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JPH11335373A - アリールメチレンピペリジノピリミジン誘導体 - Google Patents

アリールメチレンピペリジノピリミジン誘導体

Info

Publication number
JPH11335373A
JPH11335373A JP10142621A JP14262198A JPH11335373A JP H11335373 A JPH11335373 A JP H11335373A JP 10142621 A JP10142621 A JP 10142621A JP 14262198 A JP14262198 A JP 14262198A JP H11335373 A JPH11335373 A JP H11335373A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
mes
nap
compound
hep
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10142621A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuo Nakazato
篤郎 中里
Toshihito Kumagai
利仁 熊谷
Taketoshi Okubo
武利 大久保
Yoichi Shimazaki
洋一 島崎
Mayumi Murayama
真由美 村山
Kazuyuki Tomizawa
一雪 冨沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP10142621A priority Critical patent/JPH11335373A/ja
Publication of JPH11335373A publication Critical patent/JPH11335373A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CRFが関与すると考えられる疾患、例えば
うつ症、不安症、アルツハイマー病、パーキンソン病、
ハンチントン舞踏病、摂食障害、高血圧、消化器疾患、
薬物依存症、てんかん、脳梗塞、脳虚血、脳浮腫、頭部
外傷、炎症、免疫関連疾患等に有効な化合物を提供する
こと。 【解決手段】式 【化8】 (式中、Arはフェニル基、置換フェニル基、ナフチル
基を示し、R1は水素原子、低級アルキル基、アミノ基
又は置換アミノ基を示し、R2は低級アルキル基、低級
アルケニル基又は低級アルキニル基を示し、X1、X2
びX3は同一又は異なって水素原子、ハロゲン原子、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
基、低級アルキルアミノ基又は含窒素複素環基を示
す。)で表されるアリールメチレンピペリジノピリミジ
ン誘導体又はその医薬上許容される塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、うつ症、不安症、
アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏
病、摂食障害、高血圧、消化器疾患、薬物依存症、脳梗
塞、脳虚血、脳浮腫、頭部外傷、炎症、免疫関連疾患な
どCorticotropin Releasing Factor(CRF)が関与し
ているとされる疾患の治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】CRFは41個のアミノ酸から成るホル
モンであり(Science, 213, 1394-1397, 1981;J. Neuro
sci., 7, 88-100, 1987)、ストレスに対する生体反応
の中核的役割を果たしていることが示唆されている(Ce
ll. Mol. Neurobiol., 14, 579-588, 1994; Endocrino
l.,132, 723-728, 1994; Neuroendocrinol. 61, 445-45
2,1995)。CRFは視床下部−下垂体−副腎系を介して
末梢の免疫系、交感神経系に作用する経路と中枢神経系
において神経伝達物質として機能する2つの経路がある
(in CorticotropinReleasing Factor: Basic and Clin
ical Studies of aNeuropeptide, pp 29-52, 1990)。
下垂体除去ラット及び正常ラットにCRFを脳室内投与
すると両ラットで不安様症状(Pharmacol. Rev., 43, 4
25-473, 1991; Brain Res. Rev., 15,71-100, 1990)が
惹起される。すなわち、CRFは視床下部−下垂体−副
腎系に対する関与と中枢神経系において神経伝達物質と
して機能する経路が考えられる。
【0003】CRFが関与した疾患は1991年 Owens
及び Nemeroff の総説(Pharmacol. Rev., 43, 425-47
4, 1991) にまとめられている。すなわち、うつ症、不
安症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチント
ン舞踏病、摂食障害、高血圧、消化器疾患、薬物依存
症、炎症、免疫関連疾患なでにCRFが関与している。
最近はてんかん、脳梗塞、脳虚血、脳浮腫、頭部外傷に
もCRFが関与していることが報告されている(Brain
Res. 545, 339-342, 1991; Ann. Neurol. 31, 48-498,
1992; Dev. Brain Res. 91, 245-251, 1996; Brain Re
s. 744, 166-170,1997)ことより、CRF受容体拮抗薬
はこれら疾患の治療剤として有用である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、うつ
症、不安症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハン
チントン舞踏病、摂食障害、高血圧、消化器疾患、薬物
依存症、てんかん、脳梗塞、脳虚血、脳浮腫、頭部外
傷、炎症、免疫関連疾患など、CRFが関与していると
される疾患の治療剤又は予防剤に有効なCRF拮抗薬を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは誘導体につ
いて鋭意検討した結果、CRF受容体に高い親和性を示
すアリールメチレンピペリジノピリミジン誘導体を見出
し、本発明を完成した。
【0006】以下、本発明を説明する。
【0007】本発明は、式[I]
【0008】
【化2】
【0009】(式中、Arはフェニル基、置換フェニル
基、ナフチル基を示し、R1は水素原子、低級アルキル
基、アミノ基又は置換アミノ基を示し、R2は低級アル
キル基、低級アルケニル基又は低級アルキニル基を示
し、X1、X2及びX3は同一又は異なって水素原子、ハ
ロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級
アルキルチオ基、低級アルキルアミノ基又は含窒素複素
環基を示す。)で表されるアリールメチレンペリジノピ
リミジン誘導体又はその医薬上許容される塩。
【0010】本発明において、アリールメチレン(Ar
−CH=)の置換位置は3位又は4位である。置換フェ
ニル基とはハロゲン原子、炭素数1〜5のアルキル基、
炭素数1〜5のアルコキシ基及びトリフルオロメチル基
から任意に選択された1個、2個又は3個の置換基を有
するフェニル基を示し、例えば2−フルオロフェニル
基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル
基、2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4
−クロロフェニル基、2−ブロモフェニル基、3−ブロ
モフェニル基、4−ブロモフェニル基、2−メチルフェ
ニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル
基、2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル
基、4−メトキシフェニル基、3,4−ジフルオロフェ
ニル基、3,5−ジフルオロフェニル基、2,4−ジフル
オロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、3,5−
ジクロロフェニル基、3−トリフルオロメチル基などで
ある。低級アルキル基とは直鎖状、分岐鎖状又は環状の
炭素数1〜5のアルキル基を示し、例えばメチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基、シクロプロピルメチル基、ペンチル基、イソ
ペンチル基、シクロペンチル基などである。低級アルキ
ルアミノ基とは直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜5のア
ルキル基1個又は2個で置換されたアミノ基を示し、例
えばメチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ
基、ジエチルアミノ基、プロピルアミノ基、ジプロピル
アミノ基、イソプロピルアミノ基などである。含窒素複
素環基とは少なくとも1個の窒素原子を含み、該窒素原
子の他に窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を環構成原子
として含んでいてもよい、3ないし7員環の複素環基を
示し、例えばアジリジノ基、ピロリジノ基、ピペリジノ
基、ピペラジノ基、モルホリノ基、チオモルホリノ基な
どである。低級アルケニル基とは直鎖状又は分岐鎖状の
炭素数2〜5のアルケニル基を示し、例えば2−プロペ
ニル基、2−ブテン−1−イル基、3−メチル−2−ブ
テン−1−イル基などである。低級アルキニル基とは直
鎖状又は分岐鎖状の炭素数2〜5のアルキニル基を示
し、例えばプロパルギル基、2−ブチニル基などであ
る。ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子又はヨウ素原子を示す。低級アルコキシ基とは直鎖状
又は分岐鎖状の炭素数1〜5のアルコキシ基を示し、例
えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロ
ポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、ペンチルオキ
シ基、イソペンチルオキシ基などである。低級アルキル
チオ基とは直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜5のアルキ
ルチオ基を示し、例えばメチルチオ基、エチルチオ基、
プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、ブチルチオ基、
イソブチルチオ基、ペンチルチオ基、イソペンチルチオ
基などである。
【0011】また、本発明における医薬上許容される塩
とは、例えば硫酸、塩酸、燐酸などの鉱酸との塩、酢
酸、シュウ酸、乳酸、酒石酸、フマール酸、マレイン
酸、クエン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸
などの有機酸との塩などである。
【0012】
【発明の実施の形態】式[I]の化合物は、以下の製造
法によって製造することができる[以下の反応式中、A
r、R1、R2、X1、X2及びX3は前記と同様であり、
3は水素原子又はR2を示し、R4及びR5は同一又は異
なって炭素数1〜5のアルキル基を示すか、又は一緒に
なって隣接する酸素原子と共に1,2−エチレンジオキ
シ基若しくは1,3−プロピレンジオキシ基を示し(R4
O及びR5Oの結合位置は共に3位又は4位の同一炭素
原子である)、R6は炭素数1〜6のアルキル基を示
し、X4は塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を示
す。] <製造法1>
【0013】
【化3】
【0014】工程A:アリールメチレンピペリジン化合
物(1)を2,4−ジクロロピリミジン化合物(2)と
塩基の存在下、不活性溶媒中反応させ、式(3)の化合
物を得る。ここで塩基とは、例えばトリエチルアミン、
ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン等のアミン類、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウ
ム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシド、カリウム tert−ブトキシド等のアルコラー
ト類、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミ
ド、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド等の金属
アミド類等である。不活性溶媒とは、例えばメタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレング
リコール等のアルコール類、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン
等のエーテル類、ベンゼン、トルエン等の炭化水素類、
N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、アセトニ
トリル、水、又はこれらの混合溶媒等である。
【0015】工程B:式(3)の化合物はアニリン化合
物(4)と塩基の存在下又は非存在下、不活性溶媒中反
応させ、本発明化合物(5)を得る。ここで塩基とは、
例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミ
ン、ピリジン等のアミン類、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸化
ナトリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基、ナトリウ
ムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム tert
−ブトキシド等のアルコラート類、ナトリウムアミド、
リチウムジイソプロピルアミド、カリウムビス(トリメ
チルシリル)アミド等の金属アミド類等、ヨウ化メチル
マグネシウム、ブチルリチウム等のアルキル金属類であ
る。不活性溶媒とは、例えばメタノール、エタノール、
イソプロピルアルコール、エチレングリコール等のアル
コール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素類、例えば
N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、ジメチル
スルホキシド等である。
【0016】<製造法2>
【0017】
【化4】
【0018】工程C:化合物(5)のR3が水素原子で
ある化合物(6)はハライド(7)と塩基の存在下、不
活性溶媒中反応させることによって本発明化合物(8)
へ導かれる。
【0019】ここで塩基とは、例えばトリエチルアミ
ン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン等のアミン
類、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸水素カリウム、水酸化ナトリウム、水素
化ナトリウム等の無機塩基、例えばナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、カリウム tert−ブトキシ
ド等のアルコラート類、例えばナトリウムアミド、リチ
ウムジイソプロピルアミド、カリウムビス(トリメチル
シリル)アミド等の金属アミド類等である。不活性溶媒
とは、例えばメタノール、エタノール、イソプロピルア
ルコール、エチレングリコール等のアルコール類、例え
ばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類、例えば
ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素類、例えば
N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、アセトン
等のケトン類、ジメチルスルホキシド、アセトニトリ
ル、水、又はこれらの混合溶媒等である。
【0020】<製造法3>
【0021】
【化5】
【0022】式(9)で示される化合物を出発原料とし
ても本発明化合物を得ることができる。すなわち、式
(9)で示される化合物と2,4−ジクロロピリミジン
化合物(2)を原料とし、前記工程A、B、及びR3
水素原子であるときは続いて工程Cによってケタール化
合物(10)を得ることができる。
【0023】工程D:次いで、ケタール化合物(10)
は不活性溶媒中、酸と処理することによってケトン化合
物(11)を与える。ここで不活性溶媒とは、例えばメ
タノール、エタノール、イソプロピルアルコール、エチ
レングリコール等のアルコール類、例えばジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメ
トキシエタン等のエーテル類、例えばベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の炭化水素類、アセトン、メチルエチル
ケトン等のケトン類、例えばN,N−ジメチルホルムア
ミド等のアミド類等である。酸とは、例えば塩酸、臭化
水素酸、硫酸等の無機酸、例えばp−トルエンスルホン
酸、メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸類
である。
【0024】工程E:ケトン化合物(11)と、式(1
2)で示されるジアルキルアリールメチルホスホネート
又は式(13)で示されるトリフェニルアリールメチル
ホスホニウム塩と塩基の存在下不活性溶媒中縮合するこ
とによっても本発明化合物(8)へ導かれる。
【0025】ここで塩基とは水素化ナトリウム、水素化
カリウム、ナトリウムメトキシド、カリウムt−ブトキ
シド、n−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルア
ミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド、ナト
リウムアミドなどであり、必要に応じ15−クラウン−
5エーテル、18−クラウン−6エーテルなどの触媒、
テトラメチルエチレンジアミン、ヘキサメチルホスホル
アミドなどを併用する。不活性溶媒とは、例えばジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエ
ーテル類、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、エタ
ノールなどのアルコール類、N,N−ジメチルホルムア
ミド、N−メチルピロリドン、テトラメチル尿素、ジメ
チルスルホキシド、水、又はこれらの混合溶媒などであ
る。
【0026】
【発明の効果】本発明により、CRF受容体に高い親和
性を示す化合物が提供された。これらの化合物はCRF
が関与すると考えられる疾患、例えばうつ症、不安症、
アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏
病、摂食障害、高血圧、消化器疾患、薬物依存症、てん
かん、脳梗塞、脳虚血、脳浮腫、頭部外傷、炎症、免疫
関連疾患等に有効である。
【0027】
【実施例】以下に実施例及び試験例を示し本発明を具体
的に説明する。
【0028】実施例1 2−[N−(2−ブロモ−4−イソプロピルフェニル)−
N−エチルアミノ]−4−(4−ベンジリデンピペリジン
−1−イル)−6−メチルピリミジン塩酸塩の合成 (1)2,4−ジクロロ−6−メチルピリミジン333
mgをエタノール6mlに溶解し氷水にて冷却した。こ
の溶液に4−ベンジリデンピペリジン塩酸塩420mg
とジイソプロピルエチルアミン530mgを加え、氷冷
下一夜撹拌した。反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液に注ぎ、酢酸エチル抽出した。抽出液は飽和食塩水
にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。乾燥剤
を濾別後、濾液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチ
ル=10:1−3:1)にて精製し、4−(4−ベンジ
リデンピペリジン−1−イル)−2−クロロ−6−メチ
ルピリミジン515mgを得た。
【0029】(2)4−(4−ベンジリデンピペリジン
−1−イル)−2−クロロ−6−メチルピリミジン30
0mg、2−ブロモ−4−イソプロピルアニリン塩酸塩
251mg及びジイソプロピルエチルアミン142mg
をエチレングリコール2ml中で1時間加熱環流した。
反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸
エチル抽出した。抽出液は水、飽和食塩水にて洗浄し、
無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。乾燥剤を濾別後、濾
液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=7:1)
にて精製し、アモルファスとして2−[N−(2−ブロモ
−4−イソプロピルフェニル)アミノ]−4−(4−ベン
ジリデンピペリジン−1−イル)−6−メチルピリミジ
ンを325mgを得た。
【0030】(3)2−[N−(2−ブロモ−4−イソプ
ロピルフェニル)アミノ]−4−(4−ベンジリデンピペ
リジン−1−イル)−6−メチルピリミジン267mg
をN,N−ジメチルホルムアミド3mlに溶解し、60
%水素化ナトリウム/オイル29mgを加え、室温で1
時間撹拌した。この混合物にヨウ化エチル122mgを
加え、一夜室温にて撹拌した。反応溶液を水に注ぎ、酢
酸エチル抽出した。抽出液は水、飽和食塩水にて洗浄
し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。乾燥剤を濾別
後、濾液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:アセトン=1
0:1)にて精製した。得られたフリーアミン体はメタ
ノール中4規定塩化水素/酢酸エチル処理により塩酸塩
とし、エーテルより結晶化し、2−[N−(2−ブロモ−
4−イソプロピルフェニル)−N−エチルアミノ]−4−
(4−ベンジリデンピペリジン−1−イル)−6−メチル
ピリミジン塩酸塩237mgを得た。本化合物の構造お
よびマススペクトルデータを表1に記した。
【0031】実施例2 2−[N−(2−ブロモ−4−イソプロピルフェニル)−
N−エチルアミノ]−4−(4−(4−フルオロベンジリ
デン)ピペリジン−1−イル)−6−メチルピリミジン
の合成 (1)実施例1と同様にして2,4−ジクロロ−6−メ
チルピリミジンと4−(1,3−ジオキソラン−2−イ
ル)ピペリジンより得られた2−[N−(2−ブロモ−4
−イソプロピルフェニル)−N−エチルアミノ]−4−
[4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピペリジン−1
−イル]−6−メチルピリミジン14.25gをテトラヒ
ドロフラン75mlに溶解し、4規定塩酸75mlを加
え、室温で6時間撹拌した。反応溶液を約80mlまで
減圧下濃縮し、これを飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に
注ぎ、酢酸エチル抽出した。抽出液は飽和食塩水にて洗
浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。乾燥剤を濾別
後、濾液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=
7:1〜6:1)にて精製し、油状の2−[N−(2−ブ
ロモ−4−イソプロピルフェニル)−N−エチルアミノ]
−6−メチル−4−(4−オキソピペリジン−1−イル)
ピリミジン12.93gを得た。
【0032】(2)2−[N−(2−ブロモ−4−イソプ
ロピルフェニル)−N−エチルアミノ]−6−メチル−4
−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピリミジン431
mg、ジエチル4−フルオロベンジルホスホネート29
5mg及び15−クラウン−5エーテル6mgをテトラ
ヒドロフラン10mlに溶解し、この溶液に60%水素
化ナトリウム(オイル中)47mgを加え、室温で1夜
攪拌した。反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中
に注ぎ、酢酸エチル抽出した。抽出液は飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液中、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸
ナトリウムにて乾燥した。乾燥剤を濾別後、濾液を減圧
下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;ヘキサン:アセトン=10:1)にて精製
し、2−[N−(2−ブロモ−4−イソプロピルフェニ
ル)−N−エチルアミノ]−4−(4−(4−フルオロベ
ンジリデン)ピペリジン−1−イル)−6−メチルピリ
ミジン408mgを得た。
【0033】本化合物及び同様にして得た化合物の構造
及びマススペクトルデータを表1に記した。
【0034】
【化6】
【0035】 表1 1,X2,X3-Ph R2 Ar M++1 *2-Br-4-i-Pr-Ph Et Ph 505 2-Br-4-i-Pr-Ph Et 2-F-Ph 523 2-Br-4-i-Pr-Ph Et 3-F-Ph 523 2-Br-4-i-Pr-Ph Et 4-Cl-Ph 539 2-Br-4-i-Pr-Ph Et 4-F-Ph 523 2-Br-4-i-Pr-Ph Et 1-Nap 555 2,4-Br2-Ph Et Ph 541 2,4-Br2-Ph Et 2-F-Ph 559 2,4-Br2-Ph Et 3-F-Ph 559 2,4-Br2-Ph Et 4-Cl-Ph 575 2,4-Br2-Ph Et 4-F-Ph 559 2,4-Br2-Ph Et 1−Nap 591 2-Br-4-i-Pr-Ph n-Hep Ph 575 2-Br-4-i-Pr-Ph n-Hep 2-F-Ph 593 2-Br-4-i-Pr-Ph n-Hep 3-F-Ph 593 2-Br-4-i-Pr-Ph n-Hep 4-Cl-Ph 609 2-Br-4-i-Pr-Ph n-Hep 4-F-Ph 593 2-Br-4-i-Pr-Ph n-Hep 1-Nap 625 2,4-Br2-Ph n-Hep Ph 611。
【0036】 2,4-Br2-Ph n-Hep 2-F-Ph 629 2,4-Br2-Ph n-Hep 3-F-Ph 629 2,4-Br2-Ph n-Hep 4-Cl-Ph 645 2,4-Br2-Ph n-Hep 4-F-Ph 629 2,4-Br2-Ph n-Hep 1-Nap 661 2-Br-4-i-Pr-Ph c-Pr-CH2 Ph 531 2-Br-4-i-Pr-Ph c-Pr-CH2 2-F-Ph 549 2-Br-4-i-Pr-Ph c-Pr-CH2 3-F-Ph 549 2-Br-4-i-Pr-Ph c-Pr-CH2 4-Cl-Ph 565 2-Br-4-i-Pr-Ph c-Pr-CH2 4-F-Ph 549 2-Br-4-i-Pr-Ph c-Pr-CH2 1-Nap 581 2,4-Br2-Ph c-Pr-CH2 Ph 567 2,4-Br2-Ph c-Pr-CH2 2-F-Ph 585 2,4-Br2-Ph c-Pr-CH2 3-F-Ph 585 2,4-Br2-Ph c-Pr-CH2 4-Cl-Ph 601 2,4-Br2-Ph c-Pr-CH2 4-F-Ph 585 2,4-Br2-Ph c-Pr-CH2 1-Nap 617 2-Br-4-i-Pr-Ph c-Bu-CH2 Ph 545 2-Br-4-i-Pr-Ph c-Bu-CH2 2-F-Ph 563 2-Br-4-i-Pr-Ph c-Bu-CH2 3-F-Ph 563 2-Br-4-i-Pr-Ph c-Bu-CH2 4-Cl-Ph 579。
【0037】 2-Br-4-i-Pr-Ph c-Bu-CH2 4-F-Ph 563 2-Br-4-i-Pr-Ph c-Bu-CH2 1-Nap 595 2,4-Br2-Ph c-Bu-CH2 Ph 581 2,4-Br2-Ph c-Bu-CH2 2-F-Ph 599 2,4-Br2-Ph c-Bu-CH2 3-F-Ph 599 2,4-Br2-Ph c-Bu-CH2 4-Cl-Ph 615 2,4-Br2-Ph c-Bu-CH2 4-F-Ph 599 2,4-Br2-Ph c-Bu-CH2 1-Nap 631 2-Br-4-i-Pr-Ph HC≡C-CH2 Ph 515 2-Br-4-i-Pr-Ph HC≡C-CH2 2-F-Ph 533 2-Br-4-i-Pr-Ph HC≡C-CH2 3-F-Ph 533 2-Br-4-i-Pr-Ph HC≡C-CH2 4-Cl-Ph 549 2-Br-4-i-Pr-Ph HC≡C-CH2 4-F-Ph 533 2-Br-4-i-Pr-Ph HC≡C-CH2 1-Nap 565 2,4-Br2-Ph HC≡C-CH2 Ph 551 2,4-Br2-Ph HC≡C-CH2 2-F-Ph 569 2,4-Br2-Ph HC≡C-CH2 3-F-Ph 569 2,4-Br2-Ph HC≡C-CH2 4-Cl-Ph 585 2,4-Br2-Ph HC≡C-CH2 4-F-Ph 569 2,4-Br2-Ph HC≡C-CH2 1-Nap 601 2-Br-4-i-Pr-Ph H2C=CH-CH2 Ph 517。
【0038】 2-Br-4-i-Pr-Ph H2C=CH-CH2 2-F-Ph 535 2-Br-4-i-Pr-Ph H2C=CH-CH2 3-F-Ph 535 2-Br-4-i-Pr-Ph H2C=CH-CH2 4-Cl-Ph 551 2-Br-4-i-Pr-Ph H2C=CH-CH2 4-F-Ph 535 2-Br-4-i-Pr-Ph H2C=CH-CH2 1-Nap 567 2,4-Br2-Ph H2C=CH-CH2 Ph 553 2,4-Br2-Ph H2C=CH-CH2 2-F-Ph 571 2,4-Br2-Ph H2C=CH-CH2 3-F-Ph 571 2,4-Br2-Ph H2C=CH-CH2 4-Cl-Ph 587 2,4-Br2-Ph H2C=CH-CH2 4-F-Ph 571 2,4-Br2-Ph H2C=CH-CH2 1-Nap 603 2-Br-4-i-Pr-Ph MeOCH2CH2 Ph 535 2-Br-4-i-Pr-Ph MeOCH2CH2 2-F-Ph 553 2-Br-4-i-Pr-Ph MeOCH2CH2 3-F-Ph 553 2-Br-4-i-Pr-Ph MeOCH2CH2 4-Cl-Ph 569 2-Br-4-i-Pr-Ph MeOCH2CH2 4-F-Ph 553 2-Br-4-i-Pr-Ph MeOCH2CH2 1-Nap 585 2,4-Br2-Ph MeOCH2CH2 Ph 571 2,4-Br2-Ph MeOCH2CH2 2-F-Ph 589 2,4-Br2-Ph MeOCH2CH2 3-F-Ph 589 2,4-Br2-Ph MeOCH2CH2 4-Cl-Ph 605 2,4-Br2-Ph MeOCH2CH2 4-F-Ph 589 2,4-Br2-Ph MeOCH2CH2 1-Nap 621 2-Br-4-i-Pr-Ph PhCH2 Ph 567 2-Br-4-i-Pr-Ph PhCH2 2-F-Ph 585 2-Br-4-i-Pr-Ph PhCH2 3-F-Ph 585 2-Br-4-i-Pr-Ph PhCH2 4-Cl-Ph 601。
【0039】 2-Br-4-i-Pr-Ph PhCH2 4-F-Ph 585 2-Br-4-i-Pr-Ph PhCH2 1-Nap 617 2,4-Br2-Ph PhCH2 Ph 603 2,4-Br2-Ph PhCH2 2-F-Ph 621 2,4-Br2-Ph PhCH2 3-F-Ph 621 2,4-Br2-Ph PhCH2 4-Cl-Ph 637 2,4-Br2-Ph PhCH2 4-F-Ph 621 2,4-Br2-Ph PhCH2 1-Nap 653 2-Me-5-i-Pr-Ph Et Ph 441 2-Me-5-i-Pr-Ph Et 2-F-Ph 459 2-Me-5-i-Pr-Ph Et 3-F-Ph 459 2-Me-5-i-Pr-Ph Et 4-Cl-Ph 475 2-Me-5-i-Pr-Ph Et 4-F-Ph 459 2-Me-5-i-Pr-Ph Et 1-Nap 491 2,4,6-Me3-Ph Et Ph 427 2,4,6-Me3-Ph Et 2-F-Ph 445 2,4,6-Me3-Ph Et 3-F-Ph 445 2,4,6-Me3-Ph Et 4-Cl-Ph 461 2,4,6-Me3-Ph Et 4-F-Ph 445 2,4,6-Me3-Ph Et 1-Nap 477 2-Me-5-i-Pr-Ph n-Hep Ph 511 2-Me-5-i-Pr-Ph n-Hep 2-F-Ph 529 2-Me-5-i-Pr-Ph n-Hep 3-F-Ph 529 2-Me-5-i-Pr-Ph n-Hep 4-Cl-Ph 545 2-Me-5-i-Pr-Ph n-Hep 4-F-Ph 529 2-Me-5-i-Pr-Ph n-Hep 1-Nap 561 2,4,6-Me3-Ph n-Hep Ph 497 2,4,6-Me3-Ph n-Hep 2-F-Ph 515 2,4,6-Me3-Ph n-Hep 3-F-Ph 515 2,4,6-Me3-Ph n-Hep 4-Cl-Ph 531 2,4,6-Me3-Ph n-Hep 4-F-Ph 515 2,4,6-Me3-Ph n-Hep 1-Nap 547 2-Me-5-i-Pr-Ph c-Pr-CH2 Ph 467。
【0040】 2-Me-5-i-Pr-Ph c-Pr-CH2 2-F-Ph 485 2-Me-5-i-Pr-Ph c-Pr-CH2 3-F-Ph 485 2-Me-5-i-Pr-Ph c-Pr−CH2 4-Cl-Ph 501 2-Me-5-i-Pr-Ph c-Pr-CH2 4-F-Ph 485 2-Me-5-i-Pr-Ph c-Pr-CH2 1-Nap 517 2,4,6-Me3-Ph c-Pr-CH2 Ph 453 2,4,6-Me3-Ph c-Pr-CH2 2-F-Ph 471 2,4,6-Me3-Ph c-Pr-CH2 3-F-Ph 471 2,4,6-Me3-Ph c-Pr-CH2 4-Cl-Ph 487 2,4,6-Me3-Ph c-Pr-CH2 4-F-Ph 471 2,4,6-Me3-Ph c-Pr-CH2 1-Nap 503 2-Me-5-i-Pr-Ph c-Bu-CH2 Ph 481 2-Me-5-i-Pr-Ph c-Bu-CH2 2-F-Ph 499 2-Me-5-i-Pr-Ph c-Bu-CH2 3-F-Ph 499 2-Me-5-i-Pr-Ph c-Bu-CH2 4-Cl-Ph 515 2-Me-5-i-Pr-Ph c-Bu-CH2 4-F-Ph 499 2-Me-5-i-Pr-Ph c-Bu-CH2 1-Nap 531 2,4,6-Me3-Ph c-Bu-CH2 Ph 467 2,4,6-Me3-Ph c-Bu-CH2 2-F-Ph 485 2,4,6-Me3-Ph c-Bu-CH2 3-F-Ph 485 2,4,6-Me3-Ph c-Bu-CH2 4-Cl-Ph 501 2,4,6-Me3-Ph c-Bu-CH2 4-F-Ph 485 2,4,6-Me3-Ph c-Bu-CH2 1-Nap 517 2-Me-5-i-Pr-Ph HC≡C-CH2 Ph 451 2-Me-5-i-Pr-Ph HC≡C-CH2 2-F-Ph 469 2-Me-5-i-Pr-Ph HC≡C-CH2 3-F-Ph 469 2-Me-5-i-Pr-Ph HC≡C-CH2 4-Cl-Ph 485 2-Me-5-i-Pr-Ph HC≡C-CH2 4-F-Ph 469 2-Me-5-i-Pr-Ph HC≡C-CH2 1-Nap 501 2,4,6-Me3-Ph HC≡C-CH2 Ph 437 2,4,6-Me3-Ph HC≡C-CH2 2-F-Ph 455。
【0041】 2,4,6-Me3-Ph HC≡C-CH2 3-F-Ph 455 2,4,6-Me3-Ph HC≡C-CH2 4-Cl-Ph 471 2,4,6-Me3-Ph HC≡C-CH2 4-F-Ph 455 2,4,6-Me3-Ph HC≡C-CH2 1-Nap 487 2-Me-5-i-Pr-Ph H2C=CH-CH2 Ph 453 2-Me-5-i-Pr-Ph H2C=CH-CH2 2-F-Ph 471 2-Me-5-i-Pr-Ph H2C=CH-CH2 3-F-Ph 471 2-Me-5-i-Pr-Ph H2C=CH-CH2 4-Cl-Ph 487 2-Me-5-i-Pr-Ph H2C=CH-CH2 4-F-Ph 471 2-Me-5-i-Pr-Ph H2C=CH-CH2 1-Nap 503 2,4,6-Me3-Ph H2C=CH-CH2 Ph 439 2,4,6-Me3-Ph H2C=CH-CH2 2-F-Ph 457 2,4,6-Me3-Ph H2C=CH-CH2 3-F-Ph 457 2,4,6-Me3-Ph H2C=CH-CH2 4-Cl-Ph 473 2,4,6-Me3-Ph H2C=CH-CH2 4-F-Ph 457 2,4,6-Me3-Ph H2C=CH-CH2 1-Nap 489 2-Me-5-i-Pr-Ph MeOCH2CH2 Ph 471 2-Me-5-i-Pr-Ph MeOCH2CH2 2-F-Ph 489 2-Me-5-i-Pr-Ph MeOCH2CH2 3-F-Ph 489 2-Me-5-i-Pr-Ph MeOCH2CH2 4-Cl-Ph 505 2-Me-5-i-Pr-Ph MeOCH2CH2 4-F-Ph 489 2-Me-5-i-Pr-Ph MeOCH2CH2 1-Nap 521 2,4,6-Me3-Ph MeOCH2CH2 Ph 457 2,4,6-Me3-Ph MeOCH2CH2 2-F-Ph 475 2,4,6-Me3-Ph MeOCH2CH2 3-F-Ph 475 2,4,6-Me3-Ph MeOCH2CH2 4-Cl-Ph 491。
【0042】 2,4,6-Me3-Ph MeOCH2CH2 4-F-Ph 475 2,4,6-Me3-Ph MeOCH2CH2 1-Nap 507 2-Me-5-i-Pr-Ph PhCH2 Ph 503 2-Me-5-i-Pr-Ph PhCH2 2-F-Ph 521 2-Me-5-i-Pr-Ph PhCH2 3-F-Ph 521 2-Me-5-i-Pr-Ph PhCH2 4-Cl-Ph 537 2-Me-5-i-Pr-Ph PhCH2 4-F-Ph 521 2-Me-5-i-Pr-Ph PhCH2 1-Nap 553 2,4,6-Me3-Ph PhCH2 Ph 489 2,4,6-Me3-Ph PhCH2 2-F-Ph 507 2,4,6-Me3-Ph PhCH2 3-F-Ph 507 2,4,6-Me3-Ph PhCH2 4-Cl-Ph 523 2,4,6-Me3-Ph PhCH2 4-F-Ph 507 2,4,6-Me3-Ph PhCH2 1-Nap 539 2-MeS-Ph Et Ph 431 2-MeS-Ph Et 2−F−Ph 449 2-MeS-Ph Et 3-F-Ph 449 2-MeS-Ph Et 4-Cl-Ph 465 2-MeS-Ph Et 4-F-Ph 449 2-MeS-Ph Et 1-Nap 481 2-MeS-4-i-Pr-Ph Et Ph 473 2-MeS-4-i-Pr-Ph Et 2-F-Ph 491 2-MeS-4-i-Pr-Ph Et 3-F-Ph 491 2-MeS-4-i-Pr-Ph Et 4-Cl-Ph 507 2-MeS-4-i-Pr-Ph Et 4-F-Ph 491 2-MeS-4-i-Pr-Ph Et 1-Nap 523 2-MeS-Ph n-Hep Ph 501 2-MeS-Ph n-Hep 2-F-Ph 519 2-MeS-Ph n-Hep 3-F-Ph 519 2-MeS-Ph n-Hep 4-Cl-Ph 535。
【0043】 2-MeS-Ph n-Hep 4-F-Ph 519 2-MeS-Ph n-Hep 1-Nap 551 2-MeS-4-i-Pr-Ph n-Hep Ph 543 2-MeS-4-i-Pr-Ph n-Hep 2-F-Ph 561 2-MeS-4-i-Pr-Ph n-Hep 3-F-Ph 561 2-MeS-4-i-Pr-Ph n-Hep 4-Cl-Ph 577 2-MeS-4-i-Pr-Ph n-Hep 4-F-Ph 561 2-MeS-4-i-Pr-Ph n-Hep 1-Nap 593 2-MeS-Ph c-Pr-CH2 Ph 457 2-MeS-Ph c-Pr-CH2 2-F-Ph 475 2-MeS-Ph c-Pr-CH2 3-F-Ph 475 2-MeS-Ph c-Pr-CH2 4-Cl-Ph 491 2-MeS-Ph c-Pr-CH2 4-F-Ph 475 2-MeS-Ph c-Pr-CH2 1-Nap 507 2-MeS-4-i-Pr-Ph c-Pr-CH2 Ph 499 2-MeS-4-i-Pr-Ph c-Pr-CH2 2-F-Ph 517 2-MeS-4-i-Pr-Ph c-Pr-CH2 3-F-Ph 517 2-MeS-4-i-Pr-Ph c-Pr-CH2 4-Cl-Ph 533 2-MeS-4-i-Pr-Ph c-Pr-CH2 4-F-Ph 517 2-MeS-4-i-Pr-Ph c-Pr-CH2 1-Nap 549 2-MeS-Ph c-Bu-CH2 Ph 471 2-MeS-Ph c-Bu-CH2 2-F-Ph 489 2-MeS-Ph c-Bu-CH2 3-F-Ph 489 2-MeS-Ph c-Bu-CH2 4-Cl-Ph 505 2-MeS-Ph c-Bu-CH2 4-F-Ph 489。
【0044】 2-MeS-Ph c-Bu-CH2 1-Nap 521 2-MeS-4-i-Pr-Ph c-Bu-CH2 Ph 513 2-MeS-4-i-Pr-Ph c-Bu-CH2 2-F-Ph 531 2-MeS-4-i-Pr-Ph c-Bu-CH2 3-F-Ph 531 2-MeS-4-i-Pr-Ph c-Bu-CH2 4-Cl-Ph 547 2-MeS-4-i-Pr-Ph c-Bu-CH2 4-F-Ph 531 2-MeS-4-i-Pr-Ph c-Bu-CH2 1-Nap 563 2-MeS-Ph HC≡C-CH2 Ph 441 2-MeS-Ph HC≡C-CH2 2-F-Ph 459 2-MeS-Ph HC≡C-CH2 3-F-Ph 459 2-MeS-Ph HC≡C-CH2 4-Cl-Ph 475 2-MeS-Ph HC≡C-CH2 4-F-Ph 459 2-MeS-Ph HC≡C-CH2 1-Nap 491 2-MeS-4-i-Pr-Ph HC≡C-CH2 Ph 483 2-MeS-4-i-Pr-Ph HC≡C-CH2 2-F-Ph 501 2-MeS-4-i-Pr-Ph HC≡C-CH2 3-F-Ph 501 2-MeS-4-i-Pr-Ph HC≡C-CH2 4-Cl-Ph 517 2-MeS-4-i-Pr-Ph HC≡C-CH2 4-F-Ph 501 2-MeS-4-i-Pr-Ph HC≡C-CH2 1-Nap 533 2-MeS-Ph H2C=CH-CH2 Ph 443 2-MeS-Ph H2C=CH-CH2 2-F-Ph 461 2-MeS-Ph H2C=CH-CH2 3-F-Ph 461 2-MeS-Ph H2C=CH-CH2 4-Cl-Ph 477 2-MeS-Ph H2C=CH-CH2 4-F-Ph 461 2-MeS-Ph H2C=CH-CH2 1-Nap 493。
【0045】 2-MeS-4-i-Pr-Ph H2C=CH-CH2 Ph 485 2-MeS-4-i-Pr-Ph H2C=CH-CH2 2-F-Ph 503 2-MeS-4-i-Pr-Ph H2C=CH-CH2 3-F-Ph 503 2-MeS-4-i-Pr-Ph H2C=CH-CH2 4-Cl-Ph 519 2-MeS-4-i-Pr-Ph H2C=CH-CH2 4-F-Ph 503 2-MeS-4-i-Pr-Ph H2C=CH-CH2 1-Nap 535 2-MeS-Ph MeOCH2CH2 Ph 461 2-MeS-Ph MeOCH2CH2 2-F-Ph 479 2-MeS-Ph MeOCH2CH2 3-F-Ph 479 2-MeS-Ph MeOCH2CH2 4-Cl-Ph 495 2-MeS-Ph MeOCH2CH2 4-F-Ph 479 2-MeS-Ph MeOCH2CH2 1-Nap 511 2-MeS-4-i-Pr-Ph MeOCH2CH2 Ph 503 2-MeS-4-i-Pr-Ph MeOCH2CH2 2-F-Ph 521 2-MeS-4-i-Pr-Ph MeOCH2CH2 3-F-Ph 521 2-MeS-4-i-Pr-Ph MeOCH2CH2 4-Cl-Ph 537 2-MeS-4-i-Pr-Ph MeOCH2CH2 4-F-Ph 521 2-MeS-4-i-Pr-Ph MeOCH2CH2 1-Nap 553 2-MeS-Ph PhCH2 Ph 493 2-MeS-Ph PhCH2 2-F-Ph 511 2-MeS-Ph PhCH2 3-F-Ph 511 2-MeS-Ph PhCH2 4-Cl-Ph 527 2-MeS-Ph PhCH2 4-F-Ph 511。
【0046】 2-MeS-Ph PhCH2 1-Nap 543 2-MeS-4-i-Pr-Ph PhCH2 Ph 535 2-MeS-4-i-Pr-Ph PhCH2 2-F-Ph 553 2-MeS-4-i-Pr-Ph PhCH2 3-F-Ph 553 2-MeS-4-i-Pr-Ph PhCH2 4-Cl-Ph 569 2-MeS-4-i-Pr-Ph PhCH2 4-F-Ph 553 2-MeS-4-i-Pr-Ph PhCH2 1-Nap 585 2-Cl-4-I-Ph Et Ph 545 2-Cl-4-I-Ph Et 2-F-Ph 563 2-Cl-4-I-Ph Et 3-F-Ph 563 2-Cl-4-I-Ph Et 4-Cl-Ph 579 2-Cl-4-I-Ph Et 4-F-Ph 563 2-Cl-4-I-Ph Et 1-Nap 595 2-Br-4-Me2N-Ph Et Ph 506 2-Br-4-Me2N-Ph Et 2-F-Ph 524 2-Br-4-Me2N-Ph Et 3-F-Ph 524 2-Br-4-Me2N-Ph Et 4-Cl-Ph 540 2-Br-4-Me2N-Ph Et 4-F-Ph 524 2-Br-4-Me2N-Ph Et 1-Nap 556 2-Cl-4-I-Ph n-Hep Ph 615 2-Cl-4-I-Ph n-Hep 2-F-Ph 633 2-Cl-4-I-Ph n-Hep 3-F-Ph 633 2-Cl-4-I-Ph n-Hep 4-Cl-Ph 649 2-Cl-4-I-Ph n-Hep 4-F-Ph 633 2-Cl-4-I-Ph n-Hep 1-Nap 665 2-Br-4-Me2N-Ph n-Hep Ph 576。
【0047】 2-Br-4-Me2N-Ph n-Hep 2-F-Ph 594 2-Br-4-Me2N-Ph n-Hep 3-F-Ph 594 2-Br-4-Me2N-Ph n-Hep 4-Cl-Ph 610 2-Br-4-Me2N-Ph n-Hep 4−F−Ph 594 2-Br-4-Me2N-Ph n-Hep 1−Nap 626 2-Cl-4-I-Ph c-Pr-CH2 Ph 571 2-Cl-4-I-Ph c-Pr-CH2 2-F-Ph 589 2-Cl-4-I-Ph c-Pr-CH2 3-F-Ph 589 2-Cl-4-I-Ph c-Pr-CH2 4-Cl-Ph 605 2-Cl-4-I-Ph c-Pr-CH2 4-F-Ph 589 2-Cl-4-I-Ph c-Pr-CH2 1-Nap 621 2-Br-4-Me2N-Ph c-Pr-CH2 Ph 532 2-Br-4-Me2N-Ph c-Pr-CH2 2-F-Ph 550 2-Br-4-Me2N-Ph c-Pr-CH2 3-F-Ph 550 2-Br-4-Me2N-Ph c-Pr-CH2 4-Cl-Ph 566 2-Br-4-Me2N-Ph c-Pr-CH2 4-F-Ph 550 2-Br-4-Me2N-Ph c-Pr-CH2 1-Nap 582 2-Cl-4-I-Ph c-Bu-CH2 Ph 585 2-Cl-4-I-Ph c-Bu-CH2 2-F-Ph 603 2-Cl-4-I-Ph c-Bu-CH2 3-F-Ph 603 2-Cl-4-I-Ph c-Bu-CH2 4-Cl-Ph 619 2-Cl-4-I-Ph c-Bu-CH2 4-F-Ph 603 2-Cl-4-I−Ph c-Bu-CH2 1-Nap 635 2-Br-4-Me2N-Ph c-Bu-CH2 Ph 546 2-Br-4-Me2N-Ph c-Bu-CH2 2-F-Ph 564 2-Br-4-Me2N-Ph c-Bu-CH2 3-F-Ph 564 2-Br-4-Me2N-Ph c-Bu-CH2 4-Cl-Ph 580。
【0048】 2-Br-4-Me2N-Ph c-Bu-CH2 4-F-Ph 564 2-Br-4-Me2N-Ph c-Bu-CH2 1-Nap 596 2-Cl-4-I-Ph HC≡C-CH2 Ph 555 2-Cl-4-I-Ph HC≡C-CH2 2-F-Ph 573 2-Cl-4-I-Ph HC≡C-CH2 3-F-Ph 573 2-Cl-4-I-Ph HC≡C-CH2 4-Cl-Ph 589 2-Cl-4-I-Ph HC≡C-CH2 4-F-Ph 573 2-Cl-4-I-Ph HC≡C-CH2 1-Nap 605 2-Br-4-Me2N-Ph HC≡C-CH2 Ph 516 2-Br-4-Me2N-Ph HC≡C-CH2 2-F-Ph 534 2-Br-4-Me2N-Ph HC≡C-CH2 3-F-Ph 534 2-Br-4-Me2N-Ph HC≡C-CH2 4-Cl-Ph 550 2-Br-4-Me2N-Ph HC≡C-CH2 4-F-Ph 534 2-Br-4-Me2N-Ph HC≡C-CH2 1-Nap 566 2-Cl-4-I-Ph H2C=CH-CH2 Ph 557 2-Cl-4-I-Ph H2C=CH-CH2 2-F-Ph 575 2-Cl-4-I-Ph H2C=CH-CH2 3-F-Ph 575 2-Cl-4-I-Ph H2C=CH-CH2 4-Cl-Ph 591 2-Cl-4-I-Ph H2C=CH-CH2 4-F-Ph 575 2-Cl-4-I-Ph H2C=CH-CH2 1-Nap 607 2-Br-4-Me2N-Ph H2C=CH-CH2 Ph 518 2-Br-4-Me2N-Ph H2C=CH-CH2 2-F-Ph 536 2-Br-4-Me2N-Ph H2C=CH-CH2 3-F-Ph 536 2-Br-4-Me2N-Ph H2C=CH-CH2 4-Cl-Ph 552 2-Br-4-Me2N-Ph H2C=CH-CH2 4-F-Ph 536 2-Br-4-Me2N-Ph H2C=CH-CH2 1-Nap 568。
【0049】 2-Cl-4-I-Ph MeOCH2CH2 Ph 575 2-Cl-4-I-Ph MeOCH2CH2 2-F-Ph 593 2-Cl-4-I-Ph MeOCH2CH2 3-F-Ph 593 2-Cl-4-I-Ph MeOCH2CH2 4-Cl-Ph 609 2-Cl-4-I-Ph MeOCH2CH2 4-F-Ph 593 2-Cl-4-I-Ph MeOCH2CH2 1-Nap 625 2-Br-4-Me2N-Ph MeOCH2CH2 Ph 536 2-Br-4-Me2N-Ph MeOCH2CH2 2-F-Ph 554 2-Br-4-Me2N-Ph MeOCH2CH2 3-F-Ph 554 2-Br-4-Me2N-Ph MeOCH2CH2 4-Cl-Ph 570 2-Br-4-Me2N-Ph MeOCH2CH2 4-F-Ph 554 2-Br-4-Me2N-Ph MeOCH2CH2 1-Nap 586 2-Cl-4-I-Ph PhCH2 Ph 607 2-Cl-4-I-Ph PhCH2 2-F-Ph 625 2-Cl-4-I-Ph PhCH2 3-F-Ph 625 2-Cl-4-I-Ph PhCH2 4-Cl-Ph 641 2-Cl-4-I-Ph PhCH2 4-F-Ph 625 2-Cl-4-I-Ph PhCH2 1-Nap 657 2-Br-4-Me2N-Ph PhCH2 Ph 568 2-Br-4-Me2N-Ph PhCH2 2-F-Ph 586 2-Br-4-Me2N-Ph PhCH2 3-F-Ph 586 2-Br-4-Me2N-Ph PhCH2 4-Cl-Ph 602 2-Br-4-Me2N-Ph PhCH2 4-F-Ph 586 2-Br-4-Me2N-Ph PhCH2 1-Nap 618。
【0050】(注)(表1中の表記について): 2-Br-4-i-Pr-Ph=2−ブロモ−4−イソプロ
ピルフェニル基 2,4-Br2-Ph=2,4−ジブロモフェニル基 2-Me-5-i-Pr-Ph=2−メチル−5−イソプロ
ピルフェニル基 2,4,6-Me3-Ph=2,4,6−トリメチルフェニル
基 2-MeS-Ph=2−メチルチオフェニル基 2-MeS-4-i-Pr-Ph=2−メチルチオ−4−イ
ソプロピルフェニル基 2-Cl-4-I-Ph=2−クロロ−4−ヨウ化フェニル
基 2-Br-4-Me2N-Ph=2−ブロモ−4−ジメチル
アミノフェニル基 n-Hep=n−ヘプチル基 c-Pr-CH2=シクロプロピルメチル基 c-Bu-CH2=シクロブチルメチル基 1-Nap=1−ナフチル基 M++1=イオンスプレー MSによる *:塩酸塩。
【0051】実施例3 4−[(E)−3−ベンジリデンピペリジン−1−イル]
−2−[N−(2−メチルチオ−4−イソプロピルフェ
ニル)−N−エチルアミノ]−6−メチルピリミジン塩
酸塩 及び 4−[(Z)−3−ベンジリデンピペリジ
ン−1−イル]−2−[N−(2−メチルチオ−4−イソ
プロピルフェニル)−N−エチルアミノ]−6−メチル
ピリミジン塩酸塩の合成 (1)水素化ナトリウム1.10gと15−クラウン−
5−エーテル138mgをTHF30mlに溶解し、ジ
エチル ベンジルホスホネート6.30gとN−t−ブ
トキシカルボニル−3−ピペリドン5.00gをTHF
20mlに溶解した溶液を室温にて滴下した。 一昼夜
攪拌後水を注ぎ、酢酸エチルにて抽出後、有機層を1規
定の水酸化ナトリウム水溶液と飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別後、
濾液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=10:
1)にて精製し、(E)−3−ベンジリデン−N−t−
ブトキシカルボニルピペリジンと(Z)−3−ベンジリ
デン−N−t−ブトキシカルボニルピペリジンとの約
3:2の混合物3.05gを得た。 (2)(1)で得た(E)−3−ベンジリデン−N−t
−ブトキシカルボニルピペリジンと(Z)−3−ベンジ
リデン−N−t−ブトキシカルボニルピペリジンとの約
3:2の混合物3.05gを4規定塩化水素/ジオキサ
ン溶液28mlに溶解し、室温にて1時間攪拌後、減圧
下溶媒を留去し、粗の(E)−3−ベンジリデンピペリ
ジン塩酸塩と(Z)−3−ベンジリデンピペリジン塩酸
塩の混合物を得た。得られた粗の(E)−3−ベンジリ
デンピペリジン塩酸塩と(Z)−3−ベンジリデンピペ
リジン塩酸塩の混合物をエタノール5mlに溶解し、N
−エチルジイソプロピルアミン3.81gを加えた後、
−10℃に冷却し、2,4−ジクロロ−6−メチルピリ
ミジン1.92gを加え、室温にて一晩攪拌した。反応
溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチ
ルにて抽出後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムにて乾燥した。 乾燥剤を濾別後、濾液を減
圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:1)にて精
製し、4−[(E)−3−ベンジリデンピペリジン−1
−イル]−2−クロロ−6−メチルピリミジン1.25g
と4−[(Z)−3−ベンジリデンピペリジン−1−イ
ル]−2−クロロ−6−メチルピリミジン681mgを
それぞれ黄色結晶として得た。 (3)(2)で得た4−[(E)−3−ベンジリデンピ
ペリジン−1−イル]−2−クロロ−6−メチルピリミ
ジン1.25gとN−エチル−4−イソプロピル−2−
メチルチオアニリン0.872gをエチレングリコール
6mlに溶解し、1時間加熱還流した。反応液に飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出
後、有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムにて乾燥した。乾燥剤を濾別後、濾液を減圧下濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=10:1)にて精製し、
油状の4−[(E)−3−ベンジリデンピペリジン−1
−イル]−2−[N−(2−メチルチオ−4−イソプロピ
ルフェニル)−N−エチルアミノ]−6−メチルピリミ
ジン1.39gを得た。この油状の生成物は塩化メチレ
ン中4規定塩化水素/酢酸エチル処理により塩酸塩と
し、エーテルより結晶化して、4−[(E)−3−ベン
ジリデンピペリジン−1−イル]−2−[N−(2−メチ
ルチオ−4−イソプロピルフェニル)−N−エチルアミ
ノ]−6−メチルピリミジン塩酸塩1.33gを得た。 (4)(3)と同様の操作により、(2)で得た4−
[(Z)−3−ベンジリデンピペリジン−1−イル]−2
−クロロ−6−メチルピリミジン681mgから4−
[(Z)−3−ベンジリデンピペリジン−1−イル]−2
−[N−(2−メチルチオ−4−イソプロピルフェニ
ル)−N−エチルアミノ]−6−メチルピリミジン塩酸
塩665mgを得た。本化合物及び同様にして得た化合
物の構造およびマススペクトルデータを表2に記した。
【0052】
【化7】
【0053】 表2 1,X2,X3-Ph R2 E/Z Ar M++1 *2-MeS-4-i-Pr-Ph Et E Ph 473 *2-MeS-4-i-Pr-Ph Et Z Ph 473 2-MeS-4-i-Pr-Ph Et E 3-F-Ph 491 2-MeS-4-i-Pr-Ph Et Z 3-F-Ph 491。
【0054】(注)(表2中の表記について): 2-MeS-4-i-Pr-Ph=2−メチルチオ−4−イ
ソプロピルフェニル基 E/Z=ベンジリデンの立体 M++1=イオンスプレー MSによる *:塩酸塩。
【0055】試験例[CRF受容体結合実験] 受容体標品としてラット前頭皮質膜を用いた。125I標
識リガンドとして125I−CRFを用いた。125I標識リ
ガンドを用いた結合反応は、The Journal of Neuroscie
nce,7,88(1987年)に記載された以下の方法で行
った。 受容体膜標品の調製:ラット前頭皮質を10mMMgC
2及び2mM EDTAを含む50mMトリス塩酸緩衝
液(pH7.0)でホモジナイズし,48,000×gで
遠心分離し、沈渣をトリス塩酸緩衝液で1度洗浄した。
沈渣を10mMMgCl2、2mM EDTA、0.1%
ウシ血清アルブミン及び100カリクレインユニット/
mlアプロチニンを含む50mMトリス塩酸緩衝液(p
H7.0)に懸濁し、膜標品とした。
【0056】CRF受容体結合実験:膜標品(0.3m
gタンパク質/ml)、125I−CRF(0.2nM)及
び被験薬を、25℃で2時間反応させた。反応終了後、
0.3%ポリエチレンイミンで処理したガラスフィルタ
ー(GF/C)に吸引濾過し、ガラスフィルターを0.
01%TritonX−100を含むリン酸緩衝化生理
食塩水で3度洗浄した。洗浄後、濾紙の放射能をガンマ
ーカウンターにて測定した。
【0057】1μM CRF存在下で反応を行った時の
結合量を、125I−CRFの非特異結合とし、総結合と
非特異結合との差を特異結合とした。一定濃度(0.2
nM)の125I−CRFと濃度を変えた被験薬を上記の
条件で反応させることで抑制曲線を得、この抑制曲線か
125I−CRF結合を50%抑制する被験薬の濃度
(IC50)を求めた。
【0058】その結果、IC50値が500nM以下のア
リールメチレンピペリジノピリミジン誘導体が見出され
た。例えば、2−[N−(2−ブロモ−4−イソプロピル
フェニル)−N−エチルアミノ]−4−(4−ベンジリデ
ンピペリジン−1−イル)−6−メチルピリミジン塩酸
塩のIC50値は282.6nMであった。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/505 AAM A61K 31/505 AAM ABA ABA ABE ABE ABN ABN ABU ABU ACJ ACJ ADR ADR AED AED (72)発明者 島崎 洋一 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 村山 真由美 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 冨沢 一雪 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 (式中、Arはフェニル基、置換フェニル基、ナフチル
    基を示し、R1は水素原子、低級アルキル基、アミノ基
    又は置換アミノ基を示し、R2は低級アルキル基、低級
    アルケニル基又は低級アルキニル基を示し、X1、X2
    びX3は同一又は異なって水素原子、ハロゲン原子、低
    級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
    基、低級アルキルアミノ基又は含窒素複素環基を示
    す。)で表されるアリールメチレンピペリジノピリミジ
    ン誘導体又はその医薬上許容される塩。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002002549A1 (en) * 2000-07-05 2002-01-10 Taisho Pharmaceutical Co., Ltd. Tetrahydropyridino or piperidino heterocyclic derivatives
WO2008123395A1 (ja) 2007-03-28 2008-10-16 Santen Pharmaceutical Co., Ltd. ヒストン脱アセチル化酵素阻害作用を有する化合物を有効成分として含有する眼圧下降剤
JP2013530954A (ja) * 2010-06-04 2013-08-01 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー Lrrk2モジュレーターとしてのアミノピリミジン誘導体

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