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JPH11316249A - 電流検出回路および過電流保護回路 - Google Patents

電流検出回路および過電流保護回路

Info

Publication number
JPH11316249A
JPH11316249A JP10120835A JP12083598A JPH11316249A JP H11316249 A JPH11316249 A JP H11316249A JP 10120835 A JP10120835 A JP 10120835A JP 12083598 A JP12083598 A JP 12083598A JP H11316249 A JPH11316249 A JP H11316249A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
power supply
voltage
detection circuit
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10120835A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Saruta
進 猿田
Kosaku Adachi
幸作 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10120835A priority Critical patent/JPH11316249A/ja
Publication of JPH11316249A publication Critical patent/JPH11316249A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インバータ回路に入力される順方向電流およ
び逆方向電流を単一の電源電圧を用いて検出することが
できる電流検出回路、およびその電流検出回路を用いた
過電流保護回路を提供する。 【解決手段】 倍電圧整流回路22とインバータ回路2
5とを組み合わせたブラシレスモータ42の駆動装置に
おいて、負側の直流電源線24に電流検出用の抵抗46
と47との直列回路を挿入し、これら抵抗46と47の
共通接続点を基準電位(グランド端子)として、順方向
電流により抵抗46に発生する電圧Vaを検出する第1
の検出回路48と逆方向電流により抵抗47に発生する
電圧Vbを検出する第2の検出回路49とを設ける。電
圧VaとVbは、夫々単一電圧駆動のコンパレータ5
0、58により参照電圧V3 、V4 と比較され、順方向
過電流信号Saと逆方向過電流信号Sbを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流電源とインバ
ータ回路とを接続する直流電源線に流れる電流を検出す
る電流検出回路およびこれを用いた過電流保護回路に関
する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種の電流検出回路
の従来構成について図3を参照して説明する。ブラシレ
スモータ1の固定子巻線1u、1v、1wに対して交流
電圧を出力する三相のインバータ回路2は、正側の直流
電源線3および負側の直流電源線4によって直流電源5
に接続されており、その負側の直流電源線4には電流検
出用の抵抗6が挿入されている。
【0003】電流検出回路7は、この電流検出用の抵抗
6、コンパレータ8と9、および抵抗10〜13から構
成されており、直流電源5の負側端子と抵抗6との共通
接続点がグランド端子として設定されている。また、コ
ンパレータ8には+5[V]の電源電圧が与えられ、コ
ンパレータ9には−5[V]の電源電圧が与えられてい
る。
【0004】抵抗6とインバータ回路2の負側入力端子
との共通接続点は、コンパレータ8と9の非反転入力端
子に接続されている。コンパレータ8の反転入力端子に
は、順方向の過電流しきい値に応じて電源電圧である+
5[V]を抵抗10と11とにより分圧して生成した参
照電圧V1 (>0)が与えられ、コンパレータ9の反転
入力端子には、逆方向の過電流しきい値に応じて電源電
圧である−5[V]を抵抗12と13とにより分圧して
生成した参照電圧V2 (<0)が与えられている。そし
て、コンパレータ8の出力信号は、順方向電流に対する
過電流保護に使用され、コンパレータ9の出力信号は、
逆方向電流に対する過電流保護に使用される。
【0005】上記構成の電流検出回路7において、コン
パレータ8は、インバータ回路2の負側入力端子から直
流電源線4を通して直流電源5の負側端子へと流れる順
方向電流により抵抗6の両端子間に発生する順方向電圧
と、参照電圧V1 とを比較する。また、コンパレータ9
は、直流電源5の負側端子から直流電源線4を通してイ
ンバータ回路2の負側入力端子へと流れる逆方向電流に
より抵抗6の両端子間に発生する逆方向電圧と、参照電
圧V2 とを比較する。
【0006】従って、ブラシレスモータ1が脱調した
り、ブラシレスモータ1の固定子巻線1u、1v、1w
が短絡したような場合には、順方向に流れる過電流をコ
ンパレータ8の出力信号として得ることにより、インバ
ータ回路2を停止させることができる。同様に、インバ
ータ回路2の出力電圧よりもブラシレスモータ1の誘起
電圧が増大した場合には、回生電流として逆方向に流れ
る過電流をコンパレータ9の出力信号として得ることに
より、インバータ回路2を制御してその逆電流を低減さ
せることができる。
【0007】しかしながら、上記従来構成において、コ
ンパレータ8、9の非反転入力端子には、順方向電流に
対しては抵抗6の両端子間に発生する正の電圧が印加さ
れ、逆方向電流に対しては抵抗6の両端子間に発生する
負の電圧が印加されるため、順方向の過電流を検出する
コンパレータ8には正の電源電圧が必要となり、逆方向
の過電流を検出するコンパレータ9には負の電源電圧が
必要であった。
【0008】このように、従来は順方向および逆方向の
電流を検出する電流検出回路7において、正負2つの電
圧を有する電源が必要であったために電源を作成するた
めのコストが高く、電源を搭載する基板の大型化を招
き、さらに電源自体の有する損失のためにシステム全体
の効率が低下するといった問題があった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、インバータ回路に入力さ
れる順方向電流および逆方向電流を単一の電源電圧を用
いて検出することができる電流検出回路、およびその電
流検出回路を用いた過電流保護回路を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載した本発明の電流検出回路は、直流
電源とインバータ回路とを接続する直流電源線に挿入さ
れ第1の抵抗と第2の抵抗とからなる直列回路と、前記
第1の抵抗と第2の抵抗との共通接続点を基準電位と
し、前記直流電源線に流れる所定の一方向の電流を前記
第1の抵抗に発生する電圧として検出する第1の検出回
路と、前記共通接続点を基準電位とし、前記直流電源線
に流れる前記所定方向とは逆方向の電流を前記第2の抵
抗に発生する電圧として検出する第2の検出回路と、前
記共通接続点を基準電位とし、前記第1の検出回路と前
記第2の検出回路とを動作させるための単一電圧を有す
る検出回路用電源とを備える。
【0011】斯様に構成すれば、第1の抵抗と第2の抵
抗との共通接続点を基準電位として、直流電源線に流れ
る所定の一方向の電流により第1の抵抗に発生する電圧
と、直流電源線に流れる逆方向の電流により第2の抵抗
に発生する電圧とは同じ極性を有する。従って、その極
性の単一電圧を有する検出回路用電源を備えることによ
り、順方向電流および逆方向電流の両方向の電流を検出
することができる。
【0012】この場合、請求項2に記載した電流検出回
路のように、第1の検出回路は、第1の抵抗に発生する
電圧と検出回路用電源に基づいて生成される第1の参照
電圧とを比較する第1の比較器を有して構成され、第2
の検出回路は、第2の抵抗に発生する電圧と前記検出回
路用電源に基づいて生成される第2の参照電圧とを比較
する第2の比較器を有して構成されることが好ましい。
【0013】斯様に構成すれば、第1の比較器は、第1
の抵抗に発生する電圧すなわち直流電源線に流れる所定
の一方向の電流値と、第1の参照電圧すなわち参照電流
値とを比較し、両者の大きさに基づいた比較信号を出力
する。同様に、第2の比較器は、第2の抵抗に発生する
電圧すなわち直流電源線に流れる逆方向の電流値と、第
2の参照電圧すなわち参照電流値とを比較し、両者の大
きさに基づいた比較信号を出力する。
【0014】また、請求項3に記載した電流検出回路の
ように、第1の検出回路は、直流電源線に流れる所定の
一方向とは逆方向の電流により第1の抵抗に発生する電
圧を制限するための第1のリミット回路を備え、第2の
検出回路は、前記直流電源線に流れる前記所定方向の電
流により第2の抵抗に発生する電圧を制限するための第
2のリミット回路を備えることが好ましい。
【0015】斯様に構成すれば、第1のリミット回路
は、直流電源線に流れる所定方向とは逆方向の電流によ
り第1の抵抗に発生する電圧(検出回路用電源電圧とは
逆極性)が、第1の検出回路(第1の比較器)に印加さ
れるのを防止する。同様に、第2のリミット回路は、直
流電源線に流れる所定の一方向の電流により第2の抵抗
に発生する電圧(検出回路用電源電圧とは逆極性)が、
第2の検出回路(第2の比較器)に印加されるのを防止
する。
【0016】さらに、請求項4に記載した過電流保護回
路は、上述した請求項1乃至3の何れかに記載の電流検
出回路を備え、直流電源線の一方向および逆方向に流れ
る過大な電流に対して直流電源、インバータ回路、およ
びインバータ回路の負荷を保護するように構成される。
斯様に構成すれば、単一電圧を有する検出回路用電源を
用いて、直流電源線に流れる両方向の過電流に対して直
流電源、インバータ回路、およびインバータ回路の負荷
を保護することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態について図1を参照して説明する。
【0018】過電流保護回路を用いたモータ駆動装置の
電気的構成を示す図1において、例えば単相100
[V]の電圧を有する交流電源21は、倍電圧整流回路
22の入力端子に接続され、倍電圧整流回路22の出力
線である正側の直流電源線23と負側の直流電源線24
は、夫々インバータ回路25の正側入力端子と負側入力
端子に接続されている。
【0019】倍電圧整流回路22は、交流電源21と合
わせて直流電源として機能するもので、直流電源線23
と24の間に図示の極性で直列に接続された整流用のダ
イオード26、27、および直流電源線23と24の間
に直列に接続された平滑用のコンデンサ28、29から
構成されており、ダイオード26、27の共通接続点と
コンデンサ28、29の共通接続点とが交流電源21に
対する入力端子となっている。
【0020】また、インバータ回路25は、スイッチン
グ素子例えばトランジスタ30〜35と、還流ダイオー
ド36〜41とを三相ブリッジ接続することにより構成
されており、その出力端子には負荷として三相モータ例
えばブラシレスモータ42の固定子巻線42u、42
v、42wが接続されている。このブラシレスモータ4
2は、永久磁石を備えた回転子(図示せず)を有してい
る。
【0021】位置検出回路43は、固定子巻線42u、
42v、42w夫々の端子電圧Vu、Vv、Vwを入力
し、ブラシレスモータ42の誘起電圧に基づいて、回転
子の回転位置を示す位置信号Hu、Hv、Hwを検出す
るように構成されている。
【0022】制御手段としての制御回路44は、ブラシ
レスモータ42が速度指令に従って回転駆動するように
インバータ回路25の転流を制御するもので、例えばマ
イクロコンピュータを主体として構成されている。この
制御回路44は、外部からの速度指令値ωr*、位置検出
回路43からの位置信号Hu、Hv、Hw、および後述
する順方向過電流信号Sa、逆方向過電流信号Sbを入
力し、インバータ回路25を構成する各トランジスタ3
0〜35のベースに転流信号Sup、Svp、Swp、Sun、
Svn、Swnを出力するようになっている。制御回路44
は、速度制御に必要な電圧指令値を生成するためのPI
制御回路、インバータ回路25の出力電圧を制御するた
めの転流制御回路、過電流保護回路としての転流信号遮
断回路等(何れも図示せず)から構成されている。
【0023】電流検出回路45は、制御回路44の転流
信号遮断回路とともに過電流保護回路を構成するもの
で、以下のように構成されている。すなわち、負側の直
流電源線24には、電流検出用の第1の抵抗46と第2
の抵抗47とが直列に挿入されている。そして、これら
抵抗46と47の共通接続点(ノードc)をグランド端
子とし、単一電圧例えば5[V]の検出回路用電源で動
作する第1の検出回路48および第2の検出回路49が
設けられている。
【0024】第1の検出回路48は次のように構成され
ている。第1の比較器としての5[V]駆動のコンパレ
ータ50の非反転入力端子は、抵抗51を介してノード
aに接続されており、反転入力端子は、検出回路用電源
の電源端子Vccとグランド端子間に直列に接続された分
圧用の抵抗52と53との共通接続点に接続されてい
る。また、ダイオード54のアノードとダイオード55
のアノードとが共通に接続され、抵抗56を介して電源
端子Vccに接続されるとともに、ダイオード54のカソ
ードおよびダイオード55のカソードが、夫々グランド
端子およびコンパレータ50の非反転入力端子に接続さ
れている。ここで、抵抗51、56とダイオード54、
55とにより第1のリミット回路57が構成されてい
る。
【0025】同様に、第2の検出回路49は次のように
構成されている。第2の比較器としての5[V]駆動の
コンパレータ58の非反転入力端子は、抵抗59を介し
てノードbに接続されており、反転入力端子は、電源端
子Vccとグランド端子間に直列に接続された分圧用の抵
抗60と61との共通接続点に接続されている。また、
ダイオード62のアノードとダイオード63のアノード
とが共通に接続され、抵抗64を介して電源端子Vccに
接続されるとともに、ダイオード62のカソードおよび
ダイオード63のカソードが、夫々グランド端子および
コンパレータ58の非反転入力端子に接続されている。
ここで、抵抗59、64とダイオード62、63とによ
り第2のリミット回路65が構成されている。
【0026】次に、本実施形態の作用について説明す
る。ブラシレスモータ42が回転駆動すると、位置検出
回路43から互いに120[deg]の位相差を有する
50[%]デューティの位置信号Hu、Hv、Hwが出
力される。制御回路44では、まず、この位置信号H
u、Hv、Hwに基づいて回転速度ωr を演算により検
出し、外部から与えられる速度指令値ωr*とこの検出し
た速度検出値ωr との速度偏差を演算し、その結果をP
I制御回路に入力して電圧指令値を生成する。
【0027】制御回路44の転流制御回路では、位置信
号Hu、Hv、Hwに同期して、120[deg]の通
電幅を有する転流信号Sup、Svp、Swp、Sun、Svn、
Swnが生成される。このうち、インバータ回路25の上
アームトランジスタ30、31、32に対する転流信号
Sup、Svp、Swpは、120[deg]の通電期間中キ
ャリア周波数でオン・オフ制御されており、そのデュー
ティ比は電圧指令値に比例して大きくなるように制御さ
れる。そして、転流信号Sup〜Swnがインバータ回路2
5を構成する各トランジスタ30〜35のベースに与え
られると、インバータ回路25は電圧指令値に等しい交
流電圧を出力し、以てブラシレスモータ42が速度指令
値ωr*に追従して回転駆動される。
【0028】このような定常運転状態の場合、負側の直
流電源線24には、インバータ回路25の負側入力端子
から倍電圧整流回路22の負側出力端子の向き(順方
向)に、ブラシレスモータ42の負荷トルクに応じた大
きさをもつ直流電流Idc(順方向電流)が流れる。この
直流電流Idcは、抵抗46、47に電圧降下を発生させ
る。すなわち、ノードc(グランド端子)の電位を基準
(0[V])として、ノードaには直流電流Idcに比例
した正の電圧Vaが発生し、ノードbには直流電流Idc
に比例した負の電圧Vbが発生する。
【0029】コンパレータ50の非反転入力端子には電
圧Vaが抵抗51を介して印加され、コンパレータ50
の反転入力端子には、検出回路用電源を基に抵抗52と
53から生成される参照電圧V3 が印加される。この参
照電圧V3 は、ブラシレスモータ42に最大負荷トルク
を与え且つ最大回転数で駆動した場合に流れる直流電流
Idcよりも大きな電流、すなわちブラシレスモータ42
の固定子巻線42u、42v、42wが短絡したり脱調
したような場合にのみ流れる電流に応じた電圧として設
定されている。
【0030】コンパレータ50は、非反転入力端子に印
加される電圧が反転入力端子に印加される電圧よりも大
きいときにハイレベル(5[V])の順方向過電流信号
Saを出力し、逆に非反転入力端子に印加される電圧が
反転入力端子に印加される電圧よりも小さいときにロウ
レベル(0[V])の順方向過電流信号Saを出力する
ようになっている。なお、第1のリミット回路57は、
入力される電圧Vaが正なので、ダイオード54がオ
ン、ダイオード55がオフしており、コンパレータ50
の非反転入力端子には電圧Vaがそのまま印加される。
【0031】従って、第1の検出回路48は、順方向の
過電流が発生したときにはハイレベル、それ以外のとき
にはロウレベルの順方向過電流信号Saを出力する。制
御回路44は、この電流検出回路45からの順方向過電
流信号Saを常時入力しており、順方向過電流信号Sa
がハイレベルになると転流信号遮断回路により転流信号
Sup〜Swnをオフにして、倍電圧整流回路22、インバ
ータ回路25、およびブラシレスモータ42を過電流か
ら保護する。
【0032】なお、第2の検出回路49の入力には負の
電圧Vbが印加されるが、第2のリミット回路65にお
いて、ダイオード62と63の両方がオンするので、コ
ンパレータ58の非反転入力端子の電位は略0[V]に
制限され、コンパレータ58は負の入力電圧Vbから保
護される。
【0033】一方、定常運転時においてインバータ回路
25の周波数をステップ的に下げたり、ブラシレスモー
タ42の負荷トルクがステップ的に軽減されたような場
合には、インバータ回路25の出力電圧がブラシレスモ
ータ42の発生する誘起電圧よりも低くなり、直流電源
線23、24には発電による電流つまり回生電流が流れ
る。この回生電流は、負側の直流電源線24において、
倍電圧整流回路22の負側出力端子からインバータ回路
25の負側入力端子の向き(逆方向)に流れる直流電流
Idc(逆方向電流)となる。すなわち、ノードc(グラ
ンド端子)の電位を基準として、ノードaには直流電流
Idcに比例した負の電圧Vaが発生し、ノードbには直
流電流Idcに比例した正の電圧Vbが発生する。
【0034】この場合の第1の検出回路48は、前述し
た順方向電流に対する第2の検出回路49と同様に動作
し、第2の検出回路49は、前述した順方向電流に対す
る第1の検出回路48と同様に動作する。また、コンパ
レータ58の反転入力端子には、逆方向電流の保護電流
値に応じた参照電圧V4 が与えられる。その結果、回生
運転時において、第2の検出回路49は、保護電流値を
越える逆方向の過電流が発生したときにはハイレベル、
それ以外のときにはロウレベルの逆方向過電流信号Sb
を出力する。制御回路44は、この電流検出回路45か
らの逆方向過電流信号Sbを常時入力しており、逆方向
過電流信号Sbがハイレベルになると転流信号遮断回路
により転流信号Sup〜Swnをオフにして、倍電圧整流回
路22、インバータ回路25、およびブラシレスモータ
42を逆方向の過電流から保護する。
【0035】以上のように本実施形態によれば、倍電圧
整流回路22とインバータ回路25とを組み合わせたブ
ラシレスモータ42の駆動装置において、負側の直流電
源線24に電流検出用の抵抗46と47との直列回路を
挿入し、これら抵抗46と47の共通接続点を基準電位
(グランド端子)として、順方向の過電流を検出する第
1の検出回路48と逆方向の過電流を検出する第2の検
出回路49とからなる電流検出回路45を設けた点に特
徴を有する。
【0036】この電流検出回路45を用いて過電流保護
回路を構成すれば、単一の電圧(5[V])を有する1
つの電源を用いるだけで、直流電源線24に流れる順方
向電流および逆方向電流の両方の過電流検出をすること
が可能となる。その結果、従来の正電源および負電源を
用いた回路に比べ、電源のコストを低減でき、電源を搭
載する基板サイズを小型化することができる。また、電
源を減らすことができるので、駆動装置全体としての効
率を改善することができる。
【0037】さらに、第1および第2の検出回路48、
49の入力部に、夫々第1および第2のリミット回路5
7、65を付加したので、順方向、逆方向何れの電流に
対しても、第1および第2の検出回路48、49を構成
するコンパレータ50、58の入力に電源電圧範囲外の
負の電圧が印加されることがなく、コンパレータ50、
58を保護することができる。なお、順方向電流による
電圧Va、または逆方向電流による電圧Vbが電源電圧
(5[V])を越えるような場合には、第1および第2
のリミット回路57、65に加え、コンパレータ50、
58の入力電圧を電源電圧以下に制限するリミット回路
を設けるように構成すれば良い。
【0038】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について、図2を参照して第1の実施形態と異
なる部分について説明する。
【0039】電流検出回路66は、電流検出用の抵抗4
6と47の共通接続点(ノードc)を基準電位として、
ノードaの電圧Vaが入力される第1の検出回路67
と、ノードbの電圧Vbが入力される第2の検出回路6
8とから構成されている。これら第1および第2の検出
回路67、68は、ノードcをグランド端子として単一
電圧例えば5[V]の検出回路用電源により動作する。
そして、第1の検出回路67は、増幅器例えば5[V]
駆動のオペアンプ69と前述した第1のリミット回路5
7とから構成され、そのオペアンプ69は反転入力端子
と出力端子とが接続されている。同様に、第2の検出回
路68は、増幅器例えば5[V]駆動のオペアンプ70
と前述した第2のリミット回路65とから構成され、そ
のオペアンプ70は反転入力端子と出力端子とが接続さ
れている。
【0040】上記構成によれば、第1の検出回路67
は、直流電源線24に流れる順方向電流により抵抗46
の両端に発生する電圧Va(>0)を検出し、その電圧
Vaを保持したまま制御回路44に対して出力する。同
様に、第2の検出回路68は、直流電源線24に流れる
逆方向電流により抵抗47の両端に発生する電圧Vb
(>0)を検出し、その電圧Vbを制御回路44に対し
て出力する。
【0041】従って、本実施形態によれば、単一の電圧
(5[V])を有する1つの電源を用いるだけで、直流
電源線24に流れる順方向電流および逆方向電流の両方
を検出することが可能となり、第1の実施形態と同様の
効果を得ることができる。
【0042】(その他の実施形態)なお、本発明は上記
し且つ図面に示す実施形態に限定されるものではなく、
例えば以下のように構成しても良い。
【0043】インバータ回路25に接続される機器は、
ブラシレスモータ42に限られるものではなく、誘導電
動機、同期機等の他種のモータ、或いは誘導コイル等で
あっても良い。電流検出回路45、66の電流検出用の
抵抗46、47は、正側の直流電源線23に挿入しても
良い。
【0044】第1のリミット回路57は、逆方向電流に
よる負の入力電圧Vaに対して、コンパレータ50やオ
ペアンプ69の入力電圧が略0[V]以上に制限される
ものであれば他のリミット回路であっても良い。同様
に、第2のリミット回路65は、順方向電流による負の
入力電圧Vbに対して、コンパレータ58やオペアンプ
70の入力電圧が略0[V]以上に制限されるものであ
れば他のリミット回路であっても良い。
【0045】
【発明の効果】本発明の電流検出回路は、直流電源とイ
ンバータ回路とを接続する直流電源線に第1の抵抗と第
2の抵抗とからなる直列回路を挿入し、第1の抵抗と第
2の抵抗との共通接続点を基準電位として、直流電源線
に流れる所定方向の電流を第1の抵抗に発生する電圧と
して検出する第1の検出回路と、直流電源線に流れる逆
方向の電流を第2の抵抗に発生する電圧として検出する
第2の検出回路とを備える。この電流検出回路によれ
ば、単一電圧を有する1つの検出回路用電源を用いて、
直流電源線に流れる両方向の電流を検出することができ
る。従って、正負電源を使用した従来構成の場合に比
べ、電源のコストを低減でき、電源を搭載する基板サイ
ズを縮小化することができ、さらに電源内部で発生する
損失を低減することができる。
【0046】また、第1の検出回路は、直流電源線に流
れる所定方向とは逆方向の電流により第1の抵抗に発生
する電圧を制限するための第1のリミット回路を備え、
第2の検出回路は、直流電源線に流れる所定方向の電流
により第2の抵抗に発生する電圧を制限するための第2
のリミット回路を備える。従って、第1および第2の検
出回路に電源電圧範囲を越える入力電圧が印加されるの
を防止することができる。
【0047】さらに、上記電流検出回路を用いて構成し
た本発明の過電流保護回路によれば、単一電圧を有する
検出回路用電源を用いて、直流電源線に流れる両方向の
過電流に対して直流電源、インバータ回路、およびイン
バータ回路の負荷を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す過電流保護回路
を用いたモータ駆動装置の電気的構成図
【図2】本発明の第2の実施形態を示す電流検出回路の
電気的構成図
【図3】従来構成における図1相当図
【符号の説明】
22は倍電圧整流回路(直流電源)、23、24は直流
電源線、25はインバータ回路、42はブラシレスモー
タ(負荷)、44は制御回路(過電流保護回路)、45
は電流検出回路(過電流保護回路)、46は第1の抵
抗、47は第2の抵抗、48、67は第1の検出回路、
49、68は第2の検出回路、50はコンパレータ(第
1の比較器)、57は第1のリミット回路、58はコン
パレータ(第2の比較器)、65は第2のリミット回
路、66は電流検出回路である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源とインバータ回路とを接続する
    直流電源線に挿入され第1の抵抗と第2の抵抗とからな
    る直列回路と、 前記第1の抵抗と第2の抵抗との共通接続点を基準電位
    とし、前記直流電源線に流れる所定の一方向の電流を前
    記第1の抵抗に発生する電圧として検出する第1の検出
    回路と、 前記共通接続点を基準電位とし、前記直流電源線に流れ
    る前記所定方向とは逆方向の電流を前記第2の抵抗に発
    生する電圧として検出する第2の検出回路と、 前記共通接続点を基準電位とし、前記第1の検出回路と
    前記第2の検出回路とを動作させるための単一電圧を有
    する検出回路用電源とを備えたことを特徴とする電流検
    出回路。
  2. 【請求項2】 第1の検出回路は、第1の抵抗に発生す
    る電圧と検出回路用電源に基づいて生成される第1の参
    照電圧とを比較する第1の比較器を有して構成され、 第2の検出回路は、第2の抵抗に発生する電圧と前記検
    出回路用電源に基づいて生成される第2の参照電圧とを
    比較する第2の比較器を有して構成されていることを特
    徴とする請求項1記載の電流検出回路。
  3. 【請求項3】 第1の検出回路は、直流電源線に流れる
    所定の一方向とは逆方向の電流により第1の抵抗に発生
    する電圧を制限するための第1のリミット回路を備え、 第2の検出回路は、前記直流電源線に流れる前記所定方
    向の電流により第2の抵抗に発生する電圧を制限するた
    めの第2のリミット回路を備えたことを特徴とする請求
    項1または2記載の電流検出回路。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかに記載の電流検
    出回路を備え、 直流電源線の一方向および逆方向に流れる過大な電流に
    対して直流電源、インバータ回路、およびインバータ回
    路の負荷を保護することを特徴とする過電流保護回路。
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