JPH11342849A - 車両用ステアリングハンドル - Google Patents
車両用ステアリングハンドルInfo
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- JPH11342849A JPH11342849A JP15235198A JP15235198A JPH11342849A JP H11342849 A JPH11342849 A JP H11342849A JP 15235198 A JP15235198 A JP 15235198A JP 15235198 A JP15235198 A JP 15235198A JP H11342849 A JPH11342849 A JP H11342849A
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- handle
- steering handle
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブレーキ操作装置を備えたステアリングハン
ドルにおいて、ステアリングハンドルの操作とブレーキ
操作装置の操作とを両立させる。 【解決手段】 自動車の運転席シート1の前方に設けら
れたステアリングハンドルHは、ステアリングカバー2
に覆われたステアリングシャフトに固定されたハンドル
本体4と、このハンドル本体4の左右両端にステアリン
グシャフトと平行に延びる軸線L,L回りに回転自在に
支持された一対のグリップ5L,5Rとを備えており、
右側のグリップ5Rにブレーキレバー22が設けられ
る。ステアリングハンドルHは左右方向にそれぞれ18
0°回転可能であり、ドライバーはステアリングハンド
ルHを握り替えることなく、かつ手首を捻ることなくス
テアリングハンドルHを回転させることができるため、
ブレーキレバー22を支障なく操作することができる。
ドルにおいて、ステアリングハンドルの操作とブレーキ
操作装置の操作とを両立させる。 【解決手段】 自動車の運転席シート1の前方に設けら
れたステアリングハンドルHは、ステアリングカバー2
に覆われたステアリングシャフトに固定されたハンドル
本体4と、このハンドル本体4の左右両端にステアリン
グシャフトと平行に延びる軸線L,L回りに回転自在に
支持された一対のグリップ5L,5Rとを備えており、
右側のグリップ5Rにブレーキレバー22が設けられ
る。ステアリングハンドルHは左右方向にそれぞれ18
0°回転可能であり、ドライバーはステアリングハンド
ルHを握り替えることなく、かつ手首を捻ることなくス
テアリングハンドルHを回転させることができるため、
ブレーキレバー22を支障なく操作することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車を操向すべ
くドライバーによって操作される車両用ステアリングハ
ンドルに関する。
くドライバーによって操作される車両用ステアリングハ
ンドルに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のブレーキ操作装置としてドライ
バーの足で操作されるブレーキペダルが一般的に用いら
れているが、ブレーキペダル以外のブレーキ操作装置と
して、円形のステアリングハンドルにブレーキレバーを
設けたものが提案されている。かかるブレーキ操作装置
では、ステアリングハンドルに設けたブレーキレバーを
操作するドライバーの制動意思が電気信号に変換されて
制御装置に入力され、制御装置はアクチュエータを駆動
してドライバーの制動意思に応じたブレーキ油圧を発生
させるようになっている。
バーの足で操作されるブレーキペダルが一般的に用いら
れているが、ブレーキペダル以外のブレーキ操作装置と
して、円形のステアリングハンドルにブレーキレバーを
設けたものが提案されている。かかるブレーキ操作装置
では、ステアリングハンドルに設けたブレーキレバーを
操作するドライバーの制動意思が電気信号に変換されて
制御装置に入力され、制御装置はアクチュエータを駆動
してドライバーの制動意思に応じたブレーキ油圧を発生
させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、円形のステ
アリングハンドルから手を離さずに90°以上回転させ
ることは難しいため、ステアリングハンドルを大きく操
作しながら同時にブレーキレバーを操作することは実質
的に不可能である。これを回避するには、ステアリング
ハンドルの最大回転角を中立位置から左右にそれぞれ9
0°程度に制限すれば良いが、このようにするとステア
リングハンドルが過敏になって中高速走行時のステアリ
ング性能に悪影響が出る可能性がある。
アリングハンドルから手を離さずに90°以上回転させ
ることは難しいため、ステアリングハンドルを大きく操
作しながら同時にブレーキレバーを操作することは実質
的に不可能である。これを回避するには、ステアリング
ハンドルの最大回転角を中立位置から左右にそれぞれ9
0°程度に制限すれば良いが、このようにするとステア
リングハンドルが過敏になって中高速走行時のステアリ
ング性能に悪影響が出る可能性がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、ブレーキ操作装置を備えたステアリングハンドルに
おいて、ステアリングハンドルの操作とブレーキ操作装
置の操作とを両立させることを目的とする。
で、ブレーキ操作装置を備えたステアリングハンドルに
おいて、ステアリングハンドルの操作とブレーキ操作装
置の操作とを両立させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、ステアリングシャフ
トの上端に支持されて左右に回転するハンドル本体の左
右両端に、前記ステアリングシャフトと実質的に平行な
軸線回りに回転自在に支持された左右一対のグリップを
設けるとともに、少なくとも一方のグリップにブレーキ
操作装置を設けたことを特徴とする。
に、請求項1に記載された発明は、ステアリングシャフ
トの上端に支持されて左右に回転するハンドル本体の左
右両端に、前記ステアリングシャフトと実質的に平行な
軸線回りに回転自在に支持された左右一対のグリップを
設けるとともに、少なくとも一方のグリップにブレーキ
操作装置を設けたことを特徴とする。
【0006】上記構成によれば、ステアリングハンドル
の操作時にグリップを握る手を無理に捻る必要がないた
め、操舵角が大きい場合でもグリップを握り替えること
なくスムーズなステアリング操作を行うことができ、し
かもステアリングハンドルを操作しながらブレーキ操作
装置を支障なく操作することができる。またステアリン
グハンドルの最大回転角を充分に確保することができる
ため、中高速走行時にステアリングハンドルが過敏にな
る虞もない。更にブレーキペダルが不要になるので、ブ
レーキペダルおよびアクセルペダルの踏み間違いをなく
し、かつドライバーの足元の空間を広く確保することが
できる。
の操作時にグリップを握る手を無理に捻る必要がないた
め、操舵角が大きい場合でもグリップを握り替えること
なくスムーズなステアリング操作を行うことができ、し
かもステアリングハンドルを操作しながらブレーキ操作
装置を支障なく操作することができる。またステアリン
グハンドルの最大回転角を充分に確保することができる
ため、中高速走行時にステアリングハンドルが過敏にな
る虞もない。更にブレーキペダルが不要になるので、ブ
レーキペダルおよびアクセルペダルの踏み間違いをなく
し、かつドライバーの足元の空間を広く確保することが
できる。
【0007】尚、グリップの回転軸線はステアリングシ
ャフトに対して厳密に平行である必要はなく、略平行で
あっても良い。
ャフトに対して厳密に平行である必要はなく、略平行で
あっても良い。
【0008】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記ハンドル本体の中立位置からの
左右方向への最大回転角がそれぞれ180°以下である
ことを特徴とする。
1の構成に加えて、前記ハンドル本体の中立位置からの
左右方向への最大回転角がそれぞれ180°以下である
ことを特徴とする。
【0009】上記構成によれば、グリップから手を離し
て握り替えることなく、かつグリップを握る手の捻り量
を小さく抑えながら最大限の操舵角を得ることができ
る。
て握り替えることなく、かつグリップを握る手の捻り量
を小さく抑えながら最大限の操舵角を得ることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0011】図1〜図8は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は本発明によるステアリングハンドルを装備し
た自動車の車室の斜視図、図2は図1の2方向拡大矢視
図、図3は図2の3方向矢視図、図4は図2の4−4線
拡大断面図、図5は図4の5−5線断面図、図6は図4
の6−6線断面図、図7は図4の7−7線断面図、図8
は作用の説明図である。
で、図1は本発明によるステアリングハンドルを装備し
た自動車の車室の斜視図、図2は図1の2方向拡大矢視
図、図3は図2の3方向矢視図、図4は図2の4−4線
拡大断面図、図5は図4の5−5線断面図、図6は図4
の6−6線断面図、図7は図4の7−7線断面図、図8
は作用の説明図である。
【0012】図1〜図3に示すように、自動車の運転席
シート1の前方に設けられたステアリングハンドルH
は、ステアリングカバー2に覆われたステアリングシャ
フト3に固定されたハンドル本体4と、このハンドル本
体4の左右両端にステアリングシャフト3と平行に延び
る軸線L,L回りに回転自在に支持された一対のグリッ
プ5L,5Rとを備える。ハンドル本体4はステアリン
グシャフト3に固定されるボス部6と、ボス部6から左
右に突出する一対のスポーク部7,7とを有しており、
図示した中立位置において前後方向寸法が左右方向寸法
よりも小さい横長の形状となる。従って、ステアリング
ハンドルHが中立位置にあるとき、ダッシュボード8に
設けたメータパネル9がハンドル本体4に遮られて視認
性が低下するのを最小限に抑えることができる(図1参
照)。左右のグリップ5L,5Rは、それぞれグリップ
アーム10L,10Rとグリップ本体11L,11Rと
を備えており、全体としてU字状に形成される。
シート1の前方に設けられたステアリングハンドルH
は、ステアリングカバー2に覆われたステアリングシャ
フト3に固定されたハンドル本体4と、このハンドル本
体4の左右両端にステアリングシャフト3と平行に延び
る軸線L,L回りに回転自在に支持された一対のグリッ
プ5L,5Rとを備える。ハンドル本体4はステアリン
グシャフト3に固定されるボス部6と、ボス部6から左
右に突出する一対のスポーク部7,7とを有しており、
図示した中立位置において前後方向寸法が左右方向寸法
よりも小さい横長の形状となる。従って、ステアリング
ハンドルHが中立位置にあるとき、ダッシュボード8に
設けたメータパネル9がハンドル本体4に遮られて視認
性が低下するのを最小限に抑えることができる(図1参
照)。左右のグリップ5L,5Rは、それぞれグリップ
アーム10L,10Rとグリップ本体11L,11Rと
を備えており、全体としてU字状に形成される。
【0013】次に、図4〜図7を参照して右側のグリッ
プ5Rの構造を説明する。
プ5Rの構造を説明する。
【0014】概略L字状に形成されたグリップアーム1
0Rは、2本のボルト12,12で結合された第1部材
13および第2部材14を備えており、第1部材13の
一端部に突設した軸部131 がボールベアリング15,
15を介してハンドル本体4のスポーク部7の先端に形
成したグリップ支持部71 に前記軸線L上で回転自在に
支持され、ワッシャ16およびボルト17で抜け止めさ
れる。第1部材13の他端部に、概略円柱状のグリップ
本体11Rがネジ20で結合される。
0Rは、2本のボルト12,12で結合された第1部材
13および第2部材14を備えており、第1部材13の
一端部に突設した軸部131 がボールベアリング15,
15を介してハンドル本体4のスポーク部7の先端に形
成したグリップ支持部71 に前記軸線L上で回転自在に
支持され、ワッシャ16およびボルト17で抜け止めさ
れる。第1部材13の他端部に、概略円柱状のグリップ
本体11Rがネジ20で結合される。
【0015】左右のグリップ5L,5Rの回転可能範囲
は、スポーク部7の先端に形成した2個のストッパ1
8,19によって略120°に規制される。例えば右側
のグリップ5Rは、ストッパ18に当接する実線位置と
ストッパ19に当接する鎖線位置との間を120°に亘
って回転することができる(図2参照)。
は、スポーク部7の先端に形成した2個のストッパ1
8,19によって略120°に規制される。例えば右側
のグリップ5Rは、ストッパ18に当接する実線位置と
ストッパ19に当接する鎖線位置との間を120°に亘
って回転することができる(図2参照)。
【0016】グリップアーム10Rは凹部21を有して
おり、その凹部21に収納されたブレーキ操作部材とし
てのブレーキレバー22のボス部221 が支軸23でグ
リップアーム10Rに枢支される。ブレーキレバー22
はリターンスプリング24で図4の矢印A方向に付勢さ
れており、その回動端はブレーキレバー22のストッパ
面222 と第1部材13に螺入したストッパボルト25
との当接により規制される。
おり、その凹部21に収納されたブレーキ操作部材とし
てのブレーキレバー22のボス部221 が支軸23でグ
リップアーム10Rに枢支される。ブレーキレバー22
はリターンスプリング24で図4の矢印A方向に付勢さ
れており、その回動端はブレーキレバー22のストッパ
面222 と第1部材13に螺入したストッパボルト25
との当接により規制される。
【0017】ブレーキレバー22に操作反力を与えるべ
く、ブレーキレバー22に形成した二股部223 にピン
26で枢支した押圧部材27が、グリップアーム10R
の凹部21の内壁にボルト28で固定した弾性部材29
に当接する。従って、ブレーキレバー22が図4の矢印
B方向に操作されたとき、図7に鎖線で示すように押圧
部材27が弾性部材29を圧縮して操作反力が発生す
る。
く、ブレーキレバー22に形成した二股部223 にピン
26で枢支した押圧部材27が、グリップアーム10R
の凹部21の内壁にボルト28で固定した弾性部材29
に当接する。従って、ブレーキレバー22が図4の矢印
B方向に操作されたとき、図7に鎖線で示すように押圧
部材27が弾性部材29を圧縮して操作反力が発生す
る。
【0018】グリップアーム10Rの凹部21の内壁
に、ポテンショメータ30の取付フランジ301 が3本
のボルト31…で固定される。ポテンショメータ30の
回転軸302 に固定したアーム32の先端に固定したピ
ン33が、ブレーキレバー22に形成したスリット22
4 に係合する。従って、ブレーキレバー22が支軸23
回りに回転すると、スリット224 にピン33を押圧さ
れたアーム32と共にポテンショメータ30の回転軸3
02 が回転するため、ポテンショメータ30はブレーキ
レバー22の操作量に応じた電気信号を出力する。
に、ポテンショメータ30の取付フランジ301 が3本
のボルト31…で固定される。ポテンショメータ30の
回転軸302 に固定したアーム32の先端に固定したピ
ン33が、ブレーキレバー22に形成したスリット22
4 に係合する。従って、ブレーキレバー22が支軸23
回りに回転すると、スリット224 にピン33を押圧さ
れたアーム32と共にポテンショメータ30の回転軸3
02 が回転するため、ポテンショメータ30はブレーキ
レバー22の操作量に応じた電気信号を出力する。
【0019】尚、左側のグリップ5Lはブレーキレバー
22およびポテンショメータ30を備えていないが、そ
の他の構造は上述した右側のグリップ5Rと実質的に同
一である。
22およびポテンショメータ30を備えていないが、そ
の他の構造は上述した右側のグリップ5Rと実質的に同
一である。
【0020】次に、図8に基づいて本発明の実施例の作
用を説明する。
用を説明する。
【0021】(a)に示すように、ステアリングハンド
ルHが中立位置にあるとき、左右のグリップ5L,5R
はハンドル本体4からドライバー側に延びてストッパ1
8,18に当接しており、ドライバーは左手HLで左側
のグリップ5Lを握り、右手HRで右側のグリップ5R
を握ることができる。この状態から(b)→(c)→
(d)→(e)に示すようにステアリングハンドルHを
左方向(反時計方向)に180°回転させるとき、右側
のグリップ5Rはハンドル本体4との位置関係が変化せ
ず、ストッパ18に当接する位置に保持される。その結
果、右手HRはステアリングハンドルHの左回転に伴っ
て左方向に捻られるが、右手HRを左方向に180°捻
ることは比較的に容易であり、ステアリングハンドルH
が180°左回転するまで握り替える必要はない。
ルHが中立位置にあるとき、左右のグリップ5L,5R
はハンドル本体4からドライバー側に延びてストッパ1
8,18に当接しており、ドライバーは左手HLで左側
のグリップ5Lを握り、右手HRで右側のグリップ5R
を握ることができる。この状態から(b)→(c)→
(d)→(e)に示すようにステアリングハンドルHを
左方向(反時計方向)に180°回転させるとき、右側
のグリップ5Rはハンドル本体4との位置関係が変化せ
ず、ストッパ18に当接する位置に保持される。その結
果、右手HRはステアリングハンドルHの左回転に伴っ
て左方向に捻られるが、右手HRを左方向に180°捻
ることは比較的に容易であり、ステアリングハンドルH
が180°左回転するまで握り替える必要はない。
【0022】それに対し、ステアリングハンドルHの左
回転に伴って左手HLを左方向に180°捻ることは困
難である。しかしながら、ステアリングハンドルHが左
方向に回転するとき、左側のグリップ5Lは常にドライ
バー側に向かって延びるようにハンドル本体4に対して
時計方向に相対回転するため、ドライバーは左手HLを
殆ど捻ることなくステアリングハンドルHを180°左
回転させることができる。尚、ステアリングハンドルH
が120°左回転して(d)の位置に達したとき、左側
のグリップ5Lはストッパ19に当接し、そこから
(e)の位置に達するまでストッパ19に当接する状態
に保持される。
回転に伴って左手HLを左方向に180°捻ることは困
難である。しかしながら、ステアリングハンドルHが左
方向に回転するとき、左側のグリップ5Lは常にドライ
バー側に向かって延びるようにハンドル本体4に対して
時計方向に相対回転するため、ドライバーは左手HLを
殆ど捻ることなくステアリングハンドルHを180°左
回転させることができる。尚、ステアリングハンドルH
が120°左回転して(d)の位置に達したとき、左側
のグリップ5Lはストッパ19に当接し、そこから
(e)の位置に達するまでストッパ19に当接する状態
に保持される。
【0023】ステアリングハンドルHを右回転させると
きには、左手HLおよび右手HRの動きは前述した左回
転させる場合と逆になる。従って、左手HLは右方向に
180°捻られるが、左手HLの右方向への捻りは比較
的に容易であるために特に支障はない。また右側のグリ
ップ5Rは、常にドライバー側に向くようにハンドル本
体4に対して反時計方向に相対的に回転可能であるた
め、ドライバーは右手HRを殆ど捻ることなくステアリ
ングハンドルHを180°右回転させることができる。
きには、左手HLおよび右手HRの動きは前述した左回
転させる場合と逆になる。従って、左手HLは右方向に
180°捻られるが、左手HLの右方向への捻りは比較
的に容易であるために特に支障はない。また右側のグリ
ップ5Rは、常にドライバー側に向くようにハンドル本
体4に対して反時計方向に相対的に回転可能であるた
め、ドライバーは右手HRを殆ど捻ることなくステアリ
ングハンドルHを180°右回転させることができる。
【0024】尚、ステアリングハンドルHの最大回転角
が180°を越えると手首の捻じり量が増加するため、
前記最大回転角は180°に抑えることが適切である。
が180°を越えると手首の捻じり量が増加するため、
前記最大回転角は180°に抑えることが適切である。
【0025】車両を制動するには、図4においてドライ
バーの右手の親指F1 、薬指F4 および小指F5 でグリ
ップ本体11Rを握り、人指し指F2 および中指F3 で
ブレーキレバー22の操作部225 を引けば良い。その
結果、前述したように弾性部材29が圧縮されて操作反
力が発生するとともに、ポテンショメータ30の回転軸
302 が回転してブレーキレバー22の操作量に応じた
電気信号を出力する。この電気信号は図示せぬ制御装置
に入力され、制御装置がアクチュエータを駆動してドラ
イバーの制動意思に応じたブレーキ油圧を発生させるこ
とにより車両の制動が実行される。
バーの右手の親指F1 、薬指F4 および小指F5 でグリ
ップ本体11Rを握り、人指し指F2 および中指F3 で
ブレーキレバー22の操作部225 を引けば良い。その
結果、前述したように弾性部材29が圧縮されて操作反
力が発生するとともに、ポテンショメータ30の回転軸
302 が回転してブレーキレバー22の操作量に応じた
電気信号を出力する。この電気信号は図示せぬ制御装置
に入力され、制御装置がアクチュエータを駆動してドラ
イバーの制動意思に応じたブレーキ油圧を発生させるこ
とにより車両の制動が実行される。
【0026】以上のように、左右のグリップ5L,5R
をハンドル本体4に対して回転自在に支持したので、左
手HLおよび右手HRでグリップ5L,5Rを持ち替え
ることなく、ステアリングハンドルHを中立位置から左
右各180°に亘って容易に回転させることができ、そ
の操作性が高められる。また左右各180°の充分な操
舵角が得られることから、ステアリングハンドルHが過
敏になって中高速走行時のステアリング性能に悪影響が
出る虞もない。しかもステアリングハンドルHの操作中
に右手HRでグリップ5Rを持ち替える必要がないた
め、微妙かつ素早いブレーキ操作が可能になるだけでな
く、ステアリングハンドルHの操作性とブレーキレバー
22の操作性とを両立させることができる。またドライ
バーの足で操作されるブレーキペダルを廃止することが
できるので、ブレーキペダルおよびアクセルペダルの踏
み間違いをなくし、かつドライバーの足元の空間を広く
確保することができる。
をハンドル本体4に対して回転自在に支持したので、左
手HLおよび右手HRでグリップ5L,5Rを持ち替え
ることなく、ステアリングハンドルHを中立位置から左
右各180°に亘って容易に回転させることができ、そ
の操作性が高められる。また左右各180°の充分な操
舵角が得られることから、ステアリングハンドルHが過
敏になって中高速走行時のステアリング性能に悪影響が
出る虞もない。しかもステアリングハンドルHの操作中
に右手HRでグリップ5Rを持ち替える必要がないた
め、微妙かつ素早いブレーキ操作が可能になるだけでな
く、ステアリングハンドルHの操作性とブレーキレバー
22の操作性とを両立させることができる。またドライ
バーの足で操作されるブレーキペダルを廃止することが
できるので、ブレーキペダルおよびアクセルペダルの踏
み間違いをなくし、かつドライバーの足元の空間を広く
確保することができる。
【0027】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0028】例えば、実施例では右側のグリップ5Rに
ブレーキレバー22を設けたが、それを左側のグリップ
5Lに設けても良く、あるいは左右両側のグリップ5
L,5Rにそれぞれ設けても良い。またブレーキ操作部
材はブレーキレバー22に限定されず、ドライバーの制
動意思を検出できる部材であれば良い。また実施例では
左右のグリップ5L,5Rが中立位置から左右一方向に
のみ回転可能に設けられているが、それを左右両方向に
回転可能に設けることも可能である。
ブレーキレバー22を設けたが、それを左側のグリップ
5Lに設けても良く、あるいは左右両側のグリップ5
L,5Rにそれぞれ設けても良い。またブレーキ操作部
材はブレーキレバー22に限定されず、ドライバーの制
動意思を検出できる部材であれば良い。また実施例では
左右のグリップ5L,5Rが中立位置から左右一方向に
のみ回転可能に設けられているが、それを左右両方向に
回転可能に設けることも可能である。
【0029】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、ステアリングハンドルの操作時にグリップを
握る手を無理に捻る必要がないため、操舵角が大きい場
合でもグリップを握り替えることなくスムーズなステア
リング操作を行うことができ、しかもステアリングハン
ドルを操作しながらブレーキ操作装置を支障なく操作す
ることができる。またステアリングハンドルの最大回転
角を充分に確保することができるため、中高速走行時に
ステアリングハンドルが過敏になる虞もない。更にブレ
ーキペダルが不要になるので、ブレーキペダルおよびア
クセルペダルの踏み間違いをなくし、かつドライバーの
足元の空間を広く確保することができる。
によれば、ステアリングハンドルの操作時にグリップを
握る手を無理に捻る必要がないため、操舵角が大きい場
合でもグリップを握り替えることなくスムーズなステア
リング操作を行うことができ、しかもステアリングハン
ドルを操作しながらブレーキ操作装置を支障なく操作す
ることができる。またステアリングハンドルの最大回転
角を充分に確保することができるため、中高速走行時に
ステアリングハンドルが過敏になる虞もない。更にブレ
ーキペダルが不要になるので、ブレーキペダルおよびア
クセルペダルの踏み間違いをなくし、かつドライバーの
足元の空間を広く確保することができる。
【0030】また請求項2に記載された発明によれば、
グリップから手を離して握り替えることなく、かつグリ
ップを握る手の捻り量を小さく抑えながら最大限の操舵
角を得ることができる。
グリップから手を離して握り替えることなく、かつグリ
ップを握る手の捻り量を小さく抑えながら最大限の操舵
角を得ることができる。
【図1】本発明によるステアリングハンドルを装備した
自動車の車室の斜視図
自動車の車室の斜視図
【図2】図1の2方向拡大矢視図
【図3】図2の3方向矢視図
【図4】図2の4−4線拡大断面図
【図5】図4の5−5線断面図
【図6】図4の6−6線断面図
【図7】図4の7−7線断面図
【図8】作用の説明図
3 ステアリングシャフト 4 ハンドル本体 5L グリップ 5R グリップ 22 ブレーキレバー(ブレーキ操作装置) L 軸線
Claims (2)
- 【請求項1】 ステアリングシャフト(3)の上端に支
持されて左右に回転するハンドル本体(4)の左右両端
に、前記ステアリングシャフト(3)と実質的に平行な
軸線(L)回りに回転自在に支持された左右一対のグリ
ップ(5L,5R)を設けるとともに、少なくとも一方
のグリップ(5L,5R)にブレーキ操作装置(22)
を設けたことを特徴とする車両用ステアリングハンド
ル。 - 【請求項2】 前記ハンドル本体(4)の中立位置から
の左右方向への最大回転角がそれぞれ180°以下であ
ることを特徴とする、請求項1に記載の車両用ステアリ
ングハンドル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15235198A JPH11342849A (ja) | 1998-06-02 | 1998-06-02 | 車両用ステアリングハンドル |
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JP15235198A JPH11342849A (ja) | 1998-06-02 | 1998-06-02 | 車両用ステアリングハンドル |
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JPH11342849A true JPH11342849A (ja) | 1999-12-14 |
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ID=15538652
Family Applications (1)
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JP15235198A Pending JPH11342849A (ja) | 1998-06-02 | 1998-06-02 | 車両用ステアリングハンドル |
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JP (1) | JPH11342849A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1998
- 1998-06-02 JP JP15235198A patent/JPH11342849A/ja active Pending
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