JPH1144299A - オイルフリースクリュ圧縮機 - Google Patents
オイルフリースクリュ圧縮機Info
- Publication number
- JPH1144299A JPH1144299A JP20432897A JP20432897A JPH1144299A JP H1144299 A JPH1144299 A JP H1144299A JP 20432897 A JP20432897 A JP 20432897A JP 20432897 A JP20432897 A JP 20432897A JP H1144299 A JPH1144299 A JP H1144299A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compressor
- rotor
- inert gas
- screw compressor
- free screw
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 防錆塗料を塗布することなく、かつステンレ
ス鋼等の耐食性材料を用いることなく、従来より少量の
不活性ガスでスクリュロータ、およびケーシングに対す
る確実な防錆処置を可能としたオイルフリースクリュ圧
縮機を提供する。 【解決手段】 吸込口2および吐出口3に連通すること
のないロータ室4内の空間部に連通する貫通孔11と、
非作動時或は運転停止の際に一定時間だけ貫通孔11を
介して上記空間部に不活性ガスを供給するガス供給部1
2とを設けてオイルフリースクリュ圧縮機が形成してあ
る。
ス鋼等の耐食性材料を用いることなく、従来より少量の
不活性ガスでスクリュロータ、およびケーシングに対す
る確実な防錆処置を可能としたオイルフリースクリュ圧
縮機を提供する。 【解決手段】 吸込口2および吐出口3に連通すること
のないロータ室4内の空間部に連通する貫通孔11と、
非作動時或は運転停止の際に一定時間だけ貫通孔11を
介して上記空間部に不活性ガスを供給するガス供給部1
2とを設けてオイルフリースクリュ圧縮機が形成してあ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空気圧縮に
用いられるオイルフリースクリュ圧縮機に関するもので
ある。
用いられるオイルフリースクリュ圧縮機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、空気圧縮に用いられるオイルフリ
ースクリュ圧縮機では、ロータ室の壁部、スクリュロー
タの腐食防止のために、上記壁部、スクリュロータの表
面に防錆塗料を塗布したり、スクリュロータをステンレ
ス鋼等の耐食性材料により形成したり、圧縮機の停止の
際に一定時間だけ吸込流路から不活性ガスを供給する等
の防錆のための対策が採られている。
ースクリュ圧縮機では、ロータ室の壁部、スクリュロー
タの腐食防止のために、上記壁部、スクリュロータの表
面に防錆塗料を塗布したり、スクリュロータをステンレ
ス鋼等の耐食性材料により形成したり、圧縮機の停止の
際に一定時間だけ吸込流路から不活性ガスを供給する等
の防錆のための対策が採られている。
【0003】空気圧縮用オイルフリースクリュ圧縮機の
場合、運転中は空気が圧縮され、高温になるとともに、
これに伴ってスクリュロータおよびこれを収容するケー
シングも高温になっている。この状態で圧縮機が停止す
ると、徐々にロータ室内の空気、スクリュロータ、ケー
シングの温度が降下し、この結果空気中の水分がドレン
として析出する。もしも、上述した防錆のための対策が
採られていなければ、このドレン中の酸素の作用でロー
タ室の壁面、スクリュロータの表面が酸化して錆が発生
する。また、例えば圧縮機が、製造後、出荷待ちの状態
におかれている場合も含め、未使用の状態が長期におよ
ぶ場合、その保管場所の環境により内部にドレンが発生
する故、上述した防錆のための対策が必要になる。
場合、運転中は空気が圧縮され、高温になるとともに、
これに伴ってスクリュロータおよびこれを収容するケー
シングも高温になっている。この状態で圧縮機が停止す
ると、徐々にロータ室内の空気、スクリュロータ、ケー
シングの温度が降下し、この結果空気中の水分がドレン
として析出する。もしも、上述した防錆のための対策が
採られていなければ、このドレン中の酸素の作用でロー
タ室の壁面、スクリュロータの表面が酸化して錆が発生
する。また、例えば圧縮機が、製造後、出荷待ちの状態
におかれている場合も含め、未使用の状態が長期におよ
ぶ場合、その保管場所の環境により内部にドレンが発生
する故、上述した防錆のための対策が必要になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した防錆のための
対策が採られた圧縮機の場合、以下の問題がある。ま
ず、防錆塗料を塗布しても、ロータ室内、スクリュロー
タは、高温、高速回転の状態下で、塗料の摩耗、剥離が
生じ、防錆作用は長続きしない。また、ステンレス鋼等
の耐食性材料を使用すると、製造が難しくなる他、スク
リュロータのロータ軸と軸受、軸封部等の嵌合部での摺
動性が悪いために、いわゆるカジリが発生する。
対策が採られた圧縮機の場合、以下の問題がある。ま
ず、防錆塗料を塗布しても、ロータ室内、スクリュロー
タは、高温、高速回転の状態下で、塗料の摩耗、剥離が
生じ、防錆作用は長続きしない。また、ステンレス鋼等
の耐食性材料を使用すると、製造が難しくなる他、スク
リュロータのロータ軸と軸受、軸封部等の嵌合部での摺
動性が悪いために、いわゆるカジリが発生する。
【0005】さらに、圧縮機の停止の際に吸込流路から
不活性ガスを供給しても、スクリュ圧縮機の構造上、ロ
ータ間隙間、ロータとロータ室の壁面との間の隙間が微
小であるため、ロータ室内への不活性ガスの拡散が不十
分であるだけでなく、ガスの一部が軸封部から漏れ出て
ゆくという問題がある。本発明は、斯る従来の問題をな
くすことを課題としてなされたもので、防錆塗料を塗布
することなく、かつステンレス鋼等の耐食性材料を用い
ることなく、従来より少量の不活性ガスでスクリュロー
タ、およびケーシングに対する確実な防錆処置を可能と
したオイルフリースクリュ圧縮機を提供しようとするも
のである。
不活性ガスを供給しても、スクリュ圧縮機の構造上、ロ
ータ間隙間、ロータとロータ室の壁面との間の隙間が微
小であるため、ロータ室内への不活性ガスの拡散が不十
分であるだけでなく、ガスの一部が軸封部から漏れ出て
ゆくという問題がある。本発明は、斯る従来の問題をな
くすことを課題としてなされたもので、防錆塗料を塗布
することなく、かつステンレス鋼等の耐食性材料を用い
ることなく、従来より少量の不活性ガスでスクリュロー
タ、およびケーシングに対する確実な防錆処置を可能と
したオイルフリースクリュ圧縮機を提供しようとするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、吸込口および吐出口に連通することのな
いロータ室内の空間部に連通する貫通孔と、非作動時或
は運転停止の際に一定時間だけ上記貫通孔を介して上記
空間部に不活性ガスを供給するガス供給部とを設けて形
成した。
に、本発明は、吸込口および吐出口に連通することのな
いロータ室内の空間部に連通する貫通孔と、非作動時或
は運転停止の際に一定時間だけ上記貫通孔を介して上記
空間部に不活性ガスを供給するガス供給部とを設けて形
成した。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の一形態を図
面にしたがって説明する。図1,2は、本発明に係る空
気圧縮用オイルフリースクリュ圧縮機を示し、そのケー
シング1内には、一方で吸込口2に開口し、他方で吐出
口3に開口したロータ室4が形成してある。ケーシング
1内には、軸受5により回転可能に支持された互いに噛
み合う雌雄一対のスクリュロータ6,7が収容してあ
る。また、スクリュロータ6,7と軸受5との間には、
軸封手段8が介設してある。さらに、この圧縮機には、
吸込口2および吐出口3に連通することのないロータ室
4内の空間部であるガス閉じ込み空間部に連通する貫通
孔11と、例えば製造直後の未使用状態における非作動
時或は運転停止の際に一定時間だけ貫通孔11を介して
上記空間部に不活性ガス(窒素ガスを含む)を供給する
ガス供給部12とが設けてある。
面にしたがって説明する。図1,2は、本発明に係る空
気圧縮用オイルフリースクリュ圧縮機を示し、そのケー
シング1内には、一方で吸込口2に開口し、他方で吐出
口3に開口したロータ室4が形成してある。ケーシング
1内には、軸受5により回転可能に支持された互いに噛
み合う雌雄一対のスクリュロータ6,7が収容してあ
る。また、スクリュロータ6,7と軸受5との間には、
軸封手段8が介設してある。さらに、この圧縮機には、
吸込口2および吐出口3に連通することのないロータ室
4内の空間部であるガス閉じ込み空間部に連通する貫通
孔11と、例えば製造直後の未使用状態における非作動
時或は運転停止の際に一定時間だけ貫通孔11を介して
上記空間部に不活性ガス(窒素ガスを含む)を供給する
ガス供給部12とが設けてある。
【0008】図1において※印は、図示しない不活性ガ
ス供給源、例えば不活性ガスを充填したガスボンベに接
続していることを表しており、ここに示す実施形態の場
合には、ガス供給部12は、圧縮機の停止時に一定時間
だけ開状態になる開閉弁13を介在させたガス流路14
からなっている。開閉弁13については、圧縮機の停止
信号を受けると、開閉弁13を開の状態にするととも
に、タイマーを始動させ、このタイマーによるカウント
値が予め設定した一定値に達すると、開閉弁13を閉状
態にする制御手段に接続している。そして、言うまでも
なくタイマーの設定値は調整可能であるのが好ましい。
ス供給源、例えば不活性ガスを充填したガスボンベに接
続していることを表しており、ここに示す実施形態の場
合には、ガス供給部12は、圧縮機の停止時に一定時間
だけ開状態になる開閉弁13を介在させたガス流路14
からなっている。開閉弁13については、圧縮機の停止
信号を受けると、開閉弁13を開の状態にするととも
に、タイマーを始動させ、このタイマーによるカウント
値が予め設定した一定値に達すると、開閉弁13を閉状
態にする制御手段に接続している。そして、言うまでも
なくタイマーの設定値は調整可能であるのが好ましい。
【0009】この圧縮機では、上述した構成により、防
錆塗料を塗布することなく、かつステンレス鋼等の耐食
性材料を用いることなく、従来より少量の不活性ガスで
スクリュロータ、およびケーシングに対して確実に防錆
処置が行えるようになっている。なお、上記実施形態で
は、貫通孔11を一つだけ設けたものを示したが、本発
明はこれに限定するものではなく、吸込口2および吐出
口3に連通することのないロータ室4内のガス閉じ込み
空間部に連通する複数の貫通孔を設けた圧縮機をも含む
ものである。
錆塗料を塗布することなく、かつステンレス鋼等の耐食
性材料を用いることなく、従来より少量の不活性ガスで
スクリュロータ、およびケーシングに対して確実に防錆
処置が行えるようになっている。なお、上記実施形態で
は、貫通孔11を一つだけ設けたものを示したが、本発
明はこれに限定するものではなく、吸込口2および吐出
口3に連通することのないロータ室4内のガス閉じ込み
空間部に連通する複数の貫通孔を設けた圧縮機をも含む
ものである。
【0010】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、吸込口および吐出口に連通することのないロ
ータ室内の空間部に連通する貫通孔と、非作動時或は運
転停止の際に一定時間だけ上記貫通孔を介して上記空間
部に不活性ガスを供給するガス供給部とを設けて形成し
てある。このため、防錆塗料を塗布することなく、かつ
ステンレス鋼等の耐食性材料を用いることなく、従来よ
り少量の不活性ガスでスクリュロータ、およびケーシン
グに対する確実な防錆処置が可能になるという効果を奏
する。
によれば、吸込口および吐出口に連通することのないロ
ータ室内の空間部に連通する貫通孔と、非作動時或は運
転停止の際に一定時間だけ上記貫通孔を介して上記空間
部に不活性ガスを供給するガス供給部とを設けて形成し
てある。このため、防錆塗料を塗布することなく、かつ
ステンレス鋼等の耐食性材料を用いることなく、従来よ
り少量の不活性ガスでスクリュロータ、およびケーシン
グに対する確実な防錆処置が可能になるという効果を奏
する。
【図1】 本発明に係るオイルフリースクリュ圧縮機の
断面図である。
断面図である。
【図2】 図1に示すオイルフリースクリュ圧縮機の図
1断面とは直交する方向の断面図である。
1断面とは直交する方向の断面図である。
1 ケーシング 2 吸込口 3 吐出口 4 ロータ室 5 軸受 6,7 スクリュロータ 8 軸封手段 11 貫通孔 12 ガス供給部
Claims (1)
- 【請求項1】 吸込口および吐出口に連通することのな
いロータ室内の空間部に連通する貫通孔と、非作動時或
は運転停止の際に一定時間だけ上記貫通孔を介して上記
空間部に不活性ガスを供給するガス供給部とを設けて形
成したことを特徴とするオイルフリースクリュ圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20432897A JPH1144299A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | オイルフリースクリュ圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20432897A JPH1144299A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | オイルフリースクリュ圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1144299A true JPH1144299A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16488682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20432897A Pending JPH1144299A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | オイルフリースクリュ圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1144299A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0691656A1 (en) * | 1994-07-08 | 1996-01-10 | Nec Corporation | Sample hold circuit |
JP2010275995A (ja) * | 2009-06-01 | 2010-12-09 | Hitachi Plant Technologies Ltd | スクリュー圧縮機 |
-
1997
- 1997-07-30 JP JP20432897A patent/JPH1144299A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0691656A1 (en) * | 1994-07-08 | 1996-01-10 | Nec Corporation | Sample hold circuit |
JP2010275995A (ja) * | 2009-06-01 | 2010-12-09 | Hitachi Plant Technologies Ltd | スクリュー圧縮機 |
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