JPH1172128A - ロック装置 - Google Patents
ロック装置Info
- Publication number
- JPH1172128A JPH1172128A JP23369697A JP23369697A JPH1172128A JP H1172128 A JPH1172128 A JP H1172128A JP 23369697 A JP23369697 A JP 23369697A JP 23369697 A JP23369697 A JP 23369697A JP H1172128 A JPH1172128 A JP H1172128A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lock
- wedge
- space
- peripheral surface
- cam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 大きな操作力を必要とせずに小型でも両方向
の回転を確実にロックすることができるロック装置を得
る。 【解決手段】 アウタリング11の内周面11aとイン
ナカム12の外周面12aとによってくさび状空間18
が形成されており、このくさび状空間18は、中央部の
解除空間18aが広く、周方向両側に向かうにつれてと
もにくさび空間18b,18cが狭くなるように形成さ
れている。くさび状空間18内には、1対のローラ13
が対向して配設されており、これら1対のローラ13は
スプリング14によって、左右くさび空間18b,18
c側に付勢されている。そして、移動手段によって両ロ
ーラ131,132をともに解除空間18aに移動させ
ることによりロックを解除することができるようになっ
ている。
の回転を確実にロックすることができるロック装置を得
る。 【解決手段】 アウタリング11の内周面11aとイン
ナカム12の外周面12aとによってくさび状空間18
が形成されており、このくさび状空間18は、中央部の
解除空間18aが広く、周方向両側に向かうにつれてと
もにくさび空間18b,18cが狭くなるように形成さ
れている。くさび状空間18内には、1対のローラ13
が対向して配設されており、これら1対のローラ13は
スプリング14によって、左右くさび空間18b,18
c側に付勢されている。そして、移動手段によって両ロ
ーラ131,132をともに解除空間18aに移動させ
ることによりロックを解除することができるようになっ
ている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のアーム部材
からなる作業用アームを所望の位置で固定するのに適し
た小型のロック装置に関する。
からなる作業用アームを所望の位置で固定するのに適し
た小型のロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電柱の上部において配電工事を行う場
合、車体上に起伏・伸縮作動が自在に配設されたブーム
の先端に作業者が搭乗可能な作業台が設けられた高所作
業車が用いられる。さらに、活線工事を安全に行った
り、作業者の労力の軽減を図ること目的としてこの作業
台に作業用アームを設けることも多い。
合、車体上に起伏・伸縮作動が自在に配設されたブーム
の先端に作業者が搭乗可能な作業台が設けられた高所作
業車が用いられる。さらに、活線工事を安全に行った
り、作業者の労力の軽減を図ること目的としてこの作業
台に作業用アームを設けることも多い。
【0003】この作業用アームは、先端にホットスティ
ックやケーブルカッタ、あるいは圧着機等の作業装置が
着脱自在に構成されている。さらに、作業用アームはこ
れらの作業装置を所望の作業位置に移動させることがで
きるように複数のアーム部材によって形成され、各アー
ム部材は起伏や水平旋回が自在に構成されている。
ックやケーブルカッタ、あるいは圧着機等の作業装置が
着脱自在に構成されている。さらに、作業用アームはこ
れらの作業装置を所望の作業位置に移動させることがで
きるように複数のアーム部材によって形成され、各アー
ム部材は起伏や水平旋回が自在に構成されている。
【0004】そして、各アーム部材の枢支部にロック装
置を設けており、ロックを解除することにより作業装置
を所望の位置へ移動させ、ロックすることにより移動さ
せた位置で作業装置を保持させることができるようにな
っている。
置を設けており、ロックを解除することにより作業装置
を所望の位置へ移動させ、ロックすることにより移動さ
せた位置で作業装置を保持させることができるようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、作業用アーム
に用いられるロック装置としては、バンドブレーキ、ド
ラムブレーキ、ディスクブレーキ等があるが、これらの
方式で作業用アームに取り付けるための小型のロック装
置を作ると、非常に大きな操作力を加えて摩擦材を押し
付ける必要がある。しかしながら、作業者がレバーを握
る等してブレーキをかける場合でも、ブレーキトルクを
大きくするのには限界があり、十分な保持力を得ること
ができないという問題があった。
に用いられるロック装置としては、バンドブレーキ、ド
ラムブレーキ、ディスクブレーキ等があるが、これらの
方式で作業用アームに取り付けるための小型のロック装
置を作ると、非常に大きな操作力を加えて摩擦材を押し
付ける必要がある。しかしながら、作業者がレバーを握
る等してブレーキをかける場合でも、ブレーキトルクを
大きくするのには限界があり、十分な保持力を得ること
ができないという問題があった。
【0006】また、ワンウェイクラッチのように、ロー
ラやカムをくさびの原理で押し付けることにより回転を
固定するものがあるが、これは、一方方向の回転をロッ
クして逆方向の回転はフリーになるものである。このた
め、作業用アームのように、左右方向あるいは上下方向
等の両方向に揺動自在な部分をロックさせるためには、
ワンウェイクラッチを逆向きに2個配設する必要がある
ため、結局ロック装置が大型化してしまうという問題も
あった。
ラやカムをくさびの原理で押し付けることにより回転を
固定するものがあるが、これは、一方方向の回転をロッ
クして逆方向の回転はフリーになるものである。このた
め、作業用アームのように、左右方向あるいは上下方向
等の両方向に揺動自在な部分をロックさせるためには、
ワンウェイクラッチを逆向きに2個配設する必要がある
ため、結局ロック装置が大型化してしまうという問題も
あった。
【0007】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、大きな操作力を必要とせずに小型でも両
方向の回転を確実にロックすることができるロック装置
を提供することを目的としている。
たものであり、大きな操作力を必要とせずに小型でも両
方向の回転を確実にロックすることができるロック装置
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明のロック装置は、外側部材と内側部材
との相対回転を規制するものであり、外側部材には中空
空間が形成され、内側部材はこの中空空間内に位置して
外側部材との相対回転が自在に配設される。そして、外
側部材の内周面と内側部材の外周面とによってくさび状
空間が形成されており、このくさび状空間は、中央部の
空間が広く周方向両側に向かうにつれてともに空間が狭
くなるように形成されている。
るために、本発明のロック装置は、外側部材と内側部材
との相対回転を規制するものであり、外側部材には中空
空間が形成され、内側部材はこの中空空間内に位置して
外側部材との相対回転が自在に配設される。そして、外
側部材の内周面と内側部材の外周面とによってくさび状
空間が形成されており、このくさび状空間は、中央部の
空間が広く周方向両側に向かうにつれてともに空間が狭
くなるように形成されている。
【0009】くさび状空間内には、1対のローラ部材も
しくはボール部材が対向して配設されており、これら1
対のローラ部材もしくはボール部材は付勢手段によっ
て、常時それぞれくさび状空間の周方向両側のくさび空
間側に付勢されている。そして、移動手段によって付勢
手段の付勢力に抗して両ローラ部材もしくはボール部材
をともにくさび状空間における中央部側に移動させるこ
とができるようになっている。
しくはボール部材が対向して配設されており、これら1
対のローラ部材もしくはボール部材は付勢手段によっ
て、常時それぞれくさび状空間の周方向両側のくさび空
間側に付勢されている。そして、移動手段によって付勢
手段の付勢力に抗して両ローラ部材もしくはボール部材
をともにくさび状空間における中央部側に移動させるこ
とができるようになっている。
【0010】このように構成されたロック装置によれ
ば、外側部材と内側部材とを周方向に相対回転させた場
合、回転に伴って1対のローラ部材もしくはボール部材
が周方向に移動しようとするが、1対のローラ部材もし
くはボール部材のうちの一方のローラ部材もしくはボー
ル部材が、周方向両側のくさび空間のうちの一方のくさ
び空間内に入り込む。また、逆方向に回転させたとき
は、他方のローラ部材もしくはボール部材が、他方のく
さび空間内に入り込む。
ば、外側部材と内側部材とを周方向に相対回転させた場
合、回転に伴って1対のローラ部材もしくはボール部材
が周方向に移動しようとするが、1対のローラ部材もし
くはボール部材のうちの一方のローラ部材もしくはボー
ル部材が、周方向両側のくさび空間のうちの一方のくさ
び空間内に入り込む。また、逆方向に回転させたとき
は、他方のローラ部材もしくはボール部材が、他方のく
さび空間内に入り込む。
【0011】このため、外側部材と内側部材とをどちら
の方向に相対回転させた場合でも、回転させようとする
ほど、外側部材の内周面と内側部材の外周面とにローラ
部材もしくはボール部材が押し付けられるため、外部か
ら保持力を与えなくても外側部材と内側部材との相対回
転を規制することができる。
の方向に相対回転させた場合でも、回転させようとする
ほど、外側部材の内周面と内側部材の外周面とにローラ
部材もしくはボール部材が押し付けられるため、外部か
ら保持力を与えなくても外側部材と内側部材との相対回
転を規制することができる。
【0012】なお、本発明のロック装置においては、く
さび状空間を外周部材の内周面と内周部材の外周面との
間において周方向に沿って複数形成するとともに、ロー
ラ部材もしくはボール部材を、複数のくさび状空間に対
応して複数対設けるように構成することが好ましい。
さび状空間を外周部材の内周面と内周部材の外周面との
間において周方向に沿って複数形成するとともに、ロー
ラ部材もしくはボール部材を、複数のくさび状空間に対
応して複数対設けるように構成することが好ましい。
【0013】このような構成とすることにより、外側部
材の内周面と内側部材の外周面とによって押し付けられ
るローラ部材もしくはボール部材の面積を大きくとるこ
とができるため、ロック保持力を大きく得ることができ
るとともに、1個のローラ部材もしくはボール部材に作
用する面圧を小さくすることができるため、移動手段に
よって両ローラ部材もしくはボール部材をともに中央部
側に移動させるときの力を小さくすることができる。
材の内周面と内側部材の外周面とによって押し付けられ
るローラ部材もしくはボール部材の面積を大きくとるこ
とができるため、ロック保持力を大きく得ることができ
るとともに、1個のローラ部材もしくはボール部材に作
用する面圧を小さくすることができるため、移動手段に
よって両ローラ部材もしくはボール部材をともに中央部
側に移動させるときの力を小さくすることができる。
【0014】また、上記の目的を達成するために、他方
の本発明のロック装置は、外側部材の内周面および内側
部材の外周面によりロックカム配設空間を形成し、この
ロックカム配設空間内に対向して左右対象に倒伏可能に
1対のロックカム部材を配設している。ロックカム部材
は、半径方向の寸法が倒伏するにつれてともに長くなる
形状に形成されており、付勢手段によってこれら1対の
ロックカム部材はそれぞれ倒伏方向に付勢されている。
そして、移動手段によって、付勢手段の付勢力に抗して
ロックカムをともに起立方向に移動させることができる
ようになっている。
の本発明のロック装置は、外側部材の内周面および内側
部材の外周面によりロックカム配設空間を形成し、この
ロックカム配設空間内に対向して左右対象に倒伏可能に
1対のロックカム部材を配設している。ロックカム部材
は、半径方向の寸法が倒伏するにつれてともに長くなる
形状に形成されており、付勢手段によってこれら1対の
ロックカム部材はそれぞれ倒伏方向に付勢されている。
そして、移動手段によって、付勢手段の付勢力に抗して
ロックカムをともに起立方向に移動させることができる
ようになっている。
【0015】このように構成されたロック装置によれ
ば、外側部材と内側部材とを周方向に相対回転させた場
合、回転に伴って1対のロックカム部材のうちの一方の
ロックカム部材が倒伏しようとするが、倒伏するにつれ
て半径方向の寸法が長くなるためロックカム配設空間内
でくさび状に位置する。また、逆方向に回転させたとき
は、他方のロックカム部材がロックカム配設空間内でく
さび状に位置する。
ば、外側部材と内側部材とを周方向に相対回転させた場
合、回転に伴って1対のロックカム部材のうちの一方の
ロックカム部材が倒伏しようとするが、倒伏するにつれ
て半径方向の寸法が長くなるためロックカム配設空間内
でくさび状に位置する。また、逆方向に回転させたとき
は、他方のロックカム部材がロックカム配設空間内でく
さび状に位置する。
【0016】このため、外側部材と内側部材とをどちら
の方向に相対回転させた場合でも、回転させようとする
ほど、外側部材の内周面と内側部材の外周面とにロック
カム部材が押し付けられるため、外部から保持力を与え
なくても外側部材と内側部材との相対回転を規制するこ
とができる。
の方向に相対回転させた場合でも、回転させようとする
ほど、外側部材の内周面と内側部材の外周面とにロック
カム部材が押し付けられるため、外部から保持力を与え
なくても外側部材と内側部材との相対回転を規制するこ
とができる。
【0017】なお、本発明のロック装置においても、ロ
ックカム配設空間を外周部材の内周面と内周部材の外周
面との間において周方向に沿って複数形成するととも
に、ロックカム部材を、複数のロックカム配設空間に対
応して複数対設けるように構成することが好ましい。
ックカム配設空間を外周部材の内周面と内周部材の外周
面との間において周方向に沿って複数形成するととも
に、ロックカム部材を、複数のロックカム配設空間に対
応して複数対設けるように構成することが好ましい。
【0018】このような構成とすることにより、外側部
材の内周面と内側部材の外周面とによって押し付けられ
るロックカム部材の面積を大きくとることができるた
め、ロック保持力を大きく得ることができるとともに、
1個のロックカム部材に作用する面圧を小さくすること
ができるため、移動手段によってロックカム部材をとも
に起立させるときの力を小さくすることができる。
材の内周面と内側部材の外周面とによって押し付けられ
るロックカム部材の面積を大きくとることができるた
め、ロック保持力を大きく得ることができるとともに、
1個のロックカム部材に作用する面圧を小さくすること
ができるため、移動手段によってロックカム部材をとも
に起立させるときの力を小さくすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照しながら説明する。まず、本発明に
係るロック装置を有する作業用アームを備えた高所作業
車について、図2を用いて説明する。この高所作業車2
0の車体21には伸縮自在なブーム23が、車体21に
対して旋回自在な旋回台22に起伏自在に取り付けら
れ、ブーム23の先端には作業台24が配設されてい
る。
について図面を参照しながら説明する。まず、本発明に
係るロック装置を有する作業用アームを備えた高所作業
車について、図2を用いて説明する。この高所作業車2
0の車体21には伸縮自在なブーム23が、車体21に
対して旋回自在な旋回台22に起伏自在に取り付けら
れ、ブーム23の先端には作業台24が配設されてい
る。
【0020】作業台24には、作業用アーム30が取り
付けられている。作業用アーム30は、作業台24に取
り付けられた支持部材31と、この支持部材31に対し
て水平旋回自在に構成された水平アーム32と、この水
平アーム32に対して水平旋回自在で起伏自在に配設さ
れた起伏アーム33と、起伏アーム33の先端部に配設
された作業装置保持部材34とから構成されている。
付けられている。作業用アーム30は、作業台24に取
り付けられた支持部材31と、この支持部材31に対し
て水平旋回自在に構成された水平アーム32と、この水
平アーム32に対して水平旋回自在で起伏自在に配設さ
れた起伏アーム33と、起伏アーム33の先端部に配設
された作業装置保持部材34とから構成されている。
【0021】起伏アーム33は、アーム本体33aと、
基端部材33bと、先端部材33cとからなる。アーム
本体33aは、平行リンクによって形成されているた
め、先端部材33cは基端部材33bに対して所定角度
を維持した状態で昇降作動する。なお、起伏アーム33
には、起伏アーム33を起仰させる補助力を付与するバ
ランサ(図示せず)を設けることが好ましい。
基端部材33bと、先端部材33cとからなる。アーム
本体33aは、平行リンクによって形成されているた
め、先端部材33cは基端部材33bに対して所定角度
を維持した状態で昇降作動する。なお、起伏アーム33
には、起伏アーム33を起仰させる補助力を付与するバ
ランサ(図示せず)を設けることが好ましい。
【0022】水平アーム32の上面には起伏アーム33
の基端部材33bが水平アーム32に対して水平旋回自
在に枢支され、先端部材33cには、先端部材33cに
対して水平旋回自在に作業装置保持部材34が取り付け
られている。作業装置保持部材34は、先端部材33c
に取り付けられる本体部34aと、この本体部34aに
対して起伏自在な保持部34bとから構成されている。
の基端部材33bが水平アーム32に対して水平旋回自
在に枢支され、先端部材33cには、先端部材33cに
対して水平旋回自在に作業装置保持部材34が取り付け
られている。作業装置保持部材34は、先端部材33c
に取り付けられる本体部34aと、この本体部34aに
対して起伏自在な保持部34bとから構成されている。
【0023】このように構成された作業用アーム30の
保持部34bには、作業装置50が取り付けられるが、
作業装置50を所望の位置で保持させるためには、支持
部材31、水平アーム32、起伏アーム33および作業
装置保持部材34の各枢支部の揺動作動を所望の角度で
ロック保持させる必要がある。このため、作業用アーム
30における各枢支部には、ロック装置10,10…が
配設されている。
保持部34bには、作業装置50が取り付けられるが、
作業装置50を所望の位置で保持させるためには、支持
部材31、水平アーム32、起伏アーム33および作業
装置保持部材34の各枢支部の揺動作動を所望の角度で
ロック保持させる必要がある。このため、作業用アーム
30における各枢支部には、ロック装置10,10…が
配設されている。
【0024】以下、図1、図3および図4を加えて、支
持部材31と水平アーム32との枢支部に配設されたロ
ック装置10を例にとって説明する。ロック装置10
は、アウタリング(外側部材)11と、インナカム(内
側部材)12と、複数対のローラ13,13…と、ロー
ラ部スプリング14と、解除レバー(移動手段)15と
から構成されている。
持部材31と水平アーム32との枢支部に配設されたロ
ック装置10を例にとって説明する。ロック装置10
は、アウタリング(外側部材)11と、インナカム(内
側部材)12と、複数対のローラ13,13…と、ロー
ラ部スプリング14と、解除レバー(移動手段)15と
から構成されている。
【0025】アウタリング11は、蓋を有する円筒状に
形成されて水平アーム32の上面に取付用ネジ16,1
6…によって固着される。インナカム12は、アウタリ
ング11の内側空間内に配置可能な外形寸法で、平面視
における形状が略正方形に形成されている。中心部には
枢支軸保持孔12bが形成され、この枢支軸保持孔12
bには支持部材31の上端部において上方に伸びる枢支
軸31aが挿入されるとともに、相対回転しないように
キーが挿入されている。また、支持部材31と水平アー
ム32とは、ベアリングBを介して相対回転自在に構成
されている。
形成されて水平アーム32の上面に取付用ネジ16,1
6…によって固着される。インナカム12は、アウタリ
ング11の内側空間内に配置可能な外形寸法で、平面視
における形状が略正方形に形成されている。中心部には
枢支軸保持孔12bが形成され、この枢支軸保持孔12
bには支持部材31の上端部において上方に伸びる枢支
軸31aが挿入されるとともに、相対回転しないように
キーが挿入されている。また、支持部材31と水平アー
ム32とは、ベアリングBを介して相対回転自在に構成
されている。
【0026】一対のローラ13は、左ローラ131およ
び右ローラ132からなり、アウタリング11の内周面
11aとインナカム12の外周面12aとの間で形成さ
れたくさび状空間18内に上下方向に伸びた状態で配設
されている。くさび状空間18は、中央部の空間であっ
て広く形成された解除空間18aおよび、周方向両側に
向かうにつれてともに空間が狭くなる左くさび空間18
bと右くさび空間18cとからなる。
び右ローラ132からなり、アウタリング11の内周面
11aとインナカム12の外周面12aとの間で形成さ
れたくさび状空間18内に上下方向に伸びた状態で配設
されている。くさび状空間18は、中央部の空間であっ
て広く形成された解除空間18aおよび、周方向両側に
向かうにつれてともに空間が狭くなる左くさび空間18
bと右くさび空間18cとからなる。
【0027】各ローラ131,132の中心部には、上
下方向に伸びるピン挿入孔131b,132bが形成さ
れている。ローラ部スプリング14は、一対のローラ1
3の間に配設されており、両ローラ131,132を左
くさび空間18bおよび右くさび空間18c側に付勢す
る付勢力を付与する圧縮スプリングである。
下方向に伸びるピン挿入孔131b,132bが形成さ
れている。ローラ部スプリング14は、一対のローラ1
3の間に配設されており、両ローラ131,132を左
くさび空間18bおよび右くさび空間18c側に付勢す
る付勢力を付与する圧縮スプリングである。
【0028】ここで、図5を加えてアウタリング11、
インナカム12、一対のローラ13およびくさび状空間
18の関係について説明する。なお、図5においては、
説明の便宜上、4つのくさび状空間18…のそれぞれに
配設された4対のローラ13…のうち1つのくさび状空
間18および1対のローラ13のみを表している。
インナカム12、一対のローラ13およびくさび状空間
18の関係について説明する。なお、図5においては、
説明の便宜上、4つのくさび状空間18…のそれぞれに
配設された4対のローラ13…のうち1つのくさび状空
間18および1対のローラ13のみを表している。
【0029】アウタリング11は、インナカム12(枢
支軸31a)と同軸上に配設され、インナカム12との
相対回転が自在に構成されている。一対のローラ13
は、くさび状空間18内に対向して配設されている。ア
ウタリング11は円筒状に形成されているため、インナ
カム12の外周面12aからアウタリング11の内周面
11aまでの距離は、外周面12aの中央部12dにお
いて広くなっており、各角12c,12c側が最も狭く
なっている。
支軸31a)と同軸上に配設され、インナカム12との
相対回転が自在に構成されている。一対のローラ13
は、くさび状空間18内に対向して配設されている。ア
ウタリング11は円筒状に形成されているため、インナ
カム12の外周面12aからアウタリング11の内周面
11aまでの距離は、外周面12aの中央部12dにお
いて広くなっており、各角12c,12c側が最も狭く
なっている。
【0030】これにより、中央部12d近傍の空間が解
除空間18aを形成することとなり、各角12c,12
c側の狭くなった空間が左くさび空間18bおよび右く
さび空間18cを形成することとなる。各ローラ13
1,132の外径は、左右くさび空間18b,18cの
内法よりも大きい径で、且つ、解除空間18aの内法よ
りも小さい径で形成されている。
除空間18aを形成することとなり、各角12c,12
c側の狭くなった空間が左くさび空間18bおよび右く
さび空間18cを形成することとなる。各ローラ13
1,132の外径は、左右くさび空間18b,18cの
内法よりも大きい径で、且つ、解除空間18aの内法よ
りも小さい径で形成されている。
【0031】一対のローラ13は、図5(A)に示すよ
うに、ローラ部スプリング14の付勢力によって左くさ
び空間18bおよび右くさび空間18c側(インナカム
12の各角12c,12c側)に押し付けられている。
このため、くさび効果によってくさび空間18b,18
cが狭くなる方向へローラ131,132が移動する方
向のアウタリング11とインナカム12との相対回転が
規制される。
うに、ローラ部スプリング14の付勢力によって左くさ
び空間18bおよび右くさび空間18c側(インナカム
12の各角12c,12c側)に押し付けられている。
このため、くさび効果によってくさび空間18b,18
cが狭くなる方向へローラ131,132が移動する方
向のアウタリング11とインナカム12との相対回転が
規制される。
【0032】すなわち、ロック装置10においては、ア
ウタリング11の周方向両側に向かうにつれてともに空
間が狭くなるくさび状空間18が形成され、このくさび
状空間18における左右くさび空間18b,18c内に
ローラ131,132が位置しているため、アウタリン
グ11とインナカム12との相対回転は左右両方向で規
制(ロック)される。
ウタリング11の周方向両側に向かうにつれてともに空
間が狭くなるくさび状空間18が形成され、このくさび
状空間18における左右くさび空間18b,18c内に
ローラ131,132が位置しているため、アウタリン
グ11とインナカム12との相対回転は左右両方向で規
制(ロック)される。
【0033】また、摩擦式のロック装置とは異なって、
回転しようとするほど左ローラ131もしくは右ローラ
132が左もしくは右のくさび空間18b,18c内に
押し付けられることとなるため、外部から別途ロックの
操作力を与えなくてもアウタリング11とインナカム1
2とをロックさせることができる。
回転しようとするほど左ローラ131もしくは右ローラ
132が左もしくは右のくさび空間18b,18c内に
押し付けられることとなるため、外部から別途ロックの
操作力を与えなくてもアウタリング11とインナカム1
2とをロックさせることができる。
【0034】なお、ロック装置10においては、インナ
カム12における各角(稜線)12c,12cを結ぶ面
である外周面12aを、平面ではなく中央部12dが両
角12c,12cよりも上方に隆起した形状に形成して
いる。これにより、左右くさび空間18b,18cの形
成角度が浅く(小さく)なるため、適切な保持力を得る
ことができる。
カム12における各角(稜線)12c,12cを結ぶ面
である外周面12aを、平面ではなく中央部12dが両
角12c,12cよりも上方に隆起した形状に形成して
いる。これにより、左右くさび空間18b,18cの形
成角度が浅く(小さく)なるため、適切な保持力を得る
ことができる。
【0035】そして、このロックを解除させるときは、
図5(B)に示すようにローラ部スプリング14の付勢
力に抗した力で左ローラ131および右ローラ132を
ともに解除空間18a側(中央部12d側)に移動させ
る。これにより、両ローラ131,132がアウタリン
グ11の内周面11aおよびインナカム12の外周面1
2aから離れるため、アウタリング11とインナカム1
2とのロックを解除することができる。
図5(B)に示すようにローラ部スプリング14の付勢
力に抗した力で左ローラ131および右ローラ132を
ともに解除空間18a側(中央部12d側)に移動させ
る。これにより、両ローラ131,132がアウタリン
グ11の内周面11aおよびインナカム12の外周面1
2aから離れるため、アウタリング11とインナカム1
2とのロックを解除することができる。
【0036】このロックの解除(一対のローラ13の移
動)は、解除レバー15の解除作動を行うことによって
なされる。解除レバー15は、略円板状に形成された第
一レバー部材151および第二レバー部材152とから
なり、上下方向に重なった状態でインナカム12および
ローラ13…の下方に配設されている。
動)は、解除レバー15の解除作動を行うことによって
なされる。解除レバー15は、略円板状に形成された第
一レバー部材151および第二レバー部材152とから
なり、上下方向に重なった状態でインナカム12および
ローラ13…の下方に配設されている。
【0037】第一レバー部材151には、左ローラ13
1に形成されたピン保持孔131b内に挿入可能なピン
151bが本体部151aから上方に伸びて設けられて
いる。また、第二レバー部材152には、右ローラ13
2に形成されたピン保持孔132b内に挿入可能なピン
152bが本体部152aから上方に伸びて設けられて
いる。
1に形成されたピン保持孔131b内に挿入可能なピン
151bが本体部151aから上方に伸びて設けられて
いる。また、第二レバー部材152には、右ローラ13
2に形成されたピン保持孔132b内に挿入可能なピン
152bが本体部152aから上方に伸びて設けられて
いる。
【0038】なお、ロック装置10においては、ローラ
13が4対配設されているため、各本体部151a,1
52aには各々4本づつのピン151b,152bが設
けられている。なお、第一レバー部材151は第二レバ
ー部材152の上に載置されているため、第一レバー部
材151には第二レバー部材152から伸びるピン15
2bを貫通させるための長孔である貫通孔151dが形
成されている。
13が4対配設されているため、各本体部151a,1
52aには各々4本づつのピン151b,152bが設
けられている。なお、第一レバー部材151は第二レバ
ー部材152の上に載置されているため、第一レバー部
材151には第二レバー部材152から伸びるピン15
2bを貫通させるための長孔である貫通孔151dが形
成されている。
【0039】このように構成された第一レバー部材15
1および第二レバー部材152は、各ピン151b,1
52bがピン保持孔131b,132b内に挿入された
状態で、支持部材31の上端部において上方に伸びる枢
支軸31aに対して回動自在に保持される。
1および第二レバー部材152は、各ピン151b,1
52bがピン保持孔131b,132b内に挿入された
状態で、支持部材31の上端部において上方に伸びる枢
支軸31aに対して回動自在に保持される。
【0040】なお、各本体部151a,152aからは
外方に伸びてアーム部151c,152cが形成され、
各アーム部151c,152cにはロックワイヤ(ブレ
ーキワイヤ)16が繋がれている。第一レバー部材15
1のアーム部151cにはロックワイヤ16におけるワ
イヤ本体16aが繋がれ、第二レバー部材152のアー
ム部152cにはロックワイヤ16における外側カバー
16bが繋がれている。
外方に伸びてアーム部151c,152cが形成され、
各アーム部151c,152cにはロックワイヤ(ブレ
ーキワイヤ)16が繋がれている。第一レバー部材15
1のアーム部151cにはロックワイヤ16におけるワ
イヤ本体16aが繋がれ、第二レバー部材152のアー
ム部152cにはロックワイヤ16における外側カバー
16bが繋がれている。
【0041】ロックワイヤ16の他端は、水平アーム3
2の外方に突出して配設されており、外側カバー16b
を支持してワイヤ本体16aのみを引っ張ることができ
るように構成されたロックレバー(図示せず)に繋がっ
ている。そして、ロックレバーの解除操作を行うことに
よりワイヤ本体16aが引っ張られ、両アーム部151
c,152cが近接する方向に移動する。これにより、
各ピン151b,152bが近接する方向に移動する。
2の外方に突出して配設されており、外側カバー16b
を支持してワイヤ本体16aのみを引っ張ることができ
るように構成されたロックレバー(図示せず)に繋がっ
ている。そして、ロックレバーの解除操作を行うことに
よりワイヤ本体16aが引っ張られ、両アーム部151
c,152cが近接する方向に移動する。これにより、
各ピン151b,152bが近接する方向に移動する。
【0042】このようにピン151b,152bが近接
する方向に移動すると、左ローラ131と右ローラ13
2とが近接する方向に移動するため、ともに解除空間1
8aに移動することとなり、前記のようにアウタリング
11とインナカム12とのロックを解除することができ
る。なお、両アーム部151c,152cの間には圧縮
スプリングによって構成されたアーム部スプリング17
が配設されている。
する方向に移動すると、左ローラ131と右ローラ13
2とが近接する方向に移動するため、ともに解除空間1
8aに移動することとなり、前記のようにアウタリング
11とインナカム12とのロックを解除することができ
る。なお、両アーム部151c,152cの間には圧縮
スプリングによって構成されたアーム部スプリング17
が配設されている。
【0043】ロック装置10においては、解除レバー1
5を支持軸31aと同軸上で回動するように構成してい
るため、各ピン151b,152bの外径をピン保持孔
131b,132bの内径よりも小さく形成して各ピン
151b等とピン保持孔131b等の間にガタを設け、
ロックの解除状態においてローラ13が内周面11aか
ら離れるように構成することが好ましい。なお、ロック
の解除状態においてローラ13が内周面11aから離れ
なくても、アウタリング11とローラ13とを相対回転
自在な構成とすればよい。
5を支持軸31aと同軸上で回動するように構成してい
るため、各ピン151b,152bの外径をピン保持孔
131b,132bの内径よりも小さく形成して各ピン
151b等とピン保持孔131b等の間にガタを設け、
ロックの解除状態においてローラ13が内周面11aか
ら離れるように構成することが好ましい。なお、ロック
の解除状態においてローラ13が内周面11aから離れ
なくても、アウタリング11とローラ13とを相対回転
自在な構成とすればよい。
【0044】このように構成されたロック装置10を設
けた作業用アーム30においては、ロックレバーを握る
等の解除操作を行うことにより、インナカム12に対し
てアウタリング11が自由に回転可能な状態となるた
め、ロック装置10が設けられた各枢支部を自由に揺動
させることができ、例えば、支持部材31に対して水平
アーム32を自由に水平旋回させることができる。
けた作業用アーム30においては、ロックレバーを握る
等の解除操作を行うことにより、インナカム12に対し
てアウタリング11が自由に回転可能な状態となるた
め、ロック装置10が設けられた各枢支部を自由に揺動
させることができ、例えば、支持部材31に対して水平
アーム32を自由に水平旋回させることができる。
【0045】そして、ロックレバーから手を離す等のロ
ック操作を行うことにより、各ローラ131,132を
左右くさび空間18b,18cに付勢させれば、ロック
装置10が設けられた各枢支部の揺動を規制することが
でき、例えば、支持部材31に対して水平アーム32を
所望の水平旋回角で保持させることができる。
ック操作を行うことにより、各ローラ131,132を
左右くさび空間18b,18cに付勢させれば、ロック
装置10が設けられた各枢支部の揺動を規制することが
でき、例えば、支持部材31に対して水平アーム32を
所望の水平旋回角で保持させることができる。
【0046】なお、アーム部スプリング17も各ローラ
131,132を左右くさび空間18b,18c側に付
勢する付勢力を有するため、ロック装置10において
は、ローラ部スプリング14もしくはアーム部スプリン
グの少なくとも一方が請求の範囲に記載の付勢手段を構
成する。
131,132を左右くさび空間18b,18c側に付
勢する付勢力を有するため、ロック装置10において
は、ローラ部スプリング14もしくはアーム部スプリン
グの少なくとも一方が請求の範囲に記載の付勢手段を構
成する。
【0047】また、ロック装置10においては、略正方
形に形成されたインナカム12の各外周面12aに一対
づづのローラ13,13…が配設されているため、計四
対のローラ13,13…を有することとなる。これによ
り、一個のローラ131等における接触面圧を低減させ
ることができるため、ロックを解除する力を小さくする
ことができる。なお、ローラに代えてボールを用いるよ
うにしてもよい。
形に形成されたインナカム12の各外周面12aに一対
づづのローラ13,13…が配設されているため、計四
対のローラ13,13…を有することとなる。これによ
り、一個のローラ131等における接触面圧を低減させ
ることができるため、ロックを解除する力を小さくする
ことができる。なお、ローラに代えてボールを用いるよ
うにしてもよい。
【0048】なお、本発明に係るロック装置は、必ずし
もインナカム12の外周面12aの中央部12dを隆起
させるように形成する必要はなく、アウタリング11の
内径やインナカム12の形状(略正方形ではなく他の多
角形とした場合等)によっては、平面もしくは他の形状
に形成してももちろんよい。
もインナカム12の外周面12aの中央部12dを隆起
させるように形成する必要はなく、アウタリング11の
内径やインナカム12の形状(略正方形ではなく他の多
角形とした場合等)によっては、平面もしくは他の形状
に形成してももちろんよい。
【0049】さらに、上記のロック装置10において
は、アウタリング11を水平アーム32に取り付け、イ
ンナカム12とローラ13,13…とを支持部材31側
に取り付けるように構成しているが、本発明はこのよう
な構成に限られるものではなく、アウタリング11とロ
ーラ13,13…とを水平アーム32に取り付けるよう
に構成してもよい。なお、このような構成とした場合に
は、インナカムを円柱状に形成するとともに、アウタリ
ングの内周は円形ではなくインナカムの外形との間でく
さび状空間が形成されるようにする。
は、アウタリング11を水平アーム32に取り付け、イ
ンナカム12とローラ13,13…とを支持部材31側
に取り付けるように構成しているが、本発明はこのよう
な構成に限られるものではなく、アウタリング11とロ
ーラ13,13…とを水平アーム32に取り付けるよう
に構成してもよい。なお、このような構成とした場合に
は、インナカムを円柱状に形成するとともに、アウタリ
ングの内周は円形ではなくインナカムの外形との間でく
さび状空間が形成されるようにする。
【0050】次に、図6を参照して他方の本発明に係る
ロック装置60について説明する。ロック装置60も、
アウタリング(外側部材)61と、インナカム(内側部
材)62と、圧縮スプリングであるカム部スプリング6
4と、ロック解除用のピン651b,652bを有する
解除レバー(移動手段)とを有して構成されている。な
お、ロック装置60においては、ロック装置10におけ
る複数対のローラ13,13…に代えて、複数対もしく
は一対のロックカム63が配設され、このロックカム6
3は左右ロックカム631,632によって構成されて
いる。また、インナカム62は円形(円板状)に形成さ
れ、枢支軸31aに固着されている。
ロック装置60について説明する。ロック装置60も、
アウタリング(外側部材)61と、インナカム(内側部
材)62と、圧縮スプリングであるカム部スプリング6
4と、ロック解除用のピン651b,652bを有する
解除レバー(移動手段)とを有して構成されている。な
お、ロック装置60においては、ロック装置10におけ
る複数対のローラ13,13…に代えて、複数対もしく
は一対のロックカム63が配設され、このロックカム6
3は左右ロックカム631,632によって構成されて
いる。また、インナカム62は円形(円板状)に形成さ
れ、枢支軸31aに固着されている。
【0051】左右ロックカム631,632は左右対象
に形成されているため、左ロックカム631を例にとっ
てその構成を説明する。左ロックカム631は、アウタ
リング61の内周面61aと当接する上面631aおよ
びインナカム62の外周面62aと当接する下面631
bが円弧状に形成されるとともに、左右側面631c,
631dが内側にくびれた、いわゆる「だるま型」に形
成されている。さらに、上面631aの左角631eか
ら下面631bの右角631fまでの長さLaが、上面
631aと下面631bとの最短長さLbよりも長く形
成されている。
に形成されているため、左ロックカム631を例にとっ
てその構成を説明する。左ロックカム631は、アウタ
リング61の内周面61aと当接する上面631aおよ
びインナカム62の外周面62aと当接する下面631
bが円弧状に形成されるとともに、左右側面631c,
631dが内側にくびれた、いわゆる「だるま型」に形
成されている。さらに、上面631aの左角631eか
ら下面631bの右角631fまでの長さLaが、上面
631aと下面631bとの最短長さLbよりも長く形
成されている。
【0052】このように形成された左ロックカム631
は、右ロックカム632とともにアウタリング61とイ
ンナカム62との間に形成されたロックカム配設空間6
8内に相対して、左右対象に倒伏可能に配設される。な
お、アウタリング61の内周面61aからはロックカム
保持突起61bがカム配設空間68内に突出して形成さ
れており、左ロックカム631の左上角631eと右ロ
ックカム632の右上角632eとが当接した状態で配
設され、さらに、左ロックカム631と右ロックカム6
32との間にはカム部スプリング44が配設されてい
る。また、各々のロックカム631,632の外側の側
面631c,632cの下方には、ピン651b,65
2bが当接している。
は、右ロックカム632とともにアウタリング61とイ
ンナカム62との間に形成されたロックカム配設空間6
8内に相対して、左右対象に倒伏可能に配設される。な
お、アウタリング61の内周面61aからはロックカム
保持突起61bがカム配設空間68内に突出して形成さ
れており、左ロックカム631の左上角631eと右ロ
ックカム632の右上角632eとが当接した状態で配
設され、さらに、左ロックカム631と右ロックカム6
32との間にはカム部スプリング44が配設されてい
る。また、各々のロックカム631,632の外側の側
面631c,632cの下方には、ピン651b,65
2bが当接している。
【0053】これにより、図6(A)に示すように、左
右ロックカム631,632は各々下面側が外側に開い
た状態、すなわち、ロックカム保持突起61bの前端面
に当接している左ロックカム631の左上角631eと
右ロックカム632の右上角632eとを支点としてイ
ンナカム62側の端部(下面631b,632b)が離
れた状態で保持される。このようにロックカム63が保
持された状態においては、各上面631a,632aが
内周面61aに当接するとともに各下面631b,63
2bの各下角631f,632f側が外周面62aに当
接している。
右ロックカム631,632は各々下面側が外側に開い
た状態、すなわち、ロックカム保持突起61bの前端面
に当接している左ロックカム631の左上角631eと
右ロックカム632の右上角632eとを支点としてイ
ンナカム62側の端部(下面631b,632b)が離
れた状態で保持される。このようにロックカム63が保
持された状態においては、各上面631a,632aが
内周面61aに当接するとともに各下面631b,63
2bの各下角631f,632f側が外周面62aに当
接している。
【0054】このため、アウタリング61に対してイン
ナカム62を左回転させようとすると、左ロックカム6
31が右方に倒伏しようとする。すなわち、上面631
aと下面631bとの間の長さがLaに近づく(アウタ
リング61およびインナカム62の半径方向の長さが長
くなる)方向に倒伏しようとするため、ロックカム配設
空間68内における左ロックカム631によって生じる
くさび効果によりこの回転を規制することができる。
ナカム62を左回転させようとすると、左ロックカム6
31が右方に倒伏しようとする。すなわち、上面631
aと下面631bとの間の長さがLaに近づく(アウタ
リング61およびインナカム62の半径方向の長さが長
くなる)方向に倒伏しようとするため、ロックカム配設
空間68内における左ロックカム631によって生じる
くさび効果によりこの回転を規制することができる。
【0055】また、インナカム62を右回転させようと
した場合には、ロックカム配設空間68における右ロッ
クカム632によって生じるくさび効果によりこの回転
を規制することができるため、外部から別途ロックの操
作力を与えなくてもアウタリング61とインナカム62
とをロックさせることができる。
した場合には、ロックカム配設空間68における右ロッ
クカム632によって生じるくさび効果によりこの回転
を規制することができるため、外部から別途ロックの操
作力を与えなくてもアウタリング61とインナカム62
とをロックさせることができる。
【0056】そして、このロックを解除させるときは、
図6(B)に示すようにロック部スプリング64の付勢
力に抗した力で左ロックカム631および右ロックカム
632の下方をともに内側に移動させる。これにより、
両下面631b,632bがインナカム62の外周面6
2aから離れるため、アウタリング61とインナカム6
2とのロックを解除することができる。
図6(B)に示すようにロック部スプリング64の付勢
力に抗した力で左ロックカム631および右ロックカム
632の下方をともに内側に移動させる。これにより、
両下面631b,632bがインナカム62の外周面6
2aから離れるため、アウタリング61とインナカム6
2とのロックを解除することができる。
【0057】このロックの解除は、前記解除レバー15
と同様に構成された解除レバー(図示せず)の解除作動
を行うことによってなされる。なお、図6においては解
除レバーのうち、ピン151bおよびピン152bに相
当する651b,652bのみが表されている。そし
て、ロックレバーの解除操作を行って各ピン651b,
652bが近接する方向に移動させることにより、ロッ
クカム保持突起61bの前端面に当接している左ロック
カム631の左角631eと右ロックカム632の右角
632eとを支点として、上面631a等と下面631
b等との間の長さがLbに近づく(短くなる)方向に起
立させて、アウタリング61とインナカム62とのロッ
クを解除する。
と同様に構成された解除レバー(図示せず)の解除作動
を行うことによってなされる。なお、図6においては解
除レバーのうち、ピン151bおよびピン152bに相
当する651b,652bのみが表されている。そし
て、ロックレバーの解除操作を行って各ピン651b,
652bが近接する方向に移動させることにより、ロッ
クカム保持突起61bの前端面に当接している左ロック
カム631の左角631eと右ロックカム632の右角
632eとを支点として、上面631a等と下面631
b等との間の長さがLbに近づく(短くなる)方向に起
立させて、アウタリング61とインナカム62とのロッ
クを解除する。
【0058】なお、上記の実施形態においては、カム部
スプリング64の付勢力を効率よく伝達して左右ロック
カム631,632の下方を外側に開かせ、常時くさび
効果を発揮することができるように(カム部スプリング
64を配設しやすいように)、図6(A)に示すように
ロックカム63によってアウタリング61とインナカム
62とがロックされているときに、左右ロックカム63
1,632の内側に位置する側面がほぼまっすぐになる
ように、外観形状を「だるま型」とした場合について説
明したが本発明はこれに限られるものではない。すなわ
ち、ロックカムは、半径方向の寸法が倒伏するにつれて
長くなる形状に形成されていればよく、略楕円形や略平
行四辺形等の外観形状でもよい。
スプリング64の付勢力を効率よく伝達して左右ロック
カム631,632の下方を外側に開かせ、常時くさび
効果を発揮することができるように(カム部スプリング
64を配設しやすいように)、図6(A)に示すように
ロックカム63によってアウタリング61とインナカム
62とがロックされているときに、左右ロックカム63
1,632の内側に位置する側面がほぼまっすぐになる
ように、外観形状を「だるま型」とした場合について説
明したが本発明はこれに限られるものではない。すなわ
ち、ロックカムは、半径方向の寸法が倒伏するにつれて
長くなる形状に形成されていればよく、略楕円形や略平
行四辺形等の外観形状でもよい。
【0059】次に、図7を参照して本発明の異なる実施
形態であるロック装置70について説明する。このロッ
ク装置70は、前記のロック装置60と同様の構成であ
るが、ロックカム保持突起71bがロックカム73の間
に配設されている点および、カム部スプリング74が引
っ張りスプリングである点が異なっている。なお、ロッ
ク解除用のピン751b,752bは、左右ロックカム
731,732内に位置している。
形態であるロック装置70について説明する。このロッ
ク装置70は、前記のロック装置60と同様の構成であ
るが、ロックカム保持突起71bがロックカム73の間
に配設されている点および、カム部スプリング74が引
っ張りスプリングである点が異なっている。なお、ロッ
ク解除用のピン751b,752bは、左右ロックカム
731,732内に位置している。
【0060】このように構成されたロック装置70にお
いては、図7(A)に示すようにロックカム73が倒伏
している状態、すなわち、ロックカム保持突起71bの
端面に当接している左ロックカム731の右上角731
eと右ロックカム732の左上角732eとを支点とし
てインナカム72側の端部(下面731b,732b)
が近づいた状態においては、半径方向の寸法が長くなる
ため、図6(A)に示す状態と同様に、ロックカム配設
空間78における左右ロックカム731,732によっ
て生じるくさび効果により回転を規制することができ
る。
いては、図7(A)に示すようにロックカム73が倒伏
している状態、すなわち、ロックカム保持突起71bの
端面に当接している左ロックカム731の右上角731
eと右ロックカム732の左上角732eとを支点とし
てインナカム72側の端部(下面731b,732b)
が近づいた状態においては、半径方向の寸法が長くなる
ため、図6(A)に示す状態と同様に、ロックカム配設
空間78における左右ロックカム731,732によっ
て生じるくさび効果により回転を規制することができ
る。
【0061】なお、ロック装置70においては、インナ
カム72を左回転させようとした場合には右ロックカム
732によってくさび効果が生じ、インナカム72を右
回転させようとした場合には左ロックカム731によっ
てくさび効果が生じる。
カム72を左回転させようとした場合には右ロックカム
732によってくさび効果が生じ、インナカム72を右
回転させようとした場合には左ロックカム731によっ
てくさび効果が生じる。
【0062】そして、このロックを解除させるときは、
図7(B)に示すようにロック部スプリング74の付勢
力に抗した力で、各ピン751b,752bが離れる方
向に移動させる。これにより、ロックカム73が起立す
るため半径方向の寸法が短くなって、両下面731b,
732bがインナカム72の外周面72aから離れるた
め、アウタリング71とインナカム72とのロックを解
除することができる。
図7(B)に示すようにロック部スプリング74の付勢
力に抗した力で、各ピン751b,752bが離れる方
向に移動させる。これにより、ロックカム73が起立す
るため半径方向の寸法が短くなって、両下面731b,
732bがインナカム72の外周面72aから離れるた
め、アウタリング71とインナカム72とのロックを解
除することができる。
【0063】なお、図6に示す実施形態においては、ロ
ックカム62のアウタリング側の端部の外側の角を支点
としてロックカム62のインナカム側の端部を離すこと
によって半径方向の寸法が長くなるように構成したが、
ロックカム62のインナカム側の端部の内側の角を支点
としてロックカム62のアウタリング側の端部を近づけ
ることによって半径方向の寸法が長くなるように構成し
てもよい。
ックカム62のアウタリング側の端部の外側の角を支点
としてロックカム62のインナカム側の端部を離すこと
によって半径方向の寸法が長くなるように構成したが、
ロックカム62のインナカム側の端部の内側の角を支点
としてロックカム62のアウタリング側の端部を近づけ
ることによって半径方向の寸法が長くなるように構成し
てもよい。
【0064】また、図7に示す実施形態においては、ロ
ックカム72のアウタリング側の端部の内側の角を支点
としてロックカム72のインナカム側の端部を近づける
ことによって半径方向の寸法が長くなるように構成した
が、ロックカム72のインナカム側の端部の外側の角を
支点としてロックカム72のアウタリング側の端部を離
すことによって半径方向の寸法が長くなるように構成し
てもよい。
ックカム72のアウタリング側の端部の内側の角を支点
としてロックカム72のインナカム側の端部を近づける
ことによって半径方向の寸法が長くなるように構成した
が、ロックカム72のインナカム側の端部の外側の角を
支点としてロックカム72のアウタリング側の端部を離
すことによって半径方向の寸法が長くなるように構成し
てもよい。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明のロック装置は、
外側部材と内側部材との間に形成されたくさび状空間内
に1対のローラ部材等をくさび状空間の周方向両側のく
さび空間側に付勢手段によって付勢するとともに、移動
手段によって両ローラ部材等をともに中央部側に移動さ
せるようにしている。また、他方の本発明のロック装置
は、外側部材と内側部材との間に形成されたロックカム
配設空間内に、倒伏するにつれて半径方向の寸法が長く
なる形状の1対のロックカム部材を付勢手段によって倒
伏する方向に付勢するとともに、移動手段によってロッ
クカム部材をともに起立させるようにに移動させるよう
にしている。
外側部材と内側部材との間に形成されたくさび状空間内
に1対のローラ部材等をくさび状空間の周方向両側のく
さび空間側に付勢手段によって付勢するとともに、移動
手段によって両ローラ部材等をともに中央部側に移動さ
せるようにしている。また、他方の本発明のロック装置
は、外側部材と内側部材との間に形成されたロックカム
配設空間内に、倒伏するにつれて半径方向の寸法が長く
なる形状の1対のロックカム部材を付勢手段によって倒
伏する方向に付勢するとともに、移動手段によってロッ
クカム部材をともに起立させるようにに移動させるよう
にしている。
【0066】このため、いずれの方向に回転させた場合
でも、一方のローラ部材等が、一方のくさび空間内に入
り込み、回転させようとするほど、くさび空間内にロー
ラ部材等が押し付けられるため、外部から保持力を与え
なくても外側部材と内側部材との相対回転を規制するこ
とができる。また、ロックカム部材は、回転させようと
するほど起立しようとするため、外部から保持力を与え
なくても外側部材と内側部材との相対回転を規制するこ
とができる。
でも、一方のローラ部材等が、一方のくさび空間内に入
り込み、回転させようとするほど、くさび空間内にロー
ラ部材等が押し付けられるため、外部から保持力を与え
なくても外側部材と内側部材との相対回転を規制するこ
とができる。また、ロックカム部材は、回転させようと
するほど起立しようとするため、外部から保持力を与え
なくても外側部材と内側部材との相対回転を規制するこ
とができる。
【0067】従って、左右両方向の回転をロックさせる
ことができるロック装置を簡単な構成で安価に、且つ、
小型に形成することができる。また、付勢手段によって
ローラ部材、ボール部材もしくはロックカム部材は常に
外側部材の内周面と内側部材の外周面とに押し付けられ
ているため、バックラッシュを無くすことができる。
ことができるロック装置を簡単な構成で安価に、且つ、
小型に形成することができる。また、付勢手段によって
ローラ部材、ボール部材もしくはロックカム部材は常に
外側部材の内周面と内側部材の外周面とに押し付けられ
ているため、バックラッシュを無くすことができる。
【0068】なお、上記のロック装置においては、くさ
び状空間やロックカム配設空間を周方向に沿って複数形
成するとともに、ローラ部材等もこれに対応して複数対
設けるように構成することが好ましい。このような構成
とすることにより、外側部材の内周面と内側部材の外周
面とのローラ部材等の接触面積を大きくとることができ
るため、ロック保持力を大きく得ることができるととも
に、1個のローラ部材、ボール部材もしくはロックカム
部材に作用する面圧を小さくすることができるため、移
動手段によって両ローラ部材等を中央部側に移動させる
ときや起立させるときの力である、ロックの解除力を小
さくすることができる。
び状空間やロックカム配設空間を周方向に沿って複数形
成するとともに、ローラ部材等もこれに対応して複数対
設けるように構成することが好ましい。このような構成
とすることにより、外側部材の内周面と内側部材の外周
面とのローラ部材等の接触面積を大きくとることができ
るため、ロック保持力を大きく得ることができるととも
に、1個のローラ部材、ボール部材もしくはロックカム
部材に作用する面圧を小さくすることができるため、移
動手段によって両ローラ部材等を中央部側に移動させる
ときや起立させるときの力である、ロックの解除力を小
さくすることができる。
【図1】本発明に係るロック装置を示す上面図であり、
図3におけるI−I断面図である。
図3におけるI−I断面図である。
【図2】上記ロック装置を備えた作業用アームおよびこ
の作業用アームを備えた高所作業車の側面図である。
の作業用アームを備えた高所作業車の側面図である。
【図3】上記ロック装置の図1におけるIII−III断面図
である。
である。
【図4】上記ロック装置の図3におけるIV−IV断面図で
ある。
ある。
【図5】上記ロック装置における部分断面図であり、ロ
ック状態を(A)に示し、解除状態を(B)に示す。
ック状態を(A)に示し、解除状態を(B)に示す。
【図6】他の本発明のロック装置における部分断面図で
あり、ロック状態を(A)に示し、解除状態を(B)に
示す。
あり、ロック状態を(A)に示し、解除状態を(B)に
示す。
【図7】上記ロック装置の異なる実施形態における部分
断面図であり、ロック状態を(A)に示し、解除状態を
(B)に示す。
断面図であり、ロック状態を(A)に示し、解除状態を
(B)に示す。
10,60,70 ロック装置 11,61,71 アウタリング(外側部材) 12,62,72 インナカム(内側部材) 14 ローラ部スプリング 15 解除レバー(移動手段) 20 高所作業車 30 作業用アーム 50 作業装置
Claims (4)
- 【請求項1】 中空空間を有して形成された外側部材お
よび前記中空空間内に位置して前記外側部材との相対回
転が自在に配設された内側部材を有し、前記外側部材と
前記内側部材との相対回転を規制するロック装置であっ
て、 前記外側部材の内周面および前記内側部材の外周面によ
り、中央部の空間が広く周方向両側に向かうにつれてと
もに空間が狭くなるくさび状空間が形成され、 このくさび状空間内に対向して配設された1対のローラ
部材もしくはボール部材と、 これら1対のローラ部材もしくはボール部材をそれぞれ
前記くさび状空間の周方向両側のくさび空間側に付勢す
る付勢手段と、 この付勢手段の付勢力に抗して前記両ローラ部材もしく
はボール部材をともに前記中央部側に移動させる移動手
段とからなることを特徴とするロック装置。 - 【請求項2】 前記くさび状空間が、前記外周部材の内
周面と前記内周部材の外周面との間に周方向に沿って複
数形成され、 前記ローラ部材もしくはボール部材が、前記複数のくさ
び状空間に対応して複数対設けられていることを特徴と
する請求項1に記載のロック装置。 - 【請求項3】 中空空間を有して形成された外側部材お
よび前記中空空間内に位置して前記外側部材との相対回
転が自在に配設された内側部材を有し、前記外側部材と
前記内側部材との相対回転を規制するロック装置であっ
て、 前記外側部材の内周面および前記内側部材の外周面によ
りロックカム配設空間が形成され、 このロックカム配設空間内に対向して左右対象に倒伏可
能に配設され、半径方向の寸法が倒伏するにつれてとも
に長くなる形状の1対のロックカム部材と、 これら1対のロックカム部材をそれぞれ倒伏方向に付勢
する付勢手段と、 この付勢手段の付勢力に抗して前記ロックカムをともに
起立方向に移動させる移動手段とからなることを特徴と
するロック装置。 - 【請求項4】 前記ロックカム配設空間が、前記外周部
材の内周面と前記内周部材の外周面との間に周方向に沿
って複数形成され、 前記ロックカムが、前記複数のロックカム配設空間に対
応して複数対設けられていることを特徴とする請求項3
に記載のロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23369697A JPH1172128A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | ロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23369697A JPH1172128A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | ロック装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1172128A true JPH1172128A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=16959124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23369697A Pending JPH1172128A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | ロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1172128A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003099630A1 (de) * | 2002-05-24 | 2003-12-04 | Continental Teves Ag & Co.Ohg | Überlagerungsgetriebe für eine überlagerungslenkung |
WO2005063549A1 (de) * | 2003-12-24 | 2005-07-14 | Continental Teves Ag & Co.Ohg | Getriebeverriegelung und überlagerungslenkung mit einer getriebeverriegelung |
WO2023027112A1 (ja) * | 2021-08-25 | 2023-03-02 | ナブテスコ株式会社 | ブレーキ装置及び駆動装置 |
-
1997
- 1997-08-29 JP JP23369697A patent/JPH1172128A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003099630A1 (de) * | 2002-05-24 | 2003-12-04 | Continental Teves Ag & Co.Ohg | Überlagerungsgetriebe für eine überlagerungslenkung |
US7478573B2 (en) | 2002-05-24 | 2009-01-20 | Continental Teves Ag & Co. Ohg | Differential drive for a superimposed steering system |
WO2005063549A1 (de) * | 2003-12-24 | 2005-07-14 | Continental Teves Ag & Co.Ohg | Getriebeverriegelung und überlagerungslenkung mit einer getriebeverriegelung |
WO2023027112A1 (ja) * | 2021-08-25 | 2023-03-02 | ナブテスコ株式会社 | ブレーキ装置及び駆動装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5094957B2 (ja) | 車両シート用ラッチアセンブリー | |
JP5462980B2 (ja) | ボール指圧器 | |
JP6761091B2 (ja) | 回転装置 | |
JP2005216323A (ja) | 装置 | |
US4279176A (en) | Locking device for a tilt steering wheel | |
JP2006001538A (ja) | ビードブレーカー装置 | |
JPH1172128A (ja) | ロック装置 | |
JPS59500910A (ja) | シリンダ錠、特に自動車のかじ取ハンドル錠 | |
EP0893615A2 (en) | Disk brake device | |
JPH064394Y2 (ja) | ハイハットスタンドのスプリング張力調整装置 | |
JP3122929U (ja) | スーツケースに用いるキャスター | |
JP2006516733A5 (ja) | ||
JP2007331554A (ja) | キャスタ | |
JP2004512485A5 (ja) | ||
JP2005155752A (ja) | 遠心型クラッチブレーキ装置 | |
JP2019089626A (ja) | ピン挿入検出装置及びこれを備える作業機 | |
JP2001041228A (ja) | チルトヒンジ | |
KR20180098941A (ko) | 펜던트 암 | |
JP2020025222A (ja) | スイベル機構およびディスプレイ装置 | |
JP2004020670A (ja) | 傾斜角度調整台 | |
JP3594461B2 (ja) | 空ボビン把持装置 | |
JP2008256178A (ja) | チルトヒンジ及び電子機器 | |
JP3608980B2 (ja) | ストッパ装置 | |
JPS6030097Y2 (ja) | 回転シ−トのロック装置 | |
TW202421985A (zh) | 坩堝夾具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050121 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050222 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050705 |