JPH11511479A - 1,2,4−ベンゾトリアジンオキシド製剤 - Google Patents
1,2,4−ベンゾトリアジンオキシド製剤Info
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- JPH11511479A JPH11511479A JP9513413A JP51341397A JPH11511479A JP H11511479 A JPH11511479 A JP H11511479A JP 9513413 A JP9513413 A JP 9513413A JP 51341397 A JP51341397 A JP 51341397A JP H11511479 A JPH11511479 A JP H11511479A
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Abstract
(57)【要約】
クエン酸塩緩衝剤中に1,2,4−ベンゾトリアジン−3−アミン1,4−ジオキシドを含んで成る癌腫治療用の水性非経口製剤、および癌腫治療方法が開示される。
Description
【発明の詳細な説明】
1,2,4−ベンゾトリアジンオキシド製剤
発明の背景 発明の分野
本発明は癌腫の治療の分野に関する。より詳しくは、本発明は水性緩衝化賦形
剤中に含められた1,2,4−ベンゾトリアジンオキシドを使った癌腫の治療に
関する。背景技術
1,2,4−ベンゾトリアジンオキシドは既知化合物である。米国特許第3,98
0,779号明細書は、家畜の成長を促進するために使われる抗菌性組成物としての
、下式
〔上式中、
RおよびR1のうちの一方が水素、ハロゲン、低級アルキル、ハロ(低級アル
キル)、低級アルコキシ、カルバモイル、スルホンアミド、カルボキシまたはカ
ルボ(低級アルコキシ)であり、そしてRおよびR1の他方がハロゲノ、低級ア
ルキル、ハロ(低級アルキル)、低級アルコキシ、カルバモイル、スルホンアミ
ド、カルボキシまたはカルボ(低級アルコキシ)である〕
を有する3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド組成
物を開示している。
1992年12月29日発行の米国特許第5,175,287号明細書は、腫瘍の治療のための
、放射線と併用した1,2,4−ベンゾトリアジンオキシドの使用を開示してい
る。1,2,4−ベンゾトリアジンオキシドは腫瘍細胞を放射線に感受性にし、
それらをこの治療様式で更によく処理できるようにする。
Holden他(1992)“Enhancement of Alkylating Agent Activity by SR-4233
in the FSallC Murine Fibrosarcoma”JNCI 84: 187-193は、抗腫瘍性アルキル
化剤と併用したSR-4233、即ち3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1
,4−ジオキシド(これはチラパザミンとしても知られており、以後時々そう称
する)の使用を開示している。シスプラチン、シクロホスファミド、カルムスチ
ンおよびメルファランの4種の抗腫瘍性アルキル化剤をそれぞれ試験し、抗腫瘍
性アルキル化剤に対する低酸素腫瘍細胞の抵抗に打ち勝つチラパザミンの能力を
試験した。チラパザミンを単独でまたは様々な量の前記抗腫瘍性アルキル化剤の
各々と組み合わせて試験した。シクロホスファミド、カルムスチンまたはメルフ
ァランの1回投薬処置の直前にSR-4233を投与した時、腫瘍細胞に相乗的細胞毒
性作用をもたらす顕著な用量増強が観察された。
国際出願第PCT/US89/01037号は、放射線感作剤および選択的細胞毒性剤として
の1,2,4−ベンゾトリアジンオキシドを開示している。別の関連特許として
は次のものが挙げられる:1,2,4−ベンゾトリアジンオキシドの調製を開示
している米国特許第3,868,372号および同第4,001,410号明細書;並びに1,2,
4−ベンゾトリアジンオキシドの誘導体を開示している米国特許第3,991,189号
および同第3,957,799号明細書。
1,2,4−ベンゾトリアジンオキシド化合物群は、放射線療法および化学療
法と併用すると癌腫の治療に効果的であることがわか
っている。
放射線療法および化学療法は、外科療法と共に、相変わらず癌治療の三大様式
である。放射線療法と化学療法は、外科学が解剖学上の理由により制限される場
合に、様々な新生物の一次制御において外科学に代わるものとしての役を果たす
。放射線療法や化学療法の有効性が改善されたなら、より高い治癒率とより高い
生活の質を癌患者に提供できるだろうということを現在の学識は証明している。
放射線療法または化学療法の有効性を高める1つの方法は、腫瘍に存在する低
酸素−これは正常組織と腫瘍組織との間の数少ない利用できる相違点の1つであ
る−を利用する方法である。血管の異常発達は多数の固形腫瘍の特徴である。こ
の異常な毛管系はしばしば一時的または永久的な低酸素領域を引き起こす。一般
に、低酸素は正常細胞または癌性細胞の治療耐性を増加させる。低酸素の腫瘍細
胞の撲滅を増大させる(または正常組織への放射線損傷を制限する)方法は放射
線または化学療法の治療指数を向上させるだろう。
腫瘍内部のこの相対的低酸素状態を利用するためにベンゾトリアジン化合物を
開発した。現在までのベンゾトリアジン系列の最も有望なメンバーであるチラパ
ザミンは、低酸素の条件下で活性中間体に生還元(bioreduce)される。この活
性中間体は、放射線療法または化学療法の効果を高め且つそれ本来が細胞毒性で
ある、DNA損傷を誘導することができる。近隣の正常組織は低酸素でないので
、この生還元は低酸素の腫瘍細胞に対する選択的細胞毒性効果に備える。
表Iに示すように、調査から生体内でのニトロイミダゾール放射線感作物質お
よび他の生還元剤を上回るベンゾトリアジンの実質的優越性が指摘された。
a低酸素細胞毒性比=同等な細胞致死レベルのために、好気条件下対低酸素条
件下で要求される薬物濃度の比。
しかしながら、チラパザミンは非経口投与に適当な医薬賦形剤中への溶解性が
不十分であり且つそのような賦形剤中で不安定であるという欠点を有する。水へ
のチラパザミンの溶解度は約0.81mg/mlであると認められたが、これは適当な用
量を与えるために大量の溶液(およそ1リットル)を患者に投与することを必要
とするだろう。ツイーン80のような界面活性剤、プルロニックF68,ポビドンお
よびアルブミンのようなポリマーを使って溶解度を高める試みは不成功であり、
溶解度の最小限の増加しか得られなかった。補助溶剤を使った溶解度の増加はよ
り好結果であったが、予測されるチラパザミンの最小耐量を可溶化するのに必要
な補助溶剤の比率は、かなりの量の補助溶剤、例えば50%v/vプロピレングリコ
ール/水性溶液として120mlのプロピレングリコールを注入することを意味する
。
補助溶剤が大量であるのは注射剤に望ましくなく、患者に望ましくない臨床的影
響を与える危険性がある。
チラパザミンは貯蔵期間中の安定性も欠く。0.1N水酸化ナトリウム中で4時
間未満の間還流させた後には完全な分解が起こる。
本発明は、その主な目的として、十分量の抗癌腫剤を含み且つ貯蔵期間中安定
である水性注入/注射剤を提供することを含む。チラパザミンの広範囲に渡る臨
床実験の間に、十分な溶解性と安定性なくしては、この非常に有望な薬剤が癌腫
患者を救えないということがはっきり判った。
発明の要約
本発明は、癌腫の治療用の水性非経口製剤であって、約0.001M〜約0.1Mの濃
度を有する非経口的に許容される緩衝剤中に、
式(I):
〔上式中、XはH;ヒドロカルビル(1〜4C);OH,NH2,NHRもしく
はNRRで置換されたヒドロカルビル(1〜4C);ハロゲン;OH;アルコキ
シ(1〜4C);NH2;NHR;またはNRRであり、ここで各Rは独立に低
級アルキル(1〜4C)および低級アシル(1〜4C)、並びにOH,NH2,
アルキル(1〜4C)第二級アミノ基,ジアルキル(1〜4C)第三級アミノ基
,アルコキシ(1〜4C)またはハロゲンにより置換された低級アル
キル(1〜4C)および低級アシル(1〜4C)から選ばれ;そしてXがNRR
である時、2つのRが直接にまたはブリッジ酸素を介して一緒になって、モルホ
リノ環、ピロリジノ環またはピペリジノ環を形成し;
nは0または1であり;そして
Y1およびY2は独立にH;ニトロ;ハロゲン;場合によりハロゲン、ヒドロキ
シ、エポキシ、アルコキシ(1〜4C)、アルキルチオ(1〜4C)、第一級ア
ミノ(NH2)、アルキル(1〜4C)第二級アミノ、ジアルキル(1〜4C)
第三級アミノ、2個のアルキルが一緒に結合してモルホリノ、ピロリジノまたは
ピペリジノを形成するジアルキル(1〜4C)第三級アミノ、アシルオキシ(1
〜4C)、アシルアミド(1〜4C)およびそれのチオ類似体、アセチルアミノ
アルキル(1〜4C)、カルボキシ、アルコキシカルボニル(1〜4C)、カル
バミル、アルキルカルバミル(1〜4C)、アルキルスルホニル(1〜4C)並
びにアルキルホスホニル(1〜4C)から成る群より選ばれた1個もしくは2個
の置換基により置換されることがある、環状および不飽和ヒドロカルビルを包含
するヒドロカルビル(1〜14C)であって、場合により単一のエーテル(−O−
)結合により中断されてもよい前記ヒドロカルビルであるか;あるいはY1およ
びY2は互いに独立にモルホリノ、ピロリジノ、ピペリジノ、NH2,NHR′,
NR′R′O(CO)R′,NH(CO)R′,O(SO)R′,またはO(P
OR′)R′であり、ここでR′はOH、NH2、アルキル(1〜4C)第二級
アミノ、ジアルキル(1〜4C)第三級アミノ、モルホリノ、ピロリジノ、ピペ
リジノ、アルコキシ(1〜4C)またはハロゲン置換基により置換されることが
あるヒドロカルビル(1〜4C)である〕
を有する化合物または前記化合物の薬理学上許容される塩の癌腫治
療有効量を含んで成る、水性非経口製剤を提供する。
より詳しくは、本発明の癌腫治療用非経口製剤は、
式(I)の化合物 約0.500〜約0.810g;
塩化ナトリウム 約0.100〜約9.000g;
クエン酸 約0.1〜約10.00g;
水酸化ナトリウム 約0.02〜約3.00g;および
1000mlまでの水 適量
を含んで成り、pH 3.0〜5.0を有する。
本発明の好ましい抗癌腫化合物はチラパザミン、すなわち下記構造式
を有し、178.16の分子量と220℃の融点(分解)を有する1,2,4−ベンゾト
リアジン−3−アミン−1,4−ジオキシドである。
最も好ましい静注用製剤では、溶液1mlは約3.7〜約4.3 のpHを有する等張ク
エン酸塩緩衝剤中に約0.7〜約0.81mg/mlのチラパザミンを含有する。
本発明は、患者の癌腫の治療方法であって、そのような治療が必要な前記患者
に癌腫治療有効量の製剤を投与することを含んで成る方法にも向けられる。
発明の詳細な説明 抗腫瘍剤
本発明は、ヒト癌腫、特に固形腫瘍を含む、哺乳類の癌腫の治療のための組成
物と方法を提供する。本発明のこの観点では、クエン
酸塩緩衝剤中に含まれる本明細書中に定義されるような式Iを有する化合物の有
効量を、癌腫を有し且つそのような治療が必要である哺乳類に、前記癌腫が感受
性である化学療法剤の有効量を前記哺乳類に投与する約1/2時間前から約24時間
前に投与する。式Iおよび化合物の試験は、1993年9月22日に出願の米国特許出
願第125,609号明細書に記載されており、この開示はそのまま参考として本明細
書中に組み込まれる。
下記に記載の説明から明らかである通り、本発明の製剤の調製に際して、前記
癌腫化合物の十分な溶解性を与え且つ該製剤を貯蔵期間中安定にするために広範
囲に渡る研究を行った。
本発明をチラパザミン製剤に特に言及して記載することにするが、式(I)の
他の開示化合物も本発明の請求の範囲に含まれるものであると理解すべきである
。チラパザミンの溶解性
水や様々な賦形剤へのチラパザミンの溶解度を表IIに示す。
0.81mg/mlという限られた溶解度は、1lまでの液体を注入しなければならな
いことを要求するだろう。従って、液量を最小にするために、溶解度を増加させ
ることが必要であった。界面活性剤(ツイーン80)とポリマー(プルロニックF
68、ポビドン、アルブミン)を使うことによる溶解度を増加させる試みは、溶
解度の最小限の増加のゆえに不成功であった。
しかしながら、溶解度の増加は補助溶剤を使って達成された。チラパザミンの
予想最大耐量(〜700mg)を可溶化するのに必要な補助溶剤の比率は、かなりの
量の補助溶剤を注入することを意味する
〔例えば、50%v/v PG/水溶液として120mlまでのプロピレングリコール(P
G)〕。
チラパザミンの物理化学的性質は、該分子が性質上高極性でも高親油性でもな
いことを証明する。これは(i)0.15(logP-0.82)の分配係数(オクタノール/
水)および(ii)チラパザミンの結晶構造が分子間力により強く結び付いているこ
とを示唆する200℃での融解と同時に観察される分解により説明される。分子の
平面性質は、N−オキシド機能の窒素と酸素による各平面間の分子間引力(電荷
移動相互作用)によって結晶の規則正しい積み重ねを促進する。チラパザミンの
水和形は水分子が酸素成分に水素結合する場合に存在することができる。
水−溶剤混合物中の化合物の溶解度を予測するために、様々な試みを行って、
誘電率、溶解パラメーター、表面張力、界面張力、水素結合供与体および受容体
密度、並びにオクタノール−水分配係数といったパラメーターを使って、有機溶
剤を分類した。チラパザミン溶解度研究に使用する特定溶剤についての値を表II
Iに与える。それらのパラメーターを数学的に利用して、それらのパラメーター
を実験データから作成した溶解度プロットの傾きに関連づけることによって無極
性溶質の溶解度を予測した。溶剤の凝集性を反映するパラメーター、例えば溶解
パラメーターおよび界面張力は、プロトン供与基または受容基の密度として表さ
れるニート補助溶剤の水素結合力がそうであるのと同様に、傾きと最高の相関性
がある。
ここで
DMSO=ジメチルスルホキシド
DMF =ジメチルホルムアミド
DMA =ジメチルアセトアミド
GLYC=グリセロール
PG=プロピレングリコール
PEG400=ポリエチレングリコール400
高容積率では、非プロトン性溶剤、例えばジメチルスルホキシド(DMSO)、ジ
メチルホルムアミド(DMF)およびジメチルアセトアミド(DMA)は双極子作用と
疎水性作用により水構造を破壊する。両性プロトン溶剤、例えばグリセロール、
PEG 400 よびプロピレングリコール(PG)は自己会合することもできるし水と水
素結合することもでき、結果としてそのような溶剤は理論上は水素結合に加わる
ことのできない溶質には適さない。溶質の分配係数は、補助溶剤が効果的である
かどうかを推測するための指標である。様々な溶剤系中の溶解度をうまく推定す
るのに下記の方程式を使った:
log Cs=log Co=f(log R+0.89 logP+0.03)
ここでCsおよびCoはそれぞれ溶剤混合物および水への溶解度であり、fは補助
溶剤の割合であり、Rは相対溶解力(典型的な値はDMF=4、グリセロール=0.5
である)であり、そしてPは分配係
log Cs=log Co
であるから、溶解度の増加は不可能となる。チラパザミンの場合のlog Pは−0.
8であるので、この方程式は補助溶剤があまり水への溶解度に対して有意な効果
をもたないようであることを推測するだろう。それらの補助溶剤を使って行った
実験は、チラパザミンの溶解度がそれらの補助溶剤により有意には増加されなか
ったという観察結果を与える。安定性
121℃で21分の多重オートクレーブサイクルを使って応力実験を行った。これ
らの実験は、チラパザミンが0.05Mクエン酸緩衝剤もしくは0.1M乳酸塩緩衝剤
を使ってpH 4に緩衝化された溶液または生理的食塩水の酸性溶液中でより安定
であることを証明した。チラパザミンはpH 5.9のリン酸塩緩衝剤とpH 6のクエン
酸塩緩衝剤の存在下では不安定であった。8回のオートクレーブサイクル後に4.
5から4.9への生理的食塩水製剤のpHの変化が起こったので、それらの製剤はある
程度の緩衝化を要した。
また、121℃で21分の1回のオートクレーブサイクル後に50℃および70℃の高
温で貯蔵することにより、製剤に応力をかけた。チラパザミンは乳酸塩緩衝剤の
存在下では70℃での貯蔵後に不安定であることが観察された。この不安定性は複
数回のオートクレーブ応力負荷からは明らかでなかった。最も安定な製剤は0.05
Mクエン酸塩pH 4であることがわかった。
従ってチラパザミンの製剤化をクエン酸塩緩衝剤を使って進めた。15℃でのチ
ラパザミンの溶解度は、濃度を1から0.5mg/mlに低減することを要した。更にp
H 3.5,4.0および4.5のクエン酸塩緩衝剤中で応力を加え、ありそうなpHの限界
を決定した。この実験から得たデータに基づいて、pH 4.0±0.3に限界を設定し
た。
誘導された安定性データに基づくと、チラパザミンの最も安定な製剤はpH 4の
クエン酸塩緩衝剤中であった。クエン酸塩緩衝剤へのチラパザミンの溶解度は15
℃で0.81mg/mlであった。従って、輸液の量を制限するために、0.7mg/mlの最
大濃度をその先の製剤開発に使用した。
pH 4.0のクエン酸塩緩衝剤中でチラパザミン(0.7mg/ml)の2×10lの安定
性バッチに応力を加えることにより、安定性に対する緩衝剤濃度(0.05または0.
005M)の効果を評価した。
チラパザミンは、0.005Mと0.05両方のクエン酸塩緩衝剤中で50℃にて2か月
後に安定であった。70℃では、0.05Mクエン酸塩製剤には不安定性の証拠か見ら
れたので、臨床用製剤としての開発には低い方のクエン酸塩濃度(0.005 M)を
採用した。後述する化学療法に使用する臨床用製剤は下記のものであった:
チラパザミン 0.700g
塩化ナトリウム 8.700g
クエン酸 0.9605g
水酸化ナトリウム 0.2500g
水を適量くわえてpH 4.0,1000mlに
等張クエン酸塩緩衝剤中に0.7mg/ml(14mg)のチラパザミンを含む透明なガ
ラス製20mlアンプル中でチラパザミンを貯蔵した。該アンプルを遮光包装して15
℃〜30℃で貯蔵した。投薬
本発明の製剤を使って、マウスにおける急性耐性実験、ラットおよびイヌにお
ける1回および複数回投薬実験、並びに試験管内骨髄抑止実験を行った。
マウスにおける急性耐性実験では、チラパザミンのLD10およびLD50がそれ
ぞれ98および101mg/kgであることがわかった。
ラットとイヌにおいて1回並びに2週間および2か月間複数回投薬実験を実施
した。両動物種および各摂生法において観察された臨床的徴候および症状として
は、唾液過多、白血球測定値(イヌではリンパ球数を含む)の減少、および赤血
球測定値の増加が挙げられる。薬理学
様々な好気および低酸素細胞に対するチラパザミンの効果を培養実験して、チ
ラパザミン細胞毒性の選択性を調べた。チラパザミン(20μM)は試験管内では
低酸素細胞の有力且つ選択的な致死剤であり、ハムスター、マウスおよびヒト細
胞系についての低酸素細胞毒性比はそれぞれ150,119および52であった(この値
はニトロイミダゾール、マイトマイシンCおよびポルフィロマイシンのような放
射線感作剤よりも1〜2オーダー大きい)。また、この細胞毒性は或る酸素圧範
囲に渡って観察された(1%〜20%O2;主として1%〜4%O2)。
生体内では、間欠照射(fractionated radiation)(2.5 Gy×8)と併用した
時、チラパザミンは単一の0.30ミリモル/kg(160mg/m2)用量としてまたは複
数の0.08ミリモル/kg(43mg/m2)用量としてマウス腫瘍モデルにおいて同等に
効果的であった。チラパザミンは1回の多線量(20Gy)の放射線照射と併用した
1回の0.30ミリモルkg(160mg/m2)用量としても効果的であった。チラパザミ
ンは各回の照射(2.5Gy×8)の前に0.08ミリモル/kg(43mg/m2)用量が複数
回が投与された時に最も効果的であるように見え、マウスSCCVII腫瘍に幾つかの
回復をもたらし、そして放射線照射なしで投与した時は効果が最低であるように
見え、1log未満の細胞死を引き起こした。間欠照射と併用した時、チラパザミ
ンは放射線が効く細胞集団(好気細胞)よりも別の細胞集団(低酸素細胞)に対
して効いたとすれば予測される効果に等しい効果をもたらした。
チラパザミンの作用機序は詳細に研究されており、イヌの代謝に密接に結び付
けられている。下記の説明は、DNAに一本鎖および二本鎖の破断を引き起こす
、モノ−N−オキシドへの還元の間のチラパザミン−遊離基(ラジカル)生成に
ついて提唱された作用機序を描写する。低酸素条件下では、チラパザミンは2電
子還元生成物WIN 64102(モノ−N−オキシド;SR 4317)に代謝され、次いで4
電子還元生成物WIN 60109(ゼロ−N−オキシド;SR 4330)に代謝される。チラ
パザミンでの処置後のDNA損傷修復を調べる幾つかの研究は、DNA修復阻害
が用量依存でありそしてX線により生じるのと同様であることを証明した。
ベンゾトリアジン−N−オキシドであるチラパザミンを試験管内と生体内で広
く研究してそれの有効性を決定づけ且つ定量し、さらにそれの作用機序を明らか
にした。試験管内
様々な好気および低酸素細胞に対するチラパザミンの効果を培養法により研究
してチラパザミン細胞毒性の選択性を測定した。チャイニーズハムスター卵巣細
胞(CHO-HA-1)、マウス細胞(C3H 10T1/2,RIF-1およびSCCVII)、およびヒト
細胞系(HCT-8,AG 1522,A549およびHT 1080)を使った。表IVに示す通り、チ
ラパザミン(20μM)は試験管内で低酸素細胞の有力且つ選択的な致死剤であっ
た。
a 低酸素細胞毒性比=ほぼ同じ生存率を与える、空気中のチラパザミンの濃度/
窒素中のチラパザミンの濃度。b
感受性指数=低酸素条件下で20μMで10-2(1%)の生存率に達成するのに必
要な時間(分で)。c
IC50=低酸素条件下での1時間のインキュベーションにおいて細胞増殖を50%
阻害するのに必要な濃度。d
正常=非腫瘍形成性。生体内
チラパザミン単独
マウスの生体内に単独で投与した時、チラパザミンは(1回量で)低酸素であ
る腫瘍細胞の比率に相応する比較的小規模な細胞致死をもたらすと予想される。
多数の実験は、典型的には1log未満(生存率≧1×10-1)の細胞死であり、こ
れが事実であることを示した。例えば、1回投薬後に観察された最大細胞死はSC
CVII腫瘍においてであり(生存率=5×10-1)、FSaIIC繊維肉腫では3日という
わずかな腫瘍増殖の遅れしか得られなかった。
放射線照射なしで与えられたチラパザミンの複数回投薬は、より少量のチラパ
ザミンであっても、1回投薬よりも少しは多い細胞致死を引き起こすと予想され
るかもしれない。しかしながら、4種類の異なるマウス腫瘍において観察された
最低生存率は5×10-1であり、5番目のマウス腫瘍(RIF-1腫瘍)にいたっては
5×10-2に低下した。
放射線と併用したチラパザミン
上述の多数のモデル系でおいて、細胞致死または腫瘍増殖の遅延により評価す
ると、チラパザミンは放射線の抗腫瘍活性を増強する。試験した腫瘍はFSaIIC,
SCCVII,RIF-1,EMT6およびKHTを含む。
チラパザミンは、1回または複数回投薬スケジュールにおいて与えた時、および
この薬剤を1回線量照射か間欠照射のいずれかと併用した時、細胞致死を増強す
る。
ある実験では、チラパザミン+放射線の抗腫瘍効果は、それら2つの処置を加
算した効果を上回る。チラパザミンによる活性の増強
は、この薬剤を照射の2.5〜0.5時間前かまたは放射線照射後6時間までに投与し
た時に生じる。低酸素細胞に対する活性に加えて、照射前または後のいずれかで
低酸素条件下でチラパザミンに細胞を暴露すれば、チラパザミンは好気細胞も放
射線感受性にする。
ある実験では、チラパザミン処置は、低酸素細胞感作物質エタニダゾールが成
しえたよりも大きな程度に放射線の抗腫瘍活性を増強した。
チラパザミンの酸素濃度/細胞毒性曲線は、放射線療法との併用に特によく適
するように思われる。約30トル(mmHg)より下では、細胞は放射線の損傷作用に
対して次第に耐性になる。しかしながらニトロ芳香族およびキノン抗生物質放射
線感作剤はほとんどがもっと低い酸素レベルでのみ効果的である。よって、それ
らは、腫瘍中に存在する中程度に低酸素である放射線耐性細胞に対して毒性でな
い。対照的に、チラパザミンの細胞毒性は、放射線耐性を付与する酸素濃度の全
範囲に渡って比較的一定のままである。
今までに研究された他の放射線感作剤とは異なり、チラパザミンの毒性は高酸
素濃度(即ち正常組織に見られる酸素濃度)では減少する。試験管内系では、チ
ラパザミンの毒性は100%酸素蒸気下よりも低酸素下での方が少なくとも50〜>2
000倍高かった。それは高範囲の放射線耐性腫瘍細胞に対して活性であるが高酸
素濃度を有する正常細胞に対しては毒性でないため、チラパザミンは低酸素腫瘍
細胞に対して選択的に細胞毒性である。
化学療法と併用したチラパザミン
FSaIIC繊維肉腫を有するマウスにチラパザミン(25〜75mg/kgIP=83.3〜250m
g/m2)を投与した時、幾らかの直接的な腫瘍細胞致死が観察された。このモデ
ルにおけるシクロホスファミド(150mg/kg IP =500mg/m2)、メルファラン(
10mg/kg IP =33mg/
m2)またはシスプラチン(10mg/kg IP =33mg/m2)へのチラパザミン(50mg/
kg IP =167mg/m2)の追加は、腫瘍増殖遅延の1.6〜5.3倍増強をもたらした。
正常組織に対する影響
チラパザミンがイオン化放射線に対する正常組織感受性に影響を及ぼす可能性
を調べるために、2つのアッセイにおいて雌C3H/Kmマウスを使用した。正常皮膚
反応試験と脚(大腿)収縮試験の両方を間欠照射と共に行った。チラパザミンは
いずれのアッセイにおいても正常組織に影響を与えなかった。
チラパザミンが正常組織に影響を及ぼすかどうか調べるために、雌C3H/Kmマウ
スの右後脚に4日間に渡り(12時間毎に1回)部分線量(3,4,5または6Gy
)を8回照射した。各間欠照射の30分前または直後に、マウスに食塩水またはチ
ラパザミン(0.08ミリモル/kg=43mg/m2)を注入した。最初の照射線量後10日
目から32日目まで、一週間に3回、照射した脚の上の皮膚反応を採点した。マウ
スは「盲目」条件下で、即ち全く処置グループについての知識なしで、以前に開
発されたもの〔Brown JM,Goffinet DR,Cleaver JE,Kallmam R,“Preferenti
al radiosensitization of mouse sarcomarelative to normal mouse skin by c
hronic intra-arterial infusion of halogenated pyrimidine analogs”,JNCI
(1971)47,77-89〕と同様な階級に従って採点した。皮膚反応により測定した
時に、放射線療法へのチラパザミンの付加によって放射線増感または付加的細胞
毒性は生じなかった。
本発明をそれの好ましい態様に関して記載してきたが、本発明の範囲内での変
更は当業者に明白であろう。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1997年10月9日
【補正内容】
請求の範囲
1.下記の化合物に感受性である癌腫の治療用の水性非経口製剤であって、約
0.001M〜約0.1Mの濃度を有する非経口的に許容される緩衝剤中に、
式(I):
〔上式中、XはH;ヒドロカルビル(1〜4C);OH,NH2,NHRもしく
はNRRで置換されたヒドロカルビル(1〜4C);ハロゲン;OH;アルコキ
シ(1〜4C);NH2;NHR;またはNRRであり、ここで各Rは独立に低
級アルキル(1〜4C)および低級アシル(1〜4C)、並びにOH,NH2,
アルキル(1〜4C)第二級アミノ基,ジアルキル(1〜4C)第三級アミノ基
,アルコキシ(1〜4C)またはハロゲンにより置換された低級アルキル(1〜
4C)および低級アシル(1〜4C)から選ばれ;そしてXがNRRである時、
2つのRが直接にまたはブリッジ酸素を介して一緒になって、モルホリノ環、ピ
ロリジノ環またはピペリジノ環を形成し;
nは0または1であり;そして
Y1およびY2は独立にH;ニトロ;ハロゲン;場合によりハロゲン、ヒドロキ
シ、エポキシ、アルコキシ(1〜4C)、アルキルチオ(1〜4C)、第一級ア
ミノ(NH2)、アルキル(1〜4C)
第二級アミノ、ジアルキル(1〜4C)第三級アミノ、2個のアルキルが一緒に
結合してモルホリノ、ピロリジノまたはピペリジノを形成するジアルキル(1〜
4C)第三級アミノ、アシルオキシ(1〜4C)、アシルアミド(1〜4C)お
よびそれのチオ類似体、アセチルアミノアルキル(1〜4C)、カルボキシ、ア
ルコキシカルボニル(1〜4C)、カルバミル、アルキルカルバミル(1〜4C
)、アルキルスルホニル(1〜4C)並びにアルキルホスホニル(1〜4C)か
ら成る群より選ばれた1個もしくは2個の置換基により置換されることがある、
環状および不飽和ヒドロカルビルを包含するヒドロカルビル(1〜14C)であっ
て、場合により単一のエーテル(−O−)結合により中断されてもよい前記ヒド
ロカルビルであるか;あるいはY1およびY2は互いに独立にモルホリノ、ピロリ
ジノ、ピペリジノ、NH2,NHR′,NR′R′O(CO)R′,NH(CO
)R′,O(SO)R′,またはO(POR′)R′であり、ここでR′はOH
、NH2、アルキル(1〜4C)第二級アミノ、ジアルキル(1〜4C)第三級
アミノ、モルホリノ、ピロリジノ、ピペリジノ、アルコキシ(1〜4C)または
ハロゲン置換基により置換されることがあるヒドロカルビル(1〜4C)である
〕
を有する化合物または前記化合物の薬理学上許容される塩の癌腫治療有効量を含
んで成る、水性非経口製剤。
2.下記の化合物に感受性である癌腫を有し且つ治療が必要である患者の癌腫
の治療方法であって、そのような治療が必要な前記患者に癌腫治療有効量の製剤
を投与することを含んで成り、前記製剤が、約0.005M〜約0.05Mの濃度を有す
るクエン酸塩緩衝剤中に、
式(I):
〔上式中、XはH;ヒドロカルビル(1〜4C);OH,NH2,NHRもしく
はNRRで置換されたヒドロカルビル(1〜4C);ハロゲン;OH;アルコキ
シ(1〜4C);NH2;NHR;またはNRRであり、ここで各Rは独立に低
級アルキル(1〜4C)および低級アシル(1〜4C)、並びにOH,NH2,
アルキル(1〜4C)第二級アミノ基,ジアルキル(1〜4C)第三級アミノ基
,アルコキシ(1〜4C)またはハロゲンにより置換された低級アルキル(1〜
4C)および低級アシル(1〜4C)から選ばれ;そしてXがNRRである時、
2つのRが直接にまたはブリッジ酸素を介して一緒になって、モルホリノ環、ピ
ロリジノ環またはピペリジノ環を形成し;
nは0または1であり;そして
Y1およびY2は独立にH;ニトロ;ハロゲン;場合によりハロゲン、ヒドロキ
シ、エポキシ、アルコキシ(1〜4C)、アルキルチオ(1〜4C)、第一級ア
ミノ(NH2)、アルキル(1〜4C)第二級アミノ、ジアルキル(1〜4C)
第三級アミノ、2個のアルキルが一緒に結合してモルホリノ、ピロリジノまたは
ピペリジノを形成するジアルキル(1〜4C)第三級アミノ、アシルオキシ(1
〜4C)、アシルアミド(1〜4C)およびそれのチオ類似体、アセチルアミノ
アルキル(1〜4C)、カルボキシ、アルコキシカルボニル(1〜4C)、カル
バミル、アルキルカルバミル(1〜4C)、
アルキルスルホニル(1〜4C)並びにアルキルホスホニル(1〜4C)から成
る群より選ばれた1個もしくは2個の置換基により置換されることがある、環状
および不飽和ヒドロカルビルを包含するヒドロカルビル(1〜14C)であって、
場合により単一のエーテル(−O−)結合により中断されてもよい前記ヒドロカ
ルビルであるか;あるいはY1およびY2は互いに独立にモルホリノ、ピロリジノ
、ピペリジノ、NH2,NHR′,NR′R′O(CO)R′,NH(CO)R
′,O(SO)R′,またはO(POR′)R′であり、ここでR′はOH、N
H2-、アルキル(1〜4C)第二級アミノ、ジアルキル(1〜4C)第三級アミ
ノ、モルホリノ、ピロリジノ、ピペリジノ、アルコキシ(1〜4C)またはハロ
ゲン置換基により置換されることがあるヒドロカルビル(1〜4C)である〕
を有する化合物または前記化合物の薬理学上許容される塩の癌腫治療有効量を含
んで成ることを特徴とする方法。
3.下記の化合物に感受性である癌腫の治療用の水性非経口製剤であって、
式(I):
〔上式中、XはH;ヒドロカルビル(1〜4C);OH,NH2,NHRもしく
はNRRで置換されたヒドロカルビル(1〜4C);ハロゲン;OH;アルコキ
シ(1〜4C);NH2;NHR;またはNRRであり、ここで各Rは独立に低
級アルキル(1〜4C)お
よび低級アシル(1〜4C)、並びにOH,NH2,アルキル(1〜4C)第二
級アミノ基,ジアルキル(1〜4C)第三級アミノ基,アルコキシ(1〜4C)
またはハロゲンにより置換された低級アルキル(1〜4C)および低級アシル(
1〜4C)から選ばれ;そしてXがNRRである時、2つのRが直接にまたはブ
リッジ酸素を介して一緒になって、モルホリノ環、ピロリジノ環またはピペリジ
ノ環を形成し;
nは0または1であり;そして
Y1およびY2は独立にH;ニトロ;ハロゲン;場合によりハロゲン、ヒドロキ
シ、エポキシ、アルコキシ(1〜4C)、アルキルチオ(1〜4C)、第一級ア
ミノ(NH2)、アルキル(1〜4C)第二級アミノ、ジアルキル(1〜4C)
第三級アミノ、2個のアルキルが一緒に結合してモルホリノ、ピロリジノまたは
ピペリジノを形成するジアルキル(1〜4C)第三級アミノ、アシルオキシ(1
〜4C)、アシルアミド(1〜4C)およびそれのチオ類似体、アセチルアミノ
アルキル(1〜4C)、カルボキシ、アルコキシカルボニル(1〜4C)、カル
バミル、アルキルカルバミル(1〜4C)、アルキルスルホニル(1〜4C)並
びにアルキルホスホニル(1〜4C)から成る群より選ばれた1個もしくは2個
の置換基により置換されることがある、環状および不飽和ヒドロカルビルを包含
するヒドロカルビル(1〜14C)であって、場合により単一のエーテル(−O−
)結合により中断されてもよい前記ヒドロカルビルであるか;あるいはY1およ
びY2は互いに独立にモルホリノ、ピロリジノ、ピペリジノ、NH2,NHR′,
NR′R′O(CO)R′,NH(CO)R′,O(SO)R′,またはO(P
OR′)R′であり、ここでR′はOH、NH2、アルキル(1〜4C)第二級
アミノ、ジアルキル(1〜4C)第三級アミノ、モルホリノ、ピロリ
ジノ、ピペリジノ、アルコキシ(1〜4C)またはハロゲン置換基により置換さ
れることがあるヒドロカルビル(1〜4C)である〕
を有する化合物または前記化合物の薬理学上許容される塩 約0.500〜約0.810g
;
塩化ナトリウム 約0.100〜約9.000g;
クエン酸 約0.9000〜約10.00g;
水酸化ナトリウム 約0.200〜約3.000g;および
水 全量1000mlまでの適量
を含んで成り、pH 3.0〜5.0を有する水性非経口製剤。
4.癌腫の治療が必要な患者における癌腫の治療方法であって、請求項3の製
剤の癌腫治療有効量を投与することを含んで成る方法。
5.下記の化合物に感受性である癌腫の治療用の水性非経口製剤であって、約
0.005M〜約0.05Mの濃度を有するクエン酸塩緩衝剤中に1,2,4−ベンゾト
リアジン−3−アミン1,4−ジオキシドの癌腫治療有効量を含んで成る水性非
経口製剤。
6.前記クエン酸塩緩衝剤が約3.7〜4.3のpHを有する、請求項5の水性非経口
製剤。
7.癌腫の治療が必要な患者における癌腫の治療方法であって、請求項5の製
剤の癌腫治療有効量を投与することを含んで成る方法。
8.下記の化合物に感受性である癌腫の治療用の水性非経口製剤であって、
1,2,4−ベンゾトリアジン−3−アミン1,4−ジオキシド約0.500〜約0
.810g;
塩化ナトリウム 約5.000〜約9.000g;
クエン酸 約0.9000〜約10.00g;
水酸化ナトリウム 約0.200〜約3.000g;および
水 全量1000mlまでの適量
を含んで成り、pH 3.7〜4.3を有する水性非経口製剤。
9.癌腫の治療が必要な患者における癌腫の治療方法であって、請求項8の製
剤の癌腫治療有効量を投与することを含んで成る方法。
10.下記の化合物に感受性である癌腫の治療用の水性非経口製剤であって、
1,2,4−ベンゾトリアジン−3−アミン1,4−ジオキシド0.700g;
塩化ナトリウム 8.700g;
クエン酸 0.9605g;
水酸化ナトリウム 0.2500g;および
水 全量1000mlまでの適量
を含んで成り、pH 4を有する水性非経口製剤。
11.癌腫の治療が必要な患者における癌腫の治療方法であって、請求項10の製
剤の癌腫治療有効量を投与することを含んで成る方法。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.癌腫の治療用の水性非経口製剤であって、約0.001 M〜約0.1 Mの濃度を 有する非経口的に許容される緩衝剤中に、 式(I): 〔上式中、XはH;ヒドロカルビル(1〜4C);OH,NH2,NHRもしく はNRRで置換されたヒドロカルビル(1〜4C);ハロゲン;OH;アルコキ シ(1〜4C);NH2;NHR;またはNRRであり、ここで各Rは独立に低 級アルキル(1〜4C)および低級アシル(1〜4C)、並びにOH,NH2, アルキル(1〜4C)第二級アミノ基,ジアルキル(1〜4C)第三級アミノ基 ,アルコキシ(1〜4C)またはハロゲンにより置換された低級アルキル(1〜 4C)および低級アシル(1〜4C)から選ばれ;そしてXがNRRである時、 2つのRが直接にまたはブリッジ酸素を介して一緒になって、モルホリノ環、ピ ロリジノ環またはピペリジノ環を形成し; nは0または1であり;そして Y1およびY2は独立にH;ニトロ;ハロゲン;場合によりハロゲン、ヒドロキ シ、エポキシ、アルコキシ(1〜4C)、アルキルチオ(1〜4C)、第一級ア ミノ(NH2)、アルキル(1〜4C)第二級アミノ、ジアルキル(1〜4C) 第三級アミノ、2個のアル キルが一緒に結合してモルホリノ、ピロリジノまたはピペリジノを形成するジア ルキル(1〜4C)第三級アミノ、アシルオキシ(1〜4C)、アシルアミド( 1〜4C)およびそれのチオ類似体、アセチルアミノアルキル(1〜4C)、カ ルボキシ、アルコキシカルボニル(1〜4C)、カルバミル、アルキルカルバミ ル(1〜4C)、アルキルスルホニル(1〜4C)並びにアルキルホスホニル( 1〜4C)から成る群より選ばれた1個もしくは2個の置換基により置換される ことがある、環状および不飽和ヒドロカルビルを包含するヒドロカルビル(1〜 14C)であって、場合により単一のエーテル(−O−)結合により中断されても よい前記ヒドロカルビルであるか;あるいはY1およびY2は互いに独立にモルホ リノ、ピロリジノ、ピペリジノ、NH2,NHR′,NR′R′O(CO)R′ ,NH(CO)R′,O(SO)R′,またはO(POR′)R′であり、ここ でR′はOH、NH2、アルキル(1〜4C)第二級アミノ、ジアルキル(1〜 4C)第三級アミノ、モルホリノ、ピロリジノ、ピペリジノ、アルコキシ(1〜 4C)またはハロゲン置換基により置換されることがあるヒドロカルビル(1〜 4C)である〕 を有する化合物または前記化合物の薬理学上許容される塩の癌腫治療有効量を含 んで成る、水性非経口製剤。 2.癌腫の治療が必要な患者における癌腫の治療方法であって、そのような治 療が必要な前記患者に癌腫治療有効量の製剤を投与することを含んで成り、前記 製剤が 約0.001 M〜約0.1 Mの濃度を有する非経口的に許容される緩衝剤中に、 式(I): 〔上式中、XはH;ヒドロカルビル(1〜4C);OH,NH2,NHRもしく はNRRで置換されたヒドロカルビル(1〜4C);ハロゲン;OH;アルコキ シ(1〜4C);NH2;NHR;またはNRRであり、ここで各Rは独立に低 級アルキル(1〜4C)および低級アシル(1〜4C)、並びにOH,NH2ア ルキル(1〜4C)第二級アミノ基,ジアルキル(1〜4C)第三級アミノ基, アルコキシ(1〜4C)またはハロゲンにより置換された低級アルキル(1〜4 C)および低級アシル(1〜4C)から選ばれ;そしてXがNRRである時、2 つのRが直接にまたはブリッジ酸素を介して一緒になって、モルホリノ環、ピロ リジノ環またはピペリジノ環を形成し; nは0または1であり;そして Y1およびY2は独立にH;ニトロ;ハロゲン;場合によりハロゲン、ヒドロキ シ、エポキシ、アルコキシ(1〜4C)、アルキルチオ(1〜4C)、第一級ア ミノ(NH2)、アルキル(1〜4C)第二級アミノ、ジアルキル(1〜4C) 第三級アミノ、2個のアルキルが一緒に結合してモルホリノ、ピロリジノまたは ピペリジノを形成するジアルキル(1〜4C)第三級アミノ、アシルオキシ(1 〜4C)、アシルアミド(1〜4C)およびそれのチオ類似体、アセチルアミノ アルキル(1〜4C)、カルボキシ、アルコキシカルボニル(1〜4C)、カル バミル、アルキルカルバミル(1〜4C)、 アルキルスルホニル(1〜4C)並びにアルキルホスホニル(1〜4C)から成 る群より選ばれた1個もしくは2個の置換基により置換されることがある、環状 および不飽和ヒドロカルビルを包含するヒドロカルビル(1〜14C)であって、 場合により単一のエーテル(−O−)結合により中断されてもよい前記ヒドロカ ルビルであるか;あるいはY1およびY2は互いに独立にモルホリノ、ピロリジノ 、ピペリジノ、NH2,NHR′,NR′R′O(CO)R′,NH(CO)R ′,O(SO)R′,またはO(POR′)R′であり、ここでR′はOH、N H2-、アルキル(1〜4C)第二級アミノ、ジアルキル(1〜4C)第三級アミ ノ、モルホリノ、ピロリジノ、ピペリジノ、アルコキシ(1〜4C)またはハロ ゲン置換基により置換されることがあるヒドロカルビル(1〜4C)である〕 を有する化合物または前記化合物の薬理学上許容される塩の癌腫治療有効量を含 んで成ることを特徴とする方法。 3.癌腫の治療用の水性非経口製剤であって、 式(I): 〔上式中、XはH;ヒドロカルビル(1〜4C);OH,NH2,NHRもしく はNRRで置換されたヒドロカルビル(1〜4C);ハロゲン;OH;アルコキ シ(1〜4C);NH2;NHR;またはNRRであり、ここで各Rは独立に低 級アルキル(1〜4C)および低級アシル(1〜4C)、並びにOH,NH2, アルキル(1 〜4C)第二級アミノ基,ジアルキル(1〜4C)第三級アミノ基,アルコキシ (1〜4C)またはハロゲンにより置換された低級アルキル(1〜4C)および 低級アシル(1〜4C)から選ばれ;そしてXがNRRである時、2つのRが直 接にまたはブリッジ酸素を介して一緒になって、モルホリノ環、ピロリジノ環ま たはピペリジノ環を形成し; nは0または1であり;そして Y1およびY2は独立にH;ニトロ;ハロゲン;場合によりハロゲン、ヒドロキ シ、エポキシ、アルコキシ(1〜4C)、アルキルチオ(1〜4C)、第一級ア ミノ(NH2)、アルキル(1〜4C)第二級アミノ、ジアルキル(1〜4C) 第三級アミノ、2個のアルキルが一緒に結合してモルホリノ、ピロリジノまたは ピペリジノを形成するジアルキル(1〜4C)第三級アミノ、アシルオキシ(1 〜4C)、アシルアミド(1〜4C)およびそれのチオ類似体、アセチルアミノ アルキル(1〜4C)、カルボキシ、アルコキシカルボニル(1〜4C)、カル バミル、アルキルカルバミル(1〜4C)、アルキルスルホニル(1〜4C)並 びにアルキルホスホニル(1〜4C)から成る群より選ばれた1個もしくは2個 の置換基により置換されることがある、環状および不飽和ヒドロカルビルを包含 するヒドロカルビル(1〜14C)であって、場合により単一のエーテル(−O− )結合により中断されてもよい前記ヒドロカルビルであるか;あるいはY1およ びY2は互いに独立にモルホリノ、ピロリジノ、ピペリジノ、NH2,NHR′, NR′R′O(CO)R′,NH(CO)R′,O(SO)R′,またはO(P OR′)R′であり、ここでR′はOH、NH2、アルキル(1〜4C)第二級 アミノ、ジアルキル(1〜4C)第三級アミノ、モルホリノ、ピロリジノ、ピペ リジノ、アルコキシ(1〜4C)またはハロゲン置換基 により置換されることがあるヒドロカルビル(1〜4C)である〕 を有する化合物または前記化合物の薬理学上許容される塩 約0.500〜約0.810g ; 塩化ナトリウム 約0.100〜約9.000g; クエン酸 約0.9000〜約10.00g; 水酸化ナトリウム 約0.200〜約3.000g;および 水 全量1000mlまでの適量 を含んで成り、pH 3.0〜5.0を有する水性非経口製剤。 4.癌腫の治療が必要な患者における癌腫の治療方法であって、請求項3の製 剤の癌腫治療有効量を投与することを含んで成る方法。 5.約0.005M〜約0.05Mの濃度を有するクエン酸塩緩衝剤中に1,2,4− ベンゾトリアジン−3−アミン1,4−ジオキシドの癌腫治療有効量を含んで成 る、癌腫治療用の水性非経口製剤。 6.前記クエン酸塩緩衝剤が約3.7〜4.3のpHを有する、請求項5の水性非経口 製剤。 7.癌腫の治療が必要な患者における癌腫の治療方法であって、請求項5の製 剤の癌腫治療有効量を投与することを含んで成る方法。 8.癌腫治療用の水性非経口製剤であって、 1,2,4−ベンゾトリアジン−3−アミン1,4−ジオキシド約0.500〜約0 .810g; 塩化ナトリウム 約5.000〜約9.000g; クエン酸 約0.9000〜約10.00g; 水酸化ナトリウム 約0.200〜約3.000g;および 水 全量1000mlまでの適量 を含んで成り、pH 3.7〜4.3 を有する水性非経口製剤。 9.癌腫の治療が必要な患者における癌腫の治療方法であって、請求項8の製 剤の癌腫治療有効量を投与することを含んで成る方法。 10.癌腫治療用の水性非経口製剤であって、 1,2,4−ベンゾトリアジン−3−アミン1,4−ジオキシド0.700g; 塩化ナトリウム 8.700g; クエン酸 0.9605g; 水酸化ナトリウム 0.2500g;および 水 全量1000mlまでの適量 を含んで成り、pH 4を有する水性非経口製剤。 11.癌腫の治療が必要な患者における癌腫の治療方法であって、請求項10の製 剤の癌腫治療有効量を投与することを含んで成る方法。
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