JPH11330980A - 復号装置及びその復号方法、並びにその復号の手順を記録した記録媒体 - Google Patents
復号装置及びその復号方法、並びにその復号の手順を記録した記録媒体Info
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- JPH11330980A JPH11330980A JP10150620A JP15062098A JPH11330980A JP H11330980 A JPH11330980 A JP H11330980A JP 10150620 A JP10150620 A JP 10150620A JP 15062098 A JP15062098 A JP 15062098A JP H11330980 A JPH11330980 A JP H11330980A
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N7/00—Television systems
- H04N7/24—Systems for the transmission of television signals using pulse code modulation
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 演算量や回路規模(プログラムサイズ)の増
大を最小限に抑えることができる復号装置及びその復号
方法、並びにその復号の手順を記録した記録媒体を提供
すること。 【解決手段】 入力したビットストリームを補助情報と
符号化データとに分離するストリーム入力部と、ストリ
ーム入力部から得られた補助情報を解析して、少なくと
も全チャンネル構成情報を得る補助情報解析部と、全チ
ャンネル構成情報毎に復号処理のタイプ番号を示す復号
制御テーブルを予め格納したパラメータROM部と、補
助情報解析部からの全チャンネル構成情報に基づいて、
復号制御テーブルから復号処理のタイプ番号を選択し、
選択したタイプ番号により復号制御を行う復号制御部
と、復号制御部からの指示に基づいて、出力データを生
成する復号部とを備える。
大を最小限に抑えることができる復号装置及びその復号
方法、並びにその復号の手順を記録した記録媒体を提供
すること。 【解決手段】 入力したビットストリームを補助情報と
符号化データとに分離するストリーム入力部と、ストリ
ーム入力部から得られた補助情報を解析して、少なくと
も全チャンネル構成情報を得る補助情報解析部と、全チ
ャンネル構成情報毎に復号処理のタイプ番号を示す復号
制御テーブルを予め格納したパラメータROM部と、補
助情報解析部からの全チャンネル構成情報に基づいて、
復号制御テーブルから復号処理のタイプ番号を選択し、
選択したタイプ番号により復号制御を行う復号制御部
と、復号制御部からの指示に基づいて、出力データを生
成する復号部とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ符号化
信号、特にサブバンド(帯域分割)符号化方式によって
符号化されたオーディオ符号化信号を復号する復号装置
及びその復号方法、並びにその復号の手順を記録した記
録媒体に関する。
信号、特にサブバンド(帯域分割)符号化方式によって
符号化されたオーディオ符号化信号を復号する復号装置
及びその復号方法、並びにその復号の手順を記録した記
録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マルチメディア技術の進歩に伴っ
て、マルチチャンネルに対応した記録再生装置が開発、
実用化されてきている。このような記録再生装置では、
オーディオ信号の原信号を帯域分割した後に各帯域信号
を符号化したサブバンド符号化方式のオーディオ符号化
信号が用いられている。このサブバンド符号化方式によ
るオーディオ符号化信号には、MPEG1オーディオ符
号化信号及びMPEG2オーディオマルチチャンネル符
号化信号がある。これらのMPEGオーディオ符号化信
号は動画像の符号化と並行して標準化されたものであ
り、MPEG1オーディオ符号化信号及びMPEG2オ
ーディオマルチチャンネル符号化信号はMPEG1オー
ディオ規格(ISO/IEC 11172-3:1993)及びMPEG2オ
ーディオ規格(ISO/IEC 13818-3:1996)にそれぞれ規定
されている。また、MPEG2オーディオ規格では、対
応可能なマルチチャンネルとして、5.1チャンネル、
すなわち前方左(Lch)、後方左(LSch)、前方
中央(Cch)、前方右(Rch)、後方右(RSc
h)、及び低域強調チャンネル(LFEch(Low Freq
ency Enhancement channel))を規定している。
て、マルチチャンネルに対応した記録再生装置が開発、
実用化されてきている。このような記録再生装置では、
オーディオ信号の原信号を帯域分割した後に各帯域信号
を符号化したサブバンド符号化方式のオーディオ符号化
信号が用いられている。このサブバンド符号化方式によ
るオーディオ符号化信号には、MPEG1オーディオ符
号化信号及びMPEG2オーディオマルチチャンネル符
号化信号がある。これらのMPEGオーディオ符号化信
号は動画像の符号化と並行して標準化されたものであ
り、MPEG1オーディオ符号化信号及びMPEG2オ
ーディオマルチチャンネル符号化信号はMPEG1オー
ディオ規格(ISO/IEC 11172-3:1993)及びMPEG2オ
ーディオ規格(ISO/IEC 13818-3:1996)にそれぞれ規定
されている。また、MPEG2オーディオ規格では、対
応可能なマルチチャンネルとして、5.1チャンネル、
すなわち前方左(Lch)、後方左(LSch)、前方
中央(Cch)、前方右(Rch)、後方右(RSc
h)、及び低域強調チャンネル(LFEch(Low Freq
ency Enhancement channel))を規定している。
【0003】ここで、MPEG1オーディオ規格及びM
PEG2オーディオ規格に基づいて構成された従来の復
号装置について、図28を参照して具体的に説明する。
図28は、従来の復号装置の構成を示すブロック図であ
る。図28に示すように、従来の復号装置は、ストリー
ム入力部101、補助情報解析部102、復号部10
3、及び記憶部104を含んで構成されている。ストリ
ーム入力部101は、外部から入力されるMPEG1オ
ーディオ符号化信号(以下、”MPEG1信号”と略称
する)、またはMPEG2オーディオマルチチャンネル
符号化信号(以下、”MPEG2マルチチャンネル信
号”と略称する)のビットストリームを入力する。スト
リーム入力部101は、入力したビットストリームをヘ
ッダ情報を含む補助情報とオーディオ符号化データとに
分離し、補助情報解析部102、及び復号部103にそ
れぞれ補助情報、及びオーディオ符号化データを出力す
る。補助情報解析部102は、MPEG1オーディオ規
格のヘッダ情報の解析を行うMPEG1解析部105と
MPEG2オーディオ規格のヘッダ情報であるマルチチ
ャンネル構成情報の解析を行うMC解析部106により
構成されている。これらの解析部105、106の解析
結果は、記憶部104に出力される。尚、マルチチャン
ネル構成情報には、出力チャンネル構成情報、デマトリ
ックスプロシージャ(dematrix procedure)情報、及び
TC(Transmission Channel)アロケーション情報等の
MPEG2オーディオ規格で規定された情報が含まれて
いる。
PEG2オーディオ規格に基づいて構成された従来の復
号装置について、図28を参照して具体的に説明する。
図28は、従来の復号装置の構成を示すブロック図であ
る。図28に示すように、従来の復号装置は、ストリー
ム入力部101、補助情報解析部102、復号部10
3、及び記憶部104を含んで構成されている。ストリ
ーム入力部101は、外部から入力されるMPEG1オ
ーディオ符号化信号(以下、”MPEG1信号”と略称
する)、またはMPEG2オーディオマルチチャンネル
符号化信号(以下、”MPEG2マルチチャンネル信
号”と略称する)のビットストリームを入力する。スト
リーム入力部101は、入力したビットストリームをヘ
ッダ情報を含む補助情報とオーディオ符号化データとに
分離し、補助情報解析部102、及び復号部103にそ
れぞれ補助情報、及びオーディオ符号化データを出力す
る。補助情報解析部102は、MPEG1オーディオ規
格のヘッダ情報の解析を行うMPEG1解析部105と
MPEG2オーディオ規格のヘッダ情報であるマルチチ
ャンネル構成情報の解析を行うMC解析部106により
構成されている。これらの解析部105、106の解析
結果は、記憶部104に出力される。尚、マルチチャン
ネル構成情報には、出力チャンネル構成情報、デマトリ
ックスプロシージャ(dematrix procedure)情報、及び
TC(Transmission Channel)アロケーション情報等の
MPEG2オーディオ規格で規定された情報が含まれて
いる。
【0004】復号部103は、帯域信号生成部107、
デマトリックス処理部108、デノーマライゼーション
処理部109、帯域合成演算部110、及びインターリ
ーブ処理部111を備え、補助情報解析部102により
解析された補助情報を用いてストリーム入力部101か
らのオーディオ符号化データを復号しオーディオ出力デ
ータとして外部機器(図示せず)に出力する。帯域信号
生成部107は、オーディオ符号化データから各チャン
ネルの量子化データを抽出し逆量子化を行い、各チャン
ネル毎に32のサブバンドからなる帯域信号を生成す
る。デマトリックス処理部108は、補助情報解析部1
02により解析された出力チャンネル構成情報、デマト
リックスプロシージャ情報、及びTCアロケーション情
報等の補助情報に基づいて場合分け処理を行い、各チャ
ンネルの帯域信号に対してデマトリックス処理を施す。
これにより、帯域信号生成部107からの帯域信号は、
各出力チャンネル毎の帯域信号に変換され、例えば前方
左右(Lch/Rch)、中央(Cch)、及び後方左
右(LSch/RSch)の5チャンネルの各帯域信号
に変換される。
デマトリックス処理部108、デノーマライゼーション
処理部109、帯域合成演算部110、及びインターリ
ーブ処理部111を備え、補助情報解析部102により
解析された補助情報を用いてストリーム入力部101か
らのオーディオ符号化データを復号しオーディオ出力デ
ータとして外部機器(図示せず)に出力する。帯域信号
生成部107は、オーディオ符号化データから各チャン
ネルの量子化データを抽出し逆量子化を行い、各チャン
ネル毎に32のサブバンドからなる帯域信号を生成す
る。デマトリックス処理部108は、補助情報解析部1
02により解析された出力チャンネル構成情報、デマト
リックスプロシージャ情報、及びTCアロケーション情
報等の補助情報に基づいて場合分け処理を行い、各チャ
ンネルの帯域信号に対してデマトリックス処理を施す。
これにより、帯域信号生成部107からの帯域信号は、
各出力チャンネル毎の帯域信号に変換され、例えば前方
左右(Lch/Rch)、中央(Cch)、及び後方左
右(LSch/RSch)の5チャンネルの各帯域信号
に変換される。
【0005】デノーマライゼーション処理部109は、
デマトリックス処理部108によって変換された帯域信
号に対し上記補助情報に基づいて場合分け処理を行い、
各出力チャンネル毎に本来の出力レベルに逆補正する音
量補正を行う。帯域合成演算部110は、上記補助情報
に基づいて場合分け処理を行いつつ、デノーマライゼー
ション処理部109からの各出力チャンネルの帯域信号
に対して、帯域合成フィルタ演算を施し各出力チャンネ
ルのPCMデータを生成して、記憶部104に出力す
る。インターリーブ処理部111は、復号化された各出
力チャンネルのPCMデータを所定の順序に並べ替える
インターリーブ処理を行う。これにより、記憶部104
からのPCMデータは所定の順序に並べられ、オーディ
オ出力データに構成される。記憶部104は、補助情報
解析部102により解析された補助情報及び帯域合成演
算部110からの各出力チャンネルのPCMデータを格
納する。
デマトリックス処理部108によって変換された帯域信
号に対し上記補助情報に基づいて場合分け処理を行い、
各出力チャンネル毎に本来の出力レベルに逆補正する音
量補正を行う。帯域合成演算部110は、上記補助情報
に基づいて場合分け処理を行いつつ、デノーマライゼー
ション処理部109からの各出力チャンネルの帯域信号
に対して、帯域合成フィルタ演算を施し各出力チャンネ
ルのPCMデータを生成して、記憶部104に出力す
る。インターリーブ処理部111は、復号化された各出
力チャンネルのPCMデータを所定の順序に並べ替える
インターリーブ処理を行う。これにより、記憶部104
からのPCMデータは所定の順序に並べられ、オーディ
オ出力データに構成される。記憶部104は、補助情報
解析部102により解析された補助情報及び帯域合成演
算部110からの各出力チャンネルのPCMデータを格
納する。
【0006】以下、この従来の復号装置の動作について
説明する。MPEG2マルチチャンネル信号のビットス
トリームがストリーム入力部101に入力されると、ス
トリーム入力部101は入力したビットストリームを補
助情報とオーディオ符号化データに分離する。そして、
ストリーム入力部101は、補助情報解析部102、及
び復号部103に分離した補助情報、及びオーディオ符
号化データをそれぞれ出力する。補助情報解析部102
では、ストリーム入力部101からの補助情報のうち、
MPEG1オーディオ規格のヘッダ情報をMPEG1解
析部105により解析し、さらにMPEG2オーディオ
規格のマルチチャンネル情報(ヘッダ情報)をMC解析
部106により解析する。これにより、MC解析部10
6は、出力チャンネル構成情報、デマトリックスプロシ
ージャ情報、及びTCアロケーション情報等の補助情報
を得る。
説明する。MPEG2マルチチャンネル信号のビットス
トリームがストリーム入力部101に入力されると、ス
トリーム入力部101は入力したビットストリームを補
助情報とオーディオ符号化データに分離する。そして、
ストリーム入力部101は、補助情報解析部102、及
び復号部103に分離した補助情報、及びオーディオ符
号化データをそれぞれ出力する。補助情報解析部102
では、ストリーム入力部101からの補助情報のうち、
MPEG1オーディオ規格のヘッダ情報をMPEG1解
析部105により解析し、さらにMPEG2オーディオ
規格のマルチチャンネル情報(ヘッダ情報)をMC解析
部106により解析する。これにより、MC解析部10
6は、出力チャンネル構成情報、デマトリックスプロシ
ージャ情報、及びTCアロケーション情報等の補助情報
を得る。
【0007】一方、復号部103では、まず帯域信号生
成部107がオーディオ符号化データを各チャンネル毎
に32のサブバンドの帯域信号に復号化する。その後、
デマトリックス処理部108が、MPEG1オーディオ
信号とMPEG2マルチチャンネル信号の判別処理を行
い、出力チャンネル構成情報、デマトリックスプロシー
ジャ情報、及びTCアロケーション情報等の補助情報に
基づいて場合分けを行いながら、各出力チャンネルに対
応した帯域信号に変換する。続いて、デノーマライゼー
ション処理部109が、補助情報解析部102からの出
力チャンネル構成情報及びデマトリックスプロシージャ
情報に基づいて場合分けを行い、デマトリックス処理部
108からの各帯域信号の音量レベルについて本来の音
量レベルとする逆補正を行う。次に、帯域合成演算部1
10が、音量レベルの逆補正をした各出力チャンネルの
帯域信号をPCMデータに変換する。そして、帯域合成
演算部110は、PCMデータを記憶部104に一旦格
納する。
成部107がオーディオ符号化データを各チャンネル毎
に32のサブバンドの帯域信号に復号化する。その後、
デマトリックス処理部108が、MPEG1オーディオ
信号とMPEG2マルチチャンネル信号の判別処理を行
い、出力チャンネル構成情報、デマトリックスプロシー
ジャ情報、及びTCアロケーション情報等の補助情報に
基づいて場合分けを行いながら、各出力チャンネルに対
応した帯域信号に変換する。続いて、デノーマライゼー
ション処理部109が、補助情報解析部102からの出
力チャンネル構成情報及びデマトリックスプロシージャ
情報に基づいて場合分けを行い、デマトリックス処理部
108からの各帯域信号の音量レベルについて本来の音
量レベルとする逆補正を行う。次に、帯域合成演算部1
10が、音量レベルの逆補正をした各出力チャンネルの
帯域信号をPCMデータに変換する。そして、帯域合成
演算部110は、PCMデータを記憶部104に一旦格
納する。
【0008】その後、インターリーブ処理部111が、
所定のフォーマットに従ってPCMデータを記憶部10
4からPCMデータを読み出しインターリーブ処理を施
して、図示しない外部機器にオーディオ出力データとし
て出力する。具体的にいえば、インターリーブ処理部1
11は、例えば前方左(Lch)、後方左(LSc
h)、前方中央(Cch)、前方右(Rch)、後方右
(RSch)、及び低域強調チャンネル(LFEch)
の順序で、それらのチャンネルのPCMデータに対して
インターリーブ処理を行いオーディオ出力データを生成
する。尚、上述の帯域合成演算処理からインターリーブ
処理にかけての各処理においても、補助情報によって指
示された帯域合成するチャンネル数や出力チャンネルの
構成に基づく場合分け処理が行われている。尚、従来の
復号装置には、上述の復号処理の各処理を順次実施する
ための復号の手順(復号プログラム)をコンピュータ・
プログラム化して、その復号プログラムで動作する専用
のDSP(Digital Signal Processor)を用いて構成し
たものも知られている。
所定のフォーマットに従ってPCMデータを記憶部10
4からPCMデータを読み出しインターリーブ処理を施
して、図示しない外部機器にオーディオ出力データとし
て出力する。具体的にいえば、インターリーブ処理部1
11は、例えば前方左(Lch)、後方左(LSc
h)、前方中央(Cch)、前方右(Rch)、後方右
(RSch)、及び低域強調チャンネル(LFEch)
の順序で、それらのチャンネルのPCMデータに対して
インターリーブ処理を行いオーディオ出力データを生成
する。尚、上述の帯域合成演算処理からインターリーブ
処理にかけての各処理においても、補助情報によって指
示された帯域合成するチャンネル数や出力チャンネルの
構成に基づく場合分け処理が行われている。尚、従来の
復号装置には、上述の復号処理の各処理を順次実施する
ための復号の手順(復号プログラム)をコンピュータ・
プログラム化して、その復号プログラムで動作する専用
のDSP(Digital Signal Processor)を用いて構成し
たものも知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の復
号装置では、その復号部103内で行われる復号処理に
おいて、補助情報に基づいた多くの場合分け処理やパタ
ーン対応が必要であった。詳細にいえば、従来の復号装
置では、デマトリックス処理、デノーマライゼーション
処理、帯域合成演算処理、及びインターリーブ処理の少
なくとも各処理において、復号部103が記憶部104
に格納された補助情報をその都度読み出して、MPEG
1オーディオ信号とMPEG2マルチチャンネル信号の
判別処理、及び出力チャンネル構成情報、デマトリック
スプロシージャ情報、TCアロケーション情報、帯域合
成するチャンネル数などの各処理に必要な情報を選択す
ることが必要であった。その結果、従来の復号装置で
は、演算量の増大や回路規模が複雑、かつ大型化すると
いう問題点を生じた。また、専用のDSPにより構成さ
れた従来の復号装置では、多くの場合分け処理に対応す
るように復号プログラム、及びその復号プログラムを記
憶するためのROMを構成する必要があったので、その
プログラムサイズ及びROMサイズは著しく大きなもの
となった。
号装置では、その復号部103内で行われる復号処理に
おいて、補助情報に基づいた多くの場合分け処理やパタ
ーン対応が必要であった。詳細にいえば、従来の復号装
置では、デマトリックス処理、デノーマライゼーション
処理、帯域合成演算処理、及びインターリーブ処理の少
なくとも各処理において、復号部103が記憶部104
に格納された補助情報をその都度読み出して、MPEG
1オーディオ信号とMPEG2マルチチャンネル信号の
判別処理、及び出力チャンネル構成情報、デマトリック
スプロシージャ情報、TCアロケーション情報、帯域合
成するチャンネル数などの各処理に必要な情報を選択す
ることが必要であった。その結果、従来の復号装置で
は、演算量の増大や回路規模が複雑、かつ大型化すると
いう問題点を生じた。また、専用のDSPにより構成さ
れた従来の復号装置では、多くの場合分け処理に対応す
るように復号プログラム、及びその復号プログラムを記
憶するためのROMを構成する必要があったので、その
プログラムサイズ及びROMサイズは著しく大きなもの
となった。
【0010】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであり、演算量や回路規模(プロ
グラムサイズ、及びROMサイズ)の増大を最小限に抑
えることができる復号装置及びその復号方法、並びにそ
の復号の手順を記録した記録媒体を提供することを目的
とする。また、この発明は、サブバンド符号化方式によ
るオーディオ符号化信号の処理能力を向上することがで
きる復号装置及びその復号方法、並びにその復号の手順
を記録した記録媒体を提供することを目的とする。
るためになされたものであり、演算量や回路規模(プロ
グラムサイズ、及びROMサイズ)の増大を最小限に抑
えることができる復号装置及びその復号方法、並びにそ
の復号の手順を記録した記録媒体を提供することを目的
とする。また、この発明は、サブバンド符号化方式によ
るオーディオ符号化信号の処理能力を向上することがで
きる復号装置及びその復号方法、並びにその復号の手順
を記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の復号装置は、最
大N(Nは1より大きい整数)チャンネルのビットスト
リームを復号する復号装置であって、入力したビットス
トリームを補助情報と符号化データとに分離するストリ
ーム入力部と、前記ストリーム入力部から得られた補助
情報を解析して、少なくとも全チャンネル構成情報を得
る補助情報解析部と、前記全チャンネル構成情報毎に復
号処理のタイプ番号を示す復号制御テーブルを予め格納
したパラメータROM部と、前記補助情報解析部からの
前記全チャンネル構成情報に基づいて、前記復号制御テ
ーブルから復号処理のタイプ番号を選択し、選択したタ
イプ番号により復号制御を行う復号制御部と、前記復号
制御部からの指示に基づいて、出力データを生成する復
号部とを備えている。このように構成することにより、
復号処理での多くの場合分け処理を省略することがで
き、演算量や回路規模の増大を最小限に抑えることがで
きる。
大N(Nは1より大きい整数)チャンネルのビットスト
リームを復号する復号装置であって、入力したビットス
トリームを補助情報と符号化データとに分離するストリ
ーム入力部と、前記ストリーム入力部から得られた補助
情報を解析して、少なくとも全チャンネル構成情報を得
る補助情報解析部と、前記全チャンネル構成情報毎に復
号処理のタイプ番号を示す復号制御テーブルを予め格納
したパラメータROM部と、前記補助情報解析部からの
前記全チャンネル構成情報に基づいて、前記復号制御テ
ーブルから復号処理のタイプ番号を選択し、選択したタ
イプ番号により復号制御を行う復号制御部と、前記復号
制御部からの指示に基づいて、出力データを生成する復
号部とを備えている。このように構成することにより、
復号処理での多くの場合分け処理を省略することがで
き、演算量や回路規模の増大を最小限に抑えることがで
きる。
【0012】別の観点による発明の復号装置は、最大N
(Nは1より大きい整数)チャンネルまで帯域合成演算
によりビットストリームを復号する復号装置であって、
前記復号部は、前記符号化データを逆量子化して、帯域
信号を生成する帯域信号生成部と、前記帯域信号に対し
て帯域合成演算を行い、各出力チャンネルのPCMデー
タを生成する帯域合成演算部と、帯域合成し復号化した
前記各出力チャンネルのPCMデータを1サンプルずつ
所定の順序で混合し並べ替えるインターリーブ処理を行
い、オーディオ出力データを生成するインターリーブ処
理部とを備えている。このように構成することにより、
復号処理での多くの場合分け処理を省略することがで
き、演算量や回路規模の増大を最小限に抑えて、オーデ
ィオ出力データを生成することができる。
(Nは1より大きい整数)チャンネルまで帯域合成演算
によりビットストリームを復号する復号装置であって、
前記復号部は、前記符号化データを逆量子化して、帯域
信号を生成する帯域信号生成部と、前記帯域信号に対し
て帯域合成演算を行い、各出力チャンネルのPCMデー
タを生成する帯域合成演算部と、帯域合成し復号化した
前記各出力チャンネルのPCMデータを1サンプルずつ
所定の順序で混合し並べ替えるインターリーブ処理を行
い、オーディオ出力データを生成するインターリーブ処
理部とを備えている。このように構成することにより、
復号処理での多くの場合分け処理を省略することがで
き、演算量や回路規模の増大を最小限に抑えて、オーデ
ィオ出力データを生成することができる。
【0013】別の観点による発明の復号装置は、最大N
(Nは1より大きい整数)チャンネルまで帯域合成演算
により復号可能なMPEG1オーディオ規格及びMPE
G2オーディオ規格のビットストリームを復号する復号
装置であって、入力したビットストリームを補助情報と
オーディオ符号化データとに分離するストリーム入力部
と、前記ストリーム入力部から得られた補助情報を解析
して、少なくともサンプリング周波数を示すFs情報と
全チャンネル構成情報とデマトリックスプロシージャ情
報を得る補助情報解析部と、前記全チャンネル構成情報
及び前記デマトリックスプロシージャ情報毎に復号処理
のタイプ番号を示す復号制御テーブルを予め格納したパ
ラメータROM部と、前記補助情報解析部からの前記全
チャンネル構成情報及び前記デマトリックスプロシージ
ャ情報に基づいて、前記復号制御テーブルから復号処理
のタイプ番号を選択し、選択したタイプ番号により復号
制御を行う復号制御部と、前記オーディオ符号化データ
を逆量子化して、帯域信号を生成する帯域信号生成部、
前記帯域信号に対してデマトリックス処理を施して、各
出力チャンネルの帯域信号に変換するデマトリックス処
理部、前記デマトリックス処理部からの前記帯域信号に
対して帯域合成演算を行い、各出力チャンネルのPCM
データを生成する帯域合成演算部、及び帯域合成し復号
化した前記各出力チャンネルのPCMデータを1サンプ
ルずつ所定の順序で混合し並べ替えるインターリーブ処
理を行い、オーディオ出力データを生成するインターリ
ーブ処理部を備え、前記復号制御部からの指示に基づい
て、前記オーディオ出力データを生成する復号部と、前
記帯域合成演算部からの少なくとも前記PCMデータを
格納する記憶部を備えている。このように構成すること
により、復号制御部において各復号処理における場合分
け処理を一括して行うことが可能となり、復号処理を高
速に行うことができ、かつ回路規模を小さくすることが
できる。
(Nは1より大きい整数)チャンネルまで帯域合成演算
により復号可能なMPEG1オーディオ規格及びMPE
G2オーディオ規格のビットストリームを復号する復号
装置であって、入力したビットストリームを補助情報と
オーディオ符号化データとに分離するストリーム入力部
と、前記ストリーム入力部から得られた補助情報を解析
して、少なくともサンプリング周波数を示すFs情報と
全チャンネル構成情報とデマトリックスプロシージャ情
報を得る補助情報解析部と、前記全チャンネル構成情報
及び前記デマトリックスプロシージャ情報毎に復号処理
のタイプ番号を示す復号制御テーブルを予め格納したパ
ラメータROM部と、前記補助情報解析部からの前記全
チャンネル構成情報及び前記デマトリックスプロシージ
ャ情報に基づいて、前記復号制御テーブルから復号処理
のタイプ番号を選択し、選択したタイプ番号により復号
制御を行う復号制御部と、前記オーディオ符号化データ
を逆量子化して、帯域信号を生成する帯域信号生成部、
前記帯域信号に対してデマトリックス処理を施して、各
出力チャンネルの帯域信号に変換するデマトリックス処
理部、前記デマトリックス処理部からの前記帯域信号に
対して帯域合成演算を行い、各出力チャンネルのPCM
データを生成する帯域合成演算部、及び帯域合成し復号
化した前記各出力チャンネルのPCMデータを1サンプ
ルずつ所定の順序で混合し並べ替えるインターリーブ処
理を行い、オーディオ出力データを生成するインターリ
ーブ処理部を備え、前記復号制御部からの指示に基づい
て、前記オーディオ出力データを生成する復号部と、前
記帯域合成演算部からの少なくとも前記PCMデータを
格納する記憶部を備えている。このように構成すること
により、復号制御部において各復号処理における場合分
け処理を一括して行うことが可能となり、復号処理を高
速に行うことができ、かつ回路規模を小さくすることが
できる。
【0014】別の観点による発明の復号装置は、前記補
助情報解析部は、前記MPEG1オーディオ規格のヘッ
ダ情報の解析を行い、少なくとも前記Fs情報の抽出
と、出力される前方チャンネルの構成がモノラル(1チ
ャンネル)もしくはステレオ(2チャンネル)かを判別
するMPEG1ヘッダ解析部と、前記MPEG2オーデ
ィオ規格のヘッダ情報の解析を行い、少なくともデマト
リックスプロシージャ情報の抽出と、前方中央チャンネ
ルの存在の有無と後方チャンネルの構成もしくはセカン
ドステレオチャンネルの存在の有無を判別して、前記M
PEG1ヘッダ解析部で得られた前方チャンネル構成の
情報と組み合わせることにより、全チャンネル構成情報
を生成するMCヘッダ解析部と、前記MPEG1オーデ
ィオ規格のビットストリームを復号する場合、前記MP
EG1オーディオ規格のヘッダ情報から前方チャンネル
数を判別し、さらに前方中央チャンネル及び後方チャン
ネルもしくはセカンドステレオチャンネルが存在しない
ものとして前記全チャンネル構成情報及び前記デマトリ
ックスプロシージャ情報を生成するヘッダ情報互換補正
部を備えている。このように構成することにより、MP
EG1オーディオ規格のビットストリーム及びMPEG
2オーディオ規格のビットストリームの復号処理の共用
化を容易に行うことができ、復号装置のコストを抑える
ことができる。
助情報解析部は、前記MPEG1オーディオ規格のヘッ
ダ情報の解析を行い、少なくとも前記Fs情報の抽出
と、出力される前方チャンネルの構成がモノラル(1チ
ャンネル)もしくはステレオ(2チャンネル)かを判別
するMPEG1ヘッダ解析部と、前記MPEG2オーデ
ィオ規格のヘッダ情報の解析を行い、少なくともデマト
リックスプロシージャ情報の抽出と、前方中央チャンネ
ルの存在の有無と後方チャンネルの構成もしくはセカン
ドステレオチャンネルの存在の有無を判別して、前記M
PEG1ヘッダ解析部で得られた前方チャンネル構成の
情報と組み合わせることにより、全チャンネル構成情報
を生成するMCヘッダ解析部と、前記MPEG1オーデ
ィオ規格のビットストリームを復号する場合、前記MP
EG1オーディオ規格のヘッダ情報から前方チャンネル
数を判別し、さらに前方中央チャンネル及び後方チャン
ネルもしくはセカンドステレオチャンネルが存在しない
ものとして前記全チャンネル構成情報及び前記デマトリ
ックスプロシージャ情報を生成するヘッダ情報互換補正
部を備えている。このように構成することにより、MP
EG1オーディオ規格のビットストリーム及びMPEG
2オーディオ規格のビットストリームの復号処理の共用
化を容易に行うことができ、復号装置のコストを抑える
ことができる。
【0015】別の観点による発明の復号装置は、前記復
号制御テーブルは、前記全チャンネル構成情報及び前記
デマトリックスプロシージャ情報毎に復号処理のタイプ
番号を示す復号タイプ指示テーブルと、前記復号処理の
タイプ番号毎に複数の復号指示情報を組み合わせた復号
制御情報を示す復号制御情報指示テーブルを備えてい
る。このように構成することにより、同一のデコード
(復号)方法を施す処理には、同じ復号処理のタイプ番
号を予め割り当てることができるので、復号制御テーブ
ルのテーブル規模を小さくすることができ、復号装置の
コストを抑えることができる。
号制御テーブルは、前記全チャンネル構成情報及び前記
デマトリックスプロシージャ情報毎に復号処理のタイプ
番号を示す復号タイプ指示テーブルと、前記復号処理の
タイプ番号毎に複数の復号指示情報を組み合わせた復号
制御情報を示す復号制御情報指示テーブルを備えてい
る。このように構成することにより、同一のデコード
(復号)方法を施す処理には、同じ復号処理のタイプ番
号を予め割り当てることができるので、復号制御テーブ
ルのテーブル規模を小さくすることができ、復号装置の
コストを抑えることができる。
【0016】別の観点による発明の復号装置は、前記デ
マトリックス処理部は、前記補助情報解析部からの前記
Fs情報に基づいて、デマトリックス処理を行う帯域信
号の帯域バンド数を限定するデマトリックス処理帯域限
定部を備えている。このように構成することにより、サ
ンプリング周波数が高い場合ほどデマトリックス処理の
帯域を限定でき、最も処理の重い再生条件での処理演算
量を軽減して復号処理を高速に行うことができる。
マトリックス処理部は、前記補助情報解析部からの前記
Fs情報に基づいて、デマトリックス処理を行う帯域信
号の帯域バンド数を限定するデマトリックス処理帯域限
定部を備えている。このように構成することにより、サ
ンプリング周波数が高い場合ほどデマトリックス処理の
帯域を限定でき、最も処理の重い再生条件での処理演算
量を軽減して復号処理を高速に行うことができる。
【0017】別の観点による発明の復号装置は、前記復
号制御テーブルは、前記全チャンネル構成情報に基づい
て、前記帯域合成演算により生成する出力チャンネル数
を示すチャンネル数情報を含み、前記復号制御部は、前
記復号制御テーブルから得られたチャンネル数情報を前
記復号部に伝達するチャンネル数伝達部を備えている。
このように構成することにより、各復号処理におけるチ
ャンネル数の判別処理を一括して行うことが可能とな
り、復号処理を高速に行うことができ、かつ回路規模を
小さくすることができる。
号制御テーブルは、前記全チャンネル構成情報に基づい
て、前記帯域合成演算により生成する出力チャンネル数
を示すチャンネル数情報を含み、前記復号制御部は、前
記復号制御テーブルから得られたチャンネル数情報を前
記復号部に伝達するチャンネル数伝達部を備えている。
このように構成することにより、各復号処理におけるチ
ャンネル数の判別処理を一括して行うことが可能とな
り、復号処理を高速に行うことができ、かつ回路規模を
小さくすることができる。
【0018】別の観点による発明の復号装置は、前記復
号制御部は、前記補助情報解析部からの前記全チャンネ
ル構成情報及び前記デマトリックスプロシージャ情報に
基づいて、前記パラメータROM内の前記復号制御テー
ブルの値を用いデマトリックス処理の指示を行うデマト
リックス指示部を備えている。このように構成すること
により、デマトリックス処理における場合分け判別処理
を新たに行うことなく、全チャンネル構成情報及びデマ
トリックスプロシージャ情報に対応したデマトリックス
演算が可能となり、復号処理を高速に行うことができ、
かつ回路規模を小さくすることができる。
号制御部は、前記補助情報解析部からの前記全チャンネ
ル構成情報及び前記デマトリックスプロシージャ情報に
基づいて、前記パラメータROM内の前記復号制御テー
ブルの値を用いデマトリックス処理の指示を行うデマト
リックス指示部を備えている。このように構成すること
により、デマトリックス処理における場合分け判別処理
を新たに行うことなく、全チャンネル構成情報及びデマ
トリックスプロシージャ情報に対応したデマトリックス
演算が可能となり、復号処理を高速に行うことができ、
かつ回路規模を小さくすることができる。
【0019】別の観点による発明の復号装置は、前記復
号制御テーブルは、デマトリックス処理パターンを示す
デマトリックスパターン情報を含み、前記デマトリック
ス処理部は、前記デマトリックスパターン情報毎に個別
のデマトリックス処理ブロックを備え、前記パラメータ
ROMは、前記デマトリックスパターン情報と前記デマ
トリックス処理部の前記デマトリックス処理ブロックを
関連付けたデマトリックスパターンアドレステーブルを
予め格納している。このように構成することにより、デ
マトリックス処理において、デマトリック係数が0の場
合の積和演算を省略することができ、復号処理を高速に
行うことができる。
号制御テーブルは、デマトリックス処理パターンを示す
デマトリックスパターン情報を含み、前記デマトリック
ス処理部は、前記デマトリックスパターン情報毎に個別
のデマトリックス処理ブロックを備え、前記パラメータ
ROMは、前記デマトリックスパターン情報と前記デマ
トリックス処理部の前記デマトリックス処理ブロックを
関連付けたデマトリックスパターンアドレステーブルを
予め格納している。このように構成することにより、デ
マトリックス処理において、デマトリック係数が0の場
合の積和演算を省略することができ、復号処理を高速に
行うことができる。
【0020】別の観点による発明の復号装置は、前記デ
マトリックス処理部は、前記全チャンネル構成情報及び
前記デマトリックスプロシージャ情報に応じて、デマト
リックス係数を変更しデマトリックス処理を行う汎用デ
マトリックス処理ブロックを備え、前記復号制御テーブ
ルは、デマトリックス処理パターンを示すデマトリック
スパターン情報を含み、前記パラメータROMは、前記
デマトリックス係数と前記デマトリックスパターン情報
を関連付けたパターン別デマトリックス係数テーブルを
予め格納している。このように構成することにより、複
数のデマトリックス処理に対して、一つの汎用デマトリ
ックス処理ブロックにより演算処理を行うことが可能と
なり、回路規模を小さくすることができる。
マトリックス処理部は、前記全チャンネル構成情報及び
前記デマトリックスプロシージャ情報に応じて、デマト
リックス係数を変更しデマトリックス処理を行う汎用デ
マトリックス処理ブロックを備え、前記復号制御テーブ
ルは、デマトリックス処理パターンを示すデマトリック
スパターン情報を含み、前記パラメータROMは、前記
デマトリックス係数と前記デマトリックスパターン情報
を関連付けたパターン別デマトリックス係数テーブルを
予め格納している。このように構成することにより、複
数のデマトリックス処理に対して、一つの汎用デマトリ
ックス処理ブロックにより演算処理を行うことが可能と
なり、回路規模を小さくすることができる。
【0021】別の観点による発明の復号装置は、前記デ
マトリックス処理部は、前記全チャンネル構成情報及び
前記デマトリックスプロシージャ情報に応じて、デマト
リックス係数を変更しデマトリックス処理を行う汎用デ
マトリックス処理ブロックと、所定のチャンネルに対応
した少なくとも1つのデマトリックス処理ブロックを備
え、前記復号制御テーブルは、デマトリックス処理パタ
ーンを示すデマトリックスパターン情報を含み、前記パ
ラメータROMは、前記デマトリックスパターン情報と
前記汎用デマトリックス処理ブロックと前記デマトリッ
クス処理ブロックを関連付けたデマトリックスパターン
アドレステーブル、及び前記デマトリックス係数と前記
デマトリックスパターン情報を関連付けたパターン別デ
マトリックス係数テーブルを予め格納している。このよ
うに構成することにより、所定のチャンネルのデマトリ
ックス処理を行う場合、デマトリック係数が0の場合の
積和演算を省略することができ、復号処理を高速に行う
ことができる。さらに、所定のチャンネル以外のチャン
ネルのデマトリックス処理を行う場合、一つの汎用デマ
トリックス処理ブロックにより演算処理を行うことが可
能となり、回路規模を小さくすることができる。
マトリックス処理部は、前記全チャンネル構成情報及び
前記デマトリックスプロシージャ情報に応じて、デマト
リックス係数を変更しデマトリックス処理を行う汎用デ
マトリックス処理ブロックと、所定のチャンネルに対応
した少なくとも1つのデマトリックス処理ブロックを備
え、前記復号制御テーブルは、デマトリックス処理パタ
ーンを示すデマトリックスパターン情報を含み、前記パ
ラメータROMは、前記デマトリックスパターン情報と
前記汎用デマトリックス処理ブロックと前記デマトリッ
クス処理ブロックを関連付けたデマトリックスパターン
アドレステーブル、及び前記デマトリックス係数と前記
デマトリックスパターン情報を関連付けたパターン別デ
マトリックス係数テーブルを予め格納している。このよ
うに構成することにより、所定のチャンネルのデマトリ
ックス処理を行う場合、デマトリック係数が0の場合の
積和演算を省略することができ、復号処理を高速に行う
ことができる。さらに、所定のチャンネル以外のチャン
ネルのデマトリックス処理を行う場合、一つの汎用デマ
トリックス処理ブロックにより演算処理を行うことが可
能となり、回路規模を小さくすることができる。
【0022】別の観点による発明の復号装置は、前記デ
マトリックス処理部は、前記帯域合成演算により生成す
る出力チャンネル数が1乃至M(MはNより小さい整
数)の場合に対応して、前記デマトリックス係数を変更
する汎用デマトリックス処理ブロックと、前記帯域合成
演算により生成する出力チャンネル数が(M+1)以上
に場合に対応したデマトリックス処理ブロックを備え、
前記パラメータROMは、前記汎用デマトリックス処理
ブロックと1乃至Mの出力チャンネルにそれぞれ対応し
た前記デマトリックスパターン情報とを関連付けたパタ
ーン別デマトリックス係数テーブルを予め格納してい
る。このように構成することにより、帯域合成により復
号される出力チャンネル数に基づいて、個別のデマトリ
ックス処理ブロックと汎用デマトリックス処理ブロック
を選択して、デマトリックス処理を行うことができる。
その結果、回路規模を小さくし、復号処理を高速に行う
ことができる。
マトリックス処理部は、前記帯域合成演算により生成す
る出力チャンネル数が1乃至M(MはNより小さい整
数)の場合に対応して、前記デマトリックス係数を変更
する汎用デマトリックス処理ブロックと、前記帯域合成
演算により生成する出力チャンネル数が(M+1)以上
に場合に対応したデマトリックス処理ブロックを備え、
前記パラメータROMは、前記汎用デマトリックス処理
ブロックと1乃至Mの出力チャンネルにそれぞれ対応し
た前記デマトリックスパターン情報とを関連付けたパタ
ーン別デマトリックス係数テーブルを予め格納してい
る。このように構成することにより、帯域合成により復
号される出力チャンネル数に基づいて、個別のデマトリ
ックス処理ブロックと汎用デマトリックス処理ブロック
を選択して、デマトリックス処理を行うことができる。
その結果、回路規模を小さくし、復号処理を高速に行う
ことができる。
【0023】別の観点による発明の復号装置は、前記復
号制御テーブルは、前記全チャンネル構成情報に基づい
て、インターリーブ処理パターンを指示するインターリ
ーブ指示情報を含み、前記復号制御部は、前記復号制御
テーブルから得られる前記インターリーブ指示情報を前
記復号部に指示するインターリーブ指示部を備えてい
る。このように構成することにより、復号制御部におい
て各復号処理における場合分け処理を一括して行うこと
が可能となり、復号処理を高速に行うことができ、かつ
回路規模を小さくすることができる。
号制御テーブルは、前記全チャンネル構成情報に基づい
て、インターリーブ処理パターンを指示するインターリ
ーブ指示情報を含み、前記復号制御部は、前記復号制御
テーブルから得られる前記インターリーブ指示情報を前
記復号部に指示するインターリーブ指示部を備えてい
る。このように構成することにより、復号制御部におい
て各復号処理における場合分け処理を一括して行うこと
が可能となり、復号処理を高速に行うことができ、かつ
回路規模を小さくすることができる。
【0024】別の観点による発明の復号装置は、前記イ
ンターリーブ指示情報は、前記全チャンネル構成情報毎
に予め番号で割り付けたインターリーブ処理パターンを
番号で示す情報であり、前記パラメータROM部は、前
記インターリーブ処理パターンの番号と前記記憶部に記
憶したPCMデータの先頭のアドレスを符号化したPC
Mロケーション情報の並びとを関連付けたインターリー
ブパターンテーブルを予め格納している。このように構
成することにより、一つのテーブルを用いてPCMデー
タのアドレス情報を提示する場合に比べて、デコード方
法が異なる場合でもインターリーブ処理パターンが同一
であれば同じインターリーブ処理パターンの番号を予め
割り当てることができるので、インターリーブパターン
テーブルのテーブル規模を小さくすることができ、復号
装置のコストを抑えることができる。
ンターリーブ指示情報は、前記全チャンネル構成情報毎
に予め番号で割り付けたインターリーブ処理パターンを
番号で示す情報であり、前記パラメータROM部は、前
記インターリーブ処理パターンの番号と前記記憶部に記
憶したPCMデータの先頭のアドレスを符号化したPC
Mロケーション情報の並びとを関連付けたインターリー
ブパターンテーブルを予め格納している。このように構
成することにより、一つのテーブルを用いてPCMデー
タのアドレス情報を提示する場合に比べて、デコード方
法が異なる場合でもインターリーブ処理パターンが同一
であれば同じインターリーブ処理パターンの番号を予め
割り当てることができるので、インターリーブパターン
テーブルのテーブル規模を小さくすることができ、復号
装置のコストを抑えることができる。
【0025】別の観点による発明の復号装置は、前記復
号部は、前記復号制御部からの前記チャンネル数情報が
(N−1)以下の時、無音のPCMデータを前記記憶部
に書き込む無音データ作成部を備えている。このように
構成することにより、空きチャンネルの有無に関係な
く、同一のインターリーブ処理を行うことができ、その
分場合分け処理を省略し、回路規模を小さくすることが
可能となる。さらに、最も演算量が大きいNチャンネル
の場合では、無音データの作成処理を行わないので、復
号装置の演算能力にほとんど影響を与えることなく、か
つ演算量の増加を生じない。
号部は、前記復号制御部からの前記チャンネル数情報が
(N−1)以下の時、無音のPCMデータを前記記憶部
に書き込む無音データ作成部を備えている。このように
構成することにより、空きチャンネルの有無に関係な
く、同一のインターリーブ処理を行うことができ、その
分場合分け処理を省略し、回路規模を小さくすることが
可能となる。さらに、最も演算量が大きいNチャンネル
の場合では、無音データの作成処理を行わないので、復
号装置の演算能力にほとんど影響を与えることなく、か
つ演算量の増加を生じない。
【0026】別の観点による発明の復号装置は、前記パ
ラメータROMは、前記全チャンネル構成情報及び前記
デマトリックスプロシージャ情報毎にデノーマライゼー
ション処理の指示データを示したデノーマライゼーショ
ン指示テーブルを予め格納し、前記復号制御部は、前記
補助情報解析部からの前記全チャンネル構成情報及び前
記デマトリックスプロシージャ情報に基づいて、前記パ
ラメータROM内の前記デノーマライゼーション指示テ
ーブルの値を用いデノーマライゼーション処理の指示を
行うデノーマライゼーション指示部を備え、前記復号部
は、前記復号制御部からの指示に基づいて、デノーマラ
イゼーション処理を行うデノーマライゼーション処理部
を備えている。このように構成することにより、デノー
マライゼーション処理での場合分け処理を省略でき、復
号処理を高速に行うことができ、かつ回路規模を小さく
することができる。
ラメータROMは、前記全チャンネル構成情報及び前記
デマトリックスプロシージャ情報毎にデノーマライゼー
ション処理の指示データを示したデノーマライゼーショ
ン指示テーブルを予め格納し、前記復号制御部は、前記
補助情報解析部からの前記全チャンネル構成情報及び前
記デマトリックスプロシージャ情報に基づいて、前記パ
ラメータROM内の前記デノーマライゼーション指示テ
ーブルの値を用いデノーマライゼーション処理の指示を
行うデノーマライゼーション指示部を備え、前記復号部
は、前記復号制御部からの指示に基づいて、デノーマラ
イゼーション処理を行うデノーマライゼーション処理部
を備えている。このように構成することにより、デノー
マライゼーション処理での場合分け処理を省略でき、復
号処理を高速に行うことができ、かつ回路規模を小さく
することができる。
【0027】別の観点による発明の復号装置は、前記デ
ノーマライゼーション指示テーブルで示される指示デー
タは、前記全チャンネル構成情報及び前記デマトリック
スプロシージャ情報毎にデノーマライゼーション処理の
タイプ番号を示すデノーマライゼーションタイプ指示テ
ーブルと、前記デノーマライゼーション処理のタイプ番
号と前記各出力チャンネルのデノーマライズ補正値デー
タ番号との関係を示すデノーマライゼーション割付テー
ブルと、前記デノーマライズ補正値データ番号をデノー
マライゼーション処理に用いる音量レベルデータに変換
するためのデノーマライゼーションレベル補正値テーブ
ルを備えている。このように構成することにより、一つ
のテーブルを用いてデノーマライゼーション処理の指示
データを提示する場合に比べて、デコード方法が異なる
場合でもデノーマライゼーション処理のタイプが同一で
あれば同じデノーマライゼーション処理のタイプ番号を
予め割り当てることができるので、デノーマライゼーシ
ョン指示テーブルのテーブル規模を小さくすることがで
き、復号装置のコストを抑えることができる。
ノーマライゼーション指示テーブルで示される指示デー
タは、前記全チャンネル構成情報及び前記デマトリック
スプロシージャ情報毎にデノーマライゼーション処理の
タイプ番号を示すデノーマライゼーションタイプ指示テ
ーブルと、前記デノーマライゼーション処理のタイプ番
号と前記各出力チャンネルのデノーマライズ補正値デー
タ番号との関係を示すデノーマライゼーション割付テー
ブルと、前記デノーマライズ補正値データ番号をデノー
マライゼーション処理に用いる音量レベルデータに変換
するためのデノーマライゼーションレベル補正値テーブ
ルを備えている。このように構成することにより、一つ
のテーブルを用いてデノーマライゼーション処理の指示
データを提示する場合に比べて、デコード方法が異なる
場合でもデノーマライゼーション処理のタイプが同一で
あれば同じデノーマライゼーション処理のタイプ番号を
予め割り当てることができるので、デノーマライゼーシ
ョン指示テーブルのテーブル規模を小さくすることがで
き、復号装置のコストを抑えることができる。
【0028】別の観点による発明の復号装置は、各出力
チャンネルの音量レベル情報を外部より入力し前記復号
部に伝達するチャンネルバランス設定インターフェース
を備え、前記復号部は、前記チャンネルバランス設定イ
ンターフェースから送信される前記各出力チャンネルの
音量レベル情報を音量レベルデータに変換する音量レベ
ル変換部と、前記復号制御部からの前記チャンネル数情
報がNの場合に前記各出力チャンネル毎に前記デノーマ
ライゼーション指示部からの前記指示データと前記音量
レベル変換部からの前記音量レベルデータとの乗算を行
う場合分け音量レベル乗算部を備え、前記インターリー
ブ処理部は、復号制御部からの前記チャンネル数情報が
(N−1)以下の場合に前記各出力チャンネルのPCM
データに対して、前記音量レベル変換部からの前記音量
レベルデータを乗算する場合分けインターリーブ音量レ
ベル調整部を備えている。このように構成することによ
り、最も演算量が大きくなるチャンネル数情報がNの場
合のみ、各出力チャンネルの音量レベルデータをデノー
マライゼーションレベル補正値に乗算することが可能と
なり、さらに一つのチャンネルのPCMデータが複数の
出力チャンネルにインターリーブされる場合でも個別に
チャンネルバランス設定を行うことができる。
チャンネルの音量レベル情報を外部より入力し前記復号
部に伝達するチャンネルバランス設定インターフェース
を備え、前記復号部は、前記チャンネルバランス設定イ
ンターフェースから送信される前記各出力チャンネルの
音量レベル情報を音量レベルデータに変換する音量レベ
ル変換部と、前記復号制御部からの前記チャンネル数情
報がNの場合に前記各出力チャンネル毎に前記デノーマ
ライゼーション指示部からの前記指示データと前記音量
レベル変換部からの前記音量レベルデータとの乗算を行
う場合分け音量レベル乗算部を備え、前記インターリー
ブ処理部は、復号制御部からの前記チャンネル数情報が
(N−1)以下の場合に前記各出力チャンネルのPCM
データに対して、前記音量レベル変換部からの前記音量
レベルデータを乗算する場合分けインターリーブ音量レ
ベル調整部を備えている。このように構成することによ
り、最も演算量が大きくなるチャンネル数情報がNの場
合のみ、各出力チャンネルの音量レベルデータをデノー
マライゼーションレベル補正値に乗算することが可能と
なり、さらに一つのチャンネルのPCMデータが複数の
出力チャンネルにインターリーブされる場合でも個別に
チャンネルバランス設定を行うことができる。
【0029】本発明の復号方法は、最大N(Nは1より
大きい整数)チャンネルのビットストリームを復号する
復号装置の復号方法であって、入力したビットストリー
ムを補助情報と符号化データとに分離する分離ステッ
プ、前記分離ステップで分離された補助情報を解析し
て、少なくとも全チャンネル構成情報を得る補助情報解
析ステップ、前記補助情報解析ステップで得られた全チ
ャンネル構成情報に基づいて、パラメータROM部内の
復号制御テーブルから復号処理のタイプ番号を選択する
ステップ、及び前記選択ステップで選択されたタイプ番
号に基づいて、復号制御を行い出力データを生成する生
成ステップを備えている。このように構成することによ
り、復号処理での多くの場合分け処理を省略することが
でき、演算量や回路規模の増大を最小限に抑えることが
できる。
大きい整数)チャンネルのビットストリームを復号する
復号装置の復号方法であって、入力したビットストリー
ムを補助情報と符号化データとに分離する分離ステッ
プ、前記分離ステップで分離された補助情報を解析し
て、少なくとも全チャンネル構成情報を得る補助情報解
析ステップ、前記補助情報解析ステップで得られた全チ
ャンネル構成情報に基づいて、パラメータROM部内の
復号制御テーブルから復号処理のタイプ番号を選択する
ステップ、及び前記選択ステップで選択されたタイプ番
号に基づいて、復号制御を行い出力データを生成する生
成ステップを備えている。このように構成することによ
り、復号処理での多くの場合分け処理を省略することが
でき、演算量や回路規模の増大を最小限に抑えることが
できる。
【0030】別の観点による発明の復号方法は、前記復
号装置の復号方法は、最大N(Nは1より大きい整数)
チャンネルまで帯域合成演算を用いてビットストリーム
を復号する復号方法であって、前記生成ステップは、前
記符号化データを逆量子化して、帯域信号を生成する帯
域信号生成ステップ、前記帯域信号生成ステップで生成
された帯域信号に対して帯域合成演算を行い、各出力チ
ャンネルのPCMデータを生成する帯域合成演算ステッ
プ、及び前記帯域合成演算ステップで生成された各出力
チャンネルのPCMデータを1サンプルずつ所定の順序
で混合し並べ替えるインターリーブ処理を行うインター
リーブステップを備えている。このように構成すること
により、復号処理での多くの場合分け処理を省略するこ
とができ、演算量や回路規模の増大を最小限に抑えて、
オーディオ出力データを生成することができる。
号装置の復号方法は、最大N(Nは1より大きい整数)
チャンネルまで帯域合成演算を用いてビットストリーム
を復号する復号方法であって、前記生成ステップは、前
記符号化データを逆量子化して、帯域信号を生成する帯
域信号生成ステップ、前記帯域信号生成ステップで生成
された帯域信号に対して帯域合成演算を行い、各出力チ
ャンネルのPCMデータを生成する帯域合成演算ステッ
プ、及び前記帯域合成演算ステップで生成された各出力
チャンネルのPCMデータを1サンプルずつ所定の順序
で混合し並べ替えるインターリーブ処理を行うインター
リーブステップを備えている。このように構成すること
により、復号処理での多くの場合分け処理を省略するこ
とができ、演算量や回路規模の増大を最小限に抑えて、
オーディオ出力データを生成することができる。
【0031】別の観点による発明の復号方法は、最大N
(Nは1より大きい整数)チャンネルまで帯域合成演算
により復号可能なMPEG1オーディオ規格及びMPE
G2オーディオ規格のビットストリームを復号する復号
装置の復号方法であって、入力したビットストリームを
補助情報とオーディオ符号化データとに分離する分離ス
テップ、前記分離ステップで分離された補助情報を解析
して、少なくともサンプリング周波数を示すFs情報と
全チャンネル構成情報とデマトリックスプロシージャ情
報を得る補助情報解析ステップ、前記補助情報解析ステ
ップで得られた全チャンネル構成情報及びデマトリック
スプロシージャ情報に基づいて、パラメータROM内の
復号制御テーブルから復号処理のタイプ番号を選択する
選択ステップ、前記選択ステップで選択されたタイプ番
号に基づいて、復号制御を行いオーディオ出力データを
生成する生成ステップを備えている。このように構成す
ることにより、各復号処理における場合分け処理を一括
して行うことが可能となり、復号処理を高速に行うこと
ができ、かつ回路規模を小さくすることができる。
(Nは1より大きい整数)チャンネルまで帯域合成演算
により復号可能なMPEG1オーディオ規格及びMPE
G2オーディオ規格のビットストリームを復号する復号
装置の復号方法であって、入力したビットストリームを
補助情報とオーディオ符号化データとに分離する分離ス
テップ、前記分離ステップで分離された補助情報を解析
して、少なくともサンプリング周波数を示すFs情報と
全チャンネル構成情報とデマトリックスプロシージャ情
報を得る補助情報解析ステップ、前記補助情報解析ステ
ップで得られた全チャンネル構成情報及びデマトリック
スプロシージャ情報に基づいて、パラメータROM内の
復号制御テーブルから復号処理のタイプ番号を選択する
選択ステップ、前記選択ステップで選択されたタイプ番
号に基づいて、復号制御を行いオーディオ出力データを
生成する生成ステップを備えている。このように構成す
ることにより、各復号処理における場合分け処理を一括
して行うことが可能となり、復号処理を高速に行うこと
ができ、かつ回路規模を小さくすることができる。
【0032】別の観点による発明の復号方法は、前記生
成ステップは、前記オーディオ符号化データを逆量子化
して、帯域信号を生成する帯域信号生成ステップ、前記
帯域信号生成ステップで生成された帯域信号に対してデ
マトリックス処理を施して、各出力チャンネルの帯域信
号に変換するデマトリックスステップ、前記デマトリッ
クスステップで生成された各出力チャンネルの帯域信号
に対して帯域合成演算を行い、各出力チャンネルのPC
Mデータを生成する帯域合成演算ステップ、及び前記帯
域合成演算ステップで生成された各出力チャンネルのP
CMデータを1サンプルずつ所定の順序で混合し並べ替
えるインターリーブ処理を行うインターリーブステップ
を備えている。このように構成することにより、各復号
処理における場合分け処理を一括して行うことが可能と
なり、復号処理を高速に行うことができ、かつ回路規模
を小さくすることができる。
成ステップは、前記オーディオ符号化データを逆量子化
して、帯域信号を生成する帯域信号生成ステップ、前記
帯域信号生成ステップで生成された帯域信号に対してデ
マトリックス処理を施して、各出力チャンネルの帯域信
号に変換するデマトリックスステップ、前記デマトリッ
クスステップで生成された各出力チャンネルの帯域信号
に対して帯域合成演算を行い、各出力チャンネルのPC
Mデータを生成する帯域合成演算ステップ、及び前記帯
域合成演算ステップで生成された各出力チャンネルのP
CMデータを1サンプルずつ所定の順序で混合し並べ替
えるインターリーブ処理を行うインターリーブステップ
を備えている。このように構成することにより、各復号
処理における場合分け処理を一括して行うことが可能と
なり、復号処理を高速に行うことができ、かつ回路規模
を小さくすることができる。
【0033】本発明の復号の手順を記録した記録媒体
は、最大N(Nは1より大きい整数)チャンネルのビッ
トストリームを復号する復号の手順を記録した記録媒体
であって、ビットストリームを入力したとき、そのビッ
トストリームを補助情報と符号化データとに分離し、分
離した補助情報を解析して、少なくとも全チャンネル構
成情報を取得し、取得した全チャンネル構成情報に基づ
いて、パラメータROM部内の復号制御テーブルから復
号処理のタイプ番号を選択し、選択したタイプ番号に基
づいて、復号制御を行い出力データを生成する復号の手
順を記録している。このように構成することにより、復
号処理での多くの場合分け処理を省略することができ、
演算量や回路規模の増大を最小限に抑えることができ
る。
は、最大N(Nは1より大きい整数)チャンネルのビッ
トストリームを復号する復号の手順を記録した記録媒体
であって、ビットストリームを入力したとき、そのビッ
トストリームを補助情報と符号化データとに分離し、分
離した補助情報を解析して、少なくとも全チャンネル構
成情報を取得し、取得した全チャンネル構成情報に基づ
いて、パラメータROM部内の復号制御テーブルから復
号処理のタイプ番号を選択し、選択したタイプ番号に基
づいて、復号制御を行い出力データを生成する復号の手
順を記録している。このように構成することにより、復
号処理での多くの場合分け処理を省略することができ、
演算量や回路規模の増大を最小限に抑えることができ
る。
【0034】別の観点による発明の復号の手順を記録し
た記録媒体は、前記復号の手順は、最大N(Nは1より
大きい整数)チャンネルまで帯域合成演算を用いてビッ
トストリームを復号する復号の手順であって、前記出力
データを生成するさい、前記符号化データを逆量子化し
て、帯域信号を生成し、前記帯域信号に対して帯域合成
演算を行って各出力チャンネルのPCMデータを生成
し、前記各出力チャンネルのPCMデータを1サンプル
ずつ所定の順序で混合し並べ替えるインターリーブ処理
を行う機能を追加している。このように構成することに
より、復号処理での多くの場合分け処理を省略すること
ができ、演算量や回路規模の増大を最小限に抑えて、オ
ーディオ出力データを生成することができる。
た記録媒体は、前記復号の手順は、最大N(Nは1より
大きい整数)チャンネルまで帯域合成演算を用いてビッ
トストリームを復号する復号の手順であって、前記出力
データを生成するさい、前記符号化データを逆量子化し
て、帯域信号を生成し、前記帯域信号に対して帯域合成
演算を行って各出力チャンネルのPCMデータを生成
し、前記各出力チャンネルのPCMデータを1サンプル
ずつ所定の順序で混合し並べ替えるインターリーブ処理
を行う機能を追加している。このように構成することに
より、復号処理での多くの場合分け処理を省略すること
ができ、演算量や回路規模の増大を最小限に抑えて、オ
ーディオ出力データを生成することができる。
【0035】別の観点による発明の復号の手順を記録し
た記録媒体は、最大N(Nは1より大きい整数)チャン
ネルまで帯域合成演算により復号可能なMPEG1オー
ディオ規格及びMPEG2オーディオ規格のビットスト
リームを復号する復号の手順を記録した記録媒体であっ
て、ビットストリームを入力したとき、そのビットスト
リームを補助情報とオーディオ符号化データとに分離
し、分離した補助情報を解析して、少なくともサンプリ
ング周波数を示すFs情報と全チャンネル構成情報とデ
マトリックスプロシージャ情報を取得し、取得した全チ
ャンネル構成情報及びデマトリックスプロシージャ情報
に基づいて、パラメータROM内の復号制御テーブルか
ら復号処理のタイプ番号を選択し、選択したタイプ番号
に基づいて、復号制御を行いオーディオ出力データを生
成する復号の手順を記録している。このように構成する
ことにより、各復号処理における場合分け処理を一括し
て行うことが可能となり、復号処理を高速に行うことが
でき、かつ回路規模を小さくすることができる。
た記録媒体は、最大N(Nは1より大きい整数)チャン
ネルまで帯域合成演算により復号可能なMPEG1オー
ディオ規格及びMPEG2オーディオ規格のビットスト
リームを復号する復号の手順を記録した記録媒体であっ
て、ビットストリームを入力したとき、そのビットスト
リームを補助情報とオーディオ符号化データとに分離
し、分離した補助情報を解析して、少なくともサンプリ
ング周波数を示すFs情報と全チャンネル構成情報とデ
マトリックスプロシージャ情報を取得し、取得した全チ
ャンネル構成情報及びデマトリックスプロシージャ情報
に基づいて、パラメータROM内の復号制御テーブルか
ら復号処理のタイプ番号を選択し、選択したタイプ番号
に基づいて、復号制御を行いオーディオ出力データを生
成する復号の手順を記録している。このように構成する
ことにより、各復号処理における場合分け処理を一括し
て行うことが可能となり、復号処理を高速に行うことが
でき、かつ回路規模を小さくすることができる。
【0036】別の観点による発明の復号の手順を記録し
た記録媒体は、前記オーディオ出力データを生成するさ
い、前記オーディオ符号化データを逆量子化して、帯域
信号を生成し、前記帯域信号に対してデマトリックス処
理を施して、各出力チャンネルの帯域信号に変換し、前
記各出力チャンネルの帯域信号に対して帯域合成演算を
行い、各出力チャンネルのPCMデータを生成し、前記
各出力チャンネルのPCMデータを1サンプルずつ所定
の順序で混合し並べ替えるインターリーブ処理を行う機
能を追加している。このように構成することにより、各
復号処理における場合分け処理を一括して行うことが可
能となり、復号処理を高速に行うことができ、かつ回路
規模を小さくすることができる。
た記録媒体は、前記オーディオ出力データを生成するさ
い、前記オーディオ符号化データを逆量子化して、帯域
信号を生成し、前記帯域信号に対してデマトリックス処
理を施して、各出力チャンネルの帯域信号に変換し、前
記各出力チャンネルの帯域信号に対して帯域合成演算を
行い、各出力チャンネルのPCMデータを生成し、前記
各出力チャンネルのPCMデータを1サンプルずつ所定
の順序で混合し並べ替えるインターリーブ処理を行う機
能を追加している。このように構成することにより、各
復号処理における場合分け処理を一括して行うことが可
能となり、復号処理を高速に行うことができ、かつ回路
規模を小さくすることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の復号装置及びその
復号方法を示す好ましい実施例について、図面を参照し
ながら説明する。尚、下記の第1乃至第3の各実施例に
示す復号装置は、MPEG1オーディオ規格(ISO/IEC
11172-3:1993)のレイヤ2及びMPEG2オーディオ規
格(ISO/IEC 13818-3:1996)のレイヤ2マルチチャンネ
ルに対応可能に構成したものであり、5.1チャンネル
のマルチチャンネル、すなわち5チャンネルのサブバン
ド(帯域分割)符号化方式による符号化信号及び1チャ
ンネルの低域強調チャンネル(以下、LFEch(Low
Freqency Enhancement channel)ともいう)の符号化信
号をオーディオ出力データに復号できる。LFEchの
符号化信号は、MPEG2オーディオ規格に示されてい
るように、帯域合成を必要としないチャンネルであり、
各実施例の復号装置では、そのインターリーブ処理部で
LFEchの符号化信号をオーディオ出力データに復号
しインターリーブ処理するものとする。また、各実施例
の動作の説明では、説明の簡略化のために、サンプリン
グ周波数が48kHzであって、デマトリックスプロシ
ージャ情報が「2」であるMPEG2オーディオ規格の
レイヤ2マルチチャンネル符号化信号を入力し、第1の
実施例では4チャンネルのオーディオ出力データに復号
し、第2及び第3の実施例では5チャンネルのオーディ
オ出力データに復号する場合について説明する。具体的
な出力チャンネルは、第1の実施例では前方左(以下、
Lchともいう)、前方右(以下、Rchともいう)、
前方中央(以下、Cchともいう)、及びモノサラウン
ド(以下、Schともいう)の4チャンネルとし、第2
及び第3の実施例ではLch、Rch、Cch、後方左
(以下、LSchともいう)、及び後方右(以下、RS
chともいう)の5チャンネルとする。
復号方法を示す好ましい実施例について、図面を参照し
ながら説明する。尚、下記の第1乃至第3の各実施例に
示す復号装置は、MPEG1オーディオ規格(ISO/IEC
11172-3:1993)のレイヤ2及びMPEG2オーディオ規
格(ISO/IEC 13818-3:1996)のレイヤ2マルチチャンネ
ルに対応可能に構成したものであり、5.1チャンネル
のマルチチャンネル、すなわち5チャンネルのサブバン
ド(帯域分割)符号化方式による符号化信号及び1チャ
ンネルの低域強調チャンネル(以下、LFEch(Low
Freqency Enhancement channel)ともいう)の符号化信
号をオーディオ出力データに復号できる。LFEchの
符号化信号は、MPEG2オーディオ規格に示されてい
るように、帯域合成を必要としないチャンネルであり、
各実施例の復号装置では、そのインターリーブ処理部で
LFEchの符号化信号をオーディオ出力データに復号
しインターリーブ処理するものとする。また、各実施例
の動作の説明では、説明の簡略化のために、サンプリン
グ周波数が48kHzであって、デマトリックスプロシ
ージャ情報が「2」であるMPEG2オーディオ規格の
レイヤ2マルチチャンネル符号化信号を入力し、第1の
実施例では4チャンネルのオーディオ出力データに復号
し、第2及び第3の実施例では5チャンネルのオーディ
オ出力データに復号する場合について説明する。具体的
な出力チャンネルは、第1の実施例では前方左(以下、
Lchともいう)、前方右(以下、Rchともいう)、
前方中央(以下、Cchともいう)、及びモノサラウン
ド(以下、Schともいう)の4チャンネルとし、第2
及び第3の実施例ではLch、Rch、Cch、後方左
(以下、LSchともいう)、及び後方右(以下、RS
chともいう)の5チャンネルとする。
【0038】《第1の実施例》 [復号装置の構成] 図1は、本発明の第1の実施例である復号装置の全体構
成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施
例の復号装置は、ストリーム入力部1、補助情報解析部
2、復号制御部3、復号部4、パラメータROM5、記
憶部6、及びチャンネルバランス設定インターフェース
7を具備している。ストリーム入力部1は、外部から入
力されるMPEG1オーディオ符号化信号(以下、”M
PEG1信号”と略称する)、またはMPEG2オーデ
ィオマルチチャンネル符号化信号(以下、”MPEG2
マルチチャンネル信号”と略称する)のビットストリー
ムを入力する。ストリーム入力部1は、入力したビット
ストリームをヘッダ情報を含む補助情報とオーディオ符
号化データとに分離し、補助情報解析部2、及び復号部
4に補助情報、及びオーディオ符号化データをそれぞれ
出力する。
成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施
例の復号装置は、ストリーム入力部1、補助情報解析部
2、復号制御部3、復号部4、パラメータROM5、記
憶部6、及びチャンネルバランス設定インターフェース
7を具備している。ストリーム入力部1は、外部から入
力されるMPEG1オーディオ符号化信号(以下、”M
PEG1信号”と略称する)、またはMPEG2オーデ
ィオマルチチャンネル符号化信号(以下、”MPEG2
マルチチャンネル信号”と略称する)のビットストリー
ムを入力する。ストリーム入力部1は、入力したビット
ストリームをヘッダ情報を含む補助情報とオーディオ符
号化データとに分離し、補助情報解析部2、及び復号部
4に補助情報、及びオーディオ符号化データをそれぞれ
出力する。
【0039】補助情報解析部2は、MPEG1ヘッダ解
析部2a、MCヘッダ解析部2b、及びヘッダ情報互換
補正部2cを備え、ストリーム入力部1からの補助情報
を解析して、その解析結果を復号制御部3、及び記憶部
6に出力する。MPEG1ヘッダ解析部2aは、補助情
報のうちMPEG1オーディオ規格のヘッダ情報の解析
を行う。詳細にいえば、MPEG1ヘッダ解析部2a
は、サンプリング周波数を示すFs情報の抽出と、出力
される前方チャンネルの構成がモノラル(1チャンネ
ル)もしくはステレオ(2チャンネル)かを判別する。
MCヘッダ解析部2bは、補助情報のうちMPEG2オ
ーディオ規格に基づく拡張部分の補助情報、すなわちM
PEG2オーディオ規格のヘッダ情報であるマルチチャ
ンネル構成情報の解析を行う。詳細にいえば、MCヘッ
ダ解析部2bは、前方中央チャンネルの存在の有無と後
方チャンネルの構成もしくはセカンドステレオチャンネ
ルの有無を判別して、MPEG1ヘッダ解析部2aで得
られた前方チャンネルの構成情報と組み合わせることに
より、全チャンネル構成情報を生成する。さらに、MC
ヘッダ解析部2bは、後述のデマトリックス(dematri
x)処理及びデノーマライゼーション(denormalizatio
n)処理のタイプ(処理内容)を示すデマトリックスプ
ロシージャ(dematrix procedure)情報、及びデマトリ
ックス処理において各帯域(信号)毎に指定されたデマ
トリックス処理パターンを示すTCアロケーション(Tr
ansmission Channel Allocation)情報の抽出を行う。
析部2a、MCヘッダ解析部2b、及びヘッダ情報互換
補正部2cを備え、ストリーム入力部1からの補助情報
を解析して、その解析結果を復号制御部3、及び記憶部
6に出力する。MPEG1ヘッダ解析部2aは、補助情
報のうちMPEG1オーディオ規格のヘッダ情報の解析
を行う。詳細にいえば、MPEG1ヘッダ解析部2a
は、サンプリング周波数を示すFs情報の抽出と、出力
される前方チャンネルの構成がモノラル(1チャンネ
ル)もしくはステレオ(2チャンネル)かを判別する。
MCヘッダ解析部2bは、補助情報のうちMPEG2オ
ーディオ規格に基づく拡張部分の補助情報、すなわちM
PEG2オーディオ規格のヘッダ情報であるマルチチャ
ンネル構成情報の解析を行う。詳細にいえば、MCヘッ
ダ解析部2bは、前方中央チャンネルの存在の有無と後
方チャンネルの構成もしくはセカンドステレオチャンネ
ルの有無を判別して、MPEG1ヘッダ解析部2aで得
られた前方チャンネルの構成情報と組み合わせることに
より、全チャンネル構成情報を生成する。さらに、MC
ヘッダ解析部2bは、後述のデマトリックス(dematri
x)処理及びデノーマライゼーション(denormalizatio
n)処理のタイプ(処理内容)を示すデマトリックスプ
ロシージャ(dematrix procedure)情報、及びデマトリ
ックス処理において各帯域(信号)毎に指定されたデマ
トリックス処理パターンを示すTCアロケーション(Tr
ansmission Channel Allocation)情報の抽出を行う。
【0040】ヘッダ情報互換補正部2cは、MPEG2
マルチチャンネル信号を含まないMPEG1信号のビッ
トストリームを復号するとき、そのMPEG1信号のヘ
ッダ情報のみから前方チャンネル数を判別し、さらに前
方中央チャンネル及び後方チャンネルもしくはセカンド
ステレオチャンネルが存在しないものとして、全チャン
ネル構成情報とデマトリックスプロシージャ情報を生成
する。このヘッダ情報互換補正部2cを設けることによ
り、後段の各処理において、MPEG1信号とMPEG
2マルチチャンネル信号の判別処理を省略することがで
きる。
マルチチャンネル信号を含まないMPEG1信号のビッ
トストリームを復号するとき、そのMPEG1信号のヘ
ッダ情報のみから前方チャンネル数を判別し、さらに前
方中央チャンネル及び後方チャンネルもしくはセカンド
ステレオチャンネルが存在しないものとして、全チャン
ネル構成情報とデマトリックスプロシージャ情報を生成
する。このヘッダ情報互換補正部2cを設けることによ
り、後段の各処理において、MPEG1信号とMPEG
2マルチチャンネル信号の判別処理を省略することがで
きる。
【0041】復号制御部3は、デマトリックス指示部3
a、デノーマライゼーション指示部3b、チャンネル数
伝達部3c、及びインターリーブ指示部3dを備え、補
助情報解析部2からの補助情報の解析結果とパラメータ
ROM 5に予め記憶された情報に基づいて復号部4で
の復号処理の制御を行う。詳細にいえば、復号制御部3
は、補助情報解析部2によって得られた全チャンネル構
成情報及びデマトリックスプロシージャ情報を用いて、
これらの情報によって指定された復号制御情報及び各チ
ャンネルの帯域信号に対するデノーマライゼーションレ
ベル補正値をパラメータROM 5から読み出し、復号
部4に伝達、指示する。尚、復号制御情報は、チャンネ
ル数情報、デマトリックスパターン情報、及びインター
リーブ指示情報の3つの復号指示情報により構成され、
全チャンネル構成情報及びデマトリックスプロシージャ
情報に基づいて、タイプ0〜15の何れかの復号処理の
タイプ番号に場合分けされ、パラメータROM 5に予
め格納されている。同様に、デノーマライゼーションレ
ベル補正値は、全チャンネル構成情報及びデマトリック
スプロシージャ情報に基づいて、タイプ0〜5の何れか
のデノーマライゼーション処理のタイプ番号に場合分け
され、パラメータROM 5に予め格納されている(詳
細は後述)。
a、デノーマライゼーション指示部3b、チャンネル数
伝達部3c、及びインターリーブ指示部3dを備え、補
助情報解析部2からの補助情報の解析結果とパラメータ
ROM 5に予め記憶された情報に基づいて復号部4で
の復号処理の制御を行う。詳細にいえば、復号制御部3
は、補助情報解析部2によって得られた全チャンネル構
成情報及びデマトリックスプロシージャ情報を用いて、
これらの情報によって指定された復号制御情報及び各チ
ャンネルの帯域信号に対するデノーマライゼーションレ
ベル補正値をパラメータROM 5から読み出し、復号
部4に伝達、指示する。尚、復号制御情報は、チャンネ
ル数情報、デマトリックスパターン情報、及びインター
リーブ指示情報の3つの復号指示情報により構成され、
全チャンネル構成情報及びデマトリックスプロシージャ
情報に基づいて、タイプ0〜15の何れかの復号処理の
タイプ番号に場合分けされ、パラメータROM 5に予
め格納されている。同様に、デノーマライゼーションレ
ベル補正値は、全チャンネル構成情報及びデマトリック
スプロシージャ情報に基づいて、タイプ0〜5の何れか
のデノーマライゼーション処理のタイプ番号に場合分け
され、パラメータROM 5に予め格納されている(詳
細は後述)。
【0042】デマトリックス指示部3aは、上記デマト
リックスパターン情報を復号部4に伝達することにより
デマトリックス処理の指示を行う。デノーマライゼーシ
ョン指示部3bは、各チャンネルの帯域信号に対するデ
ノーマライゼーションレベル補正値を復号部4に伝達す
ることによりデノーマライゼーション処理の指示を行
う。チャンネル数伝達部3cは、上記チャンネル数情報
を復号部4に伝達する。インターリーブ指示部3dは、
上記インターリーブ指示情報を復号部4に伝達すること
によりインターリーブ処理の指示を行う。
リックスパターン情報を復号部4に伝達することにより
デマトリックス処理の指示を行う。デノーマライゼーシ
ョン指示部3bは、各チャンネルの帯域信号に対するデ
ノーマライゼーションレベル補正値を復号部4に伝達す
ることによりデノーマライゼーション処理の指示を行
う。チャンネル数伝達部3cは、上記チャンネル数情報
を復号部4に伝達する。インターリーブ指示部3dは、
上記インターリーブ指示情報を復号部4に伝達すること
によりインターリーブ処理の指示を行う。
【0043】復号部4は、帯域信号生成部4a、デマト
リックス処理部4b、デノーマライゼーション処理部4
c、帯域合成演算部4d、インターリーブ処理部4e、
音量レベル変換部4f、場合分け音量レベル乗算部4
g、及び無音データ作成部4hを備え、復号制御部3か
らの指示に基づいてストリーム入力部1から入力したオ
ーディオ符号化データを復号しオーディオ出力データと
して外部機器(図示せず)に出力する。帯域信号生成部
4aは、ストリーム入力部1からのオーディオ符号化デ
ータから各チャンネルの量子化データを抽出し逆量子化
を行い、各チャンネル毎に32のサブバンドからなる帯
域信号を生成する。具体的には、これらの各帯域信号
は、周波数帯域が最も低い帯域を帯域0とし、以下順に
帯域1、帯域2、帯域3....帯域31の順で、周波
数帯域が低域から高域へと割り当てられた信号である。
リックス処理部4b、デノーマライゼーション処理部4
c、帯域合成演算部4d、インターリーブ処理部4e、
音量レベル変換部4f、場合分け音量レベル乗算部4
g、及び無音データ作成部4hを備え、復号制御部3か
らの指示に基づいてストリーム入力部1から入力したオ
ーディオ符号化データを復号しオーディオ出力データと
して外部機器(図示せず)に出力する。帯域信号生成部
4aは、ストリーム入力部1からのオーディオ符号化デ
ータから各チャンネルの量子化データを抽出し逆量子化
を行い、各チャンネル毎に32のサブバンドからなる帯
域信号を生成する。具体的には、これらの各帯域信号
は、周波数帯域が最も低い帯域を帯域0とし、以下順に
帯域1、帯域2、帯域3....帯域31の順で、周波
数帯域が低域から高域へと割り当てられた信号である。
【0044】デマトリックス処理部4bは、補助情報解
析部2からの全チャンネル構成情報、デマトリックスプ
ロシージャ情報、及びTCアロケーション情報等の補助
情報に基づいて場合分け処理を行い、各チャンネルの帯
域信号に対してデマトリックス処理を施す。これによ
り、帯域信号生成部4aからの帯域信号は、各出力チャ
ンネル毎の帯域信号に変換され、例えば前方左右(Lc
h/Rch)、中央(Cch)、及び後方左右(LSc
h/RSch)の5チャンネルの各音場ポジションの帯
域信号に変換される。本実施例のデマトリックス処理部
4bは、後述するように、上記場合分け処理に対応して
構成したものであり、1〜7のデマトリックスパターン
情報によってそれぞれ指定される7つのデマトリックス
処理ブロック12a〜12g(図6)を備えている。さ
らに、各デマトリックス処理ブロック12a〜12g
は、TCアロケーション情報によって各帯域信号毎に指
定される複数のデコーディングマトリックス(decoding
matrix)部を有している。
析部2からの全チャンネル構成情報、デマトリックスプ
ロシージャ情報、及びTCアロケーション情報等の補助
情報に基づいて場合分け処理を行い、各チャンネルの帯
域信号に対してデマトリックス処理を施す。これによ
り、帯域信号生成部4aからの帯域信号は、各出力チャ
ンネル毎の帯域信号に変換され、例えば前方左右(Lc
h/Rch)、中央(Cch)、及び後方左右(LSc
h/RSch)の5チャンネルの各音場ポジションの帯
域信号に変換される。本実施例のデマトリックス処理部
4bは、後述するように、上記場合分け処理に対応して
構成したものであり、1〜7のデマトリックスパターン
情報によってそれぞれ指定される7つのデマトリックス
処理ブロック12a〜12g(図6)を備えている。さ
らに、各デマトリックス処理ブロック12a〜12g
は、TCアロケーション情報によって各帯域信号毎に指
定される複数のデコーディングマトリックス(decoding
matrix)部を有している。
【0045】デノーマライゼーション処理部4cは、デ
マトリックス処理部4bによって変換された帯域信号に
対して、各出力チャンネル毎に本来の出力レベルに逆補
正する。帯域合成演算部4dは、各出力チャンネルの帯
域信号に対して、帯域合成フィルタ演算を行い各出力チ
ャンネルのPCMデータを生成して、記憶部6に出力す
る。尚、本実施例の帯域合成演算部4dは、Lch、R
ch、Cch、及びSch、若しくはLch、Rch、
Cch、LSch、及びRSchの順序で、かつ存在す
るチャンネルに対してのみ帯域合成を行うものとする。
インターリーブ処理部4eは、復号化された各出力チャ
ンネルのPCMデータを所定の順序に並べ替えるインタ
ーリーブ処理を行いオーディオ出力データを生成する処
理部であり、その内部に場合分けインターリーブ音量レ
ベル調整部4iを含んで構成されている。また、本実施
例のインターリーブ処理部4eでは、入力したビットス
トリームのチャンネル構成に関わらず、インターリーブ
処理の順序をLch、LSch、Cch、Rch、RS
ch、及びLFEchの順序とし、さらに各出力チャン
ネルのPCMデータを1サンプルづつインターリーブ処
理するものとする。尚、出力チャンネルにLSch及び
RSchがなくSchが含まれる場合、このSchのP
CMデータがLSch及びRSchのPCMデータに代
わって1サンプルづつインターリーブ処理されるものと
する。
マトリックス処理部4bによって変換された帯域信号に
対して、各出力チャンネル毎に本来の出力レベルに逆補
正する。帯域合成演算部4dは、各出力チャンネルの帯
域信号に対して、帯域合成フィルタ演算を行い各出力チ
ャンネルのPCMデータを生成して、記憶部6に出力す
る。尚、本実施例の帯域合成演算部4dは、Lch、R
ch、Cch、及びSch、若しくはLch、Rch、
Cch、LSch、及びRSchの順序で、かつ存在す
るチャンネルに対してのみ帯域合成を行うものとする。
インターリーブ処理部4eは、復号化された各出力チャ
ンネルのPCMデータを所定の順序に並べ替えるインタ
ーリーブ処理を行いオーディオ出力データを生成する処
理部であり、その内部に場合分けインターリーブ音量レ
ベル調整部4iを含んで構成されている。また、本実施
例のインターリーブ処理部4eでは、入力したビットス
トリームのチャンネル構成に関わらず、インターリーブ
処理の順序をLch、LSch、Cch、Rch、RS
ch、及びLFEchの順序とし、さらに各出力チャン
ネルのPCMデータを1サンプルづつインターリーブ処
理するものとする。尚、出力チャンネルにLSch及び
RSchがなくSchが含まれる場合、このSchのP
CMデータがLSch及びRSchのPCMデータに代
わって1サンプルづつインターリーブ処理されるものと
する。
【0046】音量レベル変換部4fは、チャンネルバラ
ンス設定インターフェース7からの音量レベル情報を実
際の音量レベルデータに変換する。場合分け音量レベル
乗算部4gは、チャンネル数伝達部3cから伝達された
チャンネル数情報が5チャンネルの場合、デノーマライ
ゼーション指示部3bからの各出力チャンネルのデノー
マライゼーションレベル補正値と、音量レベル変換部4
fからの音量レベルデータとの乗算を行う。場合分け音
量レベル乗算部4gは、その乗算結果をデノーマライゼ
ーションレベル補正値としてデノーマライゼーション処
理部4cに出力する。これにより、チャンネル数情報が
5チャンネルの場合、デノーマライゼーション処理部4
cは、場合分け音量レベル乗算部4gからのデノーマラ
イゼーションレベル補正値を用いて処理を行う。
ンス設定インターフェース7からの音量レベル情報を実
際の音量レベルデータに変換する。場合分け音量レベル
乗算部4gは、チャンネル数伝達部3cから伝達された
チャンネル数情報が5チャンネルの場合、デノーマライ
ゼーション指示部3bからの各出力チャンネルのデノー
マライゼーションレベル補正値と、音量レベル変換部4
fからの音量レベルデータとの乗算を行う。場合分け音
量レベル乗算部4gは、その乗算結果をデノーマライゼ
ーションレベル補正値としてデノーマライゼーション処
理部4cに出力する。これにより、チャンネル数情報が
5チャンネルの場合、デノーマライゼーション処理部4
cは、場合分け音量レベル乗算部4gからのデノーマラ
イゼーションレベル補正値を用いて処理を行う。
【0047】無音データ作成部4hは、チャンネル数伝
達部3cからのチャンネル数情報が4チャンネル以下の
場合、無音のPCMデータ(以下、無音データという)
を記憶部6に書き込む。尚、本実施例の無音データ作成
部4hは、チャンネル数情報が1及び3チャンネルの場
合と、2及び4チャンネルの場合によって、記憶部6で
の書き込み領域を区別して、無音データを書き込む。場
合分けインターリーブ音量レベル調整部4iは、チャン
ネル数伝達部3cからのチャンネル数情報が4チャンネ
ル以下の場合、インターリーブ処理時に音量レベル変換
部4fから入力した各出力チャンネルの音量レベルデー
タをPCMデータに乗算する。
達部3cからのチャンネル数情報が4チャンネル以下の
場合、無音のPCMデータ(以下、無音データという)
を記憶部6に書き込む。尚、本実施例の無音データ作成
部4hは、チャンネル数情報が1及び3チャンネルの場
合と、2及び4チャンネルの場合によって、記憶部6で
の書き込み領域を区別して、無音データを書き込む。場
合分けインターリーブ音量レベル調整部4iは、チャン
ネル数伝達部3cからのチャンネル数情報が4チャンネ
ル以下の場合、インターリーブ処理時に音量レベル変換
部4fから入力した各出力チャンネルの音量レベルデー
タをPCMデータに乗算する。
【0048】パラメータROM 5は、復号処理におけ
る各種パラメータを予め記憶している記憶装置である。
記憶部6は、補助情報解析部2、復号制御部3、及び復
号部4での演算結果を格納できるメモリであり、帯域合
成された各出力チャンネルのPCMデータをインターリ
ーブ処理の終了まで保持するために、内部にPCMデー
タ書き込み領域6aを含んで構成されている。チャンネ
ルバランス設定インターフェース7は、図示しない入力
機器によって外部から入力される各出力チャンネルの音
量レベル情報を復号部4へ伝達する。これにより、各出
力チャンネルにおいて、例えばユーザが所望する音量レ
ベルのオーディオ出力データに復号して、その音声を再
生することができる。
る各種パラメータを予め記憶している記憶装置である。
記憶部6は、補助情報解析部2、復号制御部3、及び復
号部4での演算結果を格納できるメモリであり、帯域合
成された各出力チャンネルのPCMデータをインターリ
ーブ処理の終了まで保持するために、内部にPCMデー
タ書き込み領域6aを含んで構成されている。チャンネ
ルバランス設定インターフェース7は、図示しない入力
機器によって外部から入力される各出力チャンネルの音
量レベル情報を復号部4へ伝達する。これにより、各出
力チャンネルにおいて、例えばユーザが所望する音量レ
ベルのオーディオ出力データに復号して、その音声を再
生することができる。
【0049】[パラメータROM内のテーブル構成]図
2は、図1に示したパラメータROM内のテーブルの構
成を示す説明図である。図2に示すように、パラメータ
ROM 5は、復号制御テーブル8、デマトリックスパ
ターンアドレステーブル9、デノーマライゼーション指
示テーブル10、及びインターリーブパターンテーブル
11を備えている。復号制御テーブル8は、復号タイプ
指示テーブル8aと復号制御情報指示テーブル8bによ
り構成され、補助情報解析部2からの全チャンネル構成
情報及びデマトリックスプロシージャ情報に基づいて、
復号処理に必要な復号制御情報を得るためのテーブルで
ある。デノーマライゼーション指示テーブル10は、デ
ノーマライゼーションタイプ指示テーブル10a、デノ
ーマライゼーション割付テーブル10b、及びデノーマ
ライゼーションレベル補正値テーブル10cにより構成
され、補助情報解析部2からの全チャンネル構成情報及
びデマトリックスプロシージャ情報に基づいて、デノー
マライゼーション処理でのデノーマライゼーションレベ
ル補正値を得るためのテーブルである。
2は、図1に示したパラメータROM内のテーブルの構
成を示す説明図である。図2に示すように、パラメータ
ROM 5は、復号制御テーブル8、デマトリックスパ
ターンアドレステーブル9、デノーマライゼーション指
示テーブル10、及びインターリーブパターンテーブル
11を備えている。復号制御テーブル8は、復号タイプ
指示テーブル8aと復号制御情報指示テーブル8bによ
り構成され、補助情報解析部2からの全チャンネル構成
情報及びデマトリックスプロシージャ情報に基づいて、
復号処理に必要な復号制御情報を得るためのテーブルで
ある。デノーマライゼーション指示テーブル10は、デ
ノーマライゼーションタイプ指示テーブル10a、デノ
ーマライゼーション割付テーブル10b、及びデノーマ
ライゼーションレベル補正値テーブル10cにより構成
され、補助情報解析部2からの全チャンネル構成情報及
びデマトリックスプロシージャ情報に基づいて、デノー
マライゼーション処理でのデノーマライゼーションレベ
ル補正値を得るためのテーブルである。
【0050】[復号制御テーブルの構成]図3は図2に
示した復号タイプ指示テーブルの具体的なデータ構造を
示す説明図であり、図4は図2に示した復号制御情報指
示テーブルの具体的なデータ構造を示す説明図である。
図3に示すように、復号タイプ指示テーブル8aは、全
チャンネル構成情報及びデマトリックスプロシージャ情
報毎に処理すべき復号処理のタイプ番号を示したテーブ
ルであり、補助情報解析部2からの全チャンネル構成情
報及びデマトリックスプロシージャ情報に基づいて0〜
15の何れかのタイプ番号が指定される。図4に示すよ
うに、復号制御情報指示テーブル8bは、復号処理のタ
イプ番号毎にチャンネル数情報、デマトリックスパター
ン情報、及びインターリーブ指示情報の3つの復号指示
情報を組み合わせた復号制御情報を示すテーブルであ
り、上記タイプ番号によってチャンネル数情報(1〜5
ch)、デマトリックスパターン情報(0〜7)、及び
インターリーブ指示情報(0〜7)が指定される。尚、
チャンネル数情報とは、LFEchを含まないチャンネ
ル数を示す復号指示情報であり、帯域合成演算により生
成する出力チャンネル数を示している。また、デマトリ
ックスパターン情報とは、全チャンネル構成情報及びデ
マトリックスプロシージャ情報によって指定されるデマ
トリックス処理部4bのデマトリックス処理ブロック1
2a〜12g(図6)を得るための情報であり、実際の
デマトリックスパターン情報は、さらに各帯域(信号)
毎にTCアロケーション情報(0〜7)毎に分類されて
いる。また、デマトリックス処理を必要としない場合、
デマトリックスパターン情報は0で表されている。ま
た、インターリーブ指示情報は、全チャンネル構成情報
(復号処理のタイプ番号)毎に予め場合分けて、割り付
けたインターリーブ処理パターンの番号を指示する情報
である。
示した復号タイプ指示テーブルの具体的なデータ構造を
示す説明図であり、図4は図2に示した復号制御情報指
示テーブルの具体的なデータ構造を示す説明図である。
図3に示すように、復号タイプ指示テーブル8aは、全
チャンネル構成情報及びデマトリックスプロシージャ情
報毎に処理すべき復号処理のタイプ番号を示したテーブ
ルであり、補助情報解析部2からの全チャンネル構成情
報及びデマトリックスプロシージャ情報に基づいて0〜
15の何れかのタイプ番号が指定される。図4に示すよ
うに、復号制御情報指示テーブル8bは、復号処理のタ
イプ番号毎にチャンネル数情報、デマトリックスパター
ン情報、及びインターリーブ指示情報の3つの復号指示
情報を組み合わせた復号制御情報を示すテーブルであ
り、上記タイプ番号によってチャンネル数情報(1〜5
ch)、デマトリックスパターン情報(0〜7)、及び
インターリーブ指示情報(0〜7)が指定される。尚、
チャンネル数情報とは、LFEchを含まないチャンネ
ル数を示す復号指示情報であり、帯域合成演算により生
成する出力チャンネル数を示している。また、デマトリ
ックスパターン情報とは、全チャンネル構成情報及びデ
マトリックスプロシージャ情報によって指定されるデマ
トリックス処理部4bのデマトリックス処理ブロック1
2a〜12g(図6)を得るための情報であり、実際の
デマトリックスパターン情報は、さらに各帯域(信号)
毎にTCアロケーション情報(0〜7)毎に分類されて
いる。また、デマトリックス処理を必要としない場合、
デマトリックスパターン情報は0で表されている。ま
た、インターリーブ指示情報は、全チャンネル構成情報
(復号処理のタイプ番号)毎に予め場合分けて、割り付
けたインターリーブ処理パターンの番号を指示する情報
である。
【0051】[デマトリックス処理部の具体的な構成]
図5は図2に示したデマトリックスパターンアドレステ
ーブルの具体的なデータ構造を示す説明図であり、図6
は図1に示したデマトリックス処理部の具体的な構成を
示すブロック図である。図5に示すように、デマトリッ
クスパターンアドレステーブル9は、デマトリックスパ
ターン情報とデマトリックス処理ブロックを関連付けた
テーブルであり、デマトリックスパターン情報毎にデマ
トリックス処理部4b(図6)でのデマトリックス処理
ブロック12a〜12g(図6)のアドレスを指定して
いる。図6に示すように、デマトリックス処理部4b
は、デマトリックス処理ブロック12a、12b、12
c、12d、12e、12f、12gと、デマトリック
ス処理帯域限定部13を備えている。
図5は図2に示したデマトリックスパターンアドレステ
ーブルの具体的なデータ構造を示す説明図であり、図6
は図1に示したデマトリックス処理部の具体的な構成を
示すブロック図である。図5に示すように、デマトリッ
クスパターンアドレステーブル9は、デマトリックスパ
ターン情報とデマトリックス処理ブロックを関連付けた
テーブルであり、デマトリックスパターン情報毎にデマ
トリックス処理部4b(図6)でのデマトリックス処理
ブロック12a〜12g(図6)のアドレスを指定して
いる。図6に示すように、デマトリックス処理部4b
は、デマトリックス処理ブロック12a、12b、12
c、12d、12e、12f、12gと、デマトリック
ス処理帯域限定部13を備えている。
【0052】デマトリックス処理ブロック12aは、デ
マトリックパターン情報が1の場合、つまり全チャンネ
ル構成情報が2/1(第1〜第3チャンネルがそれぞれ
Lch、Rch、Schに対応)であり、かつデマトリ
ックスプロシージャ情報が0〜2の何れかの場合、デマ
トリックス処理を行う処理ブロックである。このデマト
リックス処理ブロック12aには、0〜2のTCアロケ
ーション情報にそれぞれ対応したデコーディングマトリ
ックス部12a0、12a1、12a2が設けられてい
る。デマトリックス処理ブロック12bは、デマトリッ
クパターン情報が2の場合、つまり全チャンネル構成情
報が2/2(第1〜第4チャンネルがそれぞれLch、
Rch、LSch、RSchに対応)であり、かつデマ
トリックスプロシージャ情報が0〜2の何れかの場合、
デマトリックス処理を行う処理ブロックである。このデ
マトリックス処理ブロック12bには、0〜3のTCア
ロケーション情報にそれぞれ対応したデコーディングマ
トリックス部12b0、12b1、12b2、12b3が設
けられている。
マトリックパターン情報が1の場合、つまり全チャンネ
ル構成情報が2/1(第1〜第3チャンネルがそれぞれ
Lch、Rch、Schに対応)であり、かつデマトリ
ックスプロシージャ情報が0〜2の何れかの場合、デマ
トリックス処理を行う処理ブロックである。このデマト
リックス処理ブロック12aには、0〜2のTCアロケ
ーション情報にそれぞれ対応したデコーディングマトリ
ックス部12a0、12a1、12a2が設けられてい
る。デマトリックス処理ブロック12bは、デマトリッ
クパターン情報が2の場合、つまり全チャンネル構成情
報が2/2(第1〜第4チャンネルがそれぞれLch、
Rch、LSch、RSchに対応)であり、かつデマ
トリックスプロシージャ情報が0〜2の何れかの場合、
デマトリックス処理を行う処理ブロックである。このデ
マトリックス処理ブロック12bには、0〜3のTCア
ロケーション情報にそれぞれ対応したデコーディングマ
トリックス部12b0、12b1、12b2、12b3が設
けられている。
【0053】デマトリックス処理ブロック12cは、デ
マトリックパターン情報が3の場合、つまり全チャンネ
ル構成情報が3/0(第1〜第3チャンネルがそれぞれ
Lch、Rch、Cchに対応)若しくは3/0+2/
0(第1〜第3チャンネルがそれぞれLch、Rch、
Cchに対応し、第4〜第5チャンネルがセカンドステ
レオチャンネル(L2ch、R2ch)に対応)であ
り、かつデマトリックスプロシージャ情報が0〜2の何
れかの場合、デマトリックス処理を行う処理ブロックで
ある。このデマトリックス処理ブロック12cには、0
〜2のTCアロケーション情報にそれぞれ対応したデコ
ーディングマトリックス部12c0、12c1、12c2
が設けられている。デマトリックス処理ブロック12d
は、デマトリックパターン情報が4の場合、つまり全チ
ャンネル構成情報が3/1(第1〜第4チャンネルがそ
れぞれLch、Rch、Cch、Schに対応)であ
り、かつデマトリックスプロシージャ情報が0〜1の何
れかの場合、デマトリックス処理を行う処理ブロックで
ある。このデマトリックス処理ブロック12dには、0
〜4のTCアロケーション情報にそれぞれ対応したデコ
ーディングマトリックス部12d0、12d1、12d
2、12d3、12d4が設けられている。
マトリックパターン情報が3の場合、つまり全チャンネ
ル構成情報が3/0(第1〜第3チャンネルがそれぞれ
Lch、Rch、Cchに対応)若しくは3/0+2/
0(第1〜第3チャンネルがそれぞれLch、Rch、
Cchに対応し、第4〜第5チャンネルがセカンドステ
レオチャンネル(L2ch、R2ch)に対応)であ
り、かつデマトリックスプロシージャ情報が0〜2の何
れかの場合、デマトリックス処理を行う処理ブロックで
ある。このデマトリックス処理ブロック12cには、0
〜2のTCアロケーション情報にそれぞれ対応したデコ
ーディングマトリックス部12c0、12c1、12c2
が設けられている。デマトリックス処理ブロック12d
は、デマトリックパターン情報が4の場合、つまり全チ
ャンネル構成情報が3/1(第1〜第4チャンネルがそ
れぞれLch、Rch、Cch、Schに対応)であ
り、かつデマトリックスプロシージャ情報が0〜1の何
れかの場合、デマトリックス処理を行う処理ブロックで
ある。このデマトリックス処理ブロック12dには、0
〜4のTCアロケーション情報にそれぞれ対応したデコ
ーディングマトリックス部12d0、12d1、12d
2、12d3、12d4が設けられている。
【0054】デマトリックス処理ブロック12eは、デ
マトリックパターン情報が5の場合、つまり全チャンネ
ル構成情報が3/1(第1〜第4チャンネルがそれぞれ
Lch、Rch、Cch、Schに対応)であり、かつ
デマトリックスプロシージャ情報が2の場合、デマトリ
ックス処理を行う処理ブロックである。このデマトリッ
クス処理ブロック12eには、0〜5のTCアロケーシ
ョン情報にそれぞれ対応したデコーディングマトリック
ス部12e0、12e1、12e2、12e3、12e4、
12e5が設けられている。デマトリックス処理ブロッ
ク12fは、デマトリックパターン情報が6の場合、つ
まり全チャンネル構成情報が3/2(第1〜第5チャン
ネルがそれぞれLch、Rch、Cch、LSch、R
Schに対応)であり、かつデマトリックスプロシージ
ャ情報が0〜1の何れかの場合、デマトリックス処理を
行う処理ブロックである。このデマトリックス処理ブロ
ック12fには、0〜7のTCアロケーション情報にそ
れぞれ対応したデコーディングマトリックス部12f
0、12f1、12f2、12f3、12f4、12f5、1
2f6、12f7が設けられている。
マトリックパターン情報が5の場合、つまり全チャンネ
ル構成情報が3/1(第1〜第4チャンネルがそれぞれ
Lch、Rch、Cch、Schに対応)であり、かつ
デマトリックスプロシージャ情報が2の場合、デマトリ
ックス処理を行う処理ブロックである。このデマトリッ
クス処理ブロック12eには、0〜5のTCアロケーシ
ョン情報にそれぞれ対応したデコーディングマトリック
ス部12e0、12e1、12e2、12e3、12e4、
12e5が設けられている。デマトリックス処理ブロッ
ク12fは、デマトリックパターン情報が6の場合、つ
まり全チャンネル構成情報が3/2(第1〜第5チャン
ネルがそれぞれLch、Rch、Cch、LSch、R
Schに対応)であり、かつデマトリックスプロシージ
ャ情報が0〜1の何れかの場合、デマトリックス処理を
行う処理ブロックである。このデマトリックス処理ブロ
ック12fには、0〜7のTCアロケーション情報にそ
れぞれ対応したデコーディングマトリックス部12f
0、12f1、12f2、12f3、12f4、12f5、1
2f6、12f7が設けられている。
【0055】デマトリックス処理ブロック12gは、デ
マトリックパターン情報が7の場合、つまり全チャンネ
ル構成情報が3/2(第1〜第5チャンネルがそれぞれ
Lch、Rch、Cch、LSch、RSchに対応)
であり、かつデマトリックスプロシージャ情報が2の場
合、デマトリックス処理を行う処理ブロックである。こ
のデマトリックス処理ブロック12gには、0〜7のT
Cアロケーション情報にそれぞれ対応したデコーディン
グマトリックス部12g0、12g1、12g2、12g
3、12g4、12g5、12g6、12g7が設けられて
いる。デマトリックス処理帯域限定部13は、サンプリ
ング周波数を示すFs情報に基づいて、デマトリックス
処理する帯域信号の帯域バンド数を限定する。具体的に
いえば、本実施例のデマトリックス処理帯域限定部13
は、入力したビットストリームのFs情報(サンプリン
グ周波数)が48kHzの場合、帯域信号生成部4a
(図1)により生成した32のサブバンド(帯域0〜帯
域31)の帯域信号のうち、27のサブバンド(帯域0
〜帯域26)の帯域信号についてのみデマトリックス処
理を行う。
マトリックパターン情報が7の場合、つまり全チャンネ
ル構成情報が3/2(第1〜第5チャンネルがそれぞれ
Lch、Rch、Cch、LSch、RSchに対応)
であり、かつデマトリックスプロシージャ情報が2の場
合、デマトリックス処理を行う処理ブロックである。こ
のデマトリックス処理ブロック12gには、0〜7のT
Cアロケーション情報にそれぞれ対応したデコーディン
グマトリックス部12g0、12g1、12g2、12g
3、12g4、12g5、12g6、12g7が設けられて
いる。デマトリックス処理帯域限定部13は、サンプリ
ング周波数を示すFs情報に基づいて、デマトリックス
処理する帯域信号の帯域バンド数を限定する。具体的に
いえば、本実施例のデマトリックス処理帯域限定部13
は、入力したビットストリームのFs情報(サンプリン
グ周波数)が48kHzの場合、帯域信号生成部4a
(図1)により生成した32のサブバンド(帯域0〜帯
域31)の帯域信号のうち、27のサブバンド(帯域0
〜帯域26)の帯域信号についてのみデマトリックス処
理を行う。
【0056】[デノーマライゼーション指示テーブルの
構成]図7は、図2に示したデノーマライゼーションタ
イプ指示テーブルの具体的なデータ構造を示す説明図で
ある。図8は図2に示したデノーマライゼーション割付
テーブルの具体的なデータ構造を示す説明図であり、図
9は図2に示したデノーマライゼーションレベル補正値
テーブルの具体的なデータ構造を示す説明図である。図
7に示すように、デノーマライゼーションタイプ指示テ
ーブル10aは、全チャンネル構成情報及びデマトリッ
クスプロシージャ情報毎に処理すべきデノーマライゼー
ション処理のタイプ番号を示したテーブルであり、補助
情報解析部2からの全チャンネル構成情報及びデマトリ
ックスプロシージャ情報に基づいて0〜5の何れかのタ
イプ番号が指定される。図8に示すように、デノーマラ
イゼーション割付テーブル10bは、デノーマライゼー
ション処理のタイプ番号と各出力チャンネルの帯域信号
に割り付けるデノーマライゼーション補正値データ番号
の関係を示したテーブルであり、そのタイプ番号により
0〜5の何れかのデノーマライゼーション補正値データ
番号が指定される。図9に示すように、デノーマライゼ
ーションレベル補正値テーブル10cは、デノーマライ
ゼーション補正値データ番号を実際のデノーマライゼー
ション処理に用いるデノーマライゼーションレベル補正
値(音量レベルデータ)に変換するテーブルである。
構成]図7は、図2に示したデノーマライゼーションタ
イプ指示テーブルの具体的なデータ構造を示す説明図で
ある。図8は図2に示したデノーマライゼーション割付
テーブルの具体的なデータ構造を示す説明図であり、図
9は図2に示したデノーマライゼーションレベル補正値
テーブルの具体的なデータ構造を示す説明図である。図
7に示すように、デノーマライゼーションタイプ指示テ
ーブル10aは、全チャンネル構成情報及びデマトリッ
クスプロシージャ情報毎に処理すべきデノーマライゼー
ション処理のタイプ番号を示したテーブルであり、補助
情報解析部2からの全チャンネル構成情報及びデマトリ
ックスプロシージャ情報に基づいて0〜5の何れかのタ
イプ番号が指定される。図8に示すように、デノーマラ
イゼーション割付テーブル10bは、デノーマライゼー
ション処理のタイプ番号と各出力チャンネルの帯域信号
に割り付けるデノーマライゼーション補正値データ番号
の関係を示したテーブルであり、そのタイプ番号により
0〜5の何れかのデノーマライゼーション補正値データ
番号が指定される。図9に示すように、デノーマライゼ
ーションレベル補正値テーブル10cは、デノーマライ
ゼーション補正値データ番号を実際のデノーマライゼー
ション処理に用いるデノーマライゼーションレベル補正
値(音量レベルデータ)に変換するテーブルである。
【0057】上述のデノーマライゼーション指示テーブ
ル10を用いることにより、復号制御部3(図1)は、
例えば全チャンネル構成情報が3/2(第1〜第5チャ
ンネルがそれぞれLch、Rch、Cch、LSch、
RSchに対応)であり、かつデマトリックスプロシー
ジャ情報が2の場合、デノーマライゼーションタイプ指
示テーブル10aからデノーマライゼーション処理のタ
イプ番号2を得る。その後、復号制御部3は、第1〜第
5チャンネルの帯域信号にそれぞれ割り付けられるデノ
ーマライゼーション補正値データ番号1、1、2、2、
2をデノーマライゼーション割付テーブル10bから取
得し、さらに第1〜第5チャンネルの帯域信号に対し
て、デノーマライゼーションレベル補正値テーブル10
cから1+√2、1+√2、2+√2、2+√2、2+
√2のデノーマライゼーションレベル補正値を得る。
ル10を用いることにより、復号制御部3(図1)は、
例えば全チャンネル構成情報が3/2(第1〜第5チャ
ンネルがそれぞれLch、Rch、Cch、LSch、
RSchに対応)であり、かつデマトリックスプロシー
ジャ情報が2の場合、デノーマライゼーションタイプ指
示テーブル10aからデノーマライゼーション処理のタ
イプ番号2を得る。その後、復号制御部3は、第1〜第
5チャンネルの帯域信号にそれぞれ割り付けられるデノ
ーマライゼーション補正値データ番号1、1、2、2、
2をデノーマライゼーション割付テーブル10bから取
得し、さらに第1〜第5チャンネルの帯域信号に対し
て、デノーマライゼーションレベル補正値テーブル10
cから1+√2、1+√2、2+√2、2+√2、2+
√2のデノーマライゼーションレベル補正値を得る。
【0058】[PCMデータ書き込み領域の構成]図1
0は、図1に示したPCMデータ書き込み領域の詳細な
構成を示す構造図である。図10の(a)に示すよう
に、PCMデータ書き込み領域6aは、領域0〜領域7
の均等な8つの領域を含んで構成され、それぞれ1チャ
ンネル分の帯域合成演算結果であるPCMデータを格納
できる。また、無音データ作成部4h(図1)は、上述
したように、帯域合成演算をした後の出力チャンネル数
が4チャンネル以下の場合、無音データを作成する。無
音データ作成部4hは、チャンネル数情報が1、及び3
チャンネルのときは領域7に、チャンネル数情報が2、
及び4チャンネルのときは領域3に無音データを書き込
む。
0は、図1に示したPCMデータ書き込み領域の詳細な
構成を示す構造図である。図10の(a)に示すよう
に、PCMデータ書き込み領域6aは、領域0〜領域7
の均等な8つの領域を含んで構成され、それぞれ1チャ
ンネル分の帯域合成演算結果であるPCMデータを格納
できる。また、無音データ作成部4h(図1)は、上述
したように、帯域合成演算をした後の出力チャンネル数
が4チャンネル以下の場合、無音データを作成する。無
音データ作成部4hは、チャンネル数情報が1、及び3
チャンネルのときは領域7に、チャンネル数情報が2、
及び4チャンネルのときは領域3に無音データを書き込
む。
【0059】詳細にいえば、図10の(b)に示すよう
に、出力チャンネル数が1チャンネルの場合、第1チャ
ンネルのPCMデータが領域0に書き込まれ、帯域合成
演算の終了後、無音データが領域7に書き込まれる。図
10の(c)に示すように、出力チャンネル数が2チャ
ンネルの場合、第1、及び第2チャンネルのPCMデー
タが領域0、及び領域4にそれぞれ書き込まれ、帯域合
成演算の終了後、無音データが領域3に書き込まれる。
図10の(d)に示すように、出力チャンネル数が3チ
ャンネルの場合、第1、第2、及び第3チャンネルのP
CMデータが領域5、領域4、及び領域0にそれぞれ書
き込まれ、帯域合成演算の終了後、無音データが領域7
に書き込まれる。図10の(e)に示すように、出力チ
ャンネル数が4チャンネルの場合、第1、第2、第3、
及び第4チャンネルのPCMデータが領域1、領域2、
領域0、及び領域4にそれぞれ書き込まれ、帯域合成演
算の終了後、無音データが領域3に書き込まれる。図1
0の(f)に示すように、出力チャンネル数が5チャン
ネルの場合、第1、第2、第3、第4、及び第5チャン
ネルのPCMデータが領域5、領域6、領域7、領域
4、及び領域0にそれぞれ書き込まれる。また、この場
合、無音データは無音データ作成部4hによって作成さ
れず、PCMデータ書き込み領域6aに書き込まれな
い。
に、出力チャンネル数が1チャンネルの場合、第1チャ
ンネルのPCMデータが領域0に書き込まれ、帯域合成
演算の終了後、無音データが領域7に書き込まれる。図
10の(c)に示すように、出力チャンネル数が2チャ
ンネルの場合、第1、及び第2チャンネルのPCMデー
タが領域0、及び領域4にそれぞれ書き込まれ、帯域合
成演算の終了後、無音データが領域3に書き込まれる。
図10の(d)に示すように、出力チャンネル数が3チ
ャンネルの場合、第1、第2、及び第3チャンネルのP
CMデータが領域5、領域4、及び領域0にそれぞれ書
き込まれ、帯域合成演算の終了後、無音データが領域7
に書き込まれる。図10の(e)に示すように、出力チ
ャンネル数が4チャンネルの場合、第1、第2、第3、
及び第4チャンネルのPCMデータが領域1、領域2、
領域0、及び領域4にそれぞれ書き込まれ、帯域合成演
算の終了後、無音データが領域3に書き込まれる。図1
0の(f)に示すように、出力チャンネル数が5チャン
ネルの場合、第1、第2、第3、第4、及び第5チャン
ネルのPCMデータが領域5、領域6、領域7、領域
4、及び領域0にそれぞれ書き込まれる。また、この場
合、無音データは無音データ作成部4hによって作成さ
れず、PCMデータ書き込み領域6aに書き込まれな
い。
【0060】[インターリーブパターンテーブルの構
成]図11は、図2に示したインターリーブパターンテ
ーブルの具体的なデータ構造を示す説明図である。図1
1に示すように、インターリーブパターンテーブル11
は、復号制御情報指示テーブル8b(図4)に示したイ
ンターリーブ指示情報毎に予め割り付けたインターリー
ブ処理パターンの番号と、インターリーブ処理での所定
の順序(Lch、LSch、Cch、Rch、RSc
h)での各出力チャンネルのPCMデータの並びとを関
連付けたテーブルである。このインターリーブパターン
テーブル11内の領域0〜領域7の各箇所には、その領
域の先頭のアドレス、すなわちその領域に記憶したPC
Mデータの先頭のアドレスを符号化したPCMロケーシ
ョン情報が書き込まれている。例えば、全チャンネル構
成情報が2/1(第1〜第3チャンネルがそれぞれLc
h、Rch、Schに対応)の場合、デマトリックスプ
ロシージャ情報の値に関係なく、インターリーブ指示情
報は図4に示した復号制御情報指示テーブル8bから3
の値が得られる。これにより、インターリーブ処理パタ
ーンの番号3が指定され、図11に示したインターリー
ブパターンテーブル11からLch、LSch、Cc
h、Rch、RSchの各出力チャンネルの出力データ
はそれぞれPCMデータ書き込み領域6aの領域5、領
域0、領域7、領域4、領域0に保持されたPCMデー
タが割り当てられる。帯域合成演算部4dでの実際の帯
域合成演算においては、第1チャンネルがLch、第2
チャンネルがRch、第3チャンネルがSchであり、
図10の(d)に示した3チャンネルデコード時でのP
CMデータ書き込み領域6aと照合すると、実際のイン
ターリーブ処理はLch、Sch、無音データ、Rc
h、Schの順で行われることがわかる。
成]図11は、図2に示したインターリーブパターンテ
ーブルの具体的なデータ構造を示す説明図である。図1
1に示すように、インターリーブパターンテーブル11
は、復号制御情報指示テーブル8b(図4)に示したイ
ンターリーブ指示情報毎に予め割り付けたインターリー
ブ処理パターンの番号と、インターリーブ処理での所定
の順序(Lch、LSch、Cch、Rch、RSc
h)での各出力チャンネルのPCMデータの並びとを関
連付けたテーブルである。このインターリーブパターン
テーブル11内の領域0〜領域7の各箇所には、その領
域の先頭のアドレス、すなわちその領域に記憶したPC
Mデータの先頭のアドレスを符号化したPCMロケーシ
ョン情報が書き込まれている。例えば、全チャンネル構
成情報が2/1(第1〜第3チャンネルがそれぞれLc
h、Rch、Schに対応)の場合、デマトリックスプ
ロシージャ情報の値に関係なく、インターリーブ指示情
報は図4に示した復号制御情報指示テーブル8bから3
の値が得られる。これにより、インターリーブ処理パタ
ーンの番号3が指定され、図11に示したインターリー
ブパターンテーブル11からLch、LSch、Cc
h、Rch、RSchの各出力チャンネルの出力データ
はそれぞれPCMデータ書き込み領域6aの領域5、領
域0、領域7、領域4、領域0に保持されたPCMデー
タが割り当てられる。帯域合成演算部4dでの実際の帯
域合成演算においては、第1チャンネルがLch、第2
チャンネルがRch、第3チャンネルがSchであり、
図10の(d)に示した3チャンネルデコード時でのP
CMデータ書き込み領域6aと照合すると、実際のイン
ターリーブ処理はLch、Sch、無音データ、Rc
h、Schの順で行われることがわかる。
【0061】[復号装置の動作]以下、本実施例の復号
装置の動作について、図12乃至図16を参照して説明
する。図12は、図1に示した復号装置の基本動作を示
すフローチャートである。図13は図12に示したステ
ップS3の詳細な動作を示すフローチャートであり、図
14は図12に示したステップS4の詳細な動作を示す
フローチャートである。図15は図12に示したステッ
プS6の詳細な動作を示すフローチャートであり、図1
6は図12に示したステップS14の詳細な動作を示す
フローチャートである。図12において、ストリーム入
力部1(図1)がMPEG2マルチチャンネル信号のビ
ットストリームを入力する(ステップS1)と、ストリ
ーム入力部1は入力したビットストリームを補助情報と
オーディオ符号化データとに分離する(ステップS
2)。そして、ストリーム入力部1は補助情報を補助情
報解析部2(図1)に出力し、オーディオ符号化データ
を復号部4(図1)に出力する。
装置の動作について、図12乃至図16を参照して説明
する。図12は、図1に示した復号装置の基本動作を示
すフローチャートである。図13は図12に示したステ
ップS3の詳細な動作を示すフローチャートであり、図
14は図12に示したステップS4の詳細な動作を示す
フローチャートである。図15は図12に示したステッ
プS6の詳細な動作を示すフローチャートであり、図1
6は図12に示したステップS14の詳細な動作を示す
フローチャートである。図12において、ストリーム入
力部1(図1)がMPEG2マルチチャンネル信号のビ
ットストリームを入力する(ステップS1)と、ストリ
ーム入力部1は入力したビットストリームを補助情報と
オーディオ符号化データとに分離する(ステップS
2)。そして、ストリーム入力部1は補助情報を補助情
報解析部2(図1)に出力し、オーディオ符号化データ
を復号部4(図1)に出力する。
【0062】次に、補助情報解析部2は、ストリーム入
力部1からの補助情報の解析を行い(ステップS3)、
復号制御部3(図1)、及び記憶部6(図1)に解析結
果を出力する。詳細にいえば、図13に示すように、補
助情報解析部2がストリーム入力部1から補助情報を入
力する(ステップS16)と、まずMPEG1ヘッダ解
析部2a(図1)において、MPEG1オーディオ規格
のヘッダ情報の解析が行われる(ステップS17)。具
体的には、MPEG1ヘッダ解析部2aは、Fs情報
(サンプリング周波数)が48kHzかどうかのチェッ
クと、出力される前方チャンネルの構成がモノラル(1
チャンネル)もしくはステレオ(2チャンネル)かをチ
ェックする。
力部1からの補助情報の解析を行い(ステップS3)、
復号制御部3(図1)、及び記憶部6(図1)に解析結
果を出力する。詳細にいえば、図13に示すように、補
助情報解析部2がストリーム入力部1から補助情報を入
力する(ステップS16)と、まずMPEG1ヘッダ解
析部2a(図1)において、MPEG1オーディオ規格
のヘッダ情報の解析が行われる(ステップS17)。具
体的には、MPEG1ヘッダ解析部2aは、Fs情報
(サンプリング周波数)が48kHzかどうかのチェッ
クと、出力される前方チャンネルの構成がモノラル(1
チャンネル)もしくはステレオ(2チャンネル)かをチ
ェックする。
【0063】続いて、MCヘッダ解析部2b(図1)が
MCヘッダ情報が含まれているかどうかの判別を行い
(ステップS18)、MCヘッダ情報が存在するときは
当該MCヘッダ解析部2bはその情報の解析を行う(ス
テップS19)。具体的には、MCヘッダ解析部2b
は、デマトリックスプロシージャ情報、及びTCアロケ
ーション情報を抽出する。さらに、MCヘッダ解析部2
bは、前方中央チャンネルの存在の有無、及びサラウン
ドチャンネルの構成、すなわち後方チャンネルの構成も
しくはセカンドステレオチャンネルの有無をチェックす
る。そして、MCヘッダ解析部2bは、MPEG1ヘッ
ダ解析部2aで得られた前方チャンネルの構成情報と組
み合わせることにより、全チャンネル構成情報を生成す
る(ステップS21)。また、MCヘッダ情報が存在し
ないとき、ヘッダ情報互換補正部2c(図1)がヘッダ
情報の互換処理を行う(ステップS20)。つまり、ヘ
ッダ情報互換補正部2cは、MPEG1ヘッダ解析部2
aで得られた解析結果から前方チャンネル数を判別し、
さらに前方中央チャンネル及び後方チャンネルもしくは
セカンドステレオチャンネルが存在しないものとして、
全チャンネル構成情報とデマトリックスプロシージャ情
報を生成する。
MCヘッダ情報が含まれているかどうかの判別を行い
(ステップS18)、MCヘッダ情報が存在するときは
当該MCヘッダ解析部2bはその情報の解析を行う(ス
テップS19)。具体的には、MCヘッダ解析部2b
は、デマトリックスプロシージャ情報、及びTCアロケ
ーション情報を抽出する。さらに、MCヘッダ解析部2
bは、前方中央チャンネルの存在の有無、及びサラウン
ドチャンネルの構成、すなわち後方チャンネルの構成も
しくはセカンドステレオチャンネルの有無をチェックす
る。そして、MCヘッダ解析部2bは、MPEG1ヘッ
ダ解析部2aで得られた前方チャンネルの構成情報と組
み合わせることにより、全チャンネル構成情報を生成す
る(ステップS21)。また、MCヘッダ情報が存在し
ないとき、ヘッダ情報互換補正部2c(図1)がヘッダ
情報の互換処理を行う(ステップS20)。つまり、ヘ
ッダ情報互換補正部2cは、MPEG1ヘッダ解析部2
aで得られた解析結果から前方チャンネル数を判別し、
さらに前方中央チャンネル及び後方チャンネルもしくは
セカンドステレオチャンネルが存在しないものとして、
全チャンネル構成情報とデマトリックスプロシージャ情
報を生成する。
【0064】本実施例の復号装置では、上述の補助情報
解析部2の動作により、デマトリックスプロシージャ情
報が「2」及び全チャンネル構成情報が「3/1」であ
ると判別され、各帯域毎のTCアロケーション情報とし
てTC(0)〜TC(31)が得られる。これらのTC
(0)〜TC(31)には、それぞれ0〜5のうち何れ
かのTCアロケーション情報の値が割り付けられてお
り、説明をより具体的なものとするために、本実施例で
は「TC(0)=3、TC(1)=5」と割り付けられ
ているものとする。
解析部2の動作により、デマトリックスプロシージャ情
報が「2」及び全チャンネル構成情報が「3/1」であ
ると判別され、各帯域毎のTCアロケーション情報とし
てTC(0)〜TC(31)が得られる。これらのTC
(0)〜TC(31)には、それぞれ0〜5のうち何れ
かのTCアロケーション情報の値が割り付けられてお
り、説明をより具体的なものとするために、本実施例で
は「TC(0)=3、TC(1)=5」と割り付けられ
ているものとする。
【0065】図12に戻って、復号制御部3は、補助情
報解析部2からの解析結果であるデマトリックスプロシ
ージャ情報「2」、及び全チャンネル構成情報「3/
1」に基づいて、パラメータROM 5(図1)内を検
索して復号制御情報を取得する(ステップS4)。詳細
にいえば、図14に示すように、復号制御部3は、デマ
トリックスプロシージャ情報「2」及び全チャンネル構
成情報「3/1」に基づいて、復号タイプ指示テーブル
8a(図3)から復号処理のタイプ番号「10」を入手
する(ステップS22)。その後、復号制御部3は、入
手した復号処理のタイプ番号「10」に基づいて、復号
制御情報指示テーブル8b(図4)からチャンネル数情
報「4ch」、デマトリックスパターン情報「5」、及
びインターリーブ指示情報「6」を取得する(ステップ
S23)。これらの取得したチャンネル数情報「4c
h」、デマトリックスパターン情報「5」、及びインタ
ーリーブ指示情報「6」は、チャンネル数伝達部3c
(図1)、デマトリックス指示部3a、及びインターリ
ーブ指示部3d(図1)から復号部4にそれぞれ伝達、
指示される。
報解析部2からの解析結果であるデマトリックスプロシ
ージャ情報「2」、及び全チャンネル構成情報「3/
1」に基づいて、パラメータROM 5(図1)内を検
索して復号制御情報を取得する(ステップS4)。詳細
にいえば、図14に示すように、復号制御部3は、デマ
トリックスプロシージャ情報「2」及び全チャンネル構
成情報「3/1」に基づいて、復号タイプ指示テーブル
8a(図3)から復号処理のタイプ番号「10」を入手
する(ステップS22)。その後、復号制御部3は、入
手した復号処理のタイプ番号「10」に基づいて、復号
制御情報指示テーブル8b(図4)からチャンネル数情
報「4ch」、デマトリックスパターン情報「5」、及
びインターリーブ指示情報「6」を取得する(ステップ
S23)。これらの取得したチャンネル数情報「4c
h」、デマトリックスパターン情報「5」、及びインタ
ーリーブ指示情報「6」は、チャンネル数伝達部3c
(図1)、デマトリックス指示部3a、及びインターリ
ーブ指示部3d(図1)から復号部4にそれぞれ伝達、
指示される。
【0066】続いて、復号制御部3は、全チャンネル構
成情報「3/1」及びデマトリックスプロシージャ情報
「2」に基づいて、デノーマライゼーションタイプ指示
テーブル10a(図7)からデノーマライゼーション処
理のタイプ番号「2」を入手する(ステップS24)。
その後、復号制御部3は、入手したデノーマライゼーシ
ョン処理のタイプ番号「2」に基づいて、デノーマライ
ゼーション割付テーブル10b(図8)から各出力チャ
ンネルのデノーマライゼーション補正値データ番号を取
得する(ステップS25)。詳細には、第1、及び第2
chの帯域信号には「補正値1」を割り付け、第3〜第
5chの帯域信号には「補正値2」を割り付ける。次
に、復号制御部3は、入手したデノーマライゼーション
補正値データ番号に基づいて、デノーマライゼーション
レベル補正値テーブル10c(図9)からデノーマライ
ゼーションレベル補正値を取得する(ステップS2
6)。詳細には、デノーマライゼーションレベル補正値
として、第1、及び第2chの帯域信号には「1+√
2」が与えられ、第3〜第5chの帯域信号には「2+
√2」が与えられてる。これらのデノーマライゼーショ
ンレベル補正値は、デノーマライゼーション指示部3b
(図1)によって復号部4に伝達、指示される。
成情報「3/1」及びデマトリックスプロシージャ情報
「2」に基づいて、デノーマライゼーションタイプ指示
テーブル10a(図7)からデノーマライゼーション処
理のタイプ番号「2」を入手する(ステップS24)。
その後、復号制御部3は、入手したデノーマライゼーシ
ョン処理のタイプ番号「2」に基づいて、デノーマライ
ゼーション割付テーブル10b(図8)から各出力チャ
ンネルのデノーマライゼーション補正値データ番号を取
得する(ステップS25)。詳細には、第1、及び第2
chの帯域信号には「補正値1」を割り付け、第3〜第
5chの帯域信号には「補正値2」を割り付ける。次
に、復号制御部3は、入手したデノーマライゼーション
補正値データ番号に基づいて、デノーマライゼーション
レベル補正値テーブル10c(図9)からデノーマライ
ゼーションレベル補正値を取得する(ステップS2
6)。詳細には、デノーマライゼーションレベル補正値
として、第1、及び第2chの帯域信号には「1+√
2」が与えられ、第3〜第5chの帯域信号には「2+
√2」が与えられてる。これらのデノーマライゼーショ
ンレベル補正値は、デノーマライゼーション指示部3b
(図1)によって復号部4に伝達、指示される。
【0067】一方、復号部4では、図12に示すよう
に、ストリーム入力部1からオーディオ符号化データを
入力すると、まず帯域信号生成部4a(図1)が入力し
たオーディオ符号化データから4チャンネル分の帯域信
号L0(第1チャンネル)、R0(第2チャンネル)、
T2(第3チャンネル)、及びT3(第4チャンネル)
を生成する(ステップS5)。ここで、各チャンネルの
帯域信号L0、R0、T2、T3は、それぞれ32のサ
ブバンドからなる帯域信号であり、各帯域信号は周波数
帯域が低域から高域に向かって順にそれぞれL0(0)
〜L0(31)、R0(0)〜R0(31)、T2
(0)〜T2(31)、T3(0)〜T3(31)のサ
ブバンドにより構成されている。さらに、入力したビッ
トストリームはサンプリング周波数が48kHzのMP
EG2オーディオ規格のレイヤ2マルチチャンネル信号
であるので、実際にビット割付される帯域は帯域0〜帯
域26(各チャンネルにおいてはL0(0)〜L0(2
6)、R0(0)〜R0(26)、T2(0)〜T2
(26)、T3(0)〜T3(26))であり、帯域2
7〜帯域31(各チャンネルにおいてはL0(27)〜
L0(31)、R0(27)〜R0(31)、T2(2
7)〜T2(31)、T3(27)〜T3(31))
は、必ず無音となっている。
に、ストリーム入力部1からオーディオ符号化データを
入力すると、まず帯域信号生成部4a(図1)が入力し
たオーディオ符号化データから4チャンネル分の帯域信
号L0(第1チャンネル)、R0(第2チャンネル)、
T2(第3チャンネル)、及びT3(第4チャンネル)
を生成する(ステップS5)。ここで、各チャンネルの
帯域信号L0、R0、T2、T3は、それぞれ32のサ
ブバンドからなる帯域信号であり、各帯域信号は周波数
帯域が低域から高域に向かって順にそれぞれL0(0)
〜L0(31)、R0(0)〜R0(31)、T2
(0)〜T2(31)、T3(0)〜T3(31)のサ
ブバンドにより構成されている。さらに、入力したビッ
トストリームはサンプリング周波数が48kHzのMP
EG2オーディオ規格のレイヤ2マルチチャンネル信号
であるので、実際にビット割付される帯域は帯域0〜帯
域26(各チャンネルにおいてはL0(0)〜L0(2
6)、R0(0)〜R0(26)、T2(0)〜T2
(26)、T3(0)〜T3(26))であり、帯域2
7〜帯域31(各チャンネルにおいてはL0(27)〜
L0(31)、R0(27)〜R0(31)、T2(2
7)〜T2(31)、T3(27)〜T3(31))
は、必ず無音となっている。
【0068】次に、デマトリックス処理部4b(図1)
が、各チャンネルの帯域信号L0、R0、T2、T3に
対して、各帯域毎にデマトリックス処理を行う(ステッ
プS6)。このデマトリック処理を行うことにより、ビ
ットストリームに含まれた4チャンネル分の帯域信号L
0、R0、T2、T3が、各出力チャンネルの帯域信号
Lw(第1チャンネル)、Rw(第2チャンネル)、C
w(第3チャンネル)、及びSw(第4チャンネル)が
生成される。これらの帯域信号Lw、Rw、Cw、Sw
には、それぞれLw(0)〜Lw(31)、Rw(0)
〜Rw(31)、Cw(0)〜Cw(31)、及びSw
(0)〜Sw(31)の32のサブバンドが含まれてい
る。
が、各チャンネルの帯域信号L0、R0、T2、T3に
対して、各帯域毎にデマトリックス処理を行う(ステッ
プS6)。このデマトリック処理を行うことにより、ビ
ットストリームに含まれた4チャンネル分の帯域信号L
0、R0、T2、T3が、各出力チャンネルの帯域信号
Lw(第1チャンネル)、Rw(第2チャンネル)、C
w(第3チャンネル)、及びSw(第4チャンネル)が
生成される。これらの帯域信号Lw、Rw、Cw、Sw
には、それぞれLw(0)〜Lw(31)、Rw(0)
〜Rw(31)、Cw(0)〜Cw(31)、及びSw
(0)〜Sw(31)の32のサブバンドが含まれてい
る。
【0069】ここで、図15を参照して、デマトリック
ス処理の動作について、より詳細に説明する。図15に
示すように、デマトリックス処理部4bは、デマトリッ
クス指示部3aからのデマトリックスパターン情報
「5」に基づいて、パラメータROM 5内を検索し、
デマトリックスパターンアドレステーブル9(図5)か
らデマトリックス処理を行うブロック、つまり「3/1
デマトリックスプロシージャ情報:2」に対応したデ
マトリック処理ブロック12e(図6)を選定する(ス
テップS27)。次に、デマトリックス処理帯域限定部
13(図6)は、Fs情報(サンプリング周波数)が4
8kHzかどうかについて判別する(ステップS2
8)。Fs情報が48kHzである場合、デマトリック
ス処理帯域限定部13は、処理帯域を帯域0〜26(最
大処理帯域数TCMAX=27)に限定する(ステップ
S29)。また、Fs情報が48kHzでない場合、デ
マトリックス処理帯域限定部13は、処理帯域を限定せ
ず、TCMAXを32とする(ステップS30)。この
実施例の動作説明では、Fs情報が48kHzであるM
PEG2マルチチャンネル信号を入力した場合について
説明しているので、デマトリックス処理帯域限定部13
は、処理帯域を帯域0〜26に限定する。
ス処理の動作について、より詳細に説明する。図15に
示すように、デマトリックス処理部4bは、デマトリッ
クス指示部3aからのデマトリックスパターン情報
「5」に基づいて、パラメータROM 5内を検索し、
デマトリックスパターンアドレステーブル9(図5)か
らデマトリックス処理を行うブロック、つまり「3/1
デマトリックスプロシージャ情報:2」に対応したデ
マトリック処理ブロック12e(図6)を選定する(ス
テップS27)。次に、デマトリックス処理帯域限定部
13(図6)は、Fs情報(サンプリング周波数)が4
8kHzかどうかについて判別する(ステップS2
8)。Fs情報が48kHzである場合、デマトリック
ス処理帯域限定部13は、処理帯域を帯域0〜26(最
大処理帯域数TCMAX=27)に限定する(ステップ
S29)。また、Fs情報が48kHzでない場合、デ
マトリックス処理帯域限定部13は、処理帯域を限定せ
ず、TCMAXを32とする(ステップS30)。この
実施例の動作説明では、Fs情報が48kHzであるM
PEG2マルチチャンネル信号を入力した場合について
説明しているので、デマトリックス処理帯域限定部13
は、処理帯域を帯域0〜26に限定する。
【0070】次に、デマトリックス処理部4b内では、
選定したデマトリック処理ブロック12eに戻って(ス
テップS31)、帯域0の帯域信号からデマトリックス
処理を順次行うために、帯域信号のカウント数であるT
Cカウントの値を0とする(ステップS32)。その
後、デマトリックス処理ブロック12e内では、帯域0
に指定されたTCアロケーション情報の値により、デコ
ーディングマトリックス部を選択(ステップS33)
し、選択したデコーディングマトリックス部にて帯域0
のデマトリックス処理を行う(ステップS34)。続い
て、デマトリックス処理ブロック12eは、TCカウン
トの値に1を加え(ステップS35)、TCカウントの
値がTCMAXに達したどうかについて判定する(ステ
ップS36)。TCカウントの値がTCMAXに達した
場合、デマトリックス処理を終了し、TCカウントの値
がTCMAXに達していない場合、ステップS33に戻
る。
選定したデマトリック処理ブロック12eに戻って(ス
テップS31)、帯域0の帯域信号からデマトリックス
処理を順次行うために、帯域信号のカウント数であるT
Cカウントの値を0とする(ステップS32)。その
後、デマトリックス処理ブロック12e内では、帯域0
に指定されたTCアロケーション情報の値により、デコ
ーディングマトリックス部を選択(ステップS33)
し、選択したデコーディングマトリックス部にて帯域0
のデマトリックス処理を行う(ステップS34)。続い
て、デマトリックス処理ブロック12eは、TCカウン
トの値に1を加え(ステップS35)、TCカウントの
値がTCMAXに達したどうかについて判定する(ステ
ップS36)。TCカウントの値がTCMAXに達した
場合、デマトリックス処理を終了し、TCカウントの値
がTCMAXに達していない場合、ステップS33に戻
る。
【0071】具体的にいえば、帯域0のTCアロケーシ
ョン情報には、上述したように、「TC(0)=3」が
割り付けられているので、デマトリック処理ブロック1
2eは、ステップS33において、デコーディングマト
リックス部12e3を選択する。そして、デコーディン
グマトリックス部12e3は、各チャンネルの帯域信号
L0(0)、R0(0)、T2(0)、T3(0)につ
いてデマトリックス処理を行い、各出力チャンネルの帯
域信号Lw(0)、Rw(0)、Cw(0)、Sw
(0)を算出する。また、帯域1のTCアロケーション
情報には、「TC(1)=5」が割り付けられているの
で、デマトリック処理ブロック12eは、ステップS3
3において、デコーディングマトリックス部12e5を
選択する。そして、デコーディングマトリックス部12
e5は、各チャンネルの帯域信号L0(1)、R0
(1)、T2(1)、T3(1)についてデマトリック
ス処理を行い、各出力チャンネルの帯域信号Lw
(1)、Rw(1)、Cw(1)、Sw(1)を算出す
る。同様に、帯域2〜帯域26についてもデマトリック
ス処理が行われる。
ョン情報には、上述したように、「TC(0)=3」が
割り付けられているので、デマトリック処理ブロック1
2eは、ステップS33において、デコーディングマト
リックス部12e3を選択する。そして、デコーディン
グマトリックス部12e3は、各チャンネルの帯域信号
L0(0)、R0(0)、T2(0)、T3(0)につ
いてデマトリックス処理を行い、各出力チャンネルの帯
域信号Lw(0)、Rw(0)、Cw(0)、Sw
(0)を算出する。また、帯域1のTCアロケーション
情報には、「TC(1)=5」が割り付けられているの
で、デマトリック処理ブロック12eは、ステップS3
3において、デコーディングマトリックス部12e5を
選択する。そして、デコーディングマトリックス部12
e5は、各チャンネルの帯域信号L0(1)、R0
(1)、T2(1)、T3(1)についてデマトリック
ス処理を行い、各出力チャンネルの帯域信号Lw
(1)、Rw(1)、Cw(1)、Sw(1)を算出す
る。同様に、帯域2〜帯域26についてもデマトリック
ス処理が行われる。
【0072】また、ステップS29において、デマトリ
ックス処理帯域限定部13が処理帯域を帯域0〜帯域2
6に限定しているので、帯域27〜帯域31については
デマトリック処理を実施せず、各出力チャンネルの帯域
信号においては帯域27〜帯域31は無音となってい
る。実際に、MPEG1信号、及びMPEG2マルチチ
ャンネル信号では、帯域27〜帯域31においてビット
割付がされていないので、帯域27〜帯域31のデマト
リックス処理を省略しても音質が劣化することはなく、
むしろその分だけ演算量を削減し、デマトリックス処理
を高速化することができる。
ックス処理帯域限定部13が処理帯域を帯域0〜帯域2
6に限定しているので、帯域27〜帯域31については
デマトリック処理を実施せず、各出力チャンネルの帯域
信号においては帯域27〜帯域31は無音となってい
る。実際に、MPEG1信号、及びMPEG2マルチチ
ャンネル信号では、帯域27〜帯域31においてビット
割付がされていないので、帯域27〜帯域31のデマト
リックス処理を省略しても音質が劣化することはなく、
むしろその分だけ演算量を削減し、デマトリックス処理
を高速化することができる。
【0073】続いて、復号部4内では、上記デマトリッ
クス処理を実施した後、図12に示すように、音量レベ
ル変換部4f(図1)がチャンネルバランス設定インタ
ーフェース7(図1)から入力した各出力チャンネルに
対する音量レベル情報を音量レベルデータに変換する
(ステップS7)。その後、場合分け音量レベル乗算部
4g(図1)が、チャンネル数伝達部3cからのチャン
ネル数情報が5チャンネルかどうかについて判断する
(ステップS8)。チャンネル数情報が5チャンネルの
場合、場合分け音量レベル乗算部4gが、デノーマライ
ゼーション指示部3bからの各出力チャンネルのデノー
マライゼーションレベル補正値と、音量レベル変換部4
fからの音量レベルデータとの乗算を行う(ステップS
9)。一方、チャンネル数情報が5チャンネル未満の場
合、場合分け音量レベル乗算部4gは、上記デノーマラ
イゼーションレベル補正値と音量レベルデータとを乗算
しない。
クス処理を実施した後、図12に示すように、音量レベ
ル変換部4f(図1)がチャンネルバランス設定インタ
ーフェース7(図1)から入力した各出力チャンネルに
対する音量レベル情報を音量レベルデータに変換する
(ステップS7)。その後、場合分け音量レベル乗算部
4g(図1)が、チャンネル数伝達部3cからのチャン
ネル数情報が5チャンネルかどうかについて判断する
(ステップS8)。チャンネル数情報が5チャンネルの
場合、場合分け音量レベル乗算部4gが、デノーマライ
ゼーション指示部3bからの各出力チャンネルのデノー
マライゼーションレベル補正値と、音量レベル変換部4
fからの音量レベルデータとの乗算を行う(ステップS
9)。一方、チャンネル数情報が5チャンネル未満の場
合、場合分け音量レベル乗算部4gは、上記デノーマラ
イゼーションレベル補正値と音量レベルデータとを乗算
しない。
【0074】次に、デノーマライゼーション処理部4c
(図1)では、各出力チャンネルの帯域信号Lw、R
w、Cw、Swに対して、デノーマライゼーション処理
を施し音量レベルの逆補正を行う(ステップS10)。
本実施例の動作説明では、上述したように、チャンネル
数伝達部3cから復号部4に伝達されたチャンネル数情
報は「4ch」である。それゆえ、ステップS9におい
ては、場合分け音量レベル乗算部4gは、デノーマライ
ゼーション指示部3bからの各出力チャンネルのデノー
マライゼーションレベル補正値と、音量レベル変換部4
fからの音量レベルデータとを乗算しない。また、ステ
ップS10においては、デノーマライゼーション処理部
4cは、デノーマライゼーション指示部3bからの各出
力チャンネルのデノーマライゼーションレベル補正値を
用いて、音量レベルの逆補正を行う。
(図1)では、各出力チャンネルの帯域信号Lw、R
w、Cw、Swに対して、デノーマライゼーション処理
を施し音量レベルの逆補正を行う(ステップS10)。
本実施例の動作説明では、上述したように、チャンネル
数伝達部3cから復号部4に伝達されたチャンネル数情
報は「4ch」である。それゆえ、ステップS9におい
ては、場合分け音量レベル乗算部4gは、デノーマライ
ゼーション指示部3bからの各出力チャンネルのデノー
マライゼーションレベル補正値と、音量レベル変換部4
fからの音量レベルデータとを乗算しない。また、ステ
ップS10においては、デノーマライゼーション処理部
4cは、デノーマライゼーション指示部3bからの各出
力チャンネルのデノーマライゼーションレベル補正値を
用いて、音量レベルの逆補正を行う。
【0075】次に、帯域合成演算部4d(図1)が、各
出力チャンネルの帯域信号に対して帯域合成演算を行う
(ステップS11)。このことにより、各出力チャンネ
ルのPCMデータが生成され、それらのPCMデータが
記憶部6(図1)内のPCMデータ書き込み領域6a
(図1)に書き込まれる。続いて、無音データ作成部4
h(図1)が、チャンネル数伝達部3cからのチャンネ
ル数情報が5チャンネルかどうかについて判断する(ス
テップS12)。チャンネル数情報が5チャンネル未満
の場合、無音データ作成部4hは、無音データを作成
(ステップS13)し、PCMデータ書き込み領域6a
の所定の領域に書き込む。一方、チャンネル数情報が5
チャンネルの場合、無音データ作成部4hは、無音デー
タの作成を行わない。
出力チャンネルの帯域信号に対して帯域合成演算を行う
(ステップS11)。このことにより、各出力チャンネ
ルのPCMデータが生成され、それらのPCMデータが
記憶部6(図1)内のPCMデータ書き込み領域6a
(図1)に書き込まれる。続いて、無音データ作成部4
h(図1)が、チャンネル数伝達部3cからのチャンネ
ル数情報が5チャンネルかどうかについて判断する(ス
テップS12)。チャンネル数情報が5チャンネル未満
の場合、無音データ作成部4hは、無音データを作成
(ステップS13)し、PCMデータ書き込み領域6a
の所定の領域に書き込む。一方、チャンネル数情報が5
チャンネルの場合、無音データ作成部4hは、無音デー
タの作成を行わない。
【0076】本実施例の動作説明では、チャンネル数情
報が「4ch」であるので、第3チャンネル、第1チャ
ンネル、第2チャンネル、第4チャンネルのPCMデー
タが、図10の(e)に示したように、領域0、領域
1、領域2、領域4にそれぞれ書き込まれる。そして、
帯域合成演算の終了後、無音データ作成部4hによって
無音データが領域7に書き込まれる。尚、ステップS1
1での帯域合成演算において、帯域合成演算部4dは、
Lw、Rw、Cw、Swの順序、すなわち第1チャンネ
ル、第2チャンネル、第3チャンネル、第4チャンネル
の順序で帯域合成演算を行う。次に、インターリーブ処
理部4e(図1)が、帯域合成し復号化した各出力チャ
ンネルのPCMデータに対して、インターリーブ処理を
行う(ステップS14)。これにより、オーディオ出力
データが生成され、図示しない外部機器に出力される
(ステップS15)。
報が「4ch」であるので、第3チャンネル、第1チャ
ンネル、第2チャンネル、第4チャンネルのPCMデー
タが、図10の(e)に示したように、領域0、領域
1、領域2、領域4にそれぞれ書き込まれる。そして、
帯域合成演算の終了後、無音データ作成部4hによって
無音データが領域7に書き込まれる。尚、ステップS1
1での帯域合成演算において、帯域合成演算部4dは、
Lw、Rw、Cw、Swの順序、すなわち第1チャンネ
ル、第2チャンネル、第3チャンネル、第4チャンネル
の順序で帯域合成演算を行う。次に、インターリーブ処
理部4e(図1)が、帯域合成し復号化した各出力チャ
ンネルのPCMデータに対して、インターリーブ処理を
行う(ステップS14)。これにより、オーディオ出力
データが生成され、図示しない外部機器に出力される
(ステップS15)。
【0077】ここで、図16を参照して、インターリー
ブ処理の動作について、より詳細に説明する。図16に
示すように、インターリーブ処理部4eは、インターリ
ーブ指示部3dからのインターリーブ指示情報に基づい
て、インターリーブパターンテーブル11(図11)か
ら各PCMデータのPCMデータ書き込み領域6aを判
別する(ステップS37)。続いて、インターリーブ処
理部4eが、チャンネル数伝達部3cからのチャンネル
数情報が5チャンネルかどうかについて判断する(ステ
ップS38)。チャンネル数情報が5チャンネルの場
合、場合分けインターリーブ音量レベル調整部4i(図
1)が各PCMデータに音量レベル変換部4fからの音
量レベルデータを乗算せずに、インターリーブ処理部4
eがインターリーブ処理を行う(ステップS39)。一
方、チャンネル数情報が5チャンネル未満の場合、場合
分けインターリーブ音量レベル調整部4iが各PCMデ
ータに音量レベル変換部4fからの音量レベルデータを
乗算して、インターリーブ処理部4eがインターリーブ
処理を行う(ステップS40)。尚、ステップS39、
またはステップS40でのインターリーブ処理におい
て、インターリーブ処理部4eは、上述したように、入
力したビットストリームのチャンネル構成に関わらず、
Lch、LSch、Cch、Rch、RSch、及びL
FEchの順序でインターリーブ処理を行う。
ブ処理の動作について、より詳細に説明する。図16に
示すように、インターリーブ処理部4eは、インターリ
ーブ指示部3dからのインターリーブ指示情報に基づい
て、インターリーブパターンテーブル11(図11)か
ら各PCMデータのPCMデータ書き込み領域6aを判
別する(ステップS37)。続いて、インターリーブ処
理部4eが、チャンネル数伝達部3cからのチャンネル
数情報が5チャンネルかどうかについて判断する(ステ
ップS38)。チャンネル数情報が5チャンネルの場
合、場合分けインターリーブ音量レベル調整部4i(図
1)が各PCMデータに音量レベル変換部4fからの音
量レベルデータを乗算せずに、インターリーブ処理部4
eがインターリーブ処理を行う(ステップS39)。一
方、チャンネル数情報が5チャンネル未満の場合、場合
分けインターリーブ音量レベル調整部4iが各PCMデ
ータに音量レベル変換部4fからの音量レベルデータを
乗算して、インターリーブ処理部4eがインターリーブ
処理を行う(ステップS40)。尚、ステップS39、
またはステップS40でのインターリーブ処理におい
て、インターリーブ処理部4eは、上述したように、入
力したビットストリームのチャンネル構成に関わらず、
Lch、LSch、Cch、Rch、RSch、及びL
FEchの順序でインターリーブ処理を行う。
【0078】本実施例の動作説明では、インターリーブ
処理部4eがインターリーブ指示部3dからインターリ
ーブ指示情報「6」を予め得ているので、この段階で複
雑な場合分けを行うことなくインターリーブパターンテ
ーブル11からインターリーブ処理の順序を得ることが
できる。つまり、図11に示したインターリーブパター
ンテーブル11で示されるように、インターリーブ処理
されるPCMデータの順序は領域1、領域4、領域0、
領域2、領域4、LFEデータの順となる。また、本実
施例では、LFEchの有無については特に定義してい
ないが、LFEchが存在しない場合、LFEchのP
CMデータは0(無音)となり、LFEchが存在する
場合、そのPCMデータが順次書き込まれる。
処理部4eがインターリーブ指示部3dからインターリ
ーブ指示情報「6」を予め得ているので、この段階で複
雑な場合分けを行うことなくインターリーブパターンテ
ーブル11からインターリーブ処理の順序を得ることが
できる。つまり、図11に示したインターリーブパター
ンテーブル11で示されるように、インターリーブ処理
されるPCMデータの順序は領域1、領域4、領域0、
領域2、領域4、LFEデータの順となる。また、本実
施例では、LFEchの有無については特に定義してい
ないが、LFEchが存在しない場合、LFEchのP
CMデータは0(無音)となり、LFEchが存在する
場合、そのPCMデータが順次書き込まれる。
【0079】さらに、ステップS38でのチャンネル数
の判別処理の段階において、インターリーブ処理部4e
はチャンネル数伝達部3cからチャンネル数情報「4c
h」を予め得ている。このため、音量レベル変換部4f
からの各出力チャンネル毎の音量レベルデータは、場合
分けインターリーブ音量レベル調整部4iによって各P
CMデータに乗算される。また、PCMデータ書き込み
領域6aに記録される各出力チャンネルのPCMデータ
の順序は、各出力チャンネルとも時系列的に同じ順序で
ある。それゆえ、インターリーブ処理でアサインする
(割り当てる)各領域内のPCMデータの順序は、PC
Mデータ書き込み領域6a内でのPCMデータの先頭の
アドレス(PCMロケーション情報)を明確にすれば、
そのインターリーブ処理でのPCMデータのアサインの
順序を容易に決めることができる。
の判別処理の段階において、インターリーブ処理部4e
はチャンネル数伝達部3cからチャンネル数情報「4c
h」を予め得ている。このため、音量レベル変換部4f
からの各出力チャンネル毎の音量レベルデータは、場合
分けインターリーブ音量レベル調整部4iによって各P
CMデータに乗算される。また、PCMデータ書き込み
領域6aに記録される各出力チャンネルのPCMデータ
の順序は、各出力チャンネルとも時系列的に同じ順序で
ある。それゆえ、インターリーブ処理でアサインする
(割り当てる)各領域内のPCMデータの順序は、PC
Mデータ書き込み領域6a内でのPCMデータの先頭の
アドレス(PCMロケーション情報)を明確にすれば、
そのインターリーブ処理でのPCMデータのアサインの
順序を容易に決めることができる。
【0080】本実施例の復号装置においては、説明を容
易なものとするために、PCMデータ書き込み領域6a
内の領域0〜領域7では、PCMデータもしくは無音デ
ータが格納された場合、それぞれNサンプルのPCMデ
ータが格納されるものとし、その後各領域ともそれぞれ
時系列順に領域0にPCMデータ0(1)〜PCMデー
タ0(N)、領域1にPCMデータ1(1)〜PCMデ
ータ1(N)、領域2にPCMデータ2(1)〜PCM
データ2(N)、領域3にPCMデータ3(1)〜PC
Mデータ3(N)、領域4にPCMデータ4(1)〜P
CMデータ4(N)、領域5にPCMデータ5(1)〜
PCMデータ5(N)、領域6にPCMデータ6(1)
〜PCMデータ6(N)、領域7にPCMデータ7
(1)〜PCMデータ7(N)が同一の順序でアサイン
され、格納されるものとする。ステップS40でのイン
ターリーブ処理では、まず第1番目のインターリーブ処
理として、領域1のPCMデータ1(1)がアサインさ
れ、音量レベル変換部4fからのLch(第1チャンネ
ル)の音量レベルデータが乗算された後先頭に並べられ
る。その後、領域4のPCMデータ4(1)、領域0の
PCMデータ0(1)、領域2のPCMデータ2
(1)、領域4のPCMデータ4(1)の順序でアサイ
ンされ、それぞれ音量レベル変換部4fからの音量レベ
ルデータが乗算された後順次並べられ、LFEchのP
CMデータが最後に配置される。同様に、各出力チャン
ネル及びLFEchのN番目のPCMデータまで同様に
行われる。このようにして、インターリーブ処理部4e
で生成されたインターリーブデータをオーディオ出力デ
ータとして出力する。
易なものとするために、PCMデータ書き込み領域6a
内の領域0〜領域7では、PCMデータもしくは無音デ
ータが格納された場合、それぞれNサンプルのPCMデ
ータが格納されるものとし、その後各領域ともそれぞれ
時系列順に領域0にPCMデータ0(1)〜PCMデー
タ0(N)、領域1にPCMデータ1(1)〜PCMデ
ータ1(N)、領域2にPCMデータ2(1)〜PCM
データ2(N)、領域3にPCMデータ3(1)〜PC
Mデータ3(N)、領域4にPCMデータ4(1)〜P
CMデータ4(N)、領域5にPCMデータ5(1)〜
PCMデータ5(N)、領域6にPCMデータ6(1)
〜PCMデータ6(N)、領域7にPCMデータ7
(1)〜PCMデータ7(N)が同一の順序でアサイン
され、格納されるものとする。ステップS40でのイン
ターリーブ処理では、まず第1番目のインターリーブ処
理として、領域1のPCMデータ1(1)がアサインさ
れ、音量レベル変換部4fからのLch(第1チャンネ
ル)の音量レベルデータが乗算された後先頭に並べられ
る。その後、領域4のPCMデータ4(1)、領域0の
PCMデータ0(1)、領域2のPCMデータ2
(1)、領域4のPCMデータ4(1)の順序でアサイ
ンされ、それぞれ音量レベル変換部4fからの音量レベ
ルデータが乗算された後順次並べられ、LFEchのP
CMデータが最後に配置される。同様に、各出力チャン
ネル及びLFEchのN番目のPCMデータまで同様に
行われる。このようにして、インターリーブ処理部4e
で生成されたインターリーブデータをオーディオ出力デ
ータとして出力する。
【0081】以上のように、本実施例の復号装置では、
補助情報解析部2が入力したビットストリームから補助
情報を解析して、全チャンネル構成情報及びデマトリッ
クスプロシージャ情報を抽出する。さらに、復号制御部
3が補助情報解析部2からの全チャンネル構成情報及び
デマトリックスプロシージャ情報に基づいて、パラメー
タROM 5内に予め格納されている復号制御情報を取
得する。このことにより、復号制御部3は、各復号処理
における場合分け処理を一括して行うことが可能とな
る。その結果、本実施例の復号装置では、復号部4での
復号処理を高速に行うことができ、かつ回路規模を小さ
くすることができる。また、本実施例の復号装置では、
補助情報解析部2内にヘッダ情報互換補正部2cを設け
ることにより、後段の各復号処理でのMPEG1信号と
MPEG2マルチチャンネル信号との判別処理を省略す
ることができる。さらに、MPEG1信号とMPEG2
マルチチャンネル信号の復号処理回路を別個に設ける必
要もない。従って、復号装置の低コスト化とその処理の
高速化を容易に実現できる。
補助情報解析部2が入力したビットストリームから補助
情報を解析して、全チャンネル構成情報及びデマトリッ
クスプロシージャ情報を抽出する。さらに、復号制御部
3が補助情報解析部2からの全チャンネル構成情報及び
デマトリックスプロシージャ情報に基づいて、パラメー
タROM 5内に予め格納されている復号制御情報を取
得する。このことにより、復号制御部3は、各復号処理
における場合分け処理を一括して行うことが可能とな
る。その結果、本実施例の復号装置では、復号部4での
復号処理を高速に行うことができ、かつ回路規模を小さ
くすることができる。また、本実施例の復号装置では、
補助情報解析部2内にヘッダ情報互換補正部2cを設け
ることにより、後段の各復号処理でのMPEG1信号と
MPEG2マルチチャンネル信号との判別処理を省略す
ることができる。さらに、MPEG1信号とMPEG2
マルチチャンネル信号の復号処理回路を別個に設ける必
要もない。従って、復号装置の低コスト化とその処理の
高速化を容易に実現できる。
【0082】また、本実施例の復号制御テーブル8は、
復号タイプ指示テーブル8aと復号制御情報指示テーブ
ル8bの二つのテーブルから構成されている。このよう
に二つのテーブルを用いることにより、一つのテーブル
を用いて各復号指示情報を提示する場合に比べて、全チ
ャンネル構成情報もしくはデマトリックスプロシージャ
情報が異なる場合であっても、同一のデコード(デコー
ディングマトリックス)方法を施すものであれば、同じ
復号処理のタイプ番号を割り付けることができる。具体
的には、一つのテーブルを用いた場合、各復号指示情報
を48タイプ(全チャンネル構成情報;12タイプ×デ
マトリックスプロシージャ情報;4タイプ)の復号処理
に分ける必要があるが、本実施例では、復号タイプ指示
テーブル8aに示すように、同一のデコード方法を施す
ものであれば、同じタイプ番号を割り付けている。この
ため、各復号指示情報は、復号制御情報指示テーブル8
bで示される0〜15の16タイプに場合分けすること
ができる。このように、本実施例では、復号制御テーブ
ル8のテーブル規模を低減しているので、復号装置の低
コスト化を実現している。
復号タイプ指示テーブル8aと復号制御情報指示テーブ
ル8bの二つのテーブルから構成されている。このよう
に二つのテーブルを用いることにより、一つのテーブル
を用いて各復号指示情報を提示する場合に比べて、全チ
ャンネル構成情報もしくはデマトリックスプロシージャ
情報が異なる場合であっても、同一のデコード(デコー
ディングマトリックス)方法を施すものであれば、同じ
復号処理のタイプ番号を割り付けることができる。具体
的には、一つのテーブルを用いた場合、各復号指示情報
を48タイプ(全チャンネル構成情報;12タイプ×デ
マトリックスプロシージャ情報;4タイプ)の復号処理
に分ける必要があるが、本実施例では、復号タイプ指示
テーブル8aに示すように、同一のデコード方法を施す
ものであれば、同じタイプ番号を割り付けている。この
ため、各復号指示情報は、復号制御情報指示テーブル8
bで示される0〜15の16タイプに場合分けすること
ができる。このように、本実施例では、復号制御テーブ
ル8のテーブル規模を低減しているので、復号装置の低
コスト化を実現している。
【0083】また、本実施例の復号装置では、デマトリ
ックス処理部4bにデマトリックス処理帯域限定部13
を設けている。このため、オーディオ出力データのサン
プリング周波数が最も高い48kHzの場合において、
デマトリックス処理を行う帯域を限定できる。従って、
最も処理の重い再生条件での演算量を軽減することがで
き、復号処理の高速化が可能となる。また、本実施例の
復号装置では、デマトリックス処理部4bは、デマトリ
ックスパターン情報毎にデマトリックス処理ブロック1
2a〜12gを備え、さらに各デマトリックス処理ブロ
ック12a〜12gの内部において、TCアロケーショ
ン情報毎にデコーディングマトリックス部を設けてい
る。これにより、各デマトリックス処理において、デマ
トリック係数が0の場合の積和演算を省略することがで
き、その演算量を軽減してデマトリックス処理を高速に
行うことができる。
ックス処理部4bにデマトリックス処理帯域限定部13
を設けている。このため、オーディオ出力データのサン
プリング周波数が最も高い48kHzの場合において、
デマトリックス処理を行う帯域を限定できる。従って、
最も処理の重い再生条件での演算量を軽減することがで
き、復号処理の高速化が可能となる。また、本実施例の
復号装置では、デマトリックス処理部4bは、デマトリ
ックスパターン情報毎にデマトリックス処理ブロック1
2a〜12gを備え、さらに各デマトリックス処理ブロ
ック12a〜12gの内部において、TCアロケーショ
ン情報毎にデコーディングマトリックス部を設けてい
る。これにより、各デマトリックス処理において、デマ
トリック係数が0の場合の積和演算を省略することがで
き、その演算量を軽減してデマトリックス処理を高速に
行うことができる。
【0084】また、本実施例のインターリーブ指示情報
(図4)は、直接インターリーブされる各出力チャンネ
ルのPCMデータのアドレスを指示するアドレス情報で
はなく、各インターリーブ処理パターンを番号で示した
パターン番号情報であり、その処理を施すPCMデータ
のアドレスは、インターリーブパターンテーブル11を
用いてPCMデータの先頭のアドレス(PCMロケーシ
ョン情報)を取得し、さらに一度にインターリーブされ
るPCMデータ分のアドレスを演算(アサイン)するこ
とによって求められる。このように構成することによ
り、一つのテーブルを用いてPCMデータのアドレス情
報を提示する場合に比べて、デコード方法が異なる場合
でもインターリーブ処理のパターンが同一であれば、同
一のインターリーブ処理パターンの番号を割り当てるこ
とができ、パラメータROMのサイズを低減できる。
(図4)は、直接インターリーブされる各出力チャンネ
ルのPCMデータのアドレスを指示するアドレス情報で
はなく、各インターリーブ処理パターンを番号で示した
パターン番号情報であり、その処理を施すPCMデータ
のアドレスは、インターリーブパターンテーブル11を
用いてPCMデータの先頭のアドレス(PCMロケーシ
ョン情報)を取得し、さらに一度にインターリーブされ
るPCMデータ分のアドレスを演算(アサイン)するこ
とによって求められる。このように構成することによ
り、一つのテーブルを用いてPCMデータのアドレス情
報を提示する場合に比べて、デコード方法が異なる場合
でもインターリーブ処理のパターンが同一であれば、同
一のインターリーブ処理パターンの番号を割り当てるこ
とができ、パラメータROMのサイズを低減できる。
【0085】また、本実施例の復号装置では、無音デー
タ作成部4hを復号部4内に設けている。この構成によ
り、帯域合成演算した後の出力チャンネルにデコードさ
れない空きチャンネル(例えば全チャンネル構成情報が
「2/0」の場合の Cch、LSch、RSch)が
含まれる場合でも、無音データ作成部4hが上記空きチ
ャンネルに対応して無音データを作成し、PCMデータ
書き込み領域6aに書き込む。その結果、本実施例の復
号装置では、空きチャンネルの有無に関係なく、同一の
インターリーブ処理を行うことができ、その分場合分け
処理を省略し、回路規模を小さくすることが可能であ
る。さらに、本実施例の無音データ作成部4hは、LF
Ech以外のチャンネル数が4チャンネルの場合のみ無
音データを作成し、5チャンネルの場合は無音データを
作成しない。従って、本実施例の復号装置では、最も演
算量が大きい5チャンネルの場合では、無音データの作
成処理を行わないので、復号装置の演算能力にほとんど
影響を与えることなく、かつ演算量の増加を生じない。
タ作成部4hを復号部4内に設けている。この構成によ
り、帯域合成演算した後の出力チャンネルにデコードさ
れない空きチャンネル(例えば全チャンネル構成情報が
「2/0」の場合の Cch、LSch、RSch)が
含まれる場合でも、無音データ作成部4hが上記空きチ
ャンネルに対応して無音データを作成し、PCMデータ
書き込み領域6aに書き込む。その結果、本実施例の復
号装置では、空きチャンネルの有無に関係なく、同一の
インターリーブ処理を行うことができ、その分場合分け
処理を省略し、回路規模を小さくすることが可能であ
る。さらに、本実施例の無音データ作成部4hは、LF
Ech以外のチャンネル数が4チャンネルの場合のみ無
音データを作成し、5チャンネルの場合は無音データを
作成しない。従って、本実施例の復号装置では、最も演
算量が大きい5チャンネルの場合では、無音データの作
成処理を行わないので、復号装置の演算能力にほとんど
影響を与えることなく、かつ演算量の増加を生じない。
【0086】また、本実施例のデノーマライゼーション
指示テーブル10は、デノーマライゼーションタイプ指
示テーブル10a、デノーマライゼーション割付テーブ
ル10b、及びデノーマライゼーションレベル補正値テ
ーブル10cにより構成されている。このように構成す
ることにより、直接デノーマライゼーションレベル補正
値を指示する場合に比べて、デコード方法が異なる場合
でも各出力チャンネルのデノーマライゼーションレベル
補正値が同一であれば、同一のデノーマライゼーション
処理のタイプ番号を割り当てることができ、パラメータ
ROMのサイズを低減できる。さらに、本実施例のデノ
ーマライゼーション指示テーブル10では、デノーマラ
イゼーションレベル補正値の共有化を施している。つま
り、デノーマライゼーション割付テーブル10bにおい
て、デノーマライゼーションレベル補正値を共有化した
「補正値0〜補正値5」により提示している。もし仮
に、全チャンネル構成情報及びデマトリックスプロシー
ジャ情報から直接デノーマライゼーションレベル補正値
を指示した場合、そのデノーマライゼーション指示テー
ブルは本実施例の約30〜40倍のパラメータROMの
サイズが必要となり、デノーマライゼーション割付テー
ブルにおいて共有化せず、直接デノーマライゼーション
レベル補正値を提示した場合でも、本実施例の約5倍の
パラメータROMのサイズが必要となる。尚、デノーマ
ライゼーションレベル補正値は、直接帯域信号に乗算さ
れるデータであり、音質劣化を防ぐためには全チャンネ
ル構成情報及びデマトリックスプロシージャ情報に応じ
て、正しく割り当てることが要求される。
指示テーブル10は、デノーマライゼーションタイプ指
示テーブル10a、デノーマライゼーション割付テーブ
ル10b、及びデノーマライゼーションレベル補正値テ
ーブル10cにより構成されている。このように構成す
ることにより、直接デノーマライゼーションレベル補正
値を指示する場合に比べて、デコード方法が異なる場合
でも各出力チャンネルのデノーマライゼーションレベル
補正値が同一であれば、同一のデノーマライゼーション
処理のタイプ番号を割り当てることができ、パラメータ
ROMのサイズを低減できる。さらに、本実施例のデノ
ーマライゼーション指示テーブル10では、デノーマラ
イゼーションレベル補正値の共有化を施している。つま
り、デノーマライゼーション割付テーブル10bにおい
て、デノーマライゼーションレベル補正値を共有化した
「補正値0〜補正値5」により提示している。もし仮
に、全チャンネル構成情報及びデマトリックスプロシー
ジャ情報から直接デノーマライゼーションレベル補正値
を指示した場合、そのデノーマライゼーション指示テー
ブルは本実施例の約30〜40倍のパラメータROMの
サイズが必要となり、デノーマライゼーション割付テー
ブルにおいて共有化せず、直接デノーマライゼーション
レベル補正値を提示した場合でも、本実施例の約5倍の
パラメータROMのサイズが必要となる。尚、デノーマ
ライゼーションレベル補正値は、直接帯域信号に乗算さ
れるデータであり、音質劣化を防ぐためには全チャンネ
ル構成情報及びデマトリックスプロシージャ情報に応じ
て、正しく割り当てることが要求される。
【0087】また、本実施例の復号装置では、チャンネ
ルバランス設定インターフェース7と音量レベル変換部
4fを備え、外部から設定される各出力チャンネルの音
量レベル情報を実際の音量レベルデータに変換してい
る。さらに、本実施例の復号装置では、チャンネル数情
報が「4ch」以下の場合、場合分けインターリーブ音
量レベル調整部4iがインターリーブ処理時に各出力チ
ャンネルのPCMデータに音量レベルデータを乗算す
る。また、チャンネル数情報が「5ch」の場合、場合
分け音量レベル乗算部4gがデノーマライゼーション指
示部3bで示されたデノーマライゼーションレベル補正
値に音量レベルデータを乗算する。チャンネル数情報が
「5ch」の場合、各出力チャンネルのPCMデータと
インターリーブ処理時でのPCMデータが1対1の関係
であるため、デノーマライゼーションレベル補正値に乗
算しても差し支えないが、「4ch」以下の場合、例え
ばサラウンドチャンネルがモノサラウンド(Schの
み)の場合、Schはインターリーブ処理時にLSc
h、RSchにアサインされる。このため、「4ch」
以下の場合、インターリーブ処理時に音量レベルデータ
を乗算せざるおえない。しかしながら、インターリーブ
処理時に音量レベルデータを乗算する場合では、各PC
Mデータに対する乗算であるため、デノーマライゼーシ
ョンレベル補正値に乗算する場合に比べて、演算量が増
加してしまう。ところが、本実施例の復号装置では、上
述の構成により、最も演算量が大きくなる「5ch」場
合のみデノーマライゼーションレベル補正値に乗算して
いるので、復号装置の演算能力にほとんど影響を与えな
い。
ルバランス設定インターフェース7と音量レベル変換部
4fを備え、外部から設定される各出力チャンネルの音
量レベル情報を実際の音量レベルデータに変換してい
る。さらに、本実施例の復号装置では、チャンネル数情
報が「4ch」以下の場合、場合分けインターリーブ音
量レベル調整部4iがインターリーブ処理時に各出力チ
ャンネルのPCMデータに音量レベルデータを乗算す
る。また、チャンネル数情報が「5ch」の場合、場合
分け音量レベル乗算部4gがデノーマライゼーション指
示部3bで示されたデノーマライゼーションレベル補正
値に音量レベルデータを乗算する。チャンネル数情報が
「5ch」の場合、各出力チャンネルのPCMデータと
インターリーブ処理時でのPCMデータが1対1の関係
であるため、デノーマライゼーションレベル補正値に乗
算しても差し支えないが、「4ch」以下の場合、例え
ばサラウンドチャンネルがモノサラウンド(Schの
み)の場合、Schはインターリーブ処理時にLSc
h、RSchにアサインされる。このため、「4ch」
以下の場合、インターリーブ処理時に音量レベルデータ
を乗算せざるおえない。しかしながら、インターリーブ
処理時に音量レベルデータを乗算する場合では、各PC
Mデータに対する乗算であるため、デノーマライゼーシ
ョンレベル補正値に乗算する場合に比べて、演算量が増
加してしまう。ところが、本実施例の復号装置では、上
述の構成により、最も演算量が大きくなる「5ch」場
合のみデノーマライゼーションレベル補正値に乗算して
いるので、復号装置の演算能力にほとんど影響を与えな
い。
【0088】《第2の実施例》 [パラメータROMの構成]図17は本発明の第2の実
施例である復号装置でのパラメータROM内のテーブル
の構成を示す説明図であり、図18は図17に示したパ
ターン別デマトリックス係数テーブルの具体的なデータ
構造を示す説明図である。この実施例では、復号装置の
構成において、デマトリックス処理に用いられるデマト
リックス係数とデマトリックスパターン情報及びTCア
ロケーション情報とを関連づけたパターン別デマトリッ
クス係数テーブルをパラメータROM内に予め格納し
た。さらに、デマトリック処理部内に上記デマトリック
ス係数を用いてデマトリックス処理を行う5×5汎用デ
マトリックス処理ブロックを設けた。それ以外の各部
は、第1の実施例に示すものと同様であるのでそれらの
重複した説明は省略する。図17に示すように、パラメ
ータROM 15は、復号制御テーブル8、パターン別
デマトリックス係数テーブル16、デノーマライゼーシ
ョン指示テーブル10、及びインターリーブパターンテ
ーブル11を備えている。復号制御テーブル8、デノー
マライゼーション指示テーブル10、及びインターリー
ブパターンテーブル11は、第1の実施例のものと同一
のデータ構造を有する。
施例である復号装置でのパラメータROM内のテーブル
の構成を示す説明図であり、図18は図17に示したパ
ターン別デマトリックス係数テーブルの具体的なデータ
構造を示す説明図である。この実施例では、復号装置の
構成において、デマトリックス処理に用いられるデマト
リックス係数とデマトリックスパターン情報及びTCア
ロケーション情報とを関連づけたパターン別デマトリッ
クス係数テーブルをパラメータROM内に予め格納し
た。さらに、デマトリック処理部内に上記デマトリック
ス係数を用いてデマトリックス処理を行う5×5汎用デ
マトリックス処理ブロックを設けた。それ以外の各部
は、第1の実施例に示すものと同様であるのでそれらの
重複した説明は省略する。図17に示すように、パラメ
ータROM 15は、復号制御テーブル8、パターン別
デマトリックス係数テーブル16、デノーマライゼーシ
ョン指示テーブル10、及びインターリーブパターンテ
ーブル11を備えている。復号制御テーブル8、デノー
マライゼーション指示テーブル10、及びインターリー
ブパターンテーブル11は、第1の実施例のものと同一
のデータ構造を有する。
【0089】パターン別デマトリックス係数テーブル1
6は、図18に示すように、デマトリックスパターン情
報及び各帯域毎に示されるTCアロケーション情報毎の
各デマトリックス係数を示すテーブルであり、デマトリ
ックスパターン情報及びTCアロケーション情報毎にそ
れぞれデマトリックス係数として25個の係数が示され
ている(n00〜n04、n10〜n14、n20〜n
24、n30〜n34、n40〜n44)。また、パタ
ーン別デマトリックス係数テーブル16内において、デ
マトリックス係数のデータ配置は、図18に示すよう
に、デマトリックスパターン情報の順番に並べられ、さ
らに各デマトリックスパターン情報毎にTCアロケーシ
ョン情報の順番に並べられている。
6は、図18に示すように、デマトリックスパターン情
報及び各帯域毎に示されるTCアロケーション情報毎の
各デマトリックス係数を示すテーブルであり、デマトリ
ックスパターン情報及びTCアロケーション情報毎にそ
れぞれデマトリックス係数として25個の係数が示され
ている(n00〜n04、n10〜n14、n20〜n
24、n30〜n34、n40〜n44)。また、パタ
ーン別デマトリックス係数テーブル16内において、デ
マトリックス係数のデータ配置は、図18に示すよう
に、デマトリックスパターン情報の順番に並べられ、さ
らに各デマトリックスパターン情報毎にTCアロケーシ
ョン情報の順番に並べられている。
【0090】以下の説明では、説明を容易なものとする
ために、パターン別デマトリックス係数テーブル16内
において、TCアロケーション情報毎に区分した25個
の係数群を1セットとしてそれぞれのデータサイズを
「S」とする。さらに、1〜7の各デマトリックスパタ
ーン情報において、その先頭に配置したデマトリックス
係数のアドレス(以下、先頭アドレスという)を、順に
PADR1、PADR2、PADR3、PADR4、P
ADR5、PADR6、PADR7とする。各デマトリ
ックスパターン情報においては、デマトリックス係数は
TCアロケーション情報の順番に並べられているので、
例えばPADR5は、デマトリックスパターン情報が
「5」であって、TCアロケーション情報が「0」のデ
マトリックス係数n00のアドレスを示している。それ
ゆえ、実際にパターン別デマトリックス係数テーブル1
6からデマトリックス係数を抽出する場合、指定された
デマトリックスパターン情報の先頭アドレス(PAD
R)にTCアロケーション情報と「S」を乗算した差分
値(TCADR)を加えることによってアサインでき
る。例えば、デマトリックスパターン情報が「5」、T
Cアロケーション情報を「2」、求めるデマトリックス
係数のアドレスを「ADR」とすれば、下記の(1)式
により「ADR」を算出することができる。
ために、パターン別デマトリックス係数テーブル16内
において、TCアロケーション情報毎に区分した25個
の係数群を1セットとしてそれぞれのデータサイズを
「S」とする。さらに、1〜7の各デマトリックスパタ
ーン情報において、その先頭に配置したデマトリックス
係数のアドレス(以下、先頭アドレスという)を、順に
PADR1、PADR2、PADR3、PADR4、P
ADR5、PADR6、PADR7とする。各デマトリ
ックスパターン情報においては、デマトリックス係数は
TCアロケーション情報の順番に並べられているので、
例えばPADR5は、デマトリックスパターン情報が
「5」であって、TCアロケーション情報が「0」のデ
マトリックス係数n00のアドレスを示している。それ
ゆえ、実際にパターン別デマトリックス係数テーブル1
6からデマトリックス係数を抽出する場合、指定された
デマトリックスパターン情報の先頭アドレス(PAD
R)にTCアロケーション情報と「S」を乗算した差分
値(TCADR)を加えることによってアサインでき
る。例えば、デマトリックスパターン情報が「5」、T
Cアロケーション情報を「2」、求めるデマトリックス
係数のアドレスを「ADR」とすれば、下記の(1)式
により「ADR」を算出することができる。
【0091】 ADR = PADR5 + TCADR(= 2 * S) −−−(1)
【0092】[デマトリックス処理部の構成]図19
は、本発明の第2の実施例である復号装置でのデマトリ
ックス処理部の具体的な構成を示すブロック図である。
図19に示すように、本実施例のデマトリックス処理部
14bは、5×5汎用デマトリックス処理ブロック17
とデマトリックス処理帯域限定部13を備えている。5
×5汎用デマトリックス処理ブロック17は、第1の実
施例に示した複数のデコーディングマトリックス部を有
する7つのデマトリックス処理ブロック12a〜12g
を一体的に構成し共用化したものであり、パターン別デ
マトリックス係数テーブル16のデマトリックス係数を
用いてデマトリックス処理を行う。具体的にいえば、5
×5汎用デマトリックス処理ブロック17は、同図に示
すように、第1〜第5chの各帯域信号のデータとパタ
ーン別デマトリックス係数テーブル16からのデマトリ
ックス係数(n00〜n04、n10〜n14、n20
〜n24、n30〜n34、n40〜n44)との乗算
を行い、デマトリックス処理後の第1〜第5ch’の各
帯域信号を算出する。この5×5汎用デマトリックス処
理ブロック17を用いることにより、デマトリック係数
が0の場合でも積和演算が必要となり、第1の実施例の
ものに比べて演算量が増加してしまう。しかしながら、
5×5汎用デマトリックス処理ブロック17では、指示
されたデマトリックスパターン情報及びTCアロケーシ
ョン情報に応じて、デマトリックス係数が変更されるの
で、デマトリックス処理部を共用することができ、第1
の実施例に示した個別にデマトリックス処理ブロックを
備える場合に比べて、回路規模を大幅に低減できる。
は、本発明の第2の実施例である復号装置でのデマトリ
ックス処理部の具体的な構成を示すブロック図である。
図19に示すように、本実施例のデマトリックス処理部
14bは、5×5汎用デマトリックス処理ブロック17
とデマトリックス処理帯域限定部13を備えている。5
×5汎用デマトリックス処理ブロック17は、第1の実
施例に示した複数のデコーディングマトリックス部を有
する7つのデマトリックス処理ブロック12a〜12g
を一体的に構成し共用化したものであり、パターン別デ
マトリックス係数テーブル16のデマトリックス係数を
用いてデマトリックス処理を行う。具体的にいえば、5
×5汎用デマトリックス処理ブロック17は、同図に示
すように、第1〜第5chの各帯域信号のデータとパタ
ーン別デマトリックス係数テーブル16からのデマトリ
ックス係数(n00〜n04、n10〜n14、n20
〜n24、n30〜n34、n40〜n44)との乗算
を行い、デマトリックス処理後の第1〜第5ch’の各
帯域信号を算出する。この5×5汎用デマトリックス処
理ブロック17を用いることにより、デマトリック係数
が0の場合でも積和演算が必要となり、第1の実施例の
ものに比べて演算量が増加してしまう。しかしながら、
5×5汎用デマトリックス処理ブロック17では、指示
されたデマトリックスパターン情報及びTCアロケーシ
ョン情報に応じて、デマトリックス係数が変更されるの
で、デマトリックス処理部を共用することができ、第1
の実施例に示した個別にデマトリックス処理ブロックを
備える場合に比べて、回路規模を大幅に低減できる。
【0093】デマトリックス処理帯域限定部13は、第
1の実施例のものと同一のものであり、入力したビット
ストリームのFs情報、すなわちサンプリング周波数が
48kHzの場合、全てのチャンネルの帯域信号におい
て、デマトリックス処理を行う処理帯域を帯域0〜26
に限定する。
1の実施例のものと同一のものであり、入力したビット
ストリームのFs情報、すなわちサンプリング周波数が
48kHzの場合、全てのチャンネルの帯域信号におい
て、デマトリックス処理を行う処理帯域を帯域0〜26
に限定する。
【0094】[復号装置の動作]以下、本実施例の復号
装置の動作について、具体的に説明する。本実施例の復
号装置では、図12のステップS1及びステップS2に
示したように、ストリーム入力部1(図1)がMPEG
2マルチチャンネル信号のビットストリームを入力する
と、ストリーム入力部1は入力したビットストリームを
補助情報とオーディオ符号化データとに分離する。そし
て、ストリーム入力部1は補助情報を補助情報解析部2
(図1)に出力し、オーディオ符号化データを復号部4
(図1)に出力する。その後、図12のステップS3に
示したように、補助情報解析部2が、ストリーム入力部
1からの補助情報の解析を行い、復号制御部3(図
1)、及び記憶部6(図1)に解析結果を出力する。こ
のとき、本実施例の復号装置では、説明をより具体的な
ものとするために、補助情報解析部2によってFs情報
「48kHz」、チャンネル数情報「5ch」、全チャ
ンネル構成情報「3/2(第1〜第5チャンネルがそれ
ぞれLch、Rch、Cch、LSch、RSchに対
応)」、及びデマトリックスプロシージャ情報「2」が
解析結果として得られたものとする。さらに、例えば帯
域0、及び帯域1のTCアロケーション情報の値とし
て、第1の実施例のものと同様に、「TC(0)=3、
TC(1)=5」が割り付けられているとする。
装置の動作について、具体的に説明する。本実施例の復
号装置では、図12のステップS1及びステップS2に
示したように、ストリーム入力部1(図1)がMPEG
2マルチチャンネル信号のビットストリームを入力する
と、ストリーム入力部1は入力したビットストリームを
補助情報とオーディオ符号化データとに分離する。そし
て、ストリーム入力部1は補助情報を補助情報解析部2
(図1)に出力し、オーディオ符号化データを復号部4
(図1)に出力する。その後、図12のステップS3に
示したように、補助情報解析部2が、ストリーム入力部
1からの補助情報の解析を行い、復号制御部3(図
1)、及び記憶部6(図1)に解析結果を出力する。こ
のとき、本実施例の復号装置では、説明をより具体的な
ものとするために、補助情報解析部2によってFs情報
「48kHz」、チャンネル数情報「5ch」、全チャ
ンネル構成情報「3/2(第1〜第5チャンネルがそれ
ぞれLch、Rch、Cch、LSch、RSchに対
応)」、及びデマトリックスプロシージャ情報「2」が
解析結果として得られたものとする。さらに、例えば帯
域0、及び帯域1のTCアロケーション情報の値とし
て、第1の実施例のものと同様に、「TC(0)=3、
TC(1)=5」が割り付けられているとする。
【0095】次に、復号制御部3(図1)が、図12の
ステップS4に示したように、補助情報解析部2からの
全チャンネル構成情報及びデマトリックスプロシージャ
情報に基づいて、パラメータROM 15内を検索し
て、復号制御情報を取得する。具体的にいえば、復号制
御部3は、全チャンネル構成情報「3/2」及びデマト
リックスプロシージャ情報「2」に基づいて、図3に示
した復号タイプ指示テーブル8aから復号処理のタイプ
番号「13」を選択して、さらに図4に示した復号制御
情報指示テーブル8bからチャンネル数情報「5c
h」、デマトリックスパターン情報「7」、及びインタ
ーリーブ指示情報「7」を入手する。これらの取得した
チャンネル数情報「5ch」、デマトリックスパターン
情報「7」、及びインターリーブ指示情報「7」は、チ
ャンネル数伝達部3c(図1)、デマトリックス指示部
3a、及びインターリーブ指示部3d(図1)から復号
部4にそれぞれ伝達、指示される。
ステップS4に示したように、補助情報解析部2からの
全チャンネル構成情報及びデマトリックスプロシージャ
情報に基づいて、パラメータROM 15内を検索し
て、復号制御情報を取得する。具体的にいえば、復号制
御部3は、全チャンネル構成情報「3/2」及びデマト
リックスプロシージャ情報「2」に基づいて、図3に示
した復号タイプ指示テーブル8aから復号処理のタイプ
番号「13」を選択して、さらに図4に示した復号制御
情報指示テーブル8bからチャンネル数情報「5c
h」、デマトリックスパターン情報「7」、及びインタ
ーリーブ指示情報「7」を入手する。これらの取得した
チャンネル数情報「5ch」、デマトリックスパターン
情報「7」、及びインターリーブ指示情報「7」は、チ
ャンネル数伝達部3c(図1)、デマトリックス指示部
3a、及びインターリーブ指示部3d(図1)から復号
部4にそれぞれ伝達、指示される。
【0096】続いて、復号制御部3は、全チャンネル構
成情報「3/2」及びデマトリックスプロシージャ情報
「2」に基づいて、図7に示したデノーマライゼーショ
ンタイプ指示テーブル10aからデノーマライゼーショ
ン処理のタイプ番号「2」を入手する。その後、復号制
御部3は、入手したデノーマライゼーション処理のタイ
プ番号「2」に基づいて、図8に示したデノーマライゼ
ーション割付テーブル10bから各出力チャンネルのデ
ノーマライゼーション補正値データ番号を取得する。詳
細には、第1、及び第2chの帯域信号には「補正値
1」を割り付け、第3〜第5chの帯域信号には「補正
値2」を割り付ける。次に、復号制御部3は、入手した
デノーマライゼーション補正値データ番号に基づいて、
デノーマライゼーションレベル補正値テーブル10c
(図9)からデノーマライゼーションレベル補正値を取
得する(ステップS26)。詳細には、デノーマライゼ
ーションレベル補正値として、第1、及び第2chの帯
域信号には「1+√2」が与えられ、第3〜第5chの
帯域信号には「2+√2」が与えられてる。これらのデ
ノーマライゼーションレベル補正値は、デノーマライゼ
ーション指示部3b(図1)によって復号部4に伝達、
指示される。
成情報「3/2」及びデマトリックスプロシージャ情報
「2」に基づいて、図7に示したデノーマライゼーショ
ンタイプ指示テーブル10aからデノーマライゼーショ
ン処理のタイプ番号「2」を入手する。その後、復号制
御部3は、入手したデノーマライゼーション処理のタイ
プ番号「2」に基づいて、図8に示したデノーマライゼ
ーション割付テーブル10bから各出力チャンネルのデ
ノーマライゼーション補正値データ番号を取得する。詳
細には、第1、及び第2chの帯域信号には「補正値
1」を割り付け、第3〜第5chの帯域信号には「補正
値2」を割り付ける。次に、復号制御部3は、入手した
デノーマライゼーション補正値データ番号に基づいて、
デノーマライゼーションレベル補正値テーブル10c
(図9)からデノーマライゼーションレベル補正値を取
得する(ステップS26)。詳細には、デノーマライゼ
ーションレベル補正値として、第1、及び第2chの帯
域信号には「1+√2」が与えられ、第3〜第5chの
帯域信号には「2+√2」が与えられてる。これらのデ
ノーマライゼーションレベル補正値は、デノーマライゼ
ーション指示部3b(図1)によって復号部4に伝達、
指示される。
【0097】一方、復号部4では、図12のステップS
5に示したように、ストリーム入力部1からオーディオ
符号化データを入力すると、まず帯域信号生成部4a
(図1)が入力したオーディオ符号化データから5チャ
ンネル分の帯域信号L0(第1チャンネル)、R0(第
2チャンネル)、T2(第3チャンネル)、T3(第4
チャンネル)、及びT4(第5チャンネル)を生成す
る。ここで、各チャンネルの帯域信号L0、R0、T
2、T3、T4は、それぞれ32のサブバンドからなる
帯域信号であり、各帯域信号は周波数帯域が低域から高
域に向かって順にそれぞれL0(0)〜L0(31)、
R0(0)〜R0(31)、T2(0)〜T2(3
1)、T3(0)〜T3(31)、T4(0)〜T4
(31)のサブバンドにより構成されている。さらに、
入力したビットストリームは、サンプリング周波数が4
8kHzのMPEG2オーディオ規格のレイヤ2マルチ
チャンネル信号であるので、実際にビット割付される帯
域は帯域0〜帯域26(各チャンネルにおいてはL0
(0)〜L0(26)、R0(0)〜R0(26)、T
2(0)〜T2(26)、T3(0)〜T3(26)、
T4(0)〜T4(26))であり、帯域27〜帯域3
1(各チャンネルにおいてはL0(27)〜L0(3
1)、R0(27)〜R0(31)、T2(27)〜T
2(31)、T3(27)〜T3(31)、T4(2
7)〜T4(31))は、必ず無音となっている。
5に示したように、ストリーム入力部1からオーディオ
符号化データを入力すると、まず帯域信号生成部4a
(図1)が入力したオーディオ符号化データから5チャ
ンネル分の帯域信号L0(第1チャンネル)、R0(第
2チャンネル)、T2(第3チャンネル)、T3(第4
チャンネル)、及びT4(第5チャンネル)を生成す
る。ここで、各チャンネルの帯域信号L0、R0、T
2、T3、T4は、それぞれ32のサブバンドからなる
帯域信号であり、各帯域信号は周波数帯域が低域から高
域に向かって順にそれぞれL0(0)〜L0(31)、
R0(0)〜R0(31)、T2(0)〜T2(3
1)、T3(0)〜T3(31)、T4(0)〜T4
(31)のサブバンドにより構成されている。さらに、
入力したビットストリームは、サンプリング周波数が4
8kHzのMPEG2オーディオ規格のレイヤ2マルチ
チャンネル信号であるので、実際にビット割付される帯
域は帯域0〜帯域26(各チャンネルにおいてはL0
(0)〜L0(26)、R0(0)〜R0(26)、T
2(0)〜T2(26)、T3(0)〜T3(26)、
T4(0)〜T4(26))であり、帯域27〜帯域3
1(各チャンネルにおいてはL0(27)〜L0(3
1)、R0(27)〜R0(31)、T2(27)〜T
2(31)、T3(27)〜T3(31)、T4(2
7)〜T4(31))は、必ず無音となっている。
【0098】次に、デマトリックス処理部14b(図1
9)が、図12のステップS6に示したように、各チャ
ンネルの帯域信号L0、R0、T2、T3、T4に対し
て、各帯域毎にデマトリックス処理を行う。このデマト
リック処理を行うことにより、ビットストリームに含ま
れた5チャンネル分の帯域信号L0、R0、T2、T
3、T4が、各出力チャンネルの帯域信号Lw(第1チ
ャンネル)、Rw(第2チャンネル)、Cw(第3チャ
ンネル)、LSw(第4チャンネル)、及びRSw(第
5チャンネル)が生成される。これらの帯域信号Lw、
Rw、Cw、LSw、RSwには、それぞれLw(0)
〜Lw(31)、Rw(0)〜Rw(31)、Cw
(0)〜Cw(31)、LSw(0)〜LSw(3
1)、RSw(0)〜RSw(31)の32のサブバン
ドが含まれている。
9)が、図12のステップS6に示したように、各チャ
ンネルの帯域信号L0、R0、T2、T3、T4に対し
て、各帯域毎にデマトリックス処理を行う。このデマト
リック処理を行うことにより、ビットストリームに含ま
れた5チャンネル分の帯域信号L0、R0、T2、T
3、T4が、各出力チャンネルの帯域信号Lw(第1チ
ャンネル)、Rw(第2チャンネル)、Cw(第3チャ
ンネル)、LSw(第4チャンネル)、及びRSw(第
5チャンネル)が生成される。これらの帯域信号Lw、
Rw、Cw、LSw、RSwには、それぞれLw(0)
〜Lw(31)、Rw(0)〜Rw(31)、Cw
(0)〜Cw(31)、LSw(0)〜LSw(3
1)、RSw(0)〜RSw(31)の32のサブバン
ドが含まれている。
【0099】ここで、図20を参照して、デマトリック
ス処理の動作について、より詳細に説明する。図20
は、図19に示したデマトリックス処理部の動作を示す
フローチャートである。図20に示すように、デマトリ
ックス処理部14bは、デマトリックス指示部3aから
のデマトリックスパターン情報に基づいて、パラメータ
ROM 15内を検索し、パターン別デマトリックス係
数テーブル16(図18)内の指定されたデマトリック
スパターン情報の先頭アドレス「ADR7」を予め5×
5汎用デマトリックス処理ブロック17(図19)にセ
ットする(ステップS41)。次に、デマトリックス処
理帯域限定部13(図19)は、Fs情報(サンプリン
グ周波数)が48kHzかどうかについて判別する(ス
テップS42)。Fs情報が48kHzである場合、デ
マトリックス処理帯域限定部13は、処理帯域を帯域0
〜26(最大処理帯域数TCMAX=27)に限定する
(ステップS43)。また、Fs情報が48kHzでな
い場合、デマトリックス処理帯域限定部13は、処理帯
域を限定せず、TCMAXを32とする(ステップS4
4)。この実施例の動作説明では、MPEG2マルチチ
ャンネル信号を入力した場合について説明しているの
で、デマトリックス処理帯域限定部13は、処理帯域を
帯域0〜26に限定する。
ス処理の動作について、より詳細に説明する。図20
は、図19に示したデマトリックス処理部の動作を示す
フローチャートである。図20に示すように、デマトリ
ックス処理部14bは、デマトリックス指示部3aから
のデマトリックスパターン情報に基づいて、パラメータ
ROM 15内を検索し、パターン別デマトリックス係
数テーブル16(図18)内の指定されたデマトリック
スパターン情報の先頭アドレス「ADR7」を予め5×
5汎用デマトリックス処理ブロック17(図19)にセ
ットする(ステップS41)。次に、デマトリックス処
理帯域限定部13(図19)は、Fs情報(サンプリン
グ周波数)が48kHzかどうかについて判別する(ス
テップS42)。Fs情報が48kHzである場合、デ
マトリックス処理帯域限定部13は、処理帯域を帯域0
〜26(最大処理帯域数TCMAX=27)に限定する
(ステップS43)。また、Fs情報が48kHzでな
い場合、デマトリックス処理帯域限定部13は、処理帯
域を限定せず、TCMAXを32とする(ステップS4
4)。この実施例の動作説明では、MPEG2マルチチ
ャンネル信号を入力した場合について説明しているの
で、デマトリックス処理帯域限定部13は、処理帯域を
帯域0〜26に限定する。
【0100】次に、デマトリックス処理部14b内で
は、5×5汎用デマトリック処理ブロック17に戻って
(ステップS45)、帯域0の帯域信号からデマトリッ
クス処理を順次行うために、帯域信号のカウント数であ
るTCカウントの値を0とする(ステップS46)。そ
の後、5×5汎用デマトリックス処理ブロック17内で
は、帯域0に指定されたTCアロケーション情報の値に
より、パターン別デマトリックス係数テーブル16から
差分値「TCADR」を算出する(ステップS47)。
続いて、5×5汎用デマトリックス処理ブロック17
が、パターン別デマトリックス係数テーブル16からロ
ードするデマトリックス係数のアドレス「ADR」を算
出する(ステップS48)。その後、5×5汎用デマト
リックス処理ブロック17は、算出したアドレス「AD
R」を用いて、パターン別デマトリックス係数テーブル
16からデマトリックス係数をロードする(ステップS
49)。
は、5×5汎用デマトリック処理ブロック17に戻って
(ステップS45)、帯域0の帯域信号からデマトリッ
クス処理を順次行うために、帯域信号のカウント数であ
るTCカウントの値を0とする(ステップS46)。そ
の後、5×5汎用デマトリックス処理ブロック17内で
は、帯域0に指定されたTCアロケーション情報の値に
より、パターン別デマトリックス係数テーブル16から
差分値「TCADR」を算出する(ステップS47)。
続いて、5×5汎用デマトリックス処理ブロック17
が、パターン別デマトリックス係数テーブル16からロ
ードするデマトリックス係数のアドレス「ADR」を算
出する(ステップS48)。その後、5×5汎用デマト
リックス処理ブロック17は、算出したアドレス「AD
R」を用いて、パターン別デマトリックス係数テーブル
16からデマトリックス係数をロードする(ステップS
49)。
【0101】続いて、5×5汎用デマトリックス処理ブ
ロック17は、ロードしたデマトリックス係数を用い
て、帯域0のデマトリックス処理を行う(ステップS5
0)。続いて、5×5汎用デマトリックス処理ブロック
17は、TCカウントの値に1を加え(ステップS5
1)、TCカウントの値がTCMAXに達したどうかに
ついて判定する(ステップS52)。TCカウントの値
がTCMAXに達した場合、デマトリックス処理を終了
し、TCカウントの値がTCMAXに達していない場
合、ステップS47に戻る。
ロック17は、ロードしたデマトリックス係数を用い
て、帯域0のデマトリックス処理を行う(ステップS5
0)。続いて、5×5汎用デマトリックス処理ブロック
17は、TCカウントの値に1を加え(ステップS5
1)、TCカウントの値がTCMAXに達したどうかに
ついて判定する(ステップS52)。TCカウントの値
がTCMAXに達した場合、デマトリックス処理を終了
し、TCカウントの値がTCMAXに達していない場
合、ステップS47に戻る。
【0102】具体的にいえば、帯域0のTCアロケーシ
ョン情報には、上述したように、「TC(0)=3」が
割り付けられているので、ステップS48において、5
×5汎用デマトリックス処理ブロック17がパターン別
デマトリックス係数テーブル16からロードするデマト
リックス係数のアドレス「ADR」は、「PADR7+
3 * S 」となる。そして、5×5汎用デマトリック
ス処理ブロック17は、ステップS50において、各チ
ャンネルの帯域信号L0(0)、R0(0)、T2
(0)、T3(0)、T4(0)とロードしたデマトリ
ックス係数とを用いてデマトリックス処理を行い、Lw
(0)、Rw(0)、Cw(0)、LSw(0)、RS
w(0)を算出する。また、帯域1のTCアロケーショ
ン情報には、「TC(1)=5」が割り付けられている
ので、ステップS48において、5×5汎用デマトリッ
クス処理ブロック17がパターン別デマトリックス係数
テーブル16からロードするデマトリックス係数のアド
レス「ADR」は、「PADR7 + 5 * S 」とな
る。そして、5×5汎用デマトリックス処理ブロック1
7は、ステップS50において、各チャンネルの帯域信
号L0(1)、R0(1)、T2(1)、T3(1)、
T4(1)とロードしたデマトリックス係数とを用いて
デマトリックス処理を行い、各出力チャンネルの帯域信
号Lw(1)、Rw(1)、Cw(1)、LSw
(1)、RSw(1)を算出する。同様に、帯域2〜帯
域26についてもデマトリックス処理が行われる。
ョン情報には、上述したように、「TC(0)=3」が
割り付けられているので、ステップS48において、5
×5汎用デマトリックス処理ブロック17がパターン別
デマトリックス係数テーブル16からロードするデマト
リックス係数のアドレス「ADR」は、「PADR7+
3 * S 」となる。そして、5×5汎用デマトリック
ス処理ブロック17は、ステップS50において、各チ
ャンネルの帯域信号L0(0)、R0(0)、T2
(0)、T3(0)、T4(0)とロードしたデマトリ
ックス係数とを用いてデマトリックス処理を行い、Lw
(0)、Rw(0)、Cw(0)、LSw(0)、RS
w(0)を算出する。また、帯域1のTCアロケーショ
ン情報には、「TC(1)=5」が割り付けられている
ので、ステップS48において、5×5汎用デマトリッ
クス処理ブロック17がパターン別デマトリックス係数
テーブル16からロードするデマトリックス係数のアド
レス「ADR」は、「PADR7 + 5 * S 」とな
る。そして、5×5汎用デマトリックス処理ブロック1
7は、ステップS50において、各チャンネルの帯域信
号L0(1)、R0(1)、T2(1)、T3(1)、
T4(1)とロードしたデマトリックス係数とを用いて
デマトリックス処理を行い、各出力チャンネルの帯域信
号Lw(1)、Rw(1)、Cw(1)、LSw
(1)、RSw(1)を算出する。同様に、帯域2〜帯
域26についてもデマトリックス処理が行われる。
【0103】また、ステップS43において、デマトリ
ックス処理帯域限定部13が処理帯域を帯域0〜帯域2
6に限定しているので、帯域27〜帯域31については
デマトリック処理を実施せず、各出力チャンネルの帯域
信号においては帯域27〜帯域31は無音となってい
る。実際に、MPEG1信号、及びMPEG2マルチチ
ャンネル信号では、帯域27〜帯域31においてビット
割付がされていないので、帯域27〜帯域31のデマト
リックス処理を省略しても音質が劣化することはなく、
むしろその分だけ演算量を削減し、デマトリックス処理
を高速化することができる。
ックス処理帯域限定部13が処理帯域を帯域0〜帯域2
6に限定しているので、帯域27〜帯域31については
デマトリック処理を実施せず、各出力チャンネルの帯域
信号においては帯域27〜帯域31は無音となってい
る。実際に、MPEG1信号、及びMPEG2マルチチ
ャンネル信号では、帯域27〜帯域31においてビット
割付がされていないので、帯域27〜帯域31のデマト
リックス処理を省略しても音質が劣化することはなく、
むしろその分だけ演算量を削減し、デマトリックス処理
を高速化することができる。
【0104】続いて、復号部4内では、上記デマトリッ
クス処理を実施した後、図12のステップS7に示した
ように、音量レベル変換部4f(図1)がチャンネルバ
ランス設定インターフェース7(図1)から入力した各
出力チャンネルに対する音量レベル情報を音量レベルデ
ータに変換する。その後、場合分け音量レベル乗算部4
g(図1)が、図12のステップS8に示したように、
チャンネル数伝達部3cからのチャンネル数情報が5チ
ャンネルかどうかについて判断する。場合分け音量レベ
ル乗算部4gは、図12のステップS9に示したよう
に、チャンネル数情報が5チャンネルの場合、デノーマ
ライゼーション指示部3bからの各出力チャンネルのデ
ノーマライゼーションレベル補正値と、音量レベル変換
部4fからの音量レベルデータとの乗算を行う。一方、
チャンネル数情報が5チャンネル未満の場合、場合分け
音量レベル乗算部4gは、図12のステップS10に示
したように、上記デノーマライゼーションレベル補正値
と音量レベルデータとを乗算しない。
クス処理を実施した後、図12のステップS7に示した
ように、音量レベル変換部4f(図1)がチャンネルバ
ランス設定インターフェース7(図1)から入力した各
出力チャンネルに対する音量レベル情報を音量レベルデ
ータに変換する。その後、場合分け音量レベル乗算部4
g(図1)が、図12のステップS8に示したように、
チャンネル数伝達部3cからのチャンネル数情報が5チ
ャンネルかどうかについて判断する。場合分け音量レベ
ル乗算部4gは、図12のステップS9に示したよう
に、チャンネル数情報が5チャンネルの場合、デノーマ
ライゼーション指示部3bからの各出力チャンネルのデ
ノーマライゼーションレベル補正値と、音量レベル変換
部4fからの音量レベルデータとの乗算を行う。一方、
チャンネル数情報が5チャンネル未満の場合、場合分け
音量レベル乗算部4gは、図12のステップS10に示
したように、上記デノーマライゼーションレベル補正値
と音量レベルデータとを乗算しない。
【0105】次に、デノーマライゼーション処理部4c
(図1)では、図12のステップS10に示したよう
に、各出力チャンネルの帯域信号Lw、Rw、Cw、L
Sw、RSwに対して、デノーマライゼーション処理を
施し音量レベルの逆補正を行う。本実施例の動作説明で
は、上述したように、チャンネル数伝達部3cから復号
部4に伝達されたチャンネル数情報は「5ch」であ
る。それゆえ、ステップS9においては、場合分け音量
レベル乗算部4gは、デノーマライゼーション指示部3
bからの各出力チャンネルのデノーマライゼーションレ
ベル補正値と、音量レベル変換部4fからの音量レベル
データとを乗算して、デノーマライゼーションレベル補
正値としてデノーマライゼーション処理部4cに出力す
る。そして、デノーマライゼーション処理部4cは、場
合分け音量レベル乗算部4gからの各出力チャンネルの
デノーマライゼーションレベル補正値を用いて、デノー
マライゼーション処理を行い音量レベルの逆補正を行
う。
(図1)では、図12のステップS10に示したよう
に、各出力チャンネルの帯域信号Lw、Rw、Cw、L
Sw、RSwに対して、デノーマライゼーション処理を
施し音量レベルの逆補正を行う。本実施例の動作説明で
は、上述したように、チャンネル数伝達部3cから復号
部4に伝達されたチャンネル数情報は「5ch」であ
る。それゆえ、ステップS9においては、場合分け音量
レベル乗算部4gは、デノーマライゼーション指示部3
bからの各出力チャンネルのデノーマライゼーションレ
ベル補正値と、音量レベル変換部4fからの音量レベル
データとを乗算して、デノーマライゼーションレベル補
正値としてデノーマライゼーション処理部4cに出力す
る。そして、デノーマライゼーション処理部4cは、場
合分け音量レベル乗算部4gからの各出力チャンネルの
デノーマライゼーションレベル補正値を用いて、デノー
マライゼーション処理を行い音量レベルの逆補正を行
う。
【0106】次に、帯域合成演算部4d(図1)が、図
12のステップS11に示したように、各出力チャンネ
ルの帯域信号に対して帯域合成演算を行う。このことに
より、各出力チャンネルのPCMデータが生成され、そ
れらのPCMデータが記憶部6(図1)内のPCMデー
タ書き込み領域6a(図1)に書き込まれる。続いて、
無音データ作成部4h(図1)が、図12のステップS
12に示したように、チャンネル数伝達部3cからのチ
ャンネル数情報が5チャンネルかどうかについて判断す
る。チャンネル数情報が5チャンネル未満の場合、無音
データ作成部4hは、無音データを作成(図12のステ
ップS13)し、PCMデータ書き込み領域6aの所定
の領域に書き込む。一方、チャンネル数情報が5チャン
ネルの場合、無音データ作成部4hは、無音データの作
成を行わない。
12のステップS11に示したように、各出力チャンネ
ルの帯域信号に対して帯域合成演算を行う。このことに
より、各出力チャンネルのPCMデータが生成され、そ
れらのPCMデータが記憶部6(図1)内のPCMデー
タ書き込み領域6a(図1)に書き込まれる。続いて、
無音データ作成部4h(図1)が、図12のステップS
12に示したように、チャンネル数伝達部3cからのチ
ャンネル数情報が5チャンネルかどうかについて判断す
る。チャンネル数情報が5チャンネル未満の場合、無音
データ作成部4hは、無音データを作成(図12のステ
ップS13)し、PCMデータ書き込み領域6aの所定
の領域に書き込む。一方、チャンネル数情報が5チャン
ネルの場合、無音データ作成部4hは、無音データの作
成を行わない。
【0107】本実施例の動作説明では、チャンネル数情
報が「5ch」であるので、第5チャンネル、第4チャ
ンネル、第1チャンネル、第2チャンネル、第3チャン
ネルのPCMデータが、図10の(e)に示したよう
に、領域0、領域4、領域5、領域6、領域7にそれぞ
れ書き込まれる。そして、帯域合成演算の終了後、無音
データ作成部4hによって無音データが領域7に書き込
まれる。尚、ステップS11での帯域合成演算におい
て、帯域合成演算部4dは、Lw、Rw、Cw、LS
w、RSwの順序、すなわち第1チャンネル、第2チャ
ンネル、第3チャンネル、第4チャンネル、第5チャン
ネルの順序で帯域合成演算を行う。次に、インターリー
ブ処理部4e(図1)が、図12のステップS14に示
したように、帯域合成し復号化した各出力チャンネルの
PCMデータに対して、インターリーブ処理を行う(ス
テップS14)。これにより、オーディオ出力データが
生成され、図示しない外部機器に出力される(図12の
ステップS15)。
報が「5ch」であるので、第5チャンネル、第4チャ
ンネル、第1チャンネル、第2チャンネル、第3チャン
ネルのPCMデータが、図10の(e)に示したよう
に、領域0、領域4、領域5、領域6、領域7にそれぞ
れ書き込まれる。そして、帯域合成演算の終了後、無音
データ作成部4hによって無音データが領域7に書き込
まれる。尚、ステップS11での帯域合成演算におい
て、帯域合成演算部4dは、Lw、Rw、Cw、LS
w、RSwの順序、すなわち第1チャンネル、第2チャ
ンネル、第3チャンネル、第4チャンネル、第5チャン
ネルの順序で帯域合成演算を行う。次に、インターリー
ブ処理部4e(図1)が、図12のステップS14に示
したように、帯域合成し復号化した各出力チャンネルの
PCMデータに対して、インターリーブ処理を行う(ス
テップS14)。これにより、オーディオ出力データが
生成され、図示しない外部機器に出力される(図12の
ステップS15)。
【0108】次に、インターリーブ処理部4eが、図1
6のステップS37に示したように、インターリーブ指
示部3dからのインターリーブ指示情報に基づいて、イ
ンターリーブパターンテーブル11(図11)から各P
CMデータのPCMデータ書き込み領域6aを判別す
る。続いて、インターリーブ処理部4eが、チャンネル
数伝達部3cからのチャンネル数情報が5チャンネルか
どうかについて判断する(図16のステップS38)。
チャンネル数情報が5チャンネルの場合、場合分けイン
ターリーブ音量レベル調整部4i(図1)が各PCMデ
ータに音量レベル変換部4fからの音量レベルデータを
乗算せずに、インターリーブ処理部4eがインターリー
ブ処理を行う(図16のステップS39)。一方、チャ
ンネル数情報が5チャンネル未満の場合、場合分けイン
ターリーブ音量レベル調整部4iが各PCMデータに音
量レベル変換部4fからの音量レベルデータを乗算し
て、インターリーブ処理部4eがインターリーブ処理を
行う(図16のステップS40)。
6のステップS37に示したように、インターリーブ指
示部3dからのインターリーブ指示情報に基づいて、イ
ンターリーブパターンテーブル11(図11)から各P
CMデータのPCMデータ書き込み領域6aを判別す
る。続いて、インターリーブ処理部4eが、チャンネル
数伝達部3cからのチャンネル数情報が5チャンネルか
どうかについて判断する(図16のステップS38)。
チャンネル数情報が5チャンネルの場合、場合分けイン
ターリーブ音量レベル調整部4i(図1)が各PCMデ
ータに音量レベル変換部4fからの音量レベルデータを
乗算せずに、インターリーブ処理部4eがインターリー
ブ処理を行う(図16のステップS39)。一方、チャ
ンネル数情報が5チャンネル未満の場合、場合分けイン
ターリーブ音量レベル調整部4iが各PCMデータに音
量レベル変換部4fからの音量レベルデータを乗算し
て、インターリーブ処理部4eがインターリーブ処理を
行う(図16のステップS40)。
【0109】本実施例の動作説明では、インターリーブ
処理部4eがインターリーブ指示部3dからインターリ
ーブ指示情報「7」を予め得ているので、この段階で複
雑な場合分けを行うことなくインターリーブパターンテ
ーブル11からインターリーブ処理の順序を得ることが
できる。つまり、図11に示したインターリーブパター
ンテーブル11で示されるように、インターリーブ処理
されるPCMデータの順序は領域5、領域4、領域7、
領域6、領域0、LFEデータの順となる。また、本実
施例でも第1の実施例と同様に、LFEchの有無につ
いては特に定義していないが、LFEchが存在しない
場合、LFEchのPCMデータは0(無音)となり、
LFEchが存在する場合、そのPCMデータが順次書
き込まれる。
処理部4eがインターリーブ指示部3dからインターリ
ーブ指示情報「7」を予め得ているので、この段階で複
雑な場合分けを行うことなくインターリーブパターンテ
ーブル11からインターリーブ処理の順序を得ることが
できる。つまり、図11に示したインターリーブパター
ンテーブル11で示されるように、インターリーブ処理
されるPCMデータの順序は領域5、領域4、領域7、
領域6、領域0、LFEデータの順となる。また、本実
施例でも第1の実施例と同様に、LFEchの有無につ
いては特に定義していないが、LFEchが存在しない
場合、LFEchのPCMデータは0(無音)となり、
LFEchが存在する場合、そのPCMデータが順次書
き込まれる。
【0110】さらに、ステップS38でのチャンネル数
の判別処理の段階において、インターリーブ処理部4e
はチャンネル数伝達部3cからチャンネル数情報「5c
h」を予め得ている。このため、音量レベル変換部4f
からの各出力チャンネル毎の音量レベルデータは、場合
分けインターリーブ音量レベル調整部4iによって各P
CMデータに乗算されない。また、PCMデータ書き込
み領域6aに記録される各出力チャンネルのPCMデー
タの順序は、各出力チャンネルとも時系列的に同じ順序
である。それゆえ、インターリーブ処理でアサインする
(割り当てる)各領域内のPCMデータの順序は、帯域
合成演算部4dからのPCMデータの先頭アドレスを明
確にすれば、そのインターリーブ処理でのPCMデータ
のアサインの順序を容易に決めることができる。
の判別処理の段階において、インターリーブ処理部4e
はチャンネル数伝達部3cからチャンネル数情報「5c
h」を予め得ている。このため、音量レベル変換部4f
からの各出力チャンネル毎の音量レベルデータは、場合
分けインターリーブ音量レベル調整部4iによって各P
CMデータに乗算されない。また、PCMデータ書き込
み領域6aに記録される各出力チャンネルのPCMデー
タの順序は、各出力チャンネルとも時系列的に同じ順序
である。それゆえ、インターリーブ処理でアサインする
(割り当てる)各領域内のPCMデータの順序は、帯域
合成演算部4dからのPCMデータの先頭アドレスを明
確にすれば、そのインターリーブ処理でのPCMデータ
のアサインの順序を容易に決めることができる。
【0111】本実施例の復号装置においては、第1の実
施例のものと同様に、PCMデータ書き込み領域6a内
の領域0〜領域7では、PCMデータもしくは無音デー
タが格納された場合、それぞれNサンプルのPCMデー
タが格納されるものとし、その後各領域ともそれぞれ時
系列順に領域0にPCMデータ0(1)〜PCMデータ
0(N)、領域1にPCMデータ1(1)〜PCMデー
タ1(N)、領域2にPCMデータ2(1)〜PCMデ
ータ2(N)、領域3にPCMデータ3(1)〜PCM
データ3(N)、領域4にPCMデータ4(1)〜PC
Mデータ4(N)、領域5にPCMデータ5(1)〜P
CMデータ5(N)、領域6にPCMデータ6(1)〜
PCMデータ6(N)、領域7にPCMデータ7(1)
〜PCMデータ7(N)が同一の順序でアサインされ、
格納されるものとする。ステップS40でのインターリ
ーブ処理では、まず第1番目のインターリーブ処理とし
て、領域5のPCMデータ5(1)がアサインされ、音
量レベル変換部4fからのLch(第1チャンネル)の
音量レベルデータが乗算された後先頭に並べられる。そ
の後、領域4のPCMデータ4(1)、領域7のPCM
データ7(1)、領域6のPCMデータ6(1)、領域
0のPCMデータ0(1)の順序でアサインされ、それ
ぞれ音量レベル変換部4fからの音量レベルデータが乗
算された後順次並べられ、LFEchのPCMデータが
最後に配置される。同様に、各出力チャンネル及びLF
EchのN番目のPCMデータまで同様に行われる。こ
のようにして、インターリーブ処理部4eで生成された
インターリーブデータをオーディオ出力データとして出
力する。
施例のものと同様に、PCMデータ書き込み領域6a内
の領域0〜領域7では、PCMデータもしくは無音デー
タが格納された場合、それぞれNサンプルのPCMデー
タが格納されるものとし、その後各領域ともそれぞれ時
系列順に領域0にPCMデータ0(1)〜PCMデータ
0(N)、領域1にPCMデータ1(1)〜PCMデー
タ1(N)、領域2にPCMデータ2(1)〜PCMデ
ータ2(N)、領域3にPCMデータ3(1)〜PCM
データ3(N)、領域4にPCMデータ4(1)〜PC
Mデータ4(N)、領域5にPCMデータ5(1)〜P
CMデータ5(N)、領域6にPCMデータ6(1)〜
PCMデータ6(N)、領域7にPCMデータ7(1)
〜PCMデータ7(N)が同一の順序でアサインされ、
格納されるものとする。ステップS40でのインターリ
ーブ処理では、まず第1番目のインターリーブ処理とし
て、領域5のPCMデータ5(1)がアサインされ、音
量レベル変換部4fからのLch(第1チャンネル)の
音量レベルデータが乗算された後先頭に並べられる。そ
の後、領域4のPCMデータ4(1)、領域7のPCM
データ7(1)、領域6のPCMデータ6(1)、領域
0のPCMデータ0(1)の順序でアサインされ、それ
ぞれ音量レベル変換部4fからの音量レベルデータが乗
算された後順次並べられ、LFEchのPCMデータが
最後に配置される。同様に、各出力チャンネル及びLF
EchのN番目のPCMデータまで同様に行われる。こ
のようにして、インターリーブ処理部4eで生成された
インターリーブデータをオーディオ出力データとして出
力する。
【0112】以上のように、本実施例の復号装置では、
パラメータROM 15が、デマトリックス処理に用い
られるデマトリックス係数とデマトリックスパターン情
報及びTCアロケーション情報とを関連づけたパターン
別デマトリックス係数テーブル16を保持している。さ
らに、デマトリック処理部14bは、上記デマトリック
ス係数を用いてデマトリックス処理を行う5×5汎用デ
マトリックス処理ブロック17を備えている。このこと
により、本実施例の復号装置では、第1の実施例のもの
に比べて、デマトリックス処理部の構成を簡略化するこ
とができ、その回路規模を大幅に低減することができ
る。
パラメータROM 15が、デマトリックス処理に用い
られるデマトリックス係数とデマトリックスパターン情
報及びTCアロケーション情報とを関連づけたパターン
別デマトリックス係数テーブル16を保持している。さ
らに、デマトリック処理部14bは、上記デマトリック
ス係数を用いてデマトリックス処理を行う5×5汎用デ
マトリックス処理ブロック17を備えている。このこと
により、本実施例の復号装置では、第1の実施例のもの
に比べて、デマトリックス処理部の構成を簡略化するこ
とができ、その回路規模を大幅に低減することができ
る。
【0113】《第3の実施例》 [パラメータROMの構成]図21は、本発明の第3の
実施例である復号装置でのパラメータROM内のテーブ
ルの構成を示す説明図である。図22は図21に示した
デマトリックスパターンアドレステーブルの具体的なデ
ータ構造を示す説明図であり、図23は図21に示した
パターン別デマトリックス係数テーブルの具体的なデー
タ構造を示す説明図である。この実施例では、復号装置
の構成において、デマトリックスパターンアドレステー
ブルと共に、所定のチャンネルでのデマトリックス処理
に用いられるデマトリックス係数とデマトリックスパタ
ーン情報及びTCアロケーション情報とを関連づけたパ
ターン別デマトリックス係数テーブルをパラメータRO
M内に予め格納した。さらに、個別のデマトリックス処
理ブロックと、上記デマトリックス係数を用いてデマト
リックス処理を行う汎用デマトリックス処理ブロックを
デマトリック処理部内に設けた。それ以外の各部は、第
1の実施例に示すものと同様であるのでそれらの重複し
た説明は省略する。図21に示すように、パラメータR
OM 18は、復号制御テーブル8、デマトリックスパ
ターンアドレステーブル19、パターン別デマトリック
ス係数テーブル20、デノーマライゼーション指示テー
ブル10、及びインターリーブパターンテーブル11を
備えている。復号制御テーブル8、デノーマライゼーシ
ョン指示テーブル10、及びインターリーブパターンテ
ーブル11は、第1の実施例のものと同一のデータ構造
を有する。
実施例である復号装置でのパラメータROM内のテーブ
ルの構成を示す説明図である。図22は図21に示した
デマトリックスパターンアドレステーブルの具体的なデ
ータ構造を示す説明図であり、図23は図21に示した
パターン別デマトリックス係数テーブルの具体的なデー
タ構造を示す説明図である。この実施例では、復号装置
の構成において、デマトリックスパターンアドレステー
ブルと共に、所定のチャンネルでのデマトリックス処理
に用いられるデマトリックス係数とデマトリックスパタ
ーン情報及びTCアロケーション情報とを関連づけたパ
ターン別デマトリックス係数テーブルをパラメータRO
M内に予め格納した。さらに、個別のデマトリックス処
理ブロックと、上記デマトリックス係数を用いてデマト
リックス処理を行う汎用デマトリックス処理ブロックを
デマトリック処理部内に設けた。それ以外の各部は、第
1の実施例に示すものと同様であるのでそれらの重複し
た説明は省略する。図21に示すように、パラメータR
OM 18は、復号制御テーブル8、デマトリックスパ
ターンアドレステーブル19、パターン別デマトリック
ス係数テーブル20、デノーマライゼーション指示テー
ブル10、及びインターリーブパターンテーブル11を
備えている。復号制御テーブル8、デノーマライゼーシ
ョン指示テーブル10、及びインターリーブパターンテ
ーブル11は、第1の実施例のものと同一のデータ構造
を有する。
【0114】図22に示すように、デマトリックスパタ
ーンアドレステーブル19は、第1の実施例のものと異
なり、デマトリックスパターン情報が1〜5の場合は後
述の4×4汎用デマトリックス処理ブロック27(図2
4)を指定し、デマトリックスパターン情報が6及び7
の場合は「3/2」の全チャンネル構成情報に対応した
個別のデマトリックス処理ブロック12f,12g(図
24)をそれぞれ指定している。このことにより、デマ
トリックス処理での演算は、最も演算量が大きいチャン
ネル構成(3/2)の場合のみ個別のデマトリックス処
理ブロック12f,12gが行う。その結果、各デマト
リックス処理ブロック12f,12gでは、デマトリッ
クス係数が0の積和演算の箇所を省略して演算を行うの
で、その分だけ演算量を低減できる。従って、最も演算
量が大きいチャンネル構成でのデマトリックス処理に要
する演算量を軽減できる。
ーンアドレステーブル19は、第1の実施例のものと異
なり、デマトリックスパターン情報が1〜5の場合は後
述の4×4汎用デマトリックス処理ブロック27(図2
4)を指定し、デマトリックスパターン情報が6及び7
の場合は「3/2」の全チャンネル構成情報に対応した
個別のデマトリックス処理ブロック12f,12g(図
24)をそれぞれ指定している。このことにより、デマ
トリックス処理での演算は、最も演算量が大きいチャン
ネル構成(3/2)の場合のみ個別のデマトリックス処
理ブロック12f,12gが行う。その結果、各デマト
リックス処理ブロック12f,12gでは、デマトリッ
クス係数が0の積和演算の箇所を省略して演算を行うの
で、その分だけ演算量を低減できる。従って、最も演算
量が大きいチャンネル構成でのデマトリックス処理に要
する演算量を軽減できる。
【0115】パターン別デマトリックス係数テーブル2
0は、図23に示すように、デマトリックスパターン情
報が1〜5の場合において、各帯域毎に示されるTCア
ロケーション情報毎の各デマトリックス係数を示すテー
ブルであり、デマトリックスパターン情報及びTCアロ
ケーション情報毎にそれぞれデマトリックス係数として
16個の係数が示されている(n00〜n03、n10
〜n13、n20〜n23、n30〜n33)。また、
パターン別デマトリックス係数テーブル20内におい
て、デマトリックス係数のデータ配置は、図23に示す
ように、デマトリックスパターン情報の順番に並べら
れ、さらに各デマトリックスパターン情報毎にTCアロ
ケーション情報の順番に並べられている。
0は、図23に示すように、デマトリックスパターン情
報が1〜5の場合において、各帯域毎に示されるTCア
ロケーション情報毎の各デマトリックス係数を示すテー
ブルであり、デマトリックスパターン情報及びTCアロ
ケーション情報毎にそれぞれデマトリックス係数として
16個の係数が示されている(n00〜n03、n10
〜n13、n20〜n23、n30〜n33)。また、
パターン別デマトリックス係数テーブル20内におい
て、デマトリックス係数のデータ配置は、図23に示す
ように、デマトリックスパターン情報の順番に並べら
れ、さらに各デマトリックスパターン情報毎にTCアロ
ケーション情報の順番に並べられている。
【0116】以下の説明では、説明を容易なものとする
ために、パターン別デマトリックス係数テーブル20内
において、TCアロケーション情報毎に区分した16個
の係数群を1セットとしてそれぞれのデータサイズを
「S’」とする。さらに、1〜5の各デマトリックスパ
ターン情報において、その先頭に配置したデマトリック
ス係数のアドレス(以下、先頭アドレスという)を、順
にPADR1’、PADR2’、PADR3’、PAD
R4’、PADR5’とする。各デマトリックスパター
ン情報においては、デマトリックス係数はTCアロケー
ション情報の順番に並べられているので、例えばPAD
R5’は、デマトリックスパターン情報が「5」であっ
て、TCアロケーション情報が「0」のデマトリックス
係数n00のアドレスを示している。それゆえ、実際に
パターン別デマトリックス係数テーブル20からデマト
リックス係数を抽出する場合、指定されたデマトリック
スパターン情報の先頭アドレス(PADR’)にTCア
ロケーション情報と「S」を乗算した差分値(TCAD
R’)を加えることによってアサインできる。例えば、
デマトリックスパターン情報が「5」、TCアロケーシ
ョン情報を「2」、求めるデマトリックス係数のアドレ
スを「ADR’」とすれば、下記の(2)式により「A
DR’」を算出することができる。
ために、パターン別デマトリックス係数テーブル20内
において、TCアロケーション情報毎に区分した16個
の係数群を1セットとしてそれぞれのデータサイズを
「S’」とする。さらに、1〜5の各デマトリックスパ
ターン情報において、その先頭に配置したデマトリック
ス係数のアドレス(以下、先頭アドレスという)を、順
にPADR1’、PADR2’、PADR3’、PAD
R4’、PADR5’とする。各デマトリックスパター
ン情報においては、デマトリックス係数はTCアロケー
ション情報の順番に並べられているので、例えばPAD
R5’は、デマトリックスパターン情報が「5」であっ
て、TCアロケーション情報が「0」のデマトリックス
係数n00のアドレスを示している。それゆえ、実際に
パターン別デマトリックス係数テーブル20からデマト
リックス係数を抽出する場合、指定されたデマトリック
スパターン情報の先頭アドレス(PADR’)にTCア
ロケーション情報と「S」を乗算した差分値(TCAD
R’)を加えることによってアサインできる。例えば、
デマトリックスパターン情報が「5」、TCアロケーシ
ョン情報を「2」、求めるデマトリックス係数のアドレ
スを「ADR’」とすれば、下記の(2)式により「A
DR’」を算出することができる。
【0117】 ADR’ = PADR5’ + TCADR’(= 2 * S’)−−−(2)
【0118】[デマトリックス処理部の構成]図24
は、本発明の第3の実施例である復号装置でのデマトリ
ックス処理部の具体的な構成を示すブロック図である。
図24に示すように、本実施例のデマトリックス処理部
24bは、4×4汎用デマトリックス処理ブロック2
7、デマトリックス処理ブロック12f,12g、及び
デマトリックス処理帯域限定部13を備えている。4×
4汎用デマトリックス処理ブロック27は、第1の実施
例に示した複数のデコーディングマトリックス部を有す
る5つのデマトリックス処理ブロック12a〜12eを
一体的に構成し共用化したものであり、パターン別デマ
トリックス係数テーブル20のデマトリックス係数を用
いてデマトリックス処理を行う。具体的にいえば、4×
4汎用デマトリックス処理ブロック27は、同図に示す
ように、第1〜第4chの各帯域信号のデータとパター
ン別デマトリックス係数テーブル20からのデマトリッ
クス係数(n00〜n03、n10〜n13、n20〜
n23、n30〜n33)との乗算を行い、デマトリッ
クス処理後の第1〜第4ch’の各帯域信号を算出す
る。
は、本発明の第3の実施例である復号装置でのデマトリ
ックス処理部の具体的な構成を示すブロック図である。
図24に示すように、本実施例のデマトリックス処理部
24bは、4×4汎用デマトリックス処理ブロック2
7、デマトリックス処理ブロック12f,12g、及び
デマトリックス処理帯域限定部13を備えている。4×
4汎用デマトリックス処理ブロック27は、第1の実施
例に示した複数のデコーディングマトリックス部を有す
る5つのデマトリックス処理ブロック12a〜12eを
一体的に構成し共用化したものであり、パターン別デマ
トリックス係数テーブル20のデマトリックス係数を用
いてデマトリックス処理を行う。具体的にいえば、4×
4汎用デマトリックス処理ブロック27は、同図に示す
ように、第1〜第4chの各帯域信号のデータとパター
ン別デマトリックス係数テーブル20からのデマトリッ
クス係数(n00〜n03、n10〜n13、n20〜
n23、n30〜n33)との乗算を行い、デマトリッ
クス処理後の第1〜第4ch’の各帯域信号を算出す
る。
【0119】デマトリックス処理ブロック12f,12
gは、第1の実施例のものと同一のものであり、デマト
リックパターン情報が6,7にそれぞれ対応した個別の
デマトリックス処理ブロックである。詳細にいえば、デ
マトリックス処理ブロック12fは、デマトリックパタ
ーン情報が6の場合、つまり全チャンネル構成情報が3
/2(第1〜第5チャンネルがそれぞれLch、Rc
h、Cch、LSch、RSchに対応)であり、かつ
デマトリックスプロシージャ情報が0〜1の何れかの場
合、デマトリックス処理を行う。このデマトリックス処
理ブロック12fには、0〜7のTCアロケーション情
報にそれぞれ対応したデコーディングマトリックス部1
2f0、12f1、12f2、12f3、12f4、12f
5、12f6、12f7が設けられている。
gは、第1の実施例のものと同一のものであり、デマト
リックパターン情報が6,7にそれぞれ対応した個別の
デマトリックス処理ブロックである。詳細にいえば、デ
マトリックス処理ブロック12fは、デマトリックパタ
ーン情報が6の場合、つまり全チャンネル構成情報が3
/2(第1〜第5チャンネルがそれぞれLch、Rc
h、Cch、LSch、RSchに対応)であり、かつ
デマトリックスプロシージャ情報が0〜1の何れかの場
合、デマトリックス処理を行う。このデマトリックス処
理ブロック12fには、0〜7のTCアロケーション情
報にそれぞれ対応したデコーディングマトリックス部1
2f0、12f1、12f2、12f3、12f4、12f
5、12f6、12f7が設けられている。
【0120】デマトリックス処理ブロック12gは、デ
マトリックパターン情報が7の場合、つまり全チャンネ
ル構成情報が3/2(第1〜第5チャンネルがそれぞれ
Lch、Rch、Cch、LSch、RSchに対応)
であり、かつデマトリックスプロシージャ情報が2の場
合、デマトリックス処理を行う。このデマトリックス処
理ブロック12gには、0〜7のTCアロケーション情
報にそれぞれ対応したデコーディングマトリックス部1
2g0、12g1、12g2、12g3、12g4、12g
5、12g6、12g7が設けられている。デマトリック
ス処理帯域限定部13は、第1の実施例のものと同一の
ものであり、入力したビットストリームのFs情報、す
なわちサンプリング周波数が48kHzの場合、全ての
チャンネルの帯域信号において、デマトリックス処理を
行う処理帯域を帯域0〜26に限定する。
マトリックパターン情報が7の場合、つまり全チャンネ
ル構成情報が3/2(第1〜第5チャンネルがそれぞれ
Lch、Rch、Cch、LSch、RSchに対応)
であり、かつデマトリックスプロシージャ情報が2の場
合、デマトリックス処理を行う。このデマトリックス処
理ブロック12gには、0〜7のTCアロケーション情
報にそれぞれ対応したデコーディングマトリックス部1
2g0、12g1、12g2、12g3、12g4、12g
5、12g6、12g7が設けられている。デマトリック
ス処理帯域限定部13は、第1の実施例のものと同一の
ものであり、入力したビットストリームのFs情報、す
なわちサンプリング周波数が48kHzの場合、全ての
チャンネルの帯域信号において、デマトリックス処理を
行う処理帯域を帯域0〜26に限定する。
【0121】以上のように、本実施例のデマトリックス
処理部24bでは、出力チャンネル数が4チャンネル以
下の場合、4×4汎用デマトリックス処理ブロック27
がパターン別デマトリックス係数テーブル20からのデ
マトリックス係数を用いてデマトリックス処理を行う。
さらに、本実施例のデマトリックス処理部24bでは、
出力チャンネル数が5チャンネルの場合、デマトリック
スプロシージャ情報に応じて、個別のデマトリックス処
理ブロック12fまたは12gがデマトリックス処理を
行う。これにより、本実施例のデマトリックス処理部2
4bでは、第1の実施例のものに比べて回路規模を低減
でき、かつ第2の実施例のものに比べて演算量を軽減す
ることができる。
処理部24bでは、出力チャンネル数が4チャンネル以
下の場合、4×4汎用デマトリックス処理ブロック27
がパターン別デマトリックス係数テーブル20からのデ
マトリックス係数を用いてデマトリックス処理を行う。
さらに、本実施例のデマトリックス処理部24bでは、
出力チャンネル数が5チャンネルの場合、デマトリック
スプロシージャ情報に応じて、個別のデマトリックス処
理ブロック12fまたは12gがデマトリックス処理を
行う。これにより、本実施例のデマトリックス処理部2
4bでは、第1の実施例のものに比べて回路規模を低減
でき、かつ第2の実施例のものに比べて演算量を軽減す
ることができる。
【0122】[復号装置の動作]以下、本実施例の復号
装置の動作について、具体的に説明する。本実施例の復
号装置では、図12のステップS1及びステップS2に
示したように、ストリーム入力部1(図1)がMPEG
2マルチチャンネル信号のビットストリームを入力する
と、ストリーム入力部1は入力したビットストリームを
補助情報とオーディオ符号化データとに分離する。そし
て、ストリーム入力部1は補助情報を補助情報解析部2
(図1)に出力し、オーディオ符号化データを復号部4
(図1)に出力する。その後、図12のステップS3に
示したように、補助情報解析部2が、ストリーム入力部
1からの補助情報の解析を行い、復号制御部3(図
1)、及び記憶部6(図1)に解析結果を出力する。こ
のとき、本実施例の復号装置では、説明をより具体的な
ものとするために、補助情報解析部2によってFs情報
「48kHz」、チャンネル数情報「5ch」、全チャ
ンネル構成情報「3/2(第1〜第5チャンネルがそれ
ぞれLch、Rch、Cch、LSch、RSchに対
応)」、及びデマトリックスプロシージャ情報「2」が
解析結果として得られたものとする。さらに、例えば帯
域0、及び帯域1のTCアロケーション情報の値とし
て、第1の実施例のものと同様に、「TC(0)=3、
TC(1)=5」が割り付けられているとする。
装置の動作について、具体的に説明する。本実施例の復
号装置では、図12のステップS1及びステップS2に
示したように、ストリーム入力部1(図1)がMPEG
2マルチチャンネル信号のビットストリームを入力する
と、ストリーム入力部1は入力したビットストリームを
補助情報とオーディオ符号化データとに分離する。そし
て、ストリーム入力部1は補助情報を補助情報解析部2
(図1)に出力し、オーディオ符号化データを復号部4
(図1)に出力する。その後、図12のステップS3に
示したように、補助情報解析部2が、ストリーム入力部
1からの補助情報の解析を行い、復号制御部3(図
1)、及び記憶部6(図1)に解析結果を出力する。こ
のとき、本実施例の復号装置では、説明をより具体的な
ものとするために、補助情報解析部2によってFs情報
「48kHz」、チャンネル数情報「5ch」、全チャ
ンネル構成情報「3/2(第1〜第5チャンネルがそれ
ぞれLch、Rch、Cch、LSch、RSchに対
応)」、及びデマトリックスプロシージャ情報「2」が
解析結果として得られたものとする。さらに、例えば帯
域0、及び帯域1のTCアロケーション情報の値とし
て、第1の実施例のものと同様に、「TC(0)=3、
TC(1)=5」が割り付けられているとする。
【0123】次に、復号制御部3(図1)が、図12の
ステップS4に示したように、補助情報解析部2からの
全チャンネル構成情報及びデマトリックスプロシージャ
情報に基づいて、パラメータROM 18内を検索し
て、復号制御情報を取得する。具体的にいえば、復号制
御部3は、全チャンネル構成情報「3/2」及びデマト
リックスプロシージャ情報「2」に基づいて、図3に示
した復号タイプ指示テーブル8aから復号処理のタイプ
番号「13」を選択して、さらに図4に示した復号制御
情報指示テーブル8bからチャンネル数情報「5c
h」、デマトリックスパターン情報「7」、及びインタ
ーリーブ指示情報「7」を入手する。これらの取得した
チャンネル数情報「5ch」、デマトリックスパターン
情報「7」、及びインターリーブ指示情報「7」は、チ
ャンネル数伝達部3c(図1)、デマトリックス指示部
3a、及びインターリーブ指示部3d(図1)から復号
部4にそれぞれ伝達、指示される。
ステップS4に示したように、補助情報解析部2からの
全チャンネル構成情報及びデマトリックスプロシージャ
情報に基づいて、パラメータROM 18内を検索し
て、復号制御情報を取得する。具体的にいえば、復号制
御部3は、全チャンネル構成情報「3/2」及びデマト
リックスプロシージャ情報「2」に基づいて、図3に示
した復号タイプ指示テーブル8aから復号処理のタイプ
番号「13」を選択して、さらに図4に示した復号制御
情報指示テーブル8bからチャンネル数情報「5c
h」、デマトリックスパターン情報「7」、及びインタ
ーリーブ指示情報「7」を入手する。これらの取得した
チャンネル数情報「5ch」、デマトリックスパターン
情報「7」、及びインターリーブ指示情報「7」は、チ
ャンネル数伝達部3c(図1)、デマトリックス指示部
3a、及びインターリーブ指示部3d(図1)から復号
部4にそれぞれ伝達、指示される。
【0124】続いて、復号制御部3は、全チャンネル構
成情報及びデマトリックスプロシージャ情報に基づい
て、パラメータROM 18内を検索して、デノーマラ
イゼーション指示テーブル10(図21)から各出力チ
ャンネルのデノーマライゼーションレベル補正値を取得
する。このデノーマライゼーションレベル補正値の取
得、及び復号部4への指示方法は、第2の実施例のもの
と全く同一であるので、その重複した説明は省略する。
成情報及びデマトリックスプロシージャ情報に基づい
て、パラメータROM 18内を検索して、デノーマラ
イゼーション指示テーブル10(図21)から各出力チ
ャンネルのデノーマライゼーションレベル補正値を取得
する。このデノーマライゼーションレベル補正値の取
得、及び復号部4への指示方法は、第2の実施例のもの
と全く同一であるので、その重複した説明は省略する。
【0125】一方、復号部4では、図12のステップS
5に示したように、ストリーム入力部1からオーディオ
符号化データを入力すると、まず帯域信号生成部4a
(図1)が入力したオーディオ符号化データから5チャ
ンネル分の帯域信号L0(第1チャンネル)、R0(第
2チャンネル)、T2(第3チャンネル)、T3(第4
チャンネル)、及びT4(第5チャンネル)を生成す
る。ここで、各チャンネルの帯域信号L0、R0、T
2、T3、T4は、それぞれ32のサブバンドからなる
帯域信号であり、各帯域信号は周波数帯域が低域から高
域に向かって順にそれぞれL0(0)〜L0(31)、
R0(0)〜R0(31)、T2(0)〜T2(3
1)、T3(0)〜T3(31)、T4(0)〜T4
(31)のサブバンドにより構成されている。さらに、
入力したビットストリームは、サンプリング周波数が4
8kHzのMPEG2オーディオ規格のレイヤ2マルチ
チャンネル信号であるので、実際にビット割付される帯
域は帯域0〜帯域26(各チャンネルにおいてはL0
(0)〜L0(26)、R0(0)〜R0(26)、T
2(0)〜T2(26)、T3(0)〜T3(26)、
T4(0)〜T4(26))であり、帯域27〜帯域3
1(各チャンネルにおいてはL0(27)〜L0(3
1)、R0(27)〜R0(31)、T2(27)〜T
2(31)、T3(27)〜T3(31)、T4(2
7)〜T4(31))は、必ず無音となっている。
5に示したように、ストリーム入力部1からオーディオ
符号化データを入力すると、まず帯域信号生成部4a
(図1)が入力したオーディオ符号化データから5チャ
ンネル分の帯域信号L0(第1チャンネル)、R0(第
2チャンネル)、T2(第3チャンネル)、T3(第4
チャンネル)、及びT4(第5チャンネル)を生成す
る。ここで、各チャンネルの帯域信号L0、R0、T
2、T3、T4は、それぞれ32のサブバンドからなる
帯域信号であり、各帯域信号は周波数帯域が低域から高
域に向かって順にそれぞれL0(0)〜L0(31)、
R0(0)〜R0(31)、T2(0)〜T2(3
1)、T3(0)〜T3(31)、T4(0)〜T4
(31)のサブバンドにより構成されている。さらに、
入力したビットストリームは、サンプリング周波数が4
8kHzのMPEG2オーディオ規格のレイヤ2マルチ
チャンネル信号であるので、実際にビット割付される帯
域は帯域0〜帯域26(各チャンネルにおいてはL0
(0)〜L0(26)、R0(0)〜R0(26)、T
2(0)〜T2(26)、T3(0)〜T3(26)、
T4(0)〜T4(26))であり、帯域27〜帯域3
1(各チャンネルにおいてはL0(27)〜L0(3
1)、R0(27)〜R0(31)、T2(27)〜T
2(31)、T3(27)〜T3(31)、T4(2
7)〜T4(31))は、必ず無音となっている。
【0126】次に、デマトリックス処理部24b(図2
4)が、図12のステップS6に示したように、各チャ
ンネルの帯域信号L0、R0、T2、T3、T4に対し
て、各帯域毎にデマトリックス処理を行う。このデマト
リック処理を行うことにより、ビットストリームに含ま
れた5チャンネル分の帯域信号L0、R0、T2、T
3、T4が、各出力チャンネルの帯域信号Lw(第1チ
ャンネル)、Rw(第2チャンネル)、Cw(第3チャ
ンネル)、LSw(第4チャンネル)、及びRSw(第
5チャンネル)が生成される。これらの帯域信号Lw、
Rw、Cw、LSw、RSwには、それぞれLw(0)
〜Lw(31)、Rw(0)〜Rw(31)、Cw
(0)〜Cw(31)、LSw(0)〜LSw(3
1)、RSw(0)〜RSw(31)の32のサブバン
ドが含まれている。
4)が、図12のステップS6に示したように、各チャ
ンネルの帯域信号L0、R0、T2、T3、T4に対し
て、各帯域毎にデマトリックス処理を行う。このデマト
リック処理を行うことにより、ビットストリームに含ま
れた5チャンネル分の帯域信号L0、R0、T2、T
3、T4が、各出力チャンネルの帯域信号Lw(第1チ
ャンネル)、Rw(第2チャンネル)、Cw(第3チャ
ンネル)、LSw(第4チャンネル)、及びRSw(第
5チャンネル)が生成される。これらの帯域信号Lw、
Rw、Cw、LSw、RSwには、それぞれLw(0)
〜Lw(31)、Rw(0)〜Rw(31)、Cw
(0)〜Cw(31)、LSw(0)〜LSw(3
1)、RSw(0)〜RSw(31)の32のサブバン
ドが含まれている。
【0127】ここで、デマトリックス処理の動作につい
て、図25乃至図27を参照してより詳細に説明する。
図25は、図24に示したデマトリックス処理部の動作
を示すフローチャートである。図26は図25に示した
ステップS58の詳細な動作を示すフローチャートであ
り、図27は図25に示したステップS59、またはス
テップS60の詳細な動作を示すフローチャートであ
る。図25に示すように、デマトリックス処理部24b
は、デマトリックス指示部3aからのデマトリックスパ
ターン情報「7」に基づいて、パラメータROM18内
を検索し、デマトリックスパターンアドレステーブル1
9(図22)からデマトリックス処理を行うブロック、
つまり「3/2 デマトリックスプロシージャ情報:
2」に対応したデマトリック処理ブロック12g(図2
4)を選定する(ステップS53)。
て、図25乃至図27を参照してより詳細に説明する。
図25は、図24に示したデマトリックス処理部の動作
を示すフローチャートである。図26は図25に示した
ステップS58の詳細な動作を示すフローチャートであ
り、図27は図25に示したステップS59、またはス
テップS60の詳細な動作を示すフローチャートであ
る。図25に示すように、デマトリックス処理部24b
は、デマトリックス指示部3aからのデマトリックスパ
ターン情報「7」に基づいて、パラメータROM18内
を検索し、デマトリックスパターンアドレステーブル1
9(図22)からデマトリックス処理を行うブロック、
つまり「3/2 デマトリックスプロシージャ情報:
2」に対応したデマトリック処理ブロック12g(図2
4)を選定する(ステップS53)。
【0128】次に、デマトリックス処理帯域限定部13
(図24)は、Fs情報(サンプリング周波数)が48
kHzかどうかについて判別する(ステップS54)。
Fs情報が48kHzである場合、デマトリックス処理
帯域限定部13は、処理帯域を帯域0〜26(最大処理
帯域数TCMAX=27)に限定する(ステップS5
5)。また、Fs情報が48kHzでない場合、デマト
リックス処理帯域限定部13は、処理帯域を限定せず、
TCMAXを32とする(ステップS56)。この実施
例の動作説明では、MPEG2マルチチャンネル信号を
入力した場合について説明しているので、デマトリック
ス処理帯域限定部13は、処理帯域を帯域0〜26に限
定する。
(図24)は、Fs情報(サンプリング周波数)が48
kHzかどうかについて判別する(ステップS54)。
Fs情報が48kHzである場合、デマトリックス処理
帯域限定部13は、処理帯域を帯域0〜26(最大処理
帯域数TCMAX=27)に限定する(ステップS5
5)。また、Fs情報が48kHzでない場合、デマト
リックス処理帯域限定部13は、処理帯域を限定せず、
TCMAXを32とする(ステップS56)。この実施
例の動作説明では、MPEG2マルチチャンネル信号を
入力した場合について説明しているので、デマトリック
ス処理帯域限定部13は、処理帯域を帯域0〜26に限
定する。
【0129】次に、デマトリックス処理部24b内で
は、デマトリックス指示部3aからのデマトリックスパ
ターン情報が「6」であるかどうかについて判別する
(ステップS57)。デマトリックスパターン情報が6
未満の場合、デマトリックス処理部24bは、4×4汎
用デマトリックス処理ブロック27(図24)にてデマ
トリックス処理を行う(ステップS58)。デマトリッ
クスパターン情報が6の場合、デマトリックス処理部2
4bは、「3/2 デマトリックスプロシージャ情報:
0〜1」に対応したデマトリックス処理ブロック12f
(図24)にてデマトリックス処理を行う(ステップS
59)。また、デマトリックスパターン情報が6より大
きい場合(7の場合)、デマトリックス処理部24b
は、「3/2デマトリックスプロシージャ情報:2」に
対応したデマトリックス処理ブロック12g(図24)
にてデマトリックス処理を行う(ステップS60)。
は、デマトリックス指示部3aからのデマトリックスパ
ターン情報が「6」であるかどうかについて判別する
(ステップS57)。デマトリックスパターン情報が6
未満の場合、デマトリックス処理部24bは、4×4汎
用デマトリックス処理ブロック27(図24)にてデマ
トリックス処理を行う(ステップS58)。デマトリッ
クスパターン情報が6の場合、デマトリックス処理部2
4bは、「3/2 デマトリックスプロシージャ情報:
0〜1」に対応したデマトリックス処理ブロック12f
(図24)にてデマトリックス処理を行う(ステップS
59)。また、デマトリックスパターン情報が6より大
きい場合(7の場合)、デマトリックス処理部24b
は、「3/2デマトリックスプロシージャ情報:2」に
対応したデマトリックス処理ブロック12g(図24)
にてデマトリックス処理を行う(ステップS60)。
【0130】ここで、図26を参照して、4×4汎用デ
マトリックス処理ブロック27でのデマトリックス処理
の動作について、具体的に説明する。上記ステップS5
7において、デマトリックス処理部24bがデマトリッ
クス指示部3aからのデマトリックスパターン情報が6
未満であると判別した場合、図26に示すように、4×
4汎用デマトリックス処理ブロック27は帯域0の帯域
信号からデマトリックス処理を順次行うために、帯域信
号のカウント数であるTCカウントの値を0とする(ス
テップS61)。その後、4×4汎用デマトリックス処
理ブロック27内では、帯域0に指定されたTCアロケ
ーション情報の値により、パターン別デマトリックス係
数テーブル20から差分値「TCADR’」を算出する
(ステップS62)。続いて、4×4汎用デマトリック
ス処理ブロック27が、パターン別デマトリックス係数
テーブル20からロードするデマトリックス係数のアド
レス「ADR’」を算出する(ステップS63)。その
後、4×4汎用デマトリックス処理ブロック27は、算
出したアドレス「ADR’」を用いて、パターン別デマ
トリックス係数テーブル27からデマトリックス係数を
ロードする(ステップS64)。
マトリックス処理ブロック27でのデマトリックス処理
の動作について、具体的に説明する。上記ステップS5
7において、デマトリックス処理部24bがデマトリッ
クス指示部3aからのデマトリックスパターン情報が6
未満であると判別した場合、図26に示すように、4×
4汎用デマトリックス処理ブロック27は帯域0の帯域
信号からデマトリックス処理を順次行うために、帯域信
号のカウント数であるTCカウントの値を0とする(ス
テップS61)。その後、4×4汎用デマトリックス処
理ブロック27内では、帯域0に指定されたTCアロケ
ーション情報の値により、パターン別デマトリックス係
数テーブル20から差分値「TCADR’」を算出する
(ステップS62)。続いて、4×4汎用デマトリック
ス処理ブロック27が、パターン別デマトリックス係数
テーブル20からロードするデマトリックス係数のアド
レス「ADR’」を算出する(ステップS63)。その
後、4×4汎用デマトリックス処理ブロック27は、算
出したアドレス「ADR’」を用いて、パターン別デマ
トリックス係数テーブル27からデマトリックス係数を
ロードする(ステップS64)。
【0131】続いて、4×4汎用デマトリックス処理ブ
ロック27は、ロードしたデマトリックス係数を用い
て、帯域0のデマトリックス処理を行う(ステップS6
5)。続いて、4×4汎用デマトリックス処理ブロック
27は、TCカウントの値に1を加え(ステップS6
6)、TCカウントの値がTCMAXに達したどうかに
ついて判定する(ステップS67)。TCカウントの値
がTCMAXに達した場合、デマトリックス処理を終了
し、TCカウントの値がTCMAXに達していない場
合、ステップS62に戻る。同様に、帯域1〜26につ
いてもデマトリックス処理が行われる。
ロック27は、ロードしたデマトリックス係数を用い
て、帯域0のデマトリックス処理を行う(ステップS6
5)。続いて、4×4汎用デマトリックス処理ブロック
27は、TCカウントの値に1を加え(ステップS6
6)、TCカウントの値がTCMAXに達したどうかに
ついて判定する(ステップS67)。TCカウントの値
がTCMAXに達した場合、デマトリックス処理を終了
し、TCカウントの値がTCMAXに達していない場
合、ステップS62に戻る。同様に、帯域1〜26につ
いてもデマトリックス処理が行われる。
【0132】ここで、図27を参照して、個別のデマト
リックス処理ブロック12f,12gでのデマトリック
ス処理の動作について、具体的に説明する。これらのデ
マトリックス処理ブロック12f,12gでのデマトリ
ックス処理の動作は全く同じ動作であり、デマトリック
スパターン情報が「7」の場合について例示する。上記
ステップS57において、デマトリックス処理部24b
がデマトリックス指示部3aからのデマトリックスパタ
ーン情報が7であると判別した場合、図27に示すよう
に、帯域0の帯域信号からデマトリックス処理を順次行
うために、帯域信号のカウント数であるTCカウントの
値を0とする(ステップS68)。その後、デマトリッ
クス処理ブロック12g内では、帯域0に指定されたT
Cアロケーション情報の値により、デコーディングマト
リックス部を選択(ステップS69)し、選択したデコ
ーディングマトリックス部にて帯域0のデマトリックス
処理を行う(ステップS70)。続いて、デマトリック
ス処理ブロック12gは、TCカウントの値に1を加え
(ステップS71)、TCカウントの値がTCMAXに
達したどうかについて判定する(ステップS72)。T
Cカウントの値がTCMAXに達した場合、デマトリッ
クス処理を終了し、TCカウントの値がTCMAXに達
していない場合、ステップS69に戻る。
リックス処理ブロック12f,12gでのデマトリック
ス処理の動作について、具体的に説明する。これらのデ
マトリックス処理ブロック12f,12gでのデマトリ
ックス処理の動作は全く同じ動作であり、デマトリック
スパターン情報が「7」の場合について例示する。上記
ステップS57において、デマトリックス処理部24b
がデマトリックス指示部3aからのデマトリックスパタ
ーン情報が7であると判別した場合、図27に示すよう
に、帯域0の帯域信号からデマトリックス処理を順次行
うために、帯域信号のカウント数であるTCカウントの
値を0とする(ステップS68)。その後、デマトリッ
クス処理ブロック12g内では、帯域0に指定されたT
Cアロケーション情報の値により、デコーディングマト
リックス部を選択(ステップS69)し、選択したデコ
ーディングマトリックス部にて帯域0のデマトリックス
処理を行う(ステップS70)。続いて、デマトリック
ス処理ブロック12gは、TCカウントの値に1を加え
(ステップS71)、TCカウントの値がTCMAXに
達したどうかについて判定する(ステップS72)。T
Cカウントの値がTCMAXに達した場合、デマトリッ
クス処理を終了し、TCカウントの値がTCMAXに達
していない場合、ステップS69に戻る。
【0133】具体的にいえば、帯域0のTCアロケーシ
ョン情報には、上述したように、「TC(0)=3」が
割り付けられているので、デマトリック処理ブロック1
2gは、ステップS69において、デコーディングマト
リックス部12g3(図24)を選択する。そして、デ
コーディングマトリックス部12g3は、各チャンネル
の帯域信号L0(0)、R0(0)、T2(0)、T3
(0)、T4(0)についてデマトリックス処理を行
い、各出力チャンネルの帯域信号Lw(0)、Rw
(0)、Cw(0)、LSw(0)、RSw(0)を算
出する。また、帯域1のTCアロケーション情報には、
「TC(1)=5」が割り付けられているので、デマト
リック処理ブロック12eは、ステップS69におい
て、デコーディングマトリックス部12g5を選択す
る。そして、デコーディングマトリックス部12g5
は、各チャンネルの帯域信号L0(1)、R0(1)、
T2(1)、T3(1)、T4(1)についてデマトリ
ックス処理を行い、各出力チャンネルの帯域信号Lw
(1)、Rw(1)、Cw(1)、LSw(1)、RS
w(1)を算出する。同様に、帯域2〜帯域26につい
てもデマトリックス処理が行われる。以降のデノーマラ
イゼーション処理、帯域合成演算処理、及びインターリ
ーブ処理は、第2の実施例のものと全く同一の動作によ
り実施されるので、その重複した説明は省略する。
ョン情報には、上述したように、「TC(0)=3」が
割り付けられているので、デマトリック処理ブロック1
2gは、ステップS69において、デコーディングマト
リックス部12g3(図24)を選択する。そして、デ
コーディングマトリックス部12g3は、各チャンネル
の帯域信号L0(0)、R0(0)、T2(0)、T3
(0)、T4(0)についてデマトリックス処理を行
い、各出力チャンネルの帯域信号Lw(0)、Rw
(0)、Cw(0)、LSw(0)、RSw(0)を算
出する。また、帯域1のTCアロケーション情報には、
「TC(1)=5」が割り付けられているので、デマト
リック処理ブロック12eは、ステップS69におい
て、デコーディングマトリックス部12g5を選択す
る。そして、デコーディングマトリックス部12g5
は、各チャンネルの帯域信号L0(1)、R0(1)、
T2(1)、T3(1)、T4(1)についてデマトリ
ックス処理を行い、各出力チャンネルの帯域信号Lw
(1)、Rw(1)、Cw(1)、LSw(1)、RS
w(1)を算出する。同様に、帯域2〜帯域26につい
てもデマトリックス処理が行われる。以降のデノーマラ
イゼーション処理、帯域合成演算処理、及びインターリ
ーブ処理は、第2の実施例のものと全く同一の動作によ
り実施されるので、その重複した説明は省略する。
【0134】以上のように、本実施例の復号装置では、
デマトリックス処理部24bは、全チャンネル構成情報
が「3/2」であり、デマトリックスプロシージャ情報
が「0〜2」の場合のみ、個別のデマトリックス処理ブ
ロック12f,12gにてデマトリックス処理を行う。
さらに、チャンネル数が4チャンネル以下の場合、デマ
トリックス処理部24bは、4×4汎用デマトリックス
処理ブロック27にてデマトリックス処理を行う。この
ことにより、本実施例の復号装置では、デマトリックス
処理ブロックが共用化されている分だけ第1の実施例の
ものに比べて回路規模を低減できる。さらに、演算量が
最も大きい5チャンネルの場合にのみデマトリック係数
が0の場合の積和演算を省略しているので、第2の実施
例のものに比べて演算量を軽減することができる。
デマトリックス処理部24bは、全チャンネル構成情報
が「3/2」であり、デマトリックスプロシージャ情報
が「0〜2」の場合のみ、個別のデマトリックス処理ブ
ロック12f,12gにてデマトリックス処理を行う。
さらに、チャンネル数が4チャンネル以下の場合、デマ
トリックス処理部24bは、4×4汎用デマトリックス
処理ブロック27にてデマトリックス処理を行う。この
ことにより、本実施例の復号装置では、デマトリックス
処理ブロックが共用化されている分だけ第1の実施例の
ものに比べて回路規模を低減できる。さらに、演算量が
最も大きい5チャンネルの場合にのみデマトリック係数
が0の場合の積和演算を省略しているので、第2の実施
例のものに比べて演算量を軽減することができる。
【0135】尚、各実施例の動作の説明では、サンプリ
ング周波数が48kHzであって、デマトリックスプロ
シージャ情報が「2」であるMPEG2オーディオ規格
のレイヤ2マルチチャンネル符号化信号を入力し、第1
の実施例では4チャンネルのオーディオ出力データに復
号し、第2及び第3の実施例では5チャンネルのオーデ
ィオ出力データに復号する場合について説明した。しか
しながら、オーディオ信号の原信号を帯域分割した後に
各帯域信号を符号化するサブバンド符号化方式(MPE
G1オーディオ符号化方式及びMPEG2オーディオマ
ルチチャンネル符号化方式に相当し、ISO/IEC 11172-3:
1993 及び13818-3:1996の規格のもの)により符号化さ
れた符号化信号であれば何等限定されない。
ング周波数が48kHzであって、デマトリックスプロ
シージャ情報が「2」であるMPEG2オーディオ規格
のレイヤ2マルチチャンネル符号化信号を入力し、第1
の実施例では4チャンネルのオーディオ出力データに復
号し、第2及び第3の実施例では5チャンネルのオーデ
ィオ出力データに復号する場合について説明した。しか
しながら、オーディオ信号の原信号を帯域分割した後に
各帯域信号を符号化するサブバンド符号化方式(MPE
G1オーディオ符号化方式及びMPEG2オーディオマ
ルチチャンネル符号化方式に相当し、ISO/IEC 11172-3:
1993 及び13818-3:1996の規格のもの)により符号化さ
れた符号化信号であれば何等限定されない。
【0136】尚、上述の第1乃至第3の実施例における
復号装置の復号処理は、いずれもコンピュータ・プログ
ラム化することができるので、コンピュータやDSP
(Digital Signal Processor)により実行可能な記録媒
体にて本願の復号方法を提供することも可能である。こ
こでいうところの記録媒体とは、フロッピーディスク、
CD−ROM、DVD(デジタルビデオディスク)、光
磁気ディスク、及びリムーバブル・ハードディスク等で
ある。また、各実施例での復号方法をコンピュータ・プ
ログラム化した場合、従来例のものに比べてプログラム
サイズ及び(パラメータ)ROMサイズを小さくするこ
とができる。
復号装置の復号処理は、いずれもコンピュータ・プログ
ラム化することができるので、コンピュータやDSP
(Digital Signal Processor)により実行可能な記録媒
体にて本願の復号方法を提供することも可能である。こ
こでいうところの記録媒体とは、フロッピーディスク、
CD−ROM、DVD(デジタルビデオディスク)、光
磁気ディスク、及びリムーバブル・ハードディスク等で
ある。また、各実施例での復号方法をコンピュータ・プ
ログラム化した場合、従来例のものに比べてプログラム
サイズ及び(パラメータ)ROMサイズを小さくするこ
とができる。
【0137】
【発明の効果】以上のように、本発明の復号装置及びそ
の復号方法では、ストリーム入力部が入力したビットス
トリームを補助情報と符号化データとに分離して、補助
情報解析部がストリーム入力部からの補助情報を解析し
て、少なくとも全チャンネル構成情報を取得する。さら
に、復号制御部が補助情報解析部からの全チャンネル構
成情報に基づいて、パラメータROM部内に予め格納さ
れた復号制御テーブルから復号処理のタイプ番号を選択
する。そして、復号部が復号制御部からの指示に基づい
て、出力データを生成する。このことにより、本発明の
復号装置及びその復号方法では、復号処理での多くの場
合分け処理を省略することができ、演算量や回路規模の
増大を最小限に抑えることができる。
の復号方法では、ストリーム入力部が入力したビットス
トリームを補助情報と符号化データとに分離して、補助
情報解析部がストリーム入力部からの補助情報を解析し
て、少なくとも全チャンネル構成情報を取得する。さら
に、復号制御部が補助情報解析部からの全チャンネル構
成情報に基づいて、パラメータROM部内に予め格納さ
れた復号制御テーブルから復号処理のタイプ番号を選択
する。そして、復号部が復号制御部からの指示に基づい
て、出力データを生成する。このことにより、本発明の
復号装置及びその復号方法では、復号処理での多くの場
合分け処理を省略することができ、演算量や回路規模の
増大を最小限に抑えることができる。
【0138】また、他の発明の復号装置及びその復号方
法では、ストリーム入力部からの符号化データを逆量子
化し帯域信号を生成する帯域信号生成部、その帯域信号
に対して帯域合成演算を行い各出力チャンネルのPCM
データを生成する帯域合成演算部、帯域合成し復号化し
た各出力チャンネルのPCMデータを1サンプルずつ所
定の順序で混合し並べ替えるインターリーブ処理を行っ
て、オーディオ出力データを生成するインターリーブ処
理部を復号部内に設けている。このことにより、復号処
理での多くの場合分け処理を省略することができ、演算
量や回路規模の増大を最小限に抑えて、オーディオ出力
データを生成することができる。
法では、ストリーム入力部からの符号化データを逆量子
化し帯域信号を生成する帯域信号生成部、その帯域信号
に対して帯域合成演算を行い各出力チャンネルのPCM
データを生成する帯域合成演算部、帯域合成し復号化し
た各出力チャンネルのPCMデータを1サンプルずつ所
定の順序で混合し並べ替えるインターリーブ処理を行っ
て、オーディオ出力データを生成するインターリーブ処
理部を復号部内に設けている。このことにより、復号処
理での多くの場合分け処理を省略することができ、演算
量や回路規模の増大を最小限に抑えて、オーディオ出力
データを生成することができる。
【0139】また、他の発明の復号装置及びその復号方
法では、補助情報解析部が入力したビットストリームか
ら補助情報を解析して、全チャンネル構成情報及びデマ
トリックスプロシージャ情報を抽出する。さらに、復号
制御部が補助情報解析部からの全チャンネル構成情報及
びデマトリックスプロシージャ情報に基づいて、パラメ
ータROM内に予め格納されている復号制御情報を取得
する。このことにより、復号制御部は、各復号処理にお
ける場合分け処理を一括して行うことが可能となる。そ
の結果、本実施例の復号装置及びその復号方法では、復
号部での復号処理を高速に行うことができ、かつ回路規
模を小さくすることができる。
法では、補助情報解析部が入力したビットストリームか
ら補助情報を解析して、全チャンネル構成情報及びデマ
トリックスプロシージャ情報を抽出する。さらに、復号
制御部が補助情報解析部からの全チャンネル構成情報及
びデマトリックスプロシージャ情報に基づいて、パラメ
ータROM内に予め格納されている復号制御情報を取得
する。このことにより、復号制御部は、各復号処理にお
ける場合分け処理を一括して行うことが可能となる。そ
の結果、本実施例の復号装置及びその復号方法では、復
号部での復号処理を高速に行うことができ、かつ回路規
模を小さくすることができる。
【0140】また、他の発明の復号装置及びその復号方
法では、補助情報解析部内にヘッダ情報互換補正部を設
けることにより、後段の各復号処理でのMPEG1信号
とMPEG2マルチチャンネル信号との判別処理を省略
することができる。さらに、MPEG1信号とMPEG
2マルチチャンネル信号の復号処理回路を別個に設ける
必要もない。従って、復号装置の低コスト化とその処理
の高速化を容易に実現できる。
法では、補助情報解析部内にヘッダ情報互換補正部を設
けることにより、後段の各復号処理でのMPEG1信号
とMPEG2マルチチャンネル信号との判別処理を省略
することができる。さらに、MPEG1信号とMPEG
2マルチチャンネル信号の復号処理回路を別個に設ける
必要もない。従って、復号装置の低コスト化とその処理
の高速化を容易に実現できる。
【0141】また、他の発明の復号装置及びその復号方
法では、復号制御テーブルは、復号タイプ指示テーブル
と復号制御情報指示テーブルの二つのテーブルから構成
されている。このように二つのテーブルを用いることに
より、一つのテーブルを用いて各復号指示情報を提示す
る場合に比べて、全チャンネル構成情報もしくはデマト
リックスプロシージャ情報が異なる場合であっても、同
一のデコード(デコーディングマトリックス)方法を施
すものであれば、同じ復号処理のタイプ番号を割り付け
ることができる。その結果、復号制御テーブルのテーブ
ル規模を低減することができ、復号装置のコストを抑え
ることができる。
法では、復号制御テーブルは、復号タイプ指示テーブル
と復号制御情報指示テーブルの二つのテーブルから構成
されている。このように二つのテーブルを用いることに
より、一つのテーブルを用いて各復号指示情報を提示す
る場合に比べて、全チャンネル構成情報もしくはデマト
リックスプロシージャ情報が異なる場合であっても、同
一のデコード(デコーディングマトリックス)方法を施
すものであれば、同じ復号処理のタイプ番号を割り付け
ることができる。その結果、復号制御テーブルのテーブ
ル規模を低減することができ、復号装置のコストを抑え
ることができる。
【0142】また、他の発明の復号装置及びその復号方
法では、デマトリックス処理部内にデマトリックス処理
帯域限定部を設けている。このため、オーディオ出力デ
ータのサンプリング周波数が最も高い48kHzの場合
において、デマトリックス処理の帯域を限定できる。従
って、最も処理の重い再生条件での演算量を軽減するこ
とができ、復号処理を高速に行うことができる。
法では、デマトリックス処理部内にデマトリックス処理
帯域限定部を設けている。このため、オーディオ出力デ
ータのサンプリング周波数が最も高い48kHzの場合
において、デマトリックス処理の帯域を限定できる。従
って、最も処理の重い再生条件での演算量を軽減するこ
とができ、復号処理を高速に行うことができる。
【0143】また、他の発明の復号装置及びその復号方
法では、復号制御部は、復号制御テーブルから取得した
チャンネル数情報を復号部に伝達するチャンネル数伝達
部を備えている。このことにより、各復号処理における
チャンネル数の判別処理を一括して行うことが可能とな
り、復号処理を高速に行うことができ、かつ回路規模を
小さくすることができる。
法では、復号制御部は、復号制御テーブルから取得した
チャンネル数情報を復号部に伝達するチャンネル数伝達
部を備えている。このことにより、各復号処理における
チャンネル数の判別処理を一括して行うことが可能とな
り、復号処理を高速に行うことができ、かつ回路規模を
小さくすることができる。
【0144】また、他の発明の復号装置及びその復号方
法では、復号制御部は、補助情報解析部からの全チャン
ネル構成情報及びデマトリックスプロシージャ情報に基
づいて、復号制御テーブルの値を用いデマトリックス処
理の指示を行うデマトリックス指示部を備えている。こ
のことにより、デマトリックス処理における場合分け判
別処理を新たに行うことなく、全チャンネル構成情報及
びデマトリックスプロシージャ情報に対応したデマトリ
ックス演算が可能となり、復号処理を高速に行うことが
でき、かつ回路規模を小さくすることができる。
法では、復号制御部は、補助情報解析部からの全チャン
ネル構成情報及びデマトリックスプロシージャ情報に基
づいて、復号制御テーブルの値を用いデマトリックス処
理の指示を行うデマトリックス指示部を備えている。こ
のことにより、デマトリックス処理における場合分け判
別処理を新たに行うことなく、全チャンネル構成情報及
びデマトリックスプロシージャ情報に対応したデマトリ
ックス演算が可能となり、復号処理を高速に行うことが
でき、かつ回路規模を小さくすることができる。
【0145】また、他の発明の復号装置及びその復号方
法では、デマトリックス処理部は、デマトリックスパタ
ーン情報毎にデマトリックス処理ブロックを設けてい
る。このことにより、各デマトリックス処理において、
デマトリック係数が0の場合の積和演算を省略すること
ができ、その演算量を軽減してデマトリックス処理を高
速に行うことができる。
法では、デマトリックス処理部は、デマトリックスパタ
ーン情報毎にデマトリックス処理ブロックを設けてい
る。このことにより、各デマトリックス処理において、
デマトリック係数が0の場合の積和演算を省略すること
ができ、その演算量を軽減してデマトリックス処理を高
速に行うことができる。
【0146】また、他の発明の復号装置及びその復号方
法では、パラメータROMが、デマトリックス処理に用
いられるデマトリックス係数とデマトリックスパターン
情報とを関連づけたパターン別デマトリックス係数テー
ブルを保持している。さらに、デマトリック処理部は、
上記デマトリックス係数を用いてデマトリックス処理を
行う汎用デマトリックス処理ブロックを備えている。こ
のことにより、デマトリックス処理部の構成を簡略化す
ることができ、その回路規模を大幅に低減することがで
きる。
法では、パラメータROMが、デマトリックス処理に用
いられるデマトリックス係数とデマトリックスパターン
情報とを関連づけたパターン別デマトリックス係数テー
ブルを保持している。さらに、デマトリック処理部は、
上記デマトリックス係数を用いてデマトリックス処理を
行う汎用デマトリックス処理ブロックを備えている。こ
のことにより、デマトリックス処理部の構成を簡略化す
ることができ、その回路規模を大幅に低減することがで
きる。
【0147】また、他の発明の復号装置及びその復号方
法では、デマトリック処理部は、汎用デマトリックス処
理ブロック及び所定のチャンネルに対応した個別のデマ
トリックス処理ブロックを備えている。パラメータRO
Mが、パターン別デマトリックス係数テーブル及びデマ
トリックスパターンアドレステーブルを予め格納してい
る。このことにより、所定のチャンネルのデマトリック
ス処理を行う場合、デマトリック係数が0の場合の積和
演算を省略することができ、復号処理を高速に行うこと
ができる。さらに、所定のチャンネル以外のチャンネル
のデマトリックス処理を行う場合、一つの汎用デマトリ
ックス処理ブロックにより演算処理を行うことが可能と
なり、回路規模を小さくすることができる。
法では、デマトリック処理部は、汎用デマトリックス処
理ブロック及び所定のチャンネルに対応した個別のデマ
トリックス処理ブロックを備えている。パラメータRO
Mが、パターン別デマトリックス係数テーブル及びデマ
トリックスパターンアドレステーブルを予め格納してい
る。このことにより、所定のチャンネルのデマトリック
ス処理を行う場合、デマトリック係数が0の場合の積和
演算を省略することができ、復号処理を高速に行うこと
ができる。さらに、所定のチャンネル以外のチャンネル
のデマトリックス処理を行う場合、一つの汎用デマトリ
ックス処理ブロックにより演算処理を行うことが可能と
なり、回路規模を小さくすることができる。
【0148】また、他の発明の復号装置及びその復号方
法では、デマトリック処理部は、1〜Mのチャンネルに
対応した汎用デマトリックス処理ブロック及び(M+
1)以上のチャンネルに対応した個別のデマトリックス
処理ブロックを備えている。パラメータROMが、パタ
ーン別デマトリックス係数テーブル及びデマトリックス
パターンアドレステーブルを予め格納している。このこ
とにより、(M+1)以上のチャンネルのデマトリック
ス処理を行う場合、デマトリック係数が0の場合の積和
演算を省略することができ、復号処理を高速に行うこと
ができる。さらに、1〜Mのチャンネルのデマトリック
ス処理を行う場合、一つの汎用デマトリックス処理ブロ
ックにより演算処理を行うことが可能となり、回路規模
を小さくすることができる。
法では、デマトリック処理部は、1〜Mのチャンネルに
対応した汎用デマトリックス処理ブロック及び(M+
1)以上のチャンネルに対応した個別のデマトリックス
処理ブロックを備えている。パラメータROMが、パタ
ーン別デマトリックス係数テーブル及びデマトリックス
パターンアドレステーブルを予め格納している。このこ
とにより、(M+1)以上のチャンネルのデマトリック
ス処理を行う場合、デマトリック係数が0の場合の積和
演算を省略することができ、復号処理を高速に行うこと
ができる。さらに、1〜Mのチャンネルのデマトリック
ス処理を行う場合、一つの汎用デマトリックス処理ブロ
ックにより演算処理を行うことが可能となり、回路規模
を小さくすることができる。
【0149】また、他の発明の復号装置及びその復号方
法では、復号制御部は、復号制御テーブルから得られる
インターリーブ指示情報を復号部に指示するインターリ
ーブ指示部を設けている。このことにより、復号制御部
において各復号処理における場合分け処理を一括して行
うことが可能となり、復号処理を高速に行うことがで
き、かつ回路規模を小さくすることができる。
法では、復号制御部は、復号制御テーブルから得られる
インターリーブ指示情報を復号部に指示するインターリ
ーブ指示部を設けている。このことにより、復号制御部
において各復号処理における場合分け処理を一括して行
うことが可能となり、復号処理を高速に行うことがで
き、かつ回路規模を小さくすることができる。
【0150】また、他の発明の復号装置及びその復号方
法では、パラメータROM部は、インターリーブ処理パ
ターンの番号と記憶部に記憶したPCMデータの先頭の
アドレスを符号化したPCMロケーション情報の並びと
を関連付けたインターリーブパターンテーブルを予め格
納している。このことにより、デコード方法が異なる場
合でもインターリーブ処理パターンが同一であれば同じ
インターリーブ処理パターンの番号を予め割り当てるこ
とができるので、インターリーブパターンテーブルのテ
ーブル規模を小さくすることができ、復号装置のコスト
を抑えることができる。
法では、パラメータROM部は、インターリーブ処理パ
ターンの番号と記憶部に記憶したPCMデータの先頭の
アドレスを符号化したPCMロケーション情報の並びと
を関連付けたインターリーブパターンテーブルを予め格
納している。このことにより、デコード方法が異なる場
合でもインターリーブ処理パターンが同一であれば同じ
インターリーブ処理パターンの番号を予め割り当てるこ
とができるので、インターリーブパターンテーブルのテ
ーブル規模を小さくすることができ、復号装置のコスト
を抑えることができる。
【0151】また、他の発明の復号装置及びその復号方
法では、チャンネル数情報が(N−1)以下の時、無音
のデータを作成する無音データ作成部を復号部内に設け
ている。このことにより、空きチャンネルの有無に関係
なく、同一のインターリーブ処理を行うことができ、そ
の分場合分け処理を省略し、回路規模を小さくすること
が可能となる。さらに、最も演算量が大きいNチャンネ
ルの場合では、無音データの作成処理を行わないので、
復号装置の演算能力にほとんど影響を与えることなく、
かつ演算量の増加を生じない。
法では、チャンネル数情報が(N−1)以下の時、無音
のデータを作成する無音データ作成部を復号部内に設け
ている。このことにより、空きチャンネルの有無に関係
なく、同一のインターリーブ処理を行うことができ、そ
の分場合分け処理を省略し、回路規模を小さくすること
が可能となる。さらに、最も演算量が大きいNチャンネ
ルの場合では、無音データの作成処理を行わないので、
復号装置の演算能力にほとんど影響を与えることなく、
かつ演算量の増加を生じない。
【0152】また、他の発明の復号装置及びその復号方
法では、パラメータROMは、全チャンネル構成情報及
びデマトリックスプロシージャ情報毎にデノーマライゼ
ーション処理の指示データを示したデノーマライゼーシ
ョン指示テーブルを予め格納している。さらに、復号制
御部は、補助情報解析部からの全チャンネル構成情報及
びデマトリックスプロシージャ情報に基づいて、パラメ
ータROM内のデノーマライゼーション指示テーブルの
値を用いデノーマライゼーション処理の指示を行うデノ
ーマライゼーション指示部を設けている。復号部は、復
号制御部からの指示に基づいて、デノーマライゼーショ
ン処理を行うデノーマライゼーション処理部を備えてい
る。このことにより、デノーマライゼーション処理での
場合分け処理を省略でき、復号処理を高速に行うことが
でき、かつ回路規模を小さくすることができる。
法では、パラメータROMは、全チャンネル構成情報及
びデマトリックスプロシージャ情報毎にデノーマライゼ
ーション処理の指示データを示したデノーマライゼーシ
ョン指示テーブルを予め格納している。さらに、復号制
御部は、補助情報解析部からの全チャンネル構成情報及
びデマトリックスプロシージャ情報に基づいて、パラメ
ータROM内のデノーマライゼーション指示テーブルの
値を用いデノーマライゼーション処理の指示を行うデノ
ーマライゼーション指示部を設けている。復号部は、復
号制御部からの指示に基づいて、デノーマライゼーショ
ン処理を行うデノーマライゼーション処理部を備えてい
る。このことにより、デノーマライゼーション処理での
場合分け処理を省略でき、復号処理を高速に行うことが
でき、かつ回路規模を小さくすることができる。
【0153】また、他の発明の復号装置及びその復号方
法では、デノーマライゼーション指示テーブルは、デノ
ーマライゼーションタイプ指示テーブル、デノーマライ
ゼーション割付テーブル、及びデノーマライゼーション
レベル補正値テーブルを備えている。このことにより、
デコード方法が異なる場合でもデノーマライゼーション
処理のタイプが同一であれば同じデノーマライゼーショ
ン処理のタイプ番号を予め割り当てることができるの
で、デノーマライゼーション指示テーブルのテーブル規
模を小さくすることができ、復号装置のコストを抑える
ことができる。
法では、デノーマライゼーション指示テーブルは、デノ
ーマライゼーションタイプ指示テーブル、デノーマライ
ゼーション割付テーブル、及びデノーマライゼーション
レベル補正値テーブルを備えている。このことにより、
デコード方法が異なる場合でもデノーマライゼーション
処理のタイプが同一であれば同じデノーマライゼーショ
ン処理のタイプ番号を予め割り当てることができるの
で、デノーマライゼーション指示テーブルのテーブル規
模を小さくすることができ、復号装置のコストを抑える
ことができる。
【0154】また、他の発明の復号装置及びその復号方
法では、チャンネルバランス設定インターフェースから
送信される各出力チャンネルの音量レベル情報を音量レ
ベルデータに変換する音量レベル変換部と、復号制御部
からのチャンネル数情報がNの場合に各出力チャンネル
毎にデノーマライゼーション指示部からの指示データと
音量レベル変換部からの音量レベルデータとの乗算を行
う場合分け音量レベル乗算部を復号部内に設けている。
さらに、インターリーブ処理部内には、復号制御部から
のチャンネル数情報が(N−1)以下の場合に各出力チ
ャンネルのPCMデータに対して、音量レベル変換部か
らの音量レベルデータを乗算する場合分けインターリー
ブ音量レベル調整部を備えている。このことにより、最
も演算量が大きくなるチャンネル数情報がNの場合の
み、各出力チャンネルの音量レベルデータをデノーマラ
イゼーションレベル補正値に乗算することが可能とな
り、さらに一つのチャンネルのPCMデータが複数の出
力チャンネルにインターリーブされる場合でも個別にチ
ャンネルバランス設定を行うことができる。
法では、チャンネルバランス設定インターフェースから
送信される各出力チャンネルの音量レベル情報を音量レ
ベルデータに変換する音量レベル変換部と、復号制御部
からのチャンネル数情報がNの場合に各出力チャンネル
毎にデノーマライゼーション指示部からの指示データと
音量レベル変換部からの音量レベルデータとの乗算を行
う場合分け音量レベル乗算部を復号部内に設けている。
さらに、インターリーブ処理部内には、復号制御部から
のチャンネル数情報が(N−1)以下の場合に各出力チ
ャンネルのPCMデータに対して、音量レベル変換部か
らの音量レベルデータを乗算する場合分けインターリー
ブ音量レベル調整部を備えている。このことにより、最
も演算量が大きくなるチャンネル数情報がNの場合の
み、各出力チャンネルの音量レベルデータをデノーマラ
イゼーションレベル補正値に乗算することが可能とな
り、さらに一つのチャンネルのPCMデータが複数の出
力チャンネルにインターリーブされる場合でも個別にチ
ャンネルバランス設定を行うことができる。
【0155】また、本発明の復号方法は、コンピュータ
・プログラム化することができるものであり、コンピュ
ータやDSPで実行可能な記録媒体に上述の第1乃至第
3の実施例に示した本発明の復号方法の手順を記録して
実施することも可能である。
・プログラム化することができるものであり、コンピュ
ータやDSPで実行可能な記録媒体に上述の第1乃至第
3の実施例に示した本発明の復号方法の手順を記録して
実施することも可能である。
【図1】本発明の第1の実施例である復号装置の全体構
成を示すブロック図
成を示すブロック図
【図2】図1に示したパラメータROM内のテーブルの
構成を示す説明図
構成を示す説明図
【図3】図2に示した復号タイプ指示テーブルの具体的
なデータ構造を示す説明図
なデータ構造を示す説明図
【図4】図2に示した復号制御情報指示テーブルの具体
的なデータ構造を示す説明図
的なデータ構造を示す説明図
【図5】図2に示したデマトリックスパターンアドレス
テーブルの具体的なデータ構造を示す説明図
テーブルの具体的なデータ構造を示す説明図
【図6】図1に示したデマトリックス処理部の具体的な
構成を示すブロック図
構成を示すブロック図
【図7】図2に示したデノーマライゼーションタイプ指
示テーブルの具体的なデータ構造を示す説明図
示テーブルの具体的なデータ構造を示す説明図
【図8】図2に示したデノーマライゼーション割付テー
ブルの具体的なデータ構造を示す説明図
ブルの具体的なデータ構造を示す説明図
【図9】図2に示したデノーマライゼーションレベル補
正値テーブルの具体的なデータ構造を示す説明図
正値テーブルの具体的なデータ構造を示す説明図
【図10】図1に示したPCMデータ書き込み領域の詳
細な構成を示す構造図
細な構成を示す構造図
【図11】図2に示したインターリーブパターンテーブ
ルの具体的なデータ構造を示す説明図
ルの具体的なデータ構造を示す説明図
【図12】図1に示した復号装置の基本動作を示すフロ
ーチャート
ーチャート
【図13】図12に示したステップS3の詳細な動作を
示すフローチャート
示すフローチャート
【図14】図12に示したステップS4の詳細な動作を
示すフローチャート
示すフローチャート
【図15】図12に示したステップS6の詳細な動作を
示すフローチャート
示すフローチャート
【図16】図12に示したステップS14の詳細な動作
を示すフローチャート
を示すフローチャート
【図17】本発明の第2の実施例である復号装置でのパ
ラメータROM内のテーブルの構成を示す説明図
ラメータROM内のテーブルの構成を示す説明図
【図18】図17に示したパターン別デマトリックス係
数テーブルの具体的なデータ構造を示す説明図
数テーブルの具体的なデータ構造を示す説明図
【図19】本発明の第2の実施例である復号装置でのデ
マトリックス処理部の具体的な構成を示すブロック図
マトリックス処理部の具体的な構成を示すブロック図
【図20】図19に示したデマトリックス処理部の動作
を示すフローチャート
を示すフローチャート
【図21】本発明の第3の実施例である復号装置でのパ
ラメータROM内のテーブルの構成を示す説明図
ラメータROM内のテーブルの構成を示す説明図
【図22】図21に示したデマトリックスパターンアド
レステーブルの具体的なデータ構造を示す説明図
レステーブルの具体的なデータ構造を示す説明図
【図23】図21に示したパターン別デマトリックス係
数テーブルの具体的なデータ構造を示す説明図
数テーブルの具体的なデータ構造を示す説明図
【図24】本発明の第3の実施例である復号装置でのデ
マトリックス処理部の具体的な構成を示すブロック図
マトリックス処理部の具体的な構成を示すブロック図
【図25】図24に示したデマトリックス処理部の動作
を示すフローチャート
を示すフローチャート
【図26】図25に示したステップS58の詳細な動作
を示すフローチャート
を示すフローチャート
【図27】図25に示したステップS59、またはステ
ップS60の詳細な動作を示すフローチャート
ップS60の詳細な動作を示すフローチャート
【図28】従来の復号装置の構成を示すブロック図
1 ストリーム入力部 2 補助情報解析部 2a MPEG1ヘッダ解析部 2b MCヘッダ解析部 2c ヘッダ情報互換補正部 3 復号制御部 3a デマトリックス指示部 3b デノーマライゼーション指示部 3c チャンネル数伝達部 3d インターリーブ指示部 4 復号部 4a 帯域信号生成部 4b,14b,24b デマトリックス処理部 4c デノーマライゼーション処理部 4d 帯域合成演算部 4e インターリーブ処理部 4f 音量レベル変換部 4g 場合分け音量レベル乗算部 4h 無音データ作成部 4i 場合分けインターリーブ音量レベル調整部 5,15,18 パラメータROM 6 記憶部 6a PCMデータ書き込み領域 7 チャンネルバランス設定インターフェース 8 復号制御テーブル 8a 復号タイプ指示テーブル 8b 復号制御情報指示テーブル 9,19 デマトリックスパターンアドレステーブル 10 デノーマライゼーション指示テーブル 10a デノーマライゼーションタイプ指示テーブル 10b デノーマライゼーション割付テーブル 10c デノーマライゼーションレベル補正値テーブル 11 インターリーブパターンテーブル 12a〜12g デマトリックス処理ブロック 13 デマトリックス処理帯域限定部 16,20 パターン別デマトリックス係数テーブル 17 5×5汎用デマトリックス処理ブロック 27 4×4汎用デマトリックス処理ブロック
フロントページの続き (72)発明者 川村 明久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松本 正治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 片山 崇 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 石戸 創 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中村 剛 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 音村 英二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (26)
- 【請求項1】 最大N(Nは1より大きい整数)チャン
ネルのビットストリームを復号する復号装置であって、 入力したビットストリームを補助情報と符号化データと
に分離するストリーム入力部と、 前記ストリーム入力部から得られた補助情報を解析し
て、少なくとも全チャンネル構成情報を得る補助情報解
析部と、 前記全チャンネル構成情報毎に復号処理のタイプ番号を
示す復号制御テーブルを予め格納したパラメータROM
部と、 前記補助情報解析部からの前記全チャンネル構成情報に
基づいて、前記復号制御テーブルから復号処理のタイプ
番号を選択し、選択したタイプ番号により復号制御を行
う復号制御部と、 前記復号制御部からの指示に基づいて、出力データを生
成する復号部とを具備することを特徴とする復号装置。 - 【請求項2】 最大N(Nは1より大きい整数)チャン
ネルまで帯域合成演算によりビットストリームを復号す
る復号装置であって、 前記復号部は、前記符号化データを逆量子化して、帯域
信号を生成する帯域信号生成部と、 前記帯域信号に対して帯域合成演算を行い、各出力チャ
ンネルのPCMデータを生成する帯域合成演算部と、 帯域合成し復号化した前記各出力チャンネルのPCMデ
ータを1サンプルずつ所定の順序で混合し並べ替えるイ
ンターリーブ処理を行い、オーディオ出力データを生成
するインターリーブ処理部とを備えたことを特徴とする
請求項1に記載の復号装置。 - 【請求項3】 最大N(Nは1より大きい整数)チャン
ネルまで帯域合成演算により復号可能なMPEG1オー
ディオ規格及びMPEG2オーディオ規格のビットスト
リームを復号する復号装置であって、 入力したビットストリームを補助情報とオーディオ符号
化データとに分離するストリーム入力部と、 前記ストリーム入力部から得られた補助情報を解析し
て、少なくともサンプリング周波数を示すFs情報と全
チャンネル構成情報とデマトリックスプロシージャ情報
を得る補助情報解析部と、 前記全チャンネル構成情報及び前記デマトリックスプロ
シージャ情報毎に復号処理のタイプ番号を示す復号制御
テーブルを予め格納したパラメータROM部と、 前記補助情報解析部からの前記全チャンネル構成情報及
び前記デマトリックスプロシージャ情報に基づいて、前
記復号制御テーブルから復号処理のタイプ番号を選択
し、選択したタイプ番号により復号制御を行う復号制御
部と、 前記オーディオ符号化データを逆量子化して、帯域信号
を生成する帯域信号生成部、前記帯域信号に対してデマ
トリックス処理を施して、各出力チャンネルの帯域信号
に変換するデマトリックス処理部、前記デマトリックス
処理部からの前記帯域信号に対して帯域合成演算を行
い、各出力チャンネルのPCMデータを生成する帯域合
成演算部、及び帯域合成し復号化した前記各出力チャン
ネルのPCMデータを1サンプルずつ所定の順序で混合
し並べ替えるインターリーブ処理を行い、オーディオ出
力データを生成するインターリーブ処理部を備え、前記
復号制御部からの指示に基づいて、前記オーディオ出力
データを生成する復号部と、 前記帯域合成演算部からの少なくとも前記PCMデータ
を格納する記憶部を具備することを特徴とする復号装
置。 - 【請求項4】 前記補助情報解析部は、 前記MPEG1オーディオ規格のヘッダ情報の解析を行
い、少なくとも前記Fs情報の抽出と、出力される前方
チャンネルの構成がモノラル(1チャンネル)もしくは
ステレオ(2チャンネル)かを判別するMPEG1ヘッ
ダ解析部と、 前記MPEG2オーディオ規格のヘッダ情報の解析を行
い、少なくともデマトリックスプロシージャ情報の抽出
と、前方中央チャンネルの存在の有無と後方チャンネル
の構成もしくはセカンドステレオチャンネルの存在の有
無を判別して、前記MPEG1ヘッダ解析部で得られた
前方チャンネル構成の情報と組み合わせることにより、
全チャンネル構成情報を生成するMCヘッダ解析部と、 前記MPEG1オーディオ規格のビットストリームを復
号する場合、前記MPEG1オーディオ規格のヘッダ情
報から前方チャンネル数を判別し、さらに前方中央チャ
ンネル及び後方チャンネルもしくはセカンドステレオチ
ャンネルが存在しないものとして前記全チャンネル構成
情報及び前記デマトリックスプロシージャ情報を生成す
るヘッダ情報互換補正部を備えたことを特徴とする請求
項3に記載の復号装置。 - 【請求項5】 前記復号制御テーブルは、 前記全チャンネル構成情報及び前記デマトリックスプロ
シージャ情報毎に復号処理のタイプ番号を示す復号タイ
プ指示テーブルと、 前記復号処理のタイプ番号毎に複数の復号指示情報を組
み合わせた復号制御情報を示す復号制御情報指示テーブ
ルを備えたことを特徴とする請求項3または4に記載の
復号装置。 - 【請求項6】 前記デマトリックス処理部は、前記補助
情報解析部からの前記Fs情報に基づいて、デマトリッ
クス処理を行う帯域信号の帯域バンド数を限定するデマ
トリックス処理帯域限定部を備えたことを特徴とする請
求項3乃至5のいずれかに記載の復号装置。 - 【請求項7】 前記復号制御テーブルは、前記全チャン
ネル構成情報に基づいて、前記帯域合成演算により生成
する出力チャンネル数を示すチャンネル数情報を含み、 前記復号制御部は、前記復号制御テーブルから得られた
チャンネル数情報を前記復号部に伝達するチャンネル数
伝達部を備えたことを特徴とする請求項3乃至6のいず
れかに記載の復号装置。 - 【請求項8】 前記復号制御部は、前記補助情報解析部
からの前記全チャンネル構成情報及び前記デマトリック
スプロシージャ情報に基づいて、前記パラメータROM
内の前記復号制御テーブルの値を用いデマトリックス処
理の指示を行うデマトリックス指示部を備えたことを特
徴とする請求項3乃至7のいずれかに記載の復号装置。 - 【請求項9】 前記復号制御テーブルは、デマトリック
ス処理パターンを示すデマトリックスパターン情報を含
み、 前記デマトリックス処理部は、前記デマトリックスパタ
ーン情報毎に個別のデマトリックス処理ブロックを備
え、 前記パラメータROMは、前記デマトリックスパターン
情報と前記デマトリックス処理部の前記デマトリックス
処理ブロックを関連付けたデマトリックスパターンアド
レステーブルを予め格納したことを特徴とする請求項8
に記載の復号装置。 - 【請求項10】 前記デマトリックス処理部は、前記全
チャンネル構成情報及び前記デマトリックスプロシージ
ャ情報に応じて、デマトリックス係数を変更しデマトリ
ックス処理を行う汎用デマトリックス処理ブロックを備
え、 前記復号制御テーブルは、デマトリックス処理パターン
を示すデマトリックスパターン情報を含み、 前記パラメータROMは、前記デマトリックス係数と前
記デマトリックスパターン情報を関連付けたパターン別
デマトリックス係数テーブルを予め格納したことを特徴
とする請求項8に記載の復号装置。 - 【請求項11】 前記デマトリックス処理部は、前記全
チャンネル構成情報及び前記デマトリックスプロシージ
ャ情報に応じて、デマトリックス係数を変更しデマトリ
ックス処理を行う汎用デマトリックス処理ブロックと、
所定のチャンネルに対応した少なくとも1つのデマトリ
ックス処理ブロックを備え、 前記復号制御テーブルは、デマトリックス処理パターン
を示すデマトリックスパターン情報を含み、 前記パラメータROMは、前記デマトリックスパターン
情報と前記汎用デマトリックス処理ブロックと前記デマ
トリックス処理ブロックを関連付けたデマトリックスパ
ターンアドレステーブル、及び前記デマトリックス係数
と前記デマトリックスパターン情報を関連付けたパター
ン別デマトリックス係数テーブルを予め格納したことを
特徴とする請求項8に記載の復号装置。 - 【請求項12】 前記デマトリックス処理部は、前記帯
域合成演算により生成する出力チャンネル数が1乃至M
(MはNより小さい整数)の場合に対応して、前記デマ
トリックス係数を変更する汎用デマトリックス処理ブロ
ックと、前記帯域合成演算により生成する出力チャンネ
ル数が(M+1)以上に場合に対応したデマトリックス
処理ブロックを備え、 前記パラメータROMは、前記汎用デマトリックス処理
ブロックと1乃至Mの出力チャンネルにそれぞれ対応し
た前記デマトリックスパターン情報とを関連付けたパタ
ーン別デマトリックス係数テーブルを予め格納したこと
を特徴とする請求項11に記載の復号装置。 - 【請求項13】 前記復号制御テーブルは、前記全チャ
ンネル構成情報に基づいて、インターリーブ処理パター
ンを指示するインターリーブ指示情報を含み、 前記復号制御部は、前記復号制御テーブルから得られる
前記インターリーブ指示情報を前記復号部に指示するイ
ンターリーブ指示部を備えたことを特徴とする請求項3
乃至12のいずれかに記載の復号装置。 - 【請求項14】 前記インターリーブ指示情報は、前記
全チャンネル構成情報毎に予め番号で割り付けたインタ
ーリーブ処理パターンを番号で示す情報であり、 前記パラメータROM部は、前記インターリーブ処理パ
ターンの番号と前記記憶部に記憶したPCMデータの先
頭のアドレスを符号化したPCMロケーション情報の並
びとを関連付けたインターリーブパターンテーブルを予
め格納したことを特徴とする請求項13に記載の復号装
置。 - 【請求項15】 前記復号部は、前記復号制御部からの
前記チャンネル数情報が(N−1)以下の時、無音のP
CMデータを前記記憶部に書き込む無音データ作成部を
備えたことを特徴とする請求項3乃至14のいずれかに
記載の復号装置。 - 【請求項16】 前記パラメータROMは、前記全チャ
ンネル構成情報及び前記デマトリックスプロシージャ情
報毎にデノーマライゼーション処理の指示データを示し
たデノーマライゼーション指示テーブルを予め格納し、 前記復号制御部は、前記補助情報解析部からの前記全チ
ャンネル構成情報及び前記デマトリックスプロシージャ
情報に基づいて、前記パラメータROM内の前記デノー
マライゼーション指示テーブルの値を用いデノーマライ
ゼーション処理の指示を行うデノーマライゼーション指
示部を備え、 前記復号部は、前記復号制御部からの指示に基づいて、
デノーマライゼーション処理を行うデノーマライゼーシ
ョン処理部を備えたことを特徴とする請求項3乃至15
のいずれかに記載の復号装置。 - 【請求項17】 前記デノーマライゼーション指示テー
ブルで示される指示データは、前記全チャンネル構成情
報及び前記デマトリックスプロシージャ情報毎にデノー
マライゼーション処理のタイプ番号を示すデノーマライ
ゼーションタイプ指示テーブルと、前記デノーマライゼ
ーション処理のタイプ番号と前記各出力チャンネルのデ
ノーマライズ補正値データ番号との関係を示すデノーマ
ライゼーション割付テーブルと、前記デノーマライズ補
正値データ番号をデノーマライゼーション処理に用いる
音量レベルデータに変換するためのデノーマライゼーシ
ョンレベル補正値テーブルを備えたことを特徴とする請
求項16に記載の復号装置。 - 【請求項18】 各出力チャンネルの音量レベル情報を
外部より入力し前記復号部に伝達するチャンネルバラン
ス設定インターフェースを備え、 前記復号部は、前記チャンネルバランス設定インターフ
ェースから送信される前記各出力チャンネルの音量レベ
ル情報を音量レベルデータに変換する音量レベル変換部
と、前記復号制御部からの前記チャンネル数情報がNの
場合に前記各出力チャンネル毎に前記デノーマライゼー
ション指示部からの前記指示データと前記音量レベル変
換部からの前記音量レベルデータとの乗算を行う場合分
け音量レベル乗算部を備え、 前記インターリーブ処理部は、復号制御部からの前記チ
ャンネル数情報が(N−1)以下の場合に前記各出力チ
ャンネルのPCMデータに対して、前記音量レベル変換
部からの前記音量レベルデータを乗算する場合分けイン
ターリーブ音量レベル調整部を備えたことを特徴とする
請求項16乃至17のいずれかに記載の復号装置。 - 【請求項19】 最大N(Nは1より大きい整数)チャ
ンネルのビットストリームを復号する復号装置の復号方
法であって、 入力したビットストリームを補助情報と符号化データと
に分離する分離ステップ、 前記分離ステップで分離された補助情報を解析して、少
なくとも全チャンネル構成情報を得る補助情報解析ステ
ップ、 前記補助情報解析ステップで得られた全チャンネル構成
情報に基づいて、パラメータROM部内の復号制御テー
ブルから復号処理のタイプ番号を選択するステップ、及
び前記選択ステップで選択されたタイプ番号に基づい
て、復号制御を行い出力データを生成する生成ステップ
を具備することを特徴とする復号装置の復号方法。 - 【請求項20】 前記復号装置の復号方法は、最大N
(Nは1より大きい整数)チャンネルまで帯域合成演算
を用いてビットストリームを復号する復号方法であっ
て、 前記生成ステップは、前記符号化データを逆量子化し
て、帯域信号を生成する帯域信号生成ステップ、 前記帯域信号生成ステップで生成された帯域信号に対し
て帯域合成演算を行い、各出力チャンネルのPCMデー
タを生成する帯域合成演算ステップ、及び前記帯域合成
演算ステップで生成された各出力チャンネルのPCMデ
ータを1サンプルずつ所定の順序で混合し並べ替えるイ
ンターリーブ処理を行うインターリーブステップを備え
たことを特徴とする請求項19に記載の復号装置の復号
方法。 - 【請求項21】 最大N(Nは1より大きい整数)チャ
ンネルまで帯域合成演算により復号可能なMPEG1オ
ーディオ規格及びMPEG2オーディオ規格のビットス
トリームを復号する復号装置の復号方法であって、 入力したビットストリームを補助情報とオーディオ符号
化データとに分離する分離ステップ、 前記分離ステップで分離された補助情報を解析して、少
なくともサンプリング周波数を示すFs情報と全チャン
ネル構成情報とデマトリックスプロシージャ情報を得る
補助情報解析ステップ、 前記補助情報解析ステップで得られた全チャンネル構成
情報及びデマトリックスプロシージャ情報に基づいて、
パラメータROM内の復号制御テーブルから復号処理の
タイプ番号を選択する選択ステップ、 前記選択ステップで選択されたタイプ番号に基づいて、
復号制御を行いオーディオ出力データを生成する生成ス
テップを具備することを特徴とする復号装置の復号方
法。 - 【請求項22】 前記生成ステップは、前記オーディオ
符号化データを逆量子化して、帯域信号を生成する帯域
信号生成ステップ、 前記帯域信号生成ステップで生成された帯域信号に対し
てデマトリックス処理を施して、各出力チャンネルの帯
域信号に変換するデマトリックスステップ、 前記デマトリックスステップで生成された各出力チャン
ネルの帯域信号に対して帯域合成演算を行い、各出力チ
ャンネルのPCMデータを生成する帯域合成演算ステッ
プ、及び前記帯域合成演算ステップで生成された各出力
チャンネルのPCMデータを1サンプルずつ所定の順序
で混合し並べ替えるインターリーブ処理を行うインター
リーブステップを備えたことを特徴とする請求項21に
記載の復号装置の復号方法。 - 【請求項23】 最大N(Nは1より大きい整数)チャ
ンネルのビットストリームを復号する復号の手順を記録
した記録媒体であって、 ビットストリームを入力したとき、そのビットストリー
ムを補助情報と符号化データとに分離し、分離した補助
情報を解析して、少なくとも全チャンネル構成情報を取
得し、取得した全チャンネル構成情報に基づいて、パラ
メータROM部内の復号制御テーブルから復号処理のタ
イプ番号を選択し、選択したタイプ番号に基づいて、復
号制御を行い出力データを生成する復号の手順を記録し
た記録媒体。 - 【請求項24】 前記復号の手順は、最大N(Nは1よ
り大きい整数)チャンネルまで帯域合成演算を用いてビ
ットストリームを復号する復号の手順であって、 前記出力データを生成するさい、前記符号化データを逆
量子化して、帯域信号を生成し、前記帯域信号に対して
帯域合成演算を行って各出力チャンネルのPCMデータ
を生成し、前記各出力チャンネルのPCMデータを1サ
ンプルずつ所定の順序で混合し並べ替えるインターリー
ブ処理を行う機能を追加した請求項23に記載の復号の
手順を記録した記録媒体。 - 【請求項25】 最大N(Nは1より大きい整数)チャ
ンネルまで帯域合成演算により復号可能なMPEG1オ
ーディオ規格及びMPEG2オーディオ規格のビットス
トリームを復号する復号の手順を記録した記録媒体であ
って、 ビットストリームを入力したとき、そのビットストリー
ムを補助情報とオーディオ符号化データとに分離し、分
離した補助情報を解析して、少なくともサンプリング周
波数を示すFs情報と全チャンネル構成情報とデマトリ
ックスプロシージャ情報を取得し、取得した全チャンネ
ル構成情報及びデマトリックスプロシージャ情報に基づ
いて、パラメータROM内の復号制御テーブルから復号
処理のタイプ番号を選択し、選択したタイプ番号に基づ
いて、復号制御を行いオーディオ出力データを生成する
復号の手順を記録した記録媒体。 - 【請求項26】 前記オーディオ出力データを生成する
さい、前記オーディオ符号化データを逆量子化して、帯
域信号を生成し、前記帯域信号に対してデマトリックス
処理を施して、各出力チャンネルの帯域信号に変換し、
前記各出力チャンネルの帯域信号に対して帯域合成演算
を行い、各出力チャンネルのPCMデータを生成し、前
記各出力チャンネルのPCMデータを1サンプルずつ所
定の順序で混合し並べ替えるインターリーブ処理を行う
機能を追加した請求項25に記載の復号の手順を記録し
た記録媒体。
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