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JPH1164862A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

Info

Publication number
JPH1164862A
JPH1164862A JP22210497A JP22210497A JPH1164862A JP H1164862 A JPH1164862 A JP H1164862A JP 22210497 A JP22210497 A JP 22210497A JP 22210497 A JP22210497 A JP 22210497A JP H1164862 A JPH1164862 A JP H1164862A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
sealing material
crystal display
substrate
display element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22210497A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Kawada
靖 川田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP22210497A priority Critical patent/JPH1164862A/ja
Publication of JPH1164862A publication Critical patent/JPH1164862A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】液晶表示素子に用いられる多層構造、光学制御
層等の表示特性を改善するための複合基板間での接着時
の歪み回避を目的とする。 【解決手段】本発明の液晶表示素子は、二重シール構造
において室温硬化型接着層と熱硬化型接着層の併用によ
り、熱接着時の基板歪みを回避することを特徴とする。
また、シールパターンに不連続パターンを採用すること
でシール部への気泡混入も回避可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】近年、表示素子として、広く
CRT が用いられている。CRT は、一つの電子銃で全ての
画素を走査するためにディスプレイの奥行きを大きく取
る必要がある。さらに消費電力や重量が大きい問題があ
るので携帯用ディスプレイとしては適していない。その
外にプラズマディスプレイやエレクトロルミネッセンス
ディスプレイがある。しかしながらプラズマディスプレ
イでは、やはり消費電力や重量が大きいという問題、エ
レクトロルミネッセンスディスプレイでは表示品位や信
頼性に問題があるため携帯用として実用化されていな
い。現在実用化されている唯一の携帯用表示素子は液晶
表示素子である。液晶表示素子は、薄型、低消費電力駆
動が可能という利点を有しているので、腕時計、電卓な
どの表示素子として広く使用されている。特に、TN(Twi
sted Nematic) 型液晶表示方式は、TFT などのアクティ
ブスイッチ素子を組み込むことにより、CRT 並みの表示
特性を持たせることができ、テレビにも用いられつつあ
る。ここでTN型液晶表示素子は、偏光板を用いているた
めに光利用効率が低く、光量を確保するにはバックライ
トが必要とされる。従ってバックライトに要する消費電
力が高く、電池駆動が必要な携帯型表示素子にはむいて
いない。一方、このような光利用効率を低下させる偏光
板や消費電力の増大を招くバックライトを用いずに表示
できる反射型液晶表示素子が研究されている。
【0002】このような反射型表示素子として、液晶材
料に色素材料を混合したGH(GuestHost)LCDやコレステリ
ック液晶の選択反射を用いたものがある。これら反射型
表示素子はバックライトを必要としないために極めて低
消費電力で、携帯用表示素子として期待されている。さ
らにこれら反射型液晶表示素子ではシアン層、マゼンタ
層、イエロー層を積層して表示するGHLCDや光制御
層を加えることにより、色再現性や反射率を向上し表示
特性の改善が試みられている。このような多層構造や光
制御層は、液晶表示素子に一般的に用いられるガラス基
板とは、物理的性質(熱膨張係数や膜厚)のことなる樹
脂基板や特殊加工を行うための硝子基板等が用いられ
る。しかしながら物理的性質の異なる基板を接着する場
合、その特性から生じる歪みから基板の反り等が生じ、
液晶表示素子のセルギャップを均一に保つことが難しい
という問題が生じる。特に、熱による基板寸法の変化
は、液晶表示素子のセルギャップを極端に変化させる問
題がある。
【0003】従来セルギャップを形成する接着層は、セ
ルギャップを均一に保つために十分な強度と、液晶材料
の電気的、光学的な特性に悪影響を与えない特性が要求
されることから、熱硬化性の接着剤が用いられていた。
しかしながら熱膨張係数に差がある基板では、接着剤の
熱硬化時に、基板間の熱膨張の差により生じる寸法差を
持ったまま固定され、セルギャップを均一に保つことが
できないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、異な
る熱膨張係数を有する基板を接着するにあたり、熱硬化
性樹脂を接着層として用いた場合は、液晶表示素子のセ
ルギャップを均一に保つことは困難であるという問題が
あった。本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもの
で、異なる物理的性質を有する基板を接着する場合に
も、均一なセルギャップを実現し、高い信頼性を有する
液晶表示素子及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、第1の基板と、この第1の基板に対向して
配置された第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の
基板との間に挟持された液晶材料と、前記第1の基板と
前記第2の基板の間に形成され前記液晶材料を封止する
第1のシール材と、前記第1のシール材の外周部に形成
された第2のシール材とを具備する液晶表示素子におい
て、前記第2のシール材は当該液晶表示素子の使用温度
にて硬化可能な接着剤であり、前記第1のシール材は前
記使用温度よりも高い温度で硬化する熱硬化性樹脂から
なることを特徴とする液晶表示素子を提供する。また本
発明は、前記第2のシール材が開口部を持つことを特徴
とする液晶表示素子を提供する。
【0006】また本発明は、前記第2のシール材の開口
部は、前記第2のシール材の曲率を有する領域及び直線
領域に形成されていることを特徴とする液晶表示素子を
提供する。
【0007】前記第2のシール材の開口部は、前記第2
のシール材の幅以上の大きさであることを特徴とする液
晶表示素子を提供する。また本発明は、前記第2のシー
ル材は、前記第1及び第2の基板の間隔を一定に保つス
ペーサーを含有しないことを特徴とする液晶表示素子を
提供する。また本発明は、前記第2のシール材を液晶表
示素子の使用温度において硬化させる第1の硬化工程
と、この第1の硬化工程の後、前記第1のシール材を液
晶表示素子の使用温度よりも高い温度で硬化させる第2
の硬化工程とを具備することを特徴とする前記液晶表示
素子の製造方法を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に本発明に関する液晶表示素
子の断面図を示す。TFT、走査線、信号線(図示せ
ず)等が形成されたアレイ基板1と共通電極、カラーフ
ィルタ(図示せず)等が形成された対向基板2が対向配
置されている。これらアレイ基板1と対向基板2は、液
晶表示素子の使用温度よりも十分高い温度で硬化される
第1のシール材と、この第1のシール材1の外周部形成
された液晶表示素子の使用温度条件で硬化できる第2の
シール材2とによって封止されている。5は液晶層、6
はセルギャップを保つスペーサである。本発明では、前
記第2のシール材2を液晶表示素子完成時に使用する温
度状態(例えば15℃〜40℃)において予め硬化させる。
この時の第2のシール材4は二液性接着剤や紫外線硬化
接着剤或いはこの温度において硬化する熱硬化性の接着
剤でも構わない。この後温度を上げて第1のシール材1
を熱硬化させ強固に接着する。また第1のシール材とし
ては、高温焼成により重合硬化を示す一液性の熱硬化樹
脂や二液性の熱硬化樹脂が挙げられる。本発明では、先
ず液晶表示の使用温度帯で硬化可能な第2のシール材4
を硬化し均一なセルギャップのまま保持させる。次に温
度を上げて第1のシール材1を硬化する。このとき基板
間の熱膨張差に起因する基板の反りが生じたとしても、
反った状態で第1のシール材1が硬化して基板間のずれ
を生じない。したがって温度が下がった場合前記反りは
元に戻り、通常の液晶表示素子の使用温度帯では均一な
セルギャップを実現できる。前述した第1のシール材4
で予め基板間を固定していなければ、高温状態でセルギ
ャップが均一なまま固定され、温度が下がった場合に熱
膨張係数に起因して基板が反ってしまうのである。図2
は基板1上に第1のシール材3、第2のシール材4を印
刷した様子を示す上面図である。図2に示すように、基
板1、基板2間を強固に固定するための第1のシール材
3は、基板1の内周部に位置し、第2のシール材4は、
第1のシール材1より外周部に位置するようにスクリー
ン印刷によりそれぞれ印刷する。この場合、第2のシー
ル材3は不連続なパターン(図中矢印で示す部分)を構
成することが好ましい。以下にその理由を述べる。アレ
イ基板1を対向基板2に位置合わせし、液晶表示素子の
使用温度にて所定のセルギャップ付近まで潰した場合、
図3、図4に示すように第1のシール材3と第2のシー
ル材4は潰されて1本のシール材7になる。このときこ
のシール材7の内周部は第1のシール材3、外周部は第
2のシール材4を構成する。第2のシール材4の開放部
(図2中矢印で示す部分)がない場合、第1のシール材
3と第2のシール材4により閉ざされた空間が、気泡
(図3中矢印、図4中符号8で示す)となりシール材7
中に混入し易い。この気泡は第2のシール材4が硬化す
る温度において膨張し、流動性を示す第1のシール材3
から外部(セル内部側)に放出されようとする。これに
より液晶層を封じ込めるための閉空間を形するシールの
一部に欠落が生じやすく、後工程における液晶の注入を
困難にする可能性がある。
【0009】そこで図2、図5に示すように第2のシー
ル材4の一部に開放部(図2中矢印、図5中符号9で示
す)を設けることで、前述した気泡8を開放部9から外
周部に放出することが可能となるので、第1のシール材
の一部に欠陥を生じることがなくなる。特に第2のシー
ル材4のパターンの屈曲部や長い直線部の中間部へ開放
部9を形成することが気泡開放に効果的である。また、
液晶表示素子のセルギャップは最内周部の第1のシール
材3により保持されることが実験から明らかになってい
る。このため第1のシール材3の接着強度は、第2のシ
ール材4の接着強度より強くする必要がある。さらに第
1のシール材3としては、液晶材料に対する耐性が必要
がある。したがって第1のシール材3は、接着強度が強
く耐性のある熱硬化性接着樹脂が好ましい。
【0010】(実施例1)図6は本発明の液晶表示素子
の製造方法を説明するための斜視図である。図6に示す
ように、スイッチング素子、走査線、信号線、画素電極
等が形成されたアレイ基板1、共通電極等が形成された
対向基板2の表面に液晶の配向を制御するための配向膜
10、11をポリイミド膜(オプトマーAL-1051 :日本
合成ゴム)によりそれぞれ形成する。アレイ基板1と対
向基板2はそれぞれ熱膨張係数が46×10-7/℃と83×10
-7/℃の硝子基板を用いた。配向膜面は、液晶分子が一
定方向への規則性を示して並ぶような配向処理を施し、
表示品位が均一になるよう設定する。例えば配向膜を布
等で擦るラビング処理が挙げられる。
【0011】次にアレイ基板1上に液晶表示素子の使用
温度よりも高温において硬化する第1のシール材3、対
向基板2上に液晶表示素子の使用温度において硬化する
第2のシール材4をディスペンサーを用いて描画塗布す
る。セルを組み立てたとき第1のシール材3は内側に、
第2のシール材4は外側にくるように配置した。また第
1のシール3は、硬化温度130℃から160℃の熱硬
化型接着樹脂(XN-5A-C:三井東圧) を用い、第2のシー
ル4は、紫外線の照射により室温状態にて硬化する紫外
線硬化型接着樹脂(UV-1000:Sony Chemical)を用いた。
さらに第1のシール材3の形状は、液晶層を保持するた
めに閉空間構造を形成しており開口端12より常法によ
り液晶を注入する。第2のシール材4は、第1のシール
材3の形状と平行配置される様に基板面に描画した。か
つ開放部8 を直線部および曲線部にそれぞれ形成した。
また第1のシール材3には液晶層の厚みを制御するため
のスペーサー13が混合されており接着時の加圧により
所定の液晶層厚みを形成する。ただし第2のシール材4
には厚みを制御するスペーサーを混合していない。
【0012】次に上述したアレイ基板1、対向基板2
を、それぞれ塗布された第1のシール材3、第2のシー
ル材4が向かい合うように張り合わせた後、基板間隔が
所定の厚みになるまで加圧する。
【0013】次に室温状態にてUVランプを用いて基板側
面部より露光を行い周辺部の第2のシール材4を硬化す
る。このときシール材中の気泡によって第1のシール材
3を破壊することはなかった。またこの状態でセルギャ
ップを満たしていることが重要である。
【0014】次にこれら基板間を加圧した状態で熱硬化
型接着樹脂からなる第1のシール材3を160 ℃、1Hにて
硬化接着する。このとき160 ℃での熱膨張率の差により
歪みが生じるが、第2のシール材4により既に固定され
ているため、この歪みを基板間に含んだまま第1のシー
ル材3が硬化され、冷却後には元のセルギャップを有す
るセルが形成される。次にこのように作成した液晶セル
に、液晶材料を真空注入して液晶表示素子を完成した。
【0015】(比較例1)図7に示すように、スイッチ
ング素子、走査線、信号線、画素電極等が形成されたア
レイ基板1、共通電極等が形成された対向基板2の表面
に液晶の配向を制御するための配向膜10、11をポリ
イミド膜(オプトマーAL-1051 :日本合成ゴム)により
それぞれ形成する。アレイ基板1と対向基板2はそれぞ
れ熱膨張係数が46×10-7/℃と83×10-7/℃の硝子基板
を用いた。配向膜面は、液晶分子が一定方向への規則性
を示して並ぶような配向処理を施し、表示品位が均一に
なるよう設定する。例えば配向膜を布等で擦るラビング
処理が挙げられる。次にアレイ基板1上にシール材3を
ディスペンサーを用いて描画塗布する。このときのシー
ル材3は、熱硬化型接着樹脂(XN-5A-C:三井東圧) を用
いた。またこのシール材3の形状は、液晶層を保持する
ための閉空間構造を形成しており開口端26より常法によ
り液晶を注入する。またシール材3には液晶層の厚みを
制御するためのスペーサー13が混合されており接着時
の加圧により所定の液晶層厚みを形成する。
【0016】次に上述したアレイ基板1、対向基板2を
シール材3を介して、張り合わせた後、基板間隔が所定
の厚みになるまで加圧する。次に基板を加圧した状態で
熱硬化型接着樹脂からなるシール材3を160 ℃、1Hにて
硬化接着した。このとき160 ℃でアレイ基板1および対
向基板2がそれぞれの膨張率に応じて膨張し、この状態
でシール材3が硬化し固定される。このセルは冷却後、
アレイ基板1及び対向基板2がそれぞれの熱膨張率に応
じて収縮する。このときシール材3で固定されているの
で、常温付近では基板間に歪みを保持し十分なセルギャ
ップが取れなかった。
【0017】(実施例2)実施例1と同様のプロセスに
より液晶表示素子を作製した。本実施例では第1のシー
ル材3として、接着強度が強い熱硬化型接着樹脂(XN-5A
-C:三井東圧) を用い、第2のシール材4として、紫外
線硬化型接着樹脂(UV-1000:Sony Chemical)を用いた。
液晶材料にはセル厚2.5 μm にて15Vで駆動可能なカイ
ラルネマチック系の液晶材料を用いた。
【0018】(比較例2)実施例1と同様のプロセスに
より液晶表示素子を作製した。本比較例では第1のシー
ル材3として、紫外線硬化型(UV-1000:Sony Chemical)
を用い、第2のシール材4として、接着力が強い熱硬化
型接着樹脂(XN-5A-C:三井東圧) を用いた。液晶材料に
はセル厚2.5 μm にて15Vで駆動可能なカイラルネマチ
ック系の液晶材料を用いた。
【0019】(実施例3)実施例1と同様のプロセスに
より液晶表示素子を作製した。本実施例では第1のシー
ル材3として、接着強度が強い熱硬化型接着樹脂(XN-5A
-C:三井東圧) を用い、第2のシール材4として、紫外
線硬化型接着樹脂(UV-1000:Sony Chemical)を用いた。
液晶材料には二色性色素を混合したGHタイプの液晶を
用いた。
【0020】(比較例3)実施例1と同様のプロセスに
より液晶表示素子を作製した。本比較例では第1のシー
ル材3として、接着強度が強い熱硬化型接着樹脂(XN-5A
-C:三井東圧) を用い、第2のシール材4として、紫外
線硬化型接着樹脂(UV-1000:Sony Chemical)を用いた。
ただし本実施例では第2のシール材4の開放部9は形成
せず連続なパターンとした。
【0021】(実施例4)対向して張り合わせる二枚の
基板の厚みが大きく異なる素子を構成した。図8に示す
ように、予めITO膜が形成されている厚み1.1mm の硝
子基板(OA-2:日本電気硝子(株))31と厚み0.3mm
の硝子基板( OA-2 :日本電気硝子(株))32を用意
する。次に基板31、32の表面に液晶の配向を制御す
るための配向膜33、34をポリイミド膜( オプトマー
AL-1051 :日本合成ゴム) によりそれぞれ形成する。基
板31、32の熱膨張係数は、それぞれ47×10-7/℃で
ある。また配向膜33、34は、液晶分子が一定方向へ
の規則性を示して並ぶような配向処理を施し、表示品位
が均一になるよう設定した。次にシール材35、36を
基板31、32の液晶と接する面にディスペンサーを用
いて描画塗布する。基板31に塗布したシール材35
は、熱硬化型接着樹脂(XN-5A-C:三井東圧) を用いた。
また基板32に塗布したシール36は、紫外線の照射に
より室温状態にて硬化する紫外線硬化型接着樹脂(UV-10
00:Sony Chemical)を用いた。シール材35の形状は、
液晶層を保持するために閉空間構造を形成し、開口端37
より常法により液晶を注入できる。またシール材36
は、シール材35の形状と平行配置される様に基板面に
描画し、かつシール材35とシール材36の間に介在す
る気泡を外に追い出すために、不連続部位38をその直
線部および曲線部にそれぞれ形成する。またシール材3
5には液晶層の厚みを制御するためのスペーサー39を
混合し、接着時の加圧により所定の液晶層厚みを形成す
る。ただしシール材36にはギャップを制御するための
スペーサーは混合しない。次に基板31、32上に塗布
されたシール材35、36を向かい合わせるように張り
合わせた後、基板間隔が所定の厚みになるまで加圧し
た。この時第2のシール材36は第1のシール材35の
周辺になるように組み合わせる。次に室温状態にてUVラ
ンプを用いて基板側面部より露光を行い周辺部のシール
材36を硬化する。この状態にて基板31、32の仕様
寸法を満たしていることが重要である。紫外線( UV)
による硬化固定の後に、基板を加圧した状態にて熱硬化
型接着樹脂を160 ℃、1Hにて硬化接着する。この時基板
31と基板32では、160 ℃での熱膨張率に差は無い
が、厚みが異なることによる基板変形量の差により歪み
が生じる。しかしながら、シール材36により既に固定
されているため熱シール後の寸法変化を殆ど生じること
がない。次にこのように作成した液晶セルに、液晶材料
を真空注入して液晶表示素子を完成した。
【0022】(比較例4)本比較例では実施例5の第2
のシール材がない液晶表示素子を作成した。図9に示す
ように、予めITO透明電極が形成された厚み1.1mm の
硝子基板(OA-2:日本電気硝子(株))41と厚み0.3m
m の硝子基板42とを用意する。次に基板41、42の
表面に液晶の配向を制御するための配向膜43、44を
ポリイミド膜( オプトマーAL-1051 :日本合成ゴム) に
よりそれぞれ形成する。基板41、42はそれぞれ熱膨
張係数が46×10-7/℃の硝子基板を用いた。配向膜面
は、液晶分子が一定方向への規則性を示して並ぶような
配向処理を施し、表示品位が均一になるよう設定した。
次に基板41、42を接着するためのシール材45を基
板41の液晶と接する面にディスペンサーを用いて描画
塗布した。基板41に塗布したシール材45は、熱硬化
型接着樹脂(XN-5A-C:三井東圧) を用いた。シール材4
5の形状は、液晶層を保持するために閉空間構造にし、
開口端46より常法により液晶を注入できる。シール材
45には液晶層の厚みを制御するためのスペーサー47
を混合し、接着時の加圧により所定の液晶層厚みを形成
する。次に基板41、42上に塗布された配向膜が向か
い合うように張り合わせた後、基板間隔が所定の厚みに
なるまで加圧した。基板を加圧した状態にて熱硬化型接
着樹脂を160 ℃、1Hにて硬化接着した。この時、160 ℃
での熱膨張率には差がないが、基板厚みが極端に異なる
ことから基板変形量の差により歪みが生じ、この歪みを
保持した状態で熱硬化性樹脂により固着さた。次にこの
ように作成した液晶セルに、液晶材料を真空注入して液
晶表示素子を完成した。この液晶表示装置は、歪みが大
きく表示品位が大きく低下した。
【0023】(実施例5)対向して張り合わせる二枚の
基板の材質が大きく異なる素子を構成した。図10に示
すように、予めITOが形成された厚み1.1mm の硝子基
板(OA-2:日本電気硝子(株))51と厚み0.125 mmの
PEN (ポリエチレンテレフタレート)フィルム基板52
にを用意する。次に基板51、52の表面に液晶の配向
を制御するための配向膜53、54をポリイミド膜( オ
プトマーAL-1051 :日本合成ゴム) によりそれぞれ形成
する。基板51、52はそれぞれ熱膨張係数が47×10-7
/℃の硝子基板と130 ×10-7の樹脂基板である。配向膜
面は、液晶分子が一定方向への規則性を示して並ぶよう
な配向処理を施し、表示品位が均一になるよう設定し
た。次にシール材55、56を基板51及び基板52の
液晶と接する面にディスペンサーを用いて描画塗布す
る。基板51に塗布したシール材55は、熱硬化型接着
樹脂(XN-5A-C:三井東圧) を用いた。また基板52に塗
布したシール材56は、紫外線の照射により室温状態に
て硬化する紫外線硬化型接着樹脂(UV-1000:SonyChemic
al)を用いた。シール材55の形状は、液晶層を保持す
るために閉空間構造とし、開口端57より常法により液
晶を注入できる。シール材56は、シール材55の形状
と平行配置される様に基板面に描画し、かつシール材5
5とシール材56間に介在する気泡が抜けるように不連
続部位58を直線部および曲線部にそれぞれ形成する。ま
たシール材55には液晶層の厚みを制御するためのスペ
ーサー59を混合し、接着時の加圧により所定の液晶層
厚みを形成する。ただしシール材56にはギャップを制
御するためのスペーサーは混合しない。次に基板51、
52上に塗布されたシール材55、56を向かい合うよ
うに張り合わせた後、基板間隔が所定の厚みになるまで
加圧した。この時第2のシール材36は第1のシール材
35の周辺になるように組み合わせる。次に室温状態に
てUVランプを用いて基板側面部より露光を行い周辺部シ
ール材56を硬化した。この状態にて基板51、52の
仕様寸法を満たしていることが重要である。次に紫外線
( UV) による硬化固定の後に、基板を加圧した状態に
て熱硬化型接着樹脂を160 ℃、1Hにて硬化接着した。こ
の時基板51、52の間で、160 ℃での熱膨張率の差お
よび厚みが異なることによる基板変形量の差により歪み
が生じる。しかしながら、シール材56により既に固定
されているため熱シール後の寸法変化を殆ど生じること
がない。次にこのように作成した液晶セルに、液晶材料
を真空注入して液晶表示素子を完成した。
【0024】(比較例5)本比較例は実施例6の第2の
シール材のない液晶表示素子を作成した。図11に示す
ように、予めITOが形成された厚み1.1mm の硝子基板
(OA-2:日本電気硝子(株))61と厚み0.125mm のPE
N (ポリエチレンテレフタレート)フィルム基板62を
用意する。基板61、62の表面に液晶の配向を制御す
るための配向膜63、64をポリイミド膜( オプトマー
AL-1051 :日本合成ゴム) によりそれぞれ形成した。基
板61、62はそれぞれ熱膨張係数が47×10-7/℃の硝
子基板と130 ×10-7の樹脂基板である。配向膜面は、液
晶分子が一定方向への規則性を示して並ぶような配向処
理を施し、表示品位が均一になるよう設定した。次に基
板61、62を接着するためのシール材65を基板61
の液晶と接する面にディスペンサーを用いて描画塗布し
た。基板61に塗布したシール材65は、熱硬化型接着
樹脂(XN-5A-C:三井東圧) を用いた。シール材65の形状
は、液晶層を保持するために、閉空間構造を形成し、開
口端66より常法により液晶を注入できる。シール材6
5には液晶層の厚みを制御するためのスペーサー67を
混合し、接着時の加圧により所定の液晶層厚みを形成す
る。次に基板61、62上に塗布された配向膜が向かい
合うように張り合わせた後、基板間隔が所定の厚みにな
るまで加圧した。基板を加圧した状態にて熱硬化型接着
樹脂を160 ℃、1Hにて硬化接着した。この時基板61、
62の間で、160 ℃での熱膨張率の差および厚みが異な
ることによる基板変形量の差により歪みが生じる。この
歪みを保持した状態にて熱硬化性樹脂により固着さる。
次にこのように作成した液晶セルに、液晶材料を真空注
入して液晶表示素子を完成した。この液晶表示素子は、
歪みが大きく表示品位の低下した。実施例および比較例
で作製した液晶表示素子のギャップ分布、駆動電圧( 最
大値) を表1にしめす。表からも明らかなように、本発
明のシール構造を用いた液晶表示素子では、熱膨張率の
異なる基板間や大きく厚さの異なる基板間の接着におい
ても、ギャップ分布が均一であり駆動電圧の上昇を引き
起こす原因となるギャップ不良の発生もみられない。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の液晶表示
素子においては、表示特性を向上するための多層構造や
光学制御層の導入等、熱膨張係数の大きく異なる基板間
の接着においても基板歪みの発生を押さえ、ギャップ不
良や駆動電圧上昇の無い液晶表示素子を簡便に提供出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示素子の断面図
【図2】本発明の液晶表示素子の上面図
【図3】シール間に混入する気泡の一例を表す図
【図4】シール間に混入する気泡の一例を表す図
【図5】シール間に混入する気泡が開放される一例を表
す図
【図6】本発明の実施例1、2、3にかかる液晶表示素
子の工程図
【図7】本発明の比較例1、2、3にかかる液晶表示素
子の工程図
【図8】本発明の実施例4にかかる液晶表示素子の工程
【図9】本発明の比較例4にかかる液晶表示素子の工程
【図10】本発明の実施例5にかかる液晶表示素子の工
程図
【図11】本発明の比較例5にかかる液晶表示素子の工
程図
【符号の説明】
1…基板 2…基板 3…液晶表示素子の使用温度よりも高い温度で硬化する
熱硬化性樹脂からなる第1のシール材 4…液晶表示素子の使用温度にて硬化可能な接着剤から
なる第2のシール材 5…液晶層 6…スペーサー 7…シール材 8…気泡 9…シール材の不連続部分 10…配向膜 11…配向膜 12…注入口 13…スペーサー 31…厚い硝子基板 32…薄い硝子基板 33…配向膜 34…配向膜 35…熱硬化型接着剤 36…室温硬化型接着剤 37…注入口 38…シール不連続部 39…スペーサー 41…厚い硝子基板 42…薄い硝子基板 43…配向膜 44…配向膜 45…熱硬化型接着剤 46…注入口 47…スペーサー 51…厚い硝子基板 52…薄いPEN フィルム基板 53…配向膜 54…配向膜 55…熱硬化型接着剤 56…室温硬化型接着剤 57…注入口 58…シール不連続部 59…スペーサー 61…厚い硝子基板 62…薄いPEN 基板 63…配向膜 64…配向膜 65…熱硬化型接着剤 66…注入口 67…スペーサー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の基板と、この第1の基板に対向して
    配置された第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の
    基板との間に挟持された液晶材料と、前記第1の基板と
    前記第2の基板の間に形成され前記液晶材料を封止する
    第1のシール材と、前記第1のシール材の外周部に形成
    された第2のシール材とを具備する液晶表示素子におい
    て、前記第2のシール材は当該液晶表示素子の使用温度
    にて硬化可能な接着剤であり、前記第1のシール材は前
    記使用温度よりも高い温度で硬化する熱硬化性樹脂から
    なることを特徴とする液晶表示素子。
  2. 【請求項2】前記第2のシール材が開口部を持つことを
    特徴とする請求項1記載の液晶表示素子。
  3. 【請求項3】前記第2のシール材の開口部は、前記第2
    のシール材の曲率を有する領域及び直線領域に形成され
    ていることを特徴とする請求項2記載の液晶表示素子。
  4. 【請求項4】前記第2のシール材の開口部は、前記第2
    のシール材の幅以上の大きさであることを特徴とする請
    求項2記載の液晶表示素子。
  5. 【請求項5】前記第2のシール材は、前記第1及び第2
    の基板の間隔を一定に保つスペーサーを含有しないこと
    を特徴とする請求項1、請求項2、請求項3或いは請求
    項4記載の液晶表示素子。
  6. 【請求項6】前記第2のシール材を液晶表示素子の使用
    温度において硬化させる第1の硬化工程と、この第1の
    硬化工程の後、前記第1のシール材を液晶表示素子の使
    用温度よりも高い温度で硬化させる第2の硬化工程とを
    具備することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項
    3、請求項4或いは請求項5記載の液晶表示素子の製造
    方法。
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