JPH11340149A - プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 - Google Patents
プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法Info
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- JPH11340149A JPH11340149A JP10147672A JP14767298A JPH11340149A JP H11340149 A JPH11340149 A JP H11340149A JP 10147672 A JP10147672 A JP 10147672A JP 14767298 A JP14767298 A JP 14767298A JP H11340149 A JPH11340149 A JP H11340149A
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Abstract
積状態を制御して、エッチング特性に経時的な変化を生
じさせることなく、プロセスの再現性・信頼性を、長期
間にわたって低コストで維持できるプラズマ処理装置を
提供する。 【解決手段】処理室100内に設けられたUHF帯アンテ
ナ110から放射される電磁波と、処理室100の周囲
に設置された磁場形成手段101で形成される磁場との
相互作用により、処理室内部にプラズマを発生してウエ
ハWを処理するプラズマ処理装置において、処理室10
0の側壁102にジャケット103が交換可能に保持さ
れ、側壁内面の温度をウエハよりも十分低い温度で一定
に制御する。また、リアクタ内部でバイアス印加が可能
な構成部品であるリング116、試料台リング132に
ついては、その少なくとも一部分にバイアスが印加され
る構造を設け、かつ部品全体の熱容量を十分に小さくす
る。
Description
および処理方法に係り、特に半導体製造工程における微
細なパターンを形成するのに好適なプラズマ処理装置お
よびプラズマ処理方法に関する。
ッチング、アッシングなどの微細加工プロセスで、プラ
ズマ処理装置が広く用いられている。プラズマ処理によ
るプロセスは、真空チャンバー(リアクタ)内部に導入
されたプロセスガスをプラズマ発生手段によりプラズマ
化し、半導体ウエハ表面で反応させて微細加工を行うと
ともに、揮発性の反応生成物を排気することにより、所
定の処理を行うものである。
内壁やウエハの温度、あるいは内壁への反応生成物の堆
積状態がプロセスに大きな影響を及ぼす。また、リアク
タ内部に堆積した反応生成物が剥離すると、発塵の原因
となって、素子特性の劣化や歩留まりの低下につなが
る。
プロセスを安定に保ちかつ異物の発生を抑制するため
に、リアクタ内部の温度や表面への反応生成物の堆積を
制御することが重要である。
には、シリコン酸化膜のドライエッチング工程における
選択比を向上させる目的で、リアクタ内部の各部の温度
を、エッチングステージの温度よりも150℃以上高い
150℃以上300℃以下(望ましくは200℃以上2
50℃以下)の高温度値に±5℃以内の精度で制御保持
するドライエッチング装置が記載されている。このよう
にリアクタ内面各部の温度を高温に加熱制御すること
で、リアクタ内面へのプラズマ重合物の付着量が減少
し、半導体ウエハ上へのプラズマ重合物の付着量が増加
して、選択比が向上する。
は、平行平板型のプラズマ処理装置において、クランプ
リング(被処理体保持手段)、フォーカスリング(プラ
ズマ集中手段)の少なくとも一方に、プラズマ処理によ
り生じる反応生成物が付着しない温度に昇温・維持させ
る加熱手段を設けた装置が記載されている。加熱手段と
しては抵抗発熱体を用いている。加熱により反応生成物
の付着が防止できるので、反応生成物の剥離や、被処理
体表面へのパーティクルの付着が低減される。
マ処理装置では、チャンバー内壁面の温度や内壁表面へ
の反応生成物の堆積の制御が重要である。
い面積をもつ側壁面の温度を200℃〜250℃程度以
上の高温に設定すると、エッチング特性が内壁表面の温
度に非常に敏感となり、プロセスの再現性・信頼性が低
下しやすいという問題がある。
c. Sci. Technol. B 15(2) Mar/Apr1997, p.21, 'Chemi
cal challenge of submicron oxide etching' には、誘
導結合型のプラズマにおいて、側壁温度が200℃から
170℃に変化すると酸化膜エッチレートが5%以上増
加することが示されている。この理由としては、側壁温
度の低下により、より多くの炭素が壁に吸着するように
なり、ウエハー上への炭素の堆積が減少して、酸化膜エ
ッチレートが増加したものと推測されている。このよう
に、特に高密度プラズマでは、高温領域でプラズマがリ
アクタ内壁と強く相互作用するために、リアクタ内部の
温度バランスの変化により、内壁表面への反応生成物の
堆積や表面の組成変化が急速に進んで、エッチング特性
の変化としてあらわれることになる。
内壁との相互作用が、温度変化に対して非常に敏感とな
る。たとえば、内壁面材料としてSiO2を用いた場合、 S
iO2のF原子によるエッチレートと壁温の間の熱力学的関
係式が報告されており、(D. L.Flamm, et al., J. App
l. Phys., 50, p.6211 (1979))、この関係式を150℃以
上の温度領域に適用すると、壁温度が200℃から250℃以
上では、エッチレートが指数関数的に急激に増加してい
く。
御は、たとえば±5℃以内と高い精度が要求される。し
かしながら、内壁面は高密度なプラズマにさらされるわ
けであるから、壁面の温度をこのような高温領域で高精
度に制御するのは容易ではない。また、これを実現する
には、温度制御に、温度検出手段とヒータやランプなど
の加熱手段を用いることになるが、温度制御の機構・手
段がおおがかりになってしまう。さらに、このような高
温領域では内壁面には反応生成物は堆積しないので、壁
面はプラズマによりエッチングされて消耗する。したが
って、内壁面の部品を定期的に交換する必要があり、消
耗品のコスト上昇につながる。また、加熱に大きなエネ
ルギーを要するので、エネルギー消費の観点からも好ま
しくない。
の加熱についてもあてはまる。リングを加熱して昇温す
ることで反応生成物の付着は防止できるものの、抵抗発
熱体などの加熱機構は装置構成を複雑にさせる。また、
反応生成物の付着は防止できても、リングや内壁表面が
プラズマでエッチングされて消耗すると、構成材料その
ものが新たな発塵源となるおそれがある。さらにリング
や内壁面の部品が消耗するとこれらを定期的に交換する
必要があり、装置のランニングコスト上昇につながる。
チャンバー内壁面をポリマーによる表面コーティング層
で保護することである。たとえば、特開平7―3123
63には、ワークピース(被加工物)の支持台の温度を
チャンバーの壁面よりも高い状態で維持して、チャンバ
ー内壁面に表面コーティング層を形成させるプラズマエ
ッチング装置が記載されている。そして、コンタミナン
ト粒子をポリマーフィルム内に捕獲して蓄積すること
で、反応生成物によるコンタミナントのチャンバ内への
残留蓄積を低減するとされている。
目的とするものではなく、コンタミナント粒子の捕獲が
目的である。また、チャンバー内壁面に表面コーティン
グ層を形成させる際の温度は、ワークピース(被加工
物)よりも5℃以上低い値と記述されているのみであ
り、温度の範囲と制御の精度については考慮がなされて
いない。また、圧力範囲も数百mtorr(数10Pa)の高
圧力のレンジである。しかしながら、膜の堆積温度は、
膜の組成や質を変化させ、膜の剥離強度や異物発生に影
響すると推測される。また、堆積膜の温度変動は、熱膨
張と収縮の繰り返しによりクラックの発生や剥離につな
がって、異物の原因となると予測され、温度制御の精度
は重要な因子である。また、数十mtorr以下(数Pa以
下)の圧力範囲では、高イオンエネルギー化や分子の平
均自由行程が長くなることで、膜堆積状況が異なると考
えられる。さらに、上記の公知例ではコンタミナントを
とりこんだコーティング層をプラズマ処理チャンバー壁
面から除去する必要があり、これが装置のスループット
や消耗品コストに直接影響するが、この点については考
慮がなされていない。
されたものであり、リアクタ内部の温度と反応生成物の
堆積を制御することにより、エッチング特性に経時的な
変化を生じさせることなく、プロセスの再現性・信頼性
を、長期間にわたってかつ低コストで維持できるプラズ
マ処理装置を提供することを目的とする。
題について鋭意研究を重ねた結果、リアクタ内の圧力が
数Pa以下の領域で、リアクタ内壁面の温度をウエハより
も十分低い温度で、しかも一定温度に制御したときに、
内壁面に強固なコーティング膜が形成されることを見出
した。さらに詳細な分析の結果、このコーティング膜
は、膜形成時の温度が低いほどポリマー重合が進んでい
ること、および膜形成時の温度を一定に制御することで
しっかりした層状の構造が形成されること、したがって
膜表面の剥離や損傷がみられず発塵の原因とはならない
ことを知見した。
が「ウエハよりも十分低く一定」とは、ウエハよりも5
℃以上低い範囲で、望ましくは20℃以上低い範囲で、
±10℃以内の精度で制御することを意味している。ま
た、ウエハの処理中の温度がおよそ100℃から110
℃程度である場合には、温度範囲は100℃以下、望ま
しくは80℃以下を意味している。
上記のような低温領域での制御が困難な部分あるいは構
成部品も存在する。本発明者らは、このような個所につ
いても検討を重ねた結果、発熱抵抗体のような複雑な加
熱機構を有することなく、その温度や表面への反応生成
物の堆積を制御する方法を見出すに至った。
ものであり、真空処理室と、プラズマ発生装置と、処理
室にガスを供給する処理ガス供給手段と、該真空処理室
内で処理される試料を保持する電極と、該真空処理室を
減圧する真空排気系とを有するプラズマ処理装置におい
て、前記処理ガスにプラズマ放電により重合膜が形成さ
れるような組成のガスを少なくとも1種類以上含み、前
記処理室内でプラズマ放電により前記処理ガスをプラズ
マ化し、前記処理室の内部でプラズマに接する内壁面
(あるいは内部構成部品の表面)の少なくとも一部分
を、試料よりも十分に低い温度で一定に制御して、処理
室内壁面に強固な重合膜を形成させることを特徴とす
る。
させる内壁面の温度を、試料よりも5℃以上、望ましく
は20℃以上低い範囲で、±10℃以内の精度で、制御
することにある。
させる処理室内壁面の温度を、0℃以上100℃以下、
望ましくは20℃以上80℃以下の範囲で、±10℃以
内の精度で、制御することにある。
理圧力を0.1Pa以上10Pa以下、望ましくは0.
5Pa以上4Pa以下とすることにある。
させる処理室内壁面を構成する部材を、容易に交換可能
な構造とすることにある。
に形成された重合膜の成長を抑制する処理プロセスを含
むことにある。
と、プラズマ発生装置と、処理室にガスを供給する処理
ガス供給手段と、該真空処理室内で処理される試料を保
持する電極と、該真空処理室を減圧する真空排気系とを
有するプラズマ処理装置において、上記処理室の内部で
プラズマに接する構成部品(あるいは内壁面)を、その
少なくとも一部分にバイアスが印加され、かつその熱容
量を十分に小さくし、かつその表面積を小さくするよう
に構成することにある。
でプラズマに接する構成部品の温度を、100℃以上2
50℃以下、望ましくは150℃以上200℃以下の範
囲で調整することにあり、さらに処理室の処理圧力を
0.1Pa以上10Pa以下、望ましくは0.5Pa以
上4Pa以下とすることにある。
形状がリング状であり、当該部品のプラズマに接する表
面積が処理室内壁の全面積の20%以下であることにあ
る。
でプラズマに接してその少なくとも一部分にバイアスが
印加される構成部品の形状がリング状であり、その厚み
が6mm以下、内径が試料径以上であることにある。
マ処理装置において、前記内壁構成部品のプラズマに接
する側の近傍に赤外光吸収体を形成するように構成し
て、当該部品の温度を赤外線照射手段により遠隔的に制
御することにある。
温度制御される部品の温度を、100℃以上250℃以
下、望ましくは150℃以上200℃以下の範囲で、±
10℃以内の精度で、制御することにある。
マ処理装置において、プラズマ発生装置が有磁場UHF帯
電磁波放射方式であることにある。
ガスの一部が重合して、処理室内壁面のプラズマに接す
る部分あるいは部品の表面に、ポリマーによる表面コー
ティング層が形成される。そして、リアクタ内壁面の温
度をウエハよりも十分低い温度で一定温度に制御するこ
とで、このコーティング層のポリマー重合が進んでしっ
かりした層状の構造を形成することが可能となる。した
がって内壁面がプラズマによりエッチングされて消耗す
ることがないので、内壁面の部品交換の頻度が低減で
き、ランニングコスト低下が可能となる。また、このコ
ーティング層は、膜の組成が緊密であるので、プラズマ
にさらされても、表面に剥離や損傷が生じないので、発
塵の原因とはならない。
りも低い温度領域に設定しているので、内壁面を200
℃以上の高温領域に設定した場合に比べて、プラズマと
内壁面との相互作用が弱く、しかも温度変化に対して敏
感とならない。このため、プロセスの再現性・信頼性が
長期間にわたって低下しにくく、また温度制御の精度も
たとえば±10℃以内でよく、温度制御に複雑な機構を
用いることなく比較的容易に実現することが可能とな
る。
形成された場合にはこの膜を除去する必要がある。この
膜除去プロセスをクリーニングではなく、装置を大気開
放して重合膜が形成された処理室内壁面の構成部品を交
換して装置は再び稼動させ、膜の除去はチャンバから取
り出した後にウエットクリーニングなどでex-situに行
って内壁面を再生することで、装置の不稼動時間を低減
してスループットを低下させないとともに、部品の再生
と繰り返し使用により消耗品コストを低減できる効果が
ある。また、処理中に重合膜の成長を抑制するプロセス
を加えることで、装置の開放と清掃までの時間を延ばす
ことができる。
リアクタ内部において、ウエハよりも十分に低い領域で
の温度制御が困難な部分あるいは構成部品については、
その少なくとも一部分にバイアスが印加される構造を設
け、かつ部品全体の熱容量を十分に小さくすることによ
り、ヒータやランプなどの複雑な機構を用いることなく
部品全体が高温領域に制御できるので、反応生成物の過
剰な堆積を抑制して反応生成物の剥離にともなう異物発
生を低減できる。また、部品の表面積を小さくすること
で、温度や表面状態が変動してもプロセスへの影響を抑
制できる。さらに、上記の構成部品に印加されるバイア
スの程度を調整して、温度を100℃以上250℃以
下、望ましくは150℃以上200℃以下の範囲に設定
することにより、およそ250℃以上の高温領域に設定
した場合に比べて温度変化に対して敏感ではないので、
構成部品の温度変動がプロセスに対して実質的に影響し
ないレベルに小さくできる利点がある。
内部でプラズマに接する構成部品の温度を、赤外線照射
とガス熱伝達を用いて、より能動的に高温領域で高精度
に制御できるので、反応生成物の過剰な堆積を抑制して
反応生成物の剥離にともなう異物発生を低減できるとと
もに温度や表面状態の変動を抑制してプロセスに対する
影響を抑制できる。さらに、温度を100℃以上250
℃以下、望ましくは150℃以上200℃以下の範囲で
±10℃以内の精度で、制御することにより、およそ2
50℃以上の高温領域に設定した場合に比べて、温度変
化に対して敏感ではないので、構成部品の温度変動がさ
らに微細なプロセスに対しても実質的に影響しないレベ
ルに小さくできる利点がある。
図面に基づいて説明する。図1は、本発明を、有磁場U
HF帯電磁波放射放電方式のプラズマエッチング装置へ
適用した実施例を示すもので、当該プラズマエッチング
装置の断面模式図である。
orr程度の真空度を達成可能な真空容器であり、その
上部にプラズマ発生手段としての電磁波を放射するアン
テナ110を、下部にはウエハなどの試料Wを載置する
下部電極130を、それぞれ備えている。アンテナ11
0と下部電極130は、平行して対向する形で設置され
る。また、処理室100の周囲には、電磁コイル101
A、101B、ヨーク101Cからなる磁場形成手段1
01が設置されており、所定の分布と強度をもつ磁場が
形成される。そして、アンテナ110から放射される電
磁波と磁場形成手段101で形成される磁場との相互作
用により、処理室内部に導入された処理ガスをプラズマ
化して、プラズマPを発生させ、試料Wを処理する。
の温度を制御するジャケット103が交換可能に保持さ
れる。そして、ジャケット103の内部には熱媒体供給
手段104から熱媒体が循環供給されて温度が制御され
る。ジャケットの温度は、0℃〜100℃、望ましくは
20℃〜80℃の範囲で、±10℃以内の精度で制御さ
れる。一方、処理室100は、真空室105に接続され
た真空排気系106により真空排気されて、処理室10
0の内部が0.1Pa以上10Pa以下、望ましくは0.5Pa以
上4Pa以下の所定の処理圧力に調整される。処理室1
00および真空室105はアース電位となっている。処
理室100の側壁102、ジャケット103は重金属を
含まず熱伝導性のよいたとえばアルミニウムなどの非磁
性金属材料として、表面に耐プラズマ性のアルマイトな
どの表面処理を施してもよい。
状導電体111、誘電体112、誘電体リング113から
なり、真空容器の一部としてのハウジング114に保持
される。また、円板状導電体111のプラズマに接する
側の面にはプレート115が設置され、さらにその外周
にリング116が設置される。試料のエッチング、成膜
等の処理を行なう処理ガスは、ガス供給手段117から
所定の流量と混合比をもって供給され、円板状導電体1
11とプレート115に設けられた多数の孔を通して、
所定の分布に制御されて、処理室100に供給される。
21、アンテナ高周波電源122が、それぞれマッチン
グ回路・フィルタ系123、124を介して接続され、
またフィルタ125を通してアースに接続される。アン
テナ電源121は、望ましくは300 MHzから900 MHzのUH
F帯周波数の電力を供給し、アンテナ110からUHF帯の
電磁波が放射される。一方、アンテナ高周波電源122
は、円板状導電体111に、たとえば100kHz程度の低周
波、あるいは数MHzから10MHz程度の高周波のバイアスを
印加することで、円板状導電体111に接するプレート
115の表面での反応を制御する。プレート115はウ
エハと対向しているので、処理プロセスにもっとも大き
く影響するが、この面にバイアスを印加して反応生成物
を堆積させないことで、装置プロセスが安定化する。ま
た、たとえば、CF系のガスを用いた酸化膜エッチングに
おいて、プレート115の材質を、高純度のシリコンや
カーボンなどとすることで、プレート115の表面での
FラジカルやCFxラジカルの反応を制御して、ラジカル
の組成比を調整する。プレート115の下面とウエハW
の距離(以下、ギャップと呼ぶ)は、30mm以上15
0mm以下、望ましくは50mm以上120mm以下と
する。
御手段、すなわちその内部を循環する熱媒体により温度
が所定の値に維持され、円板状導電体111に接するプ
レート115の表面温度が制御される。リング116
は、アンテナ高周波電源122によるバイアスで加熱さ
れて温度制御されるが、これについては後に詳しく述べ
る。
に対向して下部電極130が設けられている。下部電極
130には、400kHzから13.56MHzの範囲のバイアス電力
を供給するバイアス電源141がマッチング回路・フィ
ルタ系142を介して接続されて試料Wに印加するバイ
アスを制御するとともに、フィルタ143を介してアー
スに接続される。
より、その上面、すなわち試料載置面にウエハなどの試
料Wを載置保持する。静電吸着装置131は、その上面
に静電吸着用誘電体層(以下、静電吸着膜と略称する)
が形成されている。そして、静電吸着用の直流電源14
4とフィルタ145により数100V〜数kVの直流電
圧を印加して、静電吸着膜を介して試料Wと静電吸着装
置111との間に作用するクーロン力を発生させて、試
料Wを下部電極130上に吸着・保持する。静電吸着膜
としては、たとえば酸化アルミニウムや酸化アルミニウ
ムにチタン酸化物を混合した誘電体を用いる。
るために、図示しない温度制御手段によりその表面温度
が所定の温度に制御される。このために、下部電極13
0には、静電吸着装置131と試料Wの間の熱伝達性を
高めるために、不活性ガス、たとえばHeガスが所定の
流量と圧力に設定されて供給されている。これにより、
ウエハの温度は、最高でおよそ100℃〜110℃以下の範囲
に制御される。
の外側部には、試料台リング132が設けられている。
試料台リング132には、SiCなどのセラミクスやカ
ーボン、シリコン、石英材料を用いる。試料台リング1
32は、アルミナなどの絶縁体133で、静電吸着装置
131と絶縁される。さらに、試料台リング132に絶
縁体133を介してバイアス電源141からのバイアス
電力を一部漏洩させて加えることで、試料台リング13
2へのバイアス印加を調整して、その表面での反応を制
御することも可能である。たとえば、CF系のガスを用い
た酸化膜エッチングにおいて、試料台リング132の材
質を高純度のシリコンとすれば、シリコンのスカベンジ
作用により試料台リング132の表面でのFラジカルや
CFxラジカルの反応を調整して、特にウエハ外周部での
エッチング均一性を向上することができる。試料台リン
グ132は、バイアスにより加熱されるともに、伝熱ガ
スにより冷却されて、温度制御されるが、これについて
は後に詳しく述べる。
以上のように構成されており、このプラズマエッチング
装置を用いて、たとえばシリコン酸化膜のエッチングを
行う場合の具体的なプロセスを、図1を用いて説明す
る。
示していない試料搬入機構から処理室100に搬入され
た後、下部電極130の上に載置・吸着される。そし
て、必要に応じて下部電極の高さが調整されて所定のギ
ャップに設定される。ついで、処理室100内は真空排
気系106により真空排気されていく。一方、試料Wの
エッチング処理に必要なガス、たとえばC4F8とAr
が、ガス供給手段117から、所定の流量と混合比、た
とえばAr流量300sccm、C4F8流量9scc
mをもって、アンテナ110のプレート115から処理
室100に供給される。同時に、処理室100は真空排
気系106により排気され、処理室100の内部が所定
の処理圧力、例えば1Paになるように調整される。他
方、磁場形成手段101により、所定の分布と強度の磁
場が形成される。そして、アンテナ電源121によりア
ンテナ110からUHF帯の電磁波が放射され、磁場との
相互作用により処理室100内にプラズマPが生成され
る。このプラズマPにより、処理ガスを解離させてイオ
ン・ラジカルを発生させ、さらにアンテナ高周波電源1
22、バイアス電源141を制御して、ウェハWにエッ
チング等の処理を行う。そして、エッチング処理の終了
にともない、電力および処理ガスの供給を停止してエッ
チングを終了する。
は上記のように構成されているが、リアクタ内各部、特
に側壁103の内面およびリング116、試料台リング
132の温度制御および反応生成物の堆積制御につい
て、具体的に説明していく。
する。すでに説明したように、処理室100の側壁10
2の内側にはジャケット103が保持され、熱媒体によ
り温度制御が可能となっている。
に、処理ガスとしてC4F8とArの混合ガス系を用い
て圧力2Paで実験した結果、リアクタ内壁面の温度を
ウエハ温度(およそ100℃程度)よりも十分低い温度
である25℃から80℃の範囲で±10℃以内の精度で
一定温度に制御したときに、内壁面に強固なコーティン
グ膜が形成されることを見出した。このような数十mtor
r以下(数Pa以下)の圧力範囲ではエネルギーの高いイ
オンが増加するので、膜堆積におけるイオンアシストの
効果が高まって、緊密な膜が形成されると考えられる。
堆積膜の状況は、側壁温度が低いと緻密で強固な膜が形
成され、側壁温度が高いとやや粗い構造であった。この
膜質変化を定量的に明らかにするために、側壁温度25
℃、50℃、80℃で堆積した膜の組成(元素濃度比)をX
PS(X線光電子分光法)で分析したところ、次のよう
な結果であった。
ーボンリッチな膜質となっている。また、ここでは示し
ていないが、C1sピークの分析から、側壁温度が低い
ほどカーボン同士の結合が進んでおり、ポリマー重合が
進んでいることもわかっている。これが、マクロには緻
密で強固な膜として観察されたと推測できる。
0℃以内の精度で制御されているので、膜の堆積中に温
度変動にともなう内部応力が発生せず、膜構造が緻密に
なると予測される。電子顕微鏡による観察の結果、しっ
かりした層状の構造が形成されていることを確認した。
この膜はきわめて緊密で強固であり、デポ堆積加速試験
で試験的におよそ200ミクロンの膜厚にまで堆積させ
ても、テープ剥離や摩擦試験による膜のはがれは観察さ
れなかった。さらに、この膜はプラズマに対しても高い
耐性を示しており、プラズマ処理によっても膜表面の剥
離や損傷がみられず、発塵の原因とはならないことを知
見した。
ハ温度よりも十分低い温度で一定に制御することで、内
部に熱応力の発生しない強固な堆積膜をリアクタ側壁内
面に形成することができる。この膜は十分な耐プラズマ
性を有しており、反応生成物の剥離や試料表面へのパー
ティクルの付着が低減するので、リアクタ内壁の保護膜
として作用する。したがって、側壁は消耗したり損傷し
たりしないので、側壁の部品交換の頻度が低減でき、ラ
ンニングコストの低下につながる。また、側壁が堆積膜
で保護されるので、耐プラズマ性の高いSiCなどのセ
ラミクスを使う必要がなく、部品コストの低減が可能と
なる。また、特に側壁温度を常温〜約50℃程度の範囲
で制御すれば、側壁の加熱のためのエネルギーが少なく
てすむので、省エネルギーにもつながる効果がある。側
壁材料としては、重金属を含まずかつ熱伝導性のよい金
属、たとえばアルミを用いればよい。
アルミが露出しているために、プラズマからダメージを
受けて表面が変質する可能性がある。そこでこれを防止
するために、表面に高分子材料をコーティングしてもよ
い。あるいは、アルミ表面をたとえばアルマイト処理し
て、さらに、アルマイト処理で生じた微細な孔を高分子
材料で封孔処理をしてもよい。もちろん、この封孔処理
はアルミのアルマイト処理に限らずに適用できる。この
ように、高分子による膜をアルミ表面と堆積膜との界面
に介在させることで、アルミ表面と堆積膜との密着性を
まして、堆積膜を剥離させにくくする効果もある。ま
た、プロセスによっては、膜が過剰に堆積する場合もあ
りうるが、この場合は、ウエハ処理後に短時間のプラズ
マクリーニングを併用して膜の堆積を制御することで、
膜の厚みを一定に保ってもよい。
でに図1の実施例で説明したように、試料台リング13
2は、バイアス印加によりその表面での反応を制御する
ことで、特にウエハ外周部でのエッチング特性を均一に
できる。このとき、試料台リング132はバイアスによ
り加熱されるが、その表面における反応と膜の堆積を制
御するために、印加バイアスと温度を制御する必要があ
る。しかも、静電吸着装置131を組込んだ下部電極に
複雑な機構を組み込むことなく、印加バイアスならびに
温度の制御が可能であることが望ましい。これは、漏洩
バイアスの制御とバイアスによる加熱およびガス伝熱に
よる冷却のバランスにより具現化できる。この実施例
を、図2に示す下部電極130の断面図(右側半分)に
より説明する。
131により保持する。静電吸着装置131は、絶縁体
134によりアース135と絶縁される。本実施例で
は、試料台リング132を、静電吸着装置131に対し
て絶縁体133を介して設置することにより、バイアス
電源141から供給されるバイアス電力の一部を漏洩さ
せて加える構造としている。印加されるバイアスは、絶
縁体133の厚みや材質により調整できる。このような
バイアス印加構造とすることにより、下部電極130の
内部で試料台リング132への配線構造を設けたり、試
料台リング132に別のバイアス電源を接続したりする
必要がない。
体の循環(図示していない)により、所定の温度に維持
されている。そして、試料Wと静電吸着装置131の表
面の間には、伝熱用ガス(例えばHeガス等)の流路1
36が形成され、伝熱用ガスが導入されることで熱伝導
が良好に保たれる。ここで、本実施例では、試料台リン
グ132、絶縁体133、静電吸着装置131の間にも
伝熱用ガスの流路136A、136Bが形成される。そ
して、ウエハ冷却用伝熱ガスの一部が導入されて、接触
部での熱伝導が良好に保たれる。このため、試料台リン
グ132は、所定の温度に維持された静電吸着装置13
1との間の熱伝達が良好に保たれて、温度が安定に保た
れる。この結果、試料台リング132へのバイアス印加
による温度変動が抑制され、試料台リング132におけ
る表面反応や試料の処理特性が安定化できる。また同時
に、バイアスによる加熱とイオンアシストにより反応生
成物の堆積が防止できるので、反応生成物の剥離や、試
料表面へのパーティクルの付着が低減される。
スの印加とバイアスによる加熱とガス伝熱による冷却の
バランスにより、簡単な構造で表面反応や温度と膜堆積
の制御が可能となり、処理の長期安定化と異物の低減を
図ることができる。
伝達を確保したが、たとえば熱導電性シートなど、他の
熱伝達手段を用いてもよい。
すでに図1の実施例で述べたように、円板状導電体111
にはアンテナ高周波電源122が接続されて100kHz程度
または数MHzから10MHz程度のバイアスが印加される。ま
た、円板状導電体111の温度は熱媒体により所定の値
に維持される。したがって、円板状導電体111に接す
るプレート115は、バイアスが印加されるとともにそ
の表面温度も制御される。プレート115はウエハと対
向しているので、処理プロセスにもっとも大きく影響す
るが、この面にバイアスを印加して反応生成物を堆積さ
せず、さらにプレートの材質に高純度のシリコンを用い
てスカベンジ作用による表面反応を用いることで、プロ
セスを安定化することができる。
16は、プレート115と同様にアンテナ高周波電源1
22によるバイアスで加熱し、さらにリング116の熱
容量を小さくすることで温度変化の応答性を高めてい
る。これを図3を用いて説明する。
した実施例である。本実施例では、リング116の形状
を薄くして、かつプレート115にその一部分がかか
り、かつ誘電リング113やプレート115との熱的な
接触が少なくなるように構成されている。この場合、プ
レート115にアンテナ高周波電力を印加すると、プレ
ート115へのバイアスにより、イオンが図中の矢印の
ようにリング116の表面に引き込まれる。本実施例で
は、ヒータやランプなどの加熱機構を用いていないの
で、機構が複雑にならない利点がある。
は、バイアスによる加熱が効率よく行えるように、たと
えば10mm以上とする。リング116の厚みは、バイ
アスで有効に加熱されるためにはたとえば6mm以下、
望ましくは4mm以下とする。このように薄い形状とす
ることで、リング116の熱容量が小さくなる。この結
果、リング全体をおよそ100℃以上250℃以下、望
ましくは150℃以上200℃以下に加熱することが可
能となる。この結果、反応生成物の堆積が抑制されて、
反応生成物の剥離にともなう異物発生を低減できる。ま
た、この温度範囲では、およそ250℃以上の高温領域
に比べて表面反応の変化が温度変化に対して敏感ではな
いので、構成部品の温度変動がプロセスに対して実質的
に影響しないレベルに小さくできる利点がある。
制でき、しかもリング表面がイオンでスパッタされて消
耗しないように、アンテナバイアスのパワー・周波数、
リング116の材質、リング116への反応生成物の堆
積速度などとのバランスで決定される。また、図中に示
したように、バイアスが印加される部分以外は厚みを薄
くして、リング全体の熱容量をさらに小さくしてもよ
い。このように、リング116の熱容量を小さくするこ
とで、処理の初期段階の短い時間で応答性よく温度が上
昇するので、処理特性への影響が小さい。また、リング
116の内径dは、試料の直径よりも大きいことが望ま
しい。リアクタの内径は試料の1.5倍程度になるか
ら、試料径300mmの場合は、リングの幅sはおよそ
50mmから70mmとなり、その表面積はリアクタ内
壁面全体に対してたとえば20%以下と十分に小さくな
る。このように、部品の表面積を小さくすることで、温
度や表面状態が変動してもプロセスへの影響を抑制でき
る。しかもリング116はウエハよりも外周部に位置し
ているので、そのプロセスへの影響はさらに小さくな
る。
る受動的な加熱であるため、ある程度の温度変動はさけ
られない。この変動は現状のプロセスでは影響が顕在化
しなくても、処理プロセスの微細化により、エッチング
特性に影響を及ぼす可能性があり、この場合にはランプ
やヒータなどによる積極的な温度制御機構が必要とな
る。図4には、ランプ加熱による温度制御機構の実施例
を示す。
Aの一部が、上記リング116と同様の構造116Aで
バイアスが印加できるように構成されており、さらに誘
電体リング113Aのプラズマに近い側に、赤外光・遠
赤外光を吸収するたとえばアルミナ薄膜などの赤外吸収
体151が形成されている。そして、赤外線放射手段1
52から赤外光・遠赤外光が放射され、赤外透過窓15
3、誘電体リング113Aを通過して、赤外吸収体15
1で吸収され、リング116を加熱する。赤外吸収体1
51は赤外線により遠隔的に加熱できるので、赤外線吸
収体151を誘電体リング113Aのプラズマに近い側
に設置することで、誘電体リング123のプラズマにさ
らされる表面の温度をより高精度に制御することが可能
となる。また、加熱機構に赤外線の吸収を用いているた
め、発熱抵抗体による加熱に比べて応答性がよい利点が
ある。さらに、バイアス印加部116Aにより、誘電体
リング113Aはバイアスによっても加熱されるので、
温度の応答性が向上する。
4に設置されるが、ホルダ154と誘電体リング113
Aの間には隙間が設けられ、その隙間にガス供給手段1
55を通して、温度制御用の伝熱ガスが供給される。伝
熱ガスは、真空封止手段156A、156Bで封止され
る。このガス伝熱により、誘電体リング113Aはホル
ダ154を通して放熱される。したがって、たとえば処
理開始時にはバイアスとランプにより加熱し、処理中に
はガス伝熱により放熱させることで、温度制御の精度が
向上する。この結果、誘電体リング123の温度をおよ
そ100℃から250℃、望ましくは150℃から20
0℃の範囲で±5〜10℃程度の精度で制御できる。こ
の温度では、膜の堆積が減少するため、膜の剥離による
異物発生が抑制される。また、誘電体リング113Aの
表面状態が温度に対して依存性が大きくない領域である
ので、表面状態が変化せず、長期的に安定したプラズマ
処理が可能となる。
ラズマに接するリング116、誘電体リング113Aを
加熱して膜の堆積を減少させるものであったが、プラズ
マに接するリングを、図1で説明した側壁内面と同様
に、ウエハ温度よりも低い温度に一定に制御して安定な
堆積膜を形成することも可能である。図5は、この実施
例を示し、誘電体リング113Bを、冷媒による温度制
御で20℃〜100℃程度の範囲で制御するものであ
る。
設けられた冷媒流路161に、熱媒体供給手段162か
ら温度制御用の冷媒が供給される。冷媒は、封止手段1
63で封止される。誘電体リング113Bの温度は、図
示していない温度コントローラや温度検出器により、所
定の値に維持する。このような構成により、プラズマ処
理時に、誘電体リング113Bの温度を20℃〜100
℃程度の範囲に維持することができる。このため、誘電
体リング123の表面に安定した強固な反応生成物の膜
が堆積するので、誘電体リング123の表面が削られて
消耗することはない。また、プロセスによって膜が過剰
に堆積する場合は、プラズマクリーニングを併用して、
膜を一定の厚みに保ってもよい。
UHF帯電磁波放射放電方式のプラズマ処理装置の場合で
あったが、放射される電磁波はUHF帯以外にも、たとえ
ば2.45GHzのマイクロ波や、あるいは数10MHzから300MHz
程度までのVHF帯でもよい。また、磁場はかならずしも
必須ではなく、たとえば無磁場マイクロ波放電でもよ
い。さらに、上記以外にも、たとえば磁場を用いたマグ
ネトロン型のプラズマ処理装置や平行平板型の容量結合
方式プラズマ処理装置、あるいは誘導結合型のプラズマ
処理装置などに、前記の各実施例を適用できる。
置(マグネトロンRIE装置やMagnetically Enhanced
RIE装置)に適用した例である。真空容器としての処理
室100は、側壁102と、ウエハなどの試料Wを載置
する下部電極130と、これに対向して接地される上部
電極201を備え、また真空容器内に所定のガスを導入
するガス供給手段117と、真空容器内を減圧排気する
真空排気系106と、前記下部電極と上部電極の間に電
界を発生させる電界発生手段203と、真空容器内に磁
界を発生させる磁界発生手段202を備えている。磁界
発生手段202は、複数の永久磁石またはコイルが処理
室100の外周にリング状に配置され、処理室内部に電
極に対してほぼ平行な磁場を形成する。そして、電極間
に発生する電界により処理ガスをプラズマ化して、プラ
ズマPを発生させ、試料Wを処理する。さらに、マグネ
トロンRIEでは、磁界発生手段202により電界とほ
ぼ直交する方向に磁場が形成されるので、電子とプラズ
マ中の分子・原子との衝突頻度が高まって、プラズマ密
度が増加し、高いエッチング特性が得られる。
に、側壁102に側壁内面の温度を制御するジャケット
103が交換可能に保持され、ジャケット103の内部
に熱媒体供給手段104から熱媒体が循環供給されて、
ジャケットの温度が0℃〜約100℃、望ましくは20
℃〜約80℃の範囲で、±10℃以内の精度で制御され
る。ジャケット103は、たとえばアルマイト処理を施
したアルミニウムで構成する。
ウエハ温度よりも十分低い温度で一定に制御できるの
で、リアクタ側壁内面に強固な堆積膜を形成できる。こ
の膜は十分な耐プラズマ性を有しており、リアクタ内壁
の保護膜として作用し、反応生成物の剥離や試料表面へ
のパーティクルの付着が低減する。したがって、側壁は
消耗したり損傷したりしないので、側壁の部品交換の頻
度が低減でき、ランニングコストの低下につながるとと
もに、耐プラズマ性の高いSiCなどのセラミクスを使
う必要がなく、部品コストの低減が可能となる。
実施例と同様に、試料台リング132に、電界発生手段
203から供給されるバイアス電力の一部を漏洩させる
構造とし、さらにガス伝熱により冷却することで、試料
台リング132における表面反応や試料の処理特性が安
定化できる。また同時に、バイアスによる加熱とイオン
アシストにより反応生成物の堆積が防止できるので、反
応生成物の剥離や試料表面へのパーティクルの付着が低
減される。
理装置に適用した例である。真空容器としての処理室1
00は、側壁102と、ウエハなどの試料Wを載置する
下部電極130と、これに対向する上部電極210、お
よび上部電極210に電力を供給して電極間に電界を発
生させる電界発生手段221とを備えている。所定の処
理ガスが処理室100内にガス供給手段117より供給
され、真空排気系106で真空容器内が減圧排気され
る。そして、電極間に発生する電界により処理ガスをプ
ラズマ化して、プラズマPを発生させ、試料Wを処理す
る。上部電極210は、電極板211が絶縁体212、
213で絶縁されてハウジング214に保持される。ま
た、電極板211のプラズマに接する側の面にはプレー
ト215が、その外周にはシールドリング216が設置
される。シールドリング216は、絶縁体212、21
3をプラズマから保護すると同時に、試料台リング13
2と対をなして、プラズマPを処理室100に封じ込め
ることでプラズマ密度を向上させて、高いエッチング特
性を得る。
に、側壁102の内面の温度がジャケット103により
0℃〜約100℃、望ましくは20℃〜約80℃の範囲
で、±10℃以内の精度で制御されるため、耐プラズマ
性を有する堆積膜が形成されてリアクタ内壁の保護膜と
して作用し、パーティクルの低減や側壁の部品交換の頻
度の低減が可能となる。また、試料台リング132につ
いても漏洩バイアス印加構造とガス冷却により、表面反
応や試料の処理特性が安定化でき、反応生成物の堆積を
防止してパーティクル発生が低減される。さらにシール
ドリング216は、図3の実施例と同様に、その形状が
薄く、かつプレート115に対してシールドリング21
6の一部分がかかり、かつ他部品との熱的な接触が少な
くなるように構成されている。このため、プレート11
5に電力を印加すると、シールドリング216がセルフ
バイアスによるイオンにより加熱され、反応生成物の堆
積が抑制されて、異物発生を低減できる。
処理装置に適用した例である。真空容器としての処理室
100は、側壁102と、ウエハなどの試料Wを載置す
る下部電極130と、天板230とを備えており、真空
排気系106で減圧排気される。天板230の上部に
は、誘導放電用コイル231が配置され、高周波電源2
32から高周波電力を供給する。処理ガスはガス供給手
段117より供給され、誘導放電用コイル231による
誘導放電でプラズマ化されて、プラズマPが発生し、試
料Wを処理する。誘導結合型のプラズマ処理装置では、
天板にシリコンを用いてプロセスを安定化させたり、た
とえばファラデーシールドや磁場などの手段でプラズマ
と壁との相互作用を抑制することで、側壁をウエハより
も低温としても高いエッチング特性が安定して得られ
る。
に、側壁102の内面の温度がジャケット103により
0℃〜約100℃、望ましくは20℃〜約80℃の範囲
で、±10℃以内の精度で制御される。このため、耐プ
ラズマ性を有する堆積膜が形成されてリアクタ内壁の保
護膜として作用し、パーティクルの低減や側壁の部品交
換の頻度の低減が可能となる。また、試料台リング13
2についても漏洩バイアス印加構造とガス冷却により、
表面反応や試料の処理特性が安定化でき、反応生成物の
堆積を防止してパーティクル発生が低減される。
象が半導体ウエハであり、これに対するエッチング処理
の場合であったが、本発明はこれに限らず、例えば処理
対象が液晶基板の場合にも適用でき、また処理自体もエ
ッチングに限らず、たとえばスパッタリングややCVD
処理に対しても適用可能である。
壁面の状態を制御することにより、エッチング特性に経
時的な変化を生じさせることなく、プロセスの再現性・
信頼性を、長期間にわたって低コストで維持できるプラ
ズマ処理装置を提供することができる。
装置の断面模式図である。
制御方法を示す図である。
法を示す図である。
ングの温度の制御方法を示す図である。
温度制御方法を示す図である。
マエッチング装置の断面模式図である。
エッチング装置の断面模式図である。
エッチング装置の断面模式図である。
室側壁、103…ジャケット、104…ガス供給手段、
105…真空室、106…真空排気系、110…アンテ
ナ、110…円板状導電体、112…誘電体、113…
誘電体リング、115…プレート、116…温度制御手
段、117…ガス供給手段、121…アンテナ電源、1
22…アンテナ高周波電源、130…下部電極、131
…静電吸着装置、132…試料台リング、133…絶縁
体、141…バイアス電源、151…赤外吸収体、15
2…赤外線放射手段、153…赤外透過窓、155…ガ
ス供給手段、142…静電吸着装置、143…絶縁体、
147…冷媒流路、
法
および処理方法に係り、特に半導体製造工程における微
細なパターンを形成するのに好適なプラズマ処理装置お
よびプラズマ処理方法に関する。
ッチング、アッシングなどの微細加工プロセスで、プラ
ズマ処理装置が広く用いられている。プラズマ処理によ
るプロセスは、真空チャンバー(リアクタ)内部に導入
されたプロセスガスをプラズマ発生手段によりプラズマ
化し、半導体ウエハ表面で反応させて微細加工を行うと
ともに、揮発性の反応生成物を排気することにより、所
定の処理を行うものである。
内壁やウエハの温度、あるいは内壁への反応生成物の堆
積状態がプロセスに大きな影響を及ぼす。また、リアク
タ内部に堆積した反応生成物が剥離すると、発塵の原因
となって、素子特性の劣化や歩留まりの低下につなが
る。
プロセスを安定に保ちかつ異物の発生を抑制するため
に、リアクタ内部の温度や表面への反応生成物の堆積を
制御することが重要である。
には、シリコン酸化膜のドライエッチング工程における
選択比を向上させる目的で、リアクタ内部の各部の温度
を、エッチングステージの温度よりも150℃以上高い
150℃以上300℃以下(望ましくは200℃以上2
50℃以下)の高温度値に±5℃以内の精度で制御保持
するドライエッチング装置が記載されている。このよう
にリアクタ内面各部の温度を高温に加熱制御すること
で、リアクタ内面へのプラズマ重合物の付着量が減少
し、半導体ウエハ上へのプラズマ重合物の付着量が増加
して、選択比が向上する。
は、平行平板型のプラズマ処理装置において、クランプ
リング(被処理体保持手段)、フォーカスリング(プラ
ズマ集中手段)の少なくとも一方に、プラズマ処理によ
り生じる反応生成物が付着しない温度に昇温・維持させ
る加熱手段を設けた装置が記載されている。加熱手段と
しては抵抗発熱体を用いている。加熱により反応生成物
の付着が防止できるので、反応生成物の剥離や、被処理
体表面へのパーティクルの付着が低減される。
マ処理装置では、チャンバー内壁面の温度や内壁表面へ
の反応生成物の堆積の制御が重要である。
い面積をもつ側壁面の温度を200℃〜250℃程度以
上の高温に設定すると、エッチング特性が内壁表面の温
度に非常に敏感となり、プロセスの再現性・信頼性が低
下しやすいという問題がある。
c. Sci. Technol. B 15(2) Mar/Apr1997, p.21, 'Chemi
cal challenge of submicron oxide etching' には、誘
導結合型のプラズマにおいて、側壁温度が200℃から
170℃に変化すると酸化膜エッチレートが5%以上増
加することが示されている。この理由としては、側壁温
度の低下により、より多くの炭素が壁に吸着するように
なり、ウエハー上への炭素の堆積が減少して、酸化膜エ
ッチレートが増加したものと推測されている。このよう
に、特に高密度プラズマでは、高温領域でプラズマがリ
アクタ内壁と強く相互作用するために、リアクタ内部の
温度バランスの変化により、内壁表面への反応生成物の
堆積や表面の組成変化が急速に進んで、エッチング特性
の変化としてあらわれることになる。
内壁との相互作用が、温度変化に対して非常に敏感とな
る。たとえば、内壁面材料としてSiO2を用いた場合、 S
iO2のF原子によるエッチレートと壁温の間の熱力学的関
係式が報告されており、(D. L.Flamm, et al., J. App
l. Phys., 50, p.6211 (1979))、この関係式を150℃以
上の温度領域に適用すると、壁温度が200℃から250℃以
上では、エッチレートが指数関数的に急激に増加してい
く。
御は、たとえば±5℃以内と高い精度が要求される。し
かしながら、内壁面は高密度なプラズマにさらされるわ
けであるから、壁面の温度をこのような高温領域で高精
度に制御するのは容易ではない。また、これを実現する
には、温度制御に、温度検出手段とヒータやランプなど
の加熱手段を用いることになるが、温度制御の機構・手
段がおおがかりになってしまう。さらに、このような高
温領域では内壁面には反応生成物は堆積しないので、壁
面はプラズマによりエッチングされて消耗する。したが
って、内壁面の部品を定期的に交換する必要があり、消
耗品のコスト上昇につながる。また、加熱に大きなエネ
ルギーを要するので、エネルギー消費の観点からも好ま
しくない。
の加熱についてもあてはまる。リングを加熱して昇温す
ることで反応生成物の付着は防止できるものの、抵抗発
熱体などの加熱機構は装置構成を複雑にさせる。また、
反応生成物の付着は防止できても、リングや内壁表面が
プラズマでエッチングされて消耗すると、構成材料その
ものが新たな発塵源となるおそれがある。さらにリング
や内壁面の部品が消耗するとこれらを定期的に交換する
必要があり、装置のランニングコスト上昇につながる。
チャンバー内壁面をポリマーによる表面コーティング層
で保護することである。たとえば、特開平7―3123
63には、ワークピース(被加工物)の支持台の温度を
チャンバーの壁面よりも高い状態で維持して、チャンバ
ー内壁面に表面コーティング層を形成させるプラズマエ
ッチング装置が記載されている。そして、コンタミナン
ト粒子をポリマーフィルム内に捕獲して蓄積すること
で、反応生成物によるコンタミナントのチャンバ内への
残留蓄積を低減するとされている。
目的とするものではなく、コンタミナント粒子の捕獲が
目的である。また、チャンバー内壁面に表面コーティン
グ層を形成させる際の温度は、ワークピース(被加工
物)よりも5℃以上低い値と記述されているのみであ
り、温度の範囲と制御の精度については考慮がなされて
いない。また、圧力範囲も数百mtorr(数10Pa)の高
圧力のレンジである。しかしながら、膜の堆積温度は、
膜の組成や質を変化させ、膜の剥離強度や異物発生に影
響すると推測される。また、堆積膜の温度変動は、熱膨
張と収縮の繰り返しによりクラックの発生や剥離につな
がって、異物の原因となると予測され、温度制御の精度
は重要な因子である。また、数十mtorr以下(数Pa以
下)の圧力範囲では、高イオンエネルギー化や分子の平
均自由行程が長くなることで、膜堆積状況が異なると考
えられる。さらに、上記の公知例ではコンタミナントを
とりこんだコーティング層をプラズマ処理チャンバー壁
面から除去する必要があり、これが装置のスループット
や消耗品コストに直接影響するが、この点については考
慮がなされていない。
されたものであり、リアクタ内部の温度と反応生成物の
堆積を制御することにより、エッチング特性に経時的な
変化を生じさせることなく、プロセスの再現性・信頼性
を、長期間にわたってかつ低コストで維持できるプラズ
マ処理装置を提供することを目的とする。
題について鋭意研究を重ねた結果、リアクタ内の圧力が
数Pa以下の領域で、リアクタ内壁面の温度をウエハより
も十分低い温度で、しかも一定温度に制御したときに、
内壁面に強固な堆積膜であるコーティング膜が形成され
ることを見出した。さらに詳細な分析の結果、このコー
ティング膜は、膜形成時の温度が低いほどポリマー重合
が進んでいること、および膜形成時の温度を一定に制御
することでしっかりした層状の構造が形成されること、
したがって膜表面の剥離や損傷がみられず発塵の原因と
はならないことを知見した。
置と、処理室にガスを供給する処理ガス供給手段と、該
真空処理室内で処理される試料を保持する電極と、該真
空処理室を減圧する真空排気系とを有するプラズマ処理
装置において、前記処理ガスにプラズマ放電により重合
膜が形成される組成のガスを含み、前記処理室内でプラ
ズマ放電により前記処理ガスをプラズマ化し、前記処理
室内壁面に重合膜を形成させることを特徴とするプラズ
マ処理装置を提供する。
れた重合膜の成長を抑制する処理プロセスを含むことを
特徴とするプラズマ処理装置を提供する。
ガスの一部が重合して、処理室内壁面のプラズマに接す
る部分あるいは部品の表面に、ポリマーによる堆積層が
形成される。そして、リアクタ内壁面の温度をウエハよ
りも十分低い温度で一定温度に制御することで、この堆
積層のポリマー重合が進んでしっかりした層状の構造を
形成することが可能となる。したがって内壁面がプラズ
マによりエッチングされて消耗することがないので、内
壁面の部品交換の頻度が低減でき、ランニングコスト低
下が可能となる。また、この堆積層は、膜の組成が緊密
であるので、プラズマにさらされても、表面に剥離や損
傷が生じないので、発塵の原因とはならない。
りも低い温度領域に設定しているので、内壁面を200
℃以上の高温領域に設定した場合に比べて、プラズマと
内壁面との相互作用が弱く、しかも温度変化に対して敏
感とならない。このため、プロセスの再現性・信頼性が
長期間にわたって低下しにくく、また温度制御の精度も
たとえば±10℃以内でよく、温度制御に複雑な機構を
用いることなく比較的容易に実現することが可能とな
る。
形成された場合にはこの膜を除去する必要がある。この
膜除去プロセスをクリーニングではなく、装置を大気開
放して重合膜が形成された処理室内壁面の構成部品を交
換して装置は再び稼動させ、膜の除去はチャンバから取
り出した後にウエットクリーニングなどでex-situに行
って内壁面を再生することで、装置の不稼動時間を低減
してスループットを低下させないとともに、部品の再生
と繰り返し使用により消耗品コストを低減できる効果が
ある。また、処理中に重合膜の成長を抑制するプロセス
を加えることで、装置の開放と清掃までの時間を延ばす
ことができる。
リアクタ内部において、ウエハよりも十分に低い領域で
の温度制御が困難な部分あるいは構成部品については、
その少なくとも一部分にバイアスが印加される構造を設
け、かつ部品全体の熱容量を十分に小さくすることによ
り、ヒータやランプなどの複雑な機構を用いることなく
部品全体が高温領域に制御できるので、反応生成物の過
剰な堆積を抑制して反応生成物の剥離にともなう異物発
生を低減できる。また、部品の表面積を小さくすること
で、温度や表面状態が変動してもプロセスへの影響を抑
制できる。さらに、上記の構成部品に印加されるバイア
スの程度を調整して、温度を100℃以上250℃以
下、望ましくは150℃以上200℃以下の範囲に設定
することにより、およそ250℃以上の高温領域に設定
した場合に比べて温度変化に対して敏感ではないので、
構成部品の温度変動がプロセスに対して実質的に影響し
ないレベルに小さくできる利点がある。
内部でプラズマに接する構成部品の温度を、赤外線照射
とガス熱伝達を用いて、より能動的に高温領域で高精度
に制御できるので、反応生成物の過剰な堆積を抑制して
反応生成物の剥離にともなう異物発生を低減できるとと
もに温度や表面状態の変動を抑制してプロセスに対する
影響を抑制できる。さらに、温度を100℃以上250
℃以下、望ましくは150℃以上200℃以下の範囲で
±10℃以内の精度で、制御することにより、およそ2
50℃以上の高温領域に設定した場合に比べて、温度変
化に対して敏感ではないので、構成部品の温度変動がさ
らに微細なプロセスに対しても実質的に影響しないレベ
ルに小さくできる利点がある。
図面に基づいて説明する。図1は、本発明を、有磁場U
HF帯電磁波放射放電方式のプラズマエッチング装置へ
適用した実施例を示すもので、当該プラズマエッチング
装置の断面模式図である。
orr程度の真空度を達成可能な真空容器であり、その
上部にプラズマ発生手段としての電磁波を放射するアン
テナ110を、下部にはウエハなどの試料Wを載置する
下部電極130を、それぞれ備えている。アンテナ11
0と下部電極130は、平行して対向する形で設置され
る。また、処理室100の周囲には、電磁コイル101
A、101B、ヨーク101Cからなる磁場形成手段1
01が設置されており、所定の分布と強度をもつ磁場が
形成される。そして、アンテナ110から放射される電
磁波と磁場形成手段101で形成される磁場との相互作
用により、処理室内部に導入された処理ガスをプラズマ
化して、プラズマPを発生させ、試料Wを処理する。
の温度を制御するジャケット103が交換可能に保持さ
れる。そして、ジャケット103の内部には熱媒体供給
手段104から熱媒体が循環供給されて温度が制御され
る。ジャケットの温度は、0℃〜100℃、望ましくは
20℃〜80℃の範囲で、±10℃以内の精度で制御さ
れる。一方、処理室100は、真空室105に接続され
た真空排気系106により真空排気されて、処理室10
0の内部が0.1Pa以上10Pa以下、望ましくは0.5Pa以
上4Pa以下の所定の処理圧力に調整される。処理室1
00および真空室105はアース電位となっている。処
理室100の側壁102、ジャケット103は重金属を
含まず熱伝導性のよいたとえばアルミニウムなどの非磁
性金属材料として、表面に耐プラズマ性のアルマイトな
どの表面処理を施してもよい。
状導電体111、誘電体112、誘電体リング113から
なり、真空容器の一部としてのハウジング114に保持
される。また、円板状導電体111のプラズマに接する
側の面にはプレート115が設置され、さらにその外周
にリング116が設置される。試料のエッチング、成膜
等の処理を行なう処理ガスは、ガス供給手段117から
所定の流量と混合比をもって供給され、円板状導電体1
11とプレート115に設けられた多数の孔を通して、
所定の分布に制御されて、処理室100に供給される。
21、アンテナ高周波電源122が、それぞれマッチン
グ回路・フィルタ系123、124を介して接続され、
またフィルタ125を通してアースに接続される。アン
テナ電源121は、望ましくは300 MHzから900 MHzのUH
F帯周波数の電力を供給し、アンテナ110からUHF帯の
電磁波が放射される。一方、アンテナ高周波電源122
は、円板状導電体111に、たとえば100kHz程度の低周
波、あるいは数MHzから10MHz程度の高周波のバイアスを
印加することで、円板状導電体111に接するプレート
115の表面での反応を制御する。プレート115はウ
エハと対向しているので、処理プロセスにもっとも大き
く影響するが、この面にバイアスを印加して反応生成物
を堆積させないことで、装置プロセスが安定化する。ま
た、たとえば、CF系のガスを用いた酸化膜エッチングに
おいて、プレート115の材質を、高純度のシリコンや
カーボンなどとすることで、プレート115の表面での
FラジカルやCFxラジカルの反応を制御して、ラジカル
の組成比を調整する。プレート115の下面とウエハW
の距離(以下、ギャップと呼ぶ)は、30mm以上15
0mm以下、望ましくは50mm以上120mm以下と
する。
御手段、すなわちその内部を循環する熱媒体により温度
が所定の値に維持され、円板状導電体111に接するプ
レート115の表面温度が制御される。リング116
は、アンテナ高周波電源122によるバイアスで加熱さ
れて温度制御されるが、これについては後に詳しく述べ
る。
に対向して下部電極130が設けられている。下部電極
130には、400kHzから13.56MHzの範囲のバイアス電力
を供給するバイアス電源141がマッチング回路・フィ
ルタ系142を介して接続されて試料Wに印加するバイ
アスを制御するとともに、フィルタ143を介してアー
スに接続される。
より、その上面、すなわち試料載置面にウエハなどの試
料Wを載置保持する。静電吸着装置131は、その上面
に静電吸着用誘電体層(以下、静電吸着膜と略称する)
が形成されている。そして、静電吸着用の直流電源14
4とフィルタ145により数100V〜数kVの直流電
圧を印加して、静電吸着膜を介して試料Wと静電吸着装
置111との間に作用するクーロン力を発生させて、試
料Wを下部電極130上に吸着・保持する。静電吸着膜
としては、たとえば酸化アルミニウムや酸化アルミニウ
ムにチタン酸化物を混合した誘電体を用いる。
るために、図示しない温度制御手段によりその表面温度
が所定の温度に制御される。このために、下部電極13
0には、静電吸着装置131と試料Wの間の熱伝達性を
高めるために、不活性ガス、たとえばHeガスが所定の
流量と圧力に設定されて供給されている。これにより、
ウエハの温度は、最高でおよそ100℃〜110℃以下の範囲
に制御される。
の外側部には、試料台リング132が設けられている。
試料台リング132には、SiCなどのセラミクスやカ
ーボン、シリコン、石英材料を用いる。試料台リング1
32は、アルミナなどの絶縁体133で、静電吸着装置
131と絶縁される。さらに、試料台リング132に絶
縁体133を介してバイアス電源141からのバイアス
電力を一部漏洩させて加えることで、試料台リング13
2へのバイアス印加を調整して、その表面での反応を制
御することも可能である。たとえば、CF系のガスを用い
た酸化膜エッチングにおいて、試料台リング132の材
質を高純度のシリコンとすれば、シリコンのスカベンジ
作用により試料台リング132の表面でのFラジカルや
CFxラジカルの反応を調整して、特にウエハ外周部での
エッチング均一性を向上することができる。試料台リン
グ132は、バイアスにより加熱されるともに、伝熱ガ
スにより冷却されて、温度制御されるが、これについて
は後に詳しく述べる。
以上のように構成されており、このプラズマエッチング
装置を用いて、たとえばシリコン酸化膜のエッチングを
行う場合の具体的なプロセスを、図1を用いて説明す
る。
示していない試料搬入機構から処理室100に搬入され
た後、下部電極130の上に載置・吸着される。そし
て、必要に応じて下部電極の高さが調整されて所定のギ
ャップに設定される。ついで、処理室100内は真空排
気系106により真空排気されていく。一方、試料Wの
エッチング処理に必要なガス、たとえばC4F8とAr
が、ガス供給手段117から、所定の流量と混合比、た
とえばAr流量300sccm、C4F8流量9scc
mをもって、アンテナ110のプレート115から処理
室100に供給される。同時に、処理室100は真空排
気系106により排気され、処理室100の内部が所定
の処理圧力、例えば1Paになるように調整される。他
方、磁場形成手段101により、所定の分布と強度の磁
場が形成される。そして、アンテナ電源121によりア
ンテナ110からUHF帯の電磁波が放射され、磁場との
相互作用により処理室100内にプラズマPが生成され
る。このプラズマPにより、処理ガスを解離させてイオ
ン・ラジカルを発生させ、さらにアンテナ高周波電源1
22、バイアス電源141を制御して、ウェハWにエッ
チング等の処理を行う。そして、エッチング処理の終了
にともない、電力および処理ガスの供給を停止してエッ
チングを終了する。
は上記のように構成されているが、リアクタ内各部、特
に側壁103の内面およびリング116、試料台リング
132の温度制御および反応生成物の堆積制御につい
て、具体的に説明していく。
する。すでに説明したように、処理室100の側壁10
2の内側にはジャケット103が保持され、熱媒体によ
り温度制御が可能となっている。
に、処理ガスとしてC4F8とArの混合ガス系を用い
て圧力2Paで実験した結果、リアクタ内壁面の温度を
ウエハ温度(およそ100℃程度)よりも十分低い温度
である25℃から80℃の範囲で±10℃以内の精度で
一定温度に制御したときに、内壁面に強固なコーティン
グ膜が形成されることを見出した。このような数十mtor
r以下(数Pa以下)の圧力範囲ではエネルギーの高いイ
オンが増加するので、膜堆積におけるイオンアシストの
効果が高まって、緊密な膜が形成されると考えられる。
堆積膜の状況は、側壁温度が低いと緻密で強固な膜が形
成され、側壁温度が高いとやや粗い構造であった。この
膜質変化を定量的に明らかにするために、側壁温度25
℃、50℃、80℃で堆積した膜の組成(元素濃度比)をX
PS(X線光電子分光法)で分析したところ、次のよう
な結果であった。
ーボンリッチな膜質となっている。また、ここでは示し
ていないが、C1sピークの分析から、側壁温度が低い
ほどカーボン同士の結合が進んでおり、ポリマー重合が
進んでいることもわかっている。これが、マクロには緻
密で強固な膜として観察されたと推測できる。
0℃以内の精度で制御されているので、膜の堆積中に温
度変動にともなう内部応力が発生せず、膜構造が緻密に
なると予測される。電子顕微鏡による観察の結果、しっ
かりした層状の構造が形成されていることを確認した。
この膜はきわめて緊密で強固であり、デポ堆積加速試験
で試験的におよそ200ミクロンの膜厚にまで堆積させ
ても、テープ剥離や摩擦試験による膜のはがれは観察さ
れなかった。さらに、この膜はプラズマに対しても高い
耐性を示しており、プラズマ処理によっても膜表面の剥
離や損傷がみられず、発塵の原因とはならないことを知
見した。
ハ温度よりも十分低い温度で一定に制御することで、内
部に熱応力の発生しない強固な堆積膜をリアクタ側壁内
面に形成することができる。この膜は十分な耐プラズマ
性を有しており、反応生成物の剥離や試料表面へのパー
ティクルの付着が低減するので、リアクタ内壁の保護膜
として作用する。したがって、側壁は消耗したり損傷し
たりしないので、側壁の部品交換の頻度が低減でき、ラ
ンニングコストの低下につながる。また、側壁が堆積膜
で保護されるので、耐プラズマ性の高いSiCなどのセ
ラミクスを使う必要がなく、部品コストの低減が可能と
なる。また、特に側壁温度を常温〜約50℃程度の範囲
で制御すれば、側壁の加熱のためのエネルギーが少なく
てすむので、省エネルギーにもつながる効果がある。側
壁材料としては、重金属を含まずかつ熱伝導性のよい金
属、たとえばアルミを用いればよい。
アルミが露出しているために、プラズマからダメージを
受けて表面が変質する可能性がある。そこでこれを防止
するために、表面に高分子材料をコーティングしてもよ
い。あるいは、アルミ表面をたとえばアルマイト処理し
て、さらに、アルマイト処理で生じた微細な孔を高分子
材料で封孔処理をしてもよい。もちろん、この封孔処理
はアルミのアルマイト処理に限らずに適用できる。この
ように、高分子による膜をアルミ表面と堆積膜との界面
に介在させることで、アルミ表面と堆積膜との密着性を
まして、堆積膜を剥離させにくくする効果もある。ま
た、プロセスによっては、膜が過剰に堆積する場合もあ
りうるが、この場合は、ウエハ処理後に短時間のプラズ
マクリーニングを併用して膜の堆積を制御することで、
膜の厚みを一定に保ってもよい。
でに図1の実施例で説明したように、試料台リング13
2は、バイアス印加によりその表面での反応を制御する
ことで、特にウエハ外周部でのエッチング特性を均一に
できる。このとき、試料台リング132はバイアスによ
り加熱されるが、その表面における反応と膜の堆積を制
御するために、印加バイアスと温度を制御する必要があ
る。しかも、静電吸着装置131を組込んだ下部電極に
複雑な機構を組み込むことなく、印加バイアスならびに
温度の制御が可能であることが望ましい。これは、漏洩
バイアスの制御とバイアスによる加熱およびガス伝熱に
よる冷却のバランスにより具現化できる。この実施例
を、図2に示す下部電極130の断面図(右側半分)に
より説明する。
131により保持する。静電吸着装置131は、絶縁体
134によりアース135と絶縁される。本実施例で
は、試料台リング132を、静電吸着装置131に対し
て絶縁体133を介して設置することにより、バイアス
電源141から供給されるバイアス電力の一部を漏洩さ
せて加える構造としている。印加されるバイアスは、絶
縁体133の厚みや材質により調整できる。このような
バイアス印加構造とすることにより、下部電極130の
内部で試料台リング132への配線構造を設けたり、試
料台リング132に別のバイアス電源を接続したりする
必要がない。
体の循環(図示していない)により、所定の温度に維持
されている。そして、試料Wと静電吸着装置131の表
面の間には、伝熱用ガス(例えばHeガス等)の流路1
36が形成され、伝熱用ガスが導入されることで熱伝導
が良好に保たれる。ここで、本実施例では、試料台リン
グ132、絶縁体133、静電吸着装置131の間にも
伝熱用ガスの流路136A、136Bが形成される。そ
して、ウエハ冷却用伝熱ガスの一部が導入されて、接触
部での熱伝導が良好に保たれる。このため、試料台リン
グ132は、所定の温度に維持された静電吸着装置13
1との間の熱伝達が良好に保たれて、温度が安定に保た
れる。この結果、試料台リング132へのバイアス印加
による温度変動が抑制され、試料台リング132におけ
る表面反応や試料の処理特性が安定化できる。また同時
に、バイアスによる加熱とイオンアシストにより反応生
成物の堆積が防止できるので、反応生成物の剥離や、試
料表面へのパーティクルの付着が低減される。
スの印加とバイアスによる加熱とガス伝熱による冷却の
バランスにより、簡単な構造で表面反応や温度と膜堆積
の制御が可能となり、処理の長期安定化と異物の低減を
図ることができる。
伝達を確保したが、たとえば熱導電性シートなど、他の
熱伝達手段を用いてもよい。
すでに図1の実施例で述べたように、円板状導電体111
にはアンテナ高周波電源122が接続されて100kHz程度
または数MHzから10MHz程度のバイアスが印加される。ま
た、円板状導電体111の温度は熱媒体により所定の値
に維持される。したがって、円板状導電体111に接す
るプレート115は、バイアスが印加されるとともにそ
の表面温度も制御される。プレート115はウエハと対
向しているので、処理プロセスにもっとも大きく影響す
るが、この面にバイアスを印加して反応生成物を堆積さ
せず、さらにプレートの材質に高純度のシリコンを用い
てスカベンジ作用による表面反応を用いることで、プロ
セスを安定化することができる。
16は、プレート115と同様にアンテナ高周波電源1
22によるバイアスで加熱し、さらにリング116の熱
容量を小さくすることで温度変化の応答性を高めてい
る。これを図3を用いて説明する。
した実施例である。本実施例では、リング116の形状
を薄くして、かつプレート115にその一部分がかか
り、かつ誘電リング113やプレート115との熱的な
接触が少なくなるように構成されている。この場合、プ
レート115にアンテナ高周波電力を印加すると、プレ
ート115へのバイアスにより、イオンが図中の矢印の
ようにリング116の表面に引き込まれる。本実施例で
は、ヒータやランプなどの加熱機構を用いていないの
で、機構が複雑にならない利点がある。
は、バイアスによる加熱が効率よく行えるように、たと
えば10mm以上とする。リング116の厚みは、バイ
アスで有効に加熱されるためにはたとえば6mm以下、
望ましくは4mm以下とする。このように薄い形状とす
ることで、リング116の熱容量が小さくなる。この結
果、リング全体をおよそ100℃以上250℃以下、望
ましくは150℃以上200℃以下に加熱することが可
能となる。この結果、反応生成物の堆積が抑制されて、
反応生成物の剥離にともなう異物発生を低減できる。ま
た、この温度範囲では、およそ250℃以上の高温領域
に比べて表面反応の変化が温度変化に対して敏感ではな
いので、構成部品の温度変動がプロセスに対して実質的
に影響しないレベルに小さくできる利点がある。
制でき、しかもリング表面がイオンでスパッタされて消
耗しないように、アンテナバイアスのパワー・周波数、
リング116の材質、リング116への反応生成物の堆
積速度などとのバランスで決定される。また、図中に示
したように、バイアスが印加される部分以外は厚みを薄
くして、リング全体の熱容量をさらに小さくしてもよ
い。このように、リング116の熱容量を小さくするこ
とで、処理の初期段階の短い時間で応答性よく温度が上
昇するので、処理特性への影響が小さい。また、リング
116の内径dは、試料の直径よりも大きいことが望ま
しい。リアクタの内径は試料の1.5倍程度になるか
ら、試料径300mmの場合は、リングの幅sはおよそ
50mmから70mmとなり、その表面積はリアクタ内
壁面全体に対してたとえば20%以下と十分に小さくな
る。このように、部品の表面積を小さくすることで、温
度や表面状態が変動してもプロセスへの影響を抑制でき
る。しかもリング116はウエハよりも外周部に位置し
ているので、そのプロセスへの影響はさらに小さくな
る。
る受動的な加熱であるため、ある程度の温度変動はさけ
られない。この変動は現状のプロセスでは影響が顕在化
しなくても、処理プロセスの微細化により、エッチング
特性に影響を及ぼす可能性があり、この場合にはランプ
やヒータなどによる積極的な温度制御機構が必要とな
る。図4には、ランプ加熱による温度制御機構の実施例
を示す。
Aの一部が、上記リング116と同様の構造116Aで
バイアスが印加できるように構成されており、さらに誘
電体リング113Aのプラズマに近い側に、赤外光・遠
赤外光を吸収するたとえばアルミナ薄膜などの赤外吸収
体151が形成されている。そして、赤外線放射手段1
52から赤外光・遠赤外光が放射され、赤外透過窓15
3、誘電体リング113Aを通過して、赤外吸収体15
1で吸収され、リング116を加熱する。赤外吸収体1
51は赤外線により遠隔的に加熱できるので、赤外線吸
収体151を誘電体リング113Aのプラズマに近い側
に設置することで、誘電体リング123のプラズマにさ
らされる表面の温度をより高精度に制御することが可能
となる。また、加熱機構に赤外線の吸収を用いているた
め、発熱抵抗体による加熱に比べて応答性がよい利点が
ある。さらに、バイアス印加部116Aにより、誘電体
リング113Aはバイアスによっても加熱されるので、
温度の応答性が向上する。
4に設置されるが、ホルダ154と誘電体リング113
Aの間には隙間が設けられ、その隙間にガス供給手段1
55を通して、温度制御用の伝熱ガスが供給される。伝
熱ガスは、真空封止手段156A、156Bで封止され
る。このガス伝熱により、誘電体リング113Aはホル
ダ154を通して放熱される。したがって、たとえば処
理開始時にはバイアスとランプにより加熱し、処理中に
はガス伝熱により放熱させることで、温度制御の精度が
向上する。この結果、誘電体リング123の温度をおよ
そ100℃から250℃、望ましくは150℃から20
0℃の範囲で±5〜10℃程度の精度で制御できる。こ
の温度では、膜の堆積が減少するため、膜の剥離による
異物発生が抑制される。また、誘電体リング113Aの
表面状態が温度に対して依存性が大きくない領域である
ので、表面状態が変化せず、長期的に安定したプラズマ
処理が可能となる。
ラズマに接するリング116、誘電体リング113Aを
加熱して膜の堆積を減少させるものであったが、プラズ
マに接するリングを、図1で説明した側壁内面と同様
に、ウエハ温度よりも低い温度に一定に制御して安定な
堆積膜を形成することも可能である。図5は、この実施
例を示し、誘電体リング113Bを、冷媒による温度制
御で20℃〜100℃程度の範囲で制御するものであ
る。
設けられた冷媒流路161に、熱媒体供給手段162か
ら温度制御用の冷媒が供給される。冷媒は、封止手段1
63で封止される。誘電体リング113Bの温度は、図
示していない温度コントローラや温度検出器により、所
定の値に維持する。このような構成により、プラズマ処
理時に、誘電体リング113Bの温度を20℃〜100
℃程度の範囲に維持することができる。このため、誘電
体リング123の表面に安定した強固な反応生成物の膜
が堆積するので、誘電体リング123の表面が削られて
消耗することはない。また、プロセスによって膜が過剰
に堆積する場合は、プラズマクリーニングを併用して、
膜を一定の厚みに保ってもよい。
UHF帯電磁波放射放電方式のプラズマ処理装置の場合で
あったが、放射される電磁波はUHF帯以外にも、たとえ
ば2.45GHzのマイクロ波や、あるいは数10MHzから300MHz
程度までのVHF帯でもよい。また、磁場はかならずしも
必須ではなく、たとえば無磁場マイクロ波放電でもよ
い。さらに、上記以外にも、たとえば磁場を用いたマグ
ネトロン型のプラズマ処理装置や平行平板型の容量結合
方式プラズマ処理装置、あるいは誘導結合型のプラズマ
処理装置などに、前記の各実施例を適用できる。
置(マグネトロンRIE装置やMagnetically Enhanced
RIE装置)に適用した例である。真空容器としての処理
室100は、側壁102と、ウエハなどの試料Wを載置
する下部電極130と、これに対向して接地される上部
電極201を備え、また真空容器内に所定のガスを導入
するガス供給手段117と、真空容器内を減圧排気する
真空排気系106と、前記下部電極と上部電極の間に電
界を発生させる電界発生手段203と、真空容器内に磁
界を発生させる磁界発生手段202を備えている。磁界
発生手段202は、複数の永久磁石またはコイルが処理
室100の外周にリング状に配置され、処理室内部に電
極に対してほぼ平行な磁場を形成する。そして、電極間
に発生する電界により処理ガスをプラズマ化して、プラ
ズマPを発生させ、試料Wを処理する。さらに、マグネ
トロンRIEでは、磁界発生手段202により電界とほ
ぼ直交する方向に磁場が形成されるので、電子とプラズ
マ中の分子・原子との衝突頻度が高まって、プラズマ密
度が増加し、高いエッチング特性が得られる。
に、側壁102に側壁内面の温度を制御するジャケット
103が交換可能に保持され、ジャケット103の内部
に熱媒体供給手段104から熱媒体が循環供給されて、
ジャケットの温度が0℃〜約100℃、望ましくは20
℃〜約80℃の範囲で、±10℃以内の精度で制御され
る。ジャケット103は、たとえばアルマイト処理を施
したアルミニウムで構成する。
ウエハ温度よりも十分低い温度で一定に制御できるの
で、リアクタ側壁内面に強固な堆積膜を形成できる。こ
の膜は十分な耐プラズマ性を有しており、リアクタ内壁
の保護膜として作用し、反応生成物の剥離や試料表面へ
のパーティクルの付着が低減する。したがって、側壁は
消耗したり損傷したりしないので、側壁の部品交換の頻
度が低減でき、ランニングコストの低下につながるとと
もに、耐プラズマ性の高いSiCなどのセラミクスを使
う必要がなく、部品コストの低減が可能となる。
実施例と同様に、試料台リング132に、電界発生手段
203から供給されるバイアス電力の一部を漏洩させる
構造とし、さらにガス伝熱により冷却することで、試料
台リング132における表面反応や試料の処理特性が安
定化できる。また同時に、バイアスによる加熱とイオン
アシストにより反応生成物の堆積が防止できるので、反
応生成物の剥離や試料表面へのパーティクルの付着が低
減される。
理装置に適用した例である。真空容器としての処理室1
00は、側壁102と、ウエハなどの試料Wを載置する
下部電極130と、これに対向する上部電極210、お
よび上部電極210に電力を供給して電極間に電界を発
生させる電界発生手段221とを備えている。所定の処
理ガスが処理室100内にガス供給手段117より供給
され、真空排気系106で真空容器内が減圧排気され
る。そして、電極間に発生する電界により処理ガスをプ
ラズマ化して、プラズマPを発生させ、試料Wを処理す
る。上部電極210は、電極板211が絶縁体212、
213で絶縁されてハウジング214に保持される。ま
た、電極板211のプラズマに接する側の面にはプレー
ト215が、その外周にはシールドリング216が設置
される。シールドリング216は、絶縁体212、21
3をプラズマから保護すると同時に、試料台リング13
2と対をなして、プラズマPを処理室100に封じ込め
ることでプラズマ密度を向上させて、高いエッチング特
性を得る。
に、側壁102の内面の温度がジャケット103により
0℃〜約100℃、望ましくは20℃〜約80℃の範囲
で、±10℃以内の精度で制御されるため、耐プラズマ
性を有する堆積膜が形成されてリアクタ内壁の保護膜と
して作用し、パーティクルの低減や側壁の部品交換の頻
度の低減が可能となる。また、試料台リング132につ
いても漏洩バイアス印加構造とガス冷却により、表面反
応や試料の処理特性が安定化でき、反応生成物の堆積を
防止してパーティクル発生が低減される。さらにシール
ドリング216は、図3の実施例と同様に、その形状が
薄く、かつプレート115に対してシールドリング21
6の一部分がかかり、かつ他部品との熱的な接触が少な
くなるように構成されている。このため、プレート11
5に電力を印加すると、シールドリング216がセルフ
バイアスによるイオンにより加熱され、反応生成物の堆
積が抑制されて、異物発生を低減できる。
処理装置に適用した例である。真空容器としての処理室
100は、側壁102と、ウエハなどの試料Wを載置す
る下部電極130と、天板230とを備えており、真空
排気系106で減圧排気される。天板230の上部に
は、誘導放電用コイル231が配置され、高周波電源2
32から高周波電力を供給する。処理ガスはガス供給手
段117より供給され、誘導放電用コイル231による
誘導放電でプラズマ化されて、プラズマPが発生し、試
料Wを処理する。誘導結合型のプラズマ処理装置では、
天板にシリコンを用いてプロセスを安定化させたり、た
とえばファラデーシールドや磁場などの手段でプラズマ
と壁との相互作用を抑制することで、側壁をウエハより
も低温としても高いエッチング特性が安定して得られ
る。
に、側壁102の内面の温度がジャケット103により
0℃〜約100℃、望ましくは20℃〜約80℃の範囲
で、±10℃以内の精度で制御される。このため、耐プ
ラズマ性を有する堆積膜が形成されてリアクタ内壁の保
護膜として作用し、パーティクルの低減や側壁の部品交
換の頻度の低減が可能となる。また、試料台リング13
2についても漏洩バイアス印加構造とガス冷却により、
表面反応や試料の処理特性が安定化でき、反応生成物の
堆積を防止してパーティクル発生が低減される。
象が半導体ウエハであり、これに対するエッチング処理
の場合であったが、本発明はこれに限らず、例えば処理
対象が液晶基板の場合にも適用でき、また処理自体もエ
ッチングに限らず、たとえばスパッタリングややCVD
処理に対しても適用可能である。
壁面の状態を制御することにより、エッチング特性に経
時的な変化を生じさせることなく、プロセスの再現性・
信頼性を、長期間にわたって低コストで維持できるプラ
ズマ処理装置を提供することができる。
装置の断面模式図である。
制御方法を示す図である。
法を示す図である。
ングの温度の制御方法を示す図である。
温度制御方法を示す図である。
マエッチング装置の断面模式図である。
エッチング装置の断面模式図である。
エッチング装置の断面模式図である。
室側壁、103…ジャケット、104…ガス供給手段、
105…真空室、106…真空排気系、110…アンテ
ナ、110…円板状導電体、112…誘電体、113…
誘電体リング、115…プレート、116…温度制御手
段、117…ガス供給手段、121…アンテナ電源、1
22…アンテナ高周波電源、130…下部電極、131
…静電吸着装置、132…試料台リング、133…絶縁
体、141…バイアス電源、151…赤外吸収体、15
2…赤外線放射手段、153…赤外透過窓、155…ガ
ス供給手段、142…静電吸着装置、143…絶縁体、
147…冷媒流路、 ─────────────────────────────────────────────────────
Claims (20)
- 【請求項1】真空処理室と、プラズマ発生装置と、処理
室にガスを供給する処理ガス供給手段と、該真空処理室
内で処理される試料を保持する電極と、該真空処理室を
減圧する真空排気系とを有するプラズマ処理装置におい
て、 前記処理ガスにプラズマ放電により重合膜が形成される
ような組成のガスを少なくとも1種類以上含み、 前記処理室内でプラズマ放電により前記処理ガスをプラ
ズマ化し、 前記処理室の内部でプラズマに接する内壁面あるいは内
部構成部品の表面の少なくとも1面以上を、前記処理さ
れる試料の温度よりも低い所定温度に制御して、前記処
理室内壁面に強固な重合膜を形成させることを特徴とす
るプラズマ処理装置。 - 【請求項2】請求項1に記載のプラズマ処理装置におい
て、 前記処理室内壁面の温度を、前記試料の温度よりも5℃
以上低い所定温度とし、±10℃以内の精度で制御する
ことを特徴とするプラズマ処理装置。 - 【請求項3】請求項1に記載のプラズマ処理装置におい
て、 前記処理室内壁面の温度を、試料の温度よりも20℃以
上低い所定温度とし、±10℃以内の精度で制御するこ
とを特徴とするプラズマ処理装置。 - 【請求項4】請求項1に記載のプラズマ処理装置におい
て、 前記処理室内壁面の温度を、0℃以上100℃以下の領
域の所定温度とし、±10℃以内の精度で制御すること
を特徴とするプラズマ処理装置。 - 【請求項5】請求項1に記載のプラズマ処理装置におい
て、 前記処理室内壁面の温度を、20℃以上80℃以下の領
域の所定温度とし、±10℃以内の精度で制御すること
を特徴とするプラズマ処理装置。 - 【請求項6】請求項1ないし5に記載のプラズマ処理装
置において、 前記処理室の処理圧力を、0.1Pa以上10Pa以下
とすることを特徴とするプラズマ処理装置。 - 【請求項7】請求項1ないし5に記載のプラズマ処理装
置において、 前記処理室の処理圧力を、0.5Pa以上4Pa以下と
することを特徴とするプラズマ処理装置。 - 【請求項8】請求項1ないし7に記載のプラズマ処理装
置において、 前記処理室内壁面を構成する部材を、交換可能な構造と
することを特徴とするプラズマ処理装置。 - 【請求項9】請求項1ないし8に記載のプラズマ処理装
置において、 前記処理室内壁面に形成された重合膜の成長を抑制する
処理プロセスを含むことを特徴とするプラズマ処理装
置。 - 【請求項10】真空処理室と、プラズマ発生装置と、処
理室にガスを供給する処理ガス供給手段と、該真空処理
室内で処理される試料を保持する電極と、該真空処理室
を減圧する真空排気系とを有するプラズマ処理装置にお
いて、 前記処理室の内部でプラズマに接する内壁構成部品の少
なくとも1つ以上を、当該部品面の少なくとも一部分に
バイアスが印加され、かつ当該部品の熱容量を十分に小
さくし、かつ当該部品のプラズマに接する表面積を小さ
くするように構成することを特徴とするプラズマ処理装
置。 - 【請求項11】請求項10に記載のプラズマ処理装置に
おいて、 前記内壁構成部品の温度を、100℃以上250℃以下
の範囲とすることを特徴とするプラズマ処理装置。 - 【請求項12】請求項10に記載のプラズマ処理装置に
おいて、 前記内壁構成部品の温度を、150℃以上200℃以下
の範囲とすることを特徴とするプラズマ処理装置。 - 【請求項13】請求項11ないし12に記載のプラズマ
処理装置において、 前記処理室の処理圧力を0.1Pa以上10Pa以下と
することを特徴とするプラズマ処理装置。 - 【請求項14】請求項11ないし12に記載のプラズマ
処理装置において、 前記処理室の処理圧力を0.5Pa以上4Pa以下とす
ることを特徴とするプラズマ処理装置。 - 【請求項15】請求項11ないし14に記載のプラズマ
処理装置において、 前記内壁構成部品の形状がリング状であり、当該部品の
プラズマに接する表面積が前記処理室内壁の全面積の2
0%以下であることを特徴とするプラズマ処理装置。 - 【請求項16】請求項11ないし15に記載のプラズマ
処理装置において、 前記内壁構成部品の形状がリング状であり、その厚みが
6mm以下、内径が試料径以上であることを特徴とする
プラズマ処理装置。 - 【請求項17】請求項10に記載のプラズマ処理装置に
おいて、 前記内壁構成部品のプラズマに接する側の近傍に赤外光
吸収体を形成するように構成して、当該部品の温度を赤
外線照射手段により遠隔的に制御することを特徴とする
プラズマ処理装置。 - 【請求項18】請求項17に記載のプラズマ処理装置に
おいて、 前記内壁構成部品の温度を、100℃以上250℃以下
の範囲の所定温度とし、±10℃以内の精度で、調整す
ることを特徴とするプラズマ処理装置。 - 【請求項19】請求項17に記載のプラズマ処理装置に
おいて、 前記内壁構成部品の温度を、150℃以上200℃以下
の範囲の所定温度とし、±10℃以内の精度で、調整す
ることを特徴とするプラズマ処理装置。 - 【請求項20】請求項1ないし19に記載のプラズマ処
理装置において、 プラズマ発生装置が有磁場UHF帯電磁波放射方式、マグ
ネトロン方式、平行平板方式又は誘導結合方式のいずれ
かであることを特徴とするプラズマ処理装置。
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