JPH116278A - 木質調合成樹脂製デッキ - Google Patents
木質調合成樹脂製デッキInfo
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- JPH116278A JPH116278A JP15845297A JP15845297A JPH116278A JP H116278 A JPH116278 A JP H116278A JP 15845297 A JP15845297 A JP 15845297A JP 15845297 A JP15845297 A JP 15845297A JP H116278 A JPH116278 A JP H116278A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 天然木材に近似した木質調の美観を有すると
ともに、メンテナンスが不要で、デッキとしての長期使
用が可能な耐久性及び耐候性に優れた木質調合成樹脂製
デッキを提供すること。 【解決手段】 押出成形してなる木質調を有する基材2
の片面または両面に、表面の60度鏡面光沢度が5〜5
0%である透明樹脂層3が形成されている。
ともに、メンテナンスが不要で、デッキとしての長期使
用が可能な耐久性及び耐候性に優れた木質調合成樹脂製
デッキを提供すること。 【解決手段】 押出成形してなる木質調を有する基材2
の片面または両面に、表面の60度鏡面光沢度が5〜5
0%である透明樹脂層3が形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅、店舗等のベ
ランダ、バルコニー、テラス等の床を構成する合成樹脂
製デッキに係り、特に長尺での使用が可能であり、また
任意の大きさの型枠と組み合わされたユニットとして、
タイルのようにも使用することができる木質調合成樹脂
製デッキに関するものである。
ランダ、バルコニー、テラス等の床を構成する合成樹脂
製デッキに係り、特に長尺での使用が可能であり、また
任意の大きさの型枠と組み合わされたユニットとして、
タイルのようにも使用することができる木質調合成樹脂
製デッキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅、店舗等のベランダ、バルコ
ニー、テラス等の床を構成する材料として、木材、合成
樹脂製デッキ、あるいはRC住宅等においては、モルタ
ル等が使用されていた。これらの中で、特に木材は、質
感や意匠性に優れていることから、広く使用されてきた
が、表面が荒れてトゲが発生したり、あるいは水分を吸
収するため、腐食したりするので、耐久性に問題であ
り、メンテナンスの面で不利があった。一方、合成樹脂
製デッキは、木材のようなメンテナンスは不要である
が、質感や意匠性に乏しく、木質調を表現した合成樹脂
製デッキはあるものの、必ずしも天然木材に近い質感が
得られにくいという欠点があった。また、近年、合成樹
脂製木質材として、質感を向上させた素材のものが知ら
れているが、これらの素材は耐候性が悪く、屋外で使用
されるデッキとしての素材とは成り得なかった。
ニー、テラス等の床を構成する材料として、木材、合成
樹脂製デッキ、あるいはRC住宅等においては、モルタ
ル等が使用されていた。これらの中で、特に木材は、質
感や意匠性に優れていることから、広く使用されてきた
が、表面が荒れてトゲが発生したり、あるいは水分を吸
収するため、腐食したりするので、耐久性に問題であ
り、メンテナンスの面で不利があった。一方、合成樹脂
製デッキは、木材のようなメンテナンスは不要である
が、質感や意匠性に乏しく、木質調を表現した合成樹脂
製デッキはあるものの、必ずしも天然木材に近い質感が
得られにくいという欠点があった。また、近年、合成樹
脂製木質材として、質感を向上させた素材のものが知ら
れているが、これらの素材は耐候性が悪く、屋外で使用
されるデッキとしての素材とは成り得なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来の問題点を解決するものであり、天然木材に近似した
木質調の美観を有するとともに、メンテナンスが不要
で、デッキとしての長期使用が可能な耐久性及び耐候性
の優れた木質調合成樹脂製デッキを提供することを課題
とする。
来の問題点を解決するものであり、天然木材に近似した
木質調の美観を有するとともに、メンテナンスが不要
で、デッキとしての長期使用が可能な耐久性及び耐候性
の優れた木質調合成樹脂製デッキを提供することを課題
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために試作、検討を重ねた結果、天然木材に近
似した木質調を有する押出成形してなる基材の片面また
は両面に、耐候性を備えた透明樹脂層を設け、その表面
を特定の鏡面光沢度にすることにより、実用上望ましい
木質調合成樹脂製デッキを開発し、本発明に到達した。
すなわち、本発明の木質調合成樹脂製デッキは、押出成
形してなる木質調を有する基材の片面または両面に、表
面の60度鏡面光沢度が5〜50%である透明樹脂層を
設けてなるものである。また、前記木質調を有する基材
が、異なる色調の着色料を配合してなるベース材と着色
材との二色成形物からなるものを好適とし、さらに前記
ベース材が、熱可塑性樹脂100重量部に対し、粒径6
0〜300メッシュの木粉を5〜100重量部の範囲で
配合してなるものを好適としている。
解決するために試作、検討を重ねた結果、天然木材に近
似した木質調を有する押出成形してなる基材の片面また
は両面に、耐候性を備えた透明樹脂層を設け、その表面
を特定の鏡面光沢度にすることにより、実用上望ましい
木質調合成樹脂製デッキを開発し、本発明に到達した。
すなわち、本発明の木質調合成樹脂製デッキは、押出成
形してなる木質調を有する基材の片面または両面に、表
面の60度鏡面光沢度が5〜50%である透明樹脂層を
設けてなるものである。また、前記木質調を有する基材
が、異なる色調の着色料を配合してなるベース材と着色
材との二色成形物からなるものを好適とし、さらに前記
ベース材が、熱可塑性樹脂100重量部に対し、粒径6
0〜300メッシュの木粉を5〜100重量部の範囲で
配合してなるものを好適としている。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の木質調合成樹脂製
デッキについて、詳細に説明する。本発明に用いられる
基材は、木目模様(木質調)を形成させるために、熱可
塑性樹脂に異なる色調の着色料が配合されたベース材と
着色材とから主に構成されている。このベース材と着色
材における着色料の配合割合は、熱可塑性樹脂100重
量部に対して、着色料1〜10重量部の範囲、特には1
〜6重量部の範囲内で混合したものを用いるのが好まし
い。ベース材には、さらに天然木材に近似した木質感を
十分に実現するために、粒径60〜300メッシュ、含
水率5%以下に調整された木粉が、熱可塑性樹脂100
重量部に対して、5〜100重量部の範囲で混入させた
ものとするのが好ましい。また、着色材は、上記ベース
材よりも濃色に着色された熱可塑性樹脂ペレットまたは
粉末からなり、ベース材の樹脂と良好な相溶性を有する
同質のものを用いるのがよく、木目模様を形成するため
には、ブラウン系等に着色するのが好ましい。さらに、
この着色材はベース材と比較して、流動性の低い樹脂、
あるいは重合度の高い樹脂を用いることにより、押出機
中での溶融加工時に、あたかも年輪があるような木目模
様が形成され、より天然木材の質感に近くなるのでより
好ましい。
デッキについて、詳細に説明する。本発明に用いられる
基材は、木目模様(木質調)を形成させるために、熱可
塑性樹脂に異なる色調の着色料が配合されたベース材と
着色材とから主に構成されている。このベース材と着色
材における着色料の配合割合は、熱可塑性樹脂100重
量部に対して、着色料1〜10重量部の範囲、特には1
〜6重量部の範囲内で混合したものを用いるのが好まし
い。ベース材には、さらに天然木材に近似した木質感を
十分に実現するために、粒径60〜300メッシュ、含
水率5%以下に調整された木粉が、熱可塑性樹脂100
重量部に対して、5〜100重量部の範囲で混入させた
ものとするのが好ましい。また、着色材は、上記ベース
材よりも濃色に着色された熱可塑性樹脂ペレットまたは
粉末からなり、ベース材の樹脂と良好な相溶性を有する
同質のものを用いるのがよく、木目模様を形成するため
には、ブラウン系等に着色するのが好ましい。さらに、
この着色材はベース材と比較して、流動性の低い樹脂、
あるいは重合度の高い樹脂を用いることにより、押出機
中での溶融加工時に、あたかも年輪があるような木目模
様が形成され、より天然木材の質感に近くなるのでより
好ましい。
【0006】ベース材及び着色材に用いられる熱可塑性
樹脂としては、塩化ビニル樹脂(PVC)、アクリロニ
トリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(ABS)、
ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)等が例
示される。また、着色料としては、従来プラスチックの
着色に慣用されているものの中から任意のものを選択し
て用いることができる。このような着色料としては、例
えば、アルミニウム粉、ブロンズ粉等の金属粉類、カー
ボンブラック等の炭素塩類、酸化チタン、亜鉛華、べん
がら等の酸化物類、沈降性硫酸バリウム等の硫酸塩類、
炭酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム等の炭酸塩
類、クレー、群青等のケイ酸塩類、黄鉛等のクロム酸塩
類、コバルトブルー等のアルミン酸塩類、紺青等のフェ
ロシアン化合物類等の無機顔料;トルイジンレッド、パ
ーマネントカーミンFB、ジスアゾイエローAAA、レ
ーキレッドC等のアゾ顔料類、フタロシアニンブルー、
インダントロンブルー、キナクリドンレッド等の多環式
顔料類、ビクトリアピュアブルーBOレーキ、アルカリ
ブルートーナー等の染付レーキ類、アジン顔料類、蛍光
顔料類等の有機顔料および塩基性染料、酸性染料、油溶
染料、分散染料等の染料が挙げられ、これらは1種また
は2種以上の組み合せで使用される。また、上記ベース
材及び着色材には、必要に応じて、安定剤、充填剤等の
添加剤を適宜選択して添加してもよい。
樹脂としては、塩化ビニル樹脂(PVC)、アクリロニ
トリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(ABS)、
ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)等が例
示される。また、着色料としては、従来プラスチックの
着色に慣用されているものの中から任意のものを選択し
て用いることができる。このような着色料としては、例
えば、アルミニウム粉、ブロンズ粉等の金属粉類、カー
ボンブラック等の炭素塩類、酸化チタン、亜鉛華、べん
がら等の酸化物類、沈降性硫酸バリウム等の硫酸塩類、
炭酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム等の炭酸塩
類、クレー、群青等のケイ酸塩類、黄鉛等のクロム酸塩
類、コバルトブルー等のアルミン酸塩類、紺青等のフェ
ロシアン化合物類等の無機顔料;トルイジンレッド、パ
ーマネントカーミンFB、ジスアゾイエローAAA、レ
ーキレッドC等のアゾ顔料類、フタロシアニンブルー、
インダントロンブルー、キナクリドンレッド等の多環式
顔料類、ビクトリアピュアブルーBOレーキ、アルカリ
ブルートーナー等の染付レーキ類、アジン顔料類、蛍光
顔料類等の有機顔料および塩基性染料、酸性染料、油溶
染料、分散染料等の染料が挙げられ、これらは1種また
は2種以上の組み合せで使用される。また、上記ベース
材及び着色材には、必要に応じて、安定剤、充填剤等の
添加剤を適宜選択して添加してもよい。
【0007】このように上記したベース材及び着色材
は、それぞれの各成分を配合し、通常使用される押出機
を用いて押出成形により、基材として成形される。この
基材は、デッキとして好適に使用するために、通常、厚
さ5〜50mmの範囲内であることが好ましい。
は、それぞれの各成分を配合し、通常使用される押出機
を用いて押出成形により、基材として成形される。この
基材は、デッキとして好適に使用するために、通常、厚
さ5〜50mmの範囲内であることが好ましい。
【0008】本発明を構成する透明樹脂層は、上記基材
の片面または両面に、共押出成形またはコーティングに
より形成される。この透明樹脂層が共押出成形により形
成される場合には、その素材として塩化ビニル樹脂(P
VC)、アクリル樹脂(PMMA)等の中の透明樹脂が
挙げられるが、上記した基材の樹脂と良好な接着性を有
するものを用いるのが好ましい。また、基材の樹脂によ
っては、耐候性を向上させるために、ベンゾエートエス
テル、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、アク
リロニトリル系等の紫外線吸収剤を透明樹脂100重量
部に対して、0.1〜1.0重量部の範囲内で配合すれ
ばより好ましい。
の片面または両面に、共押出成形またはコーティングに
より形成される。この透明樹脂層が共押出成形により形
成される場合には、その素材として塩化ビニル樹脂(P
VC)、アクリル樹脂(PMMA)等の中の透明樹脂が
挙げられるが、上記した基材の樹脂と良好な接着性を有
するものを用いるのが好ましい。また、基材の樹脂によ
っては、耐候性を向上させるために、ベンゾエートエス
テル、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、アク
リロニトリル系等の紫外線吸収剤を透明樹脂100重量
部に対して、0.1〜1.0重量部の範囲内で配合すれ
ばより好ましい。
【0009】また、この透明樹脂層がコーティングによ
り形成される場合には、ロールコーティング、ディップ
コーティング等により行われ、その素材としてアクリル
系、ウレタン系、フッ素系、シリコーン系の樹脂の中の
透明樹脂が挙げられるが、上記共押出成形による場合と
同様、基材の樹脂と良好な接着性を有するものを用いる
のが好ましい。また、基材の樹脂によっては、耐候性を
向上させるために、上記共押出成形による場合と同様の
紫外線吸収剤を、同様の配合割合で添加することが好ま
しい。このようにして形成される透明樹脂層の厚さは、
デッキとして好適に使用するために、通常0.01〜
1.0mmの範囲内であることが好ましい。
り形成される場合には、ロールコーティング、ディップ
コーティング等により行われ、その素材としてアクリル
系、ウレタン系、フッ素系、シリコーン系の樹脂の中の
透明樹脂が挙げられるが、上記共押出成形による場合と
同様、基材の樹脂と良好な接着性を有するものを用いる
のが好ましい。また、基材の樹脂によっては、耐候性を
向上させるために、上記共押出成形による場合と同様の
紫外線吸収剤を、同様の配合割合で添加することが好ま
しい。このようにして形成される透明樹脂層の厚さは、
デッキとして好適に使用するために、通常0.01〜
1.0mmの範囲内であることが好ましい。
【0010】本発明においては、木質調合成樹脂製デッ
キを構成する透明樹脂層の鏡面光沢度が重要であり、具
体的には60度鏡面光沢度が、5〜50%、好ましくは
10〜40%の範囲内であり、この鏡面光沢度が5%未
満の場合には、天然木材のような表面の質感とは異なる
違和感を与えてしまうという不利があり、逆に50%よ
り大きい場合にも、同様に天然木材のような表面の質感
とは異なる違和感を与えてしまうので好ましくない。な
お、鏡面光沢度の測定は、通常使用される測定装置を用
いて行えばよいが、例えば:測定装置GMX−202
(村上色彩技術研究所製、商品名)を用いて、60度鏡
面光沢度測定法(JIS Z8748)に準拠して行う
ことができる。
キを構成する透明樹脂層の鏡面光沢度が重要であり、具
体的には60度鏡面光沢度が、5〜50%、好ましくは
10〜40%の範囲内であり、この鏡面光沢度が5%未
満の場合には、天然木材のような表面の質感とは異なる
違和感を与えてしまうという不利があり、逆に50%よ
り大きい場合にも、同様に天然木材のような表面の質感
とは異なる違和感を与えてしまうので好ましくない。な
お、鏡面光沢度の測定は、通常使用される測定装置を用
いて行えばよいが、例えば:測定装置GMX−202
(村上色彩技術研究所製、商品名)を用いて、60度鏡
面光沢度測定法(JIS Z8748)に準拠して行う
ことができる。
【0011】また、このような透明樹脂層表面の鏡面光
沢度の調整方法としては、彫刻ロールによる表面へのエ
ンボス加工、あるいは透明樹脂材料中に、艶消し材を配
合して行うことができる。彫刻ロールによるエンボス加
工の場合、その彫刻ロールは、木目調のヘアーライン等
の凹凸模様を施した上で、なおかつ、彫刻ロール全面に
わたり、エッジング、サンドブラスト等による艶消し加
工をしてあればよい。この艶消し加工の粗さは、目標と
する鏡面光沢度が得られるよう任意に設定されるが、特
に表面粗さRaが3.0μm以下、Rmax が20μm以
下である場合に良好な木質調の質感が得られる。また、
艶消し材を配合する場合、その艶消し材として、シリ
カ、炭酸カルシウム、ガラスビーズ、有機ポリエチレン
等が用いられ、その粒径、配合量は目標とする鏡面光沢
度が得られるよう任意に設定されるが、特にその粒径は
0.001〜250μmの範囲、配合量は上記透明樹脂
100重量部に対して、3〜20重量部の範囲であるこ
とがより好ましい。
沢度の調整方法としては、彫刻ロールによる表面へのエ
ンボス加工、あるいは透明樹脂材料中に、艶消し材を配
合して行うことができる。彫刻ロールによるエンボス加
工の場合、その彫刻ロールは、木目調のヘアーライン等
の凹凸模様を施した上で、なおかつ、彫刻ロール全面に
わたり、エッジング、サンドブラスト等による艶消し加
工をしてあればよい。この艶消し加工の粗さは、目標と
する鏡面光沢度が得られるよう任意に設定されるが、特
に表面粗さRaが3.0μm以下、Rmax が20μm以
下である場合に良好な木質調の質感が得られる。また、
艶消し材を配合する場合、その艶消し材として、シリ
カ、炭酸カルシウム、ガラスビーズ、有機ポリエチレン
等が用いられ、その粒径、配合量は目標とする鏡面光沢
度が得られるよう任意に設定されるが、特にその粒径は
0.001〜250μmの範囲、配合量は上記透明樹脂
100重量部に対して、3〜20重量部の範囲であるこ
とがより好ましい。
【0012】本発明の木質調合成樹脂製デッキを製造す
るには、まず上記したベース材と着色材の各成分をそれ
ぞれ配合し、必要に応じて所望の添加剤を添加し、通常
用いられる押出成形により基材を形成する。次に、透明
樹脂材料に、紫外線吸収剤等の所望の添加剤を配合した
ものを共押出成形またはコーティングにより、上記基材
の片面または両面に、透明樹脂層を形成させ、本発明の
木質調合成樹脂製デッキを作製する。
るには、まず上記したベース材と着色材の各成分をそれ
ぞれ配合し、必要に応じて所望の添加剤を添加し、通常
用いられる押出成形により基材を形成する。次に、透明
樹脂材料に、紫外線吸収剤等の所望の添加剤を配合した
ものを共押出成形またはコーティングにより、上記基材
の片面または両面に、透明樹脂層を形成させ、本発明の
木質調合成樹脂製デッキを作製する。
【0013】また、本発明による木質調合成樹脂製デッ
キは、図1の断面図に示すように単に基材2の表面に、
透明樹脂層3を形成させた木質調合成樹脂製デッキ1と
してもよいが、図2に示すように、基材12の表面に、
透明樹脂層13を形成させた後、エンボス加工を施した
木質調合成樹脂製デッキ11としてもよい。また、基材
あるいは透明樹脂層に、複数の突条及び溝部からなる断
面凹凸形状を形成されることにより、ノンスリップ性を
より高めることができるので、より望ましい。
キは、図1の断面図に示すように単に基材2の表面に、
透明樹脂層3を形成させた木質調合成樹脂製デッキ1と
してもよいが、図2に示すように、基材12の表面に、
透明樹脂層13を形成させた後、エンボス加工を施した
木質調合成樹脂製デッキ11としてもよい。また、基材
あるいは透明樹脂層に、複数の突条及び溝部からなる断
面凹凸形状を形成されることにより、ノンスリップ性を
より高めることができるので、より望ましい。
【0014】
【実施例】以下、本発明の具体的態様を実施例を挙げて
説明する。 [実施例1] 1.基材の成分割合 a)ベース材 ・塩化ビニル樹脂(重合度800) 65重量部 ・アクリル樹脂 5重量部 ・有機錫類系安定剤 3重量部 ・エステル系ワックス 0.5重量部 ・木粉(80メッシュ、含水率4%) 20重量部 ・顔料 1.5重量部 ・炭酸カルシウム 5重量部 b)着色材 ・塩化ビニル樹脂(重合度1000) 85重量部 ・アクリル樹脂 5重量部 ・有機錫類系安定剤 3重量部 ・エステル系ワックス 0.5重量部 ・顔料 1.5重量部 ・炭酸カルシウム 5重量部
説明する。 [実施例1] 1.基材の成分割合 a)ベース材 ・塩化ビニル樹脂(重合度800) 65重量部 ・アクリル樹脂 5重量部 ・有機錫類系安定剤 3重量部 ・エステル系ワックス 0.5重量部 ・木粉(80メッシュ、含水率4%) 20重量部 ・顔料 1.5重量部 ・炭酸カルシウム 5重量部 b)着色材 ・塩化ビニル樹脂(重合度1000) 85重量部 ・アクリル樹脂 5重量部 ・有機錫類系安定剤 3重量部 ・エステル系ワックス 0.5重量部 ・顔料 1.5重量部 ・炭酸カルシウム 5重量部
【0015】 2.透明樹脂層の成分割合 ・透明アクリル樹脂 93重量部 ・ワックス 0.8重量部 ・シリカ(平均粒径10μm) 6重量部 ・紫外線吸収剤(チヌビンP) 0.2重量部
【0016】まず、基材として、上記成分割合のベース
材と着色材の材料を用いて、これを配合し、単軸押出機
により、押出成形を行って、厚さ14.8mmの基材を
形成すると同時に、透明樹脂層として、上記成分割合の
透明樹脂層の材料を用いて、これを配合し、単軸押出機
により、共押出成形を行って、基材の表面に、透明樹脂
層を形成した図1に示すような厚さ15mmの木質調合
成樹脂製デッキを作製した。得られた木質調合成樹脂製
デッキについて、60度鏡面光沢度測定法(JISZ8
748)に準拠して、測定装置GMX−202(村上色
彩技術研究所製、商品名)を用いて、鏡面光沢度を測定
したところ、その値は25%であった。また、この木質
調合成樹脂製デッキの表面を目視観察したところ、天然
木材に極めて近似した木目模様、質感のある美観を有し
ていた。
材と着色材の材料を用いて、これを配合し、単軸押出機
により、押出成形を行って、厚さ14.8mmの基材を
形成すると同時に、透明樹脂層として、上記成分割合の
透明樹脂層の材料を用いて、これを配合し、単軸押出機
により、共押出成形を行って、基材の表面に、透明樹脂
層を形成した図1に示すような厚さ15mmの木質調合
成樹脂製デッキを作製した。得られた木質調合成樹脂製
デッキについて、60度鏡面光沢度測定法(JISZ8
748)に準拠して、測定装置GMX−202(村上色
彩技術研究所製、商品名)を用いて、鏡面光沢度を測定
したところ、その値は25%であった。また、この木質
調合成樹脂製デッキの表面を目視観察したところ、天然
木材に極めて近似した木目模様、質感のある美観を有し
ていた。
【0017】[実施例2] 1.基材の成分割合 a)ベース材 ・塩化ビニル樹脂(重合度800) 75重量部 ・アクリル樹脂 5重量部 ・有機錫類系安定剤 3重量部 ・エステル系ワックス 0.5重量部 ・顔料 1.5重量部 ・炭酸カルシウム 5重量部 b)着色材 ・塩化ビニル樹脂(重合度1000) 75重量部 ・アクリル樹脂 5重量部 ・有機錫類系安定剤 3重量部 ・エステル系ワックス 0.5重量部 ・顔料 1.5重量部 ・炭酸カルシウム 15重量部
【0018】 2.透明樹脂層の成分割合 ・透明アクリル樹脂 93重量部 ・ワックス 0.8重量部 ・紫外線吸収剤(チヌビンP) 0.2重量部
【0019】まず、基材として、上記成分割合のベース
材と着色材の材料を用いて、これを配合し、単軸押出機
により、押出成形を行って、厚さ14.8mmの基材を
形成すると同時に、透明樹脂層として、上記成分割合の
透明樹脂層の材料を用いて、これを配合し、単軸押出機
により、共押出成形を行い、次いでエンボスロールを用
いてエンボス加工を行って、基材の表面に、透明樹脂層
を形成した図2に示すような厚さ15mmの木質調合成
樹脂製デッキを作製した。得られた木質調合成樹脂製デ
ッキについて、実施例1と同様に鏡面光沢度を測定した
ところ、その値は25%であり、透明樹脂層の表面粗さ
をJIS B6601に準拠して測定したところ、Ra
=2.25μm、Rmax =12.1μmであった。ま
た、この木質調合成樹脂製デッキの表面を目視観察した
ところ、天然木材に極めて近似した木目模様、質感のあ
る美観を有していた。
材と着色材の材料を用いて、これを配合し、単軸押出機
により、押出成形を行って、厚さ14.8mmの基材を
形成すると同時に、透明樹脂層として、上記成分割合の
透明樹脂層の材料を用いて、これを配合し、単軸押出機
により、共押出成形を行い、次いでエンボスロールを用
いてエンボス加工を行って、基材の表面に、透明樹脂層
を形成した図2に示すような厚さ15mmの木質調合成
樹脂製デッキを作製した。得られた木質調合成樹脂製デ
ッキについて、実施例1と同様に鏡面光沢度を測定した
ところ、その値は25%であり、透明樹脂層の表面粗さ
をJIS B6601に準拠して測定したところ、Ra
=2.25μm、Rmax =12.1μmであった。ま
た、この木質調合成樹脂製デッキの表面を目視観察した
ところ、天然木材に極めて近似した木目模様、質感のあ
る美観を有していた。
【0020】
【発明の効果】本発明の木質調合成樹脂製デッキによれ
ば、押出成形してなる木質調を有する基材を用いて、こ
の基材の片面または両面に、透明樹脂層を設けて、特定
の鏡面光沢度にすることにより、天然木材に近似した木
質調の美観を有するとともに、メンテナンスが不要で、
デッキとしての長期使用が可能な耐久性及び耐候性に優
れた屋外使用にも好適な木質調合成樹脂製デッキを提供
できる。
ば、押出成形してなる木質調を有する基材を用いて、こ
の基材の片面または両面に、透明樹脂層を設けて、特定
の鏡面光沢度にすることにより、天然木材に近似した木
質調の美観を有するとともに、メンテナンスが不要で、
デッキとしての長期使用が可能な耐久性及び耐候性に優
れた屋外使用にも好適な木質調合成樹脂製デッキを提供
できる。
【図1】図1は、本発明の木質調合成樹脂製デッキの一
例を示す部分拡大断面図である。
例を示す部分拡大断面図である。
【図2】図2は、本発明の木質調合成樹脂製デッキの別
の例を示す部分拡大断面図である。
の例を示す部分拡大断面図である。
1,11…木質調合成樹脂製デッキ 2,12…基材 3,13…透明樹脂層
Claims (1)
- 【請求項1】 押出成形してなる木質調を有する基材の
片面または両面に、表面の60度鏡面光沢度が5〜50
%である透明樹脂層を設けてなることを特徴とする木質
調合成樹脂製デッキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15845297A JPH116278A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 木質調合成樹脂製デッキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15845297A JPH116278A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 木質調合成樹脂製デッキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH116278A true JPH116278A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=15672070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15845297A Pending JPH116278A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 木質調合成樹脂製デッキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH116278A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4810598A (en) * | 1988-03-24 | 1989-03-07 | Energy Research Corporation | Gas recombination assembly for electrochemical cells |
JP2013512361A (ja) * | 2010-03-15 | 2013-04-11 | エルジー・ハウシス・リミテッド | Pla樹脂を使用したチップスルー床材 |
-
1997
- 1997-06-16 JP JP15845297A patent/JPH116278A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4810598A (en) * | 1988-03-24 | 1989-03-07 | Energy Research Corporation | Gas recombination assembly for electrochemical cells |
JP2013512361A (ja) * | 2010-03-15 | 2013-04-11 | エルジー・ハウシス・リミテッド | Pla樹脂を使用したチップスルー床材 |
US9623635B2 (en) | 2010-03-15 | 2017-04-18 | Lg Hausys, Ltd. | Chip through flooring material using PLA resin |
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