JPH11355134A - 位相同期回路 - Google Patents
位相同期回路Info
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- JPH11355134A JPH11355134A JP10159222A JP15922298A JPH11355134A JP H11355134 A JPH11355134 A JP H11355134A JP 10159222 A JP10159222 A JP 10159222A JP 15922298 A JP15922298 A JP 15922298A JP H11355134 A JPH11355134 A JP H11355134A
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- Japan
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- phase
- frequency signal
- signal
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- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 周波数が大きく変わる起動時、もしくは周波
数の変更時に、回路の安定性は損なわずに位相同期回路
の応答を高速化する。 【解決手段】 基準周波数信号と電圧制御発振器(8)
からフィードバックされた出力周波数信号との位相差を
検出する位相比較手段からの出力を順次チャージポンプ
(5、6)およびループフィルタ(7)を介して電圧制
御発振器(8)へ入力するように形成された位相同期回
路(1)において、上記位相比較手段が複数の位相比較
器(2、3、4)によって構成される。
数の変更時に、回路の安定性は損なわずに位相同期回路
の応答を高速化する。 【解決手段】 基準周波数信号と電圧制御発振器(8)
からフィードバックされた出力周波数信号との位相差を
検出する位相比較手段からの出力を順次チャージポンプ
(5、6)およびループフィルタ(7)を介して電圧制
御発振器(8)へ入力するように形成された位相同期回
路(1)において、上記位相比較手段が複数の位相比較
器(2、3、4)によって構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PLL(Phas
e Locked Loop)もしくはDLL(Del
ay Locked Loop)等の位相同期回路に関
し、特に周波数の変更時の応答を高速化する位相同期回
路に関する。
e Locked Loop)もしくはDLL(Del
ay Locked Loop)等の位相同期回路に関
し、特に周波数の変更時の応答を高速化する位相同期回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車電話や携帯電話などの
移動体通信装置において、基準周波数信号と位相同期し
た出力信号を発生するための回路としてPLL回路もし
くはDLL回路が用いられている。図13に従来から使
用されているPLL回路と呼ばれる位相同期回路のブロ
ック図を示す。この位相同期回路90は、基準周波数信
号RefCLKと出力周波数信号OutCLKとの位相
差を検出する位相比較器91と、位相比較器91が出力
する位相進み信号Dnもしくは位相遅れ信号Upに基づ
きループフィルタ93の容量を充電または放電するチャ
ージポンプ92と、チャージポンプ92から出力された
電流Ipに基づく電荷を容量に蓄積して平滑化して電圧
制御発振器へ制御電圧Vcntを供給するループフィル
タ93と、ループフィルタ93からの制御電圧Vcnt
に対応した周波数の信号OutCLKを出力する電圧制
御発振器94とにより構成されている。
移動体通信装置において、基準周波数信号と位相同期し
た出力信号を発生するための回路としてPLL回路もし
くはDLL回路が用いられている。図13に従来から使
用されているPLL回路と呼ばれる位相同期回路のブロ
ック図を示す。この位相同期回路90は、基準周波数信
号RefCLKと出力周波数信号OutCLKとの位相
差を検出する位相比較器91と、位相比較器91が出力
する位相進み信号Dnもしくは位相遅れ信号Upに基づ
きループフィルタ93の容量を充電または放電するチャ
ージポンプ92と、チャージポンプ92から出力された
電流Ipに基づく電荷を容量に蓄積して平滑化して電圧
制御発振器へ制御電圧Vcntを供給するループフィル
タ93と、ループフィルタ93からの制御電圧Vcnt
に対応した周波数の信号OutCLKを出力する電圧制
御発振器94とにより構成されている。
【0003】以下この位相同期回路90の動作を図14
のタイミングチャートを用いて説明する。図14に示す
ように、出力周波数信号OutCLKが基準周波数信号
RefCLKより遅れている場合には、位相比較器91
はRefCLKの立ち上がりからOutCLKが立ち上
がりまで位相遅れを示す信号UpをLレベルとしてチャ
ージポンプ92へ出力する。チャージポンプ92は通常
はハイインピーダンスであるが、Up信号によりPチャ
ンネルMOSトランジスタ95がオンしてループフィル
タ93へ位相差出力電流Ipを出力する。
のタイミングチャートを用いて説明する。図14に示す
ように、出力周波数信号OutCLKが基準周波数信号
RefCLKより遅れている場合には、位相比較器91
はRefCLKの立ち上がりからOutCLKが立ち上
がりまで位相遅れを示す信号UpをLレベルとしてチャ
ージポンプ92へ出力する。チャージポンプ92は通常
はハイインピーダンスであるが、Up信号によりPチャ
ンネルMOSトランジスタ95がオンしてループフィル
タ93へ位相差出力電流Ipを出力する。
【0004】図15にループフィルタ93の一構成例を
示す。2つの抵抗97、98と容量99により構成され
る積分回路である。ループフィルタ93は、パルス状に
出力される位相差出力電流Ipによる電荷を容量99に
蓄えて積分することにより平滑化し、さらにノイズの影
響を低減する効果を有し、周波数制御電圧Vcntを出
力してこれを電圧制御発振器94へ供給する。これによ
り位相差に応じた発振周波数が電圧制御発振器94から
出力され、基準周波数信号RefCLKと出力周波数信
号OutCLKの位相差をなくすように動作する。
示す。2つの抵抗97、98と容量99により構成され
る積分回路である。ループフィルタ93は、パルス状に
出力される位相差出力電流Ipによる電荷を容量99に
蓄えて積分することにより平滑化し、さらにノイズの影
響を低減する効果を有し、周波数制御電圧Vcntを出
力してこれを電圧制御発振器94へ供給する。これによ
り位相差に応じた発振周波数が電圧制御発振器94から
出力され、基準周波数信号RefCLKと出力周波数信
号OutCLKの位相差をなくすように動作する。
【0005】また、出力周波数信号OutCLKが基準
周波数信号RefCLKより進んでいる場合には、位相
比較器91は位相進み信号Dnを出力し、チャージポン
プ92はNチャンネルMOSトランジスタ96がオンす
るため、容量99の電荷は放電され周波数制御電圧Vc
ntが低下して電圧制御発振器94は周波数を下げる方
向即ち位相を遅らせる方向へ動作する。
周波数信号RefCLKより進んでいる場合には、位相
比較器91は位相進み信号Dnを出力し、チャージポン
プ92はNチャンネルMOSトランジスタ96がオンす
るため、容量99の電荷は放電され周波数制御電圧Vc
ntが低下して電圧制御発振器94は周波数を下げる方
向即ち位相を遅らせる方向へ動作する。
【0006】そして、出力周波数信号OutCLKと基
準周波数信号RefCLKとの位相が一致する場合に
は、位相比較器PFDからは位相遅れ信号Upも位相進
み信号Dnも出力されず、チャージポンプ92はハイイ
ンピーダンスとなり、周波数制御電圧Vcntは一定の
電圧に保たれ、電圧制御発振器94はその出力周波数を
基準周波数信号RefCLKと同期した状態で維持す
る。
準周波数信号RefCLKとの位相が一致する場合に
は、位相比較器PFDからは位相遅れ信号Upも位相進
み信号Dnも出力されず、チャージポンプ92はハイイ
ンピーダンスとなり、周波数制御電圧Vcntは一定の
電圧に保たれ、電圧制御発振器94はその出力周波数を
基準周波数信号RefCLKと同期した状態で維持す
る。
【0007】ここで、基準周波数信号RefCLKと出
力周波数信号OutCLKとの位相同期時間を速くする
ため即ち応答を速くするためには、容量99に対する充
放電時間を短くする必要があり、ループフィルタ93の
時定数を小さくするか、チャージポンプ92の電流駆動
能力を大きくする必要がある。そこで、チャージポンプ
92の電流駆動能力を上げるために、複数のチャージポ
ンプを設ける方法が提案されている。例えば、特開平6
−276090に記載のPLL回路は、ループフィルタ
の容量を急速充電するために、追加のチャージポンプを
備えるものであり、特開平9−172371に記載のP
LL回路は、基準信号と比較信号の位相が一致するまで
時間に応じてチャージポンプの数を増加させるものであ
る。
力周波数信号OutCLKとの位相同期時間を速くする
ため即ち応答を速くするためには、容量99に対する充
放電時間を短くする必要があり、ループフィルタ93の
時定数を小さくするか、チャージポンプ92の電流駆動
能力を大きくする必要がある。そこで、チャージポンプ
92の電流駆動能力を上げるために、複数のチャージポ
ンプを設ける方法が提案されている。例えば、特開平6
−276090に記載のPLL回路は、ループフィルタ
の容量を急速充電するために、追加のチャージポンプを
備えるものであり、特開平9−172371に記載のP
LL回路は、基準信号と比較信号の位相が一致するまで
時間に応じてチャージポンプの数を増加させるものであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
ループフィルタの時定数を小さくしたり、チャージポン
プの電流駆動能力を上げることにより位相同期時間の高
速化を図ることはできるが、かかる方法ではロック状態
での安定性が悪くなりノイズ等の影響を受けやすくな
る。つまり応答速度が速いため、微小なノイズにも追従
してしまうためである。
ループフィルタの時定数を小さくしたり、チャージポン
プの電流駆動能力を上げることにより位相同期時間の高
速化を図ることはできるが、かかる方法ではロック状態
での安定性が悪くなりノイズ等の影響を受けやすくな
る。つまり応答速度が速いため、微小なノイズにも追従
してしまうためである。
【0009】このように従来の位相同期回路では応答性
と安定性とは相反する関係にある。このため、応答時間
を高速化するためにループフィルタの時定数を小さくし
たり、チャージポンプの電流駆動能力を大きくしたりす
ると、位相同期回路の安定性が損なわれるという問題が
生じていた。
と安定性とは相反する関係にある。このため、応答時間
を高速化するためにループフィルタの時定数を小さくし
たり、チャージポンプの電流駆動能力を大きくしたりす
ると、位相同期回路の安定性が損なわれるという問題が
生じていた。
【0010】従って、本発明はかかる問題点を解決し、
周波数が大きく変わる起動時もしくは周波数の変更時
に、回路の安定性は損なわずにその応答を高速化するこ
とを目的とする。
周波数が大きく変わる起動時もしくは周波数の変更時
に、回路の安定性は損なわずにその応答を高速化するこ
とを目的とする。
【0011】また本発明の別の目的は、基準周波数信号
RefCLKと出力周波数信号OutCLKとの位相差
が小さい場合における位相同期回路の消費電力を低減す
ることにある。
RefCLKと出力周波数信号OutCLKとの位相差
が小さい場合における位相同期回路の消費電力を低減す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る位相同期回路は、基準周波数信号と電圧
制御発振器の出力信号との位相差を検出する位相比較手
段の出力信号をチャージポンプおよびループフィルタを
介して電圧制御発振器へフィードバックする位相同期回
路であって、特に、上記位相比較手段は複数の位相比較
器により形成されるものである。かかる構成により、基
準周波数信号と出力周波数信号との位相差が大きい場合
は、通常のチャージポンプに加えて追加のチャージポン
プを用いてループフィルタを充放電させ、位相差が小さ
い場合は通常のチャージポンプのみでループフィルタを
充放電させる。かかる方法により応答性の高速化を図る
と共に、安定性をも確保した位相同期回路を得るもので
ある。さらに、かかる構成により基準周波数信号Ref
CLKと出力周波数信号OutCLKとの位相差が小さ
い場合における位相同期回路の消費電力を低減すること
ができる。
の本発明に係る位相同期回路は、基準周波数信号と電圧
制御発振器の出力信号との位相差を検出する位相比較手
段の出力信号をチャージポンプおよびループフィルタを
介して電圧制御発振器へフィードバックする位相同期回
路であって、特に、上記位相比較手段は複数の位相比較
器により形成されるものである。かかる構成により、基
準周波数信号と出力周波数信号との位相差が大きい場合
は、通常のチャージポンプに加えて追加のチャージポン
プを用いてループフィルタを充放電させ、位相差が小さ
い場合は通常のチャージポンプのみでループフィルタを
充放電させる。かかる方法により応答性の高速化を図る
と共に、安定性をも確保した位相同期回路を得るもので
ある。さらに、かかる構成により基準周波数信号Ref
CLKと出力周波数信号OutCLKとの位相差が小さ
い場合における位相同期回路の消費電力を低減すること
ができる。
【0013】さらに、上記位相同期回路の電圧制御発振
器が出力周波数信号と出力周波数信号より位相の進んだ
信号もしくは出力周波数信号より位相の遅れた信号を出
力し、上記位相の進んだ信号もしくは上記位相の遅れた
信号と基準周波数信号との位相差を上記複数の位相比較
器で検出することにより、また、上記複数の位相比較器
での位相比較結果によりチャージポンプの出力電流を変
化させることにより、より安定な位相同期を行うことが
可能となる。
器が出力周波数信号と出力周波数信号より位相の進んだ
信号もしくは出力周波数信号より位相の遅れた信号を出
力し、上記位相の進んだ信号もしくは上記位相の遅れた
信号と基準周波数信号との位相差を上記複数の位相比較
器で検出することにより、また、上記複数の位相比較器
での位相比較結果によりチャージポンプの出力電流を変
化させることにより、より安定な位相同期を行うことが
可能となる。
【0014】また必要な場合には、電圧制御発振器の出
力周波数信号は分周器を介して位相比較器へ入力するこ
とができる。かかる構成により基準周波数信号に同期し
且つ周波数変換された出力を容易に得ることが可能とな
る。
力周波数信号は分周器を介して位相比較器へ入力するこ
とができる。かかる構成により基準周波数信号に同期し
且つ周波数変換された出力を容易に得ることが可能とな
る。
【0015】また、上記電圧制御発振器に代えて電圧制
御ディレイラインを使用し、基準周波数信号と電圧制御
ディレイラインの出力周波数信号との位相差を検出する
位相比較手段の出力信号をチャージポンプおよびループ
フィルタを介して電圧制御ディレイラインへフィードバ
ックする位相同期回路とし、ここで該位相比較手段を複
数の位相比較器により構成するものである。この場合も
電圧制御発振器を用いた場合と同様に、電圧制御ディレ
イラインが出力周波数信号と出力周波数信号より位相の
進んだ信号もしくは出力周波数信号より位相の遅れた信
号を出力し、上記位相の進んだ信号もしくは上記位相の
遅れた信号と基準周波数信号との位相差を複数の位相比
較器で検出するような構成とすることができる。そし
て、上記複数の位相比較器での位相比較結果によりチャ
ージポンプの出力電流を変化させる。
御ディレイラインを使用し、基準周波数信号と電圧制御
ディレイラインの出力周波数信号との位相差を検出する
位相比較手段の出力信号をチャージポンプおよびループ
フィルタを介して電圧制御ディレイラインへフィードバ
ックする位相同期回路とし、ここで該位相比較手段を複
数の位相比較器により構成するものである。この場合も
電圧制御発振器を用いた場合と同様に、電圧制御ディレ
イラインが出力周波数信号と出力周波数信号より位相の
進んだ信号もしくは出力周波数信号より位相の遅れた信
号を出力し、上記位相の進んだ信号もしくは上記位相の
遅れた信号と基準周波数信号との位相差を複数の位相比
較器で検出するような構成とすることができる。そし
て、上記複数の位相比較器での位相比較結果によりチャ
ージポンプの出力電流を変化させる。
【0016】
【作用】本発明の位相同期回路においては、出力周波数
信号と出力周波数信号よりも位相の進んだ信号と出力周
波数信号よりも位相の遅れた信号とを基準周波数信号と
比較し、位相差が大きいときにのみチャージポンプの電
流駆動能力を増やしてループフィルタへ充放電を行うこ
とで応答時間を速くし、位相差が小さい場合にはチャー
ジポンプを通常の電流駆動能力で動作させることにより
安定な動作を行い、高速応答と安定性とを両立させるも
のである。このように、位相差が大きいときにのみチャ
ージポンプの電流駆動能力を増やすため、位相差が小さ
い場合には位相同期回路の低消費電力化が図れる。
信号と出力周波数信号よりも位相の進んだ信号と出力周
波数信号よりも位相の遅れた信号とを基準周波数信号と
比較し、位相差が大きいときにのみチャージポンプの電
流駆動能力を増やしてループフィルタへ充放電を行うこ
とで応答時間を速くし、位相差が小さい場合にはチャー
ジポンプを通常の電流駆動能力で動作させることにより
安定な動作を行い、高速応答と安定性とを両立させるも
のである。このように、位相差が大きいときにのみチャ
ージポンプの電流駆動能力を増やすため、位相差が小さ
い場合には位相同期回路の低消費電力化が図れる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1に本発明の第1実施の形態を
示す位相同期回路1を示す。位相同期回路1は、第1の
位相比較器2、第2の位相比較器3、第3の位相比較器
4、第1のチャージポンプ5、第2のチャージポンプ
6、ループフィルタ7、および電圧制御発振器8を具備
する。
示す位相同期回路1を示す。位相同期回路1は、第1の
位相比較器2、第2の位相比較器3、第3の位相比較器
4、第1のチャージポンプ5、第2のチャージポンプ
6、ループフィルタ7、および電圧制御発振器8を具備
する。
【0018】第1の位相比較器2は基準周波数信号Re
fCLKと電圧制御発振器8からフィードバックされた
出力周波数信号OutCLKとの位相を比較し、第2の
位相比較器3は基準周波数信号と電圧制御発振器8から
の出力周波数信号より位相の進んだ信号OutCLK−
との位相を比較し、第3の位相比較器4は基準周波数信
号と電圧制御発振器8からの出力周波数信号より位相の
遅れた信号OutCLK+との位相を比較し、位相遅れ
信号Up、Up2もしくは位相進み信号Dn、Dn3を
出力する。
fCLKと電圧制御発振器8からフィードバックされた
出力周波数信号OutCLKとの位相を比較し、第2の
位相比較器3は基準周波数信号と電圧制御発振器8から
の出力周波数信号より位相の進んだ信号OutCLK−
との位相を比較し、第3の位相比較器4は基準周波数信
号と電圧制御発振器8からの出力周波数信号より位相の
遅れた信号OutCLK+との位相を比較し、位相遅れ
信号Up、Up2もしくは位相進み信号Dn、Dn3を
出力する。
【0019】第1のチャージポンプ5は第1の位相比較
器2が出力する位相進み信号Dnもしくは位相遅れ信号
Upに基づきループフィルタ7の容量を充電または放電
する電流を出力し、第2のチャージポンプ6は第1の位
相比較器2が出力する位相進み信号Dnおよび位相遅れ
信号Upと第2の位相比較器3が出力する位相遅れ信号
Up2と第3の位相比較器4が出力する位相進み信号D
n3に基づきループフィルタ7の容量を充電または放電
する電流を出力する。
器2が出力する位相進み信号Dnもしくは位相遅れ信号
Upに基づきループフィルタ7の容量を充電または放電
する電流を出力し、第2のチャージポンプ6は第1の位
相比較器2が出力する位相進み信号Dnおよび位相遅れ
信号Upと第2の位相比較器3が出力する位相遅れ信号
Up2と第3の位相比較器4が出力する位相進み信号D
n3に基づきループフィルタ7の容量を充電または放電
する電流を出力する。
【0020】ループフィルタ7は第1のチャージポンプ
5および第2のチャージポンプ6からの出力電流Ipを
平滑化して電圧制御発振器8を制御するための出力電圧
Vcntを出力する。
5および第2のチャージポンプ6からの出力電流Ipを
平滑化して電圧制御発振器8を制御するための出力電圧
Vcntを出力する。
【0021】電圧制御発振器8はループフィルタ7から
の出力電圧Vcntに応じて、出力周波数信号OutC
LKを出力し、併せて該出力周波数信号より位相の進ん
だ信号OutCLK−と、該出力周波数信号より位相の
遅れた信号OutCLK+とを出力する。
の出力電圧Vcntに応じて、出力周波数信号OutC
LKを出力し、併せて該出力周波数信号より位相の進ん
だ信号OutCLK−と、該出力周波数信号より位相の
遅れた信号OutCLK+とを出力する。
【0022】電圧制御発振器8としては例えば図2に示
すように、通常使用される電圧制御遅延素子9をN段
(Nは自然数)リング状に連結して構成されるリング発
振器10を使用することができる。電圧制御遅延素子9
の回路構成は特に限定されるものではなく、周波数制御
電圧としての機能を持つループフィルタ7の出力電圧V
cntにより遅延時間が制御されるような構成を有して
いればよい。この電圧制御遅延素子9より電圧制御発振
器8の出力周波数信号OutCLKの周波数が制御され
る。
すように、通常使用される電圧制御遅延素子9をN段
(Nは自然数)リング状に連結して構成されるリング発
振器10を使用することができる。電圧制御遅延素子9
の回路構成は特に限定されるものではなく、周波数制御
電圧としての機能を持つループフィルタ7の出力電圧V
cntにより遅延時間が制御されるような構成を有して
いればよい。この電圧制御遅延素子9より電圧制御発振
器8の出力周波数信号OutCLKの周波数が制御され
る。
【0023】ここで、電圧制御発振器8が出力周波数信
号OutCLKを出力する端子11よりM段(M<N、
Mは自然数、図2ではM=2)手前の端子12の出力信
号は、出力周波数信号OutCLKよりも位相が進んだ
信号(OutCLK−)となる。一方、出力周波数信号
OutCLKを出力する端子11よりM段後方の端子1
3の出力信号は、出力周波数信号OutCLKよりも位
相が遅れた信号(OutCLK+)となる。すなわち、
図3に示すようなタイミングを有するOutCLK、O
utCLK−、およびOutCLK+が電圧制御発振器
8より出力される。
号OutCLKを出力する端子11よりM段(M<N、
Mは自然数、図2ではM=2)手前の端子12の出力信
号は、出力周波数信号OutCLKよりも位相が進んだ
信号(OutCLK−)となる。一方、出力周波数信号
OutCLKを出力する端子11よりM段後方の端子1
3の出力信号は、出力周波数信号OutCLKよりも位
相が遅れた信号(OutCLK+)となる。すなわち、
図3に示すようなタイミングを有するOutCLK、O
utCLK−、およびOutCLK+が電圧制御発振器
8より出力される。
【0024】電圧制御発振器8より出力される3つの出
力信号OutCLK、OutCLK−、OutCLK+
はそれぞれ位相比較器2、3、4によって基準周波数信
号RefCLKと位相を比較される。図4に位相比較器
2、3、および4の一構成例を示す。この構成例におい
て位相比較器は2入力NANDゲート、3入力NAND
ゲート、およびインバータにより形成されている。ただ
し、第2の位相比較器3は位相遅れ信号Upのみ、第3
の位相比較器4は位相進み信号Dnのみ出力し、図1に
おいてはそれぞれUp2およびDn3として表示されて
いる。
力信号OutCLK、OutCLK−、OutCLK+
はそれぞれ位相比較器2、3、4によって基準周波数信
号RefCLKと位相を比較される。図4に位相比較器
2、3、および4の一構成例を示す。この構成例におい
て位相比較器は2入力NANDゲート、3入力NAND
ゲート、およびインバータにより形成されている。ただ
し、第2の位相比較器3は位相遅れ信号Upのみ、第3
の位相比較器4は位相進み信号Dnのみ出力し、図1に
おいてはそれぞれUp2およびDn3として表示されて
いる。
【0025】次に上記構成の位相同期回路の動作につい
て説明する。基準周波数信号RefCLKに対して出力
周波数信号OutCLKが大きく遅れている場合即ち位
相差が大きい場合の位相同期回路の動作を図5に示す。
位相差が大きい場合には、基準周波数信号RefCLK
に対して出力周波数信号OutCLKが遅れているのみ
でなく、出力周波数信号より位相の進んだ信号OutC
LK−も遅れることになり、第1の位相比較器2がLレ
ベルの位相遅れ信号Upを出力すると共に、第2の位相
比較器3もLレベルの位相遅れ信号Up2を出力する。
Lレベルである信号Upは第1のチャージポンプ5のP
MOSトランジスタ14および第2のチャージポンプ6
のPMOSトランジスタ15をオン状態にし、同じくL
レベルである信号Up2は第2のチャージポンプ6のP
MOSトランジスタ16をオン状態にする。
て説明する。基準周波数信号RefCLKに対して出力
周波数信号OutCLKが大きく遅れている場合即ち位
相差が大きい場合の位相同期回路の動作を図5に示す。
位相差が大きい場合には、基準周波数信号RefCLK
に対して出力周波数信号OutCLKが遅れているのみ
でなく、出力周波数信号より位相の進んだ信号OutC
LK−も遅れることになり、第1の位相比較器2がLレ
ベルの位相遅れ信号Upを出力すると共に、第2の位相
比較器3もLレベルの位相遅れ信号Up2を出力する。
Lレベルである信号Upは第1のチャージポンプ5のP
MOSトランジスタ14および第2のチャージポンプ6
のPMOSトランジスタ15をオン状態にし、同じくL
レベルである信号Up2は第2のチャージポンプ6のP
MOSトランジスタ16をオン状態にする。
【0026】このように図5において基準周波数パルス
の立上がりから時間t1 の区間では、第1のチャージポ
ンプ5および第2のチャージポンプ6の双方によりルー
プフィルタ7が充電されるため、周波数制御電圧Vcn
tは急速に上昇する。その後の時間(t2 −t1 )の区
間では、Up2はHレベルへ戻るため第2のチャージポ
ンプ6は充電を停止し、ループフィルタ7を充電するの
はUpにより駆動される第1のチャージポンプ5のみと
なる。従って、この区間では周波数制御電圧Vcntは
最初のt1 区間よりも緩やかに上昇することになる。
の立上がりから時間t1 の区間では、第1のチャージポ
ンプ5および第2のチャージポンプ6の双方によりルー
プフィルタ7が充電されるため、周波数制御電圧Vcn
tは急速に上昇する。その後の時間(t2 −t1 )の区
間では、Up2はHレベルへ戻るため第2のチャージポ
ンプ6は充電を停止し、ループフィルタ7を充電するの
はUpにより駆動される第1のチャージポンプ5のみと
なる。従って、この区間では周波数制御電圧Vcntは
最初のt1 区間よりも緩やかに上昇することになる。
【0027】また、図6に示すように基準周波数信号R
efCLKと出力周波数信号OutCLKとの位相差が
小さい場合には、出力周波数信号OutCLKより位相
の進んだ信号OutCLK−は基準周波数信号RefC
LKよりも位相が進んでいるため、位相遅れ信号Up2
は出力されず、第1のチャージポンプ5のみでループフ
ィルタ7を充電する。
efCLKと出力周波数信号OutCLKとの位相差が
小さい場合には、出力周波数信号OutCLKより位相
の進んだ信号OutCLK−は基準周波数信号RefC
LKよりも位相が進んでいるため、位相遅れ信号Up2
は出力されず、第1のチャージポンプ5のみでループフ
ィルタ7を充電する。
【0028】また図7に示すように、基準周波数信号R
efCLKに対して出力周波数信号OutCLKの位相
が進んでいる場合にはチャージポンプ5、6はループフ
ィルタ7の電荷を放電する。ここで、位相が大きく進ん
でいる場合には第1の位相比較器2から位相進み信号D
nが、そして第3の位相比較器4から位相進み信号Dn
3が出力され、このため第1のチャージポンプ5と第2
のチャージポンプ6が共にループフィルタ7に蓄積され
た電荷を放電するため周波数制御電圧Vcntは急速に
下降する。ここで信号Dnは第1のチャージポンプ5の
NMOSトランジスタ17および第2のチャージポンプ
6のNMOSトランジスタ18を、信号Dn3は第2の
チャージポンプ6のNMOSトランジスタ19をオンに
してループフィルタ7の電荷を放電する。
efCLKに対して出力周波数信号OutCLKの位相
が進んでいる場合にはチャージポンプ5、6はループフ
ィルタ7の電荷を放電する。ここで、位相が大きく進ん
でいる場合には第1の位相比較器2から位相進み信号D
nが、そして第3の位相比較器4から位相進み信号Dn
3が出力され、このため第1のチャージポンプ5と第2
のチャージポンプ6が共にループフィルタ7に蓄積され
た電荷を放電するため周波数制御電圧Vcntは急速に
下降する。ここで信号Dnは第1のチャージポンプ5の
NMOSトランジスタ17および第2のチャージポンプ
6のNMOSトランジスタ18を、信号Dn3は第2の
チャージポンプ6のNMOSトランジスタ19をオンに
してループフィルタ7の電荷を放電する。
【0029】また図8に示すすように、出力周波数信号
の位相がそれほど進んでいないとき、即ち基準周波数信
号RefCLKと出力周波数信号OutCLKとの位相
差が小さい場合には、出力周波数信号OutCLKより
位相の遅れた信号OutCLK+は基準周波数信号Re
fCLKよりも位相が遅れているため位相進み信号Dn
3は出力されず、第1のチャージポンプ5のみでループ
フィルタ7に蓄積された電荷を放電する。
の位相がそれほど進んでいないとき、即ち基準周波数信
号RefCLKと出力周波数信号OutCLKとの位相
差が小さい場合には、出力周波数信号OutCLKより
位相の遅れた信号OutCLK+は基準周波数信号Re
fCLKよりも位相が遅れているため位相進み信号Dn
3は出力されず、第1のチャージポンプ5のみでループ
フィルタ7に蓄積された電荷を放電する。
【0030】つまり、位相の進んだ信号OutCLK−
と位相の遅れた信号OutCLK+との間に基準周波数
信号RefCLKがある場合には、従来通り第1のチャ
ージポンプ5からループフィルタ7へ充放電を行うが、
OutCLK−とOutCLK+の外側に基準周波数信
号RefCLKがある場合には、第1のチャージポンプ
5に加えて第2のチャージポンプCP6からもループフ
ィルタ7へ充放電を行うことにより、位相差が大きい場
合の応答性を高速化するとともに位相差が小さい場合に
は第1のチャージポンプ5による比較的ゆるやかな充放
電により位相同期回路の安定性が確保される。
と位相の遅れた信号OutCLK+との間に基準周波数
信号RefCLKがある場合には、従来通り第1のチャ
ージポンプ5からループフィルタ7へ充放電を行うが、
OutCLK−とOutCLK+の外側に基準周波数信
号RefCLKがある場合には、第1のチャージポンプ
5に加えて第2のチャージポンプCP6からもループフ
ィルタ7へ充放電を行うことにより、位相差が大きい場
合の応答性を高速化するとともに位相差が小さい場合に
は第1のチャージポンプ5による比較的ゆるやかな充放
電により位相同期回路の安定性が確保される。
【0031】なお、例えば電圧制御発振器8が基準周波
数信号RefCLKを逓倍して出力するような場合に
は、電圧制御発振器8の出力周波数信号OutCLK、
OutCLK−、およびOutCLK+をそれぞれ分周
器(図示せず)を介して位相比較器2、3、4へフィー
ドバックすることもできる。
数信号RefCLKを逓倍して出力するような場合に
は、電圧制御発振器8の出力周波数信号OutCLK、
OutCLK−、およびOutCLK+をそれぞれ分周
器(図示せず)を介して位相比較器2、3、4へフィー
ドバックすることもできる。
【0032】図9に本発明の第2の実施の形態である位
相同期回路31を示す。図9の位相同期回路31では、
第1の位相比較器32、第2の位相比較器33、第3の
位相比較器34、第1のチャージポンプ35、ループフ
ィルタ37、および電圧制御発振器38については第1
実施の形態の場合と同様であるが、第2のチャージポン
プ6に換えて、位相遅れ信号UpとUp2とを入力とす
る2入力ORゲート39と、位相進み信号DnとDn3
とを入力とする2入力ANDゲート40、および1つの
PMOSトランジスタ41および1つのNMOSトラン
ジスタ42からなる第2のチャージポンプ36を設けて
いる点で相違する。
相同期回路31を示す。図9の位相同期回路31では、
第1の位相比較器32、第2の位相比較器33、第3の
位相比較器34、第1のチャージポンプ35、ループフ
ィルタ37、および電圧制御発振器38については第1
実施の形態の場合と同様であるが、第2のチャージポン
プ6に換えて、位相遅れ信号UpとUp2とを入力とす
る2入力ORゲート39と、位相進み信号DnとDn3
とを入力とする2入力ANDゲート40、および1つの
PMOSトランジスタ41および1つのNMOSトラン
ジスタ42からなる第2のチャージポンプ36を設けて
いる点で相違する。
【0033】上記構成において、基準周波数信号Ref
CLKに対して出力周波数信号OutCLKおよび出力
周波数信号より位相の進んだ信号OutCLK−の位相
が遅れている場合即ち位相差が大きい場合には、第1の
位相比較器32と第2の位相比較器33とからそれぞれ
位相遅れ信号Up、Up2が出力され、Upが第1のチ
ャージポンプ35のPMOSトランジスタ42を駆動す
ると共に、UpおよびUp2がORゲート39を介して
第2のチャージポンプ36のPMOSトランジスタ41
を駆動するため、ループフィルタ37は急速に充電され
る。
CLKに対して出力周波数信号OutCLKおよび出力
周波数信号より位相の進んだ信号OutCLK−の位相
が遅れている場合即ち位相差が大きい場合には、第1の
位相比較器32と第2の位相比較器33とからそれぞれ
位相遅れ信号Up、Up2が出力され、Upが第1のチ
ャージポンプ35のPMOSトランジスタ42を駆動す
ると共に、UpおよびUp2がORゲート39を介して
第2のチャージポンプ36のPMOSトランジスタ41
を駆動するため、ループフィルタ37は急速に充電され
る。
【0034】基準周波数信号RefCLKに対して出力
周波数信号OutCLKの位相がそれほど遅れていない
場合には、基準周波数信号RefCLKに対して出力周
波数信号OutCLK−の位相は遅れていないので位相
遅れ信号UpのみLレベル出力となり、Up2はHレベ
ルであるためORゲート39の出力はHレベルとなり第
2のチャージポンプ36は充電動作を行わず、第1のチ
ャージポンプ35のみでループフィルタ37を充電す
る。
周波数信号OutCLKの位相がそれほど遅れていない
場合には、基準周波数信号RefCLKに対して出力周
波数信号OutCLK−の位相は遅れていないので位相
遅れ信号UpのみLレベル出力となり、Up2はHレベ
ルであるためORゲート39の出力はHレベルとなり第
2のチャージポンプ36は充電動作を行わず、第1のチ
ャージポンプ35のみでループフィルタ37を充電す
る。
【0035】また、基準周波数信号RefCLKに対し
て出力周波数信号OutCLKの位相が進んでいる場合
も同様で、位相差が大きく第1の位相比較器32と第3
の位相比較器34双方から位相進み信号Dnそして位相
進み信号Dn3が出力されるときは、第1のチャージポ
ンプ35と第2のチャージポンプ36の双方から電荷を
放電し、第1の位相比較器32からの信号Dnのみが出
力されるときは第1のチャージポンプ35のみでループ
フィルタ37の電荷を放電する。
て出力周波数信号OutCLKの位相が進んでいる場合
も同様で、位相差が大きく第1の位相比較器32と第3
の位相比較器34双方から位相進み信号Dnそして位相
進み信号Dn3が出力されるときは、第1のチャージポ
ンプ35と第2のチャージポンプ36の双方から電荷を
放電し、第1の位相比較器32からの信号Dnのみが出
力されるときは第1のチャージポンプ35のみでループ
フィルタ37の電荷を放電する。
【0036】従って第2の実施の形態においても、位相
の進んだ信号OutCLK−と位相の遅れた信号Out
CLK+との間に基準周波数信号RefCLKがある場
合には第1のチャージポンプ35のみを用いてループフ
ィルタ37への充放電が行われるが、OutCLK−と
OutCLK+の外側にRefCLKがある場合には第
1のチャージポンプ35に加えて第2のチャージポンプ
36を用いてループフィルタ37へ充放電を行う。かか
る構成により、基準周波数信号RefCLKと出力周波
数信号OutCLKの位相差が大きい場合の応答性を高
速化するとともに、その位相差が小さい場合にはチャー
ジポンプ35のみでループフィルタ37の充放電を行い
位相同期回路31の安定性が確保される。
の進んだ信号OutCLK−と位相の遅れた信号Out
CLK+との間に基準周波数信号RefCLKがある場
合には第1のチャージポンプ35のみを用いてループフ
ィルタ37への充放電が行われるが、OutCLK−と
OutCLK+の外側にRefCLKがある場合には第
1のチャージポンプ35に加えて第2のチャージポンプ
36を用いてループフィルタ37へ充放電を行う。かか
る構成により、基準周波数信号RefCLKと出力周波
数信号OutCLKの位相差が大きい場合の応答性を高
速化するとともに、その位相差が小さい場合にはチャー
ジポンプ35のみでループフィルタ37の充放電を行い
位相同期回路31の安定性が確保される。
【0037】図10に本発明の第3の実施の形態である
他の位相同期回路51の例を示す。図10の位相同期回
路51では、第1実施例の電圧制御発振器8に換えて電
圧制御ディレイライン58を備え、それに伴い電圧制御
ディレイライン58を構成する各電圧制御遅延素子59
に基準周波数信号RefCLKを入力する。
他の位相同期回路51の例を示す。図10の位相同期回
路51では、第1実施例の電圧制御発振器8に換えて電
圧制御ディレイライン58を備え、それに伴い電圧制御
ディレイライン58を構成する各電圧制御遅延素子59
に基準周波数信号RefCLKを入力する。
【0038】電圧制御ディレイライン58は図11に示
すように電圧制御遅延素子59をN段(Nは自然数)連
結して構成される。電圧制御遅延素子59の回路構成は
特に限定しないが、ループフィルタ57から出力される
遅延制御電圧Vcntによりその遅延時間を制御できる
構成を有する。かかる構成により、電圧制御ディレイラ
イン58は、入力された基準周波数信号RefCLKに
基づき、出力周波数信号OutCLKに所定の遅延時間
を与えて出力する。
すように電圧制御遅延素子59をN段(Nは自然数)連
結して構成される。電圧制御遅延素子59の回路構成は
特に限定しないが、ループフィルタ57から出力される
遅延制御電圧Vcntによりその遅延時間を制御できる
構成を有する。かかる構成により、電圧制御ディレイラ
イン58は、入力された基準周波数信号RefCLKに
基づき、出力周波数信号OutCLKに所定の遅延時間
を与えて出力する。
【0039】ここで、出力周波数信号OutCLKの出
力端子60よりM段(M<N、Mは自然数、図11では
M=2)手前の端子61の出力は出力周波数信号Out
CLKよりも位相が進んだ信号OutCLK−となり、
出力周波数信号OutCLKの端子よりM段後方端子6
2の出力は出力周波数信号OutCLKよりも位相が遅
れた信号OutCLK+となる。つまり、OutCL
K、OutCLK−、OutCLK+の関係は、第1の
実施の形態、第2の実施の形態の場合と同様に図3に示
すようになる。
力端子60よりM段(M<N、Mは自然数、図11では
M=2)手前の端子61の出力は出力周波数信号Out
CLKよりも位相が進んだ信号OutCLK−となり、
出力周波数信号OutCLKの端子よりM段後方端子6
2の出力は出力周波数信号OutCLKよりも位相が遅
れた信号OutCLK+となる。つまり、OutCL
K、OutCLK−、OutCLK+の関係は、第1の
実施の形態、第2の実施の形態の場合と同様に図3に示
すようになる。
【0040】電圧制御ディレイライン58へ入力された
基準周波数信号RefCLKは、所定の遅延時間の後所
定の端子50、51、52から信号OutCLK−、O
utCLK、OutCLK+を出力する。そして第1、
第2、第3の位相比較器52、53、54により基準周
波数信号RefCLKとそれぞれの位相が比較され、R
efCLKとOutCLKの位相差がちょうど1周期分
となるようにフィードバックされる。その際に、第1の
実施の形態、第2の実施の形態の場合と同様に、位相の
進んだ信号OutCLK−と位相の遅れた信号OutC
LK+との間に基準周波数信号RefCLKがある場合
には第1のチャージポンプ55のみを用いてループフィ
ルタ57へ充放電を行うが、OutCLK−とOutC
LK+の外側にRefCLKがある場合には、第1のチ
ャージポンプ55に加えて第2のチャージポンプ56を
も用いてループフィルタ57の充放電を行い、基準周波
数信号RefCLKと出力周波数信号OutCLKの位
相差が大きい場合の応答性を高速化するとともに、位相
差が小さい場合における位相同期回路51の動作の安定
性を確保する。
基準周波数信号RefCLKは、所定の遅延時間の後所
定の端子50、51、52から信号OutCLK−、O
utCLK、OutCLK+を出力する。そして第1、
第2、第3の位相比較器52、53、54により基準周
波数信号RefCLKとそれぞれの位相が比較され、R
efCLKとOutCLKの位相差がちょうど1周期分
となるようにフィードバックされる。その際に、第1の
実施の形態、第2の実施の形態の場合と同様に、位相の
進んだ信号OutCLK−と位相の遅れた信号OutC
LK+との間に基準周波数信号RefCLKがある場合
には第1のチャージポンプ55のみを用いてループフィ
ルタ57へ充放電を行うが、OutCLK−とOutC
LK+の外側にRefCLKがある場合には、第1のチ
ャージポンプ55に加えて第2のチャージポンプ56を
も用いてループフィルタ57の充放電を行い、基準周波
数信号RefCLKと出力周波数信号OutCLKの位
相差が大きい場合の応答性を高速化するとともに、位相
差が小さい場合における位相同期回路51の動作の安定
性を確保する。
【0041】以上3種類の実施の形態について述べた
が、電圧制御発振器もしくは電圧制御ディレイラインか
ら出力される出力周波数信号より位相の進んだ信号もし
くは遅れた信号はそれぞれ1つである必要はなく、図1
2に示すようにそれぞれ2つ以上を出力してチャージポ
ンプの電流駆動能力の切り替え数を増やすことも可能で
ある。
が、電圧制御発振器もしくは電圧制御ディレイラインか
ら出力される出力周波数信号より位相の進んだ信号もし
くは遅れた信号はそれぞれ1つである必要はなく、図1
2に示すようにそれぞれ2つ以上を出力してチャージポ
ンプの電流駆動能力の切り替え数を増やすことも可能で
ある。
【0042】図12にかかる位相同期回路71を示す。
位相同期回路71においては、電圧制御発振器81がO
utCLK、OutCLK−、OutCLK+に加え、
さらに位相の進んだ信号OutCLK−2およびさらに
位相の遅れた信号OutCLK+2を出力する。
位相同期回路71においては、電圧制御発振器81がO
utCLK、OutCLK−、OutCLK+に加え、
さらに位相の進んだ信号OutCLK−2およびさらに
位相の遅れた信号OutCLK+2を出力する。
【0043】この電圧制御発振器81からの出力数の増
加に対応して位相同期回路71は、基準周波数信号Re
fCLKと出力周波数信号OutCLKとの位相を検出
する第1の位相比較器72と、基準周波数信号と位相の
進んだ信号OutCLK−との位相を比較する第2の位
相比較器73と、基準周波数信号と位相の遅れた信号O
utCLK+との位相を比較する第3の位相比較器74
と、基準周波数信号とさらに位相の進んだ信号OutC
LK−2との位相を比較する第4の位相比較器75と、
基準周波数信号とさらに位相の遅れた信号OutCLK
+2との位相を比較する第5の位相比較器76とを有す
る。
加に対応して位相同期回路71は、基準周波数信号Re
fCLKと出力周波数信号OutCLKとの位相を検出
する第1の位相比較器72と、基準周波数信号と位相の
進んだ信号OutCLK−との位相を比較する第2の位
相比較器73と、基準周波数信号と位相の遅れた信号O
utCLK+との位相を比較する第3の位相比較器74
と、基準周波数信号とさらに位相の進んだ信号OutC
LK−2との位相を比較する第4の位相比較器75と、
基準周波数信号とさらに位相の遅れた信号OutCLK
+2との位相を比較する第5の位相比較器76とを有す
る。
【0044】そしてかかる位相比較器の増加に対応し
て、第1の位相比較器72が出力する位相進み信号Dn
もしくは位相遅れ信号Upに基づきループフィルタ80
の容量に充電または放電電流を供給する第1のチャージ
ポンプ77と、第1の位相比較器72が出力する位相進
み信号Dnおよび位相遅れ信号Upと第2の位相比較器
73が出力する位相遅れ信号Up2と第3の位相比較器
74が出力する位相進み信号Dn3を入力としてループ
フィルタ80の容量を充電または放電する電流を供給す
る第2のチャージポンプ78と、第1の位相比較器72
が出力する位相進み信号Dnおよび位相遅れ信号Upと
第4の位相比較器75が出力する位相遅れ信号Up4と
第5の位相比較器76が出力する位相進み信号Dn5を
入力としてループフィルタ80の容量を充電または放電
する電流を供給する第3のチャージポンプ79とを有す
る。
て、第1の位相比較器72が出力する位相進み信号Dn
もしくは位相遅れ信号Upに基づきループフィルタ80
の容量に充電または放電電流を供給する第1のチャージ
ポンプ77と、第1の位相比較器72が出力する位相進
み信号Dnおよび位相遅れ信号Upと第2の位相比較器
73が出力する位相遅れ信号Up2と第3の位相比較器
74が出力する位相進み信号Dn3を入力としてループ
フィルタ80の容量を充電または放電する電流を供給す
る第2のチャージポンプ78と、第1の位相比較器72
が出力する位相進み信号Dnおよび位相遅れ信号Upと
第4の位相比較器75が出力する位相遅れ信号Up4と
第5の位相比較器76が出力する位相進み信号Dn5を
入力としてループフィルタ80の容量を充電または放電
する電流を供給する第3のチャージポンプ79とを有す
る。
【0045】そして、第1のチャージポンプ77、第2
のチャージポンプ78、および第3のチャージポンプ7
9からの出力を平滑化して電圧制御発振器81へ供給す
る第1の実施の形態と同様のループフィルタ80により
構成されている。
のチャージポンプ78、および第3のチャージポンプ7
9からの出力を平滑化して電圧制御発振器81へ供給す
る第1の実施の形態と同様のループフィルタ80により
構成されている。
【0046】かかる構成により、ループフィルタ80に
対する充放電の能力がより増大し、基準周波数信号Re
fCLKと出力周波数信号OutCLKの位相差が大き
い場合の応答性をさらに高速化することが可能となると
ともに、位相差が小さい場合の安定性も十分確保でき
る。なお、第3の実施の形態と同様に電圧制御発振器8
1の代りに電圧制御ディレイラインを用いることも可能
である。
対する充放電の能力がより増大し、基準周波数信号Re
fCLKと出力周波数信号OutCLKの位相差が大き
い場合の応答性をさらに高速化することが可能となると
ともに、位相差が小さい場合の安定性も十分確保でき
る。なお、第3の実施の形態と同様に電圧制御発振器8
1の代りに電圧制御ディレイラインを用いることも可能
である。
【図1】第1の実施の形態の位相同期回路を表すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】第1の実施の形態の電圧制御発振器を表す回路
図である。
図である。
【図3】第1の実施の形態の電圧制御発振器からの出力
信号を表すタイミングチャート図である。
信号を表すタイミングチャート図である。
【図4】第1の実施の形態の位相比較器の一構成例を表
す図である。
す図である。
【図5】第1の実施の形態の動作を表すタイミングチャ
ート図である。
ート図である。
【図6】第1の実施の形態の動作を表すタイミングチャ
ート図である。
ート図である。
【図7】第1の実施の形態の動作を表すタイミングチャ
ート図である。
ート図である。
【図8】第1の実施の形態の動作を表すタイミングチャ
ート図である。
ート図である。
【図9】第2の実施の形態の位相同期回路を表すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図10】第3の実施の形態の位相同期回路を表すブロ
ック図である。
ック図である。
【図11】第3の実施の形態の電圧制御ディレイライン
を表す図である。
を表す図である。
【図12】第4の実施の形態の位相同期回路を表すブロ
ック図である。
ック図である。
【図13】従来の位相同期回路を表す図である。
【図14】従来の位相同期回路の動作を表すタイミング
チャート図である。
チャート図である。
【図15】ループフィルタの一構成例を表す図である。
1、31、51、71、90 … 、位相同期回路 2、3、4、32、33、34、52、53、54、7
2、73、74、75、76、91 … 位相比較器 5、6、35、36、55、56、77、78、79、
92 … チャージポンプ 7、37、57、80、93 … ループフィルタ 8、38、81、94 … 電圧制御発振器 9 … 電圧制御遅延素子 10 … リング発振器 11、12、13 … 電圧制御発振器の出力端子 14、15、16、41、43、95 …PMOSトラ
ンジスタ 17、18、19、42、44、96 …NMOSトラ
ンジスタ 20 … 2入力NANDゲート 21 … 3入力NANDゲート 22 … インバータ 39 … 2入力ORゲート 40 … 2入力ANDゲート 58 … 電圧制御ディレイライン 59 … 電圧制御遅延素子 60、61、62 … 電圧制御遅延素子の出力端子 97、98 … 抵抗 99 … 容量
2、73、74、75、76、91 … 位相比較器 5、6、35、36、55、56、77、78、79、
92 … チャージポンプ 7、37、57、80、93 … ループフィルタ 8、38、81、94 … 電圧制御発振器 9 … 電圧制御遅延素子 10 … リング発振器 11、12、13 … 電圧制御発振器の出力端子 14、15、16、41、43、95 …PMOSトラ
ンジスタ 17、18、19、42、44、96 …NMOSトラ
ンジスタ 20 … 2入力NANDゲート 21 … 3入力NANDゲート 22 … インバータ 39 … 2入力ORゲート 40 … 2入力ANDゲート 58 … 電圧制御ディレイライン 59 … 電圧制御遅延素子 60、61、62 … 電圧制御遅延素子の出力端子 97、98 … 抵抗 99 … 容量
Claims (7)
- 【請求項1】 基準周波数信号と電圧制御発振器からフ
ィードバックされた出力周波数信号との位相差を検出す
る位相比較手段からの出力を順次チャージポンプおよび
ループフィルタを介して前記電圧制御発振器へ入力する
ように形成された位相同期回路において、 前記位相比較手段は複数の位相比較器により構成されて
いることを特徴とする位相同期回路。 - 【請求項2】 前記電圧制御発振器は出力周波数信号と
該出力周波数信号より位相の進んだ信号もしくは該出力
周波数信号より位相の遅れた信号を出力し、 前記位相の進んだ信号もしくは前記位相の遅れた信号と
基準周波数信号との位相差を前記複数の位相比較器で検
出することを特徴とする請求項1記載の位相同期回路。 - 【請求項3】 前記位相比較手段は前記複数の位相比較
器における位相比較結果により前記チャージポンプの出
力電流を変化させることを特徴とする請求項1または請
求項2に記載の位相同期回路。 - 【請求項4】 前記電圧制御発振器の出力周波数信号が
分周器を介して前記位相比較手段へフィードバックされ
ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記
載の位相同期回路。 - 【請求項5】 基準周波数信号と電圧制御ディレイライ
ンからフィードバックされた出力周波数信号との位相差
を検出する位相比較手段からの出力を順次チャージポン
プおよびループフィルタを介して電圧制御ディレイライ
ンへ入力するように形成された位相同期回路において、 前記位相比較手段は複数の位相比較器により構成されて
いることを特徴とする位相同期回路。 - 【請求項6】 前記電圧制御ディレイラインは出力周波
数信号と該出力周波数信号より位相の進んだ信号もしく
は該出力周波数信号より位相の遅れた信号を出力し、 前記位相の進んだ信号もしくは前記位相の遅れた信号と
基準周波数信号との位相差を前記複数の位相比較器で検
出することを特徴とする請求項5記載の位相同期回路。 - 【請求項7】前記位相比較手段は前記複数の位相比較器
での位相比較結果により前記チャージポンプの出力電流
を変化させることを特徴とする請求項5または6に記載
の位相同期回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10159222A JPH11355134A (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 位相同期回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10159222A JPH11355134A (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 位相同期回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11355134A true JPH11355134A (ja) | 1999-12-24 |
Family
ID=15689014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10159222A Pending JPH11355134A (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 位相同期回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11355134A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002534832A (ja) * | 1998-12-28 | 2002-10-15 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 部分分割電荷補償手段を有する周波数シンセサイザ |
KR100629046B1 (ko) * | 2003-02-19 | 2006-09-26 | 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 | 발진기 |
JP2009194611A (ja) * | 2008-02-14 | 2009-08-27 | Toshiba Corp | 位相同期回路及びこれを用いた受信機 |
US7636000B2 (en) | 2006-10-27 | 2009-12-22 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Phase locked loop without a charge pump and integrated circuit having the same |
JP2010506456A (ja) * | 2006-09-28 | 2010-02-25 | キーストーン セミコンダクター,インコーポレイテッド | 到達ロックループ技術を用いたスペクトラム拡散クロック生成器 |
US7936196B2 (en) | 2009-03-03 | 2011-05-03 | Samsung Electronics Co., Ltd. | First delay locking method, delay-locked loop, and semiconductor memory device including the same |
-
1998
- 1998-06-08 JP JP10159222A patent/JPH11355134A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002534832A (ja) * | 1998-12-28 | 2002-10-15 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 部分分割電荷補償手段を有する周波数シンセサイザ |
JP4674306B2 (ja) * | 1998-12-28 | 2011-04-20 | エスティー‐エリクソン、ソシエテ、アノニム | 分数分割電荷補償手段を有する周波数シンセサイザ |
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JP2010506456A (ja) * | 2006-09-28 | 2010-02-25 | キーストーン セミコンダクター,インコーポレイテッド | 到達ロックループ技術を用いたスペクトラム拡散クロック生成器 |
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