JPH1143455A - ハロゲン化アルコールの製造方法 - Google Patents
ハロゲン化アルコールの製造方法Info
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- JPH1143455A JPH1143455A JP9213844A JP21384497A JPH1143455A JP H1143455 A JPH1143455 A JP H1143455A JP 9213844 A JP9213844 A JP 9213844A JP 21384497 A JP21384497 A JP 21384497A JP H1143455 A JPH1143455 A JP H1143455A
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- alcohol
- halogenated
- reaction
- ester
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ハロゲン化エステルの還元によりハロゲン化
アルコールを工業的有利に製造する方法を提供する。 【解決手段】 一般式Ar−R−COOR1 (式中、A
rはハロゲン原子置換フェニル基、RはC1 〜C6 のア
ルキレン基、R1 はC1 〜C6 のアルキル基、C1 〜C
12のアリール基またはC7 〜C12のアラルキル基を示
す。)で表わされるハロゲン化エステルを水素化ホウ素
化合物を用いて還元することを特徴とする一般式Ar−
R−CH2 OH(式中、Ar,Rは前記一般式における
のと同様の意義を有する。)で表わされるハロゲン化ア
ルコールの製造方法。
アルコールを工業的有利に製造する方法を提供する。 【解決手段】 一般式Ar−R−COOR1 (式中、A
rはハロゲン原子置換フェニル基、RはC1 〜C6 のア
ルキレン基、R1 はC1 〜C6 のアルキル基、C1 〜C
12のアリール基またはC7 〜C12のアラルキル基を示
す。)で表わされるハロゲン化エステルを水素化ホウ素
化合物を用いて還元することを特徴とする一般式Ar−
R−CH2 OH(式中、Ar,Rは前記一般式における
のと同様の意義を有する。)で表わされるハロゲン化ア
ルコールの製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化アルコー
ルの製造方法に関する。さらに詳しくは、ハロゲン化エ
ステルからのハロゲン化アルコールの製造方法に関す
る。
ルの製造方法に関する。さらに詳しくは、ハロゲン化エ
ステルからのハロゲン化アルコールの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化アルコール、たとえば医薬原
料として有用なm−ハロゲン化フェネチルアルコールの
製造方法としては、従来、m−ブロモクロロベンゼンと
マグネシウムから調製されるグリニヤール試薬とエチレ
ンオキサイドとの反応によるm−クロロフェネチルアル
コールの製造方法(フランス国特許1552763号参
照)およびフェネチルアルコールと酸化硼素より、ポロ
ン酸フェネチルを製造し、引き続き、塩化錫存在下、塩
素との反応によりm−クロロフェネチルアルコールを製
造する方法(米国特許3372202号参照)等が知ら
れている。これらの方法は、いずれも低収率であり、特
に塩素を用いる方法は、主としてオルト位およびパラ位
置換体が生成し、目的メタ位置換体の生成は少量であ
る。また、これらの方法は爆発性のあるエチレンオキサ
イドあるいは毒性の高い塩素を大量に使用するため、工
業的製造方法としては望ましくない。
料として有用なm−ハロゲン化フェネチルアルコールの
製造方法としては、従来、m−ブロモクロロベンゼンと
マグネシウムから調製されるグリニヤール試薬とエチレ
ンオキサイドとの反応によるm−クロロフェネチルアル
コールの製造方法(フランス国特許1552763号参
照)およびフェネチルアルコールと酸化硼素より、ポロ
ン酸フェネチルを製造し、引き続き、塩化錫存在下、塩
素との反応によりm−クロロフェネチルアルコールを製
造する方法(米国特許3372202号参照)等が知ら
れている。これらの方法は、いずれも低収率であり、特
に塩素を用いる方法は、主としてオルト位およびパラ位
置換体が生成し、目的メタ位置換体の生成は少量であ
る。また、これらの方法は爆発性のあるエチレンオキサ
イドあるいは毒性の高い塩素を大量に使用するため、工
業的製造方法としては望ましくない。
【0003】また、m−ハロゲン化フェニル酢酸エステ
ルを原料とする、m−ハロゲン化フェネチルアルコール
の製造方法としては、m−ブロモフェニル酢酸エチルの
水素化リチウムアルミニウムを用いた還元反応によるm
−ブロモフェネチルアルコールの製造方法が知られてい
る(Journal of American Che
mical Society,Vol.79,p.37
05(1957)参照)。この方法は、還元剤として使
用する水素化リチウムアルミニウムが微量の水分にも不
安定であり、引火する危険性があるため使用する溶媒等
を完全に脱水する必要があること、高価であること、溶
媒として無水ダイグライム(ジエチレングリコールジメ
チルエーテル)、無水テトラヒドロフラン等が必要であ
り、大量の場合には、ダイグライムの分離など後処理が
繁雑であること等により工業的使用に不適当である。さ
らに、得られたm−ブロモフェネチルアルコールの収率
も十分ではない。
ルを原料とする、m−ハロゲン化フェネチルアルコール
の製造方法としては、m−ブロモフェニル酢酸エチルの
水素化リチウムアルミニウムを用いた還元反応によるm
−ブロモフェネチルアルコールの製造方法が知られてい
る(Journal of American Che
mical Society,Vol.79,p.37
05(1957)参照)。この方法は、還元剤として使
用する水素化リチウムアルミニウムが微量の水分にも不
安定であり、引火する危険性があるため使用する溶媒等
を完全に脱水する必要があること、高価であること、溶
媒として無水ダイグライム(ジエチレングリコールジメ
チルエーテル)、無水テトラヒドロフラン等が必要であ
り、大量の場合には、ダイグライムの分離など後処理が
繁雑であること等により工業的使用に不適当である。さ
らに、得られたm−ブロモフェネチルアルコールの収率
も十分ではない。
【0004】ハロゲン化アルコールの製造に際し、対応
するハロゲン化エステルを用い還元する方法は、原料の
入手の容易さから有用である。銅−クロム酸化物を触媒
として用いる水素化反応(例えばJournal of
American Chemical Societ
y,Vol.54,p.1145(1932)等参照)
およびラネーニッケル触媒を用いた水素化反応(例えば
Journal of American Chemi
cal Society,Vol.69,p.3039
(1947)等参照)はエステルを対応するアルコール
に還元する一般的手法であり、簡便かつ安価なことから
工業的にも使用されている。しかしこれら還元反応を本
発明のハロゲン化エステルに適用した場合、後述する比
較例で示したように、我々の検討では、芳香核置換ハロ
ゲンの脱ハロゲン化反応のみが進行し、アルコール体が
ほとんど生成しない。
するハロゲン化エステルを用い還元する方法は、原料の
入手の容易さから有用である。銅−クロム酸化物を触媒
として用いる水素化反応(例えばJournal of
American Chemical Societ
y,Vol.54,p.1145(1932)等参照)
およびラネーニッケル触媒を用いた水素化反応(例えば
Journal of American Chemi
cal Society,Vol.69,p.3039
(1947)等参照)はエステルを対応するアルコール
に還元する一般的手法であり、簡便かつ安価なことから
工業的にも使用されている。しかしこれら還元反応を本
発明のハロゲン化エステルに適用した場合、後述する比
較例で示したように、我々の検討では、芳香核置換ハロ
ゲンの脱ハロゲン化反応のみが進行し、アルコール体が
ほとんど生成しない。
【0005】以上説明したようにm−ハロゲン化フェネ
チルアルコールを製造する従来の方法は、工業的製造方
法としては、必ずしも満足できるものではない。また、
ハロゲン化エステルの従来公知の還元反応による方法は
脱ハロゲン化反応が進行し、実用的製造方法とはいえな
い。
チルアルコールを製造する従来の方法は、工業的製造方
法としては、必ずしも満足できるものではない。また、
ハロゲン化エステルの従来公知の還元反応による方法は
脱ハロゲン化反応が進行し、実用的製造方法とはいえな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記知見に鑑
みなされたもので、その目的は、ハロゲン化エステルか
ら対応するハロゲン化アルコールを比較的簡便な工程
で、安価に、しかも効率よく工業的に有利に製造する方
法を提供することである。
みなされたもので、その目的は、ハロゲン化エステルか
ら対応するハロゲン化アルコールを比較的簡便な工程
で、安価に、しかも効率よく工業的に有利に製造する方
法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ハロゲン
化エステルの対応するハロゲン化アルコールへの還元方
法を種々検討した結果、本発明を完成するに至った。即
ち、本発明の要旨は、下記式(1)で示されるハロゲン
化エステルを還元して対応する下記式(2)で示される
ハロゲン化アルコールを得る反応において、還元を水素
化ホウ素化合物を用いて行うことを特徴とするハロゲン
化アルコールの製造方法である。
化エステルの対応するハロゲン化アルコールへの還元方
法を種々検討した結果、本発明を完成するに至った。即
ち、本発明の要旨は、下記式(1)で示されるハロゲン
化エステルを還元して対応する下記式(2)で示される
ハロゲン化アルコールを得る反応において、還元を水素
化ホウ素化合物を用いて行うことを特徴とするハロゲン
化アルコールの製造方法である。
【0008】
【化2】Ar−R−COOR1 ・・・(1) Ar−R−CH2 OH ・・・(2)
【0009】(式中、Arはハロゲン原子置換のフェニ
ル基、Rは炭素数1〜6の分岐を有しても良いアルキレ
ン基、R1 は炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜1
2のアリール基または炭素数7〜12のアラルキル基を
示す。) また、本発明の要旨は、還元反応時にアルコールを添加
することを特徴とするハロゲン化アルコールの製造方法
であり、アルコールが、メタノールであることを特徴と
するハロゲン化アルコールの製造方法、さらには、ハロ
ゲン化アルコールが、m−ハロゲン化フェネチルアルコ
ールであることを特徴とするハロゲン化アルコールの製
造方法である。以下、本発明のハロゲン化アルコールの
製造方法を詳細に説明する。
ル基、Rは炭素数1〜6の分岐を有しても良いアルキレ
ン基、R1 は炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜1
2のアリール基または炭素数7〜12のアラルキル基を
示す。) また、本発明の要旨は、還元反応時にアルコールを添加
することを特徴とするハロゲン化アルコールの製造方法
であり、アルコールが、メタノールであることを特徴と
するハロゲン化アルコールの製造方法、さらには、ハロ
ゲン化アルコールが、m−ハロゲン化フェネチルアルコ
ールであることを特徴とするハロゲン化アルコールの製
造方法である。以下、本発明のハロゲン化アルコールの
製造方法を詳細に説明する。
【0010】
(原料)本発明に用いられる前記式(1)で示される原
料ハロゲン化エステルとしては、例えばハロゲン化フェ
ニル酢酸エステル、3−(ハロゲン化フェニル)プロピ
オン酸エステル、2−(ハロゲン化フェニル)プロピオ
ン酸エステル、4−(ハロゲン化フェニル)ブタン酸エ
ステル、3−(ハロゲン化フェニル)ブタン酸エステ
ル、2−(ハロゲン化フェニル)ブタン酸エステル、5
−(ハロゲン化フェニル)ペンタン酸エステル、4−
(ハロゲン化フェニル)ペンタン酸エステル、3−(ハ
ロゲン化フェニル)ペンタン酸エステル、2−(ハロゲ
ン化フェニル)ペンタン酸エステル等が挙げられる。ハ
ロゲン原子置換のフェニル基とは、ベンゼン核にクロロ
基、ブロモ基、ヨード基、フルオロ基が置換されたフェ
ニル基を意味し、これらハロゲン原子の置換数は1〜5
であり、また置換数が複数個ある場合は、同じであって
も異なっていても差し支えない。式(1)中、R1 は炭
素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基
または炭素数7〜12のアラルキル基であり、例えばメ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリ
ル基、キシリル基、ナフチル基、ベンジル基等が挙げら
れる。かかるハロゲン化エステルの好ましい具体例とし
ては、m−フルオロフェニル酢酸エステル、m−ブロモ
フェニル酢酸エステル、o−ブロモフェニル酢酸エステ
ル、p−ブロモフェニル酢酸エステル、m−クロロフェ
ニル酢酸エステルおよびm−ヨードフェニル酢酸エステ
ルが挙げられる。また、特に好ましい具体例としては、
m−クロロフェニル酢酸エステルおよびm−ブロモフェ
ニル酢酸エステルが挙げられる。これらは、アセトフェ
ノンの核塩素化または臭素化後、モノフォリンおよび硫
黄で処理し、m−クロロまたはm−ブロモフェニル酢酸
とした後、酸性条件下アルコールとの反応でエステル化
する公知の方法で容易に製造可能である。
料ハロゲン化エステルとしては、例えばハロゲン化フェ
ニル酢酸エステル、3−(ハロゲン化フェニル)プロピ
オン酸エステル、2−(ハロゲン化フェニル)プロピオ
ン酸エステル、4−(ハロゲン化フェニル)ブタン酸エ
ステル、3−(ハロゲン化フェニル)ブタン酸エステ
ル、2−(ハロゲン化フェニル)ブタン酸エステル、5
−(ハロゲン化フェニル)ペンタン酸エステル、4−
(ハロゲン化フェニル)ペンタン酸エステル、3−(ハ
ロゲン化フェニル)ペンタン酸エステル、2−(ハロゲ
ン化フェニル)ペンタン酸エステル等が挙げられる。ハ
ロゲン原子置換のフェニル基とは、ベンゼン核にクロロ
基、ブロモ基、ヨード基、フルオロ基が置換されたフェ
ニル基を意味し、これらハロゲン原子の置換数は1〜5
であり、また置換数が複数個ある場合は、同じであって
も異なっていても差し支えない。式(1)中、R1 は炭
素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基
または炭素数7〜12のアラルキル基であり、例えばメ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリ
ル基、キシリル基、ナフチル基、ベンジル基等が挙げら
れる。かかるハロゲン化エステルの好ましい具体例とし
ては、m−フルオロフェニル酢酸エステル、m−ブロモ
フェニル酢酸エステル、o−ブロモフェニル酢酸エステ
ル、p−ブロモフェニル酢酸エステル、m−クロロフェ
ニル酢酸エステルおよびm−ヨードフェニル酢酸エステ
ルが挙げられる。また、特に好ましい具体例としては、
m−クロロフェニル酢酸エステルおよびm−ブロモフェ
ニル酢酸エステルが挙げられる。これらは、アセトフェ
ノンの核塩素化または臭素化後、モノフォリンおよび硫
黄で処理し、m−クロロまたはm−ブロモフェニル酢酸
とした後、酸性条件下アルコールとの反応でエステル化
する公知の方法で容易に製造可能である。
【0011】(還元反応)還元反応は、前記式(1)で
示されるハロゲン化エステルを還元剤の水素化ホウ素化
合物を用いて還元する。本発明の製造方法で使用される
還元剤の水素化ホウ素化合物としては、水素化ホウ素ナ
トリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素カルシ
ウム、水素化ホウ素亜鉛、水素化ホウ素マグネシウム、
水素化ホウ素カリウム、水素化ホウ素ベリリウム、水素
化ホウ素バリウム等を用いることができるが、主として
経済的な見地から、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホ
ウ素リチウム、水素化ホウ素カルシウム等が好ましい。
水素化ホウ素ナトリウムは、ホウ酸エステルと水素化ナ
トリウムとで容易に製造可能であるが、市販のものをそ
のまま使用しても差し支えない。また他の水素化ホウ素
化合物は、水素化ホウ素ナトリウムと対応するハロゲン
化物との反応、例えば水素化ホウ素カルシウムは水素化
ホウ素ナトリウムと塩化カルシウムとの反応により得ら
れる。これら、水素化ホウ素化合物は、前もって調製し
ておき還元反応を行う際に添加しても良いが、反応容器
内で調製し、そのまま使用しても良い。水素化ホウ素化
合物の原料ハロゲン化エステルに対する使用量は、通常
0.3〜10モル、好ましくは0.5〜5モル、特に好
ましくは、0.5〜2モルの範囲である。
示されるハロゲン化エステルを還元剤の水素化ホウ素化
合物を用いて還元する。本発明の製造方法で使用される
還元剤の水素化ホウ素化合物としては、水素化ホウ素ナ
トリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素カルシ
ウム、水素化ホウ素亜鉛、水素化ホウ素マグネシウム、
水素化ホウ素カリウム、水素化ホウ素ベリリウム、水素
化ホウ素バリウム等を用いることができるが、主として
経済的な見地から、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホ
ウ素リチウム、水素化ホウ素カルシウム等が好ましい。
水素化ホウ素ナトリウムは、ホウ酸エステルと水素化ナ
トリウムとで容易に製造可能であるが、市販のものをそ
のまま使用しても差し支えない。また他の水素化ホウ素
化合物は、水素化ホウ素ナトリウムと対応するハロゲン
化物との反応、例えば水素化ホウ素カルシウムは水素化
ホウ素ナトリウムと塩化カルシウムとの反応により得ら
れる。これら、水素化ホウ素化合物は、前もって調製し
ておき還元反応を行う際に添加しても良いが、反応容器
内で調製し、そのまま使用しても良い。水素化ホウ素化
合物の原料ハロゲン化エステルに対する使用量は、通常
0.3〜10モル、好ましくは0.5〜5モル、特に好
ましくは、0.5〜2モルの範囲である。
【0012】本還元反応系に、少量のアルコールを存在
させるとより好ましい結果が得られる。すなわち、アル
コールと水素化ホウ素化合物の複合体が形成し、還元反
応がより速やかに進行するからである。使用するアルコ
ールは、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタ
ノール等の脂肪族アルコール類、フェノール、ベンジル
アルコール等の芳香族アルコール類があげられる。メタ
ノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の脂
肪族アルコール類が好ましく、さらにメタノールが特に
好ましい。メタノールを存在させることにより、高い反
応性、選択性が得られるからである。使用するアルコー
ルは、原料ハロゲン化エステルに対し、0.1〜50モ
ル、好ましくは1〜30の範囲である。反応速度向上と
いう点で0.1より小さいと、充分な効果は得られず、
また50より大きくした場合さほど反応速度は向上せず
経済的ではないからである。これらアルコールは、あら
かじめ反応溶媒に混合して使用しても良いし、反応中逐
次、反応系に添加して使用することも可能である。逐
次、反応系に添加する方が、目的ハロゲン化アルコール
を高収率で得られ、より好ましい。逐次添加することに
より、還元に必要とされるプロトン源が効果的に供給さ
れるためである。
させるとより好ましい結果が得られる。すなわち、アル
コールと水素化ホウ素化合物の複合体が形成し、還元反
応がより速やかに進行するからである。使用するアルコ
ールは、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタ
ノール等の脂肪族アルコール類、フェノール、ベンジル
アルコール等の芳香族アルコール類があげられる。メタ
ノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の脂
肪族アルコール類が好ましく、さらにメタノールが特に
好ましい。メタノールを存在させることにより、高い反
応性、選択性が得られるからである。使用するアルコー
ルは、原料ハロゲン化エステルに対し、0.1〜50モ
ル、好ましくは1〜30の範囲である。反応速度向上と
いう点で0.1より小さいと、充分な効果は得られず、
また50より大きくした場合さほど反応速度は向上せず
経済的ではないからである。これらアルコールは、あら
かじめ反応溶媒に混合して使用しても良いし、反応中逐
次、反応系に添加して使用することも可能である。逐
次、反応系に添加する方が、目的ハロゲン化アルコール
を高収率で得られ、より好ましい。逐次添加することに
より、還元に必要とされるプロトン源が効果的に供給さ
れるためである。
【0013】本発明の反応に使用する溶媒は、原料ハロ
ゲン化エステルを溶解し還元反応を妨げないようなもの
ならいずれでもよく、その具体例としてはたとえばジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの
エーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香
族炭素類があげられる。これら溶媒はあらかじめ脱水等
の前処理をすることなくそのまま使用することが可能で
ある。
ゲン化エステルを溶解し還元反応を妨げないようなもの
ならいずれでもよく、その具体例としてはたとえばジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの
エーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香
族炭素類があげられる。これら溶媒はあらかじめ脱水等
の前処理をすることなくそのまま使用することが可能で
ある。
【0014】反応は、室温以下でも十分に反応するが、
より反応速度を向上させるために、通常加熱下で実施す
る。反応温度は0〜200℃、好ましくは20〜150
℃の範囲である。反応は空気中で実施してもよく、また
窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下で実施しても差
し支えない。反応時間は反応温度にもよるが、通常0.
1〜200時間、好ましくは0.5〜50時間の範囲で
ある。アルコールを逐次添加する場合は、溶媒に、原料
ハロゲン化エステルおよび水素化ホウ素化合物を溶解
し、所望の反応温度に到達した後、滴下漏斗またはマイ
クロフィーダー等、逐次添加に適当な装置を用い所定の
反応時間の1/2〜2/3程度の時間で添加を完結する
ことが望ましい。本製造方法によると還元反応は速やか
に進行するため、一般的には添加時間は0.5〜10時
間程度である。還元反応終了後、反応液に塩酸、硫酸、
硝酸等の鉱酸水溶液を加え、未反応の水素化ホウ素化合
物を中和分解した後、必要に応じて溶媒を濃縮除去し、
抽出、蒸留、晶析等の一般的手法で目的ハロゲン化アル
コールを単離する。
より反応速度を向上させるために、通常加熱下で実施す
る。反応温度は0〜200℃、好ましくは20〜150
℃の範囲である。反応は空気中で実施してもよく、また
窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下で実施しても差
し支えない。反応時間は反応温度にもよるが、通常0.
1〜200時間、好ましくは0.5〜50時間の範囲で
ある。アルコールを逐次添加する場合は、溶媒に、原料
ハロゲン化エステルおよび水素化ホウ素化合物を溶解
し、所望の反応温度に到達した後、滴下漏斗またはマイ
クロフィーダー等、逐次添加に適当な装置を用い所定の
反応時間の1/2〜2/3程度の時間で添加を完結する
ことが望ましい。本製造方法によると還元反応は速やか
に進行するため、一般的には添加時間は0.5〜10時
間程度である。還元反応終了後、反応液に塩酸、硫酸、
硝酸等の鉱酸水溶液を加え、未反応の水素化ホウ素化合
物を中和分解した後、必要に応じて溶媒を濃縮除去し、
抽出、蒸留、晶析等の一般的手法で目的ハロゲン化アル
コールを単離する。
【0015】本発明の製造方法により、得られる反応生
成物は、原料ハロゲン化エステルが還元された前記式
(2)で示される目的物ハロゲン化アルコールであり、
脱ハロゲン化体等、他の副生物はほとんど生成しない。
成物は、原料ハロゲン化エステルが還元された前記式
(2)で示される目的物ハロゲン化アルコールであり、
脱ハロゲン化体等、他の副生物はほとんど生成しない。
【0016】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に具体的に説
明する。生成物は、ガスクロマトグラフィーを用い、ダ
イグライムを内部標準物質とした内部標準法によって定
量分析し、下式により転化率および選択率を求めた。
明する。生成物は、ガスクロマトグラフィーを用い、ダ
イグライムを内部標準物質とした内部標準法によって定
量分析し、下式により転化率および選択率を求めた。
【0017】実施例1 冷却管および温度計を付した30mlの3口フラスコに
撹拌子、m−ブロモフェニル酢酸メチル620mg
(2.71mmol)、テトラヒドロフラン10.8m
lおよび分析用内部標準物質としてダイグライム70m
gを仕込み、均一にした。これに水素化ホウ素ナトリウ
ム204.7mg(5.41mmol)を加えた後、内
温を66℃に昇温した。還流開始後、メタノール171
6mg(53.6mmol)をマイクロフィーダーを用
い1.5時間かけて添加した。添加後、さらに1時間還
流下反応を継続した。反応器を冷却した後、1.2N塩
酸5.7mlを添加し、未反応水素化ホウ素ナトリウム
を中和分解した。得られた溶液をガスクロマトグラフィ
ーによって定量分析した結果、未反応のm−ブロモフェ
ニル酢酸メチル3mg(0.013mmol)、m−ブ
ロモフェネチルアルコール523mg(2.45mmo
l)が生成していた。m−ブロモフェニル酢酸メチルの
転化率は99.5%、m−ブロモフェネチルアルコール
の選択率は96%であった。反応液を、濃縮乾固し、残
留物をジクロロメタン10mlで3回固−液抽出した。
得られた抽出液からジクロロメタンをエバポレーターを
用いて除去し、m−ブロモフェネチルアルコールが45
2mg(2.42mmol;収率83%)得られた。
撹拌子、m−ブロモフェニル酢酸メチル620mg
(2.71mmol)、テトラヒドロフラン10.8m
lおよび分析用内部標準物質としてダイグライム70m
gを仕込み、均一にした。これに水素化ホウ素ナトリウ
ム204.7mg(5.41mmol)を加えた後、内
温を66℃に昇温した。還流開始後、メタノール171
6mg(53.6mmol)をマイクロフィーダーを用
い1.5時間かけて添加した。添加後、さらに1時間還
流下反応を継続した。反応器を冷却した後、1.2N塩
酸5.7mlを添加し、未反応水素化ホウ素ナトリウム
を中和分解した。得られた溶液をガスクロマトグラフィ
ーによって定量分析した結果、未反応のm−ブロモフェ
ニル酢酸メチル3mg(0.013mmol)、m−ブ
ロモフェネチルアルコール523mg(2.45mmo
l)が生成していた。m−ブロモフェニル酢酸メチルの
転化率は99.5%、m−ブロモフェネチルアルコール
の選択率は96%であった。反応液を、濃縮乾固し、残
留物をジクロロメタン10mlで3回固−液抽出した。
得られた抽出液からジクロロメタンをエバポレーターを
用いて除去し、m−ブロモフェネチルアルコールが45
2mg(2.42mmol;収率83%)得られた。
【0018】実施例2 冷却管および温度計を付した30mlの3口フラスコに
撹拌子、m−クロロフェニル酢酸メチル680mg
(3.68mmol)、テトラヒドロフラン15.5m
lおよび分析用内部標準物質としてダイグライム88m
gを仕込み、均一にした。これに水素化ホウ素ナトリウ
ム250.6mg(6.62mmol)を加えた後、内
温を66℃に昇温した。還流開始後、メタノール247
6mg(77.3mmol)をマイクロフィーダーを用
い2時間かけて添加した。添加後、さらに1時間還流下
反応を継続した。反応器を冷却した後、1N塩酸8ml
を添加し、未反応水素化ホウ素ナトリウムを中和分解し
た。得られた溶液をガスクロマトグラフィーによって定
量分析した結果、未反応のm−クロロフェニル酢酸メチ
ルは残存していなかった。またm−クロロフェネチルア
ルコール541.7mg(3.46mmol)が生成し
ていた。m−クロロフェニル酢酸メチルの転化率は10
0%、m−クロロフェネチルアルコールの選択率は94
%であった。反応液を、濃縮乾固し、残留物を酢酸エチ
ル20mlで5回固−液抽出した。得られた抽出液から
酢酸エチルをエバポレーターを用いて除去し、m−クロ
ロフェネチルアルコールが518.7mg(3.32m
mol;収率90%)得られた。
撹拌子、m−クロロフェニル酢酸メチル680mg
(3.68mmol)、テトラヒドロフラン15.5m
lおよび分析用内部標準物質としてダイグライム88m
gを仕込み、均一にした。これに水素化ホウ素ナトリウ
ム250.6mg(6.62mmol)を加えた後、内
温を66℃に昇温した。還流開始後、メタノール247
6mg(77.3mmol)をマイクロフィーダーを用
い2時間かけて添加した。添加後、さらに1時間還流下
反応を継続した。反応器を冷却した後、1N塩酸8ml
を添加し、未反応水素化ホウ素ナトリウムを中和分解し
た。得られた溶液をガスクロマトグラフィーによって定
量分析した結果、未反応のm−クロロフェニル酢酸メチ
ルは残存していなかった。またm−クロロフェネチルア
ルコール541.7mg(3.46mmol)が生成し
ていた。m−クロロフェニル酢酸メチルの転化率は10
0%、m−クロロフェネチルアルコールの選択率は94
%であった。反応液を、濃縮乾固し、残留物を酢酸エチ
ル20mlで5回固−液抽出した。得られた抽出液から
酢酸エチルをエバポレーターを用いて除去し、m−クロ
ロフェネチルアルコールが518.7mg(3.32m
mol;収率90%)得られた。
【0019】比較例1 冷却管、滴下ロートおよび温度計を付した30mlの3
口フラスコに窒素雰囲気下撹拌子、水素化リチウムアル
ミニウム163mg(4.30mmol)、テトラヒド
ロフラン7.5mlおよび分析用内部標準物質としてダ
イグライム67mgを仕込み、氷冷下0度に保った。こ
れにテトラヒドロフラン3mlに溶解したm−ブロモフ
ェニル酢酸メチル492mg(2.15mmol)を滴
下した後、内温を66℃に昇温した。還流開始後、メタ
ノール1360mg(42.5mmol)をマイクロフ
ィーダーを用い1.5時間かけて添加した。添加後、さ
らに1時間還流下反応を継続した。反応器を冷却した
後、1.2N塩酸7mlを添加し、中和した。得られた
溶液をガスクロマトグラフィーによって定量分析した結
果、m−ブロモフェニル酢酸メチルは残存していなかっ
た。また、m−ブロモフェネチルアルコール351mg
(1.74mmol)およびm−ブロモフェニル酢酸1
3.9mg(0.06mmol)が生成していた。m−
ブロモフェニル酢酸メチルの転化率は100%、m−ブ
ロモフェネチルアルコールの選択率は81%であった。
口フラスコに窒素雰囲気下撹拌子、水素化リチウムアル
ミニウム163mg(4.30mmol)、テトラヒド
ロフラン7.5mlおよび分析用内部標準物質としてダ
イグライム67mgを仕込み、氷冷下0度に保った。こ
れにテトラヒドロフラン3mlに溶解したm−ブロモフ
ェニル酢酸メチル492mg(2.15mmol)を滴
下した後、内温を66℃に昇温した。還流開始後、メタ
ノール1360mg(42.5mmol)をマイクロフ
ィーダーを用い1.5時間かけて添加した。添加後、さ
らに1時間還流下反応を継続した。反応器を冷却した
後、1.2N塩酸7mlを添加し、中和した。得られた
溶液をガスクロマトグラフィーによって定量分析した結
果、m−ブロモフェニル酢酸メチルは残存していなかっ
た。また、m−ブロモフェネチルアルコール351mg
(1.74mmol)およびm−ブロモフェニル酢酸1
3.9mg(0.06mmol)が生成していた。m−
ブロモフェニル酢酸メチルの転化率は100%、m−ブ
ロモフェネチルアルコールの選択率は81%であった。
【0020】比較例2 内容積30mlのステンレス製オートクレーブにm−ブ
ロモフェニル酢酸メチル597.5mg(2.61mm
ol)、ジオキサン15mlおよび分析用内部標準物質
としてトルエン75mgを仕込み、均一にした。これに
BaCuCr2O5 428mg(1.11mmol)を
加えた後水素175気圧を導入し、撹拌子を用いて25
0℃で3時間撹拌混合した。反応器を冷却し開封して反
応液を得た。ガスクロマトグラフィーによって生成物を
定量分析した結果、未反応のm−ブロモフェニル酢酸メ
チル294.7mg(1.09mmol)、フェニル酢
酸メチル184.7mg(1.23mmol)、m−ブ
ロモフェネチルアルコール7.4mg(0.037mm
ol)が生成していた。m−ブロモフェニル酢酸メチル
の転化率は51%、m−ブロモフェネチルアルコールの
選択率は3%であった。
ロモフェニル酢酸メチル597.5mg(2.61mm
ol)、ジオキサン15mlおよび分析用内部標準物質
としてトルエン75mgを仕込み、均一にした。これに
BaCuCr2O5 428mg(1.11mmol)を
加えた後水素175気圧を導入し、撹拌子を用いて25
0℃で3時間撹拌混合した。反応器を冷却し開封して反
応液を得た。ガスクロマトグラフィーによって生成物を
定量分析した結果、未反応のm−ブロモフェニル酢酸メ
チル294.7mg(1.09mmol)、フェニル酢
酸メチル184.7mg(1.23mmol)、m−ブ
ロモフェネチルアルコール7.4mg(0.037mm
ol)が生成していた。m−ブロモフェニル酢酸メチル
の転化率は51%、m−ブロモフェネチルアルコールの
選択率は3%であった。
【0021】比較例3 内容積30mlのステンレス製オートクレーブにm−ブ
ロモフェニル酢酸メチル1169mg(5.10mmo
l)、乾燥エタノール10mlおよび分析用内部標準物
質としてトルエン81mgを仕込み、均一にした。これ
にW4型ラネーニッケル2.5gを加えた後水素30気
圧を導入し、撹拌子を用いて50℃で3時間撹拌混合し
た。反応器を冷却し開封して反応液を得た。ガスクロマ
トグラフィーによって生成物を定量分析した結果、未反
応のm−ブロモフェニル酢酸メチル629.8mg
(2.75mmol)、フェニル酢酸メチル141.2
mg(0.94mmol)、フェニル酢酸エチル200
mg(1.22mmol)、m−ブロモフェネチルアル
コール4.7mg(0.024mmol)が生成してい
た。m−ブロモフェニル酢酸メチルの転化率は46%、
m−ブロモフェネチルアルコールの選択率は1%であっ
た。
ロモフェニル酢酸メチル1169mg(5.10mmo
l)、乾燥エタノール10mlおよび分析用内部標準物
質としてトルエン81mgを仕込み、均一にした。これ
にW4型ラネーニッケル2.5gを加えた後水素30気
圧を導入し、撹拌子を用いて50℃で3時間撹拌混合し
た。反応器を冷却し開封して反応液を得た。ガスクロマ
トグラフィーによって生成物を定量分析した結果、未反
応のm−ブロモフェニル酢酸メチル629.8mg
(2.75mmol)、フェニル酢酸メチル141.2
mg(0.94mmol)、フェニル酢酸エチル200
mg(1.22mmol)、m−ブロモフェネチルアル
コール4.7mg(0.024mmol)が生成してい
た。m−ブロモフェニル酢酸メチルの転化率は46%、
m−ブロモフェネチルアルコールの選択率は1%であっ
た。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、ハロゲン化エステルか
らハロゲン化アルコールを比較的簡便な工程で、安価
に、しかも効率よく工業的に有利に製造する方法を提供
することができる。
らハロゲン化アルコールを比較的簡便な工程で、安価
に、しかも効率よく工業的に有利に製造する方法を提供
することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 下記式(1)で示されるハロゲン化エス
テルを還元して対応する下記式(2)で示されるハロゲ
ン化アルコールを得る反応において、還元を水素化ホウ
素化合物を用いて行うことを特徴とするハロゲン化アル
コールの製造方法。 【化1】Ar−R−COOR1 ・・・(1) Ar−R−CH2 OH ・・・(2) (式中、Arはハロゲン原子置換のフェニル基、Rは炭
素数1〜6の分岐を有しても良いアルキレン基、R1 は
炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜12のアリール
基または炭素数7〜12のアラルキル基を示す。) - 【請求項2】 還元反応時にアルコールを添加して行う
請求項1記載のハロゲン化アルコールの製造方法。 - 【請求項3】 アルコールが、メタノールである請求項
2記載のハロゲン化アルコールの製造方法。 - 【請求項4】 ハロゲン化アルコールが、m−ハロゲン
化フェネチルアルコールである請求項1〜3のいずれか
に記載のハロゲン化アルコールの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9213844A JPH1143455A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | ハロゲン化アルコールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9213844A JPH1143455A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | ハロゲン化アルコールの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1143455A true JPH1143455A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16645962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9213844A Pending JPH1143455A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | ハロゲン化アルコールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1143455A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005090273A1 (ja) * | 2004-03-24 | 2005-09-29 | Sumitomo Chemical Company, Limited | アルコール化合物の製造方法 |
WO2006104088A1 (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-05 | Toyama Chemical Co., Ltd. | 1-(3-(2-(1-ベンゾチオフェン-5-イル)エトキシ)プロピル)アゼチジン-3-オールまたはその塩の製造法 |
WO2007086330A1 (ja) * | 2006-01-24 | 2007-08-02 | Sumitomo Chemical Company, Limited | ハロゲン置換ベンゼンジメタノールの製造法 |
US7678947B2 (en) | 2004-08-05 | 2010-03-16 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Method for producing halogen-substituted benzenedimethanol |
JP2010077152A (ja) * | 2009-12-02 | 2010-04-08 | Sumitomo Chemical Co Ltd | アルコール化合物の製造方法 |
WO2022239587A1 (ja) * | 2021-05-10 | 2022-11-17 | ダイキン工業株式会社 | アルコール類の製造方法、及び、組成物 |
-
1997
- 1997-07-25 JP JP9213844A patent/JPH1143455A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005090273A1 (ja) * | 2004-03-24 | 2005-09-29 | Sumitomo Chemical Company, Limited | アルコール化合物の製造方法 |
US7678947B2 (en) | 2004-08-05 | 2010-03-16 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Method for producing halogen-substituted benzenedimethanol |
WO2006104088A1 (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-05 | Toyama Chemical Co., Ltd. | 1-(3-(2-(1-ベンゾチオフェン-5-イル)エトキシ)プロピル)アゼチジン-3-オールまたはその塩の製造法 |
US7951963B2 (en) | 2005-03-28 | 2011-05-31 | Toyama Chemical Co., Ltd. | Process for production of 1-(3-(2-(1-benzothiophen-5-yl)-ethoxy)propyl)azetidin-3-ol or salts thereof |
US8273902B2 (en) | 2005-03-28 | 2012-09-25 | Toyama Chemical Co., Ltd. | Process for production of 1-(3-(2-(1-benzothiophen-5-yl)-ethoxy)propyl)azetidin-3-ol or salts thereof |
WO2007086330A1 (ja) * | 2006-01-24 | 2007-08-02 | Sumitomo Chemical Company, Limited | ハロゲン置換ベンゼンジメタノールの製造法 |
US7956223B2 (en) | 2006-01-24 | 2011-06-07 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Method for producing halogen-substituted benzenedimethanol |
KR101287752B1 (ko) * | 2006-01-24 | 2013-07-19 | 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 | 할로겐 치환 벤젠디메탄올의 제조 방법 |
JP2010077152A (ja) * | 2009-12-02 | 2010-04-08 | Sumitomo Chemical Co Ltd | アルコール化合物の製造方法 |
WO2022239587A1 (ja) * | 2021-05-10 | 2022-11-17 | ダイキン工業株式会社 | アルコール類の製造方法、及び、組成物 |
JP2022173997A (ja) * | 2021-05-10 | 2022-11-22 | ダイキン工業株式会社 | アルコール類の製造方法、及び、組成物 |
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