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JPH1152252A - 蛍光顕微鏡 - Google Patents

蛍光顕微鏡

Info

Publication number
JPH1152252A
JPH1152252A JP9224322A JP22432297A JPH1152252A JP H1152252 A JPH1152252 A JP H1152252A JP 9224322 A JP9224322 A JP 9224322A JP 22432297 A JP22432297 A JP 22432297A JP H1152252 A JPH1152252 A JP H1152252A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
unit
light
fluorescence
scanning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9224322A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Takenaka
秀和 竹中
Hiroyuki Hakozaki
博之 箱崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP9224322A priority Critical patent/JPH1152252A/ja
Publication of JPH1152252A publication Critical patent/JPH1152252A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイクロイックミラーを切換えることによっ
て、多重染色した試料の位置ずれのないしかも明るい多
重蛍光画像を得る。 【解決手段】 励起レーザ光を出射する光源1と、励起
レーザ光を反射させるとともに、蛍光を透過させ、光路
中に切換え可能に設けられた複数のダイクロイックミラ
ー13と、励起レーザ光を試料上で2次元走査するXY
スキャナ14と、XYスキャナ14と試料との間に配置
された対物レンズ18と、蛍光を観察するモニタ40と
を備える蛍光顕微鏡において、画像取得時に光路に配置
されているダイクロイックミラー13の種類に関する情
報を入力するコントローラ50と、ダイクロイックミラ
ー13における画像取得時の画像ずれ情報を記憶するメ
モリ33と、コントローラ50からの情報に基づいてメ
モリ33に記憶された画像ずれ情報を読み出すととも
に、異なる種類のダイクロイックミラー13によって得
られる画像が重ね合わさるようにXYスキャナ14を制
御するコンピュータ30とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は蛍光顕微鏡に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の蛍光顕微鏡は、励起光を出射する
光源と、励起光を反射させるとともに、蛍光を透過さ
せ、光路中に切換え可能に設けられた複数のダイクロイ
ックミラーと、ダイクロイックミラーと試料との間に配
置された対物レンズと、ダイクロイックミラーを通過し
た蛍光を観察する観察装置とを備える。
【0003】従来、多重蛍光染色された試料を観察する
ために、使用されている蛍光色素毎にダイクロイックミ
ラーを切換えて画像を取得し、取得した複数の画像を重
ね合わせて多重蛍光画像を取得する方法や、異なる2波
長での励起が可能なデュアルバンドフィルタや3波長で
の励起が可能なトリプルバンドフィルタ等のいわゆるマ
ルチバンドフィルタを使用し、多重蛍光画像を一度に取
得する方法等が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の蛍光色素毎にダ
イクロイックミラーを切り換える方法では、各ダイクロ
イックミラーの加工精度、取付精度等の機械的精度に起
因して少しずつミラーの反射角が変わるため、取得した
画像間にも位置ずれが生じてしまい、複数の画像を正確
に重ね合わせることができないという問題があった。
【0005】この問題を解決する方法として、取得した
各画像をコンピュータに取り込み、画像処理ソフトを用
いて操作者が目測で各画像のずれ量を補正することが考
えられる。
【0006】しかし、この作業は非常に手間のかかるも
のであるとともに、各画像に写し出された試料の形状も
全く同じものではないため、非常に困難な作業である。
【0007】また、上記のマルチバンドフィルタを使用
して多重蛍光画像を一度に取得する方法では、透過波長
域と反射波長域とが交互に現れるため、透過できる波長
域が制限される。
【0008】図5はトリプルバンドフィルタの透過・反
射特性の一例を示す図、図6は蛍光色素FITCの吸収
度及び蛍光強度特性を示す図、図7は蛍光色素Cy3.
5の吸収度及び蛍光強度特性を示す図、図8は蛍光色素
Cy5の吸収度及び蛍光強度特性を示す図である。
【0009】例えば、上記図5に示したトリプルバンド
フィルタを使用して蛍光色素FITC、Cy3.5、C
y5で三重染色した試料を観察する場合、トリプルバン
ドフィルタと試料から放出される蛍光との特性が完全に
は一致しないため、検出器で検出される蛍光が少なくな
ってしまう。
【0010】試料から放出される蛍光は微弱であるの
で、蛍光の減少によって観察装置で観察される試料の画
像が暗くなってしまう等の問題がある。
【0011】この問題はデュアルバンドフィルタであっ
ても同様に起きる。
【0012】また、デュアルバンドフィルタやトリプル
バンドフィルタは透過波長及び反射波長の組合せを細か
く指定して製造することが困難であるため、蛍光色素に
応じて最適のフィルタを入手することは難しく、場合に
よっては不可能になってしまう(例えば使用する試薬の
波長が非常に接近しているときには対応するフィルタを
製造できない)という問題がある。
【0013】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題はダイクロイックミラーを切り換え
ることによって、多重染色した試料の位置ずれのないし
かも明るい多重蛍光画像を得ることが可能な蛍光顕微鏡
を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項1記載の発明の蛍光顕微鏡は、励起光を発する
光源と、試料を載置するステージと、光路中に切換可能
に設けられ、前記光源からの励起光を反射するととも
に、前記試料からの蛍光を透過する複数の光分離手段
と、前記光分離手段を透過した蛍光の画像を得る観察手
段とを有する蛍光顕微鏡において、画像取得時に前記光
路に配置されている前記光分離手段の種類に関する情報
を入力する入力手段と、前記各光分離手段における画像
取得時の画像ずれ情報を記憶する記憶手段と、前記入力
手段からの情報に基づいて、前記記憶手段に記憶された
画像ずれ情報を読み出すとともに、異なる種類の前記光
分離手段によって得られる画像が重ね合わさるように前
記観察手段又は前記ステージを制御する制御手段とを有
することを特徴とする。
【0015】入力手段によって制御手段に入力された、
光分離手段の種類に応じた誤差等の情報を記憶してお
き、画像取得時、この情報に基づいて観察手段又はステ
ージを制御して取得画像のずれを補正する。
【0016】請求項2記載の発明の蛍光顕微鏡は、励起
レーザ光を出射する光源と、前記励起レーザ光を反射さ
せるとともに、蛍光を透過させ、光路中に切換え可能に
設けられた複数の光分離手段と、前記励起レーザ光を試
料上で2次元走査する走査手段と、前記走査手段と試料
との間に配置された対物レンズと、前記光分離手段を透
過した蛍光の画像を得る観察手段とを備える蛍光顕微鏡
において、画像取得時に前記光路に配置されている前記
光分離手段の種類に関する情報を入力する入力手段と、
前記各光分離手段における画像取得時の画像ずれ情報を
記憶する記憶手段と、前記入力手段からの情報に基づい
て前記記憶手段に記憶された画像ずれ情報を読み出すと
ともに、異なる種類の前記光分離手段によって得られる
画像が重ね合わさるように前記走査手段を制御する制御
手段とを備えていることを特徴とする。
【0017】入力手段によって制御手段に入力された、
光分離手段の種類に応じた誤差等の情報を記憶してお
き、画像取得時、この情報に基づいて走査手段を制御し
て取得画像のずれを補正する。
【0018】請求項3記載の発明の蛍光顕微鏡は、請求
項1又は2に記載の蛍光顕微鏡において、前記入力手段
は前記光路に配置される前記光分離手段の種類を識別す
る検出手段を備えることを特徴とする。
【0019】光路に配置される光分離手段の種類を識別
する検出手段によって光分離手段の種類を識別する。
【0020】請求項4記載の発明の蛍光顕微鏡は、請求
項2記載の蛍光顕微鏡において、前記走査手段は、ガル
バノ式走査ミラーを備え、前記制御手段は、前記記憶手
段に記憶されたずれ情報に基づいて、前記ガルバノ式走
査ミラーの反射角を制御するオフセット電圧を調整する
ことを特徴とする。
【0021】記憶手段に記憶されたずれ情報に基づいて
ガルバノ式走査ミラーの反射角を制御するオフセット電
圧を調整するので、ガルバノ式走査ミラーをアナログ制
御して正確にずれ量を補正できる。
【0022】請求項5記載の発明の蛍光顕微鏡は、請求
項1に記載の蛍光顕微鏡において、前記観察手段は、前
記光源からの光が前記試料に照射される領域から画像取
得領域を選択し、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶
されたずれ情報に基づいて、前記観察手段による画像取
得を開始するタイミングを制御することを特徴とする。
【0023】光源からの光が試料に照射される領域から
実際に画像として取得する画像取得領域を選択し、記憶
手段に記憶されたずれ情報に基づいて、観察手段による
画像取得領域をずらす。
【0024】請求項6記載の発明の蛍光顕微鏡は、請求
項1に記載の蛍光顕微鏡において、前記制御手段は、前
記記憶手段に記憶されたずれ情報に基づいて、前記ステ
ージの位置を制御することを特徴とする。
【0025】記憶手段に記憶したずれ情報に基づいて、
ステージを垂直方向及び水平方向にオフセットし、画像
を重ね合わせる。
【0026】請求項7記載の発明の蛍光顕微鏡は、請求
項1〜6のいずれかに記載の蛍光顕微鏡において、前記
対物レンズの1次像面に配置された図形パターンを更に
有し、前記観察手段は、前記各光分離手段毎の前記図形
パターンの画像を取得し、取得した画像の1つを基準と
して他の画像のずれ量を算出するとともに、ずれ情報と
して前記記憶手段に記憶させることを特徴とする。
【0027】光分離手段毎のずれ量を図形パターンのず
れ量から算出して記憶し、画像取得時、記憶されたずれ
量に基づいて前記観察手段、ステージ又は走査手段を制
御する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0029】図1はこの発明の蛍光顕微鏡の一実施形態
である共焦点レーザ走査顕微鏡のブロック構成図であ
る。
【0030】この共焦点レーザ走査顕微鏡は、レーザ光
源1と、共焦点レーザ走査顕微鏡本体(顕微鏡本体)1
0と、コンピュータ30とを備える。
【0031】顕微鏡本体10は、励起フィルタ11と、
ビームエクスパンダ12と、ダイクロイックミラー(光
分離手段)13と、XYスキャナ(走査手段)14と、
スキャナドライバ15と、集光レンズ16と、図形パタ
ーンターゲット17と、対物レンズ18と、バリアフィ
ルタ19と、集光レンズ20と、ピンホール21と、検
出器22とを備える。
【0032】励起フィルタ11はレーザ光源1から出射
される所定の波長のレーザ光だけを通過させる特性を有
する。
【0033】ビームエクスパンダ12はレンズ12a,
12bからなり、レーザ光を対物レンズの瞳面を満たす
大きさにする。
【0034】ダイクロイックミラー13はレーザ光を反
射させ、励起された試料が発する蛍光を透過させる。ダ
イクロイックミラー13は特性の異なる複数のダイクロ
イックミラーA,B,C…からなり、それぞれが光路中
に挿脱可能に設けられている。
【0035】XYスキャナ14はガルバノ式走査ミラー
14A,14Bからなり、試料に入射するレーザ光を2
次元走査する。
【0036】スキャナドライバ15はガルバノ式走査ミ
ラー14A,14Bを駆動するガルバノメータドライバ
15A,15Bからなる。ガルバノメータドライバ15
A,15Bは後述する画像処理装置の信号に基づいてガ
ルバノ式走査ミラー14A,14Bの駆動を制御する。
【0037】図形パターンターゲット17は集光レンズ
16で形成される1次像面に、スライダ17Aによって
挿脱可能に配置される。
【0038】対物レンズ18は図形パターンターゲット
17を通過したレーザ光を試料面23に集光させる。
【0039】バリアフィルタ19はダイクロイックミラ
ー13で反射されず、透過したレーザ光をカットする。
【0040】集光レンズ20はダイクロイックミラー1
3とバリアフィルタ19とを透過した蛍光を集光させ
る。
【0041】ピンホール21は対物レンズ18の焦点面
(試料面23)と共役な位置に設けられ、試料面23の
結像部で発した蛍光だけを通過させる。
【0042】検出器22はピンホール21を通過した蛍
光を検出し、入力した蛍光を光強度を表す信号に変換
し、モニタ(観察手段)40によって試料面23の画像
化を図る。
【0043】コンピュータ30は画像化のための画像処
理装置31、D/Aコンバータ32及びメモリ(記憶手
段)33を備える。画像処理ボードや演算回路、汎用I
/Oボード等で画像処理装置31が構成され、この画像
処理装置31には図形パターンターゲット17の図形の
位置ずれを定量化するための画像処理用ソフトウエアが
インストールされている。
【0044】画像処理装置31は、ガルバノ式走査ミラ
ー14A,14Bの制御電圧に対する位置、及び制御電
圧の変化に対するガルバノ式走査ミラー14A,14B
の移動量を予め記憶しており、これに基づいて、図形パ
ターンターゲット17の画像ずれを補正するための制御
信号をD/Aコンバータ32を介してガルバノメータド
ライバ15A,15Bに出力し、ガルバノメータ制御信
号15a,15bのオフセット電圧を微調整する。
【0045】コンピュータ30は光路中に配置されてい
るダイクロイックミラー13の種類を入力するコントロ
ーラ(入力手段)50を備える。このコントローラ50
は光路中に配置されているダイクロイックミラー13の
種類を識別するセンサ(検出手段)25を備える。
【0046】図2は図形パターンターゲットのパターン
例を示す図である。
【0047】図形パターンターゲット17にはガラス平
板に後述する反射パターンが描かれている。
【0048】図2(a)は中心付近に1つの点を配置し
た例を示し、この1つの点を基準としてX,Y方向のず
れ量を算出する。
【0049】図2(b)はグリッドパターンを配列した
例を示し、グリッドの交点のうちの数点を基準として
X,Y方向のずれ量を算出する。
【0050】図2(c)は複数の点を格子状に配列した
例を示し、各点のうちの数点を基準としてX,Y方向の
ずれ量を算出する。
【0051】図2(d)は十字を複数個格子状に配列し
た例を示し、十字の中心のうちの数点を基準としてX,
Y方向のずれ量を算出する。
【0052】上記構成の共焦点レーザ走査顕微鏡の動作
を説明する。
【0053】光源1から出射された励起レーザ光は、励
起フィルタ11を通過した後、ビームエクスパンダ12
に入射し、このビームエクスパンダ12で対物レンズ1
8の瞳面を満たせる大きさに拡大される。
【0054】この励起レーザ光は、ダイクロイックミラ
ー13によって反射された後、XYスキャナ14によっ
て2次元的に振られ、集光レンズ16、図形パターンタ
ーゲット17及び対物レンズ18を介して試料面23上
に照射され、試料中の蛍光物質を励起して蛍光を発生さ
せる。
【0055】この蛍光は励起レーザ光とともに対物レン
ズ18、図形パターンターゲット17及び集光レンズ1
6からXYスキャナ14へと光路を逆行し、ダイクロイ
ックミラー13で励起レーザ光と分離される。
【0056】バリアフィルタ19でレーザ光がカットさ
れた蛍光は集光レンズ20で集光され、試料面23の所
定のスライス面の蛍光だけがピンホール21を通過す
る。その後、蛍光は検出器22で受光されて電気信号に
変換され、モニタ40で画像として表示される。
【0057】図3はコンピュータによる顕微鏡本体の制
御手順を説明するフローチャートである。なお、S1〜
S21は各ステップを示す。まず、図形パターンターゲ
ット17を用いて基準座標を算出し、記憶する工程につ
いて説明する。
【0058】操作者は、スライダ17Aを駆動して所定
の図形パターンターゲット17を一次像面に挿入する
(S1)。
【0059】次に操作者は、任意のダイクロイックミラ
ーAを光路に設置する(S2)。
【0060】以下、S3〜S7はコンピュータ30によ
る制御フローである。
【0061】コンピュータ30は、このダイクロイック
ミラーAを用いて図形パターンターゲット17の画像を
取得する(S3)。
【0062】取得した画像を画像処理装置に入力する
(S4)。
【0063】図形パターンターゲットから任意の複数の
点を指定する(S5)。
【0064】指定した全ての点の位置情報(XY座標)
を算出する(S6)。
【0065】このXY座標を基準座標としてメモリ33
に記憶させる(S7)。
【0066】次に、この基準座標に基づいて上記ダイク
ロイックミラーA以外のダイクロイックミラーB,C…
のずれ量を算出し、記憶する工程について説明する。
【0067】操作者は、ダイクロイックミラーBを光路
に設置する(S8)。
【0068】以下、S9〜S13はコンピュータ30に
よる制御フローである。
【0069】コンピュータ30は、このダイクロイック
ミラーBを用いて図形パターンターゲット17の画像を
取得する(S9)。
【0070】取得した画像を画像処理装置に入力する
(S10)。
【0071】図形パターンターゲット17からダイクロ
イックミラーAと同じ複数の点を指定する(S11)。
【0072】指定した全ての点の位置情報を算出する
(S12)。
【0073】この位置情報と基準座標とのずれ量を算出
し、メモリに記憶する(S13)。
【0074】上記ステップ8〜ステップ13を他の全て
のダイクロイックミラー13C…に対して行う。
【0075】その後、スライダ17Aを駆動して図形パ
ターンターゲット17を1次像面から外す(S14)。
【0076】次に、多重染色した試料を載置し、その多
重画像を取得する工程について説明する。
【0077】操作者は、ダイクロイックミラーAを光路
に設置する(S15)。
【0078】コンピュータ30は、試料の画像を取得す
る(S16)。
【0079】次に操作者は、ダイクロイックミラーBを
光路に設置する(S17)。
【0080】コンピュータ30は、ダイクロイックミラ
ーBのダイクロイックミラーAとのずれ量をD/Aコン
バータ32でアナログ信号に変換し(S18)、ガルバ
ノメータドライバ15A,15Bに出力する(S1
9)。
【0081】このアナログデータ信号に基づいてガルバ
ノメータドライバ15A,15Bはガルバノメータ制御
信号15a,15bのオフセット電圧を微調整し、ガル
バノ式走査ミラー14A,14Bの位置を補正する(S
20)。
【0082】補正後、試料の画像を取得する(S2
1)。
【0083】上記ステップ17〜ステップ21を他の全
てのダイクロイックミラーC…に対して行う。
【0084】なお、ダイクロイックミラー13は、同じ
ダイクロイックミラーであれば、何度切り換えしても位
置ずれを起こさないので、予め全てのダイクロイックミ
ラー13に関して上記のようにずれ量を記憶しておけ
ば、ダイクロイックミラー13を切り換える度に、図形
パターンターゲット17を用いて位置ずれを補正してか
ら画像を取得する必要はない。
【0085】この実施形態によれば、ダイクロイックミ
ラー13を切り換えるだけで位置ずれのない画像を取得
することができる。しかも、蛍光色素毎に最適なダイク
ロイックミラー13を使用できるので、検出器22で検
出される蛍光量を増大でき、画像がマルチバンドフィル
タのように暗くなってしまうこともない。
【0086】図4は多重画像の取得方法(S15〜S2
1)の変形例を説明する図である。
【0087】上記実施形態では画像毎にガルバノメータ
ドライバ15A,15Bを駆動して補正しながらずれの
ない画像を取得するようにしたが、この変形例では画像
取得時にはガルバノメータドライバ15A,15Bを駆
動せず、画像取得を開始するタイミングをずらす。
【0088】すなわち、図4に示すようにメモリ33に
記憶したずれ量に基づいて垂直方向オフセットVo及び
水平方向オフセットHoを微調整し、各ダイクロイック
ミラー使用時に得た画像を重ね合わせるようにした。
【0089】図4において、領域A1はスキャン領域、
領域A2は画像取得領域、領域A3は垂直方向オフセッ
トVo及び水平方向オフセットHoをメモリ33に記憶
されたずれ量に応じて変更した後の領域である。
【0090】この変形例によれば上記実施形態と同様の
効果を発揮することができるとともに、画像の重合せ処
理が省略され、処理時間を短縮することができる。
【0091】また、多重画像の取得方法(S15〜S2
1)の更なる変形例を以下に説明する。
【0092】上記実施形態ではガルバノメータドライバ
15A,15Bを駆動して画像ずれを補正したが、この
変形例ではステージ24の位置を移動して画像ずれを補
正する。
【0093】図1に示すように、画像処理装置31は、
各ダイクロイックミラーでの画像取得時に、メモリ33
に記憶したずれ量に基づいて、D/Aコンバータ32を
介してステージ駆動装置26に制御信号を送信する。
【0094】ステージ駆動装置26はこの制御信号に応
じて、各ダイクロイックミラーでの画像取得時にステー
ジ位置を調整する。
【0095】このステージ位置の調整により、各ダイク
ロイックミラーで得た画像のずれが正確に補正される。
【0096】この変形例によっても、上記実施形態と同
様の効果を発揮することができる。
【0097】更に、ステップ1〜ステップ14に示すよ
うに図形パターンターゲットを用いてずれ量を算出する
のではなく、各ダイクロイックミラー13の傾斜角の誤
差量を予め計測しておき、その計測値からずれ量を算出
し、これらのずれ量をコントローラ50を介してメモリ
33に記憶しておき、上記実施形態と同様にステップ1
5〜ステップ21によってずれのない画像を取得するよ
うにしてもよい。
【0098】なお、上記実施形態では、図形パターンタ
ーゲット17を1次像面に設けたが、一定位置に保持で
きれば1次像面に限らず光路上の任意の位置に設けても
よく、例えば試料面23に設けることも可能である。
【0099】また、上記実施形態ではコンピュータを用
いソフトウェア処理を行う構成例を示したが、ランダム
ロジック回路を用いてガルバノメータドライバ15A,
15Bの駆動を制御するようにしてもよい。
【0100】また、本発明は上記実施形態及びその変形
例で示した共焦点レーザ走査顕微鏡に限るものではな
く、超高圧水銀灯やハロゲンランプ等を用いた通常の蛍
光顕微鏡に用いることができる。
【0101】この場合、XYスキャナが無いため、この
部材によるずれ補正はできないが、ステージの位置制御
によるずれ補正は可能である。
【0102】また、観察手段としてCCDカメラを用い
た場合、図4に示すA1をCCDカメラの受光領域、A
2,A3を実際に画像として取得する画像取得領域とす
れば、この画像取得領域をずらすことにより、画像ずれ
を補正することができる。
【0103】
【発明の効果】以上に説明したように請求項1に記載の
発明の蛍光顕微鏡によれば、入力手段によって制御手段
に入力された、光分離手段の種類に応じた誤差等の情報
を記憶しておき、画像取得時、この情報に基づいて観察
手段又はステージを制御して取得画像のずれを補正する
ので、ずれのないしかも明るい多重画像を得ることがで
きる。
【0104】請求項2に記載の発明の蛍光顕微鏡によれ
ば、入力手段によって制御手段に入力された、光分離手
段の種類に応じた誤差等の情報を記憶しておき、画像取
得時、この情報に基づいて走査手段を制御して取得画像
のずれを補正するので、ずれのないしかも明るい多重画
像を得ることができる。
【0105】請求項3に記載の発明の蛍光顕微鏡によれ
ば、光路に配置される光分離手段の種類を識別する検出
手段によって光分離手段の種類を容易に識別できる。
【0106】請求項4に記載の発明の蛍光顕微鏡によれ
ば、記憶手段に記憶されたずれ情報に基づいてガルバノ
式走査ミラーの反射角を制御するオフセット電圧を調整
するので、ガルバノ式走査ミラーをアナログ制御して正
確にずれ量を補正できる。
【0107】請求項5に記載の発明の蛍光顕微鏡によれ
ば、光源からの光が試料に照射される領域から実際に画
像として取得する画像取得領域を選択し、記憶手段に記
憶されたずれ情報に基づいて、観察手段による画像取得
領域をずらすので、画像ずれが補正される。
【0108】請求項6に記載の発明の蛍光顕微鏡によれ
ば、記憶手段に記憶したずれ情報に基づいて、ステージ
を垂直方向及び水平方向にオフセットし、画像を重ね合
わせるので、画像ずれが補正される。
【0109】請求項7に記載の発明の蛍光顕微鏡によれ
ば、光分離手段毎のずれ量を図形パターンのずれ量から
算出して記憶し、画像取得時、記憶されたずれ量に基づ
いて観察手段、ステージ又は走査手段を制御するので、
取得画像のずれが補正される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の蛍光顕微鏡の一実施形態に係
る共焦点レーザ走査顕微鏡のブロック構成図である。
【図2】図2は図形パターンターゲットのパターン例を
示す図である。
【図3】図3はコンピュータによる顕微鏡本体の制御手
順を説明するフローチャートである。
【図4】図4は多重画像の取得方法の変形例を説明する
図である。
【図5】図5はトリプルバンドフィルタの透過・反射特
性の一例を示す図である。
【図6】図6は蛍光色素FITCの吸収度及び蛍光強度
特性を示す図である。
【図7】図7は蛍光色素Cy3.5の吸収度及び蛍光強
度特性を示す図である。
【図8】図8は蛍光色素Cy5の吸収度及び蛍光強度特
性を示す図である。
【符号の説明】
1 レーザ光源 13 ダイクロイックミラー(光分離手段) 14 XYスキャナ(走査手段) 14A,14B ガルバノ式走査ミラー 18 対物レンズ 25 センサ(検出手段) 30 コンピュータ(制御手段) 33 メモリ(記憶手段) 40 モニタ(観察手段) 50 コントローラ(入力手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起光を発する光源と、 試料を載置するステージと、 光路中に切換可能に設けられ、前記光源からの励起光を
    反射するとともに、前記試料からの蛍光を透過する複数
    の光分離手段と、 前記光分離手段を透過した蛍光の画像を得る観察手段と
    を有する蛍光顕微鏡において、 画像取得時に前記光路に配置されている前記光分離手段
    の種類に関する情報を入力する入力手段と、 前記各光分離手段における画像取得時の画像ずれ情報を
    記憶する記憶手段と、 前記入力手段からの情報に基づいて、前記記憶手段に記
    憶された画像ずれ情報を読み出すとともに、異なる種類
    の前記光分離手段によって得られる画像が重ね合わさる
    ように前記観察手段又は前記ステージを制御する制御手
    段と、を有することを特徴とする蛍光顕微鏡。
  2. 【請求項2】 励起レーザ光を出射する光源と、 前記励起レーザ光を反射させるとともに、蛍光を透過さ
    せ、光路中に切換え可能に設けられた複数の光分離手段
    と、 前記励起レーザ光を試料上で2次元走査する走査手段
    と、 前記走査手段と試料との間に配置された対物レンズと、 前記光分離手段を透過した蛍光の画像を得る観察手段と
    を備える蛍光顕微鏡において、 画像取得時に前記光路に配置されている前記光分離手段
    の種類に関する情報を入力する入力手段と、 前記各光分離手段における画像取得時の画像ずれ情報を
    記憶する記憶手段と、 前記入力手段からの情報に基づいて前記記憶手段に記憶
    された画像ずれ情報を読み出すとともに、異なる種類の
    前記光分離手段によって得られる画像が重ね合わさるよ
    うに前記走査手段を制御する制御手段とを備えているこ
    とを特徴とする蛍光顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記入力手段は前記光路に配置される前
    記光分離手段の種類を識別する検出手段を備えることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の蛍光顕微鏡。
  4. 【請求項4】 前記走査手段は、ガルバノ式走査ミラー
    を備え、 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されたずれ情報に
    基づいて、前記ガルバノ式走査ミラーの反射角を制御す
    るオフセット電圧を調整することを特徴とする請求項2
    に記載の蛍光顕微鏡。
  5. 【請求項5】前記観察手段は、前記光源からの光が前記
    試料に照射される領域から画像取得領域を選択し、 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されたずれ情報に
    基づいて、前記観察手段による画像取得を開始するタイ
    ミングを制御することを特徴とする請求項1に記載の蛍
    光顕微鏡。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、前記記憶手段に記憶され
    たずれ情報に基づいて、前記ステージの位置を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の蛍光顕微鏡。
  7. 【請求項7】 前記対物レンズの1次像面に配置された
    図形パターンを更に有し、 前記観察手段は、前記各光分離手段毎の前記図形パター
    ンの画像を取得し、取得した画像の1つを基準として他
    の画像のずれ量を算出するとともに、ずれ情報として前
    記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1〜6
    のいずれかに記載の蛍光顕微鏡。
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