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JPH11355547A - 幾何変換特定システム - Google Patents

幾何変換特定システム

Info

Publication number
JPH11355547A
JPH11355547A JP10140726A JP14072698A JPH11355547A JP H11355547 A JPH11355547 A JP H11355547A JP 10140726 A JP10140726 A JP 10140726A JP 14072698 A JP14072698 A JP 14072698A JP H11355547 A JPH11355547 A JP H11355547A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
pattern
embedding
dimensional wave
dimensional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10140726A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Shimizu
周一 清水
Akio Koide
昭夫 小出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by International Business Machines Corp filed Critical International Business Machines Corp
Priority to JP10140726A priority Critical patent/JPH11355547A/ja
Priority to US09/316,525 priority patent/US6671386B1/en
Publication of JPH11355547A publication Critical patent/JPH11355547A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T1/00General purpose image data processing
    • G06T1/0021Image watermarking
    • G06T1/005Robust watermarking, e.g. average attack or collusion attack resistant
    • G06T1/0064Geometric transfor invariant watermarking, e.g. affine transform invariant
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2201/00General purpose image data processing
    • G06T2201/005Image watermarking
    • G06T2201/0051Embedding of the watermark in the spatial domain
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2201/00General purpose image data processing
    • G06T2201/005Image watermarking
    • G06T2201/0052Embedding of the watermark in the frequency domain
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2201/00General purpose image data processing
    • G06T2201/005Image watermarking
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原画像を用いずに画像になされた幾何変換を容
易に精度よく高速に求めることのできる方法およびシス
テムを提供することである。 【解決手段】本発明の2次元波パターンの埋め込みによ
る幾何補正システムの概要は、対称軸を持たない2次元
波からなるパターンの作成、2次元波からなるパターン
の実空間での埋め込み、埋め込み2次元波の抽出による
施された幾何変換の算出からなる。2次元波からなるパ
ターンの作成とは、 本発明の幾何補正システムに適し
たパターンを作るための2次元波パラメータ・セットを
算出することを言う。2次元波からなるパターンの実空
間での埋め込みとは、原画像に2次元波からなるパター
ンを加えることを言う。埋め込み2次元波の抽出による
施された幾何変換の算出とは、幾何変換が施された画像
から埋め込まれた2次元波のパラメータを算出し、埋め
込んだパターンの2次元波パラメータ・セットと比較す
ることより、埋め込み画像に施された幾何変換を求める
ことを言う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願は、2次元波を埋め込んだ画
像が幾何変換されたとき、その画像から歪んだ2次元波
を検出し、元の2次元波との対応により、適用された幾
何変換を精度よく求める方法およびシステム、またこれ
を利用した幾何変換耐性をもつ電子透かしシステムに関
する。より詳細には、多数の2次元波を意図的に画像に
埋め込んでおくことにより、埋め込んだ2次元波の周期
の大きさと方向がどのように変換されたかの情報を算出
することで、2次元波を埋め込む前のオリジナルの原画
像を使用せずに、画像に施された幾何変換を高速に精度
よく求める方法およびシステムに関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来、空間の回転が周波数空間(Fourie
r Transformed Space)の分布にも回転を起こすこと自
体は知られいる。E.De CastroとC. Morandi (IEEE Tran
s.Pattern Analysis and Machine Intelligent, Vol.PA
MI-9, No.5, pp.700-703, 1987)は 回転された画像の幾
何補正(geometrical registration)にこの原理を適用
しているが、意図的に2次元波を埋め込むことをせず、
原画像と回転された画像との周波数空間での相関を最大
にする回転角を繰り返し探索する方法を用いている。従
って、オリジナルの原画像を用いることにより初めて、
施された線形変換が求められる。USP 5636292 "STEGANO
GRAPHY METHODS EMPLYING EMBEDDED CALIBRATION DATA"
では、2次元パターン自体に多重ビットの同定機能を埋
め込む電子透かしの方法が記載されている。この発明で
は電子透かしとして埋め込む情報(informationsigna
l)と、画像になされた変形を割り出す情報(informati
on signal)が一体化されており、複数の2次元波から
なるパターンの埋め込みに当たって、埋め込みパターン
が対称軸を少なくとも一つは持つ。しかしながら、この
ような対称性があると、パターン抽出の際の線形変換が
複数の解をもつこととなり、幾何変換の特定が完全には
できない。また USP 5636292では、2次元波パターンの
埋め込まれた画像を、別の空間(周波数空間)に変換し
てフィルターをかけ、再度、実空間に戻す方法を取る。
しかしながら、このような方法では、不可視性や画質の
劣化の制御が容易ではない。著作権保護のために埋め込
む電子透かしは、それを取り除く操作に対しての対抗策
を必要とする。電子透かしを取り除く操作として、切抜
き、回転、拡大縮小、非等方拡大縮小などの幾何変換
(geometrical transformation)がある。しかしなが
ら、従来の技術はこれらの電子透かしを含む画像になさ
れた幾何変換を正確に高速に特定し、補正するための単
独の手段を提供していない。さらに製造工程で、製造物
の精密な位置制御を必要とする場合、外的環境の変化に
より、製造物が幾何変形を受けた時の位置制御を可能と
する手段を従来の技術は提供しない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明が解決
しようとする課題は、オリジナルの原画像を用いずに画
像になされた幾何変換を容易に精度よく高速に求めるこ
とのできる方法およびシステムを提供することである。
また別の課題は、不可視性や画質の劣化の制御が容易
な、画像へ2次元波を埋め込む方法及びシステムを提供
することである。また別の課題は、電子透かしを含む画
像に対してなされた幾何変換を、精度よく高速に求める
ことのできる方法およびシステムを提供することであ
る。また別の課題は、電子透かし画像への、切抜き、回
転、拡大縮小、非等方拡大縮小などが行われても、原画
像に施された幾何変換を検出することのできる方法およ
びシステムを提供することである。また別の課題は、精
密な位置補正を行う必要のある製造物になされた幾何変
換を読み取り、該製造物の的確な位置制御を行う方法及
びシステムを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の2次元波パター
ンの埋め込みによる幾何補正システムの概要は、対称軸
を持たない2次元波からなるパターンの作成、2次元波
からなるパターンの実空間での埋め込み、埋め込み2次
元波の抽出による施された幾何変換の算出からなる。2
次元波からなるパターンの作成とは、 本発明の幾何補
正システムに適したパターンを作るための2次元波パラ
メータ・セットを算出することを言う。2次元波からな
るパターンの実空間での埋め込みとは、原画像に2次元
波からなるパターンを加えることを言う。埋め込み2次
元波の抽出による施された幾何変換の算出とは、幾何変
換が施された画像から埋め込まれた2次元波のパラメー
タを算出し、埋め込んだパターンの2次元波パラメータ
・セットと比較することより、埋め込み画像に施された
幾何変換を求めることを言う。
【0005】図1に本発明の幾何補正システムのブロッ
ク図を示す。まずブロック130で、記憶装置に記憶さ
れた原画像120へステップ110で作成され記憶され
た、対称軸を持たない2次元波を実空間で埋め込む。こ
のようにして作成された埋め込み画像140が、何らか
の要因より、幾何変換され、変換画像150となる。こ
こで何らかの要因とはたとえば人為的に変換された幾何
変換や、スキャナー、ファックスなどにより機械的な幾
何変換等を含む。ブロック160で画像に埋め込まれた
2次元波を抽出し、予め定義された2次元波と、抽出さ
れた2次元波を比較し、この比較結果により、画像にな
された、拡大縮小率、回転角、反転、非等方拡大縮小
率、平行移動量を含む、線形座標変換を算出する。画像
になされた幾何変換を特定するだけであればここまでの
処理で終わる。されに幾何補正を行うには、特定された
幾何変換を用いて幾何補正(逆変換)をすることによ
り、幾何変換データ170が作成される。
【0006】対称軸を持たない2次元波を意図的に埋め
込み抽出する方法は、原画像を用いずに画像になされた
幾何変換を容易に精度よく高速に求めることができる。
また実空間で埋め込むので不可視性や画質の劣化の制御
が容易になる。さらに、電子透かしと独立に単独に機能
するので、電子透かし画像への、切抜き、回転、拡大縮
小、非等方拡大縮小などが行われても、原画像に施され
た幾何変換を正確に高速に検出することが可能になる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の基本となる実施例を説明
する。 ☆基本原理 画像の座標を u = (x,y) としたとき、多数の2次元波
からなるパターンとは、次式をいう。 P(u) = Σm rm exp( 2 πi ( wm T u + qm ) ) 式(1)
【0008】ここで、各画素点は x および y が整数値
上にあるとする。また、 wm = (wxm,w ym) は2次元波の
波数ベクトルで、rm は2次元波の振幅、 qm はその位
相を表す。 i は虚数単位、Tは転置ベクトルおよび転置
行列を作る作用素である。肩に転置作用素Tなければベ
クトルは縦ベクトルとし、あれば横ベクトルとする。従
って、wm Tu は転置作用素Tの定義に従い、内積 wm Tu =
wxm x + wym y を表す。 画素値は実数なので、埋め込
みパターンも実数でなければならず、必ず、逆向きの波
がある。便宜上、mに対する逆向きの波を -m と記す
と、以下の関係が成立する。 w-m= - wm, r-m= rm, q-m = qm 式(2)
【0009】これにより、式 (1) は、次にように書き
換えることができる。 P(u) = Σm rm cos {2 p( wm Tu + qm) ) } 式(3)
【0010】点 u の線形変換は次のようになる。 u' = A u + b 式(4)
【0011】ここで点 u' に移動する幾何変換を画像 I
(u) に施したとき、新しい画素点 u'での画素値 I'
(u') は次式で与えられる。 I' (u') = I (A-1(u'-b) ) = I (u) 式(5)
【0012】これにともない、変換された画像での埋め
込み パターン P'(u)はつぎのようになる。 P'(u') = P(A-1(u'-b) ) 式(6)
【0013】ここで Bを次のように置く。 B = (A-1 )T 式(7)
【0014】式(6)の P に式(1)を代入すると、
変換された画像では、元の2次元波数wmの代わりに w'm
=B wmについて和をとり、次のように表せる。 r'm = r(wm), q'm = qm - (Bwm)T b 式(8)
【0015】すなわち、変換された画像においても埋め
込まれたパターンは依然として2次元波の集まりからな
る。 従って、埋め込んだパターンの2次元波の波数ベ
クトルを wmとし、変換を施した画像から抽出されたパ
ターンの2次元波の波数ベクトルを w'm とすると、次
のようになる。 w'm = B wm 式(9)
【0016】行列 B を求めることにより、式(7)の
逆変換を用いて座標変換 A を求めることができる。こ
れが本発明の基本原理−その1である。 A = (B-1 )T 式(10)
【0017】なお、下記に述べる本発明では、埋め込ま
れた2次元波の波数 ベクトルw'mを抽出するのに、離散
的Fourier Transformation (DFT)を用いる。この変換
は、次式のようにかける。 G(k) = Σu exp( - 2 πi kT u / N ) P(u) 式(11)
【0018】ここで、Nは DFT を行うときの領域の幅
で、和をとる u = (x,y) は次式のように、一辺が N 個
の画素点からなる正方形の領域上を走ることになる。 x = x0, x0+1, x0+2, ..., x0+N - 1, y = y0, y0+1, y0+2, ..., y0+N - 1 式(12)
【0019】G(k) はk =(kx,ky)の各kx と ky とに関
し周期 N の関数になるので、本明細では、説明の便宜
上、次式のような原点を含む格子点(整数値の組)の領
域でG(k)を計算するものとする。 kx = -N/2+1, -N/2+2, ... 0, 1, 2, ..., N/2 ky = -N/2+1, -N/2+2, ... 0, 1, 2, ..., N/2 式(13)
【0020】DFTで各2次元波がどのように変換される
かを見るために、式(11)のP(u) に2次元波 exp( 2
πi ( wT u ) ) を代入すると、次式のようになる。 | G(k) | = |sin (Np(wx -kx/N)) /sin(p(wx - kx/N))||sin (Np(wy - ky/N)) /sin(p(wy - ky/N))| 式(14)
【0021】式(14)は、波数ベクトル w = (wx,wy)
の各成分が必ずしも 整数をDFTの周期 N で割った値で
なくても、DFTによって、近いkx/N、ky/Nで検出できる
ことを意味する。G(k)がkに関して最大となるのは、kの
値がNwに近いときである。 wが格子点上にあるとき、す
はわち、k=Nwとなるkが存在すれば、そこで最大値G(k)=
N2をとり、他の格子点での値はゼロである。 G(k)の最
大値が最も小さくなるのはwが格子点の対角線上にくる
とき、すなわち、(kx+1/2,ky+1/2)=Nwとなるkが存在す
るときは、そこで最大値G(k)=(1/sin(p/2N))2、約 0.4N
2 をとり、格子点が離れるとその差の逆数に比例して緩
やかに減衰する。また、式(11)のDFTでwindowing funct
ion (S. M. Kay and S. L. Marple, Jr. , "Spectrum
analysis-amodern perspective," Proc. IEEE, vol. 6
9, no. 11, pp. 1380-1419, 1981)を使うことで、すな
わち、 式(11)に周辺の影響を補正する比重を挿入する
ことで、格子点kが波数ベクトルNwから離れたときにG
(k)が大きく減衰するように改良できる。 従って、DFT
の幅 Nを2のべき乗にとってFast Fourier Transformat
ion (FFT)(*)を使用しても、回転、拡大縮小しても、
DFTを行ったとき、埋め込んだパターンの各2次元波の
近似値が格子点上にピークとしてG(k)に現れる。これ
が、本発明の基本原理−その2である。
【0022】☆2次元波からなる埋め込みパターンの作
成2次元波からなる埋め込みパターンの作成では、人間
の目で検知しにくく、かつ、プログラムからは波数ベク
トルの抽出や幾何変換の行列の算出がしやすいよう、
式(1)及び(3)で定義されるパターンの2次元波パ
ラメータ・セット、 波数ベクトルwmを選択し、振幅 rm
及び位相 qmの値の設定する。図4に示すように、非対
称な分布の波数ベクトルwmを疑似ランダムに生成し、2
次元波の振幅 rmを人間の目に検知しにくい大きさに設
定し、埋め込みパターンの絶対値 |P(u)| の格子点上で
の最大値が小さくなるよう、2次元波の位相qmを最適化
する。この手続きを計算機上で自動的に行うことによ
り、鍵に応じた埋め込みパターンを作成し、2次元波か
らなる埋め込みパターンを所有者同定マークやカテゴリ
特定として使用できる。ここで、波数ベクトルの分布が
対称性 S を持つということは、埋め込みパターンに含
まれる任意の波数のベクトル wm に対し、次式を満足す
る m' が必ず存在することをいう。 wm' = S wm 式(15)
【0023】もし、かかる対称性 S があると、 行列 B
が式(9)を満たせば、埋め込んだ波数ベクトルと抽
出された波数ベクトルとの対応関係を変更することによ
り、行列 BS も式(9)を満たすようになる。 埋め込
みパターンが実数であるため、式(2)の示す、原点対
称は避けられず、行列 B と -B との二つの解を持たざ
るを得ないが、それ以外の解は、波数ベクトルの分布に
おいて意図的に対称性を破ることにより、避けることが
できる。この対称性の破れは、波数ベクトルの部分集合
についても成立すべきである。なぜならば、2次元波が
元の画像にある周期性の影に隠れたたり、また、幾何変
換以外の画像処理で壊されたりして、必ずしもすべての
2次元波の波数ベクトルが画像から抽出できるわけでな
いからである。それゆえ、ランダム性の導入によって対
称性を破る波数ベクトル分布を作成する手法が有効であ
る。このランダム性は、回転したとき、偶然、多くの点
がX軸上、あるいはY軸上に揃うことを防ぐためにも重要
である。具体的には、下記のようにしてランダムな波数
ベクトル分布を作成する。
【0024】[全域ランダム分布作成法] 図5に示す
ように、波数ベクトルの範囲、例えば、原点を含む正方
領域を定めておき、ランダムに波数ベクトルを発生さ
せ、次に、それぞれの波数ベクトルが所定の距離以上離
れるために、近い波数ベクトルの組があれば互いに反対
の向きに波数ベクトルを移動させる操作を、すべての組
について所定の距離だけ離れるまでつづける。図5で、
波数ベクトルの個数から、ステップ520で擬似乱数を
用いてランダムに波数ベクトルを生成し、ステップ54
0で、波数ベクトルが互いに離れているかどうかを判断
し、もし離れていない場合は、ステップ530で、それ
ぞれの波数ベクトルが所定の距離以上離れるために、近
い波数ベクトルの組があれば互いに反対の向きに波数ベ
クトルを移動させる。このようにしてすべての組につい
て所定の距離だけ離れるまでつづけることにより、ステ
ップ550において、非対称な分布の波数ベクトルがで
きる。
【0025】[細胞ランダム分布作成法] 図6に示す
ように、ステップ610で各波数ベクトルが1個 入る領
域を事前に定めておき、その領域で波数ベクトルをステ
ップ620でランダムに発生させ、次に、ステップ64
0で隣り合った領域の波数ベクトル組が所定の距離より
近い場合、ステップ630で互いに反対の向きに移動さ
せ、各、隣り合った領域の波数ベクトルの組が所定の距
離以上の離れるようにする。これによりステップ650
で非対称な分布の波数ベクトルができる。各波数ベクト
ルが入る領域を最初から離しておけば、所定の距離以上
の離れるようにするステップ630を省略できる。図9
は、細胞ランダム分布作成法で作成された波数ベクトル
の分布の例である。中央が原点で、128個の波数ベクト
ルがランダムに分布している。
【0026】[螺旋ランダム分布作成法] 図7に示す
ように、ステップ720で波数ベクトルを一定の側に順
次、原点からの距離が増加するよう、ランダムに発生さ
せる。ステップ740及びステップ730で直前の波数
ベクトルからの距離、原点からの距離の増加分に範囲を
持たせ、ランダムに波数ベクトルを発生させる。図11
が螺旋ランダム分布作成法で作成した波数ベクトル分布
の例である。中央が原点で、86個の波数ベクトルがラン
ダムに分布している。
【0027】埋め込んだパターンが人間の目に見えない
ようにするには、式(1)及び(3)の rm は小さい値
にする。 rm は一定値にとるか、ほぼ一定値にとるか、
または、原点に近いほど緩やかに大きくなるようにす
る。 原点に近いほど大きな値に取るのは、自然画像にD
FTをかけた場合、小さい波数ほど、大きなスペクトルパ
ワーをもつことが多いからである。 埋め込んだ画像か
ら2次元波を抽出するとき、2次元波の振幅 rm のとり
うる範囲が限定されていることを利用する。2次元波の
波数ベクトル wm 、振幅 rm が定まっても、2次元波の
位相 qm によって、式(1)及び(3)のP(u)の大きさ
は変わる。整数u上での |P(u)| の最大値が最小になる
よう、その位相qmに関して最適化する。
【0028】図8は、128個の2次元波からなるパタ
ーンの実空間での表示例である。人間の目に見えるよう
濃淡を強調してある。多数の2次元波からなるパターン
は、実空間では、見えたとしてもこのようにノイズのよ
うにしか見えない。図9は、そのパターンをDFT(Digita
l Fourier Transformation)した例である。画面中央が
原点で、白い点が個々の2次元波である。図10は、同
じパターンを30度回転したものにDFTを施した像であ
る。画面中央が原点で、DFTの像も回転していることが
わかる。画像に施された回転、拡大縮小などの幾何変換
がDFT像にも反映される。
【0029】☆埋め込み 図12は2次元からなるパターンを画像に埋め込む手順
を示す。埋め込みは実空間で画質の劣化を制御しながら
行う。2次元波の集まりからなるパターンP(u)を配列上
で事前に計算しておき、人間の目に検知できない、ある
いは、気にならない強度で、その配列の値を画像の各画
素値に加えたり引いたりする。他の手法による埋め込み
パターンと共存を図る場合は、この2次元波からなるパ
ターンは他の埋め込みによって壊れることがほとんどな
いので先に埋め込み、壊れやすい他の電子透かしの埋め
込みを後にすれば良い。2次元波の集まりからなるパタ
ーンは、式(3)を画像の各点で計算し直接画像に埋め
込んで良いが、埋め込みパターン P(u) に周期性をもた
せることにより、その周期をサイズとする配列上でのみ
事前に計算しておき、その値を画像上の各画素点に加え
るほうが計算の負荷が軽い。 正の整数 Nx とNyに対し
て、各波数ベクトルwm = (wxm,wym)を その格子点にと
る。 wxm = kxm / Nx, wym = kym / Ny 式(16)
【0030】ここでkxm と kym とは整数である。この
とき、P(u) はx軸方向に周期 Nx 、y軸方向に周期Ny
なる。よって、横Nx 、縦Ny の配列上でP(u)を計算し、
その値を繰り返して使用する。式(16)の代わりに、次式
のようにすることもできる。 wxm = ( 2 kxm+1 ) / 2 Nx wym = ( 2 kym+1 ) / 2 Ny 式(17)
【0031】この場合、P(u) はx軸方向に周期 2N
x 、y軸方向に周期2Nyとなるが、その半分の周期 N
x 、Ny に対し、符号を反転する、すなわち、n=(Nx,Ny)
とすると、次式のようになる。 P(u+n) = -P(u) 式(18)
【0032】この場合も、横 Nx 、縦 Ny の配列上でP
(u)を計算し、その値を必要に応じて符号反転しながら
繰り返して使用する。そして、各画素にパターン P(u)
を加えるとき、その画素点の周りの画像の性質に応じて
弱く埋め込む。すなわち、次式のように、α の値を画
素値が滑らかに変わる領域では小さくとる。 I'(u) = I(u) + α P(u) where 0 <= α <= 1 式(1 9)
【0033】☆2次元波の抽出と線形座標変換の算出2
次元波の集まりからなるパターンが埋め込まれた画像か
ら、その画像に施された線形座標変換を求める手続き
は、図13に示すように、次の手順からなる。 <1> ステップ1320において、画像にDFTを適用
し、得られた像G(k)に画像処理を行い、2次元波の波数
ベクトルの集合 {w'm} を抽出する。 <2> ステップ1330において、抽出した波数ベク
トルと埋め込んだ波数ベクトルとの対応の一部を初期設
定(対応を与える)する。 <3> ステップ1340において、設定された対応を
もとに二乗平均誤差を表す次式を最小にする行列 B を
求める。 d(B) = (1/M) Σm | w'm - B wm |2 式(20)
【0034】または、二乗平均誤差を表す次式を最小に
する行列 B を求めてもよい。 d(B) = (1/Σm rm) Σm rm | w'm - B wm |2 式(21)
【0035】ここでMは波数ベクトルの数である。式
(21)で比重 rm が同じければ、式(20)と等価で
ある。 <4> ステップ1350で、d(B) が 所定の値より大
きいとき、波数ベクトルの対応を再設定し、ステップ1
340に戻る。さもなければ、対応づける抽出した波数
ベクトルと埋め込んだ波数ベクトルの対応の数を増加
し、ステップ1340に戻る。すべての対応付けが終わ
り、d(B) が 所定の値より小さいとき、ステップ136
0において次式より幾何変換行列である、線形座標変換
A を求める。 A = (B-1 )T 式(22)
【0036】得られた線形座標変換 A には A または -
A の不定性がある。さらに電子透かしの応用では、本発
明の手法以外で埋め込んだ情報を取り出す場合に、式
(4)の平行移動量 b を求める必要が生じる。すなわ
ち、次の手続きが必要となる。 <5> ステップ1370で、抽出された2次元波の位
相を使って平行移動量bを求めるか、または/及び、別
の手法で埋め込んだ情報の検出信頼度を最大にする平行
移動量 bを探索するかする。 以下<1>から<5>の手順をより詳細に説明する。
【0037】<1> 2次元波の抽出 図14は2次元波からなるパターンの埋め込まれた画像
のDFT像である。図9の2次元波パターンのDFT像との差
は、原画像によるものである。図14の示唆するよう
に、埋め込んだ2次元波を抽出するには、変換像のDFT
像に適切な処理を行う必要がある。図15は、本発明で
の変換画像から埋め込んだ2次元波の波数ベクトルの集
合 {w'} を抽出する手順を示す。 (1)まずステップ1520で、画像の複数の領域でDF
TまたはFFTを行い、得られた変換像 G(k)のpower |G
(k)| を足し合わせる。 (2)次にステップ1530で、足し合わせによって得
られた画像 Gsum(k)から、周りより多い値の大きい点を
選び出す。 (3)さらにステップ1540で、選び出した点につい
て、その点の値からから周りの点の最大値を引き、その
値がゼロ以下であれば、棄却し、正であれば、その値
で、選び出された点を大きい順にならべる。 (4)最後にステップ1550で、選ばれた点が原点か
または原点に非常に近い場合や、その点でのGsum(k)が
残りの点での Gsum(k)よりはるかに大きい場合、それら
の点を取り除き、ステップ1530での大きい順に埋め
込んだ2次元波の数を超えない個数の波数ベクトルを抽
出する。
【0038】基本原理で述べたように、画像値が実数で
ある条件から、DFTの結果得られた像のpower |G(k)|、
また、埋め込み波数ベクトルの集合、抽出の波数ベクト
ルの集合は原点対称である。従って、この原点対称性を
使うことで、ステップ1520の変換像のpower の足し
合わせや、ステップ1530の探索範囲は半分で良い。
また、埋め込み波数ベクトルの集合、抽出の波数ベクト
ルの集合の記憶領域の保存も半分ですむ。ステップ15
20でのDFTの領域の幅は埋め込みでP(u)の配列や周期
の幅と同じである必要はない。DFT領域の幅Nが大きいほ
うが抽出において原画像との分離や式(9)の行列Bの
算出精度が上がる。DFTでwindowing functionを使うと
より鮮明な像を得ることができる。ステップ1530で
得られる周りの点とステップ1540で得られる周りの
点と同一である必要はない。ステップ1530は局所最
大である点を選択するためであり、ステップ1540
は、他より大きいという事実が偶然ではなく、意図的な
ものであることを周りより飛びぬけて大きいことによ
り、確認するためのものである。基本原理その2で式
(14)で示したように、波数ベクトルがDFT上での格
子点(wx =kx/N, wy = ky/N)上でないと、連続した格子
点に像として現れる。従って、ステップ1540で得ら
れる周りの点とは、直接隣接点を除いた近傍の点とした
方が結果が良い。
【0039】<2> 埋め込んだ2次元波と抽出した2
次波との対応の設定 抽出された波数ベクトルの数をM'、 埋め込んだ波数ベ
クトル数をMとすると、可能な対応関係は、 M! /(M-M')
! 通りとなる。さらに、抽出された波数ベクトルには原
画に起因する偽者ものも含まれるので、この組み合わせ
はもっと増加する。従って、抽出した波数ベクトルと埋
め込んだ埋め込んだ波数ベクトルとの対応を効率的に設
定することが重要となる。もし、画像に施される幾何的
処理が回転、反転、拡大縮小だけであれば、変換Bによ
って波数ベクトルの大小の順序が変わらない。 しか
し、波数ベクトルの大小関係の保存は近似的なものにす
ぎない。一方、変換行列 Bで対応付けられ波数ベクトル
間には、幾何変換の際に生じる誤差を無視すれば、次の
関係は正確に成り立つ。 det (w'm w'n ) = β det ( wm wn ) 式(23)
【0040】ここで det() は行列式を表し、すなわ
ち、det (ab)= axby -aybx で、βは β=det(B) なる
定数である。この関係は次式により明らかである。 det ( w'm w'n ) = det( B wm B wn ) = det( B ( wm wn) ) = det(B) det( wm wn ) 式(24)
【0041】式(23)の関係を使って、図16または
図17に示すように、次のように、効率的に対応関係を
決めていくことができる。いずれの方法でも、埋め込み
波数ベクトルの集合 {w}、抽出波数ベクトルの集合
{w'}は原点対称の半分が記憶域に保存されているものと
する。
【0042】[大小関係法]図16に示すように、埋め
込み波数ベクトルの集合{w}、抽出された波数ベクトル
の集合{w'}について、それぞれ、その波数ベクトルの大
小の順に並べ、その間の対応関係を次第に拡大してい
く。まずステップ1620で抽出された波数ベクトルの
集合、埋め込んだ波数ベクトル集合をその大きさの順に
並べる。次にステップ1630で、抽出波数ベクトルの
集合{w'}から、並べた順に、1つ取り出し、wm'をとす
る。このとき、行列式 det (w'm-2 w'm) または det
(w'm-1 w'm)の絶対値が大きいほうに対して、行列式の
値が正となるよう、wm' の符号を選択する。そしてステ
ップ1640で、対応付けられていない埋め込み波数ベ
クトルの集合{w}から、並べた順に、1つ取り、wmとす
る。このとき、ステップ1630での符号の選択に対応
し、行列式 det (wm-2 wm) または det (wm-1 wm)が正
になるようにwm'の符号を選択する。そしてステップ1
650で、対応が与えられたm個の波数ベクトルに対
し、次節で述べる方法により、最小の二乗誤差の平均
(式(20)または式(21))を求め、それが充分に
小さいかをテストする。充分に小さければ、ステップ1
670へ進む。もし小さくなければ、ステップ1660
で、試されていない別の埋め込み波数べクトルを取り出
し、wmとし、ステップ1640と同様にwmの符号をwm'
の符号に合わせて調整し、再度ステップ1650に進
む。別の埋め込み波数べクトルがもう残っていなけれ
ば、wm'が偽者の抽出波数ベクトルとして、対応関係か
ら除外する。ステップ1670で、すべての抽出波数ベ
クトルが、取り出されたとき、対応付けられた波数ベク
トルの数が所定の個数に達していれば、処理はステップ
1680で終了する。満たないとき、事前に決めておい
た試行回数だけ、 w1'、 w2'の選択を変えて、処理はス
テップ160に戻る。
【0043】[分解法]まず線形結合の式は以下の通り
である。 wm = Cm1 w1 + Cm2 w2 式(25)
【0044】分解とは、二つの波数ベクトルで他の波数
ベクトルを、上式の係数 (Cm1,Cm2 )で表すことをい
う。この係数は前述の行列式を使って、次のように求ま
る。 Cm1 = det(wm w2)/det(w1 w2) Cm2 = det(w1 wm)/det(w1 w2) 式(26)
【0045】従って、対応する埋め込み波数ベクトルと
抽出波数ベクトルは同じ分解係数を持つ。図17に、分
解係数を利用した対応関係の作成法を示す。まずステッ
プ1720で、最初に、抽出された波数ベクトルの集合
{w'}と埋め込んだ波数ベクトル集合{w}について、それ
ぞれ、det(w'm w'n)、det(wm wn)を計算しておく。次に
ステップ1730で、抽出された波数ベクトルの集合
{w'}と埋め込んだ波数ベクトル集合{w}とから、ステッ
プ1720で求めた行列式の絶対値が大きい順に、それ
ぞれ、 二つの波数ベクトル{w'1 , w'2}と{w1 , w2}と
を選択する。行列式が正になるよう、w'2とw2の符号を
とる。そしてステップ1740で、選択された{w'1 ,
w'2}と{w1 , w2}とを使って、抽出された波数ベクトル
w'と埋め込んだ波数ベクトルwとを式(26)を用いて
分解する。そしてステップ1750で、分解係数を比較
し、抽出された波数ベクトルw'mと埋め込んだ波数ベク
トルwmとの対応関係を定める。例えば、各埋め込み波数
ベクトルをその分解係数がもっとも近い抽出波数ベクト
ルに対応づけ、このとき、複数の埋め込み波数ベクトル
が同一の抽出波数ベクトルに対応付けられたときには、
分解係数が最も近いものを対応として一つ選択する。次
にステップ1760で、得られた波数ベクトルの対応関
係を二乗誤差を用いて確認し、確認された対応関係の数
を数える。例えば、対応の組を順次、増加させながら、
次節で述べる方法により、最小の二乗誤差の平均(式
(20)または式(21))を求め、それが大きければ
棄却し、小さければ、有効な対応関係として残す。最後
にステップ1770で、有効な対応関係の数が所定の個
数に達しており、二乗誤差の平均も小さければ、処理は
ステップ1780で終了する。もし満たないときは、事
前に決めておいた試行回数だけ、 {w'1 , w'2}と{w1 ,
w2}の選択を変えて、ステップ1730に戻る。
【0046】<3>、<4> 2次元波の対応関係から
線形座標変換の算出 画像から抽出された波数ベクトルは、回転・拡大などで
の画像のリサンプリングや抽出におけるDFTの量子化幅
のため、次式のようにランダムノイズを含んでいるかも
しれない。 w'm = B wm + random noise 式(27)
【0047】従って、式(20)または(21)で与え
たように、埋め込んだ波数ベクトルに線形変換したもの
と抽出された波数ベクトルとの二乗誤差の平均または合
計を最小化する線形変換 Bにより、式(9)の B を求
める。 式(11)のDFTの領域の幅をNとすると量子化
幅は1/N、従って、リサンプリングによる影響よりDFTの
量子化幅が大きいとすると、仮定された対応関係の棄却
の条件は、Bについて最小化した二乗誤差の平均が次式
を満たす時である。 d(B) > (1/N)2 式(28)
【0048】式(20)は式(21)の特別な場合に当
たるので、式で(21)に対し、最小化する行列Bの算
出手続きを記述する。行列SとVを次式とする。 S = Σm rm wm wm T 式(29) V = Σm rm w'm wm T 式(30)
【0049】この時、式(21)を 最小化する線形変換
B は、次式でで求めることができる。 B = VS-1 式(31)
【0050】ここで、 b aT は転置作用素Tの定義に従
い、次の成分を有する行列である。 bx ax bx ay by ax by ay 上式の証明は省略する。
【0051】<5> 平行移動量の算出 一旦、変換行列 B が求まると、平行移動量 b は、2次
元波からなるパターンの埋め込み・抽出によっても、ま
た、電子透かしの抽出を位置をずらして総あたりで試す
ことによっても求めることができる。
【0052】☆2次元波からなるパターンの位相を用い
る方法 抽出された2次元波の位相と埋め込んだ2次元波の位相
との関係、式(8)をもとに平行移動量 b を求めるこ
とができる。ただし、画像からの直接的な測定量はDFT
像 G(u) なので、位相q'm には 2p の整数倍だけの不定
性が残る。 また、個々の位相q'mは埋め込みの際に原画
像に起因する2次元波によってみだされている。従っ
て、次に示す手順で平行移動量b を求める。 (1) 対応の確定した抽出2次元波の位相q'mとその信
頼度pmをDFT像から求める。信頼度は周りの点からの値
の差などを使用する。 (2) 平行移動量 b に関して次式をを最小化する。 E(b) = Σm pm { 1 - cos(2p (qm -q'm - w'm T b) ) } = Σm pm 2 sin2 (p (qm -q'm - w'm T b)) 式(32)
【0053】E(b) は複素数面での位相のずれの比重付
き和にあたる。計算負荷を軽くするには、式(32)を近
似して簡単にして計算を加速するか、または、信頼度の
高い少数の2次元波の位相を用いて式(32)で候補を
絞り、その候補の周りですべての確定2次元波の位相を
用いて式(32)を最小化する。
【0054】☆信号とノイズとの分離最大による方法 2次元波からなるパターンの利用で変換行列Bが求めら
れ、平行移動を除き、画像の回転、拡大縮小などの幾何
変換が補正されたとする。平行移動量 b は、2次元波
の位相を使わずに、電子透かしの抽出を位置をずらして
総あたりで試すことによっても求めることができる。こ
の場合の要点は、総あたりの計算量を減らすために表を
使うことと、最善の平行移動量か否かを判定する基準が
重要となる。今、多重ビット情報を埋め込む電子透かし
が、切り取り耐性のために、同じパターンで画像上に周
期的に埋め込まれたとする。 また、ブロック(矩形領
域)の画素値を入力とし鍵で制御される演算を機構があ
り、その出力の和の符号で1ビット検出するとする。こ
のとき、次の手順で最前の平行移動量を求める。 (1) 周期で囲まれる領域の各画素点について、それ
を端点とする矩形領域について先に演算機構に入力し、
その値 f(u,k) を求めて表にのせておく。ここで、uは
画素点の位置、kは鍵で定まるブロックパターンとす
る。 (2)周期で囲まれる領域の各画素点について、それを
鍵の基準点とし、次式を手順(1)で作成された表をも
とに計算し、最大になる画素点を鍵の基準点とする。 Su M(f(u,ku)) 式(33)
【0055】u はビットに対応する表上の値である。M
は信号とノイズを分離する関数で次式で表される。 M(x) = log (|x| + a) 式(34)
【0056】または、式(34)の近似関数である。も
し、鍵の基準点選択が正しければビットは f(u,ku) の
符号で与えられる。ビットの値は検出装置は知らないの
で、正か負かはわからないが、ノイズの期待値 ゼロ か
ら離れた値でビット情報が埋め込まれているはずであ
る。従ってゼロとの差異を強調する関数が有効である。
M(x) = x2 より M(x) = |x| が有効で、M(x) = |x|
より M(x) = log (|x|+ a) が有効である。 パラメー
タ a は x=0で特異点にならないよう加えてある。対数
関数は計算負荷が大きいので、ゼロとの差異を強調する
単純増加関数、例えば次に関数を近似関数として使用す
る。 M(x) = - 1/ (|x| + a) 式(35)
【0057】または M(x) = - 1/ (|x|2 + a) 式(36)
【0058】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の2次元波埋
め込み、画像の幾何変換特定、幾何補正、電子透かしを
行うハードウェアの1実施例を説明する。図18には、
本発明において使用されるシステムのハードウェア構成
の一実施例を示す概観図が示されている。システム10
0は、中央処理装置(CPU)1とメモリ4とを含んで
いる。CPU1とメモリ4は、バス2を介して、補助記
憶装置としてのハードディスク装置13(またはMO、
CD−ROM23、DVD等の記憶媒体駆動装置)とI
DEコントローラ25を介して接続してある。同様にC
PU1とメモリ4は、バス2を介して、補助記憶装置と
してのハードディスク装置30(またはMO28、CD
−ROM29、DVD31等の記憶媒体駆動装置)とS
CSIコントローラ27を介して接続してある。フロッ
ピーディスク装置20はフロッピーディスクコントロー
ラ19を介してバス2へ接続されている。好ましくは、
埋め込む対象となる画像および作成された2次元波はハ
ードディスク装置、MO28、CD−ROM29、DV
D31等の記憶媒体駆動装置に記憶され、適宜メモリ4
などにロードされ処理される。埋め込まれた画像、幾何
補正された画像も好ましくは上記記憶媒体駆動装置に記
憶される。
【0059】フロッピーディスク装置20には、フロッ
ピーディスクが挿入され、このフロッピーディスク等や
ハードディスク装置13(またはMO、CD−ROM、
DVD等の記憶媒体)、ROM14には、オペレーティ
ングシステムと協働してCPU等に命令を与え、本発明
を実施するためのコンピュータ・プログラムのコード若
しくはデータを記録することができ、メモリ4にロード
されることによって実行される。このコンピュータ・プ
ログラムのコードは圧縮し、または、複数に分割して、
複数の媒体に記録することもできる。システム100は
更に、ユーザ・インターフェース・ハードウェアを備
え、入力をするためのポインティング・デバイス(マウ
ス、ジョイスティック等)7またはキーボード6や、視
覚データをユーザに提示するためのディスプレイ12を
有することができる。また、パラレルポート16を介し
てプリンタを接続することや、シリアルポート15を介
してモデムを接続することが可能である。このシステム
100は、シリアルポート15およびモデムまたは通信
アダプタ18(イーサネットやトークンリング・カード)
等を介してネットワークに接続し、他のコンピュータ等
と通信を行うことが可能である。またシリアルポート1
5若しくはパラレルポート16に、遠隔送受信機器を接
続して、赤外線若しくは電波により画像データの送受信
を行うことも可能である。原画を外部から取り込む場合
は、シリアルポート15、はパラレルポート16、もし
くはSCSIコントローラ27に接続された画像入力装
置(デジタルカメラ、スキャナ、デジタルビデオカメラ
等)から画像を取り込む。そのほかフロッピーディス
ク、CD−ROMなどの記録媒体を用いてもよいし、本
システムのユーザ・インターフェース・ハードウェアで
作成しても構わない。
【0060】スピーカ23は、オーディオ・コントロー
ラ21によってD/A(デジタル/アナログ変換)変換
された音声信号を、アンプ22を介して受領し、音声と
して出力する。また、オーディオ・コントローラ21
は、マイクロフォン24から受領した音声情報をA/D
(アナログ/デジタル)変換し、システム外部の音声情
報をシステムにとり込むことを可能にしている。このよ
うに、本発明のシステムは、通常のパーソナルコンピュ
ータ(PC)やワークステーション、ノートブックP
C、パームトップPC、ネットワークコンピュータ、コ
ンピュータを内蔵したテレビ等の各種家電製品、通信機
能を有するゲーム機、電話、FAX、携帯電話、PH
S、電子手帳、等を含む通信機能有する通信端末、また
は、これらの組合せによって実施可能であることを容易
に理解できるであろう。ただし、これらの構成要素は例
示であり、その全ての構成要素が本発明の必須の構成要
素となるわけではない。
【0061】図2に本発明の幾何補正システムを従来の
電子透かしと組み合わせた、幾何変換に耐性を持つ電子
透かしシステムを示す。まずブロック210で予め定義
され作成された2次元波からなるパターンを、原画像2
20に、ブロック230で埋め込んだ後、ブロック24
0で電子透かしを埋め込む。このようにしてできた埋め
込み画像250に、何らかの要因により幾何変換が施さ
れたものが変換画像260である。ブロック270では
この変換画像260を入力として、埋め込み2次元波の
抽出を行う。これにより施された幾何変換を算出し、ブ
ロック280でその画像に幾何補正を行うことにより原
画像の再生を行う。その後、ブロック290で電子透か
しを検出する。このように本発明の対称軸を持たない2
次元波を意図的に埋め込み抽出する方法は、電子透かし
と独立に単独に機能するので、電子透かし画像への、切
抜き、回転、拡大縮小、非等方拡大縮小などが行われて
も、原画像に施された幾何変換を正確に高速に検出する
ことが可能になる。つまり電子透かし技術に非常に親和
性の高い幾何補正が可能となる。
【0062】図3は、本発明を印刷物の向きの制御への
応用を示した実施例である。まずブロック310で2次
元波パターンを作成する。これをブロック330で向き
を制御したい原画像320に埋め込む。ブロック340
で、この2次元波パターンが埋め込まれた画像を印刷し
ておく。印刷物が回転、移動した後、ブロック370で
デジタルビデオカメラ等の画像読み取り装置の出力から
埋め込んだ2次元波の抽出を行い、幾何変換を算出す
る。それに基づきブロック380で印刷物を所望の方向
に回転、移動し、その向き、位置を制御する。デジタル
ビデオカメラを、CCDセンサー等に置き換え、実時間で
画像から2次元波を検出することにより、工場でのベル
トコンベア上の物の向き、位置などを自動制御すること
も可能である。この場合、印刷物は2次元波が埋め込ま
れた画像が貼られた3次元物体でも構わない。また物体
そのものに本発明の2次元波を埋め込むことも可能であ
る。例えば、製造工程で精密な位置補正を行う必要のあ
る製造物(物体)の表面に直接、本発明の2次元波を埋め
込む。位置制御を行う場合はデジタルカメラ等の画像か
ら幾何変換を算出し、所望の位置制御を正確に行うこと
ができる。この場合の位置制御とは、回転、拡大縮小、
非等方拡大縮小、平行移動等に対応できることに注意さ
れたい。2次元波が埋め込まれた物体が、製造工程で外
的環境(温度、湿度など)の変化により、幾何変形を受
けた場合にもその物体の位置制御が可能になる。
【0063】
【発明の効果】本発明により、原画像を用いずに画像に
なされた幾何変換を容易に精度よく高速に求めることが
できる。また不可視性や画質の劣化の制御が容易な2次
元波を埋め込み方法及びシステムが提供される。さらに
電子透かしを含む画像に対してなされた切抜き、回転、
拡大縮小、非等方拡大縮小などを含む幾何変換を、精度
よく高速に求めることのできる方法およびシステムが提
供される。本発明の2次元波を埋め込まれた電子透かし
画像が、流通過程で人為的に幾何変換を施されたり、た
とえばスキャナー、ファックスなどにより機械的な幾何
変換を受けたとしても、その幾何変換を特定し、これを
補正することにより電子透かし画像の再生が可能とな
る。すなわちデジタルコンテンツの流通を促進するため
の著作権保護等への技術的な手段を提供することができ
る。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】2次元波パターンの埋め込みによる幾何補正シ
ステム
【図2】幾何補正システムの電子透かしへの応用
【図3】幾何補正システムの印刷物の向きの制御への応
【図4】2次元波からなるパターンの作成
【図5】全域ランダム分布作成法
【図6】細胞ランダム分布作成法
【図7】螺旋ランダム分布作成法
【図8】細胞ランダム分布の作成例の実空間での表示
【図9】細胞ランダム分布の作成例のDFT像
【図10】画像の回転に伴う2次元波パターンのDFT像
での回転
【図11】螺旋ランダム分布の作成例のDFT像
【図12】2次元波パターンの埋め込みの手順
【図13】2次元波パターンから幾何補正情報抽出の手
【図14】2次元波パターンの埋め込まれた画像のDFT
【図15】画像から波数ベクトルの抽出手順
【図16】埋め込まれた波数ベクトルと抽出された波数
ベクトルの対応関係の作成−1
【図17】埋め込まれた波数ベクトルと抽出された波数
ベクトルの対応関係の作成−2
【図18】本発明の2次元波埋め込み、画像の幾何変換
特定、電子透かし、幾何補正、位置制御を行うハードウ
ェアの1実施例である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小出 昭夫 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像になされた幾何変換を特定するための
    2次元波を画像に埋め込む、2次元波埋め込みシステム
    であって、(1)画像を記憶装置に記憶する手段と、
    (2)対称性を持たない2次元波の集まりからなるパタ
    ーンを記憶装置に記憶する手段と、(3)前記記憶装置
    に記憶された画像に、前記パターンを実空間で埋め込む
    手段と、を含むことを特徴とする、画像への2次元波埋
    め込みシステム。
  2. 【請求項2】電子透かし埋め込みシステムであって、
    (1)画像を記憶装置に記憶する手段と、(2)対称性
    を持たない2次元波の集まりからなるパターンを記憶装
    置に記憶する手段と、(3)前記記憶装置に記憶された
    画像に、前記パターンを実空間で埋め込む手段と、
    (4)前記パターンの埋め込まれた画像にさらに電子透
    かしを埋め込む手段と、を含むことを特徴とする、電子
    透かし埋め込みシステム。
  3. 【請求項3】位置補正パターン印刷システムであって、
    (1)画像を記憶装置に記憶する手段と、(2)対称性
    を持たない2次元波の集まりからなるパターンを記憶装
    置に記憶する手段と、(3)前記記憶装置に記憶された
    画像に、前記パターンを実空間で埋め込む手段と、
    (4)前記パターンの埋め込まれた画像を印刷する手段
    と、を含むことを特徴とする、位置補正パターン埋め込
    みシステム。
  4. 【請求項4】位置補正パターン埋込みシステムであっ
    て、(1)物体の画像を記憶装置に記憶する手段と、
    (2)対称性を持たない2次元波の集まりからなるパタ
    ーンを記憶装置に記憶する手段と、(3)前記記憶装置
    に記憶された画像に、前記パターンを実空間で埋め込む
    手段と、(4)前記パターンの埋め込まれた画像を物体
    に埋め込む手段と、を含むことを特徴とする、位置補正
    パターン埋め込みシステム。
  5. 【請求項5】前記パターンを埋め込む手段(3)が、前
    記パターンを実空間で画質を劣化させないよう制御しな
    がら埋め込む手段である、請求項1乃至4の何れかに記
    載のシステム。
  6. 【請求項6】2次元波が埋め込まれた画像から、前記2
    次元波を抽出することにより、画像になされた幾何変換
    を特定する、幾何変換特定システムであって、(1)記
    憶装置に記憶された画像から、画像に埋め込まれた2次
    元波を抽出する手段と、(2)予め定義された対称性を
    もたない2次元波と、前記抽出された2次元波を比較す
    る手段と、(3)前記比較の結果により、画像になされ
    た、拡大縮小率、回転角、反転、非等方拡大縮小率、平
    行移動量を含む、線形座標変換を算出する手段と、を含
    むことを特徴とする、幾何変換特定システム。
  7. 【請求項7】2次元波が埋め込まれた画像から、前記2
    次元波を抽出することにより、画像になされた幾何変換
    を特定し、補正する幾何補正システムであって、(1)
    記憶装置に記憶された画像から、画像に埋め込まれた2
    次元波を抽出する手段と、(2)予め定義された対称性
    をもたない2次元波と、前記抽出された2次元波を比較
    する手段と、(3)前記比較の結果により、画像になさ
    れた、拡大縮小率、回転角、反転、非等方拡大縮小率、
    平行移動量を含む、線形座標変換を算出する手段と、
    (4)前記算出された線形座標変換を用いて、前記画像
    の幾何補正を行う手段と、を含むことを特徴とする、幾
    何補正システム。
  8. 【請求項8】電子透かし抽出システムであって、(1)
    記憶装置に記憶された画像から、画像に埋め込まれた2
    次元波を抽出する手段と、(2)予め定義された対称性
    をもたない2次元波と、前記抽出された2次元波を比較
    する手段と、(3)前記比較の結果により、画像になさ
    れた、拡大縮小率、回転角、反転、非等方拡大縮小率、
    平行移動量を含む、線形座標変換を算出する手段と、
    (4)前記算出された線形座標変換を用いて、前記画像
    の幾何補正を行う手段と、(5)前記幾何補正の行われ
    た画像から電子透かしを抽出する手段と、を含むことを
    特徴とする、電子透かし抽出システム。
  9. 【請求項9】位置制御システムであって、(1)記憶装
    置に記憶された物体の画像から、画像に埋め込まれた2
    次元波を抽出する手段と、(2)予め定義された対称性
    をもたない2次元波と、前記抽出された2次元波を比較
    する手段と、(3)前記比較の結果により、画像になさ
    れた、拡大縮小率、回転角、反転、非等方拡大縮小率、
    平行移動量を含む、線形座標変換を算出する手段と、
    (4)前記算出された線形座標変換を用いて、前記画像
    を有する物体の位置制御を行う手段と、を含むことを特
    徴とする、位置制御システム。
  10. 【請求項10】前記画像になされた線型座標変換を算出
    する手段(3)が、拡大縮小率、回転角、反転、非等方
    拡大縮小率、平行移動量を含む線型座標変換を同時に算
    出することを特徴とする、請求項6乃至9の何れかに記
    載のシステム。
  11. 【請求項11】画像になされた幾何変換を特定するため
    の2次元波を画像に埋め込む、2次元波埋め込み方法で
    あって、(1)画像を記憶装置に記憶する段階と、
    (2)対称性を持たない2次元波の集まりからなるパタ
    ーンを記憶装置に記憶する段階と、(3)前記記憶装置
    に記憶された画像に、前記パターンを実空間で埋め込む
    段階と、を含むことを特徴とする、画像への2次元波埋
    め込み方法。
  12. 【請求項12】電子透かし埋め込み方法であって、
    (1)画像を記憶装置に記憶する段階と、(2)対称性
    を持たない2次元波の集まりからなるパターンを記憶装
    置に記憶する段階と、(3)前記記憶装置に記憶された
    画像に、前記パターンを実空間で埋め込む段階と、
    (4)前記パターンの埋め込まれた画像にさらに電子透
    かしを埋め込む段階と、を含むことを特徴とする、電子
    透かし埋め込み方法。
  13. 【請求項13】2次元波が埋め込まれた画像から、前記
    2次元波を抽出することにより、画像になされた幾何変
    換を特定する、幾何変換特定方法であって、(1)記憶
    装置に記憶された画像から、画像に埋め込まれた2次元
    波を抽出する段階と、(2)予め定義された対称性をも
    たない2次元波と、前記抽出された2次元波を比較する
    段階と、(3)前記比較の結果により、画像になされ
    た、拡大縮小率、回転角、反転、非等方拡大縮小率、平
    行移動量を含む、線形座標変換を算出する段階と、を含
    むことを特徴とする、幾何変換特定方法。
  14. 【請求項14】電子透かし抽出方法であって、(1)記
    憶装置に記憶された画像から、画像に埋め込まれた2次
    元波を抽出する段階と、(2)予め定義された対称性を
    もたない2次元波と、前記抽出された2次元波を比較す
    る段階と、(3)前記比較の結果により、画像になされ
    た、拡大縮小率、回転角、反転、非等方拡大縮小率、平
    行移動量を含む、線形座標変換を算出する段階と、
    (4)前記算出された線形座標変換を用いて、前記画像
    の幾何補正を行う手段と、(5)前記幾何補正の行われ
    た画像から電子透かしを抽出する段階と、を含むことを
    特徴とする、電子透かし抽出方法。
  15. 【請求項15】画像になされた幾何変換を特定するため
    の2次元波を画像に埋め込むプログラムを含む媒体であ
    って、該プログラムが、(1)画像を記憶装置に記憶す
    る機能と、(2)対称性を持たない2次元波の集まりか
    らなるパターンを記憶装置に記憶する機能と、(3)前
    記記憶装置に記憶された画像に、前記パターンを実空間
    で埋め込む機能と、を含むことを特徴とする、プログラ
    ムを含む媒体。
  16. 【請求項16】電子透かしを埋め込むためのプログラム
    を含む媒体であって、該プログラムが、(1)画像を記
    憶装置に記憶する機能と、(2)対称性を持たない2次
    元波の集まりからなるパターンを記憶装置に記憶する機
    能と、(3)前記記憶装置に記憶された画像に、前記パ
    ターンを実空間で埋め込む機能と、(4)前記パターン
    の埋め込まれた画像にさらに電子透かしを埋め込む機能
    と、を含むことを特徴とする、プログラムを含む媒体。
  17. 【請求項17】2次元波が埋め込まれた画像から、前記
    2次元波を抽出することにより、画像になされた幾何変
    換を特定するプログラムを含む媒体であって、該プログ
    ラムが、(1)記憶装置に記憶された画像から、画像に
    埋め込まれた2次元波を抽出する機能と、(2)予め定
    義された対称性をもたない2次元波と、前記抽出された
    2次元波を比較する機能と、(3)前記比較の結果によ
    り、画像になされた、拡大縮小率、回転角、反転、非等
    方拡大縮小率、平行移動量を含む、線形座標変換を算出
    する機能と、を含むことを特徴とする、プログラムを含
    む媒体。
  18. 【請求項18】電子透かしを抽出するためのプログラム
    を含む媒体であって、該プログラムが、(1)記憶装置
    に記憶された画像から、画像に埋め込まれた2次元波を
    抽出する機能と、(2)予め定義された対称性をもたな
    い2次元波と、前記抽出された2次元波を比較する機能
    と、(3)前記比較の結果により、画像になされた、拡
    大縮小率、回転角、反転、非等方拡大縮小率、平行移動
    量を含む、線形座標変換を算出する機能と、(4)前記
    算出された線形座標変換を用いて、前記画像の幾何補正
    を行う手段と、(5)前記幾何補正の行われた画像から
    電子透かしを抽出する機能と、を含むことを特徴とす
    る、プログラムを含む媒体。
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