JPH1167209A - リチウム二次電池 - Google Patents
リチウム二次電池Info
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- JPH1167209A JPH1167209A JP9247779A JP24777997A JPH1167209A JP H1167209 A JPH1167209 A JP H1167209A JP 9247779 A JP9247779 A JP 9247779A JP 24777997 A JP24777997 A JP 24777997A JP H1167209 A JPH1167209 A JP H1167209A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Secondary Cells (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題解決手段】充放電に対する構造安定性が良い特定
の組成の複合酸化物(i)からなる基体粒子(A)と、当
該基体粒子(A)の表面を被覆する充電状態での保存特
性を向上させる複合酸化物(ii)からなる被覆層(B)と
からなる複合体粒子を正極活物質として有する正極と、
リチウムイオンを電気化学的に吸蔵及び放出することが
可能な物質又はリチウム金属を負極活物質として有する
負極と、非水電解質とを備える。 【効果】充放電サイクル特性が良く、しかも充電状態で
の保存特性が良いリチウム二次電池が提供される。
の組成の複合酸化物(i)からなる基体粒子(A)と、当
該基体粒子(A)の表面を被覆する充電状態での保存特
性を向上させる複合酸化物(ii)からなる被覆層(B)と
からなる複合体粒子を正極活物質として有する正極と、
リチウムイオンを電気化学的に吸蔵及び放出することが
可能な物質又はリチウム金属を負極活物質として有する
負極と、非水電解質とを備える。 【効果】充放電サイクル特性が良く、しかも充電状態で
の保存特性が良いリチウム二次電池が提供される。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、正極と、リチウム
イオンを電気化学的に吸蔵及び放出することが可能な物
質又はリチウム金属を有する負極と、非水電解質とを備
えるリチウム二次電池に係わり、詳しくは充放電サイク
ル特性が良く、しかも充電状態での保存特性が良いリチ
ウム二次電池を提供することを目的とした、正極活物質
の改良に関する。
イオンを電気化学的に吸蔵及び放出することが可能な物
質又はリチウム金属を有する負極と、非水電解質とを備
えるリチウム二次電池に係わり、詳しくは充放電サイク
ル特性が良く、しかも充電状態での保存特性が良いリチ
ウム二次電池を提供することを目的とした、正極活物質
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
高エネルギー密度型のリチウム二次電池の正極活物質と
して、高い放電電位を有するリチウムと遷移元素との複
合酸化物が注目されている。
高エネルギー密度型のリチウム二次電池の正極活物質と
して、高い放電電位を有するリチウムと遷移元素との複
合酸化物が注目されている。
【0003】例えば、リチウムと遷移元素の複合酸化物
として、LiCoO2 (コバルト酸リチウム)又はLi
NiO2 (ニッケル酸リチウム)を使用すれば、放電電
圧が4V級の高エネルギー密度電池を得ることが可能で
ある。LiCoO2 は、3.8〜3.9V(vs. Li/
Li+ )という特に高い放電電位を有することから、既
に実用されている正極活物質である。
として、LiCoO2 (コバルト酸リチウム)又はLi
NiO2 (ニッケル酸リチウム)を使用すれば、放電電
圧が4V級の高エネルギー密度電池を得ることが可能で
ある。LiCoO2 は、3.8〜3.9V(vs. Li/
Li+ )という特に高い放電電位を有することから、既
に実用されている正極活物質である。
【0004】しかしながら、LiCoO2 は、コバルト
原料が資源的に稀少で高価であるため、高価である。こ
のため、比較的安価なニッケル原料を用いて作製するこ
とができ、LiCoO2 の放電電位に近い3.6V(v
s. Li/Li+ )程度の放電電位を有するLiNiO
2 が見直されつつある。
原料が資源的に稀少で高価であるため、高価である。こ
のため、比較的安価なニッケル原料を用いて作製するこ
とができ、LiCoO2 の放電電位に近い3.6V(v
s. Li/Li+ )程度の放電電位を有するLiNiO
2 が見直されつつある。
【0005】しかしながら、LiNiO2 には、充放電
時のリチウムイオンの脱離・挿入に伴い結晶構造が崩壊
し易いことに起因して、充放電を繰り返すと短サイクル
裡に放電容量が減少するという問題がある。
時のリチウムイオンの脱離・挿入に伴い結晶構造が崩壊
し易いことに起因して、充放電を繰り返すと短サイクル
裡に放電容量が減少するという問題がある。
【0006】LiNiO2 が有する上記の問題を解決す
るべく、最近、式Lix Mny Coz Ni1-(y+z) O2
(但し、0.9<x≦1.2、0.9<x≦1.2、
0.0<y<0.5、0.0≦z<0.5、0<y+z
≦0.5である。)で表される複合酸化物を正極活物質
として使用することが提案されている(特開平8−37
007号公報参照)。LiNiO2 中のニッケル原子の
一部をコバルト原子及びマンガン原子で置換することに
より、充放電サイクル特性の向上を企図したものであ
る。
るべく、最近、式Lix Mny Coz Ni1-(y+z) O2
(但し、0.9<x≦1.2、0.9<x≦1.2、
0.0<y<0.5、0.0≦z<0.5、0<y+z
≦0.5である。)で表される複合酸化物を正極活物質
として使用することが提案されている(特開平8−37
007号公報参照)。LiNiO2 中のニッケル原子の
一部をコバルト原子及びマンガン原子で置換することに
より、充放電サイクル特性の向上を企図したものであ
る。
【0007】しかしながら、本発明者らが検討した結
果、この複合酸化物を正極活物質として使用した電池に
は、充電状態で保存すると、放電容量が大きく低下する
という問題があることが分かった。これは、保存中に、
電解液が正極活物質中のニッケルの触媒作用により正極
の表面で分解するためと考えられる。
果、この複合酸化物を正極活物質として使用した電池に
は、充電状態で保存すると、放電容量が大きく低下する
という問題があることが分かった。これは、保存中に、
電解液が正極活物質中のニッケルの触媒作用により正極
の表面で分解するためと考えられる。
【0008】本発明は、以上の事情に鑑みなされたもの
であって、充放電サイクル特性が良く、しかも充電状態
での保存特性が良いリチウム二次電池を提供することを
目的とする。
であって、充放電サイクル特性が良く、しかも充電状態
での保存特性が良いリチウム二次電池を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るリチウム二
次電池(本発明電池)は、基体粒子(A)と当該基体粒
子(A)の表面を被覆する被覆層(B)とからなる複合
体粒子を正極活物質として有する正極と、リチウムイオ
ンを電気化学的に吸蔵及び放出することが可能な物質又
はリチウム金属を負極活物質として有する負極と、非水
電解質とを備え、前記基体粒子(A)が、式Lia Co
b Mnc M1 d Ni1-(b+C+d) O2 〔但し、M1 はB、
Al、Si、Fe、V、Cr、Cu、Zn、Ga及びW
よりなる群から選ばれた少なくとも一種の元素、0<a
<1.2、0.1≦b<0.5、0.05≦c<0.
4、0≦d<0.4、0.15≦b+c+d<0.7で
ある。〕で表される複合酸化物 (i)からなり、前記被覆
層(B)が、式Lie Co1-f M2 f O2 〔但し、M2
はMn、B、Al、Si、Fe、V、Cr、Cu、Z
n、Ga及びWよりなる群から選ばれた少なくとも一種
の元素、0<e<1.2、0≦f<0.5である。〕で
表される複合酸化物 (ii) からなる。
次電池(本発明電池)は、基体粒子(A)と当該基体粒
子(A)の表面を被覆する被覆層(B)とからなる複合
体粒子を正極活物質として有する正極と、リチウムイオ
ンを電気化学的に吸蔵及び放出することが可能な物質又
はリチウム金属を負極活物質として有する負極と、非水
電解質とを備え、前記基体粒子(A)が、式Lia Co
b Mnc M1 d Ni1-(b+C+d) O2 〔但し、M1 はB、
Al、Si、Fe、V、Cr、Cu、Zn、Ga及びW
よりなる群から選ばれた少なくとも一種の元素、0<a
<1.2、0.1≦b<0.5、0.05≦c<0.
4、0≦d<0.4、0.15≦b+c+d<0.7で
ある。〕で表される複合酸化物 (i)からなり、前記被覆
層(B)が、式Lie Co1-f M2 f O2 〔但し、M2
はMn、B、Al、Si、Fe、V、Cr、Cu、Z
n、Ga及びWよりなる群から選ばれた少なくとも一種
の元素、0<e<1.2、0≦f<0.5である。〕で
表される複合酸化物 (ii) からなる。
【0010】被覆層(B)としては、式Lix CoO2
〔但し、0<x<1.2である。〕で表される複合酸化
物からなる被覆層が、充電保存特性を向上させる上で最
も好ましい。
〔但し、0<x<1.2である。〕で表される複合酸化
物からなる被覆層が、充電保存特性を向上させる上で最
も好ましい。
【0011】被覆層(B)の厚みは、2μm以下が好ま
しい。被覆層(B)の厚みが2μmを越えると、充放電
サイクル特性が低下する。
しい。被覆層(B)の厚みが2μmを越えると、充放電
サイクル特性が低下する。
【0012】本発明電池における負極は、リチウムイオ
ンを電気化学的に吸蔵及び放出することが可能な物質又
はリチウム金属を有する。リチウムイオンを電気化学的
に吸蔵及び放出することが可能な物質としては、黒鉛、
コークス、有機物焼成体等の炭素材料;リチウム−アル
ミニウム合金、リチウム−マグネシウム合金、リチウム
−インジウム合金、リチウム−錫合金、リチウム−タリ
ウム合金、リチウム−鉛合金、リチウム−ビスマス合金
等のリチウム合金;及び錫、チタン、鉄、モリブデン、
ニオブ、バナジウム及び亜鉛の一種又は二種以上を含
む、金属酸化物及び金属硫化物が例示される。
ンを電気化学的に吸蔵及び放出することが可能な物質又
はリチウム金属を有する。リチウムイオンを電気化学的
に吸蔵及び放出することが可能な物質としては、黒鉛、
コークス、有機物焼成体等の炭素材料;リチウム−アル
ミニウム合金、リチウム−マグネシウム合金、リチウム
−インジウム合金、リチウム−錫合金、リチウム−タリ
ウム合金、リチウム−鉛合金、リチウム−ビスマス合金
等のリチウム合金;及び錫、チタン、鉄、モリブデン、
ニオブ、バナジウム及び亜鉛の一種又は二種以上を含
む、金属酸化物及び金属硫化物が例示される。
【0013】本発明電池における非水電解質の溶媒とし
ては、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカー
ボネート(PC)、ビニレンカーボネート(VC)、ブ
チレンカーボネート(BC)等の環状炭酸エステル、及
び、環状炭酸エステルとジメチルカーボネート(DM
C)、ジエチルカーボネート(DEC)、メチルエチル
カーボネート(MEC)、1,2−ジメトキシエタン
(DME)、1,2−ジエトキシエタン(DEE)、エ
トキシメトキシエタン(EME)等の低沸点溶媒との混
合溶媒が例示される。また、非水電解質の溶質(電解質
塩)としては、LiPF6 、LiPF6 、LiAs
F6 、LiSbF6 、LiBF4 、LIClO4が例示
される。液状の非水電解質に代えて、ゲル状非水電解質
又は固体電解質を用いることも可能である。
ては、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカー
ボネート(PC)、ビニレンカーボネート(VC)、ブ
チレンカーボネート(BC)等の環状炭酸エステル、及
び、環状炭酸エステルとジメチルカーボネート(DM
C)、ジエチルカーボネート(DEC)、メチルエチル
カーボネート(MEC)、1,2−ジメトキシエタン
(DME)、1,2−ジエトキシエタン(DEE)、エ
トキシメトキシエタン(EME)等の低沸点溶媒との混
合溶媒が例示される。また、非水電解質の溶質(電解質
塩)としては、LiPF6 、LiPF6 、LiAs
F6 、LiSbF6 、LiBF4 、LIClO4が例示
される。液状の非水電解質に代えて、ゲル状非水電解質
又は固体電解質を用いることも可能である。
【0014】本発明電池の正極は、特定の組成の複合酸
化物 (i)からなる基体粒子(A)と、当該基体粒子
(A)の表面を被覆する別の組成の複合酸化物 (ii) か
らなる被覆層(B)とからなる複合体粒子を正極活物質
として有する。基体粒子(A)により、良好な充放電サ
イクル特性が得られるとともに、被覆層(B)を基体粒
子(A)の上に形成したことにより、良好な充電保存特
性が得られる。良好な充放電サイクル特性が得られるの
は、基体粒子(A)を構成する複合酸化物 (i)が充放電
サイクルにおいて安定な複合酸化物であるからである。
また、良好な充電保存特性が得られるのは、被覆層
(B)を構成するニッケルを含まない複合酸化物(ii)
には、リチウム・ニッケル系複合酸化物の如く電解液の
分解を促進する触媒作用が無いためと考えられる。
化物 (i)からなる基体粒子(A)と、当該基体粒子
(A)の表面を被覆する別の組成の複合酸化物 (ii) か
らなる被覆層(B)とからなる複合体粒子を正極活物質
として有する。基体粒子(A)により、良好な充放電サ
イクル特性が得られるとともに、被覆層(B)を基体粒
子(A)の上に形成したことにより、良好な充電保存特
性が得られる。良好な充放電サイクル特性が得られるの
は、基体粒子(A)を構成する複合酸化物 (i)が充放電
サイクルにおいて安定な複合酸化物であるからである。
また、良好な充電保存特性が得られるのは、被覆層
(B)を構成するニッケルを含まない複合酸化物(ii)
には、リチウム・ニッケル系複合酸化物の如く電解液の
分解を促進する触媒作用が無いためと考えられる。
【0015】
【実施例】本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明
するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるものでは
なく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施す
ることが可能なものである。
するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるものでは
なく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施す
ることが可能なものである。
【0016】(実施例1〜6)下記の如く正極、負極及
び非水電解液を作製し、これらを用いて扁平形のリチウ
ム二次電池A1〜A6(本発明電池)を作製した。正極
と負極の容量比を1:1.1とした。セパレータにはポ
リプロピレン製の微多孔膜を用いた。
び非水電解液を作製し、これらを用いて扁平形のリチウ
ム二次電池A1〜A6(本発明電池)を作製した。正極
と負極の容量比を1:1.1とした。セパレータにはポ
リプロピレン製の微多孔膜を用いた。
【0017】〔正極の作製〕乳鉢中にて、LiOHと、
Ni(OH)2 と、Co(OH)2 と、Mn2 O3と、
Al(OH)3 とを、Li:Ni:Co:Mn:Alの
原子比換算1.0:0.6:0.2:0.1:0.1で
混合した後、乾燥空気雰囲気下にて、750°Cで20
時間加熱処理して、式LiNi0.6 Co0.2 Mn0.1 A
l0.1 O2 で表される複合酸化物 (i)を得た。次いで、
これらの複合酸化物 (i)を、ジェットミルを用いて粉砕
して、粒子のメジアン径(頻度曲線上の頻度50%にお
ける粒径)が約10μmの2種の基体粒子(A)用粉末
を得た。
Ni(OH)2 と、Co(OH)2 と、Mn2 O3と、
Al(OH)3 とを、Li:Ni:Co:Mn:Alの
原子比換算1.0:0.6:0.2:0.1:0.1で
混合した後、乾燥空気雰囲気下にて、750°Cで20
時間加熱処理して、式LiNi0.6 Co0.2 Mn0.1 A
l0.1 O2 で表される複合酸化物 (i)を得た。次いで、
これらの複合酸化物 (i)を、ジェットミルを用いて粉砕
して、粒子のメジアン径(頻度曲線上の頻度50%にお
ける粒径)が約10μmの2種の基体粒子(A)用粉末
を得た。
【0018】また、乳鉢中にて、LiOHとCoCO3
とを、Li:Coの原子比換算1.0:1.0(実施例
1、4〜6)又はLiOHとCoCO3 とMn2 O3 と
を、Li:Co:Mnの原子比換算1.0:0.9:
0.1(実施例2)又は1.0:0.6:0.4(実施
例3)で混合した後、乾燥空気雰囲気下にて、750°
Cで20時間加熱処理して、式LiCoO2 (実施例
1、4〜6)、式LiCo0.9 Mn0.1 O2 (実施例
2)又は式LiCo0.6 Mn0.4 O2 (実施例3)で表
される3種の複合酸化物 (ii) を得た。次いで、これら
の複合酸化物 (ii) を、ジェットミルを用いて粉砕し
て、粒子のメジアン径が約0.1μmの3種の被覆層
(B)用粉末を得た。
とを、Li:Coの原子比換算1.0:1.0(実施例
1、4〜6)又はLiOHとCoCO3 とMn2 O3 と
を、Li:Co:Mnの原子比換算1.0:0.9:
0.1(実施例2)又は1.0:0.6:0.4(実施
例3)で混合した後、乾燥空気雰囲気下にて、750°
Cで20時間加熱処理して、式LiCoO2 (実施例
1、4〜6)、式LiCo0.9 Mn0.1 O2 (実施例
2)又は式LiCo0.6 Mn0.4 O2 (実施例3)で表
される3種の複合酸化物 (ii) を得た。次いで、これら
の複合酸化物 (ii) を、ジェットミルを用いて粉砕し
て、粒子のメジアン径が約0.1μmの3種の被覆層
(B)用粉末を得た。
【0019】上記の基体粒子(A)用粉末と被覆層
(B)用粉末とを、石川式らいかい乳鉢中で、モル比1
0:1(実施例1〜3)、モル比10:0.5(実施例
4)、モル比10:3(実施例5)又はモル比10:5
(実施例6)で混合し、500°Cで2時間加熱処理し
た後、篩にて粒径2μm以下の粒子を除去して、基体粒
子(A)と当該基体粒子(A)を被覆する被覆層(B)
とからなる複合体粒子からなる正極活物質粉末を得た。
これらの正極活物質粉末のメジアン径及び被覆層の厚み
を、樹脂に封入した粒子を研磨して断面を得、この断面
について、走査型電子顕微鏡(SEM;Scanning Elect
ron Microscope) 及び電子プローブ微小分析法(EPM
A;Electron Probe Microanalyser) を用いて求めた。
5個の粒子について、各粒子の断面の任意に選んだ3点
での被覆層の厚みを計測し、各粒子についてのそれら3
箇所の被覆層の厚みの平均値t1 、t2 、t3 、t4 、
t5 を算出し、これらの平均値t1 〜t5 の平均値tを
算出して、これを被覆層の厚みとした。
(B)用粉末とを、石川式らいかい乳鉢中で、モル比1
0:1(実施例1〜3)、モル比10:0.5(実施例
4)、モル比10:3(実施例5)又はモル比10:5
(実施例6)で混合し、500°Cで2時間加熱処理し
た後、篩にて粒径2μm以下の粒子を除去して、基体粒
子(A)と当該基体粒子(A)を被覆する被覆層(B)
とからなる複合体粒子からなる正極活物質粉末を得た。
これらの正極活物質粉末のメジアン径及び被覆層の厚み
を、樹脂に封入した粒子を研磨して断面を得、この断面
について、走査型電子顕微鏡(SEM;Scanning Elect
ron Microscope) 及び電子プローブ微小分析法(EPM
A;Electron Probe Microanalyser) を用いて求めた。
5個の粒子について、各粒子の断面の任意に選んだ3点
での被覆層の厚みを計測し、各粒子についてのそれら3
箇所の被覆層の厚みの平均値t1 、t2 、t3 、t4 、
t5 を算出し、これらの平均値t1 〜t5 の平均値tを
算出して、これを被覆層の厚みとした。
【0020】上記の各正極活物質粉末と、導電剤として
のアセチレンブラックと、結着剤としてのポリフッ化ビ
ニリデンとを、重量比90:6:4で混練し、2トン/
cm2 の圧力で直径20mmの円盤状に加圧成型した
後、250°Cで2時間真空乾燥して、正極を作製し
た。
のアセチレンブラックと、結着剤としてのポリフッ化ビ
ニリデンとを、重量比90:6:4で混練し、2トン/
cm2 の圧力で直径20mmの円盤状に加圧成型した
後、250°Cで2時間真空乾燥して、正極を作製し
た。
【0021】〔負極の作製〕リチウム・アルミニウム合
金の圧延板を直径20mmの円盤状に打ち抜いて、負極
を作製した。
金の圧延板を直径20mmの円盤状に打ち抜いて、負極
を作製した。
【0022】〔非水電解液の調製〕エチレンカーボネー
トとジメチルカーボネートとの体積比1:1の混合溶媒
に、LiPF6 を1モル/リットル溶かして非水電解液
を調製した。
トとジメチルカーボネートとの体積比1:1の混合溶媒
に、LiPF6 を1モル/リットル溶かして非水電解液
を調製した。
【0023】(比較例1)乳鉢中にて、LiOHとCo
CO3 とMn2 O3 とを、Li:Co:Mnの原子比換
算1.0:0.5:0.5で混合した後、乾燥空気雰囲
気下にて、750°Cで20時間加熱処理して、式Li
Co0.5 Mn0.5 O2 で表される複合酸化物を得た。次
いで、この複合酸化物を、ジェットミルを用いて粉砕し
て、粒子のメジアン径が約0.1μmの被覆層(B)用
粉末を得た。正極の作製において、この被覆層(B)用
粉末を、式LiCoO2 で表される複合酸化物 (ii) か
らなる被覆層(B)用粉末に代えて、用いたこと以外は
実施例1と同様にして、比較電池B1を作製した。
CO3 とMn2 O3 とを、Li:Co:Mnの原子比換
算1.0:0.5:0.5で混合した後、乾燥空気雰囲
気下にて、750°Cで20時間加熱処理して、式Li
Co0.5 Mn0.5 O2 で表される複合酸化物を得た。次
いで、この複合酸化物を、ジェットミルを用いて粉砕し
て、粒子のメジアン径が約0.1μmの被覆層(B)用
粉末を得た。正極の作製において、この被覆層(B)用
粉末を、式LiCoO2 で表される複合酸化物 (ii) か
らなる被覆層(B)用粉末に代えて、用いたこと以外は
実施例1と同様にして、比較電池B1を作製した。
【0024】(比較例2)正極の作製において、式Li
Ni0.6 Co0.2 Mn0.1 Al0.1 O2 で表される複合
酸化物 (i)からなる基体粒子(A)用粉末を、そのまま
正極活物質として使用したこと以外は実施例1と同様に
して、比較電池B2を作製した。
Ni0.6 Co0.2 Mn0.1 Al0.1 O2 で表される複合
酸化物 (i)からなる基体粒子(A)用粉末を、そのまま
正極活物質として使用したこと以外は実施例1と同様に
して、比較電池B2を作製した。
【0025】(比較例3)乳鉢中にて、LiOHとNi
(OH)2 とを、Li:Niの原子比換算1.0:1.
0で混合した後、乾燥空気雰囲気下にて、750°Cで
20時間加熱処理して、式LiNiO2 で表される複合
酸化物を得た。次いで、この複合酸化物を、ジェットミ
ルを用いて粉砕して、粒子のメジアン径が約10μmの
基体粒子(A)用粉末を得た。正極の作製において、こ
の基体粒子(A)用粉末を、式LiNi0.6 Co0.2 M
n0.1 Al0.1 O2 で表される複合酸化物 (i)からなる
基体粒子(A)用粉末に代えて、用いたこと以外は実施
例1と同様にして、比較電池B3を作製した。
(OH)2 とを、Li:Niの原子比換算1.0:1.
0で混合した後、乾燥空気雰囲気下にて、750°Cで
20時間加熱処理して、式LiNiO2 で表される複合
酸化物を得た。次いで、この複合酸化物を、ジェットミ
ルを用いて粉砕して、粒子のメジアン径が約10μmの
基体粒子(A)用粉末を得た。正極の作製において、こ
の基体粒子(A)用粉末を、式LiNi0.6 Co0.2 M
n0.1 Al0.1 O2 で表される複合酸化物 (i)からなる
基体粒子(A)用粉末に代えて、用いたこと以外は実施
例1と同様にして、比較電池B3を作製した。
【0026】(比較例4)正極の作製において、比較例
3で作製した式LiNiO2 で表される複合酸化物から
なる基体粒子(A)用粉末を、そのまま正極活物質とし
て使用したこと以外は実施例1と同様にして、比較電池
B4を作製した。
3で作製した式LiNiO2 で表される複合酸化物から
なる基体粒子(A)用粉末を、そのまま正極活物質とし
て使用したこと以外は実施例1と同様にして、比較電池
B4を作製した。
【0027】〈各電池の充放電サイクル特性及び充電保
存特性〉各電池について、0.5mA/cm2 で4.2
5Vまで充電した後、0.5mA/cm2 で2.75V
まで放電する工程を1サイクルとする充放電サイクル試
験を行い、各電池の充放電サイクル特性を調べた。充放
電サイクル特性は、放電容量が1サイクル目の放電容量
の90%未満になる充放電サイクル(回)で評価した。
また、各電池を、0.5mA/cm2 で4.25Vまで
充電し、60°Cで10日間保存した後、0.5mA/
cm2 で2.75Vまで放電して、各電池の充電保存特
性を調べた。充電保存特性は、保存しない場合の放電容
量に対する保存した場合の放電容量の比率、すなわち容
量残存率(%)で評価した。結果を表1に示す。表1に
は、各電池に使用した正極活物質の基体粒子及び被覆層
の組成並びに被覆層の厚みも示してある。
存特性〉各電池について、0.5mA/cm2 で4.2
5Vまで充電した後、0.5mA/cm2 で2.75V
まで放電する工程を1サイクルとする充放電サイクル試
験を行い、各電池の充放電サイクル特性を調べた。充放
電サイクル特性は、放電容量が1サイクル目の放電容量
の90%未満になる充放電サイクル(回)で評価した。
また、各電池を、0.5mA/cm2 で4.25Vまで
充電し、60°Cで10日間保存した後、0.5mA/
cm2 で2.75Vまで放電して、各電池の充電保存特
性を調べた。充電保存特性は、保存しない場合の放電容
量に対する保存した場合の放電容量の比率、すなわち容
量残存率(%)で評価した。結果を表1に示す。表1に
は、各電池に使用した正極活物質の基体粒子及び被覆層
の組成並びに被覆層の厚みも示してある。
【0028】
【表1】
【0029】本発明電池A1と比較電池B3の比較か
ら、基体粒子として、LiNiO2 に代えてニッケル原
子の一部をコバルト原子などの他の元素で置換すること
により充放電サイクル特性が向上することが分かる。本
発明電池A1と比較電池B2の比較から、基体粒子
(A)の表面を被覆層(B)で被覆することにより、充
電保存特性が大きく向上することが分かる。本発明電池
A1〜A6と比較電池B1の比較から、被覆層を形成す
る複合酸化物中のコバルト原子の50%以上をマンガン
原子で置換すると、充放電サイクル特性が低下すること
が分かる。これは、置換量が多くなり過ぎると、LiC
oO2 の結晶構造が大きく変化して構造安定性が低下し
てしまうためと推察される。本発明電池A1、A4〜A
6と本発明電池A2,A3の比較から、充電保存特性を
向上させる上で、被覆層(B)を形成する複合酸化物
(ii) としては、LiCoO2 が最も好ましいことが分
かる。本発明電池A1,A4,A5と本発明電池A6の
比較から、被覆層(B)の厚みが2μmを越えると充放
電サイクル特性が低下するので、被覆層(B)の厚みは
2μm以下が好ましいことが分かる。
ら、基体粒子として、LiNiO2 に代えてニッケル原
子の一部をコバルト原子などの他の元素で置換すること
により充放電サイクル特性が向上することが分かる。本
発明電池A1と比較電池B2の比較から、基体粒子
(A)の表面を被覆層(B)で被覆することにより、充
電保存特性が大きく向上することが分かる。本発明電池
A1〜A6と比較電池B1の比較から、被覆層を形成す
る複合酸化物中のコバルト原子の50%以上をマンガン
原子で置換すると、充放電サイクル特性が低下すること
が分かる。これは、置換量が多くなり過ぎると、LiC
oO2 の結晶構造が大きく変化して構造安定性が低下し
てしまうためと推察される。本発明電池A1、A4〜A
6と本発明電池A2,A3の比較から、充電保存特性を
向上させる上で、被覆層(B)を形成する複合酸化物
(ii) としては、LiCoO2 が最も好ましいことが分
かる。本発明電池A1,A4,A5と本発明電池A6の
比較から、被覆層(B)の厚みが2μmを越えると充放
電サイクル特性が低下するので、被覆層(B)の厚みは
2μm以下が好ましいことが分かる。
【0030】(実施例7〜16)乳鉢中にて、LiOH
とCoCO3 と元素M(MはB、Al、Si、Fe、
V、Cr、Cu、Zn、Ga又はW)の酸化物又は水酸
化物とを、Li:Co:Mの原子比換算1.0:0.
9:0.1で混合した後、乾燥空気雰囲気下にて、75
0°Cで20時間加熱処理して、式LiCo0.9 M0.1
O2 で表される複合酸化物 (ii) を得た。次いで、これ
らの複合酸化物 (ii) を、ジェットミルを用いて粉砕し
て、粒子のメジアン径が約0.1μmの10種の被覆層
(B)用粉末を得た。正極の作製において、これらの各
被覆層(B)用粉末を、式LiCoO2表される複合酸
化物 (ii) からなる被覆層(B)用粉末に代えて、用い
たこと以外は実施例1と同様にして、本発明電池A7〜
A16を作製した。
とCoCO3 と元素M(MはB、Al、Si、Fe、
V、Cr、Cu、Zn、Ga又はW)の酸化物又は水酸
化物とを、Li:Co:Mの原子比換算1.0:0.
9:0.1で混合した後、乾燥空気雰囲気下にて、75
0°Cで20時間加熱処理して、式LiCo0.9 M0.1
O2 で表される複合酸化物 (ii) を得た。次いで、これ
らの複合酸化物 (ii) を、ジェットミルを用いて粉砕し
て、粒子のメジアン径が約0.1μmの10種の被覆層
(B)用粉末を得た。正極の作製において、これらの各
被覆層(B)用粉末を、式LiCoO2表される複合酸
化物 (ii) からなる被覆層(B)用粉末に代えて、用い
たこと以外は実施例1と同様にして、本発明電池A7〜
A16を作製した。
【0031】次いで、これらの各電池について、先と同
じ条件の充放電サイクル試験及び充電保存特性試験を行
い、各電池の充放電サイクル特性及び充電保存特性を調
べた。結果を表2に示す。
じ条件の充放電サイクル試験及び充電保存特性試験を行
い、各電池の充放電サイクル特性及び充電保存特性を調
べた。結果を表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】表2より、被覆層(B)を構成する複合酸
化物 (ii) 中のコバルト原子の置換元素として、Mn以
外に、B、Al、Si、Fe、V、Cr、Cu、Zn、
Ga及びWを使用することが可能なことが分かる。これ
らの置換元素についても、被覆層を形成する複合酸化物
中のコバルト原子の50%以上を他の元素で置換する
と、充放電サイクル特性が低下することを、別途確認し
た。
化物 (ii) 中のコバルト原子の置換元素として、Mn以
外に、B、Al、Si、Fe、V、Cr、Cu、Zn、
Ga及びWを使用することが可能なことが分かる。これ
らの置換元素についても、被覆層を形成する複合酸化物
中のコバルト原子の50%以上を他の元素で置換する
と、充放電サイクル特性が低下することを、別途確認し
た。
【0034】上記の実施例では、正極活物質を作製する
際の原料として、酸化物又は水酸化物を使用したが、L
iNO3 、Ni(NO3 )2 、Co(NO3 )2 、Mn
(NO3 )2 、Al(NO3 )3 、Fe(NO3 )3 、
Cr(NO3 )3 、Cu(NO3 )2 、Zn(NO3 )
2 、Ga(NO3 )3 等の硝酸塩、Li2 CO3 、Ni
CO3 、CoCO3 、MnCO3 、CuCO3 、ZnC
O3 等の炭酸塩、Li2 SO4 、NiSO4 、CoSO
4 、MnSO4 、Al2 (SO4 )3 、FeSO4 、C
r2 (SO4 )3 、CuSO4 、ZnSO4 、Ga
2 (SO4 )3 等の硫酸塩、CH3 COOLi、Ni
(CH3 COO)2 、Co(CH3 COO)2、Mn
(CH3 COO)2 、Mn(CH3 COO)3 、Fe
(OH)(CH3 COO)2 、Cr(CH3 CO
O)3 、Cu(CH3 COO)2 、Zn(CH3 CO
O)2 等の酢酸塩、Li2 C2 O4 、NiC2 O4 、C
oC2 O4 、MnC2O4 、Al2 (C2 O4 )3 、F
eC2 O4 、CuC2 O4 、ZnC2 O4 等のシュウ酸
塩などを用いてもよい。
際の原料として、酸化物又は水酸化物を使用したが、L
iNO3 、Ni(NO3 )2 、Co(NO3 )2 、Mn
(NO3 )2 、Al(NO3 )3 、Fe(NO3 )3 、
Cr(NO3 )3 、Cu(NO3 )2 、Zn(NO3 )
2 、Ga(NO3 )3 等の硝酸塩、Li2 CO3 、Ni
CO3 、CoCO3 、MnCO3 、CuCO3 、ZnC
O3 等の炭酸塩、Li2 SO4 、NiSO4 、CoSO
4 、MnSO4 、Al2 (SO4 )3 、FeSO4 、C
r2 (SO4 )3 、CuSO4 、ZnSO4 、Ga
2 (SO4 )3 等の硫酸塩、CH3 COOLi、Ni
(CH3 COO)2 、Co(CH3 COO)2、Mn
(CH3 COO)2 、Mn(CH3 COO)3 、Fe
(OH)(CH3 COO)2 、Cr(CH3 CO
O)3 、Cu(CH3 COO)2 、Zn(CH3 CO
O)2 等の酢酸塩、Li2 C2 O4 、NiC2 O4 、C
oC2 O4 、MnC2O4 、Al2 (C2 O4 )3 、F
eC2 O4 、CuC2 O4 、ZnC2 O4 等のシュウ酸
塩などを用いてもよい。
【0035】また、上記の実施例では、混合により基体
粒子(A)を被覆層(B)で被覆したが、CVD(Chem
ical Vapor Deposition)による堆積法、焼成による析出
法、化学反応による沈殿法などを用いてもよい。
粒子(A)を被覆層(B)で被覆したが、CVD(Chem
ical Vapor Deposition)による堆積法、焼成による析出
法、化学反応による沈殿法などを用いてもよい。
【0036】
【発明の効果】充放電サイクル特性が良く、しかも充電
状態での保存特性が良いリチウム二次電池が提供され
る。
状態での保存特性が良いリチウム二次電池が提供され
る。
フロントページの続き (72)発明者 能間 俊之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 西尾 晃治 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】基体粒子(A)と当該基体粒子(A)を被
覆する被覆層(B)とからなる複合体粒子を正極活物質
として有する正極と、リチウムイオンを電気化学的に吸
蔵及び放出することが可能な物質又はリチウム金属を負
極活物質として有する負極と、非水電解質とを備えるリ
チウム二次電池であって、前記基体粒子(A)が、式L
ia Cob Mnc M1 d Ni1-(b+C+d) O2 〔但し、M
1 はB、Al、Si、Fe、V、Cr、Cu、Zn、G
a及びWよりなる群から選ばれた少なくとも一種の元
素、0<a<1.2、0.1≦b<0.5、0.05≦
c<0.4、0≦d<0.4、0.15≦b+c+d<
0.7である。〕で表される複合酸化物 (i)からなり、
前記被覆層(B)が、式Lie Co1-f M2 f O2 〔但
し、M2 はMn、B、Al、Si、Fe、V、Cr、C
u、Zn、Ga及びWよりなる群から選ばれた少なくと
も一種の元素、0<e<1.2、0≦f<0.5であ
る。〕で表される複合酸化物 (ii) からなることを特徴
とするリチウム二次電池。 - 【請求項2】前記被覆層(B)が、式Lix CoO
2 〔但し、0<x<1.2である。〕で表される複合酸
化物からなる請求項1記載のリチウム二次電池。 - 【請求項3】前記被覆層(B)の厚みが、2μm以下で
ある請求項1記載のリチウム二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9247779A JPH1167209A (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | リチウム二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9247779A JPH1167209A (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | リチウム二次電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1167209A true JPH1167209A (ja) | 1999-03-09 |
Family
ID=17168534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9247779A Pending JPH1167209A (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | リチウム二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1167209A (ja) |
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