JPH11342818A - エアバッグドア一体インストルメントパネル及びエアバッグドア一体インストルメントパネルの成形方法 - Google Patents
エアバッグドア一体インストルメントパネル及びエアバッグドア一体インストルメントパネルの成形方法Info
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- JPH11342818A JPH11342818A JP10152963A JP15296398A JPH11342818A JP H11342818 A JPH11342818 A JP H11342818A JP 10152963 A JP10152963 A JP 10152963A JP 15296398 A JP15296398 A JP 15296398A JP H11342818 A JPH11342818 A JP H11342818A
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- flange portion
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ドアインサートの寸法のバラツキや変形等に
影響されることなく容易にインストルメントパネルを成
形でき、しかもエアバッグの展開をスムーズかつ確実に
行えるのみならず、エアバッグドア部分の外観も良好な
エアバッグドア一体インストルメントパネルを得る。 【解決手段】 射出成形型10のフランジ部挿入溝15
の溝幅を、少なくともヒンジ側フランジ部挿入溝16と
それと対向する開裂先端側フランジ部挿入溝17の部分
でそれらの溝部分と対応するドアインサート41のフラ
ンジ部45の厚みより大に設定するとともに、ドアイン
サートの開裂先端側50における開裂用薄肉部51の幅
を開裂先端側受け凸部22の幅よりも大にし、フランジ
部をフランジ部挿入溝に挿入後、ヒンジ側フランジ部4
6をヒンジ側フランジ部挿入溝のドアインサート外方側
となる外側側壁16aへ押圧してドアインサートの位置
決めを行なった後に溶融樹脂を射出する。
影響されることなく容易にインストルメントパネルを成
形でき、しかもエアバッグの展開をスムーズかつ確実に
行えるのみならず、エアバッグドア部分の外観も良好な
エアバッグドア一体インストルメントパネルを得る。 【解決手段】 射出成形型10のフランジ部挿入溝15
の溝幅を、少なくともヒンジ側フランジ部挿入溝16と
それと対向する開裂先端側フランジ部挿入溝17の部分
でそれらの溝部分と対応するドアインサート41のフラ
ンジ部45の厚みより大に設定するとともに、ドアイン
サートの開裂先端側50における開裂用薄肉部51の幅
を開裂先端側受け凸部22の幅よりも大にし、フランジ
部をフランジ部挿入溝に挿入後、ヒンジ側フランジ部4
6をヒンジ側フランジ部挿入溝のドアインサート外方側
となる外側側壁16aへ押圧してドアインサートの位置
決めを行なった後に溶融樹脂を射出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エアバッグドア
一体インストルメントパネルとエアバッグドア一体イン
ストルメントパネルの成形方法に関する。
一体インストルメントパネルとエアバッグドア一体イン
ストルメントパネルの成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車衝突時の乗員保護のため
に、図7及びその8−8断面を示す図8のように、エア
バッグドアDの形成されたインストルメントパネル70
の裏側にエアバッグ装置が設けられるようになった。前
記エアバッグ装置は、エアバッグケースCとその中に折
り畳んで収容されたエアバッグBとインフレータIとよ
りなり、衝突時に前記インフレータIが作動してエアバ
ッグBが膨張し、それによってエアバッグドアDが裏側
から押されて車室内側へ開き、エアバッグBが車室内に
展開するようになっている。
に、図7及びその8−8断面を示す図8のように、エア
バッグドアDの形成されたインストルメントパネル70
の裏側にエアバッグ装置が設けられるようになった。前
記エアバッグ装置は、エアバッグケースCとその中に折
り畳んで収容されたエアバッグBとインフレータIとよ
りなり、衝突時に前記インフレータIが作動してエアバ
ッグBが膨張し、それによってエアバッグドアDが裏側
から押されて車室内側へ開き、エアバッグBが車室内に
展開するようになっている。
【0003】前記エアバッグドアを有するインストルメ
ントパネルとしては、インストルメントパネルの成形後
にエアバッグドアを取り付けた後付けタイプと、インス
トルメントパネルの成形時に一体にエアバッグドアを設
けた一体タイプとがあり、成形作業性及びエアバッグド
ア周囲の隙間による外観低下等の点から一体タイプが好
ましいとされている。
ントパネルとしては、インストルメントパネルの成形後
にエアバッグドアを取り付けた後付けタイプと、インス
トルメントパネルの成形時に一体にエアバッグドアを設
けた一体タイプとがあり、成形作業性及びエアバッグド
ア周囲の隙間による外観低下等の点から一体タイプが好
ましいとされている。
【0004】前記エアバッグドア一体インストルメント
パネルには、図8及び図9に示すように、樹脂製のドア
インサート71を、樹脂製インストルメントパネル本体
77の射出成形時にエアバッグドアD部分の裏面に一体
に固着したものがある。
パネルには、図8及び図9に示すように、樹脂製のドア
インサート71を、樹脂製インストルメントパネル本体
77の射出成形時にエアバッグドアD部分の裏面に一体
に固着したものがある。
【0005】ドアインサート71は、板状のドアインサ
ート本体部72とその裏面周縁に形成されたフランジ部
73とよりなって前記ドアインサート本体部72の一辺
がヒンジ側H、残りの辺が裏面に凹溝状のドアインサー
ト開裂用薄肉部74を有する開裂側Kとされ、さらにヒ
ンジ側Hと対向する辺が開裂先端側Ksとされている。
このドアインサート71は、エアバッグドアDがエアバ
ッグBの膨張展開時の衝撃により破損して飛散等しない
ようにすると共に、エアバッグドアDが車室内側からの
押圧によって撓まないようにするため等の理由から設け
られる。このドアインサート71は、ポリオレフィン系
熱可塑性エラストマー樹脂(TPO)等からなり、フラ
ンジ部73に適宜形成された取り付け孔75等を利用し
てエアバッグケースCが取り付けられる。
ート本体部72とその裏面周縁に形成されたフランジ部
73とよりなって前記ドアインサート本体部72の一辺
がヒンジ側H、残りの辺が裏面に凹溝状のドアインサー
ト開裂用薄肉部74を有する開裂側Kとされ、さらにヒ
ンジ側Hと対向する辺が開裂先端側Ksとされている。
このドアインサート71は、エアバッグドアDがエアバ
ッグBの膨張展開時の衝撃により破損して飛散等しない
ようにすると共に、エアバッグドアDが車室内側からの
押圧によって撓まないようにするため等の理由から設け
られる。このドアインサート71は、ポリオレフィン系
熱可塑性エラストマー樹脂(TPO)等からなり、フラ
ンジ部73に適宜形成された取り付け孔75等を利用し
てエアバッグケースCが取り付けられる。
【0006】インストルメントパネル本体77は、無機
質添加ポリプロピレン(PPF)等からなり、前記ドア
インサート71のドアインサート開裂用薄肉部74と位
置を合わせてパネル本体開裂用薄肉部78が形成され、
前記両開裂用薄肉部74,78によってエアバッグドア
Dの開裂予定部79が構成されている。そして、エアバ
ッグBの膨張によって前記エアバッグドアDの裏側が押
圧されると、前記開裂予定部79で破断して、エアバッ
グドアDがヒンジ側Hを支点として開く。
質添加ポリプロピレン(PPF)等からなり、前記ドア
インサート71のドアインサート開裂用薄肉部74と位
置を合わせてパネル本体開裂用薄肉部78が形成され、
前記両開裂用薄肉部74,78によってエアバッグドア
Dの開裂予定部79が構成されている。そして、エアバ
ッグBの膨張によって前記エアバッグドアDの裏側が押
圧されると、前記開裂予定部79で破断して、エアバッ
グドアDがヒンジ側Hを支点として開く。
【0007】前記エアバッグドア一体インストルメント
パネル70の成形は、図10及び図11に示すように、
インストルメントパネル成形用射出成形型80を用い、
一側の型面81に形成したフランジ部挿入溝82に前記
ドアインサートのフランジ部73を挿入して該ドアイン
サート71を型面81に配置し、閉型後射出成形型80
のキャビティに溶融樹脂を射出し、前記ドアインサート
71が裏側に固着されたインストルメントパネル本体7
7を射出成形することによってなされる。前記ドアイン
サート71の配置される型面81には、ドアインサート
開裂用薄肉部74を受けるための受け凸部83が形成さ
れ、他側の型面85には前記受け凸部83と対向する位
置にパネル本体開裂用薄肉部形成用凸部86が形成され
ていて、該薄肉部形成用凸部86で前記インストルメン
トパネル本体のパネル本体開裂用薄肉部78が形成され
るようになっている。
パネル70の成形は、図10及び図11に示すように、
インストルメントパネル成形用射出成形型80を用い、
一側の型面81に形成したフランジ部挿入溝82に前記
ドアインサートのフランジ部73を挿入して該ドアイン
サート71を型面81に配置し、閉型後射出成形型80
のキャビティに溶融樹脂を射出し、前記ドアインサート
71が裏側に固着されたインストルメントパネル本体7
7を射出成形することによってなされる。前記ドアイン
サート71の配置される型面81には、ドアインサート
開裂用薄肉部74を受けるための受け凸部83が形成さ
れ、他側の型面85には前記受け凸部83と対向する位
置にパネル本体開裂用薄肉部形成用凸部86が形成され
ていて、該薄肉部形成用凸部86で前記インストルメン
トパネル本体のパネル本体開裂用薄肉部78が形成され
るようになっている。
【0008】しかし、前記ドアインサート71は、成形
時のバラツキにより、あるいは成形後の変形等により、
フランジ部73が型面のフランジ部挿入溝82に素直に
入らなくなってドアインサート71の配置に手間取る問
題があった。特に、エアバッグドアDは車幅方向に横長
な略長方形とされることが多く、ドアインサート71も
エアバッグドアDの形状に合わせてドアインサート本体
部72が視略長方形とされるため、形状保持性の小さい
長辺側、すなわちヒンジ側Hと開裂先端側Ksのフラン
ジ部73a,73bで変形やバラツキの程度が大きかっ
た。
時のバラツキにより、あるいは成形後の変形等により、
フランジ部73が型面のフランジ部挿入溝82に素直に
入らなくなってドアインサート71の配置に手間取る問
題があった。特に、エアバッグドアDは車幅方向に横長
な略長方形とされることが多く、ドアインサート71も
エアバッグドアDの形状に合わせてドアインサート本体
部72が視略長方形とされるため、形状保持性の小さい
長辺側、すなわちヒンジ側Hと開裂先端側Ksのフラン
ジ部73a,73bで変形やバラツキの程度が大きかっ
た。
【0009】なお、前記ドアインサート71の配置作業
性の問題を解決するため、図10及び図11に示すよう
に、フランジ部挿入溝82の溝幅mを、ドアインサート
71のフランジ部73の厚みnよりも大にしておくこと
が考えれらる。しかし、その場合には、フランジ部挿入
溝82にドアインサートのフランジ部73が入り易くな
る反面、フランジ部挿入溝82内におけるフランジ部7
3の位置が一定しなくなるため、前記開裂予定部79を
所定位置にかつ所定の厚みで形成できなくなる問題があ
る。例えば図11のように、ドアインサート71が、開
裂先端側Ksの受け凸部83s側へずれて配置された場
合、ドアインサートにあらかじめ形成されているインサ
ート側開裂用薄肉部74が型面の受け凸部83sに正し
く配置されず、薄肉とされていない一般部71aが前記
受け凸部83sとパネル本体開裂用薄肉部形成用凸部8
6間に位置し、その位置に前記開裂予定部79が形成さ
れることになる。しかも、前記受け凸部83s表面に位
置するドアインサート71の一般部71aが、射出成形
時の射出圧によりこの図のように屈曲しても、その一般
部71aの厚みについては薄くならないことから、強度
の低下した開裂予定部が得られなくなる。
性の問題を解決するため、図10及び図11に示すよう
に、フランジ部挿入溝82の溝幅mを、ドアインサート
71のフランジ部73の厚みnよりも大にしておくこと
が考えれらる。しかし、その場合には、フランジ部挿入
溝82にドアインサートのフランジ部73が入り易くな
る反面、フランジ部挿入溝82内におけるフランジ部7
3の位置が一定しなくなるため、前記開裂予定部79を
所定位置にかつ所定の厚みで形成できなくなる問題があ
る。例えば図11のように、ドアインサート71が、開
裂先端側Ksの受け凸部83s側へずれて配置された場
合、ドアインサートにあらかじめ形成されているインサ
ート側開裂用薄肉部74が型面の受け凸部83sに正し
く配置されず、薄肉とされていない一般部71aが前記
受け凸部83sとパネル本体開裂用薄肉部形成用凸部8
6間に位置し、その位置に前記開裂予定部79が形成さ
れることになる。しかも、前記受け凸部83s表面に位
置するドアインサート71の一般部71aが、射出成形
時の射出圧によりこの図のように屈曲しても、その一般
部71aの厚みについては薄くならないことから、強度
の低下した開裂予定部が得られなくなる。
【0010】特に、エアバッグドアの解放時には、ヒン
ジ側Hを支点として開裂先端側Ksに大なるモーメント
が働いて開裂予定部79が破断するため、その開裂先端
側Ksにおける開裂予定部の位置や厚みの狂いは、エア
バッグドアDの開きに大なる影響を与えることになる。
さらに、前記受け凸部83sに一般部71aが乗り上げ
る結果、その位置ではドアインサート71の表面71b
が型面のパネル本体開裂用薄肉部形成用凸部86に接近
するため、場合によっては該薄肉形成用凸部86とドア
インサート表面71bが接触してインストルメントパネ
ルの開裂予定部表面にドアインサートが露出し、外観が
損なわれることもある。
ジ側Hを支点として開裂先端側Ksに大なるモーメント
が働いて開裂予定部79が破断するため、その開裂先端
側Ksにおける開裂予定部の位置や厚みの狂いは、エア
バッグドアDの開きに大なる影響を与えることになる。
さらに、前記受け凸部83sに一般部71aが乗り上げ
る結果、その位置ではドアインサート71の表面71b
が型面のパネル本体開裂用薄肉部形成用凸部86に接近
するため、場合によっては該薄肉形成用凸部86とドア
インサート表面71bが接触してインストルメントパネ
ルの開裂予定部表面にドアインサートが露出し、外観が
損なわれることもある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この発明は前記の点に
鑑みなされたもので、裏面にフランジ部の形成されたド
アインサートをインストルメントパネル本体の裏面に固
着したエアバッグドア一体インストルメントパネルに関
し、ドアインサートの寸法のバラツキや変形等に影響さ
れることなく容易にインストルメントパネルを成形で
き、しかもエアバッグの展開をスムーズかつ確実に行え
るのみならず、エアバッグドア部分の外観も良好となる
エアバッグドア一体インストルメントパネルとその成形
方法を提供するものである。
鑑みなされたもので、裏面にフランジ部の形成されたド
アインサートをインストルメントパネル本体の裏面に固
着したエアバッグドア一体インストルメントパネルに関
し、ドアインサートの寸法のバラツキや変形等に影響さ
れることなく容易にインストルメントパネルを成形で
き、しかもエアバッグの展開をスムーズかつ確実に行え
るのみならず、エアバッグドア部分の外観も良好となる
エアバッグドア一体インストルメントパネルとその成形
方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
板状のドアインサート本体部とその裏面周縁に形成され
たフランジ部とよりなって前記ドアインサート本体部の
一辺がヒンジ側、残りの辺が裏面に凹溝状のドアインサ
ート開裂用薄肉部を有する開裂側とされると共に前記ヒ
ンジ側と対向する辺が開裂先端側とされた樹脂製のドア
インサートを、前記フランジ部が挿入されるフランジ部
挿入溝及び前記ドアインサート開裂用薄肉部を受ける受
け凸部が一側の型面に形成されると共に前記受け凸部と
対向するパネル本体開裂用薄肉部形成用凸部が他側の型
面に形成されたインストルメントパネル用射出成形型に
配置し、前記射出成形型のキャビティに溶融樹脂を射出
してインストルメントパネル本体を形成することにより
該インストルメントパネル本体裏面にドアインサートが
固着されたエアバッグドア一体インストルメントパネル
において、前記フランジ部挿入溝の溝幅を、少なくとも
ヒンジ側フランジ部挿入溝と開裂先端側フランジ部挿入
溝の部分でそれらの溝部分と対応するフランジ部の厚み
より大に設定するとともに、前記開裂先端側のドアイン
サート開裂用薄肉部の幅を該開裂用薄肉部と対応する開
裂先端側受け凸部の幅よりも大にし、前記フランジ部を
フランジ部挿入溝に挿入後、前記ヒンジ側フランジ部を
ヒンジ側フランジ部挿入溝のドアインサート外方側とな
る外側側壁へ押圧してドアインサートの位置決めを行な
い、その後に前記溶融樹脂を射出して成形したインスト
ルメントパネル本体を有することを特徴とする。
板状のドアインサート本体部とその裏面周縁に形成され
たフランジ部とよりなって前記ドアインサート本体部の
一辺がヒンジ側、残りの辺が裏面に凹溝状のドアインサ
ート開裂用薄肉部を有する開裂側とされると共に前記ヒ
ンジ側と対向する辺が開裂先端側とされた樹脂製のドア
インサートを、前記フランジ部が挿入されるフランジ部
挿入溝及び前記ドアインサート開裂用薄肉部を受ける受
け凸部が一側の型面に形成されると共に前記受け凸部と
対向するパネル本体開裂用薄肉部形成用凸部が他側の型
面に形成されたインストルメントパネル用射出成形型に
配置し、前記射出成形型のキャビティに溶融樹脂を射出
してインストルメントパネル本体を形成することにより
該インストルメントパネル本体裏面にドアインサートが
固着されたエアバッグドア一体インストルメントパネル
において、前記フランジ部挿入溝の溝幅を、少なくとも
ヒンジ側フランジ部挿入溝と開裂先端側フランジ部挿入
溝の部分でそれらの溝部分と対応するフランジ部の厚み
より大に設定するとともに、前記開裂先端側のドアイン
サート開裂用薄肉部の幅を該開裂用薄肉部と対応する開
裂先端側受け凸部の幅よりも大にし、前記フランジ部を
フランジ部挿入溝に挿入後、前記ヒンジ側フランジ部を
ヒンジ側フランジ部挿入溝のドアインサート外方側とな
る外側側壁へ押圧してドアインサートの位置決めを行な
い、その後に前記溶融樹脂を射出して成形したインスト
ルメントパネル本体を有することを特徴とする。
【0013】請求項2に係る発明は、板状のドアインサ
ート本体部とその裏面周縁に形成されたフランジ部とよ
りなって前記ドアインサート本体部の一辺がヒンジ側、
残りの辺が裏面に凹溝状のドアインサート開裂用薄肉部
を有する開裂側とされると共に前記ヒンジ側と対向する
辺が開裂先端側とされた樹脂製のドアインサートを、前
記フランジ部が挿入されるフランジ部挿入溝及び前記ド
アインサート開裂用薄肉部を受ける受け凸部が一側の型
面に形成されると共に前記受け凸部と対向するパネル本
体開裂用薄肉部形成用凸部が他側の型面に形成されたイ
ンストルメントパネル用射出成形型に配置し、前記射出
成形型のキャビティに溶融樹脂を射出してインストルメ
ントパネル本体を形成することにより前記インストルメ
ントパネル本体裏面にドアインサートが固着されたエア
バッグドア一体インストルメントパネルを成形する方法
において、前記フランジ部挿入溝の溝幅を、少なくとも
ヒンジ側フランジ部挿入溝と開裂先端側フランジ部挿入
溝の部分でそれらの溝部分と対応するフランジ部の厚み
より大に設定するとともに、前記開裂先端側のドアイン
サート開裂用薄肉部の幅を該開裂用薄肉部と対応する開
裂先端側受け凸部の幅よりも大にし、前記フランジ部を
フランジ部挿入溝に挿入後、前記ヒンジ側フランジ部を
ヒンジ側フランジ部挿入溝のドアインサート外方側とな
る外側側壁へ押圧してドアインサートの位置決めを行な
い、その後に前記溶融樹脂の射出を行うことを特徴とす
る。
ート本体部とその裏面周縁に形成されたフランジ部とよ
りなって前記ドアインサート本体部の一辺がヒンジ側、
残りの辺が裏面に凹溝状のドアインサート開裂用薄肉部
を有する開裂側とされると共に前記ヒンジ側と対向する
辺が開裂先端側とされた樹脂製のドアインサートを、前
記フランジ部が挿入されるフランジ部挿入溝及び前記ド
アインサート開裂用薄肉部を受ける受け凸部が一側の型
面に形成されると共に前記受け凸部と対向するパネル本
体開裂用薄肉部形成用凸部が他側の型面に形成されたイ
ンストルメントパネル用射出成形型に配置し、前記射出
成形型のキャビティに溶融樹脂を射出してインストルメ
ントパネル本体を形成することにより前記インストルメ
ントパネル本体裏面にドアインサートが固着されたエア
バッグドア一体インストルメントパネルを成形する方法
において、前記フランジ部挿入溝の溝幅を、少なくとも
ヒンジ側フランジ部挿入溝と開裂先端側フランジ部挿入
溝の部分でそれらの溝部分と対応するフランジ部の厚み
より大に設定するとともに、前記開裂先端側のドアイン
サート開裂用薄肉部の幅を該開裂用薄肉部と対応する開
裂先端側受け凸部の幅よりも大にし、前記フランジ部を
フランジ部挿入溝に挿入後、前記ヒンジ側フランジ部を
ヒンジ側フランジ部挿入溝のドアインサート外方側とな
る外側側壁へ押圧してドアインサートの位置決めを行な
い、その後に前記溶融樹脂の射出を行うことを特徴とす
る。
【0014】また、請求項3に係る発明は、請求項2に
おいて、ヒンジ側フランジ部挿入溝のドアインサート内
方側となる内側側壁部分を該ヒンジ側フランジ部挿入溝
の外側側壁に対して前進後退するスライド型で構成し、
前記ドアインサートのフランジ部をフランジ部挿入溝に
挿入後、前記スライド型の前進によってヒンジ側フラン
ジ部をヒンジ側フランジ部挿入溝の外側側壁に押し付け
て位置決めを行うことを特徴とする。
おいて、ヒンジ側フランジ部挿入溝のドアインサート内
方側となる内側側壁部分を該ヒンジ側フランジ部挿入溝
の外側側壁に対して前進後退するスライド型で構成し、
前記ドアインサートのフランジ部をフランジ部挿入溝に
挿入後、前記スライド型の前進によってヒンジ側フラン
ジ部をヒンジ側フランジ部挿入溝の外側側壁に押し付け
て位置決めを行うことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明に係るエアバッグド
ア一体インストルメントパネルの成形方法の一実施例に
おける射出成形型の一部を示す断面図、図2は同実施に
おけるドアインサートの配置途中を示す断面図、図3は
同実施例におけるドアインサート配置完了時を示す断面
図、図4は同実施例における射出成形時を示す断面図、
図5は同実施例により得られたエアバッグドア一体イン
ストルメントパネルの一部を示す断面図、図6は他の実
施例における射出成形時を示す部分断面図である。
を詳細に説明する。図1はこの発明に係るエアバッグド
ア一体インストルメントパネルの成形方法の一実施例に
おける射出成形型の一部を示す断面図、図2は同実施に
おけるドアインサートの配置途中を示す断面図、図3は
同実施例におけるドアインサート配置完了時を示す断面
図、図4は同実施例における射出成形時を示す断面図、
図5は同実施例により得られたエアバッグドア一体イン
ストルメントパネルの一部を示す断面図、図6は他の実
施例における射出成形時を示す部分断面図である。
【0016】図1に示す射出成形型10は、この発明に
係るエアバッグドア一体インストルメントパネル(以下
インストルメントパネルとも記す)の成形方法の一実施
例に用いられるもので、インストルメントパネルの裏面
側を成形する裏面型11と、表面側を成形する表面型3
1とよりなり、図7に示した前記インストルメントパネ
ル70と同様の外観形状からなるインストルメントパネ
ルの成形に使用される。この射出成形型10は、図3に
示すように、閉型時における裏面型11の型面13と表
面型31の型面33間がインストルメントパネルの成形
用キャビティ25を構成し、図示しない開閉機構により
開閉可能とされて射出成形機のノズルと接続される。な
お、開閉機構や射出成形機等、射出成形に必要となる装
置は、一般の射出成形に用いらる公知のものが使用され
る。
係るエアバッグドア一体インストルメントパネル(以下
インストルメントパネルとも記す)の成形方法の一実施
例に用いられるもので、インストルメントパネルの裏面
側を成形する裏面型11と、表面側を成形する表面型3
1とよりなり、図7に示した前記インストルメントパネ
ル70と同様の外観形状からなるインストルメントパネ
ルの成形に使用される。この射出成形型10は、図3に
示すように、閉型時における裏面型11の型面13と表
面型31の型面33間がインストルメントパネルの成形
用キャビティ25を構成し、図示しない開閉機構により
開閉可能とされて射出成形機のノズルと接続される。な
お、開閉機構や射出成形機等、射出成形に必要となる装
置は、一般の射出成形に用いらる公知のものが使用され
る。
【0017】裏面型11の型面13には、インストルメ
ントパネルの助手席側を成形する位置にドアインサート
配置部14が設けられている。このドアインサート配置
部14は、図9に示した前記ドアインサート71と略等
しい形状からなる後記のドアインサート41が配置され
る部分で、ドアインサート配置部14の周囲に、フラン
ジ部挿入溝15がドアインサート41のフランジ部45
の形状に合わせて長方形の枠状に形成されている。この
フランジ部挿入溝15は、ドアインサート41のフラン
ジ部45が挿入される部分であって、少なくともドアイ
ンサート41のヒンジ側フランジ部46の挿入されるヒ
ンジ側フランジ部挿入溝16及びそれと対向する開裂先
端側フランジ部47が挿入される開裂先端側フランジ部
挿入溝17については、それぞれ対応するヒンジ側フラ
ンジ部46及び開裂先端側フランジ部47の厚みa,b
よりも溝幅c,dが所要量大きくされている。この例で
は、フランジ部挿入溝15の溝幅は、ヒンジ側フランジ
部挿入溝16及び開裂先端側フランジ部挿入溝17のみ
ならず他の位置でも、フランジ部45の対応する部分の
厚みより大にされている。フランジ部挿入溝15を、フ
ランジ部45の厚みよりも大にする割合は適宜とされる
が、対応するフランジ部の厚みよりも通常0.5〜2.
0mm程度大となるようにされる。なお、ドアインサー
ト41のフランジ部45の厚みは、ヒンジ側フランジ部
46と開裂先端側フランジ部47とで異ならせることな
くフランジ部45全体が一定とされることが多い。
ントパネルの助手席側を成形する位置にドアインサート
配置部14が設けられている。このドアインサート配置
部14は、図9に示した前記ドアインサート71と略等
しい形状からなる後記のドアインサート41が配置され
る部分で、ドアインサート配置部14の周囲に、フラン
ジ部挿入溝15がドアインサート41のフランジ部45
の形状に合わせて長方形の枠状に形成されている。この
フランジ部挿入溝15は、ドアインサート41のフラン
ジ部45が挿入される部分であって、少なくともドアイ
ンサート41のヒンジ側フランジ部46の挿入されるヒ
ンジ側フランジ部挿入溝16及びそれと対向する開裂先
端側フランジ部47が挿入される開裂先端側フランジ部
挿入溝17については、それぞれ対応するヒンジ側フラ
ンジ部46及び開裂先端側フランジ部47の厚みa,b
よりも溝幅c,dが所要量大きくされている。この例で
は、フランジ部挿入溝15の溝幅は、ヒンジ側フランジ
部挿入溝16及び開裂先端側フランジ部挿入溝17のみ
ならず他の位置でも、フランジ部45の対応する部分の
厚みより大にされている。フランジ部挿入溝15を、フ
ランジ部45の厚みよりも大にする割合は適宜とされる
が、対応するフランジ部の厚みよりも通常0.5〜2.
0mm程度大となるようにされる。なお、ドアインサー
ト41のフランジ部45の厚みは、ヒンジ側フランジ部
46と開裂先端側フランジ部47とで異ならせることな
くフランジ部45全体が一定とされることが多い。
【0018】さらに前記ヒンジ側フランジ部挿入溝16
の部分については、ドアインサート41の内方側となる
内側側壁部分16bを、該ヒンジ側フランジ部挿入溝1
6の外側側壁16aに対して前進後退するスライド型2
1で構成し、後退時に溝幅cがドアインサートのヒンジ
側フランジ部46の厚みaより大となるようにされてい
る。この例では、型外の油圧供給装置と接続されたシリ
ンダ装置からなる前進後退装置Mによってスライド型2
1が前進後退するようになっている。
の部分については、ドアインサート41の内方側となる
内側側壁部分16bを、該ヒンジ側フランジ部挿入溝1
6の外側側壁16aに対して前進後退するスライド型2
1で構成し、後退時に溝幅cがドアインサートのヒンジ
側フランジ部46の厚みaより大となるようにされてい
る。この例では、型外の油圧供給装置と接続されたシリ
ンダ装置からなる前進後退装置Mによってスライド型2
1が前進後退するようになっている。
【0019】また、前記ドアインサート配置部14の周
縁には、前記フランジ部挿入溝15よりも内側に、ヒン
ジ側フランジ部挿入溝16部分を除いて受け凸部18が
設けられている。この受け凸部18は、ドアインサート
41のドアインサート開裂用薄肉部42を受けるための
もので、この例では前記ヒンジ側フランジ部挿入溝16
側で開口する略U字形に設けられている。
縁には、前記フランジ部挿入溝15よりも内側に、ヒン
ジ側フランジ部挿入溝16部分を除いて受け凸部18が
設けられている。この受け凸部18は、ドアインサート
41のドアインサート開裂用薄肉部42を受けるための
もので、この例では前記ヒンジ側フランジ部挿入溝16
側で開口する略U字形に設けられている。
【0020】表面型31の型面33は、成形するインス
トルメントパネルの表面形状に応じた形状からなり、前
記裏面型11の受け凸部18と対向する位置に該受け凸
部18に沿うようにパネル本体開裂用薄肉部形成用凸部
32が形成されている。このパネル本体開裂用薄肉部形
成用凸部32は、前記成形キャビティ25で成形される
インストルメントパネル本体を、前記ドアインサート開
裂用薄肉部42と対応する位置で薄肉に形成してエアバ
ッグ膨張時にその薄肉部で破断し易くするもので、射出
成形型10の閉型時にドアインサート41の表面43と
の間に所定の隙間を生じるようにされている。
トルメントパネルの表面形状に応じた形状からなり、前
記裏面型11の受け凸部18と対向する位置に該受け凸
部18に沿うようにパネル本体開裂用薄肉部形成用凸部
32が形成されている。このパネル本体開裂用薄肉部形
成用凸部32は、前記成形キャビティ25で成形される
インストルメントパネル本体を、前記ドアインサート開
裂用薄肉部42と対応する位置で薄肉に形成してエアバ
ッグ膨張時にその薄肉部で破断し易くするもので、射出
成形型10の閉型時にドアインサート41の表面43と
の間に所定の隙間を生じるようにされている。
【0021】次に前記射出成形型10を用いるインスト
ルメントパネルの成形について説明する。まず、前記裏
面型11の型面13のドアインサート配置部14にドア
インサート41を配置する。この例のドアインサート4
1は、TPO等の樹脂成形品からなるものであって、長
方形をした板状のドアインサート本体部44とその周縁
裏側に形成されたフランジ部45とよりなり、対向する
長辺の一辺がヒンジ側48、残りの他辺が裏面のフラン
ジ部45内側に凹溝状のドアインサート開裂用薄肉部4
2の形成された開裂側49とされ、前記ヒンジ側48と
対向する辺が開裂先端側50となっている。前記ドアイ
ンサート開裂用薄肉部42は、前記裏面型11の受け凸
部18に合わせた形状、この例ではヒンジ側48で開口
する略U字形状に形成され、開裂先端側50のドアイン
サート開裂用薄肉部51の幅eが開裂先端側受け凸部2
2の幅fよりも所要量大、すなわち開裂先端側フランジ
部挿入溝17の溝幅dと開裂先端側フランジ部47の厚
みbとの差分(d−b)だけ大とされている。なお、こ
の例では、インサート開裂用薄肉部42は、開裂先端側
50のみならず、他の位置でも受け凸部18よりも幅を
大にしてもよい。
ルメントパネルの成形について説明する。まず、前記裏
面型11の型面13のドアインサート配置部14にドア
インサート41を配置する。この例のドアインサート4
1は、TPO等の樹脂成形品からなるものであって、長
方形をした板状のドアインサート本体部44とその周縁
裏側に形成されたフランジ部45とよりなり、対向する
長辺の一辺がヒンジ側48、残りの他辺が裏面のフラン
ジ部45内側に凹溝状のドアインサート開裂用薄肉部4
2の形成された開裂側49とされ、前記ヒンジ側48と
対向する辺が開裂先端側50となっている。前記ドアイ
ンサート開裂用薄肉部42は、前記裏面型11の受け凸
部18に合わせた形状、この例ではヒンジ側48で開口
する略U字形状に形成され、開裂先端側50のドアイン
サート開裂用薄肉部51の幅eが開裂先端側受け凸部2
2の幅fよりも所要量大、すなわち開裂先端側フランジ
部挿入溝17の溝幅dと開裂先端側フランジ部47の厚
みbとの差分(d−b)だけ大とされている。なお、こ
の例では、インサート開裂用薄肉部42は、開裂先端側
50のみならず、他の位置でも受け凸部18よりも幅を
大にしてもよい。
【0022】前記ドアインサート41の配置は、図1及
び図2に示すように、前記スライド型21を後退させて
ヒンジ側フランジ部挿入溝16の溝幅cをヒンジ側フラ
ンジ部46の厚みaより大にすると共に、前記ヒンジ側
フランジ部46がヒンジ側フランジ部挿入溝16側とな
るようにしてドアインサートのフランジ部45をフラン
ジ部挿入溝15に挿入することによりなされる。その
際、フランジ部挿入溝15の溝幅がフランジ部45の厚
みより大であるため、ドアインサート41に寸法のバラ
ツキや変形等が存在していても、フランジ部45をフラ
ンジ部挿入溝15に簡単に挿入できる。また、前記ドア
インサート41裏面のドアインサート開裂用薄肉部42
は、開裂先端側50における開裂用薄肉部51の幅eが
開裂先端側の受け凸部22の幅fより大に設定されてい
るため、開裂先端側のドアインサート開裂用薄肉部51
がそれと対応する受け凸部22の表面から外れることが
ない。なお、この例では、ドアインサート41における
ヒンジ側フランジ部46とそれと対向する開裂先端側フ
ランジ部47間が所定の間隔より狭くなっている場合を
示す。
び図2に示すように、前記スライド型21を後退させて
ヒンジ側フランジ部挿入溝16の溝幅cをヒンジ側フラ
ンジ部46の厚みaより大にすると共に、前記ヒンジ側
フランジ部46がヒンジ側フランジ部挿入溝16側とな
るようにしてドアインサートのフランジ部45をフラン
ジ部挿入溝15に挿入することによりなされる。その
際、フランジ部挿入溝15の溝幅がフランジ部45の厚
みより大であるため、ドアインサート41に寸法のバラ
ツキや変形等が存在していても、フランジ部45をフラ
ンジ部挿入溝15に簡単に挿入できる。また、前記ドア
インサート41裏面のドアインサート開裂用薄肉部42
は、開裂先端側50における開裂用薄肉部51の幅eが
開裂先端側の受け凸部22の幅fより大に設定されてい
るため、開裂先端側のドアインサート開裂用薄肉部51
がそれと対応する受け凸部22の表面から外れることが
ない。なお、この例では、ドアインサート41における
ヒンジ側フランジ部46とそれと対向する開裂先端側フ
ランジ部47間が所定の間隔より狭くなっている場合を
示す。
【0023】次いで、図3のようにスライド型21を前
進させて、ヒンジ側フランジ部46をヒンジ側フランジ
部挿入溝16の外側側壁16aに押圧し、閉型する。そ
の際、この例ではヒンジ側フランジ部46の外面46a
がヒンジ側フランジ部挿入溝16外側側壁16aに密着
して、ヒンジ側48を基準にしてドアインサート41の
位置決めがなされる。このとき、開裂先端側フランジ部
47の外面47aと開裂先端側フランジ部挿入溝17の
外側側壁17a間に隙間24を生じるが、ドアインサー
ト41は開裂先端側ドアインサート開裂用薄肉部51が
開裂先端側受け凸部22の表面に位置して裏面型11の
型面13から浮き上がることなく配置されているため、
前記開裂先端側の受け凸部22と対向する開裂先端側パ
ネル本体開裂用薄肉部形成用凸部40とドアインサート
41の表面43間に正しい間隔からなる隙間gを生じ、
前記開裂先端側のパネル本体開裂用薄肉部形成用凸部4
0がドアインサート41表面43に接触することがな
い。
進させて、ヒンジ側フランジ部46をヒンジ側フランジ
部挿入溝16の外側側壁16aに押圧し、閉型する。そ
の際、この例ではヒンジ側フランジ部46の外面46a
がヒンジ側フランジ部挿入溝16外側側壁16aに密着
して、ヒンジ側48を基準にしてドアインサート41の
位置決めがなされる。このとき、開裂先端側フランジ部
47の外面47aと開裂先端側フランジ部挿入溝17の
外側側壁17a間に隙間24を生じるが、ドアインサー
ト41は開裂先端側ドアインサート開裂用薄肉部51が
開裂先端側受け凸部22の表面に位置して裏面型11の
型面13から浮き上がることなく配置されているため、
前記開裂先端側の受け凸部22と対向する開裂先端側パ
ネル本体開裂用薄肉部形成用凸部40とドアインサート
41の表面43間に正しい間隔からなる隙間gを生じ、
前記開裂先端側のパネル本体開裂用薄肉部形成用凸部4
0がドアインサート41表面43に接触することがな
い。
【0024】その状態で、前記キャビティ25内に、図
4に示す如く、PPF樹脂等からなる溶融樹脂Pを射出
し、ドアインサート41と一体となったインストルメン
トパネル本体61を射出成形する。その際、前記インス
トルメントパネル本体61の表面には、表面型31のパ
ネル本体開裂用薄肉部形成用凸部32によって、所定厚
みからなる凹溝状のパネル本体開裂薄肉部62がドアイ
ンサート開裂用薄肉部42に沿って形成され、該ドアイ
ンサート開裂用薄肉部42とパネル本体開裂用薄肉部6
2とによって略U字状の開裂予定部63が構成され、該
開裂予定部63で包囲される部分がエアバッグドア64
部分となる。符号66は開裂先端側の開裂予定部、67
は同位置のパネル本体開裂用薄肉部を示す。なお、前記
フランジ部挿入溝17内の隙間24には溶融樹脂が充填
され、ドアインサートのフランジ部45と一体となって
厚めのフランジ部が形成される。また、図3に示すよう
に、前記開裂先端側における受け凸部22内側のドアイ
ンサート開裂用薄肉部51と裏面型の型面13間に生じ
た空間27部分では、図4に示すように射出時の圧力に
よってドアインサート41が屈曲し、そのドアインサー
ト41の屈曲によってインストルメントパネル本体61
における開裂先端側のパネル本体開裂用薄肉部67の内
側に厚肉樹脂部65が形成される。
4に示す如く、PPF樹脂等からなる溶融樹脂Pを射出
し、ドアインサート41と一体となったインストルメン
トパネル本体61を射出成形する。その際、前記インス
トルメントパネル本体61の表面には、表面型31のパ
ネル本体開裂用薄肉部形成用凸部32によって、所定厚
みからなる凹溝状のパネル本体開裂薄肉部62がドアイ
ンサート開裂用薄肉部42に沿って形成され、該ドアイ
ンサート開裂用薄肉部42とパネル本体開裂用薄肉部6
2とによって略U字状の開裂予定部63が構成され、該
開裂予定部63で包囲される部分がエアバッグドア64
部分となる。符号66は開裂先端側の開裂予定部、67
は同位置のパネル本体開裂用薄肉部を示す。なお、前記
フランジ部挿入溝17内の隙間24には溶融樹脂が充填
され、ドアインサートのフランジ部45と一体となって
厚めのフランジ部が形成される。また、図3に示すよう
に、前記開裂先端側における受け凸部22内側のドアイ
ンサート開裂用薄肉部51と裏面型の型面13間に生じ
た空間27部分では、図4に示すように射出時の圧力に
よってドアインサート41が屈曲し、そのドアインサー
ト41の屈曲によってインストルメントパネル本体61
における開裂先端側のパネル本体開裂用薄肉部67の内
側に厚肉樹脂部65が形成される。
【0025】その後、成形品を脱型すれば、図5に示す
本発明の一実施例に係るインストルメントパネル60が
得られる。このようにして得られたインストルメントパ
ネル60は、エアバッグB膨張時の押圧により開裂予定
部63で破断してエアバッグドアが開き、エアバッグB
が車室内に展開する。その際、開裂先端側の開裂予定部
66を構成するパネル本体開裂用薄肉部67とドアイン
サート開裂用薄肉部51の位置が一致しているため、開
裂先端側の開裂予定部66からスムーズに破断し、エア
バッグドア64がヒンジ側64aを支点としてスムーズ
に開くようになる。しかも、前記開裂先端側の開裂予定
部66の内側近傍は、前記射出成形時のドアインサート
41の屈曲によって生じた厚肉樹脂部65によって強度
が高められているため、薄肉によって弱くなっている開
裂先端側の開裂予定部66にエアバッグB膨張時の押圧
力がさらに集中し易くなり、該開裂先端側の開裂予定部
66の破断がより迅速に行われるようになる。また、前
記開裂先端側の開裂予定部66では、ドアインサート4
1が露出していないため、外観が良好である。
本発明の一実施例に係るインストルメントパネル60が
得られる。このようにして得られたインストルメントパ
ネル60は、エアバッグB膨張時の押圧により開裂予定
部63で破断してエアバッグドアが開き、エアバッグB
が車室内に展開する。その際、開裂先端側の開裂予定部
66を構成するパネル本体開裂用薄肉部67とドアイン
サート開裂用薄肉部51の位置が一致しているため、開
裂先端側の開裂予定部66からスムーズに破断し、エア
バッグドア64がヒンジ側64aを支点としてスムーズ
に開くようになる。しかも、前記開裂先端側の開裂予定
部66の内側近傍は、前記射出成形時のドアインサート
41の屈曲によって生じた厚肉樹脂部65によって強度
が高められているため、薄肉によって弱くなっている開
裂先端側の開裂予定部66にエアバッグB膨張時の押圧
力がさらに集中し易くなり、該開裂先端側の開裂予定部
66の破断がより迅速に行われるようになる。また、前
記開裂先端側の開裂予定部66では、ドアインサート4
1が露出していないため、外観が良好である。
【0026】図6に示す例は、ドアインサート41Aの
ヒンジ側フランジ部46Aとそれと対向する開裂先端側
フランジ部47Aの間隔が所定寸法より大の場合であ
る。この場合においても、前記実施例と同様、まずスラ
イド型21を後退させた状態でドアインサート41Aの
フランジ部45Aを表面型11のフランジ部挿入溝15
に挿入することにより、射出成形型10へのドアインサ
ート41Aの配置がなされる。なお、ドアインサート4
1Aは前記実施例のドアインサート41と同様にドアイ
ンサート開裂用薄肉部42Aが略U字形に形成されてい
る。
ヒンジ側フランジ部46Aとそれと対向する開裂先端側
フランジ部47Aの間隔が所定寸法より大の場合であ
る。この場合においても、前記実施例と同様、まずスラ
イド型21を後退させた状態でドアインサート41Aの
フランジ部45Aを表面型11のフランジ部挿入溝15
に挿入することにより、射出成形型10へのドアインサ
ート41Aの配置がなされる。なお、ドアインサート4
1Aは前記実施例のドアインサート41と同様にドアイ
ンサート開裂用薄肉部42Aが略U字形に形成されてい
る。
【0027】次いで、前記スライド型21の前進によっ
てドアインサート41Aのヒンジ側フランジ部46Aを
押してヒンジ側フランジ部挿入溝16の外側側壁16a
に圧着させることにより、ドアインサート41Aの位置
決めを行う。その際、開裂先端側のドアインサート開裂
用薄肉部51Aの幅が開裂先端側の受け凸部22の幅よ
り大に設定されているため、開裂先端側のドアインサー
ト開裂用薄肉部51Aはその裏面に受け凸部22がはま
るようにして位置し、該受け凸部22に乗り上げること
がない。その結果、表面型31における開裂先端側のパ
ネル本体開裂用薄肉部形成用凸部40Aとドアインサー
ト41の表面間の間隔が正しく維持され、その後の射出
成形により成形されるインストルメントパネル本体61
Aには、開裂先端側のドアインサート開裂用薄肉部51
Aと一致する位置に、インストルメントパネル本体61
Aの開裂先端側におけるパネル本体開裂用薄肉部67A
が形成され、両開裂用薄肉部51A,67Aで構成され
る開裂先端側開裂予定部66Aが所定位置に形成され
る。なお、符号62Aはインストルメントパネル本体全
体の開裂用薄肉部、63Aはインストルメントパネル全
体の開裂予定部を示す。
てドアインサート41Aのヒンジ側フランジ部46Aを
押してヒンジ側フランジ部挿入溝16の外側側壁16a
に圧着させることにより、ドアインサート41Aの位置
決めを行う。その際、開裂先端側のドアインサート開裂
用薄肉部51Aの幅が開裂先端側の受け凸部22の幅よ
り大に設定されているため、開裂先端側のドアインサー
ト開裂用薄肉部51Aはその裏面に受け凸部22がはま
るようにして位置し、該受け凸部22に乗り上げること
がない。その結果、表面型31における開裂先端側のパ
ネル本体開裂用薄肉部形成用凸部40Aとドアインサー
ト41の表面間の間隔が正しく維持され、その後の射出
成形により成形されるインストルメントパネル本体61
Aには、開裂先端側のドアインサート開裂用薄肉部51
Aと一致する位置に、インストルメントパネル本体61
Aの開裂先端側におけるパネル本体開裂用薄肉部67A
が形成され、両開裂用薄肉部51A,67Aで構成され
る開裂先端側開裂予定部66Aが所定位置に形成され
る。なお、符号62Aはインストルメントパネル本体全
体の開裂用薄肉部、63Aはインストルメントパネル全
体の開裂予定部を示す。
【0028】なお、前記開裂先端側フランジ部挿入溝1
7の内側側壁とドアインサートの開裂先端側フランジ部
47Aとの間に隙間24Aを生じるため、その隙間24
A部分では、前記射出成形時にドアインサート開裂用薄
肉部51Aが隙間24A側へ屈曲してインストルメント
パネル本体61Aに厚肉樹脂部65Aが形成される。こ
の厚肉樹脂部65Aは、開裂先端側の受け凸部22の外
側位置、すなわち開裂予定部66Aの外側となり、開裂
予定部66Aの厚み及び位置に影響を与えない。
7の内側側壁とドアインサートの開裂先端側フランジ部
47Aとの間に隙間24Aを生じるため、その隙間24
A部分では、前記射出成形時にドアインサート開裂用薄
肉部51Aが隙間24A側へ屈曲してインストルメント
パネル本体61Aに厚肉樹脂部65Aが形成される。こ
の厚肉樹脂部65Aは、開裂先端側の受け凸部22の外
側位置、すなわち開裂予定部66Aの外側となり、開裂
予定部66Aの厚み及び位置に影響を与えない。
【0029】その後、成形品を脱型すれば、所望のイン
ストルメントパネル60Aが得られる。得られたインス
トルメントパネル60Aは、前記開裂予定部63Aで包
囲されるエアバッグドア64Aを一体に有し、エアバッ
グ膨張時の押圧によって前記開裂予定部63Aで破断す
る際、開裂先端側ではドアインサート開裂用薄肉部51
Aとパネル本体開裂用薄肉部67Aの位置が一致してい
るため、その開裂が迅速かつ正確に始まる。しかも前記
厚肉樹脂部65Aからなる強度増大部が開裂先端側の開
裂予定部66Aに接近して位置するため、エアバッグ膨
張時の押圧力が開裂予定部66Aに集中的に作用し、よ
りスムーズかつ正確に破断してエアバッグドア64Aが
開くようになる。また、前記開裂先端側の開裂予定部6
6Aでは、ドアインサート66Aが露出してないため、
外観が良好である。
ストルメントパネル60Aが得られる。得られたインス
トルメントパネル60Aは、前記開裂予定部63Aで包
囲されるエアバッグドア64Aを一体に有し、エアバッ
グ膨張時の押圧によって前記開裂予定部63Aで破断す
る際、開裂先端側ではドアインサート開裂用薄肉部51
Aとパネル本体開裂用薄肉部67Aの位置が一致してい
るため、その開裂が迅速かつ正確に始まる。しかも前記
厚肉樹脂部65Aからなる強度増大部が開裂先端側の開
裂予定部66Aに接近して位置するため、エアバッグ膨
張時の押圧力が開裂予定部66Aに集中的に作用し、よ
りスムーズかつ正確に破断してエアバッグドア64Aが
開くようになる。また、前記開裂先端側の開裂予定部6
6Aでは、ドアインサート66Aが露出してないため、
外観が良好である。
【0030】
【発明の効果】以上図示し説明したようにこの発明によ
れば、ドアインサートがエアバッグドアの裏側に固着さ
れたエアバッグドア一体インストルメントパネルに関
し、ドアインサートの変形あるいは寸法のバラツキ等が
あっても、エアバッグドアがスムーズかつ確実に開き、
しかもエアバッグドア部分の外観が良好となるエアバッ
グドア一体ドアインストルメントパネルを容易に得るこ
とができる。
れば、ドアインサートがエアバッグドアの裏側に固着さ
れたエアバッグドア一体インストルメントパネルに関
し、ドアインサートの変形あるいは寸法のバラツキ等が
あっても、エアバッグドアがスムーズかつ確実に開き、
しかもエアバッグドア部分の外観が良好となるエアバッ
グドア一体ドアインストルメントパネルを容易に得るこ
とができる。
【図1】この発明に係るエアバッグドア一体インストル
メントパネルの成形方法の一実施例における射出成形型
の一部を示す断面図である。
メントパネルの成形方法の一実施例における射出成形型
の一部を示す断面図である。
【図2】同実施におけるドアインサートの配置途中を示
す断面図である。
す断面図である。
【図3】同実施例におけるドアインサートの配置完了時
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図4】同実施例における射出成形時を示す断面図であ
る。
る。
【図5】同実施例により得られたエアバッグドア一体イ
ンストルメントパネルの一部を示す断面図である。
ンストルメントパネルの一部を示す断面図である。
【図6】他の実施例における射出成形時を示す射出成形
型の部分断面図である。
型の部分断面図である。
【図7】エアバッグドア一体インストルメントパネルの
一例を示す斜視図である。
一例を示す斜視図である。
【図8】図7の8−8断面図である。
【図9】ドアインサートの斜視図である。
【図10】従来の成形方法におけるドアインサート配置
時を示す射出成形型の部分断面図である。
時を示す射出成形型の部分断面図である。
【図11】従来の成形方法における射出成形時を示す射
出成形型の部分断面図である。
出成形型の部分断面図である。
10 射出成形型 11 裏面型 15 フランジ部挿入溝 16 ヒンジ側フランジ部挿入溝 16a ヒンジ側フランジ部挿入溝の外側側壁 16b ヒンジ側フランジ部挿入溝の内側側壁 17 開裂先端側フランジ部挿入溝 18 受け凸部 21 スライド型 22 開裂先端側受け凸部 31 表面型 33 パネル本体開裂用薄肉部形成用凸部 40 開裂先端側のパネル本体開裂用薄肉部形成用凸部 41 ドアインサート 44 ドアインサート本体部 45 フランジ部 48 ヒンジ側 49 開裂側 50 開裂先端側 61 インストルメントパネル本体 64 エアバッグドア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩永 健太郎 愛知県安城市藤井町東長先8番地1 株式 会社イノアックコーポレーション桜井事業 所内
Claims (3)
- 【請求項1】 板状のドアインサート本体部とその裏面
周縁に形成されたフランジ部とよりなって前記ドアイン
サート本体部の一辺がヒンジ側、残りの辺が裏面に凹溝
状のドアインサート開裂用薄肉部を有する開裂側とされ
ると共に前記ヒンジ側と対向する辺が開裂先端側とされ
た樹脂製のドアインサートを、前記フランジ部が挿入さ
れるフランジ部挿入溝及び前記ドアインサート開裂用薄
肉部を受ける受け凸部が一側の型面に形成されると共に
前記受け凸部と対向するパネル本体開裂用薄肉部形成用
凸部が他側の型面に形成されたインストルメントパネル
用射出成形型に配置し、前記射出成形型のキャビティに
溶融樹脂を射出してインストルメントパネル本体を形成
することにより該インストルメントパネル本体裏面にド
アインサートが固着されたエアバッグドア一体インスト
ルメントパネルにおいて、 前記フランジ部挿入溝の溝幅を、少なくともヒンジ側フ
ランジ部挿入溝と開裂先端側フランジ部挿入溝の部分で
それらの溝部分と対応するフランジ部の厚みより大に設
定するとともに、前記開裂先端側のドアインサート開裂
用薄肉部の幅を該開裂用薄肉部と対応する開裂先端側受
け凸部の幅よりも大にし、前記フランジ部をフランジ部
挿入溝に挿入後、前記ヒンジ側フランジ部をヒンジ側フ
ランジ部挿入溝のドアインサート外方側となる外側側壁
へ押圧してドアインサートの位置決めを行ない、その後
に前記溶融樹脂を射出して成形したインストルメントパ
ネル本体を有することを特徴とするエアバッグドア一体
インストルメントパネル。 - 【請求項2】 板状のドアインサート本体部とその裏面
周縁に形成されたフランジ部とよりなって前記ドアイン
サート本体部の一辺がヒンジ側、残りの辺が裏面に凹溝
状のドアインサート開裂用薄肉部を有する開裂側とされ
ると共に前記ヒンジ側と対向する辺が開裂先端側とされ
た樹脂製のドアインサートを、前記フランジ部が挿入さ
れるフランジ部挿入溝及び前記ドアインサート開裂用薄
肉部を受ける受け凸部が一側の型面に形成されると共に
前記受け凸部と対向するパネル本体開裂用薄肉部形成用
凸部が他側の型面に形成されたインストルメントパネル
用射出成形型に配置し、前記射出成形型のキャビティに
溶融樹脂を射出してインストルメントパネル本体を形成
することにより前記インストルメントパネル本体裏面に
ドアインサートが固着されたエアバッグドア一体インス
トルメントパネルを成形する方法において、 前記フランジ部挿入溝の溝幅を、少なくともヒンジ側フ
ランジ部挿入溝と開裂先端側フランジ部挿入溝の部分で
それらの溝部分と対応するフランジ部の厚みより大に設
定するとともに、前記開裂先端側のドアインサート開裂
用薄肉部の幅を該開裂用薄肉部と対応する開裂先端側受
け凸部の幅よりも大にし、前記フランジ部をフランジ部
挿入溝に挿入後、前記ヒンジ側フランジ部をヒンジ側フ
ランジ部挿入溝のドアインサート外方側となる外側側壁
へ押圧してドアインサートの位置決めを行ない、その後
に前記溶融樹脂の射出を行うことを特徴とするエアバッ
グドア一体インストルメントパネルの成形方法。 - 【請求項3】 請求項2において、ヒンジ側フランジ部
挿入溝のドアインサート内方側となる内側側壁部分を該
ヒンジ側フランジ部挿入溝の外側側壁に対して前進後退
するスライド型で構成し、前記ドアインサートのフラン
ジ部をフランジ部挿入溝に挿入後、前記スライド型の前
進によってヒンジ側フランジ部をヒンジ側フランジ部挿
入溝の外側側壁に押し付けて位置決めを行うことを特徴
とするエアバッグドア一体インストルメントパネルの成
形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10152963A JPH11342818A (ja) | 1998-06-02 | 1998-06-02 | エアバッグドア一体インストルメントパネル及びエアバッグドア一体インストルメントパネルの成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10152963A JPH11342818A (ja) | 1998-06-02 | 1998-06-02 | エアバッグドア一体インストルメントパネル及びエアバッグドア一体インストルメントパネルの成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11342818A true JPH11342818A (ja) | 1999-12-14 |
Family
ID=15551995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10152963A Pending JPH11342818A (ja) | 1998-06-02 | 1998-06-02 | エアバッグドア一体インストルメントパネル及びエアバッグドア一体インストルメントパネルの成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11342818A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006306230A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Daikyoo Nishikawa Kk | インストルメントパネルのエアバッグドア部構造 |
JP2006347126A (ja) * | 2005-06-20 | 2006-12-28 | Toyoda Gosei Co Ltd | 樹脂積層部材の製造方法 |
JP2007223344A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-09-06 | Mitsuboshi Kaseihin Kk | エアバッグドア一体型インストルメントパネル及びその製造方法 |
-
1998
- 1998-06-02 JP JP10152963A patent/JPH11342818A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006306230A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Daikyoo Nishikawa Kk | インストルメントパネルのエアバッグドア部構造 |
JP2006347126A (ja) * | 2005-06-20 | 2006-12-28 | Toyoda Gosei Co Ltd | 樹脂積層部材の製造方法 |
JP2007223344A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-09-06 | Mitsuboshi Kaseihin Kk | エアバッグドア一体型インストルメントパネル及びその製造方法 |
JP4739979B2 (ja) * | 2006-02-21 | 2011-08-03 | 三ツ星化成品株式会社 | エアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法 |
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