバータ測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1174789A true JPH1174789A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=16970059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23437797A Pending JPH1174789A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | A/dコンバータ測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1174789A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013223003A (ja) * | 2012-04-13 | 2013-10-28 | Advantest Corp | Da変換装置及びそれを用いた電子ビーム露光装置 |
WO2014077070A1 (ja) * | 2012-11-16 | 2014-05-22 | Sugawara Mitsutoshi | 測定方法、測定装置及び測定プログラム |
JP2017092993A (ja) * | 2017-02-15 | 2017-05-25 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 測定方法 |
-
1997
- 1997-08-29 JP JP23437797A patent/JPH1174789A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013223003A (ja) * | 2012-04-13 | 2013-10-28 | Advantest Corp | Da変換装置及びそれを用いた電子ビーム露光装置 |
WO2014077070A1 (ja) * | 2012-11-16 | 2014-05-22 | Sugawara Mitsutoshi | 測定方法、測定装置及び測定プログラム |
JP2014103465A (ja) * | 2012-11-16 | 2014-06-05 | Renesas Electronics Corp | 測定方法、測定装置及び測定プログラム |
US9705528B2 (en) | 2012-11-16 | 2017-07-11 | Mitsutoshi Sugawara | Measurement method and measurement unit for delta-sigma type data converter |
JP2017092993A (ja) * | 2017-02-15 | 2017-05-25 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 測定方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI509997B (zh) | 資料轉換電路及其方法 | |
US6255839B1 (en) | Voltage applied type current measuring circuit in an IC testing apparatus | |
US20090206864A1 (en) | On-chip servo loop integrated circuit system test circuitry and method | |
KR0181997B1 (ko) | 에이디변환기 및 에이디변환기의 테스트방법 | |
JP3309380B2 (ja) | ディジタル測定器 | |
CN114553225A (zh) | 用于数模转换芯片的测试装置 | |
US20030063019A1 (en) | Integrated test structure and method for verification of microelectronic devices | |
CN100459434C (zh) | 具有集成测试电路的数模转换器和确定其过渡周期的方法 | |
JPS5828665A (ja) | 電力量計 | |
JPH1174789A (ja) | A/dコンバータ測定装置 | |
JP2912285B2 (ja) | アナログ・デジタル混在回路の過渡解析方法 | |
JP2010096606A (ja) | 電圧印加電流測定回路とそれを用いた半導体試験装置 | |
JP3499674B2 (ja) | D/aコンバーターの特性の測定方法及びd/aコンバーターの特性の測定ユニット | |
RU2333505C1 (ru) | Широкодиапазонный калибратор, управляемый дифференциальным вольтметром | |
JP3495179B2 (ja) | D/aコンバーターの特性の測定方法及びd/aコンバーターの特性の測定ユニット | |
JP3845603B2 (ja) | 半導体集積回路のテスト回路 | |
JP2001144614A (ja) | D/a変換器の診断方法およびアナログ出力装置 | |
US7091891B2 (en) | Calibration of analog to digital converter by means of multiplexed stages | |
CN114778945B (zh) | 一种电阻测量电路、电阻测量方法和数字万用表 | |
JPH1155120A (ja) | Ad変換器及びこれを内蔵したマイクロコンピュータ | |
JPS63299411A (ja) | Daコンバ−タテスト法 | |
CN217212886U (zh) | 一种数字万用表 | |
JP3568938B2 (ja) | ディジタル・アナログ変換回路 | |
JP2959174B2 (ja) | 集積回路 | |
JPS60185429A (ja) | Da変換器における直線性誤差補正回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20060117 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060403 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060425 |