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JPH1168362A - 機器キャビネット内発熱部品群の放熱構造 - Google Patents

機器キャビネット内発熱部品群の放熱構造

Info

Publication number
JPH1168362A
JPH1168362A JP25920897A JP25920897A JPH1168362A JP H1168362 A JPH1168362 A JP H1168362A JP 25920897 A JP25920897 A JP 25920897A JP 25920897 A JP25920897 A JP 25920897A JP H1168362 A JPH1168362 A JP H1168362A
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JP
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heat
wind tunnel
cabinet
component
convection
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JP25920897A
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Hisateru Akachi
久輝 赤地
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Actronics KK
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Actronics KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機器キャビネット内発熱部品群の一括放熱構
造を大幅に小型化し且つ部品群の一括放熱に際し発生す
る対流がキャビネット内に散乱分散することを防ぎ、更
に発熱部品群の対流の上流下流間で発生する温度差を縮
小することを目的とする。 【構成】 単一風洞の対流内に放熱器を直列に配設し、
且つ放熱器の大きさ形状は風洞内をほぼ充満する構造と
し、更に各下流側放熱器には新鮮対流が補充される様構
成した。 [効果] 機器キャビネット内における発熱部品群の実
装面積が縮小され、それにも拘らず、対流の上流下流間
における発熱部品群間の温度差が大幅に縮小され、機器
キャビネットが小型化された。また機器内全般に亙り放
熱効率が大幅に向上した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は機器キャビネット内にお
ける実装部品群の放熱構造に関するもので、特に実装部
品群の放熱構造を小型化し且つ部品群の一括放熱に際し
必然的に発生する対流の上流下流間の温度差を縮小する
ことを可能にする機器キャビネット内発熱部品群の放熱
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来例(1)…従来の機器キャビネット内における発熱
部品群の一括放熱の構造は、一般的に図7に例示の如く
発熱部品群13−nはプリント基板11−1、11−2
の平面上に展開実装している例が多く、風洞の配設が困
難であり、実装基板平面11−1、11−2の間の間隙
空間をそのまま対流の流路として、即ちこの間隙空間を
放熱空間または風洞代替として適用する例が多い。また
それらの発熱部品群13−nの上には夫々に放熱フィン
群17−nが装着されて風洞代替の放熱空間内に展開配
置されてあることが通例であった。
【0003】従来例(2)…従来の機器キャビネット内
における発熱部品群13−nの一括放熱の他の一例とし
ては図8に例示の如く大型のアルミヒートシンク18の
外周に発熱部品群13−nを搭載し、このアルミヒート
シンク18に冷却ファン19と風洞21−1,21−2
を連結して強制対流放熱を実施する例もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来例(1)の如き場
合は図7の如く機器キャビネット内に送入または吸入さ
れる対流15の全量の中で、放熱フィン群17−nの夫
々のフィン間隙内に侵入して実際に放熱に寄与する空気
量の割合が少なく、冷却効率が極めて悪い点が大きな問
題であった。これは空気の流れはキャビネット内の流体
抵抗の少ない部分に多くが流れ、流体抵抗の大きな放熱
フィン群17−nの夫々のフィン間隙内に侵入し、通過
する空気量が減少する必然的な現象によるものであっ
た。またこの様にしてキャビネット内に分散した対流は
分散流相互間の干渉が大きく対流の利用効率を低下せし
めていた。その為に対流発生用ファンとしては必要以上
に大型なものが使用され、機器の大型化の原因ともなっ
ていた。また従来例(2)の如き場合は図8における対
流の下流側放熱部品群13−nは上流側で加熱された空
気により放熱されるため、また上流側を通過して高温に
なった対流15の全てが下流側に導入されるので、上流
側に比較して下流側の冷却効率が大幅に低下し、発熱部
品温度が下流ほど高くなることが避けられずこの点が最
も大きな問題であった。更に従来例(2)の場合はアル
ミヒートシンク18が大きい為に機器が大型化しかつ重
量が大きくなる点も大きな問題点であった。
【0005】
【課題を解決する為の手段】課題を解決する為の手段と
しての本発明の機器キャビネット内発熱部品群の放熱構
造の基本構造を図1、図2に例示する。キャビネット6
内に実装された発熱部品群3−nが発生する熱量を一括
的に吸収してキャビネット外雰囲気中に移送廃棄する為
の放熱構造であって、キャビネット6の外気を一端の外
気吸入口4−1から吸入し、他端の外気排出口4−2か
ら排出する、対流の流路である方形断面の風洞4を第一
の構成要素とし、風洞4には複数の小型強力な放熱器が
直列に配設されてあり、それらの放熱器群またはその放
熱部群1−nの夫々は風洞内をほぼ充満せしめる形状と
大きさであり、それらの受熱板2−nの群の夫々の受熱
面は、風洞壁を介して間接的に発熱部品3−nを実装す
ることが出来るか、または直接放熱部品を実装すること
が出来るか何れかであるように配設されてある配設構造
を第二の構成要素とし、風洞4内を貫流する自然対流ま
たは強制対流8の発生手段を第三の構成要素とし、風洞
には直列に配設された複数の放熱器の各放熱器の対流流
入口の周辺付近には、風洞内に新鮮な冷風を補充する外
気補充手段7−nが夫々に設けられてあり、これを第四
の構成要素とし、これら四構成要素の総てを含んで構成
されてあることを特徴としている。
【0006】図1は基本構造の縦断面略図であり、図2
はその風洞部分付近の部分横断面略図である。図1にお
いては補助風洞5−1、5−2は図示不可能なので90
度転回して図示してある。風洞4における補助風洞5−
1、5−2の正しい相対位置は図2に例示の通りであ
り、発熱部品群3−nがキャビネット内に露出して受熱
板2−nに実装されている状態が正しい構成である。
【0007】
【作用】上記の四構成要素を要約すると以下の各項の通
りになる。(1)風洞4には複数の小型強力な放熱器ま
たはその放熱部1−nが風洞をほぼ充満する大きさ及び
形状に配設されてあり、それらの複数の放熱器は風洞内
に直列に配設されてある。(2)放熱器は発熱部品群3
−nが出来るだけ放熱器の受熱板2−nに直接搭載出来
る様配設されてある。(3)対流は自然対流または強制
対流の何れかである。(4)各放熱器に流入する対流に
は放熱器毎に新鮮冷風が補充される。以下に各項の構成
要素毎にその作用について述べる。
【0008】(1)小型強力な放熱器は風洞を小型化せ
しめる。また放熱器の直列配設も風洞を小型化せしめ、
且つ風洞の配設本数を最少ならしめる。放熱器またはそ
の放熱部1−nは風洞4を充満する大きさであるから対
流は分散すること無く、流れの全てが無駄なく熱交換さ
れ放熱効率が向上する。放熱器として受熱板2−nを両
面に有するステレオ型放熱器を採用する場合は、風洞4
を中心とした機器内発熱部品3−nの立体的実装(3次
元実装)が可能になり、機器内発熱部品3−nが効率的
に実装される。ここに云う立体的実装とは単に放熱器の
両面実装を意味するものではない。風洞の両面に且つ直
列に複数組の発熱部品群3−nが配置され更にその風洞
は水平、垂直何れの方向にも配設することが可能とな
る。このような発熱部品群3−nの立体的実装は実装設
計の自由度を大きくするだけでなく、機器キャビネット
の小型化にも大きく貢献する。
【0009】(2)放熱器を風洞4と組合わせ配設する
に際して、受熱板2−nをキャビネット6内に露出せし
めて配設するなど、放熱器は発熱部品3−nを出来るだ
け受熱板2−nに直接搭載出来る構造にしてあるから、
これに因る熱抵抗の減少と(1)項による放熱効率の向
上と相俟って、全体的に熱抵抗が減少し放熱性能が大幅
に向上する。
【0010】(3)対流は自然対流、強制対流8−1の
いずれか一方を選択することが出来る。(1)項の効果
の一つとして熱吸収後の対流8−1がキャビネット内に
散逸することの無い構成にすることが出来ると共に、風
洞4内とキャビネット6内を完全に気密に遮断出来るか
ら、キャビネット6を完全密閉構造として、強制対流8
−1であってもキャビネット6内をクリーンに保ち実装
部品の信頼性を向上せしめることが出来る。軸流ファン
などに依る従来の強制対流手段の場合は気密性が悪く、
外部の汚染雰囲気を吸収したりキャビネット6内に塵埃
を取り込んだりして内部を汚染するケースが多かった。
またファンに替えて風洞4の煙突効果を自然対流発生手
段とする場合は従来極めて困難とされてきた機器の密閉
キャビネット内の自然対流放熱を効果的に実施すること
が可能となる。
【0011】(4)風洞4には直列配設された各放熱器
に対して夫々に新鮮冷風を補充する手段7−nが設けら
れるから、下流側放熱器が上流側放熱器から排出される
高温対流の影響を受けることが少なく直列配設であるに
も拘らず全放熱器に効果的な放熱をさせることが出来
る。更にこの外気補充手段7−nは放熱器に供給される
対流を下流側放熱器ほど対流8の流量を増加せしめ流速
を早める特徴があり、下流側放熱器の放熱効率を増加せ
しめ、下流側放熱器の温度上昇を防ぐ効果がある。
【0012】本発明に係る機器キャビネット内発熱部品
群の放熱構造の四構成要素の総合的作用は次の如くであ
る。従来の放熱構造はキャビネット6内における冷却対
流の流れは分散流であり、分散流相互間の干渉が大き
く、流れの有効利用が不十分であった。本発明の構造に
おいて流れを集中化せしめ効率的に活用することの可能
な放熱構造に改善し、同時に部品群間の相互熱干渉を減
少せしめ、直列実装、三次元実装、を可能にし、キャビ
ネット内実装を高密度化せしめ、機器全体の小型化軽量
化に貢献する。
【0013】
【実施例】
[第一実施例]図3は本発明に係るキャビネット内発熱
部品群の放熱構造の第一実施例の一例を示す。本実施例
においては第一の構成要素である方形断面形状の風洞4
はキャビネット6の壁体内に内接して配設され、三側面
がキャビネット6内に露出して配設されてあり、その他
の一側面はキャビネットの一側面の一部と共通化されて
配設されてあり、第二の構成要素に適用される放熱器は
放熱ピン群かフィン群が両側面の受熱板2−nで挟持し
て構成されたステレオ型放熱器であり、その二枚の受熱
板2−nは受熱面がキャビネット内に露出せしめられて
風洞4内に配設されてあり、受熱板2−nの群に実装さ
れた放熱部品群3−nは風洞の両側外面に直列に且つ全
体として立体的に配置されてあり、また第四の構成要素
における外気補充手段7−nは風洞の一側面と共通化さ
れてあるキャビネット6の一側面の部分に設けられてあ
り、低温新鮮外気を直接取り入れることが可能になって
いることを特徴としている。図における9は対流の中に
放熱部1−nを充満せしめて放熱効率を向上せしめる為
のスペーサーである。また5−1は総ての外気補充手段
7−nに外気を強制送入する為の補助風洞である。図は
風洞4が垂直に保持されてある状態の横断面図で図示さ
れてあるから、複数の放熱部1−nは一個のみ、多数の
受熱板2−n、発熱部品群3−n等は夫々2個のみが図
示されてあるが、それらが直列に多数個配置された状態
は図1に例示されてあると同様ある。
【0014】図3からは風洞4の内外に放熱器、発熱部
品群3−n等が直列に、且つ立体的に配設実装されてあ
る、本発明に係る機器キャビネット内発熱部品群の放熱
構造がキャビネット内に占める部品実装面積及び容積を
大幅に減少せしめている事が良く分かる。特に風洞4の
一側壁とキャビネットの一側壁の一部分とが共通化され
てある点は風洞4によるデッドスペースの発生を減少せ
しめ、キャビネット内の空間を有効に利用出来る効果
と、キャビネット外の新鮮冷気の取り入れが容易になる
効果がある。本実施例においては対流の下流側放熱器に
対するに導入されるキャビネット外の冷気が効率よく導
入されるから、補助風洞5−1は省略される場合もあ
る。
【0015】[第二実施例] 図4は本発明に係るキャ
ビネット内発熱部品群の放熱構造の第二実施例の一例を
示す。本実施例では第一の構成要素の方形断面形状の風
洞4はキャビネット6の壁体外に外接して配設され、三
側面がキャビネット6の外に露出して配設された方形風
洞4であり、その他の一側面はキャビネット6の一側面
の一部と共通化されて配設されてあり、第二の構成要素
に適用される放熱器の放熱部1−nは放熱ピン群か放熱
フィン群が一枚の受熱板2−nの片面上に配設されて構
成されてある放熱部1−nであり、その受熱板2−nは
風洞4の一側面がキャビネットの一側面の一部と共通化
されてある部分において、キャビネット壁を介して間接
的に発熱部品3−nを実装することが出来るか、または
直接発熱部品3−nを実装することが出来るか、何れか
であるように配設されてある配設構造であり、第四の構
成要素における外気補充手段7−nは風洞4がキャビネ
ット6の外に露出せしめられてある三側面に設けられて
あることを特徴としてい
【0016】本実施例ではキャビネット6内の空間が風
洞4により占有されることが無いからキャビネット6内
の空間が他の目的に広く利用出来る利点があるがその半
面受熱板2−nの枚数が半減し発熱部品群3−nの実装
可能数量が減少する。然し外気補充手段7−nの配設箇
所は第一実施例の3倍にも増加し、キャビネット外の新
鮮冷気が大量に導入されるから補助風洞5−1を省略す
ることが可能になる。図4においては補助風洞5−1を
省略してあるが、必要によっては補助風洞5−1をも併
設して強制対流を外気補充手段7−n内に導入して、更
に冷却効果を向上させても良い。
【0017】[第三実施例] 各実施例図に例示の第四
の構成要素である風洞4内及び、またはキャビネット6
の壁に設けられる外気補充手段7−nとしては各種の手
段があるが、本実施例においては、風洞壁及び、または
キャビネット壁に設けられる各下流側放熱器の配設位置
直前付近に設けられた所定の構造のルーバー群か貫通孔
群であることを特徴としている。これらの外気補充手段
7−nは構造が単純で且つ形成が容易であり、風洞4内
を貫流する強制対流の流速により発生する負圧により風
洞外気を容易に流通せしめ、複数の各下流側放熱器に外
気を補充供給する。これにより風洞4内に直列に配置さ
れた複数の放熱器が対流の下流に至るほど温度上昇する
現象の、温度上昇を緩和せしめる。
【0018】[第四実施例] 第四実施例は風洞4内及
び、またはキャビネット6の壁に設けられる外気補充手
段7−nの外気補充能力を強制対流によって大幅に強化
する為の手段であって、その一例は図1及び図3に図示
されてある。図示されてある補助風洞5−1、5−2は
風洞4に並列して設けられてあり、各外気補充手段7−
nである各所定の構造のルーバー群か貫通孔群に共通の
強制対流導入流路及び加圧室をを形成している。その一
端は最下流放熱器の下流側付近で閉鎖封止されてあり、
他の一端は風洞4の強制対流発生用ファン8−2が発生
する強制対流内に開口されてある。このように構成され
てあるから、補助風洞5−1、5−2内は加圧室となり
全てのルーバー群、貫通孔群から新鮮な強制対流が風洞
4内に均一に送入されるようになる。この新鮮な強制対
流は風洞4内を流れる強制対流の主流に合流して各放熱
器を通過する毎の強制対流の温度上昇を緩和せしめる。
この合流した強制対流は下流側の放熱器に至るほど順次
増量増速されるから、下流側放熱器に至る程熱交換効率
が高くなる。このことは対流風の多少の温度上昇にも拘
らず各下流側の発熱部品群3−nの温度上昇を確実に防
止する。
【0019】[第五実施例] 本実施例は本発明に係る
放熱構造を自然対流により実施する応用例である。図
5、図6、はその断面略図であって、図5はその縦断面
略図であり、図6はその横断面略図である。図5におい
て補助風洞5−1、5−2及び外気補充手段(ルーバ
ー)7−nは縦断面図では図示出来ないので取り付け位
置を90度転回せしめて示してある。即ち風洞4に対す
る補助風洞5−1、5−2及び外気補充手段(ルーバ
ー)7−nの取り付け位置は図6に例示してある位置が
正規の位置である。本実施例において第一の構成要素で
ある風洞4のキャビネット外気の吸入口4−1はキャビ
ネットの底面床部6−1を貫通して設けられてあり、そ
の排出口4−2はキャビネットの頂面天井部6−2を貫
通して設けられてあり、方形断面形状の風洞4を貫流す
る対流は自然体流である。第三の構成要素である対流発
生手段は風洞4が垂直に保持せしめられてあることによ
り発生する煙突効果であることを特徴としている。
【0020】放熱器はその受熱板2−nの群がその受熱
面上に実装された発熱部品群3−nがキャビネット6の
中に露出するよう配設されてある。放熱器の放熱部1−
nとしては、風洞4の中に複数個が直列配置されるの
で、自然対流を効果的に風洞4内を貫流させる必要があ
るから、放熱部1−nを構成する自然対流用のフィン配
列が粗で圧力損失の小さなものが適用される。外気補充
手段(ルーバー)7−nは各放熱部1−nの対流吸入部
付近に設けられてある。補助風洞5−1、5−2はその
吸入口4−3、4−4から新鮮な低温外気を煙突効果で
吸入し、全ての外気補充手段(ルーバー)7−nに均一
に供給する。風洞4内には吸入口4−1から吸入された
外気が強力な煙突効果により各放熱部1−nの熱量を吸
収しながら貫流するが、その対流には各外気補充手段
(ルーバー)7−nから新鮮外気が各放熱部1−n毎に
補充され、対流流量が増加し、流速も増加し、下流側ほ
ど熱交換効率が増加し、各発熱部品3−nは上流下流に
亙り比較的均一に冷却される。
【0021】本実施例においては熱交換後の対流排気が
一切キャビネット6内に散逸することが無いからキャビ
ネット6を完全密閉にすることが出来る点は大きな効果
である。従来密閉キャビネット6内における発熱部品群
3−nの自然対流に依る直接冷却は、熱交換後の対流排
気が密閉キャビネット6内に散逸し、キャビネット6内
の空気温度を上昇せしめ、これにより冷却効率が低下す
るので、実効が少なく密閉キャビネット6内の発熱部品
群3−nの自然体流冷却は殆ど不可能とされていた。現
在の機器の密閉キャビネット6内の発熱部品群3−nの
冷却は密閉キャビネット6の内外に強制対流発生手段を
設けた熱交換機に依りキャビネット6内外空気を熱交換
して、キャビネット内空気を冷却して、間接的に発熱部
品群3−nを冷却する極めて効率の悪い冷却手段を適用
することが一般的であった。
【0022】
【発明の効果】小型強力な放熱器が小型風洞内に直列配
置されてあることに依り、機器キャビネット内における
発熱部品群の実装面積が縮小され、風洞に設けられた外
気補充手段と補助風洞の作用に依り、対流の上流下流間
における発熱部品群間の温度差が大幅に縮小され、発熱
部品群の立体的実装が容易になり機器キャビネットが小
型化された。また冷却対流のキャビネット内散逸が無く
なることに依り、キャビネットの密閉化が可能になり特
に密閉キャビネット内の発熱部品群の自然対流冷却も可
能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の機器キャビネット内発熱部品群の放
熱構造の基本構造を示す縦断面図の略図。
【図2】 本発明の機器キャビネット内発熱部品群の放
熱構造の基本構造をを示す風洞部分の横断面略図。
【図3】 本発明の機器キャビネット内発熱部品群の放
熱構造の第一実施例を示す横断面略図。
【図4】 本発明の機器キャビネット内発熱部品群の放
熱構造の第二実施例を示す横断面略図。
【図5】 本発明の機器キャビネット内発熱部品群の放
熱構造の第五実施例を示す縦断面図の略図。
【図6】 本発明の機器キャビネット内発熱部品群の放
熱構造の第五実施例を示す横断面略図。
【図7】 機器キャビネット内発熱部品群の放熱構造の
従来構造の一例の説明図。
【図8】 機器キャビネット内発熱部品群の放熱構造の
従来構造の他の一例の説明図。
【符号の説明】
1−n 放熱器放熱部 2−n 放熱器受熱板 3−n 発熱部品 4 風洞 4−1 外気吸入口 4−2 外気排出口 4−3 補助風洞吸入口 4−4 補助風洞吸入口 5−1 補助風洞 5−2 補助風洞 6 キャビネット 6−1 キャビネット底面床部 6−2 キャビネット頂面天井部 7−n 外気補充手段(ルーバー) 8−1 強制対流 8−2 強制対流発生手段(ファン) 9 スペーサー 11−1 プリント基板 11−2 プリント基板 13−n 発熱部品 14−1 支持板 14−2 支持板 15 強制対流 17−n 放熱フィン 18 大型ヒートシンク 19 冷却ファン 20 キャビネット 21−1 風洞 21−2 風洞

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器キャビネット内に実装された発熱部
    品群が発生する熱量を一括的に吸収してキャビネット外
    雰囲気中に移送廃棄する為の放熱構造であって、キャビ
    ネット外気を一端から吸入し、他端から排出する対流の
    流路である方形断面の風洞を第一の構成要素とし、風洞
    には複数の小型強力な放熱器が直列に配設されてあり、
    それらの放熱器群またはその放熱部群の夫々は風洞内を
    ほぼ充満せしめる形状と大きさであり、それらの受熱部
    群の各受熱面は風洞壁を介して間接的に発熱部品を実装
    することが出来るか、または受熱部群の各受熱面にに直
    接放熱部品を実装することが出来るか何れかであるよう
    に配設されてある配設構造を第二の構成要素とし、風洞
    内を貫流する自然対流または強制対流の発生手段を第三
    の構成要素とし、風洞には直列に配設された各下流側放
    熱器の対流流入口の周辺付近から風洞内に新鮮な冷風を
    補充する外気補充手段が夫々に設けられてあり、これを
    第四の構成要素とし、これら四構成要素要素の総てを含
    んで構成されてあることを特徴とする機器キャビネット
    内発熱部品群の放熱構造。
  2. 【請求項2】 第一の構成要素はキャビネット壁体内に
    内接して配設され、三側面がキャビネット内に露出して
    配設された方形風洞であり、その他の一側面はキャビネ
    ットの一側面の一部と共通化されて配設されてあり、第
    二の構成要素に適用される複数の放熱器は夫々放熱ピン
    群かフィン群が両側面二枚の受熱板で挟持して構成され
    たステレオ型放熱器であり、それらの受熱板は夫々の受
    熱面がキャビネット内に露出せしめられて風洞に配設さ
    れてあり、受熱板群に実装された放熱都品群は風洞の両
    側外面に直列に且つ全体として立体的に配置されてあ
    り、第四の構成要素における外気補充手段は風洞の一側
    面と共通化されてあるキャビネットの一側面の部分に各
    下流側放熱器毎に設けられてあることを特徴とする請求
    項1に記載の機器キャビネット内発熱部品群の放熱構
    造。
  3. 【請求項3】 第一の構成要素はキャビネット壁体外に
    外接して配設され、三側面がキャビネット外に露出して
    配設された方形風洞であり、その他の一側面はキャビネ
    ットの一側面の一部と共通化されて配設されてあり、第
    二の構成要素に適用される複数の放熱器の各放熱部は放
    熱ピン群か放熱フィン群が一枚の受熱板の片面上に配設
    されて構成されてある放熱部であり、それらの受熱板の
    各受熱面は、風洞の一側面がキャビネットの一側面の一
    部と共通化されてある部分において、キャビネット壁を
    介して間接的に発熱部品を実装することが出来るか、ま
    たは直接放熱部品を実装することが出来るか、何れかで
    あるように配設されてある配設構造であり、第四の構成
    要素における外気補充手段は、風洞がキャビネット外に
    露出せしめられてある三側面に各下流側放熱器毎に設け
    られてあることを特徴とする請求項1に記載の機器キャ
    ビネット内発熱部品群の放熱構造。
  4. 【請求項4】 第四の構成要素の風洞内に直列配置され
    てある複数の放熱器の各下流側放熱器の外気補充手段
    は、風洞壁及び、またはキャビネット壁における各下流
    側放熱器の配設位置直前付近に設けられた所定の構造の
    ルーバー群か貫通孔群であることを特徴とする請求項1
    に記載のキャビネット内発熱部品群の放熱構造。
  5. 【請求項5】 第四の構成要素の風洞内に直列配置され
    てある複数の放熱器の各下流側放熱器の外気補充手段
    は、風洞壁及び、またはキャビネット壁に設けられた所
    定の構造のルーバー群か貫通孔群に強制対流を送入する
    手段が併設されてある構造であることを特徴とする請求
    項1に記載の機器キャビネット内発熱部品群の放熱構
    造。
  6. 【請求項6】 第一の構成要素の風洞のキャビネット外
    気の吸入口はキャビネットの底面床部を貫通して設けら
    れてあり、その排出口はキャビネットの頂面天井部を貫
    通して設けられてあり、その中を貫流する対流は自然対
    流であることを特徴とする方形断面の風洞であり、第三
    の構成要素である対流発生手段は風洞が垂直保持せしめ
    られてあることにより発生する煙突効果であることを特
    徴とする請求項1に記載の機器キャビネット内発熱部品
    群の放熱構造。
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