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JPH11315890A - 動力伝達用チェ―ンベルト - Google Patents

動力伝達用チェ―ンベルト

Info

Publication number
JPH11315890A
JPH11315890A JP11081497A JP8149799A JPH11315890A JP H11315890 A JPH11315890 A JP H11315890A JP 11081497 A JP11081497 A JP 11081497A JP 8149799 A JP8149799 A JP 8149799A JP H11315890 A JPH11315890 A JP H11315890A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chain
link
struts
links
strut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11081497A
Other languages
English (en)
Inventor
Roger P Butterfield
ロジャー・ピー・バタフィールド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BorgWarner Inc
Original Assignee
Borg Warner Automotive Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Borg Warner Automotive Inc filed Critical Borg Warner Automotive Inc
Publication of JPH11315890A publication Critical patent/JPH11315890A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
    • F16G5/18V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts in the form of links

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転時に発生するノイズを一層低減させる。 【解決手段】 チェーン10は、互いに1/2ピッチの
距離だけオフセットされかつ並設された第1ないし第3
のチェーン部分12,14,16を有している。各チェ
ーン部分12,14,16は、交互に組み合わされた複
数のリンク列からそれぞれ構成されている。またチェー
ン10は、複数のアウトボード・ストラット74,11
6およびインボード・ストラット122,130を有し
ており、これらアウトボード・ストラットおよびインボ
ード・ストラットは交互に配置されている。さらに、長
軸のアウトボード・ストラット74は、所定のパターン
で短軸のアウトボード・ストラット116とともに配置
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力伝達用チェー
ンベルトに関し、とくに、CVT(ContinuouslyVariabl
e Transmission)とともに用いられる動力伝達用チェー
ンベルトに関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】発明の背景 このベルトは、チェーン走行方向に平行にかつ交互に配
置されるとともに、CVTの可変幅プーリに動力を伝達
するための多数の負荷ブロックあるいはストラットを支
持する多数枚のリンクプレートから構成されている。ま
たベルトは、チェーン1ピッチの一部分だけオフセット
されまたは位相調整された、複数の隣り合うチェーン部
分から構成されている。好ましくは、ベルトは、1/2
ピッチだけオフセットされまたは位相調整された、少な
くとも三本の隣り合うチェーン部分から構成されてい
る。
【0003】CVT用の動力伝達用チェーンベルトの一
例が、図15に示されている。同図に示すように、CV
Tは、入力軸101aおよび出力軸102aを有してお
り、これらはプライマリ・プーリ(駆動プーリ)103
a,セカンダリ・プーリ(従動プーリ)104aをそれ
ぞれ支持している。チェーンベルト105aは、プライ
マリ・プーリおよびセカンダリ・プーリを相互に連結し
ている。
【0004】プライマリ・プーリ103aは、入力軸1
01aに固定された固定プーリ部分103a′と、入力
軸101aに沿って移動可能な可動プーリ部分103
b′とを有している。同様に、セカンダリ・プーリ10
4aは、出力軸102aに固定された固定プーリ部分1
04a′と、出力軸102aに沿って移動可能な可動プ
ーリ部分104b′とを有している。各プーリ103a
および104aの有効径は、可動プーリ部分103b′
および104b′の移動により変化するが、この移動
は、液圧アクチュエータの作動により生じる。これは、
当該分野では周知のことである。このようにして、入出
力軸間の変速比が連続的に変化する。
【0005】従来の二列型(two-way) フェーズドチェー
ンベルトの一例は、図16に示されており、二本のチェ
ーンまたはチェーン部分110a,111aを有してい
る。このチェーンベルトはまた、負荷ブロックまたはス
トラット112aを有している。これらのストラット1
12aはチェーン長手方向に配列されており、チェーン
幅方向に沿って延びている。各チェーン110a,11
1aは、両チェーンの幅方向に延びるストラット112
aによって互い違いに連結されている。チェーンおよび
プーリ間で動力を伝達するために、ストラット112a
の外縁部にはプーリが接触している。
【0006】チェーン110a,111aはそれぞれ連
結ピン106a,107aによって連結されたリンクプ
レートから構成されている。ストラット112aがチェ
ーン幅方向(図16の左右方向)に移動するのを防止す
るために、チェーン110a,111aと各ストラット
112aとの連結部には、突出部118aが形成されて
いる。
【0007】CVT用のフェーズドトランスミッション
チェーンの例が、米国特許第 5,645,502号および米国特
許第 5,453,058号に示されている。これらの米国特許
は、引用することによって本明細書の中に含まれてい
る。
【0008】これらのトランスミッションチェーンが使
用されるとき、負荷ブロックまたはストラットがプーリ
の側面に接触する際にノイズが発生する。チェーンの耐
久性を維持しつつ、このような接触時に発生するノイズ
を減少させることに、これまで種々の努力が傾けられて
きた。ノイズの発生を減少させるための努力は、たとえ
ば、1ピッチ長よりも長いリンクを使用したり、ストラ
ットの長さを変えたり、ストラットを受け入れるリンク
窓部の長さを変えたりすることを含んでいた。
【0009】ノイズの低減に対して従来におけるその他
の努力は、並設関係で配置されかつ1/2ピッチ長だけ
オフセットされまたは位相調整された二つのチェーン部
分を使用することを含んでいる。従来におけるその他の
フェーズドチェーンは、並設関係で配置されるととも
に、中央のチェーン部分が外側の二本のチェーン部分か
ら1/2ピッチの距離だけオフセットされている三本の
チェーン部分を使用している。本発明のチェーンは、こ
のような三本のチェーン部分を備えた形式のフェーズド
チェーンに関する。
【0010】このように本発明は、運転時に発生するノ
イズを一層低減させることができる動力伝達用チェーン
ベルトを提供することを目的とする。また、本発明の他
の目的は、部品点数を削減できる動力伝達用チェーンベ
ルトを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る動
力伝達用チェーンベルトは、交互に組み合わされた複数
のリンク列を有しかつ各リンク列が横方向に配置された
複数のリンクを有する第1のチェーン部分と、前記リン
ク列を連結してチェーン組立体を形成する枢支部材とを
備えている。そして、前記リンク列が内側リンクを有
し、該内側リンクの各々が、前記枢支部材を受け入れる
ための一対の開孔と、該各リンクから下方に延びて通路
を限定する一対のつま先部とを有している。また、前記
リンク列の一つ置きの列がその外側端部に保持リンクを
有し、該保持リンクが前記枢支部材を受け入れるための
一対の開孔を有し、前記枢支部材が前記保持リンクの前
記開孔内に圧入されている。さらに、複数のアウトボー
ド・ストラットを備え、該アウトボード・ストラットが
前記第1のチェーン部分の前記リンクのつま先部による
前記通路内に配置される第1の頂上部を有している。
【0012】また、請求項1の発明に係る動力伝達用チ
ェーンベルトは、交互に組み合わされた複数のリンク列
を有しかつ各リンク列が横方向に配置された複数のリン
クを有する第2のチェーン部分と、前記リンク列を連結
してチェーン組立体を形成する枢支部材とを備えてい
る。そして、前記リンク列が内側リンクを有し、該内側
リンクの各々が、前記枢支部材を受け入れるための一対
の開孔と、該各リンクから下方に延びて通路を限定する
一対のつま先部とを有している。また、前記リンク列の
一つ置きの列がその外側端部に保持リンクを有し、該保
持リンクが前記枢支部材を受け入れるための一対の開孔
を有し、前記枢支部材が前記保持リンクの前記開孔内に
圧入されている。さらに、複数のインボード・ストラッ
トを備え、該インボード・ストラットが前記第2のチェ
ーン部分の前記リンクのつま先部による前記通路内に配
置される第2の頂上部を有している。
【0013】さらに、請求項1の発明に係る動力伝達用
チェーンベルトは、交互に組み合わされた複数のリンク
列を有しかつ各リンク列が横方向に配置された複数のリ
ンクを有する第3のチェーン部分と、前記リンク列を連
結してチェーン組立体を形成する枢支部材とを備えてい
る。そして、前記リンク列が内側リンクを有し、該内側
リンクの各々が、前記枢支部材を受け入れるための一対
の開孔と、該各リンクから下方に延びて通路を限定する
一対のつま先部とを有している。また、前記リンク列の
一つ置きの列がその外側端部に保持リンクを有し、該保
持リンクが前記枢支部材を受け入れるための一対の開孔
を有し、前記枢支部材が前記保持リンクの前記開孔内に
圧入されている。さらに、前記第1,第2のチェーン部
分が並設関係で配置されて約1/2チェーンピッチだけ
オフセットされ、前記アウトボード・ストラットが前記
インボード・ストラットと交互に配置されている。ま
た、前記第2,第3のチェーン部分が並設関係で配置さ
れて約1/2チェーンピッチだけオフセットされ、前記
第1のチェーン部分の前記アウトボード・ストラット
が、前記第3のチェーン部分のリンクの前記つま先部に
よる前記通路内に配置された第2の頂上部を有し、前記
第2のチェーン部分が、前記アウトボード・ストラット
の前記第1の頂上部および前記第2の頂上部間に配置さ
れていることを特徴としている。
【0014】請求項2の発明に係る動力伝達用チェーン
ベルトは、請求項1において、前記第1のチェーン部分
が、複数の長軸のアウトボード・ストラットと、複数の
短軸のアウトボード・ストラットとを有していることを
特徴としている。
【0015】請求項3の発明に係る動力伝達用チェーン
ベルトは、請求項2において、前記アウトボード・スト
ラットが、前記保持リンクの前記通路内に配置された頂
上部を有していることを特徴としている。
【0016】請求項4の発明に係る動力伝達用チェーン
ベルトは、請求項2において、前記長軸のアウトボード
・ストラットが、前記第1のチェーン部分において当該
チェーン部分に沿って所定のパターンで前記短軸のアウ
トボード・ストラットとともに配置されていることを特
徴としている。
【0017】請求項5の発明に係る動力伝達用チェーン
ベルトは、請求項1において、前記第2のチェーン部分
が、複数の長軸のインボード・ストラットと、複数の短
軸のインボード・ストラットとを有していることを特徴
としている。
【0018】請求項6の発明に係る動力伝達用チェーン
ベルトは、請求項5において、前記インボード・ストラ
ットが、前記保持リンクの前記通路内に配置された頂上
部を有していることを特徴としている。
【0019】請求項7の発明に係る動力伝達用チェーン
ベルトは、請求項5において、前記長軸のインボード・
ストラットが、前記第2のチェーン部分に沿って所定の
パターンで前記短軸のインボード・ストラットとともに
配置されていることを特徴としている。
【0020】本発明に係る動力伝達用チェーンベルト
は、互いに1/2ピッチの距離だけオフセットされた第
1ないし第3の三本のチェーン部分から構成されたフェ
ーズドチェーン形式のチェーンベルトであって、これに
より、動力伝達時のノイズを低減できる。
【0021】さらに、本発明に係る動力伝達用チェーン
ベルトによれば、アウトボード・ストラット(またはイ
ンボード・ストラット)が長軸および短軸の部材から構
成されるとともに、これらが所定のパターン(たとえば
ランダムパターン)で配置されているので、フェーズド
チェーン形式であることと相俟って動力伝達時のノイズ
を一層低減できる。また、本発明によれば、アウトボー
ド・ストラットおよびインボード・ストラットを用いる
ことにより、部品点数を削減できる。
【0022】
【発明の実施の形態】発明の要約 本発明は、可変プーリトランスミッションに使用される
チェーンに関する。一実施態様においては、チェーン
が、互いに並設する関係で配置された三本のチェーン部
分またはチェーンを有している。中央のチェーン部分
は、外側の二本のチェーン部分から1/2ピッチ長の距
離だけオフセットされている。三本のチェーン部分は、
並設関係で配置されたとき、チェーンの横方向の全幅を
限定している。各チェーン部分は、間隔を隔てて配置さ
れ、ストラットを受け入れるための通路を限定する一対
のつま先部を備えた内側リンクを有している。
【0023】本発明によるチェーンの好ましい実施態様
では、いくつかの異なる長さのストラットが用いられて
いる。各ストラットは、チェーンの全幅を横切る長さを
有している。一方、ストラットは、長さが異なるととも
に、リンクつま先部に受け入れられて支持される上部支
持部の位置が異なっている。
【0024】第1の型のストラットは、本発明の好まし
い実施態様において二種類の異なる長さで与えられてい
るが、その中央において上方に延びる曲面部を有してい
る。この曲面部は、中央のチェーンまたはチェーン部分
のつま先部を挿通して延びている。この曲面部から横方
向に延びているのは、二つの平坦部または凹部である。
これらの平坦部は、外側の二つのチェーン部分のリンク
本体との間に少しのクリアランスを有しているのが好ま
しい。このような形式のストラットは、「インボード(i
nboard) 」・ストラットと呼ばれている。
【0025】第2の型のストラットは、本発明の好まし
い実施態様において同様に二種類の異なる長さで与えら
れているが、中央のチェーン部分のリンク本体との間に
少しのクリアランスを有する平坦部または凹部をその中
央に有している。中央の凹部から横方向に形成されてい
るのは、上方に延びかつ外側の二つのチェーン部分のつ
ま先部に受け入れられる一対の曲面部である。このよう
な形式のストラットは、「アウトボード(outboard)」・
ストラットと呼ばれている。
【0026】インボード・ストラットおよびアウトボー
ド・ストラットは、チェーン長手方向に沿って交互に配
置されている。インボード・ストラットおよびアウトボ
ード・ストラットは、それぞれ長軸タイプおよび短軸タ
イプを有している。これら長軸タイプおよび短軸タイプ
は、ストラットとシーブとの繰返し接触状態をランダム
化または変更させてオーバオール音(overall noise) の
低減効果を得るために、用いられている。
【0027】各チェーン部分およびこれに関連するスト
ラットが並列関係で配列されて組み合わされていると
き、ストラットは、その上方に延びる部分がどこに配置
され、リンクつま先部でどこを保持されているかに応じ
て、中央のチェーン部分で保持されたインボード型の形
態をとるか、あるいは外側のチェーン部分で保持された
アウトボード型の形態をとるようになっている。このよ
うにして、チェーンの横方向全幅に沿って延びるストラ
ットを保持するために種々のチェーン部分を利用してい
る、CVTに適したフェーズドチェーンが組み立てられ
る。
【0028】本発明によるチェーンは、個々に組み立て
られてからストラットが挿入された別個の三本のチェー
ンまたはチェーン部分を利用している。アウトボード・
ストラットおよびインボード・ストラットが用いられる
ことによって、本発明は、従来の三列フェーズドチェー
ンよりも部品の種類が少ない三列フェーズドCVTチェ
ーンを提供している。また、ストラットの挿入前にチェ
ーン部分の組立てを行うことが製造上の利点を提供して
いる。
【0029】本発明によるストラットは、従来のストラ
ットよりもピッチラインに接近している。これにより、
ストラットおよびリンク間の移動またはトルク曲げ(tor
quebending)が少なくなっており、その結果、リンクつ
ま先部の耐久性が向上している。さらに、ストラット
が、従来のチェーンにおいてよく用いられている溝や突
起によってではなく、チェーン自身によって積極的に保
持されている。
【0030】本発明の一実施態様においては、可変プー
リトランスミッションに用いられるチェーンが、並設関
係で配置されかつ互いにオフセットされた第1のチェー
ン部分、第2のチェーン部分および第3のチェーン部分
から構成されている。第1のチェーン部分は、中央のま
たは第2のチェーン部分から1/2ピッチ長だけオフセ
ットされている。中央のまたは第2のチェーン部分は、
第3のまたは外側のその他のチェーン部分から1/2ピ
ッチ長だけオフセットされている。第1のチェーン部分
と、第3のチェーン部分または外側のチェーン部分と
は、互いにオフセットされていないが、中央のチェーン
部分で横方向に分離されている。
【0031】各チェーン部分は、交互に組み合わされた
複数の内側リンクの列から構成されている。内側リンク
の各々は、横方向に整列しかつ一対の枢支部材またはピ
ンによって連結された一対の開孔を有している。ピン
は、互いに揺動して内側リンク列を互いに屈曲運動させ
るロッカーピン対であるのが好ましい。各内側リンクは
また、下方に延びかつ間隔を隔てて配置された一対のつ
ま先部または歯部を有している。つま先部は、二つの内
側フランク面とクロッチ部すなわち接続部とを備えた、
連続する内側面を限定している。つま先部はまた、スト
ラットの少なくとも一部を受け入れるための通路を限定
している。つま先部は、各つま先部間を挿通するストラ
ットの上方延長部分を保持している。
【0032】一つ置きのリンク列の外縁部には、保持リ
ンクまたはガイドリンクが配置されている。各保持リン
クも一対の開孔を有している。しかしながら、保持リン
クの開孔は、内側リンクと異なり、チェーン部分に沿っ
て延びる枢支ピン対のうちの一方のピンのみを支持して
いる。保持リンク内にピンを圧入することによって、リ
ンク列がチェーン部分に保持されている。
【0033】本発明によるチェーンでは、二つの異なっ
た形式の保持リンクが提供されている。第1の形式によ
る保持リンクは、ストラットの上方に延びる部分を保持
する、下方に延びるつま先部を有している。この形式の
保持リンクは、中央のチェーン部分の一つ置きの列の両
外側部分に用いられている。この形式の保持リンクは、
他の二つのチェーン部分の一つ置きの列にも用いられる
が、中央のチェーン部分に最も接近したチェーン部分の
側にのみ用いられる。第2の形式の保持リンクは、スト
ラットを保持するためのつま先部を有していない。この
形式の保持リンクは、外側のチェーン部分の一つ置きの
列にのみ用いられており、各外側チェーン部分の最外側
部にのみ用いられている。
【0034】チェーン組立時には、三本のチェーン部分
がまず組み立てられ、次に、中央のチェーン部分または
第2のチェーン部分にインボード・ストラットを挿入す
ることによりストラットが組み立てられる。アウトボー
ド・ストラットは、中央のチェーン部分に配置されて所
定位置に保持される。第1のチェーン部分は、アウトボ
ード・ストラットと係合しているが、インボード・スト
ラットとは接触していない。
【0035】次に、第3のチェーンまたはチェーン部分
が所定位置に滑り込んでアウトボード・ストラットと係
合するが、インボード・ストラットとは接触しない。異
なった長さのストラットは、もし用いられるのであれ
ば、その組立工程時に、チェーンの一つ置きの列内の適
切な位置に配置される。ストラットは、その位置によっ
て長さが異なる。
【0036】本発明のこれらおよびその他の特徴・目的
をよく理解するためには、添付図面に関連して以下の詳
細な記述が参照されるべきである。
【0037】好ましい実施態様の詳細な説明 以下、本発明の実施態様を添付図面に基づいて説明す
る。図1は、米国特許第 5,007,883号に概略的に示され
る可変プーリトランスミッションに使用される、本発明
によるチェーン10の一部を示している。なお、当該米
国特許は引用することによって本明細書の中に含まれ
る。
【0038】本発明のチェーンは、三本のチェーン組立
体またはチェーン部分12,14,16から構成されて
いる。これら三本のチェーン部分は、互いに1/2ピッ
チだけオフセットされた状態で並設関係で配置されてい
る。すなわち、第1のチェーン部分12および第2のチ
ェーン部分14は互いに1/2ピッチだけオフセットさ
れており、第2のチェーン部分14および第3のチェー
ン部分16は互いに1/2ピッチだけオフセットされて
いる。第1および第3のチェーン部分はオフセットされ
ていないが、第2のチェーン部分によって分離されてい
る。
【0039】第1および第3のチェーン部分は、チェー
ンの横幅方向において第2または中央のチェーン部分の
外側部分またはアウトボード(outboard)部分になってい
るのが好ましい。もちろん、その他の実施態様および配
列も本発明の範囲内において可能である。
【0040】組立時には、チェーン10は、第1,第
2,第3の各チェーン部分12,14,16の組立幅す
なわち全幅と実質的に等しい横幅を有している。各チェ
ーン部分は任意の横幅を有していてよいが、この幅は、
三本のチェーン部分の位相調整を提供しかつチェーンの
配列を維持するように選択されなければならない。
【0041】第1のチェーン部分12は、図5および図
6により明確に示されているが、交互に配置された複数
のリンクの組または列18,20を有している。内側リ
ンク22は、あるリンクの組の開孔24が隣り合う次の
リンクの組の開孔と横方向に整列するように、交互に配
列されている。このようにして、リンク列が互いに屈曲
運動し得るようになっている。
【0042】第1のチェーン部分12は、一つ置きのリ
ンク列28,30に保持リンク26を有している。好ま
しい一実施態様では、保持リンクを備えたリンク列28
は、各列に5枚のリンクを有している。すなわち、保持
リンク26を備えた3枚の内側リンク32が各外側に配
置されている。保持リンクのないリンク列34,36
は、チェーン幅方向に沿って4枚の内側リンクを有して
いる。
【0043】第1のチェーン部分12において、チェー
ンの最外側部分の保持リンク26はつま先部を有してい
ない。このつま先部のない保持リンク26は、図12に
示されている。これら保持リンクからつま先部が除かれ
ているのは、プーリシーブとの間にクリアランスを形成
するためである。そのかわりに、リンク26の中央部1
36が、ストラットの上部に直接支持されている。図1
1に示すように、第1のチェーン部分の内側部分に配置
される保持リンク40は、ストラットの頂上部または上
部延長部を保持するための垂れ下がったつま先部42,
44を有している。
【0044】内側リンク22は、一対のピンが挿通し得
る一対の開孔46をそれぞれ有している。これらの開孔
のうちの一方の開孔が図13に示されている。保持リン
ク40は、図11に示すように、一方のピンのみが挿通
し得る一対の開孔48,50をそれぞれ有している。こ
の一方のピンは、保持リンク40の開孔48,50内に
圧入されており、保持リンク40に対して回転しない。
内側リンクの開孔46内の各ピン52,54は互いに回
転すなわち揺動し、これにより、内側リンクおよび交互
に配置された内側リンクの列が屈曲運動し得るようにな
っている。
【0045】サイレントチェーンのみならずCVTチェ
ーンの開孔内にロッカージョイントおよびロッカーピン
を使用することは、当該分野でよく知られている。ピン
およびロッカージョイントは米国特許第 4,507,106号に
示されており、該特許は引用することによって本明細書
の中に含まれる。枢支部材は、第1のチェーン部分12
の横幅方向に延びており、その終端部は保持部材の端部
をわずかに超えた位置に配置されている。
【0046】図4に示すように、第2のまたは中央のチ
ェーン部分14もまた、交互に配置された複数の内側リ
ンク22から構成されている。内側リンク22は、ある
リンクの組の開孔が隣りの次のリンクの組の開孔と横方
向に整列するように交互に組み合わされている。このよ
うにして、リンク列が互いに屈曲するようになってい
る。
【0047】第2のチェーン部分14もまた、チェーン
の一つ置きの列に保持リンク56,58を有している。
好ましい一実施態様では、保持リンクを備えたリンク列
60,62は、各列に5枚のリンクを有している。すな
わち、それぞれの外側に保持リンクを備えた3枚の内側
リンクが配置されている。保持リンクのないリンク列6
4は、チェーン幅方向に沿って4枚の内側リンクを有し
ている。
【0048】第2のチェーン部分14では、保持リンク
58,66の双方が、当該第2のチェーン部分14の両
側の最外側部分に垂れ下がったつま先部42,44を有
している。これにより、第2のチェーン部分14の保持
リンク56,66が、ストラットの頂上部または上部延
長部を保持している。後述するように、ストラットの頂
上部のみが、保持リンクおよび中央のチェーン部分の内
側リンクによって保持されるストラット中央部において
上方に延びている。
【0049】第2のチェーン部分14の内側リンク22
もまた、ピン52,54が挿通し得る一対の開孔46を
それぞれ有している。第1のチェーン部分と同様に、保
持リンクは、一対の開孔48,50をそれぞれ有してお
り、各ピン対のうちの一方のピンのみがこれら開孔内を
挿通し得るようになっている。この一方のピンは保持リ
ンクの開孔内に圧入されており、保持リンクに対して回
転しない。内側リンクの各開孔内のピン対は、互いに回
転すなわち揺動し、これにより、内側リンクおよび交互
に配置された内側リンクの組が屈曲運動し得るようにな
っている。ピンは、第2のチェーン部分のみに沿って延
びている。
【0050】第3のチェーン部分または他の外側チェー
ン部分もまた、交互に配置された複数の内側リンク22
から構成されている。第3のチェーン部分は、第1のチ
ェーン部分と同一である。内側リンクは、あるリンクの
組の開孔が隣りの次のリンクの組の開孔と横方向に整列
するように交互に組み合わされている。このようにし
て、リンク列が互いに屈曲し得るようになっている。
【0051】第3のチェーン部分16もまた、チェーン
の一つ置きの列に保持リンク68,70を有している。
好ましい一実施態様では、保持リンクを備えた列が各列
に5枚のリンクを有している。すなわち、それぞれの外
側に保持リンクを備えた3枚の内側リンクが配置されて
いる。保持リンクのないリンク列は、チェーンの幅方向
に4枚の内側リンクを有している。
【0052】第3のチェーン部分においては、チェーン
の最外側部分の保持リンク70がつま先部を有してはい
ない。第3のチェーン部分の最内側部分における保持リ
ンクは、垂れ下がったつま先部を有しており、該つま先
部は、ストラットの頂上部または上部延長部を保持して
いる。第3のチェーン部分の内側リンクは、他の二つの
チェーン部分の内側リンクと同様の挙動をする。リンク
はまた、第1および第2のチェーン部分と同様に、枢支
部材およびロッカージョイントを有している。ピンは、
第3のチェーン部分に沿ってのみ延びている。
【0053】負荷ブロックまたはストラット72が、プ
ーリのフランジと係合するように、各リンク列と関連し
ている。ストラット72は、プーリからチェーンを経て
再びプーリまで動力を伝達するための手段を提供する中
実の金属製ブロックである。
【0054】図7には、チェーンとともに使用される長
軸のアウトボード・ストラット74が示されている。好
ましい実施態様には、4種類のストラットが示されてい
るが、これら4種類のストラットの特徴部分の多くは同
じである。主な相違点はストラットの長さ(すなわち、
長いか短いか)であり、この長さの違いにより、ストラ
ットは、インボード・ストラットまたはアウトボード・
ストラットとして用いられる。
【0055】インボードとは、ストラットの上方に延び
る部分または頂上部が、第2または中央のチェーン部分
におけるリンクの垂れ下がったつま先部によって保持さ
れることになるストラット中央部分に沿ってのみ配置さ
れていることをいう。これに対して、アウトボードと
は、ストラットの上方に延びる部分または頂上部が、ス
トラット横方向においてストラット外側部分に沿う二つ
の位置に配置されていることをいい、これにより、第1
のチェーン部分および第3つまり外側のチェーン部分に
おけるリンクの垂れ下がったつま先部によってストラッ
トが保持され得るようになる。ストラットは、リンクの
各つま先部間に形成された通路内に保持されている。ス
トラットは、他のチェーン部分によって所定位置に保持
されている。
【0056】好ましい一実施態様においては、各ストラ
ット74が、鉛直方向の中心線76に関して対称になっ
ている。ストラット74は、頂上部80と、曲面状の二
つのリンク接触面82,84と、二本の溝86,88
と、第1,第2の側面90,92と、底部94と、プー
リのフランジ面と接触する端部96,98とを有してい
る。頂上部および曲面状の接触面を有しているストラッ
ト上部は、通路100と同様の断面形状を有している
が、ストラットを通路内に配置するために、その大きさ
が通路100よりもほんのわずかに小さくなっている。
【0057】曲面状の接触面82,84と実質的に鉛直
方向に延びる側面90,92との間には、溝86,88
が設けられている。これらの溝86,88は、つま先部
106,108の内側リンク面102,104上の突出
部を補完するように形成されており、これにより、スト
ラットが、リンクの通路100内にスライド可能に受け
入れられて支持される。また、ストラットが通路内に受
け入れられる場合には、ストラットが通路内に相補的に
係合する結果、ストラットのリンクに対する相対的な鉛
直方向の移動が防止されている。
【0058】図7に示すストラットに戻ると、この長軸
のアウトボード・ストラット74は、二つの頂上部11
0,112または当該ストラット部分に沿って上方に延
びる延長部を有しており、第1,第3のチェーン部分の
リンクには、ストラットを受け入れるための対応する通
路が形成されている。二つの頂上部間には、平坦部11
4が形成されている。
【0059】図8には、短軸のアウトボード・ストラッ
ト116が示されている。この短軸のアウトボード・ス
トラット116は、長軸のアウトボード・ストラットと
同じアウトボード位置に上方への延長部または頂上部1
18,120を有している。長軸アウトボード・ストラ
ットおよび短軸アウトボード・ストラットの違いは、ス
トラット全体の横方向の長さ、すなわちチェーンの幅W
に沿った距離における長さにある。
【0060】上述したように、第1,第3のチェーン部
分は、各チェーン部分の一つ置きの列に配置された保持
リンクを有している。保持リンクを備えたリンク列は、
保持リンクのないリンク列に比べて1枚余分にリンクが
付加されている。したがって、長軸のアウトボード・ス
トラットは、長軸および短軸のストラットとプーリシー
ブ面との繰返し接触を変更しまたはランダム化するため
に、十分な長さを有している。
【0061】図9には、長軸のインボード・ストラット
122が示されている。このインボード・ストラット1
22は、上方への延長部または頂上部124を当該スト
ラットの中央部分にのみ有している。上方への延長部1
24は、中央のチェーン部分においてつま先部を備えた
リンクがストラット頂上部を受け入れるための通路を形
成する位置に対応してストラット中央部に配置されてい
る。インボード・ストラット122は、頂上部124に
隣接して平坦部126,128を有している。上方への
延長部または頂上部124は、曲面状の二つのリンク接
触面82,84を溝86,88とともに有している。
【0062】図10には、短軸のインボード・ストラッ
ト130が示されている。また、図11および図12
は、内側保持リンク40および外側保持リンク26の正
面図である。内側保持リンク40は、垂直方向の中心線
に関して概略対称になっている。内側保持リンク40
は、好ましくは実質的に水平方向に延びる上部130
と、間隔を隔てて垂れ下がるとともに、ストラットの上
部または頂上部80のための通路を限定する二つのつま
先部42,44を備えた底部とから構成されている。
【0063】また内側保持リンク40は、枢支部材また
はピンを受け入れるための一対の開孔48,50を有し
ている。好ましくは、垂れ下がったつま先部は、ストラ
ット頂上部を保持するように形成された内側フランク面
102,104を有している。通路は図14に詳細に示
されている。
【0064】内側リンク22は、ストラット上部のため
の通路を限定する一対のつま先部を有している点におい
て内側保持リンク40と類似しているが、内側リンク2
2の各開孔46は、そのうちの一方の部材がリンクに対
して回転するような一対の枢支部材52,54を保持す
るように形成されている。
【0065】外側保持リンク26は、その開孔132,
134が該開孔内に圧入すなわち強固に装着される単一
の枢支部材のみを保持するように形成されている点にお
いて、内側保持リンクと類似しているが、外側保持リン
ク26は垂れ下がったつま先部を有してはいない。外側
保持リンク26の中央部136は、ストラット上部の頂
上面から間隔を隔てるように形成されている。
【0066】上述のように、第1のチェーン部分12
は、外側保持リンク26をチェーン最外側部分に、内側
保持リンク40をチェーン内側部分にそれぞれ有してい
る。第2のチェーン部分14は、当該第2のチェーン部
分の両側に内側保持リンク40を有している。第3のチ
ェーン部分16は、チェーン最外側部分に外側保持リン
ク26を、チェーン内側部分に内側保持リンク40をそ
れぞれ有している。
【0067】チェーンの組立時には、各チェーン部分
が、図示された位置の保持リンクおよび内側リンクとと
もに組み立てられる。各チェーン部分は、当該各チェー
ン部分の幅のみに沿って延びるピンを有している。した
がって、実際上、各チェーン部分は、分離されたチェー
ンまたはチェーン組立体から構成されている。
【0068】次に、第2のまたは中央のチェーン部分
が、長軸または短軸のインボード・ストラットに組み立
てられる。これら長軸および短軸のストラットもまた、
所定のパターンで配置されている。保持リンクを備えた
リンク列のつま先部または通路は、インボード・ストラ
ットの頂上部に装着される。そして、アウトボード・ス
トラットが中央のチェーン部分に対して配置され、固定
装置によって所定位置に保持される。
【0069】次に、第1のチェーンまたはチェーン部分
が所定位置に滑り込み、インボード・ストラットと接触
せずにアウトボード・ストラットと係合する。この状態
から、第3のチェーンまたはチェーン部分が所定位置に
滑り込み、インボード・ストラットと接触せずにアウト
ボード・ストラットと係合する。
【0070】位相調整またはオフセットを行う場合に
は、第2のチェーン部分が第1,第3のチェーン部分か
ら1/2ピッチ長だけ隔てられている。長軸および短軸
のインボード・ストラットと長軸および短軸のアウトボ
ード・ストラットとが、反復噛合いの周波数で発生する
ピーク音(sharp tones) または共鳴音の発生を防止しま
たは最小限に抑えるために、所定のランダムパターンで
配置される。
【0071】好ましい配列パターンでは、保持リンクを
備えた第2のチェーン部分の第1のリンク列が、インボ
ード・ストラットの頂上部に係合するリンクつま先部に
よって形成された通路を有している。保持リンクを有し
ない次のリンク列は、インボード・ストラットの頂上部
に係合するリンク通路を有している。そして、保持リン
クを有するその次のリンク列がインボード・ストラット
に装着される。このようなパターンは、第2のチェーン
部分の回りに繰り返される。
【0072】各チェーン部分が並設関係で組み立てられ
る場合には、インボード・ストラットがアウトボード・
ストラット間に配置され、第1,第2のチェーン部分が
1/2ピッチ長だけオフセットされる。図1に示すよう
に、第1のチェーン部分のリンクは、第2のチェーン部
分における一つ置きのインボード・ストラットによって
保持される。同様に、第2のチェーン部分のリンクは、
第1,第3のチェーン部分における一つ置きのアウトボ
ード・ストラットによって保持される。
【0073】第3のチェーン部分におけるリンクの垂れ
下がったつま先部による通路もまた、アウトボード・ス
トラットの頂上部に組み立てられている。第1のチェー
ン部分と同様に、保持リンクを有するリンク列はアウト
ボード・ストラット上に装着され、保持リンクを有しな
いリンク列は一つ置きのアウトボード・ストラット上に
装着される。このようにして、第3のチェーン部分は第
2のチェーン部分から1/2ピッチだけオフセットされ
るとともに、第1のチェーン部分と整列する。
【0074】本発明は、単一の全幅チェーンを形成する
のに三本のチェーン部分を有するものとして説明されて
きたが、本発明の原理は、三本以上のチェーン部分を有
する全幅チェーンを提供するのにも用いられ得る。
【0075】本発明が関連する技術分野の当業者は、と
くに上述の教示内容を考慮するとき、本発明の精神ある
いは本質的な特徴から外れることなく、本発明の原理を
採用する種々の変形例やその他の実施態様を構築し得
る。上述の実施態様はあらゆる点で単なる例示としての
みみなされるべきものであり、限定的なものではない。
【0076】それゆえ、本発明の範囲は、上記記述内容
よりもむしろ添付の請求の範囲に示されている。したが
って、本発明が個々の実施態様に関連して説明されてき
たものの、構造、順序、材料その他の変更は、本発明の
範囲内においてではあるが、当該分野の当業者にとって
明らかであろう。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る動力
伝達用チェーンベルトによれば、互いに1/2ピッチの
距離だけオフセットされた第1ないし第3の三本のチェ
ーン部分から構成されたフェーズドチェーン形式のチェ
ーンベルトを用いるようにしたので、動力伝達時のノイ
ズを低減できる。
【0078】さらに、本発明によれば、アウトボード・
ストラット(またはインボード・ストラット)を長軸お
よび短軸の部材から構成するとともに、これらを所定の
パターン(たとえばランダムパターン)で配置するよう
にしたので、フェーズドチェーン形式であることと相俟
って動力伝達時のノイズを一層低減できる効果がある。
また、本発明によれば、アウトボード・ストラットおよ
びインボード・ストラットを用いるようにしたことによ
り、部品点数を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様による動力伝達用チェーン
ベルト(ストラット保持機構付き三列フェーズドCVT
チェーン)の斜視部分図である。
【図2】本発明の一実施態様による動力伝達用チェーン
ベルトの平面部分図である。
【図3】図2のIII-III 線断面図であって、ストラット
側面とプーリ面との接触状態を示している。
【図4】本発明による動力伝達用チェーンベルトのうち
の中央のチェーン部分の斜視部分図であって、外側の保
持リンクと内側リンクとを示している。
【図5】本発明による動力伝達用チェーンベルトのうち
の一方の外側チェーン部分の斜視部分図であって、外側
の保持リンクを示している。
【図6】本発明による動力伝達用チェーンベルトのうち
の一方の外側チェーン部分の平面部分図である。
【図7】本発明による動力伝達用チェーンベルトを構成
する長軸のアウトボード・ストラットの斜視図である。
【図8】本発明による動力伝達用チェーンベルトを構成
する短軸のアウトボード・ストラットの斜視図である。
【図9】本発明による動力伝達用チェーンベルトを構成
する長軸のインボード・ストラットの斜視図である。
【図10】本発明による動力伝達用チェーンベルトを構
成する短軸のインボード・ストラットの斜視図である。
【図11】本発明による動力伝達用チェーンベルトを構
成する、垂れ下がった二つのつま先部を備えた内側保持
リンクの正面図である。
【図12】本発明による動力伝達用チェーンベルトを構
成する、つま先部のない外側保持リンクの正面図であ
る。
【図13】本発明による内側リンクにおいて、二つのロ
ッカーピンが挿入されたリンク開孔部分を示す図であ
る。
【図14】本発明による内側リンクにおいて、垂れ下が
った二つのつま先部および通路を詳細に示す拡大部分図
である。
【図15】従来のCVTチェーンを一対のCVT用可変
プーリとともに示す図である。
【図16】従来の二列フェーズドCVTチェーンの側面
図である。
【符号の説明】
10 チェーン(動力伝達用チェーンベルト) 12,14,16 チェーン部分 18,20 リンク列 28,30 リンク列 60,62 リンク列 68,70 リンク列 22,32 内側リンク 24,46 開孔 48,50 開孔 26,40 保持リンク 56,58 保持リンク 42,44 つま先部 52,54 ピン 72 ストラット,負荷ブロック 74,116 アウトボード・ストラット 122,130 インボード・ストラット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力伝達用チェーンベルトであって、 交互に組み合わされた複数のリンク列を有しかつ各リン
    ク列が横方向に配置された複数のリンクを有する第1の
    チェーン部分と、 前記リンク列を連結してチェーン組立体を形成する枢支
    部材とを備えるとともに、 前記リンク列が内側リンクを有し、該内側リンクの各々
    が、前記枢支部材を受け入れるための一対の開孔と、該
    各リンクから下方に延びて通路を限定する一対のつま先
    部とを有しており、 前記リンク列の一つ置きの列がその外側端部に保持リン
    クを有し、該保持リンクが前記枢支部材を受け入れるた
    めの一対の開孔を有し、前記枢支部材が前記保持リンク
    の前記開孔内に圧入されており、 複数のアウトボード・ストラットを備え、該アウトボー
    ド・ストラットが前記第1のチェーン部分の前記リンク
    のつま先部による前記通路内に配置される第1の頂上部
    を有しており、 さらに、交互に組み合わされた複数のリンク列を有しか
    つ各リンク列が横方向に配置された複数のリンクを有す
    る第2のチェーン部分と、 前記リンク列を連結してチェーン組立体を形成する枢支
    部材とを備えるとともに、 前記リンク列が内側リンクを有し、該内側リンクの各々
    が、前記枢支部材を受け入れるための一対の開孔と、該
    各リンクから下方に延びて通路を限定する一対のつま先
    部とを有しており、 前記リンク列の一つ置きの列がその外側端部に保持リン
    クを有し、該保持リンクが前記枢支部材を受け入れるた
    めの一対の開孔を有し、前記枢支部材が前記保持リンク
    の前記開孔内に圧入されており、 複数のインボード・ストラットを備え、該インボード・
    ストラットが前記第2のチェーン部分の前記リンクのつ
    ま先部による前記通路内に配置される第2の頂上部を有
    しており、 さらに、交互に組み合わされた複数のリンク列を有しか
    つ各リンク列が横方向に配置された複数のリンクを有す
    る第3のチェーン部分と、 前記リンク列を連結してチェーン組立体を形成する枢支
    部材とを備えるとともに、 前記リンク列が内側リンクを有し、該内側リンクの各々
    が、前記枢支部材を受け入れるための一対の開孔と、該
    各リンクから下方に延びて通路を限定する一対のつま先
    部とを有しており、 前記リンク列の一つ置きの列がその外側端部に保持リン
    クを有し、該保持リンクが前記枢支部材を受け入れるた
    めの一対の開孔を有し、前記枢支部材が前記保持リンク
    の前記開孔内に圧入されており、 前記第1,第2のチェーン部分が並設関係で配置されて
    約1/2チェーンピッチだけオフセットされ、前記アウ
    トボード・ストラットが前記インボード・ストラットと
    交互に配置されており、 前記第2,第3のチェーン部分が並設関係で配置されて
    約1/2チェーンピッチだけオフセットされ、前記第1
    のチェーン部分の前記アウトボード・ストラットが、前
    記第3のチェーン部分のリンクの前記つま先部による前
    記通路内に配置された第2の頂上部を有し、前記第2の
    チェーン部分が、前記アウトボード・ストラットの前記
    第1の頂上部および前記第2の頂上部間に配置されてい
    る、ことを特徴とする動力伝達用チェーンベルト。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の動力伝達用チェーンベル
    トにおいて、 前記第1のチェーン部分が、複数の長軸のアウトボード
    ・ストラットと、複数の短軸のアウトボード・ストラッ
    トとを有している、ことを特徴とする動力伝達用チェー
    ンベルト。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の動力伝達用チェーンベル
    トにおいて、 前記アウトボード・ストラットが、前記保持リンクの前
    記通路内に配置された頂上部を有している、ことを特徴
    とする動力伝達用チェーンベルト。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の動力伝達用チェーンベル
    トにおいて、 前記長軸のアウトボード・ストラットが、前記第1のチ
    ェーン部分において当該チェーン部分に沿って所定のパ
    ターンで前記短軸のアウトボード・ストラットとともに
    配置されている、ことを特徴とする動力伝達用チェーン
    ベルト。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の動力伝達用チェーンベル
    トにおいて、 前記第2のチェーン部分が、複数の長軸のインボード・
    ストラットと、複数の短軸のインボード・ストラットと
    を有している、ことを特徴とする動力伝達用チェーンベ
    ルト。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の動力伝達用チェーンベル
    トにおいて、 前記インボード・ストラットが、前記保持リンクの前記
    通路内に配置された頂上部を有している、ことを特徴と
    する動力伝達用チェーンベルト。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の動力伝達用チェーンベル
    トにおいて、 前記長軸のインボード・ストラットが、前記第2のチェ
    ーン部分に沿って所定のパターンで前記短軸のインボー
    ド・ストラットとともに配置されている、ことを特徴と
    する動力伝達用チェーンベルト。
JP11081497A 1998-03-25 1999-03-25 動力伝達用チェ―ンベルト Pending JPH11315890A (ja)

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