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JPH11342824A - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

Info

Publication number
JPH11342824A
JPH11342824A JP10170680A JP17068098A JPH11342824A JP H11342824 A JPH11342824 A JP H11342824A JP 10170680 A JP10170680 A JP 10170680A JP 17068098 A JP17068098 A JP 17068098A JP H11342824 A JPH11342824 A JP H11342824A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airbag
cloth
ventilation hole
inflator
vent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10170680A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Taguchi
田口  正広
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP10170680A priority Critical patent/JPH11342824A/ja
Publication of JPH11342824A publication Critical patent/JPH11342824A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 展開時間が短く、かつ、乗員の運動エネルギ
ーの安定吸収がより確実な、安全性の高いエアバッグ装
置を提供する。 【解決手段】 閉塞布110は、その略中央に略円形の
通気孔開口部120を有し、閉塞布110の外周と通気
孔開口部120の周と基布100に設けられた略円形の
通気孔開口部130の周は、略同心円を形成するように
配置されている。閉塞布110の通気孔開口部120の
周の辺からは、上記の略同心円の中心を始点とした放射
線上に、通気孔開口部130の周に達する位置までミシ
ン目111が設けられている。このミシン目111は、
上記の中心を基準に約45°間隔に計8箇所設けられて
いる。この通気孔は、バッグ内のガス圧がある一定値を
超えると、閉塞布110に設けられたミシン目111付
近の破裂によって、開閉部112が捲れ上がることによ
り、通気孔開口部130のところまで開口する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の運転席側或
いは助手席側に設けられ、その乗員の保護に用いられる
エアバッグ装置に関し、特に、インフレータから発生す
るガスの一部を基布の外側へ排気する通気孔を有するエ
アバッグの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来技術による通気孔を持つエ
アバッグ装置の側面図(a)及びその通気孔の構造を示
す平面図(b)と断面図(c)である。エアバッグの収
納ケース300は、車体500の内側の助手席前方のイ
ンストルメント・パネル510の上方に位置し、平常時
には、主に基布100から成りインフレータ400を持
つエアバッグを収納している。衝突事故等の異常時に
は、インフレータ400より発生するガスにより、本エ
アバッグは、図9(a)に示すように展開し助手席乗員
を保護する。本エアバッグは、図9(a)に示すように
バッグ本体側面に通気孔を有する。基布100は、略円
形の通気孔開口部130を有し、この通気孔開口部13
0は、この通気孔開口部130よりも大きい略円形の補
強布を兼ねた閉塞布110により覆われており、基布1
00と閉塞布110とは、通気孔開口部130の周囲に
位置する所定の縫製箇所にて縫製糸140により、縫製
されている(図9(b)、(c))。閉塞布110に
は、十文字にスリット910が設けられており、このス
リット910は縫製糸920により、縫製されている。
本縫製糸920は、エアバッグの内部のガス圧が所定の
値を超えると破断するため、エアバッグの展開完了後、
または、エアバッグに乗員が衝突してエアバッグ内のガ
ス圧が更に上昇した際に本縫製糸920は破断する。従
って、この縫製糸破断機構は、エアバッグ展開時には、
ガス漏れを防いで、展開時間の短縮に寄与し、エアバッ
グ展開完了時には、エアバッグの不測の箇所の破裂を防
止する。また、エアバッグの展開完了後の乗員保護時に
は、この破断により形成される通気孔開口部130より
一定量のガスが排気されるため、エアバッグの乗員に対
する反発現象を回避すると共に乗員の運動エネルギーの
安定吸収に寄与する。
【0003】衝突発生時の車両の速度や減速度により、
乗員がエアバッグに衝突する際の乗員とエアバッグの間
の相対速度や乗員がエアバッグに及ぼす圧力は大きく違
ってくる。したがって、乗員によるエアバッグの底突き
現象を回避するためには、エアバッグ内のガス圧は、衝
突発生時の車両の速度や減速度が大きいほど高い方が望
ましい。また、エアバッグの展開時間は、衝突発生時の
車両の速度や減速度が大きいほど短い方が望ましい。こ
れらの理由により、衝突発生時の車両の速度や減速度が
大きいほど大量または高圧のガスをインフレータよりエ
アバッグ内に供給することが望まれる。この要請に応え
るため、従来より、2段インフレータを用い、衝突発生
時の車両の速度や減速度に応じて発火させるインフレー
タの本数を制御することにより、エアバッグ内に供給す
るガスの量や圧力を制御するエアバッグ装置が開発され
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の2段インフレー
タにより、2本のインフレータから大量または高圧のガ
スがエアバッグ内に供給された場合、1本のインフレー
タからガスが供給された場合よりも展開後のバッグ内の
ガス圧は、はるかに大きくなるため、乗員がエアバッグ
に衝突した際のエアバッグからの反発力による乗員に対
する衝撃も大きくなる。この衝撃を極力緩和するために
は、点火されるインフレータの本数またはエアバッグ内
のガス圧に応じて、段階的または連続的に通気孔の開口
面積を変えることが望ましい。即ち、点火されるインフ
レータの本数またはエアバッグ内のガス圧が大きいほ
ど、通気孔の開口面積も大きい方が、乗員に対する衝撃
を極力緩和する上でより望ましい。しかしながら、従来
の通気孔には、これらの要請に応じた開口面積可変機構
を持つものがなく、対策が十分ではなかった。また、上
記の従来技術(図9(b))のように、開口面積の初期
値が0であるような通気孔においては、所定の部位が開
口する際の破裂音や振動が大きく、安全性や快適性の上
で問題が有った。また、開口面積が可変の通気孔の開口
面積可変機構は、エアバッグ内のガス圧の上昇変化と開
口部の機械的強度との兼ね合いによるものであるため、
通気孔開口時のガス圧及び開口部の機械的強度の臨界点
の設定は、従来から難しく、例えば、上記の従来技術に
おいて、縫製糸920が破断しなかったり、開口面積が
十分に得られなかった場合には、エアバッグ展開時間の
短縮は図れるものの、この通気孔は、最小限の開口面積
すら確保されないため、ガスの排気による乗員の運動エ
ネルギーの安定吸収は行えなくなるという問題が有っ
た。
【0005】本発明は、これらの課題を解決するために
成されたものであり、その目的は、展開時間が短く、か
つ、乗員の運動エネルギーの安定吸収がより確実な、安
全性の高いエアバッグ装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めには、以下の手段が有効である。即ち、請求項1に記
載の手段によれば、基布の接続により1重または2重構
造の袋状に形成され、インフレータから発生するガスの
一部を基布の外側へ排気する通気孔を有するエアバッグ
において、通気孔の開口面積は、基布の所定の箇所、ま
たは、通気孔の開口部に設けられた閉塞布または補強布
の所定の箇所の破裂、あるいは、基布、閉塞布または補
強布の所定の箇所を縫製する縫製糸の破断により、ガス
の圧力に応じて変化する。特に、上記の開口面積可変機
構が、上記の基布、閉塞布または補強布の所定の箇所の
破裂により作用する場合には、上記の縫製糸による縫製
が必要なくなるという新たな効果が得られる。尚、本手
段は、以下に示す手段と任意に組み合わせることにより
更なる効果を発揮する最も基本的な手段である。
【0007】また、請求項2に記載の手段によれば、請
求項1に記載の手段において、通気孔の開口面積の初期
値は、明らかに0より大きいある有限の一定値である。
これにより、通気孔の開口面積を段階的に設定すること
ができ、多段式点火装置による多段インフレータを用い
る場合には、通気孔の開口面積もバッグ内のガス圧に対
応させて段階的に変化させることができ、従って、バッ
グ内のガス圧をより安定に保持することが可能となる。
また、1段式のインフレータ使用時にも、万一、開口面
積可変機構が作用しなかった場合、本通気孔は、最低限
の開口面積を有しているため、ガスの排気による乗員の
運動エネルギーの安定吸収を最小限行うことができ、よ
って、本通気孔はこのような場合の安全機構として作用
する。また、開口面積の初期値が0でないため、所定の
部位が開口する際の破裂音や振動が抑止でき、安全性や
快適性の上で効果が得られる。
【0008】また、請求項3に記載の手段によれば、請
求項1または請求項2に記載の手段において、上記の破
裂が発生する所定の箇所には、小穴、ミシン目またはス
リットが設けられるので、この所定の箇所をより明確に
定めることができ、かつ、より確実にこの破裂を起こす
ことができるようになる。
【0009】また、請求項4に記載の手段によれば、請
求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の手段におい
て、縫製糸の太さ、強度または縫製間隔、あるいは、小
穴、ミシン目またはスリットの大きさまたは設定間隔を
場所によって不均一にするか、あるいは、段階的または
連続的に変化させるので、通気孔の部分的な機械的強度
も場所によって段階的または連続的に変化する。これに
より、通気孔の開口面積は、ガスの圧力が大きくなるほ
ど、段階的または連続的に大きくなる。従って、本手段
によれば、この開口面積をバッグ内のガス圧に応じてよ
り適切に設定でき、よって、バッグ内のガス圧をより安
定に保持することが可能となる。
【0010】また、請求項5に記載の手段によれば、請
求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の手段におい
て、通気孔が複数個設けられる。これにより、各通気孔
が同一の構造を有していても、通気孔にはエアバッグ展
開時またはエアバッグに対する乗員の衝突時に開口また
は拡大するものと開口および拡大しないものとが現れ得
る。この開口または拡大する通気孔の数と開口および拡
大しない通気孔の数の比は、バッグ内のガス圧に大きく
依存する。即ち、バッグ内のガス圧が大きいほど開口ま
たは拡大する通気孔の数の比率は大きくなる。したがっ
て、本手段により、バッグ内のガス圧に応じて開口また
は拡大する通気孔の数を変化させることができ、この作
用により、このエアバッグの全通気孔が寄与する全開口
面積は、バッグ内のガス圧に応じて段階的または連続的
に変化し得る。従って、本手段によれば、バッグ内のガ
ス圧をより安定に保持することが可能となる。
【0011】また、請求項6に記載の手段によれば、請
求項5に記載の手段において、通気孔の開口または開口
面積の拡大を開始する臨界点のガス圧が、同一エアバッ
グに設けられた他の通気孔の前記臨界点のガス圧と互い
に異なる通気孔を少なくとも1つ以上備える。これによ
り、請求項5に記載の手段をより、確実に機能させるこ
とができる。また、多段式点火装置による多段インフレ
ータを用いる場合には、通気孔の全開口面積もバッグ内
のガス圧に対応させて段階的に変化させることができ、
従って、バッグ内のガス圧をより安定に保持することが
可能となる。
【0012】また、請求項7に記載の手段によれば、請
求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の手段におい
て、通気孔は、開口面積が可変でない通気孔と共に併設
される。これにより、通気孔の全開口面積の初期値は、
明らかに0より大きいある有限の一定値となる。したが
って、本手段を用いれば、請求項2に記載の手段と実質
的に同等の作用により、請求項2に記載の手段と同等ま
たは同等以上の効果を得ることができる。
【0013】また、請求項8に記載の手段によれば、請
求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の手段におい
て、エアバッグは、2重構造を有し、その内側に位置す
るインナバッグにおいて通気孔が設けられる。これによ
り、インナバッグを急速に展開させると同時に、インナ
バッグ内のガス圧をより安定に保持することが可能とな
り、インナバッグの外側に位置するエアバッグの中に、
より安定的かつ平均されたガス圧のガスを供給すること
ができるようになる。したがって、エアバッグの展開速
度、展開順序および展開形態をより安全なものにするこ
とができる。また、特に多段インフレータを用いる際に
は、インナバッグ内のガス圧の段階的変化に応じて、イ
ンナバッグの外側に位置するエアバッグの中に、より安
定的かつ平均されたガス圧のガスを供給することができ
るようになる。
【0014】また、請求項9に記載の手段によれば、請
求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の手段におい
て、インフレータは、全インフレータが同時に点火され
る同時点火モードか、一部のインフレータだけが点火さ
れる一部点火モードか、または、少なくとも1つのイン
フレータが、最初に点火されるインフレータよりも遅れ
て点火される遅延点火モードの内の少なくとも1つ以上
の点火モードを持つ点火装置による多段インフレータと
なる。これにより、車両衝突時の速度や減速度或いは乗
員の体格などに応じて発火させるインフレータの本数を
変化させたり、ガスをエアバッグ内により安定して平均
的に供給することが可能となると同時に、請求項1乃至
請求項8のいずれか1項に記載の手段における、多段イ
ンフレータに対応した作用・効果を引き出すことが可能
となる。
【0015】また、請求項10に記載の手段によれば、
請求項9に記載の手段において、多段インフレータは、
2段式であり、先に点火されるインフレータから発生す
るガスのガス圧よりも、後に点火されるインフレータか
ら発生するガスのガス圧の方が大きい。これにより、上
記の通気孔をエアバッグの本体に設けた場合、先に点火
される低圧インフレータ作動時には、開口面積が小さい
ため、ガスのエアバッグ外への排気量を抑制し、展開時
間の短縮に寄与すると同時に、バッグの底突き現象をよ
り確実に回避する。また、高圧インフレータ作動時に
は、乗員の衝突により本通気孔は、開口面積が拡大する
ため、エアバッグの乗員に対する反発現象を防ぐと共
に、通気孔開口部より一定量のガスを排気するため、乗
員の運動エネルギーの安定吸収に寄与する。また、上記
の通気孔をインナバッグに設けた場合、高圧及び低圧の
それぞれのインフレータの作動時において、インナバッ
グ内のガス圧の段階的変化に応じて、通気孔の開口面積
も変化(拡大)する。これにより、インナバッグの外側
に位置するエアバッグの中に、より安定的かつ平均され
たガス圧のガスを供給することができるようになる。し
たがって、エアバッグの展開速度、展開順序および展開
形態をより安全なものにすることができる。
【0016】また、請求項11に記載の手段によれば、
請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の手段に
おいて、閉塞布または補強布は、薄布、薄ゴム、化学樹
脂、紙等の、基布よりも機械的強度が小さい素材により
構成される。これにより、閉塞布または補強布の機械的
強度をより多くの調整要素により、より柔軟かつ最適に
調整・設定することができるようになる。また、本手段
によれば、閉塞布または補強布の破裂が発生する所定の
箇所に、必ずしも小穴、ミシン目またはスリットを設け
る必要がないため、製造工程の削減も可能となる。以上
の手段を用いれば、前記の課題を解決することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例に
基づいて説明する。 (第1実施例)本エアバッグは、従来と同様に図9
(a)に示すように展開し助手席乗員を保護するもので
あり、図9(a)に示すようにバッグ本体側面に、図1
に示す構造の通気孔を有する。図1は、本発明の第1実
施例における通気孔の構造及び開口形状を示す平面図
(a)、(c)と断面図(b)、(d)であり、
(a)、(b)は、インフレータ作動前の本通気孔の構
造及び開口形状を示している。基布100は、略円形の
通気孔開口部130を有し、この通気孔開口部130
は、この通気孔開口部130よりも大きい略円形の補強
布を兼ねた閉塞布110により覆われており、基布10
0と閉塞布110とは、通気孔開口部130の周囲に位
置する所定の縫製箇所にて縫製糸140により、縫製さ
れている(図1(a)、(b))。本閉塞布110は、
その略中央に略円形の通気孔開口部120を有し、この
通気孔開口部120の口径は、上記の通気孔開口部13
0の口径よりも小さく設定されている。本閉塞布110
の外周と通気孔開口部130、120は略同心円を形成
するように配置されている。本閉塞布110の通気孔開
口部120の周の辺からは、上記の略同心円の中心を始
点とした放射線上に、通気孔開口部130の周に達する
位置までミシン目111が設けられている(図1
(a))。このミシン目111は、上記の中心を基準に
約45°間隔に計8箇所設けられている。
【0018】上記の通気孔は、インフレータの発火・爆
発によりバッグ内に発生するガスのガス圧がある一定値
を超えると、閉塞布110に設けられたミシン目111
付近の破裂によって、図1(c)、(d)に示すように
開閉部112が捲れ上がることにより、通気孔開口部1
30のところまで開口する。エアバッグの通気孔を上記
のように構成することにより、本エアバッグ装置は、少
なくとも請求項1乃至請求項3に記載の手段による前記
の作用・効果を得ることができる。例えば、本通気孔を
2段式インフレータを持つ図9(a)に示すような1重
構造のエアバッグに適用した場合について説明する。こ
のような場合、低速車両衝突により1本のインフレータ
のみに点火されていれば、エアバッグ内のガス圧は高圧
とはならない。従って、エアバッグへの乗員衝突時にも
本通気孔の開口面積可変機構は作用しない。これにより
通気孔からの排気量が比較的抑制され、よって、乗員に
よるエアバッグの底突き現象が回避される。また、高速
車両衝突により、2本のインフレータに点火されていれ
ば、エアバッグ内のガス圧は高圧となり、乗員衝突時に
は本通気孔の開口面積可変機構が作用して、本通気孔
は、通気孔開口部130のところまで開口する。これに
より、本通気孔からの単位時間当たりの排気量が大きく
確保されるため、乗員のエアバッグによる反発現象を回
避でき、更に、乗員の運動エネルギーの安定吸収が可能
となる。
【0019】(第2実施例)図2は、本発明の第2実施
例におけるエアバッグ装置の側面図(a)及び通気孔の
構造を示す平面図(b)と断面図(c)である。本エア
バッグは、図2(a)に示すように2重構造を有し、そ
の内側に位置するインナバッグの基布200は、図2
(b)、(c)に示す構造を持つ通気孔を複数箇所に備
えている。このインナバッグは、エアバッグの展開速度
や展開方向または展開順序を制御することにより、エア
バッグの急展開による乗員の殴打を回避し、安全性の高
い展開形態を確保するためのものである。基布200
は、略円形の通気孔開口部130を有し、この通気孔開
口部130は、この通気孔開口部130よりも大きい略
円形の補強布を兼ねた閉塞布110により覆われてお
り、基布200と閉塞布110とは、通気孔開口部13
0の周囲に位置する所定の縫製箇所にて縫製糸140に
より、縫製されている。本閉塞布110は、その略中央
に略円形の通気孔開口部210(または220)を有
し、この通気孔開口部210(または220)の口径
は、上記の通気孔開口部130の口径よりも小さく設定
されている。本閉塞布110の外周と通気孔開口部13
0、210(または220)は略同心円を形成するよう
に配置されており、本閉塞布110の通気孔開口部21
0(または220)の周の辺からは、上記の略同心円の
中心より、外側に向かう方向に、放射線状にこの中心を
基準に約90°間隔の計4箇所に、通気孔開口部130
の周に達する位置までスリット113が設けられている
(図2(b))。
【0020】上記のスリット113は、本スリット形成
前の元の状態に近付くように縫製糸114により縫製さ
れており、これにより、本通気孔は、本インナバッグ内
に発生するガスのガス圧がある一定値を超えると、縫製
糸114が破断するため通気孔開口部130のところま
で開口する。エアバッグの通気孔を上記のように構成す
ることにより、本エアバッグ装置は、少なくとも請求項
1、請求項2及び請求項8に記載の手段による前記の作
用・効果を得ることができる。例えば、図2のエアバッ
グ装置に2段インフレータを備えた場合について説明す
る。1段点火のみで良いと判断した時には、通気孔開口
部210、220は、このままの状態でガス流を制御し
て本体バッグを良好に展開させる。そして、2段同時点
火と判断された時には、所定のガス圧にて通気孔が拡大
し、所望のガス流制御により本体バッグを良好に展開さ
せる。
【0021】又、図2の本エアバッグ装置に遅延点火モ
ードを持つ2段インフレータを備えた場合について説明
する。本エアバッグを展開する場合、まず始めに、高圧
ガスの展開軌道を確保するために、特にインナバッグを
図2(a)に示すように展開させる低圧インフレータに
点火する。ここで低圧インフレータを用いるのは、イン
ナバッグの体積がエアバッグ全体の体積に対して比較的
小さいため、及び、本体バッグ(アウターバッグ)をイ
ンナバッグの展開の勢いで急速に飛び出させないためで
ある。この段階でインナバッグをできるだけ速く展開さ
せるためには、通気孔開口部210、220の開口面積
は小さい方が良いが、元来、通気孔開口部210、22
0は、基布100によって封鎖されているため、全く塞
いでおく必要はなく、むしろ高圧ガスの展開軌道をある
程度確保しておくためには、小さく開けておいた方がよ
り望ましい。次に、インナバッグが図2(a)に示すよ
うに展開した段階で、高圧インフレータを爆発させる。
この段階で基布100をできるだけ速く展開させるため
には、通気孔開口部210、220の開口面積は大きい
方が良い。ただし、この通気孔はガス流の噴射方向を規
定するためのものであり、大き過ぎてはインナバッグの
ガス流制御作用が低下するため、本通気孔の通気孔開口
部130の大きさはこれらの条件を満たす適当な大きさ
に設定されている。本通気孔は、高圧インフレータ爆発
時には、高圧ガスの作用により、上記の開口面積可変機
構が働くため、通気孔開口部130のところまで開口す
る。これらの作用・効果により、本エアバッグは、安全
かつ急速に展開する。尚、本実施例では、第1段目を低
圧、2段目を高圧の多段インフレータとしたが、両者の
ガス圧はこれに限られるものではなく、ほぼ同圧のイン
フレータを用意しても良い。また、若干1段目の方が高
圧でも同等の効果を得ることができる。
【0022】(第3実施例)本実施例は、請求項3に記
載の手段により実施されるものであり、本実施例の通気
孔の構造は、第1実施例のエアバッグ本体(基布10
0)、または、第2実施例のインナバッグ(基布20
0)の何れのバッグにおいても適用可能である。図3
は、本発明の第3実施例における通気孔の構造を示す平
面図(a)と断面図(b)である。本通気孔の構造は、
第2実施例における通気孔の構造に似ている。即ち、本
実施例における通気孔の開口面積可変機構は、図2
(b)に示す通気孔のスリット113及び縫製糸114
による開口面積可変機構を、図3(a)、(b)に示す
小穴115による開口面積可変機構に置き換えたもので
ある。本通気孔の開口面積は、小穴115を閉塞布11
0に設けることにより、通気孔開口部120の周と小穴
115との間に形成された狭窄部116が破裂すること
により拡大する。上記のように通気孔を構成することに
より、第1実施例のエアバッグ本体(基布100)と同
様の箇所に本通気孔を設ければ、第1実施例と同等の作
用・効果を得ることができる。また、上記のように通気
孔を構成することにより、第2実施例のインナバッグ
(基布200)と同様の箇所に本通気孔を設ければ、少
なくとも請求項1乃至請求項3及び請求項7に記載の手
段による前記の作用・効果を得ることができる。
【0023】(第4実施例)本実施例は、請求項3に記
載の手段により実施されるものであり、本実施例の通気
孔の構造は、第1実施例のエアバッグ本体(基布10
0)、または、第2実施例のインナバッグ(基布20
0)の何れのバッグにおいても適用可能である。図4
は、本発明の第4実施例における通気孔の構造を示す平
面図(a)と断面図(b)である。本通気孔の構造は、
第1実施例における通気孔の構造に酷似している。即
ち、本通気孔は、第1実施例の通気孔(図1(a)、
(b))の基布の通気孔開口部をその周の中心方向に拡
張して閉塞布110と重ねることにより、開閉部112
を2重構造に拡張したものである。ミシン目111は、
第1実施例と同じ位置の合計8箇所に設けられている
が、閉塞布110には、図4(a)に示す縦横方向のみ
に、基布100(または200)には斜め方向のみにそ
れぞれ4箇所ずつ設けられている。上記のように通気孔
を構成することにより、第1実施例のエアバッグ本体
(基布100)と同様の箇所に本通気孔を設ければ、第
1実施例と同等の作用・効果を得ることができる。ま
た、上記のように通気孔を構成することにより、第2実
施例のインナバッグ(基布200)と同様の箇所に本通
気孔を設ければ、少なくとも請求項1乃至請求項3及び
請求項7に記載の手段による前記の作用・効果を得るこ
とができる。
【0024】(第5実施例)本実施例は、請求項4に記
載の手段により実施されるものであり、本実施例の通気
孔の構造は、第1実施例のエアバッグ本体(基布10
0)、または、第2実施例のインナバッグ(基布20
0)の何れのバッグにおいても適用可能である。図5
は、本発明の第5実施例における通気孔の構造を示す平
面図(a)と断面図(b)である。基布100(または
200)に設けられた通気孔開口部130と閉塞布11
0は、略円形に形成されており、閉塞布110の外周と
通気孔開口部130は略同心円を形成するように配置さ
れている。本閉塞布110には、上記の略同心円の中心
を始点とした放射線上に、通気孔開口部130の周に達
する位置までスリット117およびミシン目111が設
けられている(図5(a))。このスリット117およ
びミシン目111は、上記の中心を基準に約45°間隔
の計8箇所に設けられている。即ち、通気孔開口部13
0の周の内側に位置する通気孔開口部120の略円周に
達する位置までは、スリット117が上記の各放射線上
に、その中心部を残して合計8本設けられ、その延長線
上には、通気孔開口部130の周に達する位置までミシ
ン目111が設けられている。
【0025】上記の通気孔は、インフレータの発火・爆
発によりバッグ内に発生するガスのガス圧が第1の一定
値を超えると、まず最初に、閉塞布110の上記中心部
の破裂により、開閉部112が通気孔開口部120の略
円周に達する位置まで捲れ上がることにより開口する。
更にガス圧が上昇し、第2の一定値を超えると、閉塞布
110に設けられたミシン目111付近の破裂によっ
て、開閉部112が更に捲れ上がることにより、本通気
孔は通気孔開口部130のところまで開口する。上記の
ように通気孔を構成することにより、第1実施例のエア
バッグ本体(基布100)と同様の箇所に本通気孔を設
ければ、少なくとも請求項1、請求項3及び請求項4に
記載の手段による前記の作用・効果を得ることができ
る。また、上記のように通気孔を構成することにより、
第2実施例のインナバッグ(基布200)と同様の箇所
に本通気孔を設ければ、少なくとも請求項1、請求項
3、請求項4及び請求項7に記載の手段による前記の作
用・効果を得ることができる。
【0026】先に点火されるインフレータから発生する
ガスのガス圧よりも、後に点火されるインフレータから
発生するガスのガス圧の方が大きい2段式のインフレー
タを持つエアバッグ装置に本通気孔を採用た場合、本通
気孔は、先に点火されるインフレータが作動する際に
は、通気孔開口部120の略円周に達する位置まで開口
し、後に点火されるインフレータが作動する際には、通
気孔開口部130の周に達する位置まで開口する。従っ
てこの場合には、更に、少なくとも請求項9又は請求項
10に記載の手段による前記の作用・効果を得ることが
できる。
【0027】(第6実施例)本実施例は、請求項4に記
載の手段により実施されるものである。図6は、本発明
の第6実施例における通気孔の構造を示す平面図(a)
と断面図(b)である。本通気孔は、第5実施例におけ
る通気孔の変形例である。即ち、本通気孔の開口面積可
変機構は、第5実施例のスリット117およびミシン目
111が設けられた位置と同じ位置に、多数の小穴によ
り構成されている小穴列118、119を設けることに
より構成されている。図6(a)に示すように、小穴列
118は、閉塞布110の縦横方向に配置されており、
各小穴の大きさは、その位置が閉塞布110の中心に近
づくに従って徐々に大きくなるように設定されている。
したがって、中心に位置する小穴が一番大きくなってい
る。また、小穴列119は、閉塞布110の斜め方向に
配置されており、各小穴の大きさは同じであるが、その
設定間隔は、閉塞布110の中心に近づくに従って徐々
に狭くなっている。
【0028】以上の構成により、本通気孔の閉塞布11
0の機械的強度は、その中心に近づくにしたがって徐々
に弱くなるように設定されている。この開口面積可変機
構により、本通気孔の開口面積は、バッグ内の経時的な
最大ガス圧が大きければ大きいほど、連続的に大きくな
る。即ち、本通気孔の開口面積は、バッグ内のガス圧に
応じて自動的かつ連続的に選択される。したがって、エ
アバッグ装置に備える通気孔の構造を本通気孔のように
構成することにより、少なくとも請求項1乃至請求項4
に記載の手段による前記の作用・効果を得ることができ
る。
【0029】(第7実施例)本実施例は、請求項5また
は請求項6に記載の手段により実施されるものである。
図7は、本発明の第7実施例における通気孔の構造を示
す平面図(a)と断面図(b)である。本通気孔は、従
来技術による通気孔(図9(b)、(c))を2つ隣接
するように並べた構造に酷似している。即ち、本通気孔
は、図7(a)、(b)に示すように、基布100(ま
たは200)に、略円形の2つの通気孔開口部130を
接近させて若干間隔をおいて設け、この2つの通気孔開
口部130を略長円の1枚の閉塞布110で全面的に覆
っている。2つの通気孔開口部130の周囲の縁は、縫
製糸140により、閉塞布110と縫合されている。閉
塞布110には、2つの通気孔開口部130の中心に十
文字の交差点が略一致するように、それぞれ1つずつ十
文字のスリット113が設けられている。このスリット
113は縫製糸114により、縫製されており、本縫製
糸114は、エアバッグの内部のガス圧が所定の値を超
えると破断する。エアバッグ装置に備える通気孔の構造
を本通気孔のように構成することにより、少なくとも請
求項5に記載の手段による前記の作用・効果を得ること
ができる。
【0030】また、縫製糸114の太さ、強度または縫
製間隔をこの2つの十文字のスリット113の間で変え
ることにより、2つの通気孔の機械的強度も互いに異な
るものに設定することが可能となる。したがって、この
2つの通気孔が開口を開始するバッグ内のガス圧も互い
に異なるものに設定することが可能となる。これによ
り、少なくとも請求項5および請求項6に記載の手段に
よる前記の作用・効果を得ることができる。
【0031】(第8実施例)本実施例は、請求項7に記
載の手段により実施されるものである。図8は、本発明
の第8実施例における通気孔の構造を示す平面図(a)
と断面図(b)である。本通気孔は、第7実施例におけ
る通気孔の構造に似ているが、一方の通気孔には、開口
面積可変機構が設けられていない点が、第7実施例のも
のとは異なる。即ち、一方の通気孔には十文字のスリッ
ト113は設けられておらず、その代わりに、通気孔開
口部130と略合同の通気孔開口部120が閉塞布11
0の対応する箇所、即ち、通気孔開口部130と重なる
位置に、設けられている。エアバッグ装置に備える通気
孔の構造を本通気孔のように構成することにより、少な
くとも請求項7に記載の手段による前記の作用・効果を
得ることができる。
【0032】(第9実施例)本実施例は、請求項8の手
段を請求項6に記載の手段において実施するものであ
る。即ち、本実施例では、図2(a)のインナバッグに
おいて、上側の通気孔開口部220を図5の通気孔を用
いて構成し、下側の通気孔開口部210を図1の通気孔
を用いて構成する。この構成により、図1の通気孔は最
初から開口部120を持つため、バッグ本体を先ず始
に、下側へ展開させることができる。その後インナバッ
グの内圧が上昇した時には、上側の通気孔もまず開口部
120のところまで開くので、上方への展開も遅れて開
始される。そして、更にガス圧が上昇した場合には、上
下の両通気孔は、開口部130のところまで開くので、
これらの作用機構により、本体バッグは所望の展開順序
で展開する。エアバッグ装置に備える通気孔の構造をこ
のように構成することにより、少なくとも請求項6及び
請求項8に記載の手段による前記の作用・効果を得るこ
とができる。
【0033】尚、上記の全実施例においては、閉塞布ま
たは補強布を構成する素材については特に触れなかった
が、閉塞布または補強布を構成する素材は、必ずしもバ
ッグを構成する基布と同じである必要はなく、薄布、薄
ゴム、化学樹脂、紙等の、基布よりも機械的強度が小さ
いものを用いても良い。これにより、請求項11に記載
の手段を実施することができ、よって、開口面積が可変
の通気孔の開口をより確実に実施するなどの、前記の請
求項11に記載の手段による作用・効果を得ることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における通気孔の構造及び
開口形状を示す平面図(a)、(c)と断面図(b)、
(d)。
【図2】本発明の第2実施例におけるエアバッグ装置の
側面図(a)及び通気孔の構造を示す平面図(b)と断
面図(c)。
【図3】本発明の第3実施例における通気孔の構造を示
す平面図(a)と断面図(b)。
【図4】本発明の第4実施例における通気孔の構造を示
す平面図(a)と断面図(b)。
【図5】本発明の第5実施例における通気孔の構造を示
す平面図(a)と断面図(b)。
【図6】本発明の第6実施例における通気孔の構造を示
す平面図(a)と断面図(b)。
【図7】本発明の第7実施例における通気孔の構造を示
す平面図(a)と断面図(b)。
【図8】本発明の第8実施例における通気孔の構造を示
す平面図(a)と断面図(b)。
【図9】従来技術による通気孔を持つエアバッグ装置の
側面図(a)及びその通気孔の構造を示す平面図(b)
と断面図(c)。
【符号の説明】
100 … 基布 110 … 閉塞布または補強布 120 … 通気孔開口部(初期) 130 … 通気孔開口部(拡大後) 140 … 縫製糸 200 … インナバッグ 210、220 … 通気孔開口部(初期) 300 … エアバッグ収納ケース 400 … インフレータ 500 … 車体

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布の接続により1重または2重構造の
    袋状に形成され、インフレータから発生するガスの一部
    を前記基布の外側へ排気する通気孔を有するエアバッグ
    において、 前記通気孔の開口面積は、 前記基布の所定の箇所、または、前記通気孔の開口部に
    設けられた閉塞布または補強布の所定の箇所の破裂、あ
    るいは、 前記基布、前記閉塞布または前記補強布の所定の箇所を
    縫製する縫製糸の破断により、前記エアバッグ内のガス
    の圧力に応じて変化することを特徴とするエアバッグ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記通気孔の開口面積の前記変化は、明
    らかに0より大きいある有限の一定値からの増加である
    ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 【請求項3】 前記破裂が発生する前記所定の箇所に
    は、小穴、ミシン目またはスリットが設けられているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエアバ
    ッグ装置。
  4. 【請求項4】 前記縫製糸の太さ、強度または縫製間
    隔、あるいは、 前記小穴、前記ミシン目または前記スリットの大きさま
    たは設定間隔を場所によって不均一にするか、あるい
    は、段階的または連続的に変化させることにより、前記
    通気孔の開口面積は、前記エアバッグ内のガスの圧力が
    大きくなるほど、段階的または連続的に大きくなること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記
    載のエアバッグ装置。
  5. 【請求項5】 前記通気孔を複数個有することを特徴と
    する請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のエア
    バッグ装置。
  6. 【請求項6】 前記通気孔の開口または開口面積の拡大
    を開始する臨界点のガス圧が、同一エアバッグに設けら
    れた他の通気孔の前記臨界点のガス圧と互いに異なる通
    気孔を少なくとも1つ以上備えたことを特徴とする請求
    項5に記載のエアバッグ装置。
  7. 【請求項7】 前記通気孔は、開口面積が可変でない通
    気孔と共に併設されていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項6のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
  8. 【請求項8】 前記エアバッグは、2重構造を有し、そ
    の内側に位置するインナバッグにおいて前記通気孔が設
    けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項7の
    いずれか1項に記載のエアバッグ装置。
  9. 【請求項9】 前記インフレータは、 全インフレータが同時に点火される同時点火モードか、 一部のインフレータだけが点火される一部点火モード
    か、または、 少なくとも1つのインフレータが、最初に点火されるイ
    ンフレータよりも遅れて点火される遅延点火モードの内
    の少なくとも1つ以上の点火モードを持つ点火装置によ
    る多段インフレータであることを特徴とする請求項1乃
    至請求項8のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
  10. 【請求項10】 前記多段インフレータは、2段式であ
    り、先に点火されるインフレータから発生するガスのガ
    ス圧よりも、後に点火されるインフレータから発生する
    ガスのガス圧の方が大きいことを特徴とする請求項9に
    記載のエアバッグ装置。
  11. 【請求項11】 前記閉塞布または前記補強布は、薄
    布、薄ゴム、化学樹脂、紙等の、前記基布よりも機械的
    強度が小さい素材により構成されていることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のエア
    バッグ装置。
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