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JPH11335654A - 粘着付与樹脂および粘着剤組成物 - Google Patents

粘着付与樹脂および粘着剤組成物

Info

Publication number
JPH11335654A
JPH11335654A JP6024499A JP6024499A JPH11335654A JP H11335654 A JPH11335654 A JP H11335654A JP 6024499 A JP6024499 A JP 6024499A JP 6024499 A JP6024499 A JP 6024499A JP H11335654 A JPH11335654 A JP H11335654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rosin
weight
parts
adhesive composition
sensitive adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6024499A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kondo
武 近藤
Yoshinori Takagi
芳徳 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arakawa Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Arakawa Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Arakawa Chemical Industries Ltd filed Critical Arakawa Chemical Industries Ltd
Priority to JP6024499A priority Critical patent/JPH11335654A/ja
Publication of JPH11335654A publication Critical patent/JPH11335654A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた接着力を付与でき、かつ耐候性にも優
れた粘着付与樹脂を提供するとともに、当該粘着付与樹
脂を配合して得られる粘着剤組成物を提供すること。 【解決手段】 テトラヒドロアビエチン酸を50重量%
以上含有するロジン物質(A)および/または当該ロジ
ン物質(A)から誘導されるロジンエステル化物(B)
からなる粘着付与樹脂を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着付与樹脂およ
び粘着剤組成物に関する。本発明の粘着付与樹脂は、溶
剤型またはエマルジョン型のいずれの形態でも使用で
き、本発明の粘着付与樹脂が配合された粘着剤組成物は
溶剤型粘着剤組成物または水系粘着剤組成物としてラベ
ル、シート、テープ等の各種の用途に用いることができ
る。
【0002】
【従来の技術】粘着剤はその利便性から、現在、ラベ
ル、シート、テープ等の多くの粘着製品に応用されてい
る。この様に粘着剤の用途が拡大するにつれて、粘着剤
に求められる性能もより高度になっている。かかる要求
性能として、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオ
レフィン基材に対する接着力が重視されている。
【0003】一般に、アクリル系またはゴム系の粘着剤
には、ロジンやロジンエステル等の粘着付与樹脂を配合
することによりポリオレフィン基材に対する接着力の改
善を行っている。
【0004】しかし、ロジンまたはロジンエステルを配
合した粘着剤組成物は一般に光に対する耐性(耐候性)
が著しく劣り、接着力等の粘着物性とは相反して、耐候
性はロジンまたはロジンエステルの添加量が多くなるほ
ど低下する。また、粘着付与樹脂として、一般的に知ら
れている水素化ロジンまたは水素化ロジンエステルを用
いることにより、耐候性はある程度改善できるものの充
分であるとはいえない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた接着
力を付与でき、かつ耐候性にも優れた粘着付与樹脂を提
供するとともに、当該粘着付与樹脂を配合して得られる
粘着剤組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、既存のア
クリル系またはゴム系のベース樹脂に、粘着付与樹脂を
配合してなる粘着剤組成物の有する上記課題に鑑み、鋭
意研究を重ねた結果、粘着付与樹脂として、ロジン物質
のなかでもテトラヒドロアビエチン酸を特定量以上含有
するものが前記課題を解決できることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、テトラヒドロアビエ
チン酸を50重量%以上含有するロジン物質(A)およ
び/または当該ロジン物質(A)から誘導されるロジン
エステル化物(B)からなる粘着付与樹脂;テトラヒド
ロアビエチン酸を50重量%以上含有するロジン物質
(A)および/または当該ロジン物質(A)から誘導さ
れるロジンエステル化物(B)を乳化剤の存在下で乳化
して得られる樹脂エマルジョンを含有してなる粘着付与
樹脂エマルジョン;アクリル系重合体またはゴム系エラ
ストマー、および前記粘着付与樹脂を含有してなる溶剤
型粘着剤組成物;アクリル系重合体のエマルジョンまた
はゴム系ラテックス、および前記粘着付与樹脂エマルジ
ョンを含有してなる水系粘着剤組成物に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の粘着付与樹脂は、テトラ
ヒドロアビエチン酸を50重量%以上含有するロジン物
質(A)および/または当該ロジン物質(A)から誘導
されるロジンエステル化物(B)である。好ましくはテ
トラヒドロアビエチン酸の含有量は60重量%以上、さ
らに好ましくは80重量%以上である。ロジン物質
(A)中のテトラヒドロアビエチン酸の含有量は多いほ
ど好ましい。テトラヒドロアビエチン酸の含有量が50
重量%未満の場合には、これを配合しても得られる粘着
剤組成物の耐候性が充分とはいえない。
【0009】かかるテトラヒドロアビエチン酸を50重
量%以上含有するロジン物質(A)は、テトラヒドロア
ビエチン酸を50重量%以上含有しているものであれ
ば、その製造法は特に限定されない。たとえば、ロジン
物質(A)は、原料ロジンに以下に示す水素化処理を施
す方法により得られる。なお、原料ロジンとしてはガム
ロジン、ウッドロジン、トール油ロジン等があげられ
る。
【0010】水素化処理とは原料ロジンを水素化触媒の
存在下、水素加圧下に加熱反応させることをいう。水素
化触媒としては、パラジウム−カーボン、ロジウム−カ
ーボン、白金−カーボンなどの担持触媒、ニッケル、白
金等の金属粉末、ヨウ素、ヨウ化鉄等のヨウ化物等の各
種公知のものを例示しうる。該触媒の使用量は、ロジン
に対して通常0.01〜5重量%程度、好ましくは0.
01〜1重量%であり、反応温度100〜300℃程
度、好ましくは下限150℃、上限290℃であり、ま
た通常は密封容器中で水素圧が常圧〜200kg/cm
程度、好ましくは下限50kg/cm程度の条件で
行う。水素化処理は、これらの条件を適宜に組み合わ
せ、得られる水素化ロジン中のテトラヒドロアビエチン
酸の含有量が50重量%以上になるように行なう。
【0011】なお、前記ロジン物質(A)の色調を向上
させるには、水素化処理の前または後に精製を行なうこ
とができる。好ましくは、水素化処理を行なった後に精
製処理を行うのが好ましい。ここで精製処理とは、原料
ロジンに含まれていた過酸化物から生起したと考えられ
る高分子量物、および原料ロジンにもともと含まれてい
る不鹸化物を除去することを意味する。具体的には蒸
留、再結晶、抽出等の操作を行えばよく、工業的には蒸
留による精製が好ましい。蒸留による場合は、通常は温
度200〜300℃、圧力1〜10mmHgの範囲から
蒸留時間を考慮して適宜選択して行う。再結晶の場合
は、たとえば原料ロジンまたは水素化処理されたロジン
を良溶媒に溶解し、ついで溶媒を留去して濃厚な溶液と
なし、この溶液に貧溶媒を添加するすることにより行
う。良溶媒としてはベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロロホルム、低級アルコ−ル、アセトン等のケトン類、
酢酸エチル等の酢酸エステル類等があげられ、貧溶媒と
してはn−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン、
イソオクタン等があげられる。さらに抽出による場合は
原料ロジンまたは水素化処理されたロジンを、アルカリ
水を用いてアルカリ水溶液となし、不溶性の不鹸化物を
有機溶媒により抽出した後、水層を中和することによっ
て行う。
【0012】また、ロジン物質(A)の色調を向上させ
るには、さらに脱水素化処理または水素化処理する方法
がある。脱水素化処理は、通常の条件を採用できる。例
えば、ロジン物質(A)を脱水素化触媒の存在下、密閉
容器中で水素初圧10kg/cm未満、好ましくは5
kg/cm未満、反応温度100〜300℃程度、好
ましくは下限200℃、上限280℃の範囲で行う。脱
水素化反応であるため実質的には水素は不要であるが、
生成水素を過酸化物の還元に利用する意図から、水素初
圧10kg/cm未満としたものであり、生成水素の
自圧により、または若干水素を外部より供給することに
より圧力調整すればよい。脱水素化触媒としては特に制
限なく各種公知のものを使用できるが、好ましくはパラ
ジウム系、ロジウム系、白金系の触媒を例示でき、通常
シリカ、カーボンなどの担体に担持して使用される。ま
た該触媒の使用量はロジン物質(A)に対して通常0.
01〜5重量%程度、好ましくは下限0.05重量%、
上限3重量%とされる。
【0013】ロジン物質(A)から誘導されるロジンエ
ステル化物(B)は、ロジン物質(A)をエステル化す
ることにより得られる。また、ロジンエステル化物
(B)の色調を向上させるため、ロジン物質(A)をエ
ステル化反応中またはエステル化反応後に脱水素化処理
することもできる。
【0014】エステル化反応は、ロジン類と多価アルコ
ールとをエステル化反応させる、通常のロジンエステル
の条件をそのまま採用することができる。たとえば、不
活性ガス気流下に前記ロジン物質(A)と多価アルコー
ルとを、通常、大気圧下で150〜300℃程度に加熱
して反応生成水を系外に除去することにより行う。ロジ
ン物質(A)と多価アルコールとの仕込み比率は、特に
制限されないが、通常はロジン物質(A)のカルボキシ
ル基当量に対して1.1〜1.5倍当量程度の水酸基を
有する量の多価アルコールを使用するのがよい。
【0015】多価アルコールとしては、たとえばエチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ネオペンチルグリコールなどの2価アルコー
ル;グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパンなどの3価アルコール;ペンタエリスリトー
ル、ジグリセリンなどの4価アルコール;ジペンタエリ
スリトールなどの6価アルコールがあげられる。なお、
反応に際しては、必ずしもエステル化触媒を必要としな
いが、反応時間の短縮のために、たとえば酢酸、パラト
ルエンスルホン酸などの酸触媒、水酸化リチウムなどの
アルカリ金属の水酸化物、水酸化カルシウムなどのアル
カリ土類金属の水酸化物、酸化カルシウム、酸化マグネ
シウムなどの金属酸化物などを使用することもできる。
【0016】エステル化反応後に脱水素化処理する場合
には、前記と同様の条件で脱水素化を行えばよい。エス
テル化反応中に脱水素化処理する場合には、窒素ガス気
流下にロジン物質(A)と多価アルコールとを所定量仕
込み、上記脱水素化触媒の存在下、通常大気圧下で反応
温度150〜300℃程度に加熱して反応生成水を系外
に除去することにより行う。
【0017】こうして得られるテトラヒドロアビエチン
酸を50重量%以上含有するロジン物質(A)および/
またはロジンエステル化物(B)は、さらに有機リン系
化合物を添加して色調の安定性を一層向上させることも
できる。有機リン系化合物としては、トリフェニルホス
ファイト、トリクレジルフォスファイト、ジフェニルイ
ソデシルホスファイト、フェニルジイソデシルホスファ
イト、4,4´−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−
t−ブチルフェニル−ジ−トリデシル)ホスファイト、
サイクリックネオペンタンテトライルビス(オクタデシ
ルホスファイト)、トリス(ノニルフェニル)ホスファ
イト、トリス(ジノニルフェニル)ホスファイト、9,
10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナン
スレン−10−オキサイド、10−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−9,10−ジヒド
ロ−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン−10
−オキサイド、10−デシロキシ−9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン等を例示
できる。該有機リン系化合物の使用量は、ロジン物質
(A)および/またはロジンエステル化物(B)に対し
て1重量%以下、好ましくは0.5重量%以下とされ
る。
【0018】また、前記ロジン物質(A)および/また
はロジンエステル化物(B)からなる粘着付与樹脂は、
乳化剤の存在下で乳化して樹脂エマルジョンとした粘着
付与樹脂エマルジョンとして使用することもできる。
【0019】乳化する際に使用する乳化剤としては、α
−オレフィンスルホン化物、アルキルサルフェート、ア
ルキルフェニルサルフェート、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテルサルフェート、ポリオキシエチレ
ンアラルキルフェニルエーテルのスルホコハク酸のハー
フエステル塩、ロジン石鹸等のアニオン系乳化剤や、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等のノニオ
ン系乳化剤を例示できる。乳化剤の使用量は特に限定さ
れないが、通常、ロジン物質(A)および/またはロジ
ンエステル化物(B)100重量部に対し、固形分換算
で1〜10重量部程度、好ましくは下限1重量部、上限
5重量部である。10重量部を超える場合には水系粘着
剤組成物の耐水性が低下する傾向があり、1重量部に満
たない場合には乳化時の樹脂エマルジョンの安定性が悪
くなる傾向がある。
【0020】ロジン物質(A)および/またはロジンエ
ステル化物(B)を乳化する方法としては、たとえば、
ロジン物質(A)および/またはロジンエステル化物
(B)をベンゼン、トルエン等の溶剤に溶解したのち前
記乳化剤と軟水を添加し、高圧乳化機を用いて乳化した
のち減圧下に溶剤を除去する方法、ロジン物質(A)
および/またはロジンエステル化物(B)の軟化点が約
90℃以下となるよう少量のベンゼン、トルエン等の溶
剤を混合し、つづいて乳化剤を練り込み、さらに熱水を
徐々に添加してゆき転相乳化させてエマルジョンを得た
のち、溶剤を減圧下に除去またはそのまま使用する方
法、またはオートクレーブ中にてロジン物質(A)お
よび/またはロジンエステル化物(B)の軟化点以上に
昇温して乳化剤を練り込み熱水を徐々に添加してゆき転
相乳化させてエマルジョン化する方法等をあげることが
でき、本発明ではいずれの方法も採用できる。
【0021】本発明の溶剤型粘着剤組成物は、アクリル
系重合体またはゴム系エラストマーに、前記ロジン物質
(A)および/またはロジンエステル化物(B)からな
る粘着付与樹脂を配合してなるものである。
【0022】アクリル系重合体としては一般に各種のア
クリル系粘着剤に用いられているものを使用できる。そ
の組成については特に制限はなく、各種公知のアクリル
酸エステル及び/又はメタクリル酸エステル{以下、
(メタ)アクリル酸エステルと略す}を主成分とする単
独重合体もしくは共重合体をそのまま使用することがで
きる。(メタ)アクリル酸エステルの具体例としては
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2
−エチルヘキシル等があげられる。さらに、架橋性単量
体として(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸グリ
シジル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、N
−メチロール(メタ)アクリルアミド等を併用しうる。
さらに所望により、(メタ)アクリル酸エステル重合体
の粘着特性を損なわない程度において他の共重合可能な
単量体、たとえば酢酸ビニル、スチレン等を併用しう
る。これら(メタ)アクリル酸エステルを主成分とする
アクリル系重合体のガラス転移温度は特に制限はされな
いが通常は−70〜0℃、好ましくは−60〜−10℃
の範囲とするのがよい。ガラス転移温度が0℃よりあま
りにも高い場合にはタックが低下し、−70℃よりあま
りにも低い場合には接着性が低下する傾向がある。
【0023】アクリル系重合体に対する、前記ロジン物
質(A)および/またはロジンエステル化物(B)から
なる粘着付与樹脂の使用量は、アクリル系重合体100
重量部(固形分換算量)に対して、粘着付与樹脂2〜4
0重量部(固形分換算量)程度の範囲で配合して使用す
るのが好ましい。特に、下限5重量部、上限20重量部
の範囲が好ましい。粘着付与樹脂の配合量が2重量部に
満たない場合には十分な接着力を付与することが困難と
なり、40重量部を超える場合には接着力の低下のみな
らず粘着剤が固くなりタックも低下するため好ましくな
い。
【0024】アクリル系粘着剤組成物はアクリル系重合
体と前記粘着付与樹脂に加えてポリイソシアネート化合
物、ポリアミン化合物、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポ
キシ樹脂等の架橋剤を使用し、凝集力、耐熱性を向上さ
せることができる。
【0025】また、ゴム系エラストマーとしては、スチ
レン・ブタジエン共重合体(以下、SBRという)や天
然ゴム(以下、NRという)などを使用できる。
【0026】ゴム系ラエラストマーに対する、前記ロジ
ン物質(A)および/またはロジンエステル化物(B)
からなる粘着付与樹脂の使用量は、ゴム系エラストマー
100重量部(固形分換算量)に対して、粘着付与樹脂
10〜150重量部(固形分換算量)程度の範囲で配合
して使用するのが好ましい。特に、下限25重量部、上
限100重量部の範囲が好ましい。粘着付与樹脂の配合
量が10重量部に満たない場合には十分な接着力を付与
することが困難となり、150重量部を超える場合には
接着力の低下のみならず粘着剤が固くなりタックも低下
する傾向がある。
【0027】かかる溶剤型粘着剤組成物には必要に応じ
て増粘剤、充填剤、酸化防止剤、造膜助剤、紫外線吸収
剤等を適宜含有してもよい。また、本発明の粘着付与樹
脂の性能を損なわない範囲で各種公知の粘着付与樹脂を
併用することもできる。
【0028】本発明の水系粘着剤組成物は、アクリル系
重合体のエマルジョンまたはゴム系ラテックスに、前記
ロジン物質(A)および/またはロジンエステル化物
(B)からなる粘着付与樹脂のエマルジョンを配合して
なるものである。
【0029】アクリル系重合体エマルジョンとしては、
一般に各種のアクリル系粘着剤に用いられているエマル
ジョンを使用できる。当該アクリル系重合体エマルジョ
ンは、通常アクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸
エステルを乳化重合することにより得られる。乳化重合
法としては、一括仕込み重合法、モノマー逐次添加重合
法、乳化モノマー逐次添加重合法、シード重合法等の各
種方法を採用できる。
【0030】使用されるアクリル酸エステル、メタクリ
ル酸エステル(以下、(メタ)アクリル酸エステルとす
る)モノマーとしては(メタ)アクリル酸メチルエステ
ル、(メタ)アクリル酸エチルエステル、(メタ)アク
リル酸ブチルエステル、(メタ)アクリル酸2−エチル
ヘキシルエステル、(メタ)アクリル酸グリシジルエス
テル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルエステ
ル等をあげることができ、これらの一種を単独で、また
は二種以上を混合して用いる。また、得られるエマルジ
ョンに安定性を付与するため前記(メタ)アクリル酸エ
ステルの一部を(メタ)アクリル酸に換えて少量使用す
ることができる。さらに所望により(メタ)アクリル酸
エステル重合体の接着特性を損なわない程度において共
重合可能なモノマー、たとえば、酢酸ビニル、スチレン
等を併用することもできる。これら(メタ)アクリル酸
エステルを主成分とする重合体のガラス転移温度は通常
−70〜0℃程度、好ましくは−60〜−10℃であ
る。0℃を越える場合にはタックが低下し好ましくな
い。また、アクリル系重合体エマルジョンに用いられる
乳化剤にはアニオン系乳化剤、部分ケン化ポリビニルア
ルコール等を使用でき、その使用量はアクリル系重合体
エマルジョン100重量部に対して通常0.1〜5重量
部程度である。
【0031】アクリル系重合体エマルジョンに対する、
前記ロジン物質(A)および/またはロジンエステル化
物(B)からなる粘着付与樹脂のエマルジョンの使用量
は、アクリル系重合体エマルジョン100重量部(固形
分換算量)に対して、粘着付与樹脂エマルジョン2〜4
0重量部(固形分換算量)程度の範囲で配合して使用す
るのが好ましい。特に、下限5重量部、上限20重量部
の範囲が好ましい。粘着付与樹脂エマルジョンの配合量
が2重量部に満たない場合には十分な接着力を付与する
ことが困難となり、40重量部を超える場合には接着力
の低下のみならず粘着剤が固くなりタックも低下するた
め好ましくない。
【0032】また、ゴム系ラテックスとしては、スチレ
ン・ブタジエン共重合体ラテックス(以下、SBRラテ
ックスという)や天然ゴムラテックス(以下、NRラテ
ックスという)などを使用できる。SBRラテックスと
は、SBRラテックスおよび/またはカルボキシ変性S
BRラテックスをいい、通常、粘着剤用として市販され
ているものを使用できる。特に、ゴム弾性、低温物性等
の点を考慮すればスチレン/ブタジエンの結合比は重量
比が25/75〜45/55程度のものが好ましい。ま
た、ゲル分率(トルエン不溶分重量%)は35〜65%
程度のものが好ましい。また、NRラテックスとして
は、解重合したもの、または解重合しないもののいずれ
も使用できる。なお、SBRラテックス、NRラテック
ス等のゴム系ラテックスは一種を用いてもよく、二種以
上を任意の割合で混合して使用することもできる。
【0033】ゴム系ラテックスに対する、前記前記ロジ
ン物質(A)および/またはロジンエステル化物(B)
からなる粘着付与樹脂のエマルジョンのエマルジョンの
使用量は、ゴム系ラテックス100重量部(固形分換算
量)に対して、粘着付与樹脂エマルジョン10〜150
重量部(固形分換算量)程度の範囲で配合して使用する
のが好ましい。特に、下限25重量部、上限100重量
部の範囲が好ましい。粘着付与樹脂エマルジョンの配合
量が10重量部に満たない場合には十分な接着力を付与
することが困難となり、150重量部を超える場合には
接着力の低下のみならず粘着剤が固くなりタックも低下
する傾向がある。
【0034】かかる水系粘着剤組成物には必要に応じて
消泡剤、増粘剤、充填剤、酸化防止剤、耐水化剤、造膜
助剤等を含有してもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば優れた接着力を付与で
き、かつ耐候性にも優れた粘着付与樹脂、および当該粘
着付与樹脂を配合して得られる粘着剤組成物を提供でき
る。
【0036】
【実施例】以下に製造例、実施例及び比較例をあげて本
発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例
に限定されるものではない。尚、各例中、部及び%は特
記しない限りすべて重量基準である。
【0037】製造例1(アクリル系重合体の製造) 撹拌装置、冷却管、滴下ロートおよび窒素導入管を備え
た反応装置に酢酸エチル57部、トルエン33部、アク
リル酸ブチル97部およびアクリル酸3部を仕込んだ
後、窒素気流下に系内温度が約75℃となるまで昇温し
た。次いで、あらかじめアゾビスイソブチロニトリル
0.5部および酢酸エチル10部を仕込んだ滴下ロート
から約3時間を要して系内に滴下し、更に5時間同温度
に保って重合反応を完結させ、固形分49.6%、粘度
(23℃)11000cpsのアクリル系重合体を得
た。
【0038】製造例2(アクリル系重合体の製造) 製造例1のアクリルモノマーの配合比率をアクリル酸ブ
チル73部、アクリル酸2−エチルヘキシル25部、ア
クリル酸2部に代えた他は製造例1と全く同様に行な
い、固形分49.4%、粘度(23℃)8000cps
のアクリル系重合体を得た。
【0039】製造例3(アクリル系重合体エマルジョン
の製造) (1)アクリル酸ブチルエステル43.90部およびア
クリル酸1.36部 (2)触媒(過硫酸カリウム)0.23部、pH調整剤
(重ソウ)0.11部および水9.04部 撹拌装置、冷却管、滴下ロートおよび窒素導入管を備え
た四つ口フラスコ中、70℃の窒素ガス気流下で、水4
4.46部およびアニオン系乳化剤(商品名ハイテノー
ルS、固形分50%、第一工業製薬(株)製)0.90
部を溶解した後、撹拌下に上記(1)および(2)の合
計の1/10量を添加し70℃で窒素ガス気流下にて3
0分間予備反応を行ない、その後、(1)および(2)
の合計の9/10量を2時間かけて滴下し、滴下重合を
行なった。(1)および(2)の全量を滴下し終った
後、1時間完結反応を70℃で行ない室温に冷却後、1
00メッシュ金網ろ過を行ないながら取り出し、固形分
45.7%のアクリル系重合体のエマルジョンを得た。
【0040】製造例4(アクリル系重合体エマルジョン
の製造) 製造例3のアクリルモノマーの配合比率(1)をアクリ
ル酸ブチル33.0部、アクリル酸2−エチルヘキシル
11.3部、アクリル酸0.9部に代えた他は製造例3
と全く同様に行ない固形分46.1%のアクリル系重合
体のエマルジョンを得た。
【0041】実施例1(粘着付与樹脂の製造) (1)水素化処理 3リットルのオートクレーブに酸価171、軟化点76
℃、色調ガードナーカラー6の未精製中国産ガムロジン
1000gと水素化触媒として5%パラジウムカーボン
(含水率50%)5gを仕込み、系内の酸素を除去した
後、系内を水素にて100Kg/cmに加圧後、撹拌
下に260℃まで昇温し、同温度で3時間水素化を行な
い、酸価167、軟化点74℃、色調ガードナーカラー
4の水素化ロジンを得た。
【0042】(2)エステル化反応 前記(1)で得られた水素化ロジン500gを1リット
ル容の4つ口フラスコにとり、窒素気流下で180℃に
昇温し、溶融撹拌下200℃でグリセリン55gを加え
た後280℃まで昇温し、同温度で12時間エステル化
反応を行い、酸価3.1、水酸基価12.2、軟化点9
5℃、色調ガードナーカラー4の水素化ロジンエステル
を得た。
【0043】実施例2(粘着付与樹脂の製造) 実施例(1)で得られた水素化ロジン500gを1リッ
トル容の4つ口フラスコにとり、窒素気流下で180℃
に昇温し、溶融撹拌下200℃でペンタエリスリトール
60gを加えた後280℃まで昇温し、同温度で12時
間エステル化反応を行い、酸価7.8、水酸基価21、
軟化点103℃、色調ガードナーカラー4の水素化ロジ
ンエステルを得た。
【0044】実施例3(粘着付与樹脂の製造) (1)水素化処理 3リットルのオートクレーブに酸価171、軟化点76
℃、色調ガードナーカラー6の未精製中国産ガムロジン
1000gと水素化触媒として5%パラジウムカーボン
(含水率50%)7gを仕込み、系内の酸素を除去した
後、系内を水素にて100Kg/cmに加圧後、撹拌
下に260℃まで昇温し、同温度で3時間水素化を行な
い、酸価170、軟化点76℃、色調ガードナーカラー
4の水素化ロジンを得た。
【0045】(2)精製処理 前記(1)で得られた水素化ロジンを窒素気流下に3m
mHgの減圧下で蒸留し、酸価175、軟化点85℃、
色調ガードナー1の恒数を有する表1に示す主留を精製
水素化ロジンとした。
【0046】
【表1】
【0047】(3)エステル化反応 前記(2)で得られた精製水素化ロジン500gを1リ
ットルのフラスコに取り、窒素気流下に180℃に昇温
し、溶融撹拌下に200℃でグリセリン60gを加えた
後、280℃まで昇温し、同温度で12時間エステル化
反応を行い、酸価5、水酸基価15.2、軟化点97
℃、色調ガードナーカラー2の精製水素化ロジンエステ
ルを得た。
【0048】(4)脱水素化処理 前記(3)で得られた精製水素化ロジンエステル200
gおよび5%パラジウムカーボン1gを1リットル浸と
う式オートクレーブに仕込み、系内の酸素を除去した
後、系内を水素にて0.5Kg/cmに加圧し270
℃まで昇温し、同温度で3時間脱水素化を行い、酸価
5.5、水酸基価15.5、軟化点97℃、色調ハーゼ
ンカラー1以下(ハ−ゼンカラー100)の水素化ロジ
ンエステルを得た。
【0049】実施例4(粘着付与樹脂の製造) (1)水素化処理 実施例1(1)において、水素化触媒の5%パラジウム
カーボンの使用量を8gに変えた他は実施例1(1)と
同様の水素化を行ない、酸価170、軟化点79℃、色
調ガードナーカラー4の水素化ロジンを得た。
【0050】(2)エステル化反応 実施例1(2)において、水素化ロジンを、前記実施例
4(1)で得られたものに代えた他は実施例1(2)と
同様のエステル化反応を行い、酸価18.9、水酸基価
17.5、軟化点96℃、色調ガードナーカラー6の水
素化ロジンエステルを得た。
【0051】実施例5(粘着付与樹脂の製造) (1)水素化処理 実施例1(1)において、水素化触媒の5%パラジウム
カーボンの使用量を10gに変えた他は実施例1(1)
と同様の水素化を行ない、酸価172、軟化点82℃、
色調ガードナーカラー5の水素化ロジンを得た。
【0052】(2)エステル化反応 実施例1(2)において、水素化ロジンを、前記実施例
5(1)で得られたものに代えた他は実施例1(2)と
同様のエステル化反応を行い、酸価18、水酸基価1
5.1、軟化点97℃、色調ガードナーカラー6の水素
化ロジンエステルを得た。
【0053】比較例1(粘着付与樹脂の製造) 酸価171、軟化点76℃、色調ガードナーカラー6の
未精製中国産ガムロジン500gを1リットルのフラス
コに取り、窒素気流下に180℃に昇温し、溶融撹拌下
に200℃でグリセリン55gを加えた後、280℃ま
で昇温し、同温度で12時間エステル化反応を行い、酸
価8.5、水酸基価12.5、軟化点90℃、色調ガー
ドナーカラー6のロジンエステルを得た。
【0054】比較例2(粘着付与樹脂の製造) (1)不均化処理 酸価171、軟化点76℃、色調ガードナーカラー6の
未精製中国産ガムロジン1000gに触媒としてパラジ
ウム5%含有カーボン(以下、5%パラジウムカーボン
という)(含水率50%)0.3gを添加し、窒素気流
下、280℃で4時間撹拌しながら不均化反応を行い、
酸価170、軟化点78℃、色調ガードナーカラー6の
不均化ロジンを得た。
【0055】(2)エステル化反応 上記(1)で得られた不均化ロジン500gを1リット
ルのフラスコに取り、窒素気流下に180℃に昇温し、
溶融撹拌下に200℃でグリセリン55gを加えた後、
280℃まで昇温し、同温度で12時間エステル化反応
を行い、酸価7、水酸基価13.8、軟化点93℃、色
調ガードナーカラー6の不均化ロジンエステルを得た。
【0056】比較例3(粘着付与樹脂の製造) (1)水素化処理 3リットルのオートクレーブに酸価171、軟化点76
℃、色調ガードナーカラー6の未精製中国産ガムロジン
1000gと水素化触媒として5%パラジウムカーボン
(含水率50%)2gを仕込み、系内の酸素を除去した
後、系内を水素にて100Kg/cmに加圧後、撹拌
下に260℃まで昇温し、同温度で3時間水素化を行な
い、酸価170、軟化点75℃、色調ガードナーカラー
4の水素化ロジンを得た。
【0057】(2)エステル化反応 上記(1)で得られた水素化ロジン500gを1リット
ルのフラスコに取り、窒素気流下に180℃に昇温し、
溶融撹拌下に200℃でグリセリン55gを加えた後、
280℃まで昇温し、同温度で12時間エステル化反応
を行い、酸価6.5、水酸基価16、軟化点96℃、色
調ガードナーカラー5の水素化ロジンエステルを得た。
【0058】上記実施例および比較例で最終的に得られ
た各種ロジンエステル中のテトラヒドロアビエチン酸エ
ステル含有量(%)を表2に示す。なお、各種ロジンエ
ステルに含まれるテトラヒドロアビエチン酸エステル体
の含有量は、各ロジンエステルを加水分解し、該加水分
解物をASTM D3008−82に準拠してガスクロ
マトグラフィー分析により測定を行った。
【0059】
【表2】
【0060】実施例6(粘着付与樹脂エマルジョンの製
造) 実施例1(2)で得た水素化ロジンエステル100部を
トルエン35部に100℃にて約1時間溶解した後、8
0℃まで冷却してアニオン系乳化剤(ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム)を固形分換算で5部および水1
60部を添加し、75℃にて1時間強撹拌し予備乳化を
行なった。得られた予備乳化物を高圧乳化機(マントン
ガウリン社製)により200kg/cmの圧力で高圧
乳化して乳化物を得た。次いで、減圧蒸留装置に前記乳
化物200部を仕込み、50℃、100mmHgの条件
下に6時間減圧蒸留を行ない、固形分50%の粘着付与
樹脂エマルジョンを得た。
【0061】実施例7〜10、比較例4〜6(粘着付与
樹脂エマルジョンの製造) 実施例6において、実施例1(2)で得た水素化ロジン
エステルを表3に示すロジンエステルに変えた以外は、
実施例6と同様の方法で固形分50%の粘着付与樹脂エ
マルジョンを得た。
【0062】
【表3】
【0063】実施例11 製造例1で得られたアクリル系重合体100部(固形分
換算)および実施例1(2)で得られた粘着付与樹脂
(ロジンエステル)10部を充分混練した後、架橋剤と
してポリイソシアネート系化合物(日本ポリウレタン
(株)製、商品名「コロネートL」)1.6部を添加
し、架橋型アクリル系粘着剤組成物を得た。得られたア
クリル系粘着剤組成物を厚さ38μmのポリエステルフ
ィルムにサイコロ型アプリケーターにて乾燥膜厚が25
μm程度となるように塗布し、次いで該接着剤組成物中
の溶剤を除去して試料テープを作成し、後述の性能評価
方法にて各種試験を行った。
【0064】実施例12〜20、比較例7〜12(アク
リル系粘着剤組成物の調製) 実施例11において、アクリル系重合体の種類または粘
着付与樹脂の種類を表4に示すように変えた他は実施例
11と同様にして架橋型アクリル系粘着剤組成物を得
た。また、実施例11と同様にして試料テープを作成
し、後述の性能評価方法にて各種試験を行った。
【0065】
【表4】
【0066】実施例21(水系のアクリル系粘着剤組成
物の調製) 製造例3で得られたアクリル系重合体エマルジョン10
0部(固形分換算)および実施例6で得られた粘着付与
樹脂エマルジョン10部(固形分換算)を混合した調製
物に、さらにアクリル系の増粘剤としてプライマルAS
E−60(日本アクリル社製)0.5部(固形分換算)
を添加しアンモニア水にて増粘させて水系のアクリル系
粘着剤組成物を得た。得られた水系のアクリル系年粘着
剤組成物を厚さ38μmのポリエステルフィルムにサイ
コロ型アプリケーターにて乾燥膜厚が25μm程度とな
るように塗布し、次いで該接着剤組成物中の水分を除去
して試料テープを作成し、後述の性能評価方法にて各種
試験を行った。
【0067】実施例22〜30、比較例13〜18(水
系のアクリル系粘着剤組成物の調製) 実施例21において、アクリル系重合体エマルジョンの
種類または粘着付与樹脂エマルジョンの種類を表5に示
すように変えた他は実施例21と同様にして水系のアク
リル系年粘着剤組成物を得た。また、実施例21と同様
にして試料テープを作成し、後述の性能評価方法にて各
種試験を行った。
【0068】
【表5】
【0069】(性能試験)試料テープを1週間放置して
熟成した後、以下の試験方法により粘着特性を評価し
た。評価結果を表6または表7に示す。
【0070】(1)接着性 試料テープ(巾25mm×長さ150mm)をポリプロ
ピレン板に貼り付け、PSTC−1に準じて20℃で、
剥離速度300mm/分で180゜剥離を行い、その時
の巾25mmあたりの接着力を測定した。
【0071】(2)タック 試料テープを用いて、JIS Z 0237に記載のJ.
Dow法により傾斜角30度、測定温度20℃の条件で
測定した。表5の数字はボールNo.を示す。
【0072】(3)凝集力 試料テープ(25mm×25mm)をステンレス板に貼
り付け、40℃で1kg荷重し、1時間後のずれ(m
m)を測定した。
【0073】(4)耐候性 試料テープの糊面20cmの距離からキセノン光{照射
エネルギー:765W/cm(300〜800n
m)、照度:150Klx、分光分布:CIE No.
20近似、使用ランプ:1.1kWキセノンランプ}を
一定時間照射し、タック値の変化を評価した。タック
は、NSプローブタックテスター{プローブ:AA#4
00研磨、荷重:100g、ドエルタイム:1秒}を使
用して、20℃雰囲気下で測定した。
【0074】
【表6】
【0075】
【表7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09J 193:04)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テトラヒドロアビエチン酸を50重量%
    以上含有するロジン物質(A)および/または当該ロジ
    ン物質(A)から誘導されるロジンエステル化物(B)
    からなる粘着付与樹脂。
  2. 【請求項2】 テトラヒドロアビエチン酸を50重量%
    以上含有するロジン物質(A)および/または当該ロジ
    ン物質(A)から誘導されるロジンエステル化物(B)
    を乳化剤の存在下で乳化して得られる樹脂エマルジョン
    を含有してなる粘着付与樹脂エマルジョン。
  3. 【請求項3】 アクリル系重合体またはゴム系エラスト
    マー、および請求項1記載の粘着付与樹脂を含有してな
    る溶剤型粘着剤組成物。
  4. 【請求項4】 アクリル系重合体100重量部(固形分
    換算)に対して、粘着付与樹脂2〜40重量部(固形分
    換算)を配合してなる請求項3記載の溶剤型粘着剤組成
    物。
  5. 【請求項5】 ゴム系エラストマー100重量部(固形
    分換算)に対して、粘着付与樹脂10〜150重量部
    (固形分換算)を配合してなる請求項3記載の溶剤型粘
    着剤組成物。
  6. 【請求項6】 アクリル系重合体のエマルジョンまたは
    ゴム系ラテックス、および請求項2記載の粘着付与樹脂
    エマルジョンを含有してなる水系粘着剤組成物。
  7. 【請求項7】 アクリル系重合体エマルジョン100重
    量部(固形分換算)に対して、粘着付与樹脂エマルジョ
    ン2〜40重量部(固形分換算)を配合してなる請求項
    6記載の水系粘着剤組成物。
  8. 【請求項8】 ゴム系ラテックス100重量部(固形分
    換算)に対して、粘着付与樹脂エマルジョン10〜15
    0重量部(固形分換算)を配合してなる請求項6記載の
    水系粘着剤組成物。
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