JPH11324688A - 内燃機関のエネルギ回収装置 - Google Patents
内燃機関のエネルギ回収装置Info
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- JPH11324688A JPH11324688A JP10138519A JP13851998A JPH11324688A JP H11324688 A JPH11324688 A JP H11324688A JP 10138519 A JP10138519 A JP 10138519A JP 13851998 A JP13851998 A JP 13851998A JP H11324688 A JPH11324688 A JP H11324688A
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- compressor
- rotating electric
- negative pressure
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Supercharger (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】減速運転条件で慣性エネルギを効率よく回収す
る。 【解決手段】吸気通路11に介装したスロットル12の
下流にコンプレッサ16を介装する。コンプレッサ16
には回転電機21を連結する。減速運転条件でスロット
ル12を開いてコンプレッサ16により回転電機21を
回転駆動して発電し、減速エネルギを回収する。
る。 【解決手段】吸気通路11に介装したスロットル12の
下流にコンプレッサ16を介装する。コンプレッサ16
には回転電機21を連結する。減速運転条件でスロット
ル12を開いてコンプレッサ16により回転電機21を
回転駆動して発電し、減速エネルギを回収する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転電機付き過給及
びエネルギ回収装置を備える内燃機関に関する。
びエネルギ回収装置を備える内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転電機を有する過給機を備えた
内燃機関としては、特開平6−50163号公報に開示
されたようなものがある。
内燃機関としては、特開平6−50163号公報に開示
されたようなものがある。
【0003】これはエンジンに過給するためのターボチ
ャージャの回転軸に回転電機を取り付け、エンジンの加
速時など、エンジンにより駆動される交流発電機からの
電流を回転電機に供給して回転電機を駆動し、これによ
りターボチャージャを回転させて加速時のブーストアッ
プを応答良く行うものである。
ャージャの回転軸に回転電機を取り付け、エンジンの加
速時など、エンジンにより駆動される交流発電機からの
電流を回転電機に供給して回転電機を駆動し、これによ
りターボチャージャを回転させて加速時のブーストアッ
プを応答良く行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな回転電機付きの過給機を備える内燃機関にあって
は、加速時、登坂走行時など高出力を要求されるときに
回転電機を力行させることで、ターボチャージャの応答
性を向上させられるものの、過給を必要としない運転領
域(自然吸気運転時)で、とくに減速時など車両のもつ
慣性エネルギなどの回収が行えず、燃費の点などからは
必ずしも満足の得られるものではない。
うな回転電機付きの過給機を備える内燃機関にあって
は、加速時、登坂走行時など高出力を要求されるときに
回転電機を力行させることで、ターボチャージャの応答
性を向上させられるものの、過給を必要としない運転領
域(自然吸気運転時)で、とくに減速時など車両のもつ
慣性エネルギなどの回収が行えず、燃費の点などからは
必ずしも満足の得られるものではない。
【0005】本発明はこのような問題を解決するために
提案されたもので、応答性の良い過給特性を維持しつ
つ、減速時に排気エネルギを効率よく回収することを可
能とした内燃機関のエネルギ回収装置を提供する。
提案されたもので、応答性の良い過給特性を維持しつ
つ、減速時に排気エネルギを効率よく回収することを可
能とした内燃機関のエネルギ回収装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、吸気通路
に介装したスロットルと、同じくその下流に介装したコ
ンプレッサと、コンプレッサと連結した回転電機と、減
速運転条件でスロットルを開いてコンプレッサにより回
転電機を回転駆動して発電させる制御手段とを備える。
に介装したスロットルと、同じくその下流に介装したコ
ンプレッサと、コンプレッサと連結した回転電機と、減
速運転条件でスロットルを開いてコンプレッサにより回
転電機を回転駆動して発電させる制御手段とを備える。
【0007】第2の発明は、第1の発明において、過給
運転条件で前記回転電機によりコンプレッサを回転駆動
し、過給を行う。
運転条件で前記回転電機によりコンプレッサを回転駆動
し、過給を行う。
【0008】第3の発明は、吸気通路に介装したスロッ
トルと、同じくその下流に介装したコンプレッサと、排
気通路に介装したタービンと、前記コンプレッサとター
ビンの間に介装したクラッチ及び回転電機と、過給運転
条件でクラッチを接続してタービンによりあるいは必要
に応じて回転電機と共にコンプレッサを駆動して過給
し、非過給条件ではクラッチを遮断し、減速運転条件で
クラッチを接続してスロットルを開いてコンプレッサに
より回転電機を駆動して発電させる制御手段とを備え
る。
トルと、同じくその下流に介装したコンプレッサと、排
気通路に介装したタービンと、前記コンプレッサとター
ビンの間に介装したクラッチ及び回転電機と、過給運転
条件でクラッチを接続してタービンによりあるいは必要
に応じて回転電機と共にコンプレッサを駆動して過給
し、非過給条件ではクラッチを遮断し、減速運転条件で
クラッチを接続してスロットルを開いてコンプレッサに
より回転電機を駆動して発電させる制御手段とを備え
る。
【0009】第4の発明は、第1から第3の発明におい
て、吸気通路をスロットルの下流で分岐し、この分岐通
路を開閉する切換バルブを設け、前記コンプレッサをこ
の分岐通路に介装し、前記制御手段は、減速運転条件で
切換バルブを開いてコンプレッサに吸気を流し、非過給
条件では切換バルブを閉じる。
て、吸気通路をスロットルの下流で分岐し、この分岐通
路を開閉する切換バルブを設け、前記コンプレッサをこ
の分岐通路に介装し、前記制御手段は、減速運転条件で
切換バルブを開いてコンプレッサに吸気を流し、非過給
条件では切換バルブを閉じる。
【0010】第5の発明は、第1〜第4の発明におい
て、前記制御手段は、減速運転条件で所定の吸気負圧の
範囲内で回転電機が最大出力となるように回転電機の回
転数を制御するように構成される。
て、前記制御手段は、減速運転条件で所定の吸気負圧の
範囲内で回転電機が最大出力となるように回転電機の回
転数を制御するように構成される。
【0011】第6発明は、第1〜第4の発明において、
前記制御手段は、減速運転条件で所定の吸気負圧の範囲
内で回転電機の発電効率と発電出力との積が最大値とな
るように回転電機の回転数を制御するように構成され
る。
前記制御手段は、減速運転条件で所定の吸気負圧の範囲
内で回転電機の発電効率と発電出力との積が最大値とな
るように回転電機の回転数を制御するように構成され
る。
【0012】第7の発明は、第5または第6の発明にお
いて、前記吸気負圧の範囲は、最小値がマスターバック
の要求負圧に基づき、また最大値がオイル上がりを回避
する要求負圧に基づいて設定される。
いて、前記吸気負圧の範囲は、最小値がマスターバック
の要求負圧に基づき、また最大値がオイル上がりを回避
する要求負圧に基づいて設定される。
【0013】第8の発明は、第5〜第7の発明におい
て、前記制御手段は回転電機の回転数が目標回転数域よ
りも高いときは発電量を増加、逆に低いときは発電量を
減少させる。
て、前記制御手段は回転電機の回転数が目標回転数域よ
りも高いときは発電量を増加、逆に低いときは発電量を
減少させる。
【0014】
【発明の作用、効果】第1の発明では、減速運転条件で
スロットルを開くことにより、エンジンに吸入される空
気量を大きくし、これによりコンプレッサを回転させ、
このコンプレッサにより回転電機を駆動して発電するの
で、減速時の慣性エネルギを電力として効率よく回収す
ることができる。
スロットルを開くことにより、エンジンに吸入される空
気量を大きくし、これによりコンプレッサを回転させ、
このコンプレッサにより回転電機を駆動して発電するの
で、減速時の慣性エネルギを電力として効率よく回収す
ることができる。
【0015】第2の発明では、過給運転条件で回転電機
によりコンプレッサを回転駆動することより、低速回転
域からも応答性よく過給することができる。
によりコンプレッサを回転駆動することより、低速回転
域からも応答性よく過給することができる。
【0016】第3の発明では、減速運転条件で慣性エネ
ルギを電力として効率よく回収する一方で、過給条件で
は排気エネルギあるいは回転電機の駆動力を利用してコ
ンプレッサを回転して過給を行うので、低回転域からも
応答性にすぐれた加速特性が発揮でき、また非過給時に
はクラッチを遮断してコンプレッサをフリーとするの
で、吸気抵抗を減じてエンジン特性を改善できる。
ルギを電力として効率よく回収する一方で、過給条件で
は排気エネルギあるいは回転電機の駆動力を利用してコ
ンプレッサを回転して過給を行うので、低回転域からも
応答性にすぐれた加速特性が発揮でき、また非過給時に
はクラッチを遮断してコンプレッサをフリーとするの
で、吸気抵抗を減じてエンジン特性を改善できる。
【0017】第4の発明では、非過給条件において、吸
気がコンプレッサを通過することがないので、このとき
の吸気抵抗を減らし、エンジン燃費、出力特性の改善が
図れる。
気がコンプレッサを通過することがないので、このとき
の吸気抵抗を減らし、エンジン燃費、出力特性の改善が
図れる。
【0018】第5の発明では、回転電機の出力が最大と
なるように回転数が制御されるので、減速運転条件での
エネルギ回収が効果的に行える。
なるように回転数が制御されるので、減速運転条件での
エネルギ回収が効果的に行える。
【0019】第6の発明では、回転電機の発電効率と発
電出力との積が最大となるように回転数が制御されるの
で、減速運転条件でのエネルギ回収効率が最良となる。
電出力との積が最大となるように回転数が制御されるの
で、減速運転条件でのエネルギ回収効率が最良となる。
【0020】第7の発明では、減速運転条件での吸気負
圧が常にマスターバックの要求負圧よりも大きいので、
確実なブレーキの効きが維持され、またオイル上がりが
問題となる負圧よりも大きくなることがなく、過剰なオ
イル消費の回避が図れる。
圧が常にマスターバックの要求負圧よりも大きいので、
確実なブレーキの効きが維持され、またオイル上がりが
問題となる負圧よりも大きくなることがなく、過剰なオ
イル消費の回避が図れる。
【0021】第8の発明では、発電量を増加させること
でコンプレッサの負荷が高まり、回転数が低下し、逆に
発電量を減少させると、回転数が上昇し、このようにし
て回転数を目標とする回転数域に収束させられる。
でコンプレッサの負荷が高まり、回転数が低下し、逆に
発電量を減少させると、回転数が上昇し、このようにし
て回転数を目標とする回転数域に収束させられる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【0023】この実施形態は本発明をハイブリッド車両
に適用したもので、図1において、1は燃料の燃焼によ
り出力するエンジンで、エンジン1の出力軸2には電磁
クラッチ3を介してジェネレータ・モータ4が連結し、
ジェネレータ・モータ4の出力側には無段変速機(CV
T)5が連結され、この無段変速機5の出力回転が車軸
を介して左右の駆動輪6、6に伝達される。
に適用したもので、図1において、1は燃料の燃焼によ
り出力するエンジンで、エンジン1の出力軸2には電磁
クラッチ3を介してジェネレータ・モータ4が連結し、
ジェネレータ・モータ4の出力側には無段変速機(CV
T)5が連結され、この無段変速機5の出力回転が車軸
を介して左右の駆動輪6、6に伝達される。
【0024】車両の発進時を含む低速、低負荷域ではエ
ンジン1が停止していると共に電磁クラッチ3が遮断さ
れ、ジェネレータ・モータ4が図示しないバッテリから
の電力の供給を受けてモータとして機能し、無段変速機
5を介して駆動輪6を回転させる。また車両の加速時な
ど負荷が大きくなると、エンジン1を起動し、電磁クラ
ッチ3を繋ぎ、エンジン出力とモータ出力によって車両
が駆動される。一方、車両の減速時やバッテリ電圧が低
下したときなど、ジェネレータ・モータ4が車両の慣性
エネルギやエンジン出力により回転駆動され、ジェネレ
ータとして発電し、バッテリを充電する。これらの制御
は後述するコントローラ24によって行われる。
ンジン1が停止していると共に電磁クラッチ3が遮断さ
れ、ジェネレータ・モータ4が図示しないバッテリから
の電力の供給を受けてモータとして機能し、無段変速機
5を介して駆動輪6を回転させる。また車両の加速時な
ど負荷が大きくなると、エンジン1を起動し、電磁クラ
ッチ3を繋ぎ、エンジン出力とモータ出力によって車両
が駆動される。一方、車両の減速時やバッテリ電圧が低
下したときなど、ジェネレータ・モータ4が車両の慣性
エネルギやエンジン出力により回転駆動され、ジェネレ
ータとして発電し、バッテリを充電する。これらの制御
は後述するコントローラ24によって行われる。
【0025】エンジン1の吸気通路11には電動制御さ
れるスロットル12が介装され、その下流において、切
換バルブ13を介して選択的に接続される迂回通路14
が分岐する。この迂回通路14にはターボチャージャ1
5で構成された過給機のコンプレッサ16が介装され、
エンジン加速時、高出力時など吸気を過給する。
れるスロットル12が介装され、その下流において、切
換バルブ13を介して選択的に接続される迂回通路14
が分岐する。この迂回通路14にはターボチャージャ1
5で構成された過給機のコンプレッサ16が介装され、
エンジン加速時、高出力時など吸気を過給する。
【0026】ターボチャージャ15のタービン17がエ
ンジン1の排気通路18に介装され、排気エネルギによ
りタービン17が回転する。タービン17は回転軸20
を介してコンプレッサ16と連結するが、この途中には
ジェネレータとモータの機能を兼用する回転電機21が
取り付けられ、タービン17の回転により回転電機21
も同一的に回転する。この回転電機21とコンプレッサ
16との間には、電磁クラッチ22が介装され、電磁ク
ラッチ22を遮断(オフ)すると、コンプレッサ16が
回転電機21及びタービン17から分離する。なお、タ
ーボチャージャ15の下流の排気通路18には触媒23
が設置される。
ンジン1の排気通路18に介装され、排気エネルギによ
りタービン17が回転する。タービン17は回転軸20
を介してコンプレッサ16と連結するが、この途中には
ジェネレータとモータの機能を兼用する回転電機21が
取り付けられ、タービン17の回転により回転電機21
も同一的に回転する。この回転電機21とコンプレッサ
16との間には、電磁クラッチ22が介装され、電磁ク
ラッチ22を遮断(オフ)すると、コンプレッサ16が
回転電機21及びタービン17から分離する。なお、タ
ーボチャージャ15の下流の排気通路18には触媒23
が設置される。
【0027】過給機は機関の要求出力が大きいときに排
気エネルギあるいは回転電機21を利用して吸気の過給
を行い、また過給の必要のない、とくに減速時には回転
電機21によりエネルギの回生を行うのであり、このた
め、電制スロットル12、切換バルブ13、電磁クラッ
チ22、及び回転電機21の各作動を運転条件に応じて
制御するコントローラ24が設けられる。
気エネルギあるいは回転電機21を利用して吸気の過給
を行い、また過給の必要のない、とくに減速時には回転
電機21によりエネルギの回生を行うのであり、このた
め、電制スロットル12、切換バルブ13、電磁クラッ
チ22、及び回転電機21の各作動を運転条件に応じて
制御するコントローラ24が設けられる。
【0028】コントローラ24には、アクセルペダル開
度を検出するアクセルセンサ(エンジン負荷センサ)、
エンジン回転数を検出する回転数センサ、スロットル開
度を検出するスロットルセンサ、エンジン潤滑油温また
は冷却水温を検出する温度センサなどの運転条件を代表
する検出信号、さらには、バッテリ充電レベルを検出す
るバッテリセンサ、吸気系の負圧を検出する負圧セン
サ、排気系のタービン上流と下流の圧力を検出する圧力
センサなどからの各検出信号が入力し、これらに基づい
て後述するように、電制スロットル12、切換バルブ1
3、電磁クラッチ22、回転電機21の動作を制御す
る。なお、コントローラ24は同時にエンジン1の燃料
噴射量、点火時期なども制御する。
度を検出するアクセルセンサ(エンジン負荷センサ)、
エンジン回転数を検出する回転数センサ、スロットル開
度を検出するスロットルセンサ、エンジン潤滑油温また
は冷却水温を検出する温度センサなどの運転条件を代表
する検出信号、さらには、バッテリ充電レベルを検出す
るバッテリセンサ、吸気系の負圧を検出する負圧セン
サ、排気系のタービン上流と下流の圧力を検出する圧力
センサなどからの各検出信号が入力し、これらに基づい
て後述するように、電制スロットル12、切換バルブ1
3、電磁クラッチ22、回転電機21の動作を制御す
る。なお、コントローラ24は同時にエンジン1の燃料
噴射量、点火時期なども制御する。
【0029】コントローラ24で実行される制御内容を
図2のフローチャートに示す。
図2のフローチャートに示す。
【0030】まずステップS1ではアクセル開度などに
基づいて要求出力DPを求め、ステップS2でこの要求
出力を、非過給領域における最良燃費となる一定運転条
件でエンジン1を運転したときの出力Enと、車両用の
モータ・ジェネレータ4の最大出力Mmとを加算した値
と比較する。
基づいて要求出力DPを求め、ステップS2でこの要求
出力を、非過給領域における最良燃費となる一定運転条
件でエンジン1を運転したときの出力Enと、車両用の
モータ・ジェネレータ4の最大出力Mmとを加算した値
と比較する。
【0031】もし、要求出力DPがこれらの加算値(E
n+Mm)よりも小さいときは、ステップS3で非過給
領域での最良燃費となる一定の条件(出力En)となる
ようにエンジン1の制御条件を設定する。このためステ
ップS4において、切換バルブ13が迂回通路14を閉
じるように制御し、スロットル開度を最良燃費となるよ
うにセットし、電磁クラッチ22をオフ(遮断)に切換
え、非過給状態にする。
n+Mm)よりも小さいときは、ステップS3で非過給
領域での最良燃費となる一定の条件(出力En)となる
ようにエンジン1の制御条件を設定する。このためステ
ップS4において、切換バルブ13が迂回通路14を閉
じるように制御し、スロットル開度を最良燃費となるよ
うにセットし、電磁クラッチ22をオフ(遮断)に切換
え、非過給状態にする。
【0032】そして要求出力DPがEnよりも大きいと
きは、不足分はモータ・ジェネレータ4のモータ出力で
補い、またDPがEnよりも小さいときは、エンジン出
力だけでも過大となるので、モータ・ジェネレータ4を
発電作用させ、要求出力と一致するようにエンジン出力
を吸収する。
きは、不足分はモータ・ジェネレータ4のモータ出力で
補い、またDPがEnよりも小さいときは、エンジン出
力だけでも過大となるので、モータ・ジェネレータ4を
発電作用させ、要求出力と一致するようにエンジン出力
を吸収する。
【0033】一方、ステップS2で要求出力DPの方が
大きいときは、ステップS5に移り、過給領域での運転
条件を設定する。このときは例えば、エンジン1を過給
して高出力を発生させ、不足分については、モータ・ジ
ェネレータ4のモータ出力で補う。エンジンの過給のた
めに、ステップS6で切換バルブ13が迂回通路14を
開き、スロットル開度を全開し、かつ電磁クラッチ22
をオンにし、さらに回転電機21をモータとして機能さ
せ、過給運転を行う。
大きいときは、ステップS5に移り、過給領域での運転
条件を設定する。このときは例えば、エンジン1を過給
して高出力を発生させ、不足分については、モータ・ジ
ェネレータ4のモータ出力で補う。エンジンの過給のた
めに、ステップS6で切換バルブ13が迂回通路14を
開き、スロットル開度を全開し、かつ電磁クラッチ22
をオンにし、さらに回転電機21をモータとして機能さ
せ、過給運転を行う。
【0034】したがってこの過給時には、コンプレッサ
16は排気圧力により駆動されるタービン17と、モー
タとしての回転電機21の両方の出力により回転するた
め、過給効率が高く、とくに加速時などの応答性も良好
となる。
16は排気圧力により駆動されるタービン17と、モー
タとしての回転電機21の両方の出力により回転するた
め、過給効率が高く、とくに加速時などの応答性も良好
となる。
【0035】このようにして要求出力となるようにエン
ジン1、モータ・ジェネレータ4の出力制御を行うが、
この状態から減速運転に移行したときには、エンジン1
の吸気負圧を利用してコンプレッサ16を回転させ、回
転電機21の発電作用により減速エネルギを回収する。
ジン1、モータ・ジェネレータ4の出力制御を行うが、
この状態から減速運転に移行したときには、エンジン1
の吸気負圧を利用してコンプレッサ16を回転させ、回
転電機21の発電作用により減速エネルギを回収する。
【0036】このため、ステップS7でアクセルペダル
がオンかオフを判断し、アクセル全閉の場合はステップ
S8に進み、そのときの回転数が所定値以上であるとき
にはステップS9でバッテリ充電レベルを判定し、充電
が許容される範囲、つまり過充電でないときには、ステ
ップS10に移って減速発電制御に入る。
がオンかオフを判断し、アクセル全閉の場合はステップ
S8に進み、そのときの回転数が所定値以上であるとき
にはステップS9でバッテリ充電レベルを判定し、充電
が許容される範囲、つまり過充電でないときには、ステ
ップS10に移って減速発電制御に入る。
【0037】なお、アクセルペダルがオン、あるいは回
転数が所定値以下(アイドル時など)のとき、またはバ
ッテリが限度いっぱいまで充電されているときは、減速
発電制御に移行しない。
転数が所定値以下(アイドル時など)のとき、またはバ
ッテリが限度いっぱいまで充電されているときは、減速
発電制御に移行しない。
【0038】この減速発電制御を図3のフローチャート
にしたがって説明する。
にしたがって説明する。
【0039】減速発電制御では吸気通路11に介装した
コンプレッサ16の回転力を利用して回転電機21で発
電作用をさせるもので、まずステップS1で電磁クラッ
チ22をオンにし、ステップS2で切換バルブ13が迂
回通路14を開くように切り換える。ステップS3では
エンジン回転数を検出し、次いで、ステップS4でスロ
ットル12を全開または全開近傍にセットする。
コンプレッサ16の回転力を利用して回転電機21で発
電作用をさせるもので、まずステップS1で電磁クラッ
チ22をオンにし、ステップS2で切換バルブ13が迂
回通路14を開くように切り換える。ステップS3では
エンジン回転数を検出し、次いで、ステップS4でスロ
ットル12を全開または全開近傍にセットする。
【0040】スロットル12を全開することにより、コ
ンプレッサ16の上流はほぼ大気圧、下流には吸入負圧
が作用し、コンプレッサ16がエンジン吸入空気により
回転させられ、これにより回転電機21を回転駆動して
発電する。
ンプレッサ16の上流はほぼ大気圧、下流には吸入負圧
が作用し、コンプレッサ16がエンジン吸入空気により
回転させられ、これにより回転電機21を回転駆動して
発電する。
【0041】このとき最良の状態で発電させるため、ス
テップS5では前記したエンジン回転数に基づいてスロ
ットル開度と、回転電機21の許容回転数領域を、図4
に示すようなマップから算出する。なお、エンジン回転
数が高くなるほど回転電機21の許容回転数領域は相対
的に高くなる。
テップS5では前記したエンジン回転数に基づいてスロ
ットル開度と、回転電機21の許容回転数領域を、図4
に示すようなマップから算出する。なお、エンジン回転
数が高くなるほど回転電機21の許容回転数領域は相対
的に高くなる。
【0042】ステップS6は図5に示すような発電出力
マップに基づいて、そのときのエンジン回転数にしたが
って、回転電機許容回転数領域においてジェネレータと
して最大発電出力となるように回転電機回転数を算出す
る。
マップに基づいて、そのときのエンジン回転数にしたが
って、回転電機許容回転数領域においてジェネレータと
して最大発電出力となるように回転電機回転数を算出す
る。
【0043】なお、ステップS6に代えて、図6に示す
ようなマップから求めた、そのときのエンジン回転数に
おける発電効率と、同じく図5の発電出力とを掛け合わ
せたときの数値が最大となる回転電機回転数を算出して
もよく、このようにすれば演算の負荷は増大するが、エ
ネルギ回収をより高い効率で行うことができる。
ようなマップから求めた、そのときのエンジン回転数に
おける発電効率と、同じく図5の発電出力とを掛け合わ
せたときの数値が最大となる回転電機回転数を算出して
もよく、このようにすれば演算の負荷は増大するが、エ
ネルギ回収をより高い効率で行うことができる。
【0044】図7は発電効率とコンプレッサ出力の関係
を示すもので、等出力特性でもそのときの回転数によっ
て発電効率が変化する。なお、回転数が小さくなるほ
ど、回転電機駆動トルクは大きくなる。
を示すもので、等出力特性でもそのときの回転数によっ
て発電効率が変化する。なお、回転数が小さくなるほ
ど、回転電機駆動トルクは大きくなる。
【0045】ステップS7ではこのようにして算出した
回転電機回転数N0(rpm)を決定して回転電機21
をジェネレータとして発電作用を行う。次いでステップ
S8で、回転電機(コンプレッサ)回転数をこの目標回
転数N0と比較し、もし実際の回転数が目標回転数N0
よりも低いときは、ステップS9で発電量を所定値だけ
減少するように回転電機21の負荷を制御し、これに対
して実際の回転数が目標回転数よりも高いときは、ステ
ップS10で発電量を所定値だけ増大させるように回転
電機21の負荷を制御する(もしくはスロットル開度を
所定値だけ減少側に制御する)。このようにして回転電
機21の回転数を目標回転数に収束させる。
回転電機回転数N0(rpm)を決定して回転電機21
をジェネレータとして発電作用を行う。次いでステップ
S8で、回転電機(コンプレッサ)回転数をこの目標回
転数N0と比較し、もし実際の回転数が目標回転数N0
よりも低いときは、ステップS9で発電量を所定値だけ
減少するように回転電機21の負荷を制御し、これに対
して実際の回転数が目標回転数よりも高いときは、ステ
ップS10で発電量を所定値だけ増大させるように回転
電機21の負荷を制御する(もしくはスロットル開度を
所定値だけ減少側に制御する)。このようにして回転電
機21の回転数を目標回転数に収束させる。
【0046】ステップS11でアクセルペダルオンかど
うかを判定し、アクセル全閉のときは、前記ステップS
3に戻り、再びそのときのエンジン回転数を読み込み、
それ以降は上記した動作を繰り返す。これにより、減速
時にそのときどきのエンジン回転数において、常に最良
となる発電状態で回転電機21が駆動される。
うかを判定し、アクセル全閉のときは、前記ステップS
3に戻り、再びそのときのエンジン回転数を読み込み、
それ以降は上記した動作を繰り返す。これにより、減速
時にそのときどきのエンジン回転数において、常に最良
となる発電状態で回転電機21が駆動される。
【0047】以上のように構成され、次に全体的な作用
について説明する。
について説明する。
【0048】エンジン要求負荷が小さい非過給運転条件
のときは、切換バルブ13が迂回通路14を閉じ、コン
プレッサ16を通ることなく吸気がエンジン1に導か
れ、コンプレッサ16が吸気抵抗となることなく、自然
吸気運転が行われる。
のときは、切換バルブ13が迂回通路14を閉じ、コン
プレッサ16を通ることなく吸気がエンジン1に導か
れ、コンプレッサ16が吸気抵抗となることなく、自然
吸気運転が行われる。
【0049】エンジン要求負荷が高まり、過給運転条件
に移行すると、切換バルブ13がコンプレッサ16のあ
る迂回通路14を開く。同時に電磁クラッチ22がオン
となり、コンプレッサ16を回転電機21及びタービン
17と接続し、これにより排気エネルギを利用してコン
プレッサ16が回転駆動され、過給が行われる。
に移行すると、切換バルブ13がコンプレッサ16のあ
る迂回通路14を開く。同時に電磁クラッチ22がオン
となり、コンプレッサ16を回転電機21及びタービン
17と接続し、これにより排気エネルギを利用してコン
プレッサ16が回転駆動され、過給が行われる。
【0050】この場合、エンジン1の低回転域からの加
速時などでは、回転電機21がモータとして機能し、タ
ービン17の駆動力にモータ駆動力が加わり、大きなト
ルクによりコンプレッサ16を回転させる。したがって
低回転域からでも良好な過給特性が得られる。
速時などでは、回転電機21がモータとして機能し、タ
ービン17の駆動力にモータ駆動力が加わり、大きなト
ルクによりコンプレッサ16を回転させる。したがって
低回転域からでも良好な過給特性が得られる。
【0051】次にエンジン1の減速時には切換バルブ1
3により迂回通路14を開き、かつスロットル12を全
開する。また、電磁クラッチ22をオンしてコンプレッ
サ16と回転電機21を接続する。この状態ではコンプ
レッサ16の下流に強い負圧が作用し、全開としたスロ
ットル12によりコンプレッサ16の上流側は大気圧と
なり、この大きな差圧によりコンプレッサ16が回転駆
動される。このとき回転電機21はジェネレータとして
機能し、コンプレッサ16の回転力により回転し、発電
作用を行う。
3により迂回通路14を開き、かつスロットル12を全
開する。また、電磁クラッチ22をオンしてコンプレッ
サ16と回転電機21を接続する。この状態ではコンプ
レッサ16の下流に強い負圧が作用し、全開としたスロ
ットル12によりコンプレッサ16の上流側は大気圧と
なり、この大きな差圧によりコンプレッサ16が回転駆
動される。このとき回転電機21はジェネレータとして
機能し、コンプレッサ16の回転力により回転し、発電
作用を行う。
【0052】回転電機21の回転数はそのときのエンジ
ン回転数との関係から、最も効率よく発電できる回転数
に制御される。回転数の制御は、実回転数が目標値を上
回ると発電負荷を大きく、また下回ると発電負荷を小さ
くし、このようにして回転数を制御し、最も効率よく発
電できる目標値に一致させられる。
ン回転数との関係から、最も効率よく発電できる回転数
に制御される。回転数の制御は、実回転数が目標値を上
回ると発電負荷を大きく、また下回ると発電負荷を小さ
くし、このようにして回転数を制御し、最も効率よく発
電できる目標値に一致させられる。
【0053】なお、エンジン高回転域からの減速時には
これに応じて回転電機21の回転数は高くなり、減速に
移行してからの時間の経過に伴って回転数は低下してい
く。このようにして減速時の慣性エネルギを利用して回
転電機21で発電を行い、電力としてエネルギを効率的
に回収する。
これに応じて回転電機21の回転数は高くなり、減速に
移行してからの時間の経過に伴って回転数は低下してい
く。このようにして減速時の慣性エネルギを利用して回
転電機21で発電を行い、電力としてエネルギを効率的
に回収する。
【0054】この減速時のエネルギ回収は減速運転条件
の間、行われ、減速運転条件が解除されると、通常の制
御状態に戻る。
の間、行われ、減速運転条件が解除されると、通常の制
御状態に戻る。
【0055】このようにして減速運転条件ではコンプレ
ッサ16により回転電機21を駆動して発電し、減速エ
ネルギの回収を行い、また、また過給時には燃費や出力
応答性を改善することができる。
ッサ16により回転電機21を駆動して発電し、減速エ
ネルギの回収を行い、また、また過給時には燃費や出力
応答性を改善することができる。
【0056】なお、本発明はハイブリッド車両に限ら
ず、通常の内燃機関によってのみ駆動される車両に適用
できることは言うまでもない。
ず、通常の内燃機関によってのみ駆動される車両に適用
できることは言うまでもない。
【0057】次に図8に示す第2の実施形態を説明す
る。
る。
【0058】これは減速運転条件において吸気系の負圧
が、図9にも示すような、所定の許容範囲に収まるよう
に回転電機21の回転数を制御することで、吸気系の負
圧を利用して作動するマスタバックの作動特性を安定さ
せ、また過度の負圧によるシリンダとピストンの摺動間
隙からのオイル上がりを抑制するものである。
が、図9にも示すような、所定の許容範囲に収まるよう
に回転電機21の回転数を制御することで、吸気系の負
圧を利用して作動するマスタバックの作動特性を安定さ
せ、また過度の負圧によるシリンダとピストンの摺動間
隙からのオイル上がりを抑制するものである。
【0059】基本的な制御内容は前記した図3の減速時
の制御内容と同じため、ここでは図3のフローチャート
と相違する部分についてのみ説明する。
の制御内容と同じため、ここでは図3のフローチャート
と相違する部分についてのみ説明する。
【0060】ステップS21で負圧センサで検出した吸
気系の負圧値Pが、ブレーキ力を補助するマスタバック
の要求負圧値(最小値)Pminと、オイル上がりを防
止するための要求負圧値(最大値)Pmaxとから決ま
る許容範囲にあるかどうか判断する。もし、許容範囲内
ならば、そのままステップS6に進んで回転電機21の
回転数の算出を行うが、許容範囲にないときは、ステッ
プS22に移行して負圧を許容範囲に収めるための回転
電機回転数制御に入る。
気系の負圧値Pが、ブレーキ力を補助するマスタバック
の要求負圧値(最小値)Pminと、オイル上がりを防
止するための要求負圧値(最大値)Pmaxとから決ま
る許容範囲にあるかどうか判断する。もし、許容範囲内
ならば、そのままステップS6に進んで回転電機21の
回転数の算出を行うが、許容範囲にないときは、ステッ
プS22に移行して負圧を許容範囲に収めるための回転
電機回転数制御に入る。
【0061】ステップS22では負圧値Pが最小値Pm
inよりも小さいかどうか判断し、もし小さいときは、
負圧を強めるために、ステップS23で回転電機回転数
Revを一定回転数ΔRevだけ低下させる。この回転
数の低下は回転電機21の発電負荷を一定値だけ大きく
することにより行い、この分だけコンプレッサ16の回
転抵抗が大きくなり、これによりコンプレッサ下流の負
圧が強まる。
inよりも小さいかどうか判断し、もし小さいときは、
負圧を強めるために、ステップS23で回転電機回転数
Revを一定回転数ΔRevだけ低下させる。この回転
数の低下は回転電機21の発電負荷を一定値だけ大きく
することにより行い、この分だけコンプレッサ16の回
転抵抗が大きくなり、これによりコンプレッサ下流の負
圧が強まる。
【0062】ステップS24では負圧値Pを読み込み、
ステップS25でこれを最小値Pminと比較し、もし
小さいときは、再びステップS23に戻り、負圧が最小
値よりも大きくなるまでの間は回転数Revを下げてい
く。そして、最小値pminと一致またはこれよりも大
きくなったならば、ステップS26において、この回転
数Revをそのときのエンジン回転数域での回転電機回
転数下限値Revminとする。
ステップS25でこれを最小値Pminと比較し、もし
小さいときは、再びステップS23に戻り、負圧が最小
値よりも大きくなるまでの間は回転数Revを下げてい
く。そして、最小値pminと一致またはこれよりも大
きくなったならば、ステップS26において、この回転
数Revをそのときのエンジン回転数域での回転電機回
転数下限値Revminとする。
【0063】これに対して、ステップS22で負圧値P
が最小値Pminよりも大きいときは、ステップS21
での判定結果から負圧値Pが最大値Pmaxよりも大き
いときであるから、これを引き下げるために、ステップ
S27で回転電機回転数Revを一定回転数ΔRevだ
け上昇させる。回転数の上昇は回転電機21の発電負荷
を一定値だけ小さくすることにより行え、この分だけコ
ンプレッサ16の回転抵抗が減り、コンプレッサ下流の
負圧が弱まる。
が最小値Pminよりも大きいときは、ステップS21
での判定結果から負圧値Pが最大値Pmaxよりも大き
いときであるから、これを引き下げるために、ステップ
S27で回転電機回転数Revを一定回転数ΔRevだ
け上昇させる。回転数の上昇は回転電機21の発電負荷
を一定値だけ小さくすることにより行え、この分だけコ
ンプレッサ16の回転抵抗が減り、コンプレッサ下流の
負圧が弱まる。
【0064】ステップS28で負圧値Pを読み込み、ス
テップS29でこれを最大値Pmaxと比較し、最大値
よりも大きい間はステップS27以降の動作を繰り返
し、負圧を下げる。そして、最大値Pmax以下になれ
ば、ステップS30に進み、そのときの回転数Revを
回転電機回転数上限値Revmaxとする。
テップS29でこれを最大値Pmaxと比較し、最大値
よりも大きい間はステップS27以降の動作を繰り返
し、負圧を下げる。そして、最大値Pmax以下になれ
ば、ステップS30に進み、そのときの回転数Revを
回転電機回転数上限値Revmaxとする。
【0065】このようにして、減速運転条件に移行した
ときの吸気系の負圧が許容範囲に無いとき、すなわちマ
スタバックの要求する負圧の最小値よりも小さいとき、
あるいは逆にシリンダ内のオイル上がりを抑制するため
の最大値よりも大きいときは、まずそのときのエンジン
回転数において、回転電機21の回転数を制御し、コン
プレッサ16の下流の負圧を調整する。
ときの吸気系の負圧が許容範囲に無いとき、すなわちマ
スタバックの要求する負圧の最小値よりも小さいとき、
あるいは逆にシリンダ内のオイル上がりを抑制するため
の最大値よりも大きいときは、まずそのときのエンジン
回転数において、回転電機21の回転数を制御し、コン
プレッサ16の下流の負圧を調整する。
【0066】したがって、減速時に慣性エネルギの回収
を行うにしても、吸気系の負圧が過大に強くなったり、
逆に必要以上に弱まったりするようなことがなく、常に
適正範囲の負圧を保ちつつ、エネルギ回収が行える。し
たがって、この場合には減速時の負圧制御装置、つまり
オイル上がりを抑制するために負圧が所定値を越えたら
吸気系に外気を導入する装置を不要にすることもでき
る。
を行うにしても、吸気系の負圧が過大に強くなったり、
逆に必要以上に弱まったりするようなことがなく、常に
適正範囲の負圧を保ちつつ、エネルギ回収が行える。し
たがって、この場合には減速時の負圧制御装置、つまり
オイル上がりを抑制するために負圧が所定値を越えたら
吸気系に外気を導入する装置を不要にすることもでき
る。
【0067】なお、上記制御内容において、もし吸気系
の負圧を回転電機回転数を下げてもマスタバックの要求
負圧値まで強めることができないときは、スロットル1
2の開度を全開から所定値だけ小さくすることで、負圧
を強めるようにしてもよい。とくにエンジン回転数が比
較的低い状態での減速運転条件では、負圧が相対的に弱
いので、ある程度は発電効率が犠牲になっても、スロッ
トル12の開度を小さくする制御は有効となる。
の負圧を回転電機回転数を下げてもマスタバックの要求
負圧値まで強めることができないときは、スロットル1
2の開度を全開から所定値だけ小さくすることで、負圧
を強めるようにしてもよい。とくにエンジン回転数が比
較的低い状態での減速運転条件では、負圧が相対的に弱
いので、ある程度は発電効率が犠牲になっても、スロッ
トル12の開度を小さくする制御は有効となる。
【0068】さらに他の実施形態を説明する。
【0069】図10は切換バルブ13を省略し、吸気の
全量を常時コンプレッサ16を通過させるようにしたも
のである。この場合にも減速時には、スロットル12を
全開にして、コンプレッサ16の回転により回転電機2
1を駆動することで、エネルギ回収を同じように行うこ
とができる。
全量を常時コンプレッサ16を通過させるようにしたも
のである。この場合にも減速時には、スロットル12を
全開にして、コンプレッサ16の回転により回転電機2
1を駆動することで、エネルギ回収を同じように行うこ
とができる。
【0070】なお、非過給運転域では電磁クラッチ22
をオフにすることで、コンプレッサ16をフリーにして
吸気抵抗を減少させることが可能となる。
をオフにすることで、コンプレッサ16をフリーにして
吸気抵抗を減少させることが可能となる。
【0071】次に図11から図13の実施形態を説明す
ると、これらはいずれも過給機の構成の変更に関するも
ので、まず、図11では、回転電機21とタービン17
との間にさらに別の電磁クラッチ19を介装したもので
ある。
ると、これらはいずれも過給機の構成の変更に関するも
ので、まず、図11では、回転電機21とタービン17
との間にさらに別の電磁クラッチ19を介装したもので
ある。
【0072】この場合、コンプレッサ16と回転電機2
1との間に介装した電磁クラッチ22は、前記図1の実
施形態と同じように制御するが、電磁クラッチ19は減
速運転条件でオフとすることにより、コンプレッサ16
の回転により回転電機21を駆動するときに、タービン
17を完全に遮断することで、発電量の低下を防止する
ことができる。
1との間に介装した電磁クラッチ22は、前記図1の実
施形態と同じように制御するが、電磁クラッチ19は減
速運転条件でオフとすることにより、コンプレッサ16
の回転により回転電機21を駆動するときに、タービン
17を完全に遮断することで、発電量の低下を防止する
ことができる。
【0073】また、エンジンのコールド運転時など排気
性能の向上のために排気温度を上昇させたいときは、図
14で示す低温領域、つまり油温と水温が共に低い領域
において、減速運転条件で電磁クラッチ19と22を共
にオンにしてコンプレッサ16の回転によりタービン1
7を回転駆動することで、排気ガスに対して仕事を行っ
て、排気温度を上昇させることができる。これにより排
気系の触媒23をエンジン始動後、早期に活性化するこ
とが可能となり、排気性能がコールド運転時の排気性能
が改善される。
性能の向上のために排気温度を上昇させたいときは、図
14で示す低温領域、つまり油温と水温が共に低い領域
において、減速運転条件で電磁クラッチ19と22を共
にオンにしてコンプレッサ16の回転によりタービン1
7を回転駆動することで、排気ガスに対して仕事を行っ
て、排気温度を上昇させることができる。これにより排
気系の触媒23をエンジン始動後、早期に活性化するこ
とが可能となり、排気性能がコールド運転時の排気性能
が改善される。
【0074】これに対して、過給運転条件では、電磁ク
ラッチ19をオンとすることで、排気エネルギを利用し
ての過給を行え、かつ過給が過剰のときはオフとするこ
とで、燃費や出力効率を最良に制御できる。
ラッチ19をオンとすることで、排気エネルギを利用し
ての過給を行え、かつ過給が過剰のときはオフとするこ
とで、燃費や出力効率を最良に制御できる。
【0075】次に図12、図13の実施形態は、いずれ
も排気タービン17を除去した例であり、回転電機21
とコンプレッサ16のみから構成される。
も排気タービン17を除去した例であり、回転電機21
とコンプレッサ16のみから構成される。
【0076】このうち、図12は電磁クラッチ22を備
えるが、図13では電磁クラッチ22も省き、回転電機
21をコンプレッサ16と直結している。
えるが、図13では電磁クラッチ22も省き、回転電機
21をコンプレッサ16と直結している。
【0077】いずれの場合にも、減速運転条件ではコン
プレッサ16により回転電機21を駆動して発電するこ
とができ、また過給運転条件のときには、回転電機21
をモータとして機能させることより、吸気を過給するこ
とも可能となる。
プレッサ16により回転電機21を駆動して発電するこ
とができ、また過給運転条件のときには、回転電機21
をモータとして機能させることより、吸気を過給するこ
とも可能となる。
【0078】なお、電磁クラッチ22を備える図12の
場合には、非過給運転時などにクラッチオフとすること
で、コンプレッサ16をフリーとして、吸気抵抗を減じ
ることができる。
場合には、非過給運転時などにクラッチオフとすること
で、コンプレッサ16をフリーとして、吸気抵抗を減じ
ることができる。
【図1】本発明の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】同じくその全体の制御動作を示すフローチャー
トである。
トである。
【図3】同じく減速時の制御動作を示すフローチャート
である。
である。
【図4】エンジン回転数と回転電機の限界回転数の特性
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図5】回転電機の出力特性を示す説明図である。
【図6】回転電機の発電効率特性を示す説明図である。
【図7】発電システムの効率特性を示す説明図である。
【図8】第2の実施形態の制御動作を示すフローチャー
トである。
トである。
【図9】吸気系の許容負圧の範囲を示す説明図である。
【図10】第3の実施形態を示す概略構成図である。
【図11】第4の実施形態の過給機の構成図である。
【図12】第5の実施形態の過給機の構成図である。
【図13】第6の実施形態の過給機の構成図である。
【図14】図11の実施形態におけるクラッチの制御特
性を示す説明図である。
性を示す説明図である。
1 エンジン 3 電磁クラッチ 4 モータ・ジェネレータ 5 無段変速機 11 吸気通路 12 電制スロットル 13 切換バルブ 15 ターボチャージャ 16 コンプレッサ 17 タービン 18 排気通路 19 電磁クラッチ 21 回転電機 22 電磁クラッチ 24 コントローラ
Claims (8)
- 【請求項1】吸気通路に介装したスロットルと、同じく
その下流に介装したコンプレッサと、コンプレッサと連
結した回転電機と、減速運転条件でスロットルを開いて
コンプレッサにより回転電機を回転駆動して発電させる
制御手段とを備えたことを特徴とする内燃機関のエネル
ギ回収装置。 - 【請求項2】過給運転条件で前記回転電機によりコンプ
レッサを回転駆動し、過給を行う請求項1に記載の内燃
機関のエネルギ回収装置。 - 【請求項3】吸気通路に介装したスロットルと、同じく
その下流に介装したコンプレッサと、排気通路に介装し
たタービンと、前記コンプレッサとタービンの間に介装
したクラッチ及び回転電機と、過給運転条件でクラッチ
を接続してタービンによりあるいは必要に応じて回転電
機と共にコンプレッサを駆動して過給し、非過給条件で
はクラッチを遮断し、減速運転条件でクラッチを接続し
てスロットルを開いてコンプレッサにより回転電機を駆
動して発電させる制御手段とを備えたことを特徴とする
内燃機関のエネルギ回収装置。 - 【請求項4】吸気通路をスロットルの下流で分岐し、こ
の分岐通路を開閉する切換バルブを設け、前記コンプレ
ッサをこの分岐通路に介装し、前記制御手段は、減速運
転条件で切換バルブを開いてコンプレッサに吸気を流
し、非過給条件では切換バルブを閉じる請求項1〜3の
いずれか一つに記載の内燃機関のエネルギ回収装置。 - 【請求項5】前記制御手段は、減速運転条件で所定の吸
気負圧の範囲内で回転電機が最大出力となるように回転
電機の回転数を制御するように構成される請求項1〜4
のいずれか一つに記載の内燃機関のエネルギ回収装置。 - 【請求項6】前記制御手段は、減速運転条件で所定の吸
気負圧の範囲内で回転電機の発電効率と発電出力との積
が最大値となるように回転電機の回転数を制御するよう
に構成される請求項1〜4のいずれか一つに記載の内燃
機関のエネルギ回収装置。 - 【請求項7】前記吸気負圧の範囲は、最小値がマスター
バックの要求負圧に基づき、また最大値がオイル上がり
を回避する要求負圧に基づいて設定される請求項5また
は6に記載の内燃機関のエネルギ回収装置。 - 【請求項8】前記制御手段は回転電機の回転数が目標回
転数域よりも高いときは発電量を増加、逆に低いときは
発電量を減少させる請求項5〜7のいずれか一つに記載
の内燃機関のエネルギ回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10138519A JPH11324688A (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | 内燃機関のエネルギ回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10138519A JPH11324688A (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | 内燃機関のエネルギ回収装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11324688A true JPH11324688A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15224051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10138519A Pending JPH11324688A (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | 内燃機関のエネルギ回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11324688A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010116896A (ja) * | 2008-11-14 | 2010-05-27 | Mitsubishi Electric Corp | 内燃機関の制御装置 |
JP2015180819A (ja) * | 2007-08-17 | 2015-10-15 | ボーグワーナー インコーポレーテッド | ブーストアシストシステム |
EP3112641A1 (en) | 2015-07-01 | 2017-01-04 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus for internal combustion engine |
JP2019124177A (ja) * | 2018-01-17 | 2019-07-25 | いすゞ自動車株式会社 | 過給制御装置 |
JP2019124158A (ja) * | 2018-01-16 | 2019-07-25 | いすゞ自動車株式会社 | 車両の回生発電システム |
-
1998
- 1998-05-20 JP JP10138519A patent/JPH11324688A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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