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JPH11339169A - 入浴監視装置 - Google Patents

入浴監視装置

Info

Publication number
JPH11339169A
JPH11339169A JP10163014A JP16301498A JPH11339169A JP H11339169 A JPH11339169 A JP H11339169A JP 10163014 A JP10163014 A JP 10163014A JP 16301498 A JP16301498 A JP 16301498A JP H11339169 A JPH11339169 A JP H11339169A
Authority
JP
Japan
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image
bather
abnormality
bathroom
bathing
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Granted
Application number
JP10163014A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3956484B2 (ja
Inventor
Kenichi Yamaguchi
憲一 山口
Yoshihiro Fujimura
良裕 藤村
Yasuhide Ikeuchi
康秀 池内
Kenji Kawai
健児 河井
Yoshiyuki Fujii
善行 藤井
Tadahide Monno
匡秀 門野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP16301498A priority Critical patent/JP3956484B2/ja
Publication of JPH11339169A publication Critical patent/JPH11339169A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3956484B2 publication Critical patent/JP3956484B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入浴者に心理的な圧迫感や羞恥心を感じさせ
ることなく、入浴者の異常を速やかに検知できるように
する。 【解決手段】 監視センサ17は、撮像部21、画像処
理部22及び異常判定部23からなる。画像処理部22
は、撮像部21から原画像を取り込むと、入浴者の画像
のみを取りし、エッジ処理を施して画像の輪郭を取り出
す。異常判定部23は、この画像から重心位置Gと下エ
ッジ(入浴者画像の最下端点)PLを抽出し、入浴者画
像の重心位置Gと下エッジPLとの垂直距離(高低差)
Hが判定基準値TH1より小さいと、入浴者が浴室2内
で倒れていると判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は入浴監視装置に関す
る。具体的にいうと、浴室内において入浴者に異常がな
いか否かを監視するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、浴室内における意識不明や死亡等
の事故が増加し、問題となっている。例えば、老人が入
浴中に心不全や脳卒中などで倒れ、家人やホテルの従業
員などによる発見が遅れたがために手遅れとなり、死に
至る場合もある。入浴中に心不全や脳卒中などで倒れる
ことまで防止することはできないにしても、このような
事故を早期に発見することができれば、軽傷で済み一命
を取り留めることができる場合もある。
【0003】そのため、人体検出センサによって入浴者
の状態を監視し、事故が重大な結果に至ることを未然に
防止するための入浴監視装置が従来より提案されている
(例えば、特開平8−50693号公報)。人体検出セ
ンサとしては、赤外線や超音波を利用したものを用いる
のが一般的であるが、画像を利用したものも提案されて
いる(特開平4−347447号公報)。
【0004】しかし、浴室にカメラを設置することは入
浴者に心理的な圧迫感や羞恥心を感じさせることから、
画像を利用したものは利用が困難であると考えられてお
り、一般的には赤外線や超音波を利用したものが主とな
っている。一方、赤外線や超音波を利用したものは、画
像によるものと比較して判断精度が低いので、誤って事
故と判断して騒ぎを起こしたり、逆に、事故の発見が遅
れたりするという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、入
浴者に心理的な圧迫感や羞恥心を感じさせることなく、
入浴者の異常を速やかに検知できるようにして入浴監視
装置の信頼性を高めることにある。
【0006】
【発明の開示】請求項1に記載した入浴監視装置は、浴
室内の画像を取り込むための撮像手段と、前記撮像手段
より得た入浴者の画像から複数の特徴点を抽出し、所定
方向における当該特徴点間の距離を求め、その距離の大
小から入浴者に異常が発生しているか否かを判定する手
段とを備えたことを特徴としている。このような特徴点
としては、入浴者の画像の重心、頭部の重心、上エッジ
(最上点)、下エッジ(最下点)、右エッジ(右端の
点)、左エッジ(左端の点)などを選択することができ
る。また、撮像手段としては、低解像度のものが好まし
く、受光部の画素数が約100〜5000画素のものが
特に好ましい。
【0007】入浴者の画像のうち適当な特徴点を選択す
れば、その特徴点の間の特定方向の距離は、入浴者に異
常がない場合と、入浴者に異常が発生して倒れている場
合とでは変化するので、当該距離の大小から異常の有無
を判別することができる。例えば、入浴者画像の重心と
下エッジの間の垂直距離、あるいは上エッジと下エッジ
の垂直距離は、入浴者が立っていたり、座っていたりす
る場合と比較して、入浴者が倒れている場合には、小さ
な値となるので、異常を検知することができる。
【0008】請求項2に記載した入浴監視装置は、浴室
内の画像を取り込むための撮像手段と、前記撮像手段よ
り得た入浴者の画像から複数の特徴点を抽出し、当該特
徴点間を結ぶ方向の傾きから入浴者に異常が発生してい
るか否かを判定する手段とを備えたことを特徴としてい
る。
【0009】入浴者の画像のうち適当な特徴点を選択す
れば、その特徴点を結ぶ線分の傾きは、入浴者が健全で
ある場合と、入浴者に異常が発生して倒れている場合と
では変化するので、当該傾きの大小から異常の有無を判
別することができる。例えば、入浴者画像の重心と下エ
ッジの間の垂直距離、あるいは上エッジと下エッジを結
ぶ方向の傾きは、入浴者が立っていたり、座っていたり
する場合と比較して、入浴者が倒れている場合には、小
さな角度となるので、異常を検知することができる。
【0010】請求項3に記載の入浴監視装置は、浴室内
の画像を取り込むための撮像手段と、前記撮像手段より
得た入浴者の画像の高さ方向寸法と水平方向寸法の比を
求め、当該比の大小から入浴者に異常が発生しているか
否かを判定する手段とを備えたことを特徴としている。
【0011】入浴者が立っていたり、座っていたりして
異常のない場合には、画像は上下に長く、入浴者が倒れ
ている場合には、画像は横に長くなるので、入浴者の画
像の高さ方向寸法と水平方向寸法の比から入浴者に異常
が発生しているか否かを判定することができる。
【0012】請求項4に記載の入浴監視装置は、浴室内
の画像を取り込むための撮像手段と、前記撮像手段より
得た入浴者の画像の面積を求め、当該画像面積の大小か
ら入浴者に異常が発生しているか否かを判定する手段と
を備えたことを特徴としている。
【0013】入浴監視装置を浴室の天井などに設置した
場合には、入浴者に異常がなければ入浴者を頭部側から
撮像し、入浴者が倒れていると正面もしくは左右から入
浴者を撮像することになるので、入浴者の画像の面積の
大小により入浴者に異常が発生しているか否かを判定す
ることができる。
【0014】請求項5に記載の入浴監視装置は、浴室内
の画像を取り込むための撮像手段と、前記撮像手段より
得た入浴者の画像が、画面の特定領域に納まっている場
合には、入浴者に異常が発生していると判定する手段と
を備えたことを特徴としている。
【0015】入浴監視装置を浴室の壁側に設置している
場合には、入浴者が倒れると、入浴者の画像は画面の下
部にしか写らなくなるので、画像領域から入浴者に異常
が発生したことを検知することができる。
【0016】請求項6に記載の実施態様は、請求項1〜
5に記載の入浴監視装置において、入浴者に異常が発生
したと判断している状態が所定時間経過した後に警報信
号を出力するようにしたことを特徴としている。
【0017】この実施形態では、入浴者に異常が発生し
たと判断しても直ちに警報信号を出力せず、その状態が
所定時間経過した後に警報信号を出力するようにしてい
るから、一時的な異常検出による誤判定を防止すること
ができ、信頼性を向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】(入浴監視装置を備えた給湯シス
テム)図1は本発明の一実施形態による入浴監視装置を
備えた給湯システムの構成を示す概略図である。1は、
浴室2や台所3等のカランに給湯したり、浴槽4の湯を
追い焚きしたりするための給湯装置である。浴室2内の
壁面には浴室用のリモートコントローラ(以下、浴室リ
モコンという)5が設置され、台所3にはコントローラ
(以下、台所リモコンという)6が設置されており、浴
室リモコン5及び台所リモコン6は給湯装置1内のメイ
ンコントローラ7に通信線(リモコン線)8を介して接
続されている。従って、浴室リモコン5と台所リモコン
6もメインコントローラ7を介して互いに接続されてい
る。もちろん、浴室リモコン5と台所リモコン6を直接
に結ぶ通信線があってもよい。
【0019】図2は浴室リモコン5の正面図である。浴
室リモコン5には、一般的な浴室リモコン5と同様、浴
槽4に湯を張るための「自動」スイッチ9や「給湯」ス
イッチ10、浴槽4内の湯を追い焚きするための「追
焚」スイッチ11、泡バス用の「泡」スイッチ12、設
定温度を上げるためのスイッチ13、設定温度を下げる
ためのスイッチ14などの入力操作部15を備え、水位
や設定温度、設定モードなどを表示するための表示部1
6を備えている。さらに、この浴室リモコン5は、浴室
2内における人体の動きを監視するための小型の監視セ
ンサ17を内蔵している。また、浴室リモコン5は、緊
急時に警報を発するブザー等の警報装置18を備えてい
る。
【0020】図3は上記浴室リモコン5の構成を示す図
である。通信制御部19は、通信線8を介して給湯装置
1のメインコントローラ7に異常検出信号や制御信号な
どを送受信するためのものである。しかして、入力操作
部15のいずれかのスイッチ又はボタンが操作される
と、中央処理部(CPU)20は当該給湯装置操作情報
を給湯装置1のメインコントローラ7へ送信し、給湯装
置1を制御させる。一方、浴室リモコン5の入力操作部
15または台所リモコン6から入力された操作情報や設
定値は、表示部16に表示される。
【0021】浴室リモコン5に内蔵されている監視セン
サ17は、撮像部21、画像処理部22及び異常判定部
23からなり、撮像部21によって浴室2内の画像を取
り込み、入浴者Aの動作を監視している。すなわち、撮
像部21から取り込まれた画像は、画像処理部22にお
いて必要な画像処理を施された後、異常判定部23で、
入浴者Aに異常がないか否か(すなわち、入浴者Aが浴
室2内で洗い場24に倒れていないか)の判断をし、当
該判断情報を台所リモコン6に送信する。異常判定部2
3が入浴者Aに異常があると判断すると、浴室リモコン
5や台所リモコン6に設けられているブザー等の警報装
置18が鳴り響き、家人に異常を報知する。
【0022】従って、このような給湯システムに組み込
まれた入浴監視装置によれば、入浴者に異常がないか否
かを監視することができ、入浴者(特に、老人)が心不
全や脳卒中などの突発事故で倒れた場合には、直ちにこ
れを発見して対処することができ、処置の手後れによっ
て死などの重大な結果に至るのを防止することができ
る。
【0023】(監視センサの詳細)つぎに、上記監視セ
ンサ17の構成を詳細に説明する。監視センサ17とし
ては、図4に示すような構成のものを用いている。監視
センサ17の撮像部21は、縦32×横32画素(=1
024画素)のC−MOSアレイからなる画像検出部2
5、結像レンズ26、スキャナ27、マルチプレクサ2
8及びスキャナ駆動制御部29から構成されている。ま
た、画像検出部25の各画素は、図5に示すような画素
コア回路30によって構成されている。画素コア回路3
0は受光素子31、電荷蓄積回路32、感度可変回路3
3から構成されており、感度可変端子34及びリセット
端子35がスキャナ27に接続され、光電流出力端子3
6がマルチプレクサ28に接続されている。
【0024】しかして、この撮像部21にあっては、浴
室2内の画像は、結像レンズ26によって画像検出部2
5に結像される。スキャナ27は、スキャナ駆動制御部
29によって駆動制御されており、画像検出部25の各
画素列を順次一定周期毎に受光状態(オン状態)となる
ように制御している。受光状態となった1列の各画素か
ら同時に出力された光電流は、マルチプレクサ28によ
ってシリアルデータに変換されて画像処理部22へ出力
される。
【0025】つぎに、監視センサ17における異常検出
のための判断処理手順を図6のフロー図により説明す
る。画像処理部22は、画像検出部25を構成する全画
素から画像情報を受信する。画像処理部22は、画像情
報を受け取ると、当該画像情報から入浴者Aの体形を所
定の解析アルゴリズムに従って解析し、入浴者Aの動き
を監視する。具体的にいうと、画像処理部22が受け取
る原画像は、かろうじて入浴者Aの存在が分かる程度の
非常に粗い画像であって、画像処理部22は、この原画
像を取り込むと(S1)、まず原画像に背景除去処理を
施して入浴者Aの画像のみを取り出す。ついで、エッジ
処理を施して画像の輪郭を取り出す(S2)。この段階
で、入浴者Aの動きが分かる程度の画像が生成され、ま
た画像の輪郭のみをデータとして残すことによって処理
データを少なくし、画像処理時間の高速化を図る。つい
で、異常判定部23は、この画像に対して体形の認識処
理を行ってその重心Gを演算すると共に下エッジ(入浴
者画像の最下端点)PLを求める(S3)。図7(a)
(b)に示すように、入浴者Aが立っている場合や座っ
ている場合には、入浴者Aの重心Gと下エッジPLとの
垂直距離(高低差)Hは判定基準値TH1以上となる
が、入浴者Aに異常が発生して入浴者Aが浴室2の洗い
場24に倒れた場合には、図8に示すように入浴者Aの
重心Gと下エッジPLとの垂直距離Hは小さくなり、判
定基準値TH1よりも小さくなる。ここで、入浴者Aの
画像の大きさは、入浴者Aと監視センサ17との距離に
よって変化するが、浴室2内では入浴者Aの移動範囲は
制限されているから、異常判断のための判定基準値TH
1は浴室2の構造や浴室リモコン5の設置位置などに応
じて適当に定めることができる。従って、この判断基準
となる判定基準値TH1を予め定めておけば、入浴者A
の重心Gと下エッジPLとの垂直距離Hを演算し、これ
を判定基準値TH1と比較し、H≧TH1か、H<TH1
かを判断する(S4)。そして、異常判定部23は、入
浴者Aの重心Gと下エッジPLとの垂直距離Hが判定基
準値TH1よりも小さい(H<TH1)場合には、異常が
発生していると判断し、警報装置18を作動させて家人
に速やかに異常発生を知らせる(S6)。また、入浴者
Aの重心Gと下エッジPLとの垂直距離Hが判定基準値
TH1以上で(H≧TH1)異常が発生していないと判断
した場合には、電源スイッチがオフされるまで入浴者A
の監視を続ける(S5)。
【0026】このように本発明によれば、簡単な方法で
確実に、入浴者Aが浴室2内で倒れていないか監視する
ことができる。しかも、赤外線や超音波によるのでな
く、画像情報に基づいているので、信頼性の高い入浴監
視装置を構築することができる。さらに、画像情報を用
いているにもかかわらず、画像情報から抽出した入浴者
画像の重心と下エッジとの垂直距離の大小によって異常
を監視しているので、入浴者Aに羞恥心や心理的な圧迫
感を感じさせることもない。
【0027】なお、入浴者Aの異常を検知するための入
浴者Aの画像の特徴点としては、上記実施形態では、入
浴者画像全体の重心Gと下エッジPLとを用いたが、特
徴点はいろいろと選択することができる。例えば、図9
(a)(b)に示すように、特徴点として入浴者画像の
上エッジPHと下エッジPLを選択することができる。
しかして、異常判定部23は、入浴者画像から上エッジ
PHと下エッジPLを抽出し、両エッジPH、PLの垂
直距離Hを求め、この垂直距離Hと判定基準値TH2
を比較し、図9(a)のように垂直距離Hが判定基準値
TH2以上であれば異常なしと判断し、図9(b)のよ
うに垂直距離Hが判定基準値TH2より小さければ異常
ありと判断する。
【0028】また、図10(a)(b)に示すように、
入浴者画像の頭部重心gと下エッジPLを入浴者画像の
特徴点として選んでもよい。この場合には、異常判定部
23は、入浴者画像から頭部重gと下エッジPLを抽出
し、頭部重心gと下エッジPLの垂直距離Hを求め、こ
の垂直距離Hと判定基準値TH3とを比較し、図10
(a)のように垂直距離Hが判定基準値TH3以上であ
れば異常なしと判断し、図10(b)のように垂直距離
Hが判定基準値TH3より小さければ異常ありと判断す
る。
【0029】また、図11(a)(b)に示すように、
入浴者画像全体の重心Gと頭部重心gを特徴点としても
よい。この場合には、異常判定部23は、入浴者画像か
ら頭部重心gと全体の重心Gを抽出し、頭部重心gと全
体の重心Gの垂直距離Hを求め、この垂直距離Hと判定
基準値TH4とを比較し、図11(a)のように垂直距
離Hが判定基準値TH4以上であれば異常なしと判断
し、図11(b)のように垂直距離Hが判定基準値TH
4より小さければ異常ありと判断する。
【0030】(第2の実施形態)つぎに、本発明の別な
実施形態を説明する。この実施形態では、異常と判断し
た状態が一定時間持続したときに異常発生と確定し、異
常判定部23が警報装置18を作動させるようにした点
を特徴としている。この監視センサ17における処理を
図12に示す。図12では、図6のフロー図と同じ処理
を示すステップには、同一の符号を付している。
【0031】この実施形態では、画像処理部22が浴室
2の画像を取込んで(S1)、入浴者Aの画像のみを抽
出し、さらに入浴者画像にエッジ処理を施してその輪郭
のみを取り出す(S2)。ついで、異常判定部23は、
入浴者Aの画像の特徴点、例えば全体の重心Gと下エッ
ジPLを求め(S3)、その垂直距離Hを算出し、この
垂直距離Hが判定基準値(例えばTH1)以下か否かを
判定する(S4)。ついで、入浴者Aの画像の特徴点の
垂直距離Hが判定基準値以上であれば、異常が発生して
いないと判断できるので、異常タイマーをリセットして
停止させておく(S7)。
【0032】これに対し、入浴者画像の特徴点の垂直距
離Hが判定基準値よりも小さい場合には、その状態が一
定時間経過したとき、異常判定部23は、入浴者Aが浴
室2内で倒れていると判断して警報装置18を作動させ
る。すなわち、画像の特徴点の垂直距離Hが判定基準値
よりも小さい場合(S4)には、異常タイマーをスター
トさせ、あるいは異常タイマーが作動していれば作動さ
せ続け(S8)、一定時間が経過して異常タイマーがタ
イムアップした時(S9)、異常が発生していると判断
を確定して警報装置18を作動させる(S6)。また、
画像の特徴点の垂直距離Hが判定基準値よりも小さいと
一時的に判断しても、異常タイマーがタイムアップする
までに、特徴点の垂直距離Hが判定基準値以上に戻った
場合には、異常ではなかったと判断できるので、異常タ
イマーをリセット及び停止させ、元の異常監視状態に戻
る(S1〜S4、S7)。
【0033】従って、この実施形態によれば、入浴者A
に異常が発生していると一時的に判断しても、一定時間
経過するまでに正常な状態に復帰した場合には、異常判
定部23は警報装置18を作動させないので、誤判定を
減らすことができる。
【0034】(第3の実施形態)図13は本発明のさら
に別な実施形態における、異常判定部23の異常判定方
法を示している。上記各実施形態では、入浴者Aの画像
の特徴点の距離から異常発生を検出していたが、この実
施形態では、特徴点を結ぶ線分の傾きから異常を判定す
る。すなわち、異常判定部23は、入浴者Aの画像から
特徴点、例えば入浴者画像の重心Gと下エッジPLを抽
出し、下エッジPLと重心Gを結ぶ線分の傾きθを求め
る。そして、この傾きθを判定基準値と比較し、図13
(a)のように傾きθが判定基準値以上であれば異常な
しと判断し、図13(b)のように傾きθが判定基準値
より小さければ異常ありと判断する。
【0035】(第4の実施形態)図14は本発明のさら
に別な実施形態による異常判定方法を説明する図であ
る。この実施形態では、監視センサ17の画像領域Mを
上下方向に数分割し、入浴者Aの画像が一番下の画像領
域(斜線を施した領域)にのみ含まれるようになった場
合には、異常判定部23は、入浴者Aが洗い場24に倒
れていると判断する。
【0036】(第5の実施形態)図15(a)(b)は
本発明のさらに別な実施形態による異常判定方法を説明
する図である。この実施形態では、異常判定部23は、
入浴者Aの画像から上エッジPH、下エッジPL、右エ
ッジPE、左エッジPWを抽出し、上エッジPHと下エ
ッジPLの垂直距離Hから画像の縦寸法を求め、右エッ
ジPEと左エッジPWの水平距離Wから画像の横寸法を
求める。ついで、縦寸法と横寸法の比H/Wを求め、例
えば図15(a)のように当該比H/Wが1より大きけ
れば異常なし、図15(b)のように当該比H/Lが1
より小さいと異常ありと判断する。
【0037】この方法では、画像の縦寸法Hと横寸法W
の比を用いているので、画像の大きさに関係なく異常を
監視することができ、例えば洗い場面積の大きな浴室2
などに適している。
【0038】(第6の実施形態)図16は本発明のさら
に別な実施形態による入浴監視装置を備えた給湯システ
ムの構成を示す概略図である。この実施形態では、浴室
2の天井面に監視センサ17を取り付けている。従っ
て、浴室2ないし入浴者Aの像も上から観察した画像が
得られる。入浴者Aが洗い場24に倒れていない場合に
は、図17(a)に示すように入浴者Aを頭部側から見
ることになるので、入浴者Aの画像の長軸方向の長さK
は入浴者Aの身長に比べて短いが、入浴者Aが倒れた場
合には、入浴者Aの画像の長軸方向の長さKはほぼ身長
に等しくなる。よって、監視センサ17の異常判定部2
3は画像の長軸方向の長さKに基づいて、入浴者Aに異
常が発生しているか、発生していないかを判別すること
ができる。
【0039】なお、入浴者Aの身長は大人と子供とでは
異なるが、身長と頭部の面積との間には相関があるの
で、頭部の画像から頭部の平面積を求め、頭部の平面積
に応じて異常判定のための値(あるいは身長)を割出す
ようにすることができる。
【0040】このように監視センサ17を浴室2の天井
に設けると、給湯システムの施工は面倒になるが、監視
センサ17と入浴者Aの距離が一定に保たれるので、異
常検出の信頼性が向上する。
【0041】また、天井に監視センサ17を設置する場
合には、入浴者Aの画像面積から判断するようにしても
よい。すなわち、入浴者Aに異常がない場合には、図1
8(a)のように、入浴者Aを頭部側から見るので、そ
の画像面積(斜線領域の面積)は比較的小さいが、入浴
者Aが倒れた場合には、図18(b)のように、画像面
積(斜線領域の面積)が大きくなるので、画像面積を演
算して一定面積以上であれば異常が発生していると判断
するようにしてもよい。
【0042】また、監視センサを浴室の壁側と天井に設
置し、入浴者を横及び上方から監視するようにすれば、
より確実に入浴者の安全を確認することができる。
【0043】(その他の変更例)撮像部としては、C−
MOSアレイに代えて低画素数のCCDを用いても差し
支えない。また、数10万画素以上の高精細なCCD、
C−MOSアレイなどの受光デバイスを用いても差し支
えないが、入浴者に不安を与える恐れがあったり、画像
処理時にデータ数が増大して処理に時間が掛かったりす
る。従って、上記のようなセンサーのように画素数の少
ないものを用いるのが好ましい。この画素数としては、
100〜4000画素くらい(例えば、縦10×横10
画素から縦64×横64画素くらいのもの)が望まし
く、特に1000画素程度が好ましい。また、監視セン
サで取り込んだ画像を台所リモコンへ送り、台所リモコ
ンで画像を処理し、入浴者Aに異常がないか否かを判断
するようにしてもよいが、上記実施形態のように、浴室
リモコンからは異常が発生しているか否かを知らせるた
めの情報のみを浴室リモコンから出力するようにすれ
ば、画像情報の盗窃を防止することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明の入浴監視装置は、画像によって
入浴者を監視しているので、超音波センサや赤外線セン
サによるものと比較して確実に入浴者の異常を検出する
ことができる。しかも、入浴者の画像を直接監視するこ
とによって異常を検知するのでなく、画像処理を施した
後の特徴点の距離や角度、面積等に基づいて入浴者の異
常を判断しているので、入浴者に羞恥心や心理的圧迫感
を与えることもない。また、監視センサも低解像度のも
のを用いることができるので、コストも安価にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による入浴監視装置を備え
た給湯システムの概略図である。
【図2】浴室に設置された浴室リモコンの正面図であ
る。
【図3】浴室リモコンの構成を示すブロック図である。
【図4】監視センサの構成を示す図である。
【図5】監視センサの画像検出部の1画素を構成する画
素コア回路の構成を示す回路図である。
【図6】同上の監視センサにおける入浴者の異常検出の
ための手順を示すフロー図である。
【図7】(a)(b)は入浴者に異常がない状態を模式
的に表わした図である。
【図8】入浴者に異常が発生して入浴者が倒れている状
態を模式的に表わした図である。
【図9】(a)(b)は別な特徴点を用いて入浴者の異
常を検出する方法を模式的に表わした図である。
【図10】(a)(b)はさらに別な特徴点を用いて入
浴者の異常を検出する方法を模式的に表わした図であ
る。
【図11】(a)(b)はさらに別な特徴点を用いて入
浴者の異常を検出する方法を模式的に表わした図であ
る。
【図12】本発明の別な実施形態による監視センサにお
ける、入浴者の異常検出のための手順を示すフロー図で
ある。
【図13】(a)(b)は、本発明のさらに別な実施形
態における、入浴者の異常検出のための方法を模式的に
表わした図である。
【図14】本発明のさらに別な実施形態における、入浴
者の異常検出のための方法を模式的に表わした図であ
る。
【図15】(a)(b)は、本発明のさらに別な実施形
態における、入浴者の異常検出のための方法を模式的に
表わした図である。
【図16】本発明のさらに別な実施形態による入浴監視
装置を備えた給湯システムの概略図である。
【図17】(a)(b)は同上の実施形態における、入
浴者の異常検出のための方法を模式的に表わした図であ
る。
【図18】(a)(b)は本発明のさらに別な実施形態
における、入浴者の異常検出のための方法を模式的に表
わした図である。
【符号の説明】
2 浴室 5 浴室リモコン 6 台所リモコン 17 監視センサ 21 撮像部 22 画像処理部 23 異常判定部 24 洗い場
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河井 健児 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 藤井 善行 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 門野 匡秀 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室内の画像を取り込むための撮像手段
    と、 前記撮像手段より得た入浴者の画像から複数の特徴点を
    抽出し、所定方向における当該特徴点間の距離を求め、
    その距離の大小から入浴者に異常が発生しているか否か
    を判定する手段とを備えた入浴監視装置。
  2. 【請求項2】 浴室内の画像を取り込むための撮像手段
    と、 前記撮像手段より得た入浴者の画像から複数の特徴点を
    抽出し、当該特徴点間を結ぶ方向の傾きから入浴者に異
    常が発生しているか否かを判定する手段とを備えた入浴
    監視装置。
  3. 【請求項3】 浴室内の画像を取り込むための撮像手段
    と、 前記撮像手段より得た入浴者の画像の高さ方向寸法と水
    平方向寸法の比を求め、当該比の大小から入浴者に異常
    が発生しているか否かを判定する手段とを備えた入浴監
    視装置。
  4. 【請求項4】 浴室内の画像を取り込むための撮像手段
    と、 前記撮像手段より得た入浴者の画像の面積を求め、当該
    画像面積の大小から入浴者に異常が発生しているか否か
    を判定する手段とを備えた入浴監視装置。
  5. 【請求項5】 浴室内の画像を取り込むための撮像手段
    と、 前記撮像手段より得た入浴者の画像が、画面の特定領域
    に納まっている場合には、入浴者に異常が発生している
    と判定する手段とを備えた入浴監視装置。
  6. 【請求項6】 入浴者に異常が発生したと判断している
    状態が所定時間経過した後に警報信号を出力するように
    した、請求項1〜5に記載の入浴監視装置。
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