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JPH11322748A - 複素環化合物、その製造法および用途 - Google Patents

複素環化合物、その製造法および用途

Info

Publication number
JPH11322748A
JPH11322748A JP7295499A JP7295499A JPH11322748A JP H11322748 A JPH11322748 A JP H11322748A JP 7295499 A JP7295499 A JP 7295499A JP 7295499 A JP7295499 A JP 7295499A JP H11322748 A JPH11322748 A JP H11322748A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
atom
alkyl
ring
reference example
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7295499A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Natsukari
英昭 夏苅
Takayuki Doi
孝行 土居
Yoshinori Ikeura
義典 池浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP7295499A priority Critical patent/JPH11322748A/ja
Publication of JPH11322748A publication Critical patent/JPH11322748A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】うつ病、不安症、躁うつ病または精神病の予防
・治療剤の提供。 【解決手段】式 【化1】 −CS−N<を有する複素環;RaおよびRbは共に結合
してA環を形成するか、あるいは同一又は異なって水素
原子又はM環における置換基;A環およびB環は、それ
ぞれ置換基を有していてもよい同素又は複素環で、その
少なくとも一方が置換基を有していてもよい複素環;C
環は置換基を有していてもよい同素又は複素環;Z環は
置換されていてもよい含窒素複素環;およびnは1ない
し6の整数を示す〕で表される化合物またはその塩を含
有してなるうつ病、不安症、躁うつ病または精神病の予
防・治療剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タキキニン受容体
拮抗作用を有する複素環化合物の新規用途に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平9−263585号には、式
【化6】 −CS−N<を有する複素環;RaおよびRbは共に結合
してA環を形成するか、あるいは同一又は異なって水素
原子又はM環における置換基;A環およびB環は、それ
ぞれ置換基を有していてもよい同素又は複素環で、その
少なくとも一方が置換基を有していてもよい複素環;お
よびZ環は置換されていてもよい環を示す]で表される
複素環化合物およびその製造法が開示されており、該化
合物がタキキニン受容体拮抗作用、サブスタンスP受容
体拮抗作用、ニューロキニンA受容体拮抗作用を有する
ことなどが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記複素環
化合物(I)またはその塩の新規用途を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み鋭意研究を重ねた結果、上記複素環化合物(I)
またはその塩がうつ病、不安症、躁うつ病または精神病
に対して治療効果を発揮できることを見出し、これらに
基づいて本発明を完成した。すなわち、本発明は、
(1)式
【化7】 −CS−N<を有する複素環;RaおよびRbは共に結合
してA環を形成するか、あるいは同一又は異なって水素
原子又はM環における置換基;A環およびB環は、それ
ぞれ置換基を有していてもよい同素又は複素環で、その
少なくとも一方が置換基を有していてもよい複素環;C
環は置換基を有していてもよい同素又は複素環;Z環は
置換されていてもよい含窒素複素環;およびnは1ない
し6の整数を示す]で表される化合物またはその塩を含
有してなるうつ病、不安症、躁うつ病または精神病の予
防・治療剤、(2)RaおよびRbがそれぞれ水素原子ま
たは(I)ハロゲン原子,(II)(i)ヒドロキシ基,(ii)
1-6アルコキシ基,(iii)C1-6アルキルチオ基,(i
v)アミノ基,(v)C1-7アシルアミノ基,(vi)カル
ボキシル基,(vii)ニトロ基,(viii)モノ−又はジ
−C1-6アルキルアミノ基,(ix)モノ−又はジ−C3-8
シクロアルキルアミノ基,(x)C6-10アリールアミノ
基,(xi)C1-6アルキルで置換されていてもよい、窒
素原子以外に酸素原子、硫黄原子からなる群から選ばれ
るヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5ないし9員
の環状アミノ基,(xii)炭素原子以外に、窒素原子、
酸素原子および硫黄原子からなる群から選ばれるヘテロ
原子を1個ないし3個含む5又は6員の芳香族複素環
基,(xiii)炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および
硫黄原子からなる群から選ばれるヘテロ原子を1個ない
し3個含む5ないし9員の非芳香族複素環基,(xiv)
1-4アルキルスルホニルアミノ基,(xv)C1-6アルキ
ル−カルボニルオキシ基および(xvi)ハロゲン原子か
らなる群から選ばれる1〜5個の置換基を有していても
よいC1-6アルキル基,(III)ハロゲン化されていても
よいC1-6アルコキシ基,(IV)ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキルチオ基,(V)C3-10シクロアルキ
ル基,(VI)C6-10アリール基,(VII)C1-7アシルア
ミノ基,(VIII)C1-3アシルオキシ基,(IX)ヒドロ
キシ基,(X)ニトロ基,(XI)シアノ基,(XII)アミ
ノ基,(XIII)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ
基,(XIV)C1-6アルキルで置換されていてもよい、窒
素原子以外に酸素原子および硫黄原子からなる群から選
ばれるヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5ないし
9員の環状アミノ基,(XV)C1-6アルキル−カルボニ
ルアミノ基,(XVI)C1-6アルキル−スルホニルアミノ
基,(XVII)C1-6アルコキシ−カルボニル基,(XVII
I)カルボキシル基,(XIX)C1-6アルキルカルボニル
基,(XX)カルバモイル基,(XXI)モノ−又はジ−C
1-6アルキルカルバモイル基および(XXII)C1-6アルキ
ルスルホニル基からなる群から選ばれる置換基を示す
か;RaおよびRbが共に結合してA環を形成し、A環が
(I)ハロゲン原子,(II)(i)ヒドロキシ基,(ii)アミ
ノ基,(iii)カルボキシル基,(iv)ニトロ基,(v)
モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ基,(vi)C1-6
ルキル−カルボニルオキシ基および(vii)ハロゲン原
子からなる群から選ばれる1〜5個の置換基を有してい
てもよいC1-6アルキル基,(III)ハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルコキシ基,(IV)ハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルキルチオ基,(V)C6-10アリール
基,(VI)C1-7アシルアミノ基,(VII)C1-3アシル
オキシ基,(VIII)ヒドロキシ基,(IX)ニトロ基,
(X)シアノ基,(XI)アミノ基,(XII)モノ−又はジ
−C1-6アルキルアミノ基,(XIII)窒素原子以外に酸
素原子および硫黄原子からなる群から選ばれるヘテロ原
子を1〜3個含んでいてもよい5ないし9員の環状アミ
ノ基,(XIV)C1-6アルキル−カルボニルアミノ基,
(XV)C1-6アルキル−スルホニルアミノ基,(XVI)C
1-6アルコキシカルボニル基,(XVII)カルボキシル
基,(XVIII)C1-6アルキルカルボニル基,(XIX)カ
ルバモイル基,(XX)モノ−又はジ−C1-6アルキルカ
ルバモイル基,(XXI)C1-6アルキルスルホニル基およ
び(XXII)オキソ基からなる群から選ばれる1ないし4
個の置換基で置換されていてもよい炭素原子以外に窒
素原子、硫黄原子および酸素原子からなる群から選ばれ
る1種または2種のヘテロ原子を1個ないし3個含む5
ないし9員の芳香族複素環、炭素原子以外に窒素原
子、硫黄原子および酸素原子からなる群から選ばれる1
種または2種のヘテロ原子を1個ないし3個含む5ない
し9員の非芳香族複素環または3ないし10員の環状
炭化水素を示し;B環が(I)ハロゲン原子,(II)(i)
ヒドロキシ基,(ii)アミノ基,(iii)カルボキシル
基,(iv)ニトロ基,(v)モノ−又はジ−C1-6アルキ
ルアミノ基,(vi)C1-6アルキル−カルボニルオキシ
基および(vii)ハロゲン原子からなる群から選ばれる
1〜5個の置換基を有していてもよいC1-6アルキル
基,(III)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキ
シ基,(IV)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ルチオ基,(V)C6-10アリール基,(VI)C1-7アシル
アミノ基,(VII)C1-3アシルオキシ基,(VIII)ヒド
ロキシ基,(IX)ニトロ基,(X)シアノ基,(XI)ア
ミノ基,(XII)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ
基,(XIII)窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子からな
る群から選ばれるヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよ
い5ないし9員の環状アミノ基,(XIV)C1-6アルキル
−カルボニルアミノ基,(XV)C1-6アルキル−スルホ
ニルアミノ基,(XVI)C1-6アルコキシカルボニル基,
(XVII)カルボキシル基,(XVIII)C1-6アルキルカル
ボニル基,(XIX)カルバモイル基,(XX)モノ−又は
ジ−C1-6アルキルカルバモイル基,(XXI)C1-6アル
キルスルホニルおよび(XXII)オキソ基からなる群から
選ばれる1ないし4個の置換基で置換されていてもよ
い、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原
子からなる群から選ばれる1種または2種のヘテロ原子
を1個ないし3個含む5ないし9員の芳香族複素環、
炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から
なる群から選ばれる1種または2種のヘテロ原子を1個
ないし3個含む5ないし9員の非芳香族複素環または
3ないし10員の環状炭化水素を示し;C環が(I)ハ
ロゲン原子,(II)ハロゲン化されていてもよいC1-10
アルキル基,(III)アミノ基で置換されたC1-4アルキ
ル基,(IV)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基で
置換されたC1-4アルキル基,(V)カルボキシル基で置
換されたC1-4アルキル基,(VI)C1-4アルコキシ−カ
ルボニル基で置換されたC1-4アルキル基,(VII)ヒド
ロキシ基で置換されたC1-4アルキル基,(VIII)C
3-10シクロアルキル基,(IX)ニトロ基,(X)シアノ
基,(XI)ヒドロキシ基,(XII)ハロゲン化されてい
てもよいC1-10アルコキシ基,(XIII)ハロゲン化され
ていてもよいC1-4アルキルチオ基,(XIV)アミノ基,
(XV)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基,(XVI)
窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子からなる群から選ば
れるヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5ないし9
員の環状アミノ基,(XVII)C1-4アルキル−カルボニ
ルアミノ基,(XVIII)アミノカルボニルオキシ基,(X
IX)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノカルボニルオ
キシ基,(XX)C1-4アルキルスルホニルアミノ基,(X
XI)C1-4アルコキシ−カルボニル基,(XXII)アラル
キルオキシカルボニル基,(XXIII)カルボキシル基,
(XXIV)C1-6アルキルカルボニル基,(XXV)C3-6
クロアルキル−カルボニル基,(XXVI)カルバモイル
基,(XXVII)モノ−又はジ−C1-4アルキルカルバモイ
ル基または(XXVIII)C1-6アルキルスルホニル基およ
び(XXIX)1ないし3個のハロゲン化されていてもよい
1-4アルキル基で置換されていてもよい炭素原子以外
に窒素原子、硫黄原子および酸素原子からなる群から選
ばれる1種または2種のヘテロ原子を1個ないし4個含
む5または6員の芳香族単環式複素環からなる群から選
ばれる1ないし5個の置換基で置換されていてもよい、
炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から
なる群から選ばれる1種または2種のヘテロ原子を1個
ないし3個含む5ないし9員の複素環;または(I)ハ
ロゲン原子,(II)ハロゲン化されていてもよいC1-10
アルキル基,(III)アミノ基で置換されたC1-4アルキ
ル基,(IV)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基で
置換されたC1-4アルキル基,(V)カルボキシル基で置
換されたC1-4アルキル基,(VI)C1-4アルコキシ−カ
ルボニル基で置換されたC1-4アルキル基,(VII)ヒド
ロキシ基で置換されたC1-4アルキル基,(VIII)C
3-10シクロアルキル基,(IX)ニトロ基,(X)シアノ
基,(XI)ヒドロキシ基,(XII)ハロゲン化されてい
てもよいC1-10アルコキシ基,(XIII)ハロゲン化され
ていてもよいC1-4アルキルチオ基,(XIV)アミノ基,
(XV)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基,(XVI)
窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子からなる群から選ば
れるヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5ないし9
員の環状アミノ基,(XVII)C1-4アルキル−カルボニ
ルアミノ基,(XVIII)アミノカルボニルオキシ基,(X
IX)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノカルボニルオ
キシ基,(XX)C1-4アルキルスルホニルアミノ基,(X
XI)C1-4アルコキシ−カルボニル基,(XXII)アラル
キルオキシカルボニル基,(XXIII)カルボキシル基,
(XXIV)C1-6アルキルカルボニル基,(XXV)C3-6
クロアルキル−カルボニル基,(XXVI)カルバモイル
基,(XXVII)モノ−又はジ−C1-4アルキルカルバモイ
ル基、(XXVIII)C1-6アルキルスルホニル基および(X
XIX)1ないし3個のハロゲン化されていてもよいC1-4
アルキル基で置換されていてもよい炭素原子以外に窒素
原子、硫黄原子および酸素原子からなる群から選ばれる
1種または2種のヘテロ原子を1個ないし4個含む5ま
たは6員の芳香族単環式複素環からなる群から選ばれる
1ないし5個の置換基で置換されていてもよい、3ない
し10員の同素環であり;Z環が(I)C1-6アルキル
基,(II)C2-6アルケニル基,(III)C2-6アルキニ
ル基,(IV)C3-8シクロアルキル基,(V)C3-8シク
ロアルキル−C1-4アルキル基,(VI)C6-14アリール
基,(VII)ニトロ基,(VIII)シアノ基,(IX)ヒド
ロキシ基,(X)C1-4アルコキシ基,(XI)C1-4アル
キルチオ基,(XII)アミノ基,(XIII)C1-4モノ−又
はジ−C1-4アルキルアミノ基,(XIV)窒素原子以外に
酸素原子、硫黄原子からなる群から選ばれるヘテロ原子
を1〜3個含んでいてもよい5ないし9員の環状アミノ
基,(XV)C1-4アルキル−カルボニルアミノ基,(XV
I)C1-4アルキルスルホニルアミノ基,(XVII)C1-4
アルコキシ−カルボニル基,(XVIII)カルボキシル
基,(XIX)C1-6アルキルカルボニル基,(XX)カルバ
モイル基,(XXI)モノ−又はジ−C1-4アルキルカルバ
モイル基,(XXII)C1-6アルキルスルホニル基,(XXI
II)オキソ基および(XXIV)チオキソ基からなる群から
選ばれる1ないし5個の置換基で置換されていてもよ
い、Y及び窒素原子以外に、窒素原子、酸素原子および
硫黄原子からなる群から選ばれる少なくとも1つのヘテ
ロ原子を含んでいてもよい5ないし12員の複素環を示
す第(1)項記載の剤、(3)RaおよびRbがそれぞれ
水素原子または(I)ハロゲン原子,(II)(i)ヒドロキ
シ基,(ii)C1-6アルコキシ基,(iii)C1-6アルキル
チオ基,(iv)アミノ基,(v)C1-7アシルアミノ基,
(vi)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ基,(vii)
モノ−又はジ−C3-8シクロアルキルアミノ基,(vii
i)C1-6アルキルで置換されていてもよい、窒素原子以
外に酸素原子、硫黄原子からなる群から選ばれるヘテロ
原子を1〜3個含んでいてもよい5ないし9員の環状ア
ミノ基,(ix)C1-4アルキルスルホニルアミノ基,
(x)C1-6アルキル−カルボニルオキシ基および(xi)
ハロゲン原子からなる群から選ばれる1〜5個の置換基
を有していてもよいC1-6アルキル基,(III)C1-6
ルキルで置換されていてもよい、窒素原子以外に酸素原
子および硫黄原子からなる群から選ばれるヘテロ原子を
1〜3個(好ましくは、1または2個)含んでいてもよ
い5ないし9員(好ましくは、6員)の環状アミノ基,
(IV)カルボキシル基,(V)カルバモイル基および(V
I)モノ−又はジ−C1-6アルキルカルバモイル基からな
る群から選ばれる置換基を示すか;RaおよびRbが共に
結合してA環を形成し、A環がC1-6アルキル基で置換
されていてもよい、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子
および酸素原子からなる群から選ばれる1種または2種
のヘテロ原子を1個ないし3個含む5ないし9員の芳香
族複素環(好ましくは、ピリジン環)を示し;B環が
(i)ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1-6アルキ
ル基,(ii)C1-6アルキルカルボニル基(ホルミルを
含む)および(iii)カルボキシル基からなる群から選
ばれる置換基で置換されていてもよいC6-14アリール基
(好ましくは、ベンゼン環)を示し;C環が(i)ハロ
ゲン原子,(ii)ハロゲン化されていてもよいC1-10
ルキル基および(iii)C1-10アルコキシ基からなる群
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていても
よいC6-14アリール基(好ましくは、ベンゼン環)であ
り;Z環が(i)C1-6アルキル基,(ii)ヒドロキシ基
および(iii)オキソ基からなる群から選ばれる1ない
し3個の置換基で置換されていてもよい、Y及び窒素原
子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる
群から選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を含んでい
てもよい5ないし12員の複素環を示す第(1)項記載
の剤、(4)式
【化8】 [式中、R1はC1-6アルキル基を、R2はC1-6アルコキ
シ基、ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル
基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基またはC7-15アラルキ
ルオキシ基を、Xは水素原子、C1-6アルキル基および
ハロゲン原子からなる群から選ばれる1ないし5個の基
を示す。ただし、(1)R1がメチル基、かつR2がトリ
フルオロメチル基の場合、Xはハロゲン原子を示し、
(2)R1がメチル基、かつR2がメトキシ基の場合、X
は水素原子またはハロゲン原子を示す]で表される化合
物を含有する第(1)項記載の剤、(5)(9R)−7
−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−
6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチ
ル−5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ
−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,
7]ナフチリジンまたはその塩を含有する第(1)項記
載の剤、(6)(9R)−7−(3,5−ジメトキシベ
ンジル)−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ
−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,13
−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジンまたはその塩を含有する第
(1)項記載の剤、(7)(9R)−7−(3,5−ジ
メトキシベンジル)−5−(4−フルオロフェニル)−
6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチ
ル−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシ
ノ[2,1−g][1,7]ナフチリジンまたはその塩
を含有する第(1)項記載の剤、(8)(9S)−7−
[(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−
6,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロ−9−メチ
ル−5−(4−メチルフェニル)−6,12−ジオキソ
−[1,4]ジアゼピノ[2,1−g][1,7]ナフ
チリジンまたはその塩を含有する第(1)項記載の剤、
(9)式
【化9】 [式中、R1はC1-6アルキル基を、R2はC1-6アルコキ
シ基、ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル
基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基またはC7-15アラルキ
ルオキシ基を、Xは水素原子、C1-6アルキル基および
ハロゲン原子からなる群から選ばれる1ないし5個の基
を示す。ただし、(1)R1がメチル基、かつR2がトリ
フルオロメチル基の場合、Xはハロゲン原子を示し、
(2)R1がメチル基、かつR2がメトキシ基の場合、X
は水素原子またはハロゲン原子を示す]で表される化合
物またはその塩、(10)R1がC1-3アルキル基、R2
がC1-3アルコキシ基、ハロゲンで置換されていてもよ
いC1-3アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基また
はベンジルオキシ基、Xが水素原子または、C1-3アル
キル基およびハロゲン原子からなる群から選ばれる1な
いし2個の基である第(9)項記載の化合物、(11)
1がメチル基、R2がメトキシ基、エトキシ基、イソプ
ロポキシ基、メチル基、トリフルオロメチル基、塩素原
子、ヒドロキシ基またはベンジルオキシ基、Xが水素原
子、メチル基または1ないし2個の塩素原子もしくはフ
ッ素原子である第(9)項記載の化合物、(12)(9
R)−7−(3,5−ジメトキシベンジル)−5−(4
−フルオロフェニル)−6,7,8,9,10,11−
ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオキソ−13
H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナ
フチリジンまたはその塩、(13)第(9)項記載の化
合物のプロドラッグ、(14)式
【化10】 [式中、DとEはEに隣接する窒素原子とともに式
【化11】 を形成する基を、Lは脱離基を、その他の記号は第
(9)項記載と同意義を示す]で表される化合物または
その塩を環化反応に付することを特徴とする第(9)項
記載の化合物の製造法、(15)第(9)項記載の化合
物を含有してなる医薬、(16)第(9)項記載の化合
物を含有することを特徴とするタキキニン受容体拮抗
剤、(17)第(9)項記載の化合物を含有することを
特徴とするサブスタンスP受容体拮抗剤、(18)第
(9)項記載の化合物を含有することを特徴とするニュ
ーロキニンA受容体拮抗剤、(19)第(9)項記載の
化合物を含有することを特徴とする排尿異常の予防・治
療剤、および(20)第(9)項記載の化合物を含有す
ることを特徴とする喘息、リューマチ関節炎、変形関節
炎、疼痛、咳、過敏性腸疾患または嘔吐の予防・治療剤
を提供する。
【0005】また、第(1)項記載の化合物には、Ra
およびRbが共に結合してA環を形成した式(Ia)
【化12】 〔式中の各記号は前記と同意義を示す〕で表される化合
物またはその塩も含まれる。
【0006】本発明の製剤に用いられる複素環化合物
(I)は、特開平9−263585号公報に記載されて
いる化合物である。
【化13】 前記式中、RaおよびRbは共に結合してA環を形成する
か、あるいは同一又は異なって水素原子又はM環におけ
る置換基を示す。
【0007】M環における置換基RaおよびRbとして
は、例えば、ハロゲン原子、置換基を有していていても
よいアルキル基、ハロゲン化されていてもよいアルコキ
シ基、ハロゲン化されていてもよいアルキルチオ基、シ
クロアルキル基、アリール基、アシルアミノ基、アシル
オキシ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ
基、モノ−又はジ−アルキルアミノ基、環状アミノ基
(例えば、窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子などのヘ
テロ原子を含んでいてもよい環状アミノ基)、アルキル
カルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、ア
ルコキシカルボニル基、カルボキシル基、アルキルカル
ボニル基、カルバモイル基、モノ−又はジ−アルキルカ
ルバモイル基、アルキルスルホニル基、オキソ基などが
挙げられる。前記「ハロゲン原子」には、例えば、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素原子が含まれる。好ましいハロ
ゲン原子には、例えば、フッ素、塩素、臭素原子が含ま
れる。「置換基を有していてもよいアルキル基」として
は、例えば、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基(メト
キシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、イソブトキ
シ、s−ブトキシ、t−ブトキシなどのC1-4 アルコキ
シ基など)、C1-6アルキルチオ基(メチルチオ、エチ
ルチオ、プロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、
s−ブチルチオ、t−ブチルチオなどのC1-4アルキル
チオ基など)、アミノ基、C1-7アシルアミノ基(ホル
ミルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブ
チリルアミノ、ベンゾイルアミノ基など)、N−アルキ
ルアミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、モノ−又はジ
−C1-6アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エ
チルアミノ、プロピルアミノ、ブチルアミノ、ジメチル
アミノ、ジエチルアミノ基などのモノ−又はジ−C1-4
アルキルアミノ基など)、置換基を有していてもよい,
1又は2個の同素環が置換したN−置換アミノ基(例え
ば、シクロプロピルアミノ、シクロブチルアミノ、シク
ロヘキシルアミノ基などのモノ−又はジ−C3-8シクロ
アルキルアミノ基;フェニルアミノ基などのC6-10アリ
ールアミノ基など)、置換基を有していてもよい複素環
基[例えば、窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子などの
ヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状
アミノ基(例えば、ピペリジノ、4−メチルピペリジ
ノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペラジニル、4−
メチルピペラジニル、4−エチルピペラジニル、ピロリ
ジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニルなどの5又
は6員の非芳香族環状アミノ基;ピリジル、ピラジル、
ピリミジニル、ピリダジニル、ピロリル、イミダゾリ
ル、ピラゾリルなどの5又は6員の芳香族環状アミノ基
など)、チオフェニル、フラニル、チアゾール、イソチ
アゾール、オキサゾールおよびイソオキサゾール基など
の芳香族複素環基、テトラヒドロピリジル、ジヒドロピ
リジル、テトラヒドロピラジル、テトラヒドロピリミジ
ニル、テトラヒドロピリダジニル、ジヒドロピラニル、
ジヒドロピローリル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロ
ピラゾリル、ジヒドロチオフェニル、ジヒドロフラニ
ル、ジヒドロチアゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、ジ
ヒドロオキサゾリル、ジヒドロイソオキサゾリル、ヘキ
サヒドロピリミジニル、ヘキサヒドロピリダジニル、テ
トラヒドロピラニル、ピラゾリジニル、テトラヒドロチ
オフェニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチア
ゾリル、テトラヒドロイソチアゾリル、テトラヒドロオ
キサゾリル、テトラヒドロイソキサゾリル基などの非芳
香族複素環基など]、アルキルスルホニルアミノ基(例
えば、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミ
ノ基などC1-4アルキルスルホニルアミノ基など)、C
1-6アルキル−カルボニルオキシ基(例えば、アセトキ
シ、エチルカルボニルオキシ、プロピルカルボニルオキ
シ、ブチルカルボニルオキシ基などのC1-4アルキル−
カルボニルオキシ基など)およびハロゲン原子(例え
ば、フッ素、塩素、臭素原子など)などから選ばれた1
〜5個の置換基を有していてもよいC1-6アルキル基
(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、sec −ブチル、tert−ブチル基な
ど)などが挙げられる。
【0008】好ましい「置換基を有していてもよいアル
キル基」には、1〜4個程度のハロゲン原子が置換して
いてもよいC1-6アルキル基[特にハロゲン化されてい
てもよいC1-4アルキル基(例えば、メチル、クロロメ
チル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロ
メチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチ
ル、2,2,2−トリクロロエチル、2,2,2−トリ
フルオロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、
3,3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピル、1
−(トリフルオロメチル)エチル、ブチル、4,4,4
−トリフルオロブチル、イソブチル、sec −ブチル、te
rt−ブチル基などのC1-4アルキル基および1〜5個
(特に1〜3個)程度のハロゲン原子が置換したC1-4
アルキル基など)]、C1-6アルコキシ−C1-6アルキル
基(例えば、メトキシメチル、エトキシメチル、イソプ
ロポキシメチル、ブトキシメチル、メトキシエチル、エ
トキシエチルなどのC1-4アルコキシ−C1-4アルキル
基)、C1-6アルキルチオ−C1-6アルキル基(例えば、
メチルチオメチル、エチルチオメチル、ブチルチオメチ
ル、メチルチオエチル、エチルチオエチル基などのC
1-4アルキルチオ−C1-4アルキル基)、アミノ−C1-6
アルキル基(例えば、アミノメチル、2−アミノエチ
ル、2−アミノプロピル、3−アミノプロピル、2−ア
ミノブチル、3−アミノブチル、4−アミノブチル基な
どのアミノ−C1-4アルキル基)、C1-7アシルアミノ−
1-6アルキル基(ホルミルアミノメチル、アセチルア
ミノメチル、プロピオニルアミノメチル、ホルミルアミ
ノエチル、アセチルアミノエチル、プロピオニルアミノ
エチル、ブチリルアミノエチル、ベンゾイルアミノメチ
ル基などのC1-7アシルアミノ−C1-4アルキル基)、モ
ノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ−C1-6アルキル基
(例えば、メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、
ブチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、ジエチル
アミノメチル、2−(N−メチルアミノ)エチル、2−
(N−エチルアミノ)エチル、2−(N−メチルアミ
ノ)プロピル、3−(N−メチルアミノ)プロピル、3
−(N−メチルアミノ)ブチル、4−(N−メチルアミ
ノ)ブチル、2−(N−ジメチルアミノ)エチル、2−
(N−ジエチルアミノ)エチル基などのモノ−又はジ−
1-4アルキルアミノ−C1-4 アルキル基)、C3-10
クロアルキルアミノ−C1-6アルキル基(例えば、シク
ロプロピルアミノメチル、シクロブチルアミノメチル、
シクロヘキシルアミノメチル、シクロプロピルアミノエ
チル、シクロブチルアミノエチル、シクロヘキシルアミ
ノメチル基、フェニルアミノメチル基などのC3-10シク
ロアルキルアミノ−C1-4アルキル基)、
【0009】窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子などの
ヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5又は6員の環
状アミノ−C1-6アルキル基(例えば、ピペリジノメチ
ル、4−メチルピペリジノメチル、モルホリノメチル、
チオモルホリノメチル、ピペラジニルメチル、4−メチ
ルピペラジニルメチル、ピペリジノエチル、モルホリノ
エチル、ピペラジニルエチルなどの非芳香族環状アミノ
−C1-4アルキル基;ピリジルメチル、ピリミジニルメ
チル、イミダゾリルメチル、ピリジルエチルなどの5又
は6員の芳香族環状アミノ−C1-4アルキル基など)、
1-6アルキルスルホニルアミノ−C1-6アルキル基(例
えば、メチルスルホニルアミノメチル、エチルスルホニ
ルアミノメチル、メチルスルホニルアミノオチル、エチ
ルスルホニルアミノエチル基などのC1-6アルキルスル
ホニルアミノ−C1-6アルキル基)、C1-6アルキル−カ
ルボニルオキシ−C1-6基(例えば、メチルカルボニル
オキシメチル、エチルカルボニルオキシメチル、ブチル
カルボニルオキシメチル、メチルカルボニルオキシエチ
ル、エチルカルボニルオキシエチル基などのC1-4 アル
キル−カルボニルオキシ−C1-4アルキル基)などが含
まれる。
【0010】「ハロゲン化されていてもよいアルコキシ
基」としては、例えば、C1-6アルコキシ基または1〜
5個程度のハロゲン原子が置換したC1-6アルコキシ基
などが挙げられる。このようなアルコキシ基又はハロゲ
ン化アルコキシ基には、例えば、メトキシ、フルオロメ
トキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、
トリクロロメトキシ、エトキシ、2,2,2−トリフル
オロエトキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、ペン
タフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブ
トキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、イソブト
キシ、sec −ブトキシ、ペントキシ、ヘキシルオキシ基
などが含まれる。好ましい「ハロゲン化されていてもよ
いアルコキシ基」には、C1-4アルコキシ基、又は1〜
3個程度のハロゲン原子が置換したC1-4アルコキシ
基、例えば、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフル
オロメトキシ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエ
トキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、4,
4,4−トリフルオロブトキシ、イソブトキシ、sec −
ブトキシ基などが含まれる。「ハロゲン化されていても
よいアルキルチオ基」には、例えば、C1-6アルキルチ
オ基、および1〜5個程度のハロゲン原子を有するC
1-6アルキルチオ基などが含まれ、このようなアルキル
チオ基やハロゲン化アルキルチオ基としては、例えば、
メチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチ
ルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチ
オ、ブチルチオ、4,4,4−トリフルオロブチルチ
オ、ペンチルチオ、ヘキシルチオ基などが挙げられる。
好ましい「ハロゲン化されていてもよいアルキルチオ
基」には、C1-4アルキルチオ基、又は1〜3個程度の
ハロゲン原子が置換したC1-4アルキルチオ基、例え
ば、メチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロ
メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピル
チオ、ブチルチオ、4,4,4−トリフルオロブチルチ
オ基などが含まれる。
【0011】さらに、「シクロアルキル基」には、C
3-10シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル、シク
ロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオ
クチル基など)などが含まれ、「アリール基」には、C
6-10アリール基(例えば、フェニル基など)、「アシル
アミノ基」には、例えば、C1-7アシルアミノ基(例え
ば、ホルミルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルア
ミノ、ブチリルアミノ、ベンゾイルアミノ基など)など
が含まれる。「アシルオキシ基」には、例えば、C1-3
アシルオキシ基(例えば、ホルミルオキシ、アセトキ
シ、プロピオニルオキシ基など)などが含まれる。「モ
ノ−又はジ−アルキルアミノ基」としては、例えば、モ
ノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基(例えば、メチル
アミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ基など)などが挙げられる。また、
「環状アミノ基」には、例えば、窒素原子以外に酸素原
子、硫黄原子などのヘテロ原子を1〜3個含んでいても
よい5〜9員の環状アミノ基(例えば、ピロリジノ、ピ
ペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ基など)などが
含まれる。「アルキルカルボニルアミノ基」には、例え
ば、C1-4アルキル−カルボニルアミノ基(例えば、ア
セチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ基
など)、「アルキルスルホニルアミノ基」には、例え
ば、C1-4アルキルスルホニルアミノ基(例えば、メチ
ルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ基な
ど)、「アルコキシカルボニル基」には、例えば、C
1-4アルコキシ−カルボニル基(例えば、メトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、
ブトキシカルボニル基など)、「アルキルカルボニル
基」には、例えば、C1-6 アルキル−カルボニル基(例
えば、ホルミル、メチルカルボニル、エチルカルボニ
ル、プロピルカルボニル基など)、「モノ−又はジ−ア
ルキルカルバモイル基」には、例えば、モノ−又はジ−
1-4アルキルカルバモイル基(例えば、メチルカルバ
モイル、エチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、
ジエチルカルバモイル基など)、「アルキルスルホニル
基」には、例えば、C1-6アルキルスルホニル基(例え
ば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルス
ルホニル基など)などが含まれる。
【0012】前記式中、A環およびB環は、それぞれ、
置換基を有していてもよい同素または複素環であり、そ
の少なくとも一方は置換基を有していてもよい複素環で
ある。前記「同素または複素環」には、例えば、(i) 炭
素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選
ばれた1種または2種のヘテロ原子を、好ましくは1個
ないし3個含む芳香族複素環または非芳香族複素環、ま
たは(ii)炭素原子からなる環状炭化水素(同素環)など
が含まれる。「芳香族複素環」としては、例えば、炭素
原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選
ばれたヘテロ原子を1個ないし3個含む5又は6員の芳
香族複素環(例えば、ピリジン、ピラジン、ピリミジ
ン、ピリダジン、ピロール、イミダゾール、ピラゾー
ル、トリアゾール、チオフェン、フラン、チアゾール、
イソチアゾール、オキサゾールおよびイソオキサゾール
環など)などが挙げられる。好ましい芳香族複素環に
は、例えば、ピリジン、ピラジンおよびチオフェン環な
どの他、例えば、ピロール、チアゾール環なども含まれ
る。特に(i) 炭素原子以外に窒素原子を1個または2個
含む6員の含窒素複素環(例えば、ピリジン、ピラジン
環など)または(ii)炭素原子以外に硫黄原子を1個含む
5員の芳香族複素環(例えば、チオフェン環など)など
が好ましい。
【0013】前記「非芳香族複素環」には、例えば、炭
素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から
選ばれたヘテロ原子を1個ないし3個含む5ないし9員
の非芳香族複素環、好ましくは5または6員の非芳香族
複素環などが含まれる。例えば、A環に関しては、テト
ラヒドロピリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピ
ラジン、テトラヒドロピリミジン、テトラヒドロピリダ
ジン、ジヒドロピラン、ジヒドロピロール、ジヒドロイ
ミダゾール、ジヒドロピラゾール、ジヒドロチオフェ
ン、ジヒドロフラン、ジヒドロチアゾール、ジヒドロイ
ソチアゾール、ジヒドロオキサゾール、ジヒドロイソオ
キサゾール環などが挙げられ、B環に関しては、上記の
ものに加えて、さらにピペリジン、ピペラジン、ヘキサ
ヒドロピリミジン、ヘキサヒドロピリダジン、テトラヒ
ドロピラン、モルホリン、ピロリジン、イミダゾリジ
ン、ピラゾリジン、テトラヒドロチオフェン、テトラヒ
ドロフラン、テトラヒドロチアゾール、テトラヒドロイ
ソチアゾール、テトラヒドロオキサゾール、テトラヒド
ロイソキサゾール環などが挙げられる。A環に関して
は、例えば、炭素原子以外に、窒素原子を1または2個
含む6員の非芳香族複素環(例えば、テトラヒドロピリ
ジン、テトラヒドロピリミジン、テトラヒドロピリダジ
ン環など)などが好ましく、特にテトラヒドロピリジン
環などが汎用される。B環に関しては、例えば、炭素原
子以外に窒素原子を1または2個含む6員の非芳香族複
素環(例えば、ピペリジン、ピペラジン環など)などが
好ましく、特にピペラジン環などが繁用される。
【0014】前記「環状炭化水素(同素環)」には、例
えば、3ないし10員(例えは、5ないし9員)の環状
炭化水素、好ましくは5または6員の環状炭化水素など
が含まれる。例えば、A環に関しては、ベンゼン、C
3-10シクロアルケン(例えば、シクロブテン、シクロペ
ンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオク
テンなど)などが含まれ、シクロアルケンとしては、C
5-6シクロアルケン(例えば、シクロペンテン、シクロ
ヘキセンなど)などが好ましい。B環に関しては、上記
のものに加えてさらに、C3-10シクロアルカン(例え
ば、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、
シクロヘプタン、シクロオクタンなど)なども含まれ、
シクロアルカンとしてはC5-6シクロアルカン(例え
ば、シクロヘキサン、シクロペンタンなど)などが好ま
しい。A環に関しては、例えば、ベンゼン、シクロヘキ
セン環などの6員の同素環が好ましく、特にベンゼン環
などが好ましい。B環に関しては、例えばベンゼン、シ
クロヘキサン環などの6員の同素環が好ましく、特にベ
ンゼン環が好ましい。
【0015】A環およびB環のうち少なくとも一方は、
置換基を有していてもよい複素環で構成され、A環およ
びB環の双方を、置換基を有していてもよい複素環で構
成してもよい。A環およびB環のうち一方は、置換基
を有していてもよい芳香環で構成され、他方は、置換
基を有していてもよい複素環(特に芳香族複素環)で構
成されるのが好ましい。上記「芳香環」には、例え
ば、(i)前記「芳香族複素環」、すなわち、炭素原子
以外に、窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれ
た1種または2種のヘテロ原子を、好ましくは1個ない
し3個含む、置換基を有していてもよい5又は6員の芳
香族複素環(例えば、ピリジン、ピラジン、ピリミジ
ン、ピリダジン、ピロール、イミダゾール、ピラゾー
ル、トリアゾール、チオフェン、フラン、チアゾール、
イソチアゾール、オキサゾールおよびイソオキサゾール
環など)または(ii)置換基を有していてもよいベンゼ
ン環が含まれる。
【0016】前記「芳香環」が有していてもよい置換
基としては、例えば、後述するA環およびB環における
のと同様の置換基が挙げられ、前記「置換基を有して
いてもよい芳香族複素環」の「芳香族複素環」には、例
えば、前記「5又は6員の芳香族複素環」と同様の芳香
族複素環が挙げられる。また、「置換基を有していて
もよい芳香族複素環」が有していてもよい置換基として
は、例えば、後述するA環およびB環におけるのと同様
の置換基が挙げられる。上記「5又は6員の芳香族複素
環」としては、前記「芳香族複素環」の項で述べたのと
同様の複素環などが好ましい。さらに好ましくは、A環
およびB環のうち一方は、置換基を有していてもよい芳
香族複素環(例えば、5又は6員の芳香族複素環)であ
り、他方は置換基を有していてもよいベンゼン環であ
る。
【0017】A環、B環で示される「同素または複素
環」、「芳香族複素環」、「非芳香族複素環」、「環状
炭化水素」、「芳香環」、「ベンゼン環」が有していて
もよい置換基としては、例えば、ハロゲン原子、置換基
を有していていてもよいアルキル基、ハロゲン化されて
いてもよいアルコキシ基、ハロゲン化されていてもよい
アルキルチオ基、アリール基、アシルアミノ基、アシル
オキシ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ
基、モノ−又はジ−アルキルアミノ基、環状アミノ基
(例えば、窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子などのヘ
テロ原子を含んでいてもよい環状アミノ基)、アルキル
カルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、ア
ルコキシカルボニル基、カルボキシル基、アルキルカル
ボニル基、カルバモイル基、モノ−又はジ−アルキルカ
ルバモイル基、アルキルスルホニル基、オキソ基などが
挙げられる。A環およびB環が有していてもよい「ハロ
ゲン原子」には、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素
原子が含まれる。好ましいハロゲン原子としては、例え
ば、フッ素、塩素、臭素原子(特にフッ素、塩素原子な
ど)が挙げられる。
【0018】A環およびB環が有していてもよい「置換
基を有していてもよいアルキル基」としては、例えば、
ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、
モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ基(例えば、メチ
ルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルア
ミノ基など)、C1-6アルキル−カルボニルオキシ基
(例えば、アセトキシ、エチルカルボニルオキシ基な
ど)およびハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素
原子など)などから選ばれた1〜5個の置換基を有して
いてもよいC1-6アルキル基(例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、se
c −ブチル、tert−ブチル基など)などが挙げられる。
特に、ハロゲン化されていてもよいアルキル基、例え
ば、C1-6 アルキル基、および1〜4個程度のハロゲン
原子が置換したC1-6アルキル基などが好ましい。この
ようなアルキル基又はハロゲン化アルキル基には、例え
ば、メチル、クロロメチル、フルオロメチル、ジフルオ
ロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エ
チル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリクロロエチ
ル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロ
エチル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロピ
ル、イソプロピル、1−(トリフルオロメチル)エチ
ル、ブチル、4,4,4−トリフルオロブチル、イソブ
チル、sec −ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペ
ンチル、ネオペンチル、5,5,5−トリフルオロペン
チル、4−トリフルオロメチルブチル、ヘキシル、6,
6,6−トリフルオロヘキシル、5−トリフルオロメチ
ルペンチル基などが含まれる。
【0019】さらに好ましい「置換基を有していてもよ
いアルキル基」には、ハロゲン化されていてもよいC
1-4アルキル基、例えば、メチル、クロロメチル、ジフ
ルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチ
ル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフル
オロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、3,
3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピル、2−ト
リフルオロメチルエチル、ブチル、4,4,4−トリフ
ルオロブチル、イソブチル、sec −ブチル、tert−ブチ
ル基などのC1-4アルキル基や1〜3個程度のハロゲン
原子が置換したC1-4アルキル基などが含まれる。A環
およびB環が有していてもよい「ハロゲン化されていて
もよいアルコキシ基」としては、例えば、C1-6アルコ
キシ基または1〜5個程度の前述のようなハロゲン原子
が置換したC1-6アルコキシ基などがあげられる。この
ようなアルコキシ基又はハロゲン化アルコキシ基には、
例えば、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロ
メトキシ、トリクロロメトキシ、エトキシ、2,2,2
−トリフルオロエトキシ、2,2,2−トリクロロエト
キシ、ペンタフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロ
ポキシ、ブトキシ、4,4,4−トリフルオロブトキ
シ、イソブトキシ、sec −ブトキシ、ペントキシ、ヘキ
シルオキシ基などが含まれる。好ましい「ハロゲン化さ
れていてもよいアルコキシ基」には、C1-4 アルコキシ
基、又は1〜3個程度のハロゲン原子が置換したC1-4
アルコキシ基、例えば、メトキシ、ジフルオロメトキ
シ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、2,2,2−ト
リフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブ
トキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、イソブト
キシ、sec−ブトキシ基などが含まれる。
【0020】A環およびB環が有していてもよい「ハロ
ゲン化されていてもよいアルキルチオ基」には、例え
ば、C1-6アルキルチオ基、および1〜5個程度の前述
のようなハロゲン原子を有するC1-6アルキルチオ基な
どが含まれ、このようなアルキルチオ基やハロゲン化ア
ルキルチオ基としては、例えば、メチルチオ、ジフルオ
ロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチルチオ、
プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、4,
4,4−トリフルオロブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキ
シルチオ基などが挙げられる。好ましい「ハロゲン化さ
れていてもよいアルキルチオ基」には、C1-4アルキル
チオ基、又は1〜3個程度のハロゲン原子が置換したC
1-4アルキルチオ基、例えば、メチルチオ、ジフルオロ
メチルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチルチオ、プ
ロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、4,4,
4−トリフルオロブチルチオ基などが含まれる。さら
に、置換基としてのアリール基には、C6-10アリール基
(例えば、フェニル基など)、アシルアミノ基には、例
えば、C1-7アシルアミノ基(例えば、ホルミルアミ
ノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルア
ミノ、ベンゾイルアミノ基など)などが含まれる。アシ
ルオキシ基には、例えば、C1-3アシルオキシ基(例え
ば、ホルミルオキシ、アセトキシ、プロピオニルオキシ
基など)などが含まれる。モノ−又はジ−アルキルアミ
ノ基としては、例えば、モノ−又はジ−C1-4アルキル
アミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロ
ピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ基など)
などが挙げられる。また、環状アミノ基には、例えば、
窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子などのヘテロ原子を
1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状アミノ基(例
えば、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ基など)な
どが含まれる。アルキルカルボニルアミノ基には、例え
ば、C1-4アルキル−カルボニルアミノ基(例えば、ア
セチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ基
など)、アルキルスルホニルアミノ基には、例えば、C
1-4アルキルスルホニルアミノ基(例えば、メチルスル
ホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ基など)、アル
コキシカルボニル基には、例えば、C1-4アルコキシ−
カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシ
カルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニ
ル基など)、アルキルカルボニル基には、例えば、C
1-6アルキル−カルボニル基(例えば、ホルミル、メチ
ルカルボニル、エチルカルボニル、プロピルカルボニル
基など)、モノ−又はジ−アルキルカルバモイル基に
は、例えば、モノ−又はジ−C1-4アルキルカルバモイ
ル基(例えば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイ
ル、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル基な
ど)、アルキルスルホニル基には、例えば、C1-6アル
キルスルホニル基(例えば、メチルスルホニル、エチル
スルホニル、プロピルスルホニル基など)などが含まれ
る。
【0021】以下、本明細書中で用語「ハロゲン化され
ていてもよい」を用いる場合、ハロゲン原子の個数は1
〜5個、好ましくは1〜3個程度であることを意味す
る。A環、B環が有していてもよい好ましい置換基とし
ては、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC
1-4アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-4アル
コキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル
チオ基、C1-3アシルオキシ基、ヒドロキシ基、アミノ
基、モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基、カルボキ
シル基、C1-4アルコキシ−カルボニル基およびオキソ
基などが挙げられる。A環、B環が有していてもよいよ
り好ましい置換基には、ハロゲン原子、ハロゲン化され
ていてもよいC1-4アルキル基、ハロゲン化されていて
もよいC1-4アルコキシ、ヒドロキシ基、アミノ基、モ
ノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基、C1-3アシルオキ
シ基、オキソ基などが含まれる。特に、ハロゲン原子、
ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキル基およびハ
ロゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ基などが好
ましい。A環およびB環の置換基は、環のうち置換可能
ないずれの位置に置換していてもよく、置換基が2個以
上である場合には、置換基はそれぞれ同一又は異なって
いてもよく、その個数は1〜4個程度であってもよい。
置換基の個数は1〜3個程度であるのが好ましい。A環
及び/又はB環が窒素原子を有する場合、4級アンモニ
ウム塩を形成していてもよく、例えば、ハロゲンイオン
(例えば、Cl-,Br-,I- など)、硫酸イオン、ヒ
ドロキシイオンなどの陰イオンと塩を形成していてもよ
い。
【0022】A環における好ましい同素環としては、置
換基を有していてもよい炭素原子からなる同素環、例え
ば、式(A-1)
【化14】 〔式中、A1は、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素
原子など)、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキ
ル基(例えば、メチル、イソプロピル、トリフルオロメ
チル、トリクロロメチル、エチル、2,2,2−トリフ
ルオロエチル、ペンタフルオロエチル基など)、または
ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルコキシ基(例え
ば、メトキシ、トリフルオロメトキシ、トリクロロメト
キシ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、
ペンタフルオロエトキシ基など)を示す〕、又は式(A-
2)
【0023】
【化15】 〔式中、A2およびA3は同一又は相異なって、ハロゲン
原子(例えば、フッ素、塩素原子など)、ハロゲン化さ
れていてもよいC1-4 アルキル基(例えば、メチル、イ
ソプロピル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、
エチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフル
オロエチル基など)、またはハロゲン化されていてもよ
いC1-4アルコキシ基(例えば、メトキシ、トリフルオ
ロメトキシ、トリクロロメトキシ、エトキシ、2,2,
2−トリフルオロエトキシ、ペンタフルオロエトキシ基
など)を示す〕で表わされる同素環などが挙げられる。
【0024】より好ましい同素環には、例えば、式(A-
3)
【化16】 〔式中、A4およびA5は、同一又は相異なって、ハロゲ
ン原子(例えば、フッ素、塩素原子など)、またはハロ
ゲン化されていてもよいC1-4 アルキル基(例えば、メ
チル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、エチ
ル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロ
エチル、イソプロピル基など)を示す〕で表わされる同
素環(特にベンゼン環)などが含まれる。
【0025】また、同素環としては、例えば、下記式
(A-4)
【化17】 〔式中の各記号は前記と同意義を示す。〕で表される置
換基を有していてもよいベンゼン環も好ましい。
【0026】前記式で表される同素環において、特に好
ましくは、下記の置換基を有する同素環が含まれる。 (1)A1がハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素原子
など)、又はハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキ
ル基(例えば、メチル、トリフルオロメチル、エチル、
イソプロピル基など)である同素環、(2)A2および
3 が、同一又は相異なって、ハロゲン化されていても
よいC1-4アルキル基(例えば、メチル、トリフルオロ
メチル、エチル、イソプロピル基など)、又はハロゲン
化されていてもよいC1-4アルコキシ基(例えば、メト
キシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ基など)である
同素環、(3)A4およびA5が、同一又は相異なって、
1-4アルキル基(例えば、メチル、エチル、イソプロ
ピル基など)である同素環、(4)A1がハロゲン原子
(例えば、フッ素、塩素原子など)、(5)A2および
3が、同一又は相異なって、C1-4アルコキシ基(例え
ば、メトキシ、エトキシ基など)である同素環。
【0027】A環における好ましい芳香族複素環又は非
芳香族複素環としては、5又は6員の芳香族複素環又は
非芳香族複素環、例えば、ピリジン、ピラジン、チオフ
ェン、テトラヒドロピリジン、ピロール、チアゾール環
などが挙げられる。具体的には、例えば、式(A-5)で
表される複素環が好ましい。
【化18】
【0028】置換基を有していてもよい芳香又は非芳香
族複素環の好ましいものとしては、例えば、オキソ基、
置換基を有していてもよいアルキル基(A環およびB環
が有していてもよい置換基として定義されたものと同意
義)、C6-10アリール基(例えば、フェニル基など)お
よびハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素原子な
ど)から選ばれた置換基を1又は2個有していてもよい
ピリジン、ピラジン、チオフェン、テトラヒドロピリジ
ン、ピロール、チアゾール環などが挙げられ、具体的に
は、例えば、下記式(A-6)で表される芳香又は非芳香
族複素環などが好ましい。
【化19】 〔式中、D1は水素原子、ハロゲン原子(例えば、フッ
素、塩素、臭素原子など)、E1はC1-4 アルキル基
(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル基
など)などを示し、(ii)で示される部分構造を有する
化合物はハロゲンイオン(例えば、Cl-,Br-,I-
など)、硫酸イオン又はヒドロキシイオンなどとともに
4級アンモニウム塩を形成する。Gは水素原子又はC
1-4アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル基など)を示し、Jは水素原子、C1-4
ルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル基など)又はC6-10アリール基(例えば、フェニ
ル基など)を示す。〕
【0029】A環は、5又は6員の窒素含有複素環、例
えば、(i) 炭素原子以外に窒素原子を1又は2個含む6
員の芳香族含窒素複素環(例えば、ピリジン、ピラジン
環など)、(ii)炭素原子以外に、窒素原子を1又は2個
含む6員の非芳香族複素環(例えば、テトラヒドロピリ
ジン、テトラヒドロピリミジン、テトラヒドロピリダジ
ン環など)などであるのが好ましい。特に好ましいA環
には、芳香族含窒素複素環、なかでもピリジン環などが
含まれる。
【0030】B環における好ましい同素環としては、置
換基を有していてもよい炭素原子からなる同素環、例え
ば、式(B-1)
【化20】 〔式中、B1 はハロゲン原子、ヒドロキシで置換または
ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル基、ハロゲ
ン化されていてもよいC1-4 アルコキシ基、C1-6アル
キルカルボニル基またはカルボキシル基を示す〕、
【0031】式(B-2)
【化21】 〔式中、B2 およびB3 は、同一又は相異なって、ハロ
ゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル
基またはハロゲン化されていてもよいC1-4 アルコキシ
基を示す〕、または
【0032】式(B-3)
【化22】 〔式中、B4,B5およびB6は、同一又は相異なって、
ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-4アル
キル基、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ
基を示す〕で表わされる同素環などが挙げられる。
【0033】さらに、好ましい同素環には、式(B-4)
【化23】 〔式中、B7,B8及びB9は、同一又は相異なって、ハ
ロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキ
ル基またはハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキ
シ基を示す〕で表される基などが含まれる。
【0034】特に好ましい同素環としては、下記式(B-
5)
【化24】 〔式中、B10は、ハロゲン原子、ヒドロキシで置換また
はハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル基、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ基、C1-6アル
キルカルボニル基またはカルボキシル基を示す〕で表さ
れる基が挙げられる。
【0035】前記式中、B1 〜B10におけるハロゲン原
子には、例えば、フッ素、塩素、臭素原子など含まれ、
ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキル基には、例
えば、メチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチ
ル、エチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2,
2,2−トリクロロエチル、1,1,2,2−テトラフ
ルオロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、2,
2,3,3−テトラフルオロプロピル、イソプロピル基
などが含まれ、ハロゲン化されていてもよいC1−4
ルコキシ基には、例えば、メトキシ、トリフルオロメト
キシ、トリクロロメトキシ、エトキシ、2,2,2−ト
リフルオロエトキシ、2,2,2−トリクロロエトキ
シ、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ、ペンタ
フルオロエトキシ、プロポキシ、2,2,3,3−テト
ラフルオロプロポキシ、イソプロポキシ基などが含まれ
る。前記式中、BまたはB10で示されるC1-6アルキ
ルカルボニル基には、ホルミル、アセチルなどが含まれ
る。
【0036】また、B環が置換基を有していてもよいベ
ンゼン環であるのも好ましい。このようなベンゼン環に
は、例えば、式(B-6)
【化25】 が好ましく、さらに好ましくは、式(B-7)
【0037】
【化26】
【0038】特に、式(B-8)
【化27】 〔式中の記号は前記と同意義である〕で表されるベンゼ
ン環などが含まれる。
【0039】前記式中の置換基の中で、特に好ましい置
換基としては、(1)B1、B2、B3、B4、B5および
6が、同一又は相異なって、ハロゲン原子(例えば、
フッ素、塩素原子など)、ハロゲン化されていてもよい
1-4アルキル基(例えば、メチル、トリフルオロメチ
ル、エチル、イソプロピル基など)、(2)B1、B2
3、B4、B5およびB6が、同一又は相異なって、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ基(例えば、
メトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ基など)、
(3)B7、B8およびB9が、ハロゲン原子(例えば、
フッ素、塩素原子など)、(4)B10がフッ素原子、
(5)B10がC1-4アルキル基(例えば、メチル基な
ど)、(6)B1またはB10がヒドロキシで置換されて
いてもよいC1-6アルキル基(例えば、ヒドロキシメチ
ルなど)、C1-6アルキルカルボニル(例えば、ホルミ
ル、アセチルなど)、カルボキシル基などが挙げられ
る。より好ましい置換基を有していてもよいベンゼン環
としては、下記式(B-9)
【0040】
【化28】 で表されるフェニル基が挙げられる。
【0041】B環において好ましい芳香族複素環又は非
芳香族複素環としては、例えば、ピリジン、チオフェ
ン、ピペリジン環などの5又は6員の芳香族複素環また
は非芳香族複素環が挙げられ、これらの環は、前記A環
の項で例示したのと同様の好ましい置換基を有していて
もよい。B環が芳香族複素環又は非芳香族複素環である
場合、特に好ましい芳香族複素環又は非芳香族複素環に
は、例えば、式(B-10)
【化29】 で表される複素環などが含まれる。A環およびB環の双
方又はいずれか一方が複素環である場合、この複素環と
しては、無置換の複素環も好ましい。
【0042】A環およびB環の好ましい組み合わせ
(1)は、次の通りである。 (1)A環およびB環のうちいずれか一方:C1-4アル
キル基(例えば、メチル、エチル、イソプロピル基な
ど)で置換されていてもよい炭素原子以外に窒素原子お
よび硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1個又は2個含
む5又は6員の複素環(例えば、ピリジン、ピラジン、
チオフェン、テトラヒドロピリジン、ピペリジン、ピペ
ラジン環など)、A環およびB環の他方:ハロゲン原子
(例えば、フッ素、塩素、臭素原子など)、ハロゲン化
されていてもよいC1-4アルキル基(例えば、メチル、
トリフルオロメチル、トリクロロメチル、エチル、2,
2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、
2,2,2−トリクロロエチル、プロピル、イソプロピ
ル基など)およびハロゲン化されていてもよいC1-4
ルコキシ基(例えば、メトキシ、トリフルオロメトキ
シ、トリクロロメトキシ、エトキシ、2,2,2−トリ
フルオロエトキシ、ペンタフルオロエトキシ、2,2,
2−トリクロロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ
基など)から選ばれた1〜3個の置換基で置換されてい
てもよいベンゼン環。
【0043】A環およびB環のさらに好ましい組み合わ
せ(2)は、次の通りである。 (2)A環およびB環のうちいずれか一方:炭素原子以
外に窒素原子および硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を
1個又は2個含む5又は6員の芳香族複素環(例えば、
ピリジン、ピラジン、チオフェン環など)で、A環およ
びB環の他方:ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、
臭素原子など)、ハロゲン化されていてもよいC1-4
ルキル基(例えば、メチル、トリフルオロメチル、トリ
クロロメチル、エチル、2,2,2−トリフルオロエチ
ル、ペンタフルオロエチル、2,2,2−トリクロロエ
チル、プロピル、イソプロピル基など)およびハロゲン
化されていてもよいC1-4 アルコキシ基(例えば、メト
キシ、トリフルオロメトキシ、トリクロロメトキシ、エ
トキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、ペンタフ
ルオロエトキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、プ
ロポキシ、イソプロポキシ基など)から選ばれた1〜3
個の置換基で置換されていてもよいベンゼン環。特に、
A環が置換基を有していてもよい前記芳香族複素環(例
えば、5又は6員の芳香族複素環、特にピリジン環な
ど)、B環が置換基を有していてもよいベンゼン環であ
るのが好ましい。
【0044】前記式中、C環は置換基を有していてもよ
い同素環又は置換基を有していてもよい複素環を示す。
前記同素環又は複素環は、同一又は相異なる置換基を1
〜5個程度、好ましくは1〜3個程度有していてもよ
い。また、それらの置換基は同素環又は複素環のいずれ
の位置に置換していてもよい。同素環には、「A環及び
B環」の項で述べたのと同様の「環状炭化水素(同素
環)」、例えば、ベンゼン、C3-10シクロアルケン(例
えば、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセ
ン、シクロヘプテン、シクロオクテンなど)、C3-10
クロアルカン(例えば、シクロブタン、シクロペンタ
ン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン
など)などの3ないし10員の環状炭化水素、好ましく
は5又は6員の環状炭化水素などが含まれる。好ましい
同素環には、ベンゼン、シクロヘキセン、シクロヘキサ
ン環などの6員の同素環が含まれ、特にベンゼン環が好
ましい。
【0045】前記ベンゼン環などの同素環の置換基とし
ては、例えば、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素原子)、ハロゲン化されていてもよいC
1-10アルキル基(例えば、メチル、クロロメチル、ジフ
ルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチ
ル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフル
オロエチル、パーフルオロエチル、プロピル、イソプロ
ピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、ブチル、イ
ソブチル、t−ブチル、パーフルオロブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、オクチル、デシル基など)、アミノ基で
置換されたC1-4 アルキル基(例えば、アミノメチル、
2−アミノエチル基など)、モノ−又はジ−C1-4 アル
キルアミノ基で置換されたC1-4 アルキル基(例えば、
メチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、2−メチ
ルアミノエチル、2−ジメチルアミノエチル基など)、
カルボキシル基で置換されたC1-4 アルキル基(例え
ば、カルボキシメチル、カルボキシエチル基など)、C
1-4 アルコキシ−カルボニル基で置換されたC1-4 アル
キル基(例えば、メトキシカルボニルエチル、エトキシ
カルボニルエチル基など)、ヒドロキシ基で置換された
1-4 アルキル基(例えば、ヒドロキシメチル、ヒドロ
キシエチル基など)、C1-4 アルコキシ−カルボニル基
で置換されたC1-4 アルキル基(例えば、メトキシメチ
ル、メトキシエチル、エトキシエチル基など)、C3-10
シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル、シクロ
ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプ
チル、シクロオクチル基など)、ニトロ基、シアノ基、
ヒドロキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-10アル
コキシ基(例えば、メトキシ、ジフルオロメトキシ、ト
リクロロメトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、
2,2,2−トリフルオロエトキシ、パーフルオロエト
キシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブ
トキシ、t−ブトキシ、パーフルオロブトキシ、ペンチ
ルオキシ、ヘキシルオキシ、オクチルオキシ、デシルオ
キシ基など)、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アル
キルチオ基(例えば、メチルチオ、ジフルオロメチルチ
オ、トリフルオロメチルチオ、エチルチオ、プロピルチ
オ、イソプロピルチオ、ブチルチオ基など)、アミノ
基、モノ−又はジ−C1-4 アルキルアミノ基(例えば、
メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメチ
ルアミノ、ジエチルアミノ基など)、環状アミノ基(例
えば、窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子などのヘテロ
原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状アミノ
基など、具体的には、例えば、ピロリジノ、ピペリジ
ノ、モルホリノ基など)、C1-4 アルキル−カルボニル
アミノ基(例えば、アセチルアミノ、プロピオニルアミ
ノ、ブチリルアミノなど)、アミノカルボニルオキシ
基、モノ−又はジ−C1-4 アルキルアミノカルボニルオ
キシ基(例えば、メチルアミノカルボニルオキシ、エチ
ルアミノカルボニルオキシ、ジメチルアミノカルボニル
オキシ、ジエチルアミノカルボニルオキシなど)、C
1-4 アルキルスルホニルアミノ基(例えば、メチルスル
ホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、プロピルスル
ホニルアミノ基など)、C1-4 アルコキシ−カルボニル
基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソ
ブトキシカルボニル基など)、アラルキルオキシカルボ
ニル基(例えば、ベンジルオキシカルボニル基など)、
カルボキシル基、C1-6 アルキル−カルボニル基(例え
ば、メチルカルボニル、エチルカルボニル、ブチルカル
ボニル基など)、C3-6 シクロアルキル−カルボニル基
(例えば、シクロヘキシルカルボニル基など)、カルバ
モイル基、モノ−又はジ−C1-4 アルキルカルバモイル
基(例えば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイ
ル、プロピルカルバモイル、ブチルカルバモイル、ジエ
チルカルバモイル、ジブチルカルバモイル基など)、C
1-6 アルキルスルホニル基(例えば、メチルスルホニ
ル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル基など)な
どが挙げられる。
【0046】さらに、C環としての同素環は、例えば、
1個の5又は6員の芳香族単環式複素環基(例えば、フ
リル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チ
アゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリ
ル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキ
サジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザ
ニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チア
ジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3
−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾ
リル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジ
ニル、トリアジニル基など)などで置換されている場合
があり、これらの芳香族単環式複素環基は、1〜3個程
度のハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキル基(例
えば、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリ
クロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、イソプロ
ピル基など)などで置換されていてもよい。
【0047】C環としての同素環(ベンゼン環など)に
置換する好ましい置換基としては、例えば、ハロゲン原
子(例えば、フッ素、塩素、臭素原子など)、ハロゲン
化されていてもよいC1-6 アルキル基(例えば、メチ
ル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチ
ル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、
2,2,2−トリフルオロエチル、パーフルオロエチ
ル、プロピル、イソプロピル、3,3,3−トリフルオ
ロプロピル、ブチル、s−ブチル、t−ブチル、パーフ
ルオロブチル基など)、ニトロ基、ヒドロキシ基、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6 アルコキシ基(例えば、
メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキ
シ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、パ
ーフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、
3,3,3−トリフルオロプロポキシ、ブトキシ基な
ど)、アミノ基、モノ−又はジ−C1-4 アルキルアミノ
基で置換されたC1-4 アルキル基(例えば、メチルアミ
ノメチル、ジメチルアミノメチル、2−メチルアミノエ
チル、2−ジメチルアミノエチル基など)、モノ−又は
ジ−C1-4 アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、
エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ基な
ど)、C1-4 アルコキシ−カルボニル基(例えば、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニル基など)、カルボ
キシル基、カルバモイル基などが挙げられれる。なかで
も、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素原子な
ど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキル基
(例えば、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、
トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、2−
ブロモエチル、2,2,2−トリクロロエチル、2,
2,2−トリフルオロエチル、パーフルオロエチル、プ
ロピル、イソプロピル、t−ブチル基など)、およびハ
ロゲン化されていてもよいC1-4 アルコキシ基(例え
ば、メトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、2,
2,2−トリクロロエトキシ、2,2,2−トリフルオ
ロエトキシ、パーフルオロエトキシ、プロポキシ基な
ど)、ジ−C1-4 アルキルアミノ基(例えば、ジメチル
アミノ、ジエチルアミノ基など)、C1-3 アシルオキシ
基(例えば、アセトキシ基など)、ヒドロキシ基などが
好ましい。これらの置換基の数は、例えば、1〜3個程
度であるのが好ましい。特に、ハロゲン原子(例えば、
フッ素、塩素、臭素原子など)、ハロゲン化されていて
もよいC1-4 アルキル基(例えば、メチル、クロロメチ
ル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオ
ロメチル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−ト
リクロロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、パ
ーフルオロエチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチ
ル基など)、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルコ
キシ基(例えば、メトキシ、トリフルオロメトキシ、エ
トキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、2,2,2
−トリフルオロエトキシ、パーフルオロエトキシ、プロ
ポキシ基など)などが好適である。
【0048】「置換基を有していてもよい複素環」の
「複素環」には、例えば、炭素原子以外に、窒素原子、
酸素原子、硫黄原子などの1種または2種のヘテロ原子
を、1〜4個含む5〜10員の複素環などが含まれる。
複素環としては、具体的には、例えば、(1)フリル、
チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリ
ル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラ
ゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−
オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フ
ラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−
チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,
2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テ
トラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、
ピラジニル、トリアジニルなどの5又は6員の芳香族単
環式複素環;
【0049】(2)ベンゾフラニル、イソベンゾフラニ
ル、ベンゾ〔b〕チエニル、インドリル、イソインドリ
ル、1H−インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾ
オキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベン
ゾチアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、1H−
ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノ
リニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニ
ル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、カルバ
ゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−カ
ルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノ
チアジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チア
ントレニル、フェナトリジニル、フェナトロリニル、イ
ンドリジニル、ピロロ〔1,2−b〕ピリダジニル、ピ
ラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−
b〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニ
ル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジル、
1,2,4−トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジニルな
どの9又は10員の芳香族縮合複素環;または
【0050】(3)オキシラニル、アゼチジニル、オキ
セタニル、チエタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフ
リル、ピペリジル、テトラヒドロピラニル、モルホリニ
ル、チオモルホリニル、ピラジニルなどの5〜10員の
非芳香族複素環などが挙げられる。前記複素環(1)〜
(3)のうち、例えば、炭素原子以外に、窒素原子、酸
素原子、硫黄原子などのヘテロ原子を1ないし3個含む
5又は6員の複素環が広く利用される。このような複素
環には、例えば、フリル、チエニル、ピロリル、オキサ
ゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリ
ル、ピリジル、ピリダジニル、キノリル、イソキノリ
ル、チアゾリル、チアジアゾリル、チオフェニルなどが
含まれる。複素環が有していてもよい置換基としては、
前記「置換基を有していてもよい同素環」の項で述べた
のと同様の置換基が挙げられる。
【0051】より好ましいC環には、置換基を有してい
てもよいベンゼン環(特に、置換基により置換されたベ
ンゼン環)、例えば、ハロゲン原子、ハロゲン化されて
いてもよいC1-4アルキル基、ハロゲン化されていても
よいC1-4アルコキシ基、ジ−C1-4アルキルアミノ基、
1-3アシルオキシ基およびヒドロキシ基より選ばれた
1〜3個の置換基で置換されていてもよいベンゼン環
(特に前記置換基で置換されたベンゼン環)が含まれ
る。具体的には、好ましいC環には、例えば、下記式
(C-1)
【化30】 〔式中、C1、C2およびC3は、同一又は相異なって、
水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよい
1-4アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-4
ルコキシ基、モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基、
1-3アシルオキシ基またはヒドロキシ基を示す〕、ま
たは、
【0052】下記式(C-2)
【化31】 〔式中、C4およびC5は、同一又は相異なって、水素原
子、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-4
アルキル基またはハロゲン化されていてもよいC1-4
ルコキシ基を示す〕で表わされる置換されていてもよい
ベンゼン環が含まれる。
【0053】ここで、C1、C2、C3、C4又はC5で示
されるハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC
1-4アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-4アル
コキシ基およびモノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基
は、前記したハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよ
いC1-4アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-4
アルコキシ基およびモノ−又はジ−C1-4アルキルアミ
ノ基と同様のものが用いられる。より好ましいC環に
は、例えば、前記式(C-1)及び(C-2)において、C1
〜C5が下記の置換基であるベンゼン環が含まれる。 (1)C1、C2およびC3が、同一又は相異なって、ハ
ロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキ
ル基又はハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ
基、(2)C1、C2およびC3が、同一又は相異なっ
て、ハロゲン原子またはハロゲン化されていてもよいC
1-4アルキル基、(3)C1、C2およびC3が、同一又は
相異なって、ハロゲン原子、(4)C1、C2およびC3
が、同一又は相異なって、ハロゲン化されていてもよい
1-4アルキル基、(5)C1、C2およびC3が、同一又
は相異なって、ハロゲン化されていてもよいC1-4アル
コキシル基、(6)C4およびC5が、同一又は相異なっ
て、ハロゲン原子、(7)C4およびC5が、同一又は相
異なって、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル
基、または(8)C4およびC5が、同一又は相異なっ
て、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ基。
前記態様(1)〜(8)において、「ハロゲン化されて
いてもよいC1-4アルキル基」、「ハロゲン化されてい
てもよいC1-4アルコキシ基」および「ハロゲン原子」
としては、前記と同様の基又は原子が例示できる。さら
に好ましいC環としては、例えば、前記式(C-2)にお
いて、C4およびC5が下記の置換基であるベンゼン環が
挙げられる。 (a)C4およびC5のうち一方が水素原子、他方がメト
キシ基、(b)C4およびC5が塩素原子、(c)C4
よびC5のうち一方がメトキシ基、他方がイソプロピル
基、(d)C4およびC5のうち一方がメトキシ基、他方
が1−メトキシ−1−メチルエチル基、または(e)C
4およびC5がトリフルオロメチル基。
【0054】前記式中、Z環は置換されていてもよい含
窒素複素環を示す。Z環の置換基としては、種々の置換
基、例えば、アルキル基(例えば、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec −ブ
チル、tert−ブチル基などの炭素数1〜6の直鎖状又は
分枝状アルキル基、好ましくは炭素数1〜4の直鎖状又
は分枝状アルキル基)、アルケニル基(例えば、エテニ
ル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、イソブテ
ニル、sec −ブテニル基などの炭素数2〜6のアルケニ
ル基、好ましくは炭素数2〜4のアルケニル基)、アル
キニル基(例えば、エチニル、プロピニル、イソプロピ
ニル、ブチニル、イソブチニル、sec −ブチニル基など
の炭素数2〜6のアルキニル基、好ましくは炭素数2〜
4のアルキニル基)、シクロアルキル基(例えば、シク
ロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘ
キシル基などのC3-8 シクロアルキル基、好ましくはC
3- 6シクロアルキル基)、シクロアルキル−アルキル基
(例えば、シクロプロピルメチル、シクロプロピルエチ
ル、シクロヘキシルメチル基などのC3-6シクロアルキ
ル−C1-4 アルキル基)、アリール基(例えば、フェニ
ル、1−ナフチル、2−ナフチル、アントリル、フェナ
ントリル基などの炭素数6〜14のアリール基、好まし
くは炭素数6〜10のアリール基、特にフェニル基)、
ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-4アルコキシ
基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプ
ロポキシ、ブトキシ基など)、C1-4 アルキルチオ基
(例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ基な
ど)、アミノ基、モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ
基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルア
ミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ基など)、環状
アミノ基(例えば、窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子
などのヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員
の環状アミノ基など、具体的には、例えば、ピロリジ
ノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ基な
ど)、C1-4 アルキル−カルボニルアミノ基(例えば、
アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ
基など)、C1-4アルキルスルホニルアミノ基(例え
ば、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ
基など)、C1-4アルコキシ−カルボニル基(例えば、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシ
カルボニル基など)、カルボキシル基、C1-6アルキル
−カルボニル基(例えば、メチルカルボニル、エチルカ
ルボニル、プロピルカルボニル基など)、カルバモイル
基、モノ−又はジ−C1-4アルキルカルバモイル基(例
えば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル基な
ど)、C1-6アルキルスルホニル基(例えば、メチルス
ルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル基な
ど)、オキソ基、チオキソ基などが挙げられる。これら
の置換基の数は、Z環の大きさに応じて、例えば、1〜
5個程度、好ましくは1又は2個程度である。
【0055】Z環は、Y及び窒素原子N以外に、窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から選択された少なくとも
1つのヘテロ原子を含んでいてもよい複素環であっても
よいが、オキソ化されていてもよい含窒素複素環である
のが好ましい。Z環には、下記式(Z-1)
【化32】 (式中、DとEは、Eに隣接する窒素原子とともに前記
Z環を形成する基を示す)で表される含窒素複素環が含
まれる。
【0056】Z環を形成するDおよびEとしては、少な
くとも一方がオキソ化されていてもよいアルキレン基、
オキシアルキレン基、イミノアルキレン基などが挙げら
れる。好ましいDおよびEはそれぞれオキソ化されてい
てもよいアルキレン基、オキシアルキレン基である場合
が多い。DおよびEで表されるオキソ化されていてもよ
いアルキレン基、オキシアルキレン基、イミノアルキレ
ン基は、Z環が5〜12員環、好ましくは5〜9員環を
形成する炭素数を有するのが好ましい。なお、Dおよび
Eで表されるアルキレン基の炭素数は、同一又は異なっ
ていてもよい。好ましいDには、例えば、オキソ化され
ていてもよいC1-7アルキレン基(特にオキソ化されて
いてもよいC1-5アルキレン基)、C1-7オキシアルキレ
ン基(特にC1-5オキシアルキレン基)、C1-7イミノア
ルキレン基(特にC1-5イミノアルキレン基)が含まれ
る。さらに好ましいDには、式 −(CH2m−(式
中、mは1〜7)で表されるアルキレン基、式 −O−
(CH2p−(式中、pは1〜7の整数)で表されるオ
キシアルキレン基、式 −NH−(CH2q−(式中、
qは1〜7の整数)で表されるイミノアルキレン基が含
まれる。上記式において、m及びpは、それぞれ1〜
5、特に2〜5であるのが好ましい。好ましいEには、
例えば、オキソ化されていてもよいC1-3アルキレン
基、特にオキソ化されていてもよい炭素数1又は2のア
ルキレン基、なかでもオキソ化されていてもよいメチレ
ン基が含まれる。前記Z環に置換可能なオキソ基の数は
特に制限されず、Z環の大きさに応じて1〜3程度の範
囲から選択できるが、Z環が5〜10員である場合、オ
キソ基の数は1又は2個程度である。オキソ基は、D及
び/又はEの少なくともいずれか一方に置換していれば
よい。好ましいZ環において、オキソ基はEに置換して
いる。
【0057】好ましいZ環において、Dは炭素数1〜
5、特に炭素数2〜5のアルキレン基又はオキシアルキ
レン基であり、Eはオキソ化された炭素数1又は2のア
ルキレン基、特に>C=Oである。好ましいZ環には、
例えば、下記式(Z-2)
【化33】 (式中、m及びpはそれぞれ1〜5の整数を示す)で表
される5〜9員含窒素複素環が含まれる。前記式中、n
は1ないし6の整数を示し、1〜3の整数、特に1又は
2であるのが好ましい。さらに好ましくは、nは1であ
る。
【0058】前記一般式(I) 及び一般式(Ia)で表さ
れる化合物において、前記「M環」
【化34】 組み合わせは特に制限されず、適当に組み合わせること
により化合物(I)および(Ia)を構築できる。
【0059】好ましい化合物(I)および(Ia)は、前
記好ましい態様の「M環」
【化35】 組み合わせることにより構築される。
【0060】前記一般式(I)、特に一般式(Ia)で表
される化合物のうち、好ましい化合物(1)には、次の
ような化合物又は薬学上許容可能な塩が含まれる。A環
およびB環のうちいずれか一方が、炭素原子以外に、窒
素原子および硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1又は
2個含む5又は6員の複素環であり、他方がベンゼン環
であり、A環およびB環は、ハロゲン原子およびハロゲ
ン化されていてもよいC1-4 アルキル基から選ばれた1
又は2個の置換基を有していてもよい;C環が、ハロゲ
ン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6 アルキル基
(好ましくはC1-4 アルキル基)およびハロゲン化され
ていてもよいC1-6 アルコキシ基(好ましくはC1-4
ルコキシ基)から選ばれた1〜3個の置換基を有してい
てもよいベンゼン環;Z環を構成するDが−(CH2m
−(mは1〜7の整数を示す)又は−O−(CH2)p−
(pは1〜7の整数を示す);
【0061】Z環を構成するEが>C=O;
【化36】 nが1である化合物または薬学上許容可能なその塩。
【0062】上記「5又は6員の複素環」としては、例
えば、ピリジン、ピラジン、ピロール、チオフェン、チ
アゾール、テトラヒドロピラジン、ピペリジンなどが挙
げられ、具体的には、A環として、前記式(A-5)で表
される複素環などが挙げられ、B環としては、前記式
(B-7)(B-8)、特に前記式(B-10)で表されるベンゼ
ン環などが挙げられる。前記「ハロゲン原子」には、例
えば、フッ素、塩素、臭素原子などが含まれ、「ハロゲ
ン化されていてもよいC1-4 アルキル基」としては、例
えば、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリ
クロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロ
モエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、パーフル
オロエチル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロ
ピル、イソプロピル、2−トリフルオロメチルエチル、
ブチル、4,4,4−トリフルオロブチル、イソブチ
ル、sec −ブチル、tert−ブチル基などがあげられ、
「ハロゲン化されていてもよいC1-6 アルキル基」に
は、上記アルキル基又はハロゲン化アルキル基に加え
て、ペンチル、ヘキシル基などが含まれる。「ハロゲン
化されていてもよいC1-4 アルコキシ基」としては、例
えば、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメ
トキシ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキ
シ、パーフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、イ
ソブトキシ、sec −ブトキシ、tert−ブトキシ基などが
あげられ、「ハロゲン化されていてもよいC1-6 アルコ
キシ基」には、上記アルコキシ基又はハロゲン化アルコ
キシ基に加えて、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ基な
どが含まれる。
【0063】前記一般式(I)、特に一般式(Ia)で表
される化合物のうち、好ましい化合物(2)には、次の
ような化合物又は薬学上許容可能な塩も含まれる。A環
が、炭素原子以外に、1個の窒素原子又は1個の硫黄原
子を含む5又は6員の複素環、例えば、下記式(A-7)
で表される複素環;
【化37】 B環が、ハロゲン原子およびハロゲン化されていてもよ
いC1-4 アルキル基から選ばれた1〜3個の置換基を有
していてもよいベンゼン環;C環が、ハロゲン原子、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-4 アルキル基およびハロ
ゲン化されていてもよいC1-4 アルコキシ基から選ばれ
た1〜3個の置換基で置換されていてもよいベンゼン
環;Z環を構成するDが−(CH2m−(mは1〜7の
整数を示す)又は−O−(CH2)p−(pは1〜7の整
数を示す);
【0064】Z環を構成するEが>C=O;
【化38】 nが1である化合物または薬学上許容可能なその塩。
【0065】「ハロゲン原子」、「ハロゲン化されてい
てもよいC1-4 アルキル基」及び「ハロゲン化されてい
てもよいC1-4 アルコキシ基」としては、上記化合物
(1)の項で述べたのと同様の原子又は基が例示でき
る。より好ましくは、RaおよびRbが同一又は異なって
水素原子又はC1-6アルコキシ基、C1-6アルキルチ
オ基、アミノ基、C1-7アシルアミノ基、モノ−
又はジ−C1-6アルキルアミノ基、C3-10環状アミノ
基、C1-6アルキル基で置換されていてもよい5又は
6員の環状アミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミ
ノ基又はC1-6アルキルカルボニルオキシ基で置換さ
れていてもよいC1-6アルキル基、又はRa およびRb
が共に結合してハロゲン原子またはC1-4アルキル基か
ら選ばれた1ないし3個の置換基を有していてもよいピ
リジン環を形成し、B環がハロゲン原子、ハロゲン
化されていてもよいC1-4アルキル基又はハロゲン化
されていてもよいC1-4アルコキシ基から選ばれた1な
いし3個の置換基を有していてもよいベンゼン環であ
り、C環がハロゲン原子、ハロゲン化されていても
よいC1-4アルキル基、ハロゲン化されていてもよい
1-4アルコキシ基、C1-4アルキル基で置換されてい
てもよいアミノ基、C1-3アシルオキシ基又は水酸
基から選ばれた1ないし3個の置換基を有していてもよ
いベンゼン環であり、Z環がC1-4アルキル基又は水酸
基で置換されていてもよくオキソ化されていてもよい5
ないし10員の含窒素複素環基であり、
【0066】
【化39】 nが1である化合物又はその塩が含まれる。
【0067】化合物(I)及び(Ia)のうち好ましい化
合物には、例えば、下記一般式で表される化合物又はそ
の塩が含まれる。
【化40】 (式中、D及びEはオキソ化されていてもよいアルキレ
ン基、その他の記号は前記と同意義である)D及びE
は、それぞれ1つのオキソ基で置換されていてもよいC
1-3アルキレン基であるのが好ましい。
【0068】化合物(I)及び(Ia)のうちさらに好ま
しい化合物には、例えば、下記一般式で表される化合物
又はその塩が含まれる。
【化41】 (式中、mは1〜7の整数、その他の記号は前記と同意
義である)mは2〜5の整数が好ましい。
【0069】上記式において、RaおよびRbがそれぞれ
水素原子または(I)ハロゲン原子,(II)(i)ヒドロキ
シ基,(ii)C1-6アルコキシ基,(iii)C1-6アルキル
チオ基,(iv)アミノ基,(v)C1-7アシルアミノ基,
(vi)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ基,(vii)
モノ−又はジ−C3-8シクロアルキルアミノ基,(vii
i)C1-6アルキルで置換されていてもよい、窒素原子以
外に酸素原子、硫黄原子からなる群から選ばれるヘテロ
原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状アミノ
基,(ix)C1-4アルキルスルホニルアミノ基,(x)C
1-6アルキル−カルボニルオキシ基および(xi)ハロゲ
ン原子からなる群から選ばれる1〜5個の置換基を有し
ていてもよいC1-6アルキル基,(III)C1-6アルキル
で置換されていてもよい、窒素原子以外に酸素原子およ
び硫黄原子からなる群から選ばれるヘテロ原子を1〜3
個(好ましくは、1または2個)含んでいてもよい5〜
9員(好ましくは、6員)の環状アミノ基,(IV)カル
ボキシル基,(V)カルバモイル基および(VI)モノ−
又はジ−C1-6アルキルカルバモイル基からなる群から
選ばれる置換基を示すか;RaおよびRbが共に結合して
A環を形成し、A環がC1-6アルキル基で置換されてい
てもよい、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸
素原子からなる群から選ばれる1種または2種のヘテロ
原子を1個ないし3個含む5ないし9員の芳香族複素環
(好ましくは、ピリジン環)を示し;B環が(i)ヒド
ロキシ基で置換されていてもよいC1-6アルキル基,(i
i)C1-6アルキルカルボニル基(ホルミルを含む)およ
び(iii)カルボキシル基からなる群から選ばれる置換
基で置換されていてもよいC6-14アリール基(好ましく
は、ベンゼン環)を示し;C環が(i)ハロゲン原子,
(ii)ハロゲン化されていてもよいC1-10アルキル基お
よび(iii)C1-10アルコキシ基からなる群から選ばれ
る1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC6-14
アリール基(好ましくは、ベンゼン環)であり;Z環が
(i)C1-6アルキル基,(ii)ヒドロキシ基および(ii
i)オキソ基からなる群から選ばれる1ないし3個の置
換基で置換されていてもよい、Y及び窒素原子以外に、
窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から選ば
れる少なくとも1つのヘテロ原子を含んでいてもよい5
ないし12員の複素環を示す場合が好ましい。
【0070】特に、複素環化合物(I)としては、例え
ば、(9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメ
チル)ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキ
サヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−
6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジン、(9R)−
7−(3,5−ジメトキシベンジル)−6,7,8,
9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4
−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−13H−
[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチ
リジン、(9R)−7−(3,5−ジメトキシベンジ
ル)−5−(4−フルオロフェニル)−6,7,8,
9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13
−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジンなどが好適である。
【0071】前記式で示される化合物のうち、式
【化42】 〔式中、R1はC1-6アルキル基を、R2はC1-6アルコキ
シ基、ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル
基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基またはC7-15アラルキ
ルオキシ基を、Xは水素原子、C1-6アルキル基および
ハロゲン原子からなる群から選ばれる1ないし5個の基
を示す。ただし、(1)R1がメチル基、かつR2がトリ
フルオロメチル基の場合、Xはハロゲン原子を示し、
(2)R1がメチル基、かつR2がメトキシ基の場合、X
は水素原子またはハロゲン原子を示す〕で表される化合
物は新規な化合物である。
【0072】R1、R2またはXで示されるC1-6アルキ
ル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基などが用いられ、なかで
もメチル基、エチル基などのC1-3アルキル基が好まし
く、特にメチル基が好適である。R2で示されるC1-6
ルキル基の置換基であるハロゲン原子としては、例え
ば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子など
が用いられ、なかでも塩素原子が好ましい。R2で示さ
れるハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル基
としては、例えば、トリクロロメチル基、トリフルオロ
メチル基などが好ましく、特にトリフルオロメチル基が
好適である。R2で示されるC7-15アラルキルオキシ基
としては、例えば、ベンジルオキシ基、フェニルエチル
オキシ基などが用いられ、なかでも、ベンジルオキシ基
が好適である。R2またはXで示されるハロゲン原子と
しては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨ
ウ素原子などが用いられ、なかでも塩素原子が好まし
い。R2で示されるC1-6アルコキシ基としては、例え
ば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロ
ポキシ基、ブトキシ基などが用いられ、なかでもメトキ
シ基、エトキシ基、イソプロポキシ基などのC1-3アル
コキシ基が好ましく、特にメトキシ基が好適である。
【0073】フェニル基に置換するXの数は1ないし5
個であるが、XがC1-6アルキル基またはハロゲン原子
である場合は、通常1ないし3個、好ましくは1または
2個である。XがC1-6アルキル基またはハロゲン原子
である場合、Xの置換の位置は限定されず、例えば、C
1-6アルキル基または(および)ハロゲン原子の数が1
個の場合はフェニル基の4位が、2個の場合はフェニル
基の3位および4位が好ましく、特に、2個の場合、X
としてはハロゲン原子(特に、塩素原子)が好適であ
る。上記の中でも、R1としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基などのC1-3アルキル
基が好ましく、特にメチル基が好適である。R2として
は、C1-3アルコキシ基(例、メトキシ基、エトキシ
基、イソプロポキシ基など)、メチル基、トリフルオロ
メチル基、塩素原子、ヒドロキシ基、ベンジルオキシ基
などが好ましい。Xとしては、水素原子、メチル基、1
または2個の塩素原子もしくはフッ素原子などが好まし
い。特に、複素環化合物(I)としては、例えば、(9
R)−7−(3,5−ジメトキシベンジル)−5−(4
−フルオロフェニル)−6,7,8,9,10,11−
ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオキソ−13
H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナ
フチリジンなどが好適である。
【0074】複素環化合物(I)が塩を形成し、それが
医薬品として用いられる場合、塩としては薬学上許容可
能な塩が好ましい。薬学上許容可能な塩としては、例え
ば、塩酸、硫酸、リン酸、二リン酸、臭化水素酸および
硝酸などの無機酸との塩、または酢酸、リンゴ酸、マレ
イン酸、フマル酸、酒石酸、コハク酸、クエン酸、乳
酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、パルミ
チン酸、サリチル酸およびステアリン酸などの有機酸と
の塩が例示できる。複素環化合物(I)またはその塩に
は、シス,トランス異性体などの立体異性体、ラセミ体
の他、R体及びS体などの光学活性体も含まれる。ま
た、複素環化合物(I)におけるQを含む環またはZ環
の大きさによっては、コンホメーションによる異性体が
生成する場合があるが、このような異性体も複素環化合
物(I)またはその塩に含まれる。また、複素環化合物
(I)またはその塩は水和物または非水和物であっても
よい。
【0075】複素環化合物(I')またはその塩のプロド
ラッグは、生体内における生理条件下で酵素や胃酸等に
よる反応により複素環化合物(I')またはその塩に変換
する化合物、すなわち、酵素的に酸化、還元、加水分
解等を起こして複素環化合物(I')またはその塩に変化
する化合物、胃酸等により加水分解などを起こして複
素環化合物(I')またはその塩に変化する化合物をい
う。複素環化合物(I')またはその塩のプロドラッグと
しては、複素環化合物(I')のアミノ基がアシル化,ア
ルキル化,リン酸化された化合物(例えば、複素環化合
物(I')のアミノ基がエイコサノイル化、アラニル化、
ペンチルアミノカルボニル化、(5−メチル−2−オキ
ソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メトキシカルボ
ニル化、テトラヒドロフラニル化、ピロリジルメチル
化、ピバロイルオキシメチル化、tert−ブチル化さ
れた化合物など)、複素環化合物(I')の水酸基がアシ
ル化,アルキル化,リン酸化,ほう酸化された化合物
(複素環化合物(I')の水酸基がアセチル化、パルミト
イル化、プロパノイル化、ピバロイル化、サクシニル
化、フマリル化、アラニル化、ジメチルアミノメチルカ
ルボニル化された化合物など)、複素環化合物(I')の
カルボキシル基がエステル化,アミド化された化合物
(例えば、複素環化合物(I')のカルボキシル基がエチ
ルエステル化、フェニルエステル化、カルボキシオキシ
メチルエステル化、ジメチルアミノメチルエステル化、
ピバロイルオキシメチルエステル化、エトキシカルボニ
ルオキシエチルエステル化、フタリジルエステル化、
(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4
−イル)メチルエステル化、シクロヘキシルオキシカル
ボニルエチルエステル化、メチルアミド化された化合物
など)などが用いられる。これらのプロドラッグは自体
公知の方法あるいはそれに準じる方法に従って製造する
ことができる。また、複素環化合物(I')またはその塩
のプロドラッグは、広川書店1990年刊「医薬品の開
発」第7巻分子設計163〜198頁に記載されている
ような生理的条件で複素環化合物(I')またはその塩に
変化するものであってもよい。
【0076】複素環化合物(I)、複素環化合物(I')
またはその塩は、特開平9−263585号公報に記載
の製造法、特に実施例の記載、あるいはそれに準じる方
法に従って製造することができる。具体的には、複素環
化合物(I')又はその塩は、例えば、下記一般式(II)
【化43】 〔式中、DとEは隣接する窒素原子とともに式
【化44】 で表される環を形成する基を、Lは脱離基を示し、その
他の記号は前記と同意義である〕で表される化合物また
はその塩を環化反応に供し、閉環させることにより製造
できる。
【0077】化合物(II)におけるD,EおよびR1
前記と同意義を示す。化合物(II)の脱離基Lとして
は、例えば、ハロゲン原子(例えば、塩素、臭素、ヨウ
素原子など)または置換スルホニルオキシ基(例えば、
メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ、ベ
ンゼンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキ
シ基など)などが例示できる。化合物(II)は遊離の化
合物として用いてもよいが、その塩(例えばリチウム、
ナトリウム、カリウムなどのようなアルカリ金属塩な
ど)の形態で反応に供してもよい。反応は、通常、反応
に不活性な溶媒中で行われる。溶媒としては、例えば、
ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水
素類、アセトニトリルなどのニトリル類、ジメトキシエ
タン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホ
スホロアミドなどの非プロトン性極性溶媒が好ましく用
いられる。塩基の添加は反応を有利に進める。このよう
な塩基としては、例えば、無機塩基(水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物、炭酸
水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどのアルカリ金属
炭酸水素塩、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアル
カリ金属炭酸塩、水素化ナトリウム、水素化カリウムな
どのアルカリ金属水素化物、ナトリウムアミド、ナトリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどのアルコキ
シドなど)、有機塩基(トリメチルアミン、トリエチル
アミン、ジイソプロピルエチルアミンなどのアミン類、
ピリジンなどの環状アミンなど)が好適である。なお、
前記環化反応では、塩基を使用する代りに、化合物(I
I)を塩基との塩(例えば、前記アルカリ金属塩、アル
カリ土類金属塩など)に変換して反応させてもよい。塩
基の量は、用いられる化合物(II)および溶媒の種類、
その他の反応条件により異なり、通常、化合物(II)1
モルに対して1〜10モル、好ましくは1〜5モル程度
である。反応温度は、例えば、約−50℃〜200℃、
好ましくは−20℃〜150℃程度の範囲であり、反応
時間は化合物(II)の種類またはその塩の種類、反応温
度などによって異なり、例えば、1〜72時間、好まし
くは1〜24時間程度である。出発原料化合物(II)
は、特開平9−263585号公報に記載の方法に準じ
て製造することができる。
【0078】複素環化合物(I)またはその塩は、カプ
サイシンにより誘発される気管の血管透過性の亢進抑制
作用の他、優れたタキキニン受容体拮抗作用、特にSP
受容体拮抗作用を有する。カテプシン(レッドペッパー
の激しい味覚の主成分)は、SP、NKAおよびカルシ
トニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)のような細胞外
神経ペプチドを含むC−繊維第一知覚神経を刺激するこ
よによって、それらの神経ペプチドを遊離する物質とし
て知られている。このように、複素環化合物(I)また
はその塩の血管透過性阻害作用は、タキキニン受容体に
対する拮抗作用に基づくものであると考えられる。ま
た、複素環化合物(I)またはその塩は、毒性が低く、
安全である。したがって、優れたタキキニン受容体拮抗
作用(例、SP受容体拮抗作用)を有する複素環化合物
(I)またはその塩は、哺乳動物(例えば、マウス、ラ
ット、ハムスター、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ヒツ
ジ、サル、ヒトなど)に対する、うつ病、不安症(anxi
ety)、躁うつ病または精神病などの安全な予防、治療
薬として有用であり、また、ダウン症候群、筋萎縮性側
索硬化(ALS;ルー・ゲーリッヒ病)、糖尿病性神経
障害、末梢神経障害、気管支痙攣、慢性閉塞気道疾患、
移植組織の拒否反応のような相反する免疫反応、サイト
カイン化学療法等によって起こる血漿の血管外遊出、血
管拡張による血流障害及びアンギナ、線維組織炎、春季
カタル、刺激誘発性縮瞳、乾燥眼、増殖性硝子体網膜
症、湿疹、尋麻疹、日焼け、アトピー性皮膚炎、アルコ
ール性依存症のような嗜癖障害、食餌失調症(食物取り
込み阻害)、ストレス関連身体障害、肩/手症候群のよ
うな反射交換神経ジストロフィー、全身性エリスマトー
デス、強皮症及び好酸球性肝蛭病のような線維及び膠原
病、小細胞肺ガンのような小細胞癌腫、スジョグレン症
候群(Sjogren's sindrome)、IV及びV型高リポ蛋白質
症、ヘンモクロマトーシス、サルコイドーシス、アミロ
イドーシス、膀胱排尿筋反射亢進、動脈硬化症、良性前
立腺肥大の刺激性症状、癌関連痛、慢性下部背痛、群発
頭痛、ヘルペス性神経痛、幻想肢痛、歯痛、神経障害
痛、オピオイド耐性痛、内臓痛、外科手術痛、骨損傷
痛、分娩時並びに出産時の痛み、火傷による痛み、分娩
後の痛み、アンギナ痛、膀胱炎を含む尿生増路が関係す
る痛み、脊髄外傷、発作、脳卒中、腎不全、ハンチント
ン舞踏病などの安全な予防、治療剤としても有用であ
る。本発明の複素環化合物(I')は、例えば、炎症もし
くはアレルギー性疾患(例えば、アトピー、皮膚炎、ヘ
ルペス、乾癬、喘息、気管支炎、喀痰、鼻炎、リューマ
チ関節炎、変形性関節炎、骨粗鬆症、多発性硬化症、結
膜炎、膀胱炎など)、疼痛、偏頭痛、神経痛、掻痒、
咳、さらに中枢神経系の疾患〔例えば、精神分裂症、パ
ーキンソン病、心身症、痴呆(例えば、アルツハイマー
病など)など〕、消化器疾患[例えば、過敏性腸疾患
(例、下痢,便秘,粘液便などの排便異常、腹痛、腹部
膨満感など)、潰瘍性大腸炎、クローン病、ウレアーゼ
陽性のラセン状グラム陰性菌(例えば、ヘリコバクター
・ピロリなど)に起因する異常(例えば、胃炎、胃潰瘍
など)など]、嘔吐(悪心、吐き気、急性嘔吐、遅延嘔
吐、前駆嘔吐、空嘔吐、流行性嘔吐、早朝嘔吐、悪性嘔
吐、妊娠嘔吐、噴出性嘔吐、心因性嘔吐、停留性嘔吐な
ど)、排尿異常(例えば、頻尿、尿失禁など)、循環器
疾患(例えば、狭心症、高血圧、心不全、血栓症など)
および免疫異常などの安全な予防、治療薬としても有用
である。特に、複素環化合物(I')またはその塩は、タ
キキニン受容体拮抗剤、頻尿、尿失禁などの排尿異常改
善剤やこれらの排尿異常の治療剤として有用である。
【0079】複素環化合物(I)またはその塩を含む製
剤は、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤などの固形製
剤、シロップ剤、乳剤、注射剤などの液剤のいずれであ
ってもよい。本発明の予防・治療用製剤は、製剤の形態
に応じて、例えば、混和、混練、造粒、打錠、コーティ
ング、滅菌処理、乳化などの慣用の方法で製造できる。
なお、製剤の製造に関して、例えば日本薬局法製剤総則
の各項などを参照できる。本発明の製剤において、複素
環化合物(I)またはその塩の含有量は、製剤の形態に
よって相違するが、通常、製剤全体に対して0.01〜
100重量%、好ましくは0.1〜50重量%、さらに
好ましくは0.5〜20重量%程度である。複素環化合
物(I)またはその塩を前記の医薬品として用いる場
合、そのまま、或いは適宜の薬理学的に許容され得る担
体、例えば、賦形剤(例えば、デンプン、乳糖、白糖、
炭酸カルシウム、リン酸カルシウムなど)、結合剤(例
えば、デンプン、アラビヤゴム、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロー
ス、アルギン酸、ゼラチン、ポリビニルピロリドンな
ど)、滑沢剤(例えばステアリン酸、ステアリン酸マグ
ネシウム、ステアリン酸カルシウムタルクなど)、崩壊
剤(例えば、カルボキシメチルセルロースカルシウム、
タルクなど)、希釈剤(例えば、注射用水、生理食塩水
など)、必要に応じて添加剤(安定剤、保存剤、着色
剤、香料、溶解助剤、乳化剤、緩衝剤、等張化剤など)
などと常法により混合し、散剤、細粒剤、顆粒剤、錠
剤、カプセル剤などの固形剤または注射剤などの液剤の
形態で経口的または非経口的に投与することができる。
投与量は複素環化合物(I)または薬学上許容可能なそ
の塩の種類、投与ルート、症状、患者の年令などによっ
ても異なるが、例えば、うつ病の成人患者に経口的に投
与する場合、1日当たり体重1kgあたり複素環化合物
(I)またはその塩として約0.005〜50mg,好
ましくは約0.05〜10mg、さらに好ましくは約
0.2〜4mgを1〜3回に分割投与できる。
【0080】さらに、本発明の予防・治療剤において
は、複素環化合物(I)またはその塩の他に、他の抗う
つ剤、抗不安症剤、抗躁うつ病剤または抗精神病を配合
または併用して用いてもよい。抗うつ剤としては、例え
ば、フルオキセチン、セルトラリン、パロキセチンなど
が用いられる。抗不安症剤としては、例えば、ジアゼパ
ム、ブスピロン、ロラゼパム、アルプラゾカムなど用い
られる。抗躁うつ病剤としては、例えば、炭酸リチウ
ム、スルトプライド、カルバマゼピン、レボメプロマジ
ンなどが用いられる。抗精神病としては、例えば、リス
ペリドン、オランザピン、ケチアピンなどが用いられ
る。
【0081】また、複素環化合物(I)またはその塩
は、適宜、他の医薬活性成分と適量配合して使用するこ
ともできる。このような活性成分としては、例えば、中
枢神経系作用薬(例えば、イミプラミンなど)、抗コリ
ン作動性薬物(例えば、オキシブチニンなど)、α1
受容体遮断薬(例えば、タムスロシンなど)、筋弛緩薬
(例えば、バクロフェンなど)、カリウムチャンネル開
口薬(例えば、ニコランジルなど)、カルシウムチャン
ネル遮断薬(例えば、ニフェジピンなど)などが挙げら
れる。本発明の製剤に配合される複素環化合物(I)ま
たはその塩以外の薬物の含有量は、製剤の形態によって
相違するが、通常、製剤全体に対して0.01〜80重
量%、好ましくは0.1〜50重量%、さらに好ましく
は0.5〜20重量%程度である。
【0082】
【発明の実施の形態】以下に、実施例および参考例に基
づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明は実施例
により限定されるものではなく、また本発明の範囲を逸
脱しない範囲で変化させてもよい。参考例、実施例のカ
ラムクロマトグラフィーにおける溶出は、特に言及しな
い限り、TLC(Thin Layer Chromatography 、薄層ク
ロマトグラフィー)による観察下に行われた。TLC観
察においては、TLCプレートとしてメルク(Merck )
社製の60F254を用い、展開溶媒として、カラムクロ
マトグラフィーで溶出溶媒として用いられた溶媒を用い
た。また、検出にはUV検出器を採用した。カラムクロ
マトグラフィー用のシリカゲルとしては、メルク社製の
シリカゲル60(70−230メッシュ)を用いた。室
温とあるのは通常約10℃から35℃の温度を意味す
る。さらに、抽出液の乾燥には硫酸ナトリウムまたは硫
酸マグネシウムを用いた。実施例、参考例における略号
の意味は以下の通りである。 NMR:核磁気共鳴スペクトル EI−MS:電子衝撃質量分析スペクトル SI−MS:二次電子イオン質量分析スペクトル DMF:ジメチルホルムアミド,THF:テトラヒドロ
フラン,DMSO:ジメチルスルホキシド,Hz :ヘル
ツ,J:カップリング定数,m:マルチプレット,q:
クワルテット,t:トリプレット,d:ダブレット,
s:シングレット,b:ブロード,like:近似。
【0083】
【実施例】参考例1 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−7,8−ジヒドロ−7−(2−ヒドロキシエチル)−
5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリド
[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)マグネシウム(2.4g)のTHF(30m
l)懸濁液に、窒素雰囲気下、室温で撹拌しながら、ヨ
ウ素(触媒量)を添加し、次いで4−ブロモトルエン
(17.1g)のTHF(20ml)溶液を滴下し、1
時間撹拌した。この混合液を、2,3−ピリジンジカル
ボン酸無水物(12.7g)のTHF(50ml)溶液
に、0〜5℃に保ちながら撹拌下に添加し、そのまま3
0分間、次いで室温で1時間撹拌した。反応混合液から
溶媒を留去し、残留物に水(30ml)を添加し、塩酸
を用いてpHを1.0に調整した。この混合物をジクロ
ロメタンで抽出し、水洗、乾燥した後、溶媒を留去し
た。残留物にジクロロメタン(約10ml)を添加し、
次いでイソプロピルエーテル(約70ml)を添加し、
室温で16時間撹拌したところ、3−(4−メチルベン
ゾイル)−2−ピリジンカルボン酸が無色結晶(5.0
g)として得られた。 融点:168−170℃(ジクロロメタン−酢酸エチル
から再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.41(3H, s), 7.24(2H, d, J=
8.4Hz), 7.62(2H, d,J=8.4Hz), 7.70(1H, dd, J=8.0,
4.8Hz), 7.85(1H, dd, J=8.0, 1.5Hz), 8.77(1H, dd, J
=4.8, 1.5Hz)。
【0084】(工程2)工程1で得られた化合物(6.
0g),DMF(触媒量)、塩化チオニル(10m
l)、THF(50ml)、ジクロロエタン(50m
l)の混合物を3時間還流した。溶媒を留去した後、残
留物をジクロロメタン(100ml)に溶解した。この
溶液にイミノジアセトニトリル(3.0g)、トリエチ
ルアミン(10ml)を加え、室温で16時間撹拌し、
反応混合液を水、希塩酸、炭酸水素ナトリウム水、水で
順次洗浄した後、乾燥し、溶媒を留去することにより、
N,N−ビス(シアノメチル)−3−(4−メチルベン
ゾイル)−2−ピリジンカルボキサミドが淡褐色結晶
(4.3g)として得られた。 融点:166−168℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.44(3H, s), 4.55(2H, s),
4.69(2H, s), 7.31(2H,d, J=8.1Hz), 7.56(1H, dd, J=
7.9, 4.9Hz), 7.69(2H, d, J=8.1Hz), 7.94 (1H, dd, J
=7.9, 1.6Hz), 8.78(1H, dd, J=4.9, 1.6Hz) 元素分析値:C181442 として 計算値(%):C 67.92,H 4.43,N 17.60 実測値(%):C 67.76,H 4.54,N 17.62 。
【0085】(工程3)工程2で得られた化合物(0.
86g)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7
−ウンデセン(DBU)(1ml)およびトルエン(4
0ml)の混合物を1時間加熱還流した。反応混合液を
酢酸エチルで希釈した後、水、希釈酸、炭酸水素ナトリ
ウム水、水で順次洗浄した後、乾燥し、溶媒を留去した
ところ、7−シアノメチル−7,8−ジヒドロ−5−
(4−メチルエフェニル)−8−オキソ−6−ピリド
[3,4−b]ピリジンカルボニトリルが淡褐色結晶
(765mg)として得られた。 融点:229−231℃(酢酸エチルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.48(3H, s), 5.28(2H, s),
7.31(2H, d, J=8.2Hz),7.40(2H, d, J=8.2Hz), 7.64(1
H, dd, J=8.2, 4.4Hz), 7.80(1H, dd, J=8.2, 1.4Hz),
9.06(1H, dd, J=4.4, 1.4Hz) 元素分析値:C18124 O・0.2H2 Oとして 計算値(%):C 71.14,H 4.11,N 18.43 実測値(%):C 71.20,H 4.26,N 18.20 。
【0086】(工程4)工程3で得られた化合物(2.
35g)、塩酸(25ml)、酢酸(25ml)の混合
物を1.5時間加熱還流した。溶媒を留去した後、水を
加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。この抽出液を飽
和食塩水で洗浄した後、乾燥し、溶媒を留去することに
より、7−カルボキシメチル−7,8−ジヒドロ−5−
(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリド
[3,4−b]ピリジンカルボニトリルが無色結晶
(1.62g)として得られた。 融点:253−254℃(酢酸エチルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.46(3H, s), 5.22(2H, s),
6.64(1H, bs, -CO2H),7.32(2H, d, J=8.2Hz), 7.37(2H,
d, J=8.2Hz), 7.62(1H, dd, J=8.4, 4.4Hz),7.82(1H,
d, J=8.4Hz), 9.09(1H, d, J=4.4Hz) 元素分析値:C181333 ・0.1H2 Oとして 計算値(%):C 67.33,H 4.14,N 13.09 実測値(%):C 67.28,H 4.19,N 13.00 。
【0087】(工程5)工程4で得られた化合物(1.
54g)のTHF(50ml)溶液にヒドロキシベンゾ
トリアゾール(770mg)および1,3−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(1.23g)を加え、室温で3
時間撹拌した。次いで、この反応混合液に水素化ホウ素
ナトリウム(550mg)を加え、室温で20分間撹拌
した。この反応混合液を酢酸エチルで希釈した後、水
洗、乾燥し、溶媒を留去した。残留物にジクロロメタン
を加え、不溶部を濾去した後、溶媒を留去した。残留物
に塩酸(50ml)を加え、16時間加熱還流した。溶
媒を留去し、残留物に氷水を加え、炭酸カリウム水を用
いてアルカリ性とし、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を、水洗、乾燥し、溶媒を留去することにより、6,
8,9,11−テトラヒドロ−5−(4−メチルフェニ
ル)−6,11−ジオキソ[1,4]オキサジノ[3,
4−g][1,7]ナフチリジンが無色結晶(0.86
g)として得られた。 融点:247−249℃(酢酸エチルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.45(3H, s), 4.48-4.72(4H,
m), 7.12(2H, d, J=8.0Hz), 7.32(2H, d, J=8.0Hz), 7.
55(1H, dd, J=8.4, 4.4Hz), 7.68 (1H, dd, J=8.4, 1.6
Hz), 9.01(1H, dd, J=4.4, 1.6Hz) 元素分析値:C181423 ・0.2H2Oとして 計算値(%):C 69.76,H 4.68,N 9.04 実測値(%):C 69.64,H 4.86,N 8.95。
【0088】(工程6)工程5で得られた化合物(41
0mg)と3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジ
ルアミン(1.2g)の混合物をアルゴン雰囲気下、1
50℃で2.5時間加熱した。室温まで冷却した後、イ
ソプロピルエーテルを添加したところ、標題化合物が無
色結晶(441mg)として得られた。 融点:123−125℃(酢酸エチルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.28(3H, s), 3.71(2H, m),
3.97(2H, m), 4.46(2H,d, J=5.2Hz), 7.00-7.20(4H,
m), 7.37(1H, dd, J=8.4, 4.2Hz), 7.52(1H, dd,J=8.4,
1.6Hz), 7.66(2H, s), 7.76(1H, s), 8.51(1H, bs),
8.61(1H, dd, J=4.2, 1.6Hz) 元素分析値:C2721336 として 計算値(%):C 59.02,H 3.85,N 7.65 実測値(%):C 58.95,H 3.95,N 7.52。
【0089】参考例2 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−7−(3−クロロプロピル)−7,8−ジヒドロ−5
−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリド
[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)3−(4−メチルベンゾイル)−2−ピリジ
ンカルボン酸(13.9g)、ブロモマロン酸ジエチル
エステル(15.4g)、トリエチルアミン(9.1m
l)およびTHF(120ml)の混合物を6時間加熱
還流した。溶媒を留去し、残留物に酢酸エチルを添加
し、水、希塩酸および飽和食塩水で順次洗浄した後、乾
燥し、溶媒を留去した。残留物(油状)(20.5g)
のTHF(120ml)溶液に、−78℃でDBU
(4.2ml)を添加した。この混合物を0℃で15分
間撹拌した後、溶媒を濃縮した。濃縮液を2N−HCl
に注いだ後、炭酸水素ナトリウムを用いてpHを約10
に調整し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥
した後、溶媒を留去することにより、5,6−ジヒドロ
−5−ヒドロキシ−5−(4−メチルフェニル)−8−
オキソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6,6
−ジカルボン酸 ジエチルエステルが無色結晶(14.
1g)として得られた。 融点:148−149℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:1.06(3H, t, J=7.1Hz), 1.21
(3H, t, J=7.1Hz), 2.31(3H, s), 3.95-4.30(4H, m),
4.65(1H, s), 7.15(2H, d, J=8.3Hz), 7.55(1H,dd, J=
8.0, 4.8Hz), 7.65(2H, d, J=8.3Hz), 8.47(1H, dd, J=
8.0, 1.4Hz), 8.86(1H, dd, J=4.8, 1.4Hz) 元素分析値:C2121NO7 として 計算値(%):C 63.15,H 5.30,N 3.51 実測値(%):C 63.09,H 5.16,N 3.47。
【0090】本化合物は以下に記載する方法によっても
得られた。3−(4−メチルベンゾイル)−2−ピリジ
ンカルボン酸(3.0g)、DMF(1滴)、塩化チオ
ニル(4.5ml)およびTHF(30ml)の混合物を2
時間加熱還流した。溶媒を留去し、得られた結晶性の残
留物をTHF(50ml)に溶解した。この溶液に−10
℃で撹拌しながら、ヒドロキシマロン酸ジエチルエステ
ル(4.1g)を加え、次いで水素化ナトリウム(60
%油状)(646mg)を少量ずつ加えた。この反応混合
物を−10℃で30分間撹拌した後、酢酸エチル(10
0ml)と水(100ml)の混合液中に加えた。有機層を
分取し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層と抽出液
をあわせ、水および食塩水で洗浄、乾燥し溶媒を留去す
ると上記化合物が無色結晶(4.0g)として得られ
た。本化合物の物理化学データは上記化合物のデータと
合致した。
【0091】(工程2)工程1で得られた化合物(1
4.1g)、酢酸(100ml)および塩酸(100m
l)の混合物を3時間加熱還流した。溶媒を留去し、残
留物に水を添加したところ、5−(4−メチルフェニ
ル)−8−オキソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジ
ン−6−カルボン酸が無色結晶(8.45g)として得
られた。 融点:274−277℃(240℃付近から褐色に変
化)(THF−イソプロピルエーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3-DMSO-d6)ppm:2.43(3H, s), 6.10(1
H, bs, -CO2H), 7.16(2H, d, J=8.0Hz), 7.29(2H, d, J
=8.0Hz), 7.50-7.70(2H, m), 8.94(1H, m) 元素分析値:C1611NO4 ・0.1H2Oとして 計算値(%):C 67.89,H 3.99,N 4.95 実測値(%):C 67.70,H 4.06,N 4.83。
【0092】(工程3)3−ブロモプロピルアミン臭化
水素酸塩(1.5g)、トリエチルアミン(2.0m
l)およびメタノール(5ml)の混合物に、5−(4
−メチルフェニル)−8−オキソ−8H−ピラノ[3,
4−b]ピリジン−6−カルボン酸(150mg)のT
HF(5ml)溶液を滴下し、室温で2時間撹拌した
後、溶媒を留去した。残留物に塩酸(10ml)を添加
し、室温で14時間撹拌した後、濃縮し、1N−NaO
Hを用いて濃縮液のpHを1に調整した。析出した結晶
を濾取し、水洗することにより、7−(3−ブロモプロ
ピル)−7,8−ジヒドロ−5−(4−メチルフェニ
ル)−8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジン
カルボン酸が無色結晶(131mg)として得られた。 融点:194−196℃(THF−イソプロピルエーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3-DMSO-d6)ppm:2.30-2.60(2H, m),
2.42(3H, s), 3.54(2H,t, J=6.8Hz), 4.29(2H, t, J=7.
2Hz), 5.42(1H, bs, -CO2H), 7.20-7.40(4H, m), 7.50
(1H, m), 7.64(1H, d,J=8.0Hz), 8.88(1H, m)。
【0093】(工程4)工程3で得られた化合物(11
0mg)、DMF(触媒量)、塩化チオニル(0.3m
l)、1,2−ジクロロメタン(3ml)およびTHF
(3ml)の混合物を40分間加熱還流した後、溶媒を
留去した。残留物にTHF(5ml)、3,5−ビス
(トリフルオロメチル)ベンジルアミン(82mg)、
トリエチルアミン(0.12ml)およびTHF(2m
l)の混合物を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混
合物に酢酸エチルを添加し、水、希塩酸、炭酸水素ナト
リウム水および水で順次洗浄し、乾燥した後、溶媒を留
去することにより、表記化合物を無色結晶(79mg)
として得た。 融点:227−229℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.10-2.40(2H, m), 2.27(3H,
s), 3.4-3.7(4H, m),4.49(2H, d, J=5.8Hz), 7.07(2H,
d, J=7.6Hz), 7.24(2H, d, J=7.6Hz), 7.40(1H, dd, J=
8.4, 4.2Hz), 7.54(1H, dd, J=8.4, 1.4Hz), 7.67(2H,
s), 7.78(1H,s), 8.06(1H, bt), 8.70(1H, dd,J=4.2,
1.4Hz) 元素分析値:C282232 ClF6・0.2H2Oと
して 計算値(%):C 57.43,H 3.86,N 7.18 実測値(%):C 57.29,H 3.98,N 7.07。
【0094】参考例3 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−8H−ピ
ラノ[3,4−b]ピリジン−6−カルボキサミド 参考例2の工程2で得られた化合物と、3,5−ビス
(トリフルオロメチル)ベンジルアミンを用い、参考例
2の工程4と同様にして反応させるとともに処理したと
ころ、表記化合物が無色結晶として得られた。 融点:182−183℃(酢酸エチル−エーテルから再
結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.44(3H, s), 4.63(2H, d, J=
6.4Hz), 7.17(2H, d,J=8.1Hz), 7.34(2H, d, J=8.1Hz),
7.50-7.65(3H, m), 7.73(2H, s), 7.80(1H,s), 8.96(1
H, m) 元素分析値:C2516236として 計算値(%):C 59.30,H 3.18,N 5.53 実測値(%):C 59.42,H 3.30,N 5.45。
【0095】参考例4 N−(2−メトキシベンジル)−5−(4−メチルフェ
ニル)−8−オキソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリ
ジン−6−カルボキサミド 参考例2の工程2で得られた化合物と、2−メトキシベ
ンジルアミンを用い、参考例2の工程4と同様にして反
応させるとともに処理したところ、表記化合物が無色結
晶として得られた。 融点:189−190℃(酢酸エチルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.44(3H, s), 3.90(3H, s),
4.48(2H, d, J=5.8Hz),6.85-6.95(2H, m), 7.10-7.35(6
H, m), 7.43(1H, bt), 7.50-7.63(2H, m), 8.93(1H,
m)。
【0096】参考例5 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシブチル)−
5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリド
[3,4−b]ピリジンカルボキサミド 参考例3で得た化合物(200mg)のTHF(5m
l)−メタノール(10ml)溶液に0℃で4−アミノ
−1−ブタノール(0.5ml)を加え、室温で1時間
撹拌した。反応混合物から溶媒を留去し、残留物に塩酸
(15ml)を加えて、室温で14時間撹拌した。反応
液を炭酸カリウム水−氷に注いだ後、酢酸エチルで抽出
した。抽出液を水洗後、乾燥し、溶媒を留去することに
より、標題化合物が無色結晶(144mg)として得ら
れた。 融点:187−188℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.3-1.5(2H, m), 1.6-1.9(2
H, m), 2.29(3H, s),2.82(1H, bs), 3.55(2H, t, J=5.7
Hz), 3.69(2H, m), 4.48(2H, d, J=5.8Hz), 7.08(2H,
d, J=8.1Hz), 7.21(2H, d, J=8.1Hz), 7.29(1H, dd, J=
8.4, 4.2Hz), 7.52(1H, dd, J=8.4, 1.4Hz), 7.68(2H,
s), 7.78(1H, s), 8.39(1H, bt), 8.61(1H, dd, J=4.2,
1.4Hz)。
【0097】参考例6 7,8−ジヒドロ−7−(3−ヒドロキシプロピル)−
N−(2−メトキシベンジル)−5−(4−メチルフェ
ニル)−8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジ
ンカルボキサミド 参考例4で得た化合物と3−アミノ−1−プロパノール
を用いて、参考例5と同様にして反応し、処理したとこ
ろ、標題化合物が得られた。本化合物は精製することな
く、参考例58の反応に使用した。
【0098】参考例7 7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシブチル)−N
−(2−メトキシベンジル)−5−(4−メチルフェニ
ル)−8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジン
カルボキサミド参考例4で得た化合物と4−アミノ−1
−ブタノールを用いて、参考例5と同様にして反応し、
処理したところ、標題化合物が無色結晶として得られ
た。 融点:205−206℃(メタノール−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.57(2H, m), 1.95(2H, m),
2.33(3H, s), 2.71(1H, bs), 3.66(2H, t, J=6.0Hz),
3.75(3H, s), 4.00-4.15(2H, m), 4.29(2H, d,J=6.2H
z), 6.59(1H, bt), 6.71-6.92(3H, m), 7.04-7.30(5H,
m), 7.41(1H, dd, J=8.4, 4.4Hz), 7.62(1H, dd, J=8.
4, 1.4Hz), 8.82(1H, dd, J=4.4, 1.4Hz)。
【0099】参考例8 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−7,8−ジヒドロ−7−(5−ヒドロキシペンチル)
−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリ
ド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド 参考例3で得た化合物と5−アミノ−1−ペンタノール
を用いて、参考例5と同様にして反応し、処理したとこ
ろ、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:136−137℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.10-1.35(2H, m), 1.35-1.
55(2H, m), 1.6-1.9(2H, m), 2.28(3H, s), 3.50-3.70
(4H, m), 4.47(2H, d, J=5.8Hz), 7.06(2H, d,J=8.0H
z), 7.19(2H, d, J=8.0Hz), 7.35(1H, dd, J=8.3, 4.4H
z), 7.50(1H, d,J=8.3, 1.4Hz), 7.69(2H, s), 7.78(1
H, s), 8.29(1H, bt), 8.64(1H, dd, J=4.4, 1.4Hz)。
【0100】参考例9 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−7,8−ジヒドロ−7−(3−ヒドロキシプロピル)
−8−オキソ−5−フェニル−6−ピリド[3,4−
b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例2の工程1の3−(4−メチルベンゾ
イル)−2−ピリジンカルボン酸の代わりに3−ベンゾ
イル−2−ピリジンカルボン酸を用いて、参考例2の工
程1と同様に反応し、処理すると5,6−ジヒドロ−5
−ヒドロキシ−8−オキソ−5−フェニル−8H−ピラ
ノ[3,4−b]ピリジン−6,6−ジカルボン酸ジエ
チルエステルが無色結晶として得られた。 融点:146−147℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.07(3H, t, J=7.2Hz), 1.1
8(3H, t, J=7.2Hz), 4.00-4.25(4H, m), 4.70(1H, s),
7.30-7.40(3H, m), 7.56(1H, dd, J=8.0, 4.8Hz), 7.74
-7.85(2H, m), 8.48(1H, dd, J=8.0, 1.5Hz), 8.87(1H,
dd, J=4.8, 1.5Hz)。 (工程2)工程1で得た化合物、酢酸および塩酸を用い
て、参考例2の工程2と同様に反応し、処理すると8−
オキソ−5−フェニル−8H−ピラノ[3,4−b]ピ
リジン−6−カルボン酸が無色結晶として得られた。 融点:288−290℃(THF−メタノール−エーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, DMSO-d6) ppm:7.28-7.60(6H, m), 7.81
(1H, dd, J=8.2, 4.4Hz), 8.95(1H, dd, J=4.4, 1.6Hz)
【0101】(工程3)工程2で得た化合物と3,5−
ビス(トリフルオロメチル)ベンジルアミンを用いて、
参考例3と同様に反応し、処理するとN−[3,5−ビ
ス(トリフルオロメチル)ベンジル]−8−オキソ−5
−フェニル−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6
−カルボキサミドが無色結晶として得られた。 融点:182−183℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:4.61(2H, t, J=6.2Hz), 7.2
4-7.34(2H, m), 7.49-7.67(6H, m), 7.72(2H, s), 7.79
(1H, s), 8.96(1H, dd, J=4.2, 1.6Hz) 。 (工程4)工程3で得た化合物と3−アミノ−1−プロ
パノールを用いて、参考例5と同様にして反応し、処理
すると、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:129−130℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.91(2H, m), 3.45(2H, t,
J=5.4Hz), 3.70(2H, m), 4.46(2H, d, J=6.0Hz), 7.2-
7.4(5H, m), 7.44(1H, dd, J=8.4, 4.4Hz), 7.59(1H, d
d, J=8.4, 1.6Hz), 7.61(2H, s), 7.78(1H, s), 8.25(1
H, bt), 8.70(1H, dd, J=4.4, 1.6Hz)。
【0102】参考例10 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシブチル)−
8−オキソ−5−フェニル−6−ピリド[3,4−b]
ピリジンカルボキサミド 参考例9の工程3で得た化合物と4−アミノ−1−ブタ
ノールを用いて、参考例5と同様にして反応し処理する
と、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:155−157℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.45(2H, m), 1.83(2H, m),
3.58(2H, t, J=5.8Hz), 3.73(2H, m), 4.44(2H, d, J=
5.8Hz), 7.2-7.4(6H, m), 7.54(1H, dd, J=8.1, 1.1H
z), 7.60(2H, s), 7.77(1H, s), 8.05(1H, bt), 8.66(1
H, dd, J=4.1, 1.1Hz)。
【0103】参考例11 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−1,2−ジヒドロ−2−(4−ヒドロキシブチル)−
4−(4−メチルフェニル)−1−オキソ−3−ピリド
[3,4−c]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例2の工程1の3−(4−メチルベンゾ
イル)−2−ピリジンカルボン酸に代えて4−(4−メ
チルベンゾイル)−3−ピリジンカルボン酸を用い、参
考例2の工程1と同様に反応し、処理すると3,4−ジ
ヒドロ−4−ヒドロキシ−4−(4−メチルフェニル)
−1−オキソ−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−
3,3−ジカルボン酸 ジエチルエステルが黄色油状物
として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.08(3H, t, J=7.1Hz), 1.2
1(3H, t, J=7.2Hz), 2.31(3H, s), 4.00-4.40(4H, m),
4.72(1H, bs), 7.14(2H, d, J=8.4Hz), 7.64(2H, d, J=
8.4Hz), 8.05(1H, d, J=5.3Hz), 8.85(1H, d, J=5.3H
z), 9.12(1H, s)。 (工程2)工程1で得た化合物、酢酸および塩酸を用い
て、参考例2の工程2と同様に反応し、処理すると4−
(4−メチルフェニル)−1−オキソ−1H−ピラノ
[3,4−c]ピリジン−3−カルボン酸が無色結晶と
して得られた。 融点:254−256℃(THF−イソプロピルエーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3+d6-DMSO) ppm:2.43(3H, s), 5.3
1(1H, bs, COOH), 7.04(1H, d, J=5.5Hz), 7.16(2H, d,
J=7.8Hz), 7.29(2H, d, J=7.8Hz), 8.81(1H,d, J=5.5H
z), 9.54(1H, s)。
【0104】(工程3)工程2で得た化合物と3,5−
ビス(トリフルオロメチル)ベンジルアミンを用いて、
参考例3と同様に反応し、処理するとN−[3,5−ビ
ス(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−(4−メチ
ルフェニル)−1−オキソ−1H−ピラノ[3,4−
c]ピリジン−3−カルボキサミドが無色結晶として得
られた。 融点:188−189℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:2.44(3H, s), 4.61(2H, d,
J=6.2Hz), 7.05(1H, d, J=5.3Hz), 7.15(2H, d, J=8.1H
z), 7.32(2H, d, J=8.1Hz), 7.43(1H, bt), 7.7.0(2H,
s), 7.80(1H, s), 8.85(1H, d, J=5.3Hz), 9.56(1H,
s)。 (工程4)工程3で得た化合物と4−アミノ−1−ブタ
ノールを用いて、参考例5と同様に反応し、処理する
と、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:128−131℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.45-1.70(2H, m), 1.75-2.
05(2H, m), 2.31(3H,s), 3.65(2H, t, J=5.9Hz), 3.98
(2H, m), 4.36(2H, d, J=6.0Hz), 7.00(1H, d,J=5.7H
z), 7.12(2H, d, J=8.1Hz), 7.18(2H, d, J=8.1Hz), 7.
56(2H, s), 7.80(1H, s), 8.47(1H, d, J=5.7Hz), 9.41
(1H, s)。
【0105】参考例12 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−フ
ェニル−3−ピリジンカルボキサミド (工程1)2−アミノエタノール(3.6ml)のTH
F(30ml)溶液に3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)ベンジルブロミド(1.1ml)を氷冷下に加え
た。この混合物を室温で1時間撹拌した後、酢酸エチル
(30ml)を加え、水及び飽和塩化ナトリウム水で洗
浄した。有機層を乾燥した後、溶媒を留去すると、N−
[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N
−(2−ヒドロキシエチル)アミンが無色結晶(1.3
8g)として得られた。 融点:107−108℃(エタノール−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz,CDCl3) ppm:2.83(2H, t, J=5.4Hz), 3.72
(2H, t, J=5.4Hz), 3.96(2H, s), 7.78(1H, s), 7.82(2
H, s)。 (工程2)2−クロロ−4−フェニル−3−ピリジンカ
ルボン酸(318mg)のTHF(10ml)溶液に、
塩化チオニル(0.7ml)とDMF(触媒量)を加
え、4時間加熱還流した。溶媒を留去し、残留物をTH
F(5ml)に溶解した。この溶液を、氷冷下、工程1
で得られたN−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−N−(2−ヒドロキシエチル)アミン(3
91mg)、トリエチルアミン(0.57ml)及びT
HF(10ml)の混合物に加え、室温で2時間撹拌し
た。溶媒を留去し、残留物に水を加え、酢酸エチルで抽
出した。抽出液を水で洗浄し、乾燥した後、溶媒を留去
した。残留物をシリカゲルを用いるカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で分離し精製
すると、標題化合物が油状物(551mg)(アミド結
合についてのシス−トランス異性体比 約2:1)とし
て得られた。 NMR (200MHz,CDCl3) ppm:2.82-3.92(4H, m), 4.16(1H
×1/3, d, J=16.0Hz),4.41(1H×1/3, d, J=16.0Hz), 4.
73(1H×2/3, d, J=15.0Hz), 4.87(1H×2/3, d,J=15.0H
z), 7.20-8.85(9H, m), 8.43(1H, m)。
【0106】参考例13 (S)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(3−ヒドロキシ−
2−メチルプロピル)−5−(4−メチルフェニル)−
8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボ
キサミド 参考例3で得た化合物(1.0g)のTHF(10m
l)−メタノール(7.5ml)溶液に(S)−3−ア
ミノ−2−メチル−1−プロパノール(307mg)を
加え、室温で14時間撹拌した。反応混合物に希塩酸を
加えた後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄した後、乾燥し溶媒を留去した。残留物にアセト
ニトリル(3ml)、トルエン(21ml)およびDB
U(0.42ml)を加え、1時間加熱還流した。反応
液を冷却した後、酢酸エチルで希釈し、水、希塩酸、飽
和食塩水で順次洗浄した。有機層を乾燥した後、溶媒を
留去すると、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:123−125℃(一旦融解後、再び固化)、2
15−216℃(再融解)(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) [α]D :+11.1°(C=0.350,CHC
3) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:0.79(3H, d, J=7.0Hz), 2.1
3(1H, m), 2.28(3H, s), 3.10-3.70(4H, m), 4.48(2H,
d, J=6.2Hz),7.00-7.25(4H, m), 7.43(1H, dd,J=8.4,
4.2Hz), 7.59(1H, dd, J=8.4, 1.6Hz), 7.69(2H, s),
7.79(1H, s), 8.38(1H, bt), 8.70(1H, dd, J=4.2, 1.6
Hz) 元素分析値:C2925336 ・0.5H2 Oとし
て 計算値(%):C 59.39,H 4.47 ,N 7.16 実測値(%):C 59.64,H 4.31 ,N 7.01 。
【0107】参考例14 (R)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(3−ヒドロキシ−
2−メチルプロピル)−8−オキソ−5−フェニル−6
−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド 参考例9の工程3で得た化合物と(R)−3−アミノ−
2−メチル−1−プロパノールを用いて、参考例13と
同様にして反応し、処理したところ、標題化合物が無色
結晶として得られた。 融点:101−103℃(エチルエーテル−イソプロピ
ルエーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:0.77(3H, d, J=6.6Hz), 2.1
4(1H, m), 3.10-3.70(4H, m), 4.47(2H, d, J=5.8Hz),
7.1-7.4(5H, m), 7.45(1H, dd, J=8.4, 4.2Hz), 7.60(1
H, d, J=8.4Hz), 7.65(2H, s), 7.78(1H, s), 8.60(1H,
bt), 8.69(1H,d, J=4.2Hz) [α]D :−5.4°(C=0.512,CHC
3)。
【0108】参考例15 (R)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(3−ヒドロキシ−
2−メチルプロピル)−5−(4−メチルフェニル)−
8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボ
キサミド 参考例3で得た化合物と(R)−3−アミノ−2−メチ
ル−1−プロパノールを用いて、参考例13と同様にし
て反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶とし
て得られた。 融点:123−125℃(一旦融解後、再び固化)、2
15−216℃(再融解(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:参考例13の化合物のスペク
トルに同じ [α]D :−9.0°(C=0.346,CHCl
3 )。
【0109】参考例16 (±)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−
3−メチルブチル)−8−オキソ−5−フェニル−6−
ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド 参考例9の工程3で得た化合物と4−アミノ−2−メチ
ル−1−ブタノールを用いて、参考例13と同様にして
反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶として
得られた。 融点:217−219℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶)。
【0110】参考例17 (±)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−
3−メチルブチル)−5−(4−メチルフェニル)−8
−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキ
サミド 参考例3で得た化合物と4−アミノ−2−メチル−1−
ブタノールを用いて、参考例13と同様にして反応し、
処理したところ、標題化合物が無色結晶として得られ
た。 融点:129−130℃(一旦融解後、再び固化)、1
88−190℃(再融解)(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:0.79(3H, d, J=6.6Hz), 1.4
-1.8(3H, m), 2.28(3H, s), 3.03(1H, t, J=6.6Hz, -O
H), 3.2-3.7(4H, m), 4.49(2H, d, J=5.8Hz), 7.0-7.3
(4H, m), 7.30(1H, dd, J=8.4, 4.4Hz), 7.53(1H, dd,
J=8.4, 1.4Hz), 7.68(2H, s), 7.78(1H, s), 8.48(1H,
t, J=6.0Hz), 8.61(1H, dd, J=4.4, 1.4Hz)。
【0111】参考例18 (R)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−
3−メチルブチル)−8−オキソ−5−フェニル−6−
ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド 参考例9の工程3で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノール テトラヒドロピラニル
(THP)エーテルを用いて、参考例13と同様にして
反応し、処理したところ、標題化合物のTHPエーテル
が淡橙色の油状物として得られた。この化合物をメタノ
ール中でp−トルエンスルホン酸と室温で反応させてT
HP基を除去すると、標題化合物が無色結晶として得ら
れた。 融点:213−215℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:参考例16の化合物のスペ
クトルに同じ [α]D :+1.0°(C=0.519,CHCl
3 )。 なお、(R)−4−アミノ−2−メチル−1−ブタノール
THPエーテルは下記の方法により調製した。(S)−
(+)−3−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸 メチ
ルエステルを出発原料として用い、文献記載の方法〔森
謙二、テトラヘドロン(Tetrahedron)39巻、31
07−3109頁(1983年):鏡像体について合成
法が記載されている。またはエッチ.マテス(H,Matte
s)ら、ジャーナル オブ メディシナルケミストリー
(Journal of Medicinal Chemistry)、30巻、194
8−1951頁(1987年)〕に準じて反応して、
(R)−4−ヒドロキシ−3−メチルブタンニトリル T
HPエーテルを調製した。 〔無色油状物、NMR(200MHz,CDCl3)ppm:
1.09(3H×1/2,d,J=6.8Hz),1.1
0(3H×1/2,d,J=6.8Hz),1.5−1.9
(6H,m),2.1−2.6(3H,m),3.17−3.
88(4H,m),4.60(1H,b)〕。 この化合物(22.7g)のエチル エーテル(100m
l)溶液を、0℃で水素化リチウムアルミニウム(3.7
g)のエチル エーテル(200ml)の懸濁液中に激し
く撹拌しながら徐々に加えた。次いで反応混合物を室温
で1時間撹拌後、再び氷水で冷却し、水(3ml)、15
%水酸化ナトリウム水(3ml)および水(10ml)を撹
拌しながら加えた。沈殿物をセライト(Celite)を用い
て濾別し、酢酸エチルで洗浄した。濾液と洗液を合わ
せ、炭酸カリウム水および食塩水で洗浄後、乾燥し、溶
媒を留去すると(R)−4−アミノ−2−メチル−1−ブ
タノール THPエーテルが無色油状物(21.7g)
として得られた。 NMR(200MHz,CDCl3)ppm: 0.94(3
H×1/2,d,J=6.8Hz),0.95(3H×1/
2,d,J=6.8Hz),1.2−1.9(11H,m),
3.13−3.90(6H,m),4.57(1H,b)。
【0112】参考例19 (R)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−
3−メチルブチル)−5−(4−メチルフェニル)−8
−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキ
サミド 参考例3で得た化合物と(R)−4−アミノ−2−メチ
ル−1−ブタノールTHPエーテルを用いて、参考例1
3と同様にして反応し、処理したところ、標題化合物の
THPエーテルが淡橙色の油状物として得られた。この
化合物をメタノール中でp−トルエンスルホン酸と室温
で反応させてTHP基を除去すると、標題化合物が無色
結晶として得られた。 融点:123−125℃(一旦融解後、再び固化)、2
05−206℃(再融解)(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:参考例17の化合物のスペ
クトルに同じ [α]D :+1.2°(C=0.471,CHCl3
【0113】参考例20 (S)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−
3−メチルブチル)−8−オキソ−5−フェニル−6−
ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド 参考例18における(R)−4−アミノ−2−メチル−
1−ブタノール THPエーテルの代わりに(S)−4
−アミノ−2−メチル−1−ブタノール THPエーテ
ルを用いて、参考例18と同様にして反応し、処理した
ところ、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:213−214℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:参考例16の化合物のスペ
クトルに同じ [α]D :−1.5°(C=0.492,CHC
3)。
【0114】参考例21 (S)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−
3−メチルブチル)−5−(4−メチルフェニル)−8
−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキ
サミド 参考例19における(R)−4−アミノ−2−メチル−
1−ブタノール THPエーテルの代わりに(S)−4
−アミノ−2−メチル−1−ブタノール THPエーテ
ルを用いて、参考例19と同様にして反応し、処理した
ところ、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:213−215℃(一旦融解後、再び固化)、2
07−208℃(再融解)(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:参考例17の化合物のスペク
トルに同じ [α]D :−2.7°(C=0.391,CHC
3)。
【0115】参考例22 N−(2−アミノエチル)−N−[3,5−ビス(トリ
フルオロメチル)ベンジル]−2−クロロ−4−フェニ
ル−3−ピリジンカルボキサミド (工程1)2−クロロ−4−フェニル−3−ピリジンカ
ルボン酸(145mg)のTHF(5ml)溶液に塩化
チオニル(0.15ml)とDMF(触媒量)を加え、
2時間加熱還流した。溶媒を留去し、残留物をTHF
(5ml)に溶解した。この溶液を氷冷下、N−[3,
5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N´−te
rt−ブトキシカルボニルエチレンジアミン(240m
g),トリエチルアミン(0.26ml)およびTHF
(10ml)の混合物に加えて、室温で3時間撹拌し
た。なお、N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−N´−tert−ブトキシカルボニルエチレン
ジアミンは、エチレンジアミンとメタンスルホン酸3,
5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルエステルをT
HF中で反応させてN−[3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)ベンジル]エチレンジアミンを油状物として得
た後、この化合物を、THF中でトリエチルアミン存在
下、二炭酸ジ−tert−ブチルと反応させることにより油
状物として調製した。反応混合物から溶媒を留去し、残
留物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗
した後、乾燥し溶媒を留去するとN−[3,5−ビス
(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−[2−(tert
−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]−2−クロロ−
4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミドが淡黄色油
状物として得られた。 NMR (200MHz,CDCl3)ppm:1.20-1.60(total 9H, m), 2.7
0-4.90(total 7H, m),7.20-8.00(total 9H, m), 8.46(1
H, d, J=5.2Hz)。 (工程2)工程1で得た化合物に、4N−HCl酢酸エ
チル溶液(10ml)を加え、室温で30分間撹拌し
た。溶媒を留去し、残留物に炭酸水素ナトリウム水を加
え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗した後、乾燥
し溶媒を留去すると、標題化合物が淡黄色油状物(34
9mg)として得られた。 NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.30-3.70(4H, m), 4.15(1H×
2/5, d, J=16.2Hz), 4.38(1H×2/5, d, J=16.2Hz), 4.6
5(1H×3/5, d, J=15.2Hz), 4.84(1H×3/5, d,J=15.2H
z), 7.20-7.60(6H, m), 7.65-7.80(6H, m), 8.47(1H,
m)。
【0116】参考例23 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(3−ヒドロキシプロピル)−4−
フェニル−3−ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例12の工程1における2−アミノエタ
ノールの代わりに3−アミノ−1−プロパノールを用い
て、参考例12の工程1と同様にして反応し、処理した
ところ、N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−N−(3−ヒドロキシプロピル)アミンが無
色結晶として得られた。 融点:57−58℃(エチルエーテル−ヘキサンから再
結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:1.77(2H, quintet, J=5.8Hz),
2.89(2H, t, J=5.8Hz), 3.82(2H, t, J=5.8Hz), 3.93
(2H, s), 7.89(3H, s) 元素分析値:C1213NOF6 として 計算値(%):C 47.85,H 4.35 ,N 4.65 実測値(%):C 47.76,H 4.32 ,N 4.65 。
【0117】(工程2)参考例12の工程2におけるN
−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−
N−(2−ヒドロキシエチル)アミンの代わりに工程1
で得たアミンを用いて、参考例12の工程2と同様にし
て反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶とし
て得られた(アミノ結合についてのシス−トランス異性
体比 約3:1)。 融点:121−122℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:1.00-1.70(2H, m), 2.75-3.20
(2H, m), 3.35-3.55(3H, m), 4.06(1H×1/4, d, J=16.2
Hz), 4.31(1H×1/4, d, J=16.2Hz), 4.65(1H×3/4, d,
J=15.2Hz), 4.76(1H×3/4, d, J=15.2Hz), 7.20-7.55(6
H, m), 7.72(2H, s), 7.80(1H, s), 8.47(1H, d, J=5.2
Hz) 元素分析値:C2419226 Cl として 計算値(%):C 55.77,H 3.71 ,N 5.42 実測値(%):C 55.65,H 3.70 ,N 5.57 。
【0118】参考例24 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メ
チル−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミド 参考例12の工程2における2−クロロ−4−フェニル
−3−ピリジンカルボン酸の代わりに2−クロロ−5−
メチル−4−フェニル−3−ピリジンカルボン酸を用い
て、参考例12の工程2と同様にして反応し、処理した
ところ、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:146−148℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.09(3H, s), 3.02(1H, dt, J
=15.0, 5.6Hz), 3.25(1H, dt, J=15.0, 5.6Hz), 3.60(2
H, m), 4.57(1H, d, J=15.2Hz), 4.79(1H, d,J=15.2H
z), 7.05-7.50(5H, m), 7.62(2H, s) 7.76(1H, s), 8.3
3(1H, s) 。
【0119】参考例25 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(3−ヒドロキシプロピル)−5−
メチル−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミド 参考例12の工程2における2−クロロ−4−フェニル
−3−ピリジンカルボン酸の代わりに2−クロロ−5−
メチル−4−フェニル−3−ピリジンカルボン酸を用
い、N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジ
ル]−N−(2−ヒドロキシエチル)アミンの代わりに
参考例23の工程1で得たN−[3,5−ビス(トリフ
ルオロメチル)ベンジル]−N−(3−ヒドロキシプロ
ピル)アミンを用いて、参考例12の工程2と同様にし
て反応し、処理したところ、標題化合物が淡黄色油状物
として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.10-1.80(2H, m), 2.06(3H
×1/2, s), 2.08(3H×1/2, s), 2.80-3.30(3H, m), 3.3
5-3.70(1H, m), 4.08(1H×1/2, d, J=16.4Hz),4.39(1H
×1/2, d, J=15.0Hz), 4.47(1H×1/2, d, J=16.4Hz),
4.70(1H×1/2, d,J=15.0Hz), 6.90-7.62(7H, m), 7.72
(1H×1/2, s), 7.77(1H×1/2, s), 8.28(1H×1/2, s),
8.31(1H×1/2, s) 。
【0120】参考例26 (±)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(2,3−ジヒドロ
キシプロピル)−5−(4−メチルフェニル)−8−オ
キソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミ
ド 参考例3で得た化合物と(±)−3−アミノ−1,2−
プロパンジオールを用いて、参考例13と同様にして反
応し、処理したところ、標題化合物が淡黄色泡状物とし
て得られた。 NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.20(3H, s), 3.50(2H, m),
4.02-4.30(5H, m), 4.75(1H, b), 5.35(1H, b), 6.92-
7.46(6H, m), 7.55(2H, s), 7.70(1H, s), 8.63(1H,
m), 8.83(1H, b)。
【0121】参考例27 N−ベンジル−8−オキソ−5−フェニル−8H−ピラ
ノ−[3,4−b]ピリジン−6−カルボキサミド 参考例9の工程2で得た化合物とベンジルアミンとを用
いて、参考例3と同様に反応し、処理すると、標題化合
物が無色結晶として得られた。 融点:188−189℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:4.48(2H, d, J=5.4Hz), 7.2
-7.4(8H, m), 7.49-7.65(5H, m), 8.95(1H, dd, J=4.4,
2.0Hz) 。
【0122】参考例28 N−(3,4−ジクロロベンジル)−8−オキソ−5−
フェニル−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6−
カルボキサミド 参考例9の工程2で得た化合物と3,4−ジクロロベン
ジルアミンを用いて、参考例3と同様に反応し処理する
と、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:198−200℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:4.44(2H, d, J=6.0Hz), 7.1
0(1H, dd, J=8.2, 2.0Hz), 7.25-7.70(10H, m), 8.96(1
H, dd, J=4.3, 1.7Hz)。
【0123】参考例29 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−[(S)−3−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピル]−5−メチル−4−フェニル−3−ピリ
ジンカルボキサミド 3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルメタンス
ルホネートと(S)−3−アミノ−2−メチルプロパノ
ールをTHF中で反応させてN−[3,5−ビス(トリ
フルオロメチル)ベンジル]−N−[(S)−3−ヒド
ロキシ−2−メチルプロピル]アミンを無色油状物とし
て得た。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm:0.86(3H, d, J=6.8Hz), 1.9
8(1H, m), 2.63(1H, dd, J=9.4, 11.8Hz), 2.70-2.90(3
H, m), 3.56(1H, dd, J=8.6, 10.6Hz), 3.71(1H, ddd,
J=1.4, 4.0、 10.6Hz), 3.87(1H, d, J=13.8Hz), 3.98(1
H, d, J=13.8Hz), 7.79(3H, s) 参考例12の工程2における2−クロロ−4−フェニル
−3−ピリジンカルボン酸とN−[3,5−ビス(トリ
フルオロメチル)ベンジル]−N−(2−ヒドロキシエ
チル)アミンの代わりに、各々、2−クロロ−5−メチ
ル−4−フェニル−3−ピリジンカルボン酸と上記N−
[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N
−[(S)−3−ヒドロキシ−2−メチルプロピル]ア
ミンを用いて、参考例12の工程2と同様に反応し、処
理すると、標題化合物が無色油状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm:0.60-0.82(3H, m), 1.50-2.
00(1H,m), 2.00-2.15(3H, m), 2.15-3.92(4H, m), 4.05
-4.92(2H, m), 7.00-7.85(8H, m), 8.34(1H, m)。
【0124】参考例30 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−[(R)−3−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピル]−5−メチル−4−フェニル−3−ピリ
ジンカルボキサミド 参考例29のN−[3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)ベンジル]−N−[(S)−3−ヒドロキシ−2−
メチルプロピル]アミンの代わりにN−[3,5−ビス
(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−[(R)−3
−ヒドロキシ−2−メチルプロピル]アミンを用いて参
考例29と同様に反応し、処理したところ、標題化合物
が無色油状物として得られた。本品のNMR スペクトル(2
00MHz, CDCl3)は、参考例29で得た化合物のスペクト
ルと同一であった。
【0125】参考例31 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−6−メ
チル−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミド (工程1)2−クロロ−6−メチル−4−フェニル−3
−ピリジンカルボン酸 エチルエステル(15.43
g)、エタノール(70ml)および4N−水酸化ナト
リウム水溶液(70ml)の混合物を2.5時間加熱還
流した。反応液を濃縮し、濃縮液を塩酸を用いて酸性
(pH3)とした後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を
飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、溶媒を留去すると、2−
クロロ−6−メチル−4−フェニル−3−ピリジンカル
ボン酸が無色結晶(11.2g)として得られた。 融点:191−194℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶)NMR (200MHz, CDCl3) ppm:2.59
(3H, s), 7.16(1H, s), 7.45(5H, s), 9.53(1H, b)。 (工程2)参考例12の工程2における2−クロロ−4
−フェニル−3−ピリジンカルボン酸の代わりに、工程
1で得られた2−クロロ−6−メチル−4−フェニル−
3−ピリジンカルボン酸を用いて、参考例12の工程2
と同様に反応し、処理したところ、標題化合物が淡黄色
油状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.95-3.80(4H, m), 2.58(3H,
s), 4.15(1H×2/5, d, J=16.2Hz), 4.41(1H×2/5, d,
J=16.2Hz), 4.75(1H×3/5, d, J=15.0Hz), 4.85(1H×3/
5, d, J=15.0Hz), 7.15(1H×3/5, s), 7.17(1H×2/5,
d, J=15.0Hz), 7.23-7.58(5H, m), 7.74(2H, s), 7.78
(1H, s)。
【0126】参考例32 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(3−ヒドロキシプロピル)−6−
メチル−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミド 参考例12の工程2における2−クロロ−4−フェニル
−3−ピリジンカルボン酸とN−[3,5−ビス(トリ
フルオロメチル)ベンジル]−N−(2−ヒドロキシエ
チル)アミンに代えて、各々、2−クロロ−6−メチル
−4−フェニル−3−ピリジンカルボン酸とN−[3,
5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(3
−ヒドロキシプロピル)アミンを用いて、参考例12の
工程2と同様に反応し、処理したところ、標題化合物が
淡黄色油状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.15-1.65(2H, m), 2.59(3H,
s), 2.75-3.20(2H, m), 4.06(1H×2/5, d, J=15.4Hz),
4.31(1H×2/5, d, J=15.4Hz), 4.65(1H×3/5,d, J=15.
2Hz), 4.74(1H×3/5, d, J=15.2Hz), 7.16(1H, s), 7.2
0-7.60(5H, m), 7.72(2H, s), 7.78(1H, s)。
【0127】参考例33 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−メ
チルアミノカルボニル−4−フェニル−3−ピリジンカ
ルボキサミド (工程1)特開昭62−106081号公報に記載の方
法に準じて調製した5−メチル−4−フェニル−2,3
−ピリジンジカルボン酸 ジエチルエステル[13.0
g,融点73−74℃(エチル エーテル−イソプロピ
ル エーテルから再結晶)]、水酸化カリウム(20
g)および70%エタノール水溶液(200ml)の混
合物を3時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物
を水で希釈し、エチルエーテルで洗浄した。水層を2N
−塩酸を用いてpH2−3とし、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、溶媒を留去
すると、5−メチル−4−フェニル−2,3−ピリジン
ジカルボン酸が淡黄色結晶(3.06g)として得られ
た。 融点:187−188℃(THF−エチル エーテルか
ら再結晶) NMR (200MHz, DMSO-d6)ppm:2.10(3H, s), 7.20-7.30
(2H, m), 7.40-7.55(3H, m), 8.65(1H, s)。 (工程2)工程1で得られた化合物(2.9g)を無水
酢酸(50ml)中で2時間加熱還流した。溶媒を留去
した後、残留物にエタノール(50ml)を加え、室温
で4時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物を酢酸エ
チルに溶解した。この溶液を飽和食塩水で洗浄し、乾燥
後、溶媒を留去すると、5−メチル−4−フェニル−
2,3−ピリジンジカルボン酸の2−エチルエステルと
3−エチルエステルの混合物(約3:2)が淡褐色油状
物(3.39g)として得られた。
【0128】(工程3)工程2で得られた油状物(1.
94g)のTHF(30ml)溶液に、DMF(3滴)
および塩化オキザリル(2.0ml)を加え、室温で3
0分間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をTHF
(40ml)に溶解した。この溶液にN−[3,5−ビ
ス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−ヒド
ロキシエチル)アミン(2.2g)およびトリエチルア
ミン(2.0ml)を加え、室温で16時間撹拌した。
反応混合液を酢酸エチルで希釈した後、水、希塩酸、炭
酸カリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、乾燥
した。溶媒を留去した後、残留物を、シリカゲルを用い
るカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル=
1:2)に付して分離、精製すると、N−[3,5−ビ
ス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−エトキシカ
ルボニル−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル
−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミドが無色結
晶(1.31g)として得られた。 融点:138−139℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶)NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.45(3
H×1/4, t, J=7.1Hz), 1.46(3H×3/4, t, J=7.1Hz), 2.
18(3H×3/4, s), 2.19(3H×1/4, s), 2.82(1H, m), 3.2
-3.7(3H, m),4.15-4.62(4H, m), 7.05-7.80(8H, m), 8.
65(1H×3/4, s), 8.68(1H×1/4, s)。 (工程4)工程3で得られた化合物(377mg)のT
HF(5ml)溶液に40%メチルアミン−メタノール
溶液(15ml)を加えて、室温で16時間撹拌した。
溶媒を留去すると、標題化合物が淡黄色油状物(370
mg)として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.12(3H×2/3, s), 2.14(3H
×1/3, s), 2.83(1H, m), 3.03(3H×1/3, d, J=5.2Hz),
3.04(3H×2/3, d, J=4.8Hz), 3.25-3.80(3H, m), 4.30
(1H×2/3, d, J=15Hz), 4.36(1H×1/3, d, J=15Hz), 4.
59(1H×1/3, d,J=15Hz), 4.86(1H×2/3, d, J=15Hz),
7.0-7.9(8H, m), 8.02(1H×2/3, bd), 8.17(1H×1/3, b
d), 8.46(1H, s)。
【0129】参考例34 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−メチルアミノカ
ルボニル−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例33の工程1における5−メチル−4
−フェニル−2,3−ピリジンジカルボン酸 ジエチル
エステルの代わりに4−フェニル−2,3−ピリジンジ
カルボン酸 ジエチルエステル[特開昭62−1060
81号公報]を用いて、参考例33の工程1と同様に反
応し、処理すると、4−フェニル−2,3−ピリジンジ
カルボン酸が淡黄色結晶として得られた。 融点:146−148℃(THF−イソプロピル エー
テルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3+DMSO-d6)ppm:7.3-7.6(6H, m),
8.69 (1H, d, J=5.0Hz)。 (工程2)工程1で得られた化合物を用いて参考例33
の工程2と同様に反応し、処理すると、4−フェニル−
2,3−ピリジンジカルボン酸の2−エチルエステルと
3−エチルエステルの混合物(約3:2)が淡褐色油状
物として得られた。
【0130】(工程3)工程2で得られた油状物を用い
て参考例33の工程3と同様に反応し、処理するとN−
[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2
−エトキシカルボニル−N−(2−ヒドロキシエチル)
−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミドが淡黄色
油状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.48(3H, t, J=7.1Hz), 2.71
(1H, m), 3.1-3.7(3H,m), 4.1-4.9(4H, m), 7.18-7.52
(6H, m), 7.65-7.82(3H, m), 8.78(1H×3/4, d, J=4.8H
z), 8.80(1H×1/4, d, J=4.8Hz)) 。 (工程4)工程3で得られた化合物を用いて参考例33
の工程4と同様に反応し、処理すると、標題化合物が淡
黄色油状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.73(1H, m), 3.05(3H×1/3,
d, J=5.0Hz), 3.06(3H×2/3, d, J=5.0Hz), 3.1-3.9(3
H, m), 4.29(1H×1/3, d, J=16Hz), 4.52(1H×2/3, d,
J=15Hz), 4.54(1H×1/3, d, J=16Hz), 4.93(1H×2/3,
d, J=15Hz), 7.0-7.9(9H, m), 7.95(1H×2/3, bd), 8.1
9(1H×1/3, bd), 8.59(1H, d, J=5.2Hz)。
【0131】参考例35 N−ベンジル−2−エトキシカルボニル−N−(2−ヒ
ドロキシエチル)−5−メチル−4−フェニル−3−ピ
リジンカルボキサミド 参考例33の工程2で得られた油状物とN−ベンジル−
N−(2−ヒドロキシエチル)アミンを用いて参考例3
3の工程3と同様に反応し、処理すると、標題化合物が
淡黄色油状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.44(3H×1/4, t, J=7.2Hz),
1.46(3H×3/4, t, J=7.1Hz), 2.15(3H×3/4, s), 2.19
(3H×1/4, s), 2.6-3.7(4H, m), 3.96(1H×3/4, d, J=1
5Hz), 4.00(1H×1/4, d, J=15Hz), 4.4-4.6(2H+1H×1/
4, m), 5.37(1H×3/4, d, J=15Hz), 6.48(2H×3/4, m),
6.82(2H×1/4, m) 7.0-7.6(8H, m), 8.65(1H×3/4,
s), 8.66(1H×1/4, s) 。
【0132】参考例36 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−N−(3−ヒドロキシプロピル)−5−メチル−2−
メチルアミノカルボニル−4−フェニル−3−ピリジン
カルボキサミド (工程1)参考例33の工程2で得られた油状物とN−
[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N
−(3−ヒドロキシプロピル)アミンを用いて参考例3
3の工程3と同様に反応し、処理すると、N−[3,5
−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−エトキ
シカルボニル−N−(3−ヒドロキシプロピル)−5−
メチル−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミドが
淡黄色油状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.44(3H×1/4, t, J=7.1Hz),
1.45(3H×3/4, t, J=7.1Hz), 1.60(2H, m), 2.17(3H×
3/4, s), 2.18(3H×1/4, s), 2.7-3.7(4H, m),3.96(1H
×1/4, d, J=16Hz), 4.35-4.60(3H+1H×3/4, m), 7.10
-7.80(8H, m),8.64(1H×3/4, s), 8.68(1H×1/4, s)。 (工程2)工程1で得られた化合物を用いて参考例33
の工程4と同様に反応し、処理すると、標題化合物が淡
黄色油状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.3-1.9(2H, m), 2.11(3H×3
/5, s), 2.14(3H×2/5, s), 2.7-3.8(4H, m), 3.02(3H
×3/5, d, J=5.2Hz), 3.03(3H×2/5, d, J=5.2Hz), 4.0
4(1H×2/5, d, J=16Hz), 4.28(1H×3/5, d, J=15Hz),
4.46(1H×2/5, d,J=16Hz), 4.82(1H×3/5, d, J=15Hz),
7.0-7.6(5H, m), 7.63(2H×3/5, s), 7.67(2H×2/5,
s), 7.73(1H, s), 7.96(1H×3/5, bd), 8.06(1H×2/5,
bd), 8.45(1H×3/5, s), 8.48(1H×2/5, s)。
【0133】参考例37−45の化合物は2−クロロ−
4−フェニル−3−ピリジンカルボン酸とN−置換−N
−(置換)ベンジルアミン{各々、N−(2−ヒドロキ
シエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシベンジ
ル)アミン、 N−(3,4−ジクロロベンジル)−N
−(2−ヒドロキシエチル)アミン、 N−(3,4−
ジメトキシベンジル)−N−(2−ヒドロキシエチル)
アミン、 N−ベンジル−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)アミン、 N−(2−ヒドロキシプロピル)−N−
(3,4,5−トリメトキシベンジル)アミン、 N−
ベンジル−N−[(S)−3−ヒドロキシ−2−メチル
プロピル]アミン、 N−ベンジル−N−[(R)−3
−ヒドロキシ−2−メチルプロピル]アミン、 N−
[3,5−(ビストリフルオロメチル)ベンジル]−N
−[(S)−3−ヒドロキシ−2−メチルプロピル]ア
ミン、およびN−[3,5−(ビストリフルオロメチ
ル)ベンジル]−N−[(R)−3−ヒドロキシ−2−
メチルプロピル]アミン}を用いて、参考例12工程2
と実質的に同様にして反応し、処理したところ各々淡黄
色油状物として得られた。物理化学データを以下に記
す。
【0134】参考例37 2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−フェ
ニル−N−(3,4,5−トリメトキシベンジル)−3
−ピリジンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.05-2.50(2H, m), 2.80-4.0
0(12H, m), 4.00-4.40(1H×3/2, m), 4.93(1H×1/2, d,
J=14.2Hz), 6.22(2H×1/2, s), 6.55(2H×1/2, s), 7.
25-7.70(6H, m), 8.42(1H×1/2, d, J=6.2Hz), 8.48(1H
×1/2, d, J=5.8Hz)。(アミド回転異性体1:1の混合
物)。
【0135】参考例38 2−クロロ−N−(3,4−ジクロロベンジル)−N−
(2−ヒドロキシエチル)−4−フェニル−3−ピリジ
ンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.80-3.85(5H, m), 3.96(1H
×4/9, d, J=16.0Hz),4.24(1H×4/9, d, J=16.0Hz), 4.
44(1H×5/9, d, J=15.2Hz), 4.92(1H×5/9, d,J=15.2H
z), 6.50-6.85(2H, m), 7.10-7.70(7H, m), 8.46(1H,
m)。(アミド回転異性体5:4の混合物)。
【0136】参考例39 2−クロロ−N−(3,4−ジメトキシベンジル)−N
−(2−ヒドロキシエチル)−4−フェニル−3−ピリ
ジンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.70-4.30(12H, m), 4.53(1H
×1/2, d, J=14.8Hz),4.74(1H×1/2, d, J=14.8Hz), 6.
30-7.00(3H, m), 7.20-7.65(6H, m), 8.39(1H×1/2, d,
J=5.0Hz), 8.46(1H×1/2, d, J=5.2Hz)。(アミド回転
異性体1:1の混合物)。
【0137】参考例40 N−ベンジル−2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.27(1H×1/2, b), 2.60(1H
×1/2, b), 2.75-3.15(1H, m), 3.25-3.65(3H, m), 3.9
0(1H×1/2, d, J=15.4Hz), 4.26(1H×1/2, d, J=15.4H
z), 4.49(1H×1/2, d, J=15.0Hz), 4.95(1H×1/2, d, J
=15.0Hz), 6.74(2H×1/2, m), 6.92(2H×1/2, m), 7.10
-7.65(9H, m), 8.42(1H, m)。(アミド回転異性体1:
1の混合物)。
【0138】参考例41 2−クロロ−N−(2−ヒドロキシプロピル)−4−フ
ェニル−N−(3,4,5−トリメトキシベンジル)−
3−ピリジンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.10-2.30(3H, m), 2.70-4.3
0(14H+1H×3/7, m),4.88(1H×4/7, d, J=14.8Hz), 6.1
8(2H×4/7, s), 6.52(2H×3/7, s), 7.20-7.60(6H, m),
8.47(1H, m)。(アミド回転異性体4:3の混合物)。
【0139】参考例42 N−ベンジル−2−クロロ−N−[(S)−3−ヒドロ
キシ−2−メチルプロピル]−4−フェニル−3−ピリ
ジンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:0.50-0.85(3H, m), 1.40-1.8
5(1H, m), 2.20-3.75(5H, m), 3.80-5.15(2H, m), 6.60
-7.65(11H, m), 8.42(1H, m)。(アミド回転異性体2:
1の混合物)。
【0140】参考例43 N−ベンジル−2−クロロ−N−[(R)−3−ヒドロ
キシ−2−メチルプロピル]−4−フェニル−3−ピリ
ジンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:参考例42の化合物のスペク
トルと同じ。
【0141】参考例44 N−[3,5−(ビストリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−[(S)−3−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピル]−4−フェニル−3−ピリジンカルボキ
サミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:0.53(3H×1/4, d, J=7.0Hz),
0.63(3H×1/4, d, J=7.0Hz), 0.75(3H×1/4, d, J=6.8
Hz), 0.81(3H×1/4, d, J=6.8Hz), 1.50-1.90(1H, m),
2.42-3.80(5H, m), 4.00-4.95(2H, m), 7.10-7.90(9H,
m), 8.42(1H, m)。(アミド回転異性体1:1の混合
物)。
【0142】参考例45 N−[3,5−(ビストリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−[(R)−3−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピル]−4−フェニル−3−ピリジンカルボキ
サミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:参考例44の化合物のスペク
トルと同じ。
【0143】参考例46 N−ベンジル−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキ
シブチル)−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ
−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例2工程2で得た化合物とベンジルアミ
ンを用いて、参考例2工程4と実質的に同様にして反応
し、処理したところ、N−ベンジル−5−(4−メチル
フェニル)−8−オキソ−8H−ピラノ[3,4−b]
ピリジン−6−カルボキサミドが無色結晶として得られ
た。 融点:208−209℃(アセトン−イソプロピル エ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.45(3H, s), 4.48(2H, d, J
=5.6Hz), 7.10-7.40(10H, m), 7.58(2H, m), 8.94(1H,
dd, J=3.6, 2.2Hz)。(工程2)工程1で得た化合物と
4−アミノ−1−ブタノールを用いて、参考例13と実
質的に同様にして反応し、処理したところ、標題化合物
が無色結晶として得られた。 融点:205−207℃(アセトン−イソプロピル エ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.48(2H, m), 1.83(2H, m),
2.45(3H, s), 2.86(1H, b), 3.57(2H, t, J=5.9Hz), 3.
85(2H, m), 4.34(2H, d, J=6.0Hz), 6.8-7.1(2H, m),
7.10-7.35(8H, m), 7.50(1H, m), 7.55(1H, dd, J=8.4,
1.4Hz), 8.60(1H, dd, J=4.0, 1.4Hz)。
【0144】参考例47 (R)−N−ベンジル−7,8−ジヒドロ−7−(4−
ヒドロキシ−3−メチルブチル)−5−(4−メチルフ
ェニル)−8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリ
ジンカルボキサミド 参考例46工程1で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用い
て、参考例19と実質的に同様にして反応し、処理した
ところ標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:226−227℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:0.81(3H, d, J=6.6Hz), 1.5-
2.0(3H, m), 2.44(3H,s), 3.20-3.55(3H, m), 3.93(2H,
m), 4.31(2H, d, J=5.4Hz), 6.75-6.90(2H,m), 7.1-7.
3(8H, m), 7.39(1H, dd, J=8.2, 4.2Hz), 7.61(1H, d,
J=8.2Hz), 8.68(1H, d, J=4.2Hz)。
【0145】参考例48 (S)−N−ベンジル−7,8−ジヒドロ−7−(4−
ヒドロキシ−3−メチルブチル)−5−(4−メチルフ
ェニル)−8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリ
ジンカルボキサミド 参考例46工程1で得た化合物と(S)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用い
て、参考例19と実質的に同様にして反応し、処理した
ところ標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:226−227℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:参考例47の化合物のスペク
トルに同じ。
【0146】参考例49 (R)−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−3
−メチルブチル)−5−(4−メチルフェニル)−8−
オキソ−N−(3,4,5−トリメトキシベンジル)−
6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例2工程2で得た化合物と3,4,5−
トリメトキシベンジルアミンを用いて、参考例2工程4
と実質的に同様にして反応し、処理したところ、5−
(4−メチルフェニル)−8−オキソ−N−(3,4,
5−トリメトキシベンジル)−8H−ピラノ[3,4−
b]ピリジン−6−カルボキサミドが無色結晶として得
られた。 融点:195−196℃(アセトン−イソプロピル エ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.45(3H, s), 3.84(3H, s),
3.85(6H, s), 4.40(2H, d, J=5.8Hz), 6.50(2H, s), 7.
17(2H, d, J=8.0Hz), 7.27(1H, b), 7.32(2H,d, J=8.0H
z), 7.58(2H, m), 8.94(1H, dd, J=4.0, 2.2Hz)。 (工程2)工程1で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用い
て、参考例19と実質的にして同様に反応し、処理した
ところ、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:194−195℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:0.84(3H, d, J=6.8Hz), 1.5-
2.0(3H, m), 2.38(3H,s), 3.2-3.6(3H, m), 3.65-3.95
(2H, m), 3.80(6H, s), 3.82(3H, s), 4.23(2H, d, J=
6.0Hz), 6.40(2H, s), 7.05-7.40(4H, m), 7.32(1H, d
d, J=8.2, 4.2Hz), 7.56(1H, dd, J=8.2, 1.6Hz), 7.80
(1H, m), 8.63(1H, dd, J=4.2, 1.6Hz)。
【0147】参考例50 (S)−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−3
−メチルブチル)−5−(4−メチルフェニル)−8−
オキソ−N−(3,4,5−トリメトキシベンジル)−
6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド 参考例49工程1で得た化合物と(S)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用い
て、参考例19と実質的に同様にして反応し、処理した
ところ、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:194−195℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:参考例49の化合物のスペク
トルに同じ。
【0148】参考例51 (R)−N−(3,5−ジメトキシベンジル)−7,8
−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−3−メチルブチ
ル)−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−
ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例2工程2で得た化合物と3,5−ジメ
トキシベンジルアミンを用いて、参考例2工程4と実質
的に同様にして反応し、処理したところ、N−(3,5
−ジメトキシベンジル)−5−(4−メチルフェニル)
−8−オキソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−
6−カルボキサミドが無色結晶として得られた。 融点:154−155℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.45(3H, s), 3.78(6H, s),
4.41(2H, d, J=5.4Hz), 6.41(3H, m), 7.17(2H, d, J=
8.0Hz), 7.23(1H, b), 7.33(2H, d, J=8.0Hz),7.58(2H,
m), 8.94(1H, dd, J=4.0, 2.2Hz)。 (工程2)工程1で得た化合物(R)−4−アミノ−2
−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて、
参考例19と実質的に同様にして反応し、処理したとこ
ろ、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:169−172℃(アセトン−イソプロピル エ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:0.85(3H, d, J=6.8Hz), 1.62
(1H, m), 1.79(2H, m), 2.40(3H, s), 3.11(1H, b), 3.
25-3.60(2H, m), 3.76(6H, s), 3.86(2H, m),4.23(2H,
d, J=5.6Hz), 6.25(2H, d, J=2.2Hz), 6.35(1H, t, J=
2.2Hz), 7.15-7.35(4H, m), 7.30(1H, dd, J=8.4, 4.2H
z), 7.44(1H, m), 7.56(1H, dd, J=8.4,1.6Hz), 8.65(1
H, dd, J=4.2, 1.6Hz)。
【0149】参考例52−54および参考例144の化
合物は2−クロロ−4−(4−メチルフェニル)−3−
ピリジンカルボン酸[2−シアノ−3−メチル−3−
(4−メチルフェニル)プロペン酸 エチルエステルか
ら、N,N−ジメチルアセタミド ジメチルアセタール
と縮合後、塩化水素を用いて環化し、エステル基をアル
カリ加水分解して調製:融点205−208℃(分
解)]とN−置換−N−(置換)べンジルアミン{各
々、N−ベンジル−N−(2−ヒドロキシエチル)アミ
ン、N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジ
ル]−N−(2−ヒドロキシエチル)アミン、N−ベン
ジル−N−[(S)−3−ヒドロキシ−2−メチルプロ
ピル]アミン、およびN−[3,5−ビス(トリフルオ
ロメチル)ベンジル]−N−[(S)−3−ヒドロキシ
−2−メチルプロピル]アミン}を用いて、参考例12
工程2と実質的に同様にして反応し、処理したところ各
々淡黄色油状物として得られた。物理化学データを以下
に記す。
【0150】参考例52 N−ベンジル−2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)−4−(4−メチルフェニル)−3−ピリジンカル
ボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.43(3H×1/2, s), 2.46(3H
×1/2, s), 2.70-3.80(total 4H, m), 3.90(1H×1/2,
d, J=15.4Hz), 4.24(1H×1/2, d, J=15.4Hz), 4.51(1H
×1/2, d, H=15.2Hz), 4.94(1H×1/2, d, J=15.2Hz),
6.74(1H, m), 6.97(1H, m), 7.10-7.55(8H, m), 8.40(1
H, m)。(アミド回転異性体1:1の混合物)。
【0151】参考例53 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−
(4−メチルフェニル)−3−ピリジンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.36(3H×7/11, s), 2.44(3H
×4/11, s), 2.80-3.80(total 4H, m), 4.16(1H×4/11,
d, J=16.2Hz), 4.41(1H×4/11, d, J=16.2Hz), 4.77(1
H×7/11, d, H=15.0Hz), 4.90(1H×7/11, d, J=15.0H
z), 7.10-7.50(6H, m), 7.76(2H, m), 8.42(1H, m)。
(アミド回転異性体7:4の混合物)。
【0152】参考例54 N−ベンジル−2−クロロ−N−[(S)−3−ヒドロ
キシ−2−メチルプロピル]−4−(4−メチルフェニ
ル)−3−ピリジンカルボキサミド NMR(200MHz, CDCl3)ppm:0.59(3H×1/4, d, J=7.0Hz),
0.66(3H×1/4, d, J=7.0Hz), 0.77(3H×1/4, d, J=3.8H
z), 0.80(3H×1/4, d, J=3.8Hz), 1.40-1.90(1H, m),
2.30-2.50(3H, m), 2.50-3.80(total 5H, m), 3.80-4.4
2(2H×3/4, m),5.05(2H×1/4, m), 6.60-7.50(total 10
H, m), 8.40(1H, m)。(アミド回転異性体1:1の混合
物)。
【0153】参考例55 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9−テトラヒドロ−5−(4−メチルフ
ェニル)−6,11−ジオキソ−11H−ピラジノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例1で得た化合物(200mg)、トリエチルアミ
ン(0.20ml),塩化メタンスルホニル(0.10
ml)およびジクロロメタン(10ml)の混合物を0
℃で2時間撹拌した。反応混合液に酢酸エチルを加え、
水洗、乾燥し、溶媒を留去したところ、N−[3,5−
ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−7,8−ジヒ
ドロ−7−(2−メタンスルホニルオキシエチル)−5
−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリド
[3,4−b]ピリジンカルボキサミドが生成した。こ
の化合物をDMF(5ml)に溶解した後、水素化ナト
リウム(60%油状)(30mg)を添加し、室温で
1.5時間撹拌した。反応混合液を酢酸エチルで希釈
し、水、希塩酸、水で順次洗浄、乾燥し溶媒を留去する
ことにより、標題化合物が無色結晶(109mg)とし
て得られた。 融点:270−271℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.46(3H, s), 3.67(2H, t lik
e, J=5.4Hz), 4.51(2H, t like, J=5.4Hz), 4.81(2H,
s), 7.13(2H, d, J=8.1Hz), 7.33(2H, d, J=8.1Hz), 7.
52(1H, dd, J=8.4, 4.4Hz), 7.64(1H, dd, J=8.4, 1.6H
z), 7.70(2H, s), 7.84(1H, s), 8.97(1H, dd, J=4.4,
1.6Hz) 元素分析値:C2719326として 計算値(%):C 61.02,H 3.60,N 7.91 実測値(%):C 61.07,H 3.50,N 7.85 。
【0154】参考例56 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロ−5−
(4−メチルフェニル)−6,12−ジオキソ[1,
4]ジアゼピノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例2で得たN−[3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)ベンジル]−7−(3−クロロプロピル)−7,8
−ジヒドロ−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ
−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド
(66mg)、水素化ナトリウム(60%油状)(84
mg)およびTHF(3ml)の混合物を室温で14時
間撹拌した。反応混合液に2N−HClを加えた後、炭
酸カリウム水を用いてアルカリ性とし、酢酸エチルで抽
出した。抽出液を水洗、乾燥し、溶媒を留去することに
より、表記化合物を無色結晶(35mg)として得た。 融点:194−195℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.16(2H, m), 2.42(3H, s),
3.25-3.70(3H, m), 4.12(1H, d, J=15Hz), 5.34(1H, d,
J=15Hz), 5.52(1H, m), 6.93(1H, d, J=8.2Hz), 7.20
(1H, d, J=8.2Hz), 7.30-7.45(2H, m), 7.51(1H, dd, J
=8.4, 4.4Hz), 7.62(2H, s), 7.70(1H, dd, J=8.4, 1.6
Hz), 7.84(1H, s), 8.93(1H, dd, J=4.4,1.6Hz) 元素分析値:C2821326として 計算値(%):C 61.65,H 3.88,N 7.70 実測値(%):C 61.29,H 4.06,N 7.61 。
【0155】参考例57 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−5−
(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−13H
−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフ
チリジン 参考例5で得た化合物を用いて、参考例55と同様にし
て反応して処理したところ、標題化合物が無色結晶とし
て得られた。 融点:192−193℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.7-2.5(4H, m), 2.37(3H,
s), 3.25(1H, m), 3.40-3.72(2H, m), 4.01(1H, d, J=1
5Hz), 5.13(1H, dd, J=14, 5.4Hz), 5.46(1H,d, J=15H
z), 6.85(1H, d, J=7.9Hz), 7.05(1H, d, J=7.9Hz), 7.
26(1H, d, J=7.8Hz), 7.34(1H, d, J=7.8Hz), 7.42-7.6
0(2H, m), 7.47(2H, s), 7.81(1H, s),8.92(1H, m)。
【0156】参考例58 6,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロ−7−(2
−メトキシベンジル)−5−(4−メチルフェニル)−
6,12−ジオキソ[1,4]ジアゼピノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジン 参考例6で得た化合物を用いて、参考例55と同様にし
て反応して処理したところ、標題化合物が無色結晶とし
て得られた。 融点:264−266℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.7-2.1(2H, m), 2.43(3H,
s), 3.25-3.52(3H, m), 3.84(3H, s), 4.67(2H, s), 5.
39(1H, dd, J=14, 5.8Hz), 6.85-7.00(3H, m),7.10-7.2
2(2H, m), 7.22-7.44(3H, m), 7.48(1H, dd, J=8.4, 4.
4Hz), 7.72(1H, dd, J=8.4, 1.4Hz), 8.90(1H, dd, J=
4.4, 1.4Hz)。
【0157】参考例59 6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−7−(2
−メトキシベンジル)−5−(4−メチルフェニル)−
6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例7で得た化合物を用いて、参考例55と同様にし
て反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶とし
て得られた。 融点:235−236℃(酢酸エチルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.6-2.3(4H, m), 2.46(3H,
s), 3.15-3.30(1H, m), 3.38-3.65(2H, m), 3.80(3H,
s), 4.24(1H, d, J=15Hz), 5.04(1H, d, J=15Hz), 5.13
(1H, dd, J=15, 6.4Hz), 6.25(1H, dd, J=7.6, 1.4Hz),
6.63(1H, dt, Jd=0.5Hz, Jt=7.6Hz), 6.82(1H, d, J=
7.4Hz), 6.96(1H, dd, J=7.6, 2.0Hz), 7.11-7.34(3H,
m), 7.38-7.47(1H, m), 7.47(1H, dd, J=8.3, 4.3Hz),
7.62(1H, dd, J=8.3, 1.7Hz), 8.90(1H, dd, J=4.3, 1.
7Hz)。
【0158】参考例60 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9,10,11,12,14−オクタヒ
ドロ−5−(4−メチルフェニル)−6,14−ジオキ
ソ[1,4]ジアゾニノ[2,1−g][1,7]ナフ
チリジン 参考例8で得た化合物を用いて、参考例55と同様にし
て反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶とし
て得られた。 融点:177−179℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.45-1.95(4H, m), 2.10(2
H, m), 2.33(3H, s), 3.06-3.24(1H, m), 3.32-3.56(2
H, m), 3.86(1H, d, J=15Hz), 4.95(1H, dt, Jd=15Hz,
Jt=4.8Hz), 5.38(1H, d, J=15Hz), 6.86(1H, dd, J=8.
0, 1.5Hz), 7.00(1H, d, J=8.0Hz), 7.17(1H, d, J=8.2
Hz), 7.29(1H, dd, J=8.2, 1.5Hz), 7.40-7.54(2H, m),
7.44(2H, s), 7.79(1H, s), 8.89(1H, dd, J=3.8, 2.0
Hz)。
【0159】参考例61 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロ−6,1
2−ジオキソ−5−フェニル[1,4]ジアゼピノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例9で得た化合物を用いて、参考例55と同様にし
て反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶とし
て得られた。 融点:244−245℃(酢酸エチル−THF−エチル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:2.00-2.25(2H, m), 3.25-3.
70(3H, m), 4.15(1H,d, J=15Hz), 5.30(1H, d, J=15H
z), 5.52(1H, m), 7.05(1H, d, J=7.4Hz), 7.3-7.7(6H,
m), 7.62(2H, s), 7.84(1H, s), 8.93(1H, dd, J=4.2,
1.6Hz)。
【0160】参考例62 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−6,1
3−ジオキソ−5−フェニル−13H−[1,4]ジア
ゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例10で得た化合物を用いて、参考例55と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:205−206℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.70-2.35(4H, m), 3.18-3.
36(1H, m), 3.4-3.7(2H, m), 3.98(1H, d, J=15Hz), 5.
14(1H, dd, J=14, 5.8Hz), 5.43(1H, d, J=15Hz), 6.94
(1H, d, J=7.3Hz), 7.19 (1H, t, J=7.3Hz), 7.3-7.6(5
H, m), 7.44(2H, s), 7.79(1H, s), 8.91(1H, dd, J=4.
0, 1.8Hz)。
【0161】参考例63 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−5−
(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−13H
−[1,4]ジアゾシノ[1,2−b][2,7]ナフ
チリジン 参考例11で得た化合物を用いて、参考例55と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:231−233℃(THF−イソプロピルエーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.7-2.3(4H, m), 2.37(3H,
s), 3.2-3.7(3H, m),4.00(1H, d, J=15Hz), 5.05(1H, d
d, J=15, 6.2Hz), 5.44(1H, d, J=15Hz), 6.83(1H, dd,
J=7.8, 1.6Hz), 6.98(1H, d, J=5.4Hz), 7.04(1H, d,
J=7.8Hz), 7.25(1H, d, J=7.8Hz), 7.33(1H, dd, J=7.
8, 1.6Hz), 7.46(2H, s), 7.81(1H, s),8.64(1H, d, J=
5.4Hz), 9.68(1H, s)。
【0162】参考例64 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−1,2,3,4,6,7,8,9,10,11−デカ
ヒドロ−2−メチル−5−(4−メチルフェニル)−
6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ
[1,2−b][2,7]ナフチリジン 参考例63で得た化合物(250mg)、ヨードメタン
(3ml)および酢酸エチル(6ml)の混合物を1.
5時間加熱還流した。溶媒を留去後、残留物をメタノー
ル(15ml)に溶解した。この溶液を0℃で、撹拌
下、水素化ホウ素ナトリウム(50mg)を加え、0℃
で1時間撹拌した後、濃縮した。。濃縮液に酢酸エチル
を加え、水洗、乾燥し、溶媒を留去した。残留物をメタ
ノール(15ml)に溶解し、10%パラジウム・炭素
(50%含水)(100mg)を加え、水素雰囲気下、
室温で3時間撹拌した。触媒をろ別し、ろ液から溶媒を
留去した。残留物をシリカゲルを用いるカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル→酢酸エチル:メタノール=
4:1)に付すと、標題化合物が淡黄色結晶(150m
g)として得られた。 融点:233−235℃(THF−酢酸エチル−イソプ
ロピルエーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.7-2.6(8H, m), 2.31(3H,
s), 2.47(3H, s), 3.1-3.8(5H, m), 3.95(1H, d, J=15H
z), 4.93(1H, dd, J=14, 6.2Hz), 5.41(1H, d,J=15Hz),
6.72(1H, d, J=7.8Hz), 6.98(1H, d, J=7.8Hz), 7.19
(2H, s), 7.42(2H, s), 7.78(1H, s)。
【0163】参考例65 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フ
ェニルピリド[3,2−f][1,4]オキサゼピン N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−フ
ェニル−3−ピリジンカルボキサミド(参考例12)
(348mg)のTHF(15ml)溶液に水素化ナト
リウム(60%油状)(60mg)を加え、加熱還流
下、2時間撹拌した。反応混合液に酢酸エチルを加え、
水洗、乾燥後、溶媒を留去することにより、標題化合物
が無色結晶(278mg)として得られた。 融点:200−201℃(エタノール−ヘキサンから再
結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:3.70(2H, t, J=5.8Hz), 4.4
7(2H, t, J=5.8Hz), 4.88(2H, s), 7.24(1H, d, J=5.2H
z), 7.25-7.55(5H, m), 7.80(2H, s), 7.86(1H, s), 8.
44(1H, d, J=5.2Hz) EI−MS m/z: 466(M+ )[(C23H16N2O2F6
+ ]。
【0164】参考例66 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒド
ロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,1
2−ジオキソ[1,4]ジアゼピノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例13で得た化合物(7
00mg)、トリエチルアミン(0.41ml),塩化
メタンスルホニル(0.224ml)およびTHF(1
5ml)の混合物を室温で30分間撹拌した後、飽和炭
酸水素ナトリウム水(15ml)を加え、室温でさらに
30分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、
抽出液を希塩酸、飽和食塩水で洗浄した後、乾燥し溶媒
を留去した。残留物をTHF(15ml)に溶解した
後、水素化ナトリウム(60%油状)(76mg)を加
え、室温で1.5時間撹拌した。この反応混合物を酢酸
エチルで希釈し、希塩酸、炭酸ナトリウム水、飽和食塩
水で洗浄した後、乾燥し溶媒を留去した。残留物をシリ
カゲルを用いるカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:メタノール=9:1)に付し、精製すると、標題化
合物が無色結晶(408mg)として得られた。 融点:179−180℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:1.05(3H×2/3, d, J=7.0Hz),
1.22(3H×1/3, d, J=7.0Hz), 2.39(3H×1/3, s), 2.42
(3H×2/3, s), 2.52(1H, m), 3.0-3.3(2H, m),3.48(1H
×2/3, dd, J=14, 4.6Hz), 3.71(1H×1/3, dd, J=16,
5.2Hz), 4.06(1H×1/3, d, J=15Hz), 4.12(1H×2/3, d,
J=15Hz), 5.28-5.65(2H, m), 6.83(1H×1/3, d, J=7.4
Hz), 6.96(1H×2/3, d, J=7.6Hz), 7.09(1H×1/3, d, J
=7.4Hz),7.20(1H×2/3, d, J=7.6Hz), 7.35(2H, m), 7.
42-7.75(4H, m), 7.83(1H, s), 8.92(1H, d, J=3.6Hz) 元素分析値:C2923326 として 計算値(%):C 62.25,H 4.14 ,N 7.51 実測値(%):C 62.00,H 4.08 ,N 7.24 [α]D :−60.2°(C=0.348,MeO
H)。
【0165】参考例67 (9S)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒド
ロ−9−メチル−6,12−ジオキソ−5−フェニル
[1,4]ジアゼピノ[2,1−g][1,7]ナフチ
リジン 参考例14で得た化合物を用いて、参考例66と同様に
して反応して処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:150−152℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:1.06(3H×2/3, d, J=7.0Hz),
1.21(3H×1/3, d, J=7.0Hz), 2.50(1H, m), 3.05-3.30
(2H, m), 3.49(1H×2/3, dd, J=14, 4.6Hz), 3.72(1H×
1/3, dd, J=16, 5.4Hz), 4.07(1H×1/3, d, J=15Hz),
4.14(1H×2/3, d,J=15Hz), 5.25-5.62(2H, m), 6.94(1H
×1/3, d, J=7.6Hz), 7.08(1H×2/3, d,J=7.4Hz), 7.2-
7.7(8H, m), 7.83(1H, s), 8.93(1H, dd, J=4.3, 1.7H
z) 元素分析値:C2821326 として 計算値(%):C 61.65,H 3.88 ,N 7.70 実測値(%):C 61.33,H 3.89 ,N 7.51 [α]D :+69.8°(C=0.353,MeO
H)。
【0166】参考例68 (9S)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒド
ロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,1
2−ジオキソ[1,4]ジアゼピノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例15で得た化合物を用いて、参考例66と同様に
して反応して処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:179−180℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:参考例66の化合物のスペク
トルに同じ 元素分析値:C2923326 として 計算値(%):C 62.25,H 4.14 ,N 7.51 実測値(%):C 61.94,H 4.16 ,N 7.24 [α]D :+58.2°(C=0.353,MeO
H)。
【0167】参考例69 (±)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ
−9−メチル−6,13−ジオキソ−5−フェニル−1
3H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]
ナフチリジン 参考例16で得た化合物(830mg)、トリエチルア
ミン(0.56ml)のTHF(15ml)溶液に、氷
冷下撹拌しながら、塩化メタンスルホニル(0.29m
l)を加えた。この混合物を氷冷下で50分間撹拌した
後、飽和炭酸水素ナトリウム水(15ml)を加え、室
温でさらに40分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル
で抽出し、抽出液を希塩酸、飽和食塩水で洗浄した後、
乾燥し溶媒を留去した。残留物をTHF(25ml)に
溶解した後、水素化ナトリウム(60%油状)(90m
g)を加え、加熱還流下、1時間撹拌した。この反応混
合物を酢酸エチルで希釈し、希塩酸、炭酸ナトリウム
水、飽和食塩水で洗浄した後、乾燥し溶媒を留去すると
標題化合物が無色結晶(460mg)として得られた。 融点:257−258℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:0.92(3H, d, J=6.6Hz), 1.73
(1H, m), 1.95-2.40(2H, m), 2.98(1H, d, J=15Hz), 3.
30-3.65(2H, m), 3.97(1H, d, J=15Hz), 5.11(1H, dd,
J=14, 5.9Hz), 5.43(1H, d, J=15Hz), 6.93(1H, d, J=
7.6Hz), 7.19(1H,dd, J=7.6, 7.0Hz), 7.3-7.6(7H, m),
7.81(1H, s), 8.91(1H, dd, J=4.0, 2.0Hz) 元素分析値:C2923326 として 計算値(%):C 62.25,H 4.14 ,N 7.51 実測値(%):C 61.93,H 4.05 ,N 7.57 。
【0168】参考例70 (±)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ
−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,13
−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジン 参考例17で得た化合物を用いて、参考例69と同様に
して反応して処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:280−281℃(酢酸エチル−THF−イソプ
ロピルエーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:0.91(3H, d, J=6.8Hz), 1.73
(1H, m), 1.95-2.40(2H, m), 2.37(3H, s), 2.97(1H,
d, J=15Hz), 3.35-3.62(2H, m), 3.99(1H, d, J=15Hz),
5.10(1H, dd, J=14, 5.3Hz), 5.46(1H, d, J=15Hz),
6.83(1H, dd, J=7.8, 1.6Hz), 7.05(1H, d, J=7.8Hz),
7.25(1H, d, J=7.8Hz), 7.34(1H, dd, J=7.8, 1.6Hz),
7.46(1H, dd, J=8.4, 4.2Hz), 7.47(2H, s), 7.55(1H,
dd, J=8.4,1.8Hz), 7.81(1H, s), 8.91(1H, dd, J=4.2,
1.8Hz) 元素分析値:C3025326 として 計算値(%):C 62.83,H 4.39 ,N 7.33 実測値(%):C 62.61,H 4.21 ,N 7.12 。
【0169】参考例71 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒド
ロ−9−メチル−6,13−ジオキソ−5−フニル−1
3H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]
ナフチリジン 参考例18で得た化合物を用いて、参考例69と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:245−247℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:参考例69の化合物のスペク
トルに同じ [α]D :+133.8°(C=0.51,MeOH) 元素分析値:C2923326 として 計算値(%):C 62.25,H 4.14 ,N 7.51 実測値(%):C 62.13,H 4.13 ,N 7.40 。
【0170】参考例72 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒド
ロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,1
3−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1
−g][1,7]ナフチリジン 参考例19で得た化合物を用いて、参考例69と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:226−228℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:参考例70の化合物のスペク
トルに同じ [α]D :+109.4°(C=0.541,MeO
H) 元素分析値:C3025326 として 計算値(%):C 62.83,H 4.39 ,N 7.33 実測値(%):C 62.55,H 4.56 ,N 7.10 。
【0171】参考例73 (9S)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒド
ロ−9−メチル−6,13−ジオキソ−5−フニル−1
3H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]
ナフチリジン 参考例20で得た化合物を用いて、参考例69と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:242−244℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:参考例69の化合物のスペク
トルに同じ [α]D :−130.4°(C=0.496,MeO
H) 元素分析値:C2923326 として 計算値(%):C 62.25,H 4.14 ,N 7.51 実測値(%):C 62.07,H 4.15 ,N 7.36 。
【0172】参考例74 (9S)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒド
ロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,1
3−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1
−g][1,7]ナフチリジン 参考例21で得た化合物を用いて、参考例69と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:227−228℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:参考例70の化合物のスペク
トルに同じ [α]D :−107.1°(C=0.521,MeO
H) 元素分析値:C3025326 として 計算値(%):C 62.83,H 4.39 ,N 7.33 実測値(%):C 62.55,H 4.40 ,N 7.13 。
【0173】参考例75 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フ
ェニル−1H−ピリド[2,3−e][1,4]ジアゼ
ピン 参考例22で得た化合物(370mg)、無水炭酸カリ
ウム(200mg)およびキシレン(10ml)の混合
物を加熱還流下、9時間撹拌した。反応混合物を冷却し
た後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗
した後、乾燥し溶媒を留去すると標題化合物が無色結晶
として得られた。 融点:242−243℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:3.60-3.80(4H, m), 4.81(2H,
s), 4.86(1H, s), 6.87(1H, d, J=5.2Hz), 7.30-7.50(6
H, m), 7.79(2H, s), 7.85(1H, s), 8.21(1H,d, J=5.2H
z) 元素分析値:C23173 OF6 として 計算値(%):C 59.36,H 3.68 ,N 9.03 実測値(%):C 59.24,H 3.66 ,N 9.06 EI−MS m/z:465(M+ )[(C23173 OF6 )
+ ] 。
【0174】参考例76 5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−6−オキソ−7−フ
ェニル−6H−ピリド[2,3−b][1,5]オキサ
ゾシン 参考例23で得た化合物を用いて、参考例65と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:188−189℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.65-1.88(1H, m), 2.18-2.
45(1H, m), 3.36(1H,dd, J=15.2Hz), 3.73(1H, m), 4.1
7(1H, d, J=15.2Hz), 4.32(1H, dt, J=12.6,3.6Hz), 4.
67(1H, ddd, J=12.6, 5.6, 2.4Hz), 5.50(1H, d, J=15.
2Hz), 7.16(1H, d, J=5.2Hz), 7.20-7.45(5H, m), 7.71
(2H, s), 7.83(1H, s), 8.41(1H, d,J=5.2Hz) 元素分析値:C2418226 として 計算値(%):C 60.00,H 3.78,N 5.83 実測値(%):C 59.92,H 3.76 ,N 5.89 。
【0175】参考例77 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−7−メチル−5−オ
キソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,4]オ
キサゼピン 参考例24で得た化合物を用いて、参考例65と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:179−181℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:2.13(3H, s), 3.57(2H, t,
J=5.8Hz), 4.42(2H, t, J=5.8Hz), 4.80(2H, s), 7.16
(2H, m), 7.47(3H, m), 7.65(2H, s), 7.81(1H,s), 8.3
2(1H, s)。
【0176】参考例78 5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メチル−6−オ
キソ−7−フェニル−6H−ピリド[2,3−b]
[1,5]オキサゾシン 参考例25で得た化合物を用いて、参考例65と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:180−182℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.71(1H, m), 2.07(3H, m),
2.28(1H, m), 3.24(1H, dd, J=15.2, 3.8Hz), 3.64(1
H, dd, J=15.2, 12.0Hz), 4.05(1H, d, J=15.6Hz), 4.2
7(1H, dt, J=12.6, 3.8Hz), 4.63(1H, ddd, J=12.6, 5.
4, 2.0Hz), 5.45(1H, d, J=15.6Hz), 7.38(5H, m), 7.5
4(2H, s), 7.78(1H, s), 8.29(1H, s)
【0177】参考例79 (±)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロ
−9−ヒドロキシ−5−(4−メチルフェニル)−6,
12−ジオキソ[1,4]ジアゼピノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例26で得た化合物を用いて、参考例56と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:282−283℃(アセトン−エチルエーテルか
ら再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.43(3H, s), 3.35-3.63(3H,
m), 4.02(1H×3/8, d,J=3.5Hz, -OH), 4.21(1H×3/8,
d, J=15Hz), 4.30(1H×5/8, d, J=3.5Hz, -OH), 4.38(1
H×5/8, d, J=15Hz), 4.60(1H, m), 5.24(1H×3/8, d,
J=15Hz), 5.61(1H×5/8, d, J=15Hz), 5.68(1H, m), 6.
92(1H, t-like, J=3.8Hz), 7.19-7.86(8H, m), 8.95(1
H, d, J=4Hz) 元素分析値:C2821336 ・1/4H2Oとして 計算値(%):C 59.42,H 3.83 ,N 7.42 実測値(%):C 59.45,H 3.74 ,N 7.39 EI−MS m/z:561(M+ )[(C2821336
)+ ] 。
【0178】参考例80 7−ベンジル−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒ
ドロ−6,12−ジオキソ−5−フェニル[1,4]ジ
アゼピノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例27で得た化合物と3−アミノ−1−プロパノー
ルを用いて、参考例13と同様にして反応し、処理する
ことにより、7−ベンジル−7,8−ジヒドロ−7−
(3−ヒドロキシプロピル)−8−オキソ−5−フェニ
ル−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド
を調製した。この化合物を用いて参考例12と同様に反
応して処理すると、標題化合物が無色結晶として得られ
た。 融点:210−212℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.7-2.2(2H, m), 3.2-3.6(3
H, m), 4.30(1H, d, J=14Hz), 4.89(1H, d, J=14Hz),
5.43(1H, dd, J=14, 5.7Hz), 7.0-7.7(11H, m),7.70(1
H, dd, J=8.4, 1.6Hz), 8.92(1H, dd, J=4.4, 1.6Hz)。
【0179】参考例81 7−ベンジル−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒ
ドロ−6,13−ジオキソ−5−フェニル−13H−
[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチ
リジン 参考例27で得た化合物と4−アミノ−1−ブタノール
を用いて、参考例16と同様にして反応、処理して7−
ベンジル−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシブ
チル)−8−オキソ−5−フェニル−6−ピリド[3,
4−b]ピリジンカルボキサミドを調製し、この化合物
を用いて参考例69と同様に反応し、処理すると、標題
化合物が無色結晶として得られた。 融点:243−244℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.6-2.3(4H, m), 3.15(1H,
m), 3.35-3.65(2H, m), 3.76(1H, d, J=15Hz), 5.15(1
H, dd, J=14, 5.7Hz), 5.42(1H, d, J=15Hz), 6.64(2H,
d, J=6.2Hz), 7.0-7.3(4H, m), 7.3-7.7(6H, m), 8.91
(1H, dd, J=4.2,1.8Hz) 。
【0180】参考例82 7−ベンジル−6,7,8,9,10,11,12,1
4−オクタヒドロ−6,14−ジオキソ−5−フェニル
[1,4]ジアゾニノ[2,1−g][1,7]ナフチ
リジン 参考例27で得た化合物と5−アミノ−1−ペンタノー
ルを用いて、参考例16と同様にして反応、処理して7
−ベンジル−7,8−ジヒドロ−7−(5−ヒドロキペ
ンチル)−8−オキソ−5−フェニル−6−ピリド
[3,4−b]ピリジンカルボキサミドを調製し、この
化合物を用いて参考例69と同様に反応し、処理する
と、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:224−226℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.3-1.9(4H, m), 2.09(2H,
m), 2.85-3.05(1H, m), 3.15-3.40(1H, m), 3.50(1H, d
t, Jd=15Hz, Jt=6.4Hz), 3.64(1H, d, J=15Hz), 4.97(1
H, dt, Jd=15Hz, Jt=4.8Hz), 5.48(1H, d, J=15Hz), 6.
43(2H, d, J=7.2Hz), 7.05-7.25(4H, m), 7.3-7.7(6H,
m), 8.91(1H, dd, J=4.2, 1.8Hz) 。
【0181】参考例83 7−(3,4−ジクロロベンジル)−6,7,8,9,
10,12−ヘキサヒドロ−6,12−ジオキソ−5−
フェニル[1,4]ジアゼピノ[2,1−g][1,
7]ナフチリジン 参考例28で得た化合物と3−アミノ−1−プロパノー
ルを用いて、参考例13と同様にして反応、処理して7
−(3,4−ジクロロベンジル)−7,8−ジヒドロ−
7−(3−ヒドロキシプロピル)−8−オキソ−5−フ
ェニル−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサ
ミドを調製し、この化合物を用いて参考例66と同様に
反応し、処理すると、標題化合物が無色結晶として得ら
れた。 融点:224−226℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.9−2.3(2H,
m), 3.2−3.6(3H, m), 4.01
(1H, d, J=15Hz), 5.05(1H,
d, J=15Hz), 5.49(1H, dd,
J=13, 5.0Hz), 6.9−7.1(2
H, m),7.25(1H, m), 7.38(1
H, d, J=8.6Hz), 7.3−7.8(6
H, m), 8.93(1H, d, J=4.0H
z)。
【0182】参考例84 7−(3,4−ジクロロベンジル)−6,7,8,9,
10,11−ヘキサヒドロ−6,13−ジオキソ−5−
フェニル−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジン 参考例28で得た化合物と4−アミノ−1−ブタノール
を用いて、参考例16と同様にして反応、処理して7−
(3,4−ジクロロベンジル)−7,8−ジヒドロ−7
−(4−ヒドロキシブチル)−8−オキソ−5−フェニ
ル−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド
を調製し、この化合物を用いて参考例15と同様に反応
し、処理すると、標題化合物が無色結晶として得られ
た。 融点:236−238℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl) ppm:1.
7-2.3(4H, m), 3.14(1H, m), 3.39-3.60(2H, m)3.70(1
H, d, J=15Hz), 5.14(1H, dd, J=15, 5.9Hz), 5.35(1H,
d, J=15Hz), 6.35(1H, dd, J=8.4, 2.0Hz), 7.02(2H,
m), 7.18(1H, d, J=8.4Hz), 7.3-7.6(6H,m), 8.91(1H,
dd, J=4.0, 1.8Hz) 。
【0183】参考例85 (S)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−3,8−ジ
メチル−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリド
[2,3−b][1,5]オキサゾシン 参考例29で得た化合物を用いて、参考例65と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:147−148℃(酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:0.83(3H, d, J=7.4Hz), 2.0
7(3H, s), 2.39(1H, m), 2.97(1H, d, J=15.4Hz), 3.48
(1H, m), 3.87(1H, dd, J=10.4, 12.4Hz), 4.06(1H, d,
J=15.6Hz), 4.59(1H, dd, J=5.2, 12.4Hz), 5.44(1H,
d, J=15.4Hz),7.37(5H, s), 7.53(2H, s), 7.78(1H,
s), 8.29(1H, s) 元素分析値:C2622226 として 計算値(%):C 61.42,H 4.36 ,N 5.51 実測値(%):C 61.30,H 4.52 ,N 5.70 [α]D 20:−106.8°(C=0.257,CHC
3)。
【0184】参考例86 (R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−3,8−ジ
メチル−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリド
[2,3−b][1,5]オキサゾシン 参考例30で得た化合物を用いて、参考例65と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:147−149℃(酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:参考例85のスペクトルに同
じ 元素分析値:C262226 として 計算値(%):C 61.42,H 4.36 ,N 5.51 実測値(%):C 61.26,H 4.33 ,N 5.69 [α]D 20:+102.5°(C=0.573,CHC
3 )。
【0185】参考例87 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メチル−5−オ
キソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,4]オ
キサゼピン参考例31で得た化合物を用いて、参考例6
5と同様にして反応し、処理したところ、標題化合物が
無色結晶として得られた。 融点:151−153℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:2.58(3H, s), 3.69(2H, t,
J=5.4Hz), 4.47(2H, t, J=5.4Hz), 4.87(2H, s), 7.11
(1H, s), 7.17-7.56(5H, m), 7.80(2H, s), 7.86(1H,
s) 元素分析値:C2418226 ・1/4 H2 Oとして 計算値(%):C 59.44,H 3.85 ,N 5.78 実測値(%):C 59.42,H 3.82 ,N 5.84 。
【0186】参考例88 5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−9−メチル−6−オ
キソ−7−フェニル−6H−ピリド[2,3−b]
[1,5]オキサゾシン 参考例32で得た化合物を用いて、参考例65と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:164−165℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.79(1H, m), 2.30(1H, m),
2.56(3H, s), 3.35(1H, m), 3.77(1H, m), 4.14(1H,
d, J=15.2Hz), 4.31(1H, m), 4.65(1H, m), 5.49(1H,
d, J=15.2Hz), 7.02(1H, s), 7.20-7.50(5H, m), 7.72
(2H,s), 7.83(1H,s) 元素分析値:C2520226 として 計算値(%):C 60.73,H 4.08 ,N 5.67 実測値(%):C 60.43,H 4.04 ,N 5.74 。
【0187】参考例89 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メチル−5−オ
キソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,4]オ
キサゼピン 9−オキシド 参考例87で得た化合物(1.20g)のクロロホルム
(30ml)溶液にm−クロロ過安息香酸(870m
g)を加え、室温で20時間撹拌した。溶媒を留去し、
残留物に炭酸カリウム水を加えて酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を炭酸カリウム水溶液で洗浄した後、乾燥
し、溶媒を留去すると、標題化合物が無色結晶(1.1
0g)として得られた。 融点:181−183℃(THF−イソプロピル エー
テルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:2.62(3H, s),
3.72(2H, m), 4.65(2H,
m), 4.89(2H, s), 7.18(1H,
s), 7.20−7.50(5H, m), 7.
79(2H, s), 7.87(1H, s) 元素分析値:C2418236 として 計算値(%):C 57.03,H 3.79 ,N 5.54 実測値(%):C 57.15,H 3.77 ,N 5.16
【0188】参考例90 5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5,−テトラヒドロ−9−メチル−6−
オキソ−7−フェニル−6H−ピリド[2,3−b]
[1,5]オキサゾシン 10−オキシド 参考例88で得た化合物を用いて、参考例89と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶
(727mg)として得られた。 融点:116−118℃(エタノ−ル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.60-1.82(1H, m), 2.42(1H,
m), 2.61(3H, s), 3.43(1H, dd, J=6.0, 17.0Hz), 3.8
1(1H, m), 4.18(1H, d, J=15.4Hz), 4.25(1H,m), 4.78
(1H, dd, J=5.2, 12.6Hz), 5.52(1H, d, J=15.4Hz), 7.
16(1H, s), 7.18-7.50(5H, m), 7.72(2H, s), 7.84(1H,
s) 元素分析値:C252023 ・1/4 H2 Oとして 計算値(%):C 58.31,H 4.01 ,N 5.44 実測値(%):C 58.17,H 4.38 ,N 5.31 。
【0189】参考例91 8−アセトキシメチル−4−[3,5−ビス(トリフル
オロメチル)ベンジル]−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−5−オキソ−6−フェニルピリド−[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン 参考例89で得た化合物(939mg)と、無水酢酸
(25ml)の混合物を20分間加熱還流した。溶媒を
留去し、残留物に炭酸カリウム水溶液を加えて酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を水洗後、乾燥し、溶媒を留去す
ると、標題化合物が無色結晶(740mg)として得ら
れた。 融点:122−124℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.18(3H, s), 3.71(2H, t, J
=5.6Hz), 4.50(2H, t,J=5.6z), 4.88(2H, s), 5.21(2H,
s), 7.18-7.50(6H, m), 7.79(2H, s), 7.87(1H, s) 元素分析値:C2620246 として 計算値(%):C 58.00,H 3.74 ,N 5.20 実測値(%):C 57.60,H 4.02 ,N 5.09 。
【0190】参考例92 9−アセトキシメチル−5−[3,5−ビス(トリフル
オロメチル)ベンジル]−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリド[2,3
−b][1,5]オキサゾシン 参考例90で得た化合物を用いて、参考例91と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶
(479mg)として得られた。 融点:156−157℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.60-1.95(1H, m), 2.00-2.2
0(1H, m), 2.17(3H, s), 3.36(1H, m), 3.75(1H, m),
4.14(1H, d, J=15.2Hz), 4.31(1H, m), 4.61(1H, m),
5.20(2H, s), 5.48(1H, d, J=15.2Hz), 7.18(1H, s),
7.20-7.50(5H, m),7.70(2H, s), 7.83(1H, s) 元素分析値:C2722246 として 計算値(%):C 58.70,H 4.01 ,N 5.07 実測値(%):C 58.81,H 4.11 ,N 5.17 。
【0191】参考例93 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−8−クロロメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−
5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,
4]オキサゼピン 参考例89で得た化合物(4.40g)のジクロロメタ
ン(100ml)溶液に、撹拌下、室温でオキシ塩化リ
ン(1.24ml)とトリエチルアミン(1.85m
l)を同時に滴加した。この混合物を1時間加熱還流し
た後、溶媒を留去した。残留物に炭酸カリウム水を加え
て酢酸エチル−THFで抽出した。抽出液を水洗後、乾
燥し、溶媒を留去すると、標題化合物が無色結晶(1.
44g)として得られた。 融点:183−184℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:3.73(2H, t, J=5.4Hz), 4.51
(2H, t, J=5.4Hz), 4.66(2H, s), 4.89(2H, s), 7.27(1
H, s), 7.30-7.55(5H, m), 7.81(2H, s), 7.88(1H, s) 元素分析値:C2417226 Clとして 計算値(%):C 55.99,H 3.33 ,N 5.44 実測値(%):C 55.75,H 3.53 ,N 5.27 。
【0192】参考例94 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メトキシメチル
−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン 参考例93で得た化合物(151mg)、THF(2m
l)、メタノール(1ml)および28%ナトリウムメ
トキシド−メタノール溶液(1ml)の混合物を室温で
2時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に水を加えて酢
酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、乾燥し、溶媒を
留去すると、標題化合物が無色結晶(118mg)とし
て得られた。 融点:139−140℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:3.51(3H, s), 3.71(2H, t, J=
5.6Hz), 4.49(2H, t,J=5.6Hz), 4.58(2H, s), 4.89(2H,
s), 7.27(1H, s), 7.30-7.52(5H, m), 7.81(2H, s),
7.87(1H, s) 元素分析値:C2520236 として 計算値(%):C 58.83,H 3.95 ,N 5.49 実測値(%):C 58.73,H 3.95 ,N 5.57 。
【0193】参考例95 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−(1−メチルエ
チルオキシ)−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,
2−f][1,4]オキサゼピン 参考例93で得た化合物(150mg)、THF(1m
l)、イソプロパノール(10ml)および水素化ナト
リウム(60%油状)(120mg)の混合物を室温で
3時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に水を加えて酢
酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、乾燥し、溶媒を
留去した。残留物をシリカゲルを用いるカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン−酢酸エチル=1:1)に付し、
精製すると、標題化合物が無色結晶(74mg)として
得られた。 融点:134−136℃(酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:1.26(6H, d, J=6.0Hz), 3.60-
3.90(3H, m), 4.48(2H, t, J=5.4Hz), 4.63(2H, s), 4.
89(2H, s), 7.27(1H, s), 7.30-7.55(5H, m),7.81(2H,
s), 7.87(1H, s) 元素分析値:C2724236 として 計算値(%):C 60.22,H 4.49 ,N 5.20 実測値(%):C 60.00,H 4.61 ,N 5.07 。
【0194】参考例96 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メチルチオメチ
ル−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン 参考例93で得た化合物(125mg)、メタノール
(5ml)および15%メチルメルカプタンナトリウム
水溶液(1ml)の混合物を室温で10分間撹拌した。
溶媒を留去し、残留物に水を加えて酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を水洗後、乾燥し、溶媒を留去すると、標題
化合物が無色結晶(103mg)として得られた。 融点:165−166℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.14(3H, s),
3.72(2H, t, J=5.4Hz), 3.7
9(2H, s),4.49(2H, t, J=5.
4Hz), 4.89(2H, s), 7.30−
7.50(5H, m), 7.34(1H, s),
7.81(2H, s), 7.87(1H, s) 元素分析値:C252022 SF6 ・1/6 H2 Oと
して 計算値(%):C 56.71,H 3.87 ,N 5.29 実測値(%):C 56.67,H 3.87 ,N 5.23 。
【0195】参考例97 8−アミノメチル−4−[3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)ベンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−
5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,
4]オキサゼピン 参考例93で得た化合物(500mg)、THF(10
ml)および25%アンモニア水(10ml)の混合物
を、封管中、120℃で1時間加熱した。冷却後、溶媒
を留去し、残留物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。
抽出液を水洗後、乾燥し、溶媒を留去すると、標題化合
物が無色結晶(443mg)として得られた。 融点:188−191℃(THF−エチル エーテルか
ら再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:3.71(2H, t, J=5.6Hz), 4.00
(2H, s), 4.50(2H, t,J=5.6Hz), 4.89(2H, s), 7.20-7.
60(6H, m), 7.81(2H, s), 7.87(1H, s) 元素分析値:C2419326 として 計算値(%):C 58.19,H 3.87 ,N 8.48 実測値(%):C 58.36,H 3.81 ,N 8.00 。
【0196】参考例98 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メチルアミノメ
チル−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン 参考例93で得た化合物(150mg)および40%メ
チルアミン−メタノール溶液(10ml)の混合物を室
温で30分間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に水を加
えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、乾燥し、
溶媒を留去すると、標題化合物が無色結晶(115m
g)として得られた。 融点:152−154℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.50(3H, s), 3.70(2H, t, J=
5.6Hz), 3.89(2H, s),4.48(2H, t, J=5.6Hz), 4.88(2H,
s), 7.22-7.50(6H, m), 7.80(2H, s), 7.86(1H, s) 元素分析値:C2521326 として 計算値(%):C 58.94,H 4.15 ,N 8.25 実測値(%):C 58.71,H 4.25 ,N 8.35 。
【0197】参考例99 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−8−ジメチルアミノメチル−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−
f][1,4]オキサゼピン 参考例93で得た化合物(150mg)のTHF(3m
l)溶液にジメチルアミン(1ml)を加え、室温で3
0分間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に水を加えて酢
酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、乾燥し、溶媒を
留去すると、標題化合物が無色結晶(128mg)とし
て得られた。 融点:186−188℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.33(6H, s), 3.60(2H, s),
3.71(2H, t, J=5.6Hz), 4.49(2H, t, J=5.6Hz), 4.89(2
H, s), 7.26(1H, s), 7.30-7.50(5H, m), 7.81(2H, s),
7.86(1H, s) 元素分析値:C2623326 として 計算値(%):C 59.66,H 4.43 ,N 8.03 実測値(%):C 59.43,H 4.49 ,N 7.84 。
【0198】参考例100 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−8−シクロプロピルアミノメチル−2,3,4,5−
テトラヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,
2−f][1,4]オキサゼピン 参考例93で得た化合物(155mg)のTHF(10
ml)溶液にシクロプロピルアミン(0.5ml)を加
え、15時間撹拌下に加熱還流した。溶媒を留去し、残
留物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗
後、乾燥し、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用
いるカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノー
ル=9:1)に付し、分離、精製すると、標題化合物が
無色結晶(127mg)として得られた。 融点:129−131℃(酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:0.44(4H, m), 2.19(1H, m),
3.69(2H, t, J=5.6Hz), 3.97(2H, s), 4.48(2H, t, J=
5.6Hz) , 4.87(2H, s), 7.25(1H, s), 7.26-7.55(5H,
m), 7.79(2H, s), 7.86(1H, s)。 元素分析値:C2723326 ・1/6 H2 Oとして 計算値(%):C 60.22,H 4.37 ,N 7.80 実測値(%):C 59.98,H 4.40 ,N 7.85 。
【0199】参考例101 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−(N−メチルピ
ペラジノメチル)−5−オキソ−6−フェニルピリド
[3,2−f][1,4]オキサゼピン 参考例93で得た化合物(150mg)のTHF(1m
l)溶液にN−メチルピペラジン(1ml)を加え、室
温で15時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に水を加
えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、乾燥し、
溶媒を留去すると、標題化合物が無色結晶(105m
g)として得られた。 融点:181−182℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.30(3H, s), 2.48(4H, br),
2.59(4H, br), 3.68(2H, s), 3.71(2H, t, J=5.6Hz),
4.48(2H, t, J=5.6Hz), 4.89(2H, s), 7.27(1H, s), 7.
30-7.50(5H, m), 7.81(2H, m), 7.87(1H, s) 元素分析値:C2628426 として 計算値(%):C 60.20,H 4.88 ,N 9.68 実測値(%):C 59.96,H 5.00 ,N 9.51 。
【0200】参考例102 8−アセチルアミノメチル−4−[3,5−ビス(トリ
フルオロメチル)ベンジル]−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−
f][1,4]オキサゼピン 参考例97で得た化合物(150mg)のピリジン(3
ml)溶液に無水酢酸(1ml)を加え、室温で20分
間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に酢酸エチルを加え
た。この混合物を1N塩酸および水で洗浄後、乾燥し、
溶媒を留去すると、標題化合物が無色結晶(113m
g)として得られた。 融点:223−224℃(THF−エチル エーテルか
ら再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.07(3H, s), 3.72(2H, t, J
=5.4Hz) , 4.49(2H, t, J=5.4Hz), 4.56(2H, d, J=5.4H
z), 4.88(2H, s), 6.62(1H, br), 7.21(1H, s), 7.22-
7.55(5H, m), 7.80(2H, s), 7.87(1H, s) 元素分析値:C2621336 として 計算値(%):C 58.10,H 3.94 ,N 7.82 実測値(%):C 58.06,H 3.97 ,N 7.99 。
【0201】参考例103 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メタンスルホニ
ルアミノメチル−5−オキソ−6−フェニルピリド
[3,2−f][1,4]オキサゼピン 参考例97で得た化合物(150mg)のTHF(5m
l)溶液にトリエチルアミン(0.085ml)および
塩化メタンスルホニル(0.050ml)を加え、室温
で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に酢酸エチル
を加えた。この混合物を炭酸カリウム水および水で洗浄
後、乾燥し、溶媒を留去すると、標題化合物が無色結晶
(108mg)として得られた。 融点:194−195℃(THF−イソプロピル エー
テルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.99(3H, s), 3.72(2H, t, J
=5.4Hz), 4.44(2H, d,J=6.0Hz), 4.48(2H, t, J=5.4H
z), 4.88(2H, s), 5.55(1H, t, J=6.0Hz), 7.26(1H,
s), 7.27-7.50(5H, m), 7.80(2H, s), 7.87(1H, s) 元素分析値:C252134 SF6 ・1/2 H2 Oとし
て 計算値(%):C 51.55,H 3.80 ,N 7.21 実測値(%):C 51.43,H 3.78 ,N 7.07 。
【0202】参考例104 6−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−3,9−
ジメチル−5,10−ジオキソ−4−フェニルピリド
[2,3−f][1,4]ジアゾシン 参考例33で得た化合物(370mg)のTHF(15
ml)溶液に、冷却下、トリエチルアミン(0.42m
l)および塩化メタンスルホニル(0.24ml)を加
えて、室温で1時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナ
トリウム水(15ml)を加え、室温でさらに40分間
撹拌した後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を希塩酸お
よび飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、溶媒を留去した。残
留物をTHF(30ml)に溶解後、水素化ナトリウム
(60%油状)(84mg)を加え、40分間加熱還流
した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、希塩酸、
炭酸ナトリウム水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥し溶媒を
留去すると、標題化合物が無色結晶(213mg)とし
て得られた。 融点:203−205℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.72(1H, dd, J=15, 7.2Hz),
2.18(3H, s), 2.75(1H, m), 3.04(3H, s), 3.54(3H,
m), 4.09(1H, dd, J=14, 7.2Hz), 7.2-7.6(5H,m), 7.48
(2H, s), 7.74(1H, s), 8.69(1H, s) 元素分析値:C2621326 ・0.2 H2 Oとして 計算値(%):C 59.48,H 4.11 ,N 8.00 実測値(%):C 59.39,H 4.13 ,N 7.83 EI−MS m/s:521(M+ )[(C26213
26+ ]。
【0203】参考例105 6−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−9−メチ
ル−5,10−ジオキソ−4−フェニルピリド[2,3
−f][1,4]ジアゾシン 参考例34で得た化合物を用いて参考例104と同様に
して反応し、処理すると、標題化合物が無色結晶として
得られた。 融点:167−169℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:2.05(1H, m), 2.87(1H, m),
3.10(3H, s), 3.36(1H, d, J=14Hz), 3.48(1H, d, J=1
4Hz), 3.97(1H, m), 4.26(1H, dd, J=15, 7.1Hz), 7.35
(3H, m), 7.53(5H, m), 7.71(1H, s), 8.81(1H, d, J=
5.0Hz) 元素分析値:C2519326 として 計算値(%):C 59.18,H 3.77 ,N 8.28 実測値(%):C 58.90,H 3.81 ,N 8.05 。
【0204】参考例106 6−ベンジル−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒド
ロ−3,9−ジメチル−5,10−ジオキソ−4−フェ
ニルピリド[2,3−f][1,4]ジアゾシン 参考例35で得た化合物とメチルアミンを用いて、参考
例33の工程4と同様に反応し、処理してN−ベンジル
−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−メ
チルアミノカルボニル−4−フェニル−3−ピリジンカ
ルボキサミドを調製し、この化合物を用いて参考例10
4と同様に反応し、処理すると、標題化合物が無色結晶
として得られた。 融点:183−184℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.46(1H, dd, J=15, 8.1H
z), 2.17(3H, s), 2.69(1H, m), 3.02(3H, s), 3.27(1
H, d, J=13Hz), 3.44(1H, d, J=13Hz), 3.56(1H,m), 4.
00(1H, m), 7.01(2H, m), 7.2-7.6(8H, m), 8.68(1H,
s) 元素分析値:C242332 として 計算値(%):C 74.78,H 6.01 ,N 10.90 実測値(%):C 74.52,H 6.13 ,N 10.82。
【0205】参考例107 6−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−9−エチル−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒド
ロ−3−メチル−5,10−ジオキソ−4−フェニルピ
リド[2,3−f][1,4]ジアゾシン 参考例33の工程3で得た化合物とエチルアミンを用い
て、参考例33の工程4と同様に反応し、処理してN−
[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2
−エチルアミノカルボニル−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)−5−メチル−4−フェニル−3−ピリジンカルボ
キサミドを調製し、この化合物を用いて参考例104と
同様に反応し、処理すると、標題化合物が無色結晶とし
て得られた。 融点:228−229℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.33(3H, t, J=7.0Hz), 1.5
1(1H, dd, J=15, 7.6Hz), 2.18(3H, s), 2.72(1H, m),
3.39(1H, m), 3.42(1H, d, J=14Hz), 3.57(1H,d, J=14H
z), 3.57(1H, m), 3.77(1H, m), 4.03(1H, dd, J=15,
7.6Hz), 7.2-7.6(5H, m), 7.48(2H, s), 7.74(1H,s),
8.69(1H, s) 元素分析値:C2723326 として 計算値(%):C 60.56,H 4.33 ,N 7.85 実測値(%):C 60.28,H 4.51 ,N 7.65 。
【0206】参考例108 6−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−3,1
0−ジメチル−5,11−ジオキソ−4−フェニル−5
H−ピリド[2,3−g][1,5]ジアゾニン 参考例36で得た化合物を用いて、参考例104と同様
に反応し、処理すると、標題化合物が無色結晶として得
られた。 融点:247−249℃(THF−酢酸エチル−イソプ
ロピル エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.2-1.4(1H, m), 1.8-2.3(1
H, m), 2.15(3H, s),3.0-3.6(4H, m), 3.04(3H, s), 3.
91(1H, d, J=15Hz), 5.32(1H, d, J=15Hz), 7.0-7.5(7
H, m), 7.75(1H, s), 8.59(1H, s) 元素分析値:C2723326 として 計算値(%):C 60.56,H 4.33 ,N 7.85 実測値(%):C 60.41,H 4.46 ,N 7.87 EI−MS m/s:535(M+ )[(C27233
26+ ]。
【0207】参考例109 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−8−ヒドロキシメチル−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン 8−アセトキシメチル−4−[3,5−ビス(トリフル
オロメチル)ベンジル]−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン(参考例91)(4.51
g)、エタノール(50ml)および4N−NaOH
(50ml)の混合物を室温で1.5時間撹拌した。溶
媒を留去し、残留物に水を加えた。この混合物のpHを
希塩酸を用いて約8に調整し、酢酸エチルで抽出した。
抽出液を水洗し、乾燥後、溶媒を留去すると標題化合物
が無色結晶(4.10g)として得られた。 融点:199−201℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.10(1H, b), 3.71(2H, t, J
=5.6Hz), 4.50(2H, t,J=5.6Hz), 4.78(2H, s), 4.88(2
H,. s), 7.20-7.50(6H, m), 7.80(2H, m), 7.87(1H, s)
【0208】参考例110 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フ
ェニルピリド[3,2−f][1,4]オキサ ゼピン−8−カルボン酸4−[3,5−ビス(トリフル
オロメチル)ベンジル]−8−ヒドロキシメチル−2,
3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フェニル
ピリド[3,2−f][1,4]オキサゼピン(参考例
109)(3.49g)、2N−NaOH(100m
l)および過マンガン酸カリウム(2.22g)の混合
物を室温で45時間撹拌した。反応混合物に飽和チオ硫
酸ナトリウム水溶液(10ml)を加え、pHを塩酸を
用いて約3に調整後、酢酸エチル−THF(1:2)で
抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、溶媒
を留去すると標題化合物が無色結晶(2.74g)とし
て得られた。 融点:199−123℃(メタノール−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz, DMSO-d6) ppm:3.94(2H, b), 4.46(2H,
b), 4.91(2H, s), 7.25-7.55(5H, m), 7.90(1H, s), 8.
06(2H, s), 8.12(1H, s)
【0209】参考例111 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フ
ェニルピリド[3,2−f][1,4]オキサゼピン−
8−カルボキサミド 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フ
ェニルピリド[3,2−f][1,4]オキサゼピン−
8−カルボン酸(参考例110)(220mg)、TH
F(15ml)、DMF(触媒量)および塩化チオニル
(0.087ml)の混合物を過熱還流下に2.5時間
撹拌した。溶媒を留去し、残留物をTHF(10ml)
に溶解した。この溶液にアンモニア水(2ml)を加
え、この混合物を室温で1時間撹拌後、溶媒を濃縮し
た。濃縮物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を水洗し、乾燥後、溶媒を留去すると標題化合物が無色
結晶(163mg)として得られた。 融点:221−222℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.74(2H, t, J=5.6Hz), 4.50
(2H, t, J=5.6Hz), 4.92(2H, s), 5.80(1H, b), 7.30-
7.55(6H, m), 7.83(2H, s), 7.89(1H, s), 8.20(1H, s)
【0210】参考例112−117の化合物は4−
[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フェ
ニルピリド [3,2−f][1,4]オキサゼピン−8−カルボン
酸(参考例110)を酸クロリドを経由して、置換アミ
ン類(メチルアミン、ジメチルアミン、n−ブチルアミ
ン、ピペリジン、モルホリン、1−メチルピペラジン)
と、参考例111と同様に反応させ、処理することによ
り得られた。物理化学データを以下に記す。 参考例112 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−N−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オ
キソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,4]オ
キサゼピン−8−カルボキサミド 融点:145℃(分解)(THF−エチル エーテルか
ら再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.04(3H, d, J=5.2Hz), 3.73
(2H, t, J=5.4Hz), 4.48(2H, t, J=5.4Hz), 4.09(2H,
s), 7.25-7.60(5H, m), 7.65-7.95(1H, b), 7.81(2H,
s), 7.87(1H, s), 8.17(1H, s)
【0211】参考例113 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−N,N−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−
5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,
4]オキサゼピン−8−カルボキサミド 融点:235−236℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.11(3H, s), 3.15(3H, s),
3.72(2H, t, J=5.6Hz), 4.47(2H, t, J=5.6Hz), 4.90(2
H, s), 7.25-7.50(5H, m), 7.60(1H, s), 7.82(2H, s),
7.88(1H, s)
【0212】参考例114 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−N−n−ブチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−5
−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,
4]オキサゼピン−8−カルボキサミド 融点:194−196℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:0.96(3H, t, J
=7.2Hz), 1.20−1.80(6H,
m), 4.78(2H, m), 3.73(2H,
t, J=5.6Hz), 4.49(2H, t,
J=5.6Hz), 4.91(2H, s),
7.30−7.58(5H, m), 7.82(2
H, s), 7.88(1H, s), 8.18
(1H, s)
【0213】参考例115 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フ
ェニル−8−ピペリジノカルボニルピリド[3,2−
f][1,4]オキサゼピン 融点:218−220℃(THF−イソプロピル エー
テルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl) ppm:1.60
(2H, b), 1.69(4H, b), 3.44(2H, t, J=5.6Hz), 3.72(4
H, m), 4.46(2H, t, J=5.6Hz), 4.89(2H, s), 7.20-7.6
0(6H, m), 7.81(2H, s), 7.87(1H, s)
【0214】参考例116 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−モルホリノカル
ボニル−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−
f][1,4]オキサゼピン 融点:265−266℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.55-3.90(10H, m), 4.46(2
H, t, J=5.6Hz), 4.89(2H, s), 7.25-7.52(5H, m), 7.5
9(1H, s), 7.81(2H, s), 7.88(1H, s)
【0215】参考例117 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−[1−(4−メ
チルピペラジニル)カルボニル]−5−オキソ−6−フ
ェニルピリド[3,2−f][1,4]オキサゼピン 融点:196−198℃(THF−イソプロピル エー
テルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:2.35(3H, s), 2.45(2H, m),
2.54(2H, m), 3.61(2H, m), 3.72(2H, t, J=5.6Hz), 3.
84(2H, m), 4.46(2H, t, J=5.6Hz), 4.89(2H,s), 7.25-
7.50(5H, m), 7.54(1H, s), 7.81(2H, s), 7.88(1H, s)
【0216】参考例118から参考例126の化合物
は、各々、参考例37から参考例45の化合物を用い
て、参考例65と実質的に同様にして反応(THF中で
水素化ナトリウムの存在下に環化反応)、処理すること
により無色結晶として得られた。各々の物理化学データ
を以下に示す。 参考例118 2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フェ
ニル−4−(3,4,5−トリメトキシベンジル)ピリ
ド「3,2−f][1,4]オキサゼピン 融点:177−179℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.70(2H, t, J=5.6Hz), 3.85
(6H,s), 3.87(3H, s),4.34(2H, t, J=5.6Hz), 4.72(2H,
s), 6.60(2H, s), 7.24(1H, d, J=5.2Hz), 7.30-7.55
(5H, m), 8.42(1H, d, J=5.2Hz)
【0217】参考例119 4−(3,4−ジクロロベンジル)−2,3,4,5−
テトラヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,
2−f][1,4]オキサゼピン 融点:189−192℃(THF−エチル エーテルか
ら再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.67(2H, t, J=5.4Hz), 4.42
(2H, t, J=5.4Hz), 4.71(2H, s), 7.10-7.70(9H, m),
8.43(1H, d, J=5.2Hz)
【0218】参考例120 4−(3,4−ジメトキシベンジル)−2,3,4,5
−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリド
[3,2−f][1,4]オキサゼピン 融点:175−176℃(THF−エチル エーテルか
ら再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.67(2H, t, J=5.4Hz), 3.85
(3H, s), 3.91(3H, s), 4.29(2H, t, J=5.4Hz), 4.72(2
H, s), 6.80-7.00(3H, m), 7.22(1H, d, J=5.2Hz), 7.3
0-7.50(5H, m), 8.40(1H, d, J=5.2Hz)
【0219】参考例121 4−ベンジル−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オ
キソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,4]オ
キサゼピン 融点:209−211℃(メタノール−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.64(2H, t, J=5.6Hz), 4.33
(2H, t, J=5.6Hz), 4.77(2H, s), 7.22(1H, d, J=5.2H
z), 7.30-7.55(5H, m), 8.39(1H, d, J=5.2Hz)
【0220】参考例122 2,3,4,5−テトラヒドロ−6−オキソ−7−フェ
ニル−5−(3,4,5−トリメトキシベンジル)−6
H−ピリド[2,3−b][1,5]オキサゾシン 融点:155−156℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:1.65-1.85(1H, m), 2.29(1H,
m), 3.40-3.75(2H, m), 3.77(6H, s), 3.87(3H, s),
4.07(1H, d, J=14.2Hz), 4.27(1H, m), 4.66(1H, m),
5.22(1H, d, J=14.2Hz), 6.53(2H, s), 7.15(1H, d, J=
5.2Hz), 7.35(5H,m), 8.40(1H, d, J=5.2Hz)
【0221】参考例123 (S)−5−ベンジル−2,3,4,5−テトラヒドロ
−3−メチル−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリ
ド[2,3−b][1,5]オキサゾシン 融点:139−141℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:0.84(3H, d, J=7.0Hz), 2.43
(1H, m), 3.12(1H, d,J=14.8Hz), 3.39(1H, dd, J=15.
4, 10.2Hz), 3.72-4.00(2H, m), 4.60(1H, dd,J=12.4,
5.2Hz), 5.51(1H, d, J=14.8Hz), 7.16(1H, d, J=5.0H
z), 7.20-7.50(10H, m), 8.39(1H,d d, J=5.0Hz)
【0222】参考例124 (R)−5−ベンジル−2,3,4,5−テトラヒドロ
−3−メチル−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリ
ド[2,3−b][1,5]オキサゾシン 融点:139−141℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:参考例123の化合物のス
ペクトルと同じ。
【0223】参考例125 (S)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−メチル
−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリド[2,3−
b][1,5]オキサゾシン 融点:142−143℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテル再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:0.87(3H, d, J=7.0Hz), 2.46
(1H, m), 3.10(1H, d,J=15.4Hz), 3.59(1H, dd, J=15.
0, 10.6Hz), 3.92(1H, dd,. J=12.6, 10.4Hz),. 4.20(1
H, d, J=15.4Hz), 4.63(1H, dd, J=12.6, 5.2Hz), 5.50
(1H, d, J=15.4Hz), 7.18(1H, d, J=5.0Hz), 7.20-7.50
(5H, m), 7.72(2H, s), 7.84(1H, s), 8.43(1H, d, J=
5.0Hz)
【0224】参考例126 (R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−メチル
−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリド[2,3−
b][1,5]オキサゾシン 融点:142−143℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:参考例125の化合物のス
ペクトルと同じ。
【0225】参考例127 7−ベンジル−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒ
ドロ−5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキ
ソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例46で得た化合物用いて参考例69と同様に反応
し、処理すると標記化合物が無色結晶として得られた。 融点:239−241℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.6−2.1(4H,
m), 2.50(3H, s), 3.14(1H,
dd, J=15, 3.8Hz), 3.3−3.
7(2H, m), 3.77(1H, d, J=1
5Hz), 5.14(1H, dd, J=14,
5.9Hz), 5.42(1H, d, J=15H
z), 6.67(2H, d, J=7.0Hz),
6.92(1H, dd, J=7.6, 1.8H
z), 7.1−7.5(6H, m), 7.46
(1H, dd, J=8.4, 4.4Hz),
7.60(1H, dd, J=8.4, 1.8H
z), 8.90(1H, dd, J=4.4,
1.8Hz)
【0226】参考例128 (9R)−7−ベンジル−6,7,8,9,10,11
−ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニ
ル)−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾ
シノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例47で得た化合物を用いて参考例69と同様に反
応し、処理すると標記化合物が無色結晶として得られ
た。 融点:218−220℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.85(3H, d, J=7.0Hz),
1.50-1.75(1H, m), 1.90-2.35(2H, m), 2.50(3H, s),
2.89(1H, d, J=15Hz), 3.26(1H, dd, J=14, 10Hz),3.59
(1H, dd, J=14, 11Hz), 3.75(1H, d, J=15Hz), 5.10(1
H, dd, J=14, 6.1Hz), 5.42(1H, d, J=15hz), 6.69(2H,
d, J=6.8Hz), 6.91(1H, dd, J=7.8, 1.8Hz), 7.1-7.5
(6H, m), 7.46(1H, dd, J=8.4, 4.2Hz), 7.60(1H, dd,
J=8.4, 1.8Hz), 8.90(1H, dd, J=4.2, 1.8Hz)
【0227】参考例129 (9S)−7−ベンジル−6,7,8,9,10,11
−ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニ
ル)−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾ
シノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例47で得た化合物用いて参考例69と同様に反応
し、処理すると標記化合物が無色結晶として得られた。 融点:218−220℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:参考例74の化合物のスペ
クトルに同じ。
【0228】参考例130 (9R)−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ
−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,13
−ジオキソ−7−(3,4,5−トリメトキシベンジ
ル)−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例49で得た化合物用いて参考例69と同様に反応
し、処理すると標記化合物が無色結晶として得られた。 白色粉末 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.90(3H, d, J=6.6Hz), 1.5
-1.8(1H, m), 1.9-2.5(2H, m), 2.41(3H, s), 3.11(1H,
d, J=15Hz), 3.35(1H, dd, J=15, 11Hz), 3.56(1H, d
d, J=14, 11Hz), 3.7-3.9(1H, m), 3.75(6H, s), 3.87
(3H, s), 5.07(1H, dd, J=14, 5.9Hz), 5.19(1H, d, J=
15Hz), 6.30(2H, s), 6.77(1H, d, J=8.0Hz), 6.97(1H,
d, J=8.0Hz), 7.29(1H, d, J=8.2Hz), 7.37(1H, d, J=
8.2Hz), 7.45(1H, dd, J=8.4, 4.0Hz), 7.58(1H, dd, J
=8.4, 1.4Hz), 8.89(1H, dd, J=4.0, 1.4Hz)
【0229】参考例131 (9S)−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ
−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,13
−ジオキソ−7−(3,4,5−トリメトキシベンジ
ル)−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例50で得た化合物用いて参考例69と同様に反応
し、処理すると標記化合物が無色結晶として得られた。 白色粉末 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:参考例76の化合物のスペ
クトルに同じ。
【0230】参考例132 (9R)−7−(3,5−ジメトキシベンジル)−6,
7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−
5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−1
3H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]
ナフチリジン 参考例51で得た化合物を用いて参考例69と同様に反
応し、処理すると標記化合物が無色結晶として得られ
た。 融点:206−208℃(エタノール−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.87(3H, d, J=7.0Hz), 1.6
7(1H, m), 1.9-2.4(2H, m), 2.42(3H, s), 3.05(1H, d,
J=15Hz), 3.24-3.40(1H, m), 3.45-3.85(2H,m), 3.74
(6H, s), 5.08(1H, dd, J=14, 5.8Hz), 5.26(1H, d, J=
14Hz), 6.12(2H, d, J=2.0Hz), 6.38(1H, t, J=2.0Hz),
6.84(1H, d, J=7.0Hz), 7.09(1H, d, J=7.0Hz), 7.29
(1H, d, J=9.2Hz), 7.38(1H, d, J=9.2Hz), 7.46(1H, d
d, J=8.2,4.2Hz), 7.62(1H, dd, J=8.2, 1.6Hz), 8.89
(1H, dd, J=4.2, 1.6Hz)
【0231】参考例133から参考例136の化合物
は、各々、参考例52から参考例54および参考例14
4の化合物を用いて、参考例65と実質的に同様にして
反応(THF中で水素化ナトリウムの存在下に環化反
応)、処理することにより無色結晶として得られた。各
々の物理化学データを以下に記す。 参考例133 4−ベンジル−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オ
キソ−6−(4−メチルフェニル)ピリド[3,2−
f][1,4]オキサゼピン 融点:203−204℃(メタノール−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.41(3H, s), 3.64(2H, t,
J=5.4Hz), 4.32(2H, t, J=5.4Hz), 4.78(2H, s), 7.21
(1H, d, J=5.2Hz), 7.25(4H, s), 7.38(5H, s),8.37(1
H, d, J=5.2Hz)
【0232】参考例134 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−
(4−メチルフェニル)ピリド[3,2−f][1,
4]オキサゼピン 融点:212−213℃(アセトン−イソプロピル エ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.40(3H, s), 3.70(2H, t,
J=5.6Hz), 4.47(2H, t, J=5.6Hz), 4.89(2H, s), 7.24
(total 5H, m), 7.81(2H, s), 7.87(1H, s), 8.41(1H,
d, J-5.2Hz)
【0233】参考例135 (S)−5−ベンジル−2,3,4,5−テトラヒドロ
−3−メチル−7−(4−メチルフェニル)−6−オキ
ソ−6H−ピリド[2,3−b][1,5]オキサゾシ
ン 融点:148−149℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.83(3H, d, J=7.4Hz), 2.3
0-2.60(1H, b), 2.42(3H, s), 3.11(1H, d, J=15.4Hz),
3.40(1H, dd, J=15.4, 10.4Hz), 3.75-4.00(2H, m),
4.59(1H, dd, J=12.4, 4.8Hz), 5.50(1H, d, J=15.0H
z), 7.15(1H, d, J=4.8Hz), 7.20-7.40(total 9H, m),
8.37(1H, d, J=4.8Hz)
【0234】参考例136 (S)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−メチル−
7−(4−メチルフェニル)−6−オキソ−6H−ピリ
ド[2,3−b][1,5]オキサゾシン 融点:159−160℃(アセトン−イソプロピル エ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.86(3H, d, J=7.0Hz), 2.2
0-2.60(1H, b), 2.37(3H, s), 3.09(1H, d, J=15.4Hz),
3.58(1H, dd, J=15.4, 10.4Hz), 3.89(1H, t,J=11.6H
z), 4.18(1H, d, J=15.4Hz), 4.62(1H, dd, J=12.2, 5.
2Hz), 5.53(1H,d, J=15.4Hz), 7.17(total 5H, m), 7.7
2(2H, s), 7.84(1H, s), 8.40(1H, d,J=5.2Hz)
【0235】参考例137 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベン
ジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−5−
(4−ヒドロキシメチルフェニル)−9−メチル−6,1
3−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 酵母エキス0.4%、麦芽エキス1%、グルコース0.4
%、寒天2%(ISPMedium No. 2)を含むpH7.
3の寒天スラント上でストレプトミセス・サルチラス
(Streptomyces subrutilus)IFO 13388を28
℃で14日間培養した。別にグルコース0.5%、デキ
ストリン5%、脱脂大豆粉(soy bean meal)3.5%、
炭酸カルシウム0.7%を含む培地を調整し、200ml
容三角フラスコに40ml入れ、120℃で20分間蒸気
殺菌した。この培地に前記の培養菌体を1白金耳接種
し、28℃で48時間振盪培養した。得られた培養液を
さらに同様の培地を含むフラスコ13本に1mlずつ移
し、28℃で48時間振盪培養した。この各培養液に参
考例72で得られた(9R)−7−[3,5−ビス(トリフ
ルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘ
キサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−
6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1
−g][1,7]ナフチリジン(104mg)のDMSO
(5.2ml)溶液を0.4mlずつに分けて添加し、28℃
で48時間振盪し、反応させた。反応後、2N硫酸でp
H4に調整し、500mlの酢酸エチルで抽出した。抽出
液を濃縮し、濃縮液をシリカゲルを用いるカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル−メタノール=9:1)に付
して分離、精製すると標題化合物が無色結晶(30mg)
として得られた。 融点 240−241℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm: 0.91(3
H,d,J=6.6Hz),1.5−1.9(2H,m),
1.95−2.40(2H,m),2.98(1H,d,J
=15Hz),3.35−3.65(2H,m),4.02
(1H,d,J=15Hz),4.75(2H,s),5.
10(1H,dd,J=15,5.5Hz),5.46(1
H,d,J=15Hz),6.97(1H,d,J=8.0
Hz),7.26(1H,d,J=8.0Hz),7.4−
7.6(6H,m),7.81(1H,s),8.93(1
H,dd,J=4.0,1.8Hz) 元素分析値: C3025336として 計算値(%): C 61.12, H 4.27, N 7.13 実測値(%): C 61.15, H 4.21, N 7.03 EI−MS m/z: 589(M+)[(C30253
36)+]。
【0236】参考例138 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジ
ル]−5−(4−ホルミルフェニル)−6,7,8,9,10,
11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオキソ
−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフ
チリジン 酵母エキス0.4%、麦芽エキス1%、グルコース0.4
%、寒天2%(ISPMedium No.2)を含むpH7.
3の寒天スラント上でストレプトミセス・タナシエンシ
ス・サブスピーシス・セファロミセチカス(Streptomyc
es tanashiensis subsp. cephalomyceticus)IFO 1
3929を28℃で14日間培養した。別にグルコース
0.5%、デキストリン5%、脱脂大豆粉(soy bean me
al)3.5%、炭酸カルシウム0.7%を含む培地を調整
し、200ml容三角フラスコに40ml入れ、120℃で
20分間蒸気殺菌した。この培地に前記の培養菌体を1
白金耳接種し、28℃で48時間振盪培養した。得られ
た培養液をさらに同様の培地を含むフラスコ25本に1
mlずつ移し、28℃で48時間振盪培養した。この各培
養液に参考例72で得られた(9R)−7−[3,5−ビス
(トリフルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,1
1−ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェ
ニル)−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシ
ノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン(200mg)のDM
SO(10ml)溶液を0.4mlずつに分けて添加し、2
8℃で48時間振盪し、反応させた。反応後、2N硫酸
でpH4に調整し、1Lの酢酸エチルで抽出した。抽出
液を濃縮し、濃縮液をシリカゲルを用いるカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル−メタノール=9:1)に付
して分離、精製すると標題化合物を含む無色結晶が得ら
れた。本品の構造は、別途に参考例139で調整した化
合物とNMRスペクトルを比較し決定した。
【0237】参考例139 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジ
ル]−5−(4−ホルミルフェニル)−6,7,8,9,10,
11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオキソ
−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフ
チリジン 参考例137で得られた(9R)−7−[3,5−ビス(ト
リフルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,11
−ヘキサヒドロ−5−(4−ヒドロキシメチルフェニル)
−9−メチル−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジ
アゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン(109m
g)、二酸化マンガン(1.3g)およびジクロロメタン
(13ml)の混合物を室温で2時間撹拌した後、セライ
ト(Celite)を用いて沈殿物を濾別した。濾液を
濃縮すると標題化合物が無色結晶(70mg)として得
られた。 融点 213−214℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm: 0.95(3
H,d,J=6.6Hz),1.60−1.85(1H,
m),1.95−2.40(2H,m),3.05(1H,
d,J=15Hz),3.35−3.65(2H,m),4.
00(1H,d,J=15Hz),5.11(1H,dd,
J=14,5.7Hz),5.38(1H,d,J=15H
z),7.12(1H,d,J=8.4Hz),7.40−
7.55(4H,m),7.60−7.75(2H,m),
7.78(1H,s),7.96(1H,d,J=8.0H
z),8.94(1H,m),10.03(1H,s) 元素分析値:C3023336として 計算値(%): C 61.33, H 3.95, N 7.15 実測値(%): C 61.25, H 4.04, N 7.11 EI−MS m/z: 587(M+)[(C30233
36)+]。
【0238】参考例140 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジ
ル]−5−(4−カルボキシフェニル)−6,7,8,9,1
0,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオキ
ソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナ
フチリジン 酵母エキス0.4%、麦芽エキス1%、グルコース0.4
%、寒天2%(ISPMedium No. 2)を含むpH7.
3の寒天スラント上でストレプトミセス・ラベンドグリ
セウス(Streptomyces lavenduligriseus)IFO 13
405を28℃で14日間培養した。別にグルコース
0.5%、デキストリン5%、脱脂大豆粉(soy bean me
al)3.5%、炭酸カルシウム0.7%を含む培地を調整
し、200ml容三角フラスコに40ml入れ、120℃で
20分間蒸気殺菌した。この培地に前記の培養菌体を1
白金耳接種し、28℃で48時間振盪培養した。得られ
た培養液をさらに同様の培地を含むフラスコ25本に1
mlずつ移し、28℃で48時間振盪培養した。この各培
養液に参考例72で得られた(9R)−7−[3,5−ビス
(トリフルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,1
1−ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェ
ニル)−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシ
ノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン(200mg)のDM
SO(10ml)溶液を0.4mlずつに分けて添加し、2
8℃で48時間振盪し、反応させた。反応後、2N硫酸
でpH4に調整し、1Lの酢酸エチルで抽出した。抽出
液を濃縮し、濃縮液を1N水酸化ナトリウム水で抽出し
た。抽出液を2N塩酸を用いてpH3−4に調整した
後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗
浄、乾燥し溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用い
るカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル−メタノール
=9:1)に付して分離、精製すると標題化合物が無色
結晶(58mg)として得られた。 融点 300−301℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm: 0.96(3
H,d,J=6.6Hz),1.76(1H,m),1.95
−2.40(2H,m),3.09(1H,d,J=15H
z),3.40−3.65(2H,m),4.02(1H,
d,J=15Hz),5.12(1H,dd,J=14,5.
6Hz),5.36(1H,d,J=15Hz),7.04
(1H,dd,J=8.0,1.6Hz),7.45−7.6
5(5H,m),7.83(1H,s),7.91(1
H,d,J=8.4Hz),8.20(1H,dd,J=8.
4,1.8Hz),8.97(1H,dd,J=3.6,2.
2Hz) EI−MS m/z: 603(M+)[(C30233
46)+]。
【0239】参考例141 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジ
ル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチ
ル−5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−
13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチ
リジン N−オキシド 参考例72で得られた(9R)−7−[3,5−ビス(トリ
フルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,11−
ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)
−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,
1−g][1,7]ナフチリジン(1.60g)、m−クロ
ロ過安息香酸(1.2g)およびジクロロメタン(20m
l)の混合物を室温で3時間撹拌した後、溶媒を留去し
た。残留物を酢酸エチルに溶解し、炭酸カリウム水およ
び飽和食塩水で洗浄後、乾燥した。溶媒を留去すると標
題化合物が淡黄色結晶(0.73g)として得られた。 融点 237−239℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm: 0.91(3
H,d,J=6.6Hz),1.73(1H,m),1.9−
2.4(2H,m),2.36(3H,s),2.97(1
H,d,J=15Hz)、3.3−3.5(2H,m),3.
97(1H,d,J=15Hz),4.97(1H,dd,
J=14,5.2Hz),5.41(1H,d,J=15H
z),6.82(2H,m),7.04(1H,d,J=7.
4Hz),7.15−7.35(3H,m),7.44(2
H,s),7.81(1H,s),8.31(1H,dd,J
=5.4,0.8Hz) 元素分析値: C3025336として 計算値(%): C 61.12, H 4.27, N 7.13 実測値(%): C 60.77, H 4.55, N 7.00
【0240】参考例142 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジ
ル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−5−(4
−ヒドロキシメチルフェニル)−9−メチル−6,13−
ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,
7]ナフチリジン N−オキシド 参考例137で得られた(9R)−7−[3,5−ビス(ト
リフルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,11
−ヘキサヒドロ−5−(4−ヒドロキシメチルフェニル)
−9−メチル−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジ
アゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン(100m
g)、4−ジメチルアミノピリジン(触媒量)、無水酢
酸(0.1ml)およびピリジン(3ml)の混合物を室温
で16時間撹拌した後、溶媒を留去した。残留物に酢酸
エチルを加え、希塩酸および飽和食塩水で洗浄、乾燥
後、溶媒を留去し、残留物をジクロロメタン(10ml)
に溶解した。この溶液にm−クロロ過安息香酸(102
mg)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液をジクロロ
メタンで希釈後、0.1N水酸化ナトリウム水で洗浄、
乾燥し、溶媒を留去した。残留物にメタノール(10m
l)および1N水酸化ナトリウム水(2ml)を加え、室
温で30分間撹拌した後、水を加え、酢酸エチルで抽出
した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を留
去すると標題化合物が淡黄色結晶(28mg)として得ら
れた。 融点 240−243℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm: 0.91(3
H,d,J=6.2Hz),1.5−2.4(4H,m),
2.98(1H,d,J=15Hz),3.44(2H,
m),4.00(1H,d,J=15Hz),4.74(2
H,s),4.98(1H,m),5.40(1H,d,J
=15Hz),6.88(1H,m),7.26(1H,
d,J=7.4Hz),7.45(6H,m),7.81(1
H,s),8.32(1H,m)
【0241】参考例143 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジ
ル]−5−(4−カルボキシフェニル)−6,7,8,9,1
0,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオキ
ソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナ
フチリジン N−オキシド 参考例140で得られた(9R)−7−[3,5−ビス(ト
リフルオロメチル)ベンジル]−5−(4−カルボキシフ
ェニル)−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−
メチル−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシ
ノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン(200mg)のTH
F(20ml)溶液にジアゾメタン(N−ニトロソメチル
ウレアと水酸化カリウムを用いて調整)のエチルエーテ
ル(10ml)を加え、室温で30分間撹拌した。溶媒を
留去後、残留物をジクロロメタン(20ml)に溶解し
た。この溶液にm−クロロ過安息香酸(0.6g)を少
量ずつ加え、室温で2時間撹拌した。反応液をジクロロ
メタンで希釈後、1N水酸化ナトリウム水および水で洗
浄、乾燥し、溶媒を留去した。残留物にメタノール(2
0ml)および1N水酸化ナトリウム水(5ml)を加え、
30分間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物に水
を加え、2N塩酸を用いてpH2−3に調整した。この
溶液を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄
後、乾燥し、溶媒を留去すると標題化合物が淡黄色結晶
(88mg)として得られた。 NMR(200MHz,CDCl3)ppm: 0.95(3
H,d,J=6.6Hz),1.75(1H,m),1.9−
2.4(2H,m),3.08(1H,d,J=15H
z),3.47(2H,m),4.00(1H,d,J=1
5Hz),5.00(1H,dd,J=14,6.0Hz),
5.29(1H,d,J=15Hz),6.80(1H,
d,J=8.4Hz),7.02(1H,d,J=7.3H
z),7.28(1H,dd,J=7.0,6.6Hz),7.
46(2H,s),7.54(1H,d,J=7.0H
z),7.81(1H,s),7.88(1H,d,J=7.
3Hz),8.16(1H,d,J=8.4Hz),8.39
(1H,d,J=6.6Hz)。
【0242】参考例144 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−[(S)−3−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピル]−4−(4−メチルフェニル)−3−ピ
リジンカルボキサミド NMR(200MHz, CDCl3)ppm:0.54(3H×1/4, d, J=7.0Hz),
0.63(3H×1/4, d, J=7.0Hz), 0.79(3H×1/4, d, J=7.0H
z), 0.84(3H×1/4, d, J=7.0Hz), 1.50-1.90(1H, m),
2.25-2.45(3H, m), 2.45-3.90(total 5H, m), 4.05-4.4
5(1H, m), 4.50-4.95(1H, m), 7.00-7.20(1H, m), 7.20
-7.50(total 5H, m), 7.70-7.85(2H, m),8.42(1H, m)。 (アミド回転異性体1:1の混合物)。
【0243】参考例145 (9R)−[10,10,11,11−24]−7−[3,
5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−8,9,1
0,11−テトラヒドロ−9−メチル−5−(4−メチ
ルフェニル)−7H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジン−6,13−ジオン(参考例
72の化合物のd4体) (工程1)(S)−(+)−3−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロピオン酸 メチルエステルTHPエーテル(3
9.5g)(文献記載の方法[森 謙二、テトラヘドロ
ン39巻、3107−3109頁(1983年):鏡像
体について合成法が記載されている。]に準じて調製し
た。)のエチル エーテル(60ml)溶液を、0℃で重
水素化リチウムアルミニウム(5.80g)のエチル
エーテル(200ml)の懸濁液中に激しく撹拌しながら
徐々に加えた。次いで反応混合物を室温で1時間撹拌
後、再び氷水で冷却し、1N水酸化ナトリウム水(24
ml)およびTHF(24ml)の混合液を撹拌しながら加
えた。沈殿物をセライトを用いて濾別した後、濾液を乾
燥し、溶媒を留去すると(S)−[1,1−22]−2
−メチル−1,3−プロパンジオール モノTHPエー
テルが無色油状物(35.6g)として得られた。 NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 0.90(3
H×1/2, d, J=7.0Hz), 0.91(3H×1/
2, d, J=7.0Hz), 1.4−1.9(6H,m), 2.
01(1H, m), 2.74(1H, bs), 3.3−3.6
(3H, m),3.89(1H, m), 4.58(1H,
b)。 (工程2)工程1で得た化合物(35.6g)のピリジ
ン(150ml)溶液に冷却下かき混ぜながら、塩化p−
トルエンスルホニル(39g)を加えた。この混合物を
室温で終夜撹拌後、エチル エーテルで希釈し、水、希
塩酸、食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を留去した。残留
物をDMSO(150ml)に溶解後、シアン化ナトリウ
ム(13g)を加え、室温で6時間撹拌した。ヘキサン
で希釈した後、水洗、乾燥し、溶媒を留去すると(R)
−[2,2−22]−4−ヒドロキシ−3−メチルブタ
ンニトリル THPエーテルが淡黄色油状物(19.1
g)として得られた。 NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 1.09(3
H×1/2, d, J=6.Hz), 1.10(3H×1/
2,d,J=6.8Hz),1.5−1.9(6H, m),
2.16(1H, m), 3.16−3.88(4H, m),
4.60(1H, b)。
【0244】(工程3)工程2で得た化合物(19.1
g)のエチル エーテル(80ml)溶液を、0℃で重水
素化リチウムアルミニウム(4.85g)のエチル エ
ーテル(200ml)の懸濁液中に激しく撹拌しながら徐
々に加えた。次いで反応混合物を室温で1時間撹拌後、
再び氷水で冷却し、1N水酸化ナトリウム水(20ml)
およびTHF(20ml)の混合液を撹拌しながら加え
た。沈殿物をセライトを用いて濾別した後、濾液を乾燥
し、溶媒を留去すると(R)−[3,3,4,4−24
−4−アミノ−2−メチル−1−ブタノール THPエ
ーテルが淡黄色油状物(19.3g)として得られた。 NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 0.93(3
H×1/2, d, J=6.8Hz), 0.94(3H×1/
2, d, J=6.8Hz), 1.2−1.9(9H,m), 3.
13−3.27(1H,m), 3.45−3.64(2H,
m), 3.86(1H, m), 4.57(1H,b)。
【0245】(工程4)工程3で得た化合物と参考例3
で得た化合物を用いて、参考例5と同様に反応して処理
したところ、(R)−N−[3,5−(ビストリフルオ
ロメチル)ベンジル]−7,8−ジヒドロ−7−([1,
1,2,2−24]−4−ヒドロキシ−3−メチルブチ
ル)−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ− 1,
7−ナフチリジン−6−カルボキサミドが無色結晶とし
て得られた。 融点:205−207℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 0.78(3
H, d, J=7.0Hz), 1.55(1H, m), 2.28
(3H, s), 3.14(1H, b, OH), 3.2−3.
5(2H, m), 4.50(2H, d, J=6.0Hz),
7.0−7.3(4H, m), 7.29(1H, dd, J=
8.4, 4.4Hz), 7.54(1H, dd, J=8.4,
1.6Hz), 7.69(2H, s), 7.78(1H,
s), 8.55(1H, t, J=6.0Hz), 8.61(1
H, dd, J=4.4, 1.6Hz)。 元素分析値: C30234633・1/2H2Oとして 計算値(%): C, 59.60 H, 4.00 D, 1.33 N, 6.95 実測値(%): C, 59.94 H, 3.82 D, 1.29 N, 7.13。
【0246】(工程5)工程4で得た化合物を用い、参
考例69と同様に反応し処理したところ、標題化合物が
無色結晶として得られた。 融点:227−229℃(酢酸エチル−メタノール−エ
チル エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 0.91(3
H,d,J=7.0Hz),2.08(1H,m),2.3
7(3H,s),2.97(1H, dd, J=15, 1.4
Hz), 3.45(1H, dd, J=15, 11Hz), 3.
99(1H, d,J=15Hz), 5.46(1H, d, J
=15Hz), 6.83(1H, dd, J=7.8, 1.8H
z), 7.05(1H, d, J=7.8Hz), 7.26(1
H, d,J=7.8Hz), 7.34(1H, dd, J=7.
8, 1.8Hz), 7.47(1H,dd, J=8.6, 4.4
Hz), 7.48(2H, s), 7.56(1H, dd, J=
8.6, 1.8Hz), 7.82(1H, s), 8.91(1
H, dd, J=4.1, 1.8Hz)。 元素分析値:C30214632として 計算値(%): C, 62.39 H, 3.66 D, 1.39 N, 7.28 実測値(%): C, 62.41 H, 3.65 D, 1.35 N, 7.21。 EI−MS m/z:577(M+)、558、35
0、313 [α]D:+116.6°(c=0.541,MeOH)。
【0247】参考例146 (9R)−[10,10,11,11−24]−7−[3,
5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−8,9,1
0,11−テトラヒドロ−5−(4−ヒドロキシメチル
フェニル)−9−メチル−7H−[1,4]ジアゾシノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジン−6,13−ジオ
ン(参考例137の化合物のd4体) 参考例145で得た化合物を用い、参考例137と同様
に反応し処理したところ、標題化合物が無色結晶として
得られた。 融点:241−242℃(酢酸エチル−メタノール−エ
チル エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 0.91(3
H, d, J=7.0Hz), 1.85(1H, m), 2.09
(1H, m), 2.98(1H, dd, J=15,1.4H
z), 3.47(1H, dd, J=15, 11Hz), 4.0
2(1H, d, J= 15Hz), 4.75(2H, d, J
=4.4Hz), 5.45(1H, d, J=15Hz), 6.
97(1H, d, J=8.0Hz), 7.25(1H, d,
J=8.0Hz), 7.4−7.6(6H, m), 7.81
(1H, s), 8.91(1H, dd, J=4.0, 2.2H
z)。 元素分析値:C30214633・1/2H2Oとして 計算値(%): C, 59.80 H, 3.68 D, 1.34 N, 6.97 実測値(%): C, 59.76 H, 3.78 D, 1.40 N, 6.73。 EI−MS m/z:593(M+)、554、51
9,366、313 [α]D:+94.2°(c=0.538,MeOH)。
【0248】参考例147 (9R)−[10,10,11,11−24]−7−[3,
5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−5−(4
−ホルミルフェニル)−8,9,10,11−テトラヒド
ロ−9−メチル−7H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジン−6,13−ジオン(参考例
138の化合物のd4体) 参考例146で得た化合物を用い、参考例138または
参考例139と同様に反応し処理したところ、標題化合
物が無色結晶として得られた。 融点:215−216℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 0.95(3
H, d, J=7.0Hz), 2.10(1H, m), 3.05
(1H, dd, J=15, 1.4Hz), 3.47(1H, d
d, J=15, 11Hz), 4.00(1H, d, J=15
Hz), 5.39(1H, d, J=15Hz), 7.12
(1H, dd, J=8.0, 1.8Hz), 7.40−7.5
5(4H, m), 7.62−7.74(2H, m), 7.7
9(1H, s),7.97(1H, dd, J=8.0, 1.8
Hz), 8.94(1H,dd,J=4.0,1.8Hz),
10.04(1H, s)。 元素分析値:C30194633として 計算値(%): C, 60.91 H, 3.24 D, 1.36 N, 7.10 実測値(%): C, 60.89 H, 3.31 D, 1.36 N, 6.99。 EI−MS m/z:591(M+)、572、51
7,364、313 [α]D:+106.1°(c=0.510,MeOH)。
【0249】参考例148 (9S)−[10,10,11,11−24]−7−[3,
5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−5−(4
−カルボキシフェニル)−8,9,10,11−テトラヒ
ドロ−9−メチル−7H−[1,4]ジアゾシノ[2,1
−g][1,7]ナフチリジン−6,13−ジオン(参考
例140の化合物のd4体) 参考例146で得た化合物(2.0g)、t−ブタノー
ル(80ml)、0.3N水酸化ナトリウム水(55ml)
の混合物に0℃で撹拌しながら、過マンガン酸カリウム
(1.7g)を少量ずつ加えた。室温で1時間撹拌した
後、エタノール(10ml)を加え、室温で30分間撹拌
した。沈殿物をセライトを用いて濾別し、エタノールで
洗浄した。濾液と洗液を合わせ、溶媒を留去した後、残
留物を1N水酸化ナトリウム水に溶解した。この溶液を
エチル エーテルおよびTHFの混合液で洗浄した後、
2N塩酸を用いて酸性とし、酢酸エチルで抽出した。抽
出液を食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を留去すると標題
化合物が無色結晶(1.71g)として得られた。 融点:302−303℃(酢酸エチル−メタノール−エ
チル エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 0.95(3
H, d, J=6.6Hz), 2.09(1H, m), 3.09
(1H, d, J=14Hz), 3.49(1H, dd, J=
14, 9.4Hz), 4.02(1H, d, J=15Hz),
5.36(1H,d,J=15Hz), 7.04(1H, d,
J=8.0Hz), 7.50(4H, m),7.59(1H,
d, J=8.4Hz), 7.82(1H, s), 7.91(1
H, d,J=8.4Hz), 8.20(1H, d, J=8.0
Hz), 8.97(1H, dd, J=3.6, 2.2Hz)。 元素分析値:C30194634・1/2H2Oとして 計算値(%): C, 58.44 H, 3.27 D, 1.31 N, 6.82 実測値(%): C, 58.47 H, 3.21 D, 1.32 N, 6.89。 EI−MS m/z:607(M+)、568、53
3,380、313 [α]D:+123.2°(c=0.545,MeOH)。
【0250】参考例149 (R)−N−[3,5−ジ(ベンジルオキシ)ベンジ
ル]−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−3−
メチルブチル)−5−(4−メチルフェニル)−8−オ
キソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミ
ド (工程1)参考例2の工程2で得られた化合物と3,5
−ジ(ベンジルオキシ)ベンジルアミンを用い、参考例
2の工程4と同様にして反応し、処理したところ、N−
[3,5−ジ(ベンジルオキシ)ベンジル]−5−(4
−メチルフェニル)−8−オキソ−8H−ピラノ[3,
4−b]ピリジン−6−カルボキサミドが無色結晶とし
て得られた。 融点:177−179℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 2.43 (3H, s), 4.40 (2H,
d, J = 5.8 Hz), 5.01(4H, s), 6.51 (3H, m), 7.1-7.5
(15H, m), 7.57 (2H, m), 8.94 (1H, dd, J= 3.6, 2.2
Hz) 元素分析値:C373025として 計算値(%):C 76.27, H 5.19, N 4.81 実測値(%):C 76.36, H 5.11, N 4.78。 (工程2)工程1で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて
参考例19と同様にして反応し、処理したところ標題化
合物が無色結晶として得られた。 融点:168−170℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.83 (3H, d, J = 6.6 H
z), 1.5-1.9 (3H, m), 2.30 (3H, s), 2.99 (1H, m),
3.2-3.6 (2H, m), 3.75-3.95 (2H, m), 4.21 (2H,d, J
= 6.0 Hz), 4.98 (4H, s), 6.33 (2H, d, J = 1.8 Hz),
6.50 (1H, bt),7.1-7.5 (16H, m), 7.58 (1H, d, J =
8.4 Hz), 8.67 (1H, dd, J = 4.4, 1.2 Hz) 元素分析値:C424135・0.3H2Oとして 計算値(%):C 74.93, H 6.23, N 6.24 実測値(%):C 74.80, H 6.25, N 6.28。
【0251】参考例150 (R)−N−(3,5−ジメトキシベンジル)−7,8
−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−3−メチルブチ
ル)−8−オキソ−5−フェニル−6−ピリド[3,4
−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例9の工程2で得られた化合物と3,5
−ジメトキシベンジルアミンを用い、参考例2の工程4
と同様にして反応し、処理したところ、N−(3,5−
ジメトキシベンジル)−8−オキソ−5−フェニル−8
H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6−カルボキサミ
ドが無色結晶として得られた。 融点:126−127℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 3.78 (6H, s), 4.40 (2H,
d, J = 5.8 Hz), 6.41(3H, m), 7.20-7.35 (3H, m), 7.
45-7.65 (5H, m), 8.95 (1H, dd, J = 4.0, 1.4 Hz) 元素分析値:C242025として 計算値(%):C 69.22, H 4.84, N 6.73 実測値(%):C 69.27, H 4.72, N 6.83。 (工程2)工程1で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて
参考例19と同様にして反応し、処理したところ標題化
合物が無色結晶として得られた。 融点:150−151℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.83 (3H, d, J = 6.6 H
z), 1.5-1.9 (3H, m), 3.09 (1H, m), 3.2-3.6 (2H,
m), 3.6-3.9 (2H, m), 3.76 (6H, s), 4.20 (2H, d, J
= 5.8 Hz), 6.27 (2H, d, J = 2.2 Hz), 6.35 (1H, t,
J = 2.2 Hz), 7.2-7.7 (8H, m), 8.61 (1H, dd, J = 4.
4, 1.4 Hz) 元素分析値:C293135として 計算値(%):C 69.44, H 6.23, N 8.38 実測値(%):C 69.11, H 6.04, N 8.51。
【0252】参考例151 (R)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−5−(4−クロロフェニル)−7,8−ジヒ
ドロ−7−(4−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−8
−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキ
サミド (工程1)参考例2の工程1の3−(4−メチルベンゾ
イル)−2−ピリジンカルボン酸のかわりに3−(4−
クロロベンゾイル)−2−ピリジンカルボン酸を用い
て、参考例2の工程1及び2と同様に反応し、処理した
ところ5−(4−クロロフェニル)−8−オキソ−8H
−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6−カルボン酸が無
色結晶として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3+DMSO-d6) ppm : 7.24 (2H, d, J =
8.0 Hz), 7.47 (2H,d, J = 8.0 Hz), 7.50 (1H, d, J
= 8.0 Hz), 7.63 (1H, dd, J = 8.0, 4.4 Hz), 8.96 (1
H, d, J = 4.4 Hz)。 (工程2)工程1で得られた化合物と3,5−ビス(ト
リフルオロメチル)ベンジルアミンを用い、参考例2の
工程4と同様にして反応し、処理したところ、N−
[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−5
−(4−クロロフェニル)−8−オキソ−8H−ピラノ
[3,4−b]ピリジン−6−カルボキサミドが無色結
晶として得られた。 融点:217−219℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 4.63 (2H, d, J = 6.2 H
z), 7.23 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.51 (2H, d, J = 8.2
Hz), 7.53 (1H, dd, J = 8.4, 1.6 Hz), 7.65 (1H, d
d, J = 8.4, 4.4 Hz), 7.6-7.8 (1H, m), 7.73 (2H,
s), 7.80 (1H, s), 8.98 (1H, dd, J = 4.4, 1.6 Hz)。 (工程3)工程2で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて
参考例19と同様にして反応し、処理したところ標題化
合物が無色結晶として得られた。 融点:259−261℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.78 (3H, d, J = 6.2 H
z), 1.4-1.8 (3H, m), 3.02 (1H, m), 3.2-3.7 (4H,
m), 4.48 (2H, m), 7.1-7.4 (5H, m), 7.46 (1H, d, J
= 8.0 Hz), 7.72 (2H, s), 7.85 (1H, s), 8.60 (2H,
m)。
【0253】参考例152 (R)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−5−(3,4−ジクロロフェニル)−7,8
−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−3−メチルブチ
ル)−8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジン
カルボキサミド (工程1)参考例2の工程1の3−(4−メチルベンゾ
イル)−2−ピリジンカルボン酸のかわりに3−(3,
4−ジクロロベンゾイル)−2−ピリジンカルボン酸を
用いて、参考例2の工程1及び2と同様に反応し、処理
したところ5−(3,4−ジクロロフェニル)−8−オ
キソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6−カル
ボン酸が無色結晶として得られた。 NMR (200MHz, DMSO-d6) ppm : 7.34 (1H, dd, J = 8.2,
1.8 Hz), 7.50 (1H,dd, J = 8.4, 1.4 Hz), 7.66 (1H,
d, J = 1.8 Hz), 7.72-7.85 (2H, m), 8.96(1H, dd, J
= 4.4, 1.4 Hz)。 (工程2)工程1で得られた化合物と3,5−ビス(ト
リフルオロメチル)ベンジルアミンを用い、参考例2の
工程4と同様にして反応し、処理したところ、N−
[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−5
−(3,4−ジクロロフェニル)−8−オキソ−8H−
ピラノ[3,4−b]ピリジン−6−カルボキサミドが
無色結晶として得られた。 融点:220−221℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 4.64 (2H, d, J = 6.2 H
z), 7.15 (1H, dd, J =8.4, 1.8 Hz), 7.39 (1H, d, J
= 1.8 Hz), 7.5-7.8 (4H, m), 7.75 (2H, s), 7.81 (1
H, s), 8.99 (1H, dd, J = 4.4, 1.4 Hz) 。 (工程3)工程2で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて
参考例19と同様にして反応し、処理したところ標題化
合物が得られた。本化合物は精製することなく実施例7
の反応に使用した。
【0254】参考例153 (R)−5−(3,4−ジクロロフェニル)−N−
(3,5−ジメトキシベンジル)−7,8−ジヒドロ−
7−(4−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−8−オキ
ソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例152の工程1で得られた化合物と
3,5−ジメトキシベンジルアミンを用い、参考例2の
工程4と同様にして反応し、処理したところ、5−
(3,4−ジクロロフェニル)−N−(3,5−ジメト
キシベンジル)−8−オキソ−8H−ピラノ[3,4−
b]ピリジン−6−カルボキサミドが無色結晶として得
られた。 融点:220−221℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 3.78 (6H, s), 4.41 (2H,
d, J = 6.0 Hz), 6.38-6.48 (3H, m), 7.15 (1H, dd, J
= 8.4, 1.8 Hz), 7.34-7.82 (5H, m), 8.96 (1H, dd,
J = 4.2, 1.6 Hz) 元素分析値:C241825Cl2として 計算値(%):C 59.40, H 3.74, N 5.77 実測値(%):C 59.13, H 3.81, N 5.77。 (工程2)工程1で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて
参考例19と同様にして反応し、処理したところ標題化
合物が得られた。本化合物は精製することなく実施例8
の反応に使用した。
【0255】参考例154 (R)−N−(3,5−ジメチルベンジル)−7,8−
ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−3−メチルブチル)
−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリ
ド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例2の工程2で得られた化合物と3,5
−ジメチルベンジルアミンを用い、参考例2の工程4と
同様にして反応し、処理したところ、N−(3,5−ジ
メチルベンジル)−5−(4−メチルフェニル)−8−
オキソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6−カ
ルボキサミドが無色結晶として得られた。 融点:201−202℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 2.30 (6H, s), 2.45 (3H,
s), 4.39 (2H, d, J =5.8 Hz), 6.88 (2H, s), 6.93 (1
H, s), 7.17 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.19 (1H, m), 7.3
3 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.57 (2H, m), 8.93 (1H, dd,
J = 4.0, 2.2Hz) 元素分析値:C252223として 計算値(%):C 75.36, H 5.57, N 7.03 実測値(%):C 74.93, H 5.58, N 7.00。 (工程2)工程1で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて
参考例19と同様にして反応し、処理したところ標題化
合物が無色結晶として得られた。 融点:193−194℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.86 (3H, d, J = 6.6 H
z), 1.5-2.0 (3H, m), 2.25 (6H, s), 2.42 (3H, s),
3.14 (1H, m), 3.2-3.4 (2H, m), 3.89 (2H, m),4.20
(2H, d, J = 5.4 Hz), 6.61 (2H, s), 6.87 (1H, s),
7.1-7.4 (6H, m), 7.58 (1H, dd, J = 8.4, 1.4 Hz),
8.62 (1H, dd, J = 4.4, 1.4 Hz) 元素分析値:C303333・0.3H2Oとして 計算値(%):C 73.69, H 6.93, N 8.59 実測値(%):C 73.85, H 6.95, N 8.52。
【0256】参考例155 (R)−N−(3,5−ジクロロベンジル)−7,8−
ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−3−メチルブチル)
−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリ
ド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例2の工程2で得られた化合物と3,5
−ジクロロベンジルアミンを用い、参考例2の工程4と
同様にして反応し、処理したところ、N−(3,5−ジ
クロロベンジル)−5−(4−メチルフェニル)−8−
オキソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6−カ
ルボキサミドが無色結晶として得られた。 融点:232−233℃(THF−イソプロピルエーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 2.45 (3H, s), 4.44 (2H,
d, J = 6.4 Hz), 7.1-7.3 (5H, m), 7.34 (2H, d, J =
7.6 Hz), 7.43 (1H, bt), 7.59 (2H, m), 8.95(1H, dd,
J = 4.0, 2.2 Hz) 元素分析値:C231623Cl2として 計算値(%):C 62.89, H 3.67, N 6.38 実測値(%):C 62.62, H 3.70, N 6.36。 (工程2)工程1で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて
参考例19と同様にして反応し、処理したところ標題化
合物が無色結晶として得られた。 融点:123−125℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.81 (3H, d, J = 7.0 H
z), 1.5-2.0 (3H, m), 2.39 (3H, s), 3.17 (1H, m),
3.2-3.8 (4H, m), 4.34 (2H, d, J = 6.2 Hz), 6.95 (2
H, d, J = 2.0 Hz), 7.1-7.4 (5H, m), 7.31 (1H, dd,
J = 8.2, 4.4 Hz),7.56 (1H, dd, J = 8.2, 1.6 Hz),
8.31 (1H, bt), 8.62 (1H, dd, J = 4.4, 1.6 Hz) 元素分析値:C282733Cl2として 計算値(%):C 64.13, H 5.19, N 8.01 実測値(%):C 63.82, H 5.01, N 7.96。
【0257】参考例156 (R)−5−(3,4−ジクロロフェニル)−N−
(3,5−ジメチルベンジル)−7,8−ジヒドロ−7
−(4−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−8−オキソ
−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例152の工程1で得られた化合物と
3,5−ジメチルベンジルアミンを用い、参考例2の工
程4と同様にして反応し、処理したところ、5−(3,
4−ジクロロフェニル)−N−(3,5−ジメチルベン
ジル)−8−オキソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリ
ジン−6−カルボキサミドが無色結晶として得られた。 融点:210−211℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 2.30 (6H, s), 4.40 (2H,
d, J = 5.6 Hz), 6.89(2H, s), 6.94 (1H, s), 7.16 (1
H, dd, J = 8.2, 2.2 Hz), 7.30 (1H, bt), 7.39 (1H,
d, J = 2.2 Hz), 7.50 (1H, dd, J = 8.4, 1.6 Hz), 7.
60 (1H, d, J= 8.2 Hz), 7.65 (1H, dd, J = 8.4, 4.4
Hz), 8.97 (1H, dd, J = 4.4, 1.6 Hz) 元素分析値:C241823Cl2・0.2H2Oとして 計算値(%):C 63.09, H 4.06, N 6.13 実測値(%):C 63.13, H 3.94, N 6.14。 (工程2)工程1で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて
参考例19と同様にして反応し、処理したところ標題化
合物が無色泡状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.86 (3H, d, J = 5.8 H
z), 1.4-1.9 (3H, m), 2.29 (6H, s), 2.90 (1H, m),
3.25-3.85 (4H, m), 4.29 (2H, d, J = 5.6 Hz),6.72
(2H, s), 6.93 (1H, s), 7.25-7.55 (5H, m), 7.75 (1
H, m), 8.60 (1H, m)。
【0258】参考例157 (R)−N−(3,5−ジメトキシベンジル)−5−
(4−フルオロフェニル)−7,8−ジヒドロ−7−
(4−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−8−オキソ−
6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例2の工程1の3−(4−メチルベンゾ
イル)−2−ピリジンカルボン酸のかわりに3−(4−
フルオロベンゾイル)−2−ピリジンカルボン酸を用い
て、参考例2の工程1及び2と同様に反応し、処理した
ところ5−(4−フルオロフェニル)−8−オキソ−8
H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6−カルボン酸が
無色結晶として得られた。 NMR (200MHz, DMSO-d6) ppm : 7.25-7.50 (5H, m), 7.8
1 (1H, dd, J = 8.4,4.4 Hz), 8.95 (1H, dd, J = 4.4,
1.4 Hz)。 (工程2)工程1で得られた化合物と3,5−ジメトキ
シベンジルアミンを用い、参考例2の工程4と同様にし
て反応し、処理したところ、N−(3,5−ジメトキシ
ベンジル)−5−(4−フルオロフェニル)−8−オキ
ソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6−カルボ
キサミドが無色結晶として得られた。 融点:193−194℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 3.78 (6H, s), 4.41 (2H,
d, J = 6.0 Hz), 6.42(3H, m), 7.2-7.4 (5H, m), 7.52
(1H, dd, J = 8.4, 1.6 Hz), 7.64 (1H, dd,J = 8.4,
4.4 Hz), 8.97 (1H, dd, J = 4.4, 1.6 Hz) 元素分析値:C241925Fとして 計算値(%):C 66.36, H 4.41, N 6.45 実測値(%):C 66.07, H 4.55, N 6.27。 (工程3)工程2で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて
参考例19と同様にして反応し、処理したところ標題化
合物が無色結晶として得られた。 融点:170−171℃(酢酸エチル−エチルエーテル
−イソプロピルエーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.82 (3H, d, J = 6.6 H
z), 1.5-1.9 (3H, m), 3.06 (1H, m), 3.2-3.6 (2H,
m), 3.65-3.85 (2H, m), 3.78 (6H, s), 4.27 (2H,d, J
= 6.2 Hz), 6.26 (2H, d, J = 2.2 Hz), 6.36 (1H, t,
J = 2.2 Hz), 7.07 (2H, t, J = 8.6 Hz), 7.28 (1H,
dd, J = 8.4, 4.0 Hz), 7.35-7.50 (2H, m), 7.46 (1H,
dd, J = 8.4, 1.4 Hz), 7.91 (1H, bt), 8.59 (1H, d
d, J = 4.0,1.4 Hz) 元素分析値:C293035Fとして 計算値(%):C 67.04, H 5.82, N 8.09 実測値(%):C 66.87, H 5.73, N 8.04。
【0259】参考例158 (R)−5−(4−クロロフェニル)−N−(3,5−
ジメトキシベンジル)−7,8−ジヒドロ−7−(4−
ヒドロキシ−3−メチルブチル)−8−オキソ−6−ピ
リド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例151の工程1で得られた化合物と
3,5−ジメトキシベンジルアミンを用い、参考例2の
工程4と同様にして反応し、処理したところ、5−(4
−クロロフェニル)−N−(3,5−ジメトキシベンジ
ル)−8−オキソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジ
ン−6−カルボキサミドが無色結晶として得られた。 融点:179−180℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 3.78 (6H, s), 4.41 (2H,
d, J = 5.8 Hz), 6.42(3H, m), 7.23 (2H, d, J = 8.4
Hz), 7.34 (1H, bt), 7.51 (2H, d, J = 8.4Hz), 7.52
(1H, dd, J = 8.2, 1.6 Hz), 7.63 (1H, dd, J = 8.2,
4.4 Hz), 8.97 (1H, dd, J = 4.4, 1.6 Hz) 元素分析値:C241925Clとして 計算値(%):C 63.93, H 4.25, N 6.21 実測値(%):C 63.70, H 4.37, N 6.11。 (工程2)工程1で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて
参考例19と同様にして反応し、処理したところ標題化
合物が無色結晶として得られた。 融点:181−182℃(酢酸エチル−エチルエーテル
−イソプロピルエーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.83 (3H, d, J = 6.6 H
z), 1.4-1.8 (3H, m), 2.98 (1H, m), 3.2-3.4 (2H,m),
3.60-3.85 (2H, m), 3.78 (6H, s), 4.27 (2H,d, J =
5.8 Hz), 6.29 (2H, d, J = 2.2 Hz), 6.38 (1H, t, J
= 2.2 Hz), 7.22-7.45 (5H, m), 7.45 (1H, dd, J = 8.
4, 1.8 Hz), 7.82 (1H, bt), 8.60 (1H,dd, J = 4.0,
1.8 Hz) 元素分析値:C293035Clとして 計算値(%):C 64.98, H 5.64, N 7.84 実測値(%):C 64.79, H 5.58, N 7.73。
【0260】参考例159 (R)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−5−(4−フルオロフェニル)−7,8−ジ
ヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−
8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボ
キサミド (工程1)参考例157の工程1で得られた化合物と
3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルアミンを
用い、参考例2の工程4と同様にして反応し、処理した
ところ、N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−5−(4−フルオロフェニル)−8−オキソ
−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6−カルボキ
サミドが無色結晶として得られた。 融点:166−167℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 4.63 (2H, d, J = 6.2 H
z), 7.1-7.3 (4H, m), 7.54 (1H, dd, J = 8.4, 1.6 H
z), 7.6-7.8 (1H, m), 7.65 (1H, dd, J = 8.4, 4.4 H
z), 7.73 (2H, s), 7.80 (1H, s), 8.98 (1H, dd, J =
4.4, 1.6 Hz) 元素分析値:C2413237として 計算値(%):C 56.48, H 2.57, N 5.49 実測値(%):C 56.52, H 2.68, N 5.47。 (工程2)工程1で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて
参考例19と同様にして反応し、処理したところ標題化
合物が無色結晶として得られた。 融点:212−213℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.77 (3H, d, J = 7.0 H
z), 1.4-1.8 (3H, m), 3.1-3.7 (5H, m), 4.51 (2H,
m), 6.84-7.00 (2H, m), 7.25-7.48 (3H, m), 7.48(1H,
dd, J = 8.4, 1.8 Hz), 7.69 (2H, s), 7.82 (1H, s),
8.60 (1H, dd, J= 4.2, 1.8 Hz), 8.76 (1H, bt) 元素分析値:C2924337として 計算値(%):C 58.49, H 4.06, N 7.06 実測値(%):C 58.28, H 4.06, N 7.02。
【0261】参考例160 (±)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−
3−エチルブチル)−5−(4−メチルフェニル)−8
−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキ
サミド 参考例3で得た化合物と(±)−4−アミノ−2−エチ
ル−1−ブタノールを用いて、参考例5と同様にして反
応し、処理すると標題化合物が無色油状物として得られ
た。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.86 (3H, t, J = 7.0 H
z), 1.0-1.4 (3H, m), 1.5-1.9 (2H, m), 2.28 (3H,
s), 3.0-3.6 (5H, m), 4.50 (2H, d, J = 6.2 Hz),7.07
(2H, d, J = 8.6 Hz), 7.1-7.3 (2H, m), 7.31 (1H, d
d, J = 8.0, 4.2 Hz), 7.55 (1H, dd, J = 8.0, 1.4 H
z), 7.68 (2H, s), 7.78 (1H, s), 8.43 (1H, bt), 8.6
5 (1H, m)。
【0262】参考例161 (±)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−[4−ヒドロキシ−
3−(1−メチルエチル)ブチル]−5−(4−メチル
フェニル)−8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピ
リジンカルボキサミド 参考例3で得た化合物と(±)−4−アミノ−2−(1
−メチルエチル)−1−ブタノールを用いて、参考例5
と同様にして反応し、処理すると標題化合物が無色油状
物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.82 (6H, d, J = 6.6 H
z), 1.3-2.0 (4H, m), 2.27 (3H, s), 3.30 (1H, m),
3.52 (4H, m), 4.50 (2H, d, J = 5.8 Hz), 7.07(2H,
d, J = 8.6 Hz), 7.20-7.35 (3H, m), 7.54 (1H, dd, J
= 8.4, 1.6 Hz),7.67 (2H, s), 7.78 (1H, s), 8.51
(1H, bt), 8.63 (1H, dd, J = 4.4, 1.6 Hz)。
【0263】参考例162 (±)−5−(3,4−ジクロロフェニル)−N−
(3,5−ジメトキシベンジル)−7,8−ジヒドロ−
7−(4−ヒドロキシ−3−エチルブチル)−8−オキ
ソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド 参考例153の工程1で得た化合物と(±)−4−アミ
ノ−2−エチル−1−ブタノールを用いて、参考例5と
同様にして反応し、処理すると標題化合物が得られた。
本化合物は精製することなく実施例17の反応に使用し
た。
【0264】参考例163 (±)−5−(3,4−ジクロロフェニル)−N−
(3,5−ジメトキシベンジル)−7,8−ジヒドロ−
7−[4−ヒドロキシ−3−(1−メチルエチル)ブチ
ル]−8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジン
カルボキサミド 参考例153の工程1で得た化合物と(±)−4−アミ
ノ−2−(1−メチルエチル)−1−ブタノールを用い
て、参考例5と同様にして反応し、処理すると標題化合
物が無色油状物として得られた。本化合物は精製するこ
となく実施例18の反応に使用した。
【0265】参考例164 (±)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ
−10−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,1
3−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1
−g][1,7]ナフチリジン (工程1)参考例3で得た化合物と(±)−4−アミノ
−3−メチル−1−ブタノールを用いて、参考例5と同
様にして反応し、処理すると(±)−N−[3,5−ビ
ス(トリフルオロメチル)ベンジル]−7,8−ジヒド
ロ−7−(4−ヒドロキシ−2−メチルブチル)−5−
(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリド
[3,4−b]ピリジンカルボキサミドが無色泡状物と
して得られた。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.81 (3H, d, J = 7.0 H
z), 1.3-2.4 (3H, m), 2.30 (3H, s), 2.95 (1H, m),
3.4-3.9 (4H, m), 4.46 (2H, m), 7.0-7.4 (5H, m), 7.
52 (1H, d, J = 7.0 Hz), 7.71 (2H, s), 7.78 (1H,
s), 8.56 (1H, bt),8.64 (1H, d, J = 3.0 Hz)。 (工程2)工程1で得た化合物を用いて、参考例69と
同様にして反応し、処理したところ標題化合物が無色粉
末として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 1.18 (3H, d, J = 7.0 H
z), 1.4-2.5 (3H, m), 2.37 (3H, s), 3.1-3.8 (3H,
m), 4.02 (1H, d, J = 15 Hz), 4.81 (1H, d, J =14 H
z), 5.46 (1H, d, J = 15 Hz), 6.84 (1H, d, J = 7.2
Hz), 7.06 (1H, d,J = 7.2 Hz), 7.2-7.6 (4H, m), 7.4
8 (2H, s),7.81 (1H, s), 8.90 (1H, m)。
【0266】実施例1 (9R)−7−[3,5−ジ(ベンジルオキシ)ベンジ
ル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9
−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジ
オキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例149で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色粉末と
して得られた。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.82 (3H, d, J = 6.6 H
z), 1.65 (1H, m), 1.8-2.4 (2H, m), 2.15 (3H, s),
3.02 (1H, d, J = 15 Hz), 3.32 (1H, dd, J = 15, 10
Hz), 3.52 (1H, dd, J = 14, 10 Hz), 3.81 (1H, d, J
= 14 Hz), 4.97 (4H, s), 5.04 (1H, dd, J = 14, 5.6
Hz), 5.24 (1H, d, J = 14 Hz), 6.28 (2H,d, J = 2.2
Hz), 6.55 (1H, bt), 6.86 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.03
(1H, d, J= 8.0 Hz), 7.2-7.5 (13H, m), 7.60 (1H, d
d, J = 8.4, 1.2 Hz), 8.88 (1H,dd, J = 4.4, 1.2 Hz) 元素分析値:C423934・0.5H2Oとして 計算値(%):C 76.57, H 6.12, N 6.38 実測値(%):C 76.19, H 6.33, N 6.25。
【0267】実施例2 (9R)−7−(3,5−ジヒドロキシベンジル)−
6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチ
ル−5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ
−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,
7]ナフチリジン 実施例1で得た化合物(2.3g)、10%パラジウム
−炭素(50%含水)(3.0g)およびメタノール
(70ml)の混合物を水素雰囲気下、15時間加熱還
流した。触媒をセライトを用いて濾去した後、濾液を濃
縮すると標題化合物が無色粉末(1.08g)として得
られた。 NMR (200MHz, DMSO-d6) ppm : 0.78 (3H, d, J = 6.2 H
z), 1.1-1.6 (1H, m),1.9-2.5 (2H, m), 2.38 (3H, s),
2.90 (1H, d, J = 15 Hz), 3.0-3.6 (2H, m), 3.87 (1
H, d, J = 14 Hz), 4.7-4.9 (1H, m), 4.84 (1H, d, J
= 14 Hz), 5.88 (2H, d, J = 1.8 Hz), 6.17 (1H, bt),
6.9-7.3 (4H, m), 7.5-7.7 (2H, m),8.84 (1H, m), 9.
21 (2H, s)。
【0268】実施例3 (9R)−7−(3,5−ジエトキシベンジル)−6,
7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−
5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−1
3H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]
ナフチリジン 実施例2で得た化合物(200mg)、水素化ナトリウ
ム(60%油状)(70mg)およびDMF(7ml)
の混合物を室温で30分間撹拌した後、氷冷下ヨウ化エ
チルを加え、室温で1時間撹拌した。反応液を酢酸エチ
ルで希釈した後、水、希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム
水および飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を乾燥した
後、溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル:メタノール=9:1)に付し
て精製すると標題化合物が無色粉末(66.5mg)と
して得られた。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.86 (3H, d, J = 6.6 H
z), 1.43 (6H, t, J = 6.9 Hz), 1.66 (1H, m), 1.9-2.
4 (2H, m), 2.42 (3H, s), 3.06 (1H, d, J = 15Hz),
3.33 (1H, dd, J = 15, 11 Hz), 3.56 (1H, dd, J = 1
4, 11 Hz), 3.81 (1H, d, J = 14 Hz), 3.95 (4H, q, J
= 6.9 Hz), 5.06 (1H, dd, J = 14, 5.6 Hz), 5.23 (1
H, d, J = 14 Hz), 6.17 (2H, d, J = 2.2 Hz), 6.38
(1H, t, J =2.2 Hz), 6.88 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 H
z), 7.15 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.29(1H, d, J = 7.8
Hz), 7.36 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 7.46 (1H, dd,
J = 8.4, 4.4 Hz), 7.63 (1H, dd, J = 8.4, 1.4 Hz),
8.90 (1H, dd, J = 4.4, 1.4Hz)。
【0269】実施例4 (9R)−7−[3,5−ジ(1−メチルエチルオキ
シ)ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサ
ヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−
6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジン 実施例2で得た化合物および2−ヨードプロパンを用い
て実施例3と同様に反応し、処理すると標題化合物が無
色粉末として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.84 (3H, d, J =7.0 Hz),
1.34 (12H, d, J = 6.0 Hz), 1.65 (1H, m), 1.9-2.4
(2H, m), 2.44 (3H, s), 3.06 (1H, d, J = 15Hz), 3.3
5 (1H, dd, J = 15, 10 Hz), 3.55 (1H, dd, J = 14, 1
1 Hz), 3.88 (1H, d, J = 14 Hz), 4,48 (2H, m), 5.05
(1H, dd, J = 14, 5.7 Hz), 5.19 (1H, d, J = 14 H
z), 6.18 (2H, d, J = 2.2 Hz), 6.37 (1H, t, J = 2.2
Hz), 6.95 (1H, d, J = 7.4 Hz), 7.23 (1H, d, J =
7.6 Hz), 7.29 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.36 (1H, d, J
= 7.4 Hz), 7.47 (1H, dd, J = 8.4, 4.2 Hz), 7.65 (1
H, dd, J = 8.4, 1.6 Hz), 8.90 (1H, dd, J = 4.2, 1.
6 Hz)。
【0270】実施例5 (9R)−7−(3,5−ジメトキシベンジル)−6,
7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−
6,13−ジオキソ−5−フェニル−13H−[1,
4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例150で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:199−201℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.87 (3H, d, J = 7.0 H
z), 1.70 (1H, m), 1.90-2.29 (2H, m), 3.05 (1H, d,
J = 15 Hz), 3.33 (1H, dd, J = 15, 10 Hz), 3.56 (1
H, dd, J = 14, 11 Hz), 3.73 (6H, s), 3.80 (1H, d,
J = 14 Hz), 5.08(1H, dd, J = 14, 5.7 Hz), 5.23 (1
H, d, J = 14 Hz), 6.12 (2H, d, J = 2.2Hz), 6.37 (1
H, t, J = 2.2 Hz), 6.97 (1H, d, J = 7.2 Hz), 7.23-
7.55 (5H,m), 7.59 (1H, dd, J = 8.2, 1.4 Hz), 8.90
(1H, dd, J = 4.2, 1.4 Hz) 元素分析値:C292934として 計算値(%):C 72.03, H 6.04, N 8.69 実測値(%):C 71.94, H 6.09, N 8.93。
【0271】実施例6 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−5−(4−クロロフェニル)−6,7,
8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,
13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,
1−g][1,7]ナフチリジン 参考例151で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:226−227℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.92 (3H, d, J = 6.6 H
z), 1.73 (1H, m), 1.9-2.4 (2H, m), 3.02 (1H, d, J
= 16 Hz), 3.35-3.65 (2H, m), 4.01 (1H, d, J= 15 H
z), 5.10 (1H, dd, J = 14, 5.2 Hz), 5.39 (1H, d, J
= 15 Hz), 6.88 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.19 (1H, d, J
= 8.4 Hz), 7.4-7.6 (6H, m), 7.85 (1H,s), 8.93 (1
H, t, J = 3.0 Hz)。
【0272】実施例7 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−5−(3,4−ジクロロフェニル)−6,
7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−
6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例152で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:280−282℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.93 (3H×5/9, d, J = 6.
6 Hz), 0.96 (3H×4/9, d, J = 6.2 Hz), 1.67 (1H,
m), 1.9-2.4 (2H, m), 3.02 (1H×5/9, d, J = 15 Hz),
3.13 (1H×4/9, d , J = 15 Hz), 3.35-3.65 (2H, m),
4.04 (1H×5/9,d, J = 15 Hz), 4.05 (1H×4/9, d, J
= 15 Hz), 5.00-5.18 (1H, m), 5.26 (1H×4/9, d, J =
15 Hz), 5.41 (1H×5/9, d, J = 15 Hz), 6.79 (1H×5
/9, dd, J= 8.2, 2.0 Hz), 6.98 (1H×4/9, d, J = 2.0
Hz), 7.25-7.65 (6H, m), 7.85(1H, s), 8.94 (1H,
m)。
【0273】実施例8 (9R)−7−(3,5−ジメトキシベンジル)−5−
(3,4−ジクロロフェニル)−6,7,8,9,1
0,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオ
キソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例153で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:207−208℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.88 (3H×1/2, d, J = 6.
8 Hz), 0.89 (3H×1/2, d, J = 6.8 Hz), 1.65 (1H,
m), 1.9-2.4 (2H, m), 3.00-3.38 (2H, m), 3.44-3.90
(2H, m), 3.75 (3H, s), 3.77 (3H, s), 5.07 (1H, dd,
J = 14, 6.2 Hz), 5.25 (1H, dd, J = 15, 7.4 Hz),
5.99 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.12 (1H, d,J = 2.2 Hz),
6.36 (1H×1/2, t, J = 2.2 Hz), 6.40 (1H×1/2, t,
J = 2.2 Hz), 6.79 (1H×1/2, dd, J = 8.0, 2.2 Hz),
7.11 (1H×1/2, d, J = 1.8 Hz), 7.25-7.65 (4H, m),
8.91 (1H, m) 元素分析値:C292734Cl2として 計算値(%):C 63.05, H 4.93, N 7.61 実測値(%):C 62.73, H 5.07, N 7.64。
【0274】実施例9 (9R)−7−(3,5−ジメチルベンジル)−6,
7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−
5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−1
3H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]
ナフチリジン 参考例154で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:200−202℃(THF−イソプロピルエーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.85 (3H, d, J = 6.6 H
z), 1.67 (1H, m), 1.9-2.4 (2H, m), 2.25 (6H, s),
2.44 (3H, s), 2.97 (1H, d, J = 15 Hz), 3.27 (1H, d
d, J = 15, 10 Hz), 3.58 (1H, dd, J = 14, 11 Hz),
3.73 (1H, d, J = 15 Hz), 5.08 (1H, dd, J = 14, 5.7
Hz), 5.38 (1H, d, J = 15 Hz), 6.50 (2H,s), 6.92
(2H, m), 7.15 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.35 (1H, d, J
= 7.6 Hz), 7.45 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.46 (1H, dd,
J = 8.2, 4.2 Hz), 7.58 (1H, dd, J= 8.2, 1.6 Hz),
8.90 (1H, dd, J = 4.2, 1.6 Hz) 元素分析値:C303132として 計算値(%):C 77.39, H 6.71, N 9.03 実測値(%):C 77.01, H 6.75, N 8.95。
【0275】実施例10 (9R)−7−(3,5−ジクロロベンジル)−6,
7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−
5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−1
3H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]
ナフチリジン 参考例155で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:139−141℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.90 (3H, d, J = 6.6 H
z), 1.70 (1H, m), 1.9-2.4 (2H, m), 2.43 (3H, s),
2.95 (1H, d, J = 15 Hz), 3.38 (1H, dd, J = 15, 11
Hz), 3.52 (1H, dd, J = 15, 11 Hz), 3.74 (1H, d, J
= 15 Hz), 5.08 (1H, dd, J = 15, 5.6 Hz), 5.39 (1H,
d, J = 15 Hz), 6.79 (2H, d, J = 1.8 Hz), 6.88 (1
H, dd, J = 7.6, 1.8 Hz), 7.21 (1H, d, J = 7.6 Hz),
7.29 (1H, s), 7.31 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.38 (1H,
dd, J = 7.6, 1.8 Hz), 7.47 (1H, dd, J = 8.4, 4.4
Hz), 7.59 (1H, dd, J = 8.4, 1.8 Hz), 8.90 (1H, dd,
J = 4.4, 1.8 Hz) 元素分析値:C282532Cl2・0.3H2Oとして 計算値(%):C 65.71, H 5.04, N 8.21 実測値(%):C 65.40, H 4.90, N 8.17。
【0276】実施例11 (9R)−5−(3,4−ジクロロフェニル)−7−
(3,5−ジメチルベンジル)−6,7,8,9,1
0,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオ
キソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例156で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色粉末と
して得られた。 融点:137−139℃ NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.86 (3H×1/2, d, J = 6.
2 Hz), 0.89 (3H×1/2, d, J = 6.0 Hz), 1.5-2.3 (3H,
m), 2.25 (3H, s), 2.28 (3H, s), 2.90-3.84(4H, m),
5.07 (1H, dd, J = 14, 5.8 Hz), 5.31 (1H, dd, J =
14, 9.2 Hz),6.50 (1H, s), 6.57 (1H, s), 6.78 (1H×
1/2, dd, J = 8.0, 1.8 Hz), 6.93 (1H, d, J = 6.0 H
z), 7.12 (1H×1/2, d, J = 1.8 Hz), 7.30 (1H, d, J
= 8.8 Hz), 7.4-7.7 (3H, m), 8.92 (1H, m) 元素分析値:C292732Cl2・0.3H2Oとして 計算値(%):C 66.24, H 5.29, N 7.99 実測値(%):C 66.21, H 5.49, N 7.70。
【0277】実施例12 (9R)−7−(3,5−ジメトキシベンジル)−5−
(4−フルオロフェニル)−6,7,8,9,10,1
1−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオキソ−
13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,
7]ナフチリジン 参考例157で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:192−193℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.88 (3H, d, J = 6.8 H
z), 1.5-1.8 (1H, m), 1.9-2.4 (2H, m), 3.03 (1H, d,
J = 15 Hz), 3.36 (1H, dd, J = 15, 10 Hz), 3.56 (1
H, dd, J = 14, 11 Hz), 3.75 (1H, d, J = 15 Hz), 3.
76 (6H, s), 5.08(1H, dd, J = 14, 5.6 Hz), 5.27 (1
H, d, J = 15 Hz), 6.03 (2H, d, J = 2.2Hz), 6.37 (1
H, t, J = 2.2 Hz), 6.9-7.1 (2H, m), 7.19 (1H, m),
7.45-7.60(3H, m), 8.91 (1H, dd, J = 4.2, 2.0 Hz) [a]D=+109.4°(c=0.497%,メタノー
ル) 元素分析値:C292834Fとして 計算値(%):C 69.45, H 5.63, N 8.38 実測値(%):C 69.32, H 5.57, N 8.31。
【0278】実施例13 (9R)−5−(4−クロロフェニル)−7−(3,5
−ジメトキシベンジル)−6,7,8,9,10,11
−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオキソ−1
3H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]
ナフチリジン 参考例158で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:229−230℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.88 (3H, d, J = 7.0 H
z), 1.5-1.8 (1H, m), 1.9-2.4 (2H, m), 3.06 (1H, d,
J = 15 Hz), 3.29 (1H, dd, J = 15, 9.8 Hz),3.56 (1
H, dd, J = 14, 11 Hz), 3.76 (1H, d, J = 15 Hz), 3.
77 (6H, s), 5.07 (1H, dd, J = 14, 5.6 Hz), 5.27 (1
H, d, J = 15 Hz), 6.08 (2H, d, J = 2.2 Hz), 6.39
(1H, t, J = 2.2 Hz), 6.91 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.2
8 (1H, d,J = 8.4 Hz), 7.46 (2H, m), 7.48 (1H, dd,
J = 8.4, 4.0 Hz), 7.55 (1H, dd,J = 8.4, 1.8 Hz),
8.91 (1H, dd, J = 4.0, 1.8 Hz) 元素分析値:C292834Cl・0.2H2Oとして 計算値(%):C 66.78, H 5.49, N 7.99 実測値(%):C 66.78, H 5.54, N 7.88。
【0279】実施例14 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−5−(4−フルオロフェニル)−6,7,
8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,
13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,
1−g][1,7]ナフチリジン 参考例159で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:234−236℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.93 (3H, d, J = 6.8 H
z), 1.73 (1H, m), 2.0-2.4 (2H, m), 3.00 (1H, d, J
= 15 Hz), 3.34-3.62 (2H, m), 3.97 (1H, d, J= 15 H
z), 5.10 (1H, dd, J = 15, 5.2 Hz), 5.42 (1H, d, J
= 15 Hz), 6.85-6.95 (2H, m), 7.13 (1H, dt, Jd = 2.
2, Jt = 9.0 Hz), 7.40-7.52 (3H, m), 7.45 (2H, s),
7.83 (1H, s), 8.92 (1H, t, J = 2.9 Hz) 元素分析値:C292232Fとして 計算値(%):C 60.31, H 3.84, N 7.28 実測値(%):C 60.43, H 3.98, N 7.13。
【0280】実施例15 (±)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−9−エチル−6,7,8,9,10,11−
ヘキサヒドロ−5−(4−メチルフェニル)−6,13
−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジン 参考例160で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:258−260℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.90 (3H, t, J = 7.1 H
z), 1.0-1.4 (2H, m), 1.5-1.9 (2H, m), 2.28 (1H,
m), 2.39 (3H, s), 3.04 (1H, d, J = 15 Hz), 3.39 (1
H, dd, J = 15, 9.6 Hz), 3.52 (1H, dd, J = 15, 11 H
z), 3.97 (1H, d, J= 15 Hz), 5.11 (1H, dd, J = 15,
6.6 Hz), 5.48 (1H, d, J = 15 Hz), 6.82(1H, d, J =
7.6 Hz), 7.06 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.2-7.6 (4H,
m), 7.48 (2H, s), 7.82 (1H, s), 8.91 (1H, dd, J =
4.0, 1.8 Hz) 元素分析値:C3127326として 計算値(%):C 63.37, H 4.63, N 7.15 実測値(%):C 63.24, H 4.67, N 7.29。
【0281】実施例16 (±)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ
−9−(1−メチルエチル)−5−(4−メチルフェニ
ル)−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾ
シノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例161で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:228−229℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.82 (3H, d, J = 6.6 H
z), 0.87 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.5-2.4 (4H, m), 2.
39 (3H, s), 3.06 (1H, d, J = 15 Hz), 3.38 (1H, dd,
J = 15, 9.0 Hz), 3.50 (1H, dd, J = 14, 10 Hz), 3.
95 (1H, d, J = 15 Hz), 5.14 (1H, dd, J = 14, 5.6 H
z), 5.49 (1H, d, J = 15 Hz), 6.83 (1H,dd, J = 7.8,
1.4 Hz), 7.07 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.28 (1H, d, J
= 8.0 Hz), 7.35 (1H, dd, J = 8.0, 1.4 Hz), 7.47
(1H, dd, J = 8.4, 4.4 Hz), 7.48(2H, s), 7.56 (1H,
dd, J = 8.4, 1.8 Hz), 7.82 (1H, s), 8.91 (1H, dd,
J =4.4, 1.8 Hz) 元素分析値:C3229326として 計算値(%):C 63.89, H 4.86, N 6.98 実測値(%):C 63.82, H 4.70, N 7.13。
【0282】実施例17 (±)−5−(3,4−ジクロロフェニル)−7−
(3,5−ジメトキシベンジル)−9−エチル−6,
7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−6,13−ジ
オキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例162で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:260−262℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.85-1.00 (3H, m), 1.0-
1.4 (2H, m), 1.5-1.9(2H, m), 2.23 (1H, m), 3.19 (2
H, m), 3.47-3.80 (2H, m), 3.75 (3H, s), 3.77 (3H,
s), 5.09 (1H, dd, J = 14, 6.2 Hz), 5.28 (1H, dd, J
= 14, 7.6 Hz), 5.99 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.13 (1
H, d, J = 2.2 Hz), 6.36 (1H×1/2, t,J = 2.2 Hz),
6.40 (1H×1/2, t, J = 2.2 Hz), 6.76 (1H×1/2, dd,
J = 8.2,2.2 Hz), 7.09 (1H×1/2, d, J = 2.2 Hz), 7.
25-7.62 (4H, m), 8.91 (1H, m) 元素分析値:C302934Cl2として 計算値(%):C 63.61, H 5.16, N 7.42 実測値(%):C 63.20, H 5.15, N 7.58。
【0283】実施例18 (±)−5−(3,4−ジクロロフェニル)−7−
(3,5−ジメトキシベンジル)−6,7,8,9,1
0,11−ヘキサヒドロ−9−(1−メチルエチル)−
6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例163で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:202−205℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.85 (6H, m), 1.4-2.0 (3
H, m), 2.15 (1H, m),3.18 (2H, m), 3.4-3.8 (2H, m),
3.75 (3H, s), 3.77 (3H, s), 5.11 (1H, dd, J = 14,
6.4 Hz), 5.28 (1H, dd, J = 14, 6.2 Hz), 5.9-6.8
(3.5H, m), 7.0-7.6 (4.5H, m), 8.91 (1H, m)。
【0284】 実施例19 (1)参考例72の化合物 10.0mg (2)乳糖 60.0mg (3)コーンスターチ 35.0mg (4)ヒドロキシプロピルメチルセルロース 3.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0mg 参考例72で得られた化合物10.0mgと乳糖60.
0mgおよびコーンスターチ35.0mgとの混合物
を、10重量%ヒドロキシプロピルメチルセルロース水
溶液0.03ml(ヒドロキシプロピルメチルセルロー
スとして3.0mg)を用いて顆粒化した後、40℃で
乾燥し篩過した。得られた顆粒をステアリン酸マグネシ
ウム2.0mgと混合し、圧縮した。得られた素錠を、
蔗糖,二酸化チタン,タルクおよびアラビアゴムの水懸
濁液による糖衣でコーティングした。コーティングが施
された錠剤をミツロウで艶出してコート錠を得た。
【0285】 実施例20 (1)参考例72の化合物 10.0mg (2)乳糖 70.0mg (3)コーンスターチ 50.0mg (4)可溶性デンプン 7.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 3.0mg 参考例72で得られた化合物10.0mgとステアリン
酸マグネシウム3.0mgを可溶性デンプンの水溶液
0.07ml(可溶性デンプンとして7.0mg)で顆
粒化した後、乾燥し、乳糖70.0mgおよびコーンス
ターチ50.0mgと混合した。混合物を圧縮して錠剤
を得た。
【0286】 実施例21 (1)実施例12の化合物 10.0mg (2)乳糖 60.0mg (3)コーンスターチ 35.0mg (4)ヒドロキシプロピルメチルセルロース 3.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0mg 実施例12で得られた化合物10.0mgと乳糖60.
0mgおよびコーンスターチ35.0mgとの混合物
を、10重量%ヒドロキシプロピルメチルセルロース水
溶液0.03ml(ヒドロキシプロピルメチルセルロー
スとして3.0mg)を用いて顆粒化した後、40℃で
乾燥し篩過した。得られた顆粒をステアリン酸マグネシ
ウム2.0mgと混合し、圧縮した。得られた素錠を、
蔗糖,二酸化チタン,タルクおよびアラビアゴムの水懸
濁液による糖衣でコーティングした。コーティングが施
された錠剤をミツロウで艶出してコート錠を得た。
【0287】 実施例22 (1)実施例12の化合物 10.0mg (2)乳糖 70.0mg (3)コーンスターチ 50.0mg (4)可溶性デンプン 7.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 3.0mg 実施例12で得られた化合物10.0mgとステアリン
酸マグネシウム3.0mgを可溶性デンプンの水溶液
0.07ml(可溶性デンプンとして7.0mg)で顆
粒化した後、乾燥し、乳糖70.0mgおよびコーンス
ターチ50.0mgと混合した。混合物を圧縮して錠剤
を得た。
【0288】〔ラジオリガンド レセプター結合阻害活
性〕 ヒトリンパ芽球細胞(IM−9)からの受容体を用いた
結合阻害活性 エム・エー・カシエリ(M. A. Cascieri)〔モレキュラ
ー ファーマコロジー(Molecular Pharmacology)42
巻,458頁(1992年発行)〕らの方法を改変して
用いた。受容体はヒトリンパ芽球細胞(IM−9)より
調製した。IM−9細胞(2×105 cells /ml)を
接種後3日間培養(1リットル)した後、500×Gで
5分間遠心し、細胞ペレットを得た。得られたペレット
をリン酸緩衝液(フローラボラトリー社,CAT.N
o.28−103−05)を用いて1回洗浄した後、3
0mlの120mM塩化ナトリウム、5mM塩化カリウ
ム、2μg/mlキモスタチン、40μg/mlバシト
ラシン、5μg/mlホスホラミドン、0.5mMフェ
ニルメチルスルホニルフルオライド、1mMエチレンジ
アミン四酢酸を含む50mMトリス・塩酸緩衝液(pH
7.4)中でポリトロン・ホモゲナイザー〔キネマチカ
(Kinematika)社製、ドイツ〕を用いて破砕し、40,
000×Gで20分間遠心分離した。分離物を上記緩衝
液30mlで2回洗浄した後、受容体標品として凍結
(−80℃)保存した。
【0289】この標品を0.5mg/mlのタンパク濃
度になるように反応緩衝液〔50mMトリス・塩酸緩衝
液(pH7.4)、0.02%牛血清アルブミン、1m
Mフェニルメチルスルホニルフルオライド、2μg/m
lキモスタチン、40μg/mlバシトラシン、3mM
塩化マンガン〕に懸濁し、100μl容量を反応に使用
した。サンプル、125I−BHSP(0.46KBq)
をも加え、0.2mlの反応緩衝液中、25℃で、30
分反応させた。非特異的結合量は2×10-6Mになるよ
うにサブスタンスPを添加して求めた。反応後、セルハ
ーベスター〔290PHD、ケンブリッジ・テクノロジ
ー・インコーポレーション(Cambridge Technology,In
c.)社製、米国〕を用いて、グラスフィルター〔GF/
B,ワットマン(Whatman )社製、米国〕上に急速濾過
して反応を停止し、250μlの0.02%牛血清アル
ブミンを含む50mMトリス塩酸緩衝液(pH7.4)
で3回洗浄し、フィルター上に残った放射活性をガンマ
・カウンターで測定した。フィルターは使用前に0.1
%ポリエチレンイミンに一昼夜浸漬した後、風乾して用
いた。
【0290】そして、参考例および実施例で得られた化
合物の拮抗活性を、それぞれ、上記の条件下で、50%
阻害を示すに必要な薬剤濃度(IC50値)として求めた
ところ、下記の結果を得た。
【表1】 ラジオ・リガンドとは、125Iでラベルされたサブスタ
ンスPを示す。このことから、〔表1〕より複素環化合
物(I)またはそれらの塩が優れたサブスタンスP受容
体拮抗作用を有することがわかる。
【0291】ヒトNK2 受容体への結合阻害活性 エー・グラハム(A. Graham, B. Hopkins, S. J. Powel
l, P. Danks and I. Briggs)[バイオケミカル アン
ド バイオフィジカル リサーチ コミュニケーション
ズ(Biochemical and Biophysical Research Communica
tions)177巻、8−16頁(1991年発行)]ら
が報告したヒトNK2 受容体 cDNAの塩基配列に従っ
て調製した3'プライマー(5′−CTAACCCCT
ACCTCCCAACACTGCCACATTGGG−
3′,20 pmol)、ヒト胃ポリA+RNA(2μg,Clo
ntech Laboratories, Inc., USA)および Superscri
ptRNase H- reverse transcriptase(GIBCO
BRL Life TechnologiesInc., USA)を用いて逆
転写酵素反応を48℃で1時間行った。次いで、上記エ
ー・グラハムらが報告したヒトNK2 受容体 cDNAの
塩基配列に従って調製した3'プライマー、5'プライマ
ー(5′−GAGCCAGGTCCTTTGTTCCA
GACCCAGAAGCAG−3′)および Taq DN
A polymerase(宝酒造、滋賀)を用いて、95℃で1
分間、55℃で2分間、72℃で3分間の50サイクル
の polymerase chain reaction(PCR)を行った。
1.3k塩基対のPCR産物を、pBluescript II SK+
(Stratagene, USA)のHincII部位へクローニング
した。塩基配列を解析し、上記エー・グラハムらが報告
したヒトNK2 受容体 cDNAの塩基配列と一致するこ
とを確認した。発現ベクターを構築するため、1.3k
塩基対のヒトNK2 受容体 cDNAをSRαプロモータ
ーの下流に組み込んだ〔Y. Takebe, M. Seiki, J. Fuji
sawa, P. Hoy, K. Yokota, K. Arai, M. Yoshida, and
N. Arai“Molecular and Cellular Biology 8,p 466-
472(1988)〕。
【0292】175cm2 フラスコ(ヌンク社製、デンマ
ーク)にCOS−7細胞を播種し(3×106細胞/フ
ラスコ)、10%ウシ胎児血清を含むDMEM培地(I
CNBiomedicals, Inc., 米国)で一晩培養後、上記発
現ベクター30μg、トランスフェクタム150μg(Bi
oSepra Inc., USA)を用いて37℃で5時間形質転
換した。3日間培養後、0.1%エチレンジアミン四酢
酸を含むリン酸緩衝液(ICN Biomedicals, Inc., Ca
t. No.2810305, 米国)で洗浄し、細胞を剥離後、17
0×gで5分間遠心し、細胞ペレットを得た。得られた
細胞を120mM塩化ナトリウム、5mM塩化カリウム、
0.5mMフェニルメチルスルホニルフルオライド、2μ
g/mlキモスタチン、40μg/mlバシトラシン、5μg
/mlフォスフォラミドン、1mMエチレンジアミン四酢
酸を含む50mMトリス・塩酸緩衝液(pH7.4)に懸
濁し、ホモジナイザー(Physicotron Handy Micro Homo
genizer NS−310E,日音医理科器機製作所、千
葉)を用いて破砕し、40,000×gで60分間遠心
した。ペレットを上記緩衝液で2回洗浄後、受容体標品
として−80℃で凍結保存した。
【0293】この標品を0.6mg/mlのタンパク質濃度
になるように反応緩衝液(50mMトリス・塩酸緩衝液
(pH7.4):0.02%ウシ血清アルブミン、1mM
フェニルメチルスルホニルフルオライド、2μg/mlキ
モスタチン、40μg/mlバシトラシンおよび3mM塩化
マンガンを含む)に懸濁し、0.1mlを反応に用いた。
試験化合物(2−[125I]iodohistidyl1)Neurokinin
A(アマシャム社製、英国)(74TBq/mmol, 1.
48 kBq, 終濃度0.1nM)を加え、終容量0.2mlと
し、96穴プレート中室温で60分間静置した。グラス
ファイバーフィルター(UniFilter−96,GF/B,
パッカードインスツルメント社製(Packard Instrument
CO., Inc.)、米国)およびセルハーベスター(Filter
Mate Cell Harvester, パッカードインスツルメント社
製(Packard Instrument CO., Inc.)、米国)を用いて
吸引濾過し、0.3mlの上記反応緩衝液で3回洗浄後、
フィルターの放射活性をシンチレーションカウンター
(TopCount Microplate Scintillation Counter, パッ
カードインスツルメント社製(Packard Instrument C
O., Inc.)、米国)で測定した。非特異的結合はニュー
ロキニンA(ペプチド研究所、大阪)を終濃度10×1
-6Mで添加して求めた。グラスファイバーフィルター
は使用前に0.5%ウシ血清アルブミン(シグマ社製、
米国)に一昼夜浸漬した後用いた。そして、参考例で得
られた化合物の結合拮抗活性を、それぞれ上記の条件下
で50%阻害を示すに必要な薬剤濃度(IC50値、n
M)として求めたところ、下記の結果を得た。
【0294】
【表2】 〔表2〕より、複素環化合物(I)またはそれらの塩が
優れたNK2 受容体拮抗作用を示すことがわかる。
【0295】モルモット気管でのカプサイシン(capsai
cin)誘発血管透過性亢進反応の抑制活性 ペントバルビタール(Pentobarbital)35mg/kgを腹
腔内(i.p.)投与してモルモット(Hartley 系白色雄性
モルモット)(n=6)を麻酔し、被験化合物を静脈内
(i.v.)投与した。5分後に、カプサイシン(capsaic
in)(150μg/kg)とエバンスブルー(Evans'blu
e)(20mg/kg)の混液を i.v. 投与して反応を惹起
した。10分後に開胸して大静脈を切断し、その後、肺
動脈より生理食塩水(saline)50mlを灌流した。気管
を摘出した後、湿重量を測定した。そして、アセトン−
0.3%硫酸ナトリウム(7:3)溶液1mlを加えて1
晩放置し、気管より Evans'blue を抽出した。抽出液を
1500rpmで5分間遠心した後、上清中の Evans'blue
を、A620を測定する事で定量した。血管透過性亢進反
応は気管単位重量(g)当たりの Evans'blue 量(μ
g)で表し、薬物効果は、以下の式に従い抑制率(%inh
ibition)を算出して評価した〔表3〕。
【0296】
【数1】
【0297】〔結果〕
【表3】 〔表3〕より、複素環化合物(I)またはそれらの塩が
優れたカプサイシン誘発血管透過性亢進反応の抑制作用
を有することがわかる。
【0298】
【発明の効果】複素環化合物(I)またはその塩は、タ
キキニン受容体拮抗作用を有しており、うつ病、不安
症、躁うつ病または精神病の予防・治療剤として有用で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/435 606 A61K 31/435 606 31/55 601 31/55 601

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 −CS−N<を有する複素環;RaおよびRbは共に結合
    してA環を形成するか、あるいは同一又は異なって水素
    原子又はM環における置換基;A環およびB環は、それ
    ぞれ置換基を有していてもよい同素又は複素環で、その
    少なくとも一方が置換基を有していてもよい複素環;C
    環は置換基を有していてもよい同素又は複素環;Z環は
    置換されていてもよい含窒素複素環;およびnは1ない
    し6の整数を示す]で表される化合物またはその塩を含
    有してなるうつ病、不安症、躁うつ病または精神病の予
    防・治療剤。
  2. 【請求項2】RaおよびRbがそれぞれ水素原子または
    (I)ハロゲン原子,(II)(i)ヒドロキシ基,(ii)C
    1-6アルコキシ基,(iii)C1-6アルキルチオ基,(i
    v)アミノ基,(v)C1-7アシルアミノ基,(vi)カル
    ボキシル基,(vii)ニトロ基,(viii)モノ−又はジ
    −C1-6アルキルアミノ基,(ix)モノ−又はジ−C3-8
    シクロアルキルアミノ基,(x)C6-10アリールアミノ
    基,(xi)C1-6アルキルで置換されていてもよい、窒
    素原子以外に酸素原子、硫黄原子からなる群から選ばれ
    るヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5ないし9員
    の環状アミノ基,(xii)炭素原子以外に、窒素原子、
    酸素原子および硫黄原子からなる群から選ばれるヘテロ
    原子を1個ないし3個含む5又は6員の芳香族複素環
    基,(xiii)炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および
    硫黄原子からなる群から選ばれるヘテロ原子を1個ない
    し3個含む5ないし9員の非芳香族複素環基,(xiv)
    1-4アルキルスルホニルアミノ基,(xv)C1-6アルキ
    ル−カルボニルオキシ基および(xvi)ハロゲン原子か
    らなる群から選ばれる1〜5個の置換基を有していても
    よいC1-6アルキル基,(III)ハロゲン化されていても
    よいC1-6アルコキシ基,(IV)ハロゲン化されていて
    もよいC1-6アルキルチオ基,(V)C3-10シクロアルキ
    ル基,(VI)C6-10アリール基,(VII)C1-7アシルア
    ミノ基,(VIII)C1-3アシルオキシ基,(IX)ヒドロ
    キシ基,(X)ニトロ基,(XI)シアノ基,(XII)アミ
    ノ基,(XIII)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ
    基,(XIV)C1-6アルキルで置換されていてもよい、窒
    素原子以外に酸素原子および硫黄原子からなる群から選
    ばれるヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5ないし
    9員の環状アミノ基,(XV)C1-6アルキル−カルボニ
    ルアミノ基,(XVI)C1-6アルキル−スルホニルアミノ
    基,(XVII)C1-6アルコキシ−カルボニル基,(XVII
    I)カルボキシル基,(XIX)C1-6アルキルカルボニル
    基,(XX)カルバモイル基,(XXI)モノ−又はジ−C
    1-6アルキルカルバモイル基および(XXII)C1-6アルキ
    ルスルホニル基からなる群から選ばれる置換基を示す
    か;RaおよびRbが共に結合してA環を形成し、 A環が(I)ハロゲン原子,(II)(i)ヒドロキシ基,(i
    i)アミノ基,(iii)カルボキシル基,(iv)ニトロ
    基,(v)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ基,(v
    i)C1-6アルキル−カルボニルオキシ基および(vii)
    ハロゲン原子からなる群から選ばれる1〜5個の置換基
    を有していてもよいC1-6アルキル基,(III)ハロゲン
    化されていてもよいC1-6アルコキシ基,(IV)ハロゲ
    ン化されていてもよいC1-6アルキルチオ基,(V)C
    6-10アリール基,(VI)C1-7アシルアミノ基,(VII)
    1-3アシルオキシ基,(VIII)ヒドロキシ基,(IX)
    ニトロ基,(X)シアノ基,(XI)アミノ基,(XII)モ
    ノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ基,(XIII)窒素原
    子以外に酸素原子および硫黄原子からなる群から選ばれ
    るヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5ないし9員
    の環状アミノ基,(XIV)C1-6アルキル−カルボニルア
    ミノ基,(XV)C1-6アルキル−スルホニルアミノ基,
    (XVI)C1-6アルコキシカルボニル基,(XVII)カルボ
    キシル基,(XVIII)C1-6アルキルカルボニル基,(XI
    X)カルバモイル基,(XX)モノ−又はジ−C1-6アルキ
    ルカルバモイル基,(XXI)C1-6アルキルスルホニル基
    および(XXII)オキソ基からなる群から選ばれる1ない
    し4個の置換基で置換されていてもよい炭素原子以外
    に窒素原子、硫黄原子および酸素原子からなる群から選
    ばれる1種または2種のヘテロ原子を1個ないし3個含
    む5ないし9員の芳香族複素環、炭素原子以外に窒素
    原子、硫黄原子および酸素原子からなる群から選ばれる
    1種または2種のヘテロ原子を1個ないし3個含む5な
    いし9員の非芳香族複素環または3ないし10員の環
    状炭化水素を示し;B環が(I)ハロゲン原子,(II)
    (i)ヒドロキシ基,(ii)アミノ基,(iii)カルボキシル
    基,(iv)ニトロ基,(v)モノ−又はジ−C1-6アルキ
    ルアミノ基,(vi)C1-6アルキル−カルボニルオキシ
    基および(vii)ハロゲン原子からなる群から選ばれる
    1〜5個の置換基を有していてもよいC1-6アルキル
    基,(III)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキ
    シ基,(IV)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
    ルチオ基,(V)C6-10アリール基,(VI)C1-7アシル
    アミノ基,(VII)C1-3アシルオキシ基,(VIII)ヒド
    ロキシ基,(IX)ニトロ基,(X)シアノ基,(XI)ア
    ミノ基,(XII)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ
    基,(XIII)窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子からな
    る群から選ばれるヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよ
    い5ないし9員の環状アミノ基,(XIV)C1-6アルキル
    −カルボニルアミノ基,(XV)C1-6アルキル−スルホ
    ニルアミノ基,(XVI)C1-6アルコキシカルボニル基,
    (XVII)カルボキシル基,(XVIII)C1-6アルキルカル
    ボニル基,(XIX)カルバモイル基,(XX)モノ−又は
    ジ−C1-6アルキルカルバモイル基,(XXI)C1-6アル
    キルスルホニルおよび(XXII)オキソ基からなる群から
    選ばれる1ないし4個の置換基で置換されていてもよ
    い、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原
    子からなる群から選ばれる1種または2種のヘテロ原子
    を1個ないし3個含む5ないし9員の芳香族複素環、
    炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から
    なる群から選ばれる1種または2種のヘテロ原子を1個
    ないし3個含む5ないし9員の非芳香族複素環または
    3ないし10員の環状炭化水素を示し;C環が(I)ハ
    ロゲン原子,(II)ハロゲン化されていてもよいC1-10
    アルキル基,(III)アミノ基で置換されたC1-4アルキ
    ル基,(IV)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基で
    置換されたC1-4アルキル基,(V)カルボキシル基で置
    換されたC1-4アルキル基,(VI)C1-4アルコキシ−カ
    ルボニル基で置換されたC1-4アルキル基,(VII)ヒド
    ロキシ基で置換されたC1-4アルキル基,(VIII)C
    3-10シクロアルキル基,(IX)ニトロ基,(X)シアノ
    基,(XI)ヒドロキシ基,(XII)ハロゲン化されてい
    てもよいC1-10アルコキシ基,(XIII)ハロゲン化され
    ていてもよいC1-4アルキルチオ基,(XIV)アミノ基,
    (XV)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基,(XVI)
    窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子からなる群から選ば
    れるヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5ないし9
    員の環状アミノ基,(XVII)C1-4アルキル−カルボニ
    ルアミノ基,(XVIII)アミノカルボニルオキシ基,(X
    IX)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノカルボニルオ
    キシ基,(XX)C1-4アルキルスルホニルアミノ基,(X
    XI)C1-4アルコキシ−カルボニル基,(XXII)アラル
    キルオキシカルボニル基,(XXIII)カルボキシル基,
    (XXIV)C1-6アルキルカルボニル基,(XXV)C3-6
    クロアルキル−カルボニル基,(XXVI)カルバモイル
    基,(XXVII)モノ−又はジ−C1-4アルキルカルバモイ
    ル基または(XXVIII)C1-6アルキルスルホニル基およ
    び(XXIX)1ないし3個のハロゲン化されていてもよい
    1-4アルキル基で置換されていてもよい炭素原子以外
    に窒素原子、硫黄原子および酸素原子からなる群から選
    ばれる1種または2種のヘテロ原子を1個ないし4個含
    む5または6員の芳香族単環式複素環からなる群から選
    ばれる1ないし5個の置換基で置換されていてもよい、
    炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から
    なる群から選ばれる1種または2種のヘテロ原子を1個
    ないし3個含む5ないし9員の複素環;または(I)ハ
    ロゲン原子,(II)ハロゲン化されていてもよいC1-10
    アルキル基,(III)アミノ基で置換されたC1-4アルキ
    ル基,(IV)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基で
    置換されたC1-4アルキル基,(V)カルボキシル基で置
    換されたC1-4アルキル基,(VI)C1-4アルコキシ−カ
    ルボニル基で置換されたC1-4アルキル基,(VII)ヒド
    ロキシ基で置換されたC1-4アルキル基,(VIII)C
    3-10シクロアルキル基,(IX)ニトロ基,(X)シアノ
    基,(XI)ヒドロキシ基,(XII)ハロゲン化されてい
    てもよいC1-10アルコキシ基,(XIII)ハロゲン化され
    ていてもよいC1-4アルキルチオ基,(XIV)アミノ基,
    (XV)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基,(XVI)
    窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子からなる群から選ば
    れるヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5ないし9
    員の環状アミノ基,(XVII)C1-4アルキル−カルボニ
    ルアミノ基,(XVIII)アミノカルボニルオキシ基,(X
    IX)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノカルボニルオ
    キシ基,(XX)C1-4アルキルスルホニルアミノ基,(X
    XI)C1-4アルコキシ−カルボニル基,(XXII)アラル
    キルオキシカルボニル基,(XXIII)カルボキシル基,
    (XXIV)C1-6アルキルカルボニル基,(XXV)C3-6
    クロアルキル−カルボニル基,(XXVI)カルバモイル
    基,(XXVII)モノ−又はジ−C1-4アルキルカルバモイ
    ル基、(XXVIII)C1-6アルキルスルホニル基および(X
    XIX)1ないし3個のハロゲン化されていてもよいC1-4
    アルキル基で置換されていてもよい炭素原子以外に窒素
    原子、硫黄原子および酸素原子からなる群から選ばれる
    1種または2種のヘテロ原子を1個ないし4個含む5ま
    たは6員の芳香族単環式複素環からなる群から選ばれる
    1ないし5個の置換基で置換されていてもよい、3ない
    し10員の同素環であり;Z環が(I)C1-6アルキル
    基,(II)C2-6アルケニル基,(III)C2-6アルキニ
    ル基,(IV)C3-8シクロアルキル基,(V)C3-8シク
    ロアルキル−C1-4アルキル基,(VI)C6-14アリール
    基,(VII)ニトロ基,(VIII)シアノ基,(IX)ヒド
    ロキシ基,(X)C1-4アルコキシ基,(XI)C1-4アル
    キルチオ基,(XII)アミノ基,(XIII)C1-4モノ−又
    はジ−C1-4アルキルアミノ基,(XIV)窒素原子以外に
    酸素原子、硫黄原子からなる群から選ばれるヘテロ原子
    を1〜3個含んでいてもよい5ないし9員の環状アミノ
    基,(XV)C1-4アルキル−カルボニルアミノ基,(XV
    I)C1-4アルキルスルホニルアミノ基,(XVII)C1-4
    アルコキシ−カルボニル基,(XVIII)カルボキシル
    基,(XIX)C1-6アルキルカルボニル基,(XX)カルバ
    モイル基,(XXI)モノ−又はジ−C1-4アルキルカルバ
    モイル基,(XXII)C1-6アルキルスルホニル基,(XXI
    II)オキソ基および(XXIV)チオキソ基からなる群から
    選ばれる1ないし5個の置換基で置換されていてもよ
    い、Y及び窒素原子以外に、窒素原子、酸素原子および
    硫黄原子からなる群から選ばれる少なくとも1つのヘテ
    ロ原子を含んでいてもよい5ないし12員の複素環を示
    す請求項1記載の剤。
  3. 【請求項3】RaおよびRbがそれぞれ水素原子または
    (I)ハロゲン原子,(II)(i)ヒドロキシ基,(ii)C
    1-6アルコキシ基,(iii)C1-6アルキルチオ基,(i
    v)アミノ基,(v)C1-7アシルアミノ基,(vi)モノ
    −又はジ−C1-6アルキルアミノ基,(vii)モノ−又は
    ジ−C3-8シクロアルキルアミノ基,(viii)C1-6アル
    キルで置換されていてもよい、窒素原子以外に酸素原
    子、硫黄原子からなる群から選ばれるヘテロ原子を1〜
    3個含んでいてもよい5ないし9員の環状アミノ基,
    (ix)C1-4アルキルスルホニルアミノ基,(x)C1-6
    アルキル−カルボニルオキシ基および(xi)ハロゲン原
    子からなる群から選ばれる1〜5個の置換基を有してい
    てもよいC1-6アルキル基,(III)C1-6アルキルで置
    換されていてもよい、窒素原子以外に酸素原子および硫
    黄原子からなる群から選ばれるヘテロ原子を1〜3個含
    んでいてもよい5ないし9員の環状アミノ基,(IV)カ
    ルボキシル基,(V)カルバモイル基および(VI)モノ
    −又はジ−C1-6アルキルカルバモイル基からなる群か
    ら選ばれる置換基を示すか;RaおよびRbが共に結合し
    てA環を形成し、 A環がC1-6アルキル基で置換されていてもよい、炭素
    原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子からなる
    群から選ばれる1種または2種のヘテロ原子を1個ない
    し3個含む5ないし9員の芳香族複素環を示し;B環が
    (i)ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1-6アルキ
    ル基,(ii)C1-6アルキルカルボニル基および(iii)
    カルボキシル基からなる群から選ばれる置換基で置換さ
    れていてもよいC6-14アリール基を示し;C環が(i)
    ハロゲン原子,(ii)ハロゲン化されていてもよいC
    1-10アルキル基および(iii)C1-10アルコキシ基から
    なる群から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されて
    いてもよいC6-14アリール基であり;Z環が(i)C1-6
    アルキル基,(ii)ヒドロキシ基および(iii)オキソ
    基からなる群から選ばれる1ないし3個の置換基で置換
    されていてもよい、Y及び窒素原子以外に、窒素原子、
    酸素原子および硫黄原子からなる群から選ばれる少なく
    とも1つのヘテロ原子を含んでいてもよい5ないし12
    員の複素環を示す請求項1記載の剤。
  4. 【請求項4】式 【化2】 [式中、R1はC1-6アルキル基を、R2はC1-6アルコキ
    シ基、ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル
    基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基またはC7-15アラルキ
    ルオキシ基を、Xは水素原子、C1-6アルキル基および
    ハロゲン原子からなる群から選ばれる1ないし5個の基
    を示す。ただし、(1)R1がメチル基、かつR2がトリ
    フルオロメチル基の場合、Xはハロゲン原子を示し、
    (2)R1がメチル基、かつR2がメトキシ基の場合、X
    は水素原子またはハロゲン原子を示す]で表される化合
    物を含有する請求項1記載の剤。
  5. 【請求項5】(9R)−7−[3,5−ビス(トリフル
    オロメチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,11
    −ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニ
    ル)−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾ
    シノ[2,1−g][1,7]ナフチリジンまたはその
    塩を含有する請求項1記載の剤。
  6. 【請求項6】(9R)−7−(3,5−ジメトキシベン
    ジル)−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−
    9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,13−
    ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−
    g][1,7]ナフチリジンまたはその塩を含有する請
    求項1記載の剤。
  7. 【請求項7】(9R)−7−(3,5−ジメトキシベン
    ジル)−5−(4−フルオロフェニル)−6,7,8,
    9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13
    −ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−
    g][1,7]ナフチリジンまたはその塩を含有する請
    求項1記載の剤。
  8. 【請求項8】(9S)−7−[(3,5−ビス(トリフ
    ルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,1
    2−ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェ
    ニル)−6,12−ジオキソ−[1,4]ジアゼピノ
    [2,1−g][1,7]ナフチリジンまたはその塩を
    含有する請求項1記載の剤。
  9. 【請求項9】式 【化3】 [式中、R1はC1-6アルキル基を、R2はC1-6アルコキ
    シ基、ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル
    基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基またはC7-15アラルキ
    ルオキシ基を、Xは水素原子、C1-6アルキル基および
    ハロゲン原子からなる群から選ばれる1ないし5個の基
    を示す。ただし、(1)R1がメチル基、かつR2がトリ
    フルオロメチル基の場合、Xはハロゲン原子を示し、
    (2)R1がメチル基、かつR2がメトキシ基の場合、X
    は水素原子またはハロゲン原子を示す]で表される化合
    物またはその塩。
  10. 【請求項10】R1がC1-3アルキル基、R2がC1-3アル
    コキシ基、ハロゲンで置換されていてもよいC1-3アル
    キル基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基またはベンジルオ
    キシ基、Xが水素原子または、C1-3アルキル基および
    ハロゲン原子からなる群から選ばれる1ないし2個の基
    である請求項9記載の化合物。
  11. 【請求項11】R1がメチル基、R2がメトキシ基、エト
    キシ基、イソプロポキシ基、メチル基、トリフルオロメ
    チル基、塩素原子、ヒドロキシ基またはベンジルオキシ
    基、Xが水素原子、メチル基または1ないし2個の塩素
    原子もしくはフッ素原子である請求項9記載の化合物。
  12. 【請求項12】(9R)−7−(3,5−ジメトキシベ
    ンジル)−5−(4−フルオロフェニル)−6,7,
    8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,
    13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,
    1−g][1,7]ナフチリジンまたはその塩。
  13. 【請求項13】請求項9記載の化合物のプロドラッグ。
  14. 【請求項14】式 【化4】 [式中、DとEはEに隣接する窒素原子とともに式 【化5】 で表される環を形成する基を、Lは脱離基を、その他の
    記号は請求項9記載と同意義を示す]で表される化合物
    またはその塩を環化反応に付することを特徴とする請求
    項9記載の化合物の製造法。
  15. 【請求項15】請求項9記載の化合物を含有してなる医
    薬。
  16. 【請求項16】請求項9記載の化合物を含有することを
    特徴とするタキキニン受容体拮抗剤。
  17. 【請求項17】請求項9記載の化合物を含有することを
    特徴とするサブスタンスP受容体拮抗剤。
  18. 【請求項18】請求項9記載の化合物を含有することを
    特徴とするニューロキニンA受容体拮抗剤。
  19. 【請求項19】請求項9記載の化合物を含有することを
    特徴とする排尿異常の予防・治療剤。
  20. 【請求項20】請求項9記載の化合物を含有することを
    特徴とする喘息、リューマチ関節炎、変形関節炎、疼
    痛、咳、過敏性腸疾患または嘔吐の予防・治療剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002051440A1 (fr) * 2000-12-22 2002-07-04 Takeda Chemical Industries, Ltd. Medicaments de combinaison
JP2004504400A (ja) * 2000-07-24 2004-02-12 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー ニューロキニン1受容体アンタゴニストとしての4−フェニル−ピリジン誘導体
JP2004529931A (ja) * 2001-04-23 2004-09-30 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー 良性前立腺肥大に対するnk−1受容体拮抗薬の使用
WO2010016552A1 (ja) * 2008-08-07 2010-02-11 武田薬品工業株式会社 過敏性腸症候群治療薬

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