JPH1165479A - 表示素子の製造方法及び表示装置 - Google Patents
表示素子の製造方法及び表示装置Info
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- JPH1165479A JPH1165479A JP22280597A JP22280597A JPH1165479A JP H1165479 A JPH1165479 A JP H1165479A JP 22280597 A JP22280597 A JP 22280597A JP 22280597 A JP22280597 A JP 22280597A JP H1165479 A JPH1165479 A JP H1165479A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】信頼性の高い基板間導電接続ができ、シール材
の基板間隙制御が均一にできる表示素子の製造方法を得
る。 【解決手段】シール材中の導電性スペーサ3により2枚
の基板間の導電接続をする表示素子の製造方法で、電極
対向部に配置する第1のスペーサ4Aと、電極非対向部
に配置する第2のスペーサ4Bとを、第1のスペーサの
径<第2のスペーサ径とし、両方のスペーサをインクジ
ェット法で供給する。
の基板間隙制御が均一にできる表示素子の製造方法を得
る。 【解決手段】シール材中の導電性スペーサ3により2枚
の基板間の導電接続をする表示素子の製造方法で、電極
対向部に配置する第1のスペーサ4Aと、電極非対向部
に配置する第2のスペーサ4Bとを、第1のスペーサの
径<第2のスペーサ径とし、両方のスペーサをインクジ
ェット法で供給する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板間で導電接続
を行う液晶表示素子のような表示素子の製造方法及び表
示装置に関する。
を行う液晶表示素子のような表示素子の製造方法及び表
示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からスーパーツイステッドネマチッ
ク(STN)等の単純マトリックス型液晶表示素子にお
いては、表示用の電極としてITO(In2 O3 −Sn
O2 )等の透明電極が用いられている。また液晶表示素
子の透明電極構造は、ストライプ状にパターニングされ
ており、2枚の基板でストライプの方向が相互に直交し
ている。
ク(STN)等の単純マトリックス型液晶表示素子にお
いては、表示用の電極としてITO(In2 O3 −Sn
O2 )等の透明電極が用いられている。また液晶表示素
子の透明電極構造は、ストライプ状にパターニングされ
ており、2枚の基板でストライプの方向が相互に直交し
ている。
【0003】これらの2枚の基板は、一般に順次走査を
する電極をコモン電極といい、このコモン電極が配置さ
れている基板をコモン基板、他方の電極をセグメント電
極といい、セグメント電極が配置されている基板をセグ
メント基板と呼んでいる。SVGA(800×600画
素)の場合、カラー表示では走査をするコモン電極は電
極数の少ない方の600本とされ、セグメント電極は1
800本(600×3色)とされる。
する電極をコモン電極といい、このコモン電極が配置さ
れている基板をコモン基板、他方の電極をセグメント電
極といい、セグメント電極が配置されている基板をセグ
メント基板と呼んでいる。SVGA(800×600画
素)の場合、カラー表示では走査をするコモン電極は電
極数の少ない方の600本とされ、セグメント電極は1
800本(600×3色)とされる。
【0004】このコモン電極とセグメント電極の液晶表
示素子外部との接続方法は、主に2種類に分類できる。
1つは、コモン電極とセグメント電極とを延長したもの
をそのまま端子として使用する方法である。つまりコモ
ン電極端子はコモン基板上、セグメント電極端子はセグ
メント基板上に設けられる。
示素子外部との接続方法は、主に2種類に分類できる。
1つは、コモン電極とセグメント電極とを延長したもの
をそのまま端子として使用する方法である。つまりコモ
ン電極端子はコモン基板上、セグメント電極端子はセグ
メント基板上に設けられる。
【0005】この接続方法は、最も簡単な外部との接続
方法であり、かつ信頼性が高く抵抗値が低いので広く使
用されている。しかしこの方法ではコモン電極端子とセ
グメント電極端子が反対の向きに配置される。このた
め、外部との接続方法は複雑になり、モジュール化した
場合モジュールの厚みが大きくなってしまう問題があ
る。
方法であり、かつ信頼性が高く抵抗値が低いので広く使
用されている。しかしこの方法ではコモン電極端子とセ
グメント電極端子が反対の向きに配置される。このた
め、外部との接続方法は複雑になり、モジュール化した
場合モジュールの厚みが大きくなってしまう問題があ
る。
【0006】もう1つは、基板間導電物質を使用するこ
とによりコモン基板のコモン電極をセグメント基板上に
形成したコモン電極端子に接続し、セグメント基板上に
コモン電極端子を配置する方法である。この方法によれ
ばコモン電極端子とセグメント電極端子を共にセグメン
ト基板上に配置できる。このため、コモン電極端子とセ
グメント電極端子の両方共が同一のセグメント基板上か
ら取り出せるため、外部との接続方法は簡便になり、モ
ジュール化した場合の厚みを小さくすることができる。
とによりコモン基板のコモン電極をセグメント基板上に
形成したコモン電極端子に接続し、セグメント基板上に
コモン電極端子を配置する方法である。この方法によれ
ばコモン電極端子とセグメント電極端子を共にセグメン
ト基板上に配置できる。このため、コモン電極端子とセ
グメント電極端子の両方共が同一のセグメント基板上か
ら取り出せるため、外部との接続方法は簡便になり、モ
ジュール化した場合の厚みを小さくすることができる。
【0007】この基板間導電物質による接続方法(接続
構造)としては、大きく分けて2種類の接続方法(接続
構造)がある。1つはセグメント基板上に電極パターン
によりトランスファーパットを作成し、コモン電極とコ
モン電極端子とを導電物質により接続する方法である。
この場合、導電物質としては主として銀ペーストのよう
な導電ペーストが用いられ、トランスファーパットはシ
ール部またはそれ以外に設けられる。
構造)としては、大きく分けて2種類の接続方法(接続
構造)がある。1つはセグメント基板上に電極パターン
によりトランスファーパットを作成し、コモン電極とコ
モン電極端子とを導電物質により接続する方法である。
この場合、導電物質としては主として銀ペーストのよう
な導電ペーストが用いられ、トランスファーパットはシ
ール部またはそれ以外に設けられる。
【0008】この場合、一般にはシール材を一方の基板
に印刷し、また導電接続用の導電物質を他方の基板に印
刷し、2枚の基板を重ね合わせることによって製造され
る。この方法は簡単な方法であるので広く用いられてい
るが、導電接続の信頼性の点からトランスファーパット
をコモン電極1電極毎に作成する必要があるため高精細
化には不適切である。
に印刷し、また導電接続用の導電物質を他方の基板に印
刷し、2枚の基板を重ね合わせることによって製造され
る。この方法は簡単な方法であるので広く用いられてい
るが、導電接続の信頼性の点からトランスファーパット
をコモン電極1電極毎に作成する必要があるため高精細
化には不適切である。
【0009】もう1つは、セグメント基板上に配置した
コモン電極端子とコモン基板上のコモン電極とをシール
内に混入した導電物質により異方性導電接続する方法で
ある。この場合、導電物質としては導電性スペーサが用
いられる。この導電性スペーサはほぼ圧着後の電極間距
離に等しい径を有し、結果として上下方向(2枚の基板
間方向)にのみ導電性を発揮する。横方向(基板の平面
方向)には、個々のスペーサがほぼ分散しているので、
少々の凝集を生じても隣接電極間が短絡することはな
い。
コモン電極端子とコモン基板上のコモン電極とをシール
内に混入した導電物質により異方性導電接続する方法で
ある。この場合、導電物質としては導電性スペーサが用
いられる。この導電性スペーサはほぼ圧着後の電極間距
離に等しい径を有し、結果として上下方向(2枚の基板
間方向)にのみ導電性を発揮する。横方向(基板の平面
方向)には、個々のスペーサがほぼ分散しているので、
少々の凝集を生じても隣接電極間が短絡することはな
い。
【0010】シール材には通常基板間隙を調整用の非導
電性のスペーサを混入して用いている。このため、基板
間隙を調整用のスペーサと導電接続用の導電性スペーサ
とを混入したシール材を片側の基板に印刷して、2枚の
基板を重ね合わせることによって製造される。この方法
は、トランスファーパットを使用する場合と異なり、ト
ランスファーパットが不要であるため高精細化に適して
いる。
電性のスペーサを混入して用いている。このため、基板
間隙を調整用のスペーサと導電接続用の導電性スペーサ
とを混入したシール材を片側の基板に印刷して、2枚の
基板を重ね合わせることによって製造される。この方法
は、トランスファーパットを使用する場合と異なり、ト
ランスファーパットが不要であるため高精細化に適して
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このシール材中に導電
性スペーサを混入して導電接続する方法は、非常に簡便
な方法であるが、その一方で解決しなければならない課
題がある。その課題の1つは、コモン電極とコモン電極
端子との間の接続不良であり、もう1つはコモン電極と
コモン電極端子との電極対向部のシールの基板間隙とそ
の他の部分のシールの基板間隙が異なってしまうことで
ある。
性スペーサを混入して導電接続する方法は、非常に簡便
な方法であるが、その一方で解決しなければならない課
題がある。その課題の1つは、コモン電極とコモン電極
端子との間の接続不良であり、もう1つはコモン電極と
コモン電極端子との電極対向部のシールの基板間隙とそ
の他の部分のシールの基板間隙が異なってしまうことで
ある。
【0012】前者のコモン電極とコモン電極端子との間
の接続不良の課題は、シール材中に混入する基板間隙を
保持するためのスペーサの径を、導電接続用の導電性ス
ペーサの径よりも小さくすることによりかなり解決でき
る。
の接続不良の課題は、シール材中に混入する基板間隙を
保持するためのスペーサの径を、導電接続用の導電性ス
ペーサの径よりも小さくすることによりかなり解決でき
る。
【0013】しかし、コモン電極とコモン電極端子との
電極対向部(以下電極対向部という)のシールの基板間
隙と、その他の部分のシールの基板間隙との違いはこれ
では解消されない。このため、基板間隙が場所によって
不均一になり、表示ムラが生じやすいという問題点を有
していた。
電極対向部(以下電極対向部という)のシールの基板間
隙と、その他の部分のシールの基板間隙との違いはこれ
では解消されない。このため、基板間隙が場所によって
不均一になり、表示ムラが生じやすいという問題点を有
していた。
【0014】これは電極対向部以外のシール部は、電極
が存在しないか存在しても片側のみであるためである。
電極対向部は、電極が両側の基板に存在する。そのため
同一のシール内スペーサでシールの基板間隙を保持しよ
うとする場合、電極厚み分コモン電極シール部の基板間
隙が増加することに起因する。つまり、シール内に導通
用の球を混入してコモン電極を接続する場合、1種類の
基板間隙制御用のスペーサの使用のみでは、シールの基
板間隙ムラは解決が困難であった。
が存在しないか存在しても片側のみであるためである。
電極対向部は、電極が両側の基板に存在する。そのため
同一のシール内スペーサでシールの基板間隙を保持しよ
うとする場合、電極厚み分コモン電極シール部の基板間
隙が増加することに起因する。つまり、シール内に導通
用の球を混入してコモン電極を接続する場合、1種類の
基板間隙制御用のスペーサの使用のみでは、シールの基
板間隙ムラは解決が困難であった。
【0015】この問題点は、電極対向部のシール部に混
入するスペーサ径と他のシール部に混入するスペーサ径
を変化させることにより解決することができる。しか
し、実際に電極対向部のみに異径のスペーサを混入して
セル化するためには、複雑な工程が必要であった。
入するスペーサ径と他のシール部に混入するスペーサ径
を変化させることにより解決することができる。しか
し、実際に電極対向部のみに異径のスペーサを混入して
セル化するためには、複雑な工程が必要であった。
【0016】同一基板に相互が繋がる2種類のシール材
を未硬化のうちに印刷するのは難しい。このため、電極
対向部のシール材を一方の基板に印刷し、その他の部分
のシール材を他方の基板に印刷して組み立てる方法があ
る。しかし、シール材を分割して印刷して、組み立てる
と、加熱圧着時に熱の加わり方が一様ではないため分割
したシールの接合部に穴が空いてしまう現象(シールパ
ンク)が生じやすくなる。
を未硬化のうちに印刷するのは難しい。このため、電極
対向部のシール材を一方の基板に印刷し、その他の部分
のシール材を他方の基板に印刷して組み立てる方法があ
る。しかし、シール材を分割して印刷して、組み立てる
と、加熱圧着時に熱の加わり方が一様ではないため分割
したシールの接合部に穴が空いてしまう現象(シールパ
ンク)が生じやすくなる。
【0017】このため、信頼性の高い導電接続ができ、
シール部に電極対向部が存在してもシール材の基板間隙
制御が均一にでき、かつ、生産性の良い表示素子の製造
方法が望まれていた。
シール部に電極対向部が存在してもシール材の基板間隙
制御が均一にでき、かつ、生産性の良い表示素子の製造
方法が望まれていた。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するためになされたものであり、2枚の電極付きの
基板を電極面が相対向するように配置してその間に電気
光学媒体を挟持し、少なくとも一部の電極はシール部に
おいて2枚の基板の電極が対向している電極対向部で導
電性スペーサにより導電接続をされてなる表示素子の製
造方法において、シール中に少なくとも2種の径のスペ
ーサを配置し、シール部の電極対向部に配置するスペー
サを、他のシール部に配置されるスペーサの径よりも小
さい径のスペーサとし、これらの少なくとも1種のスペ
ーサをインクジェット法で供給するようにしたことを特
徴とする表示素子の製造方法を提供する。
解決するためになされたものであり、2枚の電極付きの
基板を電極面が相対向するように配置してその間に電気
光学媒体を挟持し、少なくとも一部の電極はシール部に
おいて2枚の基板の電極が対向している電極対向部で導
電性スペーサにより導電接続をされてなる表示素子の製
造方法において、シール中に少なくとも2種の径のスペ
ーサを配置し、シール部の電極対向部に配置するスペー
サを、他のシール部に配置されるスペーサの径よりも小
さい径のスペーサとし、これらの少なくとも1種のスペ
ーサをインクジェット法で供給するようにしたことを特
徴とする表示素子の製造方法を提供する。
【0019】また、その導電接続用の導電性スペーサ以
外に少なくとも2種の径の非導電性のスペーサを用い、
導電性スペーサが弾性を有するスペーサの表面に導電性
材料が被覆されたスペーサであり、小さい方の非導電性
のスペーサの径<導電性スペーサの径<大きい方の非導
電性のスペーサの径とした表示素子の製造方法を提供す
る。
外に少なくとも2種の径の非導電性のスペーサを用い、
導電性スペーサが弾性を有するスペーサの表面に導電性
材料が被覆されたスペーサであり、小さい方の非導電性
のスペーサの径<導電性スペーサの径<大きい方の非導
電性のスペーサの径とした表示素子の製造方法を提供す
る。
【0020】また、その基板に導電性スペーサ入りのシ
ール材を印刷し、その上の所定の位置に径の異なる非導
電性のスペーサをインクジェット法で供給する表示素子
の製造方法、及び、それらにおいてカラーフィルタの上
に電極を形成した基板の電極をシール部の導電性スペー
サにより2枚の基板間で導電接続し、他方の基板に設け
た電極端子から外部に接続するようにした表示素子の製
造方法を提供する。
ール材を印刷し、その上の所定の位置に径の異なる非導
電性のスペーサをインクジェット法で供給する表示素子
の製造方法、及び、それらにおいてカラーフィルタの上
に電極を形成した基板の電極をシール部の導電性スペー
サにより2枚の基板間で導電接続し、他方の基板に設け
た電極端子から外部に接続するようにした表示素子の製
造方法を提供する。
【0021】また、それらいずれかの製造方法で製造さ
れた表示素子の一方の基板に形成された電極端子から外
部駆動回路に接続された表示装置を提供する。
れた表示素子の一方の基板に形成された電極端子から外
部駆動回路に接続された表示装置を提供する。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明では、シール中に少なくと
も2種の径のスペーサを配置し、シール部の電極対向部
に配置するスペーサを、他のシール部に配置されるスペ
ーサの径よりも小さい径のスペーサとする。このように
異種のスペーサを用いるために、少なくとも1種のスペ
ーサをインクジェット法で供給する。これによりシール
部の特定箇所に異種の径のスペーサを配置できるので、
シールの基板間隙制御が正確にできる。
も2種の径のスペーサを配置し、シール部の電極対向部
に配置するスペーサを、他のシール部に配置されるスペ
ーサの径よりも小さい径のスペーサとする。このように
異種のスペーサを用いるために、少なくとも1種のスペ
ーサをインクジェット法で供給する。これによりシール
部の特定箇所に異種の径のスペーサを配置できるので、
シールの基板間隙制御が正確にできる。
【0023】図1は本発明の表示素子のシール部のスペ
ーサの状態を示す断面図であり、(A)は電極対向部を
示し、(B)は電極非対向部を示す。図1において、1
Aは第1の基板、1Bは第2の基板、2Aは第1の基板
に設けられた第1の電極、2Bは第2の基板に設けられ
た第2の電極、3は導電接続用の導電性スペーサ、4A
は電極対向部に配置される第1のスペーサ、4Bは電極
非対向部に配置される第2のスペーサ、5Aは第2の基
板に設けられた第1の電極端子、5Bは第2の基板に設
けられた第2の電極端子を示している。なお、第1のス
ペーサ4A及び第2のスペーサ4Bはいずれも非導電性
のスペーサである。
ーサの状態を示す断面図であり、(A)は電極対向部を
示し、(B)は電極非対向部を示す。図1において、1
Aは第1の基板、1Bは第2の基板、2Aは第1の基板
に設けられた第1の電極、2Bは第2の基板に設けられ
た第2の電極、3は導電接続用の導電性スペーサ、4A
は電極対向部に配置される第1のスペーサ、4Bは電極
非対向部に配置される第2のスペーサ、5Aは第2の基
板に設けられた第1の電極端子、5Bは第2の基板に設
けられた第2の電極端子を示している。なお、第1のス
ペーサ4A及び第2のスペーサ4Bはいずれも非導電性
のスペーサである。
【0024】前の説明では、コモン電極とかセグメント
電極とかという表現で説明したが、電極数が少ない方を
必ずしもコモン電極とするとは限らないので、ここの説
明では単に第1の電極、第1の基板、第2の電極、第2
の基板と称して説明する。イメージとしては、第1の電
極がコモン電極であり、第1の基板がコモン基板であ
る。
電極とかという表現で説明したが、電極数が少ない方を
必ずしもコモン電極とするとは限らないので、ここの説
明では単に第1の電極、第1の基板、第2の電極、第2
の基板と称して説明する。イメージとしては、第1の電
極がコモン電極であり、第1の基板がコモン基板であ
る。
【0025】図2は2枚の基板を組み合わせてセル化し
た状態の平面図である。図2において、11Aは第1の
基板、11Bは第2の基板、15Aは第2の基板に設け
られた第1の電極端子、15B、15Cは第2の基板に
設けられた第2の電極端子、16Aはシール部の電極対
向部、16B、16C、16Dはシール部の電極非対向
部、17は表示部を示している。
た状態の平面図である。図2において、11Aは第1の
基板、11Bは第2の基板、15Aは第2の基板に設け
られた第1の電極端子、15B、15Cは第2の基板に
設けられた第2の電極端子、16Aはシール部の電極対
向部、16B、16C、16Dはシール部の電極非対向
部、17は表示部を示している。
【0026】図2では省略して図示されていないが、こ
の第1の基板では、第1の電極が表示部からシール部の
電極対向部までストライプ状に形成されている。そし
て、第2の基板側には、シール部の電極対向部から端子
部まで第1の電極端子がストライプ状に形成されてい
る。これにより、シール部の電極対向部16Aでは、第
1の電極と第1の電極端子とが図1(A)のように対向
配置されている。なお、この例では右側のシール部では
電極は対向していないので電極非対向部16Dとされて
いる。
の第1の基板では、第1の電極が表示部からシール部の
電極対向部までストライプ状に形成されている。そし
て、第2の基板側には、シール部の電極対向部から端子
部まで第1の電極端子がストライプ状に形成されてい
る。これにより、シール部の電極対向部16Aでは、第
1の電極と第1の電極端子とが図1(A)のように対向
配置されている。なお、この例では右側のシール部では
電極は対向していないので電極非対向部16Dとされて
いる。
【0027】同様に、図2では省略して図示されていな
いが、この第2の基板、第2の電極が表示部からシール
部を通過して第2の電極端子まで、電極がストライプ状
に形成されている。この例では、第2の電極端子15
B、15Cは両側(上下)に形成されている。この場
合、シール部はいずれも電極非対向部16B、16Cと
されている。なお、この第2の電極端子は片側であって
もよい。
いが、この第2の基板、第2の電極が表示部からシール
部を通過して第2の電極端子まで、電極がストライプ状
に形成されている。この例では、第2の電極端子15
B、15Cは両側(上下)に形成されている。この場
合、シール部はいずれも電極非対向部16B、16Cと
されている。なお、この第2の電極端子は片側であって
もよい。
【0028】この基板としては、ガラス、プラスチック
等の公知の基板が使用できる。電極としては、通常はI
TO、SnO2 等の透明電極が使用されるが、金属電極
や他の電極も使用できる。特に、透明電極の使用の場合
に本発明の効果は大きい。また、電極は基板上に直接形
成されてもよいし、表面処理膜やカラーフィルタや遮光
膜を形成した上に形成されてもよい。
等の公知の基板が使用できる。電極としては、通常はI
TO、SnO2 等の透明電極が使用されるが、金属電極
や他の電極も使用できる。特に、透明電極の使用の場合
に本発明の効果は大きい。また、電極は基板上に直接形
成されてもよいし、表面処理膜やカラーフィルタや遮光
膜を形成した上に形成されてもよい。
【0029】第1の電極2Aと第1の電極端子5Aとの
電極対向部は、両方の基板に電極が形成されている。こ
のため、表示素子の基板間隙一定の基では、実際の電極
間隙は狭くなっている。たとえば、電極としてITOを
用いた場合ドットマトリックス表示の場合、低抵抗とさ
れることもあり、ITOの膜厚は数百nmになる。たと
えば、これを400nm厚のITOを用い、表示部の電
極間隙を6.0μmとした例に基づいて説明する。
電極対向部は、両方の基板に電極が形成されている。こ
のため、表示素子の基板間隙一定の基では、実際の電極
間隙は狭くなっている。たとえば、電極としてITOを
用いた場合ドットマトリックス表示の場合、低抵抗とさ
れることもあり、ITOの膜厚は数百nmになる。たと
えば、これを400nm厚のITOを用い、表示部の電
極間隙を6.0μmとした例に基づいて説明する。
【0030】なお、ここでは分かりやすくするために、
第1のスペーサ4A及び第2のスペーサ4Bは、球状や
円筒状のガラス粒子やセラミック粒子のような弾性が無
いスペーサであるとして説明する。
第1のスペーサ4A及び第2のスペーサ4Bは、球状や
円筒状のガラス粒子やセラミック粒子のような弾性が無
いスペーサであるとして説明する。
【0031】この表示素子では、図1(A)の電極対向
部の電極間隙は6.0μm、第1の電極2Aと第1の電
極端子5Aは0.4μmとなる。このため、基板間隙は
6.8μmとなる。この場合、この基板間隙を正確に保
つためには、第1のスペーサ4Aは、ほぼ6.0μm径
とされる。
部の電極間隙は6.0μm、第1の電極2Aと第1の電
極端子5Aは0.4μmとなる。このため、基板間隙は
6.8μmとなる。この場合、この基板間隙を正確に保
つためには、第1のスペーサ4Aは、ほぼ6.0μm径
とされる。
【0032】一方、シール部の電極非対向部では図1
(B)に示すように、第2の基板1B側にのみ第2の電
極端子が設けられている。もし、ここで第2のスペーサ
4Bとして、第1のスペーサ4Aと同じスペーサ(ほぼ
6.0μm径)を用いたとすると、電極が片側しか形成
されていないので、基板間隙は6.4μmとなる。
(B)に示すように、第2の基板1B側にのみ第2の電
極端子が設けられている。もし、ここで第2のスペーサ
4Bとして、第1のスペーサ4Aと同じスペーサ(ほぼ
6.0μm径)を用いたとすると、電極が片側しか形成
されていないので、基板間隙は6.4μmとなる。
【0033】このため、電極対向部の基板間隙は6.8
μm、電極非対向部の基板間隙は6.4μmとなり、シ
ール部によっては0.4μmの違いが生じる。この0.
4μm程度の基板間隙差はSTN液晶表示素子等にとっ
てはひどい色ムラを生じ極めて悪い影響を与える。
μm、電極非対向部の基板間隙は6.4μmとなり、シ
ール部によっては0.4μmの違いが生じる。この0.
4μm程度の基板間隙差はSTN液晶表示素子等にとっ
てはひどい色ムラを生じ極めて悪い影響を与える。
【0034】そこで、第2のスペーサ4Bとして、第1
のスペーサ4Aよりも大きい径のスペーサを用いる。具
体的には、ほぼ6.4μm径のスペーサを用いるとすれ
ば、電極が片側しか形成されていないが、基板間隙は
6.8μmとなる。これによりシール部が全体として均
一基板間隙となる。
のスペーサ4Aよりも大きい径のスペーサを用いる。具
体的には、ほぼ6.4μm径のスペーサを用いるとすれ
ば、電極が片側しか形成されていないが、基板間隙は
6.8μmとなる。これによりシール部が全体として均
一基板間隙となる。
【0035】このように部分的に異なる径のスペーサを
供給するために、本発明ではインクジェット法を用い
る。インクジェット法によれば、数μm〜十数μm程度
の精度でほぼ正確な個数のスペーサを所定の位置に供給
できる。このため、生産性を大きく低下することなく、
スペーサ供給が可能になる。
供給するために、本発明ではインクジェット法を用い
る。インクジェット法によれば、数μm〜十数μm程度
の精度でほぼ正確な個数のスペーサを所定の位置に供給
できる。このため、生産性を大きく低下することなく、
スペーサ供給が可能になる。
【0036】上記の説明では、第1のスペーサ4A及び
第2のスペーサ4Bを弾性が無いスペーサとして説明
し、スペーサ径+電極厚み=基板間隙として説明した。
しかし、実際には電極、配向膜等の柔らかさ等によって
も、こんな単純計算ではすまないので、実際にスペーサ
径を振って試験を行い、所望の基板間隙を得るように調
整すればよい。このため、第1のスペーサ4A及び第2
のスペーサ4Bとして、プラスチック粒子のような弾性
のあるスペーサを用いてもよい。
第2のスペーサ4Bを弾性が無いスペーサとして説明
し、スペーサ径+電極厚み=基板間隙として説明した。
しかし、実際には電極、配向膜等の柔らかさ等によって
も、こんな単純計算ではすまないので、実際にスペーサ
径を振って試験を行い、所望の基板間隙を得るように調
整すればよい。このため、第1のスペーサ4A及び第2
のスペーサ4Bとして、プラスチック粒子のような弾性
のあるスペーサを用いてもよい。
【0037】電極対向部の導電接続のための導電性スペ
ーサは、それ自身が導電性のスペーサが使用できる。具
体的には、金属粒子、導電性プラスチック粒子、非導電
性スペーサ粒子表面に導電性材料が被覆された粒子等が
ある。これらのなかでも、電極間の導電接続という目的
から、圧着した状態で弾性力で導電状態が保たれること
が好ましい。
ーサは、それ自身が導電性のスペーサが使用できる。具
体的には、金属粒子、導電性プラスチック粒子、非導電
性スペーサ粒子表面に導電性材料が被覆された粒子等が
ある。これらのなかでも、電極間の導電接続という目的
から、圧着した状態で弾性力で導電状態が保たれること
が好ましい。
【0038】このため、導電性スペーサは弾性を有する
プラスチック等のスペーサの表面に導電性材料が被覆さ
れたスペーサとすることが好ましい。この導電性材料と
しては、金、ニッケル等の金属が使用できる。そして、
所望の基板間隙にシール圧着時に、導電性スペーサが圧
力により少しつぶれて両方の電極を押すように径を設定
する。これにより、長期にわたり信頼性の高い導電接続
が可能になる。
プラスチック等のスペーサの表面に導電性材料が被覆さ
れたスペーサとすることが好ましい。この導電性材料と
しては、金、ニッケル等の金属が使用できる。そして、
所望の基板間隙にシール圧着時に、導電性スペーサが圧
力により少しつぶれて両方の電極を押すように径を設定
する。これにより、長期にわたり信頼性の高い導電接続
が可能になる。
【0039】本発明のスペーサの選択としては次のよう
な例がある。1番目としては、最も簡単な構成であり、
シール材中にあらかじめ導電性スペーサを混入してお
き、これを印刷する。電極対向部での基板間隙制御はこ
のシール材中の導電性スペーサのみで行う。電極非対向
部では、このシール材とインクジェット法で供給した径
の大きいスペーサ(第2のスペーサ)を併用する。
な例がある。1番目としては、最も簡単な構成であり、
シール材中にあらかじめ導電性スペーサを混入してお
き、これを印刷する。電極対向部での基板間隙制御はこ
のシール材中の導電性スペーサのみで行う。電極非対向
部では、このシール材とインクジェット法で供給した径
の大きいスペーサ(第2のスペーサ)を併用する。
【0040】この第2のスペーサは、導電性のスペーサ
であっても、非導電性のスペーサであってもよい。ただ
し、導電性にする利点は無いので、非導電性のスペーサ
とすることが好ましい。なお、生産性はやや低下する
が、このシール材中に混入した導電性スペーサもインク
ジェット法で電極対向部のみに供給することも可能であ
る。
であっても、非導電性のスペーサであってもよい。ただ
し、導電性にする利点は無いので、非導電性のスペーサ
とすることが好ましい。なお、生産性はやや低下する
が、このシール材中に混入した導電性スペーサもインク
ジェット法で電極対向部のみに供給することも可能であ
る。
【0041】2番目としては、シール材中に導電性スペ
ーサをあらかじめ混入しておき、これを印刷する。次い
で電極対向部での基板間隙制御用の非導電性のスペーサ
(第1のスペーサ)及び電極非対向部での基板間隙制御
用のスペーサ(第2のスペーサ)をインクジェット法で
所望の位置に供給する。
ーサをあらかじめ混入しておき、これを印刷する。次い
で電極対向部での基板間隙制御用の非導電性のスペーサ
(第1のスペーサ)及び電極非対向部での基板間隙制御
用のスペーサ(第2のスペーサ)をインクジェット法で
所望の位置に供給する。
【0042】この第2のスペーサは、導電性のスペーサ
であっても、非導電性のスペーサであってもよい。この
場合も、導電性にする利点は無いので、非導電性のスペ
ーサとすることが好ましい。なお、生産性はやや低下す
るが、このシール材中に混入した導電性スペーサもイン
クジェット法で電極対向部のみに供給することも可能で
ある。
であっても、非導電性のスペーサであってもよい。この
場合も、導電性にする利点は無いので、非導電性のスペ
ーサとすることが好ましい。なお、生産性はやや低下す
るが、このシール材中に混入した導電性スペーサもイン
クジェット法で電極対向部のみに供給することも可能で
ある。
【0043】基板間隙制御のためには、スペーサ量はで
きるだけ一定の方がよいので、1番目の方法よりもこの
2番目の方法の方が好ましい。
きるだけ一定の方がよいので、1番目の方法よりもこの
2番目の方法の方が好ましい。
【0044】導電性スペーサを弾性のあるスペーサと
し、第1のスペーサ及び第2のスペーサとも非導電性の
スペーサで弾性の少ないスペーサとした場合、第1のス
ペーサ(小さい方の非導電性のスペーサ)の径<導電性
スペーサの径<第2のスペーサ(大きい方の非導電性の
スペーサ)の径とすることが好ましい。
し、第1のスペーサ及び第2のスペーサとも非導電性の
スペーサで弾性の少ないスペーサとした場合、第1のス
ペーサ(小さい方の非導電性のスペーサ)の径<導電性
スペーサの径<第2のスペーサ(大きい方の非導電性の
スペーサ)の径とすることが好ましい。
【0045】基本的には上記の2方法の応用として、シ
ール部の下に電極が全く設けられていない部分に、第3
のスペーサを用いることもできる。これは、たとえば、
図2のシール部の4隅、シールの右側の辺の電極非対向
部等では、シールの下に第1の基板及び第2の基板の両
方共に電極が形成されていないことがある。このような
場合には、この部分は上記の説明と同様に考えれば、
6.8μmのスペーサが必要になる。
ール部の下に電極が全く設けられていない部分に、第3
のスペーサを用いることもできる。これは、たとえば、
図2のシール部の4隅、シールの右側の辺の電極非対向
部等では、シールの下に第1の基板及び第2の基板の両
方共に電極が形成されていないことがある。このような
場合には、この部分は上記の説明と同様に考えれば、
6.8μmのスペーサが必要になる。
【0046】本発明では、インクジェット法でスペーサ
を供給するために3種類のスペーサを併用することもそ
れほど手間にはならない。このため、このような場合に
は、3種類のスペーサを所望の位置に供給すればよい。
を供給するために3種類のスペーサを併用することもそ
れほど手間にはならない。このため、このような場合に
は、3種類のスペーサを所望の位置に供給すればよい。
【0047】本発明では、スペーサはスペーサを混入し
た溶液を準備しておき、この溶液をインクジェットヘッ
ドに供給して、溶液をノズルから吐出させて基板上にス
ペーサを供給する。
た溶液を準備しておき、この溶液をインクジェットヘッ
ドに供給して、溶液をノズルから吐出させて基板上にス
ペーサを供給する。
【0048】シール材にスペーサを供給する方法として
は、いくつかの方法がある。1番目としては、一方の基
板にシール材を印刷しておき、その上にスペーサをイン
クジェット法で供給する方法である。2番目としては、
あらかじめスペーサをインクジェット法で供給してお
き、その上にシール材を印刷する方法である。3番目と
しては、一方の基板にシール材を印刷しておき、他方の
基板にスペーサをインクジェット法で供給し、圧着時に
一体化する方法である。3番目の方法が安定的に製造す
るためには最も好ましい。
は、いくつかの方法がある。1番目としては、一方の基
板にシール材を印刷しておき、その上にスペーサをイン
クジェット法で供給する方法である。2番目としては、
あらかじめスペーサをインクジェット法で供給してお
き、その上にシール材を印刷する方法である。3番目と
しては、一方の基板にシール材を印刷しておき、他方の
基板にスペーサをインクジェット法で供給し、圧着時に
一体化する方法である。3番目の方法が安定的に製造す
るためには最も好ましい。
【0049】図3は本発明を実施するための製造装置の
一例を示す正面図である。図3において、21はインク
ジェットヘッド、22はインクジェットヘッドが動くガ
イドレール、23はスペーサを供給する基板、24は基
板を載せて動かすスライドテーブル、25はスライドテ
ーブルが載っている基台を示す。
一例を示す正面図である。図3において、21はインク
ジェットヘッド、22はインクジェットヘッドが動くガ
イドレール、23はスペーサを供給する基板、24は基
板を載せて動かすスライドテーブル、25はスライドテ
ーブルが載っている基台を示す。
【0050】この例では、インクジェットヘッド21は
ガイドレール22に沿って図の横方向(以下X方向とい
う)に移動し、スペーサを供給する基板23はスライド
テーブル24によって図の奥行き方向(以下Y方向とい
う)に移動するようにされている。なお、この例ではそ
のような動きをするということで説明するが、基本的に
はインクジェットヘッド21と基板23とが相対的に移
動して、基板の所定の領域にスペーサ入り溶液が吐出で
きればよい。
ガイドレール22に沿って図の横方向(以下X方向とい
う)に移動し、スペーサを供給する基板23はスライド
テーブル24によって図の奥行き方向(以下Y方向とい
う)に移動するようにされている。なお、この例ではそ
のような動きをするということで説明するが、基本的に
はインクジェットヘッド21と基板23とが相対的に移
動して、基板の所定の領域にスペーサ入り溶液が吐出で
きればよい。
【0051】具体的には、たとえば、インクジェットヘ
ッドがXYの両方向に移動するようにされていたり、必
要数のノズルが設けられたインクジェットヘッドを用
い、X方向にのみ移動させるというような構成も可能で
ある。
ッドがXYの両方向に移動するようにされていたり、必
要数のノズルが設けられたインクジェットヘッドを用
い、X方向にのみ移動させるというような構成も可能で
ある。
【0052】また、シール部へのスペーサの供給という
ことなので、精密制御の可能なロボットアームを用いて
シールにそってインクジェットヘッドを移動させて、ス
ペーサを供給するようにすることもできる。
ことなので、精密制御の可能なロボットアームを用いて
シールにそってインクジェットヘッドを移動させて、ス
ペーサを供給するようにすることもできる。
【0053】本発明の表示素子は、電気光学媒体として
液晶を用いたSTNLCD、強誘電LCD等のストライ
プ状の電極を有する表示素子に好適であるが、電極間に
電気光学媒体を挟持して、多数の電極を基板間で導電接
続する構造の他の表示素子にも適用可能である。
液晶を用いたSTNLCD、強誘電LCD等のストライ
プ状の電極を有する表示素子に好適であるが、電極間に
電気光学媒体を挟持して、多数の電極を基板間で導電接
続する構造の他の表示素子にも適用可能である。
【0054】LCD用の場合、この他、電極と基板との
間にガラス基板からのアルカリ溶出抑制のSiO2 やA
l2 O3 等の無機材料被膜を形成したり、プラスチック
基板の場合にはガス拡散抑制膜を形成したりすることが
できる。また、必要に応じて電極上に、絶縁性のSiO
2 、TiO2 等の無機材料被膜やポリイミド、ポリアミ
ド等の有機高分子被膜を形成する。
間にガラス基板からのアルカリ溶出抑制のSiO2 やA
l2 O3 等の無機材料被膜を形成したり、プラスチック
基板の場合にはガス拡散抑制膜を形成したりすることが
できる。また、必要に応じて電極上に、絶縁性のSiO
2 、TiO2 等の無機材料被膜やポリイミド、ポリアミ
ド等の有機高分子被膜を形成する。
【0055】また、基板の上にカラーフィルタ及び遮光
膜を形成し、その上に平坦化膜を形成し、その上に電極
を形成した基板も使用できる。このカラーフィルタ膜上
の電極はガラス基板上やその無機被膜上に設けた電極よ
りも低温で形成されるため、弱い。このため、このよう
な電極で電極端子を形成すると、わずかな力で傷ついた
り剥離したりしやすい。
膜を形成し、その上に平坦化膜を形成し、その上に電極
を形成した基板も使用できる。このカラーフィルタ膜上
の電極はガラス基板上やその無機被膜上に設けた電極よ
りも低温で形成されるため、弱い。このため、このよう
な電極で電極端子を形成すると、わずかな力で傷ついた
り剥離したりしやすい。
【0056】このため、本発明の方法でカラーフィルタ
の形成していない側の基板の電極にに導電接続して端子
電極として取り出すことにより、信頼性を向上させるこ
とも可能になる。
の形成していない側の基板の電極にに導電接続して端子
電極として取り出すことにより、信頼性を向上させるこ
とも可能になる。
【0057】
例1(実施例) インクジェットヘッドとしては、1ヘッドあたり6ノズ
ルの吐出するヘッドを使用し、100μm間隔で吐出で
きるようにインクジェットヘッドのノズル方向を傾けて
図3のような装置に取り付けた。
ルの吐出するヘッドを使用し、100μm間隔で吐出で
きるようにインクジェットヘッドのノズル方向を傾けて
図3のような装置に取り付けた。
【0058】12.1インチSVGAサイズのカラーフ
ィルタ付きガラス基板に厚さ2μmの平坦化膜を塗布し
た後、400nmのITO透明電極をストライプにパタ
ーニングしてコモン電極を表示部からシール部まで形成
し、その基板上に配向膜を40nmの膜厚で形成した。
なお、シール部にはカラーフィルタ上の平坦化膜は形成
しているが、カラーフィルタ自体は形成していない。
ィルタ付きガラス基板に厚さ2μmの平坦化膜を塗布し
た後、400nmのITO透明電極をストライプにパタ
ーニングしてコモン電極を表示部からシール部まで形成
し、その基板上に配向膜を40nmの膜厚で形成した。
なお、シール部にはカラーフィルタ上の平坦化膜は形成
しているが、カラーフィルタ自体は形成していない。
【0059】なお、このコモン電極は、両方の端のシー
ル材の下まで形成した。すなわち、図2で電極対向部1
6Aと電極非対向部16Dの両方の下まで電極を形成し
た。さらに、実際の表示に使用するのは600本の電極
であるが、その両側の非表示部にもダミー電極として形
成し、電極対向部16Aと電極非対向部16Dはほぼそ
の全長にわたり電極が同じピッチで形成されたことにな
る。その後、ラビング処理の後、面内スペーサを300
00個/cm2 で散布した。面内スペーサの直径として
は5.25μmのものを用いた。
ル材の下まで形成した。すなわち、図2で電極対向部1
6Aと電極非対向部16Dの両方の下まで電極を形成し
た。さらに、実際の表示に使用するのは600本の電極
であるが、その両側の非表示部にもダミー電極として形
成し、電極対向部16Aと電極非対向部16Dはほぼそ
の全長にわたり電極が同じピッチで形成されたことにな
る。その後、ラビング処理の後、面内スペーサを300
00個/cm2 で散布した。面内スペーサの直径として
は5.25μmのものを用いた。
【0060】これに対向させる対向基板は、ガラス基板
上に400nmのITO透明電極をストライプにパター
ニングしてセグメント電極を表示部からシール部を通し
て外部の取り出し端子まで形成した。この取り出し端子
は図2に示すように上下両方向に形成した。すなわち、
図2で上下の電極非対向部16B、16Cの両方の下ま
で電極を形成した。
上に400nmのITO透明電極をストライプにパター
ニングしてセグメント電極を表示部からシール部を通し
て外部の取り出し端子まで形成した。この取り出し端子
は図2に示すように上下両方向に形成した。すなわち、
図2で上下の電極非対向部16B、16Cの両方の下ま
で電極を形成した。
【0061】さらに、実際の表示に使用するのは240
0本の電極であるが、その両側の非表示部にもダミー電
極として形成し、電極非対向部16B、16Cはほぼそ
の全長にわたり電極が同じピッチで形成されたことにな
る。同時にカラーフィルタ付き基板のコモン電極とシー
ル部で対向し、かつ外部の取り出し端子まで延びるコモ
ン電極端子を形成した。これにより、電極対向部16A
はほぼその全長にわたり電極が同じピッチで形成された
ことになる。
0本の電極であるが、その両側の非表示部にもダミー電
極として形成し、電極非対向部16B、16Cはほぼそ
の全長にわたり電極が同じピッチで形成されたことにな
る。同時にカラーフィルタ付き基板のコモン電極とシー
ル部で対向し、かつ外部の取り出し端子まで延びるコモ
ン電極端子を形成した。これにより、電極対向部16A
はほぼその全長にわたり電極が同じピッチで形成された
ことになる。
【0062】その基板上に配向膜を40nmの膜厚で形
成した。その後、ラビング処理を施し、所望の位置にシ
ール材を印刷した。シール材には直径6.4μmの金メ
ッキをしたプラスチック球状スペーサをシール圧着後に
10000個/cm2 となるように混入したものを用い
た。
成した。その後、ラビング処理を施し、所望の位置にシ
ール材を印刷した。シール材には直径6.4μmの金メ
ッキをしたプラスチック球状スペーサをシール圧着後に
10000個/cm2 となるように混入したものを用い
た。
【0063】上記の製造装置を用いて、このカラーフィ
ルタ付き基板上の対向基板でシールが印刷された部分に
重ね合わされる部分に、ガラス球状スペーサを供給し
た。コモン電極とコモン電極端子とがシール部で重なる
部分には、直径6.2μmのガラス球状スペーサを10
000個/cm2 供給した。その他のシール部には6.
6μmのガラス球状スペーサを10000個/cm2 供
給した。
ルタ付き基板上の対向基板でシールが印刷された部分に
重ね合わされる部分に、ガラス球状スペーサを供給し
た。コモン電極とコモン電極端子とがシール部で重なる
部分には、直径6.2μmのガラス球状スペーサを10
000個/cm2 供給した。その他のシール部には6.
6μmのガラス球状スペーサを10000個/cm2 供
給した。
【0064】スペーサ密度を満足するために、吐出周波
数2kHzでヘッドを200mm/秒の速度で走査し
た。また2種類のスペーサの吐出は、夫々別個のインク
ジェットヘッドから行った。
数2kHzでヘッドを200mm/秒の速度で走査し
た。また2種類のスペーサの吐出は、夫々別個のインク
ジェットヘッドから行った。
【0065】さらにスペーサを混入した溶液は、重量比
が水/IPA(イソプロピルアルコール)=20/80
の組成にして行った。このカラーフィルタ付き基板と対
向基板とを重ね合わせセル化し、内部にネマチック液晶
を封入してSTNLCDを形成した。その結果、シール
部起因の基板間隙ムラがほとんど無い液晶表示素子が得
られた。
が水/IPA(イソプロピルアルコール)=20/80
の組成にして行った。このカラーフィルタ付き基板と対
向基板とを重ね合わせセル化し、内部にネマチック液晶
を封入してSTNLCDを形成した。その結果、シール
部起因の基板間隙ムラがほとんど無い液晶表示素子が得
られた。
【0066】例2(実施例) シール材にはスペーサを混入せずに印刷した。例1と同
じ製造装置を用いて、このカラーフィルタ付き基板上の
対向基板でシールが印刷された部分に重ね合わされる部
分に、2種類のガラス球状スペーサと金メッキをしたプ
ラスチック球状スペーサとを供給した。
じ製造装置を用いて、このカラーフィルタ付き基板上の
対向基板でシールが印刷された部分に重ね合わされる部
分に、2種類のガラス球状スペーサと金メッキをしたプ
ラスチック球状スペーサとを供給した。
【0067】コモン電極とコモン電極端子とがシール部
で重なる部分には、直径6.2μmのガラス球状スペー
サ10000個/cm2 と直径6.4μmの金メッキを
したプラスチック球状スペーサ10000個/cm2 と
を供給した。その他のシール部には6.6μmのガラス
球状スペーサを20000個/cm2 供給した。
で重なる部分には、直径6.2μmのガラス球状スペー
サ10000個/cm2 と直径6.4μmの金メッキを
したプラスチック球状スペーサ10000個/cm2 と
を供給した。その他のシール部には6.6μmのガラス
球状スペーサを20000個/cm2 供給した。
【0068】スペーサ密度を満足するために、吐出周波
数2kHzでヘッドを200mm/秒または100mm
/秒の速度で走査した。また3種類のスペーサの吐出
は、夫々別個のインクジェットヘッドから行った。その
他については例1と同様にしてSTNLCDを形成し
た。その結果、シール部起因の基板間隙ムラがほとんど
無い液晶表示素子が得られた。
数2kHzでヘッドを200mm/秒または100mm
/秒の速度で走査した。また3種類のスペーサの吐出
は、夫々別個のインクジェットヘッドから行った。その
他については例1と同様にしてSTNLCDを形成し
た。その結果、シール部起因の基板間隙ムラがほとんど
無い液晶表示素子が得られた。
【0069】例3(実施例) シール材にはスペーサを混入せずに印刷した。例1と同
じ製造装置を用いて、このカラーフィルタ付き基板上の
対向基板でシールが印刷された部分に重ね合わされる部
分に、ガラス球状スペーサと金メッキをしたプラスチッ
ク球状スペーサとを散布した。
じ製造装置を用いて、このカラーフィルタ付き基板上の
対向基板でシールが印刷された部分に重ね合わされる部
分に、ガラス球状スペーサと金メッキをしたプラスチッ
ク球状スペーサとを散布した。
【0070】コモン電極とコモン電極端子とがシール部
で重なる部分には、直径6.4μmの金メッキをしたプ
ラスチック球状スペーサを20000個/cm2 供給し
た。その他のシール部には6.6μmのガラス球状スペ
ーサを20000個/cm2供給した。
で重なる部分には、直径6.4μmの金メッキをしたプ
ラスチック球状スペーサを20000個/cm2 供給し
た。その他のシール部には6.6μmのガラス球状スペ
ーサを20000個/cm2供給した。
【0071】スペーサ密度を満足するために、吐出周波
数2kHzでヘッドを100mm/秒の速度で走査し
た。また2種類のスペーサの吐出は、夫々別個のインク
ジェットヘッドから行った。その他については例1と同
様にしてSTNLCDを形成した。その結果、例1、例
2よりも若干劣るが、シール部起因の基板間隙ムラがほ
とんど無い液晶表示素子が得られた。
数2kHzでヘッドを100mm/秒の速度で走査し
た。また2種類のスペーサの吐出は、夫々別個のインク
ジェットヘッドから行った。その他については例1と同
様にしてSTNLCDを形成した。その結果、例1、例
2よりも若干劣るが、シール部起因の基板間隙ムラがほ
とんど無い液晶表示素子が得られた。
【0072】例4(実施例) コモン電極を、図2の電極対向部16Aの下には設けた
が、電極非対向部16Dの下には設けないように電極を
形成した。これにより、電極対向部16Aでは電極が両
基板で対向しており、電極非対向部16B、16Cでは
片側の基板にのみ電極が設けられ、電極非対向部16D
は両基板とも電極が設けられていない状態となった。
が、電極非対向部16Dの下には設けないように電極を
形成した。これにより、電極対向部16Aでは電極が両
基板で対向しており、電極非対向部16B、16Cでは
片側の基板にのみ電極が設けられ、電極非対向部16D
は両基板とも電極が設けられていない状態となった。
【0073】電極非対向部16Dに対してのみ、6.6
μmのガラス球状スペーサの代わりに7.0μmのガラ
ス球状を10000個/cm2 供給した他は、例1と同
様にして3種類のガラス球状スペーサをインクジェット
法で供給してSTNLCDを形成した。その結果、例
1、例2と同様にシール部起因の基板間隙ムラがほとん
ど無い液晶表示素子が得られた。
μmのガラス球状スペーサの代わりに7.0μmのガラ
ス球状を10000個/cm2 供給した他は、例1と同
様にして3種類のガラス球状スペーサをインクジェット
法で供給してSTNLCDを形成した。その結果、例
1、例2と同様にシール部起因の基板間隙ムラがほとん
ど無い液晶表示素子が得られた。
【0074】例5(実施例) カラーフィルタ付き基板上のシールが印刷された部分に
ガラス球状スペーサをシール圧着後に10000個/c
m2 となるように供給した他は、例1と同様にしてST
NLCDを形成した。その結果、例1と同様にシール部
起因の基板間隙ムラがほとんど無い液晶表示素子が得ら
れた。
ガラス球状スペーサをシール圧着後に10000個/c
m2 となるように供給した他は、例1と同様にしてST
NLCDを形成した。その結果、例1と同様にシール部
起因の基板間隙ムラがほとんど無い液晶表示素子が得ら
れた。
【0075】例6(比較例) 例1と同じ基板を用い、シール材に直径6.6μmのガ
ラス球状スペーサと直径6.8μmの金メッキをしたプ
ラスチック球状スペーサとを混入して、カラーフィルタ
付き基板に印刷を行った。スペーサの量はシール圧着後
に夫々のスペーサが10000個/cm2 となるように
した。
ラス球状スペーサと直径6.8μmの金メッキをしたプ
ラスチック球状スペーサとを混入して、カラーフィルタ
付き基板に印刷を行った。スペーサの量はシール圧着後
に夫々のスペーサが10000個/cm2 となるように
した。
【0076】このため、この例ではシール部では電極の
有無に関係なく全周で直径6.6μmのガラス球状スペ
ーサと直径6.8μmの金メッキをしたプラスチック球
状スペーサが配置された。このカラーフィルタ付き基板
を用いてSTNLCDを形成した。その結果、シール部
の電極対向部16Aにおいて基板間隙が大きくなり、電
極対向部16Aに近い表示部で色ムラが発生した。
有無に関係なく全周で直径6.6μmのガラス球状スペ
ーサと直径6.8μmの金メッキをしたプラスチック球
状スペーサが配置された。このカラーフィルタ付き基板
を用いてSTNLCDを形成した。その結果、シール部
の電極対向部16Aにおいて基板間隙が大きくなり、電
極対向部16Aに近い表示部で色ムラが発生した。
【0077】例7(比較例) 例1と同じ基板を用い、シール材に直径6.2μmのガ
ラス球状スペーサと直径6.4μmの金メッキをしたプ
ラスチック球状スペーサとを混入して、図2の電極対向
部16Aに相当するカラーフィルタ付き基板のシール部
に印刷を行った。両スペーサとも、シール圧着後に夫々
10000個/cm2 となるように混入したものを用い
た。
ラス球状スペーサと直径6.4μmの金メッキをしたプ
ラスチック球状スペーサとを混入して、図2の電極対向
部16Aに相当するカラーフィルタ付き基板のシール部
に印刷を行った。両スペーサとも、シール圧着後に夫々
10000個/cm2 となるように混入したものを用い
た。
【0078】また、このカラーフィルタ付き基板と対向
する対向基板のシール部の上記とは異なる部分(図2の
電極非対向部16B、16C、16Dに相当する部分)
に、直径6.6μmのガラス球状スペーサを混入したシ
ール材を印刷した。スペーサは、シール圧着後に200
00個/cm2 となるように混入したものを用いた。
する対向基板のシール部の上記とは異なる部分(図2の
電極非対向部16B、16C、16Dに相当する部分)
に、直径6.6μmのガラス球状スペーサを混入したシ
ール材を印刷した。スペーサは、シール圧着後に200
00個/cm2 となるように混入したものを用いた。
【0079】これらの2枚の基板を重ね合わせて、ST
NLCDを形成した。その結果、STNLCDの2種類
のシール材の接合部が、圧着時にパンクを発生したり、
その部分でシールが弱くなるという不良が生じた。
NLCDを形成した。その結果、STNLCDの2種類
のシール材の接合部が、圧着時にパンクを発生したり、
その部分でシールが弱くなるという不良が生じた。
【0080】
【発明の効果】本発明では、スペーサをインクジェット
法で供給しているので、任意の位置に正確にかつ生産性
良くスペーサを供給できる。このため、シール部で電極
が対向している部分と電極が対向していない部分で、異
なるスペーサを使用することができる。これにより、シ
ール材の基板間隙制御が均一にでき、表示の色ムラを生
じにくくなる。
法で供給しているので、任意の位置に正確にかつ生産性
良くスペーサを供給できる。このため、シール部で電極
が対向している部分と電極が対向していない部分で、異
なるスペーサを使用することができる。これにより、シ
ール材の基板間隙制御が均一にでき、表示の色ムラを生
じにくくなる。
【0081】また、シールは従来通り片側の基板に全周
印刷でよいので、シール圧着時にも均一圧着硬化ができ
る。このため、2枚の基板に分けてシール材を印刷した
ときに生じやすいシール材の接合部に穴が空いてしまう
現象(シールパンク)を生じにくくなる。
印刷でよいので、シール圧着時にも均一圧着硬化ができ
る。このため、2枚の基板に分けてシール材を印刷した
ときに生じやすいシール材の接合部に穴が空いてしまう
現象(シールパンク)を生じにくくなる。
【0082】さらに、シール部全体が均一間隙になるの
で、電極対向部では信頼性の高い導電接続ができる。ま
た、インクジェット法でスペーサを供給するので、スペ
ーサが無駄にならなく、かつ生産性も高い。本発明は、
本発明の効果を損しない範囲内で、種々の応用が可能で
ある。
で、電極対向部では信頼性の高い導電接続ができる。ま
た、インクジェット法でスペーサを供給するので、スペ
ーサが無駄にならなく、かつ生産性も高い。本発明は、
本発明の効果を損しない範囲内で、種々の応用が可能で
ある。
【図1】本発明の表示素子のシール部のスペーサの状態
を示す断面図。(A)は電極対向部を示し、(B)は電
極非対向部を示す。
を示す断面図。(A)は電極対向部を示し、(B)は電
極非対向部を示す。
【図2】2枚の基板を組み合わせてセル化した状態の平
面図。
面図。
【図3】本発明を実施するための製造装置の一例を示す
正面図。
正面図。
【符号の説明】 1A:第1の基板 1B:第2の基板 2A:第1の電極 2B:第2の電極 3 :導電性スペーサ 4A:第1のスペーサ 4B:第2のスペーサ 5A:第1の電極端子 5B:第2の電極端子
Claims (5)
- 【請求項1】2枚の電極付きの基板を電極面が相対向す
るように配置してその間に電気光学媒体を挟持し、少な
くとも一部の電極はシール部において2枚の基板の電極
が対向している電極対向部で導電性スペーサにより導電
接続をされてなる表示素子の製造方法において、シール
中に少なくとも2種の径のスペーサを配置し、シール部
の電極対向部に配置するスペーサを、他のシール部に配
置されるスペーサの径よりも小さい径のスペーサとし、
これらの少なくとも1種のスペーサをインクジェット法
で供給するようにしたことを特徴とする表示素子の製造
方法。 - 【請求項2】導電接続用の導電性スペーサ以外に少なく
とも2種の径の非導電性のスペーサを用い、導電性スペ
ーサが弾性を有するスペーサの表面に導電性材料が被覆
されたスペーサであり、小さい方の非導電性のスペーサ
の径<導電性スペーサの径<大きい方の非導電性のスペ
ーサの径とした請求項1記載の表示素子の製造方法。 - 【請求項3】基板に導電性スペーサ入りのシール材を印
刷し、その上の所定の位置に径の異なる非導電性のスペ
ーサをインクジェット法で供給する請求項2記載の表示
素子の製造方法。 - 【請求項4】カラーフィルタの上に電極を形成した基板
の電極をシール部の導電性スペーサにより2枚の基板間
で導電接続し、他方の基板に設けた電極端子から外部に
接続するようにした請求項1または2または3記載の表
示素子の製造方法。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれか記載の製造方法で
製造された表示素子の一方の基板に形成された電極端子
から外部駆動回路に接続された表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22280597A JPH1165479A (ja) | 1997-08-19 | 1997-08-19 | 表示素子の製造方法及び表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22280597A JPH1165479A (ja) | 1997-08-19 | 1997-08-19 | 表示素子の製造方法及び表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1165479A true JPH1165479A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16788181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22280597A Pending JPH1165479A (ja) | 1997-08-19 | 1997-08-19 | 表示素子の製造方法及び表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1165479A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006184382A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Seiko Epson Corp | 液晶装置の製造方法、液晶装置、及び電子機器 |
JP2006235596A (ja) * | 2005-02-23 | 2006-09-07 | Lg Phillips Lcd Co Ltd | 液晶表示装置のスペーサ形成方法 |
US7265806B2 (en) | 2002-10-22 | 2007-09-04 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Method for producing liquid crystal display |
KR100781027B1 (ko) | 2005-01-27 | 2007-11-29 | 도시바 마쯔시따 디스플레이 테크놀로지 컴퍼니, 리미티드 | 액정 표시 장치 및 그 제조 방법 |
US7874889B2 (en) | 2006-05-09 | 2011-01-25 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Printing bead spacers on flat panel display substrates |
-
1997
- 1997-08-19 JP JP22280597A patent/JPH1165479A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7265806B2 (en) | 2002-10-22 | 2007-09-04 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Method for producing liquid crystal display |
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KR100781027B1 (ko) | 2005-01-27 | 2007-11-29 | 도시바 마쯔시따 디스플레이 테크놀로지 컴퍼니, 리미티드 | 액정 표시 장치 및 그 제조 방법 |
US7659960B2 (en) | 2005-01-27 | 2010-02-09 | Toshiba Matsushita Display Technology Co., Ltd. | Liquid crystal display device with spherical spacers in contact holes |
JP2006235596A (ja) * | 2005-02-23 | 2006-09-07 | Lg Phillips Lcd Co Ltd | 液晶表示装置のスペーサ形成方法 |
US8274636B2 (en) | 2005-02-23 | 2012-09-25 | Lg Display Co., Ltd. | Method for forming spacers on substrate |
US7874889B2 (en) | 2006-05-09 | 2011-01-25 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Printing bead spacers on flat panel display substrates |
US8419492B2 (en) | 2006-05-09 | 2013-04-16 | Samsung Display Co., Ltd. | Printing bead spacers on flat panel display substrates |
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